特許第6457535号(P6457535)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6457535ユーザ識別及び車両機能制御による対話式の車両ウィンドウ表示システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6457535
(24)【登録日】2018年12月28日
(45)【発行日】2019年1月23日
(54)【発明の名称】ユーザ識別及び車両機能制御による対話式の車両ウィンドウ表示システム
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/36 20060101AFI20190110BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20190110BHJP
   B60R 16/037 20060101ALI20190110BHJP
   B60W 50/14 20120101ALI20190110BHJP
   B60K 35/00 20060101ALI20190110BHJP
   B60W 50/10 20120101ALI20190110BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20190110BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20190110BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20190110BHJP
【FI】
   G01C21/36
   B60R11/02 C
   B60R16/037
   B60W50/14
   B60K35/00 A
   B60W50/10
   B60K35/00 Z
   H04M11/00 302
   G09G5/00 510A
   G09G5/00 550C
   G09G5/00 510V
   G09G5/00 510B
   G09G5/00 510H
   G06F3/01 510
   G06F3/01 570
【請求項の数】24
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2016-542865(P2016-542865)
(86)(22)【出願日】2014年9月16日
(65)【公表番号】特表2016-539346(P2016-539346A)
(43)【公表日】2016年12月15日
(86)【国際出願番号】US2014055752
(87)【国際公開番号】WO2015042005
(87)【国際公開日】20150326
【審査請求日】2017年9月15日
(31)【優先権主張番号】61/878,898
(32)【優先日】2013年9月17日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/175,862
(32)【優先日】2014年2月7日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/180,563
(32)【優先日】2014年2月14日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511055751
【氏名又は名称】トヨタ モーター セールス,ユー.エス.エー.,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】ジェイムズ ティー.ピッツ
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン エー.シュルツ
【審査官】 鎌田 哲生
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−143220(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0089273(US,A1)
【文献】 特表2010−532287(JP,A)
【文献】 特開2008−225889(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0231800(US,A1)
【文献】 特開2001−304896(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0249291(US,A1)
【文献】 特開2007−210457(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00−21/36
G01C 23/00−25/00
G08G 1/00−99/00
B60R 16/00−17/02
B60W 10/00−10/30
B60W 30/00−50/16
B60K 35/00−37/06
G09G 5/00− 5/40
G06F 3/01− 3/0489
H04M 3/00− 3/58
H04M 7/00− 7/16
H04M 11/00−11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ識別サブシステムであって、ユーザが車両から第1距離に位置するときに、第1の認証要因に基づいて、車両に接近するユーザを予備認証し、ユーザが車両から前記第1距離よりも少ない第2距離に位置するときに、前記第1の認証要因とは異なる第2の認証要因に基づいて、ユーザを認証するように構成されたユーザ識別サブシステムと、
対話式表示サブシステムであって、前記予備認証に応じて車両ウィンドウ上に表示するための第1の出力を生成し、前記認証に応じて車両ウィンドウ上に表示するための第2の出力を生成し、前記第2の出力は、少なくとも部分的に、ユーザ・プロフィルに記憶された個人情報に基づき、前記個人情報は、個人の識別情報、目的地の情報及び個人のカレンダ情報の少なくとも一つを含む、対話式表示サブシステムと、
を備える、車両用のシステムであって、
前記第1の出力及び前記第2の出力は前記車両の外部から視認可能である、
システム。
【請求項2】
前記対話式表示サブシステムは、運転者側における乗客用のウィンドウである前記車両ウィンドウに向けて前記出力を投影すべく作用可能である投影器を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記出力は、基本ページ、経路ページ、カレンダ・ページ、気象ページ、車両状況ページ、及び、“やること”ページの内の少なくとも一つの視覚的表現物を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記出力は、前記ユーザ識別サブシステムによる前記ユーザの検出の後で、ユーザ入力サブシステムにより各々が選択可能である複数のページの視覚的表現物を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記複数のページの各々は、前記ユーザ入力サブシステムと通信するキーフォブにより選択可能である、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記複数のページの各々は、前記ユーザ入力サブシステムにより識別される身振りにより選択可能である、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記ユーザ識別サブシステムは、前記車両の外部もしくは内部における視野を提供する識別センサを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記対話式表示サブシステムは、対話式ウィンドウ・ディスプレイを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記対話式ウィンドウ・ディスプレイと通信するユーザ入力サブシステムを更に備える、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記ユーザ入力サブシステムはキーフォブを含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記ユーザ識別サブシステムは、前記ユーザの関心事に関する個人関心情報を含む少なくとも一つのユーザ・プロフィルを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記ユーザ識別サブシステムは更に、前記ユーザを識別して該ユーザをユーザ・プロフィルに合致させるべく作用可能である、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記ユーザ識別サブシステムは更に、ユーザの識別及びユーザ・プロフィルに対する合致時に、該合致したユーザ・プロフィルに含まれる個人関心情報に従い、前記車両ウィンドウ上に表示される前記出力のコンテンツを規制すべく作用可能である、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記ユーザ識別サブシステムは更に、前記ユーザの骨格結合比率に応じて該ユーザをユーザ・プロフィルに対して合致させるべく作用可能である、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記ユーザ識別サブシステムは更に、前記ユーザにより行われた身振りに応じて該ユーザをユーザ・プロフィルに対して合致させるべく作用可能である、請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
前記ユーザ識別サブシステムは更に、キーフォブから受信された情報に応じて前記ユーザをユーザ・プロフィルに対して合致させるべく作用可能である、請求項12に記載のシステム。
【請求項17】
ユーザが車両から第1距離に位置するときに、第1の認証要因に基づいて、車両に接近するユーザを予備認証とすることと、
前記予備認証に応じて車両ウィンドウ上に表示するための第1の出力であって前記第1距離から視認可能とされる第1の出力を生成することと、
ユーザが車両から前記第1距離よりも少ない第2距離に位置するときに、前記第1の認証要因とは異なる第2の認証要因に基づいて、ユーザを認証することと、
ユーザを、ユーザを特定する個人情報であって個人の識別情報、目的地の情報及び個人のカレンダ情報の少なくとも一つを含む個人情報を含むユーザ・プロフィルに対して合致させることと、
前記認証に応じて車両ウィンドウ上に表示するための第2の出力であって前記第2距離から視認可能とされる第2の出力を生成することと、
を有する、車両用のシステムを操作する方法であって、
前記第1の出力及び前記第2の出力は前記車両の外部から視認可能である、
方法。
【請求項18】
前記第2の出力は、少なくとも部分的に、合致したユーザ・プロフィルにおける個人情報に基づく、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の出力及び前記第2の出力の少なくとも一方は、キーフォブにより選択可能な複数のページを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の出力及び前記第2の出力の少なくとも一方は、ユーザによる身振りにより選択可能な複数のページを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記第1の認証要因は、キーフォブから受信された情報を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記第2の認証要因は、前記ユーザの骨格結合比率を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記第1距離は、車両から約9.144〜12.19m(約30〜40フィート)であり、前記第2距離は、車両から約4.572〜7.62m(約15〜25フィート)である、請求項17に記載の方法。
【請求項24】
ユーザ識別サブシステムであって、ユーザが車両から第1距離に位置するときに、第1の認証要因に基づいて、車両に接近するユーザを予備認証し、ユーザが車両から前記第1距離よりも少ない第2距離に位置するときに、前記第1の認証要因とは異なる第2の認証要因に基づいて、ユーザを認証するように構成されたユーザ識別サブシステムと、
対話式表示サブシステムであって、前記予備認証に応じて車両ウィンドウ上に表示するための第1の出力を生成し、前記認証に応じて車両ウィンドウ上に表示するための第2の出力を生成し、前記第2の出力は、少なくとも部分的に、ユーザの個人用電子デバイスから獲得された個人情報に基づき、前記個人情報は、個人の識別情報、目的地の情報及び個人のカレンダ情報の少なくとも一つを含む、対話式表示サブシステムと、
を備える、車両用のシステムであって、
前記第2の出力は、少なくとも部分的に、ユーザ・プロフィルに記憶された個人情報に基づき、前記個人情報は、個人の識別情報、目的地の情報及び個人のカレンダ情報の少なくとも一つを含み、
前記第1の出力及び前記第2の出力は前記車両の外部から視認可能である、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に関し、更に詳細には、車両のためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車両は、インフォテインメント・システム及びナビゲーション・システムの如き種々のシステムを含むことが多い。これらのシステムは概略的に、運転者及び前側乗客のアクセスのために車室のダッシュボードに取付けられたユーザ・インタフェースを提供すべく機械的制御要素が自身回りに配置されたディスプレイを備えている。代替的に、上記ディスプレイは、制御要素の少なくとも幾つかを、タッチパネル・ディスプレイ内に組み合わせている。
【0003】
従来、車両ヘッド・ユニットは、車両のダッシュボードに配置されたハードウェア・インタフェースであって、限定的なものとしてで無く、AM/FMラジオ、衛星ラジオ、CD、MP3、ビデオの如き車両の娯楽媒体;GPSナビゲーションの如きナビゲーション・システム;温度調節器;携帯電話、テキスト、電子メールの如き通信システム;ライト、ドア・チャイム、速度制御及びその他の如き、車両制御機能;などの車両システムのユーザ制御を可能にするというハードウェア・インタフェースである。本明細書中で用いられる如く、車両のヘッド・ユニットという語句は、斯かるハードウェア・インタフェース、または、車両システムを制御すべく構成された任意の制御モジュールを指している。
【0004】
典型的に利用可能である多数の機能の故に、例えば、所望の機械的制御要素を見出すために、または、所望の機能に対してアクセスすべくメニュー及び下位メニューに目を通すために、操作は比較的に相当量の時間を必要とし得る。更に、ダッシュボードへの取付け箇所は、ディスプレイのサイズを制限すると共に、その機能性を限定することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
有効ではあるが、斯かるディスプレイ及び制御要素は、必然的に、上記システムを操作するためにユーザが車両内に居ることを必要とすることから、車両における全体的な走行時間を長くする。特に、運転者に対して呈示される多数の制御選択肢の結果、車両を安全に運転するという運転者の本来の役割に関して相当に注意力が散漫となり得る。その様に運転者が注意力散漫となれば、走行時間が長くなると共に、運転者及び一切の乗客の安全性が低下し得る。同様に、種々の監督官庁は、車両が動作しているときに運転者の関与を防止すべく上記システムの機能停止を要求することもある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示内容の一つの開示された非限定的な実施形態に係る車両用のシステムは、車両ユーザを検出し得るユーザ識別サブシステムと、上記ユーザの検出に応じて車両ウィンドウ上に表示するための出力を生成し得る対話式表示サブシステムと、を含む。
【0007】
本開示内容の別の開示された非限定的な実施形態に係る車両用のシステムを操作する方法は、車両のユーザを検出する段階と、上記ユーザの検出に応じて、車両ウィンドウ上に表示するために、上記車両の外部及び内部の少なくとも一方から視認可能である出力を生成する段階と、を含む。
【0008】
一つの開示された非限定的な実施形態に係る車両用のシステムは、車両ウィンドウ上に表示するための出力を生成し得る対話式表示サブシステムと、ユーザが、上記対話式表示サブシステムにより少なくとも一つの車両機能を制御することを可能とし得る制御サブシステムと、を含む。
【0009】
本開示内容の非限定的な実施形態における車両機能を制御する方法は、車両ウィンドウ上に表示するための出力を生成すべく作用可能である対話式表示サブシステムにより、車両機能を制御する命令を受信する段階と、制御サブシステムを用いて上記命令を実行する段階と、を含む。
【0010】
本開示内容の別の開示された非限定的な実施形態に係る車両用のシステムは、対話式表示サブシステムを含む。上記対話式表示サブシステムは、投影型ディスプレイを含むと共に、車両の後部座席の乗客が少なくとも一つの車両機能を制御することを可能とすべく作用可能である。
【0011】
上述の特徴及び要素は、別様に明示的に示されるのでなければ、排他性なしで種々の組み合わせにて組み合わされ得る。これらの特徴及び要素、ならびに、それらの作用は、以下の説明及び添付図面に鑑みれば更に明らかとなろう。但し、以下の説明及び図面は、本質的に例示的であり且つ非限定的であることが意図されることを理解すべきである。
【0012】
当業者であれば、開示される非限定的な実施形態に関する以下の詳細な説明から種々の特徴が明らかとなろう。詳細な説明に伴う各図は、以下の如く簡単に説明され得る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】対話式の車両ウィンドウ表示システムと共に使用される例示的な車両の概略図である。
図2】一つの非限定的な実施形態に係る対話式の車両ウィンドウ表示システムの概略的ブロック図である。
図3】上記対話式の車両ウィンドウ表示システムを備えた車両の部分的な内面図である。
図4】上記対話式の車両ウィンドウ表示システムの外部ユーザ識別サブシステムを示す車両の平面図である。
図5】骨格結合関係、キーフォブ及び/またはユーザの身振りによるユーザ識別を示す車両の概略図である。
図6】一つの非限定的な実施形態に係る上記システムの動作に対するアルゴリズムの概略的ブロック図である。
図7】上記システムにより認識可能である例示的な骨格結合関係の概略図である。
図8】上記システムにより認識可能である例示的なユーザの身振りの説明図である。
図9】上記対話式の車両ウィンドウ表示システムにより表示された例示的な基本ページである。
図10】上記対話式の車両ウィンドウ表示システムにより表示された例示的な経路ページである。
図11】上記対話式の車両ウィンドウ表示システムにより表示された例示的なカレンダー・ページである。
図12】上記対話式の車両ウィンドウ表示システムにより表示された例示的な気象ページである。
図13】上記対話式の車両ウィンドウ表示システムにより表示された例示的な車両状況ページである。
図14】上記対話式の車両ウィンドウ表示システムにより表示された例示的な“やること”ページである。
図15】運転者及び/または乗客が車両のヘッド・ユニットの機能性を利用するための対話環境を示す車室の部分的な内面図である。
図16】車両操作の間において車両のヘッド・ユニットの機能性の利用を選択的に許容するための運転者及び/または乗客の区別様式を示す車室の部分的な内面図である。
図17】上記システムと共に使用されて搭乗者の箇所を追尾する車両乗客顔面マップの概略図である。
図18】車室内の搭乗者の箇所を追尾するセンサ配置構成を示す上記車両の上側からの内面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、ウィンドウ22と対話式の車両ウィンドウ表示システム(interactive vehicle window display system)30とを備えた車両20を概略的に示している。本発明において、ウィンドウ22は、開示された非限定的な実施形態におけるミニバン形式の車両の運転者側における乗客用のウィンドウとして示されるが、種々の車両形式及びウィンドウも本発明から恩恵を受けることを理解すべきである。
【0015】
図2を参照すると、システム30の選択された部分が概略的に示される。システム30は概略的に、対話式表示サブシステム32、制御サブシステム34、ユーザ入力サブシステム36、ユーザ識別サブシステム38、及び、ユーザ箇所サブシステム39を含んでいる。特定の複数のサブシステムが別体的に定義されるが、サブシステムの各々もしくは任意のものは、システム30のハードウェア及び/またはソフトウェアを介して組み合わされ、もしくは、分離され得ることを理解すべきである。付加的に、上記サブシステムの各々もしくは任意のものは、習用の中央処理ユニット、または、情報を操作もしくは処理し得る他のデバイスなどの、一台以上の演算デバイスを用いて実現され得る。
【0016】
対話式表示サブシステム32は、システム30の制御下で車両ウィンドウ22上に画像を表示し得る任意の単一もしくは複数のデバイスを含み得ると共に、該サブシステムは、車両の外側から、車両の内側から、または、両方からの視認に対して適合され得る。一つの非限定的な例において、対話式表示サブシステム32は、ウィンドウ22と一体的なLCDの如きディスプレイ・デバイスを含み得る。斯かるディスプレイは、周囲光により、または、システム30の制御下の一つ以上の光源により照明され得る。斯かる光源は、ディスプレイが車両の外側に配置されたユーザにより視認されるのか内側に配置されたユーザにより視認されるのかに依存して、車両の内側もしくは外側からウィンドウ上への発光を可能とする任意の作用可能である箇所に取付けられ得る。斯かる取付け箇所の例としては、床部内、車両の天井材内、車両のドア構造内、または、外側ドアパネル内が挙げられる。
【0017】
別の非限定的な例において、対話式表示サブシステム32は、被覆40及び投影器42を含み得る。被覆40は、例えば、ウィンドウ22に対して適用されて、非作動時における透明性と、作動時における部分的もしくは完全な不透明性との両方を提供する高分子分散型液晶(PDLC)膜であり得る。これにより、被覆40により処理されたウィンドウ22は、車両20の外側及び/または内側から視認可能な投影ページとしてコンテンツを表示すべく作用可能である(図1)。投影器42は、床部(図3)に、または、車両の天井材の如き車両20内もしくは車両のドア構造内の他の箇所に、ならびに、外側ドアパネル内の如き車両外側部上の箇所に取付けられ得る。投影器42からウィンドウ22に向かい延在する図示の陰影領域は、投影器42により提供されたコンテンツ・ページの形態における出力の投影物を概略的に表している。認識されたユーザの接近に応じ、被覆40は、投影器42がウィンドウ22上へと出力内容を投影し得る様に、透明状態から不透明状態へと変化する。
【0018】
更に記述される様に、表示されるコンテンツは、ビデオ、ゲーム、地図、ナビゲーション、車両診断、カレンダ情報、気象情報、車両温度調節、車両娯楽制御、電子メール、インターネット・ブラウジング、または、情報が車両20の内部及び/または外部から由来するかに関わらず、認識されたユーザに関連付けられた他の任意の対話式アプリケーションの如き、個人化された情報または娯楽コンテンツを含み得る。
【0019】
制御サブシステム34は概略的に、プロセッサ52と、メモリ54と、インタフェース56とを備えた制御モジュール50を含む。プロセッサ52は、所望の性能特性を有する任意の形式のマイクロプロセッサであり得る。メモリ54は、ユーザ支援システム・アルゴリズム58の如き、本明細書中に記述されたデータ及び制御アルゴリズムを記憶する任意の形式のコンピュータ可読媒体を含み得る。アルゴリズム58の機能は、機能的ブロック図(図6)及び代表的ページ(図9から図14)に関して開示されると共に、本開示内容の恩恵を受ける当業者であれば、これらの機能は、専用のハードウェア回路機構において、または、マイクロプロセッサ式の電子機器制御の実施形態にて実行され得るべくプログラムされたソフトウェア・ルーチンにおいて、実現され得ることを理解すべきである。
【0020】
図2を続けて参照すると、制御モジュール50は、中央車両制御器、スタンドアロン・ユニット、または、クラウドに基づくシステムの如き他のシステムの一部であり得る。メモリ54内には、プロセッサ52のための他の操作用ソフトウェアも記憶され得る。インタフェース56は、対話式表示サブシステム32、ユーザ入力サブシステム36、ユーザ識別サブシステム38、及び、ユーザ箇所サブシステム39の如き他のサブシステムとの通信を促進する。インタフェース56はまた、他の車両内部システム及び車両外部システムとも通信し得ることを理解すべきである。内部システムとしては、限定的なものとしてで無く、例えば、車両タイヤ圧力、燃料レベル、及び、他の車両診断情報を提供する各車両センサと通信する車両ヘッド・ユニット300が挙げられる。車両外部システムは、限定的なものとしてで無く、気象レポート、交通状況、及び、クラウド70を介して提供され得る他の情報などの情報を提供し得る。
【0021】
ユーザ入力サブシステム36は、車載の入力センサ60、外部の入力デバイス、または、その両方などの、一つ以上の入力センサを含み得る。車載の入力センサ60は、身振りによる命令を検出すべく構成された一つ以上の動作カメラまたは他の光センサ、タッチによる命令を検出すべく構成された一つ以上のタッチ・センサ、音声による命令を検出すべく構成された一つ以上のマイクロフォン、または、ユーザ入力を検出すべく構成された他の車載デバイスを含み得る。上記ユーザ入力サブシステムはまた、キーフォブ62、及び/または、例えば、タブレット、スマートフォン、または、他の携帯デバイスなどのユーザの個人用電子デバイス63も含み得る。
【0022】
幾つかの場合、少なくとも一つの車載の入力センサ60、または、外部の入力デバイスは、対話式表示サブシステム32内に一体化され、または、それと協働して動作し得る。一つの非限定的な例において、対話式表示サブシステム32は、ウィンドウ22に一体化されたLCDディスプレイを含むと共に、ウィンドウ22に一体化された一つ以上のタッチ・センサと協働して動作し、該ウィンドウをタッチスクリーンとして機能させ得る。別の非限定的な例において、対話式表示サブシステム32は、投影器42と、ウィンドウ22上の被覆40とを含み、且つ、該サブシステムは、ユーザの身振りによる命令を検出すべく構成された一つ以上の動作検出器と協働して作用することで、上記ウィンドウを、身振りに基づく対話式ディスプレイとして機能させ得る。本明細書において、対話式表示サブシステム32及びユーザ入力サブシステムを必要とすると共に、車両ウィンドウ22上でディスプレイに対するユーザの対話を可能とするサブシステムの組み合わせは、対話式ウィンドウ・ディスプレイと称される。
【0023】
ユーザ識別サブシステム38は、図4に示された如く車両20の外部、該車両の内部、または、その両方において所望の視野を提供すべく車両20に取付けられた有線テレビ(CCTV)カメラ、赤外式、感熱式、または、他のセンサの如き、一つ以上の識別センサ64を含んでいる。一つの例示的なユーザ識別サブシステム38は、特定の運転者及び/または乗客に関連付けられたキーフォブ62の如き無線デバイスとは別個に、または、それと共に、例えば、骨格結合関係及び/または他のユーザ形態データ(図5)などの、識別センサ64により捕捉された画像データに基づいて、その運転者及び/または乗客を認識し得る。少なくとも部分的にこの情報に基づき、システム30は、特定の運転者及び/または乗客に対して関連付けられた対話式インタフェースに対するアクセス権を、対話式表示サブシステム32上で提供する。
【0024】
システム30は、既知ユーザのユーザ・プロフィルであって、個々のユーザに関連する識別情報を含むというユーザ・プロフィルを記憶し得る。例えば、ユーザ・プロフィルは、ユーザ識別サブシステム38により使用されてユーザを識別もしくは認証し得る骨格結合関係データまたは顔認識データを含み得る。ユーザ・プロフィルは付加的に、個人のカレンダ及び用事情報、走行/目的地の履歴、ウェブのブラウジング履歴、娯楽の嗜好性、温度調節の嗜好性などの如き、個人関心情報を含み得る。幾つかの変更例において、ユーザ・プロフィルに含まれる任意のまたは全ての情報は、個人用電子デバイス63、遠隔サーバ、または、他のクラウド70に基づくシステム上に記憶され、または、それと共有され得る。ユーザ・プロフィルの斯かる外部での記憶もしくは共有によれば、ユーザにより所有された任意の付加的な車両、レンタル車両などの如き、他の車両におけるユーザ・プロフィル・データの利用が促進され得る。斯かるユーザ・プロフィル・データは、クラウド70に基づくシステム上で作動するパスワード保護式のアプリケーションを通してアクセス可能とされることにより、または、生体認証により、または、他の有効手段により、機密保護され得る。
【0025】
幾つかの場合、ユーザ・プロフィルは、ユーザ・アクセス権情報、すなわち、そのユーザが所定の車両機能を制御することが許容されるか否かに関するデータを含み得る。例えば、或るユーザに関連付けられたユーザ・プロフィルは、そのユーザに対し、完全なユーザ・アクセス権、または、機能制御権を表し得る。このことは、パーソナルコンピュータの管理者の制御権と類似し得る。ユーザ・プロフィルは、代替的に、制限されたユーザ・アクセス権を表し得る。例えば、子供に対して関連付けられたユーザ・プロフィルは、一定のオーディオもしくはビデオ制御、ナビゲーション・システム、ユーザ・プロフィルの変更などに対して該ユーザを遮断すべく設定され得る。
【0026】
システム30に対する種々のユーザ・プロフィルの登録は、例えば、インターネット上で、または、直接的な車両インタフェースによるなど、任意の様式で完了され得る。ユーザ・プロフィルは、上記システムに対して既知であるかもしくは登録された個々のユーザの固有性、または、または、“未知ユーザ”または“バレット(valet)”の如きユーザ範疇に基づき得る。異なる変更例において、“未知ユーザ”または“バレット”の如きデフォルトのユーザ範疇が、限られたデフォルト・アクセス権に対して関連付けられ得るか、または、アクセス権無し、すなわち、システム30に対するアクセスの完全な禁止に関連付けられ得る。
【0027】
上記車両の内部もしくは外部のひとり以上のユーザの箇所を決定すべく作用可能であるユーザ箇所サブシステム39は、圧力センサ、温度センサ、または、上記車両の内部もしくは外部に展開されたカメラの如き、一つ以上の箇所センサ66を含んでいる。幾つかの場合、一つのデバイスが、識別センサ64及び箇所センサ66の両方の役割を果たし得る。例えば、上記車両内に取付けられたカメラは、上述された手段によりユーザの特定の固有性と、運転者の座席もしくは前列の乗客の座席の如き、車両内のユーザの箇所とに関する情報を提供し得る。幾つかの場合、対話式表示サブシステム32の各要素は、ユーザ箇所サブシステム39内の箇所センサ66としても機能し得る。例えば、ユーザ箇所情報を獲得するために、スマート画面における圧力センサ、または、対話式ディスプレイの一部として作用している動作検出器が使用され得る。
【0028】
幾つかの場合、ユーザ・アクセス権は、ユーザ箇所サブシステム39により決定されたユーザ箇所に基づき得る。例えば、第2もしくは第3の列の乗客は、ナビゲーション・システムの如き種々の車両機能に対するアクセス権が許容され、または、禁じられ得る。選択的に、ユーザ・プロフィルに関連付けられたアクセス権情報に関して無制限アクセス権と関連付けられたユーザ・プロフィルを有するユーザは、斯かる設定を指定し得る。幾つかの場合、ユーザ・アクセス権は、ユーザ識別サブシステム38により適用されたユーザ・プロフィルと、ユーザ箇所サブシステム39により検出されたユーザ箇所との組み合わせに基づき得る。例えば、適用されたユーザ・プロフィルにより指定された無制限アクセス権によるユーザであっても、移動しつつある車両の運転者の座席を占有しているときには、一定の車両機能に対するアクセスが阻止され得る。
【0029】
図6を参照すると、一つの開示された非限定的な実施形態に係るシステム30の動作は、概略的に、スリーパ・モード100、監視モード102及びユーザ・モード104を含む。他のモードが付加的もしくは代替的に配備され得ることを理解すべきである。
【0030】
システム30が有効であるが未だユーザを検出していないなら、該システム30は、ユーザ識別サブシステム38により覚醒されるまで、スリーパ・モード100に在る。検出後であるが、システム30による識別に先立ち、認証された対象者ならびに認証されない対象者と対話すべく監視モード102が利用され得る。例えば、対象者が車両20に接近するとき、システム30は、その対象者が接近してきた方向を認識してから、対話式表示サブシステム32を起動し、アバター、目玉、または、他のグラフィックを表示する。上記グラフィックは、対象者が接近してきた方向に向けて特定的に導向され、例えば、グラフィックの目玉は、上記接近方向を向いて“注視する”。代替的に、オーディオ機能によれば、システム30は、命令に応答して、車両20のブラインド側、すなわち、対話式表示サブシステム32の無い側からの対話を開始し得る。監視モード102は、ユーザ識別サブシステム38を利用して、認証される対象者と認証されない対象者とを区別する。
【0031】
ユーザ・モード104は、システム30において既知の操作者及び/または乗客のユーザ・プロフィルを有するユーザに対し、車両20への接近時に、車両との一定の対話は車両20への進入を待つ必要がないとの決断を行うことを許容する。ユーザ・モード104は、車両20内とされたときにおける運転者の認識的、視覚的及び手動的な作業負担の流れから、走行に関する判断を軽減して、注意力が散漫となることを少なくする。このことを促進するために、ユーザに対しては、例えば、気象、交通状況、カレンダ用事、及び、車両の調子などを含む情報の概要が呈示される。更に記述される様に、システム30の予測機能は、略々確実な動作を特定すると共に、効率的な経路の計画の如き、完了までの最適な経路を提供する。
【0032】
対話式表示サブシステム32によるコンテンツ提供の最大範囲は、そのコンテンツがユーザにより効果的に対話され得る最大距離に関連付けられ得る。一つの非限定的な実施形態において、各コンテンツ特徴の最大範囲は、対話式表示サブシステム32により表示されるコンテンツの判読可能性の範囲に関して優先順位付けされる。この範囲基準によれば、歩み寄りが知覚される際にコンテンツが出現する順序の決定が促進される。更に大きな最大範囲を有する優先順位付けされたコンテンツに対するアクセスによれば、歩み寄りの知覚が車両20から更に遠距離にて開始することで、システム30と対話する更に長い全体的時間がユーザに対して提供され得る。
【0033】
一つの開示された非限定的な実施形態において、システム30は、セキュリティ及び権限付与のために、多重要因認証を利用する。例示的な多重要因認証は、キーフォブ62、骨格結合関係認識(図5)、及び/または、身振りパスワード(図8)を含み得る。ユーザは、これらの要因の内の一つにより暫定的に識別され得るが、一定のコンテンツの表示に先立ち、該ユーザを認証するためには合計で少なくとも2つの要因を必要とし得る。すなわち、多重要因認証が通過され且つユーザが車両20の所定距離範囲内となるまで、該ユーザはユーザ・モード104における全ての特徴に対するアクセスが許可されない。この認証プロセスによれば、車両と、システム30内に組み込まれた個人情報とのセキュリティが確実とされる。一つの開示された非限定的な実施形態において、第1の認証要因はキーフォブ62であり、且つ、第2のものはユーザの骨格結合関係(図7)である。もしユーザが自身のキーフォブ62を有さないなら、骨格結合関係が第1の認証要因となり得ると共に、ウェーブもしくは特定の腕運動(図8)の如き身振りパスワードが第2のものとなる。
【0034】
一つの開示された非限定的な実施形態において、キーフォブ62は、システム30に対して各ユーザを一意的に識別すべく暗号化され得る。まさに暗号化されたキーが、不正なデバイスにより解読されて再使用され得ないことを確実とするために、ローリングタイム・キー(rolling time key)の如き付加的なセキュリティ・プロトコルが、付加的に利用され得る。
【0035】
キーフォブ62が一旦認識されたなら、ユーザは、歓迎かつ予備認証されることで、ユーザ・モード104における選択されたコンテンツに対する限られたアクセスが許容される。このことは、歩み寄りの知覚の間において複数のコンテンツ特徴を循環するに十分な時間をユーザに対して提供し乍らも、例えば、目的地などの他のコンテンツ特徴に関するセキュリティを維持する。ユーザが一旦、完全に認証されたなら、例えば、予備認証状態の間に為された目的地などの全てのコンテンツ特徴が、表示のために有効化される。もし認証が失敗したなら、ユーザは、車両20または一切の機密的情報に対するアクセスが許可されない。この開示された非限定的な実施形態においてシステム30は、車両から約30〜40フィートにては予備認証アクセス権を、且つ、約15〜25フィートにては完全なアクセス権を許容する。
【0036】
図7を参照すると、更なる認証を提供するために、システム30は、ユーザを、その骨格結合関係により認識すべく作用可能である。この開示された非限定的な実施形態における骨格結合関係は、車両20に対する完全なアクセス権を許可する完全認証ではなく、予備認証を促進する。但し、ユーザがキーフォブ62により予備認証されているなら、合致する骨格結合関係は、そのユーザを完全に認証する。すなわち、ユーザ識別サブシステム38は、骨格結合関係を第2の識別項目として利用し得る。
【0037】
図9を参照すると、一旦認証されたなら、“基本”または“ホーム”ページ200は、警報及び重要情報の概要をユーザに対して提供する。基本ページ200はユーザに対し、車両の状況の容易に吟味可能な概要と、それがユーザの計画及び行動に対して影響し得る様式とを提供する。この例において、コンテンツは、時間情報、車両診断情報、及び、個人カレンダ情報を含む。此処で示された如く、車両ナビゲーション・システムにより使用されるための交通状況に基づく経路更新と、“20分内に子供を迎えに行く”というカレンダ用事の喚起通知とに加えて、燃料残少の警告が提供される。別の例において、システム30は、目的地が、利用可能な燃料範囲より遠い距離であるなら、経路案内の間における停止箇所として、燃料補給所を含んでいる。特に、ユーザ・プロフィルには、好適な燃料補給所または他の停止箇所が事前定義され得る。
【0038】
基本ページ200は更に、権限付与されたユーザにより視認され得る付加的なコンテンツ・ページを表す複数のアイコンを表示する。基本ページ200自体は、各コンテンツ・ページにて、車両製造者マーク・アイコンの如きアイコンとして、各コンテンツ・ページにてアクセスされ得る。基本ページ200は、どの車両システムまたは個人のユーザ・プロフィル項目が更なる注意を必要とし得るかを、権限付与されたユーザが理解することを許容し、且つ、該ページは、これらの項目に関する付加的なコンテンツ特徴の詳細に対するアクセスを、付加的なコンテンツ・ページに至る索行可能なアイコンの形態で提供する。基本ページ200は、付加的もしくは代替的に、例えば、スマート・ページまたはビデオ・ゲームなどの対話式表示物を一体化し得る。他の対話式の車両表示ページ形態も可能である。
【0039】
コンテンツの選択は、例えば、キーフォブ62、ユーザの身振り、音声による命令、タッチ入力などにより行われる。一例において、ユーザは、キーフォブ62を利用して、対話式表示サブシステム32により表示された種々のページを循環する。一例において、キーフォブ62は、4個のボタン式の方向性パッドと、2個の補助ボタンとを含み得る。代替的に、各ページ間を“スワイプ”すべく、手振りが使用され得る。開示された非限定的な実施形態においては特定のページが図示されるが、種々の代替的もしくは付加的なページが提供され得ることを理解すべきである。
【0040】
図10を参照すると、経路ページ202は、明示的なまたは推定される次の目的地に関し、ユーザに対して予測される最適経路へとデフォルト設定される。例えば、ユーザの個人用電子デバイスから明示的であるかまたは信頼を以て推定され得る一切の代替的な目的地もしくは経路が、複数のオプションを通してスクロールすることによりユーザの選択を許容すべく呈示される。此処では、折畳み地図アイコンを用いて、示唆される経路画面が示されてアクセスされるが、他のアイコンが利用され得る。
【0041】
図11を参照すると、カレンダ・ページ204は、ユーザのカレンダを表示する。この例において、画面内容は、目先のことであり、次の2〜3個の到来しつつある約束のみを示している。もし、用事が場所情報を含むなら、ユーザに対しては、該用事を目的地選択のために使用する選択肢も与えられる。此処で示された如く、カレンダ・ページ204は、ユーザに対して強調された次の約束に関するコンテンツを提供すると共に、“子供を迎えに行く”という喚起通知を提供する。上記カレンダ画面は此処では、捲り式カレンダのアイコンを用いてアクセスされるべく示されるが、他のアイコンが利用され得る。
【0042】
図12を参照すると、気象ページ206は、経路に関する情報を活用することで、関連する気象情報を提供しており、これは特に、ユーザが自宅から離れて進行しているときに有効である。例えば、システム30は、ユーザにより選択された設定、または、利用可能な気象情報の形式に依存して、ユーザに対し、局地的な気象情報、目的地の気象情報、または、両方を呈示することが更に有用であるか否かを決定する。此処で示された如く、気象予報は時系列的である。気象ページ206は太陽アイコンによりアクセスされ得るが、他のアイコンが利用され得る。これに加え、気象条件は、基本画面200上に表示される喚起通知であって、例えば、降雨が予想されるならば車両内に傘を用意すべきことを示唆するという喚起通知を生成すべく利用され得る。
【0043】
図13を参照すると、車両状況ページ208は、ユーザに対し、注意を必要とする切迫した車両保守要件の画面内容を提供する。通知内容は、通知の発生源の詳細、深刻さ、及び、可能的な問題を解決する選択肢を含み得る。例えば、“燃料残少”の通知が与えられたなら、システム30は、車両の到達範囲内である近傍の燃料補給所への経路を示唆し得る。車両状況ページ208は此処では、車両アイコンによりアクセスされるべく示されるが、他のアイコンが利用され得る。
【0044】
図14を参照すると、“やること”リスト・ページ210は、権限付与されたユーザに対し、例えば、そのユーザの個人用電子デバイス63、遠隔デバイス、または、ウェブ・サービスにて入手可能である一切の関連する“やること”リストからの情報を呈示する。此処で示された如く、認識されたユーザは、特に、“荷物を送る”、“税金を納める”、及び、“自動車登録を更新する”ことが課せられる。代替的に、“やること”リスト・ページ210は、個人用電子デバイスの“やること”リスト中の所定のリスト項目に場所情報が含まれるなら、経路選択ページへと一体化され得る。この一体化の例としては、もしドライクリーニング物の引き取りが“やること”リスト上に在り、且つ、現在の経路がドライクリーニング店の場所の近傍であるなら、該ドライクリーニング店までの経路の詳細の提供が挙げられる。上記“やること”リストは此処ではチェックマーク・アイコンを用いてアクセスされるべく示されるが、他のアイコンが利用され得る。
【0045】
上述の如く、ユーザ・プロフィル中に含まれ得るこの種の情報は、幾つかの変更例において、個人用電子デバイス63、遠隔サーバ、または、他のクラウド70に基づくシステム上に記憶され、または、それと共有されることで、二台以上の車両における利用が促進され得る。一切の斯かる情報は、クラウド70に基づくシステムにて動作してパスワード保護されるアプリケーションを通してアクセス可能とされることにより、または、生体認証により、または、他の有効手段により、機密保護され得る。斯かる変更例において、第1ユーザは、例えば、パスワードの共有により、第2ユーザのプロフィルに対する部分的もしくは完全なアクセスが許可され得る。斯かるアクセスの共有によれば、第2ユーザが、上記車両に対し、または、該第2ユーザのユーザ・プロフィルにアクセスすることが可能とされたシステム30を備えた任意の車両に対し、接近または進入するときに、第1ユーザにより書き込まれた喚起通知もしくは作業がウィンドウ上に表示される如く、第1ユーザは遠隔箇所から、家族の如き第2ユーザのユーザ・プロフィルに対して喚起通知もしくは作業を書き込み得る。
【0046】
図15を参照すると、種々の車両機能に対するユーザ・アクセス権は、車両ヘッド・ユニット300の機能性を利用する直接的もしくは遠隔的なアクセス権を含み得る。
【0047】
車両ヘッド・ユニット300とシステム30との間、特に、車両ヘッド・ユニット300と種々の対話式ウィンドウ・ディスプレイとの間における対話性によれば、乗客は、典型的には運転者により一定の場合に車両が静止的であるときにのみ実施される車両システムに関する選択を、行い得る。車両が動作しているときには、一定の車両システムとの対話を乗客のみに許容することにより、運転者の注意力が散漫となることを最小限度に抑えることで、安全性が高められる。乗客の対話によれば、システム30に対する更に大きな機能性も可能とされ得る。例えば、前側座席の乗客には、運転者よりも多くのメニュー種類が提示され得る一方、第2及び第3の列の乗客には、前側座席の乗客よりも更に多くのメニュー種類が提示され得る。これらの実施形態において、各乗客は、運転者の作業負担の一部を肩代わりし得る。
【0048】
車両の各乗客は、例えば、対話式ウィンドウ・ディスプレイを介して、または、それと通信するスマートフォンもしくはタブレットの如き個人用電子デバイスにより、または、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、RFID、もしくは、データを交換する他の無線技術規格により、システム30と対話することで車両ヘッド・ユニット300と対話し得る。更に、システム30は、情報を共有すべく、車両の乗客に対し、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)の構築を許容し得る。例えば、乗客が目的地を探索し、車両ヘッド・ユニット300を介して車両ナビゲーション・システムに対して選択的に送信し得る如く、乗客の個人用電子デバイスは、何らの特徴も機能停止されずに、車両ヘッド・ユニット300上の車両ナビゲーション・システムと通信すべく作用可能であるマッピング・アプリケーションを含み得る。
【0049】
車両ヘッド・ユニット300に対するシステム30の対話によれば、運転者及び/または乗客は、他の車両乗客及び/または運転者に対するコンテンツを選択することも許容される。例えば、乗客の内のひとりは、車両が移動しているとき、目的地を選択して、運転者のためにナビゲーション・システム上に表示し得る。別の例において、運転者は、子供の乗客に対する表示のために、娯楽コンテンツを選択し得る。更に別の例において、乗客は、車両ヘッド・ユニット300により制御されるインフォテインメントまたは温度調節の特徴を制御し得る。
【0050】
図16を参照すると、ユーザ箇所サブシステム39の動作の一つ非限定的な例において、運転者の注意力が散漫となることを最小限度として安全性を更に高めるために、システム30は、ユーザ箇所サブシステム39を利用して、骨格位置(図16)、顔面マップデータ(図17)、圧力センサ、対話式ウィンドウ・ディスプレイの入力センサなどにより、車室400(図18)内の車両搭乗者の箇所もしくは位置を追尾すべく作用可能である。例えば、三列型の車両に対しては、前列、中央列、及び、後列という三つの別個の領域が追尾される。典型的に、車両20内の各乗客の状態を追尾するには、一列毎に少なくとも2個のセンサ402が必要とされる。幾つかの場合、車両20における各々の個別座席が追尾され得る。全てのセンサ402からのデータは、代替的または付加的に組み合わされて、システム30により使用されるための一つの中央マップ(2Dまたは3D)が生成され得る。各センサ402は、ユーザ識別サブシステム38、ユーザ箇所サブシステム39、または、その両方と通信するか、その一部であり得ることを理解すべきである。
【0051】
車両搭乗者が典型的に着座してベルトをしているなら、多点骨格結合関係及び顔認識マップデータは、XYZ軸マップ上で捕捉された各乗客の比較的に正確な位置であって、特定の時間的な瞬間的状況にて各乗客の状態を所望レベルの精度まで追尾し得るという位置を提供する。各乗客の状態によれば、種々の車両機能に対して更に適合調整された動作が促進される。例えば、ユーザ箇所サブシステム39は、車両の前列の乗客の手と運転者の手とを検出かつ区別して、ナビゲーション経路選択(図16)の如き種々のヘッド・ユニット機能性を選択的に解除する。例えば、システム30に対してどのユーザ(運転者または乗客)がアクセスを試行しているのか、及び、車両が動作しているか否かに依存して、車両ヘッド・ユニット300のコンテンツ・メニュー項目が選択的に表示される。例えば、経路選択の如き一定のコンテンツは、乗客のアクセスに対してのみ色コード化され得る一方、ズーム及びスクロールの如き他のコンテンツは、ユーザに関わらずに常に利用可能とされ得る。
【0052】
車両に対する接近時に、システム30は、第1及び第2の識別項目によりユーザを好適に認識し、その特定の権限付与されたユーザに対する情報を表示する。この認証プロセスによれば、車両、及び、システム30に組み込まれた個人情報のセキュリティが確実とされ乍らも、車室内へのユーザの進入に先立ち、車両との対話が許容される。システム30はまた、運転者から乗客を好適に区別することで、個人化されたコンテンツまたは特定の車両システム・インタフェースに対するアクセスを選択的に許容する。
【0053】
説明に関して(特に、以下の各請求項に関して)“一つの(a)”及び“一つの(an)”及び“上記”という語句、及び、同様の参照語の使用は、本明細書において別様に示されず、または、特に文脈により相反するのでなければ、単数及び複数の両方を包含すると解釈されるものとする。量に関して使用される“約”という修飾語は、述べられた値を包含すると共に、文脈により示唆される意味を有する(例えば、それは、特定の量の測定に伴う程度の誤差を含む)。本明細書において開示された全ての範囲は、端点を含んでいる。“前方”、“後方”、“上側”、“下側”、“上方”、“下方”などの如き相対位置的な語句は、車両の通常的な動作姿勢に関しており、別様に限定的と考慮されるべきでないことを理解すべきである。
【0054】
異なる非限定的な実施形態は特定の図示構成要素を有するが、本発明の各実施形態は、それらの特定の組み合わせに限定されない。非限定的な実施形態の内の任意のものからの構成要素もしくは特徴の幾つかを、他の非限定的な実施形態の内の任意のものからの特徴もしくは構成要素と組み合わせて使用することが可能である。
【0055】
幾つかの図面を通して、同様の参照番号は、対応するまたは同様の要素を特定することを理解すべきである。図示実施形態においては特定の構成要素配置が開示されたが、本発明に依れば他の配置が恩恵を受けることも理解すべきである。
【0056】
特定の段階シーケンスが示され、記述され、且つ、権利請求されるが、別様に示されるのでなければ、各段階は、任意の順序で実施され、分離され、もしくは、組み合わされ得ると共に、依然として、本開示内容から恩恵を受けることを理解すべきである。
【0057】
上記記述は、範囲内の限定により定義されるのではなく、例示的である。本明細書においては種々の非限定的な実施形態が開示されたが、当業者であれば、上記の教示に鑑みれば、種々の改変例及び変更例は添付の各請求項の有効範囲内に収まることを理解し得よう。故に、添付の各請求項の有効範囲内において、本開示内容は、詳細に説明されたのとは別様に実施され得ることを理解すべきである。その故に、添付の各請求項は、真の有効範囲及び内容を決定すべく吟味されるべきである。
本開示は以下を含む。
[例1]
ユーザを検出すべく作用可能であるユーザ識別サブシステムと、
前記ユーザの検出に基づいて車両ウィンドウ上に表示するための出力を生成すべく作用可能である対話式表示サブシステムと、
を備える、車両用のシステム。
[例2]
前記対話式表示サブシステムは、運転者側における乗客用のウィンドウである前記車両ウィンドウに向けて前記出力を投影すべく作用可能である投影器を含む、例1に記載のシステム。
[例3]
前記出力は、基本ページ、経路ページ、カレンダ・ページ、気象ページ、車両状況ページ、及び、“やること”ページの内の少なくとも一つの視覚的表現物を含む、例1に記載のシステム。
[例4]
前記出力は、前記ユーザ識別サブシステムによる前記ユーザの検出の後で、ユーザ入力サブシステムにより各々が選択可能である一つ以上のページの視覚的表現物を含む、例1に記載のシステム。
[例5]
前記一つ以上のページの各々は、前記ユーザ入力サブシステムと通信するキーフォブにより選択可能である、例4に記載のシステム。
[例6]
前記一つ以上のページの各々は、前記ユーザ入力サブシステムにより識別される身振りにより選択可能である、例4に記載のシステム。
[例7]
前記ユーザ識別サブシステムは、前記車両の外部もしくは内部における視野を提供する識別センサを含む、例1に記載のシステム。
[例8]
前記対話式表示サブシステムは、対話式ウィンドウ・ディスプレイを備える、例1に記載のシステム。
[例9]
前記対話式ウィンドウ・ディスプレイと通信するユーザ入力サブシステムを更に備える、例8に記載のシステム。
[例10]
前記ユーザ入力サブシステムはキーフォブを含む、例9に記載のシステム。
[例11]
前記ユーザ識別サブシステムは、前記ユーザの関心事に関する個人関心情報を含む少なくとも一つのユーザ・プロフィルを含む、例1に記載のシステム。
[例12]
前記ユーザ識別サブシステムは更に、前記ユーザを識別して該ユーザをユーザ・プロフィルに合致させるべく作用可能である、例11に記載のシステム。
[例13]
前記ユーザ識別サブシステムは更に、ユーザの識別及びユーザ・プロフィルに対する合致時に、該合致したユーザ・プロフィルに含まれる個人関心情報に従い、前記車両ウィンドウ上に表示される前記出力のコンテンツを規制すべく作用可能である、例12に記載のシステム。
[例14]
前記ユーザ識別サブシステムは更に、前記ユーザの骨格結合比率に応じて該ユーザをユーザ・プロフィルに対して合致させるべく作用可能である、例12に記載のシステム。
[例15]
前記ユーザ識別サブシステムは更に、前記ユーザにより行われた身振りに応じて該ユーザをユーザ・プロフィルに対して合致させるべく作用可能である、例12に記載のシステム。
[例16]
前記ユーザ識別サブシステムは更に、キーフォブから受信された情報に応じて前記ユーザをユーザ・プロフィルに対して合致させるべく作用可能である、例12に記載のシステム。
[例17]
前記ユーザは前記車両の外部に検出され、且つ、前記ディスプレイは前記車両の外部から視認可能である、例12に記載のシステム。
[例18]
車両のユーザを検出する段階と、
前記ユーザの検出に基づいて、車両ウィンドウ上に表示するために、前記車両の外部及び内部の少なくとも一方から視認可能である出力を生成する段階と、
を有する、車両用のシステムを操作する方法。
[例19]
前記出力は車両ウィンドウの外側部上に表示される、例18に記載の方法。
[例20]
前記検出されたユーザをユーザ・プロフィルに対して合致させる段階を更に有する、例18に記載の方法。
[例21]
前記表示された出力は、少なくとも部分的に、前記合致したユーザ・プロフィルにおける個人関心情報に基づく、例20に記載の方法。
[例22]
前記出力は、キーフォブにより選択可能である一つ以上のページを含む、例18に記載の方法。
[例23]
前記出力は、前記ユーザの身振りにより選択可能である一つ以上のページを含む、例18に記載の方法。
[例24]
前記ユーザを検出する段階は、第1の識別項目及び第2の識別項目を検出する段階を含む、例18に記載の方法。
[例25]
前記第1の識別項目は、キーフォブから受信された情報を含む、例24に記載の方法。
[例26]
前記第2の識別項目は、前記ユーザの骨格結合比率を含む、例24に記載の方法。
[例27]
車両ウィンドウ上に表示するための出力を生成すべく作用可能である対話式表示サブシステムと、
ユーザが、前記対話式表示サブシステムにより少なくとも一つの車両機能を制御することを可能とすべく作用可能である制御サブシステムと、
を備える、車両用のシステム。
[例28]
前記車両機能はナビゲーション機能である、例27に記載のシステム。
[例29]
前記車両機能はオーディオ/ビデオ機能である、例27に記載のシステム。
[例30]
前記車両機能は温度調節機能である、例27に記載のシステム。
[例31]
前記車両機能はインターネット・アクセス機能である、例27に記載のシステム。
[例32]
前記対話式表示サブシステムは、動作センサを備える、例27に記載のシステム。
[例33]
前記対話式表示サブシステムと通信する車両ヘッド・ユニットを更に備える、例27に記載のシステム。
[例34]
当該システムは、前記ユーザの箇所を検出すべく作用可能であるユーザ箇所サブシステムであって、前記制御サブシステムと通信するというユーザ箇所サブシステムを更に備え、前記制御サブシステムは更に、前記ユーザの箇所に基づき、車両ヘッド・ユニットに対するユーザ・アクセス権を制御すべく作用可能である、例27に記載のシステム。
[例35]
当該システムは、前記ユーザを識別すべく作用可能であるユーザ識別サブシステムであって、前記制御サブシステムと通信するというユーザ識別サブシステムを更に備え、前記制御サブシステムは更に、前記ユーザの固有性に基づき、車両ヘッド・ユニットに対するユーザ・アクセス権を制御すべく作用可能である、例34に記載のシステム。
[例36]
前記ユーザ識別サブシステムは、少なくともひとりのユーザに対して各々が関連付けられた一つ以上のユーザ・プロフィルを含む、例35に記載のシステム。
[例37]
各ユーザ・プロフィルは、ユーザ・アクセス権情報を含む、例36に記載のシステム。
[例38]
前記ユーザ・アクセス権情報は、完全なアクセス権または制限されたアクセス権を表す、例37に記載のシステム。
[例39]
前記ユーザ・アクセス権情報は、ユーザ箇所、及び、ユーザの固有性の両方に基づく、例37に記載のシステム。
[例40]
車両ウィンドウ上に表示するための出力を生成すべく作用可能である対話式表示サブシステムにより、車両機能を制御する命令を受信する段階と、
制御サブシステムを用いて前記命令を実行する段階と、
を有する、車両機能を制御する方法。
[例41]
ユーザ箇所を決定する段階と、
前記ユーザ箇所に基づき、前記車両機能を制御するユーザ・アクセス権を規制する段階と、
を更に有する、例40に記載の方法。
[例42]
ユーザ固有性を決定する段階と、
前記ユーザ固有性に基づき、前記車両機能を制御するユーザ・アクセス権を規制する段階と、
を更に有する、例41に記載の方法。
[例43]
前記車両機能はナビゲーション機能である、例40に記載の方法。
[例44]
前記車両機能はオーディオ/ビデオ機能である、例40に記載の方法。
[例45]
前記車両機能は温度調節機能である、例40に記載の方法。
[例46]
前記車両機能はインターネット・アクセス機能である、例40に記載の方法。
[例47]
前記対話式表示サブシステムは、タッチ・センサを備えた対話式タッチスクリーンである、例40に記載の方法。
[例48]
前記対話式表示サブシステムは、投影型ディスプレイを備える、例40に記載の方法。
[例49]
前記対話式表示サブシステムは、動作センサを備える、例40に記載の方法。
[例50]
投影型ディスプレイを含む対話式表示サブシステムであって、車両の後部座席の乗客が少なくとも一つの車両機能を制御することを可能とすべく作用可能であるという対話式表示サブシステムを備える、
車両用のシステム。
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