(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記筒状部材の内部を前記長手方向の前記一端から前記他端まで貫通する貫通孔では、前記一端側の所定範囲の断面形状が、多角形形状を有していることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のオーバーフローチューブ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ここで、自動変速機の組付けラインでは、連通孔112の開口がボルトBで封止された支持部材111が、オイルパン101に溶接された状態で、オーバーフローチューブの組付け工程に供給されるようになっている。
そのため、オーバーフローチューブの組付け工程では、当該工程に用意された筒状部材114を、支持部材111に対して組付ける作業を行うようになっており、この組付け作業を実行する作業者は、(1)支持部材111の連通孔112(大径孔部112b)からのボルトBの取り外しと、(2)筒状部材114の大径部115の大径孔部112bへの螺入と、(3)大径孔部112bへのボルトBの螺入による連通孔112の開口の封止と、を順番に行うことで、オーバーフローチューブ110の組付けが行われるようになっている。
【0009】
そのため、筒状部材114を組付けるために、支持部材111(大径孔部112b)からのボルトBの取り外し作業と、支持部材111(大径孔部112b)への取り付け作業が必要であり、オーバーフローチューブの組付け工程における作業工数が多いため、作業コストが高くなってしまう。
そこで、より簡単にオーバーフローチューブの組付けを行えるようにすることが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、
オイルパンに設けられた支持部材と、
前記支持部材に設けられていると共に、前記オイルパンの内部と外部を連通させる連通孔と、
前記連通孔の開口を前記オイルパンの外部から封止する封止部材と、
長手方向の一端側が、前記オイルパンの内部側から前記連通孔に挿入されて、前記一端が前記連通孔の内部で前記封止部材に当接して位置決めされると共に、前記連通孔の外部に位置する他端が、前記オイルパン内の所定位置に配置された筒状部材と、を有するオーバーフローチューブであって、
前記筒状部材では、
前記長手方向の一端側に設けた大径部の外周に、前記連通孔の内周のネジ部に螺合するネジ部が設けられていると共に、
前記大径部の前記一端側に隣接して、前記長手方向に圧縮された際に拡径するビード加工部が、前記大径部よりも小さい外径で設けられており、
前記ビード加工部の前記拡径後の外径を、前記大径部よりも大きい外径に設定した構成のオーバーフローチューブとした。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、筒状部材の一端が封止部材に当接する位置まで、オイルパンの内側から筒状部材を連通孔に螺入したのち、筒状部材を連通孔にさらに螺入すると、ビード加工部が、筒状部材の長手方向に圧縮されて、大径部よりも大きい外径まで拡径する。
これにより、拡径したビード加工部が連通孔の内周のネジ部と干渉して、筒状部材を連通孔からオイルパンの内側に引き抜く方向への移動が規制される。
これにより、筒状部材を支持部材に対して組付ける際に、支持部材からの封止部材の取り外し作業と、支持部材への封止部材の取り付け作業とを行う必要がなく、オーバーフローチューブの組付け工程における作業工数が少なくなるので、より簡単にオーバーフローチューブの組付けを行えることになる。
よって、作業工数が少なくなった分だけ、作業コストの低減が期待できる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、実施の形態にかかるオーバーフローチューブ1を説明する図であり、(a)は、支持部材2への筒状部材3の組付けが完了した状態の断面図であり、(b)は、(a)における領域Aの拡大図であり、(c)は、支持部材2への筒状部材3の組付け前の状態を説明する図であり、(d)は、(c)における領域Bの拡大図である。
【0014】
図1の(a)に示すように、オーバーフローチューブ1は、オイルパン80の底壁部80aに固定された支持部材2と、支持部材2に設けられた連通孔23の開口をオイルパン80の外部から封止するボルトBと、連通孔23を貫通させた他端31bを、オイルパン80内の所定位置に配置させた筒状部材3と、を有している。
【0015】
支持部材2は、円筒状の基部21を有しており、この基部21の一端21aは、底壁部80aを貫通して、オイルパン80の外部に位置している。
基部21の一端21aから他端21b側にオフセットした位置には、基部21の中心線X方向から見てリング状を成すフランジ部211が、基部21の外周縁の全周に亘って設けられている。
支持部材2は、フランジ部211を、オイルパン80の底壁部80aに当接させて設けられており、フランジ部211の外周縁は、全周に亘って底壁部80aに溶接されている。
【0016】
支持部材2の内部には、オイルパン80の内部空間S_inと外部空間S_outとを連通させる連通孔23が形成されており、この連通孔23は、基部21の一端21aから他端21bまで貫通して設けられている。
図1の(a)、(b)に示すように、連通孔23は、オイルパン80の内部空間S_inに開口する小径孔部231と、オイルパン80の外部空間S_outに開口する大径孔部232とから構成されており、これら小径孔部231と大径孔部232は、基部21の中心線X上で同心に設けられている。
【0017】
図1の(c)に示すように、大径孔部232では、基部21の一端21aから他端21b側の所定範囲の内周に、ボルトBが螺入される雌ネジ232aが設けられており、オイルパン80の外部に開口する大径孔部232の開口が、大径孔部232に螺入したボルトBにより封止されるようになっている。
実施の形態では、大径孔部232の開口をボルトBで封止した際に、基部21の一端21aとボルトBの頭部B1との間にリング状のシール部材Sが把持されて、大径孔部232からのオイルの漏出がより確実に阻止されるようになっている。
【0018】
小径孔部231は、基部21の中心線X上で大径孔部232に隣接して設けられており、この小径孔部231の内周には、筒状部材3の雄ネジ32aが螺合する雌ネジ231aが、中心線X方向の全長に亘って設けられている。
【0019】
筒状部材3は、円筒状の基部31の一端31a側に、小径孔部231の内径と整合する外径D1の係合部32を有しており、この係合部32の外周に雄ネジ32aが形成されている。
【0020】
この係合部32の一端31a側に隣接する位置には、基部31の長手方向の所定範囲を中心線Xの径方向外側に膨出させて形成したビード加工部33が設けられている。
このビード加工部33は、中心線X周りの周方向の全周に亘って設けられており、係合部32の外径D1よりも小さい外径D2で形成されている。
基部31を一端31aから他端31bまで貫通する貫通孔34では、ビード加工部33が設けられた領域の最大の内径Dbが、貫通孔34の他の領域の内径Daよりも大きくなっており、基部31を中心線X方向に圧縮する応力が作用すると、ビード加工部33の部分が、中心線X方向に座屈しつつ、外径が広がるようになっている。
【0021】
実施の形態では、筒状部材3の長手方向におけるビード加工部33の一方の起点33aと、他方の起点33bとが、中心線X方向で略接触するまで、ビード加工部33が座屈すると、座屈後のビード加工部33Aの外径D3が、係合部32の外径D1(小径孔部231の内径)よりも多くなるように、座屈前のビード加工部33の中心線X方向の長さL1が設定されている。
【0022】
さらに、筒状部材3は、基部31の一端31aから、座屈後のビード加工部33の起点33aまでの長さL2が、連通孔23を封止したボルトBの軸部B2と、小径孔部231と大径孔部232との境界の段部233との間の離間距離L3と略整合する長さに設定されている。
【0023】
筒状部材3の一端31aには、中心線Xの直交方向における貫通孔34の断面形状が、多角形形状(例えば、6角形形状)に形成された被係合部341が設けられている。
そのため、被係合部341の断面形状と整合する外径の柱状部材T(例えば、六角レンチ)を、筒状部材3の他端31b側から挿入して被係合部341に係合させたのち、柱状部材T(
図2参照)を中心線X回りに回転させると、筒状部材3を中心線X回りに回転させることができるようになっている。
【0024】
前記したように、筒状部材3の一端31a側の係合部32には、支持部材2の小径孔部231の雌ネジ231aに螺合する雄ネジ32aが設けられている。
そのため、柱状部材Tにより、筒状部材3を中心線X回りに回転させることで、筒状部材3の係合部32を支持部材2の小径孔部231に螺入させて、筒状部材3を支持部材2に取り付けることができるようになっている。
【0025】
[オーバーフローチューブの組付け]
以下、かかる構成のオーバーフローチューブ1の組付けを説明する。
図2および
図3は、オーバーフローチューブ1の組付けを説明する図である。
図2の(a)は、オイルパン80の底壁部80aに固定された支持部材2に、筒状部材3を挿入する前の状態を示す図である。
図2の(b)は、係合部32が、支持部材2の小径孔部231の上端に当接する位置まで、筒状部材3の一端31a側を、支持部材2の連通孔23に挿入した状態を示す図である。
図2の(c)は、筒状部材3の他端31b側から柱状部材Tを挿入している途中を示す図である。
図2の(d)は、柱状部材Tの係合部T1を、筒状部材3の被係合部341に係合させた状態で、筒状部材3を中心線X回りに回転させて、筒状部材3の一端31aがボルトBの軸部B2に当接する位置まで、筒状部材3の係合部32を支持部材2の小径孔部231に螺入した状態を示す図である。
【0026】
図3の(a)は、
図2の(d)の状態から、筒状部材3の係合部32を支持部材2の小径孔部231にさらに螺入して、筒状部材3のビード加工部33を座屈させている途中の状態を示す図である。
図3の(b)は、(a)の状態から、筒状部材3のビード加工部33が完全に座屈するまで、筒状部材3の係合部32を支持部材2の小径孔部231に螺入した状態を示す図である。
図3の(c)は、(a)における領域Aの拡大図であり、(d)は、(b)における領域Bの拡大図であり、(e)は、変形例に係るビート加工部33Bを示した図である。
【0027】
自動変速機の組付けラインでは、連通孔23(大径孔部232)の開口がボルトBで封止された支持部材2が、オイルパン80の底壁部80aに溶接された状態で、オーバーフローチューブ1の組付け工程に供給される(
図2の(a)参照)。
そのため、オーバーフローチューブ1の組付け工程では、当該工程に用意された筒状部材3を、支持部材2に対して組付ける作業を行うようになっており、筒状部材3は、基部31の一端31a側から、支持部材2の小径孔部231に挿入される。
この際に、支持部材2の連通孔23を封止するボルトBを、支持部材2から取り外すことなく、筒状部材3の支持部材2に対する組付けを行えるようになっている。
【0028】
ここで、筒状部材3のビード加工部33は、筒状部材3の係合部32の外径D1よりも小さい外径D2(
図1の(d)参照)で形成されており、筒状部材3の係合部32は、小径孔部231(
図1の(b)参照)に螺合可能な外径を有している。
そのため、筒状部材3の一端31a側を、小径孔部231に挿入すると、係合部32の外周の雄ネジ32aが、小径孔部231の内周の雌ネジ231aの上端に当接する位置まで、筒状部材3の一端31a側が小径孔部231に挿入されることになる(
図2の(b)参照)。
さらに、この筒状部材3の小径孔部231への挿入の際に、ビード加工部33が小径孔部231の内周(雌ネジ231a)と干渉して、この筒状部材3の小径孔部231への挿入が阻害されないようになっている。
【0029】
続いて、筒状部材3の一端31a側の被係合部341の断面形状と整合する外形の柱状部材T(例えば、六角レンチ)を、筒状部材3の被係合部341に係合させるために、柱状部材Tの係合部T1側を、筒状部材3の他端31b側の開口から貫通孔34内に挿入する(
図2の(c)参照)。
【0030】
そして、柱状部材Tの係合部T1を筒状部材3の被係合部341に係合させたのち、柱状部材Tを中心線X回りに回転させて、筒状部材3の係合部32を小径孔部231に螺入すると、筒状部材3の一端31aが、ボルトBの軸部B2の先端B2aに当接する位置に到達することになる(
図2の(d)参照)。
【0031】
そうすると、筒状部材3の一端31aがボルトBの軸部B2に当接して、係合部32の小径孔部231への螺入が阻害されるので、係合部32を小径孔部231に螺入するために柱状部材Tを回転させていた作業者は、それまで柱状部材Tに作用させていた回転力(トルク)では、係合部32を小径孔部231に螺入できなくなることにより、筒状部材3の一端31aがボルトBの軸部B2に当接したことを感覚的に認識できるようになっている。
【0032】
図2の(d)の状態から、柱状部材Tに作用させる回転力(トルク)をさらに大きくすると、筒状部材3の係合部32には、筒状部材3を小径孔部231内に挿入させる方向(図中矢印参照)の力が作用することになる。
ここで、筒状部材3を小径孔部231内に挿入させる方向の移動は、ボルトBの軸部B2に当接した筒状部材3の一端31aにより阻止されているので、筒状部材3は、剛性強度が他の部分よりも弱いビード加工部33を中心線X方向に座屈させながら移動することになる(
図3の(a)、(c)参照)。
【0033】
これにより、ビード加工部33は、中心線X方向の起点33a、33bを互いに近づける方向に座屈しつつ、外径が広がることになる(
図3の(b)、(d))。
実施の形態では、座屈後のビード加工部33Aの外径D3が、係合部32の外径D1よりも広くなるように、座屈する前の中心線X方向のビード加工部33の長さL1が設定されている(
図1の(d)参照)。
【0034】
従って、ビード加工部33を座屈させた後の状態では、振動などにより、筒状部材3が回転しても、小径孔部231から外れる方向への移動が、小径孔部231と大径孔部232との境界の段部233に、座屈後のビード加工部33Aが干渉することで阻止されるようになっている。
さらに、筒状部材3の一端31aをボルトBの軸部B2に当接させた状態で、ビード加工部33を座屈させているので、ビード加工部33Aを座屈させた後の筒状部材3のガタツキが生じないようにされている。
【0035】
以上の通り、実施の形態では
(1)オイルパン80に設けられた支持部材2と、
支持部材2に設けられていると共に、オイルパン80の内部と外部を連通させる連通孔23と、
連通孔23の開口をオイルパン80の外部(外部空間S_out)から封止するボルトB(封止部材)と、
長手方向の一端31a側が、オイルパン80の内部(内部空間S_in)側から連通孔23に挿入されて、一端31aが連通孔23の内部でボルトBの軸部B2に当接して位置決めされると共に、連通孔23の外部に位置する他端31bが、オイルパン80内の所定位置に配置された筒状部材3と、を有するオーバーフローチューブ1であって、
筒状部材3では、
長手方向の一端31a側に設けた係合部32(大径部)の外周に、連通孔23の内周の雌ネジ231a(ネジ部)に螺合する雄ネジ32a(ネジ部)が設けられていると共に、
係合部32の一端31a側に隣接して、長手方向に圧縮された際に拡径するビード加工部33が、係合部32の外径D1よりも小さい外径D2で設けられており、
ビード加工部33の拡径後の外径D3を、係合部32よりも大きい外径に設定した構成のオーバーフローチューブ1とした。
【0036】
このように構成すると、筒状部材3の一端31aがボルトBの軸部B2に当接する位置まで、オイルパン80の内側から筒状部材3を連通孔23に螺入したのち、筒状部材3を連通孔23にさらに螺入すると、ビード加工部33が、筒状部材3の長手方向に圧縮されて、係合部32の外径D1よりも大きい外径D3まで拡径する。
これにより、拡径したビード加工部33Aが連通孔23の内周の雌ネジ231aと干渉して、筒状部材3を連通孔23からオイルパン80の内側に引き抜く方向への移動が規制されるので、筒状部材3を支持部材2に対して組付ける際に、支持部材2からのボルトBの取り外し作業と、支持部材2へのボルトBの取り付け作業とを行う必要がない。
よって、オーバーフローチューブ1の組付け工程における作業工数が少なくなるので、より簡単にオーバーフローチューブ1の組付けを行えることになり、作業工数が少なくなった分だけ、作業コストの低減が期待できる。
【0037】
(2)連通孔23は、
オイルパン80の内部空間S_inに開口する小径孔部231と、オイルパン80の外部空間S_outに開口する大径孔部232と、から構成されており、
筒状部材3は、小径孔部231の内周の雌ネジ231a(ネジ部)に、係合部32の外周の雄ネジ32a(ネジ部)を螺合して設けられており、
ビード加工部33の拡径後の外径D3を、小径孔部231の内径よりも大きい外径に設定した構成とした。
【0038】
このように構成すると、拡径したビード加工部33Aが、小径孔部231と大径孔部232の境界の段部233と干渉して、筒状部材3を連通孔23からオイルパン80の内側に引き抜く方向への移動が規制されるので、筒状部材3を支持部材2に対して組付ける際に、支持部材2からのボルトBの取り外し作業と、支持部材2へのボルトBの取り付け作業とを行う必要がない。
よって、オーバーフローチューブ1の組付け工程における作業工数が少なくなるので、より簡単にオーバーフローチューブ1の組付けを行えることになり、作業工数が少なくなった分だけ、作業コストの低減が期待できる。
【0039】
(3)筒状部材3の内部を長手方向の一端31aから他端31bまで貫通する貫通孔34では、一端31a側の所定範囲の断面形状が、多角形形状を有している構成とした。
【0040】
このように構成すると、被係合部341の断面形状と整合する外径の柱状部材T(例えば、六角レンチ)を、筒状部材3の他端31b側から挿入して被係合部341に係合させたのち、柱状部材T(
図2参照)を中心線X回りに回転させると、筒状部材3を中心線X回りに回転させて、係合部32の外周の雄ネジ32aを、小径孔部231の雌ネジ231aに螺合して、支持部材2に筒状部材3を組付けることができる。
【0041】
これにより、筒状部材3を支持部材2に組付ける際に、支持部材2の連通孔23(大径孔部232)の開口を封止するボルトBを、取り外す必要がないので、支持部材2の組付けに際し、ボルトBの取り外し作業と、支持部材2へのボルトBの取り付け作業とが必要ないので、これらの作業分だけ、オーバーフローチューブ1の組付け工程における作業工数が少なくなる。
よって、より簡単にオーバーフローチューブ1の組付けを行えると共に、従来のオーバーフローチューブの場合に比べて、作業工数が少なくなるので、その分だけ、作業コストの低減が期待できる。
【0042】
前記した実施の形態では、拡径後のビード加工部33Aの外径D3を、係合部32よりも大きい外径に設定した場合を例示したが、
図3の(e)に示すように、拡径後のビード加工部33Bの外径を、大径孔部232の内径D4よりも僅かに大きい外径に設定しても良い。
【0043】
すなわち、
(4)拡径後のビード加工部33Bの外径は、大径孔部232の内径D4よりも僅かに大きい外径に設定して、座屈して拡径したビード加工部33Bを、大径孔部232の内周に圧接させる構成とした。
【0044】
このように構成すると、拡径後のビード加工部33Aの外周縁が、大径孔部232の内周に全面に亘って圧接するので、この圧接力により、組付け後の筒状部材3のガタツキを好適に防止できる。