【文献】
Ericsson, ST-Ericsson,On support of different TDD UL-DL configurations on different bands[online],3GPP TSG-RAN WG1#67,3GPP,2011年11月18日,R1-114414,検索日[2018.07.03],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_67/Docs/R1-114414.zip>
【文献】
Research In Motion, UK Limited,Signalling methods for TDD UL/DL reconfiguration with different time scales[online],3GPP TSG-RAN WG1#72,3GPP,2013年 2月 1日,R1-130701,検索日[2018.07.03],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_72/Docs/R1-130701.zip>
【文献】
Now Postcom,Remaining aspects of PUCCH resource allocation for TDD[online],3GPP TSG-RAN WG1#72,3GPP,2013年 2月 1日,R1-130683,検索日[2018.07.03],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_72/Docs/R1-130683.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1UL−DL設定によるULサブフレームは、前記第3UL−DL設定によるULサブフレームの拡大集合(superset)であることを特徴とする、請求項1に記載の肯定応答情報受信方法。
前記第2UL−DL設定によるDLサブフレーム及びスペシャルサブフレームは、前記第3UL−DL設定によるDLサブフレーム、及びスペシャルサブフレームの拡大集合であることを特徴とする、請求項1に記載の肯定応答情報受信方法。
前記ダウンリンク制御情報が向上した物理ダウンリンク制御チャンネル(enhanced physical downlink control channel、EPDCCH)上に伝送される場合、前記資源(resource)は、前記ダウンリンク制御情報に含まれる受信確認資源オフセット(acknowledgement resource offset、ARO)に基づき、決定されることを特徴とする、請求項1に記載の肯定応答情報受信方法。
前記第1UL−DL設定によるULサブフレームは、前記第3UL−DL設定によるULサブフレームの拡大集合(superset)であることを特徴とする、請求項6に記載の肯定応答情報伝送方法。
前記第2UL−DL設定によるDLサブフレーム及びスペシャルサブフレームは、前記第3UL−DL設定によるDLサブフレーム、及びスペシャルサブフレームの拡大集合であることを特徴とする、請求項6に記載の肯定応答情報伝送方法。
前記ダウンリンク制御情報が向上した物理ダウンリンク制御チャンネル(enhanced physical downlink control channel、EPDCCH)上に伝送される場合、前記資源(resource)は、前記ダウンリンク制御情報に含まれる受信確認資源オフセット(acknowledgement resource offset、ARO)に基づき、決定されることを特徴とする、請求項6に記載の肯定応答情報伝送方法。
前記第1UL−DL設定によるULサブフレームは、前記第3UL−DL設定によるULサブフレームの拡大集合(superset)であることを特徴とする、請求項11に記載の基地局。
前記第2UL−DL設定によるDLサブフレーム及びスペシャルサブフレームは、前記第3UL−DL設定によるDLサブフレーム、及びスペシャルサブフレームの拡大集合であることを特徴とする、請求項11に記載の基地局。
前記ダウンリンク制御情報が向上した物理ダウンリンク制御チャンネル(enhanced physical downlink control channel、EPDCCH)上に伝送される場合、前記資源(resource)は、前記ダウンリンク制御情報に含まれる受信確認資源オフセット(acknowledgement resource offset、ARO)に基づき、決定されることを特徴とする、請求項11に記載の基地局。
前記第1UL−DL設定によるULサブフレームは、前記第3UL−DL設定によるULサブフレームの拡大集合(superset)であることを特徴とする、請求項16に記載の端末。
前記第2UL−DL設定によるDLサブフレーム及びスペシャルサブフレームは、前記第3UL−DL設定によるDLサブフレーム及びスペシャルサブフレームの拡大集合であることを特徴とする、請求項16に記載の端末。
前記ダウンリンク制御情報が向上した物理ダウンリンク制御チャンネル(enhanced physical downlink control channel、EPDCCH)上に伝送される場合、前記資源(resource)は、前記ダウンリンク制御情報に含まれる受信確認資源オフセット(acknowledgement resource offset、ARO)に基づき、決定されることを特徴とする、請求項16に記載の端末。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本出願は、2013年3月13日に出願され、発明の名称が「適応的に構成されたTDD通信システムにおける肯定応答信号の伝送」である米国特許仮出願一連番号61/780,227、2013年5月18日に出願され、発明の名称が「適応的に構成されたTDD通信システムにおけるアップリンク制御情報の伝送」である米国特許仮出願一連番号61/824,855、2013年9月12日に出願され、発明の名称が「適応型TDD通信システムにおけるアップリンク制御情報の伝送及び符号化」である米国特許仮出願一連番号61/877,121、及び2013年10月31日に出願され、発明の名称が「適応型TDD通信システムにおけるアップリンク制御情報の伝送及び符号化」である米国特許仮出願一連番号61/898,269に対して優先権を主張する。上記特許仮出願は本明細書において、全面的に統合される。
【0018】
図1〜
図30について、下記で説明する。本特許明細書において、本発明の原理を説明するために使用された様々な実施形態は単に例示的なものであり、本発明の範囲を制限するものではない。当業者は、本発明の原理が、任意の適切に配置された無線通信システムで具現されることを理解するべきである。
【0019】
次の文書及び標準説明は、本明細書で十分に説明したように本発明に統合される。:3GPP TS 36.211 v11.1.0、「E−UTRA、物理的チャンネル及び変調」(REF1);3GPP TS 36.212 v11.1.0、「E−UTRA、マルチプレキシング及びチャンネル符号化」(REF2);3GPP TS 36.213 v11.1.0、「E−UTRA、物理的階層手続き」(REF3);及び3GPP TS 36.331 v11.1.0、「E−UTRA、無線資源制御(RRC)プロトコル仕様」(REF4)。
【0020】
本発明は、時間分割デュプレックス(TDD)を利用する無線通信ネットワークにおける通信方向の適応に関する。無線通信ネットワークは、(基地局またはeNodeBのような)伝送地点からユーザ装置(UE)に信号を搬送するダウンリンク(DL)を含む。無線通信ネットワークは、またUEからeNodeBのような受信地点に信号を搬送するアップリンク(UL)を含む。
【0021】
図1は、本発明に係る例示的な無線ネットワーク100を示す。
図1に示された無線ネットワーク100の実施形態は単に説明するためのものである。無線ネットワーク100の他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。
【0022】
図1に示されたように、無線ネットワーク100は、eNodeB(eNB)101、eNB102、及びeNB103を含む。eNB101はeNB102及びeNB103と通信する。eNB101は、またインターネット、専用IPネットワーク、または他のデータネットワークのような少なくとも一つのインターネットプロトコル(IP)ネットワーク130と通信する。
【0023】
ネットワークのタイプにより、他によく知られている用語は「基地局」または「アクセスポイント」のような「eNodeB」または「eNB」の代わりに使用することができる。便宜のために、用語「eNodeB」及び「eNB」は、本特許明細書において、無線アクセスを遠隔端末機に提供するネットワークインフラ構成要素を表すのに使用される。また、ネットワークタイプにより、他によく知られている用語は、「移動局」、「加入者ステーション」、「遠隔端末機」、「無線端末機」または「ユーザ装置」のような「ユーザ装置」または「UE」の代わりに使用することができる。便宜のために、用語「ユーザ装置」及び「UE」は、本特許明細書において、UEが、(携帯電話またはスマートフォンのような)移動装置であるか、一般的に(デスクトップパソコンまたは自動販売機のような)固定装置であるか、無線でeNBにアクセスする遠隔無線装備を表すのに使用される。
【0024】
eNB102は、eNB102の通信可能領域120内の第1複数のユーザ装置(UE)のためのネットワーク130に無線広帯域アクセスを提供する。第1複数のUEは、小企業(SB)に位置し得るUE111;企業(E)に位置し得るUE112;ワイファイホットスポット(HS)に位置し得るUE113;第1居住地(R)に位置し得るUE114;第2居住地(R)に位置し得るUE115;及びセルフォン、無線ラップトップ、無線PDA等の移動装置(M)であるUE116を含む。eNB103は、eNB103の通信可能領域125内の第2複数のUEのためのネットワーク130に無線広帯域アクセスを提供する。第2複数のUEはUE115及びUE116を含む。一部の実施形態において、eNB101−103のうち一つ以上は互いに通信し、5G、LTE、LTE−A、WiMAX、または他の進歩した無線通信技術を利用してUE111−116と通信することができる。
【0025】
点線は、単に例示及び説明のためにほぼ円形で示される通信可能領域120及び125の概略的な範囲を表す。通信可能領域120及び125のように、eNBに関連する通信可能領域は、eNBの構成、及び天然及び人工障害物(natural and man−made obstruction)に関連する無線環境の変形によって不規則な形状を含む異なる形状を有することが明白に理解されるべきである。
【0026】
下記で詳細に説明するように、(eNB101−103及び/またはUE111−116のような)ネットワーク100の様々な構成要素は、TDDを活用できるネットワーク100に肯定応答情報シグナリングを伝送することを支援する。
【0027】
図1は、無線ネットワーク100の一例を示しているが、
図1に対して様々な変化を行うことができる。例えば、無線ネットワーク100は、任意の適切な配置に多くのeNB及び多くのUEを含めることができる。また、eNB101は、多くのUEと直接通信し、ネットワーク130への無線広帯域アクセスを、このようなUEに提供することができる。同様に、各eNB102−103は、ネットワーク130と直接通信し、ネットワーク130への直接無線広帯域アクセスをUEに提供することができる。さらに、eNB101、102及び/または103は、外部の電話ネットワークまたは他のタイプのデータネットワークのような他の外部ネットワーク、または付加的外部ネットワークへのアクセスを提供することができる。
【0028】
図2は、本発明に係る例示的なUE114を示す。
図2に示されたUE114の実施形態は単に説明するためのものであり、
図1における他のUEは同一または類似する構成を有することができる。しかし、UEは、様々な構成からなり、
図2は、本発明の範囲をUEの任意の特定の具現によって制限しない。
【0029】
図2に示されたように、UE114は、アンテナ205、無線周波数(RF)送受信機210、送信(TX)処理回路215、マイク220、及び受信(RX)処理回路225を含む。UE114は、またスピーカ230、メインプロセッサ240、入力/出力(I/O)インターフェース(IF)245、キーパッド250、ディスプレイ255、及びメモリ260を含む。メモリ260は、基本運営体制(OS)プログラム261及び一つ以上のアプリケーション262を含む。
【0030】
RF送受信機210は、アンテナ205からeNBまたは他のUEによって伝送された引込(incoming)RF信号を受信する。RF送受信機210は、中間周波数(IF)または基底帯域信号を生成するために引込RF信号をダウン変換する。IFまたは基底帯域信号は、基底帯域またはIF信号をフィルタリング、デコーディング、及び/またはデジタル化することにより、処理された基底帯域信号を生成するRX処理回路225に伝送される。RX処理回路225は、(音声データに関するもののように)処理された基底帯域信号をスピーカ230、または(ウェブブラウジングデータに関するもののように)追加処理のためのメインプロセッサ240に伝送する。
【0031】
TX処理回路215は、マイクロフォン220からアナログまたはデジタル音声データを受信したり、メインプロセッサ240から(ウェブデータ、電子メール、または双方向ビデオゲームデータのような)他の引出(outgoing)基底帯域データを受信する。TX処理回路215は、処理された基底帯域またはIF信号を生成するために引出基底帯域データをエンコーディング、マルチプレキシング、及び/またはデジタル化する。RF送受信機210は、TX処理回路215から処理された引出基底帯域またはIF信号を受信し、基底帯域またはIF信号をアンテナ205を介して伝送されるRF信号にアップ変換する。
【0032】
メインプロセッサ240は、一つ以上のプロセッサまたは他の処理装置を含むことができ、UE114の全体動作を制御するためにメモリ260に保存された基本OSプログラム261を実行することができる。例えば、メインプロセッサ240は、よく知られた原理により、RF送受信機210、RX処理回路225、及びTX処理回路215によって順方向チャンネル信号の受信、及び逆方向チャンネル信号の伝送を制御することができる。一部の実施形態において、メインプロセッサ240は少なくとも一つのマイクロプロセッサまたはマイクロ制御機を含む。
【0033】
メインプロセッサ240は、またメモリ260に常駐する他のプロセス及びプログラムを実行することができる。メインプロセッサ240は、適応的に構成された時間分割デュプレックス(TDD)通信システムにおいて、肯定応答信号を伝送することを支援する動作のような実行プロセスによって要求されるように、メモリ260にデータを移動させたり、メモリ260からデータを移動させることができる。一部の実施形態において、メインプロセッサ240は、OSプログラム261に基づいたり、eNB、他のUE、またはオペレータから受信された信号に応答してアプリケーション262を実行するように構成される。メインプロセッサ240は、ラップトップコンピュータ及びハンドヘルドコンピュータのような他の装置に接続する能力をUE114に提供するI/Oインターフェース245に結合される。I/Oインターフェース245は、このような補助装置(accessories)とメインプロセッサ240間の通信経路である。
【0034】
メインプロセッサ240は、またキーパッド250及びディスプレイユニット255に結合される。UE114のオペレータはデータをUE114に入力するためにキーパッド250を使用することができる。ディスプレイ255は、ウェブサイトのように、テキスト及び/または少なくとも制限されたグラフィックをレンダリング(rendering)できる液晶ディスプレイまたは他のディスプレイである。ディスプレイ255はまたタッチスクリーンとなり得る。
【0035】
メモリ260はメインプロセッサ240に結合される。メモリ260の部分はランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができ、メモリ260の他の部分はフラッシュメモリまたは他の読み取り専用メモリ(ROM)を含むことができる。
【0036】
下記で詳細に説明するように、(RF送受信機210、TX処理回路215、及び/またはRX処理回路225を用いて具現される)UE114の送信及び受信経路は、適応的に構成されたTDDシステムにおいて、アップリンク及びダウンリンク適応のためのダウンリンクシグナリングを支援する。
【0037】
図2は、UE114の一例を示しているが、
図2に対して様々な変化を行うことができる。例えば、
図2における様々な構成要素は組み合わせることができ、さらに細分化または省略することができ、付加的な構成要素は特定の必要によって追加することができる。特定の例として、メインプロセッサ240は、一つ以上の中央処理装置(CPU)及び一つ以上のグラフィック処理装置(GPU)のように多数のプロセッサに分割することができる。また、
図2は、携帯電話またはスマートフォンとして構成されたUE114を示しているが、UEは他のタイプの移動または固定装置として動作するように構成することができる。さらに、
図2の様々な構成要素は、相違するRF構成要素がeNB101−103及び他のUEと通信するのに使用される場合のように複製され得る。
【0038】
図3は、本発明に係る例示的なeNB102を示す。
図3に示されたeNB102の実施形態は単に説明するためのものであり、
図1の他のeNBは同一または類似する構成を有することができる。しかし、eNBは様々な構成からなり、
図3は本発明の範囲をeNBの任意の特定の具現に制限しない。
【0039】
図3に示されたように、eNB102は、多数のアンテナ305a−305n、多数のRF送受信機310a−310n、送信(TX)処理回路315、及び受信(RX)処理回路320を含む。eNB102は、また制御機/プロセッサ325、メモリ330、及びバックホール(backhaul)またはネットワークインターフェース335を含む。
【0040】
RF送受信機310a−310nは、アンテナ305a−305nからUEまたは他のeNBによって伝送された信号のような引込RF信号を受信する。RF送受信機310a−310nは、IFまたは基底帯域信号を生成するために引込RF信号をダウン変換する。IFまたは基底帯域信号は、基底帯域またはIF信号をフィルタリング、デコーディング、及び/またはデジタル化することによって処理された基底帯域信号を生成するRX処理回路320に伝送される。RX処理回路320は、追加処理のために処理された基底帯域信号をメインプロセッサ240に伝送する。
【0041】
TX処理回路315は、制御機/プロセッサ325から、(音声データ、ウェブデータ、電子メール、または双方向ビデオゲームデータのような)アナログまたはデジタルデータを受信する。TX処理回路315は、処理された基底帯域またはIF信号を生成するために、引出基底帯域データをエンコーディング、マルチプレキシング、及び/またはデジタル化する。RF送受信機310a−310nは、TX処理回路315から処理された引出基底帯域またはIF信号を受信し、基底帯域またはIF信号をアンテナ305a−305nを介して伝送されるRF信号にアップ変換する。
【0042】
制御機/プロセッサ325は、一つ以上のプロセッサまたはeNB102の全体動作を制御する他の処理装置を含むことができる。例えば、制御機/プロセッサ325は、よく知られた原理により、RF送受信機310a−310n、RX処理回路320、及びTX処理回路315によって順方向チャンネル信号の受信及び逆方向チャンネル信号の伝送を制御することができる。制御機/プロセッサ325は、より改善された無線通信機能のような付加的な機能をさらに支援することができる。例えば、制御機/プロセッサ325は、多数のアンテナ305a−305nからの引出信号が希望する方向に引出信号が、効率的に調整するように、相違に加重されるビーム形成または指向性ルーティング動作を支援することができる。様々な異なる機能のうちいずれか一つは制御機/プロセッサ325によってeNB102に支援され得る。一部の実施形態において、制御機/プロセッサ325は少なくとも一つのマイクロプロセッサまたはマイクロ制御機を含む。
【0043】
制御機/プロセッサ325は、また適応的に構成された時間分割デュプレックス(TDD)通信システムにおいて、ダウンリンク伝送をスケジューリングするためのチャンネル状態情報を提供することを支援する基本OS及び動作のように、メモリ330に常駐するプログラム及び他のプロセスを実行することができる。制御機/プロセッサ325は、実行プロセスによって要求されるように、メモリ330にデータを移動させたり、メモリ330からデータを移動させることができる。
【0044】
制御機/プロセッサ325は、またバックホールまたはネットワークインターフェース335に結合される。バックホールまたはネットワークインターフェース335は、eNB102が、バックホール連結またはネットワークを介して他の装置またはシステムと通信できるようにする。インターフェース335は任意の適切な有線または無線連結を介して通信を支援することができる。例えば、eNB102が、(5G、LTEまたはLTE−Aを支援するように)セルラー通信システムの一部として具現される場合、インタフェース335は、eNB102が、有線または無線バックホール連結を介して他のeNBと通信できるようにする。eNB102がアクセスポイントとして具現される場合、インタフェース335は、eNB102が、有線または無線近距離通信網または(インターネットのような)より大きいネットワークに対する有線または無線連結を介して通信できるようにする。インターフェース335は、インターネットまたはRF送受信機のように、有線または無線連結を介して通信を支援する任意の適切な構造を含む。
【0045】
メモリ330は制御機/プロセッサ325に結合される。メモリ330の部分はRAMを含むことができ、メモリ330の他の部分はフラッシュメモリまたは他のROMを含むことができる。
【0046】
下記で詳細に説明するように、(RF送受信機310a−310n、TX処理回路315、及び/またはRX処理回路320を用いて具現される)eNB102の送信及び受信経路は、適応的に構成されたTDDシステムにおいて、アップリンク及びダウンリンク適応のためのダウンリンクシグナリングを支援する。
【0047】
図3は、eNB102の一例を示しているが、
図3に対して様々な変化を行うことができる。例えば、eNB102は、
図3に示された多くのそれぞれの構成要素を含むことができる。特定の例として、アクセスポイントは多数のインターフェース335を含むことができ、制御機/プロセッサ325は相違するネットワークアドレス間のデータをルーティングするためのルーティング機能を支援することができる。他の特定の例として、TX処理回路315の単一インスタンス(single instance)及びRX処理回路320の単一インスタンスを含むように示されているが、eNB102は、(RF送信機1台当たり一つのような)多数のインスタンスをそれぞれを含むことができる。
【0048】
一部の無線ネットワークにおいて、DL信号は、情報コンテンツを搬送するデータ信号、DL制御情報(DCI)を搬送する制御信号及び基準信号(RS)を含む。eNBは、それぞれの物理的DL共有チャンネル(PDSCH)を介してデータ情報を伝送する。eNBは、物理的DL制御チャンネル(PDCCH)または向上されたPDCCH(EPDCCH)を介してDCIを伝送する。PDCCHは一つ以上の制御チャンネル要素(CCE)を介して送信されるが、EPDCCHはECCEを介して伝送される(また、REF1を参照)。eNB102のようなeNBは、UE−共通RS(CRS)、チャンネル状態情報RS(CSI−RS)、及び復調RS(DMRS)を含む多数のタイプのRSのうち一つ以上を伝送する。CRSは、全体DLBandWidth(BW)を介して効果的に伝送され、UE114のようなUEにより、PDSCHまたはPDCCHを復調したり、測定を行うのに使用され得る。eNB102は、またCRSより時間及び/または周波数ドメインにおいて、低い密度でCSI−RSを伝送することができる。DMRSは、それぞれのPDSCHまたはPDCCHのBWでのみ伝送され、UE114は、PDSCHまたはEPDCCHで情報を一貫して復調するためにDMRSを使用することができる(また、REF1を参照)。
【0049】
一部の無線ネットワークにおいて、UL信号は、情報コンテンツを搬送するデータ信号、UL制御情報(UCI)を搬送する制御信号及びRSを含むことができる。UE114は、それぞれの物理的UL共有チャンネル(PUSCH)または物理的UL制御チャンネル(PUCCH)を介してデータ情報またはDCIを伝送する。UE114が、同一の伝送時間間隔(TTI)におけるデータ情報及びUCIを伝送すれば、UE114はPUSCHで両方をマルチプレキシングすることができる。UCIは、PDSCHでデータ伝送ブロック(TB)の正しい(ACK)または正しくない(NACK)検出を表すハイブリッド自動繰り返しreQuestACKnowledgement(HARQ−ACK)情報、UE114がバッファにデータを有しているか否かを表すスケジューリング要請(SR)、及びeNB102がUE114へのPDSCHまたはPDCCH伝送のための適切なパラメータを選択できるようにするチャンネル状態情報(CSI)を含む。UE114がPDSCHをスケジューリングするPDCCHを検出できなければ、UE114は、これをDTXと称するHARQ−ACK状態を用いて表すことができる。DTX及びNACKは時々同一の値にマッピングされ得る(NACK/DTX値、また、REF3を参照)。UL RSはDMRS及びサウンディング(Sounding)RS(SRS)を含む。DMRSはそれぞれのPUSCHまたはPUCCHのBWでのみ伝送される。eNB102は、PUSCHまたはPUCCHにおける情報の相関性復調のためにDMRSを利用することができる。SRSは、UL CSIをeNB102に提供するためにUE114によって伝送される。
【0050】
CSI伝送は、例えば、無線資源制御(RRC)シグナリングのような上位階層シグナリングにより、UE114に構成されるパラメータを有するPUCCHにおける周期的(P−CSI)、またはPUSCHをスケジューリングするPDCCHにより搬送されるDCIフォーマットに含まれたA−CSI要求フィールドによってトリガーされる際にはPUCCHにおける非周期的(A−CSI)である(また、REF2を参照)。DMRSは、それぞれのPUSCHまたはPUCCHのBWにのみ伝送され、eNB102はPUSCHまたはPUCCHにおける情報を復調するためにDMRSを利用することができる。SRSは、UL CSIをeNB102に提供するためにUE114によって伝送される。UE114からのSRS伝送は、上位階層シグナリングによってUE114に構成される伝送パラメータを有する予め決められたインスタンスにおける周期的(P−SRS)であるか、PUSCHまたはPDSCHをスケジューリングするPDCCHにより搬送されるDCIフォーマットによってトリガーされる際には非周期的(A−SRS)である。(また、REF2を参照)。
【0051】
UE114からのCSI報告はチャンネル品質表示子(CQI)を含み、CSI報告はまたプリコーディングマトリックス表示子(PMI)を含むことができる。CQIは、UE114にPDSCHを伝送のための変調及び符号化方式(MCS)をeNB102で表す。PMIは、多重入力多重出力(MIMO)伝送方法によって多数のeNBアンテナポートからPDSCH伝送の組み合わせを表す。UE114からのRI報告は、PDSCHに支援される多数の空間に関するサービングeNBに情報を提供する。表1は、PUCCHに伝送された4ビットCQI(16インデックス値)に関する例示的な値を示す(また、REF3を参照)。表2は、変調次数(modulation order)(Qm個)でPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットにおけるMCSフィールドI
MCS、及びPDSCHにおけるデータ伝送のための伝送ブロックサイズ(TBS)インデックスI
TBSに関するマッピングを表す。UE114が、高い信号対雑音(a high Signal−to−Noise)及び干渉比(SINR)を経験すれば、それは表1と類似する16個のインデックス値を有するCQI表、及び表2と類似する変調及びTBSインデックス表をeNB102によって構成することができるが、また、スペクトル効率に対する高い値を支援するために256 QAM変調の使用を含むことができる。
【0054】
DMRSまたはSRS伝送は、それぞれのZadoff−Chu(ZC)シーケンスの伝送を介して行うことができる(また、REF1を参照)。ZCシーケンスの相違するCSは、直交ZCシーケンスを提供することができ、同一のPRBでそれぞれのHARQ−ACK信号及びRSの直交マルチプレキシングを達成するために相違するUEに割り当てられる。このような直交マルチプレキシングは、また直交カバーリングコード(Orthogonal Covering Code)(OCC)を用いて時間ドメイン内で行うことができる。このような方式で、後述するように、RB一つ当たりPUCCHマルチプレキシング容量は、(より短い長さを有するOCCによって決定される)3の因数だけ増加される。HARQ−ACK信号またはDMRS伝送に関するRBにおけるPUCCH資源n
PUCCHは、OCC n
oc及びCSαの対によって定義される。PUCCH RB内のすべての資源が使用される場合、すぐ次のRBの資源が使用される。
【0055】
隣接するセルに対するそれぞれの干渉を制御して受信信頼性目標を達成し、適切なネットワーク動作を保障しつつ、関連する信号が、eNB102で希望するSINRで受信されるようにPUSCHまたはPUCCH伝送電力が決定される。UL電力制御(PC)は、セル特定及びUE特定のパラメータを有する開放ループ電力制御(OLPC)及び伝送電力制御(TPC)命令でeNB102によって提供される閉鎖ループ電力制御(CLPC)訂正を含む(また、REF3を参照)。PUSCH伝送がPDCCHによってスケジューリングされる場合、TPC命令はそれぞれのDCIフォーマットに含まれる。TPC命令は、また共同でDCIフォーマット3/3AというDCIフォーマット3またはDCIフォーマット3Aを搬送し、TPC命令をUEのグループに提供する別途のPDCCHによって提供され得る。DCIフォーマットは、循環重複検査(CRC)ビットを含み、UE114は、CRCビットをスクランブリングするために使用されるそれぞれの無線ネットワーク臨時識別子(RNTI)からDCIフォーマットタイプを識別する。DCIフォーマット3/3Aに関し、RNTIはTPC−RNTIであり、UE114は上位階層シグナリングによって構成される。UE114からのPUSCH伝送またはUE114へのPDSCH伝送をスケジューリングするDCIフォーマットに関し、RNTIはセルRNTI(C−RNTI)である。付加的なRNTIタイプはまた存在する。SRS伝送の電力はPUSCH伝送電力による。
【0056】
図4は、本発明により、TTIにわたる例示的なPUSCH伝送構造を示す。
図4に示されたTTIにわたるPUSCH伝送構造400の実施形態は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。
【0057】
図4に示されたように、TTIは二つのスロットを含む一つのサブフレーム410に対応する。各スロット420は、データ情報UCIまたはRSを伝送するための
【0059】
シンボル430を含む。各スロットの一部のTTIシンボルはDMRS440を伝送するために使用される。伝送BWは資源ブロック(RB)と称される周波数資源ユニットを含む。各RBは、
【0061】
サブキャリアまたは資源要素(RE)を含み、UE114には、PUSCH伝送BWに関する合計
【0065】
RB450が割り当てられる。最後のTTIシンボルは、一つ以上のUEからSRS伝送460をマルチプレキシングするのに使用される。データ/UCI/DMRS伝送に利用可能なTTIシンボルの数は
【0067】
であり、ここで、最後のTTIシンボルがSRSを伝送するために使用される場合には
【0072】
図5は、PUSCHにおけるデータ情報及びUCIのための例示的なUE送信機構造を示す。
図5に示されたUE送信機500の実施形態は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。特定の実施形態において、送信機500はUE114内に位置する。
【0073】
図5に示されたように、符号化されたCSIシンボル205及び符号化されたデータシンボル510はマルチプレクサ520によってマルチプレキシングされる。その後、符号化されたHARQ−ACKシンボルは、データシンボル及び/またはCSIシンボルを穿孔してマルチプレクサ530によって挿入される。符号化されたRIシンボルの伝送は、(図示されていない)符号化されたHARQ−ACKシンボルに関するものと類似している。離散フーリエ変換(DFT)は、DFTユニット540によって得られ、PUSCH伝送BWに対応するRE550は選択器555によって選択され、逆高速フーリエ変換(IFFT)はIFFTユニット560によって実行され、出力はフィルタ570によってフィルタリングされ、電力増幅器(PA)580によって所定の電力を印加し、その後信号は伝送される(590)。簡略化のために、デジタル−アナログ変換機、フィルタ、増幅器及び送信機アンテナだけでなく、データシンボル及びUCIシンボルのためのエンコーダ及び変調器のような追加的な送信機回路は簡略化のために省略される。
【0074】
図6は、PUSCHでデータ情報及びUCIに関する例示的なeNBreceiver構造を示す。
図6に示されたeNB受信機600の実施形態は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。特定の実施形態において、eNB受信機600はeNB102内に位置する。
【0075】
図6に示されたように、受信された信号610はフィルタ620によってフィルタリングされ、高速フーリエ変換(FFT)はFFTユニット630によって適用され、選択器ユニット640は送信機によって使用されるRE650を選択し、逆DFT(IDFT)ユニットはIDFT660を適用し、デマルチプレクサ670は符号化されたHARQ−ACKシンボルを抽出して、データシンボル及びCSIシンボルに関する対応するREに消去(erasure)を配置し、最終的にデマルチプレクサ680は符号化されたデータシンボル690と符号化されたCSIシンボル695を分離する。符号化されたRIシンボルの受信は、(図示されていない)符号化されたHARQ−ACKシンボルに関するものと類似している。データ及びUCIシンボルに関するチャンネル推定器、復調器及びデコーダのような追加的な受信機回路は簡略化のために図示されない。
【0076】
PUCCHにおけるHARQ−ACK伝送、またはPUCCHにおける共同HARQ−ACK及びP−CSI伝送のために、
【0078】
HARQ−ACKビットのペイロードまたは
【0082】
ビットのペイロードは、例えば、ブロックコードを用いてエンコーディングすることができる。対応するPUCCHフォーマットはPUCCHフォーマット3と称される。簡略化のために、次は、HARQ−ACKビットのみを考慮すれば、ブロックコードは
【0084】
リードーミュラー(RM)コードとなり得る(また、REF2を参照)。周波数分割デュプレックス(FDD)システムの場合、一つまたは二つのHARQ−ACKビットは、それぞれPUCCHフォーマット1aまたはPUCCHフォーマット1bを用いて伝送することができるが、時間分割デュプレックスTDDシステムの場合には、最大4のHARQ−ACKビットが資源マルチプレキシングでPUCCHフォーマット1bを用いて伝送することができる(また、REF3を参照)。
【0085】
図7は、本発明により、共同符号化でHARQ−ACK伝送のための一つのTTIスロットの例示的なPUCCHフォーマット3の構造を示す。
図7に示された送信機700の実施形態は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。
【0086】
図7に示されたように、それぞれ、例えば、
【0090】
RMコード及び(簡略化のために図示されていない)求積位相シフトキーイング(Quadrature Phase−Shift Keying)を用いたエンコーディング及び変調後に、同一のHARQ−ACKビット710のセットはOCC730の要素と掛け算され(720)、その後DFTプリコーディングされる(740)。例えば、HARQ−ACKビットを搬送するスロット一つ当たり5シンボルに関し、OCCは長さ5{OCC(0)、OCC(1)、OCC(2)、OCC(3)、OCC(4)}を有し、{1、1、1、1、1}、または{1、exp(j2π/5)、exp(j4π/5)、exp(j6π/5)、exp(j8π/5)}、または{1、exp(j4π/5)、exp(j8π/5)、exp(j2π/5)、exp(j6π/5)}、または{1、exp(j6π/5)、exp(j2π/5)、exp(j8π/5)、exp(j4π/5)}、または{1、exp(j8π/5)、exp(j6π/5)、exp(j4π/5)、exp(j2π/5)}のうちいずれか一つである。出力は、IFFT750を介して伝達されてから、TTIシンボル760にマッピングされる。以前の動作が線形である場合、これらの相対的順序は互いに変更され得る。PUCCHは一つのTTIにわたって一つのRBで伝送される。結果として、24エンコーディングされたHARQ−ACKビットは各スロットで伝送され、12 QPSKシンボルにマッピングされる。同一または相違するHARQ−ACKビットはTTIの第2スロットで伝送され得る。HARQ−ACK信号以外に、RSは、HARQ−ACK信号の相関性復調を可能にするために各スロットで伝送される。RSは、IFFT780を介して伝達され、他のTTIシンボル790にマッピングされる長さ12 ZCシーケンス770から構成される。相違するUEからのRSのマルチプレキシングは、同一のZCシーケンスの相違するCSを利用することによって達成される。
【0091】
図7におけるPUCCHフォーマット3構造が、数ビットより大きいHARQ−ACKペイロードを支援することはできるが、それは(OCCの長さによって決定される)最大5 UEからのHARQ−ACK信号伝送がRBごとに受け入れられるときに大きいオーバーヘッドを必要とする。さらに、最大支援可能なHARQ−ACKペイロード(または、HARQ−ACK及びP−CSIペイロード)は、22ビットより大きいペイロードの場合に生成されたコード率が大きすぎて受信が信頼できなくなったときに約22ビットに制限される。約12及び21ビット間のHARQ−ACKペイロード(または、HARQ−ACK及びP−CSIペイロード)の場合、DFTの連続的な要素へのマッピングが、第1RMコードの出力からの要素と第2RMコードの出力からの要素間で、逐次的な方式で交互に起こり得る2重RMコードが使用され得る(また、REF1を参照)。
【0092】
図8は、本発明により、PUCCHフォーマット3を使用するHARQ−ACK情報に関する例示的なUE送信機のブロック図を示す。
図8に示されたUE送信機800の実施形態は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。特定の実施形態において、UE送信機800はUE114内に位置する。
【0093】
図8に示されたように、HARQ−ACK情報805はエンコーディングされて変調され(810)、その後、それぞれのTTIシンボルに関するOCC825の要素と掛け算される(820)。DFTプリコーディング(830)後、割り当てられたPUCCH RBのRE840は選択され(850)、IFFTは実行され(860)、最終的に循環プレフィックス(CP)870及びフィルタリング880は伝送された信号890に適用される。
【0094】
図9は、本発明により、PUCCHフォーマット3を用いてHARQ−ACK情報に関する例示的なeNB受信機のブロック図を示す。
図9に示されたeNB受信機900の実施形態は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。特定の実施形態において、eNB受信機900はeNB102内に位置する。
【0095】
図9に示されたように、受信された信号910はフィルタリングされ(920)、CPは除去される(930)。その後、eNB102受信機はFFT940を適用し、UE114送信機によって使用されるRE950を選択し、IDFT960を適用し、それぞれのTTIシンボルに関するOCC要素975と掛け算し(970)、各スロット980を介してHARQ−ACK情報を搬送するTTIシンボルに関する出力を合算し、伝送されたHARQ−ACK情報ビット995の推定値を獲得するために、TTIの二つのスロット990を介して合算されたHARQ−ACK信号を復調してデコーディングする。
【0096】
図10は、本発明により、TTIの一つのスロットにおける例示的なPUCCHフォーマット1a/1b構造を示す。
図10に示されたPUCCHフォーマット構造1000の例は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。
【0097】
図10に示されたように、HARQ−ACKビット1010は、バイナリ位相シフトキーイング(BPSK)またはQPSK変調を用いてZCシーケンス1030を変調する(1020)。変調されたZCシーケンスはIFFT1040を実行した後で伝送される。RSは変調されていないZCシーケンス1050を介して伝送される。
【0098】
図11は、本発明に係るPUCCHフォーマット1a/1bに関する例示的な送信機構造を示す。
図11に示された送信機1100の実施形態は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。特定の実施形態において、送信機1100はUE114内に位置する。
【0099】
図11に示されたように、ZCシーケンスは周波数ドメイン1110で生成される。第1RB及び第2RBは、それぞれ第1スロット及び第2スロットでZCシーケンスの送信1130のために選択され(1120)、IFFTは実行され(1140)、CSはフィルタリングされて(1160)伝送される(1170)出力(1150)に適用する。
【0100】
図12は、本発明に係るPUCCHフォーマット1a/1bに関する例示的な受信機構造を示す。
図12に示された受信機1200の実施形態は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。特定の実施形態において、受信機1200はeNB102内に位置する。
【0101】
図12に示されたように、受信された信号1210はフィルタリングされ(1220)、CSは復元され(1230)、FFT1240は適用され、それぞれ第1スロット及び第2スロットの第1RB及び第2RB1250は選択され(1260)、信号はZCシーケンスの複製1280と互いに関係する(1270)。その後、出力1290は、RSの場合、時間−周波数補間器のようなチャンネル推定ユニット、または伝送されたHARQ−ACKビットに関する検出ユニットに伝達され得る。
【0102】
TDD通信システムにおいて、一部のTTIにおける通信方向はDL内にあり、一部の他のTTIにおける通信方向はUL内にある。表3は、またフレーム周期と称される10 TTIの周期(TTIは1ミリ秒(msec)の持続時間を有する)にわたって表すUL−DL構成を挙げたものである。「D」はDL TTIを表し、「U」はUL TTIを表し、「S」はDwPTSと称されるDL伝送フィールド、保護区間(Guard Period)(GP)、及びUpPTSと称されるUL伝送フィールドを含む特定のTTIを表す。いくつかの組み合わせは、全体の持続時間が一つのTTIである条件による特定のTTIにおける各フィールドの持続時間に存在する。
【0104】
TDDシステムにおいて、多数のDL TTIにおけるPDSCH受信に応答し、UE114からのHARQ−ACK信号伝送は同一のUL TTIで伝送され得る。UEから関連するHARQ−ACK信号伝送が、同一のUL TTIにあるDL TTIの数
【0108】
のバンドリングウィンドウと称される。PUCCH資源の決定は、PDSCHをスケジューリングするダウンリンク制御チャンネルまたは半永久的スケジューリングされた(SPS)PDSCHの解除がPDCCHの一つであるか、EPDCCHの一つであるかによる(また、REF3を参照)。表4は、HARQ−ACK信号伝送がUL TTI nにあるDL TTI
【0114】
ダウンリンク関連セットインデックスK:
【0116】
EPDCCHの場合に、TTI mにおいて、それぞれのEPDCCHの検出に応答し、第1UEアンテナポートからのHARQ−ACK信号伝送のためのPUCCH資源n
PUCCHの決定は、[数学式1(Math FiguRE 1)]に基づく(また、REF3を参照)。
【0120】
は、TTIにおいて、それぞれのPDSCHまたはSPS PDSCH解除をスケジューリングするEPDCCHの最低ECCEインデックス
【0125】
は、TTIにおいて、ECCEの合計数
【0129】
は、eNB102により、上位階層シグナリングを介してUE114に通知されたオフセットであり、
【0131】
は、EPDCCHによって搬送されるDCIフォーマットで2ビットを含む肯定応答資源オフセット(ARO)フィールドの関数である。単純化のために、PUCCH資源決定のための式は説明されない(また、REF3を参照)。
【0132】
DL TTIにおけるPDCCHの場合、
【0134】
PUCCHフォーマット1a/1b資源
【0136】
第1UEからアンテナポートは[数学式2]のように決定される(また、REF3を参照)。
【0140】
は、TTIにおいて、それぞれのPDSCHまたはSPS PDSCH解除をスケジューリングするPDCCHの最低CCEインデックス
【0146】
は、すぐ下の整数に数字を四捨五入する「フロアー(floor)関数」であり、
【0152】
は、DL動作帯域幅のRBの数であり、
【0154】
は、eNB102により、システム情報ブロック(SIB)のシグナリングを介してUE114に通知されるオフセットである(また、REF3を参照)。
【0155】
表3において、TDD UL−DL構成は、1フレーム当たりDL TTIの40%及び90%がDL TTIとなるように提供する(その他はUL TTIとなるように提供する)。このように柔軟であるにもかかわらず、SIBシグナリングによって640ms以下ごとに頻繁にアップデートされたり、DLキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation)及びRRCシグナリングによる2次セルの場合にアップデートされる半静的TDD UL−DL構成(また、REF3及びREF4を参照)は、短期データトラフィック条件とよく一致しないことがある。本発明のその他の場合、このようなTDD UL−DL構成は、従来の(または、適応されていない)TDD UL−DL構成と称され、それはセルの従来の(または、レガシー)UEによって使用されると推定される。このような理由で、TDD UL−DL構成の早い適応期間は、特に、連結されたUEの低いまたは中間の数に関してシステム処理率を向上させることができる。例えば、ULトラフィックより多くのDLトラフィックがある場合、TDD UL−DL構成は、より多くのDL TTIを含めるように10、20、40または80msecごとに適応され得る。TDD UL−DL構成の早い適応のためのシグナリングは、PDCCHにおいて、DCIフォーマットのシグナリング、媒体アクセス制御(MAC)シグナリング、またはRRCシグナリングを含む様々なメカニズムによって提供され得る。
【0156】
従来のものとは異なる方式のTDD UL−DL構成の適応における動作制約(constraint)は、このような適応が認知できないUEの可能な存在である。このようなUEは従来のUEと称される。従来のUEが、それぞれのCRSを用いてDL TTIで測定を実行するため、このようなDL TTIは、TDD UL−DL構成のより早い適応によってUL TTIまたは特定のTTIに変更できない。しかし、eNB102は、このようなUEが、このようなUL TTIで任意の信号を送信しないように保障するため、UL TTIは従来のUEに影響を与えずにDL TTIに変更され得る。さらに、すべてのTDD UL−DL構成に共通であるUL TTIは、eNB102がおそらく唯一のULのものとしてこのようなUL TTIを選択させるために存在する。表3のすべてのTDD UL−DL構成を含む一部の具現において、このようなUL TTIはTTI#2である。
【0157】
TTIが、従来のTDD UL−DL構成におけるUL TTIであり、DL TTIに適応される場合にTTIはDL柔軟性TTIと称される。TTIが、適応されたTDD UL−DL構成において、DL TTIに適応できる従来のTDD UL−DL構成におけるUL TTIである場合、TTIはDL柔軟性TTIと称されるが、TTIは依然としてUL TTIである。TTIが従来のTDD UL−DL構成におけるDL TTIである場合、TTIはDL固定TTIと称される。TTIがTDD UL−DL構成におけるUL TTIであり、UEがPDSCH受信に応答してHARQ−ACK情報を伝送するためのUL TTIを決定するために使用する場合、TTIはUL固定TTIと称される。従来の構成における特定のTTIはDL TTIにのみ適応され得る。
【0158】
上述したことを考慮すると、表5は、表3の各TDD UL−DL構成に関する(「F」と表記された)柔軟性TTIを示す。明らかに、従来のTDD UL−DL構成におけるDL TTIがUL TTIに変更できない場合、すべてのTDD UL−DL構成は適応のために使用できない。例えば、TDD UL−DL構成2が従来のものである場合、TDD UL−DL構成5に対する適応のみがあり得る。従って、TDD UL−DL構成に対する適応のための指示は、UE114により、例えば、UL TTIにおいて、従来のTDD UL−DL構成のDL TTIを転換する場合、無効となり得る。無効指示は、例により、適応されたTDD UL−DL構成に対する指示を搬送するDCIフォーマットのUE114からの誤検出によって起こり得る。
【0160】
eNB102が、例えば、物理的階層シグナリングまたはMAC階層シグナリングを用いて、RRCシグナリングによって、より頻繁にTDD UL−DL構成を適応させることができる場合、(従来のTDD UL−DL構成のUL TTIのみとなり得る)柔軟性TTIは、これがRRCシグナリングによって構成される場合、従来のUEから任意の周期的なULシグナリングを搬送することができない。これは、柔軟性TTIにおいて、従来のUEがSPS PDSCHに応答し、SRS、またはCSI、またはSR、またはHARQ−ACKシグナリングの伝送のために構成できないことを意味する。さらに、基準TDD UL−DL構成が、動的PDSCH受信に応答し、HARQ−ACKシグナリングのために使用される場合、それぞれのUL TTIは柔軟性TTIであってはならない。しかし、後述するように、UE114からの信号伝送によって経験される干渉がUL固定TTIとは相違することがあり、eNB102が、柔軟性TTIにおいて、UE114に関するそれぞれのUL CSIを獲得するために必要であるため、UE114はUL柔軟性TTIでSRSを送信する必要がある。
【0161】
eNB102は、例えば、表3からTDD UL−DL構成を表すための少なくとも3ビットを含むPDCCHを用いて適応されたTDD UL−DL構成をシグナリングすることができる。PDCCHは、UE114共通空間またはUE114専用空間のうちいずれか一つ及び一つ以上の予め決められたTTIで伝送され得る。適応されたTDD UL−DL構成は、予め決められた数のTTIにわたって依然として有効である。通常、UEのグループまたはセル内のすべてのUEのために意図されたPDCCHの場合、PDCCHが検出されたか否かをeNB102に知らせるためのUE114からのHARQ−ACK伝送がない。結果として、適応されたTDD UL−DL構成を搬送するPDCCHを検出していないUE114の場合、eNB102との通信は、UE114が、柔軟性TTIに対する方向(DLまたはUL)を間違ってしまい、柔軟性TTIがULのものであることを不正確に推定する場合、PDSCHまたはPUSCH伝送をスケジューリングするPDCCHを受信することに失敗し、柔軟性TTIがDLのものであることを不正確に推定する場合、不要にPDCCHの検出を試みる。
【0162】
HARQ−ACK伝送に影響を及ぼすそれぞれのPDCCHの検出の漏れを防止するために、適応されたTDD UL−DL構成において、独立的なHARQ−ACK伝送タイミングを確立するために、eNB102は、UE114がHARQ−ACK信号を伝送するために推定できる第1TDD UL−DL基準構成で、UE114がHARQ−ACK信号を受信するために推定できる第2TDD UL−DL基準構成をUE114に知らせるためにより高い階層シグナリングを利用することができる。例えば、第1TDD UL−DL基準構成は構成5となり得るが、第2TDD UL−DL基準構成は構成0となり得る。次に、UE114は、常にTTI#2でHARQ−ACK信号を伝送し、TTI#0またはTTI#5でHARQ−ACK信号を受信する。
【0163】
UE114からHARQ−ACK情報を送信するための基準構成として、TDD UL−DL構成5を利用し、UE114により、HARQ−ACK情報を受信するための基準構成としてTDD UL−DL構成0を利用する利点は、UE114が、適応されたUL−DL TDD構成が従来のUL−DL TDD構成のDLのものと表したTTIが、ULのものに変更されない制限による表3からのいずれか一つになるようすることである。
【0166】
を有するバンドリングウィンドウと称されるDL TTIの数
【0168】
におけるPDSCH受信に応答し、同一のUL TTIでHARQ−ACK情報を伝送することができる。UL−DL TDD構成5を基準のものとして利用する結果は、HARQ−ACK、P−CSIまたはSRが単にTTI#2で伝送できることである。TTI#2が、またUE114がP−SRSを伝送するUL TTIのみである場合、PUCCHフォーマット3のマルチプレキシング容量は、P−SRS伝送を収容するために、最後のTTIシンボルの穿孔によってさらに制約され得る。
【0169】
UE114がTDD UL−DL構成5を推定するHARQ−ACKペイロードを決定すれば、UE114が2データTBを搬送するPDSCH伝送モードで構成され、UE114が2重RMコーディングを用いてHARQ−ACKペイロードをエンコーディングする(UE114は、DL TTIにおいて、DL DCIフォーマットを受信するか否かに関係なく、各DL TTIに関するHARQ−ACK情報を生成する)場合、合計のHARQ−ACKペイロードは18ビットとなり得る。単一RMコーディングによる2重RMコーディングの問題点は、実際のHARQ−ACK情報が12未満のビットを含む場合に存在する性能損失である。さらに、UE114が、TDD UL−DL構成5に関連するHARQ−ACKペイロードを決定し、またPUCCHフォーマット3伝送でP−CSIをマルチプレキシングする必要がある場合、合計の組み合わされたペイロードは、一つのRBでPUCCHフォーマット3によって支援できる最大ペイロードである22ビットを超過することができる。次に、HARQ−ACK空間ドメインバンドリングは、より小さいHARQ−ACKペイロードに関する結果に適用する必要がある。HARQ−ACK空間ドメインバンドリングで、UE114は、PDSCHにおける二つのデータTBが正確に受信される場合にのみACKを生成し、そうでなければUE114がNACKを生成する。HARQ−ACK空間ドメインバンドリングの問題点は、UE114が、PDSCHで二つのデータTBのうち一つを正確に受信する場合にも、UE114はNACKを報告することによってDL処理率を減少させることである。さらに、HARQ−ACKバンドリングを有するか、または有さず、UE114が、またPUCCHフォーマット3で固定DL TTIに関するP−CSIまたは柔軟性DL TTIに関するP−CSIをマルチプレキシングする場合、生成された合計のペイロードは大きくなり得るため、高いコーディング率及び悪い受信信頼性をもたらすおそれがある。上記した受信信頼性の問題は、UE114が、またHARQ−ACK及びP−CSIがそれぞれのキャリアまたはセルに提供される必要があるため、それぞれの最大ペイロードがさらに増加することで、DLキャリアアグリゲーション(CA)または協力された多地点(CoMP)伝送と共に動作するために構成される場合、より悪化する。
【0170】
UE114からPUSCH伝送をスケジューリングするUL DCIフォーマットは二つのビットで構成され、UE114がPUSCHに関するHARQ−ACK情報を含めるべきそれぞれのPDSCH伝送またはSPS解除で多数のDL TTIをUE114に表すULダウンリンク割り当てインデックス(UL DAI)、または(UE114へのPDSCH伝送のみがUE114へのPUSCH伝送と同一のTTIでスケジューリングできる場合)TDD UL−DL構成0の場合、それぞれのPUSCH伝送のための一つ以上のUL TTIを表すULインデックスフィールドのうち一つの役割をする(また、REF2を参照)。UE114が、それぞれのPUSCHにHARQ−ACK情報を含めるための多数のDL TTIに関するUL DAIビットのマッピングは表6に示す。バンドリングウィンドウサイズ
【0172】
に関して、UL DAIフィールドは多数のDL TTIにマッピングし、UE114は多数の検出されたPDCCHに基づいてそれらのうち一つを選択することができる(また、REF3を参照)。
【0174】
HARQ−ACK情報の受信及び伝送のために、UE114によって使用されるTDD UL−DL構成のうち一つの可能な組み合わせは、適応されたTDD UL−DL構成を選択する際に最大の柔軟性を許容するため、それぞれTDD UL−DL構成0及びTDD UL−DL構成5である。本発明は、従来のTDD UL−DL構成がHARQ−ACK情報の受信のためにUE114によって推定され、TDD UL−DL構成がHARQ−ACK伝送のためにULサブフレーム(及び情報ペイロード)を決定するために、eNB102ないしUE114によって構成されると推定する。しかし、TDD UL−DL構成0は適応されたTDD UL−DL構成ではない場合があり、その後、UL DCIフォーマットのUL DAIフィールドの不在により、UE114が、PUSCHでマルチプレキシングする必要のあるHARQ−ACKペイロードは、それぞれのバンドリングウィンドウにおける各DL TTIがPDSCHを搬送すると推定することによって決定される。TDD UL−DL構成5が、HARQ−ACK情報を伝送するためにUE114によって推定されれば、バンドリングウィンドウサイズは9であり、合計のHARQ−ACKペイロードで線形的にスケーリングする多数のPUSCH資源(また、REF2を参照)は、UE114が検出するPDCCHの数が9よりかなり小さいとき、HARQ−ACK情報を伝送するために不要に使用され得る。
【0175】
PDCCHが、例えば、UE−共通空間で伝送されるDCIフォーマット1Cを搬送するPDCCHのように(また、REF2を参照)、適応されたTDD UL−DL構成をセル内のUEに搬送するのに使用される場合、一部のUEは、PDCCHが伝送されるとき、不連続受信モード(DRXモード)になり得る。結果として、このようなUEは、適応されたTDD UL−DL構成を認知できず、おそらく相違するTDD UL−DL構成を用いて動作しなければならない。このようなTDD UL−DL構成は、上位階層シグナリングまたは従来のものによって構成されたものであり、その後、関連するUEは、適応されたTDD UL−DL構成に関する期間に従来のUEでスケジュールリングされ得る。従って、UE114は、同一のPUCCHまたはPUSCHで、適応されたTDD UL−DL構成でスケジューリングされたPDSCH受信に応答する第1HARQ−ACK情報と、非適応されたTDD UL−DL構成でスケジューリングされたPDSCH受信に応答する第2HARQ−ACK情報を伝送する必要がある。
【0176】
UL柔軟性TTIのPUSCH伝送電力は、UL固定TTIと相違する場合があるが、その理由は、前者の干渉は隣接するセルのDL伝送またはUL伝送の組み合わせで起こり得るが、後者の干渉は常に隣接するセルのUL伝送で起り得るためである。UE114に関する二つの別途のUL PCプロセス:UE114がUL−支配的干渉を経験するUL固定TTI及びUL柔軟性TTIに使用するための第1UL PCプロセスと、UE114がDL−支配的干渉を経験するUL柔軟性TTIに使用するための第2UL PCプロセスを考慮することができる。それぞれのUL PCプロセスは、自体OLPCプロセスまたは自体CLPCプロセス、または両方を有することができる。
【0177】
図13は、本発明に係る相違する柔軟性TTIで相違する干渉特性の一例を示す。
図13に示された相違する柔軟性TTIで表した干渉特性の実施形態は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。
【0178】
図13に示されたように、TDD UL−DL構成1は基準セル#1(1310)に使用され、TDD UL−DL構成2は干渉セル#2(1320)に使用され、TDD UL−DL構成3は干渉セル#3(1330)に使用される。セル#1(1340)、セル#2(1350)、及びセル#3(1360)の固定TTI#2において、UL伝送によって経験される干渉は統計的に同一であり、従来のUL PCプロセスを適用することができる。セル#1(1342)の柔軟性TTI#3において、UL伝送によって経験される干渉は、柔軟性TTI#3が、セル#2(1352)のDL伝送及びセル#3(1362)のUL伝送のために使用される点で固定TTI#2とは相違する。従って、セル#2に向けて位置するセル#1におけるUE114は、TTI#2とはかなり相違するTTI#3における干渉を経験することができる。セル#1(1344)の柔軟性TTI#7において、UL伝送によって経験される干渉は、柔軟性TTI#7が、セル#2(1354)のUL伝送及びセル#3(1364)のDL伝送のために使用される点で固定TTI#2または柔軟性TTI#3とは相違する。従って、セル#3に向けて位置するセル#1におけるUE114は、TTI#2またはTTI#3で経験された干渉とかなり相違する干渉を経験することができる。最終的に、セル#1(1346)の柔軟性TTI#8において、UL伝送によって経験される干渉は、柔軟性TTI#8が、セル#2(1356)及びセル#3(1366)の両方のDL伝送のために使用される点で、固定TTI#2、または柔軟性TTI#3、または柔軟性TTI#7とは異なる。従って、二つのTTIタイプ(固定及び柔軟性)間に干渉変形が存在するだけでなく相違する柔軟性TTIにも干渉変形が存在する。
【0179】
UL固定TTIに関するUL柔軟性TTIにおける大きな干渉変形の結果は、柔軟性UL TTIにおけるPUSCHに伝送されたデータTBの受信信頼性が、固定UL TTIにおけるPUSCHに伝送されたデータTBのものより悪化し得ることである。これは、HARQ再伝送から利得が得られるデータTBの伝送のための深刻な問題ではなく、より厳格な信頼性要求事項をもってHARQ再伝送のための利得が得られないPUSCHでのUCI伝送のための深刻な問題である。PUCCHにおけるUCIのために、PUCCHにおけるUCIが常にUL固定TTIで伝送されるように基準TDD UL−DL構成が利用され得る。
【0180】
柔軟性DL TTIにおけるUL−支配的干渉の結果は、別途の干渉測定及びCSI報告が、DL−支配的干渉を有する固定DL TTIまたは柔軟性DL TTIに関するCSI報告に必要となることである。従って、UE114は、(CSI−RSを用いた)チャンネル測定及び(それぞれ二つのCSI−IMを用いた)干渉測定のための少なくとも二つのCSIプロセスを支援しなければならない。
【0181】
表4から、相違するUEがTDD UL−DL構成を相違であると理解すれば、それぞれのバンドリングウィンドウサイズもまた相違であり、従って、それぞれのバンドリングウィンドウ内の同一のDL TTIのインデックスは相違することが観察される。UE114が、バンドリングウィンドウにおいて、それぞれのDL TTIのインデックスからのPDSCHの受信に応答し、HARQ−ACK信号を伝送するためのPUCCH資源を決定する際に、これは、二つ以上の相違するUEが、それぞれのHARQ−ACK信号を伝送するために同一のPUCCH資源を利用するPUCCH資源衝突につながり得る。解決策(remedy)は、eNB102が、それぞれのTDD UL−DL構成(従来のものまたは適応されたもの)に利用される別途のPUCCH資源を構成することであるが、これはPUCCHオーバーヘッドをかなり増加させ得る。
【0182】
図14は、本発明により、二つの相違するTDD UL−DL構成に関する同一のUL TTIにおける例示的なHARQ−ACK伝送を示す。
図14に示されたHARQ−ACK伝送の実施形態は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。
【0183】
図14に示されたように、TDD UL−DL構成1(
【0185】
のバンドリングウィンドウサイズ)は従来のもの1410であり、TDD UL−DL構成1はTDD UL−DL構成2(
【0187】
のバンドリングウィンドウサイズ)1420に適応される。その後、適応TDD UL−DL構成を支援する従来のUEに関するTTI#5(1430)及びUE114に関するTTI#4(1440)は、それぞれのバンドリングウィンドウで同一のインデックスを有する。それぞれのPUCCH資源決定関数の他のすべてのパラメータが同一である場合、TTI#5でPDSCHを受信する従来のUE及びTTI#4でPDSCHを受信する適応TDD UL−DL構成を支援するUE114は、それぞれのHARQ−ACKシグナリングのために、TTI#2(1450)で同一のPUCCH資源を利用することによって、PUCCH資源の衝突及びHARQ−ACK信号の信頼できない受信につながる。
【0188】
本発明の実施形態は、適応TDD UL−DL構成で動作するために構成されたUE114からUCI伝送、特に、HARQ−ACK伝送を支援するためのメカニズムを提供する。本発明の実施形態は、適応TDD UL−DL構成で動作するために構成されたUE114からのHARQ−ACK情報の伝送と、システム情報ブロックによってシグナリングされる非適応TDD UL−DL構成で動作するUE114からのHARQ−ACK情報の伝送間の資源衝突を防止するためのメカニズムを提供し、このとき、二つのUEは、HARQ−ACKマルチプレキシングでPUCCHフォーマット1bを用いてHARQ−ACK情報を伝送する。本発明の実施形態は、またUE114がUCIタイプによってPUSCHでUCIマルチプレキシングし、従って、TTIでUE114からPUSCH伝送をスケジューリングするDCIフォーマットのフィールドを解析するために利用可能なTTIを決定するためのメカニズムを提供する。さらに、本発明の実施形態は、PUCCHフォーマット3を用いて支援できるUCIペイロードに関するサイズを拡張するためのメカニズムを提供する。さらに、本発明の実施形態は、UE114が、TDD UL−DL構成を適応させるDCIフォーマットを搬送するPDCCHを検出できない場合、UE114及びeNB102が動作するためのメカニズムを提供する。また、本発明の実施形態は、UE114が、適応されたTDD UL−DL構成を表すDCIフォーマットをUEのグループに搬送するPDCCHに関する実際に漏れた検出をeNB102に知らせるためのメカニズムを提供する。最後に、本発明の実施形態は、TDD UL−DL構成0が従来のものであり、適応されたTDD UL−DL構成を知らせるDCIフォーマットを搬送するPDCCHが漏れた場合、UE114によって動作するために推定されるとき、eNB102が、PUSCH伝送をスケジューリングするDCIフォーマットにおけるフィールドを利用し、適応されたTDD UL−DL構成で動作するために構成されたUE114が、このようなフィールドをUL DAIフィールドまたはULインデックスフィールドのうちいずれか一つに解釈するためのメカニズムを提供する。
【0189】
適応TDD UL−DL構成で動作するために構成されたUEに関するHARQ−ACKマルチプレキシングによるPUCCHフォーマット1a/1bに関する資源
特定の実施形態において、従来のTDD UL−DL構成におけるUL TTIのみが柔軟性TTIになり得ることを認知すれば、従来のTDD UL−DL構成のうち一つの適応だけは多くのDL TTI(及び少ないUL TTI)を明らかに有することができる。従って、HARQ−ACKが、適応されたTDD UL−DL構成に関して報告されるDL TTIに対応するバンドリングウィンドウサイズ
【0191】
は、従来のTDD UL−DL構成に対応するバンドリングウィンドウサイズ
【0195】
である。それから、従来のTDD UL−DL構成で動作する従来のUEからのHARQ−ACK信号伝送と、適応されたTDD UL−DL構成で動作するUE114からのHARQ−ACK信号伝送に関するPUCCH資源衝突は、[数学式1]に基づいて前述されたように同一のUL TTIで発生することができる。
【0196】
第1接近法において、(同一のUL TTIにおいて)上述したPUCCH資源衝突は、バンドリングウィンドウサイズ内であるが、バンドリングウィンドウサイズ
【0198】
内にないDL TTIを再インデキシングすることで防止することができる(それぞれのHARQ−ACK信号の
【0200】
伝送が同一のUL TTIにあると推定される場合にのみ必要である)。バンドリングウィンドウサイズ
【0202】
におけるDL TTIは、バンドリングウィンドウサイズ
【0204】
におけるDL TTIのスーパーセットである。TDD UL−DL構成の適応を支援するUE114が、従来のTDD UL−DL構成及びHARQ−ACKが適応されたTDD UL−DL構成で動作する場合に報告される必要のあるTTIの数を全部知っているため、このような再インデキシングが可能である。従って、UE114は、バンドリングウィンドウサイズ
【0206】
におけるDL TTI内に含まれないバンドリングウィンドウサイズ
【0209】
HARQ−ACK信号伝送のためのそれぞれのPUCCH資源を決定するためのDL TTIのインデキシングは、従来のTDD UL−DL構成から決定されたDL TTIと、適応されたTDD UL−DL構成への動作に対応し、従来のTDD UL−DL構成に含まれない追加的なDL TTIが、従来のTDD UL−DL構成からDL TTIが決定した後で元の順序にインデックスされる。バンドリングウィンドウサイズ
【0211】
に属するフレームにおけるTTIのインデックスのセットを
【0213】
で表し、バンドリングウィンドウサイズ
【0215】
に属するフレームにおけるTTIのインデックスを
【0223】
は共通要素を有さない二つのサブセット
【0237】
のTTIのすべてのインデックスを含む。その後、二つのバンドリングウィンドウが形成され、ここで、第1バンドリングウィンドウはサイズ
【0239】
を有し、第2バンドリングウィンドウはサイズ
【0241】
を有し、両方とも同一のUL TTIにおけるHARQ−ACK信号伝送を有し、第1バンドリングウィンドウはサブセット
【0243】
のすべてのTTIを含み、第2バンドリングウィンドウはサブセット
【0245】
のすべてのTTIを含む。PUCCH資源は、先に第1バンドリングウィンドウにおけるTTIに関連するHARQ−ACK信号伝送のために割り当てられ、その後、第2バンドリングウィンドウにおけるTTIに関連するHARQ−ACK信号伝送のために割り当てられる。そこで、PDCCHの場合、式1aは[数学式3]のように修正される。
【0248】
におけるインデックスをTTIに関し、
[数学式4]のように、
【0251】
におけるインデックスを有するTTIに関し、
ここで、
【0255】
のTTIにおけるCCEの合計数Iである。
【0256】
従って、TDD UL−DL構成に関し、UE114は、HARQ−ACK信号伝送のためにeNB102によって構成され、
【0258】
及びHARQ−ACK信号伝送のためのUL TTIの決定は表4によるが、同一のUL TTIで伝送されたHARQ−ACK情報ビットの順序は、先に
【0260】
にあるDLまたは特定のTTIに関するものであり、その次が
【0263】
EPDCCHの場合、フレームにおけるインデックスj及びバンドリングウィンドウにおけるインデックスmを有するTTIにおけるそれぞれのPDCCHの検出に応答し、HARQ−ACK信号伝送のためのPUCCH資源
【0267】
の要素である場合、[数学式1]のように決定される(mは第1バンドリングウィンドウにある)。jが
【0269】
の要素である場合(mは第2バンドリングウィンドウにある)、それは表記が[数学式5]と同一の[数学式2]のように決定され得る。
【0271】
図15は、本発明により、それぞれのHARQ−ACK信号伝送のためのPUCCH資源を決定するために、従来のTDD UL−DL構成に関して適応されたTDD UL−DL構成のDL TTIの例示的なインデキシングを示す。
図15に示されたインデキシングの実施形態は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。
【0272】
図15に示されたように、TDD UL−DL構成1(バンドリングウィンドウサイズ
【0274】
)が従来のもの1510であり、TDD UL−DL構成1がTDD UL−DL構成2(バンドリングウィンドウサイズ
【0276】
)1520に適応され、HARQ−ACK伝送タイミングがTDD UL−DL構成2に基づくと、DL TTI#5(1530)及びDL TTI#6(1540)は、先にUL TTI#2(1550)でそれぞれのHARQ−ACK伝送のためのPUCCH資源を決定するためにインデックスされる。一般的に、従来のTDD UL−DL構成におけるDL TTIは、先に表4でDL関連性インデキシング(association indexing)を用いてインデックスされる。それから、DL TTI#4(1560)及びDL TTI#8(1570)はDL TTI#5及びDL TTI#6の後で逐次的にインデックスされる。従って、UL TTI#2におけるPUCCH資源決定のために、適応されたTDD UL−DL構成2に関するDL TTIインデキシングは、(TDD UL−DL構成2に関して)表4に示した{DL TTI#4、DL TTI#5、DL TTI#8、DL TTI#6}の従来のインデキシングの代わりに、{DL TTI#5、DL TTI#6、DL TTI#4、DL TTI#8}(1580)である。従って、適応されたTDD UL−DL構成で動作するように構成されたUE114は、またTDD UL−DL構成によるDL固定SFに関するHARQ−ACK情報が、適応されたTDD UL−DL構成で動作するように構成されたUEによるUL HARQ−ACK伝送のために利用された後で、柔軟性SFに関するHARQ−ACK情報が逐次的に配置される修正されたDL関連性インデキシングで動作する。
【0277】
第2接近法において、上述したPUCCH資源衝突は、適応されたTDD UL−DL構成に含まれるが、従来のTDD UL−DL構成に含まれないDL TTIに関連するPUCCH資源に関する相違するN
PUCCH値を利用することによって防止することができる。これは、EPDCCHの場合、AROフィールドがPUCCH資源オフセットで利用できるときPDCCHの場合に特に適用可能である。
【0278】
第2接近法において、[数学式1]または[数学式2]によって説明されたように、PUCCH資源決定のための従来の方法は利用されるが、第1接近法と類似するように、適応されたTDD UL−DL構成に関するサイズ
【0280】
のバンドリングウィンドウは二つのバンドリングウィンドウに分割される(両方とも同一の第1UL TTIでHARQ−ACK信号伝送を有する)。サイズ
【0282】
の第1バンドリングウィンドウは、従来のTDD UL−DL構成に含まれる同一の第1UL TTIでそれぞれのHARQ−ACK信号伝送を有するTTIを含む。サイズ
【0284】
の第2バンドリングウィンドウは、従来のTDD UL−DL構成に含まれない同一の第1UL TTIでそれぞれのHARQ−ACK信号伝送を有するTTIを含む。さらに、それぞれのTTIが第1バンドリングウィンドウにある場合に第1構成されたPUCCH資源オフセット
【0286】
を利用し、それぞれのTTIが第2バンドリングウィンドウにある場合には第2構成されたPUCCH資源オフセット
【0288】
を用いて、UE114はPDSCH受信(または、SPS解除)に応答し、HARQ−ACK信号伝送のためのPUCCH資源を決定する。従って、第2バンドリングウィンドウでTTIに関する[数学式4]は下記のように修正される。:
【0290】
第1及び第2PUCCH資源オフセット
【0294】
の両方は、
eNB102ないしSIBシグナリングによるか、上位階層シグナリングを介してUE114に通知され得る。例えば、
【0296】
は、
REF3及びREF4で説明したように通知され、
【0298】
は、
上位階層シグナリングによってUE114に構成され得る。代案として、
【0304】
から暗示的に決定される。
代案として、
【0308】
は、
上位階層シグナリングを用いてeNB102によってUE114に通知される。従って、第1バンドリングウィンドウのTTIまたは第2バンドリングウィンドウのTTIに対応するPUCCH資源は、(EPDCCHの場合)[数学式1]または(PDCCHの場合)[数学式2]のように決定され、
【0310】
は、
第1バンドリングウィンドウに利用され、
【0312】
は、
第2バンドリングウィンドウに利用される。
【0313】
EPDCCHの場合、eNB102は、
【0323】
TTIが、PUCCH資源の同一のセットを利用するとき、適切なARO値を選択するeNB102によって衝突が防止され得る。その場合、相違するAROマッピング関数は、第1バンドリングウィンドウ
【0325】
のTTI、及び第2バンドリングウィンドウ
【0328】
同一のバンドリングウィンドウ内において、UEは、第1TTIにおけるPDCCH及び第2TTIにおけるEPDCCHを検出することができる。
【0329】
図16は、本発明により、適応されたTDD UL−DL構成におけるそれぞれのPDSCH受信のDL TTIインデックスにより、PUCCHオフセットを用いてHARQ−ACK信号伝送のためのPUCCH資源の例示的な決定を示す。
図16に示された実施形態は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。
【0330】
図16に示されたように、TDD UL−DL構成1(
【0332】
のバンドリングウィンドウサイズ)は従来のものであり、それは、TDD UL−DL構成2(
【0334】
のバンドリングウィンドウサイズ)1610に適応され、HARQ−ACK伝送タイミングはTDD UL−DL構成2に基づく。(TDD UL−DL構成1に含まれる)DL TTI#5(1620)及びDL TTI#6(1630)の場合、それぞれのPDSCH受信(または、SPS解除)に応答し、UE114からのHARQ−ACK信号伝送のためのUL TTI#2(1640)のそれぞれのPUCCH資源は、第1PUCCH資源オフセット
【0336】
1650を用いて決定される。DL TTI#4(1660)及びDL TTI#8(1670)(TDD UL−DL構成1に含まれない)の場合、それぞれのPDSCH受信(または、SPS解除)に応答し、UE114からのHARQ−ACK信号伝送のためのUL TTI#2(1640)のそれぞれのPUCCH資源は、UE114から明示的にシグナリングされたり、
【0338】
からUE114によって暗示的に決定され得る第2PUCCH資源オフセット
【0341】
従って、適応されたTDD UL−DL構成で動作するために構成されたUE114は、HARQ−ACKマルチプレキシングを有するPUCCHフォーマット1bを用いて、UL TTIにおけるHARQ−ACK情報を伝送するために、資源を決定するための二つのオフセットを利用することができる。従来のTDD UL−DL構成で動作するUEが、UL TTIにおけるHARQ−ACK情報を伝送するTTIと同一のTTIに対応する資源を決定するために、第1オフセットが使用される。従来のTDD UL−DL構成で動作するUEが、UL TTIにおけるHARQ−ACK情報を伝送するTTIと相違するTTIに対応する資源を決定するために、第2オフセットが使用される。
【0342】
第3接近法において、上述したPUCCH資源衝突は、従来のTDD UL−DL構成に含まれないDL TTIに関する相違するPUCCH資源決定方法を利用することによって防止することができる。
【0343】
第1接近法または第2接近法と同様に、適応されたTDD UL−DL構成で構成されたUE114からのHARQ−ACK情報の伝送に対応するサイズ
【0345】
のバンドリングウィンドウは、二つのバンドリングウィンドウに分割される(両方とも同一の第1UL TTIでHARQ−ACK信号伝送を有する)。サイズ
【0347】
の第1バンドリングウィンドウは、従来のTDD UL−DL構成に含まれる同一の第1UL TTIでそれぞれのHARQ−ACK信号伝送を有するTTIを含む。サイズ
【0349】
の第2バンドリングウィンドウは、従来のTDD UL−DL構成に含まれない同一の第1UL TTIでそれぞれのHARQ−ACK信号伝送を有するTTIを含む。(EPDCCHの場合)[数学式1]または(PDCCHの場合)[数学式2]で説明したように、PUCCH資源決定のための従来の方法は、第1バンドリングウィンドウのTTIに利用される。
【0350】
第2バンドリングウィンドウのTTIの場合、PUCCH資源は、(少なくとも従来のTDD UL−DL構成の第1DL TTIより早く発生するDL TTIに関して)上位階層シグナリングにより、UE114に、以前に構成されたPUCCH資源のセットから明示的に表すことができる。同一または相違するPUCCH資源のうちいずれか一つは、相違するDL TTIに関する上位階層シグナリングによって構成され得る。PUCCH資源の指示は、それぞれのPDSCH(または、SPS解除)をスケジューリングするDCIフォーマットにおけるAROフィールドを介することができる。例えば、2ビットを含むAROフィールドに関し、四つの構成されたPUCCH資源のうち一つを表すことができる。通常、第2バンドリングウィンドウに含まれたDL TTIの数が4未満である場合、それぞれのPUCCH資源の同一のセットは、2ビットのAROフィールドが4PUCCH資源を表すために使用される場合、このようなすべてのDL TTIに利用され得る。第2バンドリングウィンドウにおけるTTIに対応するPUCCH資源を決定するために、AROが、UE114によって暗示的に決定された資源に関するオフセットとして作用する第1バンドリングウィンドウにおけるTTIに対応するPUCCH資源の決定とは異なって[数学式1]、AROは、代わりにPUCCH資源を
【0352】
で直接インデックスすることができ、
ここで、
【0354】
は、
第3接近法により、上位階層シグナリングを介してeNB102によってUE114に構成される多くても四つのPUCCH資源のうち一つでPUCCH資源に関するインデックスである。送信機ダイバーシティー(transmitter diversity)がHARQ−ACK信号伝送のために支援される場合、
【0356】
は、
PUCCH資源の対に関するインデックスである。
【0357】
図17は、それぞれのDL TTIインデックスが、本発明により、それぞれ従来のTDD UL−DL構成に含まれているか否かによって、HARQ−ACKシグナリングのためのPUCCH資源の例示的な暗示的または明示的決定を示す。
図17に示されたように、TDD UL−DL構成1は、従来のUEに表した従来のものと推定され、それは、TDD UL−DL構成2(1710)に適応され、HARQ−ACK伝送タイミングはTDD UL−DL構成2に基づく。DL TTI#5(1720)及びDL TTI#6(1730)(TDD UL−DL構成1に含まれる)に関して、それぞれのPDSCH受信(または、SPS解除)に応答し、UE114からのHARQ−ACK信号伝送のためのUL TTI#2(1760)のそれぞれのPUCCH資源は、例えば、式1のように、従来のUE(方法1)1722及び1732に関しては同一の方法を用いて決定される。DL TTI#4(1740)及びDL TTI#8(1750)(TDD UL−DL構成1に含まれない)に関して、それぞれのPDSCH受信(または、SPS解除)に応答し、UE114からのHARQ−ACK信号伝送のためのUL TTI#2(1760)のそれぞれのPUCCH資源は、相違する方法(方法2)を用いて決定される。このような相違する方法は、それぞれのDL TTIでPDSCH(または、SPS解除)をスケジューリングするDCIフォーマットにおけるAROフィールドを用いて上位階層シグナリングによってUE114に構成されたPUCCH資源のセットからPUCCH資源の指示を明示することができる。
【0358】
PUSCHにおけるTTI−依存UCIマルチプレキシング
特定の実施形態において、PUSCHでマルチプレキシングされたUCIの検出信頼性を改善するための第1方法は、PUSCH伝送のために使用されるUL PCプロセスと、このようなマルチプレキシングをリンクすることである。UL PCプロセスが、UL固定TTIのように、TTIの第1セットでPUSCH伝送のために利用されるプロセス(以下、第1UL PCプロセスと称される)である場合、UE114はPUSCHでUCIをマルチプレキシングする。UL PCプロセスが、UL柔軟性TTIのように、TTIの第2セットでPUSCH伝送のために利用されるプロセス(以下、第2UL PCプロセスと称される)と同一である場合、UE114は、PUSCH伝送をスケジューリングするDCIフォーマットに含まれたそれぞれのフィールドから明示的に、またはフレームにおけるそれぞれのTTIに関する構成により、またはPUSCH伝送をスケジューリングするDCIフォーマットに含まれたフィールドの値から暗示的に、PUSCH伝送のために適用するUL PCプロセスを決定することができ、また相違する機能(例えば、奇数値が第1UL PCプロセスと関連することがあり、偶数値が第2UL PCプロセスと関連することもあるPSCHでDMRS伝送のためのCS及びおそらくOCCを表すフィールド)を提供することができる。UCIは、HARQ−ACKまたはP−CSIまたはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0359】
図18は、本発明により、関連するUL PCプロセスによりPUSCHでUCIをマルチプレキシングするか否かをUEによって判断する一例を示す。フローチャートが一連の逐次的な段階を示しているが、明示的に言及しない限り、実行の特定の順序、同時よりは連続的にまたは重畳方式への段階またはその一部の実行、または介在または中間段階の生成なしに排他的に示された段階の実行に関するシーケンスから、いかなる推論もしてはいけない。図示された例に示されたプロセスは、例えば、移動局で伝送機チェーンによって具現される。
【0360】
図18に示されたように、UE114は、UL TTIでPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットを搬送するPDCCHを検出し、動作1810でそれぞれのUL PCを決定する。UE114は、またPUSCHでマルチプレキシングするためにHARQ−ACKまたはP−CSIのうちいずれか一つを有すると推定される。UE114は、UL PCプロセスが動作1820で第1プロセスまたは第2プロセスであるかを検査する。PUSCH伝送電力を決定するためのUL PCプロセスが、第1プロセスである場合、UE114は、動作1830でPUSCHのHARQ−ACKまたはP−CSIをマルチプレキシングし、そうでなければ、PUSCH伝送電力を決定するためのUL PCプロセスが第2プロセスである場合、UE114は、動作1840でPUSCHのHARQ−ACKまたはP−CSIをマルチプレキシングしない。
【0361】
第2方法において、PUSCHでHARQ−ACKまたはP−CSIマルチプレキシングに関して、UE114が任意のPUSCH伝送を有さない場合、PUSCHは、UE114がHARQ−ACKまたはP−CSIを伝送するために使用するPUCCHと同一のTTIで伝送されなければ、このようなマルチプレキシングは、PUSCH伝送のために使用されるUL PCプロセスに関係なく完全に禁止される。UE114が、PUSCHにおけるUCIを伝送しない場合、その後の措置はUCIタイプによる。HARQ−ACK伝送の場合、UE114は、UE114がPUSCH伝送を有さず、PUCCHにおけるHARQ−ACKを伝送する場合と同一の方式で進行することができる。
【0362】
図19は、本発明に係るそれぞれのTTIにより、PUSCHでUCIをマルチプレキシングするか否かをUEによって判断する一例を示す。フローチャートが一連の逐次的な段階を示しているが、明示的に言及しない限り、実行の特定の順序、同時よりは連続的にまたは重畳方式への段階またはその一部の実行、または介在または中間段階の生成なしに排他的に示された段階の実行に関するシーケンスから、いかなる推論もしてはいけない。図示された例で示されたプロセスは、例えば、移動局で伝送機チェーンによって具現される。
【0363】
図19に示されたように、UE114は、動作1910でUL TTIにおけるPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットを搬送するPDCCHを検出する。UE114は、その後、UL TTIが動作1920でUE114がPUSCHにおけるHARQ−ACKまたはP−CSIを伝送できるUL TTIであるかを判断する。UL TTIが、PUCCHでUE114からのHARQ−ACKまたはP−CSI伝送を支援する場合、UE114は、動作1930でPUSCHにおけるHARQ−ACKまたはP−CSIをマルチプレキシングし、そうでなければ、UL TTIが、PUCCHでUE114からのHARQ−ACKまたはP−CSI伝送を支援しない場合、UE114は、動作1940でPUSCHにおけるHARQ−ACKまたはP−CSIをマルチプレキシングしない。例えば、PUCCHにおけるHARQ−ACK信号の伝送を支援するTTIはUL固定TTIである場合があり、PUCCHにおけるHARQ−ACK信号伝送を支援しないTTIはUL柔軟性TTIである場合がある。
【0364】
PUSCHをスケジューリングし、UE114が、PUSCHにおけるHARQ−ACKをマルチプレキシングするべきPDSCHの数を表すDCIフォーマットに含まれるUL DAIフィールドは、HARQ−ACKがPUSCHでマルチプレキシングされない場合に有用ではない。その場合、2ビットのUL DAIフィールドの利用は、UE114が、検出されたDCIフォーマットでフィールドの有効性があるか否かを判断する場合に、値を確認できるように2ビットのUL DAIフィールドを常に0に設定するか、第2UL PCプロセスのCLPC構成要素によって使用されるTPCビットの数を増加させ、第2UL PCプロセスの正確性を向上させるために、追加的なTPCフィールドとして2ビットのUL DAIフィールドを使用することにより、またはPUSCH伝送に関連する任意の他の機能に対してあり得る。
【0365】
図20は、UEが、本発明により、TTIのPUSCHでHARQ−ACKをマルチプレキシングするか否かによって、TTIでPUSCH伝送をスケジューリングするDCIフォーマットに含まれるUL DAIフィールドの例示的な使用を示す。フローチャートが一連の逐次的な段階を示しているが、明示的に言及しない限り、実行の特定の順序、同時よりは連続的にまたは重畳方式への段階またはその一部の実行、または介在または中間段階の生成なしに排他的に示された段階の実行に関するシーケンスから、いかなる推論もしてはいけない。図示された例で示されたプロセスは、例えば、移動局で伝送機チェーンによって具現される。
【0366】
図20に示されたように、UE114は、UL TTIにおけるPUSCHをスケジューリングし、動作2010でUL DAIフィールドを含むDCIフォーマットを搬送するPDCCHを検出する。UE114は、その後、UL TTIが、例えば、上述した方法のうち一つを用いて動作2020でUE114がPUSCHにおけるHARQ−ACKをマルチプレキシングできるUL TTIであるか否かを判断する。UL TTIが、PUCCHでUE114からのHARQ−ACK信号伝送を支援する場合、UE114は、動作2030でUL DAIフィールドの値によって、PUSCHでマルチプレキシングするためにHARQ−ACKペイロードを決定し、そうでなければ、UL TTIが、PUCCHでUE114からのHARQ−ACK信号伝送を支援しない場合、UE114は、PUSCH伝送の閉ループ電力制御のためにTPCビットの数を増加させ、動作2040でそれぞれの受信信頼性を向上させるために、DCIフォーマットに含まれるTPCフィールドを補完するためにUL DAIフィールドを使用する。代案として、UL DAIフィールド値は、UE114が、DCIフォーマットを有効なものとして追加的に考慮する前に確認できる「00」のような予め決められた値に設定され得る。代案として、UL DAIフィールド値はPUSCH伝送に関連する任意の他の機能のために使用することができる。
【0367】
PUSCHが、PUSCHと同一のTTIで送信される場合にのみHARQ−ACKがPUSCHでマルチプレキシングされる場合、UE114は、PUSCHを伝送しないときにHARQ−ACK情報を伝送するために使用し、効果的なバンドリングウィンドウ
【0371】
と相違する。また、UL DAIフィールドのマッピングは、効果的なバンドリングウィンドウサイズ
【0374】
適応されたTDD UL−DL構成で動作するように構成されたUE114と、上述したように、従来のTDD UL−DL構成で動作するUE115の間において、チャンネル選択でPUCCHフォーマット1bを用いてHARQ−ACK情報の伝送に関する潜在的な資源衝突とは異なり、このような衝突は、HARQ−ACK情報がPUSCHで伝送される場合に発生しない。従って、適応TDD UL−DL構成で動作するように構成されるUE114の場合、HARQ−ACK情報の順序は、TTIの第1セットに対応する第1HARQ−ACK情報ビットを配置し、TTIの第2セットに対応する第2HARQ−ACK情報ビットを配置することによって修正される必要がない。その代わりに、それぞれのTTIに関するHARQ−ACK情報ビットの順序は、HARQ−ACK情報の伝送のために、UE114に構成されるTDD UL−DL構成に関して表4に記載されたタイミングによる。
【0375】
図21は、HARQ−ACKが、単に本発明により、予め決められたUL TTIのPUSCHでマルチプレキシングされる場合に、効果的なバンドリング(bundling)ウインドウサイズを示す。
図21に示されたPUSCHの実施形態は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。
【0376】
図21に示されたように、TDD UL−DL構成1は単に説明するために利用される(
【0378】
のバンドリングウィンドウサイズ)。UL DAIフィールドの従来の使用において、eNB102が、SF#4(2110)でUE114に関するPDSCH伝送をスケジューリングする場合、eNB102は、SF#8(2120)でUE114からのそれぞれのHARQ−ACK伝送を予想する。従って、eNB102が、SF#8でUE114に関するPDSCH伝送をスケジューリングする場合、それぞれのDCIフォーマットで1の値を有するUL DAIフィールドは、UE114が、SF#4でPDSCH伝送(または、SPS解除)のためのHARQ−ACKをマルチプレキシングするべきであることを表す。同様に、eNB102が、SF#5(2130)及びSF#6(2132)のいずれか一つまたは全部でUE114に関するPDSCH伝送をスケジューリングする場合、eNB102は、SF#2(2140)でUE114からのそれぞれのHARQ−ACK伝送を予想し、eNB102が、SF#2でUE114に関するPDSCH伝送をスケジューリングする場合、それぞれのDCIフォーマットでそれぞれ1または2の値を有するUL DAIフィールドは、UE114が、PUSCHでHARQ−ACKをマルチプレキシングするべきPDSCH(または、SPS解除)の数を表す。SF#8(2162)が、UL柔軟性TTIであると推定すれば、UE114は、SF#8でPUSCH伝送におけるHARQ−ACKマルチプレキシングを支援しない。その後、eNB102は、UE114が、PUCCHでHARQ−ACKを伝送できるSF#8の後で第1TTIでUE114がSF#4でスケジューリングされたPDSCHに関するHARQ−ACKをマルチプレキシングすることを予想する。TDD UL−DL構成1の例示的な場合、そのUL TTIはSF#2である。従って、eNB102が、SF#4(2150)、SF#5(2152)及びSF#6(2154)のいずれか一つでUE114に関するPDSCH伝送をスケジューリングする場合、eNB102は、SF#2(2160)でUE114からのそれぞれのHARQ−ACK伝送を予想し、それが、SF#2でUE114に関するPDSCH伝送をスケジューリングする場合、SF#4、SF#5、及びSF#6でスケジューリングされたPDSCH(または、SPS解除)の数が、それぞれのDCIフォーマットでそれぞれ1または2または3であるかによって、1または2または3の値を有するUL DAIフィールドは、UE114が、PUSCHでHARQ−ACKをマルチプレキシングするべきPDSCHの数を表す。従って、適応されたTDD UL−DL構成で動作するように構成されたUE114の場合、UL DAIフィールドの値に関するマッピングは、UE114が、HARQ−ACKの伝送のために利用可能なUL TTIを決定するときに考慮する構成されたTDD UL−DL構成による。
【0379】
A−CSIに関して、それぞれのPUSCHで伝送が発生しない場合、それぞれのA−CSIペイロードがP−CSIを伝送するのに利用されるPUCCHフォーマットによって支援されず、UE114が、次のPUSCH伝送で伝送するための他のA−CSIを有することができるとき、その後のPUCCHで伝送が発生できない。従って、A−CSIに関して、二つの代案が存在する。
【0380】
第1代案は、常にPUSCHでA−CSIを伝送することである。A−CSIコードワードがさらにCRCを含むと推定される場合、eNB102は、A−CSIコードワードを不正確にデコーディングするか否かを判断することができる。PUSCH伝送が第2UL PCプロセスを利用する場合、PUSCHにおけるA−CSI資源は、第1UL PCプロセスを用いて同一のPUSCH伝送のためのそれぞれのものより大きくなり得る。従って、PUSCHにおけるUCIのマルチプレキシングは、前述された条件下において、PUSCHでマルチプレキシングされていないHARQ−ACKまたはP−CSIでUCIタイプでさらに調整できるが、A−CSIは、PUSCH伝送をスケジューリングするDCIフォーマットにおけるそれぞれのA−CSI要求フィールドが、PUSCH伝送でA−CSIをマルチプレキシングするべき場合、常にPUSCHでマルチプレキシングされる。
【0381】
図22は、本発明に係るUCIタイプ及びTTIタイプにより、TTIで伝送されたPUSCHへのUCIをマルチプレキシングするための例示的なUE決定を示す。フローチャートが一連の逐次的な段階を示しているが、明示的に言及しない限り、実行の特定の順序、同時よりは連続的にまたは重畳方式への段階またはその一部の実行、または介在または中間段階の生成なしに排他的に示された段階の実行に関するシーケンスから、いかなる推論もしてはいけない。図示された例で示されたプロセスは、例えば、移動局で伝送機チェーンによって具現される。
【0382】
図22に示されたように、UE114は、UL TTIにおけるPUSCHをスケジューリングし、動作2210でUL DAIフィールドを含むDCIフォーマットを搬送するPDCCHを検出する。UE114は、その後、UL TTIが、UL固定TTIであるか、PUSCHが動作2220で上述したように伝送できる第1UL PCプロセスを利用するUL TTIであるかを判断する。UL TTIが、UL固定TTI(または、UE114が、PUCCHにおけるHARQ−ACKを伝送できるUL TTI、または第1UL PCプロセスを利用するUL TTI)である場合、UE114は、動作2230でPUSCHにおけるHARQ−ACK及びA−CSIをマルチプレキシングし、そうでなければ、UL TTIが、UL固定TTI(または、UE114が、PUCCHにおけるHARQ−ACKを伝送できないUL TTI、または第2UL PCプロセスを利用するUL TTI)ではない場合、UE114は動作2240でPUSCHにおけるA−CSIのみをマルチプレキシングする。
【0383】
第2代案は、UE114が、常に第2UL PCプロセスを利用するPUSCHで、またはPUCCH伝送がUE114に支援されないUL TTIにPUSCH伝送がある場合に、A−CSI伝送をドロップ(drop)することである。その場合、PUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットに含まれる1ビットA−CSI要求フィールドは使用されない。その場合、1ビットA−CSI要求フィールドの利用は、UE114が、検出されたDCIフォーマットにおいて、フィールドの有効性があるか否かを判断する場合に値を確認できるように、1ビットA−CSI要求フィールドを常に0に設定したり、第2UL PCプロセスのCLPC構成要素によって使用されるTPCビットの数を増加させ、第2UL PCプロセスの正確性を向上させるために、TPCビットとして1ビットA−CSI要求フィールドを使用することによって、またはPUSCH伝送に関連する任意の他の機能に関して、それを使用することによって行うことができる。この場合、UE114の動作は、
図20におけるUL DAIフィールドに関して説明されたものと類似している。
【0384】
最後に、本発明の第1実施形態の様々な様態の以前の説明が、検出されたPDCCHにおけるDCIフォーマットによってスケジューリングされたPUSCHを考慮したが、同一のUEの動作は、(適用可能な場合)PUSCH再伝送がPHICH検出によってトリガーされるときに存在し得る。SPS PUSCHは、UL固定TTIにあると推定され、UE114は、SPS PUSCHでUCIをマルチプレキシングするための従来の方法によることができる。
【0385】
UEが適応TDD UL−DL構成で動作するために構成されたPUCCHにおけるUCIマルチプレキシング
特定の実施形態は、同一のPUCCHで二つのP CSI報告のマルチプレキシングを考慮する。これは、DL固定TTIに対応する第1P−CSI及びDL柔軟性TTIに対応する少なくとも第2P−CSIのUE114と、PUCCHが、(例えば、UL固定TTIでのみ)P−CSI報告のために存在し得るUL TTIの制限からの報告を支援するための必要性から動機が与えられる。UE114は、二つの相違するPUCCHでUCIを同時に送信できないと推定される。
【0386】
UE114は、第1CSIを決定するためのDLまたは特定のTTIの第1セット及び第2CSIを決定するためのDLまたは特定のTTIの第2セットを、eNB102によって構成することができ、ここで、構成は、DLまたは特定のTTI(TTI#2が常にUL TTIである)であるTDD UL−DL構成における最大のTTIを含むように、9ビットのビットマップを使用して可能になる。例えば、ビットマップは、{0 0 1 1 0 0 1 1 0}であり、ここで、「0」の値は第1セットのTTIを表し、「1」の値は第2セットのTTIを表す。代案として、ビットマップは、eNB102が、HARQ−ACK情報の伝送のための一つ以上のUL TTIを決定するために、UE114に構成するTDD UL−DL構成のDLまたは特定のTTIに関して同一の方式で定義することができる。
【0387】
DL固定TTI及びDL柔軟性TTI間のP−CSI差が、UE114によるDL受信のために干渉を経験することによって、一つのPMIが二つのP−CSI報告に十分であり、DL柔軟性TTIに関するP−CSIまたはDL固定TTIに関するP−CSIのうちいずれか一つがPMIを含む必要がない。従って、(PMIがマルチプレキシングされるか否かを定義する(また、REF3を参照))P−CSI報告モードは、DL固定TTIのセットのようなTTIの第1セット及びDL柔軟性TTIのセットのようなTTIの第2セットに関して、別途で構成され得る。これは、相違するUL TTIで発生するように、時間分割マルチプレキシング(TDM)が、第1P−CSI及び第2P−CSIの伝送のために使用されるか、または、この二つのP−CSIが同一のPUCCH(及び同一のUL TTI)でマルチプレキシングされるかに関係なく適用することができる。さらに、UE114は、TTIの第1セットまたはTTIの第2セットでのみPMIを計算したり、TTIの第1セットからの少なくとも一つのTTI及びTTIの第2セットからの少なくとも一つのTTIを用いてPMI計算を組み合わせることができる。
【0388】
そこで、eNB102によってUE114に構成されるTTIの二つの相違するセットに対応する2つのCQIと、DL固定TTIのセット及びDL柔軟性TTIのセットのような二つのDL TTIセットに対応する単一のPMIの同一のPUCCHにおけるマルチプレキシングを支援することが有利である。また、UE114に関するCSI報告タイプの構成によって、P−CSI報告がそれぞれのTTIの二つのセットに関する二つのCQIのみを含むことが可能である。
【0389】
図23は、本発明により、(DL固定TTIのセットのような)TTIの第1セットに対応する第1CQI、(DL柔軟性TTIのような)TTIの第2セットに対応する第2CQI、及びTTIの二つのセットに対応する単一PMIのうち同一のPUCCHにおける例示的なマルチプレキシングを示す。
図23に示されたTDD構成2300の実施形態は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。
【0390】
図23に示されたように、TDD UL−DL構成1は説明するためにのみ使用される。UE114は、DL固定TTI SF#5(2310)で第1P−CQIを計算し、DL柔軟性TTI SF#4(2320)における第2P−CQIとDL固定TTI SF#5及びDL柔軟性TTI SF#4のうちいずれか一つまたは全部における単一PMIを計算し、UL TTI SF#2(2330)のPUCCHに第1P−CQI、第2P−CQI及びPMIを報告する。
【0391】
第2CQIが第1CQIより遥かに優れることから、DL柔軟性TTIにおけるDL伝送が(通常、DL固定TTIにおけるDL伝送によって経験されるDL−支配的干渉より小さい)UL−支配的干渉を経験するので、第2CQIは、差等方式(differential manner)でより高いCQIを表す最も大きい値を有する第1CQIに報告され得る。例えば、第2CQIは、第1CQIを表すのに使用される4のバイナリ要素の代わりに2のバイナリ要素によって表現でき、2のバイナリ要素は、第1CQIのインデックスと比較される第2CQIに関する1ないし3インデックスを表すのに使用され得る。従って、サブフレームの第2セットに関する第2CQIは、値の第2セット内の少なくとも一つの値が、表1におけるセットのように、サブフレームの第1セットに関する第1CQIに関する値の第1セットで最も大きい値より大きい値の第2セットを含むことができる。
【0392】
第1例において、二つのバイナリ要素を用いて第1CQIに関する第2CQIの差等報告のために、第1値は、第1CQIのインデックスより小さい(適用可能なとき)2の値であるインデックスを表すことができ、第2値、第3値及び第4値は、それぞれ第1CQIのインデックスと同一であり、より大きい2の値及びより大きい4の値となり得る。その後、表1を参照すると、インデックス4を表す第1CQI値に関して、第2CQI値は2、4、6または8のCQIインデックスを表すことができる。第2例において、第2CQIに関して、第1値は、第1CQIに関するインデックスと同一のインデックスを表すことができ、第2値、第3値及び第4値は、それぞれ第1CQIのインデックスより(適用可能なとき、可能な最も大きい値に到達されない場合)大きい2の値、大きい4の値及び大きい6の値となり得る。その後、表1を参照すると、インデックス4を表す第1CQI値に関して、第2CQI値は4、6、8または10のCQIインデックスのうちいずれか一つを表すことができる。二つ以上のP−CSIを報告する場合、残りのP−CSIは第2P−CSIに関して上述したような方式で提供され得る。
【0393】
さらに、UE114は、相違する変調方式の支援を含むDL固定TTI及びDL柔軟性TTIで相違するPDSCH伝送モードで構成され得る。例えば、DL固定TTIのようなTTIの第1セットで、PDSCH伝送は、第1伝送モードまたは64直交振幅変調(QAM)の最大変調次数を使用するように構成され得るが、DL柔軟性TTIのようなTTIの第2セットで、UE114は、第2PDSCH伝送モードまたは256QAMの最大変調次数を使用するように構成され得る。従って、TTIの第1セットでは、表1及び表2が利用されるが、TTIの第2セットでは、eNB102が、表1及び表2または256QAM変調に関する支援を含む修正された表1及び修正された表2のうちいずれか一つを利用するためにUE114を構成することができる。
【0394】
単一P−CSIを伝送するために使用されたPUCCHフォーマット(また、PUCCH Format2と称される。また、REF1を参照)とDL TTIの第1セットに関するP−CSI及びDL TTIの第2セットに関するP−CSIの両方をマルチプレキシングするための同一のPUCCHフォーマットを利用する代わりに、二つのP−CSIのマルチプレキシングは、
図7で説明されたような構造を有するPUCCHフォーマット(PUCCHフォーマット3)で行うことができる。追加的に、HARQ−ACK及び以前の2P−CSIのマルチプレキシングは、
図7で説明されたものと同一のPUCCHフォーマットによって支援され得る。
【0395】
図24は、本発明により、HARQ−ACK、TTIの第1セットに関するP−CSI、及びTTIの第2セットに関するP−CSIのための例示的なUE送信機のブロック図を示す。
図24に示されたUE送信機2400の実施形態は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。特定の実施形態において、UE送信機2400はUE114に位置する。
【0396】
図24に示されたように、
図7の構造を推定すると、UE114の送信機は、HARQ−ACKビット2405及びP−CSIビット2408をエンコーディングして変調し(2410)、それぞれのTTIシンボル2420に関するOCC2425の要素とエンコード及び変調されたビットを掛け算する。P−CSIビットは、PMIとDL固定TTIに関するCQI及びDL柔軟性TTIに関するCQIを含む。DFTプリコーディングの後(2430)、UE114の送信機は、PUCCH RB2450のRE2440を選択し、IFFT2460を適用して、CP2470を挿入し、フィルタリング2480を適用して、信号2490を伝送する。
【0397】
図25は、本発明により、HARQ−ACK、TTIの第1セットに関するP−CSI、及びTTIの第2セットに関するP−CSIのための例示的なNB受信機のブロック図を示す。
図25に示されたeNB受信機2500の実施形態は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。特定の実施形態において、eNB受信機2500はeNB102に位置する。
【0398】
図25に示されたように、eNB102受信機は、受信された信号2510をフィルタリングし(2520)、FFT2530を適用して、UE114送信機によって使用されるRE2540を選択し(2545)、IDFT2550を適用して、それぞれのシンボルに関するOCC要素2565と掛け算し(2560)、HARQ−ACK信号及びP−CSI信号2570を搬送するシンボルに関する出力を合算し、伝送されたHARQ−ACKビット2585及びP−CSIビット2588を獲得するために合算されたHARQ−ACK信号及びP−CSI信号2580を復調してデコーディングする。
【0399】
UE114に関するPDSCH伝送によって経験される干渉は、それぞれのDL TTIが、固定DL TTIであるか柔軟性DL TTIであるかによって、干渉は通常それぞれのTTIがULのもので支配的干渉セルにある場合に後者に関するものより小さく、相違するPDSCH伝送ランクは、DL固定TTI及びDL柔軟性TTIにおけるPDSCH伝送の間に適用することができ、後者に関するランクは、前者に関するランクと同一または大きい。従って、UE114は、DL固定TTI及びDL柔軟性TTIに別途のRIを提供することができる。DL柔軟性TTIに関するP−CSIと類似するように、それぞれのRIは差等方式で提供され得る。例えば、単に1ビットは、同一のランクまたはすぐ上のランクが、DL柔軟性TTIでPDSCH伝送に適用できるか否かを表すDL柔軟性TTIに関するRI報告に利用され得る。例えば、DL固定TTIに関するRI報告は、1、2または4の空間階層のPDSCH伝送ランクを表す2ビットで構成され、RI値は、1の空間階層を表す場合、DL柔軟性TTIに関するRI報告は、1の空間階層または2の空間階層のうちいずれか一つのPDSCH伝送ランクを表す1ビットで構成され得る。TDD UL−DL構成が、単にTTIの制限された数に有効であることから、UE114は、TDD UL−DL構成の有効期間内でDL柔軟性TTIに関するRIを報告する必要がある。このようなRI報告が伝送できるUL TTIの数が制限されれば、同一のPUCCHでRI及びP−CSI報告のマルチプレキシングを可能にすることが有利となる。従って、本発明の実施形態は、TDD UL−DL構成の適応を支援するUE114をより考慮し、DL固定TTIに関するRI報告及びDL柔軟性TTIに関するRI報告は、同一のPUCCHでマルチプレキシングされ、また、DL固定TTIまたはDL柔軟性TTIに関するP−CSI報告と共にマルチプレキシングされ得る。
【0400】
PUCCHフォーマット3に関するペイロードの支援拡大
特定の実施形態において、適応TDD UL−DL構成で動作するために構成されたUE114は、UCIペイロードによって、一つのRBまたは多数のRBを介して伝送されるように構成されるPUCCHフォーマット3を利用することができる。
【0401】
例えば、少なくともTDD UL−DL構成5は、UE114が、HARQ−ACK情報を提供する必要のあるTTIを決定するために、UE114に構成されたり、少なくともUE114がHARQ−ACKと共にP−CSIを伝送する場合、UE114は、2RBを介してPUCCHフォーマット3を伝送するように構成され得る。2RBを利用することにより、1RBの代わりに、PUCCHフォーマット3の伝送に関して、それぞれの資源オーバーヘッドは2倍になるが、ターゲット受信信頼性が支援できるUCIペイロードはまた実際に2倍になる。一般的に、PUCCHフォーマット3の構造を維持し、UL TTIでUE114から単一PUCCH伝送を維持しつつ、任意のUCIをドロップしたり過度なHARQ−ACKバンドリングを適用せず、PUCCHフォーマット3の伝送のために使用されるRBの数を変化させることは、類似する受信信頼性のために伝送されたUCIペイロードの拡張性を許容する。
【0402】
図26は、本発明に係る最大の合計ペイロードにより、PUCCHフォーマット3に関する例示的な資源割り当てを示す。フローチャートが一連の逐次的な段階を示しているが、明示的に言及しない限り、実行の特定の順序、同時よりは連続的にまたは重畳方式への段階またはその一部の実行、または介在または中間段階の生成なしに排他的に図示された段階の実行に関するシーケンスから、いかなる推論もしてはいけない。図示された例で示されたプロセスは、例えば、移動局で伝送機チェーンによって具現される。
【0403】
図26に示されたように、UE114は、PUCCHで伝送するために、動作2610で合計UCIペイロードを決定する。このような決定は、UE114が、P−CSI報告モードで構成され、HARQ−ACK伝送のためのTDD UL−DL構成で構成されることによって、構成により半静的になり得る。UCIは、HARQ−ACK、P−CSI、またはSRを含む。HARQ−ACKに関して、TDDシステムにおける動作の場合、HARQ−ACK伝送のために推定されたTDD UL−DL構成のおけるDL TTIの数、またはUE114がDL CAで動作する場合に構成されたDLキャリアの数から、UE114は、(PDSCHが一つのデータTBまたは二つのデータTBを搬送できるか否かに基づいて)構成されたPDSCH伝送モードからペイロードを決定する。UCIペイロード
【0405】
が、例えば、22ビットのように動作2620で予め決められた臨界値を超過しなければ、動作2630で一つのRBによるPUCCHフォーマット3はeNB102によってUE114に構成され、UCIエンコーディングは、
【0409】
RMコードのような第1RMコードによって行うことができる。UCIペイロードが臨界値を超過すると、動作2640で二つのRBによるPUCCHフォーマット3はeNB102によってUE114に構成され、UCIエンコーディングは、
【0415】
RMコードのような第2RMコードによって行うことができ、各
【0417】
RMコードは1RBによって適用される。代案として、RMコードの代わりに、従来のコードは、UE114が2つのRBによってUCIを伝送する場合に使用され得る。例えば、UE114が、P−CSIなしでHARQ−ACKを伝送する場合、ペイロードは予め決められた臨界値を超過しないことができるが、UE114が、HARQ−ACK及びP−CSIを伝送する場合、ペイロードは予め決められた臨界値を超過し得る。従って、UE114は、第1UCIペイロードケースのために構成された第1PUCCHフォーマット3資源及び第2UCIペイロードケースのために構成された第2PUCCHフォーマット3を有することができる。
【0420】
RMコードが2RBによって使用され、各
【0422】
RMコードが1RBによって適用される場合、1RBでのみ伝送する第1UE114からのPUCCHフォーマット3の伝送と、2RBで伝送する第2UE115からのPUCCHフォーマット3の伝送を同一のRBでマルチプレキシングすることが可能である。さらに、UE114が、(それぞれの決定されたUCIペイロードに基づいて)2RBによってPUCCHフォーマット3の伝送を決定する場合、UE114は、2RBによって適用可能なものであるとDL DCIフォーマットにおけるそれぞれの資源の指示を解釈し、そうでなければ、UE114が、1RBによってPUCCHフォーマット3の伝送を決定する場合、UE114は、1RBによって適用可能なものであるとDL DCIフォーマットにおけるそれぞれの資源の指示を解釈する。
【0423】
図27は、本発明により、2RBによって例示的なPUCCHフォーマット3の伝送を示す。
図27に示されたPUCCHフォーマット3の伝送の例は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。
【0424】
図27に示されたように、第1実現において、例えば、(0から始まる)偶数インデキシングUCIビットを第1RMコードに配置し、奇数インデキシングUCIビットを第2RMコードに配置することによって、UE114は、交代方式で第1RMコード及び第2RMコードで
【0437】
は数字をすぐ上の整数に四捨五入する天井関数(ceiling function)であり、
【0439】
は数字をすぐ下の整数に四捨五入する床関数(floor function)である。QPSK変調及び二つのRBの各RBにおけるPUCCHフォーマット3の構造を用いてUE114は、第1RB2715における第1RMコードから24エンコーディングされたUCIビット及び第2RB2725における第2RMコードから24エンコーディングされたUCIビットを伝送する。第2実現において、第1
【0443】
RMコード2740のエンコーディング及び変調されたビットは、交代方式2735、2745で2RBのREに配置される。第3実現において、UE114は、単一
【0447】
ビットをエンコーディングし、QPSK変調及びPUCCHフォーマット3構造を用いて2RB2760によってエンコーディング及び変調されたUCIビットを伝送する。
【0448】
TDD UL−DL構成を適応させたDCIフォーマットを搬送するPDCCHの漏れた検出
特定の実施形態において、適応されたTDD UL−DL構成で動作するUE114は、新しい適応されたTDD UL−DL構成を表すPDCCHを検出せず、PDCCHを伝送したeNB102はそのイベントを認知する。例えば、eNB102は、UE114がPDCCH伝送のTTIでDRXモードにあることを認知することができる。
【0449】
適応されたTDD UL−DL構成で動作するUE114が、新しい適応されたTDD UL−DL構成を表すPDCCHを検出しなければ、UE114は、従来のTDD UL−DL構成、または(おそらくDL受信及びUL伝送に関して区分する)以前に構成されたTDD UL−DL構成のようなTDD UL−DL構成をUE114に知らせ、またはUE114が後で新しい適応されたTDD UL−DL構成を表す他のPDCCHを検出するまでに各TTIで(TTI#2を除く)PDCCHを検出し、(もし、あれば)それぞれのDLまたはULスケジューリング割り当てによるための試みとして動作することができる。しかし、UE114が非適応されたTDD UL−DL構成で動作する場合、UE114が最後の適応されたTDD UL−DL構成の最後のTTIの後で発生するTTIで伝送する必要のある最後の適応されたTDD UL−DL構成の間、PDCCH検出に対応する残留HARQ−ACK情報があるときに、UE114は、HARQ−ACK伝送に関して非適応されたTDD UL−DL構成によって動作しないことがある。
【0450】
上記の問題を解決するために、本発明のある実施形態は、適応されたTDD UL−DL構成で動作するUE114のようなUEが、新しい適応されたTDD UL−DL構成を表すPDCCHを検出せず、UE114が適応されたTDD UL−DL構成で動作するときのように、例えば、TDD UL−DL構成のように、同一の基準TDD UL−DL構成を用いてHARQ−ACK情報を続けて伝送することを考慮する。DLまたはULスケジューリングの目的であっても、UE114は、現在適応されたTDD UL−DL構成の最後のTTIの後に従来のTDD UL−DL構成で動作する。以前の基準TDD UL−DL構成の使用は常に適用できたり、単に非適応されたTDD UL−DL構成の第1UL TTIでのみ制限され得る。さらに、eNB102受信機は、このような知識を利用してUE114が、従来のTDD UL−DL構成のUL TTIであるDL TTIに対応する各位置にHARQ−ACKコードワードのNACK/DTX値を配置することを推定することで、HARQ−ACKコードワードの検出信頼性を向上させることができる。追加的に、PUCCHフォーマット3を用いて伝送されたHARQ−ACKコードワードの検出信頼性を向上させるために、本発明の第1実施形態で説明されたように、UE114はDL固定TTIに対応する第1HARQ−ACK情報を配置し、(従来のTDD UL−DL構成のUL TTIである)DL柔軟性TTIに対応する第2HARQ−ACK情報を配置することによって、前者が実際のHARQ−ACK情報を搬送することができるが、後者はNACK/DTXのみを搬送できるときにDL TTIの順序を並べ替えることができる。
【0451】
図28は、本発明により、UE114が適応されたTDD UL−DL構成で動作してから、従来のTDD UL−DL構成で動作するための例示的なDLまたはULスケジューリング及びHARQ−ACK伝送を示す。フローチャートが一連の逐次的な段階を示しているが、明示的に言及しない限り、実行の特定の順序、同時よりは連続的にまたは重畳方式への段階またはその一部の実行、または介在または中間段階の生成なしに排他的に図示された段階の実行に関するシーケンスから、いかなる推論もしてはいけない。図示された例で示されたプロセスは、例えば、移動局で伝送機チェーンによって具現される。
【0452】
図28に示されたように、UE114が適応されたTDD UL−DL構成で動作する間、UE114は適応されたTDD UL−DL構成のDL TTIにおけるPDCCHをモニタリングし、動作2810で基準TDD UL−DL構成に続いてHARQ−ACK情報を伝送する。適応されたTDD UL−DL構成の知られた有効期限からUE114によって決定されたように、適応されたTDD UL−DL構成の最後のTTIの後に、UE114は、動作2820で新しい適応されたTDD UL−DL構成を知らせるPDCCHを検出したか否かを判断する。検出していなければ、UE114は従来のTDD UL−DL構成のDL TTIまたはTTI#2を除くすべてのTTIにおけるPDCCHをモニタリングするが、動作2830で基準TDD UL−DL構成に続いてHARQ−ACK情報を伝送しつづける。検出されたら、UE114は新しい適応されたTDD UL−DL構成のDL TTIにおけるPDCCHをモニタリングし、動作2840で基準TDD UL−DL構成に続いてHARQ−ACK情報を伝送する。
【0453】
本実施形態は、UE114が、適応されたTDD UL−DL構成の一つ以上の有効期間を通じて適応されたTDD UL−DL構成を知らせるPDCCHを検出しなかった場合に修正され得る。有効期間はTTIの数またはフレームの数を含むことができる。適応されたTDD UL−DL構成に対応する残留HARQ−ACK情報がない場合、UE114は非適応されたTDD UL−DL構成によるHARQ−ACK情報を伝送することができる。従って、非適応されたTDD UL−DL構成によって表4に記載されたように、UE114は、HARQ−ACKペイロード及びHARQ−ACK信号伝送のためのUL TTIを決定することができる。UE114は、また適応されたTDD UL−DL構成に関連するHARQ−ACK情報を伝送するために第1PUCCHフォーマットを利用し、非適応されたTDD UL−DL構成に関連するHARQ−ACK情報を伝送するために第2PUCCHフォーマットを利用することができ、ここで、第1PUCCHフォーマットは第2PUCCHフォーマットと相違することがある。
【0454】
最後に、UE114が、非適応されたTDD UL−DL構成で動作してから適応されたTDD UL−DL構成で動作すれば、適応されたTDD UL−DL構成の第1UL TTIにおけるHARQ−ACK伝送は、HARQ−ACKペイロードの決定及びHARQ−ACK伝送のためのPUCCHフォーマットの使用を含む非適応されたTDD UL−DL構成と同一の方法によることができる。適応されたTDD UL−DL構成のうち残りのTTIに関して、HARQ−ACK伝送は、例えば、TDD UL−DL構成5のような基準TDD UL−DL構成によることができる。例えば、UE114が適応されたTDD UL−DL構成のうちDLスケジューリングに対応するHARQ−ACK情報を伝送する場合、UE114はそれぞれのTDD UL−DL構成に関するバンドリングウィンドウサイズによってHARQ−ACKペイロードを決定し、HARQ−ACK情報を伝送するためにPUCCHフォーマット3を利用することができる。対照的に、UE114が、非適応されたTDD UL−DL構成のうちDLスケジューリングに対応するHARQ−ACKを伝送する場合、それは、非適応されたTDD UL−DL構成に関するバンドリングウィンドウサイズによってHARQ−ACKペイロードを決定し、HARQ−ACK情報を伝送するために、PUCCHフォーマット1bとマルチプレキシングするHARQ−ACKを利用することができる。
【0455】
適応されたTDD UL−DL構成を知らせるDCIフォーマットを搬送するPDCCHの検出に関するUEからのHARQ−ACKフィードバック
特定の実施形態において、UE114は、eNB102から伝送されて適応されたTDD UL−DL構成を知らせるDCIフォーマットを搬送するPDCCHの検出に関するeNB102にHARQ−ACK情報を伝送する。
【0456】
適応されたTDD UL−DL構成に関する情報を搬送するPDCCHがUEのグループによって検出され得るとき、UE114は、UE114がPUCCHを検出したか否かをeNB102に知らせるHARQ−ACK情報を伝送するために、(UE114に固有の)PUCCH資源を決定することができない。第1代案において、PDCCHは一つ以上の予め決められたTTIに伝送され、eNB102は上位階層シグナリングを用いてPUCCHの検出(または、検出の不在)に応答し、HARQ−ACK伝送のためのPUCCH資源をUEのグループ内の各UEに明示的に構成することができる。
【0457】
第2代案において、UE114は、eNB102からDLスケジューリングに関連するPDCCH検出に関するその後のHARQ−ACK情報と共に、このようなHARQ−ACK情報を含むことができる。例えば、上述したように、PUCCHフォーマット3を用いてHARQ−ACK情報を伝送する場合、UE114は、またUE114が、現在TDD UL−DL構成の適応を表すPDCCH、または、一般的に、DCIをUEのグループに搬送するPDCCHを検出したか(ACK)、検出に失敗したか(DTX)をeNB102に知らせる一つのHARQ−ACK情報ビットを含むことができる。UE114は、例えば、第1位置または最後の位置のように、PUCCHフォーマット3によって搬送されたコードワードにおける予め決められた位置に、UEのグループに関して意図されたPDCCHの検出に関するHARQ−ACK情報ビットを伝送することができる。
【0458】
適応されたTDD UL−DL構成に関する情報を搬送するPDCCHを検出したか否かに関するHARQ−ACK情報をeNB102に提供することによって、UE114は、UE114がPDCCHを検出することに失敗した場合に処理率(throughput)を改善することができ、例えば、eNB102がUL TTIでスケジューリング割り当てをUE114に伝送することを防止することを分かった場合、UE114はUL TTIとみなしたり、UE114はUL方向にTTIにおける推定されたPDCCHをデコーディングすることに関連する電力消耗を防止することができる。
【0459】
図29は、本発明により、UE−特定のDLスケジューリングに関連するPDCCH検出に応答し、HARQ−ACK情報が、UEから伝送された他のHARQ−ACK情報に含まれるUEのグループに意図されたPDCCHのUEによる検出または検出の不在に応答し、UEからのHARQ−ACK情報の例示的な伝送を示す。
図29に示された伝送の実施形態は単に説明するためのものである。他の実施形態は本発明の範囲内で使用することができる。
【0460】
図29に示されたように、UE114は、UE114に関するそれぞれのPDSCH受信をスケジューリングするそれぞれのPDSCHのUE114による一つ以上の検出に応答し、PUCCHにHARQ−ACK情報ビットを伝送する。UE114は、UE114がUE114−グループ共通PDCCH2910を検出したか否かによって判断される値を有するHARQ−ACK情報ビットをPDCCH内に含む。UE114は、またPUCCH2920に応答して一つ以上のHARQ−ACK情報ビットをPDCCH内に含む。最後に、UE114は、またもしあれば(2930)、P−CSIまたはSRのような他のUCIをPDCCH内にマルチプレキシングすることができる。
【0461】
本発明の第3実施形態の以前の実現が、eNB102からUEのグループに伝送されたPDCCHの検出に関するHARQ−ACK情報ビットが、またPDSCHの受信に関するHARQ−ACK情報ビットを搬送するPUCCHでUE114によって伝送されることを考慮したが、HARQ−ACK情報ビットは、代わりにP−CSIのみを搬送するPUCCHでUE114によって伝送でき、生成されたPUCCHフォーマットはPUCCHフォーマット2aと称される(また、REF1を参照)。UE114が、またPDSCHの受信結果に関するHARQ−ACK情報ビットを搬送する場合、UE114は、UE114が、またeNB102からUEのグループに伝送されたPDCCHの検出に関するHARQ−ACK情報ビットを伝送するとき、HARQ−ACK情報ビットにバンドリングを適用できることによって、それは、P−CSIと共にそれぞれ第2ビット及び第1ビットを用いてHARQ−ACK情報の二つのタイプを伝送し、生成されたPUCCHフォーマットはPUCCHフォーマット2bと称される(また、REF1を参照)。
【0462】
適応されたTDD UL−DL構成を知らせるPDCCHの検出に関するUE114からの肯定応答情報は、またHARQ−ACK情報を直接伝送せずに暗示することができる。上述したように、適応されたTDD UL−DL構成で動作するUE114は、CSIの二つのタイプ;DL固定TTI及びおそらく一部の柔軟性DL TTIのようなTTIの第1構成されたセットに関する一つと、適応されたTDD UL−DL構成で残りのDL柔軟性TTIのようなTTIの第2構成されたセットに関する他の一つを報告することと推定される。これは、UE114によって経験される干渉条件が、干渉するセルが、そのTTIをDLのものまたはULのもので利用するか否かによってDL TTIごとに異なるので必要である。UE114が、適応されたTDD UL−DL構成を知らせるDCIフォーマットを搬送するPDCCHを検出することに失敗すれば、UE114は適応されたものと相違する従来のTDD UL−DL構成(非適応)に戻る。UE114が、適応されたTDD UL−DL構成が分からないとき、UE114は、DL柔軟性TTIでCSIを測定するために利用可能な資源が分からない場合があり(TTIのそれぞれのセットのCSI測定のための有効な資源を有さない)、このようなCSI報告をeNB102に提供することは不正確でする可能性が高い場合に有用ではなく、UE114は、とにかくDL柔軟性TTIでPDSCH伝送がスケジューリングされていない従来のTDD UL−DL構成に続く。従って、UE114は、TTIの第2セットに関するCSI報告を範囲外の(Out−Of−Range)(OOR)値のような予め決められた値に設定することができる。その後、ENB102は、UE114がそれぞれの構成されたTDD UL−DL構成を知らせるPDCCHを検出したか否かを判断するために、報告されたCSI値を利用することができる。さらに、UE114が、eNB102が適応されたTDD UL−DL構成を知らせるDCIフォーマットを搬送するPDCCHを伝送するDL TTIでDRXモードにあるとき、eNB102はUE114がDCIフォーマットを検出することに失敗したことを認知し、UE114が電力を保存して干渉を減少させるためにTTIの第2セットに関するCSI伝送をパスすることができる。
【0463】
ULインデックスフィールドまたはUL DAIフィールドとしてのDCIフォーマットフィールドの解釈
特定の実施形態において、適応されたTDD UL−DL構成と、UE114が、適応されたTDD UL−DL構成を知らせるPDCCHを検出することに失敗する場合のように、非適応されたTDD UL−DL構成で動作するためのTDD UL−DL構成0で動作するために構成されたUE114は、PUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットのフィールドをUL DAIで解釈することができる。対照的に、適応されたTDD UL−DL構成で動作するために構成されず、TDD UL−DL構成0で動作するUE114は、常にPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットのフィールドをULインデックスで解釈する。
【0464】
適応されたTDD UL−DL構成で動作するために構成されたUE114の場合、常にフィールドをUL DAIとして利用することは、PUSCH伝送がUL TTIのサブセットでのみスケジューリングできるという制限をもたらす。しかし、このような制限は、適応されたTDD UL−DL構成で動作するために構成されていないUEが、すべてのUL TTIでスケジューリングできるとき、ULセル処理率に重大な影響を及ぼすことができない。さらに、 適応されたTDD UL−DL構成で動作するために構成されたUE114に関して上述したように、PUSCHは、UE114がHARQ−ACKを伝送できるUL TTIで伝送される場合、UL DAIはPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットでのみ必要とされ、PUSCHは、UE114がHARQ−ACKを伝送しないUL TTIで伝送される場合、UL DAIは必要とせず、フィールドはTDD UL−DL構成0が従来のTDD UL−DL構成である場合にULインデックスの役割をすることができる。
【0465】
eNB102は、適応されたTDD UL−DL構成で動作するために構成されたUE114からのPUSCH伝送をスケジューリングし、eNB102は、UE114が適応されたTDD UL−DL構成を表すDCIフォーマットを搬送するPDCCHを検出することを予想すれば、eNB102は、少なくとも一部のTTIにおいて、TDD UL−DL構成0が従来のものである場合にはULインデックス、及び任意の他のTDD UL−DL構成が従来のものである場合にはUL DAIとしてPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットのフィールドを利用することができる。UL DAIフィールドの解釈は、HARQ−ACK情報の伝送のためにUE114に構成される基準TDD UL−DL構成による。eNB102は、UE114がPDCCHを検出することを予想できなければ、例えば、UE114がPDCCH伝送のDL TTIでDRXにある場合、eNB102及びUE114は、いずれもUE114がTDD UL−DL構成の適応の次の有効期間の間に従来のTDD UL−DL構成で動作することを認知している。その後、TDD UL−DL構成0が従来のものであれば、フィールドは、(UE114がHARQ−ACK情報を送信しないTTIでのみULインデックスの役割をする代わりに)すべてのTTIにおけるULインデックスの役割をするものと推定され得る。適応されたTDD UL−DL構成で動作するために構成されず、TDD UL−DL構成0で動作しないUEの場合、フィールドは常にUL DAIで使用される。
【0466】
図30は、本発明により、適応されたTDD UL−DL構成及び従来のTDD UL−DL構成としてのTDD UL−DL構成で動作するように構成されるUEにより、ULインデックスまたはUL DAIのうちいずれか一つとしてPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットにおけるフィールドの例示的な解釈を示す。フローチャートが一連の逐次的な段階を示しているが、明示的に言及しない限り、実行の特定の順序、同時よりは連続的にまたは重畳方式への段階またはその一部の実行、または介在または中間段階の生成なしに排他的に図示された段階の実行に関するシーケンスから、いかなる推論もしてはいけない。図示された例で示されたプロセスは、例えば、移動局で伝送機チェーンによって具現される。
【0467】
図30に示されたように、適応されたTDD UL−DL構成で動作するために構成され、適応されたTDD UL−DL構成を表すDCIフォーマットを搬送するPDCCHを受信できるUE114は、TDD UL−DL構成0が動作3010で従来のTDD UL−DL構成であるか否かを判断する。その場合、PUSCH伝送は、UE114がHARQ−ACK情報を伝送していないUL TTIで行われる場合にはULインデックス、及びPUSCHの伝送は、UE114が動作3020でHARQ−ACK情報を伝送できるUL TTIで行われる場合にはUL DAIとして、UE114はPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットでフィールドを解析する。そうでない場合、動作3030でPUSCHは、UE114がHARQ−ACK情報を伝送できるUL TTIで伝送される場合にはUL DAIフィールドとして、及びPUSCHは、UE114がHARQ−ACK情報を伝送しないUL TTIで伝送される場合には0のような予め決められた値を有することで、UE114はPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットでフィールドを解析する。
【0468】
本発明は、例示的な実施形態で説明されたが、様々な変更及び修正が当業者に提示され得る。本発明は、添付の特許請求の範囲内でこのような変更及び修正を含むものである。