特許第6458134号(P6458134)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6458134
(24)【登録日】2018年12月28日
(45)【発行日】2019年1月23日
(54)【発明の名称】モータ一体型圧縮機
(51)【国際特許分類】
   F04C 29/04 20060101AFI20190110BHJP
   F04C 29/00 20060101ALI20190110BHJP
   F04B 39/00 20060101ALI20190110BHJP
   F04B 39/06 20060101ALI20190110BHJP
   H02K 9/02 20060101ALI20190110BHJP
【FI】
   F04C29/04 E
   F04C29/00 T
   F04B39/00 106C
   F04B39/06 D
   H02K9/02 A
【請求項の数】12
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-509448(P2017-509448)
(86)(22)【出願日】2016年3月7日
(86)【国際出願番号】JP2016057038
(87)【国際公開番号】WO2016158225
(87)【国際公開日】20161006
【審査請求日】2017年8月9日
(31)【優先権主張番号】PCT/JP2015/060243
(32)【優先日】2015年3月31日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】502129933
【氏名又は名称】株式会社日立産機システム
(74)【代理人】
【識別番号】110001829
【氏名又は名称】特許業務法人開知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】原島 寿和
(72)【発明者】
【氏名】貞方 康輔
(72)【発明者】
【氏名】西村 仁
(72)【発明者】
【氏名】土屋 豪
【審査官】 井古田 裕昭
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2004/112222(WO,A1)
【文献】 特開2008−017543(JP,A)
【文献】 実開昭57−154276(JP,U)
【文献】 実開昭62−033674(JP,U)
【文献】 特開2007−040289(JP,A)
【文献】 特開2015−047034(JP,A)
【文献】 特開2006−283602(JP,A)
【文献】 特開2010−167956(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04C 29/04
F04B 39/00
F04B 39/06
F04C 29/00
H02K 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機本体と、前記圧縮機本体を駆動するアキシャルギャップモータとを備えたモータ一体型圧縮機であって、
前記アキシャルギャップモータは、
回転軸としてのシャフトと、
前記シャフトを収容するモータケーシングと、
前記モータケーシングの内側面に固定され、前記シャフトの外周面から所定の間隔を隔てて環状に配置されたステータと、
前記シャフトに連結され、前記シャフトの軸方向で前記ステータから所定の間隔を隔てて配置されたモータロータとを備え、
前記モータケーシングは、
前記アキシャルギャップモータの出力側に形成された吸気口と、
前記アキシャルギャップモータの反出力側に形成された排気口とを有し、
前記モータロータは、前記シャフトの周りに環状に配置された、前記シャフトの軸方向に空気を流通させる複数の貫通穴を有し、
前記モータロータのうち隣り合って配置された2つの前記貫通穴の間の部分が羽根状に形成されたことを特徴とするモータ一体型圧縮機。
【請求項2】
圧縮機本体と、前記圧縮機本体を駆動するアキシャルギャップモータとを備えたモータ一体型圧縮機であって、
前記アキシャルギャップモータは、
回転軸としてのシャフトと、
前記シャフトを収容するモータケーシングと、
前記モータケーシングの内側面に固定され、前記シャフトの外周面から所定の間隔を隔てて環状に配置されたステータと、
前記シャフトに連結され、前記シャフトの軸方向で前記ステータから所定の間隔を隔てて配置されたモータロータとを備え、
前記モータケーシングは、
前記アキシャルギャップモータの出力側に形成された吸気口と、
前記アキシャルギャップモータの反出力側に形成された排気口とを有し、
前記シャフトのうち前記ステータに外周を囲まれた部分の径がその他の部分の径よりも小さいことを特徴とするモータ一体型圧縮機。
【請求項3】
圧縮機本体と、前記圧縮機本体を駆動するアキシャルギャップモータとを備えたモータ一体型圧縮機であって、
前記アキシャルギャップモータは、
回転軸としてのシャフトと、
前記シャフトを収容するモータケーシングと、
前記モータケーシングの内側面に固定され、前記シャフトの外周面から所定の間隔を隔てて環状に配置されたステータと、
前記シャフトに連結され、前記シャフトの軸方向で前記ステータから所定の間隔を隔てて配置されたモータロータとを備え、
前記モータケーシングは、
前記アキシャルギャップモータの出力側に形成された吸気口と、
前記アキシャルギャップモータの反出力側に形成された排気口とを有し、
前記モータロータは、回転に伴って出力軸側から反出力軸側に気流を発生させる少なくとも1つの羽根を、前記ステータと対向する面と軸方向で反対の面に有することを特徴とするモータ一体型圧縮機。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載のモータ一体型圧縮機であって、
前記アキシャルギャップモータが前記圧縮機の上部に配置され、前記シャフトが鉛直方向を向くように構成されたことを特徴とするモータ一体型圧縮機。
【請求項5】
請求項1〜3の何れか一項に記載のモータ一体型圧縮機であって、
前記モータロータは、回転に伴って出力軸側から反出力軸側に気流を発生させる少なくとも1つの羽根を径方向外周に有することを特徴とするモータ一体型圧縮機。
【請求項6】
請求項1〜3の何れか一項に記載のモータ一体型圧縮機と、
前記モータ一体型圧縮機を収容するユニットケースと、
前記ユニットケースの外部から前記吸気口に空気を導く吸気連通路と、
前記吸気連通路に設けられた吸込みフィルタと
を備えたことを特徴とする圧縮機ユニット。
【請求項7】
請求項1〜の何れか一項に記載のモータ一体型圧縮機であって、
前記モータロータは、前記ステータよりも出力側に配置されたものであることを特徴とするモータ一体型圧縮機。
【請求項8】
請求項1〜5、7の何れか一項に記載のモータ一体型圧縮機であって、
前記モータロータは、前記ステータを挟んで軸方向に2つ設置されたものであることを特徴とするモータ一体型圧縮機。
【請求項9】
請求項1〜3、7、8の何れか一項に記載のモータ一体型圧縮機であって、
前記シャフトには偏心部が設けられ、
前記偏心部に旋回軸受を介して接続し、旋回運動をする旋回スクロールと、
前記旋回スクロールに対向して配置する固定スクロールと、
前記旋回スクロールの自転を防止する自転防止機構と
を備えることを特徴とするモータ一体型圧縮機。
【請求項10】
請求項に記載のモータ一体型圧縮機であって、
前記吸気口は、前記モータケーシングの径方向外側に形成されることを特徴とするモータ一体型圧縮機。
【請求項11】
請求項に記載のモータ一体型圧縮機であって、
前記シャフトは、前記アキシャルギャップモータの出力側に配置された出力側軸受と反出力側に配置された反出力側軸受とによって保持されることを特徴とするモータ一体型圧縮機。
【請求項12】
請求項1〜3の何れか一項に記載のモータ一体型圧縮機であって、
前記排気口が前記モータケーシング径方向に貫通するように形成されたことを特徴とするモータ一体型圧縮機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータと圧縮機とを一体に備えたモータ一体型圧縮機に関し、特にアキシャルギャップモータを用いたモータ一体型圧縮機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、工場では、用途に応じた圧縮機を生産ライン近傍の各所に配置する分散配置が進められている。このような分散配置では、圧縮機の設置スペースが限られているため、圧縮機の小型化が求められている。
【0003】
従来、圧縮機のモータとしては、モータロータとステータとが同心円状に配置されたラジアルギャップモータ(例えば特許文献1)が採用されていた。しかし、ラジアルギャップモータは、その構造上、軸方向の寸法を小さくできず、小型化に難があった。
【0004】
そこで、ラジアルギャップモータに代えて、アキシャルギャップモータの採用が検討されている。アキシャルギャップモータは、モータロータとステータとが軸方向(アキシャル方向)で対向するように配置されているため、軸方向の寸法を小さくすることができ、ラジアルギャップモータを採用した場合よりも圧縮機を小型化できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−165406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般に、モータの冷却はモータケーシングの径方向外周面による放熱に依存する割合が少なくない。径方向に拡大し、それに応じてモータケーシングの径方向外周面積が小型化する傾向にあるアキシャルギャップモータは、従来のラジアルギャップモータよりも温度が上昇しやすい傾向にある。このようなアキシャルギャップモータと、圧縮機本体とで圧縮機を一体的に構成した場合、両発熱体に挟まれる中央部分は比較的温度上昇も他の部分よりも高くなる。例えば、ステータと、圧縮機本体との間にモータロータが配置される構成の場合には、モータロータの温度上昇が減磁を招来し、モータ効率が低下するおそれがある。さらに、このモータロータの熱が圧縮機本体の吸込み側軸受、吸込み室、旋回軸受、自転防止機構等に伝わり、吸込み側軸受、旋回軸受、主軸受、自転防止機構や、それらを冷却する油や吸込みガスの温度が上昇することにより、圧縮効率または信頼性が低下するおそれもある。
【0007】
本発明は、上記事柄に鑑みてなされたものであり、アキシャルギャップモータを効率的に冷却することにより、モータ効率、圧縮効率、信頼性或いはそのすべてを向上できるモータ一体型圧縮機を提供することを課題の一つとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を達成するために、例えば、請求の範囲に記載の構成を適用する。すなわち、圧縮機本体と、前記圧縮機本体を駆動するアキシャルギャップモータとを備えたモータ一体型圧縮機であって、前記アキシャルギャップモータは、回転軸としてのシャフトと、前記シャフトを収容するモータケーシングと、前記モータケーシングの内側面に固定され、前記シャフトの外周面から所定の間隔を隔てて環状に配置されたステータと、前記シャフトに連結され、前記シャフトの軸方向で前記ステータから所定の間隔を隔てて配置されたモータロータとを備え、前記モータケーシングは、前記アキシャルギャップモータの出力側に形成された吸気口と、前記アキシャルギャップモータの反出力側に形成された排気口とを有し、前記モータロータは、前記シャフトの周りに環状に配置された、前記シャフトの軸方向に空気を流通させる複数の貫通穴を有し、前記モータロータのうち隣り合って配置された2つの前記貫通穴の間の部分が羽根状に形成されたものとする
【発明の効果】
【0009】
本発明の一側面によれば、アキシャルギャップモータを効率的に冷却することにより、モータ一体型圧縮機のモータ効率、圧縮効率、信頼性或いはそのすべてを向上できる。
【0010】
なお、本発明の他の課題及び効果は、以下の記載から更に明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施例1に係るモータ一体型圧縮機の縦断面図である。
図2】本発明の実施例1に係るモータ一体型圧縮機において、出力側モータロータ及び反出力側モータロータをステータとの対向面側から示す斜視図である。
図3A】本発明の実施例1に係るモータ一体型圧縮機において、出力側モータロータ及び反出力側モータロータの他の例をステータとの対向面側から示す斜視図である。
図3B図3Aに示す出力側モータロータのAA断面矢視図である。
図3C】本発明の実施例1に係るモータ一体型圧縮機において、出力側モータロータの他の例をステータとの反対向面側から示す斜視図である。
図4】本発明の実施例1に係るモータ一体型圧縮機の縦断面において、モータ内部を通過する空気の流れ、及び圧縮機本体を通過する空気の流れを示す図である。
図5】本発明の実施例1の変形例に係るモータ一体型圧縮機の縦断面において、モータ内部を通過する空気の流れ、及び圧縮機本体を通過する空気の流れを示す図である。
図6】本発明の実施例1の変形例に係るモータ一体型圧縮機において、出力側モータロータの他の例を示す図である。
図7】本発明の実施例1の変形例に係るモータ一体型圧縮機において、出力側モータロータの更に他の例を示す図である。
図8】本発明の実施例2に係るモータ一体型圧縮機の縦断面図である。
図9】本発明の実施例2に係る反出力側モータロータをステータとの反対向面側から示す斜視図である。
図10】本発明の実施例2に係るモータ一体型圧縮機の縦断面において、モータ内部を通過する空気の流れ、及び圧縮機本体を通過する空気の流れを示す図である。
図11】本発明の実施例3に係るモータ一体型圧縮機の縦断面図である。
図12】本発明の実施例4に係るモータ一体型圧縮機ユニットの概略構成図である。
図13】本発明の実施例5に係るモータ一体型圧縮機の横断面図である。
図14】本発明の実施例5に係るモータ一体型圧縮機の横断面図において、モータ一体型圧縮機を通過する空気の流れを示す図である。
図15A】本発明の実施例5に係るモータ一体型圧縮機のモータケーシングを軸方向から見た断面図である。
図15B】本発明の実施例5の変形例に係るモータ一体型圧縮機のモータケーシングを軸方向から見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。なお、各図中、同一又は相当する部材には同一の符号を付し、重複した説明は適宜省略する。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明の実施例1に係るモータ一体型圧縮機100の縦断面図である。モータ一体型圧縮機100は、油冷式のスクリュー空気圧縮機(以下、「圧縮機本体」という。)10と、圧縮機本体10を駆動するアキシャルギャップモータ(以下、単に「モータ」という。)20とを一体に備えている。本実施例では、モータ20が、後述するシャフト21が鉛直方向を向くように圧縮機本体10の上部に配置されている構成を用いて説明するが、本発明はこれに限定するものではなくシャフト21が水平方向や傾斜する方向を向くように構成してもよい。
【0014】
圧縮機本体10は、圧縮機本体ケーシング11と、圧縮機本体ケーシング11のスクリューロータ収容室12に互いに噛み合うように配置された雄スクリューロータ(以下、単に「スクリューロータ」という。)13及び図示しない雌スクリューロータと、スクリューロータ収容室12の吸込み側を閉塞する吸込み側軸受保持部14とを備える。スクリューロータ13の吸込み側端部(後述するシャフト21の出力側端部)は、吸込み側軸受保持部14に設けられた吸込み側軸受15によって回転可能に支持される。スクリューロータ13の吐出し側端部は、圧縮機本体ケーシング11に設けられた吐出し側軸受16によって回転可能に支持される。
【0015】
圧縮機本体10の吸込み側の側面部には、圧縮機本体ケーシング11と、吸込み側軸受保持部14とによって、スクリューロータ収容室12の吸込み側に連通する吸込み室17が形成されている。吸込み室17には、図示しない吸込み連通路を介して圧縮用空気が導かれる。圧縮機本体ケーシング11の吐出し側の側面部には、スクリューロータ収容室12の吐出し側に連通する吐出しポート18が形成される。スクリューロータ13は、モータ20によって回転駆動され、吸込み室17に導かれた圧縮用空気を圧縮して吐出しポート18から吐出するようになっている。
【0016】
モータ20は、スクリューロータ13の吸込み側と一体に形成されたシャフト21と、シャフト21の出力側に取り付けられた出力側モータロータ22Aと、シャフト21の反出力側に取り付けられた反出力側モータロータ22Bと、シャフト21及びモータロータ22A,22Bを収容する円筒状のモータケーシング本体部23と、モータケーシング本体部23の内周面に固定され、モータロータ22A,22Bの間に配置されたステータ24とを備えている。モータケーシング本体部23の出力側は、圧縮機本体10の吸込み側軸受保持部14によって閉塞されており、モータケーシング本体部23の反出力側は、エンドブラケット25によって閉塞されている。このように、モータケーシング本体部23は、吸込み側軸受保持部14及びエンドブラケット25と一体となってモータ20のモータケーシングを構成している。
【0017】
このように、圧縮機本体10の一部である吸込み側軸受保持部14によってモータケーシング本体部23の出力側を閉塞したことで出力側ブラケットが不要となり、また、圧縮機本体10に支持されたスクリューロータ13と、シャフト21とを一体に形成したことでモータ20内部の軸受が不要となるため、モータ20を小型化することができる。なお、本発明はこの構成に限定するものではなく、モータ20内部に軸受を設置する構成であってもよい。
【0018】
ステータ24は、シャフト21の外周面から所定の間隔を隔てて環状に配置された複数の鉄心(コア)によって構成され、複数の鉄心のそれぞれにはコイルが巻き回されている。コイルに流れる電流によって鉄心に磁束が生じ、軸方向にループする磁界が形成される。出力側モータロータ22Aは、シャフト21に連結されたヨーク26Aと、このヨーク26Aによってステータ24の出力側端面と所定の間隔を隔てて対向するように配置された複数の磁石27Aとを有する。反出力側モータロータ22Bは、シャフト21に連結されたヨーク26Bと、このヨーク26Bによってステータ24の出力側端面と所定の間隔を隔てて対向するように配置された複数の磁石27Bとを有する。磁石27A,27Bの磁界と、ステータ24の磁界との相互作用によってモータロータ22A,22B及びシャフト21が回転駆動されるようになっている。
【0019】
図2は、出力側モータロータ22A及び反出力側モータロータ22Bをステータ24との対向面側から示す斜視図である。図2に示すように、モータロータ22A,22Bは略同一の構成を有するため、以下、出力側モータロータ22Aについて主に説明する。モータロータ22Aは、円盤形状のヨーク26Aと、複数の磁石27Aとを有する。複数の磁石27Aは、それぞれ軸方向に磁化されており、ヨーク26Aのステータ24と対向する側の面に、周方向で磁化方向(S極又はN極)が交互に逆向きとなるように配置されている。ヨーク26Aは、シャフト21の外径より大きい内径の穴を中央部に有し、この穴の中央には、周方向に離間して配置された複数の支柱28Aによって、環状連結部材29Aが支持されている。ヨーク26Aの中央穴の内側面と、環状連結部材29Aの外側端面との間が複数の支柱28Aによって仕切られることにより、軸方向に貫通する複数の貫通穴26Aaが形成される。環状連結部材29Aの内径はシャフト21の外径とほぼ一致しており、この環状連結部材29Aにシャフト21を挿通して固定することにより、出力側モータロータ22Aがシャフト21に連結される。複数の支柱28Aのそれぞれは回転方向に対して傾斜した羽根状に形成されており、モータロータ22Aの回転と共に、吸気口14aからステータ24に向かって、複数の貫通穴26Aaを軸方向に通過する空気の流れを発生させる。なお、モータロータ22Aの遠心強度を考慮すると、環状連結部材29A及び複数の支柱28Aは、磁石支持部材26Aと一体に形成するのも好ましい。
【0020】
ヨーク26A、26Bに形成された支柱28A、28Bは、回転に伴って軸方向の気流を発生させるものであれば種々の構成が適用できる。
【0021】
図3A図3B及び図3Cに、支柱28A等の他の例を示す。図3Aは、出力側モータロータ22A及び反出力側モータロータ22Bの他の例をステータ24との対向面側から示す斜視図である。図3Bは、図3Aに示す出力側モータロータ22AのAA断面矢視図である。図3Cは、出力側モータロータ22Aの他の例をステータ24との反対向面側から示す斜視図である。本変形例では支柱28Aの回転方向先端が、ステータ24側と反対方向に向かって流線型に傾斜する形状となる(図3B参照)。なお、図示は省略するが、反出力側モータロータ22Bの支柱28Bは外部に排気する流れを形成する必要から、その回転方向先端がステータ24側となり、ヨーク26Bの背面に向かって反回転方向に流線形状の傾斜となる形状となる。
【0022】
また、本変形例では、図3B又は図3Cに示す様に、支柱28Aのステータ24と反対側は、ヨーク26Aの背面と平行或いは水平となる肉厚形状となっている。即ち支柱28Aの反回転方向側を肉厚にし、支柱としての強度をより確保できる構成となっている。なお、支柱28Bは、ステータ24側が磁石27Bの径方向面と平行或いは水平となる肉厚形状となる。
【0023】
図1に戻り、モータケーシング本体部23の出力側を閉塞する吸込み側軸受保持部14は、出力側モータロータ22Aの下方において軸方向に貫通し、モータ20の出力側の内部とモータ一体型圧縮機100の外部とを連通する複数の吸気口14aを有する。吸気口14aは、出力側モータロータ22Aの貫通穴26Aaに近づけて形成することが好ましい。モータケーシング本体部23の反出力側を閉塞するエンドブラケット25は、反出力側モータロータ22Bのヨーク26Bの上方において軸方向に貫通し、モータ20の反出力側の内部と、モータ一体型圧縮機100の外部とを連通する複数の排気口25aを有する。排気口25aは、反出力側モータロータ22Bの貫通穴26Baに近づけて形成することが好ましい。
【0024】
図4は、本実施例に係るモータ一体型圧縮機100の縦断面において、モータ20内部を通過する空気の流れ及び圧縮機本体10を通過する空気の流れを示す図である。
【0025】
モータ一体型圧縮機100が駆動すると、モータ20内部の空気は、ステータ24(コイル)や圧縮機本体10の発熱によって熱せられ、モータ20の上側(反出力側)に開口する排気口25aから外部に排出される。それに伴い、モータ20の下側(出力側)に開口する吸気口14aから外部の空気が流入する。吸気口14aから流入した空気は、出力側モータロータ22Aの貫通穴26Aaと、シャフト21とステータ24との間隙30と、反出力側モータロータ22Bの貫通穴26Baとを通過し、排気口25aから排出される。
【0026】
本実施例に係るモータ一体型圧縮機100によれば、先ず、シャフト21が鉛直方向を向くようにモータ一体型圧縮機100を構成したことにより、モータ20の下側(出力側)に設けられた吸気口14aから取り込まれた冷却用空気が、自然対流によってモータ20の上側(反出力側)に設けられた排気口25aから排出されるため、モータ20を効率的に冷却することができる。
【0027】
さらに、モータロータ22A,22Bの支柱28A,28Bを羽根状に形成し、積極的に空気を吸い込み、かつ強制的に空気を排出することができる。これにより、モータ20内部を流通する空気の流量が増大し、モータ20の冷却効果が向上する。あるいは、シャフト21が水平方向を向くようにモータ一体型圧縮機100を構成した場合であっても、自然対流によらずにモータ20の出力側から反出力側に向けて空気を流通させることが可能となり、モータ20を効率的に冷却することができる。
【0028】
さらに、吸気口14aが圧縮機本体10の吸込み側軸受15や吸込み室17の近傍に設けられているため、吸気口14aに空気が吸入される際に生じる吸気風14bによって、吸込み側軸受15を冷却する油や吸込み室17内の空気が冷却され、圧縮効率の低下が抑制される。
【0029】
なお、本実施例では、モータ20としてワンステータ・ツーロータのアキシャルギャップモータを用いた構成を示したが、本発明はこれに限定されず、例えばワンロータ・ワンステータやスリーステータ・ツーロータのアキシャルギャップモータを用いた構成にも適用可能である。
【0030】
また、本実施例では、出力側のヨーク26A、反出力側のヨーク26Bの両方に羽根形状の支柱28A,28Bを設けた構成としたが、何れか一方のみ設ける構成であってもよい。
【0031】
また、本実施例では、圧縮機本体10として油冷式のスクリュー空気圧縮機を用いた構成を示したが、本発明はこれに限らず、オイルフリースクリュー圧縮機や作動室に水を供給する水潤滑圧縮機にも適用可能である。
【0032】
(変形例)
図1では、モータロータ22A,22Bのヨーク26A,26Bに貫通穴26Aa,26Baを設けた構成を示したが、図4に示すように、モータロータ22A,22Bのヨーク26A,26Bに貫通穴26Aa,26Baを設けない構成とすることも可能である。
【0033】
図5において、吸気口14aから流入した空気は、出力側モータロータ22Aの外周端とモータケーシング本体部23の内側面との間隙31、出力側モータロータ22Aとステータ24との間隙32、ステータ24とシャフト21との間隙30、ステータ24と磁石27Bとの間隙33、反出力側モータロータ22Bの外周端とモータケーシング本体部23の内壁との間隙34、及びエンドブラケット25と反出力側モータロータ22Bとの間隙35の順に通過し、排気口25aから排出される。
【0034】
この場合も、モータ20の下側に設けられた吸気口14aから取り込まれた冷却用空気が、自然対流によってモータ20の上側に設けられた排気口25aから排出されるため、モータ20を効率的に冷却することができる。さらに、モータロータ22A,22Bに貫通穴26Aa,26Baを設けない構成としたことにより、モータロータ22A,22Bの遠心強度が向上する。
【0035】
なお、上記構成において、ヨーク26Aに気流を発生させる羽根を付けてもよい。図6に、ヨーク26A等に、貫通穴26Aaを形成せずに羽根を有する構成を示す。ヨーク26Aの径方向外周に沿って、複数の羽根37を配置する。羽根37は、回転方向先端が出力側に傾斜し、回転に伴って出力側からステータ24側に流れる気流を生成する。なお、図示は省略するが、反出力側のヨーク26Bにも同様な羽根37を形成する。
【0036】
図7に、更に他の例を示す。本変形例は、ヨーク26Aの背面に軸方向に延伸する凸形状の羽根38を複数配置する構成である。羽根38は、外周側が反回転方向に配置されると共にシャフト21側が回転方向に位相する位置に向かって配置された直線形状を有する。回転に伴う遠心力により、シャフト21側から外周側に向かう気流を発生させるようになっている。また、羽根38のシャフト21側先端は、吸気口14aの軸方向投影面と交差する付近或いはその外周側となるように配置され、羽根38が発生させる気流に対して、吸気口14aからモータケーシング外周に向かっての冷却風の流れを生じ易くするようになっている。なお、羽根38は、直線形状に限らず、外周側に向かって徐々に反回転方向に向かって位相する曲線形状であってもよい。
【実施例2】
【0037】
図8は、本発明の実施例2に係るモータ一体型圧縮機101の縦断面図である。図8において、実施例1に係るモータ一体型圧縮機100(図1参照)との相違点は、エンドブラケット25に設けた複数の排気口25aに代えて、モータケーシング本体部23の上端付近に径方向に貫通する複数の排気口23aを設け、反出力側モータロータ22Bが有するヨーク26Bのステータ24との反対向面(以下、「背面」という)に複数の突起部26Cを設けている点である。
【0038】
図9は、反出力側モータロータ22Bを背面側から示す斜視図である。図9に示すように、複数の突起部26Cは、それぞれ角柱形状の部材からなり、モータロータ22Bの背面に、回転軸を中心とする放射状に配置されている。なお、突起部26Cの数、形状、配置等は、適宜変更可能である。
【0039】
図10は、本実施例に係るモータ一体型圧縮機の縦断面において、モータ内部を通過する空気の流れ及び圧縮機本体10を通過する空気の流れを示す図である。ヨーク26Bの貫通穴26Baを通過した空気は、反出力側モータロータ22Bと共に回転する突起部26Cによって外径方向に流れ、排気口23aから排出される。
【0040】
本実施例に係るモータ一体型圧縮機101によれば、実施例1に係るモータ一体型圧縮機100と同様の効果が得られると共に、排気口23aをモータ20の側面部に開口させたことにより、モータ20内への液滴や粉塵の侵入を抑制することができる。
【実施例3】
【0041】
図11は、本発明の実施例3に係るモータ一体型圧縮機102の縦断面図である。図11において、実施例1に係るモータ一体型圧縮機100(図1参照)との相違点は、シャフト21のうちステータ24に外周を囲まれた部分の径がその他の部分の径よりも小さくなるように、シャフト21の外周面に段差部21aが形成されている点である。
【0042】
本実施例に係るモータ一体型圧縮機102によれば、実施例1に係るモータ一体型圧縮機100と同様の効果が得られると共に、シャフト21とステータ24との間隙30が大きくなることで、モータ20の出力側から流入した空気を反出力側に効率良く送り出すことが可能となり、モータ20の冷却性能が更に向上する。
【実施例4】
【0043】
図12は、本発明の実施例4に係る圧縮機ユニット200の概略構成図である。図12において、圧縮機ユニット200は、実施例1に係るモータ一体型圧縮機100(図1参照)と、吸込みフィルタ40と、吸込み絞り弁41と、ユニットケース42とを備えている。
【0044】
吸込みフィルタ40は、ユニットケース42の外部から吸込み室17に圧縮用空気を導く吸込み連通路43に設けられ、ユニットケース42の外部から吸入した圧縮用空気に含まれる粉塵を除去する。吸込み絞り弁41は、吸込み連通路43の吸込みフィルタ40下流側に設けられ、吸込み室17に流入させる圧縮用空気の流量を調節する。吸込みフィルタ40を通過した圧縮用空気の一部は、吸込み連通路43の吸込みフィルタ40下流側から分岐した吸気連通路44を介して、モータ一体型圧縮機100の吸気口14aに導かれる。モータ一体型圧縮機100の排気口25aから排出された空気は排気連通路45を介してユニットケース42の外部に導かれる。
【0045】
本実施例に係る圧縮機ユニット200によれば、実施例1に係るモータ一体型圧縮機100と同様の効果が得られると共に、吸込みフィルタ40を通過した圧縮用空気の一部を吸気口14aに導くことにより、モータ20内部への粉塵の侵入を防ぐことができる。
【0046】
なお、本実施例に係る圧縮機ユニット200は、実施例1に係るモータ一体型圧縮機100を備える構成としたが、その他の実施例に係るモータ一体型圧縮機を備える構成としても良い。
【0047】
また、本実施例に係る圧縮機ユニット200は、吸込みフィルタ40を通過した圧縮用空気の一部をモータ冷却用空気として吸気口14aに導く構成としたが、モータ冷却用空気を圧縮用空気とは独立してユニットケース42内に取り込み、吸込みフィルタ40とは別に設けた吸込みフィルタを通過させて吸気口14aに導く構成としても良い。
【実施例5】
【0048】
図13は本発明の実施例5に係るモータ一体型圧縮機103の横断面図である。図13において、実施例1に係るモータ一体型圧縮機100(図1参照)との主な相違点は、モータ一体型圧縮機103がスクロール圧縮機本体50とモータ20とを一体に備える点である。なお、本実施例ではスクロール圧縮機本体50とモータ20とを横置きに配置したものを例として示すが、縦置きに配置してもよい。
【0049】
スクロール圧縮機本体50は、固定スクロール51および固定スクロール51に対向して配置される旋回スクロール52と、旋回スクロール52を径方向外側から覆う本体ケーシング53とを備える。
【0050】
固定スクロール51、旋回スクロール52は、各々が重なり合うことで圧縮室54を形成し、吸込みポート55から吸い込んだ流体を中心側に向けて圧縮し、吐出しポート56から吐出する。
【0051】
本体ケーシング53の一端側に、固定スクロール51が取り付けられ、他端側にモータ20が取り付けられる。
【0052】
旋回スクロール52には圧縮室54と反対側の面にモータ20のシャフト21の偏心部21Aが収容できるボス部57を備える。旋回スクロール52は、シャフト21による駆動で旋回運動をする。
【0053】
旋回スクロール52の背面側に設けられたボス部57には、空気を圧縮することにより発生する荷重を支持する旋回軸受58が設けられている。旋回スクロール52はシャフト21の偏心部21Aに旋回軸受58を介して取り付けられている。シャフト21は旋回軸受58を介して旋回スクロール52を駆動する。
【0054】
本体ケーシング53と旋回スクロール52との間には、旋回スクロール52の自転運動を防止するための複数の自転防止機構59が設けられている。自転防止機構59は旋回スクロール52の自転運動を防止するとともに、旋回スクロール52からの軸方向のガス荷重を支持している。自転防止機構59は、偏心した2本の軸が軸方向に一体となり形成された補助クランクシャフト61がケーシング側補助クランク軸受60と旋回側補助クランク軸受62とにより径方向に保持される。自転防止機構59は、旋回スクロール52に従動して回転運動することで旋回スクロール52の自転を防止する補助クランクシャフト61と、補助クランクシャフト61を支持し、旋回スクロール52のボス部57に収容された旋回側補助クランク軸受62と、本体ケーシング53に収容されたケーシング側補助クランク軸受60から構成される。なお、自転防止機構としては、ここで説明した補助クランク機構に替えて、例えば、ボールカップリング機構またはオルダム継手等を用いて構成してもよい。
【0055】
モータ20は、モータケーシング23により支持されるステータ24と、ロータ22A,22Bを圧入等により一体化し、動力を外部に伝達するシャフト21を有する。
【0056】
ステータ24がロータ22A、22Bに回転力を付与することにより、ロータ22A、22Bと一体になったシャフト21が回転する。
【0057】
シャフト21は偏心部21Aを有し、偏心部21Aは、旋回スクロール52の背面に設けられたボス部57に収容される。また、モータ20の出力側に配置され、出力側モータブラケット63に収容される出力側主軸受64と、モータ20の反出力側に配置され、エンドブラケット25に収容される反出力側主軸受65により支持される。
【0058】
シャフト21の偏心部21Aはシャフト21の回転運動に伴い偏心運動する。そのため、シャフト21が回転することにより、偏心部21Aと接続された旋回スクロール52が旋回運動する。
【0059】
出力側主軸受64と反出力側主軸受65は同心となるように配置され、出力側主軸受64、反出力側主軸受65の軸線に対してシャフト21が傾かないようにしている。これにより、スクロール圧縮機本体50の運転時にシャフト21が傾くことによって発生する振動を抑制する。
【0060】
次に、本実施例による冷却風の流れについて説明する。
【0061】
図14は、本実施例に係るモータ一体型圧縮機103の横断面において、モータ一体型圧縮機103を通過する空気の流れを示す図である。
【0062】
モータ一体型圧縮機103が駆動すると、モータロータ22A、22Bの支柱28A、28Bの羽根部が回転することにより、モータケーシング23の径方向外側に開口した吸気口23bから外部の空気が流入する。ここで、吸気口23bを網目構造にしたり、フィルタを配置したりことによって、モータケーシング23内に粉塵が侵入するのを抑制することができる。
【0063】
なお、図15Aに示す通り、吸気口23bはモータケーシング23の周方向全体にわたって設けられている。このようにすることで、モータケーシング23の周方向の一部が障害物によって塞がれてもモータケーシング内に冷却風を流通させることができる。
【0064】
一方、図15Bに示す変形例の通り、吸気口23bを周方向半周以下の範囲内にのみ設けてもよい。これにより、例えば、モータ一体型圧縮機103をシャフト21が水平になるように横置きにしたとき、吸気口23bが下側半周にのみ配置されるようにすることができ、フィルタを設けなくてもモータケーシング23内に粉塵が侵入するのを抑制することができる。
【0065】
吸気口23bから流入した空気は、出力側モータロータ22aの貫通穴26Aaと、シャフト21とステータ24との間隙30と、反出力側モータロータ22Bの貫通穴26Baとを通過し、排気口25aから排出される。
【0066】
本実施例に係るモータ一体型圧縮機103によれば、モータ20の吸気口23bから吸い込まれた外部からの空気が、スクロール圧縮機本体50の自転防止機構59、出力側主軸受64、反出力側主軸受65の近傍を通過するため、これらの部品が冷却され、信頼性が向上する。
【0067】
また、シャフト21も冷却されることからシャフト21の偏心部21Aの荷重を受ける旋回軸受58の冷却にも寄与し、さらに信頼性が向上する。
【0068】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、あるいは、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。さらに、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【符号の説明】
【0069】
10…圧縮機本体、11…圧縮機本体ケーシング、12…スクリューロータ収容室、13…スクリューロータ、14…吸込み側軸受保持部(モータケーシング)、14a…吸気口、14b…吸気風、15…吸込み側軸受、16…吐出し側軸受、17…吸込み室、18…吐出しポート、20…モータ(アキシャルギャップモータ)、21…シャフト、21a…段差部、22A,22B…モータロータ、23…モータケーシング本体部(モータケーシング)、23a…排気口、23b…吸気口、24…ステータ、25…エンドブラケット(モータケーシング)、25a…排気口、26A,26B…ヨーク(磁石支持部材)、26Aa,26Ba…貫通穴、26C…突起部、27A,27B…磁石、28A,28B…支柱、29A,29B…環状連結部材、30,31,32,33,34,35…間隙、37,38…羽根、40…吸込みフィルタ、41…吸込み絞り弁、42…ユニットケース、43…吸込み連通路、44…吸気連通路、45…排気連通路、50…スクロール圧縮機本体、51…固定スクロール、52…旋回スクロール、53…本体ケーシング、54…圧縮室、55…吸込みポート、56…吐出しポート、57…ボス部、58…旋回軸受、59…自転防止機構、60…ケーシング側補助クランク軸受、61…補助クランクシャフト、62…旋回側補助クランク軸受、63…出力側モータブラケット、64…出力側主軸受、65…反出力側主軸受、100,101,102,103…モータ一体型圧縮機、200…圧縮機ユニット
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15A
図15B