(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記滑動軌道は、後壁と、垂直方向の側壁と、前記垂直方向の側壁から延伸する、角度を付けられた側壁とによって画定され、前記角度を付けられた側壁は、チャネルを画定する、請求項1に記載の廊下。
前記滑動ブロックは、整列誘導ブロックを含み、前記整列誘導ブロックは、アームと、前記アームに固定された前記誘導ブロックとを含み、前記アームは、前記滑動ブロックの前記チャネル内で固定される、請求項1に記載の廊下。
第1の噛合部材は、後面と、張出し側面と、弓形の受入れくぼみとを備え、第2の噛合部材は、後面と、張出し側面と、弓形の突出部とを備え、前記弓形の突出部は、前記弓形の受入れくぼみと整列することを可能にされる、請求項6に記載の廊下。
前記第1の一対の直立部材に固定された弓状部材をさらに備え、前記弓状部材は、複数の湾曲した区画と、複数の、対応する、刻み目を入れられた区画とを含み、前記湾曲した区画は、前記弓状部材の上部分に沿って延伸し、前記刻み目を入れられた区画は、前記弓状部材の下部分に沿って延伸し、前記刻み目を入れられた区画は、前記弓状部材に剛性を提供して、前記直立部材の広がりを軽減するように溶接される、請求項1に記載の廊下。
【発明を実施するための形態】
【0026】
航空機に搭乗したり降りたりするだけでなく、船舶(例えば、クルーズ船)に乗船したり下船したりもするための廊下が、本明細書において開示され、その廊下は、複数の、延伸−収縮のサイクルにわたって整列の問題を軽減し、到着する航空機や船舶/出発する航空機や船舶と接合するように、様々な通路に沿って延伸することを可能にするだけでなく、収容するために収縮させることも可能にする。以下の記載において、説明する目的のために、多数の具体的な詳細が、一定の実施形態の完全な理解を提供するように述べられる。しかしながら、一定の実施形態は、これらの具体的な詳細を伴うことなく実施されてもよいことが、当業者には明らかである。
【0027】
図1は、航空機に搭乗したり降りたりするための廊下の例示的な部分100を示す。廊下と廊下の動作とは、
図10A〜
図12Dを参照して、非常に詳細に記載される。
【0028】
図1に示されるような、廊下の部分100は、3つの例示的な区画102〜106を含む。しかしながら、廊下は、ターミナルのゲートと到着する航空機/出発する航空機との間に渡らされるような距離に基づくだけでなく、航空機と接合する際に達成される弓形の通路にも基づいて、複数の区画を含むことができることに留意されたい。廊下は、典型的には、区画102〜106などの、12またはそれを超える接続可能な区画を含む。
【0029】
区画102〜106は、延伸可能であり収縮可能である。
図1に示されるように、区画102は収縮されており、区画104、106は延伸されている。区画の例示的な構造は、
図2A〜
図9を参照して非常に詳細に記載されるが、区画102〜106は、直線状および弓形(湾曲した)の通路に沿って様々な延伸された構成に区画102〜106を延伸させることを可能にするだけでなく、収容するために、様々な延伸された構成から、整列された収縮された構成に区画102〜106を収縮させることを可能にする要素を含むことは、ここで留意する価値がある。
【0030】
区画102〜106のそれぞれが、キャスタ車輪組立体108と、カーテン組立体110と、シザーバー組立体114と、キャノピ116とを含む。
【0031】
キャスタ車輪組立体108は、区画102〜106が、直線状および弓形の通路構成で延伸することを可能にするだけでなく、収容するための整列された構成に収縮させることも可能にする。
図2Aおよび
図2Cを参照して非常に詳細に記載されるように、キャスタ車輪組立体108は、各区画の下側の角に配置され、ターミナルのゲートと航空機との間の、区画102〜106の動きを容易にする。さらに、区画の、対向するキャスタ車輪組立体108は、相互に噛合うプレートを有し、相互に噛合うプレートは、
図2A〜
図2Cと
図11Cとに示されるように、廊下を収縮させる間に、区画102〜106の整列を可能にする。
【0032】
カーテン組立体110は、区画102〜106と共に延伸可能であり、収縮可能である。カーテン組立体110は、材料112(例えば、ビニール、ナイロン、別の耐久性/天候不浸透性の材料、または耐久性/天候不浸透性の材料の組み合わせ)を含み、材料112は、天候(例えば、雨、雪、日光)が廊下に入るのを防ぎながら、(カーテン組立体の上および下の)開いた区画は、光が廊下に透過することを可能にする。材料は、半透明であることができ、同様に、光が透過することを可能にしながら、天候が廊下に入ることを防ぐことに留意されたい。さらに、カーテン組立体110の様々な区画が、一定の位置または実装に対して所望され得るように、不透明または半透明であることができる。
【0033】
シザーバー組立体114は、区画102〜106が延伸したり収縮したりすることを可能にする。
図2A、
図2E、および
図6を参照して非常に詳細に記載されるように、シザーバー組立体114は、各区画の側面に配置され、ターミナルのゲートと航空機との間の区画102〜106の延伸および収縮を容易にする。
【0034】
区画102〜106のそれぞれのキャノピ116は、天候(例えば、日光、雨、雪)の影響を軽減するための材料(例えば、ビニール、ナイロン、別の耐久性/天候不浸透性の材料、または耐久性/天候不浸透性の材料の組み合わせ)を含む。キャノピ116の材料は、例えば、面ファスナ(例えば、ベルクロ(登録商標))片、他の固定機構(例えば、スナップ)、または固定機構の組み合わせを使用して、区画102〜106に固定される。キャノピ116の材料は、半透明であることができ、光が透過することを可能にしながら、天候が廊下に入ることを防ぐことに留意されたい。さらに、キャノピ116の様々な区画が、一定の位置または実装に対して所望され得るように、不透明または半透明であることができる。
【0035】
図2A〜
図2Fは、
図1に示されたような、カーテン組立体110とキャノピ116とを伴わない、
図1に示された廊下の区画106の例示的なフレーム構造体202を示す。同じまたは同様な構造が、
図1に示されたような区画102、104などの、廊下の他の区画に適用可能である。
【0036】
フレーム構造体202は、2つの対向するフレーム部材204、206を含む。フレーム部材204、206は、一般的には、管状の構造体(例えば、正方形の断面)を有する。フレーム部材の断面は変更することができることに留意されたい。フレーム部材204、206のそれぞれは、対向する直立部材208、210と、弓状のフレーム部材212とを含み、弓状のフレーム部材212は、
図2Fに示されるように、接続デバイス234(例えば、ブラケット、およびナット/ボルト)を介して、直立部材208、210の上部で、直立部材208、210に接続し、上下逆のU字型のフレーム部材204、206を形成する。直立部材208、210の構造は、
図3を参照して非常に詳細に記載されるが、弓状のフレーム部材212の構造は、
図5A〜
図5Cを参照して記載される。接続デバイス234は、
図4を参照して非常に詳細に記載される。
【0037】
さらに、フレーム部材204、206の直立部材208、210は、相互に噛合う部材209、211に、フレーム部材204、206の下部で接続され、相互に噛合う部材209、211は、収縮の間に、区画102〜106の整列を可能にする。
図2Aに示されるように、フレーム部材204は、噛合部材211、209を含み、フレーム部材206は、噛合部材209、211を含む。一部の実施形態において、フレーム部材204が、噛合部材211、211を含み、フレーム部材206が、噛合部材209、209を含むことが可能である。他の実施形態において、フレーム部材204が、噛合部材209、209を含み、フレーム部材206が、噛合部材211、211を含むことも、同様に可能である。
【0038】
図2Bおよび
図2Cに示されるように、例示的な区画104の、相互に噛合う部材209、211(
図2B)と、相互に噛合う部材211、209(
図2C)とは、廊下の収縮の間に、区画104の整列を可能にする。廊下の他の区画、例えば、区画102、106は、同様に、廊下の収縮の間に整列されることができる。
【0039】
2つの対向するシザーバー組立体114は、
図2Fに示されるような接続デバイス236を介して、直立部材208、210の側面に沿って、対向するフレーム部材204、206を接続する。接続デバイス236
及び関連する部材は、
図4を参照して非常に詳細に記載される。シザーバー組立体114のそれぞれは、シザーバー214、216を含み、シザーバー214、216は、
図2Eに示されるように、接続デバイス232(例えば、ナット/ボルト)を使用して接続される。
図2Aにさらに示されるように、シザーバー214、216の上端は、それぞれのフレーム部材204、206の直立部材210、210上区画に回転可能
かつ旋回可能に固定される。さらに、シザーバー214、216の下端は、それぞれのフレーム部材204、206の下区画に沿って、滑動軌道組立体218、220に回転可能かつ滑動可能に固定される。同じまたは同様な、構造および接続のシザーバー組立体114が、区画106の両側だけでなく、廊下の他の区画、例えば、区画102、104でも使用され、
図1に示されるような、延伸可能であり収縮可能である廊下を形成することに留意されたい。
【0040】
シザーバー組立体114の構造は、
図6を参照して非常に詳細に記載され、直立部材210、210、(同様に、直立部材208、208)に対するシザーバー組立体114の接続は、
図4を参照して非常に詳細に記載される。さらに、滑動軌道組立体218、220の構造と、滑動軌道組立体218、220に対するシザーバー組立体114の接続とは、
図8および
図9を参照して非常に詳細に記載される。
【0041】
噛合コネクタブロック222は、区画102〜106などの複数の区画を含む連続的な廊下を形成するように、これらの区画の接続を可能にするために、それぞれの区画の、直立部材208、208および直立部材210、210の高さに沿って、いくつかの位置(例えば、上および下)で提供される。この接続性が、廊下に区画を加えることと、廊下から区画を排除することとを可能にする。例えば、
図2Aおよび
図2Dに示されるように、コネクタブロック224は、区画104の直立部材210の第1の場所に沿って提供される一方、コネクタブロック226は、区画106の直立部材210の第2の場所に沿って提供される。第1の場所と第2の場所とは、開口部228が重なるように、コネクタブロック224、226が噛合うことを可能にし、このことは、ピン230が、開口部228を通って延伸することを可能にし、廊下の区画104、106を接続する。同じまたは同様な、コネクタブロックの構造および接続が、直立部材208、208および直立部材210、210の高さに沿って、区画104、106の両側で使用されることができるだけでなく、廊下の他の区画においても使用されることができることに留意されたい。噛合コネクタ222の構造は、
図3を参照して以下で非常に詳細に記載される。
【0042】
区画104および区画106などの、廊下の隣接する区画のコネクタブロック224、226は、開口部228がピン230を受入れるように重なるように、コネクタブロック224、226の噛合いを容易にするために、わずかに異なる高さで配置されることにも留意されたい。
【0043】
図2Fに示されるように、鏡像のブラケット238が、
図4を参照して以下で非常に詳細に記載されるように、延伸可能/収縮可能なカーテン組立体110を接続し支持するために、フレーム構造体202の直立部材210、210に固定される。
【0044】
図3は、
図2Aに示されたような、フレーム
構造体202の例示的な
直立部材210、210を示す。
直立部材210、210は、概ね管状の構造(例えば、正方形の断面)のものである。
直立部材の断面は変更することができることに留意されたい。
【0045】
ブラッケット301、303の対が、直立部材210、210の上部に固定(例えば、溶接)され、弓状のフレーム部材212を受入れる開口部を形成する。ブラケット301、303の対は、アパーチャ304、306を含み、アパーチャ304、306は、弓状のフレーム部材212を固定するために、ブラケット301、303の対を通してボルトを受入れる。アパーチャ306は、ブラケット301、303の対の外側のブラケット、例えば、フレーム部材204、206の外側のさら穴であり、ボルトの頭が、
図2Fおよび
図4に示されるように、ブラケットと同一平面上にあるように配置されることを可能にする。開口部308は、
図2Fおよび
図4に示されるように、シザーバー214、216の端を固定するために、ボルトを受入れるように提供される。
【0046】
一対の刻み目310は、直立部材210、210に対してコネクタブロック224、226を固定(例えば、溶接)するために正確な位置決定が提供されることができるように、コネクタブロック224、226の突出部309受入れるために、それぞれのフレーム部材204、206の直立部材210、210のそれぞれの高さに沿って提供される。同じまたは同様な刻み目が、それぞれのフレーム部材204、206の他の直立部材208、208の高さに沿って提供される。
【0047】
噛合部材209、211は、それぞれのフレーム部材204、206の直立部材210、210の下部に固定(例えば、溶接)される。特に、
フレーム部材206の噛合部材211は、一般的には、平坦なプレートであり、その平坦なプレートは、直線状の後部311と、張出し側面312と、張出し側面312間で延伸する、弓形の受入れ正面くぼみ314とを含む。この直立部材210は、
図2Aに示されるように、滑動軌道組立体220が噛合部材211と直立部材210とに固定(例えば、溶接)されるように、張出し側面312の一方の側に向かって固定されることに留意されたい。直線状の後部311は、廊下の異なる区画が、コネクタブロック224、226とピン230とを使用して、できる限り近くで互いに固定されることを可能にするが、噛合部材211の正面くぼみ314は、収縮の間に、
フレーム部材204の互いに噛合う部材209
の垂直方向のバンド320を受入れるように、幅が広い受入れ器を提供し、その受入れ器が、収縮された構成において廊下の整列を提供する。
【0048】
さらに、直立部材204の噛合部材209は、一般的には、平坦なプレートであり、その平坦なプレートは、直線状の後部311と、張出し側面312と、正確なくぼみ
314の代わりに張出し側面312間に延伸する弓形の突出部318とを含む。弓形の突出部318は、弓形の突出部318の外側付近に垂直方向のバンド320を含む。バンド320は、それぞれのフレーム部材204、206の噛合部材209、211が、互いの上に乗ることを防ぎ、バンド320はさらに、廊下の収縮の間に区画が衝突すると、力を吸収して、一方の区画が他方の区画に対して滑動することを可能にすることができる。バンド320は、噛合部材209と一体で形成されることができるか、または噛合部材209に固定されることができる。バンド320は、金属、プラスチック、ゴム、テフロン(登録商標)、または材料の組み合わせで作られることができ、それらの材料は、収容するために区画が収縮されると、力を吸収して、摩擦を軽減(滑動を可能に)することができるものである。
【0049】
フレーム部材204、206の直立部材208、208は、一般的には、フレーム部材204、206の直立部材210、210に対する同じまたは同様な鏡像の構造のものである。具体的には、アパーチャ304が、ブラケット301、303の内側にあり、さら穴アパーチャ306が、外側のブラケット301、303の外側、例えば、フレーム部材204、206の外側にあるように、アパーチャ304、306は、ブラケット
301、303に対して反転させられる。さらに、鏡像の刻み目310が、直立部材208、208の外側に提供される。
【0050】
さらに、
図2Aに示されるように、滑動軌道組立体218、220が、噛合部材211、209と直立部材208、208とに固定(例えば、溶接)されることができるように、直立部材208、208が張出し側面312の他方の側に向かって固定されることを除いて、フレーム構造体202の一方の側の噛合部材211、209は、フレーム構造体202の他方の側の噛合部材209、211と同様である。さらに、フレーム部材204、206の直立部材210、210の噛合部材209、211だけでなく、フレーム部材204、206の直立部材208、208の噛合部材211、209は、
図1および
図2A〜
図2Cに示されるように、(例えば、ナット/ボルトを使用して)キャスタ車輪組立体108に固定するためのアパーチャ316を含む。
【0051】
図4は、
図2Aと
図2Fとにおいて示されたようなフレーム
部材206の、
図3に示された直立部材210の上部分の例示的な構造を示す。
【0052】
ブラケット238は、
直立部材210の高さの少なくとも一部分に沿って開口部403を通して固定されるボルト404を使用してフレーム
部材206の直立部材210に固定される。同様なブラケット
238(例えば、鏡像のブラケット)も同様に、フレーム
部材204の直立部材210に固定される。フレーム部材204、206のブラケット
238は、延伸可能/収縮可能なカーテン組立体110を支持する。さらに具体的には、フレーム
部材204、206のブラケット
238は、延伸部402(例えば、L字型の延伸部)を有し、その延伸部402は、巻取り式のローラ401と同様なロッド(図示せず)とをそれぞれ受入れるように構成され、カーテン組立体110が、区画102〜106の延伸および収縮と共に延伸したり収縮したりするように、カーテン組立体110の材料112は、同様なロッドに固定される。カーテン組立体110の両側が、巻取り式のローラ401などの巻取り式のローラに固定されることができることに留意されたい。
【0053】
シザーバー216の端は、接続デバイス236を使用して直立部材210に固定される。接続デバイス236は、ボルト406と、ワッシャ408と、係止張力ワッシャ412と、(ドーム型の端を有する)係止ナット414と、ブッシュ416と、(隆起を有する)係止ナット418と、コッタピン420とを含むことができる。ボルト406は、直立部材210の第1の側でワッシャ408とアパーチャ(図示せず)とを通して挿入され、直立部材210の他方の側でアパーチャ308を通って出る。係止張力ワッシャ412とナット414とは、直立部材210に対して適切な場所でボルトを保持するために、ボルト406の上で固定される。
【0054】
シザーバー216のアパーチャ415は、ブッシュ416を受入れ、ブッシュ416は、ナット414のドーム型の端を覆って嵌る。ブッシュ416は、ブロンズまたは別の材料で作られることができる。その後、係止ナット418が、ボルト406の上で固定され、コッタピン420は、係止ナット418の隆起の間で、ボルト406の開口部410を通して挿入される。この構造に関して、シザーバー216が、
様々な通路に沿って廊下が湾曲して延伸している間および整列して収容するために廊下が収縮している間も、ボルト406を中心として回転することができ、また、係止ナット414のドーム型の端回りで旋回することができるように、シザーバー216は、何らかの遊びを提供される。
【0055】
弓状のフレーム部材212は、接続デバイス234を使用して直立部材210に固定される。接続デバイス234は、一対のブラケット303と、ボルト422と、ワッシャ424と、係止張力ワッシャ426と、係止ナット428とを含むことができる。さらに具体的には、弓状のフレーム部材212は、一対のブラケット303の間に配置され、ボルト422と、ワッシャ424と、係止張力ワッシャ426と、係止ナット428とを使用して固定される。ボルト422の頭423は、さら穴アパーチャ306の中に、一対のブラケット303の外側のブラケットと同一平面上で配置される。
【0056】
図5A−図5Cは、
図2Aに示されるようなフレーム部材204、206の例示的な弓状のフレーム部材212を示す。
これらに示されるように、弓状のフレーム部材212は、弓状部材212の上部に沿って、外側中央区画503と外側角区画504とを曲げ(湾曲させ)、弓状のフレーム部材212の下部に沿って、内側中央区画505と内側角区画506とに刻み目を入れて、直立の区画502を形成することによって製造される。
【0057】
刻み目を入れられた区画505、506は、弓状のフレーム部材212に剛性を提供するために溶接され、その結果として、廊下区画106のフレーム部材204、206に剛性をもたらす。フレーム部材204、206に剛性をもたらすことは、重要なことである。なぜならば、フレーム部材204、206に剛性をもたらすことが、廊下の動作の間に、直立部材208、210が互いから広がることを軽減するので、フレーム部材204、206に剛性をもたらすことは、廊下が整列して延伸したり収縮したりすることを可能にするからである。
【0058】
さらに示されるように、弓状のフレーム部材212の直立の区画502は、開口部508、510を有し、開口部508、510は、
直立部材208、210のブラケット301、303に弓状のフレーム部材212を固定するためにボルト422を受入れる。
【0059】
図6は、
図1および
図2Aに示された例示的なシザーバー組立体114を示す。シザーバー組立体114は、シザーバー214、216を含む。シザーバー214、216は、同様な構造のものである。したがって、シザーバー216だけが、詳細に記載される。
【0060】
シザーバー216は、本体601と一対のコネクタ616とを含む。本体601は、平坦な区画602、604、610と、角度を付けられた区画606、608とを含む。角度を付けられた区画606、608は、区画610が、区画602、604に対して引込まされることを可能にする。一対のコネクタ616は、区画602、604から延伸し、アパーチャ415を含む。
【0061】
シザーバー216の引込まされた区画610は、同様な構造のものであるシザーバー214の相互に引込まされた区画と噛合う。シザーバー214、216は、溶融亜鉛めっきされたものである熱間圧延酸洗(HRPO)鋼板で作られることができる。さらに、シザーバー214、216は、高さが3/4インチで幅が1と1/2インチのものであることができる。上記の構造と材料とが、弾力のあるシザーバー組立体114を提供し、弾力のあるシザーバー組立体114は、区画および/または廊下を弓形に延伸する間に曲がること、および/または片寄らせることができ、弾力のあるシザーバー組立体114はさらに、区画および/または廊下の収縮と共に、弾力のあるシザーバー組立体114の元々の状態に戻ることができる。
【0062】
シザーバー214、216は、接続デバイス232を使用して固定される。接続デバイス232は、ボルト620と、ワッシャ622、630と、ブッシュ624、628と、係止ナット632とを含むことができる。ブッシュ622、628は、ブロンズ、別の材料、または材料の組み合わせで作られることができる。ワッシャ626(例えば、テフロン(登録商標)、別の材料、または材料の組み合わせ)は、シザーバー214、216間の摩擦を減少させるためにシザーバー214、216の間に提供される。ワッシャ626は、その他任意の材料または材料の組み合わせで作られることができる。
【0063】
図7は、
図1および
図2Aに示された廊下の例示的なキャスタ車輪組立体108を示す。キャスタ車輪組立体108のそれぞれが、コネクタプレート702と、車輪ブラケット704と、コネクタ部材706と、車輪708とを含む。コネクタプレート702は、1またはそれを超えるコネクタ703(例えば、ボルト/ナットの組み合わせ)を使用して、フレーム部材204、206の噛合部材209、211にキャスタ車輪組立体108を固定する。車輪ブラケット704は、コネクタ部材706(例えば、ボルト、ピンなど)を使用して、キャスタ車輪組立体108の車輪708を固定する。
【0064】
滑動軌道組立体218、220は、一定の構成において、シザーバー組立体114を固定するため
のピン712を受入れるために
これらの高さに沿って複数の開口部710を含み、その一定の構成は、(
図2Bに示されたような)収縮された構成、(
図2Aに示されたような)延伸された構成、または収縮された構成と延伸された構成との間の中間の構成(図示せず)であることができる。
【0065】
図8および
図9は、
図1および
図2Aに示された例示的な滑動軌道組立体220を示す。滑動軌道組立体220は、滑動軌道802と、滑動ブロック814とを含む。
図2Aに示されるように、滑動軌道組立体220は、フレーム部材206の直立部材210の近くで、噛合部材211の上に配置される。同様に、滑動軌道組立体218は、
図2Aに示されるように、フレーム部材204の直立部材の近くで、噛合部材209の上に配置される。
【0066】
滑動軌道802は、空洞804と、チャネル806と、カバー(またはキャップ)808とを含む。滑動軌道802は、ステンレス鋼、別の材料、または材料の組み合わせで作られることができる。
【0067】
滑動ブロック814は、一般的には、円形の断面のものである。さらに、滑動ブロック814は、空洞804内で滑動すること(例えば、上がることおよび下がること)ができ、空洞804内で回転することもできるが、シザーバー214のコネクタ616は、チャネル806を通って延伸し、チャネル806の中で滑動すること(上がることおよび下がること)ができる。滑動ブロック814は、摩擦を軽減するためにテフロン(登録商標)で作られることができる。同様に、滑動軌道組立体218に関して、滑動ブロック(図示せず)は、滑動軌道(図示せず)内で滑動することができるが、シザーバー216のコネクタ616は、滑動軌道組立体218のチャネル(図示せず)を通って延伸し、滑動軌道組立体218のチャネル(図示せず)の中で滑動すること(上がることおよび下がること)ができる。これが、廊下の区画102〜106の両側のシザーバー組立体114が延伸したり収縮したりすることを可能にし、次に、このことが、区画102〜106が延伸したり収縮したりすることを可能にする。
【0068】
カバー808は、ボルト810および係止ナット812などのコネクタを使用して、滑動軌道802に固定される。カバー808は、空洞804内で滑動ブロック814の上部範囲を定めるが、噛合部材211は、空洞内804で滑動ブロック814の下部範囲を定める。
【0069】
滑動ブロック814は、チャネル816と、アパーチャ818と、段付きボルト820と、整列誘導ブロック822と、アパーチャ824とを含む。滑動ブロック814は、摩擦を減少させて滑動を提供するためにテフロン(登録商標)で作られることができるか、または別の材料もしくは材料の組み合わせで作られることができる。シザーバー214のコネクタ616は、アパーチャ818を通して延伸される段付きボルト820を使用して滑動ブロック814に固定される。さらに、チャネル816は、アパーチャ818の軸回りで、例えば、アパーチャ818を通して延伸される段付きボルト820回りで、チャネル
816内で、シザーバー216のコネクタ616が旋回することを可能にする。
【0070】
整列誘導ブロック822は、滑動ブロック814のチャネル816内で固定され、滑動軌道組立体220の外側まで、滑動軌道802のチャネル806を通って延伸する。整列誘導ブロック822は、摩擦を減少させて滑動を提供するためにテフロン(登録商標)で作られることができるか、または別の材料もしくは材料の組み合わせで作られることができる。整列誘導ブロック822は、空洞804内での、滑動ブロック814の(例えば、側面方向の)回転を制限し、シザーバー214がチャネル806の縁に接触することを防ぎ、このことが、滑動軌道802に対するシザーバー214の引っ掛かりまたは緊結を軽減する。
【0071】
アパーチャ824は、
図7に示されるように、滑動軌道802内で、滑動ブロック814の高さを定着、すなわち固定するために、直立部材210に沿って、アパーチャ824と開口部710とを通したピン712の受入れを可能にする。
【0072】
図9に特に示されるように、滑動軌道802は、平坦な後面902と垂直方向の側壁904、906とによって画定される。さらに、滑動軌道802のチャネル806は、側壁904、906から延伸する、角度を付けられた側壁908、910によって画定される。整列誘導ブロック822は、アーム912と、誘導ブロック914とを含む。アーム912は、チャネル816内で固定され、チャネル806に向かって延伸する一方、滑動ブロック814の(左から右、または右から左の)回転運動が、角度を付けられた側壁908、910のそれぞれに誘導ブロック914を係合または接触させることにより、誘導ブロック914だけでなく、滑動ブロック814の回転運動を制限し、シザーバー214が、角度を付けられた側壁908、910に係合または接触することを防ぐように、誘導ブロック914は、少なくとも部分的には滑動軌道802の外側まで、チャネル806を通って延伸する。
【0073】
図10Aおよび
図10Bは、
図1〜
図9に従った、いくつかの例示的な通路1001、1003に沿って延伸される例示的な廊下1000を例示する。廊下1000は、ゲート区画1002と、複数の区画1006と、航空機区画1008と、キャノピ1010とを含む。
【0074】
ゲート区画1002は、一般的には、ターミナルのゲートの近くに配置され、廊下1000への入場1004を提供する。ゲート区画1002は、ゲートに接することができるか、接続することができるか、または固定されることができる。航空機区画1008は、一般的には、航空機の階段の近くに配置され、廊下1000から航空機への退場1012を提供する。航空機区画1008は、キャノピ1010を提供されることができ、キャノピ1010は、航空機区画1008から延伸することができ、天候要素、例えば、日光、雨、雪などから乗客を保護するために航空機の階段の上にかかる。
【0075】
区画1006は、
図1〜
図9において示された区画102〜106を参照して記載されたように、延伸可能であり収縮可能である。電動の地上器材1014が、一定の数の区画1006を有する廊下1000を延伸させたり収縮させたりするために使用されることができる。
図10Aおよび
図10Bに特に示されるように、廊下1000は、弓形の通路1001、1003に沿って延伸される。同様に、廊下1000は、ターミナルのゲートに対して様々な位置で駐機される到着する航空機/出発する航空機と噛合うことが必要となり得るので、多数の他の弓形の通路だけでなく、概ね直線状の通路にも沿って延伸されることができる。廊下1000は、
図1〜
図9を参照して記載されたように、収容するために収縮されることができる。
【0076】
図11A〜
図11Cは、例示的な廊下を示し、その例示的な廊下は、航空機1106および/または船舶1116に搭乗したり/降りたりするための、いくつかの例示的な通路1101、1103に沿って延伸され、さらに、
図1〜
図10Bに従って、収容するために例示的な整列された通路に収縮される。
【0077】
廊下1000は、
図10Aおよび
図10Bを参照して上で記載されたように、ゲート区画1002と、複数の区画1006と、航空機区画1008と、キャノピ1010とを含む。この記載を明確にすると共に簡潔にするために、航空機区画1008は、
図11Bを参照して、船舶区画としても言及されることができる。
【0078】
図11Aに示されるように、ゲート区画1002は、空港のターミナル1104のゲート1102の入り口の近くに配置され、廊下1000への入場1004を提供する。廊下1000は、航空機区画1008が、航空機の階段1110の近くに配置され、廊下1000から航空機1106への退場1012を提供するように、弓形の通路1101に沿って空港のエプロン1108の上に延伸される。キャノピ1010は、航空機区画1008から延伸し、天候要素から乗客を保護するために航空機1106の階段1110の上にかかる。
【0079】
図11Bに示されるように、ゲート区画1002は、海港のターミナル1114のゲート1112の入り口の近くに配置され、廊下1000への入場1004を提供する。廊下1000は、船舶区画1008が船舶の舷門1120の近くに配置され、廊下1000から船舶1116への退場1012を提供するように、弓形の通路1103に沿って桟橋の表面1118の上に延伸される。キャノピ1010は、船舶区画1008から延伸し、天候要素から乗客を保護するために船舶1116の船舶の舷門1120の上にかかる。
【0080】
図11A〜
図11Cに示されるように、区画1006は、
図1〜
図9に示された区画102〜106を参照して記載されたように、延伸可能であり収縮可能である。特に
図11Cに示されるように、廊下1000は、
図1〜
図9を参照して記載されたように、空港のエプロン1108または桟橋の表面1118の上で、弓形の通路1101、1103から、収容するための整列された通路または構成1105に収縮される。
図11Cにさらに示されるように、ターミナル1104、1114のゲート1102、1112への入り口は、廊下1000が収容されたときに、閉じられることができる。
【0081】
図12A〜
図12Dは、
図1〜
図11Cに従った、搭乗したり降りたりするために、空港のターミナル1104と航空機1106との間で、いくつかの例示的な通路1201、1203、1205、1207に沿って延伸させられる廊下の例示的な動作を示す。
【0082】
図12A〜
図12Dに特に示されるように、廊下1000は、空港のターミナル1104に地上の高さ(例えば、空港のエプロン、すなわちタールマック1108)で安全かつ効率的に搭乗したり降りたりすることを可能にすることができる。示されるように、航空機1106は、空港のターミナル1104から一定の距離で、空港のターミナル1104に対して様々な角度1202、
1204、1206、1208で駐機される。同様に、航空機1106は、空港のターミナル1104に対して様々な位置および配向で駐機されることができる。
【0083】
廊下1000は、航空機1106の階段1110まで、弓形の通路1201、1203、1205、1207に沿って、空港のターミナル1104のゲートの入り口から延伸され、乗客が、廊下1000と階段1110とを使用して航空機に搭乗したり降りたりすることを可能にする。乗客は、
図12A〜
図12Dに示されるように、廊下1000から空港のターミナル1104に入ることができ、空港のターミナル1104から廊下1000に出ることができる。したがって、廊下1000は、航空機1106と空港のターミナル1104との間で、閉じ込めと、安全と、安心とを乗客に提供し、外の天候への露出を軽減しながら、空港のエプロンに対する乗客の閉じ込めに関する空港の規制も満たす。搭乗したり降りたりすることが完了すると、廊下1000は、例示的な
図11Cに示されるように、部分的に、または完全に引込められることができる。
【0084】
航空機1106などの航空機は、空港のターミナルのゲートの入り口に対して様々な距離および配向で、エプロン、すなわちタールマック1108に配置されることができ、廊下1000は、到着する航空機/出発する航空機と結合または接合するために、様々な弧、すなわち様々な通路に沿って、様々距離まで延伸することを、廊下1000の構成要素の区画(例えば、区画102〜106)を介して可能にされることに留意されたい。搭乗すること、または降りることが完了した後、廊下1000の構成要素の区画は、収容するために引込められることができる。
【0085】
廊下1000の動作の際に、シザーバー組立体114と、滑動軌道組立体218、220と、噛合部材209、211とは、廊下1000が、多数の延伸−収縮のサイクルにわたって延伸したり収縮したりすることを可能にし、整列の問題を軽減し、したがって、廊下1000の故障(引っ掛かること、および緊結すること)を軽減する。
【0086】
さらに、廊下1000は、航空機の乗客が地上で搭乗したり降りたりするためだけでなく、船舶の乗客が地上で乗船したり下船したりするためのカスタマーサービスを改善する。廊下1000は、電動の地上器材を用いることなく、手動で配備可能であることができるか、または電動の駆動ユニット(例えば、
図10A〜
図12D)が提供され、より自動化された延伸および/または収縮のために、1またはそれを超えるブラケット(図示せず)を使用して、航空機/船舶の区画1108に固定されることができる。廊下1000は、エプロン、すなわちタールマック1108における航空機1106の様々な整列だけでなく、桟橋の表面1118に対する船舶1116の様々な整列に適応させるために、直線状の通路または様々な弓形の通路にわたって複数回延伸および/または収縮されることができる。
【0087】
廊下1000は、1つの材料または材料の組み合わせ(例えば、ビニール、ナイロン、他の材料、または材料の組み合わせ)で作られた保護用外側カバーを提供する。材料は、天候からの相当な保護を提供する。一部の実装において、廊下1000は、アルミニウムの屋根パネルと透明な側面とを装備されることもでき、それらは、廊下1000が設置されると、廊下の1またはそれを超える区画のフレーム構造体204、206の上に設置されることができる。これは、厳しい天候条件においてさらなる保護を提供することを助けることができる。廊下は、地上器材に対する一定の規則および/または規制を満たすようにアルミニウムまたは他の材料、
(例えば、ステンレス鋼)から製作されることができる。
【0088】
上記において、到着する/出発する航空機および/または到着する/出発する船舶と接合するために様々な通路に沿って延伸することを可能にするだけでなく、収容するために収縮することも可能にする、複数の延伸−収縮のサイクルにわたって整列の問題を軽減する廊下を記載してきた。具体的な例示的な実施形態が記載されてきたが、様々な改変や変更が、本発明のより広い範囲から逸脱することなく、これらの実施形態に対して行われてもよいことが明らかである。したがって、明細書や図面は、制限的な意味ではなく例示的な意味で考えられるものである。本明細書の一部を形成する添付の図面は、主題が実施されてもよい具体的な実施形態を、限定としてでななく例として示す。示された実施形態は、本明細書において開示された教示を当業者が実施することを可能にするように充分に詳細に記載された。構造的および論理的な置換や変更が、この開示の範囲から逸脱することなく行われ得るように、他の実施形態が、本明細書において開示された教示から、利用されたり導出されたりしてもよい。したがって、この発明を実施するための形態は、限定的な意味で取られるものではなく、様々な実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲だけによって、こうした特許請求の範囲が権利を与えられる均等物の全範囲と共に定義される。
【0089】
発明の主題のこうした実施形態は、1を超える発明が実際に開示される場合には、どのような単一の発明またはどのような単一の発明概念にも本出願の範囲を自発的に限定することを意図することなく、単に利便性のために、「発明」という用語によって、個々に、および/または集合的に、本明細書おいて呼ばれてもよい。したがって、具体的な実施形態が、本明細書において明示および記載されてきたが、同じ目的を達成するように計算された任意の構成が、示された特定の実施形態に置換されてもよいことが理解されるべきである。この開示は、様々な実施形態に関する、任意および全ての翻案物または変形物を含むことを意図される。上記の実施形態の組み合わせと、本明細書において具体的に記載されていない他の実施形態とが、上記の記載を検討した際に当業者には明らかになる。
【0090】
要約書は、37 C.F.R.§1.72(b)に適合するように提供され、技術的な開示の性質と要旨とを読者が迅速に確認することを可能にする。要約書は、特許請求の範囲の範囲または意味を解釈または限定するために使用されないという理解と共に、要約書は提出される。
【0091】
実施形態の上記の記載において、様々な特徴が、本開示を簡素化する目的のために、単一の実施形態に共に集合させられた。開示に関するこの方法は、特許請求される実施形態が、各請求項において明確に説明された特徴よりも多くの特徴を有することを反映すると解釈されるものではない。むしろ、下記の特許請求の範囲が反映するように、発明の主題は、単一の開示された実施形態の全特徴よりも少ないところにある。したがって、下記の特許請求の範囲は、発明を実施するための形態に組み込まれ、各請求項は、別々の例示的な実施形態として各請求項自体を主張する。