特許第6457480号(P6457480)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニーの特許一覧

特許6457480回転防止機構を含むエアロゾル送出装置のカートリッジおよび制御装置本体ならびに関連する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6457480
(24)【登録日】2018年12月28日
(45)【発行日】2019年1月23日
(54)【発明の名称】回転防止機構を含むエアロゾル送出装置のカートリッジおよび制御装置本体ならびに関連する方法
(51)【国際特許分類】
   A24F 47/00 20060101AFI20190110BHJP
   A61M 15/06 20060101ALI20190110BHJP
【FI】
   A24F47/00
   A61M15/06 A
【請求項の数】16
【全頁数】34
(21)【出願番号】特願2016-501649(P2016-501649)
(86)(22)【出願日】2014年3月12日
(65)【公表番号】特表2016-512681(P2016-512681A)
(43)【公表日】2016年5月9日
(86)【国際出願番号】US2014024815
(87)【国際公開番号】WO2014151040
(87)【国際公開日】20140925
【審査請求日】2017年2月21日
(31)【優先権主張番号】13/840,264
(32)【優先日】2013年3月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】594112886
【氏名又は名称】アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ノバック,ザ・サード・チャールズ・ジェイコブ
(72)【発明者】
【氏名】ギャロウェイ,マイケル・ライアン
(72)【発明者】
【氏名】デピアノ,ジョン
(72)【発明者】
【氏名】シルベイラ,フランク・エス
(72)【発明者】
【氏名】アンポリーニ,フレデリック・フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】レイン,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ヘンリー,ジュニア・レイモンド・シー
【審査官】 西村 賢
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/140841(WO,A1)
【文献】 特開平02−124081(JP,A)
【文献】 特開2007−301374(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/103792(WO,A1)
【文献】 特開2004−011693(JP,A)
【文献】 実開昭62−110689(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 47/00
A61M 15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル送出装置に対するカートリッジであって、
エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成された容器基板と、
前記エアロゾル前駆体を霧化するように構成され、複数のヒータ端子を備える、噴霧器と、
前記容器基板および前記噴霧器に方向づけられた本体端と制御装置本体を解放可能に係合するように構成されたコネクタ端との間を延在する基材であって、前記基材は、前記コネクタ端において、前記制御装置本体が係合されるときに、前記制御装置本体に対し、前記カートリッジの回転を防止するように構成された回転防止機構を備えており、前記ヒータ端子は、前記カートリッジを前記制御装置本体に電気的に結合すべく少なくとも部分的に前記基材を通って延在する、基材と
を備えた、カートリッジ。
【請求項2】
前記基材の前記回転防止機構は、前記基材の内周の周囲に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部を備えている、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項3】
前記基材の回転防止機構の凸部の各々の幅は、前記コネクタ端から前記本体端に向かって広がり、前記基材の回転防止機構の凹部の各々の幅は、前記コネクタ端から前記本体端に向かって狭まる、請求項2に記載のカートリッジ。
【請求項4】
前記凹部において、前記基材の前記内周から延在する複数のリブをさらに備えた、請求項2に記載のカートリッジ。
【請求項5】
前記基材の内周の半径寸法は、前記コネクタ端から前記本体端に向かって小さくなる、請求項2に記載のカートリッジ。
【請求項6】
前記基材は、その前記内周の周囲の少なくとも一部延在する溝をさらに備えた、請求項2に記載のカートリッジ。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載のカートリッジを係合するように構成された、制御装置本体であって、
制御要素と、
電力源と、
複数の電気接点を備えるカプラであって、前記制御要素および前記電力源に方向づけられた本体端と前記カートリッジを解放可能に係合するように構成されたコネクタ端との間を延在するカプラであって、前記カプラは、前記カートリッジが係合されるとき、前記カートリッジに対し、前記制御装置本体の回転を防止するように前記カートリッジの基材の回転防止機構を係合するように構成されたコネクタ端に、回転防止機構を備え、前記電気接点は、前記制御装置本体を前記カートリッジに電気的に結合するように構成されている、カプラと
を備えた、制御装置本体。
【請求項8】
前記カプラの前記回転防止機構は、前記カプラの外周の周囲に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部を備えている、請求項7に記載の制御装置本体。
【請求項9】
前記カプラの回転防止機構の前記凸部の各々の幅は、前記コネクタ端から前記本体端に向かって広がり、前記カプラの回転防止機構の凹部の各々の幅は、前記コネクタ端から前記本体端に向かって狭まる、請求項8に記載の制御装置本体。
【請求項10】
前記カプラの前記外周の半径寸法は、前記コネクタ端から前記本体端に向かって大きくなる、請求項8に記載の制御装置本体。
【請求項11】
前記カプラは、その前記外周の周囲の少なくとも一部延在する円周凸部をさらに備えている、請求項8に記載の制御装置本体。
【請求項12】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載のカートリッジと、請求項7乃至11のいずれか一項に記載の制御装置本体とを備えた、エアロゾル送出装置。
【請求項13】
エアロゾル送出装置を形成する方法であって、
制御装置本体を設けることであって、前記制御装置本体は、
制御要素と、
電力源と、
複数の電気接点を備えるカプラであって、前記制御要素および前記電力源に方向づけられた本体端と回転防止機構を備えたコネクタ端との間を延在するカプラと
を備えることと、
カートリッジを設けることであって、前記カートリッジは、
エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成された容器基板と、
前記エアロゾル前駆体を霧化するように構成され、複数のヒータ端子を備える、噴霧器と、
前記容器基板および前記噴霧器に方向づけられた本体端と回転防止機構を備えたコネクタ端との間を延在する基材であって、前記ヒータ端子は、少なくとも部分的に前記基材を通って延在する、当該基材
を備えることと、
前記カートリッジが、前記制御装置本体を解放可能に係合し、前記制御装置本体の前記回転防止機構が、前記カートリッジの前記回転防止機構を係合して、前記制御装置本体に対し、前記カートリッジの回転を実質的に防止し、且つ、前記ヒータ端子は、前記電気接点と係合して前記カートリッジを前記制御装置本体に電気的に結合するように、前記基材の前記コネクタ端を前記カプラの前記コネクタ端に係合することと
を備えた、方法。
【請求項14】
前記基材の前記コネクタ端を前記カプラの前記コネクタ端に係合することは、前記カートリッジの前記基材の内周の周囲に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部を、前記制御装置本体の外周の周囲に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部に係合することを備えている、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記基材の前記コネクタ端を前記カプラの前記コネクタ端に係合することは、前記凹部にいて前記基材の前記内周から延在する複数のリブを、前記制御装置本体の前記凸部に係合することをさらに備えている、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記基材の前記コネクタ端を前記カプラの前記コネクタ端に係合することは、前記カプラの外周の周囲の少なくとも一部延在する円周凸部を、前記基材の内周の周囲の少なくとも一部延在する溝に係合することをさらに備えている、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、喫煙物品などのエアロゾル送出装置のカートリッジおよび制御装置本体に関し、特に回転防止機構を含む喫煙物品などのエアロゾル送出装置のカートリッジおよび制御装置本体に関する。喫煙物品は、人間の摂取のために吸入可能物質を形成するための、タバコから作られ、もしくはタバコから生じ、またはタバコを含むことがある、エアロゾル前駆体を加熱するように構成されることがある。
【背景技術】
【0002】
多くの喫煙装置が、使用のためにタバコを燃やすことが必要となる喫煙製品の改良として、またはそれの代替として長年の間、提案されてきた。多くのそれらの装置は、タバコ、葉巻またはパイプの喫煙と関連付けられた感覚を提供するが、タバコの燃焼から結果として生じる相当な数の不完全燃焼および熱分解の製品を供給しないように設計されてきたと言われている。この目的を達成するために、揮発性材料を気化もしくは加熱する電子エネルギーを利用し、またはタバコを相当量に燃焼させることなく、タバコ、葉巻、またはパイプの喫煙の感覚を提供することを試みる、多数の喫煙製品、風味発生器、または医薬吸入器が提案されてきた。例えば、参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許第7,726,320号(Robinsonその他)、2012年3月28日に出願された米国特許出願第13/432,406号、2012年6月28日に出願された米国特許出願第13/536,438号、2012年9月4日に出願された米国特許出願第13/602,871号、および2012年10月8日に出願された米国特許出願第13/647,000号において説明された背景技術の欄において示された種々の代替的な喫煙物品、エアロゾル送出装置および熱発生源を参照されたい。
【0003】
電子エネルギーを採用して、煙またはエアロゾル形成のための熱を生成してきた一定のタバコ製品、特に電子タバコ製品と称されてきた一定の製品が、世界的に商業的に利用可能となっている。従来のタイプのタバコ、葉巻またはパイプの多くの属性に似た代表的な製品が、Philip Morris IncorporatedによるACCORD(登録商標)、InnoVapor LLCによるALPHA(登録商標)、JOYE 510(登録商標)およびM4(登録商標)、White Cloud CigarettesによるCIRRUS(登録商標)およびFLING(登録商標)、Epuffer(登録商標)International Inc.によるCOHITA(登録商標)、COLIBRI(登録商標)、ELITE CLASSIC(登録商標)、MAGNUM(登録商標)、PHANTOM(登録商標)およびSENSE(登録商標)、Electronic Cigarettes、Inc.によるDUOPRO(登録商標)、STORM(登録商標)およびVAPORKING(登録商標)、Egar AustraliaによるEGAR(登録商標)、JoyetechによるeGo−C(登録商標)およびeGo−T(登録商標))、Elusion UK LtdによるELUSION(登録商標)、Eonsmoke LLCによるEONSMOKE(登録商標)、Green Smoke Inc.USAによるGREEN SMOKE(登録商標)、Greenarette LLCによるGREENARETTE(登録商標)、Smoke Stik(登録商標)によるHALLIGAN(登録商標)、HENDU(登録商標)、JET(登録商標)、MAXXQ(登録商標)、PINK(登録商標)およびPITBULL(登録商標)、Philip Morris International、Inc.によるHEATBAR(登録商標)、Crown7からのHYDRO IMPERIAL(登録商標)およびLXE(登録商標)、LOGIC TechnologyによるTHE CUBAN(登録商標)、Luciano Smokes Inc.によるLUCI(登録商標)、Nicotek、LLCによるMETRO(登録商標)、Sottera、Inc.によるNJOY(登録商標)およびONEJOY(登録商標)、SS Choice LLCによるNO.7(登録商標)、PremiumEstore LLCによるPREMIUM ELECTRONIC CIGARETTE(登録商標)、Ruyan America、Inc.によるRAPP E−MYSTICK(登録商標)、Red Dragon Products、LLCによるRED DRAGON(登録商標)、Ruyan Group(Holdings)Ltd.によるRUYAN(登録商標)、The Smart Smoking Electronic Cigarette Company Ltd.によるSMART SMOKER(登録商標)、Coastline Products LLCによるSMOKE ASSIST(登録商標)、Smoking Everywhere Inc.によるSMOKING EVERYWHERE(登録商標)、VMR Products LLCによるV2CIGS(登録商標)、VaporNine LLCによるVAPOR NINE(登録商標)、Vapor 4 Life、Inc.によるVAPOR4LIFE(登録商標)、E−CigaretteDirect、LLCによるVEPPO(登録商標)、ならびにR.J.Reynolds Vapor CompanyによるVUSE(登録商標)として市場化されてきた。さらなる他の電動エアロゾル送出装置、特にいわゆる電子タバコとして特徴付けられてきた装置が、商品名、BLU(登録商標)、COOLER VISIONS(登録商標)、DIRECT E−CIG(登録商標)、DRAGONFLY(登録商標)、EMIST(登録商標)、EVERSMOKE(登録商標)、GAMUCCI(登録商標)、HYBRID FLAME(登録商標)、KNIGHT STICKS(登録商標)、ROYAL BLUES(登録商標)、SMOKETIP(登録商標)、およびSOUTH BEACH SMOKE(登録商標)として市場化されてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第7,726,320号明細書
【特許文献2】米国特許出願13/432,406号
【特許文献3】米国特許出願13/536,438号
【特許文献4】米国特許出願13/602,871号
【特許文献5】米国特許出願13/647,000号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電子エネルギーにより生成された熱を採用して、タバコ、葉巻またはパイプの喫煙の感覚を提供し、タバコを相当量に燃やすことなく、燃焼熱源を必要とすることなく、かつ相当量の不完全燃焼および熱分解製品を必ずしも供給する必要なくそれを行う、エアロゾル送出装置を提供することが望ましい。さらに、その制御装置本体とカートリッジとの間の便利で解放可能な係合を採用するエアロゾル送出装置を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様では、エアロゾル送出装置に対するカートリッジが提供される。カートリッジは、エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成された容器基板と、エアロゾル前駆体を霧化するように構成された噴霧器と、容器基板および噴霧器に方向づけられた本体端と制御装置本体を解放可能に係合するように構成されたコネクタ端との間を延材する基材とを含んでもよい。基材は、コネクタ端において、制御装置本体(それが係合されるとき)に対し、カートリッジの回転を防止するように構成された回転防止機構を含んでもよい。
【0007】
一部の実施形態では、回転防止機構は、基材の内周の周囲に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部を含んでもよい。凸部の各々の幅は、コネクタ端から本体端に向かって広がってもよく、かつ凹部の各々の幅は、コネクタ端から本体端に向かって狭まってもよい。カートリッジは追加的に、凹部において基材の内周から延在する複数のリブを含んでもよい。基材の内周の半径寸法は、コネクタ端から本体端に向かって小さくなってもよい。基材はさらに、その内周の周囲の少なくとも一部延在する溝を含んでもよい。
【0008】
追加的な態様では、エアロゾル送出装置に対する制御装置本体が提供される。制御装置本体は、制御要素と、電力源と、制御要素および電力源に方向づけられた本体端とカートリッジを解放可能に係合するように構成されたコネクタ端との間を延在するカプラとを含んでもよい。カプラは、コネクタ端において、カートリッジ(それが係合されるとき)に対し制御装置本体の回転を防止するように構成された回転防止機構を含んでもよい。
【0009】
一部の実施形態では、回転防止機構は、カプラの外周の周囲に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部を含んでもよい。凸部の各々の幅は、コネクタ端から本体端に向かって広がってもよく、かつ凹部の各々の幅は、コネクタ端から本体端に向かって狭まってもよい。カプラの外周の半径寸法は、コネクタ端から本体端に向かって大きくなってもよい。カプラは追加的に、その外周の周囲の少なくとも一部延在する円周凸部を含んでもよい。
【0010】
さらなる態様では、エアロゾル送出装置が提供される。エアロゾル送出装置は、制御装置本体を含んでもよい。制御装置本体は、制御要素と、電力源と、制御要素および電力源に方向づけられた本体端と回転防止機構を備えたコネクタ端との間を延在するカプラとを含んでもよい。エアロゾル送出装置は追加的に、カートリッジを含んでもよい。カートリッジは、エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成された容器基板と、エアロゾル前駆体を霧化するように構成された噴霧器と、容器基板および噴霧器に方向づけられた本体端と制御装置本体を解放可能に係合するように構成されたコネクタ端との間を延在する基材とを含んでもよい。基材のコネクタ端は、制御装置本体(それが係合されるとき)に対し、カートリッジの回転を防止するために、制御装置本体のカプラの回転防止機構を係合するように構成された回転防止機構を含んでもよい。
【0011】
一部の実施形態では、基材の回転防止機構は、その内周の周囲に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部を含んでもよく、かつカプラの回転防止機構は、その外周の周囲に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部を含んでもよい。基材の凸部、およびカプラの凸部の各々の幅はそれぞれ、コネクタ端から本体端に向かって広がってもよく、かつ基材の凹部、およびカプラの凹部の各々の幅はそれぞれ、コネクタ端から本体端に向かって狭まってもよい。基材はさらに、凹部においてその内周から延在する複数のリブを含んでもよい。基材の内周の半径寸法は、コネクタ端から本体端に向かって小さくなってもよく、かつカプラの外周の半径寸は、コネクタ端から本体に向かって大きくなってもよい。基材はさらに、その内周の周囲の少なくとも一部延在する溝を含んでもよく、かつカプラは追加的に、その外周の周囲の少なくとも一部延在する円周凸部を含んでもよい。
【0012】
別の態様では、エアロゾル送出装置を形成する方法が提供される。方法は、それぞれが上述した特徴の一部または全てを含む制御装置本体およびカプラを設けることを含んでもよい。さらに、方法は、カートリッジが制御装置本体を解放可能に係合し、かつ制御装置本体の回転防止機構がカートリッジの回転防止機構を係合して制御装置本体に対し、カートリッジの回転を実質的に防止するように、基材のコネクタ端をカプラのコネクタ端に係合することを含んでもよい。一部の実施形態では、基材のコネクタ端をカプラのコネクタ端に係合することは、カートリッジの基材の内周の周囲に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部を、制御装置本体の外周の周囲に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部に係合することを含んでもよい。一部の実施形態では、基材のコネクタ端をカプラのコネクタ端に係合することは追加的に、凹部において基材の内周から延在する複数のリブを、制御装置本体の凸部に係合することを含んでもよい。基材のコネクタ端をカプラのコネクタ端に係合することはさらに、カプラの外周の周囲の少なくとも一部延在する円周凸部を、基材の内周の周囲の少なくとも一部延在する溝に係合することを含んでもよい。
【0013】
本発明は、限定的でなく、以下の実施形態を含む。
【0014】
実施形態1:エアロゾル送出装置に対するカートリッジであって、
エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成された容器基板と、
前記エアロゾル前駆体を霧化するように構成された噴霧器と、
前記容器基板および前記噴霧器に方向づけられた本体端と制御装置本体を解放可能に係合するように構成されたコネクタ端との間を延在する基材とを備え、前記基材は、前記コネクタ端において、前記制御装置本体が係合されるときに、前記制御装置本体(それが係合されるとき)に対し、前記カートリッジの回転を防止するように構成された回転防止機構を備えている、カートリッジ。
【0015】
実施形態2:前記回転防止機構は、前記基材の内周の周囲に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部を備えている、先行した実施形態または後続の実施形態のいずれかに記載のカートリッジ。
【0016】
実施形態3:前記凸部の各々の幅は、前記コネクタ端から前記本体端に向かって広がり、および前記凹部の各々の幅は、、前記コネクタ端から前記本体端に向かって狭まる、先行した実施形態または後続の実施形態のいずれかに記載のカートリッジ。
【0017】
実施形態4:前記凹部において、前記基材の前記内周から延在する複数のリブをさらに備えた、先行した実施形態または後続の実施形態のいずれかに記載のカートリッジ。
【0018】
実施形態5:前記基材の前記内周の半径寸法は、前記コネクタ端から前記本体端に向かって小さくなる、先行した実施形態または後続の実施形態のいずれかに記載のカートリッジ。
【0019】
実施形態6:前記基材は、その前記内周の周囲の少なくとも一部延在する溝をさらに備えた、先行した実施形態または後続の実施形態のいずれかに記載のカートリッジ。
【0020】
実施形態7:エアロゾル送出装置に対する制御装置本体であって、
制御要素と、
電力源と、
前記制御要素および前記電力源に方向づけられた本体端とカートリッジを解放可能に係合するように構成されたコネクタ端との間を延在するカプラとを備え、前記カプラは、前記コネクタ端において、前記カートリッジが係合されるとき、前記カートリッジに対し、前記制御装置本体の回転を防止するように構成された回転防止機構を備える、制御装置本体。
【0021】
実施形態8:前記回転防止機構は、前記カプラの外周の周囲に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部を備えている、先行した実施形態または後続の実施形態のいずれかに記載の制御装置本体。
【0022】
実施形態9:前記凸部の各々の幅は、前記コネクタ端から前記本体端に向かって広がり、および前記凹部の各々の幅は、前記コネクタ端から前記本体端に向かって狭まる、先行した実施形態または後続の実施形態のいずれかに記載の制御装置本体。
【0023】
実施形態10:前記カプラの前記外周の半径寸法は、前記コネクタ端から前記本体端に向かって大きくなる、先行した実施形態または後続の実施形態のいずれかに記載の制御装置本体。
【0024】
実施形態11:前記カプラは、その前記外周の周囲の少なくとも一部延在する円周凸部をさらに備えている、先行した実施形態または後続の実施形態のいずれかに記載の制御装置本体。
【0025】
実施形態12:エアロゾル送出装置であって、
制御装置本体であって、
制御要素と、
電力源と、
前記制御要素および前記電力源に方向づけられた本体端と回転防止機構を備えたコネクタ端との間を延在するカプラと
を備えた、制御装置本体と、
カートリッジであって、
エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成された容器基板と、
前記エアロゾル前駆体を霧化するように構成された噴霧器と、
前記容器基板および前記噴霧器に方向づけられた本体端と前記制御装置本体を解放可能に係合するように構成されたコネクタ端との間を延在する基材であって、前記基材の前記コネクタ端は、前記制御装置本体が係合されるとき、前記制御装置本体に対し、前記カートリッジの回転を防止するために、前記制御装置本体の前記カプラの前記回転防止機構を係合するように構成された回転防止機構を備える、基材と
を備えた、カートリッジと
を備えた、エアロゾル送出装置。
【0026】
実施形態13:前記基材の前記回転防止機構は、その内周の周囲に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部を備え、ならびに前記カプラの前記回転防止機構は、その外周の周囲に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部を備えている、先行した実施形態または後続の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送出装置。
【0027】
実施形態14:前記基材の前記凸部および前記カプラの前記凸部の各々の幅はそれぞれ、前記コネクタ端から前記本体端に向かって広がり、ならびに前記基材の前記凹部および前記カプラの前記凹部の各々の幅はそれぞれ、前記コネクタ端から前記本体端に向かって狭まる、先行した実施形態または後続の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送出装置。
【0028】
実施形態15:前記基材は、前記凹部において、その前記内周から延在する複数のリブをさらに備えている、先行した実施形態または後続の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送出装置。
【0029】
実施形態16:前記基材の前記内周の半径寸法は、前記コネクタ端から前記本体端に向かって小さくなり、および前記カプラの前記外周の半径寸法は、前記コネクタ端から前記本体端に向かって大きくなる、先行した実施形態または後続の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送出装置。
【0030】
実施形態17:前記基材は、その前記内周の周囲の少なくとも一部延在する溝をさらに備え、および前記カプラは、その前記外周の周囲の少なくとも一部延在する円周凸部をさらに備えている、先行した実施形態または後続の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送出装置。
【0031】
実施形態18:エアロゾル送出装置を形成する方法であって、
制御装置本体を設けることであって、前記制御装置本体は、
制御要素と、
電力源と、
前記制御要素および前記電力源に方向づけられた本体端と回転防止機構を備えたコネクタ端との間を延在するカプラと
を備える、ことと、
カートリッジを設けることであって、前記カートリッジは、
エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成された容器基板と、
前記エアロゾル前駆体を霧化するように構成された噴霧器と、
前記容器基板および前記噴霧器に方向づけられた本体端と回転防止機構を備えたコネクタ端との間を延在する基材と
を備える、ことと、
前記カートリッジが、前記制御装置本体を解放可能に係合し、および前記制御装置本体の前記回転防止機構が、前記カートリッジの前記回転防止機構を係合して、前記制御装置本体に対し、前記カートリッジの回転を実質的に防止するように、前記基材の前記コネクタ端を前記カプラの前記コネクタ端に係合することと
を備えた、方法。
【0032】
実施形態19:前記基材の前記コネクタ端を前記カプラの前記コネクタ端に係合することは、前記カートリッジの前記基材の内周の周囲に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部を、前記制御装置本体の外周の周囲に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部に係合することを備えている、先行した実施形態または後続の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0033】
実施形態20:前記基材の前記コネクタ端を前記カプラの前記コネクタ端に係合することは、前記凹部において前記基材の前記内周から延在する複数のリブを、前記制御装置本体の前記凸部に係合することをさらに備えている、先行した実施形態または後続の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0034】
実施形態21:前記基材の前記コネクタ端を前記カプラの前記コネクタ端に係合することは、前記カプラの前記外周の周囲の少なくとも一部延在する円周凸部を、前記基材の前記内周の周囲の少なくとも一部延在する溝に係合することをさらにを備えている、先行した実施形態または後続の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0035】
本開示のこれらおよび他の特徴、態様、および利点は、以下で簡単に説明される添付図面とともに以下の発明の詳細な説明を読むことから明らかになるであろう。本発明は、上述した実施形態の2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の任意の組み合わせとともに、任意の2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の特徴または要素の組合せをを含む(そのような特徴または要素が本明細書における特定の実施形態の説明において明確に組み合わされているかに関わらず)。この開示は、その種々の態様および実施形態のいずれかにおいて、開示される発明の任意の分離可能な特徴または要素が、コンテキストが他の場合を明確に指示しない限り、組み合わせ可能であることを意図すると見なされるべきであるように、全体的に読まれることが意図される。
【0036】
上述した一般用語において開示を説明したが、必ずしも実寸で描かれていない、添付図面への参照がここでなされる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本開示の例示的な実施形態に従った、制御装置本体、および噴霧器を含むカートリッジを備えたエアロゾル送出装置を通る断面図である。
図2】本開示の例示的な実施形態に従った、エアロゾル送出装置の制御装置本体の分解図である。
図3】明確にするために粘着部材および外管が除外された部分的に組み立てられた構成にある図2の制御装置本体を示す。
図4】明確にするために外管が除外された部分的に組み立てられた構成にある図2の制御装置本体を示す。
図5】組み立てられた構成における図2の制御装置本体を示す。
図6】本開示の例示的な実施形態に従った、組み立てられた構成にある図2の制御装置本体、およびベースシッピングプラグ、基材、制御要素端子、電子制御要素、流管、噴霧器、容器基板、外殻、ラベル、マウスピース、およびマウスピースシッピングプラグ備えた分解された構成にあるカートリッジを含むエアロゾル送出装置の分解図の部分的な拡大図である。
図7図6のカートリッジの基材および制御要素端子の拡大分解図である。
図8】組み立てられた構成にある図6の基材および制御要素端子の拡大透視図である。
図9】組み立てられた構成にある図6の基材、制御要素端子、電子制御要素、および噴霧器のヒータ端子の拡大透視図である。
図10】組み立てられた構成にある図6の基材、噴霧器、および制御要素の拡大透視図である。
図11図10の組み立ての反対側の透視図である。
図12】組み立てられた構成にある図6の基材、噴霧器、流管、および容器基板の拡大透視図である。
図13】組み立てられた構成の基材および外殻の透視図である。
図14】組み立てられた構成の図6のカートリッジの透視図である。
図15】本開示の例示的な実施形態に従った、図6のカートリッジおよび制御装置本体に対するカプラの第1の部分透視図である。
図16図6のカートリッジおよび図15のカプラの反対側の第2の部分透視図である。
図17】本開示の追加的な実施形態に従った、回転防止機構を有する基材を含むカートリッジの透視図である。
図18】本開示の追加的な実施形態に従った、回転防止機構を有するカプラを含む制御装置本体の透視図である。
図19図18の制御装置本体を有する図17のカートリッジの配置を示す図である。
図20】カートリッジの回転防止機構のコネクタ本体の回転防止機構への係合を示すエアロゾル送出装置の修正図を有する、図17のカートリッジおよび図18の制御装置本体を備えたエアロゾル送出装置を示す。
図21】本開示の追加的な実施形態に従った、回転防止機構を有する基材の透視図である。
図22】本開示の追加的な実施形態に従った、回転防止機構を有するカプラの透視図である。
図23】係合された構成の図21の基材および図22のカプラを通る断面図である。
図24】本開示の例示的な実施形態に従った、アダプタを示す図である。
図25】本開示の例示的な実施形態に従った、エアロゾル送出装置を形成する方法を示す図である。
図26】本開示の例示的な実施形態に従った、じょうご状のマウスピースを通る横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本開示は、その例示的な実施形態を参照して以下でより完全に説明される。これらの例示的な実施形態は、この開示が詳細かつ完全となり、および開示の範囲を当業者に完全に伝えるように説明される。実際には、開示は、多くの異なる方式で具体化されてもよく、かつ本明細書で示される実施形態に限定するものと解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、この開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形「a」、「an」および「the」は、コンテキストが他の場合を明確に指示しない限り、複数の指示物を含む。
【0039】
本開示は、物質を加熱して(好ましくは、物質を相当量に燃やすことなく)吸入可能物質を形成するために電子エネルギーを使用するエアロゾル送出装置の説明を提供し、そのような物品は、「ハンドヘルド」デバイスと見なされるために十分に小型であることが最も好ましい。或る高度に優先的な実施形態では、エアロゾル送出装置を、喫煙物品として特徴付けることができる。本明細書で使用されるように、用語「喫煙物品」は、その物品または装置の任意の構成要素の相当量の燃焼がなく、タバコ、葉巻、またはパイプを吸う感覚(例えば、吸入および吸気の儀式、味わいもしくは風味のタイプ、感覚刺激効果、身体的な感触、使用の儀式、および視認可能なエアロゾルにより提供されるものなどの視覚的刺激など)の一部または全てを提供する物品または装置を意味することが意図される。本明細書で使用されるように、用語「喫煙物品」は、作動中は、物品または装置が、タバコの燃焼または熱分解の製品からエアロゾルが生じるという意味で、煙を生成することを必ずしも意味せず、むしろ物品または装置が、物品または装置のある構成要素の揮発または気化から生じる霧(煙のようなものとして表されると見なされてもよい視認可能なエアロゾルであると見なすことができるエアロゾル内の霧を含む)を生じさせる。高度に優先的な実施形態では、喫煙物品として特徴付けられる物品または装置は、タバコおよび/またはタバコから生じる構成要素を組み込む。
【0040】
本開示の物品または装置を、霧生成物品、エアロゾル送出物品、または薬剤送出物品であるものとしても特徴付けることができる。よって、そのような物品または装置を、吸入可能な形式または状態で、1つ以上の物質(例えば、風味および/または薬剤活性化成分)を提供するように適合させることができる。例えば、吸入可能物質は、霧(すなわち、その臨界点よりも低い温度における気相にある物質)の形式に実質的にあることができる。代わりに、吸入可能物質は、エアロゾル(すなわち、気体における微細個体粒子または液滴の懸濁液)の形式にあることができる。簡単にするために、本明細書で使用される用語「エアロゾル」は、それが視認可能であるか否かに関わらず、かつそれが煙のようなものと見なされてもよい形式にあるか否かに関わらず、人間の吸気に適した形式またはタイプの霧、気体、およびエアロゾルを含むことが意味される。
【0041】
使用において、本開示の喫煙物品は、従来のタイプの喫煙物品(例えば、タバコに火をつけて吸うことによって使用されるタバコ、葉巻またはパイプ)を使用する際に、個人によって使用される物理作用の多くを被る。例えば、本開示の喫煙物品のユーザは、従来のタイプの喫煙物品とより類似したその物品を保持し、その物品によって生成されるエアロゾルの吸引に対する物品の1端をくわえ、選択された時間の間隔において煙を吐き出すなどをすることができる。
【0042】
本開示の喫煙物品は概して、外殻または本体内で提供される多数の構成要素を含む。外殻または本体の全体的な設計は変化することがあり、かつ喫煙物品の全体的なサイズおよび形を規定することができる外側の本体の形式または構成は変化することがある。一般に、タバコまたは葉巻の形に似た細長い本体を、単一の殻から形成することができ、または細長い本体を、2つ以上の別個の部分で形成することができる。例えば、喫煙物品は、実質的に管の形にすることができ、よって従来のタバコまたは葉巻の形に似た、細長い殻または本体を備えることができる。一実施形態では、喫煙物品の構成要素の全ては、外側の本体または殻内に含まれてもよい。代わりに、喫煙物品は、結合され、かつ分離可能である2つ以上の殻を備えることができる。例えば、喫煙物品は、1端において、1つ以上の再使用可能な構成要素(例えば、充電式バッテリ、およびその物品の動作を制御するための種々の電子機器)を含む殻を備え、ならびに他端において、かつそれに着脱可能に取り付けられた、使い捨て部分(例えば、使い捨て風味含有カートリッジ)を含む殻を備えた制御装置本体を有することができる。単一の殻のタイプの単位内での、または複数の部品の分離可能な殻のタイプの単位内での構成要素のより詳細な形式、構成および配置は、本明細書で提供されるさらなる開示を考慮して明確になるであろう。加えて、種々の喫煙物品の設計および構成要素の配置を、本開示の背景技術の欄でリスト化されたそれらの代表的な製品などの、商業的に利用可能な電子喫煙物品を考慮して理解することができる。
【0043】
最も好ましい本開示の喫煙物品は、電源(すなわち、電力源)、少なくとも1つの制御要素(例えば、物品の他の構成要素への電源の電流の流れを制御することによってなど、発熱のための電力を作動、制御、調整および停止する手段)、ヒータもしくは発熱構成要素(例えば、電気抵抗加熱素子、もしくは一般に、「噴霧器」と称される構成要素)、エアロゾル前駆体組成物(例えば、一般に、「smoke juice」、「e−liquid」および「e−juice」と称される材料などの、十分な熱が加えられると、エアロゾルを生成することが可能な液体)、およびエアロゾルの吸入のための喫煙物品をくわえることを可能にするマウスエンド領域もしくは先端(例えば、生成されるエアロゾルをくわえると、そこから引き込むことができるように物品を通る定められた空気の流れ)のいくつかの組み合わせを備える。本開示に従って使用することができるエアロゾル前駆体の物質に対する例示的な形成は、その開示の全体を参照することによって本明細書に組み込まれる、米国特許出願第2013/0008457号(Zhengおよびその他)で説明される。
【0044】
物品内の構成要素の配置は変化することがある。特定の実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、ユーザへのエアロゾルの送出を最大化するために、ユーザの口の近くにあってもよい物品の端の近くに位置することができる(例えば、交換可能かつ使い捨てとすることができる一定の環境にあるカートリッジ内)。しかしながら、他の構成は排除されない。概して、加熱素子からの熱がエアロゾル前駆体を揮発させることができ(1つ以上の風味、薬剤、またはユーザへの送出のために提供されるそれらと同等のもの)、およびユーザに送出するためにエアロゾルを形成することができるように、加熱素子をエアロゾル前駆体組成物の十分に近くに配置することができる。加熱素子がエアロゾル前駆体組成物を加熱するとき、エアロゾルが、消費者による吸入に適した物理的形式で形成、放出、または生成される。上述した用語は、放出、放出すること、または放出されることへの言及が、形成もしくは生成、形成することもしくは生成すること、および形成されることもしくは生成されることを含むように交換可能であることを意味することに留意するべきである。特に、吸入可能物質は、霧もしくはエアロゾル、またはその混合の形式で放出される。加えて、種々の喫煙物品の構成要素の選択を、本開示の背景技術の欄でリスト化されたそれらの代表的な製品などの、商業的に利用可能な電子喫煙物品を考慮して理解することができる。
【0045】
喫煙物品は、抵抗加熱、制御システムの電力供給、およびインジケータの電力供給などの、物品に種々の機能を提供するために十分な電流の流れを提供するバッテリまたは他の電力源を組み込む。電源は、種々の実施形態をとることができる。好ましくは、電源は、エアロゾルの形成を提供し、および所望の期間の間の使用を通じて物品に電力供給するための加熱部材を早急に加熱するために十分な電力を供給することが可能である。電源は好ましくは、物品を容易に扱うことができるように、物品内で都合よく適合する大きさとされ、加えて、好ましい電源は、望ましい喫煙経験が損なわれない十分に軽量な電源である。
【0046】
喫煙物品100の1つの例示的な実施形態が図1で提供される。図1に示される横断面に見られるように、喫煙物品100は、機能する関係において、制御装置本体102、および取り外し不可または取り外し可能にすることができるカートリッジ104を備えることができる。ねじによる係合が図1に示されるが、圧入係合、締まりばね、または磁気係合などの係合のさらなる手段が包含される。
【0047】
特定の実施形態では、制御装置本体102およびカートリッジ104の1つまたは両方は、使い捨てまたは再使用可能であるとされてもよい。例えば、制御装置本体は、交換可能バッテリまたは充電式バッテリを有してもよく、よって一般的な電気コンセントへの接続、自動車の充電器への接続(すなわち、タバコのライターのレセプタクル)、およびユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブルを通じてなどのコンピュータへの接続を含む、任意のタイプの再充電技術と組み合わされてもよい。
【0048】
例示的な実施形態では、制御装置本体102は、変更可能に配置することができ、かつ外殻116の遠心端114において複数のインジケータ112を含むことができる、制御要素106、フローセンサ108、およびバッテリ110を含む。インジケータ112は、可変数で設けられてもよく、異なる形をとることができ、かつ本体においてさらに開口部とすることができる(そのようなインジケータが存在するときの音の放出のためなど)。
【0049】
空気取り入れ口118は、制御装置本体102の外殻116に配置されてもよい。カプラ120はまた、制御装置本体102の近接取り付け端122において含まれてもよく、かつ噴霧器、またはカートリッジ104が制御装置本体に取り付けられるときの抵抗加熱素子(以下で説明される)などのその構成要素との電気的接続を容易にすることを可能にする制御装置本体突起部124に延在してもよい。
【0050】
カートリッジ104は、喫煙物品100をくわえる間にカートリッジから消費者に空気および取り込まれた霧(すなわち、吸入可能な形式でのエアロゾル前駆体組成物の構成要素)を通すことを可能にする、マウスエンド130においてマウス開口部128を有する外殻126を含む。一部の実施形態では、喫煙物品100は実質的に棒状であってもよく、実質的に管状の形であってもよく、または実質的に円筒の形であってもよい。
【0051】
カートリッジ104はさらに、示される実施形態における線材コイルを備えた抵抗加熱素子134、および示される実施形態における芯を備え、かつ液体を搬送するように構成された液体搬送要素136を備えた噴霧器132を含む。電流がそれを通じて印加されるときに熱を生成するように構成されたの物質の種々の実施形態は、線材コイルを形成するために使用されてもよい。線材コイルをそれから形成することができる例示的な物質は、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、珪化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムでドープされた珪化モリブデン(Mo(Si、Al)2)、およびセラミック(例えば、正温度係数セラミック)を含む。加熱素子134の反対端における導電ヒータ端子138(例えば、正および負の端子)は、加熱素子を通じて電流の流れを案内するように構成され、またカートリッジ104が制御装置本体102に接続されるときのバッテリ110への加熱素子の電気的接続を形成するために適切な配線または回路(図示せず)への取り付けのために構成される。特に、プラグ140は、カートリッジ104の遠心取り付け端142において配置されてもよい。カートリッジ104が制御装置本体102に接続されるとき、プラグ140は、電流がバッテリ110から加熱素子134に、カプラおよびプラグを通じて制御可能に流れるように、電気的接続を形成するためにカプラ120を係合する。カートリッジ104の外殻126は、カートリッジのこの端がそれらから突出するプラグ140で実質的に閉じられるように、遠心取り付け端142の付近で存続することができる。
【0052】
容器は、エアロゾル前駆体組成物をエアロゾル化地帯に搬送する液体搬送要素を利用してもよい。1つのそのような例が図1に示される。そこで見られるように、この実施形態では、カートリッジ104は、カートリッジの外殻126の内部を取り囲む管の形に形成される不織繊維の層を備える容器層144を含む。エアロゾル前駆体組成物は、容器層144において保持される。例えば、液体構成要素は、容器層144によって収着して保持されてもよい。容器層144は、液体搬送要素136との流体接続にある(この実施形態では芯)。液体搬送要素136は、容器層144の格納されたエアロゾル前駆体組成物を、毛管現象を介してカートリッジ104のエアロゾル化地帯に搬送する。示されるように、この実施形態では、液体搬送要素136は、金属の線材コイルの形式にある加熱素子134と直接接触する。
【0053】
使用において、ユーザが物品100をくわえるとき、加熱素子134が活性化され(例えば、煙センサを介してなど)、かつエアロゾル前駆体組成物に対する構成要素がエアロゾル化地帯146において揮発する。物品100のマウスエンド130をくわえると、外気が空気取り入れ口118に入り、カプラ120における中央開口部およびプラグ140における中央開口部を通るようになる。カートリッジ104において、取り込まれた空気は通気道管150における通気道148を通り、エアロゾル化地帯146において形成された霧を結合してエアロゾルを形成する。エアロゾルは、エアロゾル化地帯146から移動し、通気道管154における通気道152を通り、物品100のマウスエンド130におけるマウス開口部128を出る。
【0054】
本開示に従って製造することができる喫煙物品は、電子喫煙物品を形成するのに有用な構成要素の種々の組み合わせを包含することができる。例えば、その開示の全体を参照することによって本明細書に組み込まれる、2012年6月28日に出願された米国特許出願第13/536,438号、2012年3月28日に出願された米国特許出願第13/432,406号、2012年9月4日に出願された米国特許出願第13/602,871号に開示された喫煙物品への参照がなされる。上記に加え、代表的な加熱素子およびそれに使用するための物質は、その開示の全体を参照することによって本明細書に組み込まれる、米国特許第5,060,671号(Countsその他)、米国特許第5,093,894号(Deeviその他)、米国特許第5,224,498号(Deeviその他)、米国特許第5,228460号(Sprinkel Jr.,その他)、米国特許第5,322,075号(Deeviその他)、米国特許第5,353,813号(Deeviその他)、米国特許第5,468,936号(Deeviその他)、米国特許第5,498,850号(Das)、米国特許第5,659,656号(Das)、米国特許第5,498,855号(Deeviその他)、米国特許第5,530,225号(Hajaligo)、米国特許第5,665,262号(Hajaligo)、米国特許第5,573,692号(Dasその他)、および米国特許第5,5931,368号(Fleischhauerその他)で説明される。さらに、電子喫煙物品との使用のために単一で使用されるカートリッジは、その開示の全体を参照することによって本明細書に組み込まれる、2012年9月5日に出願された米国特許出願第13/603,612号で説明される。
【0055】
本開示に従った喫煙物品の種々の構成要素を、本分野で説明された構成要素、および商業的に利用可能な構成要素から選択することができる。本開示に従って使用することができるバッテリの例は、その開示の全体を参照することによって本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2010/0028766号で説明される。
【0056】
煙作動能力を提供することができる例示的な機構は、Honeywell,Inc.、Freeport、Illのマイクロスイッチ部門によって製造されるモデル163PC01D36シリコンセンサを含む。本開示に従った加熱回路に使用することができる、要求動作電子スイッチのさらなる例は、その開示の全体を参照することによって本明細書に組み込まれる、米国特許第4,735,217号(Gerthその他)で説明される。本喫煙物品に有用とすることができるマイクロコントローラを含む、電流調節回路および他の制御要素のさらなる説明は、その開示の全体を参照することによって本明細書に組み込まれる、米国特許第4,922,901号、第4,947,874号、および第4,947,875号(Brooksその他)、米国特許第5,372,148号(McCaffertyその他)、米国特許第6,040,560号(Fleischhauerその他)、および米国特許第7,040,314号(Nguyenその他)において提供される。
【0057】
エアロゾル前駆体組成物、または霧前駆体組成物とも称されることがあるエアロゾル前駆体は、1つ以上の異なる構成要素を備えることができる。例えば、エアロゾル前駆体は、多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、またはそれらの混合)を含むことができる。さらなるエアロゾル前駆体組成物の代表的なタイプは、その開示が参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許第4,793,365号(Sensabaugh,Jr.その他)、米国特許第5,101,839号(Jakobその他)、国際公開第WO98/57556号(Biggsその他)、およびたばこを燃やす代わりに加熱する新しいたばこプロトタイプに関する化学生物学的研究(R.J.Reynolds Tobacco Company Monograph(1988)に示される。
【0058】
さらなる構成要素が、本開示の喫煙物品において利用されてもよい。例えば、米国特許第5,261,424号(Sprinkel、Jr.)は、くわえることに関連付けられたユーザの唇の動作を検出し、そして加熱をトリガするために装置のマウスエンドと関連付けることができる圧電センサを開示し、米国特許第5,372,148号(McCaffertyその他)は、マウスピースを通じた圧力低下に応答して加熱負荷配列へのエネルギーの流れを制御するための煙センサを開示し、米国特許第5,967,148号(Harrisその他)は、挿入された構成要素の赤外線送信における非均一性を検出する識別子、および構成要素がレセプタクルに挿入されると、検出ルーチンを実行するコントローラを含む喫煙装置におけるレセプタクルを開示し、米国特許第6,040,560号(Fleischhauerその他)は、複数の異なる段階の定義された実行可能な電力サイクルを説明し、米国特許第5,934,289号(Watkinsetその他)は、フォトニック−オプトロニック構成要素を開示し、米国特許第5、954,979号(Countsその他)は、喫煙装置を通じて加える負荷を変える手段を開示し、米国特許第6,803,545号(Blakeその他)は、喫煙装置で使用するための特定のバッテリ構成を開示し、米国特許第7,293,565号(Griffenその他)は、喫煙装置で使用するための種々の充電システムを開示し、米国特許出願公開第2009/0320863号(Fernandoその他)は、装置の充電を促進し、およびコンピュータ制御を可能にする喫煙装置に対するコンピュータインタフェース手段を開示し、米国特許出願公開第2010/0163063号(Fernandoその他)は、喫煙装置に対する識別システムを開示し、国際公開第WO2010/003480号(Flick)は、エアロゾル生成システムにおける煙を示す流量検知システムを開示し、上記開示の全てが、その全体を参照することによって本明細書に組み込まれる。電子エアロゾル送出物品および開示する物質に関連する構成要素、または本物品に使用することができる構成要素のさらなる例は、米国特許第4,735,217号(Gerthその他)、米国特許第5,249,586号(Morganその他)、米国特許第5,666,977号(Higginsその他)、米国特許第6,053,176号(Adamsその他)、米国特許第6,164,287号(White)、米国特許第6,196,218号(Voges)、米国特許第6,810,883号(Felterその他)、米国特許第6,854,461号(Nichols)、米国特許第7,832,410号(Hon)、米国特許第7,513,253号(Kobayashi)、米国特許第7,896,006(Hamano)、米国特許第6,772,756号(Shayan)、米国特許第8,156,944(Hon)、米国特許出願公開第2006/0196518号、第2009/0126745号、および第2009/0188490号(Hon)、米国特許出願公開第2009/0272379号(Thorensその他)、米国特許出願公開第2009/0260641号および第2009/0260642号(Monseesその他)、米国特許出願公開第2008/0149118号および第2010/0024834号(Oglesbyその他)、米国特許出願公開第2010/0307518号(Wang)、ならびに国際公開第WO2010/091593号(Hon)を含む。上述した文献によって開示された種々の物質は、種々の実施形態における本装置に組み込まれてもよく、および上述した開示の全ては、その全体を参照することによって、本明細書に組み込まれる。
【0059】
図2は、本開示の例示的な実施形態に従った、エアロゾル送出装置に対する制御装置本体200の分解図を示す。制御装置本体200の構成要素は、図2に示される制御装置本体の構成要素に適用可能な、図1に示される制御装置本体が説明されるため、以下で簡単にのみ説明される。示されるように、制御装置本体200は、カプラ202と、シーリング部材204と、粘着部材206と(例えば、KAPTONR(登録商標)テープ)と、フローセンサ220と、制御要素208と、スペーサ210と、電力源212(例えば、バッテリ)と、発光ダイオード(LED)構成要素を有する回路基板222と、コネクタ回路224と、外管214と、エンドキャップ216とを備えてもよい。
【0060】
カプラ202は、シーリング部材204を通じて延在し、および制御要素208および電力源212の1つまたは両方を係合することができる、そこから延在する制御装置本体端子218を含んでもよい。制御要素208は、マイクロコントローラを含むプリント回路基板であってもよい。フローセンサ220は、制御要素208に結合されてもよく、または別個の要素であってもよい。LED構成要素222は、コネクタ回路224を通じて制御要素208と繋がっていてもよく、および例えば、フローセンサ220によって検出されるときに、カプラ202に結合されたカートリッジをユーザがくわえている間、照射してもよい。エンドキャップ216は、LED構成要素222によって提供されるよりも低くLED照明を視認可能にするように適合されてもよい。
【0061】
図3〜5は、組み立ての種々の状態における制御装置本体202を示す。特に、図3は、明確にするために、粘着部材206および外管214を除外して制御装置本体200を示す。図4は、明確にするために、外管214を除外して制御装置本体200を示す。図5は、完全に組み立てられた構成にある制御装置本体を示す。
【0062】
図6は、組み立てられた構成にある図2〜5の制御装置本体200、および分解された構成にあるカートリッジ400を含むエアロゾル送出装置300の部分的な分解図を示す。示されるように、カートリッジ400は、本開示の例示的な実施形態に従って、ベースシッピングプラグ402と、基材404と、制御要素端子406と、電子制御要素408と、流管410と、噴霧器412と、容器基板414と、外殻416と、ラベル418と、マウスピース420と、マウスピースシッピングプラグ422とを備えてもよい。先行文献で上記説明され、および/または商業的に利用可能なエアロゾル送出装置に含まれる構成要素の種々の実施形態は、本明細書で説明されるカートリッジの実施形態で使用されてもよいことに留意されたい。さらに、図6に示されるカートリッジ400の部品の一部は、任意選択であることに留意されたい。この点で、例示として、一部の実施形態では、カートリッジ400は、流管410、制御要素端子406、および/または電子制御要素408を含まなくてもよい。
【0063】
一実施形態では、電子制御要素408は、単体のプリント回路基板の組み立てを備えてもよい。一実施形態では、電子制御要素408は、約96%アルミナセラミックを備えることができる、セラミック基板を含んでもよい。この物質は、無機、無反応性、非分解性、および非多孔質性である。そのようなセラミック物質の使用は、それが、別個の支持構造を必要とすることなく、ロバストで寸法的に安定した部分を規定することができる点で、好ましいことがある。さらに、そのようなセラミック物質によって、それへの被膜の付着が可能となることがある。例えば、電子制御要素408の構成要素側は、Specialty Coating Systems、Inc.からのParylene Cとして商業的に利用可能なクロロ置換ポリパラキシリレン(パラキシリレン)、または液体および水分から回路基板の構成要素を保護するように構成された任意の他の被膜もしくはシーリング/バリア被膜を備えてもよい。シーリング材/バリア被膜はまた、カートリッジ400の軸上の組立工程を促進することができる、摩擦の係数を減少させた電子制御要素408を提供することができる。
【0064】
図7は、基材404および制御要素端子406の拡大分解図を示す。制御要素端子406は、電子制御要素408を係合し、およびそれへの電機的接続を形成するように構成されたクリップ424を規定してもよい。さらに、制御要素端子406は、例えば、締まりばねを介して、基材404を係合し、それによって、制御要素端子406がその係合に保持されるように構成された1つ以上の凸部426aおよび426bを含んでもよい。制御要素端子406の端428は、それへの電気的接続を確立するように、制御装置本体を係合するように構成されてもよい。
【0065】
示されるように、基材404は、その制御要素端子を受けるように構成されたレセプタクル430を規定してもよい。この点で、図8に示されるように、制御要素端子406は、基材404に結合してもよい。例えば、制御要素端子406は、例えば、凸部426a、426bと基材との間の接触によって、締まりばねを介して、基材404のレセプタクル430に保持されてもよい。制御要素端子406は、基材404を通じて、カートリッジ400を接続する制御装置本体200との電気的接続をそれが形成することができる位置に延在してもよい。さらに、基材404は、外殻416を係合するように構成されたスレッドまたは凸部432を規定してもよい。
【0066】
図9に示されるように、制御要素端子406は、電子制御要素408に結合し、それによって、その間に電気的接続が確立されてもよい。したがって、カートリッジ400が制御装置本体200に結合される場合、電子制御要素408は、制御要素端子406を通じてそれと繋がってもよい。電子制御要素408は、種々の機能の1つ以上を実行するように構成されてもよい。さらに、電子制御要素408は、プロセッサを有し、もしくは有しない専用アナログおよび/もしくはデジタル回路として構成されてもよく、または電子制御要素は、ハードウェア、ソフトウェア、もしくはハードウェアおよびソフトウェアの組合せを備えてもよい。したがって、電子制御要素408によって、またはそれとともに実行される機能をいずれかまたは全ては、プロセッサにより実行されると、定義された機能を装置に実行または命令させることに応答して、そこに記憶されたコンピュータ可読プログラムコードの部分を有するコンピュータ可読記憶媒体で具体化されてもよい。1つの特定の例では、電子制御要素408と制御装置本体200との間の通信が確立されると、電子制御要素は、認証コードまたは他の適切な印を制御装置本体に提供するように構成されてもよい。そのような例では、制御装置本体200は、カートリッジ400が制御装置本体での使用が許可されているかを判定するために、認証印を評価するように構成されてもよい。しかしながら、電子制御要素408は、種々の他の機能を実行してもよい。電子制御要素およびそれによって実行される機能の種々の例は、その全体を参照することによって本明細書に組み込まれる、2012年10月8日に出願された米国特許出願第13/647,000号において説明される。
【0067】
図9でさらに示されるように、噴霧器412の一部を備えることができる第1のヒータ端子434aおよび第2のヒータ端子434b(集合的に「ヒータ端子434」)は、基材の本体端435に結合してもよい。図9および10に示される基材404’は、上記説明された基材404の実施形態とはわずかに異なることに留意されたい。例えば、凸部432’は、上記説明された凸部432とは異なる構成を規定する。しかしながら、凸部432’および基材404’の他の特徴は、実質的に同一の方式で、実質的に同一の機能を実行する。したがって、基材404’は、代替的な実施形態を示すことのみを目的に提供される。
【0068】
一部の実施形態では、ヒータ端子434は、電子制御要素408の周囲の少なくとも一部延在することができる複数の壁を規定し、それによって、電子制御要素がそれらの間で受けられてもよい。この構成によって、ヒータ端子434が、電子制御要素408への支持を、例えば、それと接触することによって提供し、それによって、電子制御要素が適切に安全に保持されてもよい。さらに、ヒータ端子434は、第1のおよび第2のタブ436a、436b(集合的に「タブ436」)を規定してもよい。タブ436は、基材404’の遠方のヒータ端子の434の端に配置されてもよい。一部の実施形態では、ヒータ端子434は、型打ちされてもよく、または金属物質のシートから形成されてもよい。しかしながら、ヒータ端子434は、種々の他の形式で形成されてもよく、および種々の導電性物質のいずれかから形成されてもよい。
【0069】
図10は、ヒータ端子434を介して基材404’に結合された完全な噴霧器412を示す。図10に示されるように、ヒータ端子434に加えて、噴霧器412はさらに、液体搬送要素438および加熱素子440を備えてもよい。液体搬送要素438、加熱素子440は、実質的にU字型の構成にあるように構成されてもよい。一部の実施形態では、芯(例えば、繊維ガラスの芯)を備えることができる液体搬送要素438は、U字型の構成で行われてもよく、またはこの構成を規定するために湾曲してもよい。液体搬送要素438の第1の遠位アーム442aおよび第2の遠位アーム442b(集合的に「遠位アーム442」)はそれぞれ、第1および第2のヒータ端子434a、434bに沿って延在してもよい。さらに、液体搬送要素438の中心部分442cは、ヒータ端子434の間を延在してもよい。
【0070】
液体搬送要素438は、繊維ガラスなどの繊維の束を備えてもよい。一部の実施形態では、液体搬送要素438は、4つ以上の組の繊維または糸を備えてもよく、よって組み込み芯を規定してもよい。液体搬送要素438は、さや/コア要素の形式にあってもよい。特に、芯のさやは、上記説明したような組み込み芯であってもよい。芯のコアは、繊維の束、特に、ねじれた繊維であってもよい。液体搬送要素は特に、E−glassおよびC−glassの1つまたは両方を備えてもよい。
【0071】
加熱素子440は、液体搬送要素438の周囲の少なくとも一部延在し、および液体搬送要素の長さ少なくとも一部に沿って延在する。一部の実施形態では、加熱素子は、ヒータ端子434において終端してもよく、ヒータ端子434の間に加熱素子が延在する。しかしながら、示される実施形態では、加熱素子440は、液体搬送要素438の全体の長さに実質的に沿って延在する。
【0072】
一部の実施形態では、、加熱素子440は、図10に示されるように、液体搬送要素438に巻かれている複数のコイルを規定するワイヤを備えてもよい。ワイヤは、電流がそれを通じて提供されるときに熱を生成するように構成された物質を備えてもよい。例えば、一部の実施形態では、ワイヤは、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、珪化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムでドープされた珪化モリブデン(Mo(Si、Al)2)、またはセラミック(例えば、正温度係数セラミック)を備えてもよく、他の実施形態では、種々の他の物質が使用されてもよい。一部の実施形態では、その全体を参照することによって本明細書に組み込まれる、2012年12月7日に出願された米国特許出願第13/708,381号で説明されるように、加熱素子440は、液体搬送要素438の周囲にワイヤを巻きつけることによって形成されてもよい。しかしながら、方法の種々の他の実施形態が、加熱素子440を形成するために使用されてもよく、および加熱素子の種々の他の実施形態が、噴霧器208に使用されてもよい。
【0073】
タブ436は、加熱素子440と接触して、それによって、電気的接続がその間で確立されるように構成されてもよい。この点で、タブ436は、加熱素子440に隣接して配置され、それによって、タブがワイヤの1つ以上のコイルと直接接触するように構成されてもよい。本明細書で使用されるように、直接の接触は、加熱素子440とヒータ端子434との間の物理的な接触を指す。しかしながら、本明細書で使用されるように、直接の接触はまた、1つ以上の接合が加熱素子440およびヒータ端子434を結合する実施形態を包含する。本明細書で使用されるように、接合は、はんだ、溶剤、ろう、または液体もしくは融解の形式にあり、接続を形成するために形成および硬化する他の物質を指す。例えば、レーザーは、加熱素子をタブ436に接合してその間の接続を提供することができる、加熱素子440とは逆にタブの背面に向けられてもよい。
【0074】
図10でさらに示されるように、一実施形態では、加熱素子440は、可変のコイル間隔を規定してもよい。コイルの間隔は、タブ436に最も近く、遠位アーム442において最も遠く、ならびにタブにおけるコイルと、ヒータ端子434の間の遠位アームとの間にあってもよい。タブ436に近い加熱素子440のコイルの間の間隔を狭めることによって、その間の接触を改善することができる。タブ436の間の加熱素子440のコイルの間隔は、所望の抵抗を規定し、および/または所望の熱の量を生じさせるために選択されてもよい。さらに、液体搬送要素438の遠位アーム442上の加熱素子440のコイルの間隔は、加熱素子の製造に関連付けられた物質コストを下げるために、比較的大きくてもよい。
【0075】
上述したように、電子制御要素408は、ヒータ端子43と、ヒータ端子に沿って延在する、液体搬送要素438の遠位アーム442との間で受けられてもよい。しかしながら、電子制御要素408と加熱素子440との間で隙間444が設けられてもよい。隙間444は、加熱素子440から電子制御要素408への熱伝達の量を、例えば、その間の直接伝導を回避することによって、減少させることができる。したがって、加熱素子440によって生成される熱にさらされることからの電子制御要素408への損失のリスクを減少させることができる。
【0076】
図11は、基材の代替的な実施形態の使用を示す目的で、基材404’が基材404に置き換えられる、図10で示された組み立ての代替的な透視図を示す。特に、図11は、制御装置本体200を解放可能に係合するように構成された基材404のコネクタ端446の図を示す。示されるように、中央開口部448は、基材202において規定されてもよい。中央開口部448は、制御装置本体200からそれを通じた空気の流れを受け、および空気の流れを噴霧器412の加熱素子440に案内するように構成されてもよい。
【0077】
ヒータ端子434は、基材404を係合し、ならびに、制御装置本体200を係合してその間で電気的接続を確立するようにそれぞれを構成することができる、第1の端450aおよび第2の端450b(集合的に、「端450」)にそれぞれ延在してもよい。この点で、図11に示されるように、制御要素端子406の端428、およびヒータ端子434の端450は、基材404のコネクタ端446において露出されてもよい。制御要素端子406の端428およびヒータ端子434の端450は、基材404内の異なる位置に配置されてもよく、それによって、それらが制御装置本体内の異なる位置において構成要素と繋がれ、かつそれらの間の意図しない接触を回避する。
【0078】
この点で、制御要素端子406の端428およびヒータ端子434の端450は、中央開口部448からの異なる半径距離に配置されてもよい。示される実施形態では、制御要素端子406の端428は、中央開口部448の最も近くに配置され、第1のヒータ端子434aの第1の端450aは、中央開口部から最も遠くに配置され、および第1のヒータ端子434bの第2の端450bは、それらの間の半径距離に配置される。さらに、制御要素端子406の端428およびヒータ端子434の端450は、基材404内の複数の異なる深さに延在してもよい。示される実施形態では、制御要素端子406の端428は、基材404を通じて最大の深さに延在し、第1のヒータ端子434aの第1の端450aは、基材を通じて最小の深さに延在し、および第2のヒータ端子434bの第2の端450bは、基材を通じてその間の深さに延在する。
【0079】
図12は、図11の組み立ての、容器基板414がそれに結合された後の透視図を示す。容器基板414は、エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成されてもよい。エアロゾル前駆体組成物は、例として、グリセリン、ニコチン、タバコ、タバコ抽出物、および/または風味材料を含む、種々の構成要素を備えてもよい。エアロゾル前駆体組成物に含まれてもよい種々の構成要素は、参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許第7,726,320号で説明される。
【0080】
容器基板414は、空洞452を規定してもよく、空洞452は、それを通じて第1の容器端454aから第2の容器端454b(集合的に、「容器端454」)に延在し、第1の容器端は、基材404の近くに配置される。この点で、容器基板414は、空洞の管状の構成を規定してもよい。概して、空洞の管状の構成を規定するものとして説明されるが、他の実施形態では、容器基板414が、他の形および構成を規定してもよいことに留意されたい。エアロゾル前駆体組成物は、空洞452内とは反対に容器基板414自体を規定する物質内に保持されてもよい。この構成によって、空気の流れが、基材404を通じて、空洞452を通り、かつ加熱素子440を抜けることが可能になることがある。
【0081】
容器基板414は、種々の物質の1つ以上を備えることができ、および種々の異なる方式で形成されてもよい。一実施形態では、同心上にあり、または重なり合うことができる複数の組み合わされた層から容器基板414を形成することができる。例えば、容器基板414は、巻かれた物質の連続シートとすることができ、それによって、その端が結合部456と接触して、空洞の管状の構成を形成し、または物質の複数の層は、そこから覆われてもよい。他の実施形態では、容器基板414は実質的に単一の構成要素とすることができる。例えば、容器基板414を、実質的な空洞の管の形式で単体で事前形成される要素になるように形成または型付けることができ、空洞の管は、その長さおよび厚みに沿った構成で実質的に連続してもよい。
【0082】
一部の実施形態では、容器基板414を、例えば、エアロゾル前駆体組成物などの液体製品を格納する能力を保持しながら、剛体または半剛体の物質から形成することができる。或る実施形態では、容器基板414の物質は、エアロゾル前駆体組成物を保持する能力を提供するため、吸収剤、吸着剤またはの多孔質とすることができる。よって、容器基板414の物質上で被膜され、それによって吸着され、またはそれに吸収されるものとして、エアロゾル前駆体組成物を特徴付けることができる。容器基板414を、カートリッジ400内に配置することができ、それによって、容器基板が液体搬送要素438と接触する。より詳細には、エアロゾル前駆体組成物を保持し(例えば、吸収または吸着などを通じて)、および加熱素子440を伝達するために前駆体組成物の芯を除くことを可能にするのに適切な任意の物質から、容器基板414を製造することができる。
【0083】
容器基板414の物質は、適切な形を形成および維持するのに適切なものとすることができる。容器基板414の物質は、その構造的な完全性を保持し、および少なくとも加熱素子440により提供される熱温度に近い温度における劣化を防止するために、耐熱とすることができる。しかしながら、容器基板414は、容器基板がその接触から離れることによる、加熱素子440によって生成される十分な温度に対して耐熱である必要はない。容器基板414のサイズおよび強度は、カートリッジ400の特徴および要件に従って、変化してもよい。特定の実施形態では、高速、自動製造過程に適切な物質から容器基板414を製造することができる。容器基板414は、成形品であってもよい。一実施形態に従って、空洞のアセテート管を形成するために加工することができる、セルロースアセテートトウから容器を製造することができる。特に、容器は、セルロースアセテート、ならびに任意選択で異なる物質で形成された結合剤および/または繊維を備えた、織繊維状マットまたは不織繊維状マットであってもよい。
【0084】
或る実施形態では、空洞452の少なくとも一部が、カートリッジ400の1つ以上の他の構成要素を収容するように形成および寸法にされるような形式で、容器基板414を設けることができる。一部の実施形態では、用語「形成および寸法にされる」は、空洞452における容器基板414壁が、容器基板の内部に実質的に平坦かつ連続でない形をもたせる、1つ以上のくぼみまたは凸部を含むことを示すことができる。他の実施形態では、容器基板414の空洞の性質は、空洞または凸部を形成する必要なく、カートリッジ400のさらなる構成要素を十分に収容することができる。よって、容器基板414を事前形成することができ、および嵌合する配置においてカートリッジのさらなる構成要素を収容するために形成および寸法にされる壁で空洞452を規定する空洞を内部に有することができる点で、カートリッジ400は特に有益となることがある。例えば、噴霧器は、噴霧器を受けるように構成された溝を規定してもよい。これは特に、カートリッジ400の組み立ての容易性を促進することができ、およびエアロゾル形成に対して十分な空間をも提供する容器基板414の容積を最大化することができる。しかしながら、他の実施形態では、噴霧器は、実質的に平坦な内面を規定してもよく、および/または噴霧器が接触する構成要素の形に従ってもよい。
【0085】
図12に示されるように、噴霧器412は、容器基板414の空洞452を通じて延在してもよく、それによって、加熱素子440が第2の容器端454bの近くに配置される。より詳細には、噴霧器412は、空洞452を通じて延在してもよく、それによって、加熱素子440が第2の容器端454bを超えて、および空洞の外側に配置される。この実施形態は、加熱素子440によって容器基板414に直接加えられる熱を減少させることができ、それによって、加熱素子によって揮発するエアロゾル前駆体組成物の量が、液体搬送要素438を通じて加熱素子へのエアロゾル前駆体組成物の流れによって部分的に制御される。したがって、揮発するエアロゾル前駆体組成物の量は、より正確に制御される。しかしながら、他の実施形態では、噴霧器が第2の容器端を超えて延在する必要はなく、加熱素子が容器基板の空洞内に受けられるように、噴霧器を容器基板に対して配置することができる。
【0086】
図6および12に示されるように、一部の実施形態では、カートリッジは追加的に、流管410を含んでもよい。図12に示されるように、流管410は、端子434の間に配置されてもよく、および端子434によって適所に保持されてもよい。より詳細には、流管410は、第1の対向する溝458aおよび第2の対向する溝458b(集合的に、「溝458」)を規定してもよい。溝458は、それぞれがそこで端子434の1つを受けるような大きさとされ、およびそのように形成されてもよい。この点で、一部の実施形態では、流管410は、溝458を除いて、全体的に円形の外周を規定してもよい。よって、流管410は、容器基板410を通じて規定された空洞の内部で受けられてもよい。したがって、流管410は追加的に、または代わりに、容器基板410によって適所に保持されてもよい。流管410はまた、一部の実施形態では、電子制御要素408との接触を介して、適所に保持されてもよい。
【0087】
流管410は、基材404において中央開口部448(例えば、図11を参照)から受けられた空気の流れを噴霧器412の加熱素子440に案内するように構成されてもよい。より詳細には、図12に示されるように、流管410は、基材404において中央開口部448からの空気を受け、およびそれを加熱素子440に案内するように構成された貫通孔460を規定してもよい。したがって、貫通孔460のサイズは、加熱素子440に案内される空気の所望の速度を規定するために選択されてもよい。したがって、エアロゾルの所望の量は、空気が加熱素子440を通り抜けるにしたがい、空気に送出されてもよい。例えば、貫通孔460は、加熱素子440に近くなるにつれて、比較的大きな直径から比較的小さな直径へと先細ってもよい。しかしながら、他の実施形態では、貫通孔490は、実質的に一定の直径を規定してもよい。
【0088】
一部の実施形態では、流管410は、セラミック物質を備えてもよい。例えば、一実施形態では、流管410は、96.5%の酸化アルミニウムを備えてもよい。この物質は、加熱素子440に近いことによって、望ましいことがある耐熱性を提供することができる。しかしながら、他の実施形態では、流管410は、種々の他の物質から形成されてもよい。
【0089】
容器基板414は、外殻416(図13を参照)の内面464に従うように実質的に形成および適合することができる外面462を含む。この点で、外殻416は、容器基板414を受けるような大きさとされる、それを通じて延在する空洞466を有する管状の形を規定してもよい。例えば、外殻416の内径は、実質的に、容器基板414の外径に対応してもよく、またはそれよりもわずかに大きくてもよい。したがって、図13に示されるように、外殻416は、容器基板414上で受けられてもよく、および基材404に結合されてもよい。1つ以上のへこみ468は、基材404上でスレッドまたは凸部432を係合してもよく、それによって、それらの間で係合が保持される。
【0090】
図14に示されるように、外殻416は、外殻によって規定される空洞466が少なくとも部分的に取り囲まれるように、マウスピース420に結合してもよい。より詳細には、一実施形態では、1つ以上のへこみ470は、マウスピース420(図6を参照)上でスレッドまたは凸部472を係合してもよく、それによって、それらの間で係合が保持される。喫煙物品の上述した例示的な実施形態に従って説明されたように、マウスピース420は、1つ以上の開口部474を規定し、ユーザがマウスピースをくわえるときに、開口部474を通じて、噴霧器412により生成されたエアロゾルと混合した空気が案内される。マウスピースシッピングプラグ422(図6を参照)は、マウスピース420において開口部474を通じて汚染物質の進入を防止するために、カートリッジ400の使用の前に、中心開口部474aなどの開口部474の1つ以上を係合してもよい。
【0091】
図15および16は、カートリッジ400と位置合わせされた、制御装置本体200の一部を備えることができるカプラ202の拡大図を示す。カプラ202は、カートリッジ400および本明細書で説明されるカートリッジの種々の他の実施形態の基材404を係合するように構成されてもよい。示されるように、カプラ202は、制御装置本体200の外管214を係合するように構成された凸部またはスレッド224を備えてもよく、それによって、それらの間の機械的接続が形成される。
【0092】
カプラ202は、基材404の内周476と嵌合するように構成された外周226を規定してもよい。一実施形態では、基材404の内周476は、カプラ202の外周226の半径と実質的に等しく、またはわずかに大きい半径を規定してもよい。さらに、カプラ202は、基材404の内周476において規定された1つ以上の凹部478を係合するように構成された、外周226における1つ以上の凸部228を規定してもよい。しかしながら、基材404をカプラ202に結合するために、構造、形、および構成要素の種々の他の実施形態が使用されてもよい。一部の実施形態では、カートリッジ400の基材404と制御装置本体200のカプラ202との間の接続は、実質的に永続的であってもよく、他の実施形態では、それらの間の接続は、例えば、制御装置本体が1つ以上の追加的なカートリッジで再使用されてもよいように、解放可能であってもよい。
【0093】
カプラ202はさらに、それぞれが制御要素端子406の端428およびヒータ端子434の端450を接触させるように構成された複数の電気接点230a〜cを備えてもよい。電気接点230a〜cは、カプラ202を通じて中央開口部232から異なる半径距離に配置されてもよく、およびカプラ内で異なる深さに配置されてもよい。電気接点230a〜cの各々の深さおよび半径は、基材404およびカプラ202がともに接合されて、それらの間の電気的接続を確立するときに、制御要素端子406の端428およびヒータ端子434の端450のそれおれがそれと接触するように構成される。より詳細には、示される実施形態では、第1の電気接点230aは、より小さい直径を規定し、第3の電気接点230cはより大きい直径を規定し、および第2の電気接点230bは、その間の直径を規定する。さらに、電気接点230a〜cは、コネクタ202内で、そのコネクタ端に対して異なる深さに配置される。示される実施形態では、第1の電気接点230aは、最大の深さに配置され、第3の電気接点230cは最小の深さに配置され、および第2の電気接点230bはその間の深さに配置される。第1の電気接点230aは、制御要素端子406の端428に接触するように構成されてもよく、第2の電気接点230bは、第2のヒータ端子434bの第2の端450bに接触するように構成されてもよく、第1のヒータ端子450aの第1の端450aは、第3の電気接点230cに接触するように構成されてもよい。
【0094】
示される実施形態では、上記説明されたように、電気接点230a〜cは、カプラ202内で異なる深さに配置される、変化する半径の円形金属の帯を備える。一実施形態では、帯は、連続した円形の輪を備えてもよい。別の実施形態では、帯は、円形の構成に巻きつけられ、およびその端が合う結合部を規定する金属物質を備えてもよい。一部の実施形態では、金属物質の各帯の端の間の結合部は、帯を規定する金属物質の長手方向の長さに対する対向した非垂直の角度で構成されてもよい。それによって、帯の端は、カプラ202を通じて延在する中心軸に平行して延在しない結合部において合うことができる。ヒータ端子または制御要素端子うちの1つの端との不十分な接続を、それらと接続されるときに形成するカプラ202を通じて中心軸に平行して延在する結合部を生成することを防止する点で、この構成が好ましいことがある。帯の各々は、カプラ202の中心軸に向かって内部で放射状に対向する主要な接触面を規定する。電気接点230a〜cを規定する帯は、電気接点の対向する主要な面に放射状に垂直に方向付けられてもよい、カプラ202の本体の段差面によって相互に分離される。
【0095】
電気接点230a〜cが円形の帯を備え、制御要素端子406の端428およびヒータ端子434の端450が基材404内で深さおよび半径に対応して延在する場合、基材とカプラ202との間の電気的接続は、カプラに関して基材の回転方位に関わらずに確立されてもよい。したがって、カートリッジ400の基材404と制御装置本体のカプラ202との間の接続が容易とされえる。電気接点230a〜cはそれぞれ、制御装置本体200内で複数の構成要素、例えば、それらに対する電力源212および制御要素208など、に接続する複数の制御装置本体端子218a〜cに結合されてもよい。一方で、エアロゾル送出装置の既存の実施形態は、コネクタのスレッドにおいて電気接点を使用してもよい。そのようなコネクタは、コネクタがともに通り抜けるときに、その間の回転の接触が必ず発生することにより、使用からの磨耗の影響を受けることがある。
【0096】
さらに、カートリッジ400の基材404および制御装置本体200のカプラ202がともに結合されるとき、流体接続も確立されえる。この点で、カプラ202は、ユーザがそれをくわえるときに、周囲環境から空気を受け、カートリッジ400に空気を案内syるように構成された流体経路を規定してよい。より詳細には、一実施形態では、カプラ202は、そこに規定された放射状に延在するノッチ236を有する縁234を規定してもよい。さらに、長手方向に延在する凹型スロット238は、ノッチ236から開口部240に延在してもよい。一部の実施形態では、開口部240は、カプラの一部を通じた切り出し、または孔を規定してもよい。よって、カプラ202が、制御装置本体200の外側本体214の端と係合されるとき、ノッチ236、スロット238、および開口部240を通じた流体経路は、開口したままであってもよい。次いで、この経路を通じて取り込まれる空気は、カプラおよび基材が相互に接続されるとき、カプラ202の中央開口部232および基材404の中央開口部448を通じて案内されてもよい。よって、ユーザがカートリッジのマウスピース420をくわえるとき、上記説明された方式で、カートリッジ400を通じて空気が制御装置本体200から案内されてもよい。
【0097】
したがって、上記説明されたカートリッジ400は、組み立てを容易にすること、および制御装置本体200のカプラ202への取り付けを容易にする点で、利点をもたらすことができる。特に、カートリッジ400に関して、概して、その構成要素を軸方向に組み立てることができるという点で、その組み立てを簡易化することができる。より詳細には、一実施形態では、制御要素端子406は、基材404に結合されてもよく、電子制御要素408は、制御要素端子に結合されてもよく、ヒータ端子は、基材に結合されてもよく、流管410は、ヒータ端子および電子制御要素に結合されてもよく、加熱素子440は、液体搬送要素438に結合されてもよく、およびそれらの組み合わせは、ヒータ端子に結合されて、噴霧器412を形成してもよく、容器基板414は、噴霧器に結合されてもよく、外殻416は、基材に結合されてもよく、ならびにマウスピース420は、外殻に結合されてもよい。一部の実施形態では、ラベル418(図6を参照)は、外殻416に結合されてもよい。さらに、一部の実施形態では、ベースシッピングプラグ402(図6を参照)は、搬送および格納の間に基材を保護するために、基材404の内周476に結合されてもよい。
【0098】
図15および16は、カートリッジおよび制御装置本体に対する基材およびカプラの実施形態を示しているが、これらの構成要素の種々の他の実施形態が提供されてもよい。この点で、図17は、上記説明されたカートリッジの構成要素、および基材502の代替の実施形態の一部または全てを備えることができる、カートリッジ500を示す。基材502は、容器基板および噴霧器などの、カートリッジ500の構成要素に方向づけられた本体端504と、制御装置本体を解放可能に係合するように構成されたコネクタ端506との間を延在してもよい。基材502は、例えば、制御要素端子の端428、ヒータ端子450の端、およびそれらを通じて延在する中央開口部448を含む、上記説明された特徴および構成要素の一部を含んでもよい。
【0099】
基材502はさらに、コネクタ端506において回転防止機構508を備えてもよい。回転防止機構508は、制御装置本体に対して、それが係合されるとき、カートリッジ500の回転を防止するように構成されてもよい。一方で、カートリッジの一部の従来技術の実施形態は、対応する制御部本体と嵌合するねじによる接続に依存することがある。しかしながら、制御装置本体およびカートリッジのうちの1つまたは両方を損傷させることがある、それらの間の交差螺着の可能性が存在する。さらに、ユーザは、実質的に永続するように感じる、カートリッジと制御装置本体との間の接続を好むことがある。この点で、安全かつ永続するように感じる、カートリッジ500と制御装置本体との間の接続を、その解放性にも関わらず、エンドユーザに提供するために、回転防止機構508が使用されてもよい。加えて、回転の防止が、制御装置本体における電気接点の磨耗を減少させることができる。
【0100】
図17に示されるように、回転防止機構508は、基材502の内周514の周囲に交互に配置された複数の凸部510および複数の凹部512を備えてもよい。図17でさらに示されるように、凸部510の各々の幅は、基材502のコネクタ端506から本体端504に向かって広がってもよい。逆に、凹部512の各々の幅は、基材502のコネクタ端506から本体端504に向かって狭まってもよい。基材502はさらに、その目的が以下で説明される、凹部512において基材500の内周514から延在する複数のリブ516を備えてもよい。
【0101】
図18は、上記説明された制御装置本体の構成要素の一部または全てを備えることができる制御装置本体600、およびカプラ602の代替の実施形態を示す。カプラ602は、制御要素および電力源などの、制御装置本体600の構成要素に方向づけられた本体端604と、カートリッジを解放可能に係合するように構成されたコネクタ端606との間を延在してもよい。カプラ602は、例えば、電気接点230a〜cおよび中央開口部232を含む、上記説明された特徴および構成要素の一部を含んでもよい。
【0102】
カプラ602はさらに、コネクタ端606において、回転防止機構608を備えてもよい。回転防止機構608は、カートリッジに対し、それと係合されるとき、制御装置本体600の回転を防止するように構成されてもよい。一方で、制御部本体の一部の従来技術の実施形態は、対応するカートリッジと嵌合するねじによる接続に依存する。しかしながら、上述したように、制御装置本体およびカートリッジのうちの1つまたは両方を損傷させることがある、それらの間の交差螺着の可能性が存在し、ユーザは、実質的に永続するように感じる、カートリッジと制御装置本体との間の接続を好むことがある。この点で、安全かつ永続するように感じ、およびカートリッジと制御装置本体との間の回転により生じるカプラの電気接点の磨耗を減少させることができる、制御装置本体600とカートリッジとの間の接続を、その解放性に関わらず、エンドユーザに提供するために、回転防止機構608が使用されてもよい。
【0103】
図18に示されるように、回転防止機構608は、カプラ602の外周614の周囲に交互に配置された複数の凸部610および複数の凹部612を備えてもよい。図18でさらに示されるように、凸部の610の各々の幅は、カプラ602のコネクタ端606から本体端604に向かって広がってもよい。逆に、凹部512の各々の幅は、カプラ602のコネクタ端606から本体端604に向かって狭まってもよい。
【0104】
図17に示されるカートリッジ500の基材502は、図18に示される制御装置本体600のカプラ602を係合するように構成されてもよい。この点で、図19は、基材502、およびカートリッジ500と制御装置本体600との間の結合の間に使用することができるカプラ602の配置を示す。示されるように、カートリッジ500は、制御装置本体600と軸方向に位置合わせされてもよい。
【0105】
制御装置本体600へのカートリッジ500の結合の間、カプラ602の外周614は、基材502の内周514を係合してもよい。したがって、基材502の凸部510および凹部512は、カプラ602の凹部612および凸部610を係合してもよい。最初に、ユーザがカートリッジ500および制御装置本体600を軸方向に配置するとき、カプラ602の凸部610は、基材502の凹部512と位置合わせされなくてもよく、およびカプラの凹部612は、基材の凸部510と位置合わせされなくてもよい。
【0106】
上述したように、凸部510、610の幅は、それぞれのコネクタ端506、606から離れて延在するにつれて広がってもよい。さらに、凹部610、612の幅は、それぞれのコネクタ端506、606から離れて延在するにつれて狭まってもよい。したがって、基材502の凸部512がカプラ602の凸部612に最初に接触する場合でさえ、凸部は、交互に屈折し、およびそれぞれの凹部512、612に入ることができる。
【0107】
図20は、カートリッジ500および制御装置本体600を備えたエアロゾル送出装置700を示す。より詳細には、図20は、コネクタ本体600の回転防止機構608とのカートリッジ500の回転防止機構508の係合を示す、エアロゾル送出装置700の修正図を含む。示されるように、一部の実施形態では、基材502の内周514の半径寸法は、コネクタ端506から本体端504に向かって小さくなる。逆に、カプラ602の外周614の半径寸法は、コネクタ端606から本体端604に向かって大きくなる。上記説明された、基材502の内周514、およびカプラ602の外周614の半径寸法の変更は、制御装置本体600へのカートリッジ500の位置合わせ、および取り付けを容易にすることができる。しかしながら、他の実施形態では、基材502の内周514およびカプラ602の外周614は、それぞれのコネクタ端506、606からそれぞれの本体端504、604に向かって延在する実質的に一定の半径寸法を規定してもよい。
【0108】
上記説明された方式で接触されるとき、図20に示されるように、カートリッジ500の基材502は、エアロゾル送出装置700を形成するために、制御装置本体600のカプラ602を係合してもよい。さらに、回転防止機構508、608は、カートリッジ500と制御装置本体600との間の相対的な回転運動が実質的に防止されるように、交互に係合してもよい。特に、凸部512、612の縁の間の係合は、カートリッジ500と制御装置本体600との間の回転運動を実質的に防止することができる。
【0109】
さらに、制御装置本体600へのカートリッジ500の接続の間、カプラ602の凸部610の先端616は、凹部512において基材500の内周514から延在するリブ516を係合してもよい。一実施形態では、リブ516は、V字型であってもよく、および基材の本体端504に最も近いその端における基材502の中心に向かってさらに延在してもよい。したがって、カプラ602が基材502に延在するとき、リブ516は、カプラ602の凸部610の先端616との接触によって、変形することがある。例えば、一実施形態では、基材502は、カプラ602を規定する物質よりも軟性の物質から形成されてもよい。代わりに、または加えて、リブ516とカプラ602の凸部610の先端616との間の接触は、基材502に関して制御装置本体602の中心にあってもよい。したがって、リブ516は、カートリッジ500と制御装置本体600との間の接続を改善することができる。
【0110】
一部の実施形態では、図17、19および20に示されるように、基材502はさらに、その内周514の周囲の少なくとも一部延在する、溝518を備えてもよい。加えて、カプラ602はさらに、その外周の周囲の少なくとも一部延在する、1つ以上の円周凸部618を備えてもよい。円周凸部618は、基材502がカプラ602と解放可能に係合されるように、基材において溝518を係合してもよい。したがって、カートリッジ500および制御装置本体600は、解放可能な係合に「はめ込まれ」てもよい。カートリッジ500は、カートリッジおよび制御装置本体の両方を握り、ならびにカートリッジおよび制御装置本体を軸方向に相互から引き離すことによって、制御装置本体600から取り外されてもよい。一方で、他の実施形態で使用されてもよいように、ねじによる接続の使用は、制御装置本体からカートリッジのねじを外すことが必要となることがあり、それはさらなる時間を要することがあり、およびどの程度締め付けてカートリッジを最初に制御装置本体にねじ締めするかに応じて、カートリッジを制御装置本体から取り外すのに必要な強さが変化することがあり、結果として、一貫性のないユーザ経験をもたらす。
【0111】
他の実施形態では、カートリッジの回転防止機構が、その外面に配置されてもよいことに留意されたい。逆に、制御装置本体の回転防止機構は、その内面に配置されてもよい。したがって、本明細書で説明されるカートリッジおよび制御装置本体の特定の実施形態が、例示のみによって提供され、および種々の他の構成が使用されてもよいことを理解するべきである。
【0112】
回転防止機構を含む、相互に係合するように構成された基材およびカプラの他の実施形態がまた提供される。例として、図21および22はそれぞれ、相互に係合するように構成された基材802およびカプラ902の実施形態を示す。上記説明されたように、基材802は、カートリッジの一部を備えてもよく、およびカプラ902は、制御装置本体の一部を備えてもよい。
【0113】
この点で、図21に示される基材802は、上記説明された構成要素の一部または全てを備えてもよい。基材802は、容器基板および噴霧器などの、カートリッジの他の構成要素に方向づけられるように構成された本体端804と、制御装置本体を解放可能に係合するように構成されたコネクタ端806との間を延在してもよい。さらに、上記説明されたように、基材802は、中央開口部448および溝518を含んでもよい。基材802は独立して示されているが、基材はまた、カートリッジの追加の構成要素で組み立てられるときに、それを通じて延在する制御要素端子およびヒータ端子を含んでもよい。基材802はさらに、コネクタ端906において回転防止機構808を含んでもよい。回転防止機構808は、制御装置本体に対し、それと係合されるときに、カートリッジの回転を防止するように構成されてもよい。
【0114】
図22に示されるカプラ902は、例えば、電気接点230a〜c、中央開口部232、および制御装置本体端子218を含む、上記説明されたカプラの構成要素の一部を備えてもよい。カプラ902は、制御要素および電力源などの、制御装置本体の構成要素に方向づけられるように構成された本体端904と、カートリッジを解放可能に係合するように構成されたコネクタ端906との間を延在してもよい。カプラ902はさらに、コネクタ端906において回転防止機構908を備えてもよい。回転防止機構908は、カートリッジに対し、それと係合されるときに、制御装置本体の回転を防止するように構成されてもよい。
【0115】
よい詳細には、基材802の回転防止機構808は、複数の凸部810(例えば、突起部)を備えてもよく、およびカプラ902は、凸部を受けるように構成された複数の凹部912を含んでもよい。示されるように、凸部810および凹部912はそれぞれ、基材802およびカプラ902を通じて中央開口部448、232の一部を少なくとも囲んでもよい。一実施形態では、示されるように、カプラ902は、基材によって規定される凸部810よりも多くの凹部912を含んでもよい。したがって、カプラ902の凹部912は、複数の回転構成において、基材の凸部810を受けるように構成されてもよい。別の実施形態では、突起部810および凹部912は、異なる距離で相互に間隔を空けてもよく、それによって、基材802およびカプラ902は、限られた数の規定された回転方位の1つ以上で接合するように適合される。
【0116】
図23は、カプラ902と係合される基材802を示す。示されるように、基材802がカプラ902と係合されるとき、凸部810は、凹部912に延在してもよい。よって、凸部810と凹部912との間の係合は、カプラ902に対し、基材802の回転を防止することができる。
【0117】
したがって、図21〜23は、本開示の実施形態に従って、カートリッジ、制御部本体、およびエアロゾル送出装置の実施形態で使用されてもよい回転防止機構の代替の実施形態を示す。しかしながら、上移したように、回転防止機構の種々の他の実施形態がまた提供される。例えば、代替の実施形態では、凸部は、カプラから延在してもよく、および凹部は、基材に設けられてもよい。さらに、本明細書で説明される構成要素の種々の実施形態の特徴および構成要素が、種々の方式で組み合わされてもよいことを理解するべきである。よって、本明細書で説明される種々の特徴および構成要素が、単に例示を目的に、別個の特徴で示される。
【0118】
簡潔に上記されたように、一部の実施形態では、本明細書で説明される制御部本体は、再充電可能であってもよい。この点で、図24は、アダプタ1000の実施形態を示す。アダプタ1000は、一端においてUSBコネクタ1002、および他端において制御装置本体コネクタ1004を含んでもよい。制御装置本体コネクタ1004は、制御装置本体がそれに係合するように構成されるカートリッジの基材の形に適合するように構成されてもよい。よって、アダプタ1000のUSBコネクタ1002が適切なレセプタクルに差し込まれ、および制御装置本体コネクタ1004が制御装置本体に差し込まれるとき、制御装置本体の電力源(例えば、バッテリ)が充電されてもよい。
【0119】
エアロゾル送出装置を形成する方法がまた提供される。図2に示されるように、方法は、動作1102において、制御装置本体を設けることを備えてもよい。一部の実施形態では、制御装置本体は、制御要素、電力源、制御要素および電力源に方向づけられた本体端と回転防止機構を備えたコネクタ端との間を延在するカプラ、ならびに/または本明細書で説明される任意の他の構成要素を備えてもよい。さらに、方法は、動作1104において、カートリッジを設けることを含んでもよい。一部の実施形態では、カートリッジは、エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成された容器基板、エアロゾル前駆体を霧化するように構成された噴霧器、容器基板および噴霧器に方向づけられた本体端と回転防止機構を備えたコネクタ端との間を延在する基材、ならびに/または本明細書で説明される任意の他の構成要素を備えてもよい。加えて、方法は、動作1106において、カートリッジが制御装置本体を解放可能に係合し、および制御装置本体の回転防止機構がカートリッジの回転防止機構を係合して、制御装置本体に対しカートリッジの回転を実質的に防止するように、基材のコネクタ端をカプラのコネクタ端に係合することを含んでもよい。
【0120】
方法の一部の実施形態では、動作1106において、基材のコネクタ端をカプラのコネクタ端に係合することは、カートリッジの基材の内周の周囲に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部を、制御装置本体の外周の周囲に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部と係合することを備えてもよい。動作1106における基材のコネクタ端をカプラのコネクタ端に係合することはさらに、凹部において基材の内周から延在する複数のリブを、制御装置本体の凸部と係合することを備えてもよい。加えて、動作1106における基材のコネクタ端をカプラのコネクタ端に係合することはさらに、カプラの外周の周囲の少なくとも一部を延在する円周凸部を、基材の内周の周囲の少なくとも一部を延在する溝と係合することを備えてもよい。
【0121】
図26は、カートリッジに対するマウスピース1200の追加の例示的な実施形態を通る横断面図を示す。マウスピース1200は、カートリッジの外殻または外側本体を係合するように構成された1つ以上の凸部1202を含んでもよく、それによってマウスピースがそれと結合される。マウスピース1200は、1つ以上の開口部を含んでもよく、開口部を通じて、ユーザがマウスピースをくわえるときに、ユーザは噴霧器によって生成されるエアロゾルと混合した空気を取り込むことができる。この点で、マウスピース1200の示される実施形態は、貫通孔によって規定される単一の中央外部開口部1204を含む。
【0122】
示されるように、マウスピース1200は、外部開口部1204と繋がるじょうご状の区画1206を規定する。一部の実施形態では、示されるように、じょうご状の区画1206は、マウスピース1200の内面全体によって規定されてもよい。より詳細には、じょうご状の区画1206は、大きい端1208から小さい端1210に延在し、小さい端は、大きい端よりも小さい断面エリアを規定する。じょうご状の区画1206の小さい端1210は、外部開口部1204の近くに配置されてもよい。したがって、マウスピース1200を通じて取り込まれた空気は、じょうご状の区画1206の大きい端1208を通り抜け、じょうご状の区画の小さい端1210に移動し、および外部開口部1204を通じてユーザの口に出てもよい。一部の実施形態では、リップ1212は、じょうご状の区画1206の小さい端1210において規定されてもよい。リップ1212およびじょうご状の区画1206は、加熱素子の下流で発生する渦電流を減少させることによって、マウスピース1200が取り付けられるカートリッジを通る空気の流れを改善するように構成される。この点で、任意の特定の理論によって限定されることを意図しないが、リップ1212および/またはじょうご状の区画1206は、速度の積み上げとして機能してもよい。本明細書で開示されるカートリッジの実施形態のいずれかでマウスピース1200が使用されてもよいことに留意されたい。
【0123】
開示の多くの変形例および他の実施形態が、上述した説明および添付図延で提示された教示の利点を有する、この開示が関連する当業者に思い浮かぶであろう。したがって、本開示が、本明細書で開示された特定の実施形態に限定されず、変形例および他の実施形態が添付の特許請求の範囲内に含まれることが理解されることになる。特定の用語が本明細書で使用されるが、汎用的な意味で、および説明的な意味でのみ、かつ限定を目的とせず、それらが使用される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26