(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6455641
(24)【登録日】2018年12月28日
(45)【発行日】2019年1月23日
(54)【発明の名称】エレベーターのバッテリー診断装置
(51)【国際特許分類】
B66B 5/00 20060101AFI20190110BHJP
B66B 1/34 20060101ALI20190110BHJP
【FI】
B66B5/00 G
B66B1/34 A
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-536224(P2018-536224)
(86)(22)【出願日】2018年4月13日
(86)【国際出願番号】JP2018015571
【審査請求日】2018年7月10日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100142642
【弁理士】
【氏名又は名称】小澤 次郎
(72)【発明者】
【氏名】後藤 勝彦
【審査官】
羽月 竜治
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−219210(JP,A)
【文献】
特開2014−059270(JP,A)
【文献】
特開2013−225441(JP,A)
【文献】
特開2009−215023(JP,A)
【文献】
特開2012−083179(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 1/00− 1/52
B66B 5/00− 5/28
G08B 23/00−31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物に設けられたエレベーターの監視装置のモードが通常モードからバッテリー劣化判定モードに切り替えられた際に、前記監視装置のバックアップ用の電源として設けられたバッテリーの状態を判定する判定部と、
前記監視装置のモードがバッテリー劣化判定モードのときに前記判定部により前記バッテリーが劣化状態にないと判定された場合、前記バッテリーからの電力を利用した前記監視装置の実負荷テストとして、前記監視装置への電源が遮断されることを模擬し、前記監視装置が前記バッテリーからの電力を利用して動作するテストを実施する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記監視装置への電源が遮断されたことを示す情報として、モードが通常モードであるときと区別し得る情報を外部に送信するエレベーターのバッテリー診断装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記監視装置のモードがバッテリー劣化判定モードのときに前記判定部により前記バッテリーが劣化状態にあると判定された場合、前記バッテリーが劣化状態にあることを示す情報を外部に送信する請求項1に記載のエレベーターのバッテリー診断装置。
【請求項3】
前記監視装置のモードがバッテリー劣化判定モードの際に、前記バッテリーの特性を測定する測定部、
を備え、
前記判定部は、前記測定部により測定された特性に基づいて前記バッテリーの状態を判定する請求項1または請求項2に記載のエレベーターのバッテリー診断装置。
【請求項4】
前記測定部が前記バッテリーの特性を測定した際に、当該特性の測定日時の情報と当該特性の情報とを対応付けて記憶する記憶部、
を備えた請求項3に記載のエレベーターのバッテリー診断装置。
【請求項5】
前記測定部が前記バッテリーの特性を測定した際に、当該特性の測定日時の情報と当該特性の情報と前記バッテリーが設けられた地域の情報とを対応付けて記憶する記憶部、
を備えた請求項3に記載のエレベーターのバッテリー診断装置。
【請求項6】
前記判定部は、前記測定部が前記バッテリーの特性を測定した際に、当該特性に基づいて前記バッテリーの状態を判定する際の基準を更新する請求項4または請求項5に記載のエレベーターのバッテリー診断装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベーターのバッテリー診断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、エレベーターの監視装置を開示する。当該監視装置においては、実負荷テストが実施される。実負荷テストにおいては、監視装置への電源が停電等により遮断されることを模擬し、監視装置は、バッテリーからの電力を利用して動作する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】日本特開2013−216460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の監視装置において実負荷テストを試みた際、バッテリーからの電力が不足している場合もある。この場合、監視装置が動作せず、監視装置の実負荷テストが実施されない。
【0005】
この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、監視装置の実負荷テストが無用に試みられることを防止できるエレベーターのバッテリー診断装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るエレベーターのバッテリー診断装置は、建築物に設けられたエレベーターの監視装置のモードが通常モードからバッテリー劣化判定モードに切り替えられた際に、前記監視装置のバックアップ用の電源として設けられたバッテリーの状態を判定する判定部と、前記監視装置のモードがバッテリー劣化判定モードのときに前記判定部により前記バッテリーが劣化状態にないと判定された場合、前記バッテリーからの電力を利用した前記監視装置の実負荷テストとして、
前記監視装置への電源が遮断されることを模擬し、前記監視装置が前記バッテリーからの電力を利用して動作するテストを実施する制御部と、を備え、前記制御部は、
前記監視装置への電源が遮断されたことを示す情報として、モードが通常モード
であるときと区別し得る情報を外部に送信する。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、バッテリーが劣化状態にない場合、監視装置の実負荷テストが実施される。このため、監視装置の実負荷テストが無用に試みられることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1におけるエレベーターのバッテリー診断装置が適用されるエレベーターシステムの構成図である。
【
図2】実施の形態1におけるエレベーターのバッテリー診断装置としての監視装置のブロック図である。
【
図3】実施の形態1におけるエレベーターのバッテリー診断装置としての監視装置の動作の概要を説明するためのフローチャートである。
【
図4】実施の形態1におけるエレベーターのバッテリー診断装置としての監視装置の要部のハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0010】
実施の形態1.
図1は実施の形態1におけるエレベーターのバッテリー診断装置が適用されるエレベーターシステムの構成図である。
【0011】
図1のエレベーターシステムにおいて、昇降路1は、図示されない建築物の各階を貫く。機械室2は、昇降路1の直上に設けられる。巻上機3は、機械室2の内部に設けられる。巻上機3は、綱車4を備える。そらせ車5は、機械室2の内部に設けられる。そらせ車5は、綱車4に隣接する。主ロープ6は、綱車4とそらせ車5とに巻き掛けられる。
【0012】
かご7は、昇降路1の内部に設けられる。かご7は、主ロープ6の一側に吊るされる。おもり8は、昇降路1の内部に設けられる。おもり8は、主ロープ6の他側に吊るされる。
【0013】
制御装置9は、機械室2の内部に設けられる。監視装置10は、機械室2の内部に設けられる。監視装置10は、制御装置9に電気的に接続される。バッテリー11は、機械室2の内部に設けられる。例えば、バッテリー11は、監視装置10の内部に設けられてもよい。バッテリー11は、監視装置10に電気的に接続される。バッテリー11は、監視装置10のバックアップ用の電源として設けられる。例えば、バッテリー11は、ニッカド電池である。例えば、バッテリー11は、ニッケル水素電池である。
【0014】
情報センター装置12は、エレベーターが設けられた建築物から離れた位置に設けられる。例えば、情報センター装置12は、エレベーターの管理会社に設けられる。
【0015】
制御装置9は、エレベーターを全体的に制御する。例えば、エレベーターの運転モードが通常モードの際、制御装置9は、エレベーターの呼びに応じてかご7を走行させる。
【0016】
監視装置10は、エレベーターの状態を監視する。例えば、エレベーターの運転モードが通常モードの際にエレベーターの異常が発生した場合、監視装置10は、当該異常を示す情報を情報センター装置12に送信する。例えば、監視装置10への電源が停電等により遮断された場合、監視装置10は、当該電源が遮断されたことを示す情報を情報センター装置12に送信する。この際、監視装置10は、バッテリー11からの電力を利用して動作する。
【0017】
次に、
図2を用いて、監視装置10を説明する。
図2は実施の形態1におけるエレベーターのバッテリー診断装置としての監視装置のブロック図である。
【0018】
図2に示されるように、監視装置10は、切替部13と監視部14と測定部15と記憶部16と判定部17と制御部18とを備える。
【0019】
切替部13は、監視装置10のモードを切り替え得るように設けられる。具体的には、切替部13は、監視装置10のモードを通常モードとバッテリー劣化判定モードとの間で切り替える。
【0020】
監視部14は、監視装置10のモードに応じて監視対象を変更し得るように設けられる。例えば、監視装置10のモードが通常モードである場合、監視部14は、エレベーターの状態を監視する。例えば、監視装置10のモードが劣化判定モードである場合、監視部14は、バッテリー11の状態を監視する。
【0021】
測定部15は、バッテリー11の特性を測定し得るように設けられる。例えば、測定部15は、バッテリー11に0Hzから数MHzの周波数の交流電圧を印加してバッテリー11のインピーダンスを測定する。
【0022】
記憶部16は、測定部15の測定結果を示す情報を記憶し得るように設けられる。例えば、測定部15がバッテリー11の特性を測定した際に、記憶部16は、当該特性の測定日時の情報と当該特性の情報とを対応付けて記憶する。
【0023】
判定部17は、測定部15の測定結果に基づいてバッテリー11の状態を判定し得るように設けられる。例えば、判定部17は、測定部15の測定結果と記憶部16に記憶された基準との比較結果に基づいてバッテリー11の状態を判定する。判定部17は、例えば測定日時から3ヶ月経過するとバッテリー11の劣化が見込まれると判断される場合にバッテリー11が劣化状態であると判定する。
【0024】
制御部18は、切替部13の動作と測定部15の動作とを制御し得るように設けられる。例えば、制御部18は、予め設定された測定時間に切替部13を動作することにより監視装置10のモードを通常モードからバッテリー劣化診断モードに切り替える。例えば、監視装置10のモードがバッテリー劣化判定モードのときに判定部17によりバッテリー11が劣化状態にないと判定された場合、制御部18は、バッテリー11からの電力を利用して監視装置10の実負荷テストを実施する。
【0025】
実負荷テストにおいては、監視装置10への電源が停電等により遮断されることを模擬し、監視装置10は、バッテリー11からの電力を利用して動作する。この状態において、監視部14は、公衆回線等を介して当該電源が遮断されたことを示す情報を情報センター装置12に送信する。この際、監視部14は、モードが通常モードであるときと区別し得る情報を送信する。情報センター装置12は、当該電源が遮断されたことを示す情報を受信したことを示す確認信号を送信する。監視部14は、当該確認信号を受信する。
【0026】
次に、
図3を用いて、監視装置10の動作の概要を説明する。
図3は実施の形態1におけるエレベーターのバッテリー診断装置としての監視装置の動作の概要を説明するためのフローチャートである。
【0027】
ステップS1では、監視装置10は、運転モードを通常モードからバッテリー劣化診断モードに切り替える条件が成立したか否かを判定する。
【0028】
ステップS1で運転モードを通常モードからバッテリー劣化診断モードに切り替える条件が成立していない場合、監視装置10は、ステップS2の動作を行う。ステップS2では、監視装置10は、エレベーターの状態を監視する。その後、監視装置10は、ステップS1の動作を行う。
【0029】
ステップS1で運転モードを通常モードからバッテリー劣化診断モードに切り替える条件が成立した場合、監視装置10は、ステップS3の動作を行う。モードを切り替える条件は、例えば予め設定された測定時間であり、監視装置10がエレベーターおよび電源の異常の検出もしくは通報を行っていないこと等である。ステップS3では、監視装置10は、運転モードを通常モードからバッテリー劣化診断モードに切り替えた上でバッテリー11が劣化状態にあるか否かを判定する。
【0030】
ステップS3でバッテリー11が劣化状態にない場合、監視装置10は、ステップS4の動作を行う。ステップS4では、監視装置10は、バッテリー11からの電力を利用して監視装置10の実負荷テストを実施する。その後、監視装置10は、ステップS1の動作を行う。
【0031】
ステップS3でバッテリー11が劣化状態にある場合、監視装置10は、ステップS5の動作を行う。ステップS5では、監視装置10は、バッテリー11が劣化状態にあることを示す情報を外部に送信する。その後、監視装置10は、ステップS1の動作を行う。
【0032】
以上で説明した実施の形態1によれば、バッテリー11が劣化状態にない場合、監視装置10の実負荷テストが実施される。このため、監視装置10の実負荷テストが無用に試みられることを防止できる。
【0033】
また、バッテリー11が劣化状態にある場合、バッテリー11が劣化状態にあることを示す信号が外部に送信される。このため、バッテリー11を寿命に即した適切なタイミングで忘れずにバッテリー11を交換することができる。その結果、バッテリー11の保守作業の時間を短くすることができる。さらに、バッテリー11を交換するためのコストを下げることができる。
【0034】
また、バッテリー11の状態は、バッテリー11の特性に基づいて判定される。このため、バッテリー11の劣化状態をより正確に判定することができる。
【0035】
なお、バッテリー11に負荷をかけた際の放電曲線をバッテリー11の特性としてもよい。この場合も、バッテリー11の劣化状態をより正確に判定することができる。
【0036】
また、バッテリー11の特性の測定日時の情報と当該特性の情報とが対応付けて記憶される。このため、バッテリー11の特性の時間的な変化を把握することができる。その結果、バッテリー11の寿命および交換時期を推定することができる。
【0037】
なお、バッテリー11の特性の測定日時の情報と当該特性の情報とを当該バッテリー11が設けられた地域の情報と対応付けて記憶してもよい。この場合、類似した地域ごとにバッテリー11の特性の時間的な変化を解析することができる。その結果、バッテリー11が設けられた環境に応じて、バッテリー11の状態を判定する際の基準を設定することができる。
【0038】
また、測定部15に測定された特性に基づいて、バッテリー11の状態を判定する際の基準を更新してもよい。例えば、バッテリー11のインピーダンスが測定される場合、経年変化に対するインピーダンスの曲線が基準とされる。当該基準を測定部15の測定結果に基づいて更新すれば、バッテリー11の劣化状態をより正確に判定することができる。
【0039】
また、切替部13と監視部14と測定部15と記憶部16と判定部17と制御部18との機能を備えたバッテリー診断装置を監視装置10と別に設けてもよい。この場合も、監視装置10の実負荷テストが無用に試みられることを防止できる。
【0040】
また、物理的なスイッチを用いて切替部13の機能を実現してもよい。この場合、作業員が保守作業を行う際に、監視装置10の運転モードを通常モードとバッテリー劣化診断モードとの間で切り替えることができる。
【0041】
また、情報センター装置12からの診断指令情報に基づいて監視装置10の運転モードを切り替えてもよい。この場合、必要に応じて、バッテリー11の劣化状態を細かく判定することができる。
【0042】
また、実施の形態1の監視装置10を機械室2のないエレベーターに適用してもよい。この場合も、監視装置10の実負荷テストが無用に試みられることを防止できる。
【0043】
次に、
図4を用いて、監視装置10の要部の例を説明する。
図4は実施の形態1におけるエレベーターのバッテリー診断装置としての監視装置の要部のハードウェア構成図である。
【0044】
監視装置10の要部の各機能は、処理回路により実現し得る。例えば、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ19aと少なくとも1つのメモリ19bとを備える。例えば、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア20を備える。
【0045】
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ19aと少なくとも1つのメモリ19bとを備える場合、監視装置10の要部の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ19bに格納される。少なくとも1つのプロセッサ19aは、少なくとも1つのメモリ19bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、監視装置10の要部の各機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ19aは、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。例えば、少なくとも1つのメモリ19bは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。
【0046】
処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア20を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。例えば、監視装置10の要部の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、監視装置10の要部の各機能は、まとめて処理回路で実現される。
【0047】
監視装置10の要部の各機能について、一部を専用のハードウェア20で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、判定部17の機能については専用のハードウェア20としての処理回路で実現し、判定部17の機能以外の機能については少なくとも1つのプロセッサ19aが少なくとも1つのメモリ19bに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。
【0048】
このように、処理回路は、ハードウェア20、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで監視装置10の要部の各機能を実現する。
【0049】
図示されないが、制御装置9の要部の各機能も、監視装置10の要部の各機能を実現する処理回路と同等の処理回路で実現される。情報センター装置12の要部の各機能も、監視装置10の要部の各機能を実現する処理回路と同等の処理回路で実現される。
【産業上の利用可能性】
【0050】
以上のように、この発明に係るエレベーターのバッテリー診断装置は、監視装置の実負荷テストが無用に試みられることを防止するシステムに利用できる。
【符号の説明】
【0051】
1 昇降路、 2 機械室、 3 巻上機、 4 綱車、 5 そらせ車、 6 主ロープ、 7 かご、 8 おもり、 9 制御装置、 10 監視装置、 11 バッテリー、 12 情報センター装置、 13 切替部、 14 監視部、 15 測定部、 16 記憶部、 17 判定部、 18 制御部、 19a プロセッサ、 19b メモリ、 20 ハードウェア
【要約】
監視装置の実負荷テストが無用に試みられることを防止できるエレベーターのバッテリー診断装置を提供する。エレベーターのバッテリー診断装置は、エレベーターの監視装置のモードが通常モードからバッテリー劣化判定モードに切り替えられた際に、前記監視装置のバックアップ用の電源として設けられたバッテリーの状態を判定する判定部と、前記監視装置のモードがバッテリー劣化判定モードのときに前記判定部により前記バッテリーが劣化状態にないと判定された場合、前記バッテリーからの電力を利用して前記監視装置の実負荷テストを実施する制御部と、を備えた。