特許第6455512号(P6455512)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6455512
(24)【登録日】2018年12月28日
(45)【発行日】2019年1月23日
(54)【発明の名称】ブリケットマシン
(51)【国際特許分類】
   B30B 11/00 20060101AFI20190110BHJP
   B30B 11/18 20060101ALI20190110BHJP
【FI】
   B30B11/00 F
   B30B11/18
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-529332(P2016-529332)
(86)(22)【出願日】2015年6月15日
(86)【国際出願番号】JP2015067192
(87)【国際公開番号】WO2015198902
(87)【国際公開日】20151230
【審査請求日】2017年9月27日
(31)【優先権主張番号】特願2014-127879(P2014-127879)
(32)【優先日】2014年6月23日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000191009
【氏名又は名称】新東工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100071010
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 行造
(74)【代理人】
【識別番号】100118647
【弁理士】
【氏名又は名称】赤松 利昭
(74)【代理人】
【識別番号】100138438
【弁理士】
【氏名又は名称】尾首 亘聰
(74)【代理人】
【識別番号】100138519
【弁理士】
【氏名又は名称】奥谷 雅子
(74)【代理人】
【識別番号】100123892
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 忠雄
(74)【代理人】
【識別番号】100169993
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 千裕
(74)【代理人】
【識別番号】100185535
【弁理士】
【氏名又は名称】逢坂 敦
(72)【発明者】
【氏名】清水 正紀
【審査官】 石川 健一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−050844(JP,A)
【文献】 特開2001−009834(JP,A)
【文献】 特開2004−237296(JP,A)
【文献】 特開平11−123598(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B30B 11/16−11/18
B30B 11/00
B01J 2/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一ロール軸に固定される第一ロールと、
第二ロール軸に固定され、前記第一ロールと平行に配置されると共に、前記第一ロールと協動して原料を加圧固化してブリケットを圧縮成形する第二ロールと、
前記第一ロール軸及び前記第二ロール軸に回転駆動力を発生させる駆動部と、
前記第一ロール軸を軸支する固定側軸受ユニットと、
前記第二ロール軸を軸支すると共に、前記固定側軸受ユニットに対して前記第一ロールの回転軸に直交する方向に接近および離隔可能な可動側軸受ユニットと、
前記固定側軸受ユニット及び前記可動側軸受ユニットを覆うカバーと、
前記カバーに連結され、前記第一ロールおよび前記第二ロールの近傍の上方に位置するホッパと、
を備えるブリケットマシンにおいて、
前記ホッパは、前記カバーに固定された固定ホッパ部と、固定ホッパ部と一体的に形成されており、かつ水平方向に開閉可能である可動ホッパ部よりなり、前記可動ホッパ部は固定ホッパ部と、ホッパの縦軸方向に沿った面で分割されて形成され
前記固定ホッパ部と前記可動ホッパ部はリンク機構によって開閉可能に固定されており、前記リンク機構の一端が前記固定ホッパ部の片側端に連結されると共に、前記リンク機構の他端が前記可動ホッパ部の片側端に連結されていることを特徴とするブリケットマシン。
【請求項2】
前記固定ホッパ部と前記可動ホッパ部とは、双方の分割面同士を面合せしてボルトナットで固定したことを特徴とする請求項1記載のブリケットマシン。
【請求項3】
前記ホッパ内部には原料を前記第一ロールおよび前記第二ロールに供給するためのフィーダスクリュを備えることを特徴とする請求項1に記載のブリケットマシン。
【請求項4】
前記フィーダスクリュは軸一体型の減速機付モータで駆動することを特徴とする請求項に記載のブリケットマシン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブリケットを製造するためのブリケットマシンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ブリケットマシンとしては、ブリケットの原料を貯蔵させるホッパが、原料を加圧固化してブリケットを圧縮形成する一対のロールの上部に位置しており、ホッパ内部には、原料を一対のロールに供給するためのフィーダスクリュを有し、ホッパ上部に取り外し可能な蓋部を有しているものが公知にされている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−123598
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ホッパ内部を清掃する際またはフィーダスクリュを交換する際には、ホッパ内部を確認し、交換作業を可能な状態にする必要がある。特許文献1に記載のホッパは、ホッパ内部を清掃する際、或いは、フィーダスクリュを交換する際、都度上蓋とフィーダスクリュをホッパから取り外す必要がある。この際、別途クレーン等の吊り具と多数の作業者を必要とするため、多くの工数を費やしてしまうという問題がある。
【0005】
また、従来フィーダスクリュは、モータにおける回転軸の回転速度を、減速機でトルクに変換して駆動させていた。この構成では、モータにおける回転軸と減速機を連結させるために、軸継手(カップリング)を要してしまう。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、クレーン等の吊り具を用いることなく、人力で容易にホッパ内部を確認でき、また、フィーダスクリュの交換作業を可能な状態にすることができる、ブリケットマシンを提供することを目的とする。また、フィーダスクリュを駆動させるモータの回転軸と減速機とを連結させる軸継手を不要とする、ブリケットマシンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、第1の発明のブリケットマシンは、第一ロール軸に固定される第一ロールと、第二ロール軸に固定され、前記第一ロールと平行に配置されると共に、前記第一ロールと協動して原料を加圧固化してブリケットを圧縮成形する第二ロールと、前記第一ロール軸及び前記第二ロール軸に回転駆動力を発生させる駆動部と、前記第一ロール軸を軸支する固定側軸受ユニットと、前記第二ロール軸を軸支すると共に、前記固定側軸受ユニットに対して前記第一ロールの回転軸に直交する方向に接近および離隔可能な可動側軸受ユニットと、前記固定側軸受ユニット及び前記可動側軸受ユニットを覆うカバーと、前記カバーに連結され、前記第一ロール及び前記第二ロールの近傍の上方に位置するホッパと、を備えるブリケットマシンにおいて、前記ホッパは、前記カバーに固定された固定ホッパ部と、固定ホッパ部と一体的に形成されており、かつ水平方向に開閉可能である可動ホッパ部よりなり、前記可動ホッパ部は固定ホッパ部と、ホッパの縦軸方向に沿った面で分割されて形成されることを特徴とする。
【0008】
このブリケットマシンによれば、ホッパは縦軸方向に沿った面で分割され、かつ水平方向に開閉可能であるように形成されているので、クレーン等の吊り具を用いることなく、人力で容易にホッパ内部を確認でき、また、フィーダスクリュの交換作業を可能な状態にすることができる。
【0009】
第2の発明のブリケットマシンは、第1の発明のブリケットマシンにおいて、前記固定ホッパ部と前記可動ホッパ部はリンク機構によって開閉可能に固定されており、前記リンク機構の一端が前記固定ホッパ部の片側端に連結されると共に、前記リンク機構の他端が前記可動ホッパ部の片側端に連結されていることを特徴とする。
【0010】
第2の発明のブリケットマシンによれば、簡便な構造で、安価にホッパの開閉構造を構成することができる。
【0011】
第3の発明のブリケットマシンは、第1の発明又は第2の発明のブリケットマシンにおいて、前記固定ホッパ部と前記可動ホッパ部とは、双方の分割面同士を面合せしてボルトナットで固定したことを特徴とする。
【0012】
第4の発明のブリケットマシンは、第1の発明又は第2の発明のブリケットマシンにおいて、前記ホッパ内部には原料を前記第一ロール及び前記第二ロールに供給するためのフィーダスクリュを備えることを特徴とする。
【0013】
第5の発明のブリケットマシンは、第4の発明のブリケットマシンにおいて、前記フィーダスクリュは軸一体型の減速機付モータで駆動することを特徴とする。
【0014】
第5の発明のブリケットマシンによれば、フィーダスクリュを駆動するためのモータは減速機付であり、モータと減速機が一体となっている。そのため、フィーダスクリュは軸継手を用いずに駆動することができ、部品点数の削減に貢献する。また、減速機付モータは、モータと減速機が一体となっているため、モータと減速機が別々になっているものと比較して、交換が容易である。
【発明の効果】
【0015】
以上既述したように、本発明によれば、ホッパ内を清掃する際、或いは、フィーダスクリュ交換の際、クレーン等の吊り具を用いることなく、人力で容易にホッパ内部を確認でき、清掃可能な状態にできるため、作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係るブリケットマシンの、固定ホッパ部と可動ホッパ部が開いた状態を示す正面図である。
図2】本発明の一実施形態に係るブリケットマシンの、固定ホッパ部と可動ホッパ部が閉じた状態を示す側面図である。
図3】本発明の一実施形態に係るブリケットマシンの、固定ホッパ部と可動ホッパ部が開いた状態を示す平面図である。
図4図2に示されるカバー内部と、駆動部と、第一ロールと、第二ロールとのA−A線矢視図である。
図5】ホッパ内部におけるフィーダスクリュ、及び、軸一体型の減速機付モータを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明のブリケットマシンの実施形態の一例を実施形態として、図面を参照して説明する。以下の説明において上下左右方向は特に断りのない限り図中における方向を指す。なお、本発明は本実施形態の構成に限られず、必要に応じて適宜変更することができる。
【0018】
図1及び図2に示されるように、本発明の一実施形態に係るブリケットマシン01は、第一ロール11、第二ロール12、駆動部15、ホッパ18、及び、フィーダスクリュ19を備えている。
【0019】
図4に示されるように、第一ロール11及び第二ロール12は、それぞれ輪状に形成されており、互いの回転軸線L1及びL2が平行になるように配置されている。また、第一ロール11及び第二ロール12の各々の外周面には、複数の凹状のポケット(図示せず)がそれぞれ形成されている。そして第一ロール11に形成されたポケットと、第二ロール12に形成されたポケットとは、各外周面における周方向に整合する位置に形成されている。
【0020】
図4に示されるように、駆動部15には、出力軸24が設けられている。また、出力軸24の一端には、この出力軸24よりも大径の第一ロール軸13が同軸一体に連結している。
【0021】
第一ロール軸13には、駆動部15側から順に、各々直径が異なる、段部13aと、段部13bと、段部13cと、段部13dとを有している。本実施形態では、段部13aと段部13cの径は、段部13bの径よりも小さい。また、段部13dの径は段部13cの径よりも小さい。
【0022】
第二ロール軸14も第一ロール軸13と同様の構成をとっており、駆動部15側から順に、各々直径が異なる、段部14aと、段部14bと、段部14cと、段部14dとを有している。本実施形態では、段部14aと段部14cの径は、段部14bの径よりも小さい。また、段部14dの径は段部14cの径よりも小さい。
【0023】
第一ロール11は、図4に示されるように、第一ロール軸13の段部13dに、段部13cと段部13dとの境目に第一ロール11の端面が接触するように組付けられる。
【0024】
第二ロール12も第一ロール11と同様の構成をとっており、第二ロール軸14の段部14dに、段部14cと段部14dとの境目に第二ロール12の端面が接触するように組付けられる。
【0025】
図2に示されるように、ブリケットマシン01には、ブリケットマシン01の外枠を構成するカバー21を備えている。カバー21の内側には、第一ロール軸13を支持する一対の第一軸受25を備えた固定側軸受ユニット16が設けられている。2つの第一軸受25の内、1つは段部13aに設けられ、他の1つは第一軸受25の端面が段部13bと段部13cとの境目に接触するように設けられる。
【0026】
また、カバー21の内側には、第二ロール軸14を支持する一対の第二軸受26を備えた可動側軸受ユニット17が設けられている。2つの第二軸受26の内、1つは段部14aに設けられ、他の1つは第二軸受26の端面が段部14bと段部14cとの境目に接触するように設けられる。
【0027】
図4に示されるように、可動側軸受ユニット17は、固定側軸受ユニット16に対して、第一ロール11の回転軸に直交する方向に接近及び離隔可能に設けられている。固定側軸受ユニット16と可動側軸受ユニット17との間には、クリアランス調整用スペーサ(図示せず)が設けられている。これにより、第一ロール11と第二ロール12との間にクリアランスが形成される。
【0028】
ホッパ18は、図1に示されるように、第一ロール11及び第二ロール12の上方に配置されており、フィーダスクリュ19は、ホッパ18内に設けられている。また、フィーダスクリュ19の上部には、減速機付モータ23が設けられている。減速機付モータ23とフィーダスクリュ19は、減速機付モータ23から発生した回転駆動力がフィーダスクリュ19に伝達されるように連結される。
【0029】
ホッパ18は、図1に示されるように、カバー21(図2)に固定された固定ホッパ部32と、固定ホッパ部32と一体的に形成されており、かつ水平方向に開閉可能である可動ホッパ部33よりなり、前記可動ホッパ部33は固定ホッパ部32と、ホッパ18の縦軸方向に沿った面で分割されて形成されている。また、ホッパ18における固定ホッパ部32と可動ホッパ部33とは、リンク機構34(図3)によって、開閉可能に固定されている。そして、図1に示されるように、固定ホッパ部32は固定側平面部55を備えており、可動ホッパ部33は可動側平面部56を備えている。固定ホッパ部32と可動ホッパ部33が開いた状態において、固定側平面部55と可動側平面部56は接触しておらず、固定ホッパ部32と可動ホッパ部33が閉じた状態において、固定側平面部55と可動側平面部56は接触している。また、閉じた状態において、図2に示されるように、手持部57が作業者側(図2の右面)から見えるように、可動ホッパ部33に固定されている。そして、固定側平面部55及び可動側平面部56には、それぞれボルトを通すための貫通した穴である、締結穴71及び締結穴72が複数箇所に形成されている。本実施形態では、締結穴71と締結穴72は、それぞれ8箇所ずつ形成されている。
【0030】
リンク機構34は、図3に示されるように、第一アーム51と第二アーム52からなる。第一アーム51の一端は固定ホッパ部32の片側端から外側に延びる板状の固定側延出部53に、軸により回動可能に連結され、第一アーム51の他端には、第二アーム52の一端が軸周りに回動可能に連結されている。また、第二アーム52の他端は、可動ホッパ部33の片側端から外側に延びる板状の可動側延出部54に、回動軸により回動可能に連結されている。
【0031】
減速機付モータ23は、図5に示されるように、軸一体型の減速機モータを用いており、モータ部23aと、減速部23bと、中空軸23cと、を備えている。ここで、軸一体型とは、フィーダスクリュ19にトルクを伝達する軸が、減速機付モータに付属していることをいう。本実施形態では、減速機付モータ23として、モータ部23aの回転軸と中空軸23cとが直交している、直交軸一体型の減速機付モータを用いている。
【0032】
フィーダスクリュ19は、伝達部19aと押圧部19bで構成される。伝達部19aは、減速機付モータ23における中空軸23cに嵌合する嵌合軸19cと、フランジ19dと、を備えており、押圧部19bは、スクリュ部19eと、フランジ19fと、を備えている。また、フランジ19dとフランジ19fがボルトナットによって締結されることにより、伝達部19aと押圧部19bとが同軸一体で連結される。
【0033】
第一ロール軸13における段部13aには、第一歯車29が設けられる。第一歯車29の端面は段部13aと段部13bとの境目に接触している。また、第二ロール軸14における段部14aには、第二歯車30が設けられる。第二歯車30の端面は段部14aと段部14bとの境目に接触している。そして、第一歯車29と第二歯車30とは双方の歯部が互いに係合される。
【0034】
可動側軸受ユニット17に対する固定側軸受ユニット16の反対側には、油圧シリンダ31が配置されている。油圧シリンダ31は、第二ロール12の回転中心の直交方向を軸方向として配置されると共に、シリンダロッド(図示せず)を有している。さらに、可動側軸受ユニット17とシリンダロッドとの間には、ロードセル(図示せず)が配置されている。ロードセルの中心とシリンダロッドの軸心は同一軸状にある。シリンダロッドが作動されることで、可動側軸受ユニット17が固定側軸受ユニット16側へ押されて、第一ロール11と第二ロール12との間に圧力が作用するようになっている。この際、ロードセルによって、第一ロール11と第二ロール12との間の圧力が検出されて、第一ロール11と第二ロール12との間の圧力を調整することができる。
【0035】
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
【0036】
ブリケットマシン01によりブリケットを圧縮形成する際には、ボルトナットを用いて、固定ホッパ部32と可動ホッパ部33を固定する。より具体的には、固定ホッパ部32における固定側平面部55と可動ホッパ部33における可動側平面部56とを接触させた状態で、ボルトナットを締結穴71及び締結穴72に通して締結固定することで、固定ホッパ部32と可動ホッパ部33が固定される。
【0037】
このブリケットマシン01では、駆動部15が駆動されると、駆動部15の回転駆動力がまず、第一ロール軸13に伝達される。第一ロール軸13に設けられている第一歯車29と第二ロール軸14に設けられている第二歯車30は係合しているため、第一ロール軸13の回転駆動力は第二ロール軸14に伝達され、互いに反対方向に回転する。また、この状態で、減速機付モータ23を駆動すると、減速機付モータ23における中空軸23cが回転し、中空軸23cに嵌合している嵌合軸19cが回転することで、フィーダスクリュ19が回転する。そして、ホッパ18内の原料がフィーダスクリュ19から第一ロール11と第二ロール12との間に押し込まれる。そして第一ロール11及び第二ロール12の各々の外周面に形成されたポケットが協動して原料を加圧固化することで、ブリケットが圧縮形成される。
【0038】
ホッパ18の内部を清掃する時等、ホッパ18を開く際には、以下の手順で開くことができる。まず、締結穴71及び締結穴72を通して締結固定されているボルトナットを外す。次に、手持部57を引く。リンク機構34は、固定ホッパ部32と可動ホッパ部33を連結しており、手持部57を引くことに伴って第一アーム51と第二アーム52が回動する。そのため、図1に示されるように、固定ホッパ部32に対して可動ホッパ部33が開く。
【0039】
このブリケットマシン01によれば、ホッパ18が、固定ホッパ部32と可動ホッパ部33とは、ホッパの縦軸方向に沿った面で分割されて形成されており、固定ホッパ部32と可動ホッパ部33がリンク機構34によって開閉可能に固定されているので、ホッパ18を人力で容易に固定ホッパ部32と可動ホッパ部33とに開いた状態にすることができる。これにより、ホッパ18の内部の清掃及びその他ホッパ18の内部に関する作業において、作業性を向上させることができる。
【0040】
また、フィーダスクリュ19の駆動に、モータと減速機の機能が一体となっている減速機付モータ23を用いることにより、モータと減速機を連結するために要する軸継手が不要となる。これにより、部品点数の削減に貢献できる。
【0041】
次に、本発明の一実施形態の変形例について説明する。
【0042】
上記実施形態では、図1に示されるように、固定側延出部53は、固定ホッパ部32の左側に備えられており、可動ホッパ部33の固定ホッパ部32に対する開き方は、左開きであるが、固定側延出部53を固定ホッパ部32の右側に備えて、可動ホッパ部33の固定ホッパ部32に対する開き方を右開きとしても良い。
【0043】
上記実施形態では、減速機付モータ23として、直交軸一体型の減速機付モータを用いたが、モータ部23aの回転軸と中空軸23cとが平行関係にある平行軸一体型の減速機付モータを用いても良い。
【0044】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものではなく、上記以外にも、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【0045】
この出願は、日本国で2014年6月23日に出願された特願2014−127879号に基づいており、その内容は本出願の内容として、その一部を形成する。
また、本発明は上述の詳細な説明により更に完全に理解できるであろう。しかしながら、詳細な説明および特定の実施例は、本発明の望ましい実施の形態であり、説明の目的のためにのみ記載されているものである。この詳細な説明から、種々の変更、改変が、当業者にとって明らかだからである。
出願人は、記載された実施の形態のいずれをも公衆に献上する意図はなく、開示された改変、代替案のうち、特許請求の範囲内に文言上含まれないかもしれないものも、均等論下での発明の一部とする。
本明細書あるいは請求の範囲の記載において、名詞及び同様な指示語の使用は、特に指示されない限り、または文脈によって明瞭に否定されない限り、単数および複数の両方を含むものと解釈すべきである。本明細書中で提供されたいずれの例示または例示的な用語(例えば、「等」)の使用も、単に本発明を説明し易くするという意図であるに過ぎず、特に請求の範囲に記載しない限り本発明の範囲に制限を加えるものではない。
【符号の説明】
【0046】
01 ブリケットマシン
11 第一ロール
12 第二ロール
13 第一ロール軸
14 第二ロール軸
15 駆動部
16 固定側軸受ユニット
17 可動側軸受ユニット
18 ホッパ
19 フィーダスクリュ
21 カバー
23 減速機付モータ
24 出力軸
25 第一軸受
26 第二軸受
29 第一歯車
30 第二歯車
31 油圧シリンダ
32 固定ホッパ部
33 可動ホッパ部
34 リンク機構
51 第一アーム
52 第二アーム
53 固定側延出部
54 可動側延出部
55 固定側平面部
56 可動側平面部
57 手持部
71 締結穴
72 締結穴
図1
図2
図3
図4
図5