【実施例】
【0155】
実施例A シンチレーション近接アッセイ(SPA)
SPAアッセイは、
3H−24,25−エポキシコレステロールのLXR
α−RXR
αまたはLXR
β−RXR
αヘテロ二量体への結合によって発生する放射活性シグナルを測定する。このアッセイは、シンチラント(scintillant)を含有するSPAビーズの使用に基づくものであり、受容体への結合により標識リガンドがビーズに近接させると、標識物からのエネルギーがシンチレントを刺激して光を励起するものである。この光を、標準的なマイクロプレートシンチレーションリーダーを用いて測定する。リガンドの受容体に結合する能力は、その化合物が、受容体に対する公知の親和力を有する放射標識したリガンドと競合できる程度を評価することによって測定することができる。
【0156】
必要な物質:
1.標識:24(S),25−[26,27−(3H)]−エポキシ−コレステロール(Perkin Elmer)
2.LXR
α溶解物:粗溶解物として産生させたバキュロウイルスで発現させた6−HISタグを有するLXR
α/RXRヘテロ二量体
3.LXR
β溶解物:粗溶解物として産生させたバキュロウイルスで発現させた6−HISタグを有するLXR
β/RXRヘテロ二量体
4.SPAビーズ:YSi銅His−タグSPAビーズ(Perkin Elmer)
5.プレート:Optiplate、Opaque、384ウェルプレート(Perkin Elmer)
6.タンパク質溶解希釈緩衝液:(20mM Tris−HCl pH7.9、500mM NaCl、5mM イミダゾール)
7.2xSPA緩衝液:(40mM K
2HPO
4/KH
2PO
4 pH7.3、100mM NaCl、0.05% Tween20、20% グリセロール、4mM EDTA)
8.2xSPA緩衝液 w/o EDTA:(40mM K
2HPO
4/KH
2PO
4 pH7.3、100mM NaCl、0.05% Tween20、20% グリセロール)
【0157】
ストック溶液
0.5M K
2HPO
4/KH
2PO
4 pH7.3
0.5M EDTA pH8.0
5M NaCl
10% Tween−20
グリセロール
【0158】
タンパク質溶解物の調製
ヒトRXRα(受入番号 NM_002957)、LXR
α(受入番号U22662)、およびLXR
β(受入番号U07132)のためのバキュロウイルス発現プラスミドは、標準的な方法に従って、適当な全長cDNAをpBacPakhis2ベクター(クロンテック,CA)にクローニングすることにより調製した。cDNAをpBAcPakhis2ベクターポリリンカーに挿入することにより、cDNAをpBacPakhis1に存在するN末端ポリHisタグにインフレームで融合した。正しいクローニングを制限酵素マッピングおよび/またはシークエンスにより確認した。
【0159】
細胞溶解物は、27℃で約2.0x10
6/mlの密度において、3Lサイズの振盪フラスコ内で1Lの合計体積にて標準条件下で培養させた健常なSf9昆虫細胞に感染させることによって調製した。LXR
α溶解物を調製するために、昆虫細胞を、LXR
αおよびRXR
αを2:1の割合で含有する組み換えウイルスに共感染させた。LXR
β溶解物を調製するために、昆虫細胞を、LXR
βおよびRXR
αを2:1の割合で含有する組み換えウイルスに共感染させた。両方の場合において、細胞を、収集まで常に振盪させながら27℃で68時間インキュベートした。
【0160】
インキュベーション後、細胞を遠心分離により収集し、沈殿させた。細胞沈殿物は、1Lの培地あたり40mLの新たに調製した氷冷抽出緩衝液(20mM Tris pH8.0、10mM イミダゾール、400mM NaCl、10% グリセロール、0.1mM DTTおよびEDTAを含まないプロテアーゼ阻害剤錠剤(Sigmaカタログ番号:S8830))中に再懸濁させた。
【0161】
細胞は、Dounceホモジェナイザーを用いて氷上でゆっくりホモジェナイズして、80〜90%の細胞溶解率とした。前記ホモジェナイズ物を、前もって冷やしたローター(Ti50またはTi70、または同等装置)内において、4℃で45,000rpmにて40分間遠心分離した。上澄み液の一定分量をドライアイス上で凍結させ、定量・定性コントロールまで−80℃で凍結保存した。
【0162】
スクリーニング試薬の調製
[
3H]24,25エポキシコレステロール(EC)溶液:単一の384ウェルプレートにおいては、52.26μLの[
3H]EC(比放射能76Ci/mmol,濃度1mCi/mL)を4.5mLの2xSPA緩衝液に加えて、76.25nMの最終濃度とした。さらなる各384ウェルプレートについては、さらに52.27μLの[
3H]ECを4.5mLのさらなる2xSPAバッファーに加えた。ウェル中の[
3H]ECの最終濃度は25nMであった。
【0163】
LXR
α溶解物(上記のように調製)をタンパク質溶解希釈緩衝液で希釈した。9000μLの希釈LXR
α溶解物を384ウェルプレートごとに調製し、9000μLの希釈LXR
α溶解物をさらなる各384ウェルプレートごとに調製した。
【0164】
LXR
β溶解物(上記のように調製)をタンパク質溶解希釈緩衝液で希釈した。9000μLの希釈LXR
β溶解物を384ウェルプレートごとに調製し、9000μLの希釈LXRβ溶解物をさらなる各384ウェルプレートごとに調製した。
【0165】
SPAビーズ溶液:4.5mLの2xSPA緩衝液 w/o EDTA、3.6mLのH
2O、および0.9mLのYsi His−タグSPAビーズ(十分にボルテックスした後に分注)を一緒に混合して、LXR
α溶解物について384ウェルプレートごとに10% SPAビーズ溶液を調製した。4.5mLの2xSPA緩衝液 w/o EDTA、2.7mLのH
2O、および1.8mLのYsi HisタグSPAビーズ(十分にボルテックスした後に分注)を一緒に混合して、LXR
β溶解物について384ウェルプレートごとに20% SPAビーズ溶液を調製した。
【0166】
方法:
各化合物の適当な希釈物を384ウェルプレートで調製し、2つの384ウェルプレートの適当なウェルに1ウェルあたり1μLで分注した。
【0167】
20μLの[
3H]ECを両方の384ウェルプレートの各ウェルに加えた。
【0168】
20μlの希釈LXR
α溶解物を1番目の384ウェルプレートの各ウェルに加えた。
【0169】
20μLの希釈LXR
β溶解物を2番目の384ウェルプレートの各ウェルに加えた。
【0170】
20μLの10% SPAビーズ溶液を1番目の384ウェルプレートの各ウェルに加えた。
【0171】
20μLの20% SPAビーズ溶液を2番目の384ウェルプレートの各ウェルに加えた。
【0172】
これらのプレートを透明なシーラーで覆い、攪拌機(300RPM)に10分間かけ、次いで周囲温度で10分間インキュベートし、周囲温度にて1000RPMで10分間回転させた。
【0173】
該プレートを、プログラムプロジェクトAD 3H_384CPMを用いる発光プレートリーダー(MicroBeta,Wallac)で解析した。プロジェクトAD 3H_384CPMの設定は:
計数モード:CPM;
試料タイプ:Top−read;
カウント時間:1分
であった。
【0174】
LXR
αおよびLXR
βのためのアッセイを同一の方法で行った。測定したKiは、少なくとも3回の独立した用量応答実験の平均を表す。各化合物についての結合親和性は、一部競合式(one site competition formula):
Y=最小値+(最大値−最小値)/(1+10
X−logIC50)
を用いる非線形回帰分析によって測定してIC
50を決定しうる。
【0175】
Kiは、チェンおよびプルソフの式(Cheng and Prusoff equation):
Ki=IC
50/(1+[リガンドの濃度]/リガンドのKd)
を用いて算出する。
【0176】
このアッセイについて、飽和結合によって決定されるように、典型的に、リガンドの濃度=25nMであり、受容体についてのECのKdは、200nMである。
【0177】
本発明の化合物は、このアッセイで試験するとLXR
βおよび/またはLXR
αに結合する能力を示した。
【0178】
実施例B 共トランスフェクションアッセイ
細胞に基づくアッセイにおいてLXRの転写活性を活性化し、または阻害する化合物の能力を測定するために、共トランスフェクションアッセイを用いた。LXRは、PXRと共にヘテロ二量体として機能することが示されている。共トランスフェクションアッセイにおいては、LXRαおよびLXRβのための発現プラスミドを、LXR−RXRヘテロ二量体(LXRE;Willy, P. et. al. 1995)に結合しているDNA配列の1コピーを含有するルシフェラーゼレポータープラスミドと共に哺乳類細胞に一時的なトランスフェクションにより別々に導入する。LXRは、内在性RXRとヘテロ二量体化する。トランスフェクトした細胞をLXRアゴニストで処理するとLXRの転写活性が増加し、これはルシフェラーゼ活性の増加により測定する。同様に、LXRアンタゴニスト活性は、LXRアゴニストの活性を競合的に阻害する化合物の能力を調べることによって測定することができる。
【0179】
必要な物質
CV−1アフリカミドリザル腎臓細胞
共トランスフェクション発現プラスミド(全長LXR
α(pCMX−hLXR
α)または全長LXR
β(pCMX−hLXR
β)、レポータープラスミド(LXREx1−Tk−ルシフェラーゼ)、およびコントロール(pCMX−ガラクトシダーゼ発現ベクター)を含む)(Willey et al. Genes & Development 9 1033-1045 (1995))。
【0180】
トランスフェクション試薬(例えば、FuGENE6(Roche)またはTransit2020(Mirus Bio))
1x細胞溶解緩衝液:
22.4mM トリシン pH8.0
0.56mM EGTA pH8.0
5.6mM MgSO
4
0.6% Triton X−100
5.6% グリセロール
10xルシフェラーゼ基質溶液:
10mM HEPES pH6.5
2.75mM D−ルシフェリン
0.75mM 補酵素A
3.7mM ATP
96mM DTT
【0181】
スクリーニング試薬の調製
CV−1細胞は、トランスフェクションの日に70−80%の培養密度を達成するため、これらをT−175フラスコまたは500cm
2皿にプレーティングすることにより実験24時間前に調製した。トランスフェクトされるべき細胞数は、スクリーニングを行うプレート数によって決定した。384ウェルプレートの各ウェルは、1.5x10
4細胞を必要とする。DNAトランスフェクション試薬は、必要なプラスミドDNAを、CV1用の陽イオン性脂質トランスフェクション試薬Transit 2020(Mirus Bio)とこの試薬に添付の説明書に従って混合することによって調製した。最適なDNA量は、トランスフェクトされる細胞株および管の大きさごとに実験で決定した。各T175cm
2フラスコにおいては、合計44.4μgのCV1用のDNA、133μlのTransit 2020および4.5mlのCV1用のDMEMを混合し、加えた。次いで、細胞を37℃で少なくとも5時間インキュベートして、スクリーニング細胞を調製した。
【0182】
ルシフェラーゼアッセイ試薬は:
1割の10xルシフェラーゼ基質溶液
9割の1X細胞溶解緩衝液
を使用前に合わせて調製した。
【0183】
方法
アッセイプレートは、384ウェルプレートの1ウェルあたり5μLの化合物を分注して、10μMの最終化合物濃度および0.5%以下のDMSOを達成することによって調製した。培地をスクリーニング細胞から除去し、細胞をトリプシン処理し、遠心分離により収集し、計数し、約95μLの体積中において、上記で調製した384ウェルアッセイプレートに約1.5x10
4細胞の密度でプレーティングした。両方の化合物およびスクリーング細胞(総体積100μL)を含有するアッセイプレートを37℃で20時間インキュベートした。
【0184】
化合物とのインキュベーション後、培地を細胞から除去し、ルシフェラーゼアッセイ試薬(30μL/ウェル)を加えた。周囲温度で2分後、該アッセイプレートをルミノメーターで読み取った(オンボード噴射機を備えるPE Biosystems Northstarリーダー、またはEnvision(Perkin Elmer)あるいはこれらと同等装置)。
【0185】
LXR/LXRE共トランスフェクションアッセイは、効力および有効性についての活性または阻害パーセントのためのEC
50/IC
50値を設定するために用いることができる。有効性は、高いコントロール((N−(3−((4−フルオロフェニル)−(ナフタレン−2−スルホニル)アミノ)プロピル)−2,2−ジメチルプロピオンアミド))または低いコントロール(DMSO/ベヒクル)と比較した化合物の活性として規定する。用量応答曲線は、1/2LOG単位により異なる濃度で10点曲線から作成する。各点は、384ウェルプレートからの4ウェルのデータの平均を表す。
【0186】
このアッセイからのデータは、下記の式に当てはめ、そこからEC
50値が算出されうる:
Y=最小値+(最大値−最小値)/(1+10
((logEC50−X)*傾き))
【0187】
それゆえ、EC
50/IC
50は、アゴニストまたはアンタゴニストが、最大値(最大)および最小値(基準値)の間の中間である応答を生じる濃度として定義する。示されるEC
50/IC
50値は、少なくとも2回、通常、3回の独立した実験の平均値である。アゴニストについての相対的有効性またはコントロール%の決定は、各用量応答実験で各々測定される((N−(3−((4−フルオロフェニル)−(ナフタレン−2−スルホニル)−アミノ)プロピル)−2,2−ジメチルプロピオンアミド)によって達成される最大応答との比較によるものである。
【0188】
表1は、本発明の実施例化合物についての共トランスフェクションアッセイにおけるLXRβのEC
50値および有効性%の測定を記載する。
【表1】
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【0189】
略語
Ac:酢酸(AcOH:酢酸、EtOAc:酢酸エチル、KOAc:酢酸カリウム、Ac
2O:無水酢酸、AcCl:塩化アセチル)
AIBN:アゾビスイソブチロニトリル
aq:水溶液
CAN:硝酸セリウムアンモニウム
Cp
*Ru(COD)Cl:1,5−シクロオクタジエン(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ルテニウム(II)クロリド
DCE:1,2−ジクロロエタン
DCM:ジクロロメタン
デス・マーチンペルヨージナン:1,1,1−トリ(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3−(1H)−オン
DME:1,2−ジメトキシエタン
DMF:ジメチルホルムアミド
DMS:ジメチルスルフィド
DMSO:ジメチルスルホキシド
dppf(例えば:PdCl
2(dppf)):1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EDCI:1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
ESI:エレクトロスプレーイオン化
Et:エチル(EtOH:エタノール、EtOAc:酢酸エチル、NaOEt:ナトリウムエトキシド、Et
3N:トリエチルアミン)
GCMS:ガスクロマトグラフィー質量分析
HOBt:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
hrs:時間
Hx:ヘキサン
IR:赤外線分光法
LCMS:液体クロマトグラフィー質量分析
LDA:リチウム ジイソプロピルアミド
LHMDS:リチウム ヘキサメチルジシラジド
m−CPBA:メタクロロ過安息香酸
Me:メチル(MeOH:メタノール、MeCN:アセトニトリル、MeMgBr:臭化メチルマグネシウム、MeTHF:2−メチルテトラヒドロフラン、NaOMe:ナトリウム メトキシド)
min:分
MS:質量分析
MW(またはμ波):マイクロ波
NBS:N−ブロモスクシンイミド
NCS:N−クロロスクシンイミド
NIS:N−ヨードスクシンイミド
NMR:核磁気共鳴
ppm:100万分の1
pTSA(またはpTsOH):パラトルエンスルホン酸
RAP:相対面積パーセント
rt:室温
RT:保持時間
Sat.:飽和
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
TLC:薄層クロマトグラフィー
TMSCN:トリメチルシリルシアニド
TosMIC:トルエンスルホニルメチルイソシアニド
【0190】
一般的な方法
LCMS 方法A:カラム:PUROSPHER(登録商標)Star RP−18(4.0X55mm),3μm
移動相A:90% H
2O、10% MeCN中で20mM NH
4OAc
移動相B:10% H
2O、90% MeCN中で20mM NH
4OAc
流速:2.5mL/分
LCMS 方法B:カラム:ZORBOX SB C18(4.6X50mm)、5μm(陽性モード)
移動相A:10% MeOH;90% H
2O;0.1% TFA
移動相B:90% MeOH;10% H
2O;0.1% TFA
流速:5mL/分
HPLC 方法A:カラム:SUNFIRE C18(4.6x150mm)、3.5ミクロン BBRC/LC/011
水中で0.05% TFA(pHは希アンモニアを用いて2.5に調整)
移動相A:緩衝液:MeCN(95:5)
移動相B:MeCN:緩衝液(95:5)
流速:1mL/分
時間 %B
0 10
12 100
15 100
【0191】
合成
本発明の化合物は、下記に記載の方法を含むが、これらに限定されない多くの当業者に周知の方法、または有機合成分野の当業者に公知の標準的な技術を適用することによるこれらの方法の改変により調製されてもよい。化合物は、ChemBioDraw Ultra 12.0(CambridgeSoft)を用いて命名した。試薬および出発物質は、市販されているか、あるいは当業者によって周知の技術で容易に合成される。下記の説明において、置換基の組み合わせおよび/または示される式の変数は、このようなものが安定な化合物を生じる場合にのみ許容されることが理解される。特に断りがなければ、NMRおよび/または質量スペクトルデータを伴う全てのNMRおよび/または質量化合物を調製し、NMRおよび質量スペクトルを測定した。
【0192】
中間体化合物
中間体スキーム1
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
a)i.THF中の1.0M LHMDS;ii.R
xSNa、還流;b)mCPBA、CH
2Cl
2;c)PdCl
2(dppf)、ビス(ピナコラト)ジボラン、KOAc、DMSO、80℃。
タイプI−1dの中間体化合物は、適当に置換された1−ブロモ−3−フルオロベンゼン(I−1a)化合物を適当な塩基(例えば、LHMDS)で処理し、チオール試薬(RSNa)を加えて、I−1b化合物を得ることによって調製できる。スルホン化合物への酸化をm−CPBAで行い、化合物I−1cを得ることができる。続いて、このブロミド化合物をパラジウムボロニル化(boronylation)条件(例えば、PdCl
2(dppf)、ビス(ピナコラト)ジボランおよびKOAcなど)で処理することにより、中間体化合物I−1dを得る。当業者に公知のこの経路を改変することにより、R
Dにおいて様々な置換基を得ることができる。例えば、カルボン酸化合物をTHF中のBH
3などの試薬で還元することにより、メチルアルコール化合物が供される。非常に類似する化学合成法をピリジン基に用いることにより、本発明の化合物を調製するために用いられる中間体化合物を提供することができる。
【0193】
中間体1
(2−フルオロ−6−(メチルスルホニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)メタノール
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
中間体1a
4−ブロモ−2−フルオロ−6−(メチルチオ)安息香酸の製造
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
コンデンサーを接続した500mLの丸底フラスコに、4−ブロモ−2,6−ジフルオロ安息香酸(16.0g,67.5mmol)および無水THF(110mL)を加えた。該反応フラスコを氷浴で冷却し、1.0M LHMDS(74.0mL,1.1当量)を滴下して加えた。該反応懸濁物を室温で20分間攪拌し、ナトリウム チオメトキシド(5.21g,74.2mmol)を加えた。反応溶液を還流状態で3時間攪拌した。反応物の一定分量を希HCl溶液中でクエンチし、GCMS(実測 m/z = 265, 267 親イオン)に流動し、反応が完了したことを確認した。冷ました反応混合物をH
2Oでクエンチし、EtOAc(200mL)で希釈した。反応混合物を分液漏斗に移し、1.0N HCl水溶液を加えて、pH=2〜3の溶液を得た。該EtOAc層を分離し、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧中で濃縮して、14.6g(収率81%)の中間体6−フルオロ−4−ブロモ−2−メチルスルファニル−安息香酸を蝋様の白色固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.18 (s, 1H), 7.12 (dd, J = 8 Hz, 1H), 2.49 (s, 3H); GCMS m/z = 265, 267 [M]
+.
【0194】
あるいは、中間体化合物6−フルオロ−4−ブロモ−2−メチルスルファニル−安息香酸は、下記のように調製した:
【0195】
20Lのフラスコに、ジメチルホルムアミド(14.5L,10.0容量倍)、続いて水酸化ナトリウム(294g,1.2当量)を入れ、該反応物を−15〜−10℃に冷却した。4−ブロモ−2,6−ジフルオロ安息香酸(1450g,1.0当量)を−15〜−10℃で10〜15分間かけて加え、さらに10〜15分間攪拌した。ナトリウムチオメトキシド(515g,1.2当量)を−10〜−5℃で5〜10分間かけて加えた。添加完了後、該反応物の温度を45〜60分間かけて25〜28℃に昇温し、この温度を1.5〜2時間保った。次いで、該反応物の温度を30〜60分間かけて60〜65℃に昇温し、該反応が完了したとされるまで60〜65℃で5時間保った。次いで、反応混合物を20〜25℃に冷まし、2N HCl(30.3Lの水中の5.05Lの12N HCl)の冷却(5−10℃)溶液でクエンチした。クエンチし、EtOAc(14.5L,10容量倍)を加え、該混合物を10〜15分間攪拌した。該層を分離し、水層をEtOAc(7.25L,5容量倍)で抽出した。該二層を分離し、有機層を合わせて、食塩水溶液(3.63Lの水中の725gのNaCl)で洗浄した。該層を分離し、有機層を水(7.25L,5容量倍)で洗浄した。該層を分離し、有機層を硫酸ナトリウム(1450g)で乾燥させた。有機層を濾過して硫酸ナトリウムを除去し、次いでEtOAc(2.90L,2容量倍)で洗浄した。有機層を45−50℃/30〜40mmHgにて減圧下で濃縮して、〜1〜1.2容量倍とし、石油エーテル(7.25L,5容量倍)を40〜45℃で15〜20分間かけて加えた。該溶液を20〜25分間かけて20〜25℃に冷ました。該固形物を濾過し、石油エーテル(2.90L,2容量倍)で洗浄し、該生成物を25〜28℃で0.4〜0.7mbarの減圧下で乾燥させて、1410g(収率87%,99.4面積%)の中間体6−フルオロ−4−ブロモ−2−メチルスルファニル−安息香酸を得た。
【0196】
中間体1b
(4−ブロモ−2−フルオロ−6−(メチルチオ)フェニル)メタノールの製造
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
コンデンサーを接続し、N
2でパージした500mLの丸底フラスコに、6−フルオロ−4−ブロモ−2−メチルスルファニル−安息香酸(14.6g,55.0mmol)および無水THF(70.0mL)を加えた。反応溶液を0℃に冷却し、THF中の1.0M BH
3−THF(83.0mL,1.5当量)溶液を滴下して加えた。反応溶液を室温で攪拌し、続いて、さらに2時間還流させた。反応溶液を冷まし、1:1のH
2O/THF溶液でクエンチした。反応溶液を、EtOAc(100mL)およびK
2CO
3水溶液を加えた分液漏斗に移した。該EtOAc層を分離し、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧中で濃縮した。粗生成物を、110gのSiO
2カラムに通すクロマトグラフィーで精製した(100% Hx〜55% EtOAcの溶媒グラジエントを使用)。精製した表題生成物を固体の白色の蝋として得た(13.7g,収率99%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.13 (s, 1H), 7.06 (dd, J
1 = 8 Hz, J
2 = 2 Hz, 1H), 4.77 (s, 2H), 2.51 (s, 3H), 2.20-2.05 (br s, 1H); GCMS m/z = 251, 253 [M]
+.
【0197】
あるいは、中間体(4−ブロモ−2−フルオロ−6−(メチルチオ)フェニル)メタノールは、以下のように調製した:
【0198】
20Lのフラスコに、窒素下で4−ブロモ−2−フルオロ−6−(メチルチオ)安息香酸(1400g,1.0当量)、続いてTHF(14L,10容量倍)を入れた。この溶液に、30〜45分間かけて25〜28℃でボラン−ジメチルスルフィド錯体(800g,1000mL)を加えた。反応温度を、30〜45分間かけて60〜65℃に昇温し、温度を、HPLCが<1%の4−ブロモ−2−フルオロ−6−(メチルチオ)安息香酸を示すまで(〜3〜4時間)保持した。反応完了後、該混合物を30〜40分間かけて10〜15℃に冷ました。続いて、該反応物を、10〜15℃で1〜1.5時間かけてMeOH(2.1L,1.5容量倍)でクエンチした。続いて、該反応物を、40〜50℃/0.4〜0.7mbarで減圧濃縮して、1〜1.5容量倍とした。生じた混合物をDCM(8.4L,6容量倍)中に溶解させた。有機層を塩化アンモニウム溶液(2.8Lの水中の560gのNH
4Cl,2容量倍)で洗浄した。該層を分離し、有機層を、10% NaHCO
3溶液(2.8L,2容量倍)、飽和食塩水溶液(2.1L,1.5容量倍)および水(4.2L,3容量倍)で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム(700g)で乾燥させた。硫酸ナトリウムを濾過により除去し、DCM(2.8L,2容量倍)で洗浄した。有機層を40〜45℃/0.4〜0.7mbarで1〜1.2容量倍まで減圧濃縮して、生成物を得て、45〜50℃/0.4〜0.7mbarにて減圧下で乾燥させた。表題生成物を、90.1面積%で90%の収率(1200g)を得た。
【0199】
中間体1c
(4−ブロモ−2−フルオロ−6−(メタンスルホニル)フェニル)−メタノールの製造
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
500mLのフラスコに、(4−ブロモ−2−フルオロ−6−(メチルチオ)フェニル)メタノール(13.7g,54.6mmol)および無水DCM(125mL)を加えた。該溶液を氷浴で0〜3℃に冷却し、3−クロロ過安息香酸(77%最大,Aldreich)(18.8g,2当量)を少しずつ加えた。次いで、反応溶液を室温に温め、18時間そのままにした。該反応物を減圧中で濃縮して、DCMを留去し、残渣をEtOAcおよび1M NaOH溶液と一緒に分液漏斗で洗浄した。該EtOAc層を分離し、1M NaOH溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製した(Biotage,65x200mm SiO
2カラム,100% Hx〜90% EtOAc/Hxのグラジエント溶離液)。適当なフラクションを合わせて、減圧中で濃縮して、表題化合物を無色の半結晶性固形物として得た(収量:8.10g(52%))。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.98 (dd, J = 8 Hz, 1H), 7.91 (s, 1H), 5.45 (t, J = 8 Hz , 1H), 4.88 (dd, J
1 = 8 Hz , J
2 = 2 Hz, 2H), 3.42 (s, 3H);
19F NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ -111.8 ppm; GCMS m/z = 283, 285 [M]
+.
【0200】
中間体1
(2−フルオロ−6−(メチルスルホニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)メタノールの製造
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
乾燥N
2でパージした100mLの丸底フラスコに、(4−ブロモ−2−フルオロ−6−(メタンスルホニル)フェニル)−メタノール(1.98g,6.99mmol)、ビス(ピナコラト)ジボラン(2.13g,1.2当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)DCM付加物(560mg,10mol%)、炭酸カリウム(2.06g,3当量)、およびDMSO(25.0mL)を量り入れた。生じた懸濁物を90℃で3時間攪拌させた。一定分量の反応溶液は、LCMS分析により測定することにより、出発物質のブロミド化合物を含有していないことがわかった。冷却した反応懸濁液をEtOAc(50mL)および水(50mL)で希釈し、セライトパッドを詰めたブフナー漏斗に通して濾過した。生じた濾液を分液漏斗に移し、有機層を分離した。該水層をEtOAcで抽出し、EtOAc層を合わせて、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧中で濃縮した。該残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して(Biotage SP−1,40gのSiO
2カラム,100% Hx〜60% EtOAc/Hxのグラジエント溶離液)、清澄な粘稠性油状物を得た。該生成物をDCM中に溶解させることによりアモルファス白色粉末として単離し、再沈殿物をHxを加えて生じさせた。表題化合物を固形白色粉末として単離した(収量:1.90g(収率82%))。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.28 (s, 1H), 7.79 (d, J = 8 Hz, 1H), 5.03 (d, J = 8 Hz, 2H), 3.23 (s, 3H) 3.05 (t, J = 8 Hz, 1H), 1.35 (s, 6H);
19F NMR (400 MHz, CDCl
3) δ -116.3 ppm.
【0201】
あるいは、中間体(2−フルオロ−6−(メチルスルホニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)メタノールは、下記のように調製した:
【0202】
スターラーバー、温度プローブ、還流コンデンサーおよび窒素注入口を備えた500mLのジャケット付リアクターに、メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)(75mL,5容量倍)、続いて酢酸カリウム(5.2g,53mmol,1当量)および(オキシジ−2,1−フェニレン)ビス(ジフェニルホスフィン)(320mg;600μモル,0.011当量)およびビス(ピナコラト)ジボラン(18g,69mmol,1.3当量)を入れた。該反応フラスコを150Torr以下で排気し、窒素を流入した。この脱気手順を3回繰り返した。Pd(OAc)
2(94mg;420μmole,0.0075当量)を該リアクターに入れ、該反応フラスコを150Torr以下に排気し、続いて窒素を流入し、該手順を3回繰り返した。生じたスラリーを20−25℃で15分間放置した。15分間の放置後、該スラリーを80℃の内部温度に加熱した。該リアクター内の混合物が該温度に加熱すると、分液フラスコに(4−ブロモ−2−フルオロ−6−(メタンスルホニル)フェニル)−メタノール(15g,53mmol,1当量)、続いてMeTHF(75mL,5容量倍)を入れた。生じた溶液を、使用前に窒素を表面下で15分以上泡立たせることにより脱気した。触媒混合物が還流状態に達したら、MeTHF中の(4−ブロモ−2−フルオロ−6−(メタンスルホニル)フェニル)−メタノールの脱気した溶液を該反応物に一度に加え、反応させた。該反応は、典型的に、基質の添加後完了するまで〜20時間かかる。完了したら(典型的に、出発物質の<0.75のRAP)、該反応物を20〜25℃に冷ます。室温になったら、該反応物をMeTHF(75mL,5容量倍)で希釈し、5wt%のNaCl溶液(7.5容量倍,110mL)で少なくとも15分間洗浄した。該層を分離し、MeTHF流を豊富に含む上部生成物をセライトに通して濾過して、不溶性パラジウム残渣を取り除いた。該セライトケーキをMeTHF(75mL,5容量倍)で洗浄した。該反応物を官能基修飾シリカ(30当量)で処理して、パラジウムおよび色を除去した。該スラリーを少なくとも60分間攪拌し、続いて濾過して、シリカを除去した。用いたシリカをMeTHF(5容量倍,75mL)で洗浄した。有機層を合わせて、水(5容量倍,75mL)で洗浄した。該有機層を減圧下(60−70Torr,30℃の浴温)で5容量倍(75mL)まで留去した。75mLの目標に達したら、留去を止め、ヘプタン(75mL,5容量倍)を反応溶液に滴下して加えた。〜35mLのヘプタンを加えたら、該生成物は溶液から結晶化し始めた。添加完了後、該生成物を濾過により単離し、湿ったケーキをMeTHF−ヘプタン(1:9)溶液で洗浄し(2x75mL)、50℃で乾燥させた。該表題生成物を、白色の固形物として99.6面積%で14g(収率78%)を得た。
【0203】
中間体2
(2−クロロ−6−(メチルスルホニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)メタノールの製造
【化19】
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中間体2は、市販されている2−クロロ−6−フルオロベンズアルデヒドから上記に記載の手順と同様の化学合成法により調製することができるが;[Ir(OMe)(COD)]
2を用いるイリジウムホウ素化を、ヒドロキシメチル基に対してパラ位にボロン酸基を導入するために用いることができる。
【0204】
中間体3
4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−メチル−3−(メチルスルホニル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン
【化20】
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中間体3は、中間体1と同様の手順で4−ブロモ−1−メチル−2−(メチルスルホニル)ベンゼンから調製した。MS (ESI) 297.2 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.46 (s, 1H), 7.92 (d, 1 H, J=7.4 Hz), 7.35 (d, 1 H, J=7.4 Hz), 3.08 (s, 3 H), 2.74 (s, 3 H), 1.31 (s, 12 H).
【0205】
中間体4
N,N−ジメチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミド
【化21】
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中間体4a
3−ブロモ−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
【化22】
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DMF(50mL)中の3−ブロモ安息香酸(2.7g,14mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(3.6g,27mmol)、EDC(5.1g,27mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(8.7mL,47mmol)の混合物に、0℃でジメチルアミン(1.2g,14mL,27mmol)を加え、該反応混合物を窒素雰囲気下にて室温で終夜攪拌した。該反応混合液を水(40mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(2x50mL)。有機抽出物を合わせて、水、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得た。該粗製物を石油エーテルでトリチュレートし、濾過し、該固形物を減圧下で乾燥させて、表題化合物を得た(2.9g,収率95%)。MS (ESI) 229.1 [M+H]
+.
【0206】
中間体4は、中間体1dと同様の手順で中間体4aから調製した。 MS (ESI) 276.2 [M+H]
+.
【0207】
中間体5
1−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロプロパンカルボキサミド
【化23】
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中間体5a
1−(3−ブロモフェニル)シクロプロパンカルボキサミドの製造
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(8mL)中の1−(3−ブロモフェニル)シクロプロパンカルボン酸(0.5g,2.074mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.364g,2.70mmol)、EDC(0.517g,2.70mmol)およびトリエチルアミン(0.867mL,6.22mmol)の混合物に、0℃で炭酸アンモニウム(0.239g,2.489mmol)を加えた。反応混合液を窒素雰囲気下にて室温で終夜攪拌した。該反応混合液を水(40mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(2x50mL)。有機抽出物を合わせて、水、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得た。粗製物質を石油エーテルでトリチュレートし、濾過した。該固形物を減圧下で乾燥させて、表題化合物をオフホワイト色の固形物として得た(0.4g,1.666mmol,収率80%)。MS (ESI) [M+H]
+: 241.0
【0208】
中間体5
1−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロプロパンカルボキサミドの製造
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
ジオキサン(5mL)中の中間体5a(200mg,0.833mmol)、ビス(ピナコラト)ジボラン(275mg,1.083mmol)および酢酸カリウム(245mg,2.50mmol)の混合物に、dppf(23.09mg,0.042mmol)およびPdCl
2(dppf)(30.5mg,0.042mmol)を加えた。反応混合液を、窒素雰囲気下にて85℃で12時間攪拌した。反応混合液を室温に冷まし、水(30mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(2x25mL)。有機抽出物を合わせて、水、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得た。粗固形物をヘキサン(20mL)中の10% EtOAcで洗浄し、濾過し、減圧下で乾燥させて、1−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロプロパンカルボキサミド(150mg,0.522mmol,収率62.7%)をオフホワイト色の固形物として得た。 MS (ESI) [M+H]
+: 288.1
【0209】
中間体6
2−(3−(シクロプロピルスルホニル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
【化26】
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中間体6a
(3−ブロモフェニル)(シクロプロピル)スルファンの製造
【化27】
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DMSO(12mL)中のカリウム tertブトキシド(0.36g,2.9mmol)の冷却した(0℃)溶液に、窒素雰囲気下で3−ブロモチオフェノール(0.50g,2.6mmol)を加え、該反応混合物を15分間攪拌した。DMSO(1.0mL)中の臭化シクロプロピル(0.96g,7.8mmol)の溶液を滴下して加えた。反応混合液を室温に加温し、続いて80℃に48時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、氷水(10mL)およびEtOAc(10mL)で希釈した。層を分離し、該水層をEtOAcで抽出した(20mLx2)。有機抽出物を合わせて、水、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧中で濃縮して、表題化合物を得た(0.40g,収率66%)。MS (ESI) 230.1 [M+H]
+.
【0210】
中間体6は、中間体1cおよび中間体1と同様の手順を用いて中間体6から調製した。 MS (ESI) 309.1 [M+H]
+.
【0211】
中間体7
2−(3−((ジフルオロメチル)スルホニル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
【化28】
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中間体7a
(3−ブロモフェニル)(ジフルオロメチル)スルファンの製造
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(4.5mL)および水(0.50mL)中の3−ブロモチオフェノール(0.50g,2.6mmol)、K
2CO
3(0.73g,5.3mmol)およびクロロジフルオロ酢酸ナトリウム(0.81g,5.3mmol)の溶液を、130℃に1時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、ジエチルエーテル(25mL)で希釈した。該有機溶液をクエン酸溶液、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して(EtOAc:Hx(2:8)を溶離液として使用)、表題化合物を得た(0.60g,収率95%)。 MS (ESI) 239.8 [M+H]
+.
【0212】
中間体7は、中間体1cおよび中間体1と同様の手順を用いて中間体7aから調製した。 MS (ESI) 319.1 [M+H]
+.
【0213】
中間体8
2−メチル−2−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパンアミド
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
中間体8a
2−(3−ブロモフェニル)−2−メチルプロパンニトリルの製造
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
Uチューブ(窒素雰囲気のため)およびセプタムを取り付け、乾燥させた1Lの二頸丸底フラスコに、2−(3−ブロモフェニル)アセトニトリル(25g,128mmol)を加えた。THF(350mL)を加え、反応溶液を0℃に冷却した。続いて、NaH(18.36g,383mmol)を該反応混合物に少しずつ加えた(各5gずつ)。反応混合液を0℃で2時間攪拌した。MeI(39.9mL,638mmol)を、0℃で滴下漏斗により滴下して加え、該混合物を0℃で0.5時間攪拌し、次いで室温に加温した。室温で3時間後、該出発物質は、TLCに基づき完全に消費されたことが示された。反応混合液を−10℃にて氷冷水(400mL)でクエンチした。該水溶液をEtOAcで抽出した(3x250mL)。有機層を食塩水(1x200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗褐色生成物を得た。該物質をcombiflashにより精製して(120gのシリカカラムを使用し、溶離液として石油エーテル中の10%以下のEtOAcで溶出)、2−(3−ブロモフェニル)−2−メチルプロパンニトリルを清澄な液体として得た(16.1g,71.8mmol,収率56.3%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.60 (m, 1 H) 7.44 (m, 2 H) 7.24 - 7.29 (m, 1 H) 1.72 (s, 6 H).
【0214】
中間体8b
2−(3−ブロモフェニル)−2−メチルプロパンアミドの製造
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
2−(3−ブロモフェニル)−2−メチルプロパンニトリル(870mg,3.88mmol)に、室温でH
2SO
4(2.1mL,39.4mmol)を滴下して加え、該反応混合物を室温で終夜攪拌した。氷冷水(15mL)を該反応混合物に滴下して加え、該混合物を5分間攪拌した。該反応混合物を濾過し、洗浄水が中性となるまで氷水で洗浄した。該固形物を石油エーテルで洗浄し(3x20mL)、高真空下で乾燥させて、2−(3−ブロモフェニル)−2−メチルプロパンアミドを白色のアモルファス固形物として得た(500mg,2.065mmol,収率53.2%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.46 - 7.49 (m, 1 H) 7.43 (dt, J=7.53, 1.51 Hz, 1 H) 7.28 - 7.36 (m, 2 H) 6.92 - 7.02 (m, 2 H) 1.43 (s, 6 H).
【0215】
中間体8
2−メチル−2−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパンアミドの製造
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
DME(95mL)中の2−(3−ブロモフェニル)−2−メチルプロパンアミド(5g,20.65mmol)、ビス(ピナコラト)ジボラン(6.29g,24.78mmol)および酢酸カリウム(6.08g,62.0mmol)の懸濁液を、室温にて窒素で20分間パージし、続いてPdCl
2(dppf)(0.453g,0.620mmol)を加え、窒素で10分間パージした。反応混合液を100℃に1時間加熱し、該出発物質はTLCにより使い果たされたことが示された。反応混合液を室温に冷まし、セライトベッドに通して濾過し、EtOAcで洗浄した(3x50mL)。濾液を濃縮して、褐色のガム状固形物を得て、120gのシリカカラムを用いてcombiflashにより精製して(石油エーテル中の60% EtOAcを溶離液として溶出)、中間体8を白色の結晶性固形物として得た(2.2g,7.61mmol,収率36.8%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.64 (s, 1 H), 7.53 (dt, J=7.22, 1.04 Hz, 1 H), 7.49 (ddd, J=7.84, 2.07, 1.38 Hz, 1 H), 7.32 - 7.37 (m, 1 H), 6.90 (d, J=17.32 Hz, 2 H), 1.43 (s, 6 H), 1.31 (s, 12 H).
【0216】
中間体9
5−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール
【化34】
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中間体9は、購入するか、あるいは下記の方法で調製することができた:
【0217】
中間体9a
N,N−ジメチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−スルホンアミドの製造
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(70mL)中の3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(7.5g,55mmol)の溶液に、Et
3N(11mL,77mmol)およびジメチルスルファモイル クロリド(11g,77mmol)を加えた。反応混合液を2日間加熱還流した。反応混合液を水(60mL)で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した(3x60mL)。有機抽出物を合わせて、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコで濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物を得た(7.5g,31mmol,収率56%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.55 (d, 1 H, J=1.51 Hz), 7.11 (d, 1 H, J=2.51 Hz), 2.90 - 3.11 (m, 6 H), 2.81 (s, 1 H).
【0218】
中間体9b
N 5−クロロ−N,N−ジメチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−スルホンアミドの製造
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
−78℃でTHF(50mL)中のN,N−ジメチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−スルホンアミド(7.5g,31mmol)の溶液に、n−ブチルリチウム(12mL,31mmol)を滴下して加えた。該反応物を30分間攪拌し、THF(10mL)中のヘキサクロロエタン(8.0g,34mmol)の溶液を該反応混合物に滴下して加えた。4時間後、該反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(3x100mL)。有機抽出物を合わせて、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコで濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物を得た(7.0g,25mmol,収率82%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 6.97 (s, 1 H), 2.9 (s, 6 H).
【0219】
中間体9
5−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾールの製造
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
5−クロロ−N,N−ジメチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−スルホンアミド(8.0g,29mmol)を、0℃でTFA溶液(11mL,140mmol)中に入れ、該混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮し、EtOAc(50mL)で希釈し、続いて水(50mL)で洗浄した。水層をEtOAcで抽出した(2x50mL)。有機層を合わせて、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物を得た(5.0g,29mmol,収率100%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 6.97 (s, 1 H).
【0220】
中間体10
4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾールの製造
【化38】
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MECN(250mL)中の3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(10.0g,73.5mmol)の溶液に、NCS(13.7g,103mmol)を加えた。反応混合液を60℃で3時間加熱した。MECNを留去して、白色の固形物を得た。該残渣にCCl
4(80mL)を加え、該混合物を20分間激しく攪拌した。該固形物を濾過し、CCl
4で洗浄した(2x10mL)。濾液を合わせて、濃縮して、白色の固形物を得た(12.5mg)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.89 (s, 1 H). MS (ESI) 168.7 [M-H].
【0221】
あるいは、該ピラゾール化合物を、水中の10% 次亜塩素酸ナトリウムの過剰量を用いて、酢酸中で塩素化することができる。
【0222】
中間体11
4−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾールの製造
【化39】
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0℃で乾燥ペンタン(40mL)中の(E)−1−エトキシプロパ−1−エン(5.0g,58mmol)の異性体の混合物に、トリフルオロ無水酢酸(8.2mL,58mmol)を滴下して加えた。反応混合液を0℃で2時間攪拌し、24時間攪拌し続けながら室温に温めた。該溶液を0℃に冷却し、EtOH(35mL)で希釈したヒドラジン一水和物(3.15mL,65.0mmol)を滴下して加えた。該混合物を30分間攪拌した。該溶液を乾燥するまで濃縮し、残渣を水(30mL)中に分散させた。白色沈殿物を濾過し、水で洗浄し、オープン気流で乾燥させて、表題化合物を得た(4.10g,25.9mmol)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.42 (s, 1 H), 2.20 (s, 3H). (Guillou, S, et al. (2011) Tetrahedron. 67: 8451-8457).
【0223】
中間体12
エチル 3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレートの製造
【化40】
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100mLの丸底フラスコ内に、エチル 3−シクロプロピル−3−オキソプロパノエート(1.0g,6.4mmol)、オルトギ酸トリエチル(1.27mL,7.68mmol)、およびAc
2O(1.81mL,19.2mmol)を加えて、黄色の溶液を得た。反応混合液を120℃で2時間攪拌し、続いて140℃で5時間加熱した。該混合物を減圧濃縮し、残渣をEtOH(10mL)中に溶解した。ヒドラジン(0.308g,9.60mmol)を加え、続いて該反応混合物を3時間加熱還流した。いくらかのMeOHを減圧下で除去し、残った混合物をEtOAc(70mL)で希釈した。有機層をH
2Oおよび食塩水で洗浄した。該有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、表題化合物を無色の固形物として得て、さらに精製することなく使用した。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.93 (s, 1H), 4.32 (q, J = 4.2 Hz, 2H), 2.58 (m, 1H), 1,37 (t, J = 4.2 Hz, 3H), 1.07 (m, 2H), 0.89 (m, 2H).
【0224】
中間体12
(5−ブロモ−3−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イル)メタノールの製造
中間体12a
メチル 5−ブロモ−3−(メチルチオ)ピコリネートの製造
【化41】
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メチル 5−ブロモ−3−フルオロピコリネートは、当業者に公知のように市販されている5−ブロモ−3−フルオロピコリン酸からMeOH中の塩化チオニルとともに調製した。
【0225】
ACN(50mL)中の5−ブロモ−3−フルオロピコリン酸メチル(1.9g,8.1mmol)の溶液に、NaSMe(0.569g,8.12mmol)を加え、該反応混合物を室温で終夜攪拌した。該溶媒を減圧下で除去した。残渣を水(50mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(3x50mL)。有機層を合わせて、水(1x35mL)および食塩水(1x35mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製物質を得て、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して(EtOAc:ヘキサン:40:60)、表題化合物を白色の固形物として得た(1.4g,5.3mmol)。MS (ESI) 235 [M+H];
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.38 (d, J= 2 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 2 Hz, 1H), 4.67 (s, 2H), 2.55 (s, 3H).
【0226】
中間体12b
(5−ブロモ−3−(メチルチオ)ピリジン−2−イル)メタノールの製造
【化42】
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MeOH(50mL)中の5−ブロモ−3−(メチルチオ)ピコリン酸メチル(1.4g,5.3mmol)の溶液に、0℃でNaBH
4(1.01g,26.7mmol)を加えた。続いて、該混合物を室温に加温し、3時間攪拌した。該溶媒減圧下で留去した。残渣をEtOAc(50mL)および水(20mL)中に溶解させ、層を分離した。該水性物質をEtOAcで洗浄し(2x30mL)、有機溶液を合わせて、食塩水で洗浄し(1x30mL)、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物をオフホワイト色の固形物として得て(1.15g)、精製することなく次のステップに使用した。MS (ESI) 261.6 [M+H];
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.47 (d, J= 2 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 2 Hz, 1H), 4.00 (s, 3H), 2.46 (s, 3H).
【0227】
中間体12
【化43】
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DCM(100mL)中の(5−ブロモ−3−(メチルチオ)ピリジン−2−イル)メタノール(1.15g,4.91mmol)の溶液に、0℃でm−CPBA(1.69g,9.82mmol)を加えた。10分後、該混合物を室温に温め、該混合物を終夜攪拌した。該溶媒を減圧下で除去した。残渣をEtOAc(80mL)中に溶解させ、1N NaOH(2x25mL)および食塩水溶液(1x25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して(EtOAc:ヘキサン;70:30)、表題化合物を白色の固形物として得た(235mg,0.859mmol)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.93 (d, J= 2.4 Hz, 1 H), 8.53 (d, J=2.4, 1H), 5.05 (s, 2H), 3.3 (s, 3H).
【0228】
実施例
本発明の化合物の製造
【化44】
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(a)NaNO
2、NaN
3、HCl、THF;(b)トルエン、110℃;(c)R
3COOEt、NaOEt、EtOH;(d)硫酸メチルヒドラジン、H
2SO
4、EtOH;(e)PdCl
2(dppf)、K
2CO
3、DME、H
2O;
本発明の特定の実施態様には、スキーム1中の一般構造1−07によって例示される化合物が含まれる。一般に、式1−07のピラゾール化合物は、スキーム1に示される方法に従って合成することができる。アニリン化合物(1−01)は、購入されるか、あるいは当業者に公知の方法によって調製され、酸性条件下で亜硝酸ナトリウムおよびアジ化ナトリウムを用いて、アジド化合物(1−02)に変換される。アジド化合物(1−02)は、ホスホラン化合物(1−03)と反応して、トリアゾール化合物(1−04)を生じる。エノレート化合物の生成後、アルキルケトン化合物(1−05)を、適当に置換されたエステル(R
3COOEt)でアルキル化して、1,3−ジケトン化合物(1−05)を得た。ジケトン化合物(1−05)を、酸性条件下で硫酸アルキルヒドラジンと反応させると、排他的に(または大部分において)所望される位置異性体のピラゾール化合物(1−06)が生成される。少量の異性体は、必要に応じてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより除去することができる。臭化アリール化合物(1−06)とアリールボロン酸またはエステル誘導体とのパラジウム介在カップリングにより化合物1−07が生成される。
【0229】
当業者に公知のさらなる化学反応(還元、グリニャール付加、アルキル化、フッ素化、アシル化、アミド化、およびヘテロ環形成反応を含む)は、本発明の化合物を調製するためにR
3位で行うことができる。例えば、R
3がエステル(例えば、CF
2COOEtまたはCOOEt)を含有する場合、さらなる官能基修飾は、アミド、ならびに第1級、第2級および第3級アルコールを調製するために当業者によって行うことができる。
【0230】
実施例1
1,1−ジフルオロ−1−(1−メチル−5−(3’−(メチルスルホニル)−3−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)プロパン−2−オール
【化45】
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実施例1a
1−(2−アミノ−4−ブロモフェニル)エタノンの製造
【化46】
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100mLの丸底フラスコにおいて、DCM中の三塩化ホウ素(32.0mL,32.0mmol)を0℃にし、MeCN(36.0mL)中の3−ブロモアニリン(5.00g,29.1mmol)を20分かけて滴下して加えた。塩化アルミニウム(1.86g,14.0mmol)を少しずつ加え、該反応混合物を18時間加熱還流した。反応混合液を室温に冷まし、HCl(4N,20.0mL)をゆっくり加え、該混合物を2時間加熱還流した。室温に冷まし、該酸性溶液をDCM(25mL)で抽出した。水層を6N NaOHでpH8にし、DCMで抽出した(25mLx2)。有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。粗残渣を、40gのSiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(30分にわたる0%〜100%のEtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)、表題化合物を得た(2.90g,13.6mmol,収率47%)。 MS (ESI) 214.0 [M+H]+.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.56 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 6.84 (s, 1 H) 6.77 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 6.34 (br. s., 2 H) 2.55 (s, 3 H).
【0231】
実施例1b
1−(2−アジド−4−ブロモフェニル)エタノンの製造
【化47】
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実施例1a(180mg,0.84mmol)をTHF(5.0mL)および0.50mLの濃HCL中に溶解させ、−10℃に冷却した。0.50mLの水中に溶解させた亜硝酸ナトリウム(70mg,1.0mmol)を滴下して加え、30分間攪拌した。その後、0.50mLの水中に溶解させたアジ化ナトリウム(160mg,2.5mmol)を滴下して加えた。反応混合液を室温に加温し、18時間攪拌した。反応混合液をEtOAc(10mL)で希釈し、飽和NaHCO
3溶液(10mL)で洗浄した。水層をEtOAcで抽出し(10mLx2)、有機層を合わせて、NaCl水溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、表題化合物を褐色の固形物として得た(190mg,0.78mmol,収率92%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.61 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.38 (s, 1 H) 7.34 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 2.63 (s, 3 H). IR 2348, 2112 cm
-1.
【0232】
実施例1c
ホスホランの製造
【化48】
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トルエン(106mL)中の実施例1b(3.00g,10.6mmol)およびトリフェニルホスフィン(3.43g,13.1mmol)を2時間還流した。反応混合液を0℃に冷却し、該固形物を濾過して除去し、トルエンで洗浄した。該固形物をTHF中でトリチュレートし、濾過した。該固形濾過ケークを50.0mLの2N NaOH溶液で処理し、室温で終夜攪拌した。該固形物を濾過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、表題化合物を白色の固形物として得た(4.00g,8.62mmol,収率81%)。MS (ESI) 465.2 [M+H]+.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.00 (d, J=8.25 Hz, 2 H) 7.72 (dd, J=12.65, 7.15 Hz, 6 H) 7.55 - 7.62 (m, 3 H) 7.44 - 7.53 (m, 6 H) 7.19 (d, J=8.25 Hz, 2 H) 4.34 - 4.44 (m, 1 H).
19F NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm -57.42 (s, 3 F).
【0233】
実施例1d
1−(4−ブロモ−2−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)エタノンの製造
【化49】
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密封管内において、実施例1c(1.08g,2.33mmol)および実施例1b(700mg,2.33mmol)をトルエン(20mL)中に入れ、110℃に18時間加熱した。該溶媒を減圧中で反応物から除去し、該粗残渣を、40gのSiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(25分にわたる0%〜65%のEtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)、表題化合物を赤褐色の油状物として得た(928mg,1.96mmol,収率84%)。MS (ESI) 426.0 [M+H]+.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.90 (s, 1 H) 7.77 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.65 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.54 (s, 1 H) 7.26 (d, J=7.15 Hz, 2 H) 7.18 - 7.23 (m, 2 H) 2.17 (s, 3 H).
19F NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm -57.53 (s, 3 F).
【0234】
実施例1e
エチル 5−(4−ブロモ−2−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)−2,2−ジフルオロ−3,5−ジオキソペンタノエートの製造
【化50】
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Ar雰囲気下の乾燥させた25mLの丸底フラスコ内において、EtOH(21重量%)中のNaOEt(9.71mL,26.0mmol)およびジエチル−2,2−ジフルオロマロネート(2.55g,13.0mmol)を室温で10分間攪拌した。EtOH(6.00mL)中の実施例1d(554mg,1.30mmol)の溶液を滴下して加え、該反応物を18時間にわたり室温で攪拌した。EtOHを減圧中で除去し、該粗製油状物を1M HCl(10mL)中に溶解させた。該水溶液をEtOAcで抽出し(20mLx3)、有機層を合わせて、NaCl水溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、表題化合物を褐色の粗製油状物として得た(749mg,1.30mmol)。MS (ESI) 576.0 [M+H]+.
【0235】
実施例1f
エチル 2−(5−(4−ブロモ−2−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロアセテートの製造
【化51】
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実施例1e(749mg,1.30mmol)をEtOH(1.00mL)中に入れ、これに硫酸メチルヒドラジン(206mg,1.43mmol)およびH
2SO
4(0.500mL,9.38mmol)を加えた。反応混合液を室温で18時間攪拌した。該反応物をEtOAc(10mL)で希釈し、飽和NaHCO
3溶液(20mL)で洗浄した。水層をEtOAc抽出し(10mLx2)、有機層を合わせて、NaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。該粗残渣を、12gのSiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(16分にわたる0%〜100%のEtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)、表題化合物を橙色の固形物として得た(494mg,0.842mmol,収率65%)。MS (ESI) 586.1 [M+H]+.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.09 (s, 1 H) 7.80 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.70 (s, 1 H) 7.23 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.14 (d, J=8.25 Hz, 2 H) 6.85 (d, J=8.80 Hz, 2 H) 5.55 (s, 1 H) 4.39 (q, J=7.15 Hz, 2 H) 3.08 (s, 3 H) 1.38 (t, J=7.15 Hz, 3 H).
【0236】
実施例1g
2−(5−(4−ブロモ−2−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸の製造
【化52】
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実施例1f(84.8mg,0.145mmol)をMeOH(1.00mL)中に入れ、これに1M NaOH(0.723mL,0.723mmol)を加えた。反応混合液を室温で18時間攪拌した。該反応物を水およびEtOAc(10mL)で希釈し、層を分離した。水層を1N HClでpH3まで酸性にし、続いてEtOAcで抽出した(10mLx2)。有機層を合わせて、NaCl溶液(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、表題化合物を淡黄色の粉末として得た(75.9mg,0.136mmol,収率94%)。MS (ESI) 558.1 [M+H]+.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.10 (s, 1 H) 7.84 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.82 (s, 1 H) 7.25 - 7.29 (m, 1 H) 7.17 (d, J=8.25 Hz, 2 H) 6.91 (d, J=8.80 Hz, 2 H) 5.62 (s, 1 H) 3.10 (s, 3 H).
19F NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm -57.51 (s, 3 F) -100.16 (s, 2 F).
【0237】
実施例1h
2−(5−(4−ブロモ−2−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロ−N−メトキシ−N−メチルアセトアミドの製造
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1g(97.8mg,0.175mmol)をDCM(3.00mL)中に入れ、DMF(1.36μL,0.0180mmol)を加えた。DCM中のシュウ酸クロリド(0.109mL,0.219mmol)を滴下して加えた。反応液を室温で30分間攪拌した。N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(20.5mg,0.210mmol)を一度に加え、続いてEt
3N(0.0980mL,0.701mmol)を加えた。反応混合液を2時間攪拌した。反応混合液をEtOAc(20mL)および水(20mL)で希釈した。層を分離し、該水層をEtOAcで抽出した(10mLx3)。有機抽出物を合わせて、NaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。該粗残渣を、4gのSiO
2カラムによるクロマトグラフィーで精製して(16分にわたる0%〜100%のEtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)、表題化合物を白色の固形物として得た(105mg,0.175mmol,収率100%)。MS (ESI) 601.2 [M+H]+.
【0238】
実施例1i
1−(5−(4−ブロモ−2−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1,1−ジフルオロプロパン−2−オンの製造
【化54】
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実施例1h(137mg,0.227mmol)をTHF(2.00mL)中に入れ、−78℃に冷却した。臭化メチルマグネシウム(325μL,0.455mmol,トルエン/THF中で1.4M)を滴下して加え、該反応混合物を室温に加温し、3時間攪拌した。反応混合液を飽和NH
4Cl溶液(5mL)でクエンチした。層を分離し、該水層をEtOAcで抽出した(10mLx3)。有機抽出物を合わせて、NaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、表題化合物を清澄な油状物として得た(107mg,0.193mmol,収率85%)。MS (ESI) 556.2 [M+H]+.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.09 (s, 1 H) 7.80 (s, 1 H) 7.72 (s, 1 H) 7.23 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.14 (d, J=8.25 Hz, 2 H) 6.87 (d, J=8.25 Hz, 2 H) 5.54 (s, 1 H) 3.10 (s, 3 H) 2.43 (s, 3 H).
【0239】
実施例1j
1,1−ジフルオロ−1−(1−メチル−5−(3’−(メチルスルホニル)−3−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)プロパン−2−オンの製造
【化55】
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0.5〜2mLの大きさのコニカルマイクロ波バイアル内において、実施例1i(54mg,0.10mmol)、3−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸(39mg,0.19mmol)、K
2CO
3(40mg,0.29mmol)およびPdCl
2(dppf)−DCM付加物(8.0mg,10μmol)をDME(1.0mL)および水(0.10mL)中に入れた。該バイアルを密封し、マイクロ波中にて120℃で20分間加熱した。反応混合液をEtOAc(10mL)および水(10mL)で希釈し、層を分離した。水層をEtOAcで抽出し(10mLx2)、有機抽出物を合わせて、NaCl溶液(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。該粗残渣を、4gのSiO
2カラムに通すクロマトグラフィーで精製して(15分にわたる0%〜100%のEtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)、表題化合物を清澄な油状物として得た(59mg,0.090mmol,収率98%)。MS (ESI) 632.3 [M+H]+.
【0240】
実施例1
1,1−ジフルオロ−1−(1−メチル−5−(3’−(メチルスルホニル)−3−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)プロパン−2−オールの製造
【化56】
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実施例1j(30mg,0.048mmol)をMeOH(1.0mL)中に入れ、−78℃に冷却した。NaBH
4(2.7mg,0.071mmol)を加え、該反応混合物を室温に加温し、3時間攪拌した。反応混合液をEtOAc(10mL)および水(10mL)で希釈した。層を分離し、該水層を濃HClでpH1に酸性にし、続いてEtOAcで抽出した(10mLx3)。有機抽出物を合わせて、NaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。粗製物質を、下記の条件で分取HPLCにより精製した:カラム:Phenomenex Luna AXIA C18,21.2x100mm、5μm粒子;移動相A:10% MeOH−90% H
2O−0.1% TFA;移動相B:90% MeOH−10% H
2O−0.1% TFA;グラジエント:10分にわたる40−100% B、続いて100% Bで4分保持;流速:20mL/分。該生成物を含有するフラクションを、NaHCO
3樹脂フリット(StratoSpheres(登録商標)SPE,0.36mmol)にかけて濾過し、減圧中で濃縮して、表題化合物を清澄な油状物として得た(8.5mg,0.013mmol,収率28%)。MS (ESI) 634.3 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.32 (s, 1 H) 8.17 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 8.12 (d, J=7.14 Hz, 1 H) 8.05 (t, J=9.34 Hz, 1 H) 7.91 - 7.97 (m, 1 H) 7.74 - 7.81 (m, 1 H) 7.59 - 7.65 (m, 1 H) 7.47 - 7.53 (m, 2 H) 7.14 (d, J=7.70 Hz, 2 H) 6.91 (d, J=8.79 Hz, 2 H) 5.58 (s, 1 H) 4.21 - 4.32 (m, 1 H) 3.14 - 3.17 (m, 6 H) 1.33 (d, J=6.60 Hz, 3 H).
19F NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm -57.67 (s, 3 F) -101.98 (d, 1 F) -110.29 (d, 1 F).
【0241】
実施例2
(4’−(3−(1,1−ジフルオロプロピル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−フルオロ−5−(メチルスルホニル)−3’−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル)メタノール
【化57】
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実施例2a
1−(4−ブロモ−2−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)−4,4−ジフルオロヘキサン−1,3−ジオンの製造
【化58】
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Ar雰囲気下の乾燥させた25mLの丸底フラスコ内において、EtOH(21重量%)およびエチル 2,2−ジフルオロブタノエート(352mg,2.31mmol)中のNaOEt(3.33mL,9.24mmol)を、室温で10分間攪拌した。EtOH(2.00mL)中の実施例1e(197mg,0.462mmol)の溶液を滴下して加え、該反応物を室温で18時間かけて攪拌した。該EtOHを減圧中で除去し、該粗油状物を1M HCl(10mL)中に溶解させた。該水溶液をEtOAcで抽出し(20mLx3)、有機層を合わせて、NaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、表題化合物を粗製褐色油状物として得た(246mg,0.462mmol)。MS (ESI) 532.0 [M+H]+.
【0242】
実施例2は、実施例1fおよび実施例1jに記載の手順と同様の手順を用いて、実施例2aから調製した。MS (ESI) 666.3 [M+H]+.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.27 (s, 1 H) 8.15 (s, 1 H) 7.91 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.79 (d, J=9.90 Hz, 1 H) 7.75 (s, 1 H) 7.50 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.14 (d, J=8.25 Hz, 2 H) 6.87 (d, J=8.80 Hz, 2 H) 5.51 (s, 1 H) 5.13 (d, J=6.60 Hz, 2 H) 3.34 (s, 3 H) 3.13 (s, 3 H) 2.99 (t, J=6.87 Hz, 1 H) 2.18 (td, J=16.22, 7.70 Hz, 2 H) 1.02 (t, J=7.42 Hz, 3 H).
19F NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm -57.65 (s, 3 F) -94.42 (s, 2 F) -112.47 (s, 1F).
【0243】
実施例3
1,1−ジフルオロ−1−(5−(3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)−3−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−メチルプロパン−2−オール
【化59】
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実施例3a
1−(5−(4−ブロモ−2−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1,1−ジフルオロ−2−メチルプロパン−2−オールの製造
【化60】
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実施例1f(108mg,0.184mmol)をTHF(2.00mL)中に入れ、−78℃に冷却した。THF中の臭化メチルマグネシウム(461μL,0.645mmol)を滴下して加えた。反応混合液を室温に温め、3時間攪拌した。反応混合液を飽和NH
4Cl溶液(5mL)でクエンチした。層を分離し、該水層をEtOAcで抽出した(10mLx3)。有機抽出物を合わせて、NaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、表題化合物を黄色の油状物として得た(105mg,0.184mmol,収率100%)。MS (ESI) 572.2 [M+H]+.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.08 (s, 1 H) 7.81 (dd, J=8.25, 2.20 Hz, 1 H) 7.71 (s, 1 H) 7.24 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.14 (d, J=8.25 Hz, 2 H) 6.90 (d, J=8.80 Hz, 2 H) 5.54 (s, 1 H) 3.11 (s, 3 H) 1.31 (s, 6 H).
【0244】
実施例3は、実施例1jに記載の手順と同様の手順を用いて、実施例3aおよび中間体1から調製した。MS (ESI) 696.3 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.27 (s, 1 H) 8.15 (s, 1 H) 7.89 - 7.98 (m, 1 H) 7.71 - 7.84 (m, 2 H) 7.51 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.14 (d, J=8.25 Hz, 2 H) 6.91 (d, J=8.79 Hz, 2 H) 5.59 (s, 1 H) 5.13 (s, 2 H) 3.34 (s, 3 H) 3.16 (s, 3 H) 1.31 (s, 6 H).
19F NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm -57.6 (s, 3 H) -106.5 (s, 2 H) -112.4 (s, 1 H).
【0245】
実施例4
2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−5−(3’−(メチルスルホニル)−3−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)アセトアミド
【化61】
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実施例4a
2−(5−(4−ブロモ−2−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロアセトアミドの製造
【化62】
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密封管内において、実施例1f(100mg,0.171mmol)をMeOH中のアンモニア(609μL,4.26mmol)に入れ、NaCN(0.836mg,0.0170mmol)を加えた。反応混合液を45℃に18時間加熱した。該溶媒を減圧中で除去し、残渣をEtOAc(10mL)および水(10mL)に入れた。該層を分離し、水層をEtOAc抽出した(10mLx2)。有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧中で濃縮して、表題化合物を得た(95.0mg,0.171mmol,収率100%)。MS (ESI) 557.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.10 (s, 1 H), 7.81 (dd, J=8.25, 2.20 Hz, 1 H), 7.72 (s, 1 H), 7.23 (d, J=8.24 Hz, 1 H), 7.15 (d, J=8.79 Hz, 2 H), 6.88 (d, J=8.79 Hz, 2 H), 6.49 (br. s., 1 H), 5.68 (br. s., 1H), 5.57 (s, 1 H), 3.10 (s, 3 H).
【0246】
実施例4は、実施例1jに記載の手順と同様の手順を用いて、実施例4aおよび3−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸から調製した。MS (ESI) 632.94 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.41 (t, J=1.65 Hz, 1 H) 8.36 (d, J=1.98 Hz, 1 H) 8.18 - 8.22 (m, 1 H) 8.13 (dd, J=8.14, 1.98 Hz, 1 H) 8.05 - 8.09 (m, 1 H) 7.89 (s, 2 H) 7.83 (t, J=7.81 Hz, 1 H) 7.70 (d, J=8.14 Hz, 1 H) 7.23 (d, J=7.92 Hz, 2 H) 7.05 - 7.09 (m, 2 H) 5.58 (s, 1 H) 3.23 (s, 3 H) 3.17 (s, 3 H).
【0247】
実施例5
((4’−(3−(1,1−ジフルオロエチル)−1,4−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−フルオロ−5−(メチルスルホニル)−3’−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル)メタノール
【化63】
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実施例5a
1−(2−アジド−4−ブロモフェニル)エタノンの製造
【化64】
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1−(2−アミノ−4−ブロモフェニル)プロパン−1−オン(1.00g,4.38mmol)を、THF(20mL)および4.0mLの濃HCl中に溶解させ、続いて0℃に冷却した。2.0mLの水中に溶解させた亜硝酸ナトリウム(0.605g,8.77mmol)を滴下して加え、30分間攪拌した。その後、2.0mLの水中に溶解させたアジ化ナトリウム(0.855g,13.2mmol)を滴下して加えた。反応混合液を室温に加温し、18時間攪拌した。反応混合液をEtOAc(30mL)で希釈し、飽和NaHCO
3溶液(30mL)で洗浄した。水層をEtOAcで抽出し(30mLx2)、有機層を合わせて、NaCl溶液(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。該粗残渣を、12gのSiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(15分にわたる0%〜100%のEtOAc/Hx移動相グラジエントを使用)、表題化合物を黄色の固形物として得た(1.08g,4.26mmol,収率97%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.54 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.37 (s, 1 H) 7.34 (d,J=8.25 Hz, 1 H) 2.98 (q, J=7.15 Hz, 2 H) 1.18 (t, J=7.42 Hz, 3 H). 化合物はMSについてイオン化しなかった。
【0248】
実施例5b
1 1−(4−ブロモ−2−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)プロパン−1−オンの製造
【化65】
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密封管内において、実施例1c(0.914g,1.97mmol)および実施例5a(500mg,1.97mmol)をトルエン(18.0mL)中に入れ、110℃に18時間加熱した。該溶媒を該反応物から減圧中で留去し、該粗残渣を、40gのSiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(25分にわたる0%〜50%のEtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)、表題化合物を黄色の固形物として得た(546mg,1.19mmol,収率61%)。MS (ESI) 442.0 [M+H]+.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.88 (s, 1 H) 7.75 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.60 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.50 (s, 1 H) 7.26 - 7.30 (m, 2 H) 7.18 - 7.22 (m, 2 H) 2.52 (q, J=7.15 Hz, 2 H) 0.98 (t, J=7.15 Hz, 3 H).
19F NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm -57.6 (s, 3 F).
【0249】
実施例5c
1−(4−ブロモ−2−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)−4,4−ジフルオロ−2−メチルペンタン−1,3−ジオンの製造
【化66】
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Ar雰囲気下で乾燥させた25mLの丸底フラスコにおいて、EtOH(21重量%)中のNaOEt(3.21mL,8.93mmol)およびエチル 2,2−ジフルオロプロパノエート(616mg,4.46mmol)を室温で10分間攪拌した。EtOH(2.0mL)中の実施例5b(393mg,0.893mmol)の溶液を滴下して加え、該反応混合物を室温で18時間攪拌した。該反応物をLCMSによりモニターし、生成物への40%の変換を確認した。さらなる量のEtOH(21重量%)中のNaOEt(3.21mL,8.93mmol)およびエチル 2,2−ジフルオロプロパノエート(616mg,4.46mmol)を加え、該反応混合物を3日間攪拌した。EtOHを減圧中で除去し、粗油状物を1M HCl(10mL)中に溶解させた。該水溶液をEtOAcで抽出し(20mLx3)、有機層を合わせて、NaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。粗残渣を、12gのSiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(20分にわたる0%〜100%のEtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)、表題化合物を褐色の油状物として得た(215mg,0.403mmol,収率45%)。MS (ESI) 532.1 [M+H]+.
【0250】
実施例5は、実施例1fおよび実施例1jに記載の手順と同様の手順を用いて、実施例5cから調製した。MS (ESI) 666.3 [M+H]+.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.28 (s, 1 H) 8.20 (s, 1 H) 7.86 - 7.96 (m, 1 H) 7.81 (d, J=9.90 Hz, 1 H) 7.72 (s, 1 H) 7.43 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 7.14 (d, J=8.80 Hz, 2 H) 6.88 (d, J=8.80 Hz, 2 H) 5.14 (d, J=7.15 Hz, 2 H) 3.34 (s, 3 H) 3.04 (s, 3 H) 1.97 (t, J=18.42 Hz, 3 H) 1.34 (s, 3 H).
19F NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm -57.63 (s, 3 F) -84.98 (q, 2 F) -112.48 (s, 1F).
【0251】
下記化合物は、前記実験手順に記載の方法と同様の方法で調製した:
【表2】
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【0252】
スキーム2.
【化67】
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(a)MeOH中の25% NaOMe、シュウ酸ジメチル、MeOH、45℃;(b)MeNHNH
2、EtOH、90℃;(c)PdCl
2(dppf)、K
2CO
3、DME、H
2O、還流;(d)2.0M NaOH
(水溶液)、MeOH、45℃;(e)R
5R
6NH、EDCI、HOBt、DCM、rt。
【0253】
一般に、式2−06のピラゾール化合物は、スキーム2における下記の方法により調製することができる。アルキルケトン化合物(1−04)は、ナトリウム メトキシドおよびシュウ酸ジメチルと共に加熱して、ジケトエステル化合物(2−01)を生成することができる。ジケトン化合物(2−01)をメチルヒドラジンと反応させることにより、大部分の所望ピラゾール異性体(2−02)と少量のピラゾール異性体(2−03)が生じ、これらの異性体は、必要に応じて、カラムクロマトグラフィーにより分割することができる。化合物2−02と適当なボロン酸またはボロネートとのパラジウム介在カップリングは、化合物2−04を生じ、次いで酸化合物2−05に加水分解される。化合物2−05の適当なアミン化合物とのカップリングにより式2−06の化合物が生じる。
【0254】
実施例37
N−(1−シアノ−1−メチルエチル)−1−メチル−5−[3’−(メチルスルホニル)−3−(5−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル]−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化68】
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実施例37a
メチル 2−アジド−4−ブロモベンゾエートの製造
【化69】
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トリフルオロ酢酸(75mL)および濃HCl(15mL)中のメチル 2−アミノ−4−ブロモベンゾエート(15g,65mmol)を氷水浴で冷ました。これに、水(15mL)中の亜硝酸ナトリウム(9.0g,130mmol)を、15分かけて滴下漏斗により加えた。該反応物を0℃で30分間攪拌した。続いて、アジ化ナトリウム(13g,196mmol)をゆっくり少しずつ加えた。反応液を0℃で室温に1.5時間攪拌した。該溶媒を留去し、H
2OおよびEtOAcを加えた。層を分離し、有機層を飽和NaHCO
3溶液で3回洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。該溶媒を除去し、粗製物質を、SiO
2に通すクロマトグラフィーにより精製して(100% Hxから20% EtOAc/Hxの溶媒グラジエントを使用)、表題化合物を得た(16g,61mmol,95%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.74 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.34 - 7.29 (m, 1H), 3.90 (s, 3H).
【0255】
実施例37b
メチル 4−ブロモ−2−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンゾエートの製造
【化70】
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無水トルエン(100mL)中の実施例37a(16g,62mmol)および実施例1c(29g,62mmol)。該反応物をマイクロ波により80℃で1時間加熱した。該溶媒を除去し、粗混合物を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(100% Hx〜20% EtOAc/Hxの溶媒グラジエントを使用)、表題化合物を得た(26g,59mmol,95%)。MS (ESI) 442, 444 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.93 - 7.85 (m, 2H), 7.76 (dd, J = 8.4, 1.9 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.27 - 7.23 (m, 3H), 7.21 - 7.14 (m, 2H), 3.62 (s, 3H).
【0256】
実施例37c
1−(4−ブロモ−2−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)エタノンの製造
【化71】
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無水THF(100mL)中の実施例37b(13g,28mmol)を−78℃に冷却した。これに、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミド溶液(140mLのTHF中の1.0M溶液,140mmol)を滴下漏斗により滴下して加えた。添加後、臭化メチルマグネシウム(28mLのエーテル中の3.0M溶液,85mmol)を加えた。反応混合液を−78℃〜0℃で4時間にわたり攪拌し、続いて3.0MのHCl
(水)溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、溶媒を留去した。粗製物質を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(100% Hx〜30% EtOAc/Hxの溶媒グラジエントを使用)、表題化合物を得た(10g,24mmol,86%)。MS (ESI) 426, 428 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.89 (s, 1H), 7.76 (dd, J = 8.3, 1.9 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.28 - 7.24 (m, 2H), 7.20 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 2.17 (s, 3H).
【0257】
実施例37d
メチル 4−(4−ブロモ−2−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)−2,4−ジオキソブタノエートの製造
【化72】
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実施例37c(10g,24mmol)およびシュウ酸ジメチル(3.1g,26mmol)をMeOH(200mL)中で超音波処理した。この混合物に、MeOH(25mL)中の25% NaOMeをシリンジにより10分かけて加え、45℃で16時間加熱した。該溶液を3.0MのHCl
(水)溶液でpH3に酸性にし、MeOHを減圧中で除去した。該水溶液をEtOAcで抽出し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させた。該溶媒を除去し、該粗製物質を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(100% Hx〜100% EtOAcの溶媒グラジエントを使用)、表題化合物を得た(6.7g,13mmol,55%)。MS (ESI) 512 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 13.88 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.80 (dd, J = 8.3, 1.8 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.17 (s, 4H), 6.13 (s, 1H), 3.88 (d, J = 5.2 Hz, 3H).
【0258】
実施例37e
メチル 5−(4−ブロモ−2−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの製造
【化73】
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EtOH(20mL)中の実施例37d(6.7g,13mmol)およびメチル ヒドラジン(0.77mL,15mmol)を90℃で2時間還流させた。該溶媒を除去し、該粗製物質を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(100% Hx〜35% EtOAc/Hxの溶媒グラジエントを使用)、2種類の異性体を分離した。続いて、これを、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより再精製して(100% Hx〜40% EtOAc/Hxの溶媒グラジエントを使用)、異性体Aである表題化合物を得た(2.4g,4.7mmol,36%)。MS (ESI) 522, 524 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.75 (s, 1H), 7.73 - 7.65 (m, 2H), 7.34 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.27 (s, 1H), 7.19 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.80 (s, 1H), 3.71 (s, 3H), 2.99 (s, 3H). もう一方の異性体Bを、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(100% Hx〜20% EtOAc/Hxの溶媒グラジエントを使用)、メチル 3−(4−ブロモ−2−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレートを得た(0.82g,1.6mmol,12%)。MS (ESI) 522, 524 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.87 (s, 1H), 7.73 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.66 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.01 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 5.94 (s, 1H), 4.01 (s, J = 4.2 Hz, 3H), 3.82 (s, 3H).
【0259】
実施例37f
メチル 1−メチル−5−(3’−(メチルスルホニル)−3−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの製造
【化74】
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実施例37e(1.7g,3.3mmol)、3−メチルスルホニルフェニルボロン酸(0.75g,3.7mmol)、およびPd(dppf)Cl
2(0.19g,0.33mmol)をDME(10mL)中に入れた。3.5MのK
2CO
3(水)溶液(3.0mL,1.4g,11mmol)を反応溶液に加え、該混合物を2時間還流させ、続いて室温に冷ました。炭を加え、該混合物を室温で攪拌し、セライトのパッドに通して濾過し、層を分離した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、溶媒を除去した。粗製物質を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(100% DCM〜35% EtOAc/Hxの溶媒グラジエントを使用)、表題化合物を得た(0.96g,1.6mmol,51%)。MS (ESI) 598 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.31 (s, 1H), 8.14 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.08 - 8.00 (m, 2H), 7.96 - 7.91 (m, 1H), 7.80 - 7.73 (m, 2H), 7.49 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.89 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 5.93 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.20 (s, 3H), 3.16 (s, 3H).
【0260】
実施例37g
1−メチル−5−(3’−(メチルスルホニル)−3−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の製造
【化75】
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MeOH(10mL)中の実施例37f(960mg,1.6mmol)に、2.0M NaOH
(水)溶液(3.0mL)を加え、該混合物を45℃で4時間加熱した。該溶媒を除去し、該粗製物を3.0M HCl
(水)溶液で酸性にし、DCMで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、表題化合物を得た(870mg,1.5mmol,93%)。MS (ESI) 584 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.31 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.05 (dd, J = 13.7, 7.8 Hz, 2H), 7.95 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.82 - 7.74 (m, 2H), 7.51 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 6.92 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.00 (s, 1H), 3.24 (s, 3H), 3.16 (s, 3H).
【0261】
実施例37
N−(1−シアノ−1−メチルエチル)−1−メチル−5−[3’−(メチルスルホニル)−3−(5−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル]−1H−ピラゾール−3−カルボキサミドの製造
【化76】
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バイアルに、実施例37g(340mg,0.58mmol)、EDCI(170mg,0.87mmol)、HOBt水和物(120mg,0.87mmol)、およびDCM(2.0mL)を加えた。該混合物を室温で1時間攪拌し、2−アミノ−2−メチル プロピオニトリル(98mg,1.2mmol)を加えた。反応混合液を室温で終夜攪拌した。翌日、該混合物をH
2Oで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。該溶媒を除去し、該粗製物質を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(100% Hx〜75% EtOAc/Hxの溶媒グラジエントを使用)、表題化合物を得た(164mg,25mmol,43%)。MS (ESI) 650 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.26 (s, 1H), 8.03 (dd, J = 11.5, 4.9 Hz, 2H), 8.00 - 7.89 (m, 2H), 7.76 (dd, J = 12.7, 4.7 Hz, 2H), 7.49 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 6.96 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.77 (s, 1H), 6.03 (s, 1H), 3.28 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 1.81 (s, 6H).
【0262】
下記化合物は、前記の実験手順と同様の方法で調製した:
【表3】
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【0263】
スキーム3
【化77】
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(a)NBS、AIBN、CCl
4;(b)K
2CO
3、DMF;(c)LHMDS、MeMgBr、ジエチルエーテル、THF;(d)LHMDS、R
3COOEt、THF;(e)i.R
1NHNH
2、MeOH;ii.pTSA触媒、トルエン;(f)i.CAN、MeCN、H
2O、ii.デス・マーチン、DCE;(g)LDA、THF;(h)(R
ACO)
2O、Et
3N、またはR
ACOCl(i)NH
4OAc、AcOH;(j)Pd(PPh
3)
4、K
3PO
4、DMF、H
2O。
【0264】
本発明の特定化合物には、一般構造3−12によって表されるようなオキサゾール化合物が含まれる。一般に、式3−12のオキサゾール化合物は、スキーム3に示される方法に従って合成することができる。メチル 4−ブロモ−2−メチルベンゾエート(3−01)は、CCl
4中でNBSおよびAIBNと反応させることにより、臭化ベンジル化合物(3−02)に変換する。該臭化ベンジル化合物(3−02)を塩基性条件下で4−メトキシフェノールで置換して、ビアリールエーテル化合物(3−03)が生じる。該メチルエステル化合物(3−03)をLHMDSおよびMeMgBrと反応させて、メチルケトン化合物(3−04)に変換させる。他のアルキル官能基を、EtMgBrのような適当なグリニャール試薬を入れることによりこの位置に導入することができる。該ケトン化合物(3−04)は、置換エステル(R
3COOR)と反応して、ジケトン化合物(3−05)を生じる。該ジケトン化合物は、ヒドラジン化合物と環化して、ピラゾール化合物(3−06)を形成する。該アルコール保護基をCANで処理して取り除き、得られたアルコール化合物を、デス・マーチンペルヨージナンを用いてアルデヒド化合物(3−07)に酸化する。該アルデヒド化合物(3−07)をLDAで脱プロトン化し、置換アリール−2−(トリメチルシリルオキシ)アセトニトリル化合物(3−08)と反応させて、α−ヒドロキシケトン化合物(3−09)を得た。該置換フェニル−2−(トリメチルシリルオキシ)アセトニトリル(3−08)は、ヨウ化亜鉛触媒の存在下で、適当なアルデヒドをトリメチルシリルシアニドと反応させることにより調製することができる。化合物3−09を、トリエチルアミンの存在下にて適当なアシル塩化物または無水物でアシル化することにより、エステル化合物(3−10)が生じる。化合物3−10の環化は、酢酸中の酢酸アンモニウムを用いて行い、オキサゾール化合物(3−11)を生じる。構造3−12によって表される最終化合物は、化合物3−11を、適当なボロン酸フェニル化合物によるパラジウム介在カップリング反応にかけることにより得られ、条件設定の一例をスキーム3に示す。
【0265】
当業者に公知のさらなる化学反応(還元、グリニャール付加、アルキル化、フッ素化、アシル化、アミド化、およびヘテロ環形成反応を含む)は、本発明の化合物を調製するためにR
3位において実施することができる。例えば、R
3がエステル(例えば、CF
2COOEtまたはCOOEt)を含有する場合、さらなる官能基修飾は、アミド、ならびに第1級、第2級および第3級アルコールを調製するために当業者により実施することができる。これらの変換のいくつかの例を下記の実施例に記載する。
【0266】
実施例45
2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロアセトアミド
【化78】
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実施例45a
2−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−(トリメチルシリルオキシ)アセトニトリルの製造
【化79】
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無水DCM(25mL)中の2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−カルバルデヒド(1.0g,5.4mmol)を10〜15℃に冷却し、続いてZnI
2(0.051g,0.16mmol)を加え、該反応混合物を2〜3分間攪拌した。TMSCN(0.64g,6.5mmol)を該反応溶液に加え、該混合物を室温で1時間攪拌した。反応溶液をDCM(50mL)および水(50mL)で希釈し、層を分離した。有機抽出物をNaCl溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮して、表題化合物を淡褐色の液体として得た(2.3g,8.1mmol,収率75%)。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ ppm 7.25 (d, 1H, J = 11.2 Hz), 7.20 (d, 1H, J =8.4 Hz), 7.10 (d, 1H, J =8.4 Hz) 5.46 (s, 1H), 0.26 (s, 9H).
【0267】
実施例45b
メチル 2−(5−(4−ブロモ−2−ホルミルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロアセテートの製造
【化80】
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実施例45bは、実施例54a−b、および実施例53fに記載の手順と同様の手順を用いて、実施例53cおよびジメチル 2,2−ジフルオロマロネートから調製した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.81 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.83 (m, 1 H), 7.30 (d, 1H, J = 8 Hz), 6.60 (s, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.71 (s, 3H).
【0268】
実施例45c
メチル 2−(5−(4−ブロモ−2−(2−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−1−ヒドロキシ−2−オキソエチル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロアセテートの製造
【化81】
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無水THF(25mL)中の実施例45a(2.3g,8.1mmol)の溶液を−78℃に冷却し、続いてリチウム ジイソプロピルアミド(0.86g,8.1mmol) を3分かけて滴下して加えた。反応混合液を20分間攪拌し、次いで乾燥THF(10mL)中の実施例45b(3.2g,8.5mmol)の溶液を−78℃で滴下して加えた。該反応物を−78℃で5〜10分間保持し、続いて、1時間かけて室温に温めた。反応混合液を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、THFの大半を減圧下で除去した。水(50mL)を粗スラリーに加え、該溶液をpH6〜7にし、次いでEtOAcで抽出した(2x50mL)。有機抽出物をNaCl溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮して、粗製化合物を褐色の固形物として得て、精製することなく次に使用した(4.5g,8.1mmol)。 MS (ESI) 559.0 [M+H]+.
【0269】
実施例45d
メチル 2−(5−(2−(1−アセトキシ−2−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−オキソエチル)−4−ブロモフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロアセテートの製造
【化82】
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Ac
2O(1.1g,11mmol)を、DCM(35mL)中の実施例45c(4.5g,8.1mmol)およびEt
3N(2.0g,20mmol)の冷却(10℃)溶液に加えた。反応混合液を室温で18時間攪拌させた。該溶媒を減圧中で除去して、粗製化合物を褐色固形物として得て、精製することなく次に使用した(5.0g,8.3mmol)。 MS (ESI) 601.0 [M+H]+.
【0270】
実施例45e
2−(5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸の製造
【化83】
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酢酸アンモニウム(0.30g,3.8mmol)を、氷AcOH(40mL)中の実施例45d(5.0g,8.3mmol)の溶液に加え、該反応物を115℃で18時間加熱した。室温に冷まし、該溶媒を減圧中で除去して、粗生成物を得た。粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(クロロホルム中の10% MeOHの移動相を使用)、表題化合物を褐色の固形物として得た(6.0g,7.1mmol,3ステップで収率85%)。MS (ESI) 568.0 [M+H]+.
【0271】
実施例45f
2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸の製造
【化84】
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乾燥させた二頸丸底フラスコ内において、実施例45e(0.20g,0.35mmol)、2−2−(3−フルオロ−5−(メチルスルホニル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.11g,0.35mmol)、およびK
3PO
4(0.075g,0.35mmol)を、DMF(5.0mL)および水(1.0mL)を含有する溶液中に入れた。該反応フラスコを窒素で5〜10分間パージし、Pd(PPh
3)
4(0.41g,0.35mmol)を加え、続いて該混合物を80℃で18時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。該粗製混合物をDCM(50mL)で希釈し、水で洗浄した(2x20mL)。該有機抽出物をNaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗製化合物を褐色の固形物として得て、精製することなく次に使用した(0.20g,0.076mmol,収率21%)。MS (ESI) 661.8 [M+H]+.
【0272】
実施例45
2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロアセトアミドの製造
【化85】
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二塩化硫黄(0.020g,0.17mmol)を、MeOH(3.5mL)中の実施例45f(0.10g,0.15mmol)の冷却溶液(0〜10℃)に滴下して加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌した。該溶媒を減圧中で除去して、粗2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−5’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸メチル(0.10g,0.15mmol)を得て、メタノールアンモニア(30%,3.0mL)中に溶解させ、55℃で3時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。該粗製混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、H
2O(20mL)、続いて1N HCl(10mL)で洗浄した。該有機抽出物をNaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を、プレパラティブHPLC精製により精製して(Xbridgeフェニル(150x19m)、5μ;移動相A:水中で0.05% TFA;移動相B:100% CH
3CN;流速:14.0mL/分(0−100%)、RT=12.18分)、表題化合物をオフホワイト色の固形物として得た(18mg,0.025mmol,収率17%)。MS (ESI) 660.8 [M+H]+.
1HNMR (400 MHz, CD
3OD): δ ppm 8.02-8.12 (m, 2H), 8.01 (dd, 1H, J = 4 Hz, J = 9.2 Hz), 7.90 (dt, 1H, J = 4 Hz, J = 8.4 Hz), 7.81 (dt, 1H, J = 3.6 Hz, J = 7.6 Hz), 7.67 (d, 1H, J = 4 Hz), 7.04-7.13 (m, 3H), 6.15 (s, 1H), 3.49 (s, 3H), 3.25 (s, 3H), 2.53 (s, 3H).
【0273】
実施例46
2−(5−(3−(2−シクロプロピル−4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)オキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロアセトアミド
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
実施例46a
1−(5−ブロモ−2−(3−(1,1−ジフルオロ−2−メトキシ−2−オキソエチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル)−2−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−オキソエチル シクロプロパンカルボキシレートの製造
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
シクロプロパンカルボニルクロリド(0.34g,3.2mmol)を、DCM(15mL)中の実施例45c(1.8g,3.2mmol)およびEt
3N(0.45mL,3.2mmol)の冷却(10℃)溶液に加えた。反応混合液を室温で18時間攪拌した。該溶媒を減圧中で除去した。該粗残渣をEtOAc(20mL)で希釈し、水(20mL)およびNaCl溶液(20mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗製化合物を褐色の固形物として得て、精製することなく次に使用した(2.0g,0.83mmol)。 MS (ESI) 628.6 [M+H]+.
【0274】
実施例46は、実施例45に記載の手順と同様の手順を用いて、実施例46aから調製した。MS (ESI) 717.2 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.14 (s, 1 H), 8.01 (d, 1 H, J = 2.01 Hz), 7.97 (dd, 1 H, J=8.16, 1.88 Hz), 7.88 (dd, 1 H, J=10.54, 2.01 Hz), 7.67 (d, 1 H, J = 8.03 Hz), 7.20 (s, 1 H), 7.15 - 7.17 (m, 2 H), 6.25 (s, 1 H), 5.14 (s, 2 H), 3.54 (s, 3 H), 3.39 (s, 3 H), 2.09 - 2.17 (m, 1 H), 1.08 - 1.15 (m, 2 H), 0.98 - 1.03 (m, 2 H).
【0275】
実施例47
2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロアセトニトリル
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
実施例47
2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロアセトニトリルの製造
【化89】
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2,2,2−トリフルオロ無水酢酸(67mg,0.32mmol)を、乾燥DCM(3.5mL)中の2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(55mg,0.080mmol,前記実施例に記載の方法で調製)の冷却(0℃)溶液に加えた。該反応混合物を2分間攪拌し、Et
3N(0.050mL,0.36mmol)を加え、該反応混合物を室温で4時間攪拌した。反応混合液を減圧中で濃縮した。該粗混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(20mL)、続いてNaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を、プレパラティブHPLC精製により精製して(Symmetry shield(250x19m),5μ;移動相A:10mM NH
4OAc;移動相B:100% CH
3CN;流速:17.0mL/分(0−100%)、RT=11.057分)、表題化合物を白色の固形物として得た(9.5mg,0.013mmol,収率17%)。MS (ESI) 673.0 [M+H]
+.
1HNMR (400 MHz, CD
3OD): δ ppm 8.22 (s, 1H), 8.13 (d, 1H, J = 2 Hz), 8.03 (dd, 1H, J = 2 Hz, J = 8 Hz), 7.95 (dd, 1H, J = 1.6 Hz, J = 10.4 Hz), 7.67 (d, 1H, J = 8 Hz), 7.01-7.12 (m, 3H), 6.23 (s, 1H), 5.15 (d, 2H, J = 1.6 Hz), 3.51 (s, 3H), 3.40 (s, 3H), 2.55 (s, 3H).
【0276】
実施例48
1,1−ジフルオロ−2−メチル−1−(1−メチル−5−(3−(2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール−5−イル)−3’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)プロパン−2−オール
【化90】
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実施例48a
メチル 2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−5−(3−(2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール−5−イル)−3’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)アセテートの製造
【化91】
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MeOH(0.30mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−5−(3−(2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール−5−イル)−3’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)酢酸(0.050g,0.077mmol,前記実施例に記載の方法で調製)の溶液に、0℃で塩化チオニル(0.010mL,0.15mmol)を加えた。反応混合物を1時間攪拌し、これを飽和NaHCO
3溶液でクエンチし、MeOHを減圧下で除去した。該水層をEtOAcで抽出した(10mLx2)。有機抽出物を合わせて、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物を得た(0.050g,0.076mmol,収率98%)。 MS (ESI) 662 [M+H]
+.
【0277】
実施例48
1,1−ジフルオロ−2−メチル−1−(1−メチル−5−(3−(2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール−5−イル)−3’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)プロパン−2−オールの製造
【化92】
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THF(0.10mL)中の実施例48a(0.030g,0.045mmol)の溶液に、0℃でMeMgBr(0.045mL,0.13mmol,エーテル中で3M)を加えた。該反応混合物を4時間攪拌し、これを飽和NH
4Cl水溶液でクエンチした。有機層を分離し、該水層をEtOAcで抽出した(10mLx2)。有機抽出物を合わせて、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得て、プレパラティブHPLCにより精製して(Atlantis dC18(150x19m)、5μ;移動相A:CH
3CO
2H:CH
3CN(10:90);移動相B:100% CH
3CN;流速:16.0mL/分(0−100%)、RT=10.28分)、表題化合物を得た(8.0mg,0.012mmol,収率26%)。MS (ESI) 662 [M+H]
+.
1HNMR (400 MHz, CD
3OD): δ ppm 8.29 (t, 1H, J = 1.6 Hz), 8.01-8.08 (m, 4H), 7.79 (t, 1H, J = 8 Hz), 7.7 (d, 1H, J = 8 Hz), 7.41-7.44 (m, 2H), 7.21-7.23 (m, 2H), 6.08 (s, 1H), 3.52 (s, 3H), 3.22 (s, 3H), 2.52 (s, 3H), 1.24 (s, 6H).
【0278】
実施例49
2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロエタノール
【化93】
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実施例49
2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロエタノールの製造
【化94】
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乾燥THF(8mL)中の2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸(210mg,0.32mmol,前記実施例に記載の方法で調製)の溶液に、0℃でBH
3−DMS(0.50mL,THF中で2M溶液)を加えた。該混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合液を、MeOH(2mL)を滴下して加えることによりクエンチした。反応混合液を減圧中で濃縮した。該粗残渣をEtOAc(20mL)および水(20mL)で希釈し、続いて食塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗アルコール化合物を得た。粗生成物を、プレパラティブHPLCにより精製して(Symmetry C18(250x4.6m)、5μ;移動相A:CH
3CO
2H:CH
3CN(10:90);移動相B:100% CH
3CN;流速:1.0mL/分(0−100%)、RT=9.23分)、表題化合物を白色の固形物として得た(17mg,0.025mmol,収率6%)。MS (ESI) 630.2 [M+H]+.
1H-NMR (400 MHz, MeOD): δ 8.28 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 8.10 (dd, J
1 = 1.6 Hz, J
2 = 6.4, 2H), 8.03-8.08 (m, 2H), 7.99 (dd, J
1 = 2 Hz, J
2 = 8 Hz, 1H), 7.80 (t, J = 8 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8 Hz, 1H), 7.03-7.11 (m, 3H), 6.06 (s, 1H), 3.95 (t, J = 13.6 Hz, 2H), 3.47 (s, 3H), 3.31 (bs, 3H), 2.53 (s, 3H).
【0279】
実施例50
2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロ−N−メチルアセトアミド
【化95】
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実施例50
2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロ−N−メチルアセトアミドの製造
【化96】
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2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸メチル(50mg,0.071mmol,前記実施例に記載の方法で調製)を、乾燥MeOH(3.0mL)中に溶解させ、これに、MeOH(0.050mL)中のメチルアミン(4.4mg,0.14mmol)の溶液を加えた。反応混合液を、55℃で高圧にて密封した管中で5時間加熱した。反応混合液を減圧中で濃縮し、粗生成物をプレパラティブTLC(シリカゲル,石油エーテル中の75% EtOAc)により精製して、表題化合物をオフホワイト色の固形物として得た(13mg,0.018mmol,収率26%)。MS (ESI) 705.3 [M+H]+.
1HNMR (400 MHz, CD
3OD): δ ppm 8.20 (d, 1H, J =1.2 Hz), 8.08 (d, 1H, J = 1.6 Hz), 7.99 (dd, 1H, J = 2 Hz, J = 8 Hz), 7.93 (dd, 1H, J = 2 Hz, J = 10.4 Hz), 7.66 (d, 1H, J = 8.4 Hz), 7.03-7.12 (m, 3H), 6.13 (s, 1H), 5.14 (d, 2H, J = 1.6 Hz), 3.48 (s, 3H), 3.40 (s, 3H), 2.85 (s, 3H), 2.52 (s, 3H).
【0280】
実施例51
(4’−(3−(ジフルオロ(1,3,4−オキサジアゾール2−イル)メチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3’−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3−フルオロ−5−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)メタノール
【化97】
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実施例51
(4’−(3−(ジフルオロ(1,3,4−オキサジアゾール2−イル)メチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3’−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3−フルオロ−5−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)メタノールの製造
【化98】
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DCM(10mL)中の2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸(35mg,0.051mmol,前記実施例に記載の方法で調製)の溶液を、DCM(10mL)中の(イソシアノイミノ)トリフェニルホスホラン(15mg,0.051mmol)の溶液に15分かけて滴下して加えた。反応混合液を室温で12時間攪拌した。反応混合液を減圧中で濃縮し、粗生成物をプレパラティブTLC(シリカゲル,DCM中で1.2% MeOH)により2回精製して、表題化合物を白色の固形物として得た(1.5mg,2.0μmol,収率4%)。MS (ESI) 716.1 [M+H]+.
1HNMR (400 MHz, CD
3OD): δ ppm 9.21 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.12 (d, 1H, J = 2 Hz), 8.01 (dd, 1H, J = 2 Hz, J = 8.4 Hz), 7.93 (dd, 1H, J = 2 Hz, J = 10.4 Hz), 7.69 (d, 1H, J = 8.4 Hz), 7.03-7.12 (m, 3H), 6.28 (s, 1H), 5.15 (d, 2H, J = 1.6 Hz), 3.46 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 2.55 (s, 3H).
【0281】
実施例52
(4’−(3−(ジフルオロ(4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3’−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3−フルオロ−5−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)メタノール
【化99】
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実施例52
(4’−(3−(ジフルオロ(4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3’−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3−フルオロ−5−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)メタノールの製造
【化100】
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MeOH(25mL)中の2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸メチル(500mg,0.71mmol)の溶液に、ヒドラジン一水和物(28mg,0.86mmol)を加え、該反応混合物を55℃に4時間加熱した。反応混合液を減圧中で濃縮した。該粗生成物を50%のDCM:石油エーテルから再結晶化して、粗中間体である2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,2−ジフルオロアセトヒドラジドを得た(MS (ESI) 706.0 [M+H]+)。続いて、該中間体を、EtOH(10mL)中の酢酸ホルムアミジン(89mg,0.85mmol)の溶液に加えた。反応混合液を80℃に6時間加熱した。反応混合液を減圧中で濃縮した。該粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して(CHCl
3:MeOH(1:9)を溶離液として使用)、粗生成物を得た(33%のHPLC純度)。粗生成物を、プレパラティブHPLCにより精製して(Atlantis dC18(250x19m),5μ;移動相A:10mM NH
4OAc、移動相B:MeOH;流速:17.0mL/分(0−100%)、RT=12.85分)、表題化合物を白色の固形物として得た(2.0mg,2.6μmol,収率0.6%)。MS (ESI) 715.0 [M+H]+.
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ ppm 8.26 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.88-7.89 (d, 1H, J =2.0Hz), 7.76-7.78 (dd, 1H, J =1.6Hz, J =6.2Hz), 7.64-7.67 (dd, 1H, J =2.0Hz, J =9.8Hz), 7.51-7.55 (m, 2H), 6.99-7.05 (m, 2H), 6.91-6.93 (d, 1H, J =8Hz), 6.20 (s, 1H), 5.09 (d, 2H, J =4.8 Hz), 3.48 (s, 3H), 3.29 (s, 3H), 2.88 (t, 1H, J =5.25Hz), 2.49 (s, 3H), 2.19 (t, 1H).
【0282】
実施例53
2−メチル−5−(4−(1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3’−(メチルスルホニル)ビフェニル−3−イル)−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール
【化101】
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実施例53a
メチル 4−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゾエートの製造
【化102】
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メチル 4−ブロモ−2−メチルベンゾエート(10g,45mmol)を無水CCl
4(70mL)中に入れ、該溶液に、NBS(7.9g,45mmol)、およびAIBN(370mg,2.2mmol)を加えた。反応混合液を90℃に30分間加熱した。室温に冷まし、反応溶液を水(100mL)中に注ぎ入れた。層を分離し、該水層をDCM(100mL)で抽出した。有機層を合わせて、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、表題化合物を、白色結晶(16gの粗生成物)と共に淡黄色の油状物として得て、精製することなく次に使用した。MS (ESI) 308 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.84 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.50 (dd, J = 8.4, 2.0 Hz, 1H), 4.89 (s, 2H), 3.94 (s, 3H).
【0283】
実施例53b
メチル 4−ブロモ−2−((4−メトキシフェノキシ)メチル)ベンゾエートの製造
【化103】
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実施例53a(13g,43mmol)をDMF(100mL)中に入れ、該溶液に、4−メトキシフェノール(4.6g,37mmol)、およびK
2CO
3(15g,110mmol)を加えた。反応混合液を30分間加熱還流した。室温に冷まし、反応溶液を水(100mL)中に注ぎ入れた。層を分離し、該水層をDCM(80mL)で抽出した。有機層を合わせて、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮した。粗製物質を、300gのSiO
2カラムに通すカラムクロマトグラフィーにより精製して(0−25% EtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)、表題化合物を白色のふわふわした固形物として得た(15g,42mmol,収率97%)。MS (ESI) 352 [M+H]
+.
【0284】
実施例53c
1−(4−ブロモ−2−((4−メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)エタノンの製造
【化104】
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乾燥させ、N
2でパージした三頸丸底フラスコ内において、THF(67mL,67mmol)中のLHMDSを−10℃に冷却した。ジエチルエーテル(13mL,40mmol)中の臭化メチルマグネシウムの溶液を、滴下漏斗により滴下して加え、該反応温度を−10℃〜0℃に保った。無水THF(30mL)中の実施例53b(4.7g,13mmol)を滴下して加えた。該溶液を室温に加温し、18時間攪拌した。反応溶液を、氷冷した飽和NH
4Cl溶液(50mL)に注ぎ入れた。該溶液をDCMで抽出した(50mLx2)。有機層を合わせて、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗製化合物を黄色がかった橙色の油状物として得て、精製することなく次に使用した(5.0g,15mmol)。 MS (ESI) 335, 337 [M+H]
+.
【0285】
実施例53d
1−(4−ブロモ−2−((4−メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)−4,4,4−トリフルオロブタン−1,3−ジオンの製造
【化105】
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実施例53c(9.4g,28mmol)を無水THF(60mL)中に溶解させ、−78℃に冷却した。THF(28mL,28mmol)中のLHMDSを滴下して加え、該反応混合物を−20℃で1時間保った。反応溶液を−50℃に冷却し、トリフルオロ酢酸エチル(10mL,84mmol)を滴下して加えた。反応溶液を室温に徐々に加温し、続いて、氷冷した1M HCl(80mL)でクエンチした。該水溶液をDCMで抽出した(80mLx2)。有機層を合わせて、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗製化合物を褐色がかった橙色の油状物として得て、精製することなく次に使用した(12g,27mmol)。MS (ESI) 432, 434 [M+H]
+.
【0286】
実施例53e
5−(4−ブロモ−2−((4−メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)−1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾールの製造
【化106】
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実施例53d(12g,27mmol)をMeOH(20mL)中に入れ、−10℃に冷却した。MeOH(10mL)中に溶解させたメチルヒドラジン(1.6mL,30mmol)を滴下して加えた。反応混合液を1時間攪拌し、MeOHを減圧下で除去した。該生成物をDCM(100mL)で抽出し、H
2Oで洗浄した(100mLx2)。該2種類のピラゾール異性体を、300gのSiO
2カラムに通すクロマトグラフィーによりそれぞれから分離した(0−30% EtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)。所望の異性体は、オープン型のヒドラゾンとして最後に溶出した。この異性体をトルエン(70mL)中に溶解させ、触媒pTSA(100mg)を加えた。反応混合液を2時間加熱還流した。反応溶液を水(100mL)に注ぎ入れ、該生成物をDCMで抽出した(80mLx2)。有機層を合わせて、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、表題化合物を暗色の油状物として得た(4.3g,9.8mmol,収率36%)。MS (ESI) 442, 444 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.94 - 7.85 (m, 1H), 7.44 (dd, J = 8.3, 2.1 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.94 - 6.87 (m, 2H), 6.87 - 6.80 (m, 3H), 5.26 (d, J = 15.0 Hz, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.05 (s, 3H).
【0287】
実施例53f
5−(4−ブロモ−2−((4−メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)−1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾールの製造
【化107】
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実施例53e(11g,24mmol)を80mLのCH
3CNおよび20mLの水中に溶解させ、0℃に冷却した。CAN(27g,49mmol)を少しずつ加え、該反応混合物を30分間攪拌した。該混合物をEtOAc(100mL)で抽出し、該有機層を水で洗浄した(100mLx2)。有機層を合わせて、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮した。該生成物をさらに精製することなく酸化に用いた。
【0288】
該粗残渣を50mLのDCE中に溶解させ、デス・マーチン・ペルヨージナン(21g,48mmol)を加え、該混合物を30分間攪拌した。該混合物を水中に注ぎ入れ、DCM(80mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、表題化合物を得た(5.3g,16mmol,収率66%)。MS (ESI) 332, 334 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.36 (s, 1H), 8.13 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.75 (dd, J = 8.3, 2.2 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.85 (dd, J = 14.9, 6.1 Hz, 1H), 4.08 (d, J = 0.6 Hz, 3H).
【0289】
実施例53は、実施例45に記載の手順と同様の手順を用いて、実施例53fおよび4−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドから調製した。MS (ESI) 622 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.22 (t, J = 1.7 Hz, 1H), 8.00 - 7.85 (m, 3H), 7.86 - 7.74 (m, 2H), 7.68 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.43 - 7.34 (m, 2H), 7.03 (m, 2H), 6.20 (s, 1H), 3.81 (d, J = 26.5 Hz, 3H), 3.12 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 2.59 (s, 3H).
【0290】
実施例54
2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)プロパン−2−オール
【化108】
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実施例54a
メチル 4−(4−ブロモ−2−((4−メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)−2,4−ジオキソブタノエートの製造
【化109】
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−50℃で乾燥THF(25mL)中の実施例53c(4.0g,12mmol)の溶液に、LHMDS(2.0g,12mmol)を加え、該混合物を20分間攪拌した。シュウ酸ジメチル(1.4g,12mmol)を該反応混合物に加えた。該混合物を−50℃で15分間攪拌し、続いて室温で終夜攪拌した。反応混合液を減圧中で濃縮し、粗残渣をEtOAc(50mL)で希釈した。該溶液を水(50mL)、続いてNaCl溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、表題化合物を黄色の固形物として得た(4.4g,10mmol,収率87%)。MS (ESI) 421.0 [M+H]+.
【0291】
実施例54b
メチル 5−(4−ブロモ−2−((4−メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの製造
【化110】
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硫酸メチルヒドラジン(0.48g,10mmol)を、−10℃でMeOH(50mL)中の実施例54a(4.4g,10mmol)の攪拌溶液に加えた。反応混合液を室温で終夜攪拌した。該溶媒を減圧下で留去した。残渣をEtOAc(50mL)中に溶解させた。該溶液を水(50mL)、続いてNaCl溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧下で濃縮した。該粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(石油エーテル中の25% EtOAcの移動相を使用)、表題化合物を黄色の固形物として得た(3.5g,7.3mmol,収率71%)。 MS (ESI) 431.0 [M+H]+.
【0292】
実施例54c
メチル 5−(4−ブロモ−2−ホルミルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの製造
【化111】
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実施例54cは、実施例53fに記載の手順と同様の手順を用いて、実施例54bから調製した。MS (ESI) 324.0 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.82 (s, 1 H), 8.18 (d, 1 H, J=2.0 Hz), 7.84 (dd, 1 H, J=8.1, 2.1 Hz), 7.30 (d, 1 H, J=8.2 Hz), 6.87 (s, 1 H), 3.95 (s, 3 H), 3.77 (s, 3 H).
【0293】
実施例54d
2−(5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)プロパン−2−オールの製造
【化112】
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メチル 5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートは、実施例45に記載の手順と同様の手順を用いて、実施例54cおよび実施例45aから調製した。
【0294】
メチル 5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(0.20g,0.38mmol)をTHF(1.5mL)中に入れ、DCM(1.5mL)を−78℃に冷却した。THF中のMeMgBr(0.045g,0.38mmol)を滴下して加えた。反応混合液を室温に加温し、2時間攪拌した。反応混合液を飽和NH
4Cl溶液(5mL)でクエンチした。層を分離し、該水層をEtOAcで抽出した(10mLx3)。有機層を合わせて、NaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗製化合物を褐色の固形物として得た(200mg,0.18mmol)。 MS (ESI) 532.0 [M+H]+.
【0295】
実施例54は、実施例45fに記載の手順と同様の手順を用いて、実施例54dおよび3−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸から調製した。MS (ESI) 608.2 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.27 - 8.29 (m, 1 H), 8.09 - 8.12 (m, 1 H), 8.06 - 8.07 (m, 1 H), 8.02 - 8.06 (m, 1 H), 7.98 - 8.01 (m, 1 H), 7.91 - 7.93 (m, 1 H), 7.78 - 7.83 (m, 1 H), 7.63 - 7.66 (m, 1 H), 7.13 - 7.16 (m, 1 H), 7.10 - 7.12 (m, 1 H), 5.90 - 5.91 (m, 1 H), 3.45 (s, 3 H), 3.22 (s, 3 H), 2.54 (s, 3 H), 1.43 (s, 6 H).
【0296】
実施例55
N−(2−シアノプロパン−2−イル)−5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化113】
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実施例55a
5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の製造
【化114】
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メチル 5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートは、実施例45に記載の手順と同様の手順を用いて、実施例54cおよび実施例45aから調製した。
【0297】
MeOH(5mL)および水(5mL)中のメチル 5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(200mg,0.38mmol)の溶液に、NaOH(15mg,0.38mmol)を加え、該混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮し、1N HClで酸性にし、続いてEtOAcで抽出した(15mLx2)。有機層を合わせて、NaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、表題化合物を黄色の固形物として得た(180mg,0.31mmol,収率81%)。 MS (ESI) 518.0 [M+H]+.
【0298】
実施例55b
N−(2−シアノプロパン−2−イル)−5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミドの製造
【化115】
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二塩化硫黄(29mg,0.24mmol)を、無水DCM(10mL)中の実施例55a(130mg,0.24mmol)の冷却溶液(0−10℃)に滴下して加えた。該溶液を0〜10℃で2時間攪拌した。反応混合液を、2−アミノ−2−メチルプロパンニトリル(20mg,0.24mmol)およびEt
3N(0.034mL,0.24mmol)の冷却(0−10℃)溶液に加えた。該混合物を室温で終夜攪拌した。該粗混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、水(20mL)、続いてNaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。該粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(石油エーテル中の60% EtOAcの移動相を使用)、表題化合物を褐色の固形物として得た(100mg,0.087mmol,収率51%)。MS (ESI) 584.0 [M+H]+.
【0299】
実施例55は、実施例45fに記載の手順と同様の手順を用いて、実施例55bおよび中間体1から調製した。MS (ESI) 708.0 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.22 (s, 1 H), 8.10 (d, 1 H, J=2.01 Hz), 7.98 - 8.03 (m, 1 H), 7.94 (dd, 1 H, J=10.42, 1.88 Hz), 7.66 (d, 1 H, J=8.03 Hz), 7.01 - 7.13 (m, 3 H), 6.35 (s, 1 H), 5.15 (d, 2 H, J=1.76 Hz), 3.53 (s, 3 H), 3.40 (s, 3 H), 2.54 (s, 3 H), 1.78 (s, 6 H).
【0300】
実施例56
5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化116】
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実施例56a
5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミドの製造
【化117】
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二塩化硫黄(0.013mL,0.17mmol)を、無水DCM(5.0mL)中の実施例55a(90mg,0.17mmol)の冷却溶液(0−10℃)に滴下して加えた。反応溶液を0〜10℃で2時間攪拌した。メタノールアンモニア(5.0mL,30%)を該混合物に加え、該反応混合物を室温に加温し、終夜攪拌した。該粗製混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(20mL)、続いてNaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。該粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(石油エーテル中の60% EtOAcの移動相を使用)、表題化合物を淡黄色の固形物として得た(80mg,0.088mmol,収率51%)。MS (ESI) 517.0 [M+H]+.
【0301】
実施例56は、実施例45fに記載の手順と同様の手順を用いて、実施例56aおよび中間体1から調製した。MS (ESI) 641.0 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.23 (s, 1 H), 8.11 (d, 1 H, J=2.01 Hz), 8.01 (dd, 1 H, J=8.03, 2.01 Hz), 7.95 (dd, 1 H, J=10.42, 1.88 Hz), 7.67 (d, 1 H, J=8.03 Hz), 7.03 - 7.14 (m, 3 H), 6.33 (s, 1 H), 5.15 (s, 2 H), 3.52 (s, 3 H), 3.41 (s, 3 H), 2.55 (s, 3 H).
【0302】
実施例57
(3’−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3−フルオロ−4’−(1−メチル−3−(オキサゾール−5−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−5−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)メタノール
【化118】
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実施例57a
(5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)メタノールの製造
【化119】
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NaBH
4(194mg,5.13mmol)を、THF(25mL)中のメチル 5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(800mg,1.46mmol)の冷却溶液(0℃)に加えた。5分後、MeOH(6.3mL)を、該反応混合物を滴下して加えた。反応混合液を室温で18時間攪拌した。該混合物をH
2O(10mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(2x30mL)。有機層を合わせて、H
2O(20mL)、および食塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(石油エーテル中の60% EtOAcの移動相を使用)、表題化合物を淡黄色の半固形物として得た(450mg,0.073mmol,収率60%)。MS (ESI) 506.0 [M+H]+.
【0303】
実施例57b
5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルバルデヒドの製造
【化120】
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乾燥DCM(150mL)中の5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)メタノール(425mg,0.843mmol)の溶液に、0℃でデス・マーチン・ペルヨージナン(536mg,1.26mmol)を加えた。該混合物を2時間攪拌した。該沈殿物をセライトパッドに通して濾過し、該濾液を濃縮した。生じた残渣を最小量のEt
2O(10mL)中に溶解させ、(更なる量の安息香酸を沈殿させるために)0℃にし、静かに注いだ。該溶液を減圧中で濃縮した。粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(石油エーテル中の40% EtOAcの移動相を使用)、表題化合物を無色の油状物として得た(380mg,収率90%)。MS (ESI) 504.0 [M+H]+.
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ ppm 9.79 (s, 1H), 7.81 (d, 1H, J=2 Hz) 7.07 (dd, 1H, J= 8Hz, 2 Hz), 7.24-7.25 (m, 1H), 6.99-7.02 (m, 2H), 6.92 (d, 1H, J= 8Hz), 6.34 (s, 1H), 3.52 (s, 3H), 2.44 (s, 3H).
【0304】
実施例57c
5−(5−ブロモ−2−(1−メチル−3−(オキサゾール−5−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル)−4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾールの製造
【化121】
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THF(5.0mL)中のKOtBu(8.4mg,0.075mmol)の懸濁液に、−78℃でTHF(5.0mL)中のTosMIC(11mg,0.055mmol)の溶液に加え、該反応混合物を15分間攪拌し、THF(50mL)中の5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルバルデヒド(25mg,0.050mmol)の溶液で滴下して処理した。反応混合液を−78℃で1.5時間攪拌し、MeOH(50mL)を該溶液に加えた。該混合物を2時間加熱還流し、続いて該溶媒を減圧下で留去した。残渣を氷水に注ぎ入れ、DCMで抽出した。有機層を2% HCl、続いて水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、次いで減圧下で濃縮して、表題化合物をオフホワイト色の固形物として得た(10mg,0.018mmol,収率36%)。MS (ESI) 542.0 [M+H]+.
【0305】
実施例57は、PdCl
2(dppf)を触媒として用いることを除いて、実施例45fに記載の手順と同様の手順を用いて、実施例57cおよび中間体1から調製した。MS (ESI) 665.2 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.17 (1 H, s) 7.90 (1 H, d, J=1.6 Hz) 7.85 (1H, s) 7.83 - 7.87 (1 H, m) 7.76 - 7.81 (1 H, m) 7.64 - 7.71 (1 H, m) 7.54 (1 H, d, J=8.00 Hz) 7.03 (1 H, s) 6.98 (1 H, d, J=1.50 Hz) 6.87 (1 H, d, J=8.25 Hz) 6.03 (1 H, s) 5.11 (2 H, d, J=5.50 Hz) 3.48 (3 H, s) 3.30 (3 H, s) 2.87 (1 H, t, J=6.8 Hz) 2.50 (3 H, s).
【0306】
実施例58
2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アセトニトリル
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
実施例58a
5−(5−ブロモ−2−(3−(クロロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル)−4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾールの製造
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
(5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)メタノールは、実施例62kに記載の方法と同様の標準的な還元手順を用いて、エチル 5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(実施例54dの出発物質を参照)から調製した。
【0307】
DCM(20mL)およびDMF(0.020mL)中の(5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)メタノール(1.8g,3.6mmol)の冷たい0℃溶液に、SOCl
2(0.85g,7.1mmol)を滴下して加えた。反応混合液を室温で2時間攪拌した。反応混合液をNaHCO
3の飽和溶液にて0℃でゆっくりクエンチした。該混合物をDCMで抽出した(15mLx2)。有機抽出物を合わせて、NaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(0−30% EtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)、表題化合物を褐色の固形物として得た(1.3g,2.4mmol,収率68%)。 MS (ESI) 522.0 [M+H]+.
【0308】
実施例58b
2−(5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アセトニトリルの製造
【化124】
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DMF(10mL)中の実施例58a(1.0g,1.9mmol)の攪拌溶液に、NaCN(0.19g,3.8mmol)を加えた。該混合物を50℃で終夜攪拌した。反応混合液を氷冷水でクエンチし、減圧中で濃縮して、DMFを除去した。該粗混合物をDCM(50mL)で希釈し、NaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。該粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(0−30% EtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)、表題化合物を淡黄色の固形物として得た(0.92g,1.8mmol,収率94%)。MS (ESI) 513.1 [M+H]+.
【0309】
実施例58は、PdCl
2(dppf)を触媒として用いることを除いて、実施例45fに記載の手順と同様の手順を用いて、実施例58bおよび中間体1から調製した。MS (ESI) 637.2 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.14 (1H, s) 7.86 (1H, d, J=1.75 Hz) 7.77 (1H, dd, J=8.00, 2.00 Hz) 7.62 - 7.68 (1H, m) 7.51 (1H, d, J=8.25 Hz) 7.09 (1H, dd, J=8.38, 1.63 Hz) 7.03 (1H, d, J=1.50 Hz) 6.96 (1H, d, J=8.25 Hz) 5.88 (1H, s) 5.10 (2H, d, J=5.50 Hz) 3.56 (2H, s), 3.45 (3H, s) 3.29 (3H, s) 2.87 (1H, t, J=7.13 Hz) 2.51 (3 H, s).
【0310】
実施例59
(S)−2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)プロパンニトリル
【化125】
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実施例59a
2−(5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)プロパンニトリルの製造
【化126】
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THF(10mL)中の実施例58b(150mg,0.29mmol)の冷たい0℃溶液に、NaH(14mg,0.58mmol)を加えた。反応混合液を30分間攪拌した。ヨードメタン(0.037mL,0.58mmol)を0℃で加えた。続いて、該反応混合物をゆっくり室温にし、2時間攪拌した。反応混合液をNH
4Clの飽和水溶液にて0℃でゆっくりクエンチした。該混合物をEtOAcで抽出した(15mLx2)。有機抽出物を合わせて、NaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。該粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(0〜30% EtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)、表題化合物を淡黄色の固形物として得た(60mg,0.11mmol,収率39%)。 MS (ESI) 527.2 [M+H]+.
【0311】
実施例59は、K
2CO
3を塩基として用いることを除いて、実施例45fに記載の手順と同様の手順を用いて、実施例59aおよび中間体1から調製し、ラセミ混合物をキラルプレパラティブHPLC[Chiralpak−IC(250x10)mmJH、70% CO
2、30%(0.5% DEA法)、流速(10mL/分)]により分割して、光学異性的に純粋な生成物を得た。キラルHPLC:97.39%の純度;RT=9.11分、[カラム:Chiralpak−IA(4.6x250mm)、5ミクロン);共溶媒:EtOH,;CO
2 流速:2.55/分、共溶媒の流速:0.45/分];比旋光度:[α]
25D=+60(c0.1,MeOH)。MS (ESI) 651.2 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.06 - 8.13 (3H, m), 8.04 (1H, dd, J=8.03, 2.01 Hz), 7.69 (1H, d, J=8.03 Hz), 7.28 (1H, d, J=8.53 Hz), 7.19 (1H, d, J=1.51 Hz), 7.01 (1H, dd, J=8.28, 1.76 Hz), 5.84 (1H, s), 5.54 (1H, t, J=5.25 Hz), 4.94 (2H, dd, J=5.27, 1.51 Hz), 4.06 (1H, q, J=14.8 Hz), 3.43 (3H, s), 3.38 (3H, s), 2.46 (3H, s), 1.36 (3H, d, J=7.2 Hz).
【0312】
実施例60
1−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)シクロプロパンカルボニトリル
【化127】
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実施例60a
1−(5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)シクロプロパンカルボニトリルの製造
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の実施例58b(100mg,0.20mmol)の冷却した−78℃溶液に、LDA(0.39mL,0.78mmol)を加えた。反応混合液を30分間攪拌した。1,2−ジブロモエタン(0.10mL,1.2mmol)を加え、該反応物をゆっくり室温にし、2時間攪拌した。反応混合液をNH
4Clの飽和水溶液にて0℃でゆっくりクエンチした。該混合物をEtOAcで抽出した(15mLx2)。有機抽出物を合わせて、NaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(0−30% EtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)、表題化合物を淡黄色の固形物として得た(64mg,0.12mmol,収率61%)。 MS (ESI) 539.2 [M+H]+.
【0313】
実施例60は、K
2CO
3を塩基として用いることを除いて、実施例45fに記載の方法と同様の方法を用いて、実施例60aおよび中間体1から調製した。MS (ESI) 663.2 [M+H]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.96 - 8.18 (4H, m), 7.67 (1H, d, J=8.03 Hz), 7.30 (1H, d, J=8.40 Hz), 7.16 (1H, s), 6.97 (1H, dd, J=8.45, 1.65 Hz), 5.74 (1H, s), 5.51 - 5.64 (1H, m), 4.96 (2H, d, J=3.78 Hz), 3.45 (3H, s), 3.31 (3H, s), 2.49 (3H, s), 1.52 - 1.67 (2H, m), 1.10 - 1.31 (2H, m).
【0314】
実施例61
2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アセトアミド
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
実施例61a
2−(5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アセトアミドの製造
【化130】
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メタノールHCl(4N,20mL,0.58mmol)中の実施例58b(300mg,0.58mmol)の溶液を、55℃に4時間加熱した。反応溶液を減圧下で濃縮し、飽和NaHCO
3溶液で希釈した。該水溶液をDCMで抽出した(15mLx2)。有機抽出物を合わせて、NaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗エステル中間体を得て、これを精製することなく使用した(MS (ESI) 546.6 [M+H]+)。該中間体メチルエステル(100mg,0.18mmol)をMeOH(3.5mL)およびメタノールアンモニア(1M,5.0mL,5.0mmol)中に溶解した。反応混合液を70℃に終夜加熱した。該溶液を減圧下で濃縮し、該粗化合物を精製することなく次のステップに使用した。 MS (ESI) 531.9 [M+H]+.
【0315】
実施例61は、PdCl
2(dppf)を触媒として用いることを除いて、実施例45fに記載の方法と同様の方法を用いて、実施例61aおよび中間体1から調製した。MS (ESI) 655.2 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.15 (1H, d, J=1.25 Hz), 7.86 (1H, s), 7.77 (1H, dd, J=8.25, 2.00 Hz), 7.66 (1H, dd, J=10.01, 1.75 Hz), 7.49 - 7.54 (1H, m), 7.07 (1H, dd, J=8.25, 1.50 Hz), 7.02 (1H, d, J=1.25 Hz), 6.93 (1H, d, J=8.25 Hz), 6.31 (1H, br. s.), 5.78 (1H, s), 5.27 (1H, br. s.) 5.10 (2H, d, J=5.25 Hz), 3.46 (3H, s), 3.42 (2H, s), 3.29 (3H, s), 2.87 (1H, t, J=6.8 Hz) 2.50 (3H, s).
【0316】
スキーム4
【化131】
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(a)TMSCN、ZnI
2、CH
2Cl
2;(b)LDA、THF;(c)R
ACOCl、Et
3N、CH
2Cl
2または(R
ACO)
2O、Et
3N、CH
2Cl
2;(d)NH
4OAc、AcOH;(e)PdCl
2(dppf)、NaHCO
3、DMF、H
2O
【0317】
本発明の特定化合物には、一般構造4−05によって表されるオキサゾール化合物が含まれる。一般に、式4−05のオキサゾール化合物は、スキーム4に示される方法に従って合成することができる。アルデヒド化合物(3−07)を、ヨウ化亜鉛の存在下においてTMSCNで処理することによりアリール−2−(トリメチルシリルオキシ)アセトニトリル化合物(4−01)に変換する。化合物4−01をLDAで処理し、続いて適当に置換されたアルデヒド化合物を加えて、α−ヒドロキシケトン化合物(4−02)を生成する。化合物4−02を、トリエチルアミンの存在下で適当なアシル塩化物または無水物でアシル化してエステル化合物(4−03)を得る。次いで、酢酸中の酢酸アンモニウムで環化を行い、オキサゾール化合物(4−04)を得る。そして、化合物4−04を、適当なアリールボロネート化合物とパラジウム介在カップリング反応にかけることにより構造4−05で表される化合物を得て、条件の一例としてスキーム4に記載する。
【0318】
当業者に公知のさらなる化学反応(還元、グリニャール付加、アルキル化、フッ素化、アシル化、アミド化、およびヘテロ環形成反応を含む)は、本発明の化合物を調製するためにR
3位で実施することができる。例えば、R
3がエステル(例えば、CF
2COOEtまたはCOOEt)を含有する場合、さらなる官能基修飾は、アミド、ならびに第1級、第2級および第3級アルコールを調製するために当業者により実施することができる。これらの変換のいくつかの例は下記の実施例に記載する。
【0319】
実施例62
2−(5−(3−(5−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−4−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
【化132】
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実施例62a
メチル 2,2−ジメチル−3−オキソプロパノエートの製造
【化133】
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乾燥DCM(150mL)中のメチル 3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパノエート(8.0g,61mmol)の溶液に、0℃でデス・マーチン・ペルヨージナン(39g,91mmol)を加え、該混合物を室温で18時間攪拌した。該沈殿物をセライトパッドに通して濾過し、該濾液を濃縮した。生じた残渣を最小量のEt
2O(10mL)中に溶解させ、(更なる量の安息香酸を沈殿させるため)0℃に冷却し、静かに注いだ。該溶液を減圧中で濃縮した。該粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(石油エーテル中の11% EtOAcの移動相を使用)、表題化合物を無色の油状物として得た(6.5g,50mmol,収率83%)。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ ppm 9.66 (s, 1H), 3.75 (s, 3H), 1.35 (s, 6H).
【0320】
実施例62b
メチル 5−(4−ブロモ−2−((4−メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−5−オキソペンタノエートの製造
【化134】
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LHMDS(15mL,15mmol)を、−78℃で乾燥THF(35mL)中の実施例53c(2.5g,7.5mmol)の溶液に滴下して加え、該混合物を−78℃で0.5時間攪拌した。次いで、乾燥THF(10mL)中の実施例62a(1.9g,15mmol)を滴下して加え、該混合物を−78℃で5時間攪拌した。反応混合液を1N HCl(5mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(2x20mL)。有機層を合わせて、水(10mL)、続いてNaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(石油エーテル中の30% EtOAcの移動相を使用)、表題化合物を淡黄色の油状物として得た(3.4g,7.3mmol,収率98%)。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ ppm 8.00 (d, 1H, J = 2 Hz), 7.66, (d, 1H, J = 8.4 Hz), 7.55 (dd, 1H, J = 2.0 Hz, J = 8.0 Hz), 6.93 (dd, 2H, J = 2.4 Hz, J = 6.8 Hz), 6.84 (dd, 2H, J = 2.4 Hz, J = 6.8 Hz), 5.29 (s, 2H), 4.33-4.37 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.72 (s, 3H), 3.13 (d, 1H, J = 4.8 Hz), 3.02-3.06 (m, 2H), 1.25 (s, 6H).
【0321】
実施例62c
メチル 5−(4−ブロモ−2−((4−メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)−2,2−ジメチル−3,5−ジオキソペンタノエートの製造
【化135】
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0℃でDCM(200mL)中の実施例62b(8.8g,19mmol)の溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(12g,28mmol)を加えた。反応混合液を室温で3時間攪拌し、続いて0℃に冷却し、10%のNaHCO
3を加えた。該混合物を30分間攪拌し、該層を分離した。水層をDCMで抽出し(2x250mL)、有機層を合わせて、水(150mL)、NaCl溶液(150mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧下で濃縮した。該粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(石油エーテル中の20% EtOAcの移動相を使用)、表題化合物を褐色の油状物として得た(5.5g,12mmol,収率63%)。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ ppm 7.88 (t, 1H, J = 1.6 Hz), 7.50, (dd, 1H, J = 2 Hz, J = 8 Hz), 7.35 (dd, 1H, J = 2 Hz, J = 8 Hz), 6.90 (dd, 2H, J = 2.8 Hz, J = 6.8 Hz), 6.83 (dd, 2H, J = 2.4 Hz, J = 6.8 Hz), 5.99 (s, 1H), 5.20 (s, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.71 (s, 3H), 1.42 (s, 6H).
【0322】
実施例62d
メチル 2−(5−(4−ブロモ−2−((4−メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−メチルプロパノエートの製造
【化136】
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硫酸メチルヒドラジン(2.1g,14mmol)およびEt
3N(2.0mL,14mmol)を、EtOH(30mL)およびトルエン(10mL)中の実施例62c(3.3g,7.1mmol)の攪拌溶液に加えた。反応混合液を70℃に6時間加熱した。該溶媒を減圧下で留去した。残渣をEtOAc(200mL)中に溶解させた。該有機溶液を水(100mL)、続いて飽和NaHCO
3溶液(3x100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧下で濃縮した。該粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(石油エーテル中の18% EtOAcの移動相を使用)、表題化合物を褐色の液体として得た(3.0g,6.2mmol,収率87%)。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ ppm 7.81 (d, 1H, J = 2.4 Hz), 7.54, (dd, 1H, J = 2.4 Hz, J = 8.0 Hz), 7.17 (d, 1H, J = 8.0 Hz), 6.79 (dd, 2H, J = 2.8 Hz, J = 6.8 Hz), 6.74 (dd, 2H, J = 2.4 Hz, J = 6.8 Hz), 6.15 (s, 1H), 4.74 (s, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.63 (s, 3H), 3.61 (s, 3H), 1.56 (s, 6H).
【0323】
実施例62e
メチル 2−(5−(4−ブロモ−2−(ヒドロキシメチル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−メチルプロパノエートの製造
【化137】
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CAN(7.0g,13mmol)を、MeCN(30mL)および水(25mL)中の実施例62d(3.0g,6.3mmol)の冷却溶液(0℃)に加えた。該混合物を2時間攪拌した。MeCNを減圧下で留去し、水層をDCMで抽出した(2x100mL)。有機層を合わせて、水(50mL)、続いて食塩水(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(石油エーテル中の30% EtOAcの移動相を使用)、表題化合物を褐色の液体として得た(1.8g,4.9mmol,収率77%)。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ ppm 7.77 (d, 1H, J = 2 Hz), 7.50, (dd, 1H, J = 2 Hz, J = 8 Hz), 7.12 (dd, 1H, J = 2 Hz, J = 8 Hz), 6.14 (s, 1H), 4.50 (s, 2H), 3.70 (s, 3H), 3.61 (s, 3H), 1.61 (brs, 1H), 1.56 (s, 6H).
【0324】
実施例62f
メチル 2−(5−(4−ブロモ−2−ホルミルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−メチルプロパノエートの製造
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
0℃でDCM(100mL)中の実施例62e(3.0g,8.2mmol)の溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(6.9g,16mmol)を加えた。該混合物を室温で2時間攪拌し、0℃に冷却し、10%のNaHCO
3を加えた。反応混合液を30分間攪拌し、該層を分離した。水層をDCMで抽出した(2x100mL)。有機層を合わせて、水(100mL)、続いて食塩水(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧下で濃縮した。該粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(石油エーテル中の33% EtOAcの移動相を使用)、表題化合物を黄色の固形物として得た(2.4g,6.5mmol,収率80%)。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ ppm 9.83 (s, 1H), 8.17 (d, 1H, J = 2.4 Hz ), 7.80, (dd, 1H, J = 2.4 Hz, J = 8.4 Hz), 7.31 (d, 1H, J = 8.4 Hz), 6.25 (s, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.68 (s, 3H), 1.62 (s, 6H).
【0325】
実施例62g
メチル 2−(5−(4−ブロモ−2−(シアノ(トリメチルシリルオキシ)メチル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−メチルプロパノエートの製造
【化139】
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ヨウ化亜鉛(0.25g,0.77mmol)を、DCM(70mL)中の実施例62f(2.8g,7.7mmol)の冷却溶液(0℃)に加えた。該混合物を10分間攪拌し、TMSCN(2.1mL,15mmol)を加えた。反応混合液を室温で18時間攪拌した。該混合物をH
2Oで希釈し、該層を分離した。水層をDCMで抽出した(2x30mL)。有機層を合わせて、H
2O(35mL)、続いて食塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固形物として得た(3.0g,6.5mmol)。MS (ESI) 464.0 [M+H]+.
【0326】
実施例62h
メチル 2−(5−(4−ブロモ−2−(2−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシアセチル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−メチルプロパノエートの製造
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
THF(15mL)中の実施例62g(500mg,1.1mmol)の冷却溶液(−78℃)に、THF中のLDA(0.59mL,1.2mmol)の2.0M溶液を加えた。45分間攪拌し、THF(3.0mL)中の2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−カルバルデヒド(240mg,1.3mmol)の溶液を滴下して加えた。該混合物を1時間攪拌した。反応混合液を、10mLの10% HClでクエンチした。該層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(2x20mL)。有機層を合わせて、H
2O(10mL)、続いて食塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗製化合物を淡黄色の油状物として得た(600mg,1.1mmol)。MS (ESI) 551.0 [M+H]+.
【0327】
実施例62i
メチル 2−(5−(2−(2−アセトキシ−2−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)アセチル)−4−ブロモフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−メチルプロパノエートの製造
【化141】
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Ac
2O(0.15mL,1.6mmol)を、DCM(25mL)中の実施例62h(600mg,1.1mmol)およびEt
3N(0.46mL,3.3mmol)の冷却溶液(0℃)に加えた。該混合物を室温で18時間攪拌させた。該混合物をH
2Oで希釈し、層を分離した。水層をDCMで抽出した(2x25mL)。有機層を合わせて、食塩水(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗化合物を淡褐色油状物として得た(600mg,1.0mmol)。MS (ESI) 593.0 [M+H]+.
【0328】
実施例62j
メチル 2−(5−(4−ブロモ−2−(5−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−4−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−メチルプロパノエートの製造
【化142】
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酢酸アンモニウム(780mg,10mmol)を、AcOH(15mL)中の実施例62i(600mg,1.1mmol)の溶液に加えた。該混合物を100℃に18時間加熱した。室温に冷まし、該反応混合物を減圧中で濃縮し、10% NaOHで中和し、DCMで抽出した(2x20mL)。有機層を合わせて、水(20mL)、および食塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(石油エーテル中の38% EtOAcの移動相を使用)、表題化合物を淡褐色の固形物として得た(200mg,0.35mmol,収率34%)。MS (ESI) 574.0 [M+H]+.
【0329】
実施例62k
2−(5−(4−ブロモ−2−(5−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−4−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−メチルプロパン−1−オールの製造
【化143】
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NaBH
4(9.9mg,0.26mmol)を、MeOH(10mL)中の実施例62j(75mg,0.13mmol)の冷却溶液(0℃)に加えた。反応混合液を室温で18時間攪拌した。該混合物をH
2O(10mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(2x30mL)。有機層を合わせて、H
2O(20mL)、および食塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。該粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(石油エーテル中の60% EtOAcの移動相を使用)、表題化合物を淡黄色の半固形物として得た(40mg,0.073mmol,収率56%)。MS (ESI) 546.0 [M+H]+.
【0330】
実施例62
2−(5−(3−(5−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−4−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−メチルプロパン−1−オールの製造
【化144】
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実施例62k(40mg,0.073mmol)、中間体1(36mg,0.11mmol)および炭酸水素ナトリウム(18mg,0.22mmol)を、DMF(10mL)および水(2mL)中に溶解させた。該混合物を50℃に加熱した。PdCl
2(dppf)(5.4mg,7.3μmol)を加え、温度を80℃に45分間昇温した。該混合物をEtOAc(30mL)およびH
2O(10mL)で希釈し、層を分離した。水層をEtOAcで抽出した(2x20mL)。有機層を合わせて、H
2O(10mL)、および食塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を、プレパラティブHPLCにより精製して(Atlantis dC18(250x19m)、5μ;移動相A:10mM NH
4OAc、移動相B:MeOH;流速:15.0mL/分(0−100%)、RT=13.24)、表題化合物をオフホワイト色の固形物として得た(6.8mg,0.099mmol,収率13%)。MS (ESI) 670.2 [M+H]+.
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ ppm 8.15 (d, 1H, J = 1.2 Hz), 7.85 (d, 1H, J = 1.6 Hz), 7.76, (dd, 1H, J = 2 Hz, J = 8 Hz), 7.66 (dd, 1H, J = 2 Hz, J = 8 Hz), 7.53 (dd, 1H, J = 1.6 Hz, J = 8 Hz), 7.09 (dd, 1H, J = 1.6 Hz, J = 8.4 Hz), 7.02 (d, 1H, J -1.6 Hz), 6.94 (d, 1H, J = 8.4 Hz), 5.69 (s, 1H), 5.10 (d, 2H, J = 1.6 Hz), 3.49 (s, 2H), 3.40 (s, 3H), 3.29 (s, 3H), 2.50 (s, 3H), 1.12 (s, 6H).
【0331】
実施例63
2−(5−(3−(5−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−4−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−メチルプロパンアミド
【化145】
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実施例63は、実施例55a、実施例56aおよび実施例62と同様の手順を用いて、実施例62jから調製した。MS (ESI) 683.2 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.22 (1 H, s) 8.09 (1 H, s) 8.00 (1 H, dd, J=8.16, 2.13 Hz) 7.95 (1 H, dd, J=10.54, 1.76 Hz) 7.67 (1 H, d, J=8.03 Hz) 7.07 - 7.16 (3 H, m) 5.86 (1 H, s) 5.15 (2 H, s) 3.45 (3 H, s) 3.41 (3 H, s) 2.55 (3 H, s) 1.42 (6 H, s).
【0332】
実施例64
3−(5−(3−(5−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−4−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,3−ジメチルブタン−2−オール
【化146】
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実施例64は、実施例54dおよび実施例62と同様の手順を用いて実施例62jから調製した。MS (ESI) 698.2 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.14 (1 H, s), 7.82 (1 H, d, J=1.75 Hz), 7.78 (1 H, dd, J=8.00, 2.00 Hz), 7.65 (1 H, dd, J=10.01, 1.75 Hz), 7.51 - 7.58 (1 H, m), 7.15 (1 H, dd, J=8.25, 1.75 Hz), 7.10 (1 H, d, J=1.50 Hz), 6.92 - 7.00 (1 H, m), 5.76 - 5.80 (1 H, m), 5.09 (2 H, d, J=5.6), 3.46 (3 H, s), 3.29 (3 H, s), 2.88 (1 H, t, J=6.8), 2.46 (3 H, s), 1.18 (6 H, s), 1.02 (6 H, s).
【0333】
実施例65
2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−メチルプロパンアミド
【化147】
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実施例65a
メチル 2−(5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−メチルプロパノエートの製造
【化148】
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実施例65aは、実施例45cから実施例45eに記載の手順と同様の手順を用いて、実施例62fおよび実施例45aから調製した。実施例65は、実施例55a、実施例56aおよび実施例62と同様の手順を用いて(NaHCO
3ではなくK
2CO
3を塩基として用いるように改変)、実施例65aから調製した。MS (ESI) 683.2 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.16 (s, 1 H), 7.87 (d, 1 H, J=1.75 Hz), 7.78 (dd, 1 H, J=8.00, 2.00 Hz), 7.67 (dd, 1 H, J=10.01, 1.75 Hz), 7.53 (d, 1 H, J=8.00 Hz), 7.08 (dd, 1 H, J=8.25, 1.50 Hz), 7.02 (d, 1 H, J=1.50 Hz), 6.93 (d, 1 H, J=8.51 Hz), 6.52 (br. s., 1 H), 5.80 (s, 1 H), 5.44 - 5.51 (m, 1 H), 5.10 (d, 2 H, J=1.50 Hz), 3.44 (s, 3 H), 3.30 (s, 3 H), 2.50 (s, 3 H), 1.44 (s, 6 H).
【0334】
実施例66
3−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,3−ジメチルブタン−2−オール
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
実施例66は、実施例54dおよび実施例62と同様の手順を用いて(NaHCO
3ではなくK
2CO
3を塩基として用いることにより改変)、実施例65aから調製した。MS (ESI) 698.2 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.14 (s, 1 H), 7.82 (d, 1 H, J=1.76 Hz), 7.78 (dd, 1 H, J=8.03, 2.01 Hz,), 7.65 (dd, 1 H, J=10.04, 1.76 Hz), 7.56 (d, 1 H, J=8.03 Hz), 7.16 (dd, 1 H, J=8.41, 1.63 Hz), 7.11 (d, 1 H, J=1.51 Hz), 6.94 (d, 1 H, J=8.28 Hz), 5.78 (s, 1 H), 5.10 (d, 2 H, J=1.51 Hz), 3.47 (s, 3 H), 3.29 (s, 3 H), 2.47 (s, 3 H), 1.19 (s, 6 H), 1.02 (s, 6 H).
【0335】
実施例67
2−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−メチルプロパンニトリル
【化150】
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実施例67は、実施例47と同様の手順を用いて、実施例65から調製した。MS (ESI) 665.2 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.23 (s, 1 H), 8.10 (d, 1 H, J=1.76 Hz), 8.00 (d, 1 H, J=8.03 Hz), 7.95 (d, 1 H, J=10.29 Hz), 7.66 (d, 1 H, J=8.03 Hz), 7.14 (s, 2 H), 7.08 (s, 1 H), 5.93 (s, 1 H), 5.15 (s, 2 H), 3.42 (d, 3 H, J=13.05 Hz), 3.37 (s, 3 H), 2.55 (s, 3 H), 1.59 (s, 6 H).
【0336】
実施例68
(4’−(3−(2−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)プロパン−2−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3’−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3−フルオロ−5−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)メタノール
【化151】
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実施例68a
2−(5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−メチルプロパンヒドラジドの製造
【化152】
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実施例65a(200mg,0.35mmol)およびヒドラジン水和物(0.035mL,0.67mmol)を25mLの密封管内のMeOH(5.0mL)中に入れた。反応混合液を80℃で終夜攪拌し、続いて減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc(100mL)中に溶解させ、NaCl溶液(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固形物として得た(180mg,0.32mmol,収率90%)。 MS (ESI) 574.0 [M+H]
+.
【0337】
実施例68b
2−(2−(5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)プロパン−2−イル)−1,3,4−オキサジアゾールの製造
【化153】
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蒸留装置を備えた25mLの丸底フラスコ内において、実施例68a(100mg,0.17mmol)、オルトギ酸トリメチル(19μl,0.17mmol)およびpTsOH(3.3mg,0.017mmol)の混合物を、蒸留によりMeOHを留去させながら80〜120℃に加熱した。該反応物を室温に冷まし、EtOAc(70mL)で希釈し、飽和NaHCO
3溶液 (100mL)、および食塩水(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固形物として得た(90mg,0.11mmol,収率65%)。 MS (ESI) 584.0 [M+H]
+.
【0338】
実施例68は、実施例62と同様の手順を用いて(NaHCO
3ではなくK
2CO
3を塩基として用いることにより改変)、実施例68bから調製した。MS (ESI) 708.2 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.90 (s, 1 H), 8.22 (s, 1 H), 8.08 (d, 1 H, J=1.76 Hz), 7.91 - 8.02 (m, 2 H), 7.64 (d, 1 H, J=8.03 Hz), 7.09 - 7.15 (m, 2 H), 7.06 (d, 1 H, J=1.76 Hz), 5.80 (s, 1 H), 5.15 (s, 2 H) 3.36 (s, 6 H), 2.53 (s, 3 H), 1.69 (s, 6 H).
【0339】
実施例69
1−(5−(3−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)−3’−フルオロ−4’−(ヒドロキシメチル)−5’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−N,N−ジメチルメタンスルホンアミド
【化154】
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実施例69a
ナトリウム (5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)メタンスルホネートの製造
【化155】
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100mLの丸底フラスコに、EtOH(20mL)中の実施例58a(500mg,0.960mmol)を加えた。続いて、水(20mL)中の亜硫酸ナトリウム(241mg,1.91mmol)を、該反応混合物に加えた。生じた混合物を5時間加熱還流し、続いて室温に冷ました。溶媒を留去し、残渣をベンゼン中に溶解させ、減圧下で留去した(3x5mL)。残渣を減圧下で乾燥させて、表題化合物(560mg,粗製物)を白色の固形物として得て、さらに精製することなく使用した。MS (ESI) 570.1 [M+H]
+.
【0340】
実施例69b
1−(5−(4−ブロモ−2−(4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−N,N−ジメチルメタンスルホンアミドの製造
【化156】
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50mLの丸底フラスコにおいて、実施例69a(100mg,0.17mmol)をDCE(15mL)に加えて、白色の懸濁液を得た。次いで、SOCl
2(0.025mL,0.34mmol)を0℃で窒素雰囲気下において滴下して加えた。反応混合液を室温で3時間攪拌した。続いて、THF中のジメチルアミン(5mL,10mmolのアミン)を10℃で上記溶液に滴下して加えた。次いで、該反応混合物を室温で1時間攪拌した。さらに、該反応混合物をDCM(40mL)で希釈し、H
2O、飽和NH
4Cl、および食塩水で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、黄色の粗生成物を得て、さらに精製することなく次に使用した。 MS (ESI) 597.22 [M+H]
+.
【0341】
実施例69は、K
2CO
3を塩基として用い、ジオキサン/水を反応溶媒とすることを除いて、実施例62に記載の手順と同様の手順を用いて、実施例69bおよび中間体1から調製した。MS (ESI) 719.2 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 8.20 (1 H, s), 8.00 - 8.06 (2 H, m), 7.89 - 7.94 (2 H, m), 7.69 (1 H, d, J=8.03 Hz), 7.19 (1 H, s), 7.13 (2 H, app. s), 6.11 (1 H, s), 5.14 (2 H, d, J=1.76 Hz), 4.21 (2 H, s), 3.55 (3 H, s), 3.39 (3 H, s), 2.75 (6 H, s), 2.52 (3 H, s).
【0342】
下記化合物は、前記実験手順に記載の方法と同様の方法で調製した:
【表4】
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【0343】
スキーム5
【化157】
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(a)K
2CO
3、DMF、60℃;(b)H
2、PtO
2、EtOAc;(c)NaNO
2溶液、濃HCl、0℃;(d)NaN
3溶液、0℃;(e)Cp
*Ru(cod)Cl、THF;(f)ArB(OR)
2、PdCl
2dppf、K
2CO
3溶液、65℃;
【0344】
一般に、式5−08のトリアゾール化合物は、スキーム5に示される方法に従って合成することができる。置換ピラゾール化合物5−01は、DMF中のK
2CO
3の存在下で4−ブロモ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(5−02)とのS
NAr反応を経て、ニトロフェニルピラゾール化合物(5−03)を供する。次いで、化合物5−03は、酸化白金(IV)触媒の存在下で水素化することによりアニリン化合物(5−04)に変換することができる。該アニリン化合物(5−04)は、酸性条件下で亜硝酸ナトリウムおよびアジ化ナトリウムを用いてアジド化合物(5−05)に変換する。アジド化合物5−05は、1,5−シクロオクタジエン(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ルテニウム(II)クロリド(Cp
*Ru(COD)Cl)の存在下でアルキン化合物(5−06)と反応して、トリアゾール化合物(5−07)を生じる。アリールブロミド化合物(5−07)と適当なアリールボロン酸またはボロン酸エステルとのスズキカップリングにより生成物(5−08)が生じる。
【0345】
実施例300
1−{3’−(メチルスルホニル)−4−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ビフェニル−3−イル}−5−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1H−1,2,3−トリアゾール
【化158】
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実施例300a
1−(4−ブロモ−2−ニトロフェニル)−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾールの製造
【化159】
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500mLの丸底フラスコ内において、5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(150g,100mmol)、4−ブロモ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(22g,100mmol)およびK
2CO
3(35g,250mmol)をDMF(200mL)中に入れ、該混合物を60℃で6時間攪拌した。該混合物をH
2O(200mL)中に注ぎ入れ、Et
2Oで抽出した(100mLx3)。有機層を合わせて、減圧中で濃縮した。該粗生成物をほぼ定量的収率(37g)で得て、さらに精製することなく次の反応に使用した。 MS (ESI) 351.1 [M+H]+.
【0346】
実施例300b
5−ブロモ−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アニリンの製造
【化160】
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オーブンで乾燥させ、N
2でパージしたパールフラスコに、実施例300a(18g,51mmol)およびEtOAc(200mL)、続いてPtO
2(540mg,3wt%)を加えた。該フラスコをパール振盪水添器(Parr Shaker Hydrogenator)に接続し、排気し、60psiのH
2を流入し、これを3回繰り返した。最終的なH
2気圧を60psiに設定し、該反応混合物を4時間振盪させた。該無機固形物を濾過により除去し、該濾液を減圧中で濃縮した。該粗生成物を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(10−25% EtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)、生成物アニリンを得た(16g,49mmol,収率95%)。 MS (ESI) 321.1 [M+H]+.
【0347】
実施例300c
1−(2−アジド−4−ブロモフェニル)−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾールの製造
【化161】
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実施例300b(8.1g,25mmol)を濃縮HCl(36mL)、H
2O(27mL)およびTFA(18mL)中に溶解させ、該フラスコを0℃に冷却した。18mLのH
2O中に溶解させたNaNO
2(3.5g,51mmol)を15分かけて滴下して加えた。該混合物を0℃で1時間攪拌した。その後、15mLのH
2O中のNaN
3(5.0g,61mmol)の溶液を、20分かけて滴下して加えた。反応混合液を0℃で2.5時間攪拌した。氷水浴で冷却したこの反応混合物に、中和するか、または弱い塩基性となるまでゆっくり慎重にNaHCO
3を加えた。水層をDCMで抽出した(100mLx3)。有機層を合わせて、NaCl溶液(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た(6.1g,収率70%)。粗生成物をさらに精製することなく次の反応に使用した。
【0348】
実施例300d
1−{5−ブロモ−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1]フェニル}−5−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1H−1,2,3−トリアゾールの製造
【化162】
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無水THF(8mL)中の実施例300c(0.70g,2.0mmol)および1−エチニル−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(0.75g,4.0mmol)の溶液に、Cp
*RuCl(COD)(77mg,0.20mmol)を加えた。該マイクロ波反応バイアルを窒素ガスでパージし、マイクロ波で80℃にて5時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、該溶媒を除去した。粗生成物を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(10−25% EtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)、表題化合物を得た(0.31g,0.59mmol,収率29%)。 MS (ESI) 533 [M+H]+.
【0349】
実施例300は、実施例37fに記載の手順と同様の手順を用いて、実施例300dおよび3−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸から調製した。MS (ESI) 608.1 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.22 (m, 1H), 8.04 (m, 1H), 7.96-7.89 (m, 3H), 7.76-7.72 (m, 2 H), 7.63 (m, 1 H), 7.16 (m, 4 H), 6.22 (s, 1H), 3.13 (s, 3 H), 1.93 (s, 3 H).
【0350】
下記化合物は、前記の実験手順に記載の方法と同様の方法で調製した:
【表5】
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【0351】
スキーム6
【化163】
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(a)EtOH、還流;(b)H
2、60psi、Vを添加したPt/C;(c)NaNO
2溶液、TFA、濃HCl、0℃;(d)NaN
3溶液、0℃;(e)トルエン、還流;(f)ArB(OR)
2、PdCl
2(dppf)、K
2CO
3溶液、65℃;
【0352】
一般に、式6−09のトリアゾール化合物は、スキーム6に示される方法に従って合成することができる。ジオン化合物6−01および(4−ブロモ−2−ニトロフェニル)ヒドラジン塩酸塩をEtOH中で加熱還流して、ピラゾール位置異性体6−03および6−04が生じる。ニトロフェニルピラゾール化合物(6−03)および(6−04)の混合物を、バナジウム触媒を添加したPt/Cの存在下で水素化することにより、アニリン化合物(6−05)および(6−06)に変換した。これらの2種類の異性体6−05および6−06をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分割する。アニリン化合物6−05は、酸性条件下で亜硝酸ナトリウムおよびアジ化ナトリウムを用いて、アジド化合物6−07に変換する。アジド化合物(6−07)は、触媒Cp
*RuCl(COD)の存在下でホスホラン化合物1−03と反応して、トリアゾール化合物6−08を生じる。アリールブロミド化合物(6−08)とアリールボロン酸またはエステル化合物とのパラジウム介在カップリングにより、生成物(6−09)が生じる。
【0353】
実施例304
1−{4−[3−(1,1−ジフルオロエチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]−3’−(メチルスルホニル)ビフェニル−3−イル}−5−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1H−1,2,3−トリアゾール
【化164】
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実施例304a
1−(4−ブロモ−2−ニトロフェニル)−3−(1,1−ジフルオロエチル)−5−メチル−1H−ピラゾールの製造
【化165】
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EtOH(60mL)中の5,5−ジフルオロヘキサン−2,4−ジオン(1.7g,11mmol)の溶液に、(4−ブロモ−2−ニトロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(3.0g,11mmol)を加えた。該反応管を2時間加熱還流した。反応混合液を濃縮して、表題化合物およびそのピラゾール異性体の混合物を得た。粗生成物をさらに精製することなく次の反応に使用した。
【0354】
実施例304b
5−ブロモ−2−[3−(1,1−ジフルオロエチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]アニリンの製造
【化166】
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オーブンで乾燥させ、N
2でパージしたパールフラスコに、実施例304a(1.7g,4.9mmol)およびDCM(25mL)の粗生成混合物、続いてバナジウムを添加したPt/C(1.0g)を加えた。該フラスコを、パール振盪水添器に接続し、排気し、65psiのH
2を流入し、これを3回繰り返した。最終的なH
2気圧は、65psiに設定し、該反応管を4時間振盪した。該無機固形物を濾過により除去し、該濾液を減圧中で濃縮した。該粗生成物を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(10−20% EtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)、所望の異性体を得た(0.42g,1.3mmol,収率28%)。 MS (ESI) 317.1 [M+H]+.
【0355】
実施例304c
1−(2−アジド−4−ブロモフェニル)−3−(1,1−ジフルオロエチル)−5−メチル−1H−ピラゾールの製造
【化167】
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実施例304b(0.42g,1.3mmol)を濃縮HCl(1.0mL)およびTFA(5.0mL)中に入れ、該反応管を0℃に冷却した。1.0mLの水中に溶解させたNaNO
2(0.19g,2.7mmol)を15分かけてゆっくり加え、該混合物を0℃で1時間攪拌した。その後、水(1.0mL)中のNaN
3(0.26g,4.0mmol)の溶液を滴下して加えた。反応混合液を0℃で2.5時間攪拌した。冷却した反応管に、該混合物が中和するか、弱い塩基性となるまでゆっくりNaHCO
3を加えた。水層をDCMで抽出し(15mLx3)、有機層を合わせて、NaCl溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た(0.45g,1.2mmol)。粗生成物をさらに精製することなく次の反応に使用した。
【0356】
実施例304d
1−{5−ブロモ−2−[3−(1,1−ジフルオロエチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]フェニル}−5−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1H−1,2,3−トリアゾールの製造
【化168】
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50mLの丸底フラスコ内において、実施例1c(0.62g,1.3mmol)および実施例304c(0.45g,1.3mmol)を無水トルエン(10mL)中に入れ、5時間加熱還流した。該溶媒を減圧下で除去した。粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(10−20% EtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)、表題化合物を得た(500mg,0.95mmol,収率71%)。MS (ESI) 529.1 [M+H]+.
【0357】
実施例304は、実施例1jに記載の手順と同様の手順を用いて、実施例304dおよび3−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸から調製した。MS (ESI) 603.1 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.06 (m, 1H), 7.97 (m, 1H), 7.83 (m, 2H), 7.75 (m, 1H), 7.67 (m, 1H), 7.50 (m, 1H), 7.45 (m, 2H), 7.20 (m, 2H), 6.26 (s, 1H), 3.09 (s, 3H), 2.04 (s, 3H), 1.86 (t, J
HF = 18.49 Hz, 3H).
【0358】
下記化合物は、前記実験手順に記載の方法と同様の方法で調製した:
【表6】
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【0359】
スキーム7
【化169】
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(a)K
2CO
3、DMF、60℃;(b)ArB(OH)
2、PdCl
2(dppf)、K
2CO
3溶液、65℃;(c)K
2CO
3、MeOH、DME、50℃。
【0360】
一般に、4,5−ジ−アリールオキサゾール化合物7−04は、スキーム7に示される方法に従って合成することができる。ピラゾール化合物(5−01)は、DMF中のK
2CO
3の存在下で5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒドとのS
NAr反応により、4−ブロモフェニルピラゾール化合物(7−01)となり、これをアリールボロン酸もしくはエステル化合物とのパラジウム介在カップリングにより、生成物(7−02)が生じる。該アルデヒド化合物(7−02)を適当に置換されたトシルメチルイソシアニド化合物(7−03)と反応させて、4,5−ジ−アリールオキサゾール化合物(7−04)が生じる。
【0361】
本発明の化合物、例えば、実施例308および309は、スキーム3(ステップg−j)に記載の合成方法を用いて、適当に置換された中間体化合物7−01(スキーム7)および適当に置換された中間体化合物3−08(スキーム3)から調製した。あるいは、本発明の化合物、例えば、実施例310および311は、適当に置換された中間体化合物7−01およびスキーム4に記載の化学反応から調製した。
【0362】
実施例307
5−{3’−(メチルスルホニル)−4−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ビフェニル−3−イル}−4−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,3−オキサゾール
【化170】
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実施例307a
4−(5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3’−(メチルスルホニル)ビフェニル−3−カルバルデヒドの製造
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
5−ブロモ−2−(5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアルデヒドは、実施例128aと同様の手順を用いて、5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾールおよび5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒドから調製した。
【0363】
250mLの丸底フラスコにおいて、5−ブロモ−2−(5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアルデヒド(11g,32mmol)、3−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸(7.0g,35mmol)、K
2CO
3(13g,96mmol)およびPdCl
2(dppf)(2.6g,3.2mmol)を、THF(110mL)および水(10mL)中に入れた。該反応管を65℃に5時間加熱した。冷却した混合物をセライトパッドに通して濾過し、EtOAc(100mL)で希釈し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮した。粗製物質を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(30−60% EtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)、表題化合物を得た(9.1g,24mmol,収率75%)。MS (ESI) 409.1 [M+H]+.
【0364】
実施例307b
5−{3’−(メチルスルホニル)−4−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ビフェニル−3−イル}−4−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−1,3−オキサゾールの製造
【化172】
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25mLの丸底フラスコ内において、実施例307a(150mg,0.37mmol)および1−(イソシアノ(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチルスルホニル)−4−メチルベンゼン(650mg,1.8mmol)を、MeOH(6mL)およびDME(2mL)中に入れた。該反応管を50℃で終夜加熱した。冷却した反応混合物を濃縮し、HPLCにより精製して表題化合物を得た(32mg,0.052mmol,収率14%)。MS (ESI) 608.1 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.19 (m, 1 H), 8.01 (m, 1 H), 7.92 (m, 2 H), 7.84 (m, 2 H), 7.70 (m, 1 H), 7.59 (m, 1 H), 7.46 (m, 2 H), 7.13 (m, 2 H), 6.17 (s, 1 H), 3.12 (s, 3 H), 1.99 (s, 3 H).
【0365】
実施例308
1−(3−(2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール−5−イル)−3’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化173】
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実施例308a
エチル 1−(4−ブロモ−2−(1−ヒドロキシ−2−オキソ−2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチル)フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの製造
【化174】
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エチル 1−(4−ブロモ−2−ホルミルフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートは、実施例309aと同様の手順を用いて、エチル 1H−ピラゾール−3−カルボキシレートおよび5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒドから調製した。
【0366】
窒素雰囲気下でTHF(10mL)中の2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2−((トリメチルシリル)オキシ)アセトニトリル(実施例45aと同様の手順で調製)(0.50g,1.7mmol)の溶液に、−78℃でLDA(THF中で2.0M溶液,1.3mL,2.6mmol)を滴下して加えた。反応混合液を−78℃で30分間攪拌し、続いて、THF(20mL)中のエチル 1−(4−ブロモ−2−ホルミルフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(0.56g,1.7mmol)の溶液を滴下して加えた。反応混合液を−78℃で30分間攪拌し、続いて室温に加温し、1時間攪拌した。反応混合液を、1N HCl(20mL)を加えてクエンチし、30分間攪拌した。該混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(2x25mL)。有機抽出物を合わせて、水(20mL)、および食塩水(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、フラスコ内で濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、さらに精製することなく使用した(860mg,1.7mmol)。 MS (ESI) 513.0 [M+H]
+.
【0367】
実施例308b
エチル 1−(2−(1−アセトキシ−2−オキソ−2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチル)−4−ブロモフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの製造
【化175】
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DCM(25mL)中の実施例308a(0.86g,1.7mmol)およびEt
3N(0.93mL,6.7mmol)の冷却溶液(0℃)に、AcCl(0.24mL,3.4mmol)を滴下して加え、該反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合液をDCM(20mL)で希釈し、水(20mL)、および食塩水(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、さらに精製することなく使用した(880mg,1.6mmol)。 MS (ESI) 555.0 [M+H]
+.
【0368】
実施例308c
エチル 1−(4−ブロモ−2−(2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール−5−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの製造
【化176】
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酢酸アンモニウム(1.2g,16mmol)を、AcOH(15mL)中の実施例308b(0.88g,1.6mmol)の溶液に加えた。反応混合液を125℃に3時間加熱した。室温に冷まし、該反応混合物を氷(50g)に注ぎ入れ、10% NaOHで中和し、DCMで抽出した(2x50mL)。有機層を合わせて、水(30mL)、および食塩水(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(20−25% EtOAc/Hxの移動相を使用)、表題化合物を得た(70mg,0.13mmol,収率8%)。 MS (ESI) 536.0 [M+H]+.
【0369】
実施例308d
エチル 1−(3−(2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール−5−イル)−3’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートの製造
【化177】
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密封管内において、実施例308c(70mg,0.13mmol)、(3−(メチルスルホニル)フェニル)ボロン酸(34mg,0.17mmol)およびK
3PO
4(110mg,0.52mmol)を、1,4−ジオキサン(3.0mL)および水(1.0mL)中の溶液に入れた。反応混合液を窒素で5分間パージし、PdCl
2(dppf)(7.6mg,10μmol)を加え、該反応混合物を100℃に2時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、水(25mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(2x25mL)。有機抽出物を合わせて、水(30mL)、および食塩水(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。粗残渣を、4gのSiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(50−60% EtOAc/Hxの移動相グラジエントを使用)、表題化合物を得た(40mg,0.065mmol,収率50%)。 MS (ESI) 612.0 [M+H]+.
【0370】
実施例308
1−(3−(2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール−5−イル)−3’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミドの製造
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
密封管内において、実施例308d(40mg,0.065mmol)およびメタノールアンモニア(2.0mL,20mmol,10M溶液)を、80℃で終夜加熱した。反応混合液を減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。該粗残渣を、プレパラティブHPLCにより精製して[カラム:SUNFIRE C18、19x150mm、5ミクロン、移動相A:水:MeCN(90:10)中の10mM NH4OAc,移動相B:MeCN]、表題化合物を白色の固形物として得た(25mg,0.042mmol,収率65%)。MS (ESI) 583.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.29 (t, J=1.6 Hz, 1 H), 8.14 - 8.18 (m, 3 H), 7.91-7.97 (m, 2 H), 7.74 - 7.82 (m, 2 H), 7.44 - 7.47 (m, 2 H), 7.24 - 7.28 (m, 3 H), 7.12 (s, 1 H), 6.58 (d, J=2.4 Hz, 1 H), 3.31 (s, 3 H), 2.49 (s, 3 H).
【0371】
実施例309
2−メチル−5−(3’−(メチルスルホニル)−4−(3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
実施例309a
5−ブロモ−2−(3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアルデヒドの製造
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(400mL)中の3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(30g,220mmol)、5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(53.7g,265mmol)および炭酸カリウム(76g,551mmol)の混合物を、窒素雰囲気にて70℃で3時間攪拌した。該溶媒を高真空下で蒸発させて、DMFを留去し、残渣を氷に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した(2x250mL)。有機抽出物を合わせて、水、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得た。粗生物を、カラムクロマトグラフィーにより精製して(シリカ(230−400メッシュ)を5% EtOAc/石油エーテルで溶出して使用)、45gの表題化合物を得た。MS (ESI) 319/321 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.94 (s, 1H), 8.17 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.84 (m, 2H), 7.42 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 2.4 Hz, 1H).
【0372】
実施例309b
2−(5−ブロモ−2−(3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−2−ヒドロキシ−1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エタノンの製造
【化181】
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THF(10mL)中の2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2−((トリメチルシリル)オキシ)アセトニトリル(1.0g,3.5mmol)の−78℃の冷却溶液に、N
2雰囲気下でリチウム ジイソプロピルアミド(2.25mL,4.49mmol)を滴下して加えた。反応混合液を−78℃で30分間攪拌し、THF(10mL)中に溶解させた5−ブロモ−2−(3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアルデヒド(1.16g,3.63mmol)の溶液を滴下して加えた。反応混合液を−78℃で30分間攪拌し、次いで室温に加温し、室温で1時間攪拌した。該反応混合液に1N HCl(40mL)を加えてクエンチし、30分間攪拌した。反応混合液を水(50mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(2x75mL)。有機抽出物を合わせて、水、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、1.5gの粗生成物を淡い褐色の油状物として得た。該物質をさらに精製することなく使用した。 MS (ESI) 509.0 [M+H]+.
【0373】
実施例309c
5−(5−ブロモ−2−(3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾールの製造
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(1L)中の2−(5−ブロモ−2−(3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−2−ヒドロキシ−1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エタノン(50g,98mmol)およびトリエチルアミン(55mL,390mmol)の混合物に、0℃で塩化アセチル(14.0mL,196mmol)を滴下して加えた。反応混合液を、窒素雰囲気下にて室温で終夜攪拌した。反応混合液をDCM(150mL)で希釈し、水、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、粗生成物を淡い褐色の油状物として得た。粗製物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。 MS (ESI) 551.0 [M+H]+.
【0374】
酢酸(630mL)中に入れた1−(5−ブロモ−2−(3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−2−オキソ−2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)酢酸エチル(35g,63.5mmol)および酢酸アンモニウム(48.9g,635mmol)の混合物を125℃で3時間攪拌した。反応混合液を室温に冷ました。該反応物を高真空下で濃縮して、過剰量の酢酸を除去し、10% NaOH(pHを7−8に調整)と共に氷に注ぎ入れた。該混合物をEtOAcで抽出した(2x1L)。有機抽出物を合わせて、水、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得た。該粗生成物をカラム精製で精製して、20gの表題化合物を得た。MS (ESI) 532.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.81 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 2.0, 8.6 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.36 (m, 2H), 7.23 (dd, J = 1.2, 2.4 Hz, 1H), 7.07 (m, 2H), 6.34 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 2.49 (s, 1H).
【0375】
実施例309は、実施例1jと同様の手順を用いて、実施例309cから調製した。MS (ESI) 608.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.20 (t, J=1.2 Hz, 1H), 8.01- 7.98 (m, 1H), 7.89-7.82 (m, 3H), 7.77-7.68 (m, 2H), 7.41-7.39 (m, 2H), 7.31 (d, J=3.2 Hz, 1H), 7.08-7.06 (d, J=8.0 Hz, 2H), 6.38 (d, J=2.4 Hz, 1H), 3.12 (s, 3H), 2.53 (s, 3H)
【0376】
実施例310
【化183】
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4−(4−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−2−メチル−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール
実施例310a
5−ブロモ−2−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアルデヒドの製造
【化184】
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250mLの丸底フラスコに、MeCN(70mL)中の4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(5.0g,29mmol)、5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(6.5g,32mmol)、およびK
2CO
3(8.1g,58mmol)を加えて、黄色の懸濁液を得た。反応混合液を窒素雰囲気にて80℃で3時間攪拌した。該混合物をロータリーエバポレーターで少量に濃縮し、200mLのEtOAcを加えた。該有機層をH
2O、飽和NaClで洗浄した。該有機溶液をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムに加え、5%−15%の酢酸エチル−石油エーテルで溶出して、6.9gの黄色の固形物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.96 (s, 1H), 8.18 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.87 (m, 2H), 7.39 (d, J=8.7 Hz, 1H).
【0377】
実施例310b
2−(5−ブロモ−2−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−2−((トリメチルシリル)オキシ)アセトニトリルの製造
【化185】
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DCM(16.6mL)中の実施例310a(1.0g,2.8mmol)の攪拌溶液に、室温でヨウ化亜鉛(0.018g,0.057mmol)およびTMS−CN(0.425mL,3.39mmol)を加えた。反応混合液を室温で2時間攪拌した。該反応物をセライトベッドに通して濾過し、DCMで洗浄した(2x10mL)。該溶媒を40℃の水浴温度でロータリーエバポレーターにて濃縮し、続いて減圧下で乾燥させて、表題化合物(1.2g,2.6mmol)を褐色の液体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.02 (d, J=2 Hz, 1H), 7.78 (d, J=0.8 Hz, 1H), 7.66 (dd, J=8.4, 2 Hz, 1H), 7.21-7.26 (m, 1H), 6.01 (s, 9H).
【0378】
実施例310c
4−(5−ブロモ−2−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−2−メチル−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾールの製造
【化186】
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THF(15mL)中の実施例310b(0.6g,1.3mmol)を、乾燥させた氷浴を用いて−78℃に冷却し、LDA(0.93mL,1.8mmol)を5分かけて滴下して加えた。−78℃で30分攪拌し、8mLのTHF中の4−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド(0.302g,1.59mmol)を5分かけてシリンジにより滴下して加えた。次いで、乾燥させた氷浴を取り外し、反応混合物を室温に加温し、1時間攪拌した。10% HClの50mLの水溶液を加え、該混合物を室温で1時間攪拌した。EtOAcおよびH
2Oを加え、該層を分離し、有機層を食塩水で洗浄した。有機層を収集し、Na
2SO
4で乾燥させ、ロータリーエバポレーターで濃縮した。丸底フラスコ内の粗残渣に、DCM(20mL)を加え、該フラスコを0℃に冷却した。TEA(0.308mL,2.21mmol)を該反応混合物にゆっくり加えた。該混合物を30分間攪拌し、次いでAc
2O(0.125mL,1.32mmol)を加え、該反応混合物を6時間攪拌した。反応混合液に45mLのH
2O、およびDCMを入れた。該水層を分離し、DCMで洗浄した(2x40mL)。有機層を合わせて、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗製酢酸化合物を得た(MS (ESI) 585.2, 587.2 [M+H]+ )。粗残渣および酢酸アンモニウム(0.790g,10.2mmol)を、AcOH(10mL)中の反応管に入れ、該混合物を105℃で6時間加熱還流した。反応混合液を室温に冷却し、次いでAcOHを減圧下で除去した。残渣をEtOAc(50mL)で希釈し、該混合物を冷却した2M NaOH溶液(30mL)に注ぎ入れた。層を分離し、該水層をEtOAcで洗浄した(3x100mL)。有機層を合わせて、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲル[230−400nm]カラムに充填し、10%−60%のEtOAc−石油エーテルのグラジエントで溶出して、表題化合物(0.16g,0.237mmol)を黄色の油状物として得た。 MS (ESI) 566.2, 568.2 [M+H]+.
【0379】
実施例310は、ジオキサン/水を溶媒として用いたことを除いて、実施例1jと同様の手順を用いて実施例310cから調製した。MS (ESI) 642.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.30 (m, 1 H), 8.02 - 8.14 (m, 4 H) 7.90 (d, J=0.9 Hz, 1 H), 7.76 - 7.84 (m, 2 H), 7.37 - 7.40 (m, 2 H), 7.18 (dd, J=8.9, 0.9 Hz, 2 H), 3.23 (s, 3 H), 2.58 (s, 3 H).
【0380】
実施例311
4−(4−(5−エトキシ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3’−(メチルスルホニル)ビフェニル−3−イル)−2−メチル−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール
【化187】
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実施例311a
(5−ブロモ−2−ヒドラジニルフェニル)メタノール塩酸塩の製造
【化188】
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6N HCl(100mL)中の(2−アミノ−5−ブロモフェニル)メタノール(11g,54mmol)の冷却溶液(−10℃)に、水(15mL)中の亜硝酸ナトリウム(4.1g,60mmol)の溶液を、反応温度を−5〜0℃で維持しながら、20分かけて滴下して加えた。反応混合液を0℃で30分間攪拌し、続いてHCl(37%,250mL)中の塩化スズ(II)(21g,110mmol)の溶液に−15℃で25分かけて滴下して加えた。反応混合液を−10℃で15分間攪拌し、続いて室温に加温し、2時間攪拌した。該混合物を濾過し、該固形物をEtOAcで洗浄し、減圧下で乾燥させて、表題化合物をオフホワイト色の固形物として得た(11g,41mmol,収率76%)。 MS (ESI) 219.0 [M+H]+.
【0381】
実施例311b
(5−ブロモ−2−(5−エトキシ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)メタノールの製造
【化189】
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EtOH(30mL)中の実施例311a(3.0g,12mmol)の溶液に、エチル 4,4,4−トリフルオロ−3−オキソブタノエート(2.2g,12mmol)を加えた。反応混合液を80℃で終夜攪拌した。反応混合液を水(60mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(4x60mL)。有機層を合わせて、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。該粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(20−40% EtOAc/Hxの移動相を使用)、表題化合物を得た(2.2g,6.0mmol,収率51%)。 MS (ESI) 367.0 [M+H]+.
【0382】
実施例311は、実施例62および実施例310に記載の手順と同様の手順を用いて、実施例311bから調製した。MS (ESI) 652.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.26 (t, 1 H, J=1.63 Hz), 7.98 - 8.08 (m, 4 H), 7.78 (t, J=7.91 Hz, 1 H), 7.71 (d, 1H, J=8.28 Hz), 7.42 - 7.49 (m, 2 H), 7.19 (d, 2 H, J=8.03 Hz), 5.88 (s, 1 H), 3.96 (q, 2 H, J=7.03 Hz), 3.21 (s, 3 H), 2.52 (s, 3 H), 1.20 - 1.27 (m, 3 H).
【0383】
実施例312
4−(4−(5−シクロプロピル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3’−(メチルスルホニル)ビフェニル−3−イル)−2−メチル−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール
【化190】
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実施例312a
1−シクロプロピル−4,4,4−トリフルオロブタン−1,3−ジオンの製造
【化191】
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MeOH(180mL)中の1−シクロプロピルエタノン(15g,180mmol)および2,2,2−トリフルオロ酢酸メチル(34g,270mmol)の混合物に、MeOH(180mL)中のNaOMe(9.6g,180mmol)を滴下して加えた。反応混合液を、N
2雰囲気下にて室温で16時間攪拌した。反応混合液を1N HCl(100mL)で酸性にし、EtOAcで抽出した(2x600mL)。有機抽出物を合わせて、水(200mL)、および食塩水(250mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、丸底フラスコ内で濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡褐色の油状物として得た(7.2g,40mmol,収率22%)。GCMS 180.1.
【0384】
実施例312b
(5−ブロモ−2−(5−シクロプロピル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)メタノールの製造
【化192】
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密封管内において、実施例312a(1.5g,5.9mmol)および実施例311a(2.6g,15mmol)をEtOH(150mL)中に入れ、該反応混合物を95℃で2時間攪拌した。反応混合液を室温に冷却し、減圧中で濃縮して、粗生成物を淡褐色の油状物として得た。粗残渣を、SiO
2カラムに通すクロマトグラフィーにより精製して(5% EtOAc/Hxの移動相を使用)、表題化合物を得た(1.3g,3.5mmol,収率59%)。該位置異性体は、単結晶X線解析により確認した。MS (ESI) 361.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.80 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.58 (dd, J=8.4, 2.4 Hz, 1H), 7.31 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.21 (s, 1H), 4.33 (d, J=6.8 Hz, 2H), 3.19 (t, J=6.9 Hz, 1H), 1.57 - 1.69 (m, 1H), 0.93 - 1.04 (m, 2H), 0.74 - 0.82 (m, 2H).
【0385】
実施例312は、実施例62、実施例310に記載の手順と同様の手順を用いて、実施例312bから調製した。MS (ESI) 648.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.25 (t, J=1.8 Hz, 1 H), 8.01-8.07 (m, 4 H), 7.76-7.81 (m, 2 H), 7.50-7.52 (m, 2 H), 7.22 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 6.12 (s, 1 H), 3.20 (s, 3 H), 2.45 (s, 3 H), 1.52-1.56 (m, 1H), 0.87-0.92 (m, 2H), 0.61-0.65 (m, 2 H).
【0386】
実施例313
(4’−(3−(1,1−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−フルオロ−3’−(2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール−5−イル)−5−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)メタノール
【化193】
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実施例313a
(1−(4−ブロモ−2−(2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール−5−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−3−イル)メタノールの製造
【化194】
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実施例336c(0.35g,0.65mmol)を、反応管内において窒素雰囲気下でEtOH(30mL)中に入れた。該管を0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(0.494g,13.0mmol)を少しずつ加えた。反応混合液を室温で60時間攪拌した。該溶媒を真空下で除去した。10% NaHCO
3溶液(50mL)およびEtOAcを該残渣に加え、層を分離した。該水をEtOAcで抽出した(2x50mL)。有機抽出物を合わせて、水、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(12gのシリカカラム)により精製して(ヘキサン中の40−60% EtOAcで溶出)、表題化合物を得た(0.25g,0.506mmol)。MS (ESI) 496.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.73 (s, 1H), 7.68 (dd, J = 2,4, 8.8 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.38 (m, 2H), 7.15 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 7.06 (dd, J = 0.8, 8.8 Hz, 2H), 6.11 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.53 (d, J= 6 Hz, 2H), 2.50 (s, 3H), 1.71 (t, J= 6 Hz, 1H).
【0387】
中間体実施例313aは、この特許文献(例えば、実施例1j)に記載されるようなさらなる改変および当業者に公知の標準的な化学変換により、本発明の化合物を調製するために用いた。
【0388】
実施例313b
1−(4−ブロモ−2−(2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール−5−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルバルデヒドの製造
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
実施例313a(0.45g,0.91mmol)を、反応管内において窒素雰囲気下でDCM(50mL)中に入れた。該管を0℃に冷却し、デス・マーチン・ペルヨージナン(0.579g,1.37mmol)を加えた。反応混合液を室温で2時間攪拌し、その後、TLCにより出発物質が消費されたことが示された。該混合物をセライトにより濾過し、該濾液を濃縮して、粗生成物を得た。該粗生成物を、CombiFlash(登録商標)カラムクロマトグラフィー(40gのシリカカラム)により精製して(ヘキサン中の10−30% EtOAcで溶出)、表題化合物を得た(0.43g,0.87mmol)。MS (ESI) 494.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.70 (s, 1H), 7.95 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.88 (dd, J = 2.4, 8.8 Hz, 1H), 7.63 (m, 2H), 7.35 (m, 2H), 7.14 (d, J = 8 Hz, 2H), 6.63 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 2.53 (s, 3H).
【0389】
実施例313c
1−(1−(4−ブロモ−2−(2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール−5−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−3−イル)エタノールの製造
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
実施例313b(0.3g,0.6mmol)を、窒素雰囲気下の反応管内でTHF(25mL)中に入れた。該反応管を0℃に冷却し、MeMgBr(ジエチルエーテル中で3.0M溶液)(1.62mL,4.88mmol)を滴下して加えた。反応混合液を0℃で2時間攪拌した。反応混合液を飽和NH
4Cl溶液(20mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(2x50mL)。有機抽出物を合わせて、水、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、表題化合物を得た(0.3g,0.6mmol)。MS (ESI) 508.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.79-7.82 (m, 2H), 7.54 (dd, J = 1.6, 7.2 Hz, 1H), 7.40-7.43 (m, 3H), 7.16 (dd, J = 1, 8.8 Hz, 2H), 6.21 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.70 (q, J = 6.4 Hz, 1H), 2.51 (s, 3H), 1.33 (d, J = 6.4 Hz, 3H).
【0390】
中間体実施例313cは、この特許文献に記載されるようなさらなる改変(例えば、実施例1j)および当業者に公知の標準的な化学変換により、本発明の化合物を調製するために使用した。
【0391】
実施例313d
1−(1−(4−ブロモ−2−(2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール−5−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−3−イル)エタノンの製造
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
実施例313c(0.2g,0.4mmol)を、窒素雰囲気下で反応管内のDCM(25mL)中に入れた。該反応管を0℃に冷却し、デス・マーチンペルヨージナン(0.23g,0.55mmol)を加えた。反応混合液を室温で2時間攪拌した。反応混合液をセライトにより濾過し、該濾液を濃縮して、粗生成物を得た。該粗生成物を、CombiFlash(登録商標)カラムクロマトグラフィー(12gのシリカカラム)により精製して(ヘキサン中の10−30% EtOAcで溶出)、表題化合物を得た(0.16g,0.32mmol)。MS (ESI) 506.0, 507.7 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.90 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.84 (dd, J = 2.4, 8.8 Hz, 1H), 7.58-7.60 (m, 2H), 7.33 (m, 2H), 7.11 (dd, J = 1, 9 Hz, 2H), 6.56 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 2.49 (s, 3H), 2.31 (s, 3H).
【0392】
実施例313e
5−(5−ブロモ−2−(3−(2−メチル−1,3−ジチオラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾールの製造
【化198】
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実施例313d(0.2g,0.4mmol)を、窒素雰囲気下の反応管内のDCE(15mL)中に入れた。エタン−1,2−ジチオール(0.066mL,0.79mmol)を加え、続いてボロントリフルオリドエーテレート(boron trifluoride etherate(0.20mL,1.6mmol)を滴下して加えた。反応混合液を70℃で2時間攪拌した。反応混合液を10% NaHCO
3水溶液でクエンチし、該混合物をDCMで抽出した(2x50mL)。有機抽出物を合わせて、水、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、表題化合物を得た(0.22g,0.32mmol)。MS (ESI) 582.4, 584.3 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.79-7.81 (m, 2H), 7.54 (dd, J = 1, 8.0 Hz, 1H), 7.43-7.48 (m, 3H), 7.18 (dd, J = 1, 8.8 Hz, 2H), 6.35 (d, J = 3 Hz, 1H), 3.43 (s, 4H), 2.50 (s, 3H), 1.93 (s, 3H).
【0393】
実施例313f
5−(5−ブロモ−2−(3−(1,1−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾールの製造
【化199】
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N−ヨードスクシンイミド(0.220g,0.979mmol)を、窒素雰囲気下において反応管内のDCE(5mL)中に入れた。該反応管を−78℃に冷却し、ピリジンヒドロフルオリド(pyridine hydrofluoride)(70% フッ化水素,30% ピリジン,0.141mL,1.14mmol)を滴下して加えた。反応混合液を−78℃で15分間攪拌した。DCE(10mL)中の実施例313e(0.19g,0.33mmol)の溶液を滴下して加えた。反応混合液を−78℃で10分間攪拌し、続いて30分かけて10℃まで加温した。反応混合液を10% NaHCO
3水溶液でクエンチし、該有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(2x50mL)。有機抽出物を合わせて、水および食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を、CombiFlash(登録商標)カラムクロマトグラフィー(12gのシリカカラム)により精製して(ヘキサン中の10−20% EtOAcで溶出)、表題化合物を得た(0.065g,0.092mmol)。MS (ESI) 528.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.84 (m, 2H), 7.57-7.60 (m, 2H), 7.38-7.43 (m, 2H), 7.16 (m, 2H), 6.35 (d, J = 2 Hz, 1H), 2.50 (s, 3H), 1.78 (t, J = 18.4 Hz, 3H).
【0394】
実施例313は、ジオキサン/水を溶媒として用い、K
3PO
4を塩基として用いたことを除いて、実施例1jと同様の手順を用いて、実施例313fから調製した。MS (ESI) 652.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.21 (d, J=1.2 Hz, 1H), 8.03-8.05 (m, 2H), 7.89 (dd, J=1.8 Hz, 10.6 Hz, 1H), 7.79-7.81 (m, 1H), 7.65 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.43-7.47 (m, 2H), 7.17 (dd, J=0.8 Hz, J=8.8 Hz, 2H), 6.39 (d, J=2.4 Hz, 1H), 5.14 (d, J=2.0 Hz, 2H), 3.40 (s, 3H), 2.53 (s, 3H), 1.76-1.85 (t, J=18.2 Hz, 3H).
19F NMR: -59.41, -86.16および-115.54 ppm.
【0395】
スキーム8
【化200】
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(a)ビス(ピナコラト)ジボラン、PdCl
2(dppf)、dppf、KOAc、DMF、100℃(b)フェニルまたは臭化ピリジル、K
2CO
3、PdCl
2(dppf)、ジオキサン、H
2O、80℃。
【0396】
本発明の化合物はまた、ブロミド化合物8−01および化合物8−03を、適当なパラジウムカップリング条件(例えば、DMF中のKOAcなどの塩基と共にPdCl
2(dppf))を用いて、ビス(ピナコラト)ジボランと反応させて、ボロネート中間体化合物を生成することによって調製することができる。これらのボロネート化合物を、置換フェニルもしくはピリジルブロミドとのパラジウムカップリングにおいて、精製し、または直接用いることにより化合物8−02および8−03を生成することができる。スキーム8において、1つのピリジン異性体を例示しているが、同様の化学反応は、本発明の他のピリジン類似体を生成するために用いることができる。
【0397】
実施例314
(5−(4−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−(2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール−5−イル)フェニル)−3−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イル)メタノール
【化201】
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5−(5−ブロモ−2−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾールは、実施例309などの本発明に記載の方法によって調製した。
【0398】
DMF(4mL)中の5−(5−ブロモ−2−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール(200mg,0.35mmol)の黄色溶液に、ビス(ピナコラト)ジボラン(134mg,0.529mmol)および酢酸カリウム(104mg,1.06mmol)を加えた。該混合物を窒素で10分間パージし、続いてDPPF(11mg,0.021mmol)およびPdCl
2(dppf)(15mg,0.021mmol)を加えた。該混合物を再度窒素で5分間パージした。気圧管を閉め、100℃で終夜加熱した。反応混合液を氷冷水(10mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(3x15mL)。EtOAc層を合わせて、水(1x15mL)および食塩水(1x15mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、5−(2−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール(410mg,MS (ESI) 614.2 [M+1])を含有する褐色のガム状粗生成物を得て、さらに精製することなく次に使用した。
【0399】
ジオキサン(5mL)中の粗製物質(200mg,0.326mmol)の溶液に、(5−ブロモ−3−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イル)メタノール(87mg,0.33mmol)、K
2CO
3(135mg,0.978mmol)および水(1.5mL)を加えた。該混合物を窒素で10分間パージし、次いでPdCl
2(dppf)(7.15mg,9.78μmol)を加えた。該反応気圧管を再度窒素で5分間パージし、該管を密封し、80℃で終夜加熱した。該管を室温に冷まし、該混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、水で洗浄した(1x20mL)。水層をEtOAcで抽出した(2x25mL)。有機層を合わせて、食塩水で洗浄し(1x30mL)、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、褐色のガム状固形物を得て、シリカゲル(40gのシリカカラム)カラムクロマトグラフィー(50:50;EtOAc:ヘキサン)、続いて逆相精製により精製して、5.5mgの白色の固形物を得た。
MS (ESI) 672.8 [M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD-d
4) δ ppm 9.19 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 8.69 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 8.21 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 8.07 - 8.12 (m, 1 H) 7.91 (s, 1 H) 7.81 (d, J=8.5 Hz, 1 H) 7.35 - 7.41 (m, 2 H) 7.18 (dd, J=9.0, 1.0 Hz, 2 H) 5.18 (s, 2 H) 3.40 (s, 3 H) 2.59 (s, 3 H).
【0400】
実施例315
(4’−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−イル)−3−フルオロ−3’−(2−メチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)オキサゾール−5−イル)−5−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)メタノール
【化202】
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実施例315a
5−ブロモ−2−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリルの製造
【化203】
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50mLの丸底フラスコ内において、DMF(15mL)中の3−シクロプロピル−1H−ピラゾール(2.0g,18mmol)、K
2CO
3(5.1g,37mmol)および5−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル(3.7g,18mmol)を加えて、黄色の懸濁液を得た。次いで、反応混合物を、窒素雰囲気下において室温で終夜攪拌した。過剰量のDMFを減圧下で該混合物から蒸留させ、残渣を水(50mL)で希釈した。該水層をEtOAcで抽出した(3x50mL)。有機層を合わせて、食塩水で洗浄した(1x25mL)。該有機溶液をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。粗製物質をシリカゲルカラムに加え、2%−10%の酢酸エチル−石油エーテルで溶出して、白色の固形物を得た(3.7g,12mmol)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.05 (d, J = 2 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 2 Hz, 1H), 7.76 (dd, J = 2, 8.8 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.22 (d, J = 2 Hz, 1H), 2.00 (m, 1H), 1.00 (m, 2H), 0.86 (m, 2H).
【0401】
実施例315b
5−ブロモ−2−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアルデヒドの製造
【化204】
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250mLの丸底フラスコ内において、DCM(150mL)中の5−ブロモ−2−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリル(2.5g,8.7mmol)を加えて、黄色の溶液を得た。DIBAL−H(17.3mL,17.3mmol)を、−40℃で窒素雰囲気下において20分間滴下して加えた。反応混合液を−40℃で1時間攪拌した。反応混合液を飽和NH
4Cl溶液(40mL)でクエンチし、DCM(200mL)を加えた。該混合物を室温で30分間攪拌した。反応混合液をセライトベッドに通して濾過し、該セライトベッドをDCM(100mL)で洗浄した。有機層を合わせて、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。該粗生成物をシリカゲルカラムに加え、2%−20%のEtOAcおよび石油エーテルで溶出して、表題化合物を得た(600mg,2.06mmol)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm10.08 (s, 1H), 8.09 (d, J = 2Hz, 1H), 7.73 (dd, J = 2, 8.4 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 2 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.23 (d, J = 2Hz, 1H), 1.99 (m, 1H), 0.98 (m, 2H), 0.82 (m, 2H).
【0402】
実施例315は、実施例308および309と同様の手順を用いて、実施例315bから調製した。MS (ESI) 628.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CD
3OD-d
4) δ ppm 8.21 (1H, d, J=1.1 Hz), 7.97 - 8.04 (2H, m), 7.88 (1H, dd, J=10.54, 1.88 Hz), 7.69 - 7.77 (1H, m), 7.32 - 7.47 (3H, m), 7.16 (2H, dd, J=8.94, 0.97 Hz), 5.90 (1H, d, J=2.51 Hz), 5.14 (2H, d, J=1.95 Hz), 3.40 (3H, s), 2.56 (3H, s), 1.80 (1H, s), 0.83 - 0.93 (2 H, m), 0.53 - 0.63 (2 H, m).
【0403】
下記化合物は、前記の実験手順に記載の方法と同様の方法で調製した:
【表7】
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【0404】
本明細書に記載の実施例および実施態様は、例示のためのみであり、これらを考慮した様々な改変または変更は、当業者によって示唆され、本願の精神および範囲ならびに特許請求の範囲内に取り込まれるべきであるものと理解される。本明細書で引用される全ての刊行物、特許文献、および特許出願文献が出典明示によりあらゆる目的のために本明細書に取り込まれる。