(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6454590
(24)【登録日】2018年12月21日
(45)【発行日】2019年1月16日
(54)【発明の名称】柱筋位置決め装置
(51)【国際特許分類】
E04G 21/12 20060101AFI20190107BHJP
E04G 21/18 20060101ALI20190107BHJP
【FI】
E04G21/12 105D
E04G21/18 Z
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-82113(P2015-82113)
(22)【出願日】2015年4月14日
(65)【公開番号】特開2016-199952(P2016-199952A)
(43)【公開日】2016年12月1日
【審査請求日】2018年1月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000206211
【氏名又は名称】大成建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124084
【弁理士】
【氏名又は名称】黒岩 久人
(72)【発明者】
【氏名】稲田 博文
【審査官】
湊 和也
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−063805(JP,A)
【文献】
特開平10−317674(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 21/12
E04G 21/18
E04C 5/18
E02D 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
柱鉄筋の位置を決定する柱筋位置決め装置であって、
柱鉄筋の上端部に上から被せられたキャップと、当該キャップが挿通される孔部が形成されたテンプレートと、を備え、
前記キャップは、柱鉄筋の上端部が挿入される円筒部と、当該円筒部の下端に外方に突出して設けられて前記テンプレートの孔部の辺縁に係止される鍔部と、を備え、
前記テンプレートの孔部の下端側には、下方に向かうに従って拡がるテーパ面が形成され、
前記キャップの円筒部と前記鍔部との間には、下方に向かうに従って拡がって前記テーパ面に当接するテーパ部が形成されることを特徴とする柱筋位置決め装置。
【請求項2】
前記テーパ部は、円筒部の周方向に連続して形成される、または、周方向に間隔をおいて形成されること特徴とする請求項1に記載の柱筋位置決め装置。
【請求項3】
前記円筒部は、二重管構造であり、第一管と、当該第一管の外側に摺動可能に設けられた第二管と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の柱筋位置決め装置。
【請求項4】
前記第二管は、ボルトまたは突起により前記第一管に仮固定可能であることを特徴とする請求項3に記載の柱筋位置決め装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柱鉄筋の水平面内の位置決めを行う柱筋位置決め装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、柱鉄筋の上端部の位置決めを行う柱筋位置決め装置が提案されている(特許文献1、2参照)。
位置決め装置は、テンプレートと、複数の位置決め治具と、を備える。テンプレートには、複数の位置決め穴が形成されている。
特許文献1では、各位置決め治具は、柱鉄筋の上端部を収容する円筒形状であって、位置決め穴に挿通される。この位置決め治具は、円筒形状の挿入部と、この挿入部の上端に形成された先細の筒形状の案内部と、挿入部の下端から外方向に演出する鍔部と、を備える。
【0003】
特許文献1の位置決め装置によれば、位置決め治具を柱鉄筋の上端部に被せて、この状態で、テンプレートを上から下ろして、位置決め治具の案内部をテンプレートの位置決め穴に挿通して、位置決め治具の鍔部を位置決め穴に係止させる。
【0004】
一方、特許文献2では、各位置決め治具(柱鉄筋組付用治具)は、柱鉄筋が挿通される円筒形状であって、位置決め穴に挿通される。
特許文献2の位置決め装置によれば、四隅の柱鉄筋の所定高さ位置に位置決め治具を仮固定し、この状態で、該位置決め治具の下側に取付治具を固定して、四隅の位置決め治具を、下端面を支持して高さ位置を固定する。次に、テンプレートを上から下ろして、四隅の位置決め治具をテンプレートの位置決め穴に挿通させて係止する。その後、テンプレートの穴部を貫通した四隅以外の柱鉄筋についても、四隅の柱鉄筋と同様に、テンプレートに設けられた複数の位置決め穴に位置決め治具を嵌め込んで、柱鉄筋の水平面内の位置を調整する。
【0005】
特許文献1の位置決め装置は、柱鉄筋の上端部に位置決め治具を被せるものであり、特許文献2の位置決め装置は、柱鉄筋の所定の高さ位置に取付治具を介して固定させるものである。
前述の位置決め装置によれば、位置決め穴の位置に柱鉄筋が配置されるので、柱鉄筋を高精度で位置決めができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4751146号公報
【特許文献2】特許第5105551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の位置決め装置の場合、位置決め装置を柱鉄筋から取り外す際は、まず、テンプレートを取り外し、その後、位置決め治具を取り外す手順となる。また、特許文献2の位置決め装置の場合は、まず、四隅以外の柱鉄筋に取り付けられた位置決め治具を取り外し、その後、テンプレートを取り外して、最後に、四隅の柱鉄筋の位置決め治具と取付治具とを取り外す手順となる。したがって、位置決め装置の取り外しに手間がかかっていた。
【0008】
また、特許文献1の位置決め装置は、全ての柱鉄筋の天端高さが同一の場合、位置決め治具の上方から位置決め用テンプレートの水平精度を保ったまま設置して、柱鉄筋の水平面内の位置決めを行うことができた。しかし、プレキャスト工場で製作された、柱主筋が埋設されたプレキャトRC柱の場合であっても、全ての柱主筋の天端高さは同一とは限らず、天端高さが数mm程度、ずれていることがあった。よって、特許文献1の位置決め装置は、位置決め用テンプレートが傾いた状態で、挿入されていた。
したがって、位置決め用テンプレートが傾斜していることで、柱鉄筋の水平面内の配筋位置にずれが生じて、柱鉄筋を精度よく配置できなくなる、という問題があった。
【0009】
以上のような課題を踏まえて、本発明は、全ての柱鉄筋の天端高さ位置が同一でない場合であっても、簡易に、柱鉄筋の位置決めが行え、かつ容易に取り外しができる、柱鉄筋の位置決め装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、テンプレートの孔部の下端側にテーパ面を形成し、キャップの円筒部と鍔部との間にテーパ部を設けることで、このキャップのテーパ部がテンプレートの孔部に押し込まれて幾何学的に嵌合し、柱筋位置決め装置を柱鉄筋から取り外す際、キャップおよびテンプレートを一体として一度に取り外すことができることに着眼し、本発明の柱筋位置決め装置を発明するに至った。
【0011】
また、本発明の特徴は、柱鉄筋の上端部に装着させる柱鉄筋の位置決め治具(キャップ)を2重管構造として、位置決め治具に高さ調整手段を備えることで、柱主筋の天端高さが全て同一でなくても、位置決め用テンプレートの水平精度を確保できる点である。
【0012】
第一の発明の柱筋位置決め装置(例えば、後述の柱筋位置決め装置1、1A)は、柱鉄筋(例えば、後述の柱主筋11)の位置を決定する柱筋位置決め装置であって、柱鉄筋の上端部に上から被せられたキャップ(例えば、後述のキャップ20、20A)と、当該キャップが挿通される孔部(例えば、後述の孔部31)が形成されたテンプレート(例えば、後述のテンプレート30)と、を備え、前記キャップは、柱鉄筋の上端部が挿入される円筒部(例えば、後述の円筒部21、21A)と、当該円筒部の下端に外方に突出して設けられて前記テンプレートの孔部の辺縁に係止される鍔部(例えば、後述の鍔部22)と、を備え、前記テンプレートの孔部の下端側には、下方に向かうに従って拡がるテーパ面(例えば、後述のテーパ面32)が形成され、前記キャップの円筒部と前記鍔部との間には、下方に向かうに従って拡がって前記テーパ面に当接するテーパ部(例えば、後述のテーパ部24)が形成されることを特徴とする。
【0013】
ここで、テンプレートのテーパ面の水平面に対する角度は、キャップのテーパ部の水平面に対する角度より大きくてもよい。このようにすれば、テンプレートの孔部にキャップを挿通して、テンプレートを押し下げていく際に、キャップのテーパ部がテーパ面に押圧されて内側に変形して、テンプレートとキャップとが幾何学的に嵌合される。これにより、キャップとテンプレートとが離間可能な嵌合度合いによって一体化される。
【0014】
第二の発明の柱筋位置決め装置は、前記テーパ部は、円筒部の周方向に連続して形成される、または、周方向に間隔をおいて形成されること特徴とする。
【0015】
これらの発明によれば、キャップのテーパ部は、上方に向かうに従って細くなる形状であり、また、テンプレートの孔部も、上方に向かうに従って細くなるテーパ面形状を備える。したがって、テンプレートの孔部にキャップを挿通すると、キャップのテーパ部がテンプレートの孔部に押し込まれて幾何学的に嵌合するので、柱鉄筋を位置決めした後、柱筋位置決め装置を柱鉄筋から取り外す際には、キャップおよびテンプレートを一体として一度に取り外すことができる。そのため、柱筋位置決め装置の取り外しが容易となる。
【0016】
第三の発明の柱筋位置決め装置は、前記円筒部(例えば、後述の円筒部21A)は、二重管構造であり、第一管(例えば、後述の第一管40)と、当該第一管の外側に摺動可能に設けられた第二管(例えば、後述の第二管41)と、を備えることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、上述の効果に加えて、円筒部を二重管構造としたので、柱鉄筋の上端面の高さ位置が異なっても、円筒部の長さを柱鉄筋の上端部の長さに応じて調整できることで、テンプレートが傾斜させることなく、柱鉄筋の位置精度を確保できる。
【0018】
第四の発明の柱筋位置決め装置は、前記第二管は、ボルト(例えば、後述のボルト43)または突起により前記第一管に仮固定可能であることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、第二管をボルトまたは突起により第一管に仮固定可能としたので、テンプレートの取り付けやコンクリート打設などの作業中に、第二管が第一管から脱落するのを防止できる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、キャップのテーパ部がテンプレートの孔部に押し込まれて幾何学的に嵌合するので、柱鉄筋より柱筋位置決め装置を取り外す際には、キャップとテンプレートを一体として一度に取り外すことができる。そのため、柱筋位置決め装置の取り外しが容易となる。また、全ての柱鉄筋の天端高さ位置が同一でない場合であっても、簡易に位置決め用テンプレートの水平精度を確保することができ、柱主筋を所定の配筋位置に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る柱筋位置決め装置の斜視図である。
【
図2】前記実施形態に係る柱筋位置決め装置のキャップとテンプレートとの接合部分の拡大断面図である。
【
図3】前記実施形態に係るキャップをテンプレートに嵌め込む手順を示す断面図である。
【
図4】本発明の第2実施形態に係る柱筋位置決め装置の斜視図である。
【
図5】前記実施形態に係る柱筋位置決め装置のキャップの拡大断面図である。
【
図6】本発明の変形例に係る柱筋位置決め装置のキャップの拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1実施形態〕
本実施形態では、テンプレートの孔部の下端側にテーパ面を形成し、キャップの円筒部と鍔部との間にテーパ部を設けて、キャップのテーパ部をテンプレートの孔部に嵌合させるものである。
【0023】
図1は、本発明の第1実施形態に係る柱筋位置決め装置1の斜視図である。
柱筋位置決め装置1は、柱10に取り付けられて、この柱10の柱鉄筋としての柱主筋11の水平方向の位置を決定するものである。
【0024】
この柱10では、例えば、12本の異形鉄筋である柱主筋11が配置されており、これら柱主筋11には、上下方向に所定間隔おきに帯筋12が巻かれている。これら柱主筋11は、全て同じ高さとなっている。
柱筋位置決め装置1は、柱主筋11の上端部に上から被せられた複数の鋼製のキャップ20と、これらキャップ20が挿通される複数の孔部31(
図2参照)が形成された鋼板からなるテンプレート30と、を備える。キャップ20は、鋼製に限らず、ポリプロピレンといった樹脂製でもよい。また、テンプレートは、平鋼に限らず、溝形鋼で形成してもよい。
テンプレート30の孔部31は、円筒形状であり、柱主筋11の正規の位置に形成されている。
【0025】
図2は、キャップ20とテンプレート30との接合部分の拡大断面図である。
キャップ20は、柱主筋11の上端部が挿入される円筒部21と、この円筒部の下端に外方に突出して設けられてテンプレート30の孔部31の辺縁に係止される鍔部22と、を備える。
【0026】
円筒部21の上端部は、上方に向かうに従って細くなる案内部23となっている。
テンプレート30の孔部31は、円筒形状であり、この孔部31の下端側には、下方に向かうに従って拡がるテーパ面32が形成されている。テーパ面32は、孔部31の周方向に連続して形成される。
【0027】
キャップ20の円筒部21と鍔部22との間には、下方に向かうに従って拡がってテーパ面32に当接するテーパ部24が形成されている。テーパ部24は、円筒部21の周方向に連続して形成される。
【0028】
柱筋位置決め装置1は、以下の手順で使用される。
まず、柱10の各柱主筋11の上端部にキャップ20を上から被せる。
次に、柱10にテンプレート30を上から被せて、これらキャップ20を孔部31に挿通する。このとき、案内部23の先端が細くなっているので、キャップ20を孔部31に円滑に挿通できる。
【0029】
次に、テンプレート30の孔部31がキャップ20の鍔部22に係止するまで、テンプレート30を押し下げる。このとき、キャップ20のテーパ部24が孔部31に押し込まれて幾何学的に嵌合し、キャップ20とテンプレート30とが一体化される。
これにより、柱主筋11の水平方向の位置が決定される。
【0030】
ここで、
図3に示すように、テンプレート30のテーパ面32の水平面に対する角度をθ
1、キャップ20のテーパ部24の水平面に対する角度をθ
2とすると、θ1はθ2よりも大きく、急こう配となっている。
よって、
図3中白抜き矢印で示すように、テンプレート30の孔部31にキャップ20を挿通して、テンプレート30を押し下げていくと、キャップ20のテーパ部24がテンプレート30のテーパ面32に押圧されて、
図3中黒矢印で示すように内側に変形し、テンプレート30とキャップ20とが幾何学的に嵌合される。これにより、キャップ20とテンプレート30とが離間可能な嵌合度合いによって一体化される。
【0031】
次に、コンクリートを打設し、その後、柱筋位置決め装置1を柱主筋11から取り外す。このとき、キャップ20とテンプレート30とが一体化されているので、テンプレート30を把持して上に持ち上げるだけで、キャップ20も取り外すことができる。
【0032】
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)鉄筋位置決め装置を柱鉄筋から取り外す際、キャップ20とテンプレート30とを一体にして一度に取り外すことができるように、双方を接合構造とした。よって、柱筋位置決め装置1が容易に取り外しできる。
【0033】
〔第2実施形態〕
本実施形態は、キャップ20Aの円筒部21Aを、二重管構造とし、二重管構造の内側に第一管40を設け、その外側に第二管41を配置する構成とすることで、柱主筋11、11Aの上端部の長さに応じて円筒部21Aの長さを適宜調整可能としたものである。
【0034】
図4は、本発明の第2実施形態に係る柱筋位置決め装置1Aの斜視図である。
本実施形態では、キャップ20Aの構造が、第1実施形態と異なる。
すなわち、キャップ20Aは、柱10Aに取り付けられる。
柱10Aの柱主筋11のうち、四隅の柱主筋11Aのみが残りの柱主筋11よりも高くなっている。
【0035】
図5は、キャップ20Aの拡大断面図である。
キャップ20Aの円筒部21Aは、二重管構造であり、円筒形状の第一管40と、この第一管40の外側に摺動可能に設けられた円筒形状の第二管41と、を備える。
第一管40と鍔部22との間には、テーパ部24が形成されている。
第二管41の上端部は、上方に向かうに従って細くなる案内部23となっている。
【0036】
また、第二管41の外周面には、雌ねじが形成された貫通孔42が形成され、この貫通孔42にはボルト43が螺合されている。このボルト43を締め付けると、ボルト43の先端面が第一管40の外周面を押圧して、第二管41が第一管40に仮固定される。
【0037】
本実施形態によれば、(1)の効果に加えて、以下のような効果がある。
(2)円筒部21Aを二重管構造としたので、柱主筋11の高さ位置が異なっても、第二管41を第一管40に対して摺動させることで、円筒部21Aの長さを柱主筋11、11Aの上端部の長さに応じて調整できるから、テンプレート30を傾斜させることなく、柱主筋11の位置精度を確保できる。
【0038】
(3)第二管41をボルト43により第一管40に仮固定したので、テンプレート30の取り付けやコンクリート打設などの作業中に、第二管41が第一管40から脱落するのを防止できる。
【0039】
なお、本発明の第1、第2実施形態では、全ての柱主筋11にキャップ20、20Aを被せた後、テンプレート30を設置したが、例えば、柱主筋11を構成する四隅の1本の柱主筋のみを他の柱主筋よりも天端高さを高くし、かつキャップを被せないことで、テンプレートを設置する際に、テンプレートの孔部にキャップを被せた柱主筋を挿入する際の先行位置決め用の柱主筋とすることができる。
【0040】
また、本実施形態では、テンプレート30のテーパ面32の傾斜角度をキャップ20のテーパ部24の傾斜角度よりも急こう配とすることにより、テンプレート30とキャップ20、20Aとを一体化したが、これに限らない。例えば、キャップ20、20Aの円筒部21、21Aに鉛直方向にスリットを設けておき、テンプレート30を押し下げる際に、キャップ20を周方向に変形させることで、テンプレート30とキャップ20、20Aとを一体化させてもよい。
【0041】
また、本発明の第2実施形態では、第一管40および第二管41は、第二管41の外周面にボルト43を設けて、このボルト43を締め付けて高さ位置を固定したが、
図6および
図7に示すように、第一管40の外周面の3箇所に突起部44を設けて、その突起部44に、テーパ面45を備えた第二管41を係止させることで、第一管40と第二管41との間が位置固定されてもよく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0042】
1、1A…柱筋位置決め装置
10、10A…柱 11、11A…柱主筋(柱鉄筋) 12…帯筋
20、20A…キャップ 21、21A…円筒部
22…鍔部 23…案内部 24…テーパ部(キャップに設ける)
30…テンプレート 31…孔部 32…テーパ面(テンプレートに設ける)
40…第一管(キャップ) 41…第二管(キャップ) 42…貫通孔
43…ボルト 44…突起部 45…テーパ面