特許第6457653号(P6457653)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6457653レーザスキャン装置及びレーザスキャンシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6457653
(24)【登録日】2018年12月28日
(45)【発行日】2019年1月23日
(54)【発明の名称】レーザスキャン装置及びレーザスキャンシステム
(51)【国際特許分類】
   G02B 26/10 20060101AFI20190110BHJP
   B23K 26/00 20140101ALI20190110BHJP
   B23K 26/082 20140101ALI20190110BHJP
【FI】
   G02B26/10 104Z
   G02B26/10 A
   B23K26/00 B
   B23K26/082
【請求項の数】8
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-545562(P2017-545562)
(86)(22)【出願日】2015年3月17日
(65)【公表番号】特表2018-513990(P2018-513990A)
(43)【公表日】2018年5月31日
(86)【国際出願番号】CN2015074341
(87)【国際公開番号】WO2016145603
(87)【国際公開日】20160922
【審査請求日】2017年8月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】515016891
【氏名又は名称】ハンズ レーザー テクノロジー インダストリー グループ カンパニー リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】518267528
【氏名又は名称】シェンジェン ハンズ スキャナー エスアンドティー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】特許業務法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】王 光能
(72)【発明者】
【氏名】秦 紅燕
(72)【発明者】
【氏名】李 玉廷
(72)【発明者】
【氏名】張 国平
(72)【発明者】
【氏名】丁 兵
(72)【発明者】
【氏名】高 云峰
【審査官】 右田 昌士
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−250539(JP,A)
【文献】 国際公開第2003/096102(WO,A1)
【文献】 特表2012−533769(JP,A)
【文献】 特開2008−216873(JP,A)
【文献】 特表2013−528492(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第101256407(CN,A)
【文献】 中国実用新案第203390393(CN,U)
【文献】 中国実用新案第204195057(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 26/10
G02B 26/00 − 26/08
B23K 26/00 − 26/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部コンピュータから送信された画像データを受信し、処理を行った後、振動ミラー移動命令とレーザ制御命令とを生成するシステムオンチップ構造と、
前記振動ミラー移動命令を受信して、前記振動ミラー移動命令に基づいて移動する振動ミラーと、を備え、
前記レーザ制御命令が外部レーザに送信されることによって、レーザと振動ミラーの移動を同期させること
前記システムオンチップ構造は、
外部コンピュータから送信された画像データを受信し、座標の校正、軌跡の設定を行って、振動ミラー移動命令とレーザ制御命令を生成するプロセッサモジュールと、
制御サイクルごとに振動ミラー移動命令とレーザ制御命令を獲得するロジック処理ユニットと、
ロジック処理ユニットから振動ミラー移動命令を受信し、振動ミラーの位置と電流フィードバック値によって振動ミラー駆動電圧を計算する振動ミラーサーボ制御モジュールと、
ロジック処理ユニットからレーザ制御命令を受信し、レーザの制御の時系列と各振動ミラーフィードバックの状態によってレーザ制御信号を生成するレーザ制御モジュールと、
前記ロジック処理ユニットと接続されているIO制御モジュールと、
を備えること、
前記プロセッサモジュールとしては、チップ内プロセッサが用いられ、前記ロジック処理ユニットとしては、FPGAが用いられること、
を特徴とするレーザスキャン装置。
【請求項2】
前記システムオンチップ構造は、さらにプロセッサモジュールとロジック処理ユニットとの間に接続されているバッファユニットを備え、
前記プロセッサモジュールは、所定形式で振動ミラー移動命令とレーザ制御命令をバッファユニットに書き込み、前記ロジック処理ユニットは、各制御サイクルが始まるときにバッファユニットから1つの制御サイクル内の振動ミラー移動命令とレーザ制御命令を読み取ることを特徴とする請求項に記載のレーザスキャン装置。
【請求項3】
前記振動ミラーサーボ制御モジュールは、それぞれ第1アンプリファイア、第2アンプリファイア及び第3アンプリファイアを介して第1振動ミラー、第2振動ミラー及び第3振動ミラーと通信接続されている第1方向制御ユニット、第2方向制御ユニット及び第3方向制御ユニットを備えることを特徴とする請求項に記載のレーザスキャン装置。
【請求項4】
前記第1方向制御ユニット、第2方向制御ユニット及び第3方向制御ユニットは、いずれもデジタルサーボ制御ユニットであり、
前記第1方向制御ユニット、第2方向制御ユニット及び第3方向制御ユニットのそれぞれは、D/AコンバータとA/Dコンバータを介して第1振動ミラー、第2振動ミラー及び第3振動ミラーと通信接続されていることを特徴とする請求項に記載のレーザスキャン装置。
【請求項5】
システムオンチップ構造と接続されシステムオンチップ構造から送信された画像データを記憶する、揮発性記憶ユニットと不揮発性記憶ユニットとを含むメモリをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のレーザスキャン装置。
【請求項6】
前記揮発性記憶ユニットはDDRメモリユニットであり、前記不揮発性記憶ユニットはフラッシュメモリユニットであることを特徴とする請求項に記載のレーザスキャン装置。
【請求項7】
コンピュータと、レーザと、請求項1〜のいずれか1つに記載のレーザスキャン装置を備え、
前記コンピュータとレーザは、それぞれレーザスキャン装置と接続し、
前記コンピュータは、ベクトル画像ファイルによって所定形式の画像データを生成し、
前記レーザは、レーザスキャン装置の制御によってレーザ光を射出することを特徴とするレーザスキャンシステム。
【請求項8】
前記コンピュータは、さらにレーザスキャン装置のフィードバックデータを受信し、前記フィードバックデータによってモニタリング状態の生成及びレーザスキャン装置に対するオンライン調整を行うことを特徴とする請求項に記載のレーザスキャンシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザマーキング技術分野に関し、特にレーザスキャン装置及びレーザスキャンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、従来のレーザスキャン制御システムのモジュール図である。当該レーザスキャン制御システムは、コンピュータ201と、モーションコントロールカード202と、レーザ203と、スキャン四角ヘッド206とを備える。スキャン四角ヘッド206は、振動ミラードライバ204と、振動ミラー205とを備える。従来のレーザスキャン制御システムは、図1に示すように、モーションコントロールカード202と振動ミラードライバ204とが分離される発明を採用するものであり、即ち、モーションコントロールカード202が、レーザのレーザ光射出に対する制御と、振動ミラーの移動命令の生成とを行い、振動ミラードライバ204が、振動ミラー205を所定軌跡に沿って移動できるように駆動する。このような発明において、モーションコントロールカード202と振動ミラードライバ204との間にケーブルを介して伝送を行うので、実際に運用される場合に、インターフェアレンスや、命令伝送ミス等の問題が発生しやすくなる。
【0003】
また、データが一方向へ伝送され、モーションコントロールカード202がシステムの状態、特に振動ミラー205の状態を獲得できないため、レーザの制御がオープンループ制御方式になり、よい制御効果を得ることが困難になる。特に、高性能が要求される場合、従来の技術案は、効率を犠牲にする手段によって一定のスキャン効果を得るものの、システムの効率を最大化することができない。
【発明の概要】
【0004】
これに鑑みて、信号インターフェアレンスと命令伝送ミスの問題を減少できるレーザスキャン装置を提供する必要がある。
【0005】
レーザスキャン装置は、
外部コンピュータから送信された画像データを受信し、処理を行った後、振動ミラー移動命令とレーザ制御命令を生成するシステムオンチップ構造と、
前記振動ミラー移動命令を受信して、前記振動ミラー移動命令に基づいて移動する振動ミラーと、を備え、
前記レーザ制御命令が外部レーザに送信されることによって、レーザと振動ミラーの移動を同期させることを特徴とする。
【0006】
そのうちの一実施例において、前記システムオンチップ構造は、
外部コンピュータから送信された画像データを受信し、座標の校正や軌跡の設定を行って、振動ミラー移動命令とレーザ制御命令とを生成するプロセッサモジュールと、
制御サイクルごとに、振動ミラー移動命令とレーザ制御命令とを獲得するロジック処理ユニットと、
ロジック処理ユニットから振動ミラー移動命令を受信し、振動ミラーの位置と電流フィードバック値によって、振動ミラー駆動電圧を計算する振動ミラーサーボ制御モジュールと、
ロジック処理ユニットからレーザ制御命令を受信し、レーザの制御の時系列と各振動ミラーフィードバックの状態によって、レーザ制御信号を生成するレーザ制御モジュールと、
前記ロジック処理ユニットに接続されているIO制御モジュールと、を備えることを特徴とする。
【0007】
そのうちの一実施例において、前記システムオンチップ構造は、さらにプロセッサモジュールとロジック処理ユニットとの間に接続されているバッファユニットを備え、前記プロセッサモジュールは、所定形式で振動ミラー移動命令とレーザ制御命令をバッファユニットに書き込み、前記ロジック処理ユニットは、各制御サイクルが始まるときにバッファユニットから1つの制御サイクル内の振動ミラー移動命令とレーザ制御命令を読み取ることを特徴とする。
【0008】
そのうちの一実施例において、前記振動ミラーサーボ制御モジュールは、それぞれ第1アンプリファイア、第2アンプリファイア及び第3アンプリファイアを介して第1振動ミラー、第2振動ミラー及び第3振動ミラーと通信接続されている第1方向制御ユニット、第2方向制御ユニット及び第3方向制御ユニットを備えることを特徴とする。
【0009】
そのうちの一実施例において、前記第1方向制御ユニット、第2方向制御ユニット及び第3方向制御ユニットは、いずれもデジタルサーボ制御ユニットであり、前記第1方向制御ユニット、第2方向制御ユニット及び第3方向制御ユニットのそれぞれは、D/AコンバータとA/Dコンバータを介して第1振動ミラー、第2振動ミラー及び第3振動ミラーと通信接続されていることを特徴とする。
【0010】
そのうちの一実施例において、システムオンチップ構造と接続されシステムオンチップ構造から送信された画像データを記憶する、揮発性記憶ユニットと不揮発性記憶ユニットとを含むメモリをさらに備えることを特徴とする。
【0011】
そのうちの一実施例において、前記揮発性記憶ユニットはDDRメモリユニットであり、前記不揮発性記憶ユニットはフラッシュメモリユニットであることを特徴とする。
【0012】
そのうちの一実施例において、前記プロセッサモジュールとしては、チップ内プロセッサが用いられ、前記ロジック処理ユニットとしては、FPGAが用いられることを特徴とする。
【0013】
レーザスキャンシステムは、コンピュータ、レーザ、及び上記レーザスキャン装置とを備え、前記コンピュータとレーザは、それぞれレーザスキャン装置と接続し、前記コンピュータは、ベクトル画像ファイルによって所定形式の画像データを生成し、前記レーザは、レーザスキャン装置の制御によってレーザ光を射出することを特徴とする。
【0014】
そのうちの一実施例において、前記コンピュータは、さらにレーザスキャン装置のフィードバックデータを受信し、前記フィードバックデータによってモニタリング状態の生成及びレーザスキャン装置に対するオンライン調整を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
上記レーザスキャン装置及びスキャンシステムは、システムオンチップの設計によって、レーザ制御機能と振動ミラー制御機能を1つのチップに集積できるよう構成されているので、レーザスキャン装置の全体が簡素化され、著しくシステムのコストを低減させるとともに、システムの信頼性を向上させる。また、全ての情報が1つのチップ内に伝送され、従来のようなモーションコントロールカードから振動ミラードライバまでの信号伝送ケーブルを必要としないので、リアルタイム性がより向上し、従来のようなコントロールカードから振動ミラーまでの伝送による信号インターフェアレンスや命令伝送ミス等のような各種問題が発生しなくなる。
【0016】
振動ミラー移動命令の生成及びサーボ制御は、1つのチップにより実現できるので、振動ミラー移動命令の生成からサーボ制御までの通信に対する制限がなくなり、例えばモータモデルの適応制御アルゴリズムや多段フィードフォワード制御アルゴリズム等のより複雑な高性能制御アルゴリズムが用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】従来のレーザスキャン装置のモジュール図である。
図2】一実施例のレーザスキャン装置のモジュール図である。
図3図2におけるシステムオンチップ構造のモジュール図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に合わせて実施例に対する更なる説明を行う。
【0019】
図2は、一実施例のレーザスキャン装置のモジュール図である。当該レーザスキャン装置10は、レーザ四角ヘッドとも称され、外部コンピュータ20から送信された画像データを受信するとともに、レーザ30のレーザ光射出を制御して、加工品にレーザパターンを形成するように構成されている。レーザスキャン装置10と外部コンピュータ20との間に、データハイウェイ、例えばイーサネットインターフェイス、USBインターフェイス又は1394インターフェイスを介して、データを伝送するようになっている。
【0020】
当該レーザスキャン装置10は、システムオンチップ構造110と振動ミラー120とを備えている。システムオンチップ構造110は、外部コンピュータ20から送信された画像データを受信し、処理を行った後、振動ミラー移動命令とレーザ制御命令を生成する。振動ミラー120は、上記振動ミラー移動命令を受信して、上記振動ミラー移動命令に基づいて移動する。レーザ制御命令が外部レーザ30に送信されることによって、レーザ30と振動ミラー120とを同期させて移動させる。
【0021】
上記レーザスキャン装置10は、システムオンチップの設計によって、レーザ制御機能と振動ミラー制御機能を、1つのチップに集積できるよう構成されているので、レーザスキャン装置の全体が簡素化され、著しくシステムのコストを低減させるとともに、システムの信頼性を向上させる。全ての情報が1つのチップ内に伝送され、従来のようなモーションコントロールカードから振動ミラードライバまでの信号伝送ケーブルを必要としないので、リアルタイム性がより向上し、従来のようなコントロールカードから振動ミラーまでの伝送による信号インターフェアレンスや命令伝送ミス等の各種問題が発生しなくなる。
【0022】
振動ミラー移動命令の生成及びサーボ制御が1つのチップで実現できるので、振動ミラー移動命令の生成からサーボ制御までの通信に対する制限がなくなり、例えばモータモデルの適応制御アルゴリズムや多段フィードフォワード制御アルゴリズム等のより複雑な高性能制御アルゴリズムが用いられる。
【0023】
以下、システムオンチップ構造110について詳細に説明する。
【0024】
システムオンチップ構造110は、図3に示すように、プロセッサモジュール111と、バッファユニット112と、ロジック処理ユニット113と、第1方向制御ユニット114と、第2方向制御ユニット115と、第3方向制御ユニット116と、レーザ制御モジュール117と、IOモジュールとを備えている。そのうち、第1方向制御ユニット114と、第2方向制御ユニット115と、第3方向制御ユニット116と、レーザ制御モジュール117と、IOモジュールとは、いずれもロジック処理ユニット113と接続されている。
【0025】
プロセッサモジュール111は、外部コンピュータ10から送信された画像データを受信し、座標の校正や軌跡の設計を行って、振動ミラー移動命令、レーザ制御命令及びIO命令を生成するように構成されている。この振動ミラー移動命令は、従来の振動ミラー位置命令であってもよく、サーボ制御性能を向上させる必要がある場合、振動ミラーの速度、加速度及び加加速度の命令を含んでもよい。また、可変パラメータ制御方法を利用する場合、さらに振動ミラー移動状態に関連する制御パラメータを含んでもよい。プロセッサモジュール111は、チップ内プロセッサで実現されてもよく、システムオンチップのデータ処理の中心とされるものである。
【0026】
バッファユニット112は、プロセッサモジュール111とロジック処理ユニット113との間に接続され、プロセッサモジュール111は、所定形式で、振動ミラー移動命令、レーザ制御命令及びIO命令をバッファユニット112に書き込むためのものである。
【0027】
ロジック処理ユニット113は、各制御サイクルが始まるときに、バッファユニット112から1つの制御サイクル内の振動ミラー移動命令、レーザ制御命令及びIO命令を読み取るように構成されている。ロジック処理ユニット113としては、FPGAが用いられても良い。
【0028】
振動ミラー120は、第1振動ミラー121、第2振動ミラー122及び第3振動ミラー123、又はx振動ミラー、y振動ミラー及びz振動ミラーのような三次元方向の振動ミラーを備えている。第1振動ミラー121、第2振動ミラー122及び第3振動ミラー123はそれぞれ制御されている。第1方向制御ユニット114、第2方向制御ユニット115及び第3方向制御ユニット116は、それぞれ第1振動ミラー121、第2振動ミラー122及び第3振動ミラー123と通信接続されている。
【0029】
第1方向制御ユニット114、第2方向制御ユニット115及び第3方向制御ユニット116を有する振動ミラーサーボ制御モジュールは、ロジック処理ユニット113から振動ミラー移動命令を受信して、第1振動ミラー121、第2振動ミラー122及び第3振動ミラー123をそれぞれ駆動するための振動ミラー駆動電圧を計算する。
【0030】
レーザ制御モジュール117は、ロジック処理ユニット113からレーザ制御命令を受信して、レーザ30の制御の時系列と各振動ミラーからフィードバックされた状態によってレーザ制御信号を生成する。
【0031】
また、第1振動ミラー121、第2振動ミラー122及び第3振動ミラー123は、それぞれ第1アンプリファイア124、第2アンプリファイア125及び第3アンプリファイア126を介して、上記第1方向制御ユニット114、第2方向制御ユニット115及び第3方向制御ユニット116と接続されている。
【0032】
また、第1方向制御ユニット114、第2方向制御ユニット115及び第3方向制御ユニット116は、いずれもデジタル信号を生成又は受信するデジタルサーボ制御ユニットである。第1方向制御ユニット114、第2方向制御ユニット115及び第3方向制御ユニット116は、振動ミラーサーボ制御モジュールのデジタル信号からアナログ信号への変換、又は振動ミラーのアナログ信号からデジタル信号への変換を行うことができるように、D/AコンバータとA/Dコンバータ(図示せず)を介して第1振動ミラー121、第2振動ミラー122及び第3振動ミラー123とそれぞれ接続されている。
【0033】
メモリ130は、システムオンチップ構造110と接続され、システムオンチップ構造130から送信された画像データを記憶できるものである。メモリ130は、高速アクセスを実現できるDDRメモリ等を含む揮発性記憶ユニットと、フラッシュメモリ等を含む不揮発性記憶ユニットとを備えている。このように、オンライン動作する場合、外部コンピュータ20の画像データが揮発性記憶ユニットに記憶され、リアルタイムにデータの読取り及び処理を行うことができる。また、オフライン動作する必要がある場合、事前に外部コンピュータ20から送信された画像データを不揮発性記憶ユニットに記憶しており、オフラインでマーキングする際に、不揮発性記憶ユニットから画像データを読み取ることができる。
【0034】
システムオンチップ構造110は、IO制御モジュール118から生成されたIO命令によって、外部のIOボードを制御できる。
【0035】
また、振動ミラーサーボ制御モジュールが獲得した振動ミラーの電流や速度、位置等のフィードバックデータは、ユーザの振動ミラー移動性能の分析及びオンラインでの振動ミラー制御パラメータの調整に用いるために、プロセッサモジュール111にアップロードされ、プロセッサモジュール111を介してコンピュータ20にアップロードすることができる。即ち、コンピュータ20は、レーザスキャン装置10のフィードバックデータを受信し、上記フィードバックデータに基づいてモニタリング状態の生成又はレーザスキャン装置に対するオンライン調整を行う。外部コンピュータ20は、当該制御パラメータを画像データとともにレーザスキャン装置10に送信できる。このように、クローズループ制御の効果を得られ、振動ミラーとレーザ制御を同期させることが実現できる。また、データの双方伝送は、ユーザの故障診断と状態モニタリングにも都合がよく、メンテナンスがより簡単に実施できるようになる。
【0036】
上記の実施例における各技術特徴は、任意に組み合わせることができ、簡潔に説明するために、上記実施例における各技術特徴のあらゆる実施可能な組合せを説明しなかったが、これらの技術特徴の組合せは、矛盾がなければ本明細書記載の範囲に属すると理解すべきである。
【0037】
上記の実施例は、本発明の幾つかの実施形態だけを表し、その説明が具体的及び詳細に行われるが、特許請求の範囲を限定するものと理解すべきではない。当業者は、本発明の思想を脱逸しない範囲内に、幾つかの変形と変更を実施でき、これらも本発明の保護範囲内に含まれると理解すべきである。このため、本発明の保護範囲は、添付する特許請求の範囲に示されている。
図1
図2
図3