【文献】
Kyocera,Further considerations on the essential functionalities for LAA,3GPP TSG-RAN WG1#79 R1-144955,2014年11月 8日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記秘匿ノード検出測定の結果は、物理アップリンク制御チャネル、もしくは、前記第2サービス提供ネットワーク要素によって構成された物理アップリンク共用チャネル・リソースにより定期的にレポートされる、または、
周期的もしくは非周期的チャネル状態情報レポートに埋め込まれる、
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
LAA(licensed assisted access)において、秘匿ノードを検出するための、基地局またはネットワーク要素により実行される方法であって、
秘匿ノード検出測定のためのリソースを構成するステップと、
ユーザ機器へ該ユーザ機器が秘匿ノード検出測定のためのリソースが位置するサブフレームに対して、第1サービス提供ネットワーク要素が、それぞれの動作チャネルを占有するか否かを決定し、前記第1サービス提供ネットワーク要素が、前記動作チャネルを占有していると判断される場合には、前記構成されたリソースにおいて、前記ユーザ機器により秘匿ノード検出測定を実行することを可能にする標示を送信するステップ、
前記ユーザ機器から第2サービス提供ネットワーク要素に送信された前記秘匿ノード検出測定の結果を受信するステップと、
を含み、
前記第1サービス提供ネットワーク要素が、アンライセンス・キャリアの上の第1セルに対応し、
前記第2サービス提供ネットワーク要素は、アンライセンス・キャリアの上の第2セルに対応し、
前記第1サービス提供ネットワーク要素および前記第2サービス提供ネットワーク要素は、キャリア・アグリゲーションを用いてアグリゲートされ、
前記第1セルは、二次セルであり、
前記第2セルは、主セルである、
方法。
前記第1サービス提供ネットワーク要素が前記動作チャネルを占有するという前記標示が、所与のサブフレーム、または、サブフレームのセットが、前記LAA(licensed assisted access)におけるダウンリンク送信のために使用されることである、請求項8または9に記載の方法。
【背景技術】
【0002】
モバイル・データ伝送およびデータ・サービスは、絶えず進歩しており、そのようなサービスは、音声、ビデオ、パケット・データ、メッセージ送信、ブロードキャスト、その他の種々の通信サービスを提供する。近年、LTE(Long Term Evolution)(登録商標)が、定められた。これは、3GPP仕様にしたがってラジオ通信アーキテクチャとしてE−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)を使用する。
【0003】
本願明細書は、免許不要スペクトルLTE−Uの上でLTE動作に焦点を合わせる。これは、また、LAA(Licensed−Assisted Access)と呼ばれる。それによって、同一のアンライセンス・キャリアにおいてLTE LAAおよびWiFiノードが、展開されるシナリオにおいて、典型的にはWiFiアクセス・ポイントAPなど、秘匿ネットワーク・ノードの検出が、特に強調される。
【0004】
3GPPスタディ・アイテムRP−141646において、LTEを使用するLAA(licensed assisted access)が承認された。それでも、世界のいくつかの地域では、LTEとWLANやLTEオペレータの間でまた将来の可能な技術など他の技術との間の公正な共存を提供するために、LBT(Listen−Before−Talk) などアンライセンス技術が、特定の規則に残る必要がある。
【0005】
上記のLBTに関しては、LTE−Uにしたがって、送信を許される前に、eNodeBなどのユーザまたはアクセス・ポイントは、規則の要求に依存して、そのスペクトルが、ある他の伝送によってすでに占有されないことを確認するために、短時間の間所与のラジオ周波数をモニターすることを必要とすることがあり得る。この要求はLBT(Listen−Before−Talk)と呼ばれる。
【0006】
LAAに関して、他の技術と共存し、規則の要求を満たしながら、LTEをLAA(licensed assisted access)を可能にするように免許不要スペクトルに強化する単一のグローバル・ソリューションを見出すことが望ましい。単一のグローバル・ソリューションとは、LTE LAAが、すべての規制機関の組み合わせた要求を満たさなければならないことを意味する。
【0007】
上記した3GPP仕様(スタディ・アイテム)RP−141646によると、可能解のいくつかのガイダンスが提供される。すなわち、識別された強化は、可能な限りLTEの特徴を再利用すべきである。更に、複数のオペレータが、同一のアンライセンス・スペクトルバンドにおいてLTEを展開する場合を含めて、単一およびマルチ・オペレータ・シナリオが、カバーされる。最後に、DLのみのシナリオの完成に高い優先度が与えられるべきである。
【0008】
LTE LAAにおいて鍵となる仮定は、アンライセンス・キャリアだけを使用しているスタンド・アローンのオペレーションが排除されることである。ライセンス帯域の上の一次電池PCellの間でのキャリア・アグリゲーション、および、免許不要帯域の上の1つ以上の二次セルSCellが、常に、仮定される。
【0009】
チャネル状態情報CSI測定を、秘匿ノードの存在についての情報を得るために使用することができる1つの既存のソリューションとして見ることができる。しかしながら、CSIレポートのみ頼ることは、信頼性に欠ける。その理由の1つは、CSI測定とレポートは、LBTなどの規則の要求を考慮しないことである。
【0010】
秘匿ノードを検出するためにさらに考えられる方法は、トランスミッタ(例えば、eNB)およびレシーバ(例えばUE)において、同時に、LBT(クリア・チャネル評価CCA)を実行することである。すなわち、eNBおよびUEの両方がビジー・チャネルを検出するならば、おそらく、秘匿ノードは存在しない。更に、eNBがフリー・チャネルを検出するが、UEがビジー・チャネルを検出するならば、秘匿ノードが存在する。eNBがビジー・チャネルを検出し、UEが、フリー・チャネルを検出する場合は、特に関心はない。しかしながら、eNBおよびUEが、同時にLBTを実行する測定手順をつくることが理論的に可能な間は、仕様の影響が、大きくなることがあり得る。
【0011】
しかしながら、LTE LAAアップリンク動作を防ぎ、共存を難しくしている秘匿ノードを検出するための方法の改善されたソリューションが依然として必要である。
【発明の概要】
【0012】
したがって、先行技術の欠点を克服するために、LTE LAAの特性を考慮に入れて、秘匿ノード検出問題に対して新規のソリューションを提供することが、本願発明の根底にある目的である。
【0013】
特に、LTE LAA(licensed assisted access)に対する改善された秘匿ノードの検出を可能にする方法、装置およびコンピュータ・プログラム・プロダクトを提供することが本願発明の目的である。
【0014】
本願発明の第1の態様にしたがって、秘匿ノード検出測定のためのリソースを決定するステップと、秘匿ノード検出測定のためのリソースが位置するサブフレームに対して、第1のサービス提供ネットワーク要素が、前記それぞれの動作チャネルを占有するか否かを判断するステップと、を含む、LAA(licensed assisted access)における秘匿ノードを検出するための、ユーザ機器により実行される方法が提供される。前記第1サービス提供ネットワーク要素が、前記動作チャネルを占有していると判断される場合には、前記決定されたリソースにおいて秘匿ノード検出測定を実行し、前記秘匿ノード検出測定の結果を、第2サービス提供ネットワーク要素に送信する。
【0015】
本願発明の第2の態様にしたがって、LAA(licensed assisted access)において、秘匿ノードを検出するための、基地局またはネットワーク要素により実行される方法が提供される。この方法は、秘匿ノード検出測定のためのリソースを決定するステップと、ユーザ機器へユーザ機器が秘匿ノード検出測定のためのリソースが位置するサブフレームに対して、第1のサービス提供ネットワーク要素が、前記それぞれの動作チャネルを占有するかどうかを決定することを可能にする標示を送信するステップと、前記第1サービス提供ネットワーク要素が、前記動作チャネルを占有していると判断される場合には、ユーザ機器により秘匿ノード検出測定を実行し、前記決定されたリソースにおいてを含む。前記ユーザ機器から前記秘匿ノード検出測定結果を受信する。
【0016】
本願発明の第3の態様にしたがって、少なくとも1つのプロセッサと、該プロセッサによって実行される命令を格納するための少なくとも1つのメモリとを備える、LAA(licensed assisted access)における秘匿ノードを検出するための、ユーザ機器において使用される装置が提供される。この装置において、前記少なくとも1つのメモリおよび前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、少なくとも、秘匿ノード検出測定のためのリソースを決定するステップと、秘匿ノード検出測定のためのリソースが位置するサブフレームに対して、第1のサービス提供ネットワーク要素が、前記それぞれの動作チャネルを占有するかどうかを決定するステップを含む、LAA(licensed assisted access)の秘匿ノードを検出することを実行させるように構成される。前記第1サービス提供ネットワーク要素が、前記動作チャネルを占有していると判断される場合に、前記決定されたリソースにおいて秘匿ノード検出測定を実行し、前記秘匿ノード検出測定の結果を、第2サービス提供ネットワーク要素に送信する。
【0017】
本願発明の第4の態様にしたがって、少なくとも1つのプロセッサと、そのプロセッサによって実行される命令を格納するための少なくとも1つのメモリとを備える、LAA(licensed assisted access)において、秘匿ノードを検出するための、基地局またはネットワーク要素において使用される装置が提供される。この装置において、前記少なくとも1つのメモリおよび前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、少なくとも、秘匿ノード検出測定のためのリソースを決定するステップと、ユーザ機器へ該ユーザ機器が秘匿ノード検出測定のためのリソースが位置するサブフレームに対して、第1のサービス提供ネットワーク要素が、前記それぞれの動作チャネルを占有するかどうかを決定することを可能にする標示を送信するステップと、を実行させるように構成される。前記第1サービス提供ネットワーク要素が、前記動作チャネルを占有していると判断される場合に、前記決定されたリソースにおいてユーザ機器により秘匿ノード検出測定を実行し、前記ユーザ機器から前記秘匿ノード検出測定結果を受信する。
【0018】
本願発明の第5の態様にしたがって、プログラムが動作するときに、第1の態様または第2の態様にしたがう方法を実行するように構成されるコンピュータ実行可能なコンポーネントを備えるコンピュータ・プログラム・プロダクトが提供される。
【0019】
本願発明の前述した例示的な態様の有利な更なる開発または修正が、従属形式の請求項において述べられる。
【0020】
本願発明の特定の実施形態にしたがって、前記第1サービス提供ネットワーク要素が、アンライセンス・キャリアの上の第1のセルに対応し、前記第2サービス提供ネットワーク要素は、アンライセンス・キャリアの上の第2のセルに対応する。
【0021】
本願発明の特定の実施形態にしたがって、前記第1および前記第2ネットワーク要素は、キャリア・アグリゲーションを用いてアグリゲートされ、前記第1セルは、二次セルであり、前記第2セルは、主セルである。
【0022】
本願発明の特定の実施形態にしたがって、前記第1サービス提供ネットワーク要素がチャネルを占有していないとき、秘匿ノード測定は、実行されず、レポートもされない。
【0023】
本願発明の特定の実施形態にしたがって、前記リソースは、時間および周波数のうちの少なくとも1つである。
【0024】
更に、本願発明の特定の実施形態にしたがって、そのリソースは、チャネル状態情報干渉測定リソースであり、制御信号をラジオ・リソースを通して構成される。
【0025】
更に、本願発明の特定の実施形態にしたがって、前記リソースは、主同期信号、および、二次同期信号のうちの少なくとも1つに隣接して位置する使用されていないリソース要素である。
【0026】
更に、本願発明の特定の実施形態にしたがって、前記第1サービス提供ネットワーク要素が動作チャネルを占有することの標示は、所与のサブフレーム、または、サブフレームのセットが、前記LAA(licensed assisted access)におけるダウンリンク送信のために使用されることである。
【0027】
更に、本願発明の特定の実施形態にしたがって、前記第1サービス提供ネットワーク要素のチャネル占有は、ダウンリンク・スケジューリングに基づいて決定される。物理ダウンリンク制御チャネルの上のダウンリンク制御情報の受信は、前記サービス提供ネットワーク要素が、前記動作チャネルを占有していることを示す。
【0028】
本願発明の特定の実施形態にしたがって、前記秘匿ノード検出測定結果は、前記観察された干渉が所定の閾値を上回るか否かを示す情報を提供する。
【0029】
更に、本願発明の特定の実施形態にしたがって、前記秘匿ノード検出測定結果は、前記観察された干渉、または、予め設定されたビット数に量子化されたチャネル品質レベルを示す情報を提供する。
【0030】
更に、本願発明の特定の実施形態にしたがって、前記秘匿ノード検出測定結果は、物理アップリンク制御チャネルによって、または、前記第2サービス提供ネットワーク要素により構成された物理アップリンク共用チャネル・リソースによって、定期的にレポートされる、もしくは、周期的または非同調チャネル状態情報レポートに埋め込まれる。すなわち、チャネル状態情報レポートは、秘匿ノードの存在を標示することができる。
【0031】
更に、本願発明の特定の実施形態にしたがって、前記受信信号強度インディケータ、前記基準信号受信電力、および、構成リソースから基準信号受信品質のうちの少なくとも1つが、計算され、該計算の結果が、前記第2サービス提供ネットワーク要素に折り返しレポートされる。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本願発明の例示的な態様が、ここに、以下で記述される。より詳細には、本願発明の例示的な態様は、以下、特定の非限定的な例、および本願発明の考えられる実施形態であると現在考えられることを参照して記述される。当業者は、本願発明は、これらの例に決して限られておらず、さらに広く適用することができることを理解する。
【0034】
本願発明の以下の説明、および、その実施形態は、主に、ある例示的なネットワーク構成と展開のための非限定的な例として用いられる明細書を参照することに留意すべきである。すなわち、本願発明および、その実施形態は、主に、ある例示的なネットワーク構成および配備の非限定的な例として使用される3GPP仕様に関連して記述される。このため、ここに与えられる例示的な実施形態の記載は、特に、それに直接的に関連した用語を参照する。そのような用語は、提示された非限定的な例のコンテキストにおいて使われるだけであり、当然、いかなる方法においても本願発明を制限するものではない。むしろ、他のどのネットワーク構成またはシステム配備などもまた、ここに記載された特徴にしたがう限り利用される。
【0035】
本願開示のいくつかの例示的バージョンおよび例示的実施形態が、図面を参照して記載される。以下において、異なる例示的実施形態が、通信ネットワークの例として、LTEまたはLTE−A(LTE−Advanced)システムなどのセルラ無線通信ネットワークを用いて記述される。しかしながら、本願発明は、通信システムのそのようなタイプを使用するアプリケーションに制限されるものでなく、無線システム、有線システム、または、その組合せを用いたシステムであれ、他のタイプの通信装置においても適用できることに留意すべきである。
【0036】
以下では、本願発明の種々の例示的実施形態およびインプリメンテーションは、また、その態様や実施形態は、いくつかの選択肢を使用して記述される。特定のニーズと制約にしたがって、記述された選択肢のすべてが、単独で提供されることができる、または、種々の選択肢の個々の特徴の組合せも含む任意の考えられる組合せにおいて、提供されることができることが、一般的に留意される。
【0037】
特に、以下の例および実施形態は、例を説明するだけとして理解されるべきものである。本願明細書において、いくつかの箇所で、「1つの(an、one)」または、「いくつかの(some)」例または実施形態として参照するけれども、これは、そのような参照の各々が、同一の例または実施形態に対してである、あるいは、その特徴が、単一の例あるいは実施形態にあてはまるだけであることを必ずしも意味するわけではない。異なる実施形態の単一の特徴は、また他の実施形態を提供するために、結合することができる。更にまた、「備える(comprising)」および「含む(including)」という単語は、記述された実施形態をここに述べられたそれらの特徴のみから成るものに制限するものではないことを理解されなければならない。および、そのような例および実施形態は、また、特に言及されなかった特徴、構造、ユニット、モジュールその他を含むこともできる。
【0038】
一般に、通信ネットワークは、発展NodeB(eNB、すなわち、LTE環境におけるベース局)、ユーザ機器UE(例えば、携帯電話、スマート電話、コンピュータ等)、コントローラ、インタフェース、等、および、特に、電気通信サービスの提供において使用される任意の装置などの複数のネットワーク要素を備える。
【0039】
記述された要素の一般的な機能および相互接続は、また、実際のネットワーク・タイプに依存し、当業者には既に知られており、そして、対応する仕様において、ここでは、その詳しい説明は、省略されるように、記載する。しかしながら、いくつかの追加的なネットワーク要素および信号伝達リンクは、ここにおいて以下で詳述するそものの他に、基地局との通信および通信ネットワークのために使用することができることに留意すべきである。
【0040】
一般的に、秘匿ノード問題は、そのように良く知られたものである。例示的なシナリオは、
図1に表される。2つのLTE LAA eNodeBs、および、2つのWiFiアクセス・ポイントが、互いに近くに位置している。サービスeNodeB eNB1が、他のLTE LAA eNB1と同様に、WLANノード1を「聞く」ことができる。したがって、これらのノードの間の資源共用は、単に、LBT手順に頼ることができる。更にまた、2つのLTE eNodeBs(eNB1とeNB2)が、互いに同期する(例えば、同じオペレータに属している)ならば、いくつかの、さらに複雑な干渉調整が、可能である。例として、整列したフレーム・タイミングを有する2つのLTE同期eNodeBは、たとえ、それらが互いを聞くことができるとしても、伝送の開始だけでなく、それらのLBTタイム・インスタンスが、整列するという条件で、同時に伝送することができる。
【0041】
しかしながら、
図1において、提示されるように、さらに、サービスするeNodeB eNB1が聞くことができないし、知らない、しかし、eNB1によってサービスされるUEは、聞くことができる秘匿ノード、すなわち、WiFi AP WLANノード2が存在する。サービスするeNB1は、WLANノード2を聞くことができないので、いずれにしても、eNB1におけるLBTの結果にインパクトをあたえない。そして、逆もまた同じである。eNB1のダウンリンクDL伝送は、WLANノード2の挙動にインパクトをあたえない。UEにおけるダウンリンク・パフォーマンスは、影響を受けるが、一般に、レギュラーのCSIレポートおよびリンク適応により取り扱うことができる。
【0042】
UEによるアップリンクUL伝送も考慮されるとき、状況は変化する。本願の例における仮定は、そのUEが、秘匿ノード(すなわち、WLANノード2)の合理的近傍に位置し、LBT手続きのために、所与の時点で、UEだけ、またはWLANノード2だけが、伝送できるが、しかし、両方はできないことである。すべてのUEのUL伝送は、WLANノード2の存在を知らないサービス提供eNB1により予定されているので、これは、UL動作をむしろ複雑にする。サービス提供eNB1は、ULグラントが使用されていないが、これが、それ(WLANノード1)を知っているノード、または、それ(WLANノード2)を「聞く」ことができないノードによって引き起こされるか否かをいうことはできないことを理解することができる。
【0043】
また、
図1が、例としてWLANノードを図示しているが、同じ効果は、同じ免許不要帯域で展開される別のシステムによって引き起こされることに留意すべきである。すなわち、WLANノード1およびWLANノード2は、異なるオペレータのネットワークが、同期していないと仮定して、別のオペレータのLAA eNBsによって置き換わることもできた。更なる問題は、オペレータ間の同期であり得る。
【0044】
上述した問題に対する直線的なソリューションは、UEによるチャネル状態情報CSIレポートに頼ることである。CSIは、例えば、基本的に、eNodeBからUEがうまく受信できたデータの、変調およびコード体系/搬送ブロック・サイズMCS/TBSを表すチャンネル品質標示CQIを備える。原則として、CQIは、また、間接的に、UEで観察された信号・干渉およびノイズ比率(SINR:Signal−to−Interference−plus−Noise Ratio)と考えることができる。しかしながら、SINRは、秘匿ノードが存在するかどうか、または、UEがULで送信することができるかどうか、すなわち、UEが、チャネルを、占有されていると見るかどうか、を決定するためには十分ではない。これは、LBTは、エネルギー検出、すなわち、干渉測定に基づいて決定されるという事実による。たとえ、干渉レベルが、規則の要求によりセットされる閾値レベルTLを上回るとしても、UEは、高いCQIをレポートすることができる(そして、それゆえに、高いSINRを観察する)。
【0045】
上で示されるように、秘匿ノード検出に関連した別の問題は、測定のために使用されるリソースに関連する。この測定は、秘匿ノード、すなわちサービス提供eNodeBに見えないノードからくる干渉をキャプチャしなければならないだけである。
図1における例を考慮すると、秘匿ノード検出のための測定は、WLANノード2から干渉をキャプチャしなければならないだけである、しかし、LBT手続き、(または、LTE eNB2の場合には、伝送の調整とアライメント)は、合理的な共存を確実にしなければならないので、WLANノード1またはeNB2ではない。
【0046】
したがって、本願発明は、LTE LAAにおいて効率的な秘匿ノード検出を容易にする関連したシグナリングと並んで方法論を提供する。秘匿ノード検出は、例えば、UL操作がキャリアにおいて可能かどうか、または、例えば、DL伝送だけを実行することに、より妥当性があるかどうかを決定するのに、ネットワークを支援することができる。
【0047】
本願発明の特定の例示的なバージョンにしたがって、第1に、特定の(時間/周波数)リソースが、秘匿ノード検出測定HNDM(ステップ1)で決定される。
【0048】
それによって、特定の実施形態にしたがって、そのリソースは、望ましくはCSI干渉測定CSI−IMリソースであり、UEに対して、ラジオ資源管理RRCシグナリング(すなわち、ゼロ・パワーCSI参照符号ZP−CSI−RSリソース、周期性、サブフレーム・オフセット)を介して、構成される。
【0049】
更に、同じキャリアの上で動作するLTE LAAセル(eNodeBs)は、各々のeNodeBが、HNDMに対して同じリソースを割り当てるように、CSI−IMアロケーションを調整することができる。特に、少なくとも、同じPCellを有する同じオペレータのLTE LAAセルの間では、これは容易でなければならない。
【0050】
別の実施形態において、このリソースは、PSSおよびSSS信号のまわりのゼロ・パワー・サブキャリアである。これらは、周波数領域において、CSI−IMリソースほど代表的でないが、しかし、同期ネットワークの場合には、あらゆるeNBの伝送の同じ時間/周波数位置に存在する。この実施形態は、所定の測定リソースをこのように使用し、その目的のために明示的なシグナリングを必要としない。
【0051】
次に、本願発明の例示的なバージョンにしたがって、HNDMリソースが構成されるサブフレーム、各々に対して、UEは、サービス提供eNodeB/セルは、チャネルを占有したか否かを決定する(ステップ2)。
【0052】
これは、非秘匿ノードからの干渉ノード(
図1におけるWLANノード1など)は、測定されないことを確実にするために必要である。UEは、サービス提供eNBは、現在のサブフレームにおいてアクティブであることを決定するとき、それは、サービス提供eNBが、LBT手続きの間に、フリー・チャネルを検出したこと、すなわち、その非秘匿ノードは、(おそらく、LTE LAAノードがサービス提供eNodeBと同期したことを除いて)伝送していないことを意味する。
【0053】
サービス提供eNodeBが動作チャネル、サービス提供eNodeB (LTE LAA Scell)、または、ライセンス帯域の上のPCellを占有することの明示的な標示として、サブフレームの所与のセットが、LTE LAAによってDL伝送のために使用されるか否かは、明示的に示されることができる。
【0054】
それによって、UEは、例えば、DLスケジューリングに基づく、サービス提供eNodeBのチャネル占有を決定することができる。すなわち、UEが、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの上のDL割り当てを受信するならば、それは、サービス提供eNodeBが、前記動作チャネルを占有していることを知る。
【0055】
その後、本願発明の例示的なバージョンにしたがって、UEは、決定されたリソースにしたがって(すなわち、ステップ1)、ステップ2にしたがう場合に、HNDMを実行する。サービス提供eNodeBは、前記動作チャネルを占有している(ステップ3)。
【0056】
それによって、その測定は、例えば、観察された干渉が所与の閾値を上回るかどうか示す、1ビットの情報であることができる。
【0057】
更に、閾値は、例えば、規則の要求に基づいて決定されることができ、または、RRCシグナリングを介してUEに対して構成されることができる。代替的に、測定は、Nビット(N>1)に量子化された観察された干渉レベルを示すことができる。
【0058】
最後に、本願発明の例示的なバージョンにしたがって、UEは、HNDM結果をサービス提供eNodeBにレポートする(ステップ4)。
【0059】
本願発明のさらに例示的なバージョンにしたがって、HNDMは、同様に、CSIレポートとしてレポートされることができる。
【0060】
更に、eNodeBは、例えば、HNDM結果の周期的なレポートに対して別々の分離した物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソースを構成することができる。
【0061】
また、さらに、そのレポートは、ライセンス周波数帯の上でPCellの上で起こることができる。
【0062】
レポートの構成は、循環シフトなどの周期性、サブフレーム・オフセット、および、このPUCCHリソース・インデックスを含むことができる。
【0063】
代替的に、HNDM結果は、周期的または非周期的CSIレポートに埋め込むことができる。例えば、HNDMは、RRM測定として、同様にレポートされることができる。このオプションでは、UEは、構成されたリソースから受信シグナル長標示RSSIを基本的に測定し、それを、サービス提供eNodeBにレポートして返す。
【0064】
HDMN測定に基づいて、サービス提供eNodeBは、この秘匿ノードの存在の理解を得て、よりよく、所与のUEに対するUL伝送をスケジュールするか否かを決めることができる。
【0065】
図2は、本願開示のいくつかの例示的バージョンにしたがって、例えば、LTE環境の下で、ユーザ機器により実行することができる方法を示す。
【0066】
ステップS21において、秘匿ノード検出測定のためのリソースが、決定される。
【0067】
次に、ステップS22において、秘匿ノード検出測定のためのどのリソースが位置するサブフレームに対して、第1のサービス提供ネットワーク要素が、それぞれの動作チャネルを占有するかどうかが決定される。
【0068】
更に、ステップS23において、第1サービス提供ネットワーク要素が、動作チャネルを占有していると判断される場合には、秘匿ノード検出測定は、決定されたリソースにおいて実行される。
【0069】
また、さらに、ステップ24において、秘匿ノード検出測定結果が、第2のサービス提供ネットワーク要素に送信される。
【0070】
それによって、第1サービス提供セルが、アンライセンス・キャリアの上にあることができ、第2サービス提供セルが、ライセンス・キャリアの上にあることができる。ここで、第1および第2セルは、キャリア・アグリゲーションを用いてアグリゲートされ、第1のセルは、二次セルであることができ、第2セルは、主セルであることができる。
【0071】
図3において、LTE LAAで動作可能なユーザ機器など、ネットワーク要素に含まれる要素の構成を図示している図は、本願開示のいくつかの例示的バージョンにしたがって、本願開示の例バージョンのいくつかに関連して記述される、LTE LAAに対する、改善された秘匿ノード検出をインプリメントするように、どれが、構成されるかが示される。この実施形態は、ネットワーク要素(例えば、UE)において、または、それによって実行されることができる。ネットワーク要素は、チップセット、チップモジュール等の要素または機能を備えることができることに留意すべきである。それらは、また、ネットワーク要素の部分、または、分離した要素としてネットワーク要素に取り付けられるもの、または、その他でありえる。各々のブロックとそのどんな組合せでも、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、1つ以上のプロセッサや回路など種々の手段、または、それらの組合せによりインプリメントすることができることが理解されるべきである。
【0072】
図3において示されるネットワーク要素30は、処理機能、制御ユニットまたは、ネットワーク要素制御手続きに関するプログラムその他によって与えられる命令を実行するのに適切な、CPUまたはその他のプロセッサ31を備えることができる。
【0073】
プロセッサ31は、LTE LAAに対する上述された秘匿ノード検出に関係する処理を実行するように構成される。特に、プロセッサ31は、秘匿ノードの検出測定のためのリソースを決定するように構成される第1決定ユニットとしてサブ部分310を備え、その部分310は、
図2のS21にしたがって、処理を実行するように構成することができる。更にまた、プロセッサ31は、秘匿ノード検出測定のためのリソースが位置するサブフレームに対して、第1のサービス提供ネットワーク要素がそれぞれの動作チャネルを占有するか否かを判断するように構成された第2決定ユニットとして使えるサブ部分311を備える。部分311は、
図2のS22にしたがって処理を実行するように構成することができる。更にまた、プロセッサ31は、第1サービス提供ネットワーク要素が、動作チャネルを占有していると判断される場合には、決定されたリソースによって秘匿ノード検出測定を実行するように構成された処理ユニットとして使えるサブ部分312を備える。その部分312は、
図2のS23にしたがって、処理を実行するように構成することができる。更にまた、プロセッサ31は、秘匿ノード検出測定結果を第2サービス提供ネットワーク要素に伝送させるように構成された通信ユニットとして使えるサブ部分313を備える。部分313は、
図2のS24にしたがって、処理を実行するように構成することができる。
【0074】
参照記号32および33は、トランシーバ、または、プロセッサ31に接続された入出力(I/O)ユニット(インタフェース)を意味する。I/Oユニット32は、ネットワーク要素と通信するために用いることができる。I/Oユニット33は、管理アプリケーションと通信するために用いることができる。参照記号34は、例えば、データ、および、プロセッサ31によって実行されるプログラムを格納するために、および/または、プロセッサ31の作業用ストレージとして使えるメモリを意味する。
【0075】
図4は、本願開示のいくつかの例示的バージョンにしたがって、例えば、LTE環境の下でベース局、または、ネットワーク要素により実行することができる方法を示す。
【0076】
ステップS41において、秘匿ノード検出測定のためのリソースが、決定される。
【0077】
次に、ステップS42において、ユーザ機器が秘匿ノード検出測定のためのどのリソースが位置するサブフレームに対して、第1のサービス提供ネットワーク要素がそれぞれの動作チャネルを占有するか否かを決定することを可能にする標示が、ユーザ機器に送信される。第1サービス提供ネットワーク要素が、動作チャネルを占有していると判断される場合には、前記決定されたリソースにおいてユーザ機器により秘匿ノード検出測定を実行する。
【0078】
更に、ステップS43において、秘匿ノード検出測定結果が、ユーザ機器から受け取られる。
【0079】
それによって、前記決定されたリソースに関する情報を、第1基地局により、第2基地局にさらに送信することができる。同様に、前記決定されたリソースに関する情報を、基地局またはネットワーク要素によって、ユーザ機器に、伝送することができる。
【0080】
それによって、前記決定されたリソースに関する情報を、第1基地局により、第2基地局にさらに送信することができる。同様に、前記決定されたリソースに関する情報を、基地局またはネットワーク要素によって、ユーザ機器に、伝送することができる。
【0081】
更に、第1のサービス提供ネットワーク要素が動作チャネルを占有するという標示は、所与のサブフレーム、または、サブフレームのセットが、前記LAA(licensed assisted access)におけるダウンリンク送信のために使用されることでありえる。また、さらに、第1サービス提供ネットワーク要素のチャネル占有の前記標示は、ダウンリンク・スケジューリングであることができる。ここで、物理ダウンリンク制御チャネルの上のダウンリンク制御情報の送信は、第1サービス提供ネットワーク要素が動作チャネルを占有していることを示す。
【0082】
図5において、本願開示のいくつかの例示的バージョンにしたがって、基地局またはネットワーク要素に含まれる要素の構成を図示している図が、示され、これは、開示の例バージョンのいくつかと関連して記述されたLTE LAAに対する、改善された秘匿ノード検出をインプリメントするように構成される。
【0083】
この構成は、少なくとも1つのプロセッサ51と、プロセッサ51によって実行される命令を格納するための少なくとも1つのメモリ52と、を備える。ここで、その少なくとも1つのメモリ52および命令は、少なくとも1つのプロセッサ51を用いて、装置に、少なくとも、
図4にしたがうステップを実行させるように構成される。それによって、秘匿ノードの検出測定のためのリソースを決定するための決定ユニット53と、ユーザ機器に標示を送信するための通信ユニット54とは、ユーザ機器が秘匿ノード検出測定のためのどのリソースが位置するサブフレームに対して、第1のサービス提供ネットワーク要素がそれぞれの動作チャネルを占有するか否かを決定することを可能にする。そして、第1サービス提供ネットワーク要素が、動作チャネルを占有していると判断される場合には、決定されたリソースにおいてユーザ機器により秘匿ノード検出測定を実行し、ユーザ機器から秘匿ノード検出測定結果を受信するための受信ユニット55が、この構成に、提供される。
【0084】
本願発明の上述した例示的なバージョンのステップ2で述べたように、UEは、サービス提供eNBがアクティブに伝送しているDLサブフレーム中でだけ測定を実行しなければならない。そのように、UEは、eNBは、LBT手続きの間に、チャネルをフリーあると評価し、それゆえに、非秘匿ノードが、(おそらく、LTE LAAノードがサービス提供eNodeBと同期したことを除いて)伝送していないとみなすことができる。そして、UEは、秘匿ノードだけからの干渉を測定することになるべきである。
【0085】
UEが、サービス提供eNBが、DL伝送を実行していることを検出する例として、少なくとも2つのオプションが、提供される。一方では、興味深いことに、UEは、所与のサブフレームで、それ自体がスケジュールされ、およびしたがって、所与のアンライセンス・チャネルの上の物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHにおいてスケジューリング割当てダウンリンク制御情報DCIを見つける。他方では、もし、所与のUEがスケジュールされていないならば、eNBは、アンライセンス・サービル提供セル、または、ライセンス・キャリアの上のPCellのいずれかのPDCCHにおいて、明示的にそのDL活動を信号伝達することができる。そのようなDCIは、すべての関連するUEが、それを検出し、復号化できるように、共有サーチ領域を占有することができる。
【0086】
第2に、測定をUEがどのように実行するかを特定されることになっている。基本的に本願発明の非限定的な例示的バージョンとしてあげると、(1)RRM測定、(2)CSI−IM測定、および(3)LBTタイプの測定、の3つのオプションがある。
【0087】
それによって、CSI−IM測定、オプション(2)は、好適はオプションでありえる。RRM測定は、CSI測定よりも、よりヘビーなシグナリングである。そして、それらは、サービス提供セルではない他のセルを測定するために、主に使用される。また、(測定ギャップを介して)RRM測定が他のチャネルにおいても実行されることができるが、eNBのLBT結果に、他のチャネルは結びつきはなく、したがって、秘匿ノードは、検出されることができない。最後のオプション(3)は、新規の手続きの規定を要求し、したがって、より好適ではない。
【0088】
CSI−IMに基づくUE測定は、また、好適である。隣接するeNBsが、対応するZP CSI−RSと、同じリソース要素を占有するように調整することができるからである。そのように、UEが、サービス提供eNBがDLを有するサブフレームにおいてCSI−IM測定を実行するとき、測定されたリソース要素の上に存在する自身のネットワーク(またはクラスタ)からの干渉がない。
【0089】
加えて、もし、ZP CSI−RSが、DL伝送が開始されるのと同じサブフレームに位置するならば(好適な実施形態)、eNBとUE測定との間の時間差は、例えば、1ms以下である。これは、秘匿ノードの潜在的な存在を評価するために、すでに十分に近いと仮定することができる。低遅延は、WLANノードが、それらの状態をアクティブからサイレントまたはバックへと変化する可能性を減少させるからである。ノードの状態は、まだ、遅延において、変化することができたことが正しい間、秘匿ノード検出測定は、より正確な仮説を構築するために、繰り返すことができ、または、時間領域でフィルタ処理されることができる。
【0090】
所与のCSIプロセスのCSI−IMリソース要素は、ワイドバンド(すなわち、すべてのPRBペアに現れる)であるが、しかし、すべてのサブキャリアをカバーするというわけではない。干渉測定をCCA閾値と比較するために、測定は、適切にスケーリングされなければならない。適用する閾値は、例えば、23dBmの伝送パワーと0dBiアンテナによる、−73dBm/MHz、などのヨーロッパ電気通信標準化協会ETSIの要求から提供された固定値であることもできる。あるいは、それは、RRMによって信号伝達される設定可能な値であることができる。
【0091】
第3に、UEは、eNBへ測定の結果をレポートしなければならない。本願発明の例示的なバージョンにしたがう、好適な方法は、CSIレポートにおいて、新規の1ビット情報をつくり、閾値を超えたかどうかを信号伝達することである。追加の1ビット・フィールドは、メイン・ポイントが、秘匿ノードが送信しているか否か絶えず追跡するようにするよりむしろ、秘匿ノードが、存在するか否かを識別することだけであるならば、すべてのCSIレポートに存在する必要はない。そのようなケースにおいては、HNDMレポートの周期性は、通常のCSIレポートのものとは別に構成されることができた。別の方法は、RRM測定レポート・フレームワークを使用することである。しかしながら、RRM測定レポートは、それらがMAC/PDCP/RLCヘッダを含むから、などの理由で、より大きなものである。
【0092】
本願発明の例示的なバージョンにしたがう、信号伝達およびアクション・フローが、
図6において図示される。
【0093】
秘匿ノード測定リソースは、サービス提供eNB1、UE、および、eNB 2の間で調整される。
【0094】
サービス提供eNB1は、UEにシグナリングを送信し、秘匿ノード測定リソースの構成を示す。オプションとして、閾値を構成する要求が、UEに送信される。
【0095】
次に、UEが、これがサービス提供eNBのアクティブなDLサブフレームであるかどうかを検出する。アクティブであるDLサブフレームが存在するならば、構成されたリソースにおいて、干渉の測定が、UEによって、実行される。その後、その干渉は、UEによって、閾値と比較される。
【0096】
最後に、UEは、レポート結果(CSIまたはRRM)を、サービス提供eNB1に送信する。そして、それは秘匿ノードが存在するか否かを評価する。次に、スケジューリングUL、または、変化しているチャネルが、サービス提供eNB 1により考慮される。
【0097】
たとえ、上の例が、LAAおよび免許不要帯域を利用する動作の視点から記述されたとしても、ここに記述される特徴は、また、ライセンス・スペクトルを利用している他の共存シナリオに対して、等しく有効である。例えば、LSA(Licensed Shared Access)は、そのようなシナリオの例である。LSAは、IMT(International Mobile Telecommunications)に識別されるが、しかし、IMT配備のためにはクリアされないスペクトルへのアクセスを可能にするスペクトル共用概念である。コプライマリ共用(co−primary sharing)は、別の例である。コプライマリ共用(co−primary sharing)は、いくつかの主要ユーザ(オペレータ)は、動的に、または、半静的にスペクトルを共有するスペクトル共用を指す。これは、例えば、3.5GHzにおける小セルに用いることができる。オペレータの間でのスペクトル共用は、レギュレータがそれを強制するか、および/または、オペレータがそれを必要とするならば、起こる。このように、ここに記載される特徴は、また、LSAおよびCo−プライマリ共有に適用できる。
【0098】
本願発明の実施形態は、回路として、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーション・ロジック、または、ソフトウェア、ハードウェアおよび、アプリケーション・ロジックの組合せでインプリメントすることができることに留意すべきである。例示的実施形態において、アプリケーション・ロジック、ソフトウェア、または、命令セットは、種々の従来のコンピュータ読取り可能媒体の、いずれか1つの上に維持される。本願文書のコンテキストにおいて、「コンピュータ読取り可能メディア」は、コンピュータまたはスマート・フォンまたはユーザ機器などの命令の実行システム、装置、または、デバイスにより、または、関連して使用するために、その命令を含み、格納し、通信し、伝え、伝送し、あるいは、搬送することができるいかなるメディア、または、手段でもあり得る。
【0099】
本願にて用いられているように、「回路」という用語は、
(a)ハードウェアのみの回路インプリメンテーション(例えば、アナログおよび/またはデジタル回路だけのインプリメンテーション)、および、
(b)(i)プロセッサの組合せに、または
(ii)プロセッサ/ソフトウェア(デジタルシグナルプロセッサを含む)の部分、ソフトウェア、および、モバイル・フォンまたはサーバなどの装置に、種々の機能を実行させるために一緒に動作するメモリに適用できるように、回路とソフトウェア(および/またはファームウェア)との組合せ、および、
(c)たとえソフトウェアまたはファームウェアが物理的に存在しないとしても動作のためにソフトウェアまたはファームウェアを必要とするマイクロ・プロセッサ、または、マイクロ・プロセッサの部分などの回路、
の全てを指す。この「回路」の定義は、本願において、すべての請求項を含む、この用語のすべての使用について適用される。さらなる例として、本願にて用いられているように、「回路(circuitry)」の用語は、また、単にプロセッサ(または、マルチプロセッサ)またはプロセッサの部分、および、その(あるいは、それらの)付随するソフトウェアやファームウェアのインプリメンテーションをカバーする。用語「回路」は、また、例えば、特定の主張要素に適用できるならば、ベースバンド集積回路、または、携帯電話のための応用プロセッサ集積回路、または、サーバ、携帯電話ネットワーク・デバイス、または、他のネットワーク・デバイスにおける同様な集積回路をもカバーする。
【0100】
必要に応じて、ここに議論される異なる機能を、互いに、異なる順序で、および/または、並行して実行することができる。更にまた、必要に応じて、上記の機能のうちの1つ以上は、オプションでありえる、または、結合されることができる。
【0101】
本願発明の種々の態様が、独立形式の請求項において述べられたけれども、発明の他の態様は、記述された実施形態や、独立形式の請求項の特徴を有する従属する請求項からの特徴の他の組合せを備え、請求項において、単に明示的に述べられる組合せだけではない。
【0102】
本願発明の上記の記述された例示的実施形態は、限定的に見られるべきでないことも、また、理解されなければならない。むしろ、添付の請求項において規定されるように、本願発明の範囲を逸脱しない範囲で作ることができるいくつかのバリエーションおよび修正が存在する。
【0103】
本願明細書において使用される略語に対する以下の意味が、適用される。
【0104】
3GPP:第3世代協力プロジェクト(3rd Generation Partnership Project)
CCA:クリアチャネル評価(clear channel assessment)
CSI:チャネル状態情報(channel state information)
CSI−IM:CSI干渉測定(CSI interference measurement)
CSI−RS:CSI干渉シンボル(CSI reference symbols)
DL:ダウンリンク(Downlink)
eNB:発展NodeB(LTE基地局)(evolved Node B (LTE Base Station))
HNDM:秘匿ノード検出測定(Hidden Node Detection Measurement)
LAA:ライセンス支援アクセス(licensed assisted access)
LBT:LBT(listen before talk)
LTE:LTE(Long Term Evolution)
PCell:主セル(Primary Cell)
PRB:物理リソース・ブロック(Physical Resource Block)
RRM:ラジオ資源管理(radio resource management)
SCell:二次セル
UE:ユーザ機器、すなわち、モバイル端末
UL:アップリンクWLAN:無線ローカル・エリア・ネットワーク、WiFi
ZP CSI−RS:ゼロ・パワーCSI−RS