(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
情報処理モジュールによってコンピュータケーブルハーネスの生産を支援する方法であって、前記方法は、前記情報処理モジュールによって実行される以下のステップであって、
前記情報処理モジュールのメモリー内にロードされたファイルに含まれるケーブルハーネスの配線図を、前記情報処理モジュールに接続されたスクリーン上に表示するステップ(601)と、
前記情報処理モジュールに接続されたユーザーインターフェイスを用いてユーザーが選択することによって、又は、前記メモリー内に記憶されている、ケーブルを配置する上で従うべき順序に従って、ケーブルハーネス生産支持体上に設置すべき少なくとも1本のケーブルを決定するステップ(603)と、
前記配線図上に前記決定された少なくとも1本のケーブルに結びつけられた少なくとも1つの進路を表示するステップ(604)と、
前記情報処理モジュールに接続されたユーザーインターフェイスを用いてユーザーが選択することによって、又は、前記メモリー内に記憶されている、コネクタを配置する上で従うべき順序に従って前記ケーブルハーネス生産支持体上に設置すべき少なくとも1つのコネクタを決定するステップ(607)と、
前記コネクタに接続すべきケーブルの第2のリストを表示するステップ(608)と、
前記第2のリスト中の少なくとも1本のケーブルを選択するステップ(609)と、
前記選択された少なくとも1本のケーブルに対してユーザーが実施すべき少なくとも1つの作業に関する情報ウィンドウを表示するステップ(610)であって、前記情報ウィンドウが、前記作業の実施のために使用すべき少なくとも1つの工具の指定を含んでいるステップと、
ケーブルに対する作業実施用の前記少なくとも1つの工具に結びつけられた第1の識別子を決定するステップと、
前記情報ウィンドウ内で指定された前記少なくとも1つの工具に結びつけられた第2の識別子と前記第1の識別子とを比較するステップと、を含む、ケーブルハーネスの生産を支援する方法において、
前記方法は、前記情報処理モジュールによって実行される以下のステップであって、
第1の識別子と第2の識別子が対応しない場合にエラーメッセージを表示するステップと、
第1の識別子と第2の識別子が対応した場合に、前記選択された少なくとも1本のケーブルに対しユーザーが実施すべき後続する少なくとも1つの作業に関する情報ウィンドウを表示するステップと、
第1の識別子と第2の識別子が対応した場合に前記作業に関する情報を表示するステップ、のうちの少なくとも1つをさらに含む、ケーブルハーネスの生産を支援する方法。
前記スクリーンに結びつけられた固定表面上に少なくとも1つのケーブル進行要素を固定するための少なくとも1つの指示を、前記配線図上に前記情報処理モジュールが表示するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
リスト中からユーザーが少なくとも1本のケーブルを選択するため、前記ケーブルハーネス生産支持体上に設置すべきケーブルの第1のリストを前記情報処理モジュールが表示するステップをさらに含む、請求項1又は2に記載の方法。
前記少なくとも1つのケーブルに対する作業実施用工具に結びつけられたデータ媒体を前記情報処理モジュールが読取ることによって前記第1の識別子が決定される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
前記第1の識別子が、前記少なくとも1つのケーブルに対する作業実施用工具に取付けられたラベル上で前記情報処理モジュールによってスキャンされる、請求項4に記載の方法。
第1の識別子と第2の識別子が対応した場合、前記選択された少なくとも1本のケーブルと対応させて前記第1の識別子を前記情報処理モジュールが記録するステップをさらに含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
前記少なくとも1つの固定表面が、少なくとも1つの延長部材(300、305)を収容するように構成され、前記延長部材が複数の進行要素を収容するように構成されている、請求項8に記載の支持体。
前記固定表面が、少なくとも1つの吸盤付きケーブル進行要素または少なくとも1つの延長部材を固定するための少なくとも1つの平担な部分を含む、請求項8又は9に記載の支持体。
前記固定表面または前記延長部材が、少なくとも1つのケーブル進行要素または少なくとも1つの延長部材の第2の協働要素と協働するための少なくとも1つの第1の協働要素を含んでおり、前記協働が、前記少なくとも1つのケーブル進行要素または前記延長部材の固定を可能にする、請求項9又は10に記載の支持体。
前記第1の協働要素が1つの穴を含んでおり、前記第2の協働要素のロッドを前記少なくとも1つの穴の中に挿入することにより前記少なくとも1つのケーブル進行要素または前記延長部材を固定するためのものである、請求項11に記載の支持体。
前記少なくとも1つのケーブル進行要素および/または前記延長部材が、前記支持体の前記固定表面の第1の協働要素と協働するための少なくとも1つの第2の協働要素を含んでおり、前記協働が前記少なくとも1つのケーブル進行要素または前記延長部材の固定を可能にしている、請求項19に記載のシステム。
前記第2の協働要素が、前記少なくとも1つのケーブル進行要素または前記延長部材を固定するための第1の固定要素の穴の中に挿入されるように構成されたロッドを含んでいる、請求項21に記載のシステム。
前記延長部材が、少なくとも1つの吸盤付きケーブル進行要素または少なくとも1つの延長部材を固定するための少なくとも1つの平担な部分を含む、請求項19〜22のいずれか一項に記載のシステム。
【背景技術】
【0002】
ケーブルハーネスは、ケーブル(またはワイヤ)により互いに連結されたコネクタのアセンブリを含む。これらのケーブルは、例えば電気ケーブル、光ファイバケーブルまたは他のケーブルである。
【0003】
電気ハーネスは、典型的には、コンピュータによる設計ツールを用いて設計される。これらのツールは、電気ハーネスの配線図を生成することができる。例えば、これらのツールは、航空機内に存在する電気結合の設計を可能にする。
【0004】
ひとたび配線図が得られると、これらの図は印刷され、そこに表わされている配線にしたがってこれらのハーネスの生産を物理的に実現するため、作業者に渡される。典型的には、これらの図は、A0版用紙に印刷される。
【0005】
このような配線図を受け取った電気ハーネス生産作業者は、まず最初に図の寸法および印刷の質を確認する。次に作業者は図を配線台上に配設する。
【0006】
配線台は、典型的には一枚のボートを含み、その上に印刷された図ならびに図を覆うための透明なプレートが接着される。ボードは例えば木製である。透明プレートは例えばプラスチック製である。
【0007】
その後作業者は、生産すべきハーネスのコネクタおよび電気ケーブルを、ボード上に配置された図のレイアウトにしたがって透明プレート上に配置する。このために、作業者は釘、ワイヤ支持体または既定のテンプレートを用いて、ケーブルを進行させることができる。
【0008】
所与のケーブルにたどらせるべき進路を知るため、作業者は、ケーブルに取付けられたラベル上に記された番号を参照し、これらのケーブル番号と印刷された図上に記されている進路番号との間の対応を、リスト内で検索することができる。
【0009】
これらのリストは、情報処理形態で提示されケーブル番号に対応する進路番号の検索を容易にし得るものの、このタスクは作業者にとって冗長かつ複雑なものである。
【0010】
実際、配線台はときには数十メートルに達する場合があり、印刷された図中の適切な進路の検索は、詳細には配線図が錯綜したケーブルを多数含む場合、困難であるかもしれない。同様の理由から進路の追跡も、詳細にはケーブルの出発点が到着点から離れている場合に冗長なものであり得る。
【0011】
印刷された図にしたがってボード上にケーブルがひとたび配置されたならば、作業者は同じコネクタ上に来るワイヤの接続を実施する。
【0012】
各ケーブルを接続すべきコネクタのピンを知るためには、ユーザーは、ケーブル番号とピン番号を対応させるリストを今一度参照しなければならない。ここでもまた、このタスクは冗長なものであり、接続不良の危険性が存在する。
【0013】
つねに同じ対応リスト参照原則にしたがって(特に、ケーブル上で使用すべき接点タイプ、削剥すべきケーブル長、適応された圧着工具その他を知る目的で)、作業者により他のタスクが実施される。
【0014】
ハーネス生産が冗長な作業であることおよび大きな誤差の危険性があることに加えて、ハーネスの設計変更は全て、図の修正の原因となり、したがって台上での図の交換が必要となる。
【0015】
この場合、透明プレート上に設置された全ての支持体および進行工具を取り去り、図を交換し、次にこれらの支持体および工具を再度設置しなければならない。
【0016】
したがって、図の更新も同様に、作業者にとって重大な制約を引き起こし、これもまた誤差の原因である。
【0017】
最後に、配線図上の支持体および進行工具の配置は冗長な作業であることから、このタスクを過度に頻繁に実施するのを避けるため、ハーネスタイプ毎に1つの配線台が使用される場合が多い。こうして、配置は一度限りで実施され、このハーネスタイプに対する需要に応じて配線台は再利用される。
【0018】
しかしながら、ハーネスのリファレンス件数が多くなればなるほど、配線台の数も多くなる。この場合台の保管の問題が出現する(台は長さ数十メートルにまでなる場合がある)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
こうして、発明者らは、ケーブルハーネスの生産を最適化する必要性に気付いた。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明は、ケーブルハーネスの生産の分野に関するものである。
【0021】
本発明の第1の態様は、ケーブルハーネスの生産支持体において、
少なくとも1つのケーブルハーネス生産支援データ表示スクリーンと、
前記少なくとも1つの表示スクリーンに結びつけられ、少なくとも1つのケーブル進行要素を収容するように構成されている少なくとも1つの固定表面と、
を含む、ケーブルハーネス生産支持体に関する。
【0022】
第1の態様に係る支持体は、ユーザーをその生産タスクにおいて動的に支援する可能性を提供しながら、柔軟な支持体再構成を可能にする。
【0023】
第1の態様に係る支持体は、ケーブルハーネス生産工場における生産性の最適化を可能にする工業的手段を提供する。
【0024】
前記ケーブルは、電気ケーブル、光ファイバまたは他のケーブルであってよい。
【0025】
動的表示は、さらに、生産作業者のエラーの危険性を最小限に抑えることによって、生産されるハーネスの品質の最適化を提供する。
【0026】
1つ以上の表示スクリーンの使用により、異なるタイプのケーブルハーネスについて支持体を再利用することが可能になる。
【0027】
例えば、前記少なくとも1つの固定表面は、少なくとも1つの延長部材を収容するように構成され、前記延長部材は複数の進行要素を収容するように構成されている。
【0028】
こうして異なるタイプの配線図にケーブルの進行を適応させることが可能である。
【0029】
前記固定表面は、少なくとも1つの吸盤付きケーブル進行要素または少なくとも1つの延長部材を固定するための少なくとも1つの平担な部分を含む。
【0030】
吸盤付き進行要素は、ユーザーによる再位置付けを容易にすることができる。これらの要素はその上、支持体上のケーブルの良好な固定を提供する。
【0031】
例えば、前記固定表面または前記延長部材は、少なくとも1つのケーブル進行要素または少なくとも1つの延長部材の第2の協働要素と協働するための少なくとも1つの第1の協働要素を含んでおり、前記協働は、前記少なくとも1つのケーブル進行要素または前記延長部材の固定を可能にする。
【0032】
協働要素は、クランプ、フック、その他などの異なる形態を有していてよい。
【0033】
実施形態に応じて、前記第1の協働要素は、前記第2の協働要素のロッドを少なくとも1つの穴の中に挿入することにより前記少なくとも1つのケーブル進行要素または前記延長部材を固定するため、前記1つの穴を含んでいる。
【0034】
支持体は、少なくとも1つの発光スクリーンを含んでいてよい。
【0035】
例えば、支持体は、少なくとも1つのタッチスクリーンを含む。
【0036】
支持体は同様に、少なくとも1つのオーバーヘッドプロジェクションスクリーンを含んでいてよい。
【0037】
支持体は特に支持体のサイズに応じて1つ、2つまたは他のあらゆる数のスクリーンを含むことができる。
【0038】
こうして、マルチユーザー使用を想定することができる。すなわちケーブルハーネスの生産に対する複数のユーザーの同時参加の可能性を想定することができる。
【0039】
支持体は、通信インターフェイスを含んでいてよい。
【0040】
このインターフェイスは、表示すべきケーブルハーネス生産支援データを表わす信号を受信するように構成されていてよい。
【0041】
これらのデータは、遠隔デバイス、例えば監視デバイスから受信可能である。
【0042】
インターフェイスは同様に、ユーザーインターフェイスデータを受信するように構成されていてもよい。
【0043】
ユーザーインターフェイスは、キーボード、マウス、バーコードリーダー、その他であってよい。
【0044】
支持体はさらに、以下の第3の態様に係る方法を実施するように構成された処理ユニットを含んでいてよい。
【0045】
本発明の第2の態様は、ケーブルハーネス生産システムにおいて、
先行する態様のいずれか一つに記載の少なくとも1つの支持体と、
少なくとも1つのケーブル進行要素と/または、
複数の進行要素を収容するように構成された少なくとも1つの延長部材と、を含む、ケーブルハーネス生産システムに関する。
【0046】
ケーブルは、例えば電気ケーブル、光ファイバ、その他であってよい。
【0047】
例えば、前記少なくとも1つのケーブル進行要素および/または前記延長部材は固定用吸盤を含む。
【0048】
例えば、前記少なくとも1つのケーブル進行要素および/または前記延長部材は、前記支持体の前記固定表面の第1の協働要素と協働するための少なくとも1つの第2の協働要素を含んでおり、前記協働が前記少なくとも1つのケーブル進行要素または前記延長部材の固定を可能にしている。
【0049】
例えば、前記第2の協働要素は、前記少なくとも1つのケーブル進行要素または前記延長部材を固定するための第1の固定要素の穴の中に挿入されるように構成されたロッドを含んでいる。
【0050】
例えば、前記延長部材は、少なくとも1つの吸盤付きケーブル進行要素または少なくとも1つの延長部材を固定するための少なくとも1つの平担な部分を含む。
【0051】
本発明の第3の態様は、
前記ケーブルハーネスの配線図をスクリーン上に表示するステップと、
ケーブルハーネス生産支持体上に設置すべき少なくとも1本のケーブルを決定するステップと、
前記配線図上に前記決定された少なくとも1本のケーブルに結びつけられた少なくとも1つの進路を表示するステップと、を含む、ケーブルハーネスの生産支援方法に関する。
【0052】
第3の態様に係る方法は、ハーネスを生産するための支持体とユーザーのインタラクションを容易にするケーブルハーネスの生産に関するデータの編集を可能にする。このようにして、ユーザーにはケーブルハーネス支持体とのインタラクションにおける支援が提供される。ユーザーには同様に、最適化された生産の工業的手段も提供される。
【0053】
第3の態様に係る方法は、ケーブルハーネスの生産支援データの認識コンテンツの単なる提示を実現しようとするものではなく、これらの情報の特定の編集を提供して、ケーブルハーネスの生産支持体の使用およびケーブルハーネスの生産自体のための適切な情報およびインタラクションをユーザーのために直接明らかにしようとするものである。
【0054】
第3の態様に係る方法に係る表示は、さらに迅速にかつさらに効果的にハーネスの生産に必要なタスクをユーザーが実現できるようにすることによって生産支持体とユーザーとのインタラクションのレベルで現われる技術的効果を提供する。
【0055】
第3の態様に係る方法は特に、ユーザーと支持体とのインタラクションに応じた支持体上でのハーネスの生産に必要なデータの動的かつ逐次的な表示を提供する。
【0056】
第3の態様に係る方法は、ケーブルハーネスの生産のために最適化された工業的手段を提供できるようにする。
【0057】
この方法はさらに、前記スクリーンに結びつけられた固定表面上に少なくとも1つのケーブル進行要素を固定するための少なくとも1つの指示を、前記配線図上に表示するステップをさらに含んでいてよい。
【0058】
この方法はさらに、リスト中からユーザーが少なくとも1本のケーブルを選択するため、前記支持体上に設置すべきケーブルの第1のリストを表示するステップをさらに含んでいてよい。
【0059】
この方法はさらに、
前記支持体上に設置すべき少なくとも1つのコネクタを決定するステップと、
前記コネクタに接続すべきケーブルの第2のリストを表示するステップと、を含む。
【0060】
この方法はさらに、
前記第2のリスト中の少なくとも1本のケーブルを選択するステップと、
前記選択された少なくとも1本のケーブルに対してユーザーが実施すべき少なくとも1つの作業に関する情報ウィンドウを表示するステップと、を含んでいてよい。
例えば、前記ウィンドウは、前記作業の実施のために使用すべき少なくとも1つの工具の指定を含んでいる。
【0061】
この方法はさらに、
ケーブルに対する作業実施用の前記少なくとも1つの工具に結びつけられた第1の識別子を決定するステップと、
前記情報ウィンドウ内で指定された前記少なくとも1つの工具に結びつけられた第2の識別子と前記第1の識別子とを比較するステップと、
第1の識別子と第2の識別子が対応しない場合にエラーメッセージを表示するステップと、
を含んでいてよい。
【0062】
この方法はさらに、
ケーブルに対する作業実施用の前記少なくとも1つの工具に結びつけられた第1の識別子を決定するステップと、
前記情報ウィンドウ内で指定された前記少なくとも1つの工具に結びつけられた第2の識別子と前記第1の識別子とを比較するステップと、
第1の識別子と第2の識別子が対応した場合に、前記選択された少なくとも1本のケーブルに対しユーザーが実施すべき後続する少なくとも1つの作業に関する情報ウィンドウを表示するステップと、
を含んでいてよい。
【0063】
この方法はさらに、
ケーブルに対する作業実施用の前記少なくとも1つの工具に結びつけられた第1の識別子を決定するステップと、
前記情報ウィンドウ内で指定された前記少なくとも1つの工具に結びつけられた第2の識別子と前記第1の識別子とを比較するステップと、
第1の識別子と第2の識別子が対応した場合に前記作業に関する情報を表示するステップとをさらに含んでいてよい。
【0064】
例えば、前記第1の識別子は、前記少なくとも1つのケーブルに対する作業実施用工具に結びつけられたデータ媒体を読取ることによって決定される。
【0065】
本発明の第4の態様は、コンピュータプログラムおよびコンピュータプログラム製品、ならびにプログラムがロードされ特にケーブルハーネスの生産支持体および/またはケーブルハーネス生産システムおよび/またはケーブルハーネス生産支持体の監視デバイスのプロセッサにより実行された場合に、第1の態様に係る方法の実施を可能にするこのようなプログラムおよび製品のための記憶媒体に関する。
【0066】
本発明の第5の態様は、ケーブルハーネスの配線図を記録するための第1の記録部分とケーブルハーネス生産支援データの第2の記録部分とを含むデータ記録媒体に関する。
【0067】
本発明の第2、第3、第4および第5の態様に係る目的は、第1の態様に係る支持体により得られる利点と少なくとも同じ利点を提供する。
【0068】
本発明の他の特徴および利点は、非限定的な一例としての以下の詳細な説明および添付図面を読むことで明確になるものである。
【発明を実施するための形態】
【0070】
図1を参照しながら、実施形態に係るケーブルハーネス生産支持体について概略的に説明する。
【0071】
支持体は、1つの支え構造100を含み、この構造上に少なくとも1つのスクリーン101が載っている。スクリーンは、ユーザー102に対してケーブルハーネス生産支援データを表示するように構成されている。これらのデータに基づき、ユーザーは、生産すべきハーネスを形成するためのケーブルを固定表面103上に配置する。このために、ユーザーは固定表面上にケーブル進行要素を固定する。ユーザーは同様に固定表面上に、ケーブルを接続するためのコネクタを配置することもできる。ユーザーは同様に、固定表面上に、生産すべきハーネスを形成する他のあらゆる要素を配置することもできる。
【0072】
ケーブルは、例えば、電気ケーブル、光ファイバまたは他のケーブルである。
【0073】
以下の説明においては、非限定的な例として電気ケーブルを取上げる。
【0074】
しかしながら、光ファイバを使用することも可能であると考えられる。例えば、その場合、使用されるコネクタは光ファイバコネクタとなる。
【0075】
こうして、以下の説明において電気ケーブル、電気コネクタ、電気ケーブル進行要素他に対し言及されている場合でも、それが本発明の目的を電気ケーブルまたは電気ハーネスに限定することはない。
【0076】
当業者であれば、以下の教示を他のケーブルタイプ、光ファイバ他に適応させることができる。
【0077】
図2aは、実施形態に係る電気ケーブル進行要素を表わす。進行要素は、斜視図で表わされている。
【0078】
電気ケーブル進行要素は、本体201を含む。例えば、電気ケーブル進行要素の本体は、ほぼ円筒形である。
【0079】
電気ケーブル進行要素の本体の下面上に、吸盤202が固定されている。例えば、吸盤は、レバー式吸盤である。この場合、吸盤のレバー204は、下面と反対側の本体201の上面上に固定されている。こうして、レバーが、(
図2aに表わされているように)引き起こされた位置にある場合、ユーザーは、固定表面上で自由に電気ケーブル進行要素を配置する。固定表面上の所望の位置にひとたび達した時点で、ユーザーはレバーを再び倒した位置(矢印205にしたがう)へと移行させ、これにより吸盤ひいては電気ケーブル進行要素は支持体の固定表面上に固定される。
【0080】
電気ケーブル進行要素の本体から横方向にアーム206が延在する。このアームは、1つ以上の電気ケーブル固定要素207を支持している。例えば、アーム206は、プレート形状を有する。さらに例えば、アームは、本体からアームが延在する方向のアーム端部が、吸盤と同じレベルに来るような形で、湾曲していてよい。こうして、吸盤が固定表面に固定された時点で、アームのこの端部は固定表面レベルに来る。例えば、アーム206は、直角に2回湾曲させられている。
【0081】
電気ケーブル固定要素207は、例えば2つのつめ208および209を有するクランプを含み、これらのつめの間に電気ケーブルを強制的に通過させることができる。電気ケーブル固定要素は、例えばアームの端部において少なくとも1つの穴210の中に螺入することによって、アーム206と一体化される。さらに、例えば、電気ケーブル固定要素のロッドを単に穴の中に挿入することもできる。この場合、螺入が実施されることはないかもしれない。1つまたは複数の穴210は盲穴であってよい。
【0082】
(図示された)実施形態において、ケーブル固定要素は同様につめ無しの2本の平行なロッドを含んでいてよい。このとき、各ロッドは独立しており、アーム206のそれぞれの穴の中に挿入され得る。この場合、穴は、2本のロッド間への電気ケーブルの挿入を可能にするのに必要な幅に対応する距離のところにある。
【0083】
図2bは、上面から見た
図2aの電気ケーブル固定要素を表わしている。この図には、下方位置(吸盤は固定)にあるレバー204と2つのつめ208および209を伴う電気ケーブル固定要素207とが見える。本体204から延在するアーム206も見え、このアームの上には2つの穴210の中で電気ケーブル固定要素が固定されている。
【0084】
図2cは、電気ケーブル進行要素211を表わす。この電気ケーブル進行要素は、
図2aおよび2bを参照して説明したものと同じ構造を有する。ここで、アーム206は2つの電気ケーブル固定要素212および213を支持することができる。このときアーム206は、2つの電気ケーブル固定要素を受入れるため、2つの穴または2組の穴214および215を含む。
【0085】
ケーブル進行要素は、1つ、2つまたは他のあらゆる数の電気ケーブル固定要素を受入れることができる。
【0086】
このために、ケーブル進行要素のアーム206上に延長部材を固定してよい。
【0087】
このような延長部材300は、
図3aに表わされている。例えば、延長部材はほぼ矩形の形状を有する。穴301は、延長部材の長さ方向に配置されて、ケーブル固定要素を受入れる。穴は盲穴であってよい。
【0088】
図3bに表わされている通り、穴301は、延長部材の一端部をケーブル進行要素のアーム302に一体化するために使用することができる。例えば、この一体化は、ネジ303または固定用ロッドを用いて行なわれる。穴301は同様に、延長部材全体に沿ってケーブル固定要素304を配置するために使用されてもよい。
【0089】
延長部材は、矩形以外の形状を有することができる。例えば、
図3cに表わされている通り、延長部材305はほぼ半円形の形状を有する。延長部材は、その周囲全体にわたって、ケーブル固定要素を受入れるための穴306を含む。延長部材はその上、ケーブル進行要素に延長部材を一体化するための穴を含んでいる。
【0090】
以上で説明した通り、ケーブル進行要素は、支持体の固定表面上に固定されるための吸盤を含むことができる。このとき、固定表面は、吸盤による固定を可能にするためかなり平担な形で形成されていてよい。
【0091】
しかしながら、ケーブル進行要素の他のタイプの固定も可能である。例えば、固定表面の中に直接穴を設けて、かくして電気ケーブル進行要素の役目を果たすことになるケーブル固定要素を直接的または間接的に受入れることもできる。
【0092】
図4は、電気ケーブル固定要素を直接的または間接的に受入れるように構成された固定表面400を表わしている。
【0093】
この固定表面は、1セットの穴401を含む。例えば、これらの穴は、分布格子に沿って規則的に配置されている。
【0094】
表面400上でケーブル進行要素を使用できるようにするため、穴401は例えば盲穴であり、これらの穴は、吸盤を固定させることができるように間隔どりされている。
【0095】
上述のもの以外の実施形態も可能である。
【0096】
例えば、ケーブル進行要素の吸盤による固定を使用する代りに、磁気的固定(磁石を用いる)を使用することができる。
【0097】
さらに例えば、延長部材を、ネジまたはロッド以外の手段によりケーブル進行要素に一体化することができる。クランプ他を使用することが可能である。
【0098】
さらに例えば、ケーブル固定要素は、フック他などの他の形態を有することができる。
【0099】
支持体は、複数のスクリーンを含むことができ、これは、大きな寸法の電気ハーネスの生産用の大きなサイズの支持体のために有用であることが考えられる。
【0100】
実施形態に係る方法を実施するため、生産支持体は、
図5に示されている通りの情報処理要素を含むことができる。
【0101】
図5は、電気ハーネス生産支援データの表示を管理するように構成された情報処理モジュール50を表わしている。
【0102】
モジュール50は、メモリーユニット51(MEM)を含む。このメモリーユニットは、一実施形態に係る方法の実施において使用される計算データを非持続的に記憶するためのRAMを含む。メモリーユニットはその上、設備の処理ユニット52(PROC)のプロセッサ(図示せず)による実行のため一実施形態に係るコンピュータプログラムなどを記憶するための、不揮発性メモリー(例えばEEPROMタイプ)を含む。メモリーは同様に、例えば配線図ファイル、電気ハーネス生産支援データ他などの他のデータも記憶することができる。
【0103】
その上設備には、通信を実施するための通信ユニット53(COM)も含まれる。例えば、通信ユニットは、以下で説明する通り、電気ハーネス生産支援要素のユーザーに対するスクリーン表示のため生産支持体のスクリーン54(ECRAN)に向かって表示データを伝送できるようにすることができる。さらに例えば、通信ユニットはユーザーインターフェイス55(INTERF)との通信を可能にすることができる。このユーザーインターフェイスは、例えば、キーボード、マウス、バーコードリーダー他であり得る。インターフェイスは、ユーザーが、配線図内でのその進行を注視したいと考えているケーブルを選択できるようにすることができ、さらに、ユーザーが、1本のケーブルまたは別のケーブルに対する1つの作業を実現するための工具を識別できるようにすることもできる。インターフェイスの考えられる用途について、以下で説明する。
【0104】
スクリーン54は、異なるタイプのものであり得、発光スクリーン(LCD、LED、プラズマ他)であってもよいし、オーバーヘッドプロジェクションスクリーンであってもよい(この場合、支持体と情報処理モジュールは、スクリーン上でのプロジェクションデバイスに結びつけられている)。
【0105】
実施形態によると、スクリーン54はタッチスクリーンである。この場合、インターフェイス55とスクリーン54は、同一のユニット内に統合されていてよい。
【0106】
通信ユニット53は同様に、通信網56(NET)を介した遠隔監視デバイスとの通信を可能にすることもできる。例えば、監視ステーションは、表示すべき配線図のファイルを伝送するかまたは表示すべき生産支援データを伝送することができる。他のタイプのデータも伝送可能である。例えば、実施形態に応じて複数の支持体が存在する工場内では、監視デバイスが、複数の支持体の新しい配線図ファイル他による同時更新を可能にすることができる。監視デバイスは同様に、工場内における電気ハーネス生産の推移の実時間での追跡を可能にすることもできる。
【0107】
以下では、電気ハーネス生産支援方法が、
図6を参照しながら説明される。この方法は、情報処理モジュール、例えば電気ハーネス生産支持体の情報処理モジュールによって実施可能である。この方法は同様に、以上で言及された監視デバイスによっても実施され得る。
【0108】
ステップ600において、電気ハーネス配線図を含むファイルが、メモリー内にロードされて、ハーネスの生産支援データと共にスクリーン上に表示される。
【0109】
配線図データは、例えば同じファイル内で生産支援データに結びつけられる。2つのタイプのデータは同様に、全く異なるファイルに属していてもよい。
【0110】
データ(配線データおよび/またはハーネス生産支援データ)は、例えば、監視デバイスに由来してもよいし、あるいは記録媒体または通信網からロードされてもよい。
【0111】
その後、配線図は、スクリーン上にステップ601において表示される。
【0112】
このような配線
図700は、
図7aに表わされている。この図は、生産すべきハーネスの異なるケーブルの進行レイアウトを含む。図の一部の部分において、ケーブルは同じ進路をたどる。別の部分では、ケーブルはそれぞれ独自の進路をたどる。ケーブルの各端部は、この端部を識別する番号が表示されている。この番号には、例えば、それを表わすバーコードが随伴している。
【0113】
こうして、この例においては、ケーブル701が端部P3015とA4817の間に配置されている。端部C8510とP25001の間にはケーブル702が配置されている。端部B3651とC8510の間にはケーブル703が配置されている。
【0114】
例えば、端部P3015とA4817の間のケーブルは、一方では端部C8510とP25001の間そして他方では端部C8510とB3651の間のケーブルと共通の進路部分を有する。
【0115】
一般的に、異なる端部間に複数のケーブルを配置することができる。
【0116】
ひとたび配線図が表示されると、ユーザーが(例えば上述の通りの吸盤付きの)ケーブル進行要素を利用できかつケーブル自体を図に準じて配置できるようにするため、ケーブル生産支持体上に配設すべきケーブルを表わすリストが、ステップ602においてスクリーンに表示される。
【0117】
このようなリストが、
図7aの要素を再び取上げている
図7bに表わされている。
【0118】
ケーブルリストは、ウィンドウ704内に表示される。ウィンドウ704は例えば、ケーブルの識別子を表わすドロップダウンリストである。さらに、ケーブルの識別子は、ユーザーが支持体上に配置しなければならないケーブルに取付けられたラベル上に記されていてよい。
【0119】
ウィンドウ704は、スクリーンの特定のゾーン内に表示され得る。例えばウィンドウは、専用に設けられた固定ゾーン内に表示される。ウィンドウは同様に、いかなるケーブルも通過しない自由ゾーン内で、すでに表示されている図に応じて動的に表示されてもよい。
【0120】
電気ハーネス生産支持体上に配置すべき現行の電気ケーブルが次に、ステップ603において決定される。
【0121】
ケーブルリストが表示された場合、ユーザーは、支持体上に配置すべきケーブルを選択することができる。このために、ユーザーは例えば、ユーザーインターフェイスのマウスを用いてウィンドウ704内の1つのケーブル番号をクリックすることができる。タッチスクリーンである場合、ユーザーは同様にスクリーン上で直接クリックすることもできる。ユーザーはまた、キーボードを介してケーブル番号を直接入力することもできる。
【0122】
実施形態によっては、ユーザーは配置すべきケーブルを選ぶことができない。例えば、ケーブルは、ケーブルを配置する上で従うべき順序で分類される。そのときユーザーは、ウィンドウ704内で配置すべきケーブルを知ることになる。例えば、ケーブルの番号はハイライトされる。
【0123】
ユーザーが配置すべきケーブルを選択した後、あるいはこのケーブルが自動的に決定された後、決定されたケーブルの進行データがステップ604において表示される。
【0124】
例えば、
図7cに示されている通り、ユーザーは、ウィンドウ704のリストの要素705をクリックする。要素705は、支持体上に配置すべき電気ケーブルの識別子を表わす。この要素はこのとき、ハイライトされる。
【0125】
図7cの例において、ユーザーはケーブル701を選択した。
【0126】
支持体上に配置すべきケーブルの決定後、決定されたケーブルの進行が、図上で明らかにされる。例えば、決定されたケーブルにたどらせるべき進路のレイアウトが、図の残りの部分を表示するために使用される色とは異なる色で表示される。さらに例えば、ケーブルにたどらせるべき進路のレイアウトは破線706で包囲されている。
【0127】
その上、支持体上のケーブル進行要素の配設についての指示707も表示される。このような指示は、例えば、ユーザーがその上に進行要素を据えつけなければならない輪郭である。
【0128】
ケーブル進行要素の配設指示にしたがった進行要素の配設は、
図7dによって例示されている。
【0129】
図7dは、ケーブル701の端部P3015の詳細である。進行要素の輪郭707はスクリーン上に破線で、進行要素を設置すべき場所に表示される。例えば、進行要素は、すでに前述した通り吸盤付き進行要素である。輪郭は、吸盤に対応する円形部分と、プレート形のアームに対応する矩形部分とを含んでいる。
【0130】
ユーザー709は、指示707に対応する進行要素708を据えつける(矢印710)。
【0131】
現行のケーブル用の進行要素全てをユーザーが配設した時点で、ユーザーは、ケーブル進行要素のケーブル固定要素に対してケーブルを固定することにより表示された図にしたがってケーブルを配設することができる。
【0132】
現行のケーブルについて、ケーブル進行データがひとたび表示されたならば、電気ハーネス生産支持体上に配置すべき他のケーブルが残っているか否かが、ステップ605において決定される。例えば、ウィンドウ704のリストの全ケーブルが考慮されたか否かが確認される。
【0133】
リスト内の後続する電気ケーブルに移行することが可能であるか否かを知るためには、(例えばリスト内の別の識別子をクリックすることあるいはキーボード他の上で別の識別子を入力することによって)リスト内の別のケーブルをユーザーが選択するのを待つこと、あるいはユーザーがウィンドウ704を閉鎖して全ケーブルの配置を確認するのを待つことが可能である。
【0134】
同様に、現行のケーブルについての全ての進行要素が、配設指示により示された場所で固定表面上に固定されたか否かを自動的に決定することも可能である。例えば、確認ウィンドウ(図示せず)が各指示の近くで開かれ、ユーザーが対応する進行要素の固定を確認できるようになっていてよい。同様に、表示された配設指示のレベルでの圧力検出によって、進行要素の固定を決定することも可能である(例えば使用されるスクリーンがタッチスクリーンである場合)。
【0135】
代替的には、全てのケーブル進行要素が支持体上にひとたび固定された場合にのみケーブル生産支持体上にケーブルを配置することを想定することができる。
【0136】
例えば、使用すべきケーブル進行要素のリスト(このリストは例えば異なる要素タイプおよび各タイプについての異なる数の要素を含んでいる)を提示するためのウィンドウがユーザーに対して表示される。ユーザーは、次にケーブル生産支持体の近くにこれらの要素を集合させる。ユーザーは次に、自らが集合させた進行要素をどの場所に固定すべきかをユーザーに指示する配線図の表示を開始する。
【0137】
ステップ605において別のケーブルを考慮しなければならないこと(はい)が決定された場合には、すでに説明したステップ603に戻る。
【0138】
そうでない場合(いいえ)、固定用支持体上に配置すべきコネクタのリストが、ステップ606においてスクリーンに表示される。この表示には、電気ハーネス生産支持体上に配置すべきケーブルのリストに関するウィンドウ704の消去が随伴する。
【0139】
コネクタリストは、
図7eにより示されているウィンドウ711の中に表示されている。ウィンドウ711は、例えばコネクタ識別子を表わすドロップダウンリストである。さらに、コネクタ識別子は、ユーザーが支持体上に配置しなければならないコネクタに取付けられたラベル上に記されていてよい。
【0140】
ウィンドウ711は、スクリーンの特定のゾーン内に表示され得る。例えばウィンドウは、専用に設けられた固定ゾーン内に表示される。ウィンドウは、同様に、いかなるケーブルも通過しない自由ゾーン内で、すでに表示された図に応じて動的に表示されてもよい。
【0141】
電気ハーネス生産支持体上に配置すべき現行の電気ケーブコネクタが次に、ステップ607において決定される。
【0142】
コネクタリストが表示された場合、ユーザーは、支持体上に配置すべきコネクタを選択することができる。このために、ユーザーは例えば、ユーザーインターフェイスのマウスを用いてウィンドウ711内の1つのコネクタ番号をクリックすることができる。タッチスクリーンである場合、ユーザーは同様にスクリーン上で直接クリックすることもできる。ユーザーはまた、キーボードを介してケーブル番号を直接入力することもできる。組合せた形で、または代替的には、ユーザーは、コネクタに結びつけられたバーコードが表示された場合、このコード上での読取りをスクリーンにおいて直接実施することができる。
【0143】
実施形態によっては、ユーザーは配置すべきコネクタを選ぶことができない。例えば、コネクタは、コネクタを配置する上で従うべき順序で分類される。そのときユーザーは、ウィンドウ711内で配置すべきコネクタを知ることになる。例えば、コネクタの番号はハイライトされる。
【0144】
ユーザーが配置すべきコネクタを選択した後、あるいはこのコネクタが自動的に決定された後、新しいケーブルリストがステップ608において表示される。このリストは、決定されたコネクタ上に接続すべきケーブルを含んでいる。
【0145】
表示されたリストの現行のケーブルがこのとき、ステップ609において決定される。
【0146】
例えば、ユーザーは、端部C8510のレベルに配設すべきコネクタを選択している。
図7fは、選択されたコネクタに接続すべきケーブルのリストが中にあるウィンドウ712およびケーブル702および703がその上に固定されているケーブル進行要素713と共に、スクリーンでの表示の詳細を例示している。
【0147】
コネクタを配設すべき場所をユーザーに示すためのコネクタ配設指示714も表示され得る。例えば、この指示714は、配設すべきコネクタの輪郭を表わす。
【0148】
接続すべきケーブルのリストがひとたび(例えばウィンドウ712内で)表示された時点で<原文抜け>。同じくコネクタの配設指示714がひとたび表示された時点で、ユーザーは、リストから1本のケーブルを選択することができる。このために、ユーザーは例えば、ユーザーインターフェイスのマウスを用いてウィンドウ712内の1つのケーブル番号をクリックすることができる。タッチスクリーンである場合、ユーザーは同様にスクリーン上で直接クリックすることもできる。ユーザーはまた、キーボードを介してケーブル番号を直接入力することもできる。代替的に、または組合せた形で、ユーザーはバーコードリーダーを用いてケーブルに結びつけられた媒体を読取ることができる。例えば、ケーブルにラベルが具備されている場合には、ケーブルの端部に固定されたラベルである。
【0149】
現行のケーブルがひとたび決定されたならば、決定されたケーブルについて実行すべき現行の作業に関するデータがステップ610においてスクリーンに表示される。
【0150】
例えば、これらのデータは、
図7gにより例示されている通り、ウィンドウ715内に表示される。ウィンドウ715の表示には、ウィンドウ712の消去が随伴し得る。例えば、ウィンドウ715は、ウィンドウ712の代わりに表示されてよい。このウィンドウ715は、ウィンドウ712の傍に表示されてもよい。
【0151】
現行の作業に関するデータには、作業を実施するためにユーザーが使用すべき工具の指定も含まれる。
【0152】
ケーブルに対して実施すべき作業は、ケーブルの被覆を削剥すること、ケーブルの接点を圧着すること、コネクタの軸内にケーブルを差込むこと、ハーネスに付属品他を装備することであり得る。
【0153】
現行の作業に関連するデータが表示された場合、待機ステップ611が実行される。
【0154】
このステップにおいては、例えば作業を実施するためにユーザーが自ら手に持っている工具の識別子を提供するのを待つ。
【0155】
この識別子の提供は、例えば、表示すべき情報の完全な表示の条件となり得る。例えば、現行の作業に関する情報の表示は2段階で行なうことができる。
【0156】
第1段階においては、作業の識別(例えば「ケーブルの被覆削剥」)および工具の識別(例えばストリッパー第123456番)のみが表示される。
【0157】
その後、ユーザーは工具の識別子(例えば「123456」)を入力する。識別子は、キーボードを介して入力されてよい。識別子はまた、工具に取付けられたラベル上でスキャンされてもよい。
【0158】
ひとたび入力されたならば、工具の識別子は、表示された識別子と比較される。識別子が対応した場合、補足的情報(例えば被覆削剥すべきケーブル長他)が表示される。
【0159】
識別子の提供は同様に、
図6により示されている通り、ケーブル上で実施すべき他の作業に関するデータの表示の条件となり得る。
【0160】
ユーザーが(キーボードで、バーコードスキャナを介して他)提供した識別子は、ステップ612において表示された識別子と比較される。
【0161】
対応しない場合(いいえ)、ユーザーがウィンドウ715内に示された工具を使用しなかったことを知らせるエラーメッセージがステップ613において表示され得る。
【0162】
対応している場合(はい)には、ステップ614に戻り、このステップにおいて、後続する作業を現行のケーブルについて実施すべきか否かが決定される。
【0163】
それが該当する場合(はい)、ステップ610に戻り、このステップにおいて、この後続する作業に関するデータがウィンドウ715内または新しいウィンドウ内に表示される。
【0164】
そうでない場合(いいえ)には、ステップ615において、ユーザーがコネクタリスト(ウィンドウ711内に表示されたリスト)の他のコネクタを配設すべきか否かが決定される。
【0165】
例えば、ウィンドウ711のリストの全てのコネクタが考慮されたか否かが確認される。
【0166】
リスト内の後続するコネクタに移行することが可能であるか否かを知るためには、(例えばリスト内の別の識別子をクリックすることあるいはキーボード他の上で別の識別子を入力することによって)リスト内の別のコネクタをユーザーが選択するのを待つこと、あるいはユーザーがウィンドウ711を閉鎖して全コネクタの配置を確認するのを待つことが可能である。
【0167】
この場合、ウィンドウ715を表示するためにウィンドウ711が消去されていたならば、ステップ612において、識別子が対応することが決定された時点で、ウィンドウ711を改めてスクリーンに表示することができる。
【0168】
リスト内の後続するコネクタに移行することが可能であるか否かを知るためには、同様に、全てのコネクタが、配設指示により示された場所で固定表面上に固定されたか否かを自動的に決定することも可能である。例えば、確認ウィンドウ(図示せず)が各指示の近くで開かれ、ユーザーが対応するコネクタの固定を確認できるようになっていてよい。同様に、表示された配設指示のレベルでの圧力検出によって、コネクタの固定を決定することも可能である(例えば使用されたスクリーンがタッチスクリーンである場合)。
【0169】
ステップ615において、他のコネクタを支持体上に配置すべきであることが決定された場合(はい)、すでに説明したステップ606に戻る。
【0170】
そうでない場合(いいえ)、ハーネスの仕上げステップに進むことができ、このステップにおいて、ハーネス内にマーキング要素(ラベル)が設置される。仕上げステップに関する情報がステップ616において表示される。
【0171】
図にしたがって支持体上にケーブルが配置され、ケーブルが接続された時点で、ハーネスを(例えば一部のケーブルを互いに固定することによって)仕上げることができ、ハーネスを支持体から再度取上げることができる。
【0172】
ケーブル進行要素を撤去することができ、異なる配線図を用いて新しいハーネスを生産するために、支持体を再度初期設定することができる。
【0173】
図6の組織図およびこの詳細な説明を読んだ上で当業者であれば、本発明の一実施形態に係る方法を実施するためのコンピュータプログラムを作成することができる。
【0174】
以上で説明したことにしたがって、ハーネス生産支持体は、多大な柔軟性と要望に応じた再構成を可能にする。
【0175】
ケーブルの進行および固定要素を、要望に応じて支持体上に再度位置付けすることが可能である。
【0176】
さらに、ハーネスのケーブル進行図を、動的に表示することが可能である。図の印刷、配線台の保管上の制約は無くなる。同じ支持体を、異なるタイプのハーネスの生産のために使用することができる。
【0177】
さらに、以上で説明したハーネス支持体により、ハーネス生産段階全体にわたるハーネス生産担当作業者に対する支援、ならびに異なる作業のトレーサビリティツールをもたらすことが可能となる。
【0178】
ハーネス生産支援情報処理プログラムを、支持体のパイロット制御用情報処理モジュールにより実行することができる。
【0179】
このプログラムは、ハーネスの図および記述データに基づいて機能することができる。これらのデータは、同じデータ記録媒体に属していてよい。これらのデータは、同じ情報処理ファイルに属していてよい。
【0180】
例えば、記述データには、ハーネスの各ケーブルについて、以下のものが含まれる:
ケーブルの第1の端部のコネクタとピンおよび、ケーブルの第2の端部のコネクタとピン、
各端部についてケーブル上に圧着すべき接点のタイプ、
あるいはその他。
【0181】
その上、記述データには、各々のハーネスについて、ハーネスの図上に重ね合わされた状態でこれらの支持体のフットプリントを位置付けすることによる、実施形態を支持するためのこれらの要素の位置付けが含まれていてよい。
【0182】
ひとたびケーブル進行要素の位置付けと共に生産支持体が構成されたならば、作業者は次に支持体上でのケーブル進行に着手することができる。
【0183】
以上の説明においては、ケーブルを1本ずつ考慮した。しかしながら、複数のケーブルが同じ進路をたどる場合、ケーブルをグループ毎に考慮することも可能である。この場合、グループは、このグループに固有の識別子によって識別可能である。
【0184】
ケーブルグループにはすでにコネクタが装備されていてもいなくてもよい。
【0185】
電気ハーネス生産支持体の使用について以下に説明する。
【0186】
ケーブルが支持体上に配置された時点で、作業者は各コネクタのレベルでケーブルの端部を加工する。作業者は、これらの情報の動的表示の形での適切なデータ表示により、これらの作業において支援を受けることができる。情報表示は、作業者がその作業ゾーン内で自動的にこれらの情報を利用できるように、関連するコネクタの近くで行なわれてよい。このことは特に、支持体の長さが数メートルに及ぶ場合に特に有用である。
【0187】
ケーブル進行の後、支持体上に配置すべきコネクタのリストが作業者に提示される。作業者は、キーボード、マウスを介してかまたは支持体のスクリーンのレベルでのインタラクションによってこのリスト内の1つのコネクタを選択することができる。例えば、コネクタの近くに表示されたバーコードを直接読取ることにより、このコネクタ上に接続すべき残りのケーブル全てを提示する第2のリストが開かれる。
【0188】
(キーボード、マウスを介した、またはスクリーンで直接またはワイヤに取付けられたラベル上でのバーコード読取りによる)ケーブルの選択は、例えば、被覆削剥の情報ウィンドウの開放をもたらす。このウィンドウは作業者に対して、使用すべき被覆削剥工具のリファレンスおよび実施すべき被覆削剥の長さを提示する。被覆削剥長の単位は、システムの構成に応じて適応される(ミリメートル、インチ他)。ひとたび被覆削剥が終了すると、この段階の終了の認証は、被覆削剥工具上に配置されたバーコードの読取りによって確認することができる。このバーコードは例えば工具の通し番号に対応する。支持体はデータベースを含んでいてよく、このデータベース中に、工具の全ての通し番号および工具タイプのリファレンスとのその対応が記録されている。データ媒体は同様にこのようなデータベースと通信することもできる。工具のバーコードの読取りに際して、支持体をパイロット制御する情報処理プログラムは、このとき、読取られた工具の通し番号に対応する工具のリファレンスと予想されていた工具のリファレンス(作業者情報ウィンドウ内に表示されたリファレンス)との間の対応検査を実施する。これら2つのリファレンスが対応しない場合、作業者は、非整合の警告を受け、問題を矯正することができる。リファレンスの整合性が認証された場合には、圧着段階への移行が起動される。作業者の検査は強化され、こうしてエラーのリスクは減少する。工具の通し番号は同様に、この工具を用いて被覆削剥された全てのケーブルを後で再度見出すことができるように記録されトレースされてよく、このことは、後に不良工具を検出する場合に有用であり得る。工具のトレーサビリティは同様に工具の使用回数の追跡も可能にし得る。こうして、工具の認証および検査の必要性に対応する一定の使用回数に達したことを警告することができる。したがって、このような支持体は、良好なトレーサビリティを可能にする。
【0189】
被覆削剥作業の認証は、圧着段階への移行を促す可能性がある。圧着段階の開始は、圧着情報ウィンドウの開放により具体化されてよい。このウィンドウは例えば、使用すべき圧着工具のリファレンスならびにこの工具(異なる接点と共に使用できることから、複数の可能な調節を利用できる工具)についての必要な調節だけでなく、ケーブル上に圧着すべき接点のリファレンスをも提示する。ひとたび圧着が終了すると、この段階の終りの認証が、圧着工具上に配置されたバーコードの読取りによって確認される。このバーコードは例えば工具の通し番号に対応する。支持体はデータベースを収納していてよく(このデータベース中に、工具の全ての通し番号および工具タイプのリファレンスとのその対応が記録されている)、あるいはこのようなデータベースと通信することもできる。工具のバーコードの読取りに際して、コンピュータプログラムは、このとき、読取られた工具の通し番号に対応する工具のリファレンスと予想されていた工具のリファレンス(作業者情報ウィンドウ内に表示されたリファレンス)との間の対応検査を実施する。これら2つのリファレンスが対応しない場合、作業者は、非整合の警告を受け、問題を矯正することができる。リファレンスの整合性が認証された場合には、差込み段階への移行が起動される。
【0190】
作業者の検査はもう一度強化され、こうしてエラーのリスクは減少する。工具の通し番号は同様に、この工具を用いて接点が圧着された全てのケーブルを後で再度見出すことができるように記録されトレースされてよく、このことは、後に不良工具を検出する場合に有用であり得る。工具のトレーサビリティは同様に工具の使用回数の追跡も可能にし得る。こうして、工具の認証および検査の必要性に対応する一定の使用回数に達したことを警告することができる。ここでもまた、支持体が、良好なトレーサビリティを可能にする。
【0191】
圧着作業の認証は、差込み接続段階への移行を促す可能性がある。差込み接続段階の開始は、差込み接続情報ウィンドウの開放により具体化さる。このウィンドウは、ケーブル上に圧着されたばかりの接点を中に差込み接続しなければならないコネクタの軸のグラフ表現と共にコネクタの背面図を作業者に提示する。コネクタ内への接点の挿入および引出し用工具のリファレンスが差込み接続段階のために必要である場合、それらが表示される。
【0192】
同様に、偽接点(電気的に使用されていない軸については接点の代りにコネクタの軸内に組付けられるプラスチック製ノズル)の挿入を、これらの偽接点をどこに挿入すべきかを作業者に指示することによって管理することも同様に可能である。
【0193】
次の段階は、ハーネスに付加すべき異なる付属品、例えばマーキングラベル、ハーネスが使用される航空機内でのハーネスの位置付けマーキングの位置特定を、作業者に表示することから成り得る。
【0194】
機器のソフトウェアは同様に、同一の機器上における複数の作業者の同時作業の管理をも可能にし、これは、大きな寸法の配線台上で、極めて有利である。
【0195】
概して、実施形態に係る支持体は、監視ステーションに連結された状態でネットワーク内で機能することができる。機器は、異なる台の利用可能性に応じて生産をオーダーできるようにする監視ステーションからの製造命令(生産すべきハーネスのリスト)を受け取る。各々の台上で実施される各作業のトレーサビリティ情報は、実時間で監視ステーションにフィードバックされ、これにより、台上で製造中の各ハーネスの進捗状況を実時間で追跡することが可能となる。
【0196】
実施形態に係る電気ハーネス生産支持体とユーザーとのインタラクションは、さまざまな手段を用いて実施可能である。すでに以上で言及したキーボード、マウス、バーコードリーダーおよび/またはタッチスクリーンの代替として、あるいはそれと組合せた形で、動作検出技術を使用することが可能である。
【0197】
例えば、ユーザーにより動作させられるかまたはカメラにより動作を検出できる要素に固定されている発光ポインタまたは既定のテンプレートを使用することが可能である。このとき、ポインタまたは既定のテンプレートを用いてユーザーが行なう身振りは、上述の通りの作業の実施の指令または確認として解釈され得る。同様に、電気ハーネスの生産の進捗および場合によってその良好な実施を追跡するために電気ハーネス生産支持体の固定表面との関係における要素または工具の位置を決定することも可能である。
【0198】
動作検出技術を、タッチビデオプロジェクタの実施の一環として用いることができる。
【0199】
こうして、実施形態に係る方法を、発光スクリーンの無い電気ハーネス生産支持体に適応させることが可能である。
【0200】
その上、音声認識技術他を使用することも同様に可能である。
【0201】
ハーネス生産の際に使用される工具のトレーサビリティを強化する目的で、例えばRFIDチップなどの無線通信要素を工具に結びつけることができる。このような要素を用いた工具の識別子の読取りを、バーコード読取りと組合せた形でか、またはその代替として使用することができる。
【0202】
本発明は、添付図面を参照しながら、この詳細な説明の中で説明され例示されてきた。しかしながら、本発明は、提示された実施形態に限定されるわけではない。当業者であれば、この説明および添付図面を読むことにより他の変形形態、実施形態、および特徴の組合せを演繹することができる。
【0203】
具体的なニーズを満たすために、本発明の分野の当業者は、修正または適応を加えることができるものである。
【0204】
例えば、電気ケーブルを基準にして説明がなされてきた。しかしながら、本発明は、電気ハーネスまたは電気ケーブルに限定されない。当業者であれば、以上の教示を適応させることができる。
【0205】
請求項中、「含む」という用語は、他の要素または他のステップを排除するものではない。「un(1つの)」という不定冠詞は、複数形を排除しない。提示および/または請求されている異なる特徴を有利な形で組合わせることができる。明細書中または異なる従属請求項中でのこれらの特徴の存在は、実際、それらを組合せる可能性を排除するものではない。参照記号は、本発明の範囲を限定するものとして理解され得ない。