(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記炭酸水貯蔵槽(395)が、前記外側絶縁ジャケット(391)内に配置されており、前記外側絶縁ジャケット(391)との間に前記真水貯蔵槽(355)を画成している、請求項8に記載の飲料ディスペンサ装置。
前記冷蔵カーボネータ(360)が、前記真水貯蔵槽(355)および前記炭酸水貯蔵槽(395)内に配置された複数の濃縮物コイルを含み、内部で濃縮飲料を冷却する、請求項8に記載の飲料ディスペンサ装置。
【発明を実施するための形態】
【0007】
詳細な説明
ここで図面を参照すると、いくつかの図全体を通じて、同様の番号は同様の要素を指し、
図1は、本明細書で説明され得るような飲料ディスペンサ100の例の概略図を示す。飲料ディスペンサ100のコンポーネントは、ハウジング110内に配置することができる。ハウジング110は、熱可塑性プラスチック、金属、それらの組合せおよび同様のものからできていてよい。ハウジング110は、いかなるサイズ、形状または構成も有し得る。飲料ディスペンサ100は、全体的な操作および通信のためのコントローラ120を含み得る。コントローラ120は、いかなるタイプのプログラマブル処理デバイスおよび同様のものでもあり得る。コントローラ120をハウジング110内に配置することも、またはコントローラ120がその外部のものでもあり得る。また、複数のコントローラ120の使用も可能である。
【0008】
消費者は、ハウジング110上に配置された消費者入力デバイス130を介して飲料を選択することができる。この例では、消費者入力デバイス130は、従来のタッチスクリーン140または同様のタイプのデバイスであり得る。あるいは、機械デバイス、電気機械デバイス、音声デバイス、光学デバイスおよび同様のものも本明細書で使用することができる。この例では、タッチスクリーン140は、多くの飲料および多くの香味料を表す多くのアイコンを有し得る。第1の飲料アイコン150は第1の飲料160を表し得、第2の飲料アイコン170は第2の飲料180を表し得、第3の飲料アイコン190は第3の飲料200を表し得、第4の飲料アイコン210は第4の飲料220を表し得る。いかなる数の飲料アイコンおよび飲料も本明細書で使用することができる。また、タッチスクリーン140は、多くの香味料を表す多くの香味料アイコンも含み得る。第1の香味料アイコン230は第1の香味料240を表し得、第2の香味料アイコン250は第2の香味料260を表し得、第3の香味料アイコン270は第3の香味料280を表し得、第4の香味料アイコン290は第4の香味料300を表し得る。いかなる数の香味料アイコンおよび香味料も本明細書で使用することができる。
【0009】
また、タッチスクリーン140は、吐出アイコン310も含み得る。吐出アイコン310に触れることで、飲料の分配を開始することができる。あるいは、飲料ディスペンサ100は、ハウジング110上の他の場所に配置された別の吐出アイコン320を含み得る。吐出アイコン320は、電気機械デバイス、さらなるタッチスクリーンまたは他のタイプの入力デバイスであり得る。また、吐出アイコン320を押すことでも、飲料の分配を開始することができる。吐出アイコン320を押すことで、既定の量(バッチ)の分配を開始することも、または吐出アイコン320を押したまま(連続的)にする限り、分配を続けることもできる。他のタイプのアイコンおよび表示もタッチスクリーン140上で利用可能であり得る。例えば、価格、栄養、量および同様のものに関する情報が利用可能であり得る。いかなるタイプの情報も本明細書で表示することができる。
【0010】
また、飲料ディスペンサ100は、ハウジング110内に配置された多くの飲料カートリッジも含み得る。飲料カートリッジは、上記で説明される飲料に関連する濃縮飲料を含み得る。この例では、第1の飲料カートリッジ330は第1の濃縮飲料340を含み得、第2の飲料カートリッジ356は第2の濃縮飲料360を含み得、第3の飲料カートリッジ370は第3の濃縮飲料380を含み得、第4の飲料カートリッジ390は第4の濃縮飲料400を含み得る。いかなる数のカートリッジおよび濃縮飲料も本明細書で使用することができる。飲料カートリッジの各々は、濃縮物ポンプ410と連通することができる。濃縮物ポンプ410は、従来の設計のものであり得、容積型ポンプおよび同様のものであり得る。同様に、飲料ディスペンサ100は、香味料をその中に含む多くの香味料カートリッジも含み得る。第1の香味料カートリッジ420は第1の香味料240をその中に有し得、第2の香味料カートリッジ430は第2の香味料260をその中に有し得、第3の香味料カートリッジ440は第3の香味料280をその中に有し得、第4の香味料カートリッジ450は第4の香味料300をその中に有し得る。いかなる数の香味料カートリッジも本明細書で使用することができる。香味料カートリッジの各々は、香味料ポンプ460と連通することができる。香味料ポンプ460は、従来の設計のものであり得、容積型ポンプおよび同様のものであり得る。
【0011】
濃縮飲料および香味料は、従来の単一の濃縮ブランドまたは濃縮香味料であり得る。多くの標準の主力飲料および香味改良剤を生成するため、多くの濃縮飲料および香味料が利用可能であり得る。濃縮飲料および香味料は、様々な濃度レベルを有し得る。あるいは、濃縮飲料および/または香味料は、マクロ原材料とマイクロ原材料とで隔たりがあり得る。一般的に説明されるマクロ原材料は、約3:1〜約6:1の範囲の再構成比を有し得る。マクロ原材料の粘度は、通常、約100以上である。マクロ原材料は、シュガーシロップ、HFCS(異性化糖)、濃縮ジュースおよび同様のタイプの流体を含み得る。
【0012】
マイクロ原材料は、約10対1(10:1)、20対1(20:1)、30対1(30:1)またはそれを超える再構成比を有し得る。具体的には、多くのマイクロ原材料は、50対1(50:1)〜300対1(300:1)の範囲にあり得る。マイクロ原材料の粘度は、通常、約1〜約100センチポアズほどの範囲である。マイクロ原材料の例は、天然および人工香味料、香味用添加物、天然および人工着色料、人工甘味料(高力価またはそうでない)、酸味を制御するための添加物(例えば、クエン酸、クエン酸カリウム)、機能性添加物(ビタミン、ミネラル、ハーブエキスなど)、栄養補助食品、処方箋を必要としない(またはそうでない)薬(アセトアミノフェンなど)および同様のタイプの材料を含む。非加糖濃縮物の酸性成分および非酸性成分は、分離して個別に保存することもできる。マイクロ原材料は、液体、粉末(固体)もしくはガス状の形態および/またはそれらの組合せであり得る。
【0013】
また、飲料ディスペンサ100は、ハウジング110内に配置された炭酸ガス供給源470も含み得る。炭酸ガス供給源470は、炭酸ガスタンク480および同様のものであり得る。炭酸ガスタンク480は、いかなるサイズ、形状または構成も有し得る。複数の炭酸ガスタンク480を使用することができる。また、外部の炭酸ガス供給源を使用することもできる。タンクセンサ490は、ハウジング110内の炭酸ガスタンク480の存在を検出するために使用することができる。タンクセンサ490は、従来の設計のものであり得、コントローラ120と連通することができる。圧力調整器500は、炭酸ガスタンク480でまたはその下流で使用することができる。圧力調整器500は従来の設計のものであり得る。
【0014】
飲料ディスペンサ100は、取り外し可能な水/氷貯蔵槽510を含み得る。水/氷貯蔵槽510は、いかなるサイズ、形状または構成も有し得る。水/氷貯蔵槽510は、大量の水520および/または氷530での使用が意図される。水/氷貯蔵槽510が水および/または氷の供給源と連通すること、ならびに/あるいは、水/氷貯蔵槽510を手動で補充することができる。水/氷貯蔵槽510は、レベルセンサ540、温度センサ550および同様のものを有し得る。センサ540、550は、従来の設計のものであり得、コントローラ120と連通することができる。充填ポンプ560および再循環ポンプ570は、以下でさらに詳細に説明されるように、水/氷貯蔵槽510と連通することができる。ポンプ560、570は従来の設計のものであり得る。
【0015】
また、飲料ディスペンサ100は、分配ノズル580も含み得る。分配ノズル580は、飲料160、180、200、220を作り出すため、濃縮飲料340、360、380、400のストリーム、香味料240、260、280、300のストリーム、水520のストリームを混合することができる。分配ノズル580は従来の設計のものであり得る。分配ノズル580は、対象混合を介してまたは空気混合および同様のものを介して流体ストリームを混合することができる。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0016】
また、飲料ディスペンサ100は、カーボネータ600も含み得る。カーボネータ600は、ハウジング110内に配置することができる。カーボネータ600は、いかなるサイズ、形状または構成も有し得る。本明細書で説明されるようなカーボネータの例は
図1〜4に示される。
【0017】
カーボネータ600は、外側ジャケット610を含み得る。外側ジャケット610は、部分的に円筒の形状を有し得、いかなる長さまたは直径も有し得る。外側ジャケット610は、アクリルまたは同様のタイプの材料からなる外層と、良い熱特性を有する絶縁材料からなる内層とからできていてよい。他のタイプの材料も本明細書で使用することができる。
【0018】
カーボネータ600は、ウォータジャケット620を含み得る。ウォータジャケット620は、外側ジャケット610の内側に配置することができ、その間の冷却貯蔵槽630を定義することができる。ウォータジャケット620は、いかなる長さまたは直径も有し得る。ウォータジャケット620は、金属および良い熱特性を有する他のタイプの材料からできていてよい。同様に、冷却貯蔵槽630は、いかなる長さ、直径または容量も有し得る。ウォータジャケット620は、水520と炭酸ガス485をその中で混合するための加圧タンクであり得る。冷却貯蔵槽630は、ウォータジャケット620を取り囲むことができる。水流入ポート640および水流出ポート650は、外側ジャケット610を通じて冷却貯蔵槽630まで延在し得る。冷却貯蔵槽630は、再循環ループ660を介して水/氷貯蔵槽510と連通することができる。再循環ループ660は、再循環ポンプ570を介して水/氷貯蔵槽510から水流入ポート640に到達し、水流出ポート650を介して水/氷貯蔵槽510に戻るように延在する。したがって、再循環ループ660は、ウォータジャケット620およびその内部コンポーネントを冷却するため、冷却貯蔵槽630内の水520を冷たい状態で維持する。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。カーボネータ600は、ウォータジャケット620の周りに配置されたヒートシンク670を含み得る。この例では、ヒートシンク670は、フィン付き熱交換器680であり得る。他のタイプの熱交換器も本明細書で使用することができる。ヒートシンク670は、いかなるサイズ、形状または構成も有し得る。ウォータジャケット620とヒートシンク670との間には熱電冷却素子690が配置され得る。熱電冷却素子690は、ペルティエ素子700および同様のものであり得る。知られているように、ペルティエ素子は、電荷を通じて2つの異なるタイプの材料間の接合部で熱流束を作り出す。ペルティエ素子は、効率的であり、概ね静かであるという利点がある。したがって、ペルティエ素子700は、ウォータジャケット620およびその内部コンポーネントを冷却するため、ウォータジャケット620からヒートシンク670に熱を伝達する。他のタイプの冷却デバイスも本明細書で使用することができる。ファン710または他のタイプの空気移動デバイスは、ヒートシンク670の周りに配置することができる。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0019】
カーボネータ600の外側ジャケット610およびウォータジャケット620は、ツーピースキャップ720で囲うことができる。ツーピースキャップ720は、下側キャップ730を含み得る。下側キャップ730は、いかなるサイズ、形状または構成も有し得る。下側キャップ730は、そこから延在する多くの取付フランジ740を有し得る。下側キャップ730は、任意のタイプの実質的に硬質の熱可塑性材料および同様のものからできていてよい。また、ツーピースキャップ720は、上側キャップ750も含み得る。上側キャップ750は、その中に形成される多くのソレノイドマウント760および通路770を有し得る。上側キャップ750は、いかなるサイズ、形状または構成も有し得る。また、上側キャップ750は、任意のタイプの実質的に硬質の熱可塑性材料および同様のものからできていてよい。
【0020】
カーボネータ600は、濃縮飲料をその中で冷却するため、ウォータジャケット620内に配置された多くの濃縮物コイルを含み得る。濃縮物コイルは、いかなるサイズ、形状または構成も有し得る。第1の濃縮物コイル760は、第1の濃縮飲料340を冷却するために第1の飲料カートリッジ330と連通し、第2の濃縮物コイル790は、第2の濃縮飲料360を冷却するために第2の濃縮物カートリッジ356と連通し、第3の濃縮物コイル800は、第3の濃縮飲料380を冷却するために第3の濃縮物カートリッジ370と連通し、第4の濃縮物コイル810は、第4の濃縮飲料400を冷却するために第4の濃縮物カートリッジ390と連通することができる。いかなる数の濃縮物コイルも本明細書で使用することができる。濃縮物コイルは、ツーピースキャップ720またはカーボネータ600の他の場所を通じて延在する多くの濃縮物ポート820を介して、ツーピースキャップ720またはカーボネータ600の他の場所を通じて延在し得る。したがって、濃縮飲料340、360、380、400は、濃縮物コイル780、790、800、810内で冷却するため、濃縮物ポンプ410を介してカーボネータ600にポンプで注入し、次いで、分配ノズル580の方に送り出すことができる。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0021】
カーボネータ600は、炭酸ガスソレノイド830を介して、炭酸ガス供給源470からの炭酸ガスフロー485と連通することができる。炭酸ガスソレノイド830は従来の設計のものであり得る。あるいは、いかなるタイプのフロー制御デバイスも本明細書で使用することができる。炭酸ガスソレノイド830は、ツーピースキャップ720上に取り付けることができる。炭酸ガスソレノイド830は、逆止弁850を介してスティンガチューブ840と連通することができる。スティンガチューブ840は、ウォータジャケット620内のその下部に向けて延在し得、濃縮物コイル780、790、800、810内に配置することができる。圧力逃し弁860は、ツーピースキャップ720上に炭酸ガスソレノイド830に隣接して配置することができる。圧力逃し弁860は従来の設計のものであり得る。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0022】
また、カーボネータ600は、水注入口870も含み得る。水注入口870は、充填ポンプ560または別のものを介して、水/氷貯蔵槽510からの水フロー520と連通することができる。水注入口870は、ツーピースキャップ720を通じて水逆止弁880を介してウォータジャケット620内まで延在し得る。水逆止弁880は従来の設計のものであり得る。水注入口870は、攪拌をその中で増大するために水フロー520を加速するため、水ノズル890に通じることができる。水ノズル890は、直径狭小領域および同様のものを有し得る。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0023】
また、カーボネータ600は、攪拌バイパスシステム900も含み得る。攪拌バイパスシステム900は、攪拌バイパスソレノイド910を含み得る。攪拌バイパスソレノイド910は従来の設計のものであり得る。あるいは、いかなるタイプのフロー制御デバイスも本明細書で使用することができる。攪拌バイパスソレノイド910は、ツーピースキャップ720の周りに配置することができ、ウォータジャケット620内まで延在するバイパス用浸漬管920と連通することができる。ウォータジャケット620内からの水520は、再循環ループ930に向けて進むことができる。再循環ループ930は、バイパス用浸漬管920から、攪拌バイパスソレノイド910に、そして、再循環ポンプ570に到達し、水注入口870に戻るように延在する。再循環ループ930は、その中の炭酸吸収レベルを増加させるための水ストリーム520への攪拌の提供に役立つ。また、攪拌バイパスソレノイド910は、初期使用時のカーボネータ600の自己パージを支援することもできる。炭酸ガス通気マフラ940は、再循環ループ930の周りに配置することができる。炭酸ガス通気マフラ940は従来の設計のものであり得る。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0024】
また、カーボネータ600は、炭酸水排出口システム950も含み得る。炭酸水排出口システム950は、炭酸水ソレノイド960を含み得る。炭酸水ソレノイド960は従来の設計のものであり得る。あるいは、いかなるタイプのフロー制御デバイスも本明細書で使用することができる。炭酸水ソレノイド960は、ツーピースキャップ720の周りに配置することができる。炭酸水ソレノイド960は、バイパス用浸漬管980を介して、ウォータジャケット620内からの炭酸水フロー970と連通することができる。バイパス用浸漬管980は、ウォータジャケット620内のその下部近くまで延在する。流出口逆止弁990を使用することができる。流出口逆止弁990は従来の設計のものであり得る。炭酸水排出口システム950は、炭酸水線1000を介して分配ノズル580と連通することができる。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0025】
また、カーボネータ600は、温度センサ1010、レベルセンサ1020および他のタイプのセンサも含み得る。流量計1030は、炭酸水線1000上および他の場所で使用することができる。センサ1010、1020および流量計1030は従来の設計のものであり得る。センサ1010、1020および流量計1030は、コントローラ1020と連通することができる。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0026】
使用の際、飲料カートリッジ330、350、370、390および香味料カートリッジ420、430、440、450は、ハウジング110内に配置することができる。水/氷貯蔵槽510には、水520および/または氷530を充填することができ、水/氷貯蔵槽510は、ハウジング110内に配置することができる。同様に、炭酸ガス供給源470は、ハウジング110内に配置することができる。充填ポンプ560は、カーボネータ600のウォータジャケット620に水を充填し、再循環ポンプ570は、再循環ループ660を介して冷却貯蔵槽630を通じて水520の循環を開始する。攪拌バイパスシステム900は、ウォータジャケット620内の炭酸水970の炭酸レベルを増加させるために使用することができる。同様に、カーボネータ600およびその中の炭酸水970は、熱電冷却器690を介してさらに冷却することができる。
【0027】
カーボネータ600のウォータジャケット620内の炭酸水970が既定の温度に達した時点で、飲料ディスペンサ100は、消費者が消費者入力デバイス130のタッチスクリーン140を介して飲料を選択できるようにすることができる。消費者は、飲料アイコン160、180、200、220のうちの1つを介して飲料160、180、200、220のうちの1つを選択すること、および/または、香味料アイコン230、250、270、290を介して香味料240、260、280、300のうちの1つを選択することができる。適切な飲料が選択された時点で、消費者は、吐出アイコン310または吐出アイコン320を押すことができる。次いで、コントローラ120は、その中の濃縮物を冷却するために適切な濃縮物カートリッジ330、350、370、390から適切な濃縮物コイル780、790、800、810に適切な濃縮飲料340、360、380、400をポンプで注入するため、適切な濃縮物ポンプ410を起動することができる。同様に、コントローラ120は、適切な流量で炭酸水フロー970を進めるため、炭酸水排出口システム950の炭酸水ソレノイドを起動することができる。次いで、濃縮飲料と炭酸水を、分配ノズル580内またはその下流で混合することができる。単一の飲料を作り出すため、本明細書では、2つ以上の濃縮物340、360、380、400および/または2つ以上の香味料240、260、280、300を使用することができる。充填ポンプ560は、その中に既定の量の炭酸水970を確保するため、適切な場合に水/氷貯蔵槽510からの水520をウォータジャケット620に充填することができる。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0028】
したがって、本明細書で説明される飲料ディスペンサ100は、かさばり、かつうるさい冷蔵システムを使用することなく、良質の炭酸飲料および同様のものを提供する。むしろ、冷却は、水/氷貯蔵槽510および熱電冷却器690を介して提供される。消費者は、単に、水/氷貯蔵槽510を水520および/または氷530の適度な供給で満たしておくことのみを必要とする。同様に、カーボネータ600は、通常必要とされる数個のコンポーネントとは対照的に、単一の統合モジュール内での炭酸水970の供給に必要とされるコンポーネントのすべてを含む。したがって、カーボネータ600の使用は、かなりのサイズの削減および関連コストの削減を提供する。飲料ディスペンサ100は、ポータブルなものであり得、従来の調理台上、卓上および同様のものの上での使用が可能であり得る。その上、カーボネータ600は、適切な温度まで急速に冷却し、通常の使用の間その温度を維持することができる。また、カートリッジ、コイル、線および同様のものの除菌のために炭酸水フロー970を使用することもできる。
【0029】
図5〜
図11は、本明細書で説明され得るような飲用水/氷スラリー冷蔵システム1100の例を示す。飲用水/氷スラリー冷蔵システム1100は、格子1130によってスラリータンク1120から分離された氷ビン1110を含み得る。氷ビン1110は、格子1130をその上に置くことができる2つのレッジ1140を有し得る。他のタイプの支持構造も本明細書で使用することができる。格子1130は、ステンレス、プラスチックまたは他のタイプの食品安全材料から製造することができる。格子1130は、特定のサイズを超える角氷1160を保持する間隔1150を有し得る。例えば、格子1130は、3/8インチ(9.525ミリメートル)の角氷は通過させるが、112インチ(12.7ミリメートル)の角氷は通過させないようにする間隔1150を有し得る。それに加えて、格子間隔1150は、均一のものでも異なるものでもあり得る。例えば、格子1130のある領域は、3/8インチのサイズの角氷は通過させるが、112インチのサイズは通過させないようにすることができる。格子1130の他の領域は、112インチのサイズの角氷は通過させるが、5/8インチ(15.875ミリメートル)のサイズは通過させないようにすることができる。異なる格子間隔1150は、スラリータンク1120におけるより多くの異種混合物を可能にすることができる。
【0030】
スラリータンク1120は、水/氷スラリー1170をその中に含む。水/氷スラリー1170は、濃縮物もしくは甘味料などのマクロ原材料または他のタイプの原材料のフローを冷却することができる。具体的には、マクロ原材料は、マイクロチャネル熱交換器1180を通過することができる。マイクロチャネル熱交換器1180は、スラリータンク1120の下面にブレイズ(braise)することも、別の方法で取り付けるかまたは配置することもできる。マイクロチャネル熱交換器1180は、全体的なディスペンサの計画された動作能力に合わせて相応にサイズ変更することができる。例えば、高スループットが予想されるディスペンサは、より優れた冷却能力を可能にするため、より大きなものであり得る。低スループットが予想されるディスペンサは、分配の間のマイクロチャネル熱交換器1180内に原材料がある間に所望の冷却を達成できる、より小さなマイクロチャネル熱交換器1180を有し得る。本明細書で説明されるマイクロチャネル熱交換器1180は、様々な方法で構築することができる。例えば、マイクロチャネル熱交換器1180は押出しすることができる。また、マイクロチャネル熱交換器1180は、積層板構築方法を通じて製造することもできる。他のタイプの製造技法も本明細書で使用することができる。動作の間、水フロー1190は、水注入口1200を介してスラリータンク1120に入ることができる。この水1190は、水/氷スラリー1170を形成するため、格子1130を通過する氷1160と混合することができる。冷却水1190が必要であるため、水1190は、水排出口1210を介してスラリータンク1120を出て、カーボネータまたは分配ノズルに向かうことができる。スラリータンク1120は、スラリータンク1120への水フロー1190を制御する低レベルセンサ1220を含み得る。それに加えて、スラリータンク1120は、氷が溶ける過程で形成され得るアイスブリッジを壊すために使用することができる攪拌器を含み得る。サニタイザ1230(UVまたはろ過)は、スラリータンク1120に接続することができ、水1190の除菌を可能にする。他のタイプの除菌技法も本明細書で使用することができる。また、オーバーフロー線1240も本明細書で使用することができる。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0031】
図6および
図7は、一連の管1260から形成することができる格子1250を示す。管1260は、格子1250が水1190の前置冷却器としての機能を果たせるようにすることができる。例えば、水1290がスラリータンク1020に直接流れる代わりに、水1290は、最初に、冷却のために格子1250の管1260を通って流れることができる。また、この事前冷却は、氷が溶ける過程で形成され得るアイスブリッジを壊すために、熱が水1190から氷に流れるようにもすることができる。その上、管1260の代わりに、マイクロチャネル熱交換器1180も、格子1250を形成するために使用することができる。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0032】
格子1250は、迅速遮断継手1270を介して流入水注入口1200に接続することができる。迅速遮断継手1270は、格子1250が外された際に水フロー1190を止めるためのバルブとしての機能を果たし得る。また、外部の止水弁(図示せず)も使用することができる。
図7に示されるように、格子1250は、清掃のためにユーザがスラリータンク1120にさらにアクセスできるような取り外し可能なものであり得る。流入水1190の事前冷却に加えて、格子1250は、事前冷却のために原材料がそれを通じて流れるようにするセクションも含み得る。その上、1つの格子1250を複数のセクションに分割する代わりに、複数の格子1250を使用することができる。複数の格子1250を同じ平面に配置することも、格子1250を積層することもできる。例えば、
図8に示されるように、注入水1190は下部格子1280を通過し、原材料は上部格子1290を通過することができる。格子の各々は、より小さなサイズの角氷が水/氷スラリー1170に徐々に到達するように、異なるサイズの間隔1150を有し得る。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0033】
図9は、水/氷スラリー1170内に配置されたマイクロチャネル熱交換器1180を有するスラリータンク1120を示す。この例では、水1190の除菌に使用されるポンプ1300は、強制対流を通じて水1190がマイクロチャネル熱交換器1180を冷却できるようにする再循環ポンプとしての機能も果たし得る。上記のように、格子を前置冷却器として使用してもよく、および/または、簡単な清掃のために格子が取り外し可能であってもよい。
【0034】
図10は、第1のマイクロチャネル熱交換器1310が取り付けられたスラリータンク1120を示す。原材料は、ノズルに送達する前に、冷却のために第1のマイクロチャネル熱交換器1310を通って流れることができる。それに加えて、第2のマイクロチャネル熱交換器1320を第1のマイクロチャネル熱交換器1310に接続することができる。言い換えれば、第1のマイクロチャネル熱交換器1310は、スラリータンク1020と第2のマイクロチャネル熱交換器1320との間に挟むことができる。冷却水1190は、第2のマイクロチャネル熱交換器1320を通って流れる原材料を冷却するために追加の冷却能力を提供してするため、第2のマイクロチャネル熱交換器1320を通って流れることができる。第2のマイクロチャネル熱交換器1320は、第1のマイクロチャネル熱交換器1310に対して平行フローまたは交差フローにおいて配列することができる。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0035】
図11は、前置冷却器として使用することができる格子1330の例を示す。格子1330は、注入口マニホールド1350に接続された注入口1340を含み得る。注入口マニホールド1350は、排出口マニホールド1360に流体を送達することができる様々な管1260に流体を分散させることができる。排出口マニホールド1360からは、流体は排出口1370に流れることができる。格子1330は、いかなるサイズ、形状または構成も有し得る。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0036】
図12は、本開示の実施形態と一致する、複数の香味付けされたブランドを分配するためのオペレーティングシステム1201の概略図である。
図1に示されるように、オペレーティングシステム1201のコンポーネントは、ハウジング110内に配置することができる。オペレーティングシステム1201は、分配装置を含み得る。ハウジング110は、熱可塑性プラスチック、金属、それらの組合せおよび同様のものからできていてよい。ハウジング110は、全体的な操作および通信のためのコントローラ120を含み得る。コントローラ120は、いかなるタイプのプログラマブル処理デバイスおよび同様のものでもあり得る。コントローラ120をハウジング110内に配置することも、コントローラ120がその外部のものでもあり得る。また、複数のコントローラ120の使用も可能である。消費者は、ハウジング110上またはその外部に配置された消費者入力デバイス130を介して飲料を選択することができる。入力デバイス130については、以下の
図3でさらに詳細に説明する。
【0037】
オペレーティングシステム1201は、ハウジング110内に配置された多くの飲料カートリッジを含み得る。飲料カートリッジは、上記で説明される飲料に関連する濃縮飲料を含み得る。例示的な実施形態では、多数の飲料カートリッジは、濃縮飲料310A〜310Lを保管することができる。いくつかの実施形態では、濃縮飲料は、飲料用の甘味料を含み得、3:1〜6:1の再構成比を有し得る。いくつかの事例では、濃縮飲料は、6:1より多いが10:1より少ない(8:1など)再構成比を有する高収率の濃縮物であり得る。いかなる数のカートリッジおよび濃縮飲料も本明細書で使用することができる。飲料カートリッジの各々は、濃縮物ポンプ305と連通することができる。濃縮物ポンプ305は、従来の設計のものであり得、容積型ポンプ、ピストンポンプおよび同様のものであり得る。同様に、オペレーティングシステム1201は、多数の香味料カートリッジも含み得る。香味料カートリッジは、香味料315A〜315Dを保管することができる。いくつかの実施形態では、香味料は、10:1以上(20:1、50:1、100:1、150:1、300:1またはそれを超えるなど)の再構成比を有するマイクロ原材料濃縮香味料であり得る。いかなる数の香味料カートリッジも本明細書で使用することができる。香味料カートリッジの各々は、香味料ポンプ321と連通することができる。香味料ポンプ321は、従来の設計のものであり得、容積型ポンプおよび同様のものであり得る。容積型ポンプは、電磁ポンプ、ギアポンプ、環状ポンプ、蠕動ポンプ、注射器ポンプ、圧電ポンプ、または、各ポンプサイクルの間に固定変位量をポンプで送り出すように設計された他の任意のタイプの容積式デバイスであり得る。
【0038】
また、オペレーティングシステム1201は、分配ノズル200も含み得る。いくつかの実施形態では、分配ノズル200は、説明されるように実施することができる。分配ノズル200は、濃縮飲料310A〜310Lのストリームと香味料315A〜315Dのストリームを混合することができる。分配ノズル200は従来の設計のものであり得る。分配ノズル200は、対象混合を介してまたは空気混合および同様のものを介して流体ストリームを混合することができる。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0039】
濃縮飲料および香味料は、従来の単一の濃縮ブランドまたは濃縮香味料であり得る。多くの標準の主力飲料、香味改良飲料または混合飲料を生成するため、多くの濃縮飲料および香味料が利用可能であり得る。濃縮飲料および香味料は、様々な濃度レベルを有し得る。あるいは、濃縮飲料および/または香味料は、マクロ原材料とマイクロ原材料とで隔たりがあり得る。一般的に説明されるマクロ原材料は、約3:1〜約6:1の範囲の再構成比を有し得る。マクロ原材料の粘度は、通常、約100センチポアズ以上である。マクロ原材料は、シュガーシロップ、HFCS(異性化糖)、飲料ベース濃縮物、濃縮ジュースおよび同様のタイプの流体を含み得る。
【0040】
マイクロ原材料は、約10対1(10:1)、20対1(20:1)、30対1(30:1)またはそれを超える再構成比を有し得る。具体的には、多くのマイクロ原材料は、50対1(50:1)〜300対1(300:1)の範囲にあり得る。マイクロ原材料の粘度は、通常、約1〜約100センチポアズほどの範囲である。マイクロ原材料の例は、天然および人工香味料、香味用添加物、天然および人工着色料、人工甘味料(高力価またはそうでない)、酸味を制御するための添加物(例えば、クエン酸、クエン酸カリウム)、機能性添加物(ビタミン、ミネラル、ハーブエキスなど)、栄養補助食品、処方箋を必要としない(またはそうでない)薬(アセトアミノフェンなど)および同様のタイプの材料を含む。非加糖飲料のより卑の成分の濃縮物の酸性成分および非酸性成分は、分離して個別に保存することもできる。マイクロ原材料は、液体、粉末(固体)もしくはガス状の形態および/またはそれらの組合せであり得る。
【0041】
また、オペレーティングシステム1201は、ハウジング110内に配置された炭酸ガス供給源356も含み得る。炭酸ガス供給源356は、炭酸ガスタンクおよび同様のものであり得る。炭酸ガス供給源356は、いかなるサイズ、形状または構成も有し得る。複数の炭酸ガスタンクを使用することができる。また、外部の炭酸ガス供給源356を使用することもできる。タンクセンサ1015は、ハウジング110内の炭酸ガス供給源356の存在を検出するために使用することができる。タンクセンサ1015は、従来の設計のものであり得、コントローラ120と連通することができる。圧力調整器341Bは、炭酸ガス供給源356でまたはその下流で使用することができる。圧力調整器341Bは従来の設計のものであり得る。
【0042】
図4に示されるように、炭酸ガス供給源356は、迅速接続メカニズム351を利用してハウジング110に導入することができる。オペレーティングシステム1201内の過度の圧力を阻止するため、炭酸ガス供給源356は、炭酸ガス供給源356から受け取られる圧力を検出するため、圧力調整器341Bを含み得る。一例では、圧力調整器341Bは、コントローラ120と連通することができる。圧力調整器341Bに加えてまたはその代替として、炭酸ガス供給源356は、オペレーティングシステム1201内の過度の圧力を阻止するため、迅速接続メカニズム351内で絞りシステム352を使用することができる。描写される例では、迅速接続メカニズム351は、垂直排出口を有する炭酸ガス供給源356に対して示され、説明される。代替の実施形態では、迅速接続メカニズム351は、直角排出口を使用する炭酸ガス供給源356に対して使用することができる。他の例では、迅速接続メカニズム351は、別の形態の垂直ではない排出口を有する炭酸ガス供給源に対して使用することができる。
【0043】
炭酸ガス供給源356からフローを起こすため、コントローラ120は、開口部355を提供するために炭酸ガス供給源356内の解除ピン354を押し下げるため、迅速接続メカニズム351内のレバー353と連通することができる。コントローラ120は、ソレノイドスイッチまたは当技術分野で知られている他の任意の電気機械デバイスを介してレバー353に伝えることができる。解除ピン354は、シュレーダバルブを含み得る。開口部355は、炭酸ガスが絞りシステム352を介して下流に流れるようにすることができる。ある例では、絞りシステム352は、炭酸ガス供給源356内の解除ピン354が押し下げられた時点で、高圧の下で炭酸ガス供給源356から来るガスの流量を低減された流量に制限するように構築することができる。絞りシステム352は、ガスの流量を制御してオペレーティングシステム1201内の過度の圧力を阻止するため、ガスの流量に対する制限を提供することができる。絞りシステム352は、ピストン、既定のオリフィスを有する金属円盤、バタフライ弁、または、当技術分野で知られている他の任意の電気機械閉塞部を含み得る。
【0044】
また、オペレーティングシステム1201は、ハウジング110内に配置された冷蔵カーボネータ360も含み得る。冷蔵カーボネータ360は、タンクヘッド3000を含み得る。冷蔵カーボネータ360は、圧力調整器341Bを介して炭酸ガス供給源356からタンクヘッド3000で炭酸ガスを受け取ることができる。炭酸ガス調整器341Bおよび/または絞りシステム352は、スティンガチューブ361と連通することができる。スティンガチューブ361は、冷蔵カーボネータ360内のその下部に向けて延在し得る。圧力逃し弁365は、冷蔵カーボネータ360上に配置することができる。圧力逃し弁365は従来の設計のものであり得る。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0045】
冷蔵カーボネータ360は、外側絶縁ジャケット391と、外側絶縁ジャケット391の内側の同心円状の真水貯蔵槽355と、真水貯蔵槽355の内側の同心円状の炭酸水貯蔵槽395とを含み得る。外側絶縁ジャケット391は、部分的に円筒の形状を有し得、いかなる長さまたは直径も有し得る。外側絶縁ジャケット391は、アクリルまたは同様のタイプの材料からなる外層と、良い熱絶縁特性を有する絶縁材料からなる内層とからできていてよい。他のタイプの材料も本明細書で使用することができる。冷蔵カーボネータ360は、炭酸水炭酸水再循環ループ20を含み得る。炭酸水再循環ループ20は、カーボネータ360の下部から炭酸水を引き出すタンクヘッド3000における再循環浸漬管367から、再循環調整器341Cに、そして、再循環ポンプ331に到達し、水注入口浸漬管366を通じて戻るように延在し得る。水注入口浸漬管366は、攪拌をその中で増大するために水を加速するように構成されたノズルを含み得る。水注入口浸漬管366は、直径狭小領域および同様のものを有し得る。その上、水注入口浸漬管366は、水注入口浸漬管366の長さに沿って1つまたは複数の穴を有し、炭酸水貯蔵槽395の内面に対して角度が設けられ、炭酸水貯蔵槽395内のアイスバンク385を超える炭酸水の循環を促進することができる。十分な循環の確保は、炭酸水貯蔵槽395全体を通じてアイスバンク385が不均一に形成されるのを防ぐことができる。再循環調整器341Cは従来の設計のものであり得る。あるいは、いかなるタイプのフロー制御デバイスも本明細書で使用することができる。炭酸水再循環ループ20は、水における良い炭酸ガス飽和および炭酸水貯蔵槽395内のアイスバンク385との熱交換を促進することができる。
【0046】
炭酸水貯蔵槽395は、外側絶縁ジャケット391の内側に配置することができ、その間の真水貯蔵槽355を定義することができる。炭酸水貯蔵槽395は、いかなる長さまたは直径も有し得る。炭酸水貯蔵槽395は、金属および良い熱伝達特性を有する他のタイプの材料からできていてよい。同様に、真水貯蔵槽355は、いかなる長さ、直径または容量も有し得る。炭酸水貯蔵槽395は、その中で水と炭酸ガスを混合するための加圧タンクであり得る。真水貯蔵槽355は、炭酸水貯蔵槽395を取り囲むことができる。真水貯蔵槽355は、水流入口50、三方弁341Aおよび充填ポンプ325を介して水注入口2と連通することができる。充填ポンプ325は従来の設計のものであり得る。水注入口2は、都市用水から供給することができる。逆に、水注入口2は、ハウジング110の外部の水貯蔵槽から供給することができる。水流入口50は、外側絶縁ジャケット391を通じて、真水貯蔵槽355の下部まで延在し得る。その上、水流入口50は、真水貯蔵槽355内の水の循環を促進するための角度が設けられた穴を有し得る。十分な循環の確保は、真水貯蔵槽355内でアイスバンク385が不均一に形成されるのを防ぐことができる。水流入口50は、真水貯蔵槽355内の真水とアイスバンク385との間の十分な熱交換を促進するため、水流出口70の反対側の、真水貯蔵槽355の下部またはその近くに位置し得る。
【0047】
水流出口70は、真水貯蔵槽355の上部の近くに位置し得る。代替の実施形態では、水流出口70は、真水とアイスバンク385との間の十分な熱交換をさらに促進するため、真水貯蔵槽355の水流入口50の反対側に位置し得る。水流出口70が真水貯蔵槽355の反対側に位置する場合、水は、排出口70に達するために炭酸水貯蔵槽395の周囲を、アイスバンク385を越えて流れなければならない可能性がある。水流出口70は、流出口調整器341Dを介して真水貯蔵槽355からディスペンサ200まで延在し得る。流出口調整器341Dは従来の設計のものであり得る。あるいは、いかなるタイプのフロー制御デバイスも本明細書で使用することができる。
【0048】
また、冷蔵カーボネータ360は、炭酸水貯蔵槽395に真水を供給するための、タンクヘッド3000における水流入口364も含み得る。水流入口364は、水流入口40、三方弁341Aおよび充填ポンプ325を介して水注入口2と連通することができる。水流入口364は、冷蔵カーボネータ360を通じて炭酸水貯蔵槽395内まで延在し得る。水流入口364は、攪拌をその中で増大するために水を加速するように構成された水ノズルを含み得る。水流入口364は、直径狭小領域および同様のものを有し得る。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0049】
冷蔵カーボネータ360は、濃縮飲料をその中で冷却するため、真水貯蔵槽355および炭酸水貯蔵槽395内に配置された多くの濃縮物コイルを含み得る。濃縮物コイルは、いかなるサイズ、形状または構成も有し得る。第1の濃縮物コイル60は、濃縮飲料310Aおよび310Bを冷却するために濃縮飲料310Aおよび310Bと連通し、第2の濃縮物コイル61は、濃縮飲料310Cおよび310Dを冷却するために濃縮飲料310Cおよび310Dと連通し、第3の濃縮物コイル62は、濃縮飲料310Eおよび310Fを冷却するために濃縮飲料310Eおよび310Fと連通し、第4の濃縮物コイル63は、濃縮飲料310Gおよび310Hを冷却するために濃縮飲料310Gおよび310Hと連通し、第5の濃縮物コイル64は、濃縮飲料310Iおよび310Jを冷却するために濃縮飲料310Iおよび310Jと連通し、第6の濃縮物コイル65は、濃縮飲料310Kおよび310Lを冷却するために濃縮飲料310Kおよび310Lと連通することができる。濃縮飲料は対にすることができる。例えば、310Aと310Bは同じブランドであり得る。いかなる数の濃縮物コイルも本明細書で使用することができる。
【0050】
濃縮物コイルは、冷蔵カーボネータ360を通じて延在する多くの濃縮物ポートを介して、冷蔵カーボネータ360を通じて延在し得る。したがって、濃縮飲料310A〜310Lは、濃縮物コイル60、61、62、63、64、65内で冷却するため、濃縮物ポンプ305を介して冷蔵カーボネータ360にポンプで注入し、次いで、分配ノズル200の方に送り出すことができる。多数の濃縮物コイルは炭酸水貯蔵槽395内まで延在し得、残りの濃縮物コイルは真水貯蔵槽355内まで延在し得る。
図1に示されるように、濃縮物コイル60および61は真水貯蔵槽355内まで延在し、濃縮物コイル62、63、64および65は炭酸水貯蔵槽395内まで延在する。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0051】
冷蔵カーボネータ360は、炭酸水貯蔵槽395内と真水貯蔵槽355内の両方まで延在するアイスバンク385を発生させるために適切な温度を維持するための冷蔵ユニットを含み得る。冷蔵ユニットは、コンプレッサ371、コンデンサ339および蒸発器ユニット381を含み得る。蒸発器ユニット381の蒸発コイルは、炭酸水貯蔵槽395の周りの真水貯蔵槽355内に配置することができる。蒸発器ユニット381は、いかなるサイズ、形状または構成も有し得る。他のタイプの冷却デバイスも本明細書で使用することができる。アイスバンク385は、アイスバンク最大/最小レベルセンサ1035を有し得る。アイスバンク最大/最小レベルセンサ1035から最大充填レベルの表示が受信され次第、コントローラ120は、コンプレッサ371を停止することができる。同様に、アイスバンク最大/最小レベルセンサ1035から最小充填レベルの表示が受信され次第、コントローラ120は、コンプレッサ371を作動することができる。
【0052】
また、冷蔵カーボネータ360は、タンクヘッド3000に位置する、温度センサ1010、レベルセンサ1020、タンク圧力センサ386および他のタイプのセンサも含み得る。レベルセンサ1020は、炭酸水貯蔵槽395内の最大カーボネータ水充填レベルを検出するように構成することができる。タンク圧力センサ386は、炭酸水貯蔵槽395内の最大カーボネータ圧力充填レベルを検出するように構成することができる。動作の際、飲料が分配された後、またはそうでなければ、炭酸水を補給する必要があると判断された後、水位が最大充填レベルに達したことをレベルセンサ1020が検出するまで、真水注入口2から水流入口40へ、そして、水流入口364を介して炭酸水貯蔵槽395内へ真水を移動させるため、三方弁341Aを切り替えることができる。流量計103は、炭酸水線10上および他の場所で使用することができる。センサ1010、1020および流量計1030は従来の設計のものであり得る。センサ1010、1020および流量計1030は、コントローラ120と連通することができる。他のコンポーネントおよび他の構成も本明細書で使用することができる。
【0053】
使用の際、濃縮飲料310A〜310Lおよび香味料315A〜315Dは、ハウジング110内に配置することができる。同様に、炭酸ガス供給源356も、ハウジング110内に配置することができる。再循環ポンプ331が炭酸水再循環ループ20を介して炭酸水貯蔵槽395を通じて炭酸水を循環し始めると同時に、充填ポンプ325は、冷蔵カーボネータ360の真水貯蔵槽355および炭酸水貯蔵槽395に水を充填することができる。同様に、その中の冷蔵カーボネータ360は、コンプレッサ371、コンデンサ339および蒸発器ユニット381を含む冷蔵ユニットを介してさらに冷却することができる。
【0054】
炭酸水貯蔵槽395および再循環ポンプ331内の内容物が、温度センサ1010によって検出される既定の温度に達した時点で、オペレーティングシステム1201は、消費者が消費者入力デバイス130を介して飲料を選択できるようにすることができる。濃縮飲料310A〜310Lおよび香味料315A〜315Dの少なくとも1つが使い尽くされた場合は、センサ1050、1060、1070、1080、1090、2000、2010、2020、2030、2040、2050および2060は、フローなしまたは低フロー状態を検出することができる。フローなしまたは低フロー状態が検出されると、センサは、対応する信号を制御デバイス120に伝達することができる。あるいは、ポンプ305のサイクルのパルス数を計算する制御デバイス120によって、濃縮飲料310A〜310Lおよび香味料315A〜315Dが使い尽くされたと判断することができる。個々の濃縮飲料または香味料が使い尽くされた場合は、制御デバイス120は、対応する残りの濃縮飲料に切り替えることができる。例えば、制御デバイス120は、センサ1050からの入力に基づいてまたはポンプのパルス計数に基づいて、濃縮飲料310Aが使い尽くされたと判断することができる。次いで、濃縮飲料310Aに代わって、バンク切替メカニズムを介して、濃縮飲料310Bを使用することができる。これにより、使い尽くされた濃縮飲料を取り換える前に、選択された飲料が依然として入手可能であるようにすることができる。制御デバイス120は、濃縮飲料が使い尽くされたという表示を生成することができる。例えば、飲料が使い尽くされたと制御デバイス120が判断次第、制御デバイス120は、例えば、130などのユーザインターフェースを介して、ユーザに信号を出力することができる。
【0055】
図2は、ユーザインターフェース130の概略図である。入力デバイス130は、従来のタッチスクリーン140または同様のタイプのユーザ入力デバイスであり得る。あるいは、機械デバイス、電気機械デバイス、音声デバイス、光学デバイスおよび同様のものも本明細書で使用することができる。この例では、タッチスクリーン140は、多くの飲料および多くの香味料を表す多くのアイコンを有し得る。第1の飲料アイコン150は第1の飲料を表し得、第2の飲料アイコン170は第2の飲料を表し得、第3の飲料アイコン190は第3の飲料を表し得、第4の飲料アイコン210は第4の飲料を表し得る。いかなる数の飲料アイコンおよび飲料も本明細書で使用することができる。また、タッチスクリーン140は、多くの香味料を表す多くの香味料アイコンも含み得る。第1の香味料アイコン230は第1の香味料を表し得、第2の香味料アイコン250は第2の香味料を表し得、第3の香味料アイコン270は第3の香味料を表し得、第4の香味料アイコン290は第4の香味料を表し得る。いかなる数の香味料アイコンおよび香味料も本明細書で使用することができる。その上、飲料アイコンは、香味料アイコンとは異なるページに現れ得る。
【0056】
個々の濃縮飲料または香味料が使い尽くされた場合は、制御デバイス120は、対応する残りの濃縮飲料に切り替えることができる。例えば、センサ1050は、濃縮飲料310Aのフローなしまたは低フロー状態を検出することができる。あるいは、制御デバイス120は、濃縮物ポンプ305が飲料3104Aの最大数のパルスを発したと判断することができる。次いで、濃縮飲料310Aに代わって、濃縮飲料310Bを使用することができる。濃縮飲料310A〜310Lまたは香味料315A〜315D内の濃縮物が使い尽くされたという表示が制御デバイス120から受信され次第、制御デバイス120は、ユーザインターフェース130を介して、ユーザに信号を出力することができる。ユーザインターフェース130は、対応するアイコンをハイライトする(150A)こと、対応するアイコン上に小さな表示170Aを提供すること、または、ユーザインターフェース上の売り切れのブランドもしくは香味料と関連付けられた他の視覚インジケータによって、売り切れのまたは使い尽くされた濃縮物の状態を表示することができる。小さな表示170Aは、飲料または香味料アイコン全体を覆わない、照らされたドット、三角形または他のより小さな形状を含み得る。対応する濃縮飲料または香味料が補給された場合は、センサは、補給された濃縮飲料または香味料を検出することができる。それに続いて、制御デバイス120は、ユーザインターフェース130を介するユーザへの信号を除去することができる。ユーザインターフェース上の売り切れ表示により、要員、要員マネージャ、小売業者、マネージャまたは保守技術員は、取り換える必要のあるブランドを迅速に特定することができる。このことは、昼食で込み合う前など、短時間で多くのユーザが使用する間に特に役立てることができる。
【0057】
図3は、本開示の実施形態と一致する、複数の香味付けされたブランドを分配するための方法400に関与する一般的な段階について記載するフローチャートである。方法1400は、
図1および2に関して上記でさらに詳細に説明されるように、ハウジング110内に配置されたオペレーティングシステム1201を使用して実装することができる。方法1400の段階を実装する方法については、以下でさらに詳細に説明する。
【0058】
方法1400は、ブロック1405で始まり、冷蔵カーボネータ360がユーザインターフェース130で飲料選択を受信することができる段階310に進む。例えば、ユーザは、第1の飲料アイコン150、第2の飲料アイコン170、第3の飲料アイコン190、第4の飲料アイコン210に触れることによって、飲料の品揃え間で選択することができる。いかなる数の飲料の飲料アイコンも本明細書で使用することができる。例えば、ユーザは、ディスプレイにわたってユーザの指をスライドすることによってスクロールし、所望のアイコンをタップすることによって選択を行うことができる。
【0059】
第2のユーザ入力は、インターフェース130で受信することができる。例えば、所望の主力ブランドを選択した後、ユーザには、その主力ブランドの様々な香味料に対するメニューを提示することができる。例えば、ユーザは、第1の香味料アイコン230、第2の香味料アイコン250、第3の香味料アイコン270、第4の香味料アイコン290に触れることによって、香味料の品揃え間で選択することができる。いかなる数の香味料の香味料アイコンも本明細書で使用することができる。例えば、ユーザがCoca-Cola(登録商標)を選択した場合、第2のメニューが現れ、Coca-Cola(登録商標)、Vanilla Coke(登録商標)、Cherry Coke(登録商標)および同様のものを表示することができる。飲料を分配するための第3のユーザ入力は、タッチスクリーン上の吐出ボタン、レバー、「押して吐き出し」ボタン、または、タッチスクリーンとは別の他の機械もしくは電気入力を含み得る。
【0060】
方法1400は、少なくとも1つの濃縮飲料または香味料の売り切れ状態を検出することができる段階1420を継続することができる。売り切れ状態が濃縮飲料310A〜310Lまたは香味料315A〜315D内に存在するという表示が制御デバイス120から受信され次第、制御デバイス120は、ユーザインターフェース130を介して、ユーザに信号を出力することができる。ユーザインターフェース130上の売り切れ表示により、要員、要員マネージャ、小売業者、マネージャまたは保守技術員は、取り換える必要のあるブランドまたは香味料を迅速に特定することができる。
【0061】
方法1400は、ユーザインターフェース130が濃縮飲料または香味料の少なくとも1つの売り切れ状態を表示することができる段階1430を継続することができる。表示は、特定のアイコンをハイライトする(150A)こと、特定のアイコン上に小さな表示170Aを提供すること、または、ユーザインターフェース上の売り切れのブランドもしくは香味料と関連付けられた他の視覚インジケータによって、達成することができる。小さな表示は、飲料または香味料アイコン全体を覆わない、照らされたドット、三角形または他のより小さな形状を含み得る。特定の濃縮飲料が補給された場合は、センサは、補給された濃縮飲料または香味料を検出することができる。それに続いて、制御デバイス120は、ユーザインターフェース130を介してユーザに送信された信号を除去することができる。
【0062】
その上、個々の濃縮飲料または香味料が使い尽くされたことを検出次第、制御デバイス120は、段階1440で、対応する二次的な濃縮飲料または対応する二次的な香味料に切り替えることができる。例えば、センサ1050は、濃縮飲料310Aの売り切れ状態を検出することができる。濃縮飲料310Aに代わって、バンク切替メカニズムを介して、濃縮飲料310Bを使用することができる。これにより、使い尽くされた濃縮飲料を取り換える前に、選択された飲料が依然として入手可能であるようにすることができる。
【0063】
本開示は、特定の好ましいおよび代替の実施形態の観点から説明してきたが、それらの実施形態に限定されない。本開示によって依然として包含されよう代替の実施形態、例および変更形態は、特に前述の教示を踏まえて、当業者が作成することができる。さらに、本開示を説明するために使用される用語は、限定よりむしろ説明の文言の性質を有することが意図されることを理解すべきである。
【0064】
また、当業者であれば、上記で説明される好ましいおよび代替の実施形態の様々な適合形態および変更形態は、本開示の範囲および趣旨から逸脱することなく構成できることも理解されよう。したがって、添付の特許請求の範囲内において、本明細書で具体的に説明されるもの以外で本開示を実践できることを理解されたい。