(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記アプリケーションの起動に応じて、前記関連情報抽出部が抽出した前記状態変化が生じた監視ポイントおよび前記他の監視ポイントの状態情報と、当該状態情報と関連付けられた前記状態変化情報とに基づき、前記状態変化が生じた監視ポイントおよび前記他の監視ポイントの前記状態変化発生時の状態を表示させるための再現表示用データを作成する状態変化時点状況再現部をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1記載の施設管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る施設管理装置1の構成を示すブロック図である。
施設管理装置1は、
図1に示すように、監視ポイントデータ収集部11、グループ情報記憶装置12、関連アプリケーション情報記憶装置13、状態変化情報取得部14、関連監視ポイント特定部15、関連情報抽出部16、状態変化時点状況再現部17、状態情報蓄積装置18、関連情報蓄積装置19、表示部20を備えるとともに、通信回線を介して複数(例えば#1〜#N)のコントローラ100と接続されている。
【0010】
コントローラ100は施設内の複数(例えば#1〜#n)の監視ポイント101を有し、監視ポイント101の状態が変化すると状態変化情報を生成して施設管理装置1へ通知し、さらに、常時秒周期で監視ポイント101の状態を示す状態情報を施設管理装置1へ通知する。なお、監視ポイントとは、屋上タンクの水位情報や運転停止情報、アナログ変換等の動作時の温度情報など、予め監視対象として定義されているポイントである。また、状態が変化するとは、例えば、各監視ポイントにおいて設定された閾値を超えて警報が出力された等、異常状態が起こった場合等をいう。
【0011】
監視ポイントデータ収集部11は、各監視ポイント101の状態情報を、常時秒周期でコントローラ100を介して収集し、予め決められた一定周期になると、収集時刻とあわせて時系列データとして状態情報蓄積装置18に蓄積する。具体的には、監視ポイントデータ収集部11は、コントローラ100を介して常時収集した各監視ポイント101の状態情報を、内部に保有するRAM等のメモリに、収集時刻とあわせて一時保存し、例えば1分毎等、予め決められた一定周期になると、メモリ上に一時保存された、当該一定周期になった時点の各監視ポイント101の状態情報を、収集時刻とあわせて時系列データとして状態情報蓄積装置18に蓄積する。また、監視ポイントデータ収集部11は、状態変化情報取得部14から、状態変化が生じた旨の通知を受信すると、状態情報を状態情報蓄積装置18に蓄積するタイミングを常時に変更し、コントローラ100を介して収集した各監視ポイント101の状態情報を常時、収集時刻とあわせて時系列データとして状態情報蓄積装置18に蓄積する。
すなわち、監視ポイントデータ収集部11は、正常時は、コントローラ100を介して常時収集している各監視ポイント101の状態情報を間引いて状態情報蓄積装置18に蓄積し、各監視ポイント101に状態変化があった場合は、即時、その時点の状態情報を状態情報蓄積装置18に蓄積するようにする。
このように、例えば、状態情報蓄積装置18がハードディスクである場合には、書き込み時間がかかり、CPU負荷が高くなってしまうこと、また、正常時は秒周期の細かい情報は必要ないことを考慮し、監視ポイントデータ収集部11では、正常時に常時秒周期で収集した状態情報はメモリに一旦保存している。ただし、メモリは容量が少なく、秒周期で状態情報を保存していると、短い期間の情報しか保存できない。このため、正常時には、部分的な情報のみを状態情報蓄積装置18に出力して、メモリ上の古い情報は適宜のタイミングで削除可能として、また、異常時には、警報をトリガとして、容量が大きい状態情報蓄積装置18に、メモリに保存した状態情報を常時出力して保存できるようにする。
異常時には状態情報を常時出力して状態情報蓄積装置18に保存するようにすることで、より細かいデータに基づいた状態変化発生の原因を調査することができる。
【0012】
グループ情報記憶装置12は、施設の監視および管理に使用される複数のアプリケーション毎に設定された複数のグループ毎に、当該グループと関連付けられた監視ポイント101を示したグループ情報を記憶する。各アプリケーションとは、ここでは、施設管理装置1における施設監視・管理のための各種機能のことをいい、例えば、監視ポイント101をグループ分けしたグループリスト、サマリグラフ、トレンドグラフ、フロアの平面図を表わすグラフィック画面、設備の運転スケジュールを設定する機能、日報月報などの帳票機能等である。各アプリケーションには複数のグループが設定可能であり、当該各グループには、監視ポイントが登録される。当該複数のアプリケーション、あるいは、各アプリケーションのグループには、例えば、アプリケーションの特性等も考慮しながら、管理者が監視・管理がしやすいように、自由に監視ポイントをグループ化して登録することができる。重複して複数のアプリケーションやグループに、同一の監視ポイント101を登録しておくことも可能である。
なお、各アプリケーションのグループへの監視ポイント101の登録は、システムを構築した時点で、管理者等により、図示しない入力装置を用いて実施され、グループ情報としてグループ情報記憶装置12に記憶されている。
【0013】
関連アプリケーション情報記憶装置13は、監視ポイント101毎に、当該監視ポイント101と関連付けられた各アプリケーションのグループを示した関連アプリケーション情報を記憶する。
なお、関連アプリケーション情報については、システムを構築した時点で、上記グループ情報記憶装置12に記憶されているグループ情報から自動的に作成されて関連アプリケーション情報記憶装置13に記憶されている。また、システムを構築した後、管理者等により、各アプリケーションのグループの設定の変更を行える。その場合も、変更されたグループ情報に基づき、自動的に関連アプリケーション情報を作成することができるようにする。
【0014】
状態変化情報取得部14は、監視ポイント101において状態変化が生じたことを示す状態変化情報がコントローラ100,200,300から通知されると、この状態変化情報を受信する。なお、状態変化情報取得部14は、受信した状態変化情報を関連監視ポイント特定部15に送信するとともに、関連情報蓄積装置19に蓄積させる。また、状態変化情報取得部14は、状態変化情報を受信すると、監視ポイントデータ収集部11に対して、監視ポイント101において状態変化が生じた旨の通知を送信する。
【0015】
関連監視ポイント特定部15は、グループ情報記憶装置12に記憶されているグループ情報と、関連アプリケーション情報記憶装置13に記憶されている関連アプリケーション情報とから、状態変化情報取得部14が受信した状態変化情報の通知元である監視ポイント101、すなわち、状態変化が生じた監視ポイント101の状態変化に対応して状態情報を収集すべき監視ポイント101(以下、「関連監視ポイント」という)を特定する。
【0016】
関連情報抽出部16は、状態変化情報取得部14が受信した状態変化情報の通知元である監視ポイント101、すなわち、状態変化が生じた監視ポイント101、および、関連監視ポイント特定部15が特定した関連監視ポイントについて、状態情報蓄積装置18に蓄積された時系列の状態情報から、状態変化発生時刻前後の状態情報を抽出し、状態変化情報と関連付けて、関連情報として関連情報蓄積装置19に蓄積させる。
【0017】
状態変化時点状況再現部17は、管理者等により関連するアプリケーションが起動されると、起動されたアプリケーションに応じて、関連情報蓄積装置19を参照し、状態変化情報および当該状態変化情報に関連付けられた関連情報に基づき、状態変化が生じた監視ポイントおよび関連監視ポイントの、状態変化発生時の状態を表示させるための再現表示用データを作成する。状態変化時点状況再現部17が作成した再現表示用データは、表示部20で表示される。
【0018】
状態情報蓄積装置18は、監視ポイントデータ収集部11が収集した監視ポイント101の状態情報を蓄積する。
関連情報蓄積装置19は、関連情報抽出部16が作成した関連情報を蓄積する。
表示部20は、状態変化時点状況再現部17が作成した再現表示用データを表示する。
【0019】
なお、ここでは、
図1に示すように、グループ情報記憶装置12、関連アプリケーション情報記憶装置13、状態情報蓄積装置18、関連情報蓄積装置19は、施設管理装置1が備えるものとしたが、これに限らず、グループ情報記憶装置12、関連アプリケーション情報記憶装置13、状態情報蓄積装置18、関連情報蓄積装置19は、施設管理装置1の外部に備えるようにしてもよい。
また、ここでは、
図1に示すように、施設管理装置1は、表示部20を備えるようにしたが、これに限らず、表示部20は施設管理装置1の外部に備えるようにしてもよい。
【0020】
次に、施設管理装置1の動作を説明する。
図2は、この発明の実施の形態1に係る施設管理装置1の動作を説明するフローチャートである。
なお、この施設管理装置1には、
図3,4に示すような、グループ情報と、関連アプリケーション情報とが、予め作成され、記憶されているものとする。
また、ここでは、正常時に、各監視ポイント101の状態情報を状態情報蓄積装置18に蓄積する周期は、予め1分に設定されているものとする。
【0021】
監視ポイントデータ収集部11は、コントローラ100を介して常時収集した各監視ポイント101の状態情報を、内部に保有するRAM等のメモリに収集時刻とあわせて一時保存する(ステップST201)。
監視ポイントデータ収集部11は、予め決められた周期になったかどうかを判断する(ステップST202)。
【0022】
ステップST202において、予め決められた周期になっていない場合(ステップST202の“NO”の場合)、ステップST203の処理をスキップし、ステップST204へ進む。
【0023】
ステップST202において、予め決められた周期になった場合(ステップST202の“YES”の場合)、監視ポイントデータ収集部11は、内部に保有するメモリに一時保存した各監視ポイント101の状態情報を、収集時刻とあわせて時系列データとして状態情報蓄積装置18に蓄積する(ステップST203)。すなわち、ここでは、1分毎に、監視ポイントデータ収集部11により、コントローラ100を介して常時収集した各監視ポイント101の状態情報が、状態情報蓄積装置18に蓄積されている。
【0024】
状態変化情報取得部14は、監視ポイント101の状態が変化したことを示す状態変化情報をコントローラ100から受信したかどうかを判断する(ステップST204)。
ステップST204において、状態変化情報を受信していない場合(ステップST204の“NO”の場合)、ステップST201へ戻る。
【0025】
ステップST204において、状態変化情報を受信した場合(ステップST204の“YES”の場合)、状態変化情報取得部14は、受信した状態変化情報を関連情報蓄積装置19に記憶させる(ステップST205)。
ここでは、状態変化情報取得部14は、監視ポイント#1(101)から、
図5に示すように、2014/08/04 11:30:03に、環境温度が、アナログ変換が可能な範囲の上限温度を超えたため警報を発生させた旨の状態変化情報を受信したとする。
なお、
図5は一例に過ぎず、各監視ポイント101からコントローラ100を介して送信される状態変化情報には、監視ポイント101が特定できる情報と、状態変化の内容を示す情報が含まれていればよい。
【0026】
状態変化情報取得部14は、監視ポイントデータ収集部11に対して、監視ポイント101において状態変化が生じた旨の通知を送信する(ステップST206)。
監視ポイントデータ収集部11は、当該状態変化が生じた旨の通知を受信すると、状態情報を状態情報蓄積装置18に蓄積するタイミングを常時に変更し、コントローラ100を介して収集した各監視ポイント101の状態情報を常時、収集時刻とあわせて時系列データとして状態情報蓄積装置18に蓄積するようにする。なお、このとき、監視ポイントデータ収集部11は、内部に保有するメモリに一時保存した各監視ポイント101の状態情報のうち、例えば10分等、予め設定された期間分だけ前に保存した各監視ポイント101の状態情報を、収集時刻とあわせて時系列データとして状態情報蓄積装置18に蓄積させるようにする。すなわち、監視ポイントデータ収集部11は、状態変化が生じる前の設定された期間に各監視ポイント101から常時収集した状態情報について、状態情報蓄積装置18に蓄積されているようにする。なお、内部に保有するメモリに一時保存した各監視ポイント101を状態情報蓄積装置18に蓄積させたとき、すでに状態情報蓄積装置18に同一の状態情報が蓄積されていれば、監視ポイントデータ収集部11は、同一の状態情報については新たに蓄積させないようにしてもよいし、状態情報を上書きするようにしてもよい。
また、この場合、メモリ上の古い情報を適宜削除するタイミングは、例えば20分等、10分以上とし、メモリ上には、10分以上の状態情報が蓄積されているようにする。
なお、
図2のフローチャートには示さないが、監視ポイントデータ収集部11において、常時と変更した状態情報の蓄積タイミングを再び予め設定された周期、すなわち、ここでは1分に戻すタイミングについては、例えば、状態変化情報取得部14が、状態変化情報を受信しなくなった際に監視ポイントデータ収集部11に対して正常に戻った旨の通知を送信し、当該通知を受けて予め設定された周期に戻すようにしてもよいし、蓄積タイミングを常時に変更してから10分後など、予め正常時の蓄積タイミングに戻すタイミングを設定しておくようにしてもよい。
関連監視ポイント特定部15は、グループ情報記憶装置12に記憶されているグループ情報と、関連アプリケーション情報記憶装置13に記憶されている関連アプリケーション情報とから、関連監視ポイントを特定する(ステップST207)。
【0027】
ここで、ステップST207における関連監視ポイント特定部15の具体的な動作について、例を用いて説明する。
なお、ここでは、上述のとおり、施設管理装置1には、
図3に示すようなグループ情報がグループ情報記憶装置12に記憶されており、
図4に示すような関連アプリケーション情報が関連アプリケーション情報記憶装置13に記憶されているものとする。また、ステップST204において、状態変化情報取得部14は、
図5に示すような状態変化情報を受信したものとする。
【0028】
関連監視ポイント特定部15は、状態変化情報取得部14から状態変化情報を受信し、状態変化が生じた監視ポイント101が、監視ポイント#1(101)であることを認識すると、関連アプリケーション情報記憶装置13に記憶された関連アプリケーション情報から、当該監視ポイント#1(101)は各アプリケーションのどのグループに属しているかを検出する。ここでは、
図4より、監視ポイントID#1(101)は、グループリストのグループNO.1、サマリグラフのサマリNO.1、トレンドグラフのトレンドNO.2、制御プログラムのプログラムNO.2のグループに属していることが検出される。
【0029】
次に、関連監視ポイント特定部15は、検出した各アプリケーションの同一のグループにグループ分けされている他の監視ポイントを、グループ情報から検出する。ここでは、
図3より、グループリストのグループNO.1には、監視ポイント#1(101)の他に監視ポイント#2(101),#4(101)が、サマリグラフのサマリNO.1には、監視ポイント#1(101)の他に監視ポイント#4(101),#5(101)が、トレンドグラフのトレンドNO.2には、監視ポイント#1(101)の他に監視ポイント#3(101),#5(101)が、制御プログラムのプログラムNO.2には、監視ポイント#1(101)の他に監視ポイント#3(101)がグループ分けされている。そこで、関連監視ポイント特定部15は、該当の監視ポイント#2(101),#3(101),#4(101),#5(101)を、監視ポイント#1(101)の関連監視ポイントに特定する。
【0030】
なお、管理者等により、各アプリケーションのグループの設定の変更が行われた場合は、関連監視ポイント特定部15は、変更されたグループ情報、および、当該変更されたグループ情報から自動的に作成された関連アプリケーション情報から、上述したステップST207の処理を行い、関連監視ポイントを特定する。
【0031】
図2のフローチャートに戻る。
関連情報抽出部16は、ステップST204で状態変化情報取得部14が受信した状態変化情報の通知元である監視ポイント101、すなわち、状態変化が生じた監視ポイント101、および、ステップST207で関連監視ポイント特定部15が特定した関連監視ポイントについて、状態情報蓄積装置18に蓄積された時系列の状態情報から、状態変化発生時刻前後の状態情報を抽出し、今回状態変化があった監視ポイント101の状態変化情報と関連付けて、関連情報として関連情報蓄積装置19に蓄積させる(ステップST208)。状態変化発生時刻前後とは、状態変化発生の前後一定期間をいう。一定期間は適宜設定するようにすればよい。
【0032】
具体的には、例えば、状態変化発生時刻前後とは、状態発生の前後30分と設定されていたとすると、ここでは、監視ポイント#1(101)の状態変化情報を受信し(
図5参照)、監視ポイント#1(101)の関連監視ポイントとして監視ポイント#2(101),#3(101),#4(101),#5(101)が特定されているので、関連情報抽出部16は、監視ポイント#1(101)の状態変化情報を受信した2014/08/04 11:30の前後30分の、監視ポイント#1(101),#2(101),#3(101),#4(101),#5(101)の状態情報を状態情報蓄積装置18から抽出し、ステップST205で状態変化情報取得部14が関連情報蓄積装置19に蓄積させた状態変化情報と関連付けられた関連情報として、関連情報蓄積装置19に蓄積させる。
【0033】
なお、状態変化発生後30分の状態情報は、状態変化が生じた時点では状態情報蓄積装置18には蓄積されていない。従って、関連情報抽出部16は、状態発生後30分の該当の監視ポイント101の状態情報は、事後に収集して関連情報蓄積装置19に蓄積させるようにする。状態情報を事後に収集する方法としては、関連情報抽出部16は、例えば、状態情報蓄積装置18に状態情報が蓄積され次第、状態情報蓄積装置18から該当の状態情報を抽出するようにしてもよいし、直接コントローラ100を介して該当の監視ポイント101から状態情報を収集するようにしてもよい。
【0034】
図6は、この発明の実施の形態1において、関連情報蓄積装置19に蓄積された情報の一例を示す図である。
図6に示すように、関連情報抽出部16は、状態情報蓄積装置18から抽出した各監視ポイント101の状態情報を関連情報として状態変化情報と関連付けて関連情報蓄積装置19に蓄積させる。
【0035】
なお、
図6は一例に過ぎず、関連情報抽出部16は、状態変化情報と関連付けられた関連情報として、状態変化が生じた監視ポイント101および関連監視ポイントの、状態変化発生時刻前後の状態情報を、関連情報蓄積装置19に蓄積させるものであればよい。
また、ここでは、関連情報抽出部16は、状態変化が生じた監視ポイント101および関連監視ポイントについて、状態情報蓄積装置18に蓄積された時系列の状態情報から、状態変化発生時刻前後の状態情報を抽出するようにしたが、これに限らず、関連情報抽出部16は、状態変化が生じた監視ポイント101および関連監視ポイントについて、例えば、状態変化発生時から所定時間前までのみの状態情報等、設定された期間の状態情報を抽出するようにしてもよいし、状態変化発生時刻の状態情報を抽出するようにしてもよい。
【0036】
図2のフローチャートに戻る。
状態変化時点状況再現部17は、管理者等により関連するアプリケーションが起動されると、起動されたアプリケーションに応じて、関連情報蓄積装置19を参照し、状態変化情報および当該状態変化情報に関連付けられた関連情報に基づき、該当の監視ポイント101および関連監視ポイントの、状態変化発生時の状態を表示させるための再現表示用データを作成する(ステップST209)。
【0037】
ステップST209において状態変化時点状況再現部17が作成した再現表示用データは、表示部20で表示され、ユーザは、表示部20で、状態変化が発生した当時の、関連する監視ポイント101の状態が再現されたデータを確認し、状態変化の原因追究を行うことができる。
【0038】
また、状態変化時点状況再現部17は、関連情報蓄積装置19に蓄積されている全ての状態変化情報、あるいは、一定期間だけ遡った範囲の状態変化情報の一覧を表示部20に表示させ、図示しない入力部から、ユーザの所望の状態変化情報の選択を受け付け、受け付けた状態変化情報に関連付けられた関連情報から再現表示用データを作成し、表示部20に表示させるようにしてもよい。
【0039】
また、この実施の形態1では、状態変化時点状況再現部17が、再現表示用データを作成し、表示部20に表示させるようにしたが、これに限らず、状態変化時点状況再現部17および表示部20を備えないようにしてもよい。すなわち、ユーザは、状態変化時点の状態を再現表示して確認するのではなく、関連情報蓄積装置19に蓄積された状態変化情報および関連情報を、状態変化の原因追究用のデータとして使用するようにしてもよい。
【0040】
以上のように、実施の形態1によると、状態変化に応じた監視ポイント同士の対応関係を精査して設定する作業を要することなく、監視ポイントの状態変化が生じた際には、関連する監視ポイントのデータも含めた、状態変化の原因解析のためのデータを、より確実に、原因追究がしやすい形で抽出することができる。また、状態変化が発生時の状態をより簡単、かつ、より正確に再現でき、状態変化の原因追究をより効率よく行うことができる。
【0041】
なお、この発明の実施の形態1において、施設管理装置1は、
図1で示すような構成としたが、施設管理装置1は、監視ポイントデータ収集部11と、関連監視ポイント特定部15と、関連情報抽出部16とを備えることにより、上述したような効果が得られるものである。
また、実施の形態1における施設管理装置1の制御に用いられる各部は、ソフトウェアに基づくCPUを用いたプログラム処理によって実行される。
また、実施の形態1におけるグループ情報記憶装置12、関連アプリケーション情報記憶装置13、状態情報蓄積装置18、関連情報蓄積装置19は、HDD、DVD、メモリなどによって構成される。
【0042】
また、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。