特許第6453900号(P6453900)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6453900
(24)【登録日】2018年12月21日
(45)【発行日】2019年1月16日
(54)【発明の名称】供給ユニット
(51)【国際特許分類】
   A24D 3/02 20060101AFI20190107BHJP
   B65G 29/00 20060101ALI20190107BHJP
   B65G 65/48 20060101ALN20190107BHJP
【FI】
   A24D3/02
   B65G29/00
   !B65G65/48 D
【請求項の数】11
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2016-558316(P2016-558316)
(86)(22)【出願日】2015年3月18日
(65)【公表番号】特表2017-510272(P2017-510272A)
(43)【公表日】2017年4月13日
(86)【国際出願番号】EP2015055694
(87)【国際公開番号】WO2015144531
(87)【国際公開日】20151001
【審査請求日】2016年9月21日
(31)【優先権主張番号】1405341.7
(32)【優先日】2014年3月25日
(33)【優先権主張国】GB
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】500252844
【氏名又は名称】ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BRITISH AMERICAN TOBACCO (INVESTMENTS) LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100103285
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 順之
(74)【代理人】
【識別番号】100183782
【弁理士】
【氏名又は名称】轟木 哲
(72)【発明者】
【氏名】ファロン、ゲイリー
(72)【発明者】
【氏名】パク、キ ソン
(72)【発明者】
【氏名】フラー、マーティン
(72)【発明者】
【氏名】バーノン、ジェフリー
(72)【発明者】
【氏名】クレオール、アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】ステンブリッジ、ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】グリュンフェルト、トマス
【審査官】 沼田 規好
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−505154(JP,A)
【文献】 特表2013−545471(JP,A)
【文献】 特開2006−298578(JP,A)
【文献】 特開平11−171323(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24D 3/02
B65G 29/00
B65G 65/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
経路に沿って部品を案内するように配置されたトラックを有する静止案内部材と、静止案内部材のトラックの中に部品を分出するように構成されている分出ユニットとを含み、分出ユニットは部品を積み重ねて収容する1つ以上の導管を含み、各導管は静止案内部材のトラックを通って経路に沿って部品を前方へ搬送するために導管からの部品の出力を調節するコントロールゲートを有し、コントロールゲートは、前記積み重ねられた部品を導管内に保持し、及び当該部品から前記静止案内部材のトラックの中に部品が個別に解放されるように吸引/気体流を適用するように構成されている供給ユニット。
【請求項2】
各コントロールゲートは導管内に延びる第1の孔を含み、この孔に対して吸引/気体流を適用させて、解放されるまで導管内の所定の位置に第1の部品が保持されることを特徴とする請求項1に記載の供給ユニット。
【請求項3】
各コントロールゲートは導管の中へ延びる第2の孔をさらに含み、この孔に対して吸引/気体流を適用させて、解放されるまで導管内の所定の位置に第2の部品が保持され、第2の部品は第1の部品に隣接していることを特徴とする請求項2に記載の供給ユニット。
【請求項4】
第1の部品が静止案内部材を通って前方搬送用導管から解放されている間、第2の部品が導管内に保持されるように、吸引/気体流は第1の孔および第2の孔に対して選択的に適用されることを特徴とする請求項3に記載の供給ユニット。
【請求項5】
分出ユニットは静止案内部材に対して回転するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の供給ユニット。
【請求項6】
部品が導管から静止案内部材のトラックの中へ分出されるように、分出ユニットは分出ユニットの円周に配置される複数の導管を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の供給ユニット。
【請求項7】
各孔を通る吸引/気体流を適用するように配列されたマニホールドを含み、分出ユニットはマニホールドに対して回転するように構成されており、分出ユニットが回転する際に各孔を通る吸引/気体流を連続的に供することを特徴とする請求項5または6に記載の供給ユニット。
【請求項8】
分出ユニットがマニホールドに対して回転した際に第1の孔および第2の孔と順次一列になる1つ以上の通路をマニホールドは含むことを特徴とする請求項7に記載の供給ユニット。
【請求項9】
第1の部品を前方搬送用導管の外へ押し出すための気体流を供する噴出口を各導管はさらに含むことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の供給ユニット。
【請求項10】
1つ以上の導管内で部品を積み重ねる工程と、経路に沿って部品を案内するように配置されたトラックを有する静止案内部材を通って経路に沿って部品を前方に搬送するために導管から静止案内部材のトラックの中への部品の出力を制御する工程とを含み、導管からの部品の出力の制御は、導管内に部品を保持し、及び前記積み重ねられた部品から前記静止案内部材のトラックの中に部品を個別に解放させるために吸引/気体流を適用する工程を含む組立装置に部品を供給する方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法を含み、各部品を1以上の他の部品に結合させて物品を形成する工程をさらに含む、物品を組み立てる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、後続の装置に部品を供給するための供給ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
一部の喫煙品は複数の部品を含むフィルターを有する。例えば、フィルターに換気または他の特性を調節するために互いに対して回転可能な部品を設けてもよい。これらの部品は、非対称的な形状を有してもよく、それらがタバコロッドおよびラッパーなどの喫煙品の他の部品と組み合わされる組み立て装置内に供給される前に特定の向きにする必要がある。
【0003】
振動ボウル式フィーダーを当該部品を組み立てライン内に供給するために使用することができる。振動ボウル式フィーダーは振動ボウルおよびトラックを有し、トラックが振動するとこれに沿って部品が移動する。配向が正しくない部品は、それらがトラックに沿って移動する際にボウルに戻され、均一の向きの部品の流れを供する。
【発明の概要】
【0004】
本発明のある態様によれば、静止案内部材と、静止案内部材に部品を分出するように構成されている分出ユニットとを含み、分出ユニットは部品を積み重ねて収容する1つ以上の導管を含み、各導管は吸引/気体流を適用させて静止案内部材を通る前方への搬送のために導管からの部品の出力を調節するコントロールゲートを有する供給ユニットが提供される。
【0005】
各コントロールゲートは導管内に延びる第1の孔を含んでもよく、この孔に対して吸引/気体流を適用させて、部品が解放されるまで導管内の所定の位置に第1の部品が保持される。
【0006】
各コントロールゲートは導管の中へ延びる第2の孔をさらに含んでもよく、この孔に対して吸引/気体流を適用させて、部品が解放されるまで導管内の所定の位置に第2の部品が保持され、第2の部品は第1の部品に隣接している。
【0007】
第1の部品が静止案内部材を通って前方搬送用導管から解放されている間、第2の部品が導管内に保持されるように、吸引または気体流を第1の孔および第2の孔に対して選択的に適用してもよい。
【0008】
分出ユニットを静止案内部材に対して回転するように構成してもよい。
【0009】
部品が導管から静止案内部材の中へ分出されるように、分出ユニットは分出ユニットの円周に配置される複数の導管を含んでもよい。
【0010】
供給ユニットは各孔を通る吸引/気体流を適用するように配列されたマニホールドを含んでもよい。ここで分出ユニットはマニホールドに対して回転するように構成されており、分出ユニットが回転する際に各孔を通る吸引/気体流を連続的に供する。
【0011】
分出ユニットがマニホールドに対して回転した際に第1の孔および第2の孔と順次一列になる1つ以上の通路をマニホールドは含んでもよい。
【0012】
第1の部品を前方搬送用導管の外へ押し出すための気体流を供する噴出口を各導管はさらに含んでもよい。
【0013】
本発明の別の態様によれば、1つ以上の導管内で部品を積み重ねる工程と、静止案内部材を通って前方搬送として導管から静止案内部材の中への部品の出力を制御するために吸引/気体流を適用する工程とを含む、組立装置に部品を供給する方法が提供される。
【0014】
本発明のまた別の態様によれば、上述した組立装置に部品を供給する方法を含み、各部品を1以上の他の部品に結合させて物品を形成する工程をさらに含む、物品を組み立てる方法が提供される。
【0015】
本発明のさらに別の態様によれば、上述した物品の組立方法を用いて組み立てられた物品が提供される。
【0016】
本発明の実施態様を添付図面を参照し、あくまで例示を目的として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】供給ユニット1を示している。
図2】喫煙品用フィルター部品2を示している。
図3】供給ユニットによって行われる工程の略図である。
図4】ホッパー4、入り口5および導管7内に開口した開口部6を含む供給ユニットの回転デバイス3を示している。
図5a】入り口5が格納位置にある供給ユニットのホッパー4を示している。
図5b】入り口5が上昇位置にある供給ユニットのホッパー4を示している。
図6a】一群の入り口5を示している。
図6b】入り口5およびホッパー4の断面を示している。
図7a】入り口5が取り付けられたキャリアー8および導管7の下方部分9が見えるように外方カバーが取り除かれた回転デバイス3を示している。
図7b】導管7の下方部分9およびカムトラック10が見えるようにホッパーが取り除かれた回転デバイス3を示している。
図7c】キャリアー8、入り口5および導管7の下方部分9を露出させた外方カバーおよびホッパーが取り外された回転デバイス3を示している。
図8】入り口5およびいくつかの導管7の下方部分9の断面を示している。
図9】部品2を分出するためのコントロールゲート12を示す導管7の出口11の断面を示している。
図10】コントロールゲートのマニホールド13を示している。
図11】コントロールゲートによって行われる過程の略図である。
図12】別のコントロールゲート12を示す導管7の出口11の断面を示している。
図13】いくつかの導管7の出口11および部品2が分出されるトラック14を示している。
図14】トラック14の略図である。
図15a図14に示したトラック14の断面A−Aを示している。
図15b図14に示したトラック14の断面B−Bを示している。
図16】トラック14のセパレーター15を示している。
図17】トラック14のローテーター16を示している。
図18a図14に示したトラック14の断面C−Cを示している。
図18b図14に示したトラック14の断面D−Dを示している。
図18c図14に示したトラック14の断面 E−Eを示している。
図19】2つの供給ユニット1を含む喫煙品組み立て装置のレイアウトを略式に示している。
図20a】喫煙品組み立て装置の組み合わせドラム69を示している。
図20b】喫煙品組み立て装置の組み立てドラム17を示している。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1はフレーム18に装着される回転デバイス3を有する供給ユニット1を示している。回転デバイス3は供給領域4を有するドラム19およびコンベアー20、例えばベルトコンベアー、直線振動コンベアーまたは他の種類のコンベアーを含む。この例では供給領域は傾斜した側部を有するホッパー4であるが、複数の部品を収容できる空間であればよい。コンベアー20はホッパー4に部品を供給し、ホッパー4はレベルセンサー、例えば光センサーを有してもよく、これはホッパー4内の部品の量を監視してコンベアー20がホッパー4にさらに部品をいつ提供すべきかを決める。このようにしてホッパー4が一杯になると、コンベアー20を停止させ、ホッパー4内の部品の量が少なくなると、コンベアー20を作動させることができる。
【0019】
回転デバイス3はフレーム18に回転式に取り付けられ、駆動手段、例えばモーターおよび歯付きベルトまたは歯車構造によってほぼ垂直な軸を中心に回転する。
【0020】
ホッパー4に収容された部品は、ホッパー4の底部から延びた導管(7、図4参照)内に進み、導管内で積み重ねられる。導管はドラム19に形成され、従ってホッパー4と共に回転する。導管から部品がドラム19の下に配置され、ドラム19に対して固定されたトラック14内に分出される。トラック14は供給ユニット1を通る経路を画定し、供給ユニット1からの出力のためにこの経路に沿って部品が移動する。ラム19上の複数のプッシャー(21、図13参照)がトラック14に沿って後続の装置に部品を移送する移送ドラム22へ部品を押すように作動する。部品がトラック14に沿って押されると、それらは仕分けされ、配向され、向きが揃えられて部品が出力される。
【0021】
ここで説明するように図1に示す供給ユニット1は、後続の装置群に移送できるように配向が揃えられた部品の流れを供するものである。1つの例では部品は硬質のポリマーフィルター部品であり、供給ユニット1から喫煙品組み立て装置内に入り、そこでアセテートフィルターロッドなどのさらに別のフィルター部品および包装されて、切断されて喫煙品を形成する前にタバコロッドと組み合わされる。図2はそのようなフィルター部品2の一例を示している。この部品は円筒状の本体23および円筒状の本体23の一端から延びた突出部24を有する。突出部24もまた円筒状であり、本体23の端部の中央に位置している。この例ではフィルター部品の本体23は2つの部分23a、23bを有し、これらは互いに対して回転可能であり、これにより組み立てられた喫煙品は換気を調節できるようになる。
【0022】
図3図2に示す部品2の流れを喫煙品組み立て装置に供給する供給ユニットによって行われる作業を略式に示している。図3の工程を以下に説明する。
S1 整列されていないランダムに配向された一群の部品として供給ユニットに部品が提供される。
S2 供給ユニットが部品2を端と端を接するように整列させて軸方向に並べてほぼ垂直に部品を重ね、その際部品は突出部(24、図2参照)が上方または下方に向いた状態で配向されてもよい。
S3 供給ユニットが重ねられた部品に対して横手方向(即ち実質的に水平方向に)に一つずつ部品2を移動させて各突出部(24、図2参照)が上方または下方に向けられた状態の部品の流れを経路に沿って形成する。
S4 部品2が経路に沿って移動する際、部品はその向きによって第1および第2の流れ25、26に分けられる。
S5 第1の流れ、この場合突出部が下方に向けられた流れを回転させてすべての部品2の向きを同じにする。
S6 その後向きが揃った部品2の2つの流れ25、26は、再度組み合わされ、喫煙品組み立て装置に移送するために向きが揃った部品2の単独の流れ27を形成する。
【0023】
図1に示すホッパー4は、図3に示した工程S1のようにコンベアー(20、図1参照)からの整列していないランダムに配向された部品を収容する。図4に例示するように入り口5を有する一連の導管7がホッパー4の底部に配置され、各入り口5は下方に延びた導管7への開口部6を有し、図3に示した工程S2のように突出部(24 図2参照)が上方または下方のいずれかに向いた状態で部品が導管内に移動し、軸方向に一直線上に積み重ねられる。導管7は円形の断面形状を有するので、導管7は円筒状の部品を軸方向に一直線上に保持する。
【0024】
ホッパー4はホッパー4に形成された導管7の入り口5が配置された環状の空間30の方に傾斜した内方の側壁28および外方の側壁29を含む。従って、ホッパー4に入れられた部品は内方および外方の傾斜した壁28、29によって入り口5の方へと導かれ、入り口5の開口部6を通って導管7内に移動する。入り口5は環状の空間30の全周囲に亘って互いに隣接して配置してもよい。これとは別に空間を隣接する入り口5の間に形成してもよい。
【0025】
各入口5は隣り合う入口5とグループ化され、ドラム19が回転する際に図5aおよび5bで示した位置の間を往復するようにグループの入口5は配列される。つまり、各導管7への開口部6を備える導管7の入口5は、ドラム19とホッパー4と導管7とが回転する際にホッパー4に対して上下に往復する。この往復運動は部品が開口部6を塞ぐことのないようホッパー4内の部品を揺り動かし、そして部品が開口部6を通り導管7へと入るように促す。
【0026】
図5aは開口部6がホッパー4の内方および外方の傾斜した壁28、29の間に形成された環状の空間30とほぼ同じ高さにある格納された位置にある入り口5を示している。図5bは上昇位置にある入り口5を示し、入り口5はホッパー4内に移動しており、ホッパー4内の部品を動かし、混合し、撹拌し、部品が開口部6を通って導管7内に入るようにしている。当然のことながら入り口5を異なる格納および上昇位置の間で往復動するように構成してもよい。例えば、格納位置において開口部6は環状の空間30から例えば10mmまたは20mm低くてもよく、環状の空間30と同じ高さであってもよく、環状の空間30より僅かに高いところにあってもよい。また上昇位置では開口部6と環状の空間30の間の距離は50mm以下、例えば5mm〜30mmの間であってもよい。
【0027】
図6aは入り口5の1つのグループを示している。この例では3つの入り口5がホッパーに対して往復動する単独の部品31、例えばポリマー成形品にグループ化されている。また図6aに示すように入り口5に形成された各導管7の開口部6は漏斗形状であり、および実質的に方形である。これをホッパー4に配された1つの導管7の入り口5の断面を示す図6bにより明確に示している。図示するように円形の導管7は入り口5の開口部6の方に漏斗状に広がっている。
【0028】
導管7自体は部品を収容するために円形であるが、開口部6は開口部6の大きさを最大限にし、これによりホッパー4から導管7内に部品が移動しやすくするために実質的に方形に形成されている。従って、入り口5内で円形の導管7は、部品がひっかかったり、開口部6を塞いだりせずに導管7を簡単に通過できる方形の断面を有するテーパーした開口部6を形成するために広がっている。特に各導管7の方形のテーパーした開口部6は、部品が開口部6にまたがった状態で安定せず、入り口5を塞ぐ原因となり得ないような大きさになっている。従って、部品の配向に関係なく、部品は開口部を通って導管7内に移動できる。
【0029】
また別の例では入り口5の開口部6は円形の断面を有する漏斗を含んでもよい。
【0030】
往復動する入り口5の近傍のホッパー4の傾斜した内方および外方壁28、29の形、角度および接近度がさらに部品が引っかかったりまたは開口部6を塞いだりするのを妨げる。図6bに示すように入り口5が往復動すると、開口部6に覆い被さるまたは入り口5の対向側部に乗っかった全ての部品は、その入り口5が往復動するとホッパー4の内方および外方の傾斜した壁28、29の1つによって開口部6内に叩き落とされる。
【0031】
さらに各開口部6を隣の開口部6から隔てる壁32は、傾斜している、または尖っており、これは入り口5が往復動する際に部品が開口部6内でつまらないようにそして少なくとも部品の一部を導管7と軸方向に整列する方へと回転させて部品が開口部6を入って導管7内を通過しやすくするために部品を移動および回転させるように作用する。
【0032】
図7a〜7cは、ドラム19、ホッパー(4、図4参照)および導管7を含む回転デバイス3が回転する際に導管7の入り口5をホッパー(4、図4参照)内で往復動させる機構を示している。例示したように、入り口5のいくつかのグループが往復動するキャリアー8に装着されている。図7a〜7cではドラム19、導管7および入り口5が見えるようにホッパーが取り除かれている。また、分かりやすくするために図7aおよび7cでは入り口5を有するキャリアー8を1つだけ示しているが、完全な供給ユニットはドラム19の円周の周囲に配置されるいくつかのキャリアーを含む。さらに図7bはキャリアー8および入り口5を全く示していない。
【0033】
既に説明したように入り口5は3つの入り口からなるグループ(31、図6a参照)に形成されており、3つの入り口5からなる各グループは図7aおよび7cに示すようにキャリアー8に取り付けられる。各キャリアーは図6aに示したグループ31を3つ支持し、これはこの例では各キャリアー31が9つの入り口5を支持していることを意味する。
【0034】
キャリアー8は、キャリアー8と入り口5が上下に往復動方向にスライドできるようにドラム19にスライド式に装着される。
【0035】
図7aに示すように入り口5が取り付けられたキャリアー8は上下に配置され、ドラム19を囲むカムトラック10と係合するように外方に向けられた2つのカム歯車34を含むカム従動子33を有する。カム歯車34は間隔をおいて配されており、引っ張りばね35などの付勢手段によっての互いの方へと付勢され、カム歯車34をカムトラック10と接触した状態に保っている。
【0036】
図7bはフレーム18に装着されたカムトラック10を示しており、カムトラックはドラム19を囲み、ドラム19はカムトラック10に対して回転するようになっている。カムトラック10は上方および下方カム面10a、10bを有し、これらはドラム19が回転するとキャリアー8の2つのカム歯車34と係合する。上方および下方カム面10a、10bはカムトラック10に沿って等間隔に配されている。カムトラック10は湾曲した輪郭を含み、これはドラム19およびキャリアー8がカムトラック10に対して回転するとキャリアー8および入り口5を連続して上昇および下降させるように作用する。
【0037】
図7cに示すようにカム歯車34はカムトラック10の対向側部上に配され、2つのカム歯車34の間で作用する引っ張りばね35は、カムトラック10の上方および下方面10a、10bと接触するようにカム歯車34を付勢し、これによりドラム19が回転するとカム歯車34がカムトラック10を辿り、入り口5をカムトラック10の輪郭の通りにホッパー(4、図4参照)内で往復動させる。2つのカム歯車34はカムトラック10の傾斜に応じてキャリアー8を押し上げたり押し下げたりするように作用する。
【0038】
別の例では各キャリアー8は1つのカム歯車を含んでもよく、カムトラックは対向する上方および下方面を有して、その間でカム歯車が保持されるようにしてもよい。
【0039】
図7bに示すようにこの例では、カムトラック10はその円周の周囲に2つの下降部分37によって隔てられた2つの上昇部分36が設けられており、これは入り口5がドラムが1回転するごとに2回往復動することを意味する。図7bはカムトラック10の1つの上昇部分36と1つの下降部分37を示している。当然のことながらカムトラック10にあらゆる数の傾斜部分36、37を設けてもよく、あらゆる傾斜または下降が入り口5の往復動を生じさせ、従ってホッパー(4、図4参照)内の部品を撹拌するように傾斜部分36、37の間に位置する平坦部分を含んでもよい。
【0040】
カムトラック10の輪郭は、「ゆっくり上昇する」および「速く下降する」ように構成されている。即ち図7bに示すようにカムトラック10の上昇部分36はカムトラック10の下降部分37より勾配が小さく、これはドラム19が矢印38で示す方向に回転すると入り口5がホッパー(4、図4参照)内で比較的ゆっくりと上昇し、下降の際はより速く下降することを意味する。この「速く下降する」はホッパー内の部品をさらに撹拌し、部品がより開口部(6、図6b参照)を通って導管7内に進みやすくなることを意味する。
【0041】
当然のことながら入り口5は3つより多いまたは少ない数でグループ化されてもよく、キャリアー8は3つを超えるまたは3つ未満の入り口5からなるグループを支持するように適合させてもよい。一部の例では各個々の入り口5にはカムの従動節が設けられ、ドラム19が回転している間に入り口5が個別に往復動するようにしてもよい。別の例では入り口5のすべてが同じキャリアー8に接合して、これらが共に同時に往復動するようにしてもよい。
【0042】
図7a〜7cに示すように入り口5は、カムトラック10に従って上下に往復動するキャリアー8に取り付けられている。各導管7は入り口および往復動しない下方部分9で形成されている。各入り口5は、導管7の下方部分9がドラム19と一緒に回転するが、ホッパー(4、図4参照)に対して往復動しないように導管7の下方部分9にスライド式に装着されている。従って、導管7の全長は入り口5が往復動すると変化する。
【0043】
図7bに示すようにドラム19に形成された導管7の下方部分9は、往復動の方向においてドラム19の回転軸に平行に上向きに延びている一群の第1の突起39を含む。各導管7の一部は第1の突起39の間の空間に形成され、特に部品を軸方向に整列して保持するために配置されている3つの隣接する第1の突起39によって画定されている。
【0044】
図7cに示すように各入り口5は一群の第2の突起40を含み、これら突起は各導管7の一部が第2の突起40の間に形成されるように第1の突起39の間の空間内をスライドするように入り口5から下方に延びている。第1および第2の突起39、40の間の重なる領域では部品は部品を軸方向に整列して保持するために導管7の円形スペースのほぼ完全な円周を画定する第1および第2の突起39、40によって囲まれる。
【0045】
従って、各導管7は入り口5の開口部6から第1および第2の突起39、40の間を下方部分9を通って延びている。導管7はそれぞれその長さに沿って円形の断面形状を有し、入り口5が往復動する間、導管7の長さが変わっても導管7の断面形状が変わらないようにするスライド接続が構成されている。
【0046】
この特定の例では各導管7の下方部分9はドラム3の円周面の溝によって形成され、各溝はドラム3に取り付けられるプレート(図示せず)によって覆われている。
【0047】
図8は重なり領域での第1および第2の突起39、40のグループの断面を示している。図示するように突起39、40は弓形面41を含み、これら弓形面は各導管7の円周の周囲に交互に配置され、これにより組み合わせると第1および第2の突起39、40のグループが重なる箇所でほぼ完全な円形の導管7が形成される。突起39、40が重ならない所では突起39、40の弓形面41が第1または第2のグループの3つの隣接する突起39、40の間で部品を保持する。従って、入り口5が往復動して、突起39、40間の重なる量が変化すると、導管7は第1の突起39のグループ、第2の突起40のグループまたは両方の組み合わせの間で部品を軸方向に一直線上に保持する。
【0048】
第1および第2の突起39、40のグループは互いにスライドすることができ、入り口5を往復動させやすくする充分な長さを有する。当然のことながら他の構成の突起39、40も想定され、例えば各導管7をあらゆる数の第1および第2の突起39、40の間で画定してもよい。第1のグループまたは第2のグループいずれかの突起が2つ以上の弓形面41を有して、これらの突起39、40の1つが部分的に2つの隣接する導管7を形成できるようにしてもよい。
【0049】
図7bに示すように図8に示す第1および第2の突起39、40のグループのパターンがドラム19の円周の周囲で繰り返され、複数の隣接する導管7を形成する。
【0050】
図7b、7cおよび8を参照して説明したスライド突起構成は、導管7の直径が一定であり、部品が引っかかって、管を塞いだりおよび/または部品の損傷の原因になる段が導管7の側壁に形成されないので有利である。
【0051】
図4〜8を参照して上述した装置は図3を参照して説明した方法の工程S1およびS2のようにホッパー4内に供給され、導管7内に移動するランダムに配向された部品を収容し、導管内で部品が端と端を接して揃えて軸方向に積み重ねられる。
【0052】
既に説明したように部品はほぼ垂直な導管7内で2つの向きの内1つの向き、即ち突出部(24、図2参照)が上方および下方に向いた状態で積み重ねられる。部品はその後図3を参照して説明した工程の工程S3のように導管7の下に配置されたトラック14内に分出される。図9は出口11を含む導管7の下方部分9の断面を示し、また部品2が分出されるトラック14も示している。
【0053】
図示するようにこの例ではトラック14は溝42または流路または経路で形成されている。溝42はプレート43の表面に形成され、供給ユニット1を通るトラック14の経路を画定し、この経路に沿って部品2が押される。
【0054】
しかし当然のことながらトラック14は供給ユニットを通る経路を画定する案内部材を含んでもよい。例えば、案内部材は縁部または面または一連の縁部または面 を含んでもよく、これらは部品がトラック14に沿って押されると画定された経路に沿って部品を案内する。案内部材は固定され、プッシャー(21、図13参照)が部品を押すと、部材は案内部材によって経路に沿って案内される。
【0055】
後で詳しく説明するように部品2はドラム19が回転すると導管7からトラック14内に個別に分出される。特に1つの部品がドラム19が一回転する間に各導管7からトラック14の同じ領域内に分出される。部品2はトラック14の溝42に上向き、即ち部品の長手方向軸が実質的に垂直な状態で収容される。図9に示すように導管7から部品2が分出されるトラック14の領域では、分出された部品をトラック14の溝42内に案内するための保持部材44が出口11に隣接されている。部品が分出された後、部品は保持部材44の端部を越えてトラック14に沿って水平方向に移動し、導管の出口11に形成された側部開口部45を通って導管7から離れるように半径方向に移動することができる。
【0056】
各導管7は導管7の下方部分9の側部に設けられた上方および下方吸引孔46、47で形成されたコントロールゲート12を含む分出機構を有する。これらの吸引孔46、47は、ドラムの貫通孔であり、導管7内で積まれた部品の中の底部の2つの部品2a、2bを保持するために位置している。ドラム19が回転すると図9および10に示したマニホールド13が吸引孔46、47を連続して吸引する。
【0057】
吸引されている間上方および下方吸引孔46、47は、隣接する部品2a、2bを導管7の側部の方に引っ張り、その位置に部品を保持する。従って、吸引されているとき、下方吸引孔46は最底部の部品2aを保持し、上方吸引孔47は次の部品2bを導管7内で保持し、これら2つの部品より上の導管7内の部品は導管7内で吸引の保持力が少なくとも底部から2番目の部品2bに加えられることによって保持される。
【0058】
図9は導管7の底部にある2つの部品2a、2bを保持する吸引孔を示し、また導管7から既に分出されたトラック14の溝42内にある部品2cも示している。
【0059】
図9および10に示したマニホールド13は、ドラム19の中央に配され、ドラム19と一緒に回転しないように固定されている。吸引孔46、47はマニホールド13の外方円周面48が密閉式に配置されているドラム19の内面へと延びている。マニホールド13の円周面48にはドラムの上方および下方吸引孔47、46とそれぞれ整列した上方および下方吸引経路49、50が設けられている。ドラム19がマニホールド13に対して回転すると、上方および下方吸引経路49、50はドラム19の上方および下方吸引孔47、46と整列するようにそしてから外れるように移動する。吸引経路49、50は、ドラム19が回転すると、これら吸引孔46、47が吸引経路49、50と整列するまたはから外れて移動する際に上方および下方吸引孔47、46が吸引されるまたは吸引されないように構成されている。この構成は図11を参照して説明したように溝から部品を分出する。
【0060】
図11はドラム19がトラック14およびマニホールド13に対して回転した際にコントロールゲート12によって行われる4つの工程を示している。矢印72はドラム19および導管7の回転方向、即ち、これらの工程が実施される順番を表している。
【0061】
図11に示す工程を 図9および10も参照して以下に説明する。
・工程1−これはドラム19の回転中の導管7が部品2が分出される位置に到達する前のコントロールゲート12の状態を示している。図に示すようにドラム19のこの回転部分において吸引孔46、47と位置合わせされるようにマニホールド13の吸引経路49、50を構成することによって上方および下方吸引孔47、46の両方が吸引される。従って、最底部の部品Aおよび次の部品Bが吸引され、これにより積まれた部品A、B、Cは導管7内で保持され、積まれた部品A、B、Cの重量は吸引によって支持されている。
・工程2−これは部品がトラック14内に分出されるべき地点に導管7が近づいた際のコントロールゲート12の状態を示している。この位置では下方吸引経路50は閉じて下方吸引孔46が吸引されないようになっており、最底部の部品Aが解放され、図9に示すように導管7の出口11を通ってトラック14内に移動できるようになっている。他の部品Cは分出される部品Aの上に配置さている第2の底部の部品Bの吸引によって支持されている。
・工程3−これは部品Aが トラック14内に分出された後のコントロールゲート12の状態を示している。この工程では下方吸引孔46が再度吸引され、上方吸引孔47は閉じられて、積まれた部品B、C、Dが導管7内で1つずつ移動し、次の部品Bの分出の準備をする。
・工程4−最後に両吸引経路49、50が吸引孔47、46と位置合わせされ、工程1と同じように導管7で部品B、C、Dを保持する。
【0062】
このようにしてドラム19が回転すると、導管7がトラック14の分出領域上を通過する度に1つの部品がトラック14のその導管7から分出される。言い換えれば、ドラムが一回転する間に各導管7はトラック14の同じ領域内に1つの部品を分出することになる。さらに最底部の部品が導管7から分出される間上方吸引孔47は積まれた部品を支持している。
【0063】
別の例ではコントロールゲートは各溝に設けられた1つの吸引孔を含み、これは積まれた部品の最底部の部品を保持する。マニホールドの吸引経路は、積まれた部品が導管内で下に移動する際に最底部の部品を解放して、その次の部品を捕捉するのに充分な時間、部品が吸引されるのを停止するように構成することができる。
【0064】
さらに各導管7は圧縮空気経路を設けてもよく、これは吸引および圧縮空気を収容し、かつ供するように構成できるマニホールド13によって圧縮空気を連続して噴出させる。圧縮空気は、下方吸引孔46からの吸引が解除されると最底部の部品を導管7から出るように付勢するように構成することができる。従って、部品をより速くトラック14内に分出することができる。圧縮空気は異なる圧縮された気体または圧縮ポンプに変えて導管7内に正の気体流を供するようにしてもよい。
【0065】
図12図9〜11を参照して説明した方法と同じようにトラック14内に部品を分出するために各導管7の下方部分9に設けることができる別のコントロールゲート12を示している。特に図9に示した例の上方および下方孔47、46には吸引ではなく気体流、例えば圧縮空気が供される。上方および下方孔47、46は、圧縮空気が部品2を所定の位置に保持し、部品が導管7から落下するのを防ぐような角度で圧縮空気を上方に導管7内に案内するように角度が付けられている。圧縮空気によって供される力は積まれた部品の重量によって相殺され、平衡をマニホールド13とその後に導管7に供される空気の圧力を調節することによって見つけることができる。
【0066】
図12に示すように上方および下方の孔46、47は、圧縮空気を各部品2a、2bの底部の方に案内するように位置し、圧縮空気を加えるおよび停止する順序は図11を参照して説明した順序と同じにすることができる。特に図9〜11を参照して説明したマニホールド13は吸引する代わりに上方および下方孔47、46に連続して圧縮空気を供するようにすることができる。
【0067】
別の例では各導管のコントロールゲートは導管内の最底部の部品上に圧縮空気を導く1つの孔を含んでもよく、これにより積まれた部品を導管内で保持する。マニホールドの経路は、積まれた部品が重力で導管内を下方に移動する際に最底部の部品を解放して、その次の部品を捕捉するのに充分な時間導管内への圧縮空気の流れを停止するように構成することができる。
【0068】
加えて各導管に圧縮空気経路を設けてもよく、これは最底部の部品がコントロールゲートから解放された際にその部品を導管からが出るように付勢するように構成されている。圧縮空気経路にマニホールドによって圧縮空気を連続して噴出することができる。従って、部品をより速くトラック内に分出することができる。
【0069】
図4〜12を参照して説明した回転デバイス3はホッパー4内に部品を収容し、固定トラック14内に部品を分出する分出装置とも考えられる。
【0070】
図13は導管7の出口11および部品2が分出される固定トラック14を示している。各導管7の出口11は開口端部および図9にも示す導管7の外方に向いた側部開口部45で形成されて、最底部の部品が導管7の下のトラック内に分出されるとその部品を溝11から半径方向外方にドラム19から離れるように移動するように案内することができるようになっている。図13は出口11から半径方向に離れて案内された後の部品を示している。
【0071】
既に説明したように部品がトラック14内に分出されている領域ではトラック14はドラム19の下方に取り付けられた第1プレート43の上面の溝42に形成され、保持部材(44、図9参照)が部品2をトラック14内にそしてトラック14に沿って案内するように配置されている。分出領域においてトラック14は導管7の下に直接配置されていて部品2が導管7からトラック14内に直接移動するようになっている。トラック14は部品2の幅より僅かに広い幅を有しているので、部品2がトラック14内に簡単に入ることができ、トラック14に沿ってスライドすることができる。
【0072】
図13に示すようにドラム19には各導管7に関連した複数のプッシャー21も設けられており、その間で導管7からトラック14内に分出されたあと部品2が収容される。プッシャー21はドラム19に取り付けられ、一緒に回転し、プッシャー21はトラック14に対して移動し、トラック14に沿って部品2を押す。プッシャー21は導管7と整列した状態で固定されていて導管7からトラック14内の対のプッシャー21の間に部品2が確実に分出されるようになっている。
【0073】
各プッシャー21は半径方向にトラック14を横切って延びた指状の突起を含み、長尺のスペースが各対のプッシャー21の間に形成されている。部品2は各対のプッシャー21の間のスペース内に分出され、各部品2のトラック14に沿った位置は、1つが前方、1つが後方にある対のプッシャー21−によって決まる。このようにしてプッシャー21はトラック14に沿った各対の部品2の間の間隔を維持する。
【0074】
トラック14に沿って部品2を隔てるコントロールゲート12およびプッシャー21は、単独の部品2が対のプッシャー21間の各スペースに分出され、トラック14に沿って空のスペースが残らないことを意味する。従って、部品2は移送ドラム(22、図1参照)そして後続の喫煙品組み立て装置に確実に間隔をおいて配された構成に送り出される。このことは必要な部品が無い状態でフィルターまたは喫煙品が組み立てられるようなことを確実に無くすことに役立ち、供給ユニットと下流の喫煙品組み立て装置との間にさらにバッファーを配置する必要がなくなる。
【0075】
図4〜12を参照して説明したホッパー4、導管7およびコントロールゲート12を有する回転デバイス3は、分出装置を形成し、これは部品2を収容し、部品に加わる衝撃を和らげ、部品をトラック14内に分出し、プッシャー21は供給ユニット1から排出するためにトラック14に沿って部品を押す。
【0076】
図14は固定トラック14を略式に示しており、ドラム19が矢印72の方向に回転するとこれに沿って部品がプッシャー(21、図13参照)によって押される。トラック14は供給ユニット内に経路を画定し、これに沿って部品が後続の装置に移送されるまで押される。上述したように導管、分出機構およびプッシャーを含むドラム19がトラック14上に配置され、トラック14に対して回転式に動作する。
【0077】
図9を参照して説明したようにトラック14はプレート43の表面に溝42を含んでもよく、その中で部品2はプッシャー21の間で収容され、溝42は供給ユニットを通る経路を画定し、これに沿って部品2が押される。これとは別に経路はあらゆる案内部材で画定することも可能であり、例えば部品を案内する1つの面または縁部または複数の面または縁部であってもよい。これとは別に経路を溝、凹部、傾斜または他の形状の部品によって画定してもよく、これは部品がプッシャーによって押されると、画定された経路に沿って部品を案内するように機能する。
【0078】
図14に示すようにトラックは次の領域を含む。
領域51−部品が導管からこの領域内のトラック内に分出される。
半径方向の移動領域52−トラックが部品を半径方向に導管から離れるように案内する。
選別および配向領域53−図3を参照して説明した工程S4〜S6を行い、部品を選別し、配向する。
移送領域54−部品が移送ドラム22上に案内され、供給ユニットから出る。
【0079】
図15aは、トラック14の領域51の図14表記のA−Aにおける断面を示す。トラック14の領域51は第1プレート43の表面の溝42で形成されている。溝42は突出部が下方に向いた状態で配向されたすべての部品の突出部(24、図2参照)を収容する凹部55を含む。突出部が上方に向いた状態で配向される部品もすべて溝42に収容される。トラック14内の部品は第1プレート43の表面上に突出する。プッシャー21が第1プレート43上でトラック14を横断して延びているので、トラック14に収容された部品はトラック14に沿ってプッシャー21によって押される。領域51内では溝42の幅は、部品が導管7から分出される際に部品が簡単かつ確実にトラック14に収容されるように広くなっている。トラック14の幅はその後部品2より僅かに大きいだけの幅に狭くなっており、部品2の位置を密な状態で制御しながら部品2をトラック14に沿って滑らかに移動することができるようになっている。
【0080】
図15bは図14に示したトラック14の半径方向の移動領域52の断面B−Bを示している。トラック14の半径方向の移動領域52は図13にも示している。半径方向の移動領域52は領域51の保持部材(44、図9参照)が終わった後始まり、これは部品2が側部開口部(45、図9参照)から外れて横方向に導管7から離れるように移動できることを意味する。この領域52ではトラック14は、さらに第1プレート43の反対に位置し、下方面に溝57を有する第2プレート56を含むので、第1および第2プレート43、56の溝42、57はトンネル形状の導管59を形成し、ここを通るように部品が押される。図15bに示すように第1および第2プレート43、56両方の溝42、57は「突起上向き」または「突起下向き」の配向のいずれかでトラック14のこの部分を通過する部品の突出部(24、図2参照)を収容するように配置された凹部55、58を有する。
【0081】
また図15bに示すように隙間60が第1および第2プレート43、56の間に形成されているのでプッシャー21は第1および第2プレート43、56の間のトラック14を横断して延びることができる。このようにしてプッシャー21は部品に沿ったほぼ中央であるトラック14の中心を通って延び、ドラムが回転すると部品をトラック14に沿って押す。トラック14は実質的に部品を囲み、部品はさらにプッシャー21の間で保持され、これにより部品は、トラック14に沿って移動する際に回転したり、整列状態から外れたりできなくなる。トラック14のこの領域の部品の位置は、トンネル形状の溝59およびプッシャーによって規定され、調整される。
【0082】
図14に示すようにまた図13を参照するとトラック14の半径方向の移動領域52では部品が半径方向外方に導管7の出口11およびドラム19から半径方向に離れるように案内される。これは部品が領域51の保持部材(44、図9参照)の端部を通過した後に起こる。従って、部品がトラック14の周囲で領域51から押されると、部品は導管から離れるように移動し、第2プレート56は、部品が導管から充分に離されると、部品が第1および第2プレート43、56の間に形成されたトンネル形状の溝59に入るように位置している。当然のことながら第2プレート56は導管7の出口11からトラック14(図9参照)内への部品の経路を塞ぐことになるので領域51には設けられない。
【0083】
トラック14の選別および配向領域53は、部品をその向きに応じて2つの流れに分割し、一方の流れを回転させて、再度これらの流れを組み合わせて供給ユニットからの出力用に向きが揃えられた単独の部品の流れを形成する。トラック14の移送領域54は部品を移送ドラム22上に供給し、これは当業者には知られている方法で移送ドラム22の円周面に形成されたキャリアーまたはフルート61に部品を収容する。
【0084】
図14に示すようにトラック14の選別および配向領域53はセパレーター15、ローテーター16および再結合器62を含み、図3を参照して説明した工程S4、S5およびS6を行う。突出部が上方または下方のいずれかに向けられた状態でトラック14内に分出された部品の単独の流れは、セパレーター15によってその配向に応じて第1の流れ25と第2の流れ26に分けられる。次にこれら2つの流れの内の1つ、この場合には第1の流れ25が、これらの部品それぞれを回転させてその配向を変えるローテーター16を通過する。第1および第2の流れ25、26は、再結合器62によって再度結合され、均一に配向された部品の単独の出力27を供する。この例ではローテーター16は部品を180度回転させて、反転させるが、当然のことながら他の回転角度で回転させてもよく、第1および第2の流れ25、26の両方を回転させてもよい。
【0085】
図16に示すようにセパレーター15はY字状に分かれたトラックを含む。特に部品が分出されたトラック14は第1および第2のトラック部分63、64に分かれている。
【0086】
図15bは図14に示した断面B−Bを示し、セパレーター15の前のトラック14の形を示している。ここではトラック14の溝59は突出部上向きまたは突出部下向きのいずれかの状態でトラック14に収容されている部品を囲む。これは第1および第2プレート43、56に部品の突出部(24、図2参照)をトラック14に沿って通過させるようになっている凹部55、58を溝42、57内に設けることによって可能になる。
【0087】
図18aは図14および16に示した断面C−Cを示し、これはセパレーター15の下流の第1および第2トラック部分63、64の断面である。図に示すように第2のトラック部分64の凹部58は、第2のトラック部分64が突出部が上向きの部品だけを受け入れるように構成され、第1のトラック部分63の凹部55は、第1のトラック部分63が突出部が下向きの部品だけを受け入れるように構成されている。特に第2のトラック部分64は第2プレート56の凹部58だけが設けられており、第1のトラック部分63は第1プレート43の凹部55のみが設けられている。従って、部品が「Y」字形状に分かれた部分を通過すると、部品は部品の突出部がトラック14の凹部55、58によって案内されることによって第1のまたは第2のトラック部分のいずれかに案内される。このようにして、プッシャー21がトラック14に沿って部品を押すと、部品はその向きに応じて第1および第2トラック部分63、64内で第1および第2の流れ25、26に分けられる。
【0088】
図16に示すように第1および第2トラック部分63、64は、互いに対して半径方向に離れるように移動し、これにより部品2が第1および第2トラック部分63、64の1つに移動すると、部品はそれぞれ第1および第2トラック部分63、64を横断して延びるプッシャー21の間で半径方向に移動する。従って、部品2が第1および第2トラック部分63、64のどちらかに沿って案内されるかに関係なく1つの部品2が各対のプッシャー21の間で保持される。
【0089】
図14を再度参照すると突出部が下向きの部品を受け入れる第1のトラック部分63は、ローテーター16を含み、これは部品の第1の流れ25を回転させて第2のトラック部分64の部品の第2の流れ26の配向に合わせる。このローテーター16は第1のトラック部分63の一部を形成している螺旋状に形成された部品で形成されている。
【0090】
特にローテーター16の領域では第1のトラック部分63のトラック14を形成する溝42、57は、第1のトラック部分63に沿って通過する部品が回転されるように回転したトラック部分を画定するように形成されている。この例では部品は突出部が上方に向けられた配向に180度回転される。
【0091】
図18bはローテーター16の領域の第1および第2トラック部分63、64の図14の断面D−Dを示している。図18bに示すようにトラック14は、部品の輪郭を画定する第1および第2プレート43、56の溝42、57によって形成されている。この形はトラック14に沿って通過した部品がプッシャー21によってローテーター16を介して押されると回転するようにローテーター16に沿って回転している。トラック14の回転した部分の回転の中心は、第1および第2プレート43、56の間の中心点にあり、これにより部品はプッシャー21の間に留まり、ローテーター16による部品の回転によりプッシャーに押される。
【0092】
図17はトラック14から離してローテーター16を示している。図示するようにローテーター16の入り口65は、突出部が下向きの状態で部品を収容する形状になっている。図17では見えないローテーター16の出口は、突出部が上向きの反対の配向になっている。入り口と出口の中間ではトラック14は同じ形を維持しているが、トラック14の回転部分を形成するために180度回転している。
【0093】
また図17および18bに示すようにローテーター16の第1および第2プレート43、57は、ローテーター16の外方側部の側壁66によって連結され、これによりローテーター16はワンピースに形成されている。隙間またはスロット67がローテーター16の内側の第1および第2プレート43、56の間に設けられており、プッシャー21がローテーター16内に形成された第1のトラック部分63内を横断して延びるようにしている。側壁66は回転したトラック14が側壁66の内側面に形成することができるので、部品をその回転の多くの部分において支持し、部品が引っかかったり、または配向が失われるのを防ぐのに適しており、ローテーター16の正確性および信頼性を向上させる。さらに上方および下方溝42、56によって形成されたトラック14の形は、より正確に定められ、維持され、その結果より正確かつ確実に部品を回転させることができる。
【0094】
部品が第1または第2のトラック部分63、64のいずれかに案内され、第1のトラック部分63の部品を回転させた後、部品の第1および第2の流れ25、26は図14に示すように再度合流する。再合流装置62は図14、15bおよび18aを参照して説明した「Y」字形状のセパレーター15にこの例において第1および第2トラック部分63、64が単独の出口内に通じ、部品の突出部が全て同じ方向、この場合には上方に向いている点を除いて類似している。従って、再合流装置62のすぐ上流の第1および第2トラック部分は両方とも第2プレート56の溝57に形成された凹部58を有する。図18cは図14に示した断面E−Eを示している。この断面は再合流装置62後のトラック14の断面であり、図示するようにトラック14は突出部が上向きの均一に配向された部品を受け入れるように形成されている。
【0095】
当然のことながらトラック14はこれとは別に突出部が下向きの状態で配向された部品の流れを供するように構成してもよい。この場合ローテーター16を含むトラック14を突出部が上向きの部品の第2の流れ26を回転させるように再構成することができる。他の例ではローテーター16を第1および第2トラック部分63、64の両方に設けて部品の流れ25、26の両方を均一の配向になるように回転させることも可能である。例えば、部品の第1の流れ25を時計回りに90度回転させて、部品の第2の流れ26を反時計回りに90度回転させて部品突出部が横向きになった状態の均一の配向なるようにすることも可能である。
【0096】
各部品が対のプッシャー21の間のスペース内にあってトラック14の選別および配向領域53を介して押されると、部品の2つの流れ25、26が再度合流した際に部品が同じ対のプッシャー21の間に留まり、これにより部品が衝突することなく、トラック14の周囲の部品の円周方向の間隔は維持される。この一定の間隔は、供給ユニットおよびあらゆる下流装置の間に配されるバッファーを必要とせずに部品を速くかつ正確に移送ドラムに移送するのに有利である。
【0097】
上述したように均一に配向された部品の流れは図14に示した移送ドラム22の手段によって後続の装置に移送される。移送ドラム22は回転デバイス3に対して反対方向に動作し、回転速度は回転デバイス3および移送ドラム22が回転する際に移送ドラム22の連続する収容ポケット61がプッシャー21の間の連続する部品と位置合わせされるように構成される。これは回転デバイス3と同じ駆動機構、例えば歯付きベルトまたは歯車構造によって移送ドラム22を駆動させて回転デバイス3と移送ドラム22間で確実に同調させることによって達成される。
【0098】
図19図1〜18を参照して説明した供給ユニット1がフィルター部品を喫煙品組み立て装置に提供するためにどのように配置されているかを示す例を略式に示している。図示するように2つの供給ユニット1は、1つ以上の操作ドラム68を介してフィルター部品を組み立てドラム17に移送するように配置してもよい。操作ドラム68はフィルター部品の適した軸方向または円周方向の間隔が生じるように構成してもよい。さらに図20aを参照して説明する中間の組み合わせドラム69は、2つの供給ユニットのそれぞれからの部品の流れを収容し、図20bを参照して説明する組み立てドラム17に搬送する。
【0099】
図20aは組み合わせドラムの一例を示し、その上にフィルター部品2が供給される。組み合わせドラムは複数のフルート73を有し、それぞれに2つのフィルター部品が互いに間隔を置いて供されており、各突出部24は同じフルート73のもう一方の部品2に向いている。図20bは組み立てドラム17を示し、これは部品2が組み合わせドラム上に位置した際と同じフォーマットの部品2を収容する。フィルターロッド71、例えばアセテートロッドが各フルート70内でフィルター部品2の間に位置し、2つのフィルター部品2がロッド71の方に押され、これにより突出部24はフィルターロッド71の両端の開口部と係合し、2本分の長さのフィルターを形成する。
【0100】
この組み立てられたフィルターはその後の包装作業に送られてタバコロッドと組み合わせられ、当業者には知られているであろう方法で切断され、2本の喫煙品を形成する。供給ユニットの各部、例えばドラム、溝、プッシャーおよび移送ホイールは、下流に位置する装置、例えば包装および切断装置と同調させてもよい。このようにして供給ユニット内の部品は下流に位置する装置と位置合わせされ、供給ユニットから下流に位置する装置内に直接供給することができる。
【0101】
2つの供給ユニット1が図19の例では利用されており、これにより喫煙品組み立て装置に2本分の構造の喫煙品を製造するためにフィルター部品2の2つの反対方向に案内される流れを提供することができる。しかしながら、当然のことながら、下流の組み立て装置および喫煙品の要件に応じて、あらゆる数の供給ユニットを設けてもよい。
【0102】
当然のことながら上述の供給ユニットを図2を参照して説明したのとは異なる形を有する別の部品を供給するように変更してもよい。例えば、供給ユニットをタバコ産業製品の他の部品を供給するようにしてもよい。これとは別に供給ユニットを突起の無い円筒状の部品、例えば従来のフィルター部品を供給するようにしてもよい。この場合トラックは種分け配向領域を必要としない。これとは別に供給ユニットを喫煙品用フィルター内に挿入するための球体部品、例えば風味カプセルを供給するようにしてもよい。この場合配向する必要はないが、本発明の供給ユニットによって供される正確性および供給速度は有利である。
【0103】
さらに、当然のことながら供給ユニットを他の産業および製品の異なる種類の部品を供給するために利用してもよい。例えば、供給ユニットを電気製品、薬剤または他の消費者製品用の部品を供給するようにしてもよい。上述したのと同じように供給ユニットを異なる形状および配向の要件が異なる部品を供給するようにすることができる。供給ユニットを製品を梱包装置内に供給するようにしてもよい。
【0104】
供給ユニットの導管およびトラックおよび他の部分を異なる形状を有する部品を収容し、処理するようにすることも可能である。例えば、トラックを形成する導管を部品の非対称性に合うように形成してもよく、導管を図2のフィルター部品を参照して説明した軸方向の位置合わせと類似のいくつかの初期の位置合わせを供する形状にしてもよい。
【0105】
本発明の種々の実施態様では部品はそれらの相対的な位置が維持されながら流れの中を経路に沿って移動する。即ち、一度部品がトラックに入ると、その流れの中の部品の順番は維持され、各部品間のスペースは一定である。流れの中の部品の位置は、移送ホイールまたは下流に位置する装置と合わされ、同調させることができ、これにより部品を直接下流に位置する装置に供給することができる。
【0106】
これは部品それぞれが固定された順番で供給ユニットを介してそして出口経路に沿って固定された速度およびスペースで確実に運ばれるので速度の利点を生じさせ、これは部品を移送ドラムおよび後続の装置に移送するのに有利である。即ち、開口部6を通って導管内に移動した後、供給ユニット内の各部品の位置はトラック内の位置および移送ホイール22および他の下流装置上の位置に位置合わせされ、これはさらに部品をホイール/ドラムと整列させる必要がないことを意味する。これにより供給ユニットを高速で各部品の位置に対する正確性および制御を失わずにそして供給ユニットとあらゆる下流装置の間に位置するバッファーを必要とせずに作動させることが可能になる。
【0107】
さらに各部品の配向をそれが供給ユニットを介して運ばれる際に正すことができる。これは間違って配向された部品は取り除かれて工程の最初に戻され、従って供給ユニットの達成可能な最大処理量が減少してしまう多くの既知の供給ユニットとは対照的である。
【0108】
さらに導管内で積み重ねられた部品は、トラック内にこれらの部品を分出する前に部品のためのバッファーとなる。従って、ドラムが一回転するごとに各導管が1つの部品を確実に分出し、これはトラックおよび移送ホイールの各スペースに部品が供されることを意味する。これは隙間または空間が部品を残さず、さらに下流での部品の組み立て異常になる可能性を減少させる。
【0109】
本明細書中で使用する、「喫煙品」なる用語はタバコ、タバコ派生品、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品をベースにしているかに関係なく紙巻きタバコ、シガーおよびシガリロなどの喫煙可能な製品およびまた発熱するが燃焼しない製品を含む。喫煙品には喫煙者に吸引される気体流用のフィルターを設けてもよい。
【0110】
タバコ産業製品はタバコ産業によって製造、販売されるあらゆる品物を指し、典型的には、a)紙巻きタバコ、シガリロ、シガー、パイプまたは手巻きタバコ用のタバコ(タバコ、タバコ派生品、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品をベースにしているかに関係なく)、b)タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品が組み込まれたスナッフ、スヌース、ハードタバコなどの非喫煙品および発熱するが燃焼しない製品、およびc)吸入具、錠剤およびガムなどの他のニコチン供給装置などである。この一覧は、限定的なものではなく、タバコ業界で製造、販売されているある範囲の製品を例示しているに過ぎない。
【0111】
様々な課題を解決し技術を発展させることを目的として、図示を含むこの開示全体は、請求項に係る発明を実施して優れた供給ユニットを提供し得る種々の実施形態を示している。この開示の利点および特徴は、実施形態という典型的な例を示すことのみであって、包括的および/または排他的ではない。それらは理解を助けるため、および請求された特徴を教示するためだけに提出される。当然のことながら、開示の利点、実施態様、例示、機能、特徴、構造および/または他の側面は請求項または請求項の均等物の限定によって定義されるように、開示されたものに限定されず、また開示の範囲および/またはその意図から外れない限り他の実施態様を利用しても良く、変更を加えても良い。種々の実施態様は、説明した要素、成分、特徴、部品、工程、手法などの種々の組み合わせを適宜含んでも良いし、それらのみから構成されても良いし、またはそれらを主に構成されても良い。加えて、この開示は現在請求していないが将来請求し得る他の発明を含んでいる。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
図7a
図7b
図7c
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15a
図15b
図16
図17
図18a
図18b
図18c
図19
図20a
図20b