【実施例】
【0201】
実施例1
炎症性疼痛のラットモデルにおけるゾレドロン酸の経口投与の効果
方法
炎症性疼痛におけるゾレドロン酸の経口投与の効果を、ラットの完全フロイントアジュバント(CFA)モデルを使用して調べた。0日目において、スプラーグドーリー(Sprague−Dawley)ラットの左後足の中へ75μL容積の100%CFAを注入することによって、炎症性疼痛を誘導し、続いて1から3日目において評価した。動物には、1から3日目において、毎日、溶媒(コントロール)、ゾレドロン酸18mg/m
2(もしくは3mg/kg)、ゾレドロン酸120mg/m
2(もしくは20mg/kg)、または、ゾレドロン酸900mg/m
2(もしくは150mg/kg)を経口投与した。薬剤は蒸留水に溶解させ、毎日新しく調製した。動物は、投与前には絶食させておいた。動物からヒトへ開始投与量を外挿するための現在のFDAガイドラインの下では、mg/m
2において表されている投与量は、哺乳動物種間で同等に考慮している。従って、例えば、ラットにおける18mg/m
2は、ヒトにおける18mg/m
2と同等に考慮されるが、一方では、ラットにおける3mg/kgはヒトにおける3mg/kgと同等になり得ない。
【0202】
CFA注入前の0日目、ならびに1から3日目における基線(ベースライン)および治療後(Post−treatment)において、溶媒および薬剤治療の動物における炎症性疼痛の値(機械的痛覚過敏)を得た。疼痛は、デジタルランダル−セリット(digital Randall−Selitto)デバイス(dRS;IITC Life Sciences,Woodland Hills,CA)を使用して評価した。動物は、試験に用いる後肢を残して、拘束スリングに留めて配置した。足の圧縮の閾値は、第3および第4中足骨の間に配置されたドーム状の先端を用いて、後足の底面への圧力増加を適用することにより測定された。圧力は、徐々に、約10秒間にわたって適用された。測定は、発声、もがきまたは撤退の、初めに観測された防御行動から得られた。動物への損傷を防ぐために、300gのカットオフ値が使用された。
【0203】
炎症性疼痛の回復は次の式に従って計算した。
%回復=(治療後−CFA処置後基線)/(CFA処置前基線−CFA処置後基線)×100
【0204】
実験は、1群当たり9から10の動物を使用して行った。
【0205】
結果
ゾレドロン酸の経口投与は、溶媒と比較して、炎症性疼痛の閾値を有意に改善した。様々な時間において測定された疼痛の閾値を、
図1において示す。18mg/m
2の群における足の圧縮の閾値は、治療開始から30分後から、全体の測定期間の間、溶媒よりも高くなっていた。3日目において、18mg/m
2および900mg/m
2の両方の群における足の圧縮の閾値は、溶媒よりも大きくなっていた。基線から49%および83%の疼痛の閾値における改善が、それぞれ、18mg/m
2および900mg/m
2の群で観察された。
【0206】
経口投与ゾレドロン酸は、18mg/m
2投与量において炎症性疼痛の29%の回復をもたらし、900mg/m
2投与量において48%の回復をもたらしていた。この効果の大きさは、同様の炎症性疼痛のモデルにおいて試験した場合、市販されているNSAIDの臨床投与量で得られるものに匹敵するものである。現在のFDAガイドラインの下では、ヒト成人の基準体表面積は、1.62m
2である。従って、毎日での18mg/m
2投与量は、毎月での約500から560mg/m
2投与量に対応し、または約800から900mgのヒト投与量に対応する。
【0207】
驚くべき事に、2つの多い方の投与量では、投与の最初の2日間において、溶媒よりも低い閾値となる結果になった。120mg/m
2の群は、評価期間中の全ての時点において、溶媒に対してほぼ等しいか、または劣っていた。900mg/m
2の群が3日目において有効性を示したが、この結果は、投与中止から2日後に、この群における全ての動物の安楽死を余儀なくさせる顕著な毒性が伴うものであった。
【0208】
実施例2
関節炎痛のラットモデルにおけるゾレドロン酸の経口投与の効果
方法
関節炎痛におけるゾレドロン酸の経口投与の効果を、関節炎痛のラットの完全フロイントアジュバント(CFA)モデルにおいて調べた。このモデルでは、関節炎痛を発達させるために、左後足の中へ75μL容積の100%完全フロイントアジュバント(CFA)を注入し、10から14日の期間において続けた。動物には、CFA注入処置の最初の3日間において、溶媒(コントロール)、ゾレドロン酸54mg/m
2(もしくは9mg/kg)、または、ゾレドロン酸360mg/m
2(もしくは60mg/kg)を、3つに等分した毎日の投与量において分けて経口投与した。薬剤は蒸留水に溶解させ、毎日新しく調製した。動物は、投与前には絶食させておいた。
【0209】
溶媒および薬剤治療動物における関節炎痛(機械的痛覚過敏)は、デジタルランダル−セリット(digital Randall−Selitto)デバイス(dRS;IITC Life Sciences,Woodland Hills,CA)を使用して、CFA注入処置後の14日目において評価した。動物は、試験に用いる後肢を残して、拘束スリングに留めて配置した。足の圧縮の閾値は、第3および第4中足骨の間に配置されたドーム状の先端を用いて、後足の底面への圧力増加を適用することにより測定された。圧力は、徐々に、約10秒間にわたって適用された。測定は、発声、もがきまたは撤退の、初めに観測された侵害防御行動から得られた。動物への損傷を防ぐために、300gのカットオフ値が使用された。
【0210】
同側の(CFA注入側の)足における関節炎痛の回復は次の式に従って計算した。
%回復=(同側の薬剤閾値−同側の溶媒閾値)/(反対側の溶媒閾値−同側の溶媒閾値)×100
【0211】
実験は、1群当たり7から10の動物を使用して行った。
【0212】
結果
ゾレドロン酸の経口投与は、溶媒と比較して、関節炎痛の閾値を有意に改善していた。
図2Aおよび
図2Bに示すように、ゾレドロン酸の経口投与は、投与量に応じた関節炎痛の回復をもたらした。54mg/m
2の群においては33%の回復が観察され、360mg/m
2の群においては54%の回復が観察された。現在のFDAガイドラインの下では、ヒト成人の基準体表面積は、1.62m
2である。従って、ラットにおける54mg/m
2は約87mgの示唆されたヒト投与量と同等であり、ラットにおける360mg/m
2は約583mgの示唆されたヒト投与量と同等である。
【0213】
実施例3
ゾレドロン酸の経口投与を用いた複合性局所疼痛症候群の治療
ゾレドロン酸の経口投与の効果を、複合性局所疼痛症候群(CRPS)のラット脛骨骨折モデルにおいて調べた。CRPSは、Guo TZら(Pain.2004;108:95−107)によって開示されているように、ラットの右遠位脛骨を破砕し骨折した後足を4週間において型に入れる(ギブスをする)ことにより、ラットに誘導した。この動物モデルは、ヒトのCRPS患者において観察される扇動外傷、自然病歴、徴候、症状および病理学的変化を再現することが示されている(Kingery WS et al.,Pain.2003;104:75−84)。
【0214】
骨折および型入れの日において開始し、動物に、溶媒(コントロール)またはゾレドロン酸のいずれかを、28日間にわたり18mg/m
2/日(3mg/kg/日)の投与量において、経口投与した。薬剤は蒸留水に溶解させ、胃管栄養法により投与した。動物は、投与前4時間および投与後2時間において絶食させた。28日の期間の最後において、型を取り外し、次の日において、ラットを、後足の疼痛、浮腫および暖気について試験した。
【0215】
疼痛評価
痛覚過敏および体重負荷の測定によって、疼痛を評価した。
【0216】
痛覚過敏を評価するために、アップダウン・フォンフレイテストのパラダイムを使用した。ラットを、ワイヤーメッシュ底を有する透明なプラスチックシリンダー(直径20cm)中に配置し、15分間順応させた。0.41gから15.14gの剛性の範囲の8つの一連のフォンフレイヘアの1つを用いて、足を試験した。フォンフレイヘアは、円環のパッドを避けるように気を付けておよそミッドソールにおける後足底皮膚に対して適用された。ファイバーを、それがわずかに曲がり、その後その位置において6秒間揺さぶられるまで、押し当てた。刺激は、数秒の間隔において当てられた。ファイバーからの後足撤退は、肯定的な反応であったと考えられた。最初のファイバー提示圧は2.1gであり、50%の閾値のすぐ近くにおいて6つの反応を生じるように、ディクソンのアップダウン法に従って当該ファイバーを当てた。刺激は、数秒の間隔において当てられた。
【0217】
後足体重負荷、疼痛の体位性影響を測定するために、インキャパシタンスデバイス(IITC Inc.Life Sciences Woodland,CA,USA)を使用した。別々の金属スケール板上に後足を静止させた状態で、装置にわたり、ラットを垂直配置に手動で保持し、ラットの全体重を後足上に支持させた。それぞれの測定の持続時間は6秒であり、10連続での測定を60秒間隔で行った。(最高のものと最低のものを除く)8つの測定値を、両側後足体重負荷値を算出するために、平均化した。体重負荷データは、右(骨折)と左との間の後足体重負荷値の比率((2R/(R+L))×100%)として分析した。
【0218】
浮腫評価
背側−腹側の後足厚さを判定するために、レーザーセンサ技術を使用した。基線の試験の前に、第3中足骨の中間点を超えた背側皮膚上において、両側後足に2から3mmスポットの入れ墨を入れた。レーザー測定では、それぞれのラットにイソフルランで簡単に麻酔をし、その後、レーザー下のテーブル上部上において後足が静止されるように垂直に保持した。足関節の上部に適用される小さな金属ロッドを用いて、足をテーブル上部に平らに穏やかに保持した。光学三角測量を利用し、測距センサを備えるレーザーを使用して、テーブル上部までの距離および入れ墨箇所における後足の上部までの距離を測定し、当該距離を、背側−腹側の足の厚さを算出するために使用した。この実験において使用された測定センサデバイス(4381 Precicura,Limab,Goteborg,Sweden)は、0.01mmの分解能を備える200mmの測定範囲を有している。
【0219】
後足温度測定
後足の温度は、足の皮膚に対して適用される細線熱電対(Omega,Stanford,CT,USA)を使用して測定した。後足当たり6箇所を試験した。それぞれの後足での6測定値は、平均温度として平均化された。
【0220】
結果
図3に示すように、ゾレドロン酸の経口投与での治療は、溶媒で処置された動物と比較すると、疼痛反転させ、体重負荷を回復し、および浮腫を防止した。
【0221】
図4に示すように、右(骨折)後足におけるフォンフレイでの疼痛の閾値は、溶媒で処置された動物における反対側(通常)後足に対して、72%減少していた。ゾレドロン酸治療は、溶媒処置と比較して、骨折で誘発される疼痛を77%反転させた。
【0222】
図5に示すように、体重負荷、疼痛の体位性影響における減少は、ゾレドロン酸治療群と比較して、溶媒処置群では顕著に大きかった。骨折後肢における体重負荷は、溶媒処置群において、通常の55%に減少していた。ゾレドロン酸治療は、溶媒処置と比較して、後肢体重負荷は有意に回復していた(通常の86%)。
【0223】
図6に示すように、浮腫の発達を反映する、後足厚さの予想される増加は、ゾレドロン酸治療群と比較して、溶媒処置群において大きくなっていた。ゾレドロン酸治療は、溶媒処置に対して60%後足浮腫を減少させていた。
【0224】
ゾレドロン酸は、溶媒処置に対して5%後足暖気を減少させた。
【0225】
上記の実験における毎日の投与量は、18mg/m
2/日であった。現在のFDAガイドラインの下では、ヒト成人の基準体表面積は、1.62m
2である。従って、18mg/m
2の毎日の投与量は、約500から560mg/m
2の毎月の投与量に対応し、または約800から900mgのヒト投与量に対応する。
【0226】
実施例6
ゾレドロン酸の二ナトリウム塩の溶解度
ゾレドロン酸およびゾレドロン酸二ナトリウム四水和物の水溶解度を測定した。試験化合物の1グラムをビーカー中で測定した。その後、脱塩水(pH5.5)を当該試験化合物へと少量ずつ添加し、当該混合物に超音波処理を適用した。完全に溶解するまで、当該手順を続けた。目視できる物質が無くなり透明な溶液が存在した時に、完全溶解に達したと判定した。当該完全溶解に達するために必要とされる水の体積を、100mL当たりのグラムにおいて表される溶解度の値を算出するために使用した。当該手順は、それぞれの化合物において行われた。
【0227】
結果
図7に示すように、ゾレドロン酸二ナトリウム四水和物の水溶解度は、ゾレドロン酸の溶解度の約50倍である。ゾレドロン酸二ナトリウム四水和物は、ゾレドロン酸における、僅か0.25g/100mLの溶解度と比較して、12.5g/100mLの溶解度を有している。
【0228】
実施例7
ゾレドロン酸およびゾレドロン酸二ナトリウムの経口投与のバイオアベイラビリティー
純粋なゾレドロン酸またはゾレドロン酸の二ナトリウム塩(ゾレドロン酸二ナトリウム四水和物)のいずれかを含む錠剤が製造された。両タイプの錠剤は、錠剤当たり50mgのゾレドロン酸当量を有した。酸と二ナトリウム塩との間の分子量の差を考慮して調製された量で同一の賦形剤が両タイプの錠剤で用いられた。
【0229】
ゾレドロ酸二ナトリウムの形態(グループ1)または純粋なゾレドロン酸の形態(グリープ2)いずれかで150mgのゾレドロン酸当量を有する錠剤をビーグルイヌに経口的投与した。各動物は、3つの50mg当量の錠剤(全150mg)が与えられ、それらは一緒に投与された。動物の下の裏に錠剤を置く前に、動物の口腔を水で湿らせた。動物を投与前後で絶食させた。動物は、投与の日で生後6ヶ月から9ヶ月で6から10kgの重量だった。1グループ当たり3匹のイヌだった。
【0230】
ゾレドロン酸の血漿濃度の測定のための投与後、様々なポイントで頸静脈の静脈穿刺によって各動物から連続血液サンプルを採取した。抗凝固剤としてK
2EDTAを含む冷却試験管に血液試料を集めた。次いで、試料を血漿導出のために10分間、+4℃、約3000rpmで遠心分離した。ゾレドロン酸の血漿濃度は、LC/MS/MS法を用いて測定した。
【0231】
結果
各グループのイヌにおけるゾレドロン酸の平均血漿濃度は、表1にまとめられ、
図8に示される。ゾレドロン酸の検知可能な血漿濃度は、全48時間観察され、測定された。
【表1】
【0232】
ゾレドロン酸二ナトリウムは、純粋ゾレドロン酸よりも非常に高いゾレドロン酸の血漿濃度を生成し、塩形態で改善された経口吸収を示した。ピーク血漿濃度(C
最大)を用いて測定すると、二ナトリウム塩は、純粋ゾレドロン酸と比べてバイオアベイラビリティーにおいて事実上119%且つ重量調整で74%の増量をもたらした。血漿濃度曲線(AUC
0−∞)下面積を使用して測定すると、バイオアベイラビリティーは、事実上および重量調整基準でそれぞれ、二ナトリウム塩が純粋ゾレドロン酸よりも84%および46%大きくなった。ニナトリム塩の平均AUC
0−∞は4073ng・時間/mLであり、二酸の平均AUC
0−∞は2217ng・時間/mLであった。AUC
0−∞は、用量に比例することが見出された。こうして、試験されたイヌと同様のビーグルイヌについては、約3mgから約4mgの二ナトリウム塩では約100ng・時間/mLのAUC
0−∞をもたらすことが期待され、約7mgから約8mgの二ナトリウム塩では約200ng・時間/mLのAUC
0−∞をもたらすことが期待されるであろう。
【0233】
実施例8
錠剤は、遊離酸または二ナトリウム塩の形態のゾレドロン酸を同じ賦形剤と配合することにより調製された。より多くの活性剤の量を含む剤形にとって、約100mgに錠剤の重量を維持するために賦形剤の量は比例して低減される。配合後、材料は様々な圧力で圧縮され、その後フィルムコーティングされる。得られた錠剤は、Dr.Schleuniger Pharmatron 8M錠剤硬度テスターを用いて硬度がテストされた。その結果を表2および
図9に示す。
【表2】
【0234】
関節痛、骨髄病変、および骨関節炎に関連するいくつかの実施形態は、臨床研究からのデータを分析した結果として考えられた。この研究の結果のいくつかは、Ann Rheum Dis 2012; 71:1322−1328に記載されているLaslettらによって報告された。以下に報告された記述およびデータの一部は、本出願を出願する前に公開されていなかった。臨床的膝関節症および膝骨病変(BML)を有する52人の患者を無作為化して、静脈内ゾレドロン酸(5mg)またはプラセボを二重盲検法で投与した。全ての患者は、磁気共鳴映像法(MRI)で罹患した膝に少なくとも1つの骨髄病変(BML)を有していなければならなかった。骨関節炎研究協会(OARSI)アトラスに準拠して採点された関節狭窄(JSN)の決定のために、すべての患者について膝のX線写真を撮った。患者は、関節腔の狭窄(OARSIグレード0)、またはより大きい程度の関節腔の狭窄(OARSIグレード1およびグレード2)のいずれかも有していなかった。26人の患者をゾレドロン酸(それぞれOARSIグレード0、1、および2で8、6、および12)で治療した。26人の患者がプラセボを受けた(それぞれOARSIグレード0、1および2で8、8および10)。
【0235】
痛みを示さない0および極端な痛みを表す100での100mmの視覚的アナログスケール(VAS)を用いて、ベースラインおよび3ヶ月の時点で疼痛強度を評価した。ベースラインから3ヶ月までの疼痛強度の変化を計算した。
【0236】
ゾレドロン酸治療では、関節腔狭窄のない患者(OARSIグレード0)ではプラセボと比較して疼痛が有意に減少したが、関節腔狭窄患者(OARSIグレード1〜2)ではそうではなかった。表3および
図10に示すように、OARSIグレード0群のプラセボと比較して、平均VASスコアは15mmだけ減少したが、OARSIグレード1〜2の患者でのプラセボと比較して僅か0.28だけであった。
【0237】
ゾレドロン酸群では、3ヶ月の時点での平均VASスコアは、OARSIグレード0および1の患者ではそれぞれ約25mmおよび21mmだけベースラインから減少したが、OARSIグレード2の患者では僅か9mmだけ減少した(
図11)。
【表3】
【0238】
ゾレドロン酸治療では、ベースラインVAS疼痛強度スコアが50mm以上の患者ではプラセボと比較して疼痛が有意に減少したが、ベースラインVASスコアが50mm未満の患者ではそうではなかった。表4に示すように、平均VASスコアは、ベースラインVAS≧50mmを有する患者においてプラセボと比較して9mm減少したが、ベースラインVAS<50mmを有する患者においてプラセボと比較して0.6だけ減少した。
【表4】
【0239】
表5に要約され、および
図12に示されるように、ベースラインVAS≧50mmの患者で疼痛減少がより大きく、OARSIグレード0関節腔狭窄患者では疼痛減少がさらにより大きく、ベースラインVAS≧50mmおよびOARSIグレード0関節狭窄患者では疼痛減少が最大であった。
【表5】
【0240】
BMLは、プロトン密度加重脂肪飽和MR画像を用いて評価した。Osirisソフトウェア(University of Geneva、Geneva、Switzerland)を用いてBMLを評価した。最大サイズは、各病変の最大面積に適用されたソフトウェアカーソルを用いてmm
2単位で測定した。同じ部位に複数の病変が存在する場合には、最もスコアの高い病変が用いられた。各患者には、4つの部位(内側脛骨、内側大腿、外側脛骨および外側大腿部位)の各々でBMLスコア(mm
2)が得られ、これらを合計して総BMLスコア(mm
2)を作成した。ベースラインから6ヶ月までのBMLの総面積の変化を計算した。
【0241】
ゾレドロン酸治療により、BMLのサイズが縮小された。
図13および表6に示すように、平均BML面積は、OARSIグレード0グループのプラセボと比較して約190mm
2減少したが、OARSIグレード1〜2の患者でのプラセボと比較して約33mm
2だけ減少した。
【表6-1】
【0242】
実施例10
方法
慢性腰痛(LBP)患者の静脈内プラセボ注入およびMRI上のモディク変化と比較して、5mgのZAの単回静脈内注入の有効性を評価するための研究を行った。この研究は、腰痛(LBP)患者の二重盲検ランダム化プラセボ対照臨床試験であった。患者は、少なくとも3ヶ月間腰の症状、10cm視覚アナログスケール(VAS)上で少なくとも6(6)のLBP、オスウェストリー障害インデックス(ODI)が少なくとも30%、および入院前の最長6ヶ月以内に行われたMRIのM1、混合M1/2またはM2タイプ変化があった場合、患者をこの研究に含めた。
【0243】
患者が、40ml/分未満の推定糸球体濾過率(eGFR)として定義されるクレアチニンクリアランスの減少を伴う腎障害、低カルシウム血症、ゾレドロン酸または他のビスホスホネートまたは注入製品の成分に対する既知の過敏症、警告の存在、神経根の絞扼または早期リタイアの意欲を有する場合、この研究から患者を除外した。また、妊娠可能性のある閉経前女性も除外した。カルシウムおよびクレアチニンの血清濃度を評価するために、注入前に血液サンプルを採取した。臨床検査には、腰の柔軟性、腱の徴候、および運動および感覚検査の病歴および臨床評価が含まれた。
【0244】
適格性の確認後、患者を無作為化してゾレドロン酸(n=20)5mgまたはプラセボ(n=20)として生理食塩水100mlを15分間にわたり1回静脈内に注入した。併用薬物および入院の使用に関する情報が記録された。ベースライン、1ヶ月および1年の時点で、安全性、炎症性メディエーターおよび骨代謝回転マーカーの評価のために血液サンプルを採取した。
【0245】
臨床的評価を、入院(スクリーニング来院)前の14日間、およびフォローアップ来院を、注入後1ヶ月および1年の時点で行った。主な結果は、VAS上のLBPの強度の変化であった。副次的結果には、脚の痛みの強さ、ODI、RAND−36で評価された健康関連のQOL、患者が報告した病気休暇および腰部の柔軟性が含まれた。これらの結果指標は、ベースライン時および各フォローアップ時に評価された。腰部の柔軟性は、フィンガー・ツー・フロアおよび体幹側の曲げ尺度(cm単位)を使用して評価した。20%の相対的改善を受けた患者の割合、主要結果でVASスコアが40以下になる患者の割合、患者の受け入れ可能な症状状態(PASS)も評価した。フォローアップ来院中に鎮痛剤の使用について質問された。
【0246】
結果
ゾレドロン酸治療は、プラセボ治療と比較して1ヶ月の時点でLBP強度のより大きい改善をもたらした。さらに、ゾレドロン酸を投与された患者は、プラセボグループよりも1年の時点でNSAIDの使用頻度が有意に低いことが報告された。全体的に、評価されたパラメーターの大部分における改善は、フォローアップ期間全体に渡ってゾレドロン酸グループにおいてより大きかった。
【0247】
ベースライン時の試験参加者の臨床的特徴を表6に示す。平均LBP持続時間は293日であり、初期LBP強度はVAS6.7であり、脚部痛はVAS2.9であり、ODIスコアは32%であった。ZAグループの19人の患者とプラセボグループの18人の患者はM1/2病変を有していた。モディク変化は、L4/5またはL5/S1に最も共通であった(70%)。ゾレドロン酸グループとプラセボグループは、ベースライン時のすべての患者の人口統計学的特性および背景特性に関して類似していた(表6)。
【0248】
主要結果における治療群間の平均差(MD)、LBPの強度における治療グループの間の平均差(MD)は、1ヵ月の時点でゾレドロン酸に有意に優位であった(MD1.4;95%CI 0.01〜2.9)が、1年の時点では有意差は認められなかった(MD 0.7;95%CI −1.0〜2.4;表7)。LBPおよびPASSの強度の少なくとも20%の改善を示す患者の割合は、1ヶ月の時点でのゾレドロン酸治療に優位であった:ゾレドロン酸55%対プラセボ25%(p=0.105)およびゾレドロン酸50%対プラセボ20%(p=0.096)。
【0249】
ゾレドロン酸で治療された患者の場合、疼痛強度の減少は、表9に示すベースライン疼痛強度がより高い患者においてより大きかった。ベースラインからの疼痛の平均減少は、ベースライン疼痛強度<6の患者の僅か0.1の減少と比較して、ベースライン疼痛強度≧7未満の患者について3.4であった。
【0250】
副次的結果のうち、ODIの改善は、1ヶ月の時点でゾレドロン酸に優位であり、グループ間の差は6.0%(95%CI −0.6〜13)であったが、1年の時点ではそうではなかった(表7)。同様に、側弯曲(右と左)はゾレドロン酸治療を1ヵ月の時点では優位であったが1年の時点ではそうではなかった(表7)。合計RAND−36、ならびにRAND−36の身体的および精神的要素の変化を表8に示す。
【0251】
ベースライン時には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の自己投与での治療グループ間での差は認められなかったが、1年の時点では、NSAIDを使用したZAグループの患者の僅か20%だけなのに対し、プラセボグループでは60%であった。
【表6-2】
【表7-1】
【表7-2】
【表8】
【表9】
【0252】
実施例11
【化12】
1,3−ビス(2−メトキシ−2−オキソエチル)−1H−イミダゾール−3−イウムクロライド(9)
1−(トリメチルシリル)−1H−イミダゾール(8;25.0mL、169.3mmol)に、メチルクロロアセテート(2;29.8mL、338.6mmol、2.0当量)を滴下した。混合物を60℃で24時間加熱した。混合物を室温に冷却し、Et
2O(3×500mL)で洗浄し、真空中で乾燥させて9(41.97g、168.8mmol、99.7%)を白色固体として得た。
【0253】
1,3−ビス(カルボキシメチル)1H−イミダゾール−3−イウムクロライド(10)
1,3−ビス(2−メトキシ−2−オキソエチル)−1H−イミダゾール−3−イウムクロライド(9;41.00g、164.88mmol、1当量)に37%aq.HCl(30.03mL、362.74mmol、2.2当量)を加えた。混合物を還流下で0.5時間撹拌した。混合物を濃縮し、残った固体をアセトン(2×200mL)およびEt
2O(3×200mL)で洗浄した。真空中で乾燥させると、10(31.89g、144.55mmol、87.7%)が白色固体として得られた。
【0254】
化合物1:化合物10を等モル量の亜リン酸と、続いて等モル量の三塩化リンおよび過剰の水と反応させて化合物1を生成させ、これをエタノールから沈殿させる。
【0255】
化合物2:1,3−ビス(カルボキシメチル)−1H−イミダゾール−3−イウムクロライド(10、2.00g、9mmol、1.0当量)およびH
3PO
3(7.37g、90mmol、10当量)をトルエン(10mL)に溶解し、70℃に加熱した。反応混合物をこの温度で20分間撹拌した後、PCI
3(16mL、180mmol、20当量)を30分以内に添加した。次いで、反応混合物を95℃に加熱し、この温度で2時間撹拌した。次に、aq.HCl(30mL、37%HClおよび5mLH
2O)を添加した。反応混合物を100℃に加熱し、この温度で7時間、室温で2日間攪拌し、次いで濾過した。濾液を氷浴で冷却し、無水EtOH(90mL)に45分以内に加えた。得られた懸濁溶液を室温で1時間撹拌した後、固体を濾別した。フィルターケーキ(46−1)を単離し、2D−NMR分光法および質量分析法(m/z=477)によって分析した。濾液を真空で濃縮して残渣46−2を得た。この残留物500mgをaq.NaOH(3.5mLのH
2O中150mg)で処理し、これにEtOH(7mL)を加えた。一晩放置した後、液体をデカントし、得られた固体(46−M4)をNMRおよび質量分析法で分析した(m/z=477)。
【0256】
以下の実施形態は、特に意図される。
(実施形態1)
炎症性疼痛を緩和する方法であって、
ゾレドロン酸を含有する経口剤形を、それを必要とする哺乳動物へ投与することを含み、
前記哺乳動物は、当該哺乳動物の体表面積に基づき、約800mg/m
2以下であるゾレドロン酸の月毎の総投与量を受ける、方法。
(実施形態2)
前記哺乳動物は、約30mg/m
2から約700mg/m
2であるゾレドロン酸の月毎の総投与量を受けるヒトである、実施形態1に記載の方法。
(実施形態3)
前記月毎の総投与量は、4回または5回の週毎の投与量において投与される、実施形態2に記載の方法。
(実施形態4)
前記月毎の総投与量は、28回から31回の日毎の投与量において投与される、実施形態2に記載の方法。
(実施形態5)
前記月毎の総投与量は、その月の間で5回から10回の単位毎の投与量において投与される、実施形態2に記載の方法。
(実施形態6)
前記哺乳動物は、約10mgから約300mgであるゾレドロン酸の週毎の総投与量を受けるヒトである、実施形態1に記載の方法。
(実施形態7)
前記週毎の総投与量は1回の投与量であり、週に1度投与される、実施形態6に記載の方法。
(実施形態8)
前記週毎の総投与量は、その週の間で2回から7回の単位毎の投与量において投与される、実施形態6に記載の方法。
(実施形態9)
前記哺乳動物は、約10mgから約150mgであるゾレドロン酸の週毎の総投与量を受けるヒトである、実施形態1に記載の方法。
(実施形態10)
前記哺乳動物は、前記剤形の投与後、3時間を経過してから有意な疼痛の緩和を経験する、実施形態1〜9のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態11)
前記哺乳動物は、前記剤形の投与後、約3時間から約24時間の少なくとも1部の時間の間において、有意な疼痛の緩和を経験する、実施形態10に記載の方法。
(実施形態12)
前記哺乳動物は、前記剤形の投与後、約3時間から約3週間の少なくとも1部の時間の間において、有意な疼痛の緩和を経験する、実施形態10に記載の方法。
(実施形態13)
炎症性疼痛を緩和する方法であって、
ゾレドロン酸を含有する経口剤形を、それを必要とする哺乳動物へ投与することを含み、
前記経口剤形は、前記哺乳動物の体表面積に基づき、約10mg/m
2から約20mg/m
2のゾレドロン酸を含有する、方法。
(実施形態14)
前記経口剤形は、前記哺乳動物の体表面積に基づき、約15mg/m
2から約20mg/m
2のゾレドロン酸を含有する、実施形態13に記載の方法。
(実施形態15)
炎症性疼痛を緩和する方法であって、
それを必要とする哺乳動物に、当該哺乳動物の体表面積に基づき、1ヶ月当たり約300mg/m
2から約600mg/m
2のゾレドロン酸を、経口投与することを含む、方法。
(実施形態16)
前記哺乳動物に、当該哺乳動物の体表面積に基づき、1ヶ月当たり約450mg/m
2から約600mg/m
2のゾレドロン酸を経口投与することを含む、実施形態15に記載の方法。
(実施形態17)
前記哺乳動物は骨転移を患っていない、実施形態1〜16のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態18)
前記哺乳動物は癌を患っていない、実施形態1〜17のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態19)
前記ゾレドロン酸は、ゾレドロン酸のジアニオンの塩として投与される、実施形態1〜18のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態20)
関節炎に関連する疼痛を緩和する方法であって、
ゾレドロン酸を含有する経口剤形を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態21)
前記ヒトは、約40mgから約2000mgであるゾレドロン酸の月毎の総投与量を受ける、実施形態20に記載の方法。
(実施形態22)
前記月毎の総投与量は、4回または5回の週毎の投与量において投与される、実施形態21に記載の方法。
(実施形態23)
前記月毎の総投与量は、28回から31回の日毎の投与量において投与される、実施形態21に記載の方法。
(実施形態24)
前記月毎の総投与量は、その月の間で5回から10回の単位毎の投与量において投与される、実施形態21に記載の方法。
(実施形態25)
前記ヒトは、約100mgから約300mgであるゾレドロン酸の週毎の総投与量を受ける、実施形態20に記載の方法。
(実施形態26)
前記週毎の総投与量は1回の投与量であり、週に1度投与される、実施形態25に記載の方法。
(実施形態27)
前記週毎の総投与量は、その週の間で2回から7回の単位毎の投与量において投与される、実施形態25に記載の方法。
(実施形態28)
前記ヒトは、約10mgから約100mgであるゾレドロン酸の週毎の総投与量を受ける、実施形態20に記載の方法。
(実施形態29)
前記ヒトは、前記剤形の投与後、3時間以降に有意な疼痛の緩和を経験する、実施形態20〜28のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態30)
前記ヒトは、前記剤形の投与後、約3時間から約24時間の少なくとも1部の時間の間において、有意な疼痛の緩和を経験する、実施形態29に記載の方法。
(実施形態31)
前記ヒトは、前記剤形の投与後、約3時間から約3週間の少なくとも1部の時間の間において、有意な疼痛の緩和を経験する、実施形態29に記載の方法。
(実施形態32)
前記剤形は、前記ヒトの体表面積に基づき、約10mg/m
2から約20mg/m
2のゾレドロン酸を含有する、実施形態20〜31のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態33)
前記剤形は、前記ヒトの体表面積に基づき、約15mg/m
2から約20mg/m
2のゾレドロン酸を含有する、実施形態32に記載の方法。
(実施形態34)
前記ヒトの体表面積に基づき、1ヶ月当たり約50mg/m
2から約200mg/m
2のゾレドロン酸が経口投与される、実施形態20〜33のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態35)
前記剤形は、前記ヒトの体表面積に基づき、約80mg/m
2から約150mg/m
2のゾレドロン酸を含有する、実施形態20〜31のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態36)
前記ヒトの体表面積に基づき、1ヶ月当たり約300mg/m
2から約1000mg/m
2のゾレドロン酸が経口投与される、実施形態35に記載の方法。
(実施形態37)
前記ヒトは骨転移を患っていない、実施形態20〜36のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態38)
前記ヒトは癌を患っていない、実施形態20〜37のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態39)
前記ゾレドロン酸は二ナトリウム塩形態である、実施形態1〜38のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態40)
ゾレドロン酸を含み、
剤形におけるゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは、約0.01%から約4%である、経口剤形。
(実施形態41)
約10mgから約300mgのゾレドロン酸を含有する、実施形態40に記載の経口剤形。
(実施形態42)
約10mgから約50mgのゾレドロン酸を含有する、実施形態40に記載の経口剤形。
(実施形態43)
前記剤形におけるゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは、約0.1%から約2%である、実施形態40〜42のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態44)
実施形態40に記載の経口剤形の複数のユニットを含む、医薬製品。
(実施形態45)
前記経口剤形のそれぞれのユニットは、約1mgから約50mgのゾレドロン酸を含有する、実施形態44に記載の医薬製品。
(実施形態46)
約1ヶ月間において合計で約28mgから約1600mg投与されるゾレドロン酸のための、前記経口剤形の28、29、30または31ユニットを含む、実施形態45に記載の医薬製品。
(実施形態47)
約3ヶ月間において合計で約85mgから約4800mg投与されるゾレドロン酸のための、前記経口剤形の85から95ユニットを含む、実施形態45に記載の医薬製品。
(実施形態48)
約6ヶ月間において合計で約170mgから約10000mg投与されるゾレドロン酸のための、前記経口剤形の170から200ユニットを含む、実施形態45に記載の医薬製品。
(実施形態49)
約1年間において合計で約350mgから約19000mg投与されるゾレドロン酸のための、前記経口剤形の350から380ユニットを含む、実施形態45に記載の医薬製品。
(実施形態50)
前記経口剤形のそれぞれのユニットは、約10mgから約300mgを含有する、実施形態44に記載の医薬製品。
(実施形態51)
約1ヶ月間の期間内で合計で約40mgから約1500mg投与されるゾレドロン酸のための、前記経口剤形の4または5ユニットを含む、実施形態50に記載の医薬製品。
(実施形態52)
約2ヶ月間において合計で約80mgから約2700mg投与されるゾレドロン酸のための、前記経口剤形の8または9ユニットを含む、実施形態50に記載の医薬製品。
(実施形態53)
約3ヶ月間において合計で約120mgから約4200mg投与されるゾレドロン酸のための、前記経口剤形の12、13または14ユニットを含む、実施形態50に記載の医薬製品。
(実施形態54)
約6ヶ月間において合計で約220mgから約9000mg投与されるゾレドロン酸のための、前記経口剤形の22から30ユニットを含む、実施形態50に記載の医薬製品。
(実施形態55)
約1年間において合計で約450mgから約18000mg投与されるゾレドロン酸のための、前記経口剤形の45から60ユニットを含む、実施形態50に記載の医薬製品。
(実施形態56)
前記経口剤形の1から10ユニットを含み、
前記製品は、約200mgから約2000mgのゾレドロン酸を含有する、実施形態44に記載の医薬製品。
(実施形態57)
前記ゾレドロン酸は、ナトリウム塩の形態である、実施形態40〜43のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態58)
前記ゾレドロン酸は、1%(w/v)より大きい水溶解度を有する形態である、実施形態40〜43または57のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態59)
前記ゾレドロン酸は、約5%(w/v)から約50%(w/v)の水溶解度を有する形態である、実施形態40〜43、57または58のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態60)
ゾレドロン酸および賦形剤を含み、
前記ゾレドロン酸は、1%(w/v)より大きい水溶解度を有する形態である、経口剤形。
(実施形態61)
前記ゾレドロン酸は、約5%(w/v)から約50%(w/v)の水溶解度を有する形態である、実施形態60に記載の経口剤形。
(実施形態62)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
ゾレドロン酸を含有する経口剤形を、それを必要とする哺乳動物へ投与することを含む、方法。
(実施形態63)
前記哺乳動物は、1ヶ月以内の期間において約30mg/m
2から約700mg/m
2であるゾレドロン酸の量を受けるヒトである、実施形態62に記載の方法。
(実施形態64)
4回または5回の週毎の投与量が、1ヶ月以内の期間において投与される、実施形態63に記載の方法。
(実施形態65)
28回から31回の日毎の投与量が、1ヶ月以内の期間において投与される、実施形態63に記載の方法。
(実施形態66)
5から10の単位の投与量が、1ヶ月以内の期間において投与される、実施形態63に記載の方法。
(実施形態67)
約30mg/m
2から約700mg/m
2のゾレドロン酸が、1ヶ月のみの間において投与される、実施形態63に記載の方法。
(実施形態68)
約30mg/m
2から約700mg/m
2のゾレドロン酸が、2ヶ月以上の間連続して、1ヶ月以内の期間において投与される、実施形態63に記載の方法。
(実施形態69)
前記哺乳動物は、毎日、約10mg/m
2から約30mg/m
2のゾレドロン酸を受ける、実施形態62に記載の方法。
(実施形態70)
前記哺乳動物は、約10mgから約300mgであるゾレドロン酸の週毎の総投与量を受けるヒトである、実施形態62に記載の方法。
(実施形態71)
前記週毎の総投与量は、1回の投与量であり、週に1度投与される、実施形態70に記載の方法。
(実施形態72)
前記週毎の総投与量は、その週の間で2回から7回の単位毎の投与量において投与される、実施形態70に記載の方法。
(実施形態73)
前記複合性局所疼痛症候群は、複合性局所疼痛症候群I型である、実施形態62〜72のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態74)
前記複合性局所疼痛症候群は、複合性局所疼痛症候群II型である、実施形態62〜72のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態75)
前記ゾレドロン酸は塩形態である、実施形態62〜74のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態76)
前記剤形は、前記哺乳動物の体表面積に基づき、約10mg/m
2から約20mg/m
2のゾレドロン酸を含有する、実施形態62〜75のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態77)
前記剤形は、前記哺乳動物の体表面積に基づき、約15mg/m
2から約20mg/m
2のゾレドロン酸を含有する、実施形態76に記載の方法。
(実施形態78)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
パミドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態79)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
ネリドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態80)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
オルパドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態81)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
アレンドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態82)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
インカドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態83)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
イバンドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態84)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
リセドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態85)
疼痛を治療する方法であって、
パミドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態86)
疼痛を治療する方法であって、
ネリドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態87)
疼痛を治療する方法であって、
オルパドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態88)
疼痛を治療する方法であって、
アレンドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態89)
疼痛を治療する方法であって、
インカドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態90)
疼痛を治療する方法であって、
イバンドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態91)
疼痛を治療する方法であって、
リセドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態92)
関節炎痛を治療する方法であって、
パミドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態93)
関節炎痛を治療する方法であって、
ネリドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態94)
関節炎痛を治療する方法であって、
オルパドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態95)
関節炎痛を治療する方法であって、
アレンドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態96)
関節炎痛を治療する方法であって、
インカドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態97)
関節炎痛を治療する方法であって、
イバンドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態98)
関節炎痛を治療する方法であって、
リセドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態99)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
パミドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態100)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
ネリドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態101)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
オルパドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態102)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
アレンドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態103)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
インカドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態104)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
イバンドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態105)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
リセドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態106)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
エチドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態107)
疼痛を治療する方法であって、
エチドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態108)
関節炎痛を治療する方法であって、
エチドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態109)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
エチドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態110)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
クロドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態111)
疼痛を治療する方法であって、
クロドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態112)
関節炎痛を治療する方法であって、
クロドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態113)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
クロドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態114)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
チルドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態115)
疼痛を治療する方法であって、
チルドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態116)
関節炎痛を治療する方法であって、
チルドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態117)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
チルドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態118)
前記活性化合物は、経口投与される実施形態78から117のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態119)
前記活性化合物は、非経口投与される実施形態78から117のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態120)
二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を含む剤形を経口投与することを含む、ゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーを増強する方法。
(実施形態121)
前記二ナトリウム塩形態の前記ゾレドロン酸は、二酸形態のゾレドロン酸と比べて、前記剤形における任意のバイオアベイラビリティー増強剤によりもたらされた任意のバイオアベイラビリティーに対する増強を助長するバイオアベイラビリティーに対する増強をもたらす、実施形態120に記載の方法。
(実施形態122)
前記剤形は、実質的にバイオアベイラビリティー増強剤を含まない、実施形態120に記載の方法。
(実施形態123)
前記二ナトリウム塩形態の前記ゾレドロン酸は、前記二ナトリウム塩形態の前記ゾレドロン酸が投与されるごとに、哺乳動物に約4ng・時間/mLから約2000ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積をもたらすような量で哺乳動物に投与される、実施形態120に記載の方法。
(実施形態124)
前記二ナトリウム塩形態の前記ゾレドロン酸は、前記二ナトリウム塩形態の前記ゾレドロン酸が投与されるごとに、哺乳動物に約100ng・時間/mLから約2000ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積をもたらすような量で約3から約4週間の間隔で投与される、実施形態123に記載の方法。
(実施形態125)
前記二ナトリウム塩形態の前記ゾレドロン酸は、前記二ナトリウム形態の前記ゾレドロン酸が投与されるごとに、哺乳動物に約20ng・時間/mLから約700ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積をもたらすような量で、毎週、または月に3から5回投与される、実施形態123に記載の方法。
(実施形態126)
前記二ナトリウム塩形態の前記ゾレドロン酸は、前記二ナトリウム塩形態の前記ゾレドロン酸が投与されるごとに、哺乳動物に約4ng・時間/mLから約100ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積をもたらすような量で毎日投与される、実施形態123に記載の方法。
(実施形態127)
前記剤形は固体である、実施形態120に記載の方法。
(実施形態128)
ゾレドロン酸の前記バイオアベイラビリティーは、前記二酸形態のゾレドロン酸の投与と比べて少なくとも約20%改善される、実施形態120、121、122、123、124、125、126または127に記載の方法。
(実施形態129)
ゾレドロン酸の同じ血漿濃度を達成するために、モルベースで、前記二酸形態のゾレドロン酸が投与される量よりも少ない量の前記二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を投与することを更に含む、実施形態120、121、122、123、124、125、126、127または128に記載の方法。
(実施形態130)
ゾレドロン酸の同じ血漿濃度を達成するために、投与される前記二酸形態のゾレドロン酸の量と比べて、少なくとも約10モル%少ない量の二ナトリウム塩形態が投与される、実施形態129に記載の方法。
(実施形態131)
前記二ナトリウム塩形態は、モルベースで、約0.8n
dから約1.2n
dの値を有する量で投与され、
n
d=(b
a/b
d)(n
a)を満たし、
b
aは前記二酸形態の前記バイオアベイラビリティーであり、b
dは前記二ナトリウム塩形態の前記バイオアベイラビリティーであり、n
aは、ゾレドロン酸の同じ血漿濃度を達成するために投与される前記二酸形態のゾレドロン酸のモル数である、実施形態129に記載の方法。
(実施形態132)
前記二ナトリウム塩は、約n
dの値を有する量で投与される、実施形態131に記載の方法。
(実施形態133)
前記ゾレドロン酸は炎症状態を治療するために用いられる、実施形態120から132のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態134)
前記ゾレドロン酸は関節炎を治療するために用いられる、実施形態133に記載の方法。
(実施形態135)
前記ゾレドロン酸は複合性局所疼痛症候群を治療するために用いられる、実施形態133に記載の方法。
(実施形態136)
第1経口剤形が投与され、
第2経口剤形が投与され、
前記第1経口剤形に対して、前記第2経口剤形は、10×T
最大以上で投与され、T
最大は、前記第1経口剤形が最大血漿濃度である時間である、実施形態1から39、62から77および120から135のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態137)
二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸の哺乳動物でのバイオアベイラビリティーは、同じ剤形の二酸形態のゾレドロン酸のバイオアベイラビリティーより大きい、二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を含む、剤形。
(実施形態138)
前記二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を含む剤形であって、
前記剤形は、前記剤形が投与されるヒトに対して約4ng・時間/mLから約2000ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積を提供する前記二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸の量を含む、剤形。
(実施形態139)
前記剤形は、前記剤形が投与されるヒトに約100ng・時間/mLから約2000ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積をもたらす前記二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸の量を含む、実施形態138に記載の剤形。
(実施形態140)
前記剤形は、前記剤形が投与されるヒトに約20ng・時間/mLから約700ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積をもたらす前記二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸の量を含む、実施形態138に記載の剤形。
(実施形態141)
前記剤形は、前記剤形が投与されるヒトに約4ng・時間/mLから約100ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積をもたらす前記二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸の量を含む、実施形態138に記載の剤形。
(実施形態142)
二酸塩形態のゾレドロン酸を含む剤形であって、
前記二ナトリウム塩形態は、前記ゾレドロン酸が前記二酸形態であると仮定した場合に存在するよりもより少ないモル量で存在し、前記二ナトリウム塩形態の前記ゾレドロン酸は、前記剤形のより少ないモル量の前記二ナトリウム塩でも、哺乳動物の血漿まで送達されるゾレドロン酸の量を低減しない程度にまで、前記二酸形態の前記ゾレドロン酸と比べて改善されたバイオアベイラビリティーを有する、剤形。
(実施形態143)
前記剤形は、固体である、実施形態137、138、139、140、141または142に記載の剤形。
(実施形態144)
前記二酸ナトリウム塩形態のゾレドロン酸の前記バイオアベイラビリティーは、前記二酸形態のゾレドロン酸を含むそれ以外同一の剤形と比べて少なくとも約10%改善されている、実施形態142または143に記載の剤形。
(実施形態145)
前記ゾレドロン酸が前記二酸形態であると仮定した場合に存在する前記二酸形態のゾレドロン酸の量と比べて、少なくとも約20モル%低い前記二ナトリウム塩形態を含む、実施形態142、143または144に記載の剤形。
(実施形態146)
前記二ナトリウム塩形態は、モルベースで、約0.9n
dから約1.1n
dの値を有する量で存在し、
n
d=(b
a/b
d)(n
a)を満たし、
b
aは前記二酸形態の前記バイオアベイラビリティーであり、b
dは前記二ナトリウム塩形態の前記バイオアベイラビリティーであり、n
aは、前記ゾレドロン酸が前記二酸形態であると仮定した場合に存在する前記二酸形態のモル数である、実施形態142に記載の剤形。
(実施形態147)
前記二ナトリウム塩形態は、約n
dの値を有する量で投与される、実施形態146に記載の剤形。
(実施形態148)
一回だけ経口剤形が投与され、または、
第1経口剤形が投与され、前記第1経口剤形の後に第2経口剤形が投与され、
前記第2経口剤形は、前記第1経口剤形の最大疼痛緩和効果が達成される前に投与され、または前記第2経口剤形は、観察可能な疼痛緩和効果が達成される前に投与される、実施形態1から39、62から77および120から136のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態149)
前記第2経口剤形は、観察可能な疼痛緩和効果が達成される前に投与される、実施形態148に記載の方法。
(実施形態150)
第1経口剤形が投与され、その後に第2経口剤形が投与され、
前記第2経口剤形が、前記第1経口剤形の最大疼痛緩和効果が達成された後に投与され、且つ
前記第2経口剤形が、前記第1経口剤形からの疼痛緩和効果が観察可能な間に投与される、1から39、62から77および120から132のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態151)
前記第2経口剤形は、前記第1経口剤形が投与された後約24時間から約28日間投与される、実施形態148、149または150に記載の方法。
(実施形態152)
前記ヒトは、約30歳から約75歳である、実施形態20から39のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態153)
前記ヒトは、約1歳から約16歳である、実施形態20から39のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態154)
前記ヒトは、約80歳から約95歳である、実施形態20から39のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態155)
前記ヒトは、少なくとも2ヶ月間関節炎を患っている、実施形態20から39のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態156)
前記関節炎が、膝、肘、手首、肩、または腰に影響している、実施形態20から39のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態157)
ゾレドロン酸が投与される前記哺乳動物またはヒトが、前記ゾレドロン酸が投与される前に少なくとも1時間食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりしていない、実施形態1から44、62から133および144から156のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態158)
ゾレドロン酸が投与される前記哺乳動物またはヒトが、前記ゾレドロン酸が投与される前に少なくとも2時間食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりしていない、実施形態157に記載の方法。
(実施形態159)
ゾレドロン酸が投与される前記哺乳動物またはヒトが、前記ゾレドロン酸が投与される前に少なくとも4時間食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりしていない、実施形態157に記載の方法。
(実施形態160)
ゾレドロン酸が投与される前記哺乳動物またはヒトが、前記ゾレドロン酸が投与される前に少なくとも6時間食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりしていない、実施形態157に記載の方法。
(実施形態161)
ゾレドロン酸が投与される前記哺乳動物またはヒトが、前記ゾレドロン酸が投与される後に少なくとも30分間食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりしていない、実施形態157から160のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態162)
ゾレドロン酸が投与される前記哺乳動物またはヒトが、前記ゾレドロン酸が投与される後に少なくとも1時間食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりしていない、実施形態161に記載の方法。
(実施形態163)
ゾレドロン酸が投与される前記哺乳動物またはヒトが、前記ゾレドロン酸が投与される後に少なくとも2時間食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりしていない、実施形態161に記載の方法。
(実施形態164)
前記経口剤形の前記ゾレドロン酸は、24時間持続血漿濃度要因が約1以上である、実施形態1から163のいずれか1つに記載の方法、剤形または製品。
(実施形態165)
前記経口剤形の前記ゾレドロン酸は、静脈内に投与されたゾレドロン酸の24時間持続血漿濃度要因よりも高い24時間持続血漿濃度要因を有する、実施形態1から164のいずれか1つに記載の方法、剤形または製品。
(実施形態166)
前記経口剤形は、約5kから約20kPaの硬さを有する固体である、実施形態1から165のいずれか1つに記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態167)
骨髄病変およびOARSIグレード0の関節腔狭窄を有する患者を選択すること、および骨髄病変の治療のために破骨細胞活性のインヒビターを患者に投与することを含む、骨髄病変を治療する方法。
(実施形態168)
前記破骨細胞活性のインヒビターが、少なくとも2回投与される、実施形態167に記載の方法。
(実施形態169)
前記破骨細胞活性のインヒビターが、約3ヶ月ごと、またはそれより頻繁に投与される、実施形態167に記載の方法。
(実施形態170)
前記破骨細胞活性のインヒビターが、窒素含有ビスホスホネートを含む、実施形態167に記載の方法。
(実施形態171)
前記破骨細胞活性のインヒビターが、ゾレドロン酸であるかまたはゾレドロン酸を含む、実施形態167から170のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態172)
前記破骨細胞活性のインヒビターが、パミドロン酸であるかまたはパミドロン酸を含む、実施形態167から170のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態173)
前記破骨細胞活性のインヒビターが、ネリドロン酸であるかまたはネリドロン酸を含む、実施形態167から170のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態174)
前記破骨細胞活性のインヒビターが、オルパドロン酸であるかまたはオルパドロン酸を含む、実施形態167から170のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態175)
前記破骨細胞活性のインヒビターが、アレンドロン酸であるかまたはアレンドロン酸を含む、実施形態167から170のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態176)
前記破骨細胞活性のインヒビターが、インカドロン酸であるかまたはインカドロン酸を含む、実施形態167から170のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態177)
前記破骨細胞活性のインヒビターが、イバンドロン酸あるかまたはイバンドロン酸を含む、実施形態167から170のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態178)
前記破骨細胞活性のインヒビターが、リセドロン酸あるかまたはリセドロン酸を含む、実施形態167から170のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態179)
前記破骨細胞活性のインヒビターが経口投与される、実施形態167から178のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態180)
破骨細胞活性のインヒビターを静脈内投与される、実施形態167から178のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態181)
前記患者は、プラセボで達成される骨髄病変サイズの減少より少なくとも約100%大きい骨髄病変サイズの低減を経験する、実施形態167から180のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態182)
前記患者は、プラセボで達成される骨髄病変サイズの減少より少なくとも約150%大きい骨髄病変サイズの低減を経験する、実施形態167から180のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態183)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、少なくとも4週間の期間にわたって少なくとも2回投与される、実施形態167から182のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態184)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、6週間の期間、週1回投与される、実施形態167から183のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態185)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、ゾレドロン酸を含み、毎週の投与量は約25mgから約75mgの間である、実施形態167から184のいずれか1つに記載の方法、
(実施形態186)
膝痛を治療する方法であって、膝の疼痛と関節腔狭小化のOARSIグレード0を有する患者を選択することとともに、膝痛の治療のために患者に破骨細胞活性のインヒビターを投与することを含む、方法。
(実施形態187)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、少なくとも2回投与される、実施形態186に記載の方法。
(実施形態188)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、約3ヶ月ごとまたはそれより頻繁に投与される、実施形態186または187に記載の方法。
(実施形態189)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、窒素含有ビスホスホネートを含む、実施形態186から188のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態190)
前記患者は、前記骨細胞活性のインヒビターの投与後3ヶ月に疼痛緩和を経験する、実施形態186から189のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態191)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、ゾレドロン酸である、またはゾレドロン酸を含む、実施形態186から190のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態192)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、パミドロン酸である、またはパミドロン酸を含む、実施形態186から190のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態193)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、ネリドロン酸である、またはネリドロン酸を含む、実施形態186から190のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態194)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、オルパドロン酸である、またはオルパドロン酸を含む、実施形態186から190のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態195)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、アレンドロン酸である、またはアレンドロン酸を含む、実施形態186から190のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態196)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、インカドロン酸である、またはインカドロン酸を含む、実施形態186から190のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態197)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、イバンドロン酸である、またはバンドロン酸を含む、実施形態186から190のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態198)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、リセドロン酸である、またはリセドロン酸を含む、実施形態186から190のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態199)
前記患者は、100mmの視覚的アナログスケールを用いた場合、少なくとも約20の疼痛強度の低減を経験する、実施形態186から198のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態200)
膝の骨髄病変を治療する方法であって、膝の骨髄病変と、OARSIグレード0または関節裂隙狭小のチェルグレンおよびローレンスグレード0またはグレード1を有する患者を選択すること、ならびに骨髄病変を治療するために破骨細胞活性のインヒビターを前記患者に投与することを含む、方法。
(実施形態201)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、少なくとも2回投与される、実施形態200に記載の方法。
(実施形態202)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、約3ヶ月ごとまたはそれより頻繁に投与される、実施形態201に記載の方法。
(実施形態203)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、窒素含有ビスホスホネートを含む、実施形態200に記載の方法。
(実施形態204)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、ゾレドロン酸である、実施形態203に記載の方法。
(実施形態205)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、パミドロン酸である、実施形態203に記載の方法。
(実施形態206)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、ネリドロン酸である、実施形態203に記載の方法。
(実施形態207)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、オルパドロン酸である、実施形態203に記載の方法。
(実施形態208)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、ミノドロン酸である、実施形態203に記載の方法。
(実施形態209)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、インカドロン酸である、実施形態203に記載の方法。
(実施形態210)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、イバンドロン酸である、実施形態203に記載の方法。
(実施形態211)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、リセドロン酸である、実施形態203に記載の方法。
(実施形態212)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、アレンドロン酸である、実施形態203に記載の方法。
(実施形態213)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、経口投与される、実施形態200に記載の方法。
(実施形態214)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、静脈内投与される、実施形態200に記載の方法。
(実施形態215)
前記患者は、前記破骨細胞活性のインヒビターを前記患者に投与した後約6ヶ月以内に少なくとも約15%である骨髄病変サイズの低減を経験する、実施形態200に記載の方法。
(実施形態216)
前記患者は、前記破骨細胞活性のインヒビターを前記患者に投与した後約6ヶ月以内に少なくとも約25%である骨髄病変サイズの低減を経験する、実施形態200に記載の方法。
(実施形態217)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、少なくとも4週間の期間にわたって少なくとも2回投与される、実施形態201に記載の方法。
(実施形態218)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、6週間の期間、週1回投与される、実施形態201に記載の方法。
(実施形態219)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、ゾレドロン酸を含み、毎週の投与量は、約25mgと約75mgの間である、実施形態218に記載の方法。
(実施形態220)
膝の疼痛を治療する方法であって、
a.膝痛と、
i.OARSIグレード0または関節裂隙狭小のチェルグレンおよびローレンスグレード0もしくはグレード1と、または、
ii.0−10NRSを用いて測定された5以上の疼痛強度もしくは10cmのVASを用いて測定された5cm以上の疼痛強度と、
を有する患者を選択することとともに、
b.前記患者に、破骨細胞活性のインヒビターを投与することを含む、方法。
(実施形態221)
関節裂隙狭小のOARSIグレード0またはチェルグレンおよびローレンスグレード0もしくはグレード1を有する患者を選択すること含む、実施形態220に記載の方法。
(実施形態222)
0−10NRSを用いて測定された5以上の疼痛強度または10cmのVASを用いて測定された5cm以上の疼痛強度を有する患者を選択することを含む、実施形態220または221に記載の方法。
(実施形態223)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、少なくとも2回投与される、実施形態220に記載の方法。
(実施形態224)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、約3ヶ月ごとまたはそれより頻繁に投与される、実施形態223に記載の方法。
(実施形態225)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、窒素含有ビスホスホネートを含む、実施形態220に記載の方法。
(実施形態226)
前記患者は、前記破骨細胞活性のインヒビターを前記患者に投与した後、約3カ月以内の時点で疼痛緩和を経験する、実施形態220に記載の方法。
(実施形態227)
前記患者は、前記破骨細胞活性のインヒビターを前記患者に投与した後、少なくとも24時間の時点で疼痛緩和を経験する、実施形態226に記載の方法。
(実施形態228)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、ゾレドロン酸である、実施形態220に記載の方法。
(実施形態229)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、ミノドロン酸である、実施形態220に記載の方法。
(実施形態230)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、ネリドロン酸である、実施形態220に記載の方法。
(実施形態231)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、オルパドロン酸である、実施形態220に記載の方法。
(実施形態232)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、アレンドロン酸である、実施形態220に記載の方法。
(実施形態233)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、インカドロン酸である、実施形態220に記載の方法。
(実施形態234)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、イバンドロン酸である、実施形態220に記載の方法。
(実施形態235)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、リセドロン酸である、実施形態220に記載の方法。
(実施形態236)
前記患者は、100mmの視覚的アナログスケールを使用した場合、少なくとも約5の疼痛強度の低減を経験する、実施形態220に記載の方法。
(実施形態237)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、少なくとも4週間の期間にわたって少なくとも2回投与される、実施形態220に記載の方法。
(実施形態238)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、6週間の期間、週1回投与される、実施形態220に記載の方法。
(実施形態239)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、ゾレドロン酸を含み、毎週の投与量は、約25mgおよび約75mgの間である、実施形態238に記載の方法。
(実施形態240)
中程度から重度の膝痛に罹患している人に、破骨細胞活性のインヒビターを投与することを含む、重度の膝痛を適度に治療する方法。
(実施形態241)
前記中程度から重度の膝痛に羅患している人は、膝に正常な関節腔を有する、実施形態240に記載の方法。
(実施形態242)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、少なくとも2回投与される、実施形態240に記載の方法。
(実施形態243)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、約3ヶ月ごとまたはそれより頻繁に投与される、実施形態240に記載の方法。
(実施形態244)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、窒素含有ビスホスホネートを含む、実施形態240に記載の方法。
(実施形態245)
前記患者は、前記破骨細胞活性のインヒビターを前記患者に投与した後、約3カ月以内の時点で疼痛緩和を経験する、実施形態240に記載の方法。
(実施形態246)
前記患者は、前記破骨細胞活性のインヒビターを前記患者に投与した後、少なくとも24時間の時点で疼痛緩和を経験する、実施形態245に記載の方法。
(実施形態247)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、ゾレドロン酸である、実施形態240に記載の方法。
(実施形態248)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、ミノドロン酸である、実施形態240に記載の方法。
(実施形態249)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、ネリドロン酸である、実施形態240に記載の方法。
(実施形態250)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、オルパドロン酸である、実施形態240に記載の方法。
(実施形態251)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、アレンドロン酸である、実施形態240に記載の方法。
(実施形態252)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、インカドロン酸である、実施形態240に記載の方法。
(実施形態253)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、イバンドロン酸である、実施形態240に記載の方法。
(実施形態254)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、リセドロン酸である、実施形態240に記載の方法。
(実施形態255)
前記患者は、100mmの視覚的アナログスケールを使用した場合、前記患者は少なくとも約5の疼痛強度の低減を経験する、実施形態240に記載の方法。
(実施形態256)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、少なくとも4週間の期間にわたって少なくとも2回投与される、実施形態240に記載の方法。
(実施形態257)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、6週間の期間、週1回投与される、実施形態240に記載の方法。
(実施形態258)
前記破骨細胞活性のインヒビターは、ゾレドロン酸を含み、毎週の投与量は、約25mgおよび約75mgの間である、実施形態257に記載の方法。
(実施形態259)
約0.4mg/kgから約4mg/kgのゾレドロン酸を、前記哺乳動物に、1日に1回以下の頻度で、且つ1週間に1回より多い頻度で経口投与すること、または
約0.4mg/kgから約10mg/kgを1週間に1回以下の頻度で経口投与すること、
を含む反復経口投与によってゾレドロン酸を哺乳動物の血液に安全に送達する方法。
(実施形態260)
約0.5mg/kgから約2mg/kgが、毎日前記哺乳動物に経口投与される、実施形態259のような実施形態1から259のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態261)
約0.6mg/kgから約0.9mg/kgが、毎日前記哺乳動物に経口投与される、実施形態260のような実施形態1から260のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態262)
約0.5mg/kgから約2mg/kgが、毎週前記哺乳動物に経口投与される、実施形態259のような実施形態1から261のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態263)
約0.6mg/kgから約0.9mg/kgが、毎週前記哺乳動物に経口投与される、実施形態263のような実施形態1から262のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態264)
ゾレドロン酸は、約3から約10倍が経口投与される、実施形態259、260、261、262、または263のような実施形態1から263のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態265)
ゾレドロン酸は、約10重量%超のゾレドロン酸を含む剤形で経口投与される、実施形態259、260、261、262、263、または264のような実施形態1から264のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態266)
ゾレドロン酸は、ゾレドロン酸の各投与により約50ng・時間/mLから約500ng・時間/mLであるゾレドロン酸のAUC
0−24を有する哺乳動物をもたらす方法および量で投与される、実施形態259、260、261、262、263、264、または265のような実施形態1から265のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態267)
ゾレドロン酸は、ゾレドロン酸の投与毎に約100ng・時間/mLから約500ng・時間/mLであるゾレドロン酸のAUC
0−24を有する前記哺乳動物をもたらす方法および量で投与される、実施形態266のような実施形態1から266のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態268)
ゾレドロン酸と哺乳動物に医薬的に許容される賦形剤との組み合わせることを含む前記哺乳動物への反復投与に対して安全である経口剤形を調製する方法であって、前記賦形剤と組み合わされたゾレドロン酸の量は、ゾレドロン酸が前記哺乳動物の体重に基づいて0.4mg/kgから約10mg/kgである量で前記経口剤形に存在する、方法。
(実施形態269)
前記賦形剤と組み合わされたゾレドロン酸の量は、前記経口剤形が約10重量%超のゾレドロン酸を含むような量である、実施形態268のような実施形態1から268のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態270)
前記賦形剤と組み合わされたゾレドロン酸の量は、ゾレドロン酸が前記哺乳動物の体重に基づき0.4mg/kgから約3mg/kgである量で前記経口剤形に存在する、実施形態268または269のような実施形態1から269のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態271)
前記賦形剤と組み合わされたゾレドロン酸の量は、ゾレドロン酸が前記哺乳動物の体重に基づき0.4mg/kgから約1.5mg/kgである量で前記経口剤形に存在する、実施形態270のような実施形態1から270のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態272)
前記賦形剤と組み合わされたゾレドロン酸の量は、ゾレドロン酸が前記哺乳動物の体重に基づき0.6mg/kgから約0.9mg/kgである量で前記経口剤形に存在する、実施形態270のような実施形態1から271のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態273)
前記経口剤形は、約3から約10日間の当該経口剤形の一日一回の投与に対して安全である、実施形態268、269、270、271、または272のような実施形態1から272のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態274)
前記経口剤形は、約3から約10週間の当該経口剤形の一週間に一回の投与に対して安全である、実施形態268、269、270、271、または272のような実施形態1から273のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態275)
約0.05mg/kgから約4mg/kgのゾレドロン酸を、前記哺乳動物に、1日に1回以下の頻度で、且つ1週間に1回より多い頻度で経口投与すること、または
約0.1mg/kgから約10mg/kgを前記哺乳動物に1週間に1回以下の頻度で経口投与すること、を含み、
ゾレドロン酸は、少なくとも5回経口投与される、
反復経口投与によってゾレドロン酸を哺乳動物の血液に安全に送達する方法。
(実施形態276)
ゾレドロン酸は、約5から約10回に経口投与される、実施形態275のような実施形態1から275のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態277)
ゾレドロン酸は、約10重量%超のゾレドロン酸を含む剤形で経口投与される、実施形態275または276のような実施形態1から276のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態278)
前記哺乳動物はヒトである、実施形態259、260、261、262、263、264、265、266、267、268、269、270、271、272、273、274、275、276、または277のような実施形態1から277のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態279)
約50mgから約350mgの経口ゾレドロン酸が、1月ごとに前記哺乳動物に投与される、実施形態259、260、261、262、263、264、265、266、267、268、269、270、271、272、273、274、275、276、277、278また279のような実施形態1から278のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態280)
実施形態259、260、261、262、263、264、265、266、267、268、269、270、271、272、273、274、275、276、277、278、または279のような実施形態1から279のいずれか1つに記載の方法によって調製される経口剤形。
【0257】
特に言及しなければ、成分の量、分子量のような特性、反応条件、ならびに、本明細書および特許請求の範囲において使用されているそのようなものを表している全ての数字は、示される正確な値、および、“約”の用語によって変更されるような値の両方を示すものとして、全ての場合において、理解されるべきである。従って、逆を示していない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲において記載されている数値パラメーターは、所望の特性が得られ得る条件下に応じて変化することができる、近似値である。最低限でも、特許請求の範囲の観点に対する均等論の適用を制限することはなく、それぞれの数値パラメーターは、少なくとも報告された有効数字の数に照らして、および、通常の丸め技術を適用することにより解釈されるべきである。
【0258】
本発明を説明する文脈において(特に、次の特許請求の範囲の文脈において)使用されている、“1つの”、“当該”および同様の言及の用語は、本明細書中に特に示されていなければ、または文脈によって明らかに矛盾していなければ、単数および複数の両方を含むように解釈されるべきである。本明細書に記載されている全ての方法は、本明細書中に特に示されていなければ、または文脈によって明らかに矛盾していなければ、任意の適当な順序において行うことができる。本明細書に提供されている、任意の、および全ての実施例または例示的な言語(例えば、“のような”)の使用は、単に本発明をより明瞭とすることを意図しているものであり、任意の特許請求の範囲を限定するものではない。本明細書中の言語は、本発明の実施に不可欠な任意の請求されない要素を示すものと解釈されるべきではない。
【0259】
本明細書に開示されている代替の要素または実施の形態の群は、限定して解釈されるべきものではない。それぞれの群のメンバーは、個別において、または、他の群のメンバーもしくは本明細書中に見出されている他の要素と任意に組み合わせて、示され、および請求され得る。群の1以上のメンバーが、便宜上および/または特許上の理由で群中に包含され得る、または群から削除され得ることは、予測されることである。任意のそのような包含または削除が生じる場合、本明細書は、添付の特許請求の範囲において使用される全てのマーカッシュ群の記載を満たすように変形された群を含むとみなされる。
【0260】
特定の実施の形態は、本発明を実施するための本発明者に公知である最良の形態を含め、本明細書中に記載されている。もちろん、これらの記載されている実施の形態の変形は、前述の説明を読めば本分野の当業者には明らかとなるだろう。本発明者は、当業者が適宜そのような変形を使用することを予想しており、本発明が具体的に本明細書中に記載されているもの以外でも実施されることを意図している。従って、特許請求の範囲は、準拠法により許可されるような、特許請求の範囲において示されている主題の全ての変形および均等なものを含む。さらに、本明細書中に特に示されていなければ、または文脈によって明らかに矛盾していなければ、それらの全ての可能な変形における上記の要素の任意の組み合わせは考慮される。
【0261】
最後に、本明細書に開示されている実施の形態は、特許請求の範囲の原理を例示するものであることが理解されるべきである。使用され得る他の変形は、特許請求の範囲の観点の範囲内である。そのため、一例として、限定されることはないが、代替の実施の形態は本明細書中の教示に従って利用され得る。従って、特許請求の範囲は、示されており記載されているような正確な実施の形態に限定されない。
【0262】
(付記)
(付記1)
疼痛治療を必要とする哺乳動物に、疼痛、筋骨格状態、または骨もしくは関節に関連する状態を緩和するために、RANK/RANKLアンタゴニスト、破骨細胞活性のインヒビター、またはビスホスホネートである化合物を投与することを含む疼痛治療の方法。
【0263】
(付記2)
前記哺乳動物は、ヒトである、付記1に記載の方法。
【0264】
(付記3)
急性疼痛、中枢痛、放射線療法または化学療法関連神経障害、強直性脊椎炎、関節炎、軸索脊椎関節炎、血液癌、骨折、固形腫瘍からの骨転移、骨転移、乳癌、癌、中枢性多発性硬化症の疼痛、シャルコットの足、慢性的な疼痛、複雑な局所疼痛症候群、糖尿病性末梢神経障害、びらん性変形性関節症、過度の骨吸収、線維性異形成、骨の巨細胞腫瘍、HIV関連神経障害、悪性腫瘍の高カルシウム血症、炎症性疼痛、若年性関節リウマチ、白血病、腰痛、腰神経根圧縮、腰仙痛、肺癌、転移性骨癌、モノラジカル症、多発性骨髄腫、筋骨格痛、神経因性関節症、神経因性疼痛、非関節リウマチ、変形性関節症、骨形成不全症、骨粗鬆症、パジェット病、骨のパジェット病、関節周囲障害、幻肢痛、ヘルペス後神経痛、術後疼痛、脳卒中後疼痛、前立腺癌、リウマチ性関節炎、SAPHO症候群、血清陰性(非リウマチ性)関節症、固形腫瘍もしくは癌、脊髄損傷、全身性エリテマトーデス、一時的な股関節の変形性関節症、一時的な骨粗鬆症、股関節の一時的な骨粗鬆症、三叉神経痛、腫瘍誘発性低カルシウム血症、または椎骨粉砕骨折を治療することを含む、付記1または2に記載の方法。
【0265】
(付記4)
関節炎を治療することを含む、付記1または2に記載の方法。
【0266】
(付記5)
関節炎に関連した疼痛を緩和することを含む、付記3に記載の方法。
【0267】
(付記6)
前記関節炎は、膝、肘、手首、肩、または腰に影響を与える、付記5に記載の方法。
【0268】
(付記7)
前記関節炎は、膝に影響を与える、付記6に記載の方法。
【0269】
(付記8)
筋骨格痛を治療することを含む、付記1または2に記載の方法。
【0270】
(付記9)
骨髄病変を治療することを含む、付記1または2に記載の方法。
【0271】
(付記10)
前記哺乳動物は、破骨細胞活性のインヒビターがヒトに投与された後、約6ヶ月以内に少なくとも約15%の骨髄病変サイズ低減を経験するヒトである、付記9に記載の方法。
【0272】
(付記11)
前記哺乳動物は、破骨細胞活性のインヒビターがヒトに投与された後、約6ヶ月以内に少なくとも約25%の骨髄病変サイズ低減を経験するヒトである、付記9に記載の方法。
【0273】
(付記12)
前記骨髄病変は、膝に影響を与える、付記9、10または11に記載の方法。
【0274】
(付記13)
膝の骨髄病変と、関節腔狭窄のOARSIグレード0またはチェルグレン(Kellgren)およびローレンス(Lawrence)グレード0もしくはグレード1とを有する患者を選択することにより前記膝の骨髄病変を治療することとともに、前記骨髄病変の治療のために前記患者に前記化合物を投与することを含む、付記9、10、11または12に記載の方法。
【0275】
(付記14)
変形性関節症を治療することを含む、付記1または2に記載の方法。
【0276】
(付記15)
前記変形性関節症は、膝に影響を与える、付記14に記載の方法。
【0277】
(付記16)
変形性関節症に関連した溶骨性病変を治療することを含む、付記14または15に記載の方法。
【0278】
(付記17)
膝の疼痛を治療することを含む、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、または16に記載の方法。
【0279】
(付記18)
中程度から重度の膝の疼痛を治療することを含む、付記17に記載の方法。
【0280】
(付記19)
前記哺乳動物は、前記膝に正常な関節腔を有するヒトである、付記17または18に記載の方法。
【0281】
(付記20)
c.膝の疼痛と、
iii.関節腔狭窄のOARSIグレード0またはチェルグレンおよびローレンスグレード0もしくはグレード1と、または、
iv.0−10NRSを用いて測定された5以上の疼痛強度または10cmのVASを用いて測定された5cm以上の疼痛強度と、
を有する患者を選択することとともに、
d.前記患者に前記化合物を投与すること、
により膝の疼痛を治療することを含む、付記17に記載の方法。
【0282】
(付記21)
関節腔狭窄のOARSIグレード0またはチェルグレンおよびローレンスグレード0またはグレード1を有する患者を選択することを含む、付記20に記載の方法。
【0283】
(付記22)
0−10NRSを用いて測定された5以上の疼痛強度または10cmのVAS用いて測定された5cm以上の疼痛強度を有する患者を選択することを含む、付記20に記載の方法。
【0284】
(付記23)
100mm視覚アナログスケールを用いた場合、前記患者は、少なくとも約5mmの疼痛強度における低減を経験する、付記20、21、または22に記載の方法。
【0285】
(付記24)
疼痛の治療または他の神経疾患のために示される第2の治療薬を投与することをさらに含む、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、または17に記載の方法。
【0286】
(付記25)
筋骨格痛を治療することを含む、付記1または2に記載の方法。
【0287】
(付記26)
炎症性疼痛を治療することを含む、付記1または2に記載の方法。
【0288】
(付記27)
背痛を治療することを含む、付記1または2に記載の方法。
【0289】
(付記28)
前記背痛が腰痛を含む、付記27に記載の方法。
【0290】
(付記29)
腰痛が椎骨の変化に関連している、付記28に記載の方法。
【0291】
(付記30)
1型モディック変化または1型および2型モディック変化を治療することを含む、付記1または2に記載の方法。
【0292】
(付記31)
前記モディック変化は、C1/2、C2/3、C3/4、C4/5、C5/6、またはC6/7に位置する、付記30に記載の方法。
【0293】
(付記32)
前記モディック変化は、C7/T1、T1/2、T2/3、T3/4、T4/5、T5/6、T6/7、T7/8、T8/9、T9/10、T10/11、またはT1/12に位置する、付記30に記載の方法。
【0294】
(付記33)
前記Modic変化は、T12/L1、L1/2、L2/3、L3/4、L4/5、またはL5/S1に位置する、付記30に記載の方法。
【0295】
(付記34)
末梢の痛みを治療することを含む、付記1または2に記載の方法。
【0296】
(付記35)
関節痛を治療することを含む、付記1または2に記載の方法。
【0297】
(付記36)
筋肉痛を治療することを含む、付記1または2に記載の方法。
【0298】
(付記37)
神経因性疼痛を治療することを含む、付記1または2に記載の方法。
【0299】
(付記38)
複合性局所疼痛症候群を治療することを含む、付記1または2に記載の方法。
【0300】
(付記39)
前記複合性局所疼痛症候群は、複合性局所疼痛症候群I型である、付記38に記載の方法。
【0301】
(付記40)
前記複合性局所疼痛症候群は、複合性局所疼痛症候群II型である、付記38に記載の方法。
【0302】
(付記41)
骨のパジェット病を治療することを含む、付記1または2に記載の方法。
【0303】
(付記42)
多発性骨髄腫を治療することを含む、付記1または2に記載の方法。
【0304】
(付記43)
強直性脊椎炎を治療することを含む、付記1または2に記載の方法。
【0305】
(付記44)
前記化合物は、RANK/RANKLアンタゴニストであり、且つポリペプチド、タンパク質、または核酸である、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、または43に記載の方法。
【0306】
(付記45)
前記化合物は、RANK/RANKLアンタゴニストであり、且つ小分子である、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、または43に記載の方法。
【0307】
(付記46)
前記化合物は、RANK/RANKLアンタゴニストであり、且つ約1000ダルトン未満の分子量を有する、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、または43に記載の方法。
【0308】
(付記47)
前記化合物は、イブルチニブ、ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド、N−[3−[6−[[4−[(2R)−1,4−ジメチル−3−オキソ−2−ピペラジニル]フェニル]アミノ]−4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソ−2−ピラジニル]−2−メチルフェニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−、ベンズアミド、4−(1,1−ジメチルエチル)−N−[3−[8−(フェニルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−6−イル]フェニル]−、ベンズアミド、N−[3−[4,5−ジヒドロ−4−メチル−6−[[4−(4−モルホリニルカルボニル)フェニル]アミノ]−5−オキソ−2−ピラジニル]−2−メチルフェニル]−4−(1,1−ジメチルエチル)−、2−プロペンアミド、N−[3−[[5−フルオロ−2−[[4−(2−メトキシエトキシ)フェニル]アミノ]−4−ピリミジニル]アミノ]フェニル]−、2−ピリジンカルボキサミド、4−[4−[[5−フルオロ−4−[[3−[(1−オキソ−2−プロペン−1−イル)アミノ]フェニル]アミノ]−2−ピリミジニル]アミノ]フェノキシ]−N−メチル−、AVL−101、AVL−291、AVL−292、[N−(2−クロロ−6−メチルフェニル)−2−(6−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルピリミジン−4−イルアミノ)チアゾール−5−カルボキサミド](ダサチニブ)、ゾレドロン酸、アルファ−シアノ−ベータ−ヒドロキシ−ベータ−メチル−N−(2,5−イブロモフェニル)プロペンアミド、
【化13】
である、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、または43に記載の方法。
【0309】
(付記48)
前記RANK/RANKLアンタゴニストは、イブルチニブである、付記47に記載の方法。
【0310】
(付記49)
前記化合物は、ゾレドロン酸である、付記47に記載の方法。
【0311】
(付記50)
前記哺乳動物にステロイドおよびゾレドロン酸を経口投与することを含む、付記49に記載の方法。
【0312】
(付記51)
前記ステロイドは、プレドニゾンである、付記50に記載の方法。
【0313】
(付記52)
前記化合物は、窒素含有ビスホスホネートである、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、または43に記載の方法。
【0314】
(付記53)
前記化合物は、パミドロン酸である、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、または43に記載の方法。
【0315】
(付記54)
前記化合物は、ネリドロン酸である、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、または43に記載の方法。
【0316】
(付記55)
前記化合物は、オルパドロン酸である、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、または43に記載の方法。
【0317】
(付記56)
前記化合物は、アレンドロン酸である、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、または43に記載の方法。
【0318】
(付記57)
前記化合物は、インカドロトン酸である、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、または43に記載の方法。
【0319】
(付記58)
前記化合物は、イバンドロン酸である、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、または43に記載の方法。
【0320】
(付記59)
前記化合物は、リセドロン酸である、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、または43に記載の方法。
【0321】
(付記60)
前記化合物は、エチドロン酸である、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、または43に記載の方法。
【0322】
(付記61)
前記化合物は、クロドロン酸である、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、または43に記載の方法。
【0323】
(付記62)
前記化合物は、シマドロン酸である、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、または43に記載の方法。
【0324】
(付記63)
前記化合物は、ミノドロン酸である、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、または43に記載の方法。
【0325】
(付記64)
前記化合物は、チルドロン酸である、付記1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、または43に記載の方法。
【0326】
(付記65)
前記化合物は、約3ヶ月毎以上の頻度で投与される、付記44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、または64に記載の方法。
【0327】
(付記66)
前記化合物は、静脈内投与される、付記65に記載の方法。
【0328】
(付記67)
ゾレドロン酸などの前記化合物を経口投与する、付記65に記載の方法。
【0329】
(付記68)
ゾレドロン酸で治療する必要がある哺乳動物にゾレドロン酸を経口投与することを含み、ゾレドロン酸は、1回のみ投与される、または複数の剤形の投与の間約24時間から約2年間の期間がある、哺乳動物の血液にゾレドロン酸を送達する方法。
【0330】
(付記69)
ゾレドロン酸で治療する哺乳動物に塩で強化された剤形を経口投与することを含み、
前記塩で強化された剤形は、ゾレドロン酸の二酸形態と比較してビーグル犬において増強された経口バイオアベイラビリティーを有するゾレドロン酸の二ナトリウム塩形態を含む、
ゾレドロン酸を全身に送達する方法。
【0331】
(付記70)
二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を含有する剤形を経口投与することを含む、ゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーを増強する方法。
【0332】
(付記71)
約0.05mg/kg〜約4mg/kgのゾレドロン酸を、前記哺乳動物に、1日に1回以下の頻度で、且つ1週間に1回より多い頻度で経口投与すること、または
約0.1mg/kg〜約10mg/kgを前記哺乳動物に1週間に1回以下の頻度で経口投与すること、を含み、
ゾレドロン酸は、少なくとも5回経口投与される、
反復経口投与によってゾレドロン酸を哺乳動物の血液に安全に送達する方法。
【0333】
(付記72)
約0.4mg/kg〜約4mg/kgのゾレドロン酸を、前記哺乳動物に、1日に1回以下の頻度で、且つ1週間に1回より多い頻度で経口投与すること、または
約0.4mg/kg〜約10mg/kgを前記哺乳動物に1週間に1回以下の頻度で経口投与すること、
を含む反復経口投与によってゾレドロン酸を哺乳動物の血液に安全に送達する方法。
【0334】
(付記73)
約0.5mg/kg〜約2mg/kgのゾレドロン酸が、前記哺乳動物に毎日経口投与される、付記65、66、67、68、69、70、71、または72に記載の方法。
【0335】
(付記74)
約0.6mg/kg〜約0.9mg/kgのゾレドロン酸が、前記哺乳動物に毎日経口投与される、付記73に記載の方法。
【0336】
(付記75)
約0.5mg/kg〜約2mg/kgのゾレドロン酸が、前記哺乳動物に毎週経口投与される、付記65、66、67、68、69、70、71、または72に記載の方法。
【0337】
(付記76)
約0.6mg/kg〜約0.9mg/kgのゾレドロン酸が、前記哺乳動物に毎週経口投与される、付記75に記載の方法。
【0338】
(付記77)
前記哺乳動物は、前記化合物が前記哺乳動物に投与されてから少なくとも24時間後に疼痛緩和を経験する、付記67、68、69、70、71、72、73、74、75、または76に記載の方法。
【0339】
(付記78)
前記哺乳動物は、前記化合物が投与されてから3ヶ月後に疼痛緩和を経験する、付記77に記載の方法。
【0340】
(付記79)
前記哺乳動物は、約40mg〜約700mgの前記化合物を1ヶ月以内に受ける、付記78に記載の方法。
【0341】
(付記80)
前記ヒトは、前記化合物の投与後に少なくとも48時間持続する疼痛緩和を経験する、付記78に記載の方法。
【0342】
(付記81)
前記ヒトは、前記化合物を1日1回以下の頻度で受けない、付記78に記載の方法。
【0343】
(付記82)
剤形の投与の間に約24時間から約7日間の期間がある、付記78または80に記載の方法。
【0344】
(付記83)
前記化合物は、毎週投与される、付記82に記載の方法。
【0345】
(付記84)
剤形の投与の間に約14日〜約28日間の期間がある、付記80に記載の方法。
【0346】
(付記85)
剤形の投与の間に少なくとも1ヶ月の期間がある、付記80に記載の方法。
【0347】
(付記86)
約10mg〜約100mgの前記化合物は、前記哺乳動物に毎週投与される、付記80に記載の方法。
【0348】
(付記87)
約10mg〜約250mgの前記化合物は、前記哺乳動物に毎月投与される、付記80に記載の方法
【0349】
(付記88)
約100mg〜約1000mgの前記化合物は、前記哺乳動物に毎日投与する、付記77に記載の方法。
【0350】
(付記89)
剤形の投与の間に約7日〜約14日間の期間がある、付記80に記載の方法。
【0351】
(付記90)
前記化合物は、2回以上投与される、付記80に記載の方法。
【0352】
(付記91)
ゾレドロン酸は、ヒトにおいて1.2〜約3%のバイオアベイラビリティーをもたらすようにヒトに経口投与される、付記90に記載の方法。
【0353】
(付記92)
前記ゾレドロン酸は、ヒトにおいて1.5〜3%のバイオアベイラビリティーをもたらすように投与される、付記90に記載の方法。
【0354】
(付記93)
前記ゾレドロン酸は、2〜7日間連続して毎日投与される、付記90に記載の方法。
【0355】
(付記94)
前記化合物は、6週間の期間毎週投与される、付記90に記載の方法。
【0356】
(付記95)
前記化合物は、ゾレドロン酸を含み、前記毎週の投与量は、約25mg〜約75mgである、付記90に記載の方法。
【0357】
(付記96)
約10mg〜約100mgのゾレドロン酸が、毎日経口投与される、付記90に記載の方法。
【0358】
(付記97)
約40mg〜約50mgのゾレドロン酸が、毎日経口投与される、付記90に記載の方法。
【0359】
(付記98)
約50mgのゾレドロン酸が、毎日経口投与される、付記90に記載の方法。
【0360】
(付記99)
約50mg〜約100mgのゾレドロン酸が毎日経口投与される、付記90に記載の方法。
【0361】
(付記100)
ゾレドロン酸が、化合物1および/または化合物2と共に投与され、化合物1は、ゾレドロン酸、化合物1および化合物2の総重量の0.1%未満であり、化合物2は、ゾレドロン酸、化合物1および化合物2の総重量の0.1%未満である、付記1から99のいずれか1つに記載の方法。
【0362】
(付記101)
式
【化14】
によって表される化合物であって、
式中、X
−は、F
−、Br
−、Cl
−、I
−、OH
−またはアセテートであり、
M
+は、Na
+、K
+またはNH
4+である、化合物。
【0363】
(付記102)
式
【化15】
でさらに表される、付記101に記載の化合物。
【0364】
(付記103)
前記化合物は、水和物形態である、付記102に記載の化合物。
【0365】
(付記104)
付記101、102、または103に記載の化合物を含む剤形。
【0366】
(付記105)
前記化合物は、前記剤形中の治療上有効な薬剤の総量の0.1%(w/w)未満である、付記104に記載の剤形。
【0367】
(付記106)
前記化合物は、前記剤形中の治療上有効な薬剤の総量の少なくとも20%である、付記104に記載の剤形。
【0368】
(付記107)
前記化合物は、前記剤形中の治療上有効な薬剤の総量の少なくとも90%である、付記104に記載の剤形。
【0369】
(付記108)
式
【化16】
によって表される化合物であって、
式中、M
+は、Na
+、K
+またはNH
4+である、化合物。
【0370】
(付記109)
前記化合物は、式
【化17】
によってさらに表される、付記108に記載の化合物。
【0371】
(付記110)
前記化合物は、水和物形態である、付記109に記載の化合物。
【0372】
(付記111)
付記108、109、または110に記載の化合物を含む剤形。
【0373】
(付記112)
前記化合物は、前記剤形中の治療上有効な薬剤の総量の0.1%(w/w)未満である、付記111に記載の剤形。
【0374】
(付記113)
前記化合物は、前記剤形中の治療上有効な薬剤の総量の少なくとも20%である、付記111に記載の剤形。
【0375】
(付記114)
前記化合物は、前記剤形中の治療上有効な薬剤の総量の少なくとも90%である、付記111に記載の剤形。