(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6458160
(24)【登録日】2018年12月28日
(45)【発行日】2019年1月23日
(54)【発明の名称】自律運転モード中に自動車両用の通信装置を操作するための方法、通信装置、並びに自動車両
(51)【国際特許分類】
B60R 11/02 20060101AFI20190110BHJP
B60W 50/14 20120101ALI20190110BHJP
G01C 21/26 20060101ALI20190110BHJP
G08G 1/16 20060101ALI20190110BHJP
【FI】
B60R11/02 C
B60W50/14
G01C21/26 A
G08G1/16 C
【請求項の数】8
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-545624(P2017-545624)
(86)(22)【出願日】2016年3月14日
(65)【公表番号】特表2018-512319(P2018-512319A)
(43)【公表日】2018年5月17日
(86)【国際出願番号】EP2016055392
(87)【国際公開番号】WO2016146558
(87)【国際公開日】20160922
【審査請求日】2017年8月29日
(31)【優先権主張番号】102015103773.4
(32)【優先日】2015年3月16日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】508108903
【氏名又は名称】ヴァレオ・シャルター・ウント・ゼンゾーレン・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(72)【発明者】
【氏名】パトリック、ボノル
(72)【発明者】
【氏名】シアブ、クオン、クオッシュ
(72)【発明者】
【氏名】カタリーナ、ホッテラート
【審査官】
菅 和幸
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2012/014894(WO,A2)
【文献】
特開2014−094647(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 11/02
B60R 16/02
B60W 50/14
G01C 21/26
G08G 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車両(1)用の通信装置(2)を操作する方法であって、前記自動車両(1)の少なくとも1つの動作部品(4)の動作データが、前記自動車両(1)のインターフェース装置(3)により提供されるとともに前記自動車両(1)の内部(10)に配置されたモバイル機器(8)に伝送され、前記動作データは前記モバイル機器(8)の表示装置(11)に表示される方法において、
前記インターフェース装置(3)により、前記自動車両(1)が自律運転モードにおいて動作しているかどうかがチェックされ、前記自動車両(1)が自律運転モードで動作している場合、前記モバイル機器(8)が第1動作モードにおいて動作し、前記動作データは前記第1動作モードにおいてのみ前記表示装置(11)に表示され、
前記表示装置(11)の第1エリア(12)が、前記モバイル機器(8)により予め決定され、前記動作データが前記第1の予め決定されたエリア(12)に表示され、前記表示装置(11)に提示された前記動作データは、前記自動車両(1)の自律運転モードを記載し、前記第1エリア(12)とは異なる前記表示装置(11)の第2エリア(13)において、前記モバイル機器(8)の動作システムにより提供されるデータが表示される、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
マニュアル運転モードから自律運転モードへの移行時に、制御信号が前記インターフェース装置(3)から前記モバイル機器(8)へ送信され、制御信号の受信後、前記モバイル機器(8)は前記第1動作モードにおいて動作する、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記自動車両(1)の少なくとも1つのカメラ(6)により捕捉された、前記自動車両(1)の周囲環境の少なくとも1つの領域を表す画像シーケンスが、前記インターフェース装置(3)により提供され、前記表示装置(11)により前記動作データとして表示される、
ことを特徴とする請求項1及び2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項4】
前記自動車両(1)のナビゲーションシステム(5)のナビゲーションデータが、前記インターフェース装置(3)により提供され、前記表示装置(11)により前記動作データとして表示される、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記動作データは、前記インターフェース装置(3)から前記モバイル機器(8)に有線又は無線態様において伝送される、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1動作モードは、前記自律運転モードから前記マニュアル運転モードへの移行時に終了し、そして前記モバイル機器(8)は第2動作モードにおいて動作する、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法を実施することに適した、自動車両(1)用の通信装置(2)。
【請求項8】
請求項7に記載の通信装置(2)を有する自動車両(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車両用の通信装置を操作するための方法であって、自動車両の少なくとも1つの動作部品の動作データが、自動車両のインターフェース装置により提供されるとともに自動車両の内部に配置されたモバイル機器に伝送され、動作データはモバイル機器の表示装置に表示される方法に関する。また、本発明は、自動車両用の通信装置に関する。最後に、本発明は、このような通信装置を有する自動車両に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車両用の通信装置に関心が向けられている。このような通信装置は、自動車両のインターフェース装置とモバイル機器との間での通信又はデータ伝送(送受信)を可能とする。モバイル機器は、例えば携帯電話やポータブルコンピュータであり得る。モバイル機器が自動車両の内部にある場合、モバイル機器と車両のインターフェース装置とのデータ伝送が、例えば自動車両内のモバイル機器により再生可能であるように実施され得る。更に、自動車両の動作部品の動作データをモバイル機器において再生することも可能である。
【0003】
これまでに、DE10 2011 101 808A1号が、車両においてユーザインターフェースを提供する方法を記載しており、本方法において、車両とモバイル再生機器との間の無線データ接続が確立される。モバイル再生機器は車両に取外し可能に接続されているか又は車両内のユーザに解放自在に保持されている。本例において、表示内容を生成するデータが車両から再生装置へ無線データ接続を介して伝送可能であるとともに、表示内容が伝送データに基づいて再生装置において生成可能である。本例において、前方を向いたカメラの画像を、例えばタブレットPC等のモバイル再生機器において提示させることも可能である。
【0004】
本発明の目的は、冒頭に述べたタイプの通信装置の機能範囲をいかにして拡大するかに関する解決策を示すことである。
【0005】
本目的は、各独立請求項に記載の特徴を有する方法により、通信装置により、並びに自動車両により達成される。
【0006】
本発明の有利な実施形態は、従属請求項の、発明の詳細な説明の、及び図面の主題である。
【0007】
本発明による方法は、自動車両用の通信装置を操作する目的を果たす。本例において、自動車両の少なくとも1つの動作部品の動作データが、自動車両のインターフェース装置により提供されるとともに自動車両の内部に配置されたモバイル機器に伝送される。更に、動作データは、モバイル機器の表示装置に表示される。更にまた、自動車両が自律運転モードにおいて操作されているかどうかがインターフェース装置によりチェックされ、自動車両が自律運転モードにおいて操作されている場合、モバイル機器が第1動作モードで動作する。ここで、動作データは、第1動作モードにおいてのみ表示装置に表示される。
【0008】
通信装置は、自動車両の一部であるインターフェース装置を有する。自動車両の動作部品の動作データは、インターフェース装置により獲得され提供され得る。このような動作部品は、例えば、ナビゲーションシステムやカメラ等であり得る。現在の運転状況、例えば現在の速度や現在の加速度等も、動作部品によって提供され得る。動作データは、動作部品からインターフェース装置に伝送され得る。インターフェース装置により、次いで、モバイル機器へのデータ接続が提供され得る。モバイル機器は、特に自動車両の内部に配置された携帯機器である。携帯機器は、自動車両に可逆的に取外し可能に配置され得る。モバイル機器は、例えば、携帯ラジオ装置や、ポータブルコンピュータ又はタブレットであり得る。モバイル機器はスクリーン形状の表示装置を有し、これに動作データが最適に提示され得る。
【0009】
インターフェース装置により、自動車両が自律運転モードで動作しているかどうかをチェックすることができる。自律運転モードにおいて、自動車両は人間の運転者の影響を受けずに動作し得る。この場合、自動車両は、種々のセンサを用いて自動車両の周囲環境を捕捉することができるとともに、そこから当該自動車両の周囲領域において、他の通行車両や物体に対する当該自動車両の相対位置を特定することができる。対応するナビゲーションシステムとの協働において、運転目的地に向かうことができるとともに、衝突を回避しつつ車両がナビゲートされ得る。本例において、自動車両が種々の自動化レベルにおいて動作してもよい。自動車両が自律運転モードにおいて動作しているとインターフェース装置が認識した場合、モバイル機器は第1動作モードにおいて動作する。本例において、動作データは、第1動作モードにおいてのみ、モバイル機器の表示装置に提示される。換言すれば、自動車両が自律運転モードにある場合のみ、自動車両の動作部品の動作データは、モバイル機器の表示装置に提示される。したがって、自律運転モード中、自動車両の動作を表す動作データは、モバイル機器において運転者に提示され得る。このため、自動車両の運転者は、自動車両の動作について更に情報を得られる。
【0010】
好適には、マニュアル運転モードから自律運転モードへの移行時に、制御信号がインターフェース装置からモバイル機器へ送信され、制御信号の受信後、モバイル機器は第1動作モードにおいて動作する。マニュアル運転モードにおいて、運転者は、特に、自動車両の長手方向案内及び横手方向案内を担っている。これは、運転者が自動車両を操縦しつつ、ブレーキペダルやアクセルを作動させるということを意味する。マニュアル運転モードから自律運転モードへの移行が生じたとき、制御信号がインターフェース装置からモバイル機器に送信される。こうして、モバイル機器は第1動作モードに移行し得る。この第1動作モードにおいて、動作データは、モバイル機器の表示装置に表示される。
【0011】
一実施形態において、表示装置の第1エリアが、モバイル機器により予め決定されるとともに、動作データが第1の予め決定されたエリアに表示される。モバイル機器は、例えばプロセッサ等の、動作システムが動作する対応するコンピュータ装置を有し得る。このコンピュータ装置によって、動作データが提示される表示装置の第1エリアが決定され得る。このエリアは、例えば、表示装置の縁部エリアであり得る。このようにして、表示装置の表示は、コンピュータ装置によって動作データが自動車両の運転者に補足的に提示するのに適したものとされ得る。
【0012】
更に、第1エリアとは異なる表示装置の第2エリアに、モバイル機器の動作システムにより提供されるデータが表示されると有利である。換言すれば、表示装置の第2エリアに、通常はモバイル機器により表示されるデータが表示される。したがって、運転者又はユーザは、モバイル機器も制御することができる。ここで、表示装置の第1及び/又は第2エリアの空間的寸法は、更にユーザにより適切なものとされ得る。これにより、自動車両の少なくとも1つの動作部品の情報が更にユーザに提供されている場合でも、ユーザがモバイル機器の制御も実施することが可能となる。
【0013】
発展例において、自動車両の少なくとも1つのカメラにより捕捉された、自動車両の周囲環境の少なくとも1つの領域を示す映像シーケンスが、インターフェース装置により提供され、動作データとして表示装置に表示される。この場合、少なくとも1つの動作部品は、自動車両のカメラである。このカメラにより、自動車両の周囲環境を示す画像シーケンスすなわちビデオデータが提供され得る。本例において、ビデオデータは、自動車両に分散配置された複数のカメラによっても提供され得る。したがって、例えば、車両の周囲の全景を得ることが可能となる。このビデオデータは、例えば、インターフェース装置からモバイル機器にリアルタイムで伝送可能である。したがって、モバイル機器の制御中に、自動車両の周囲環境のビデオデータが運転者に提供され得る。
【0014】
更なる発展例において、自動車両のナビゲーションシステムのナビゲーションデータが、動作データとしてインターフェース装置により提供され、表示装置に表示される。ナビゲーションシステムは、例えば、自動車両を出発地から目的地までナビゲートするように機能し得る。本例において、ナビゲーションデータは、目的地までの残りの距離、自動車両の現在地、及び/又は対応する運転指示を含み得る。こうして、ユーザ又は運転者は、更に道程について情報を得ることができる。
【0015】
更なる実施形態において、表示装置に表示された動作データは、自動車両の自律運転モードを記載する。例えば、動作データは、自動車両が自律運転モードにおいて現在動作しているということを記載し得る。更に、自動車両がどの自動化レベルにおいて動作しているかが表示され得る。更に、現在の速度やエンジン速度等が、動作データとして運転者に表示され得る。
【0016】
更に、動作データがインターフェース装置からモバイル機器に有線又は無線態様において伝送されると有利である。動作データは、例えば、インターフェース装置からモバイル機器に、対応するデータケーブルを用いて伝送され得る。これに代えて、動作データは、インターフェース装置からモバイル機器に無線で伝送され得る。
【0017】
更なる実施形態において、第1動作モードは、自律運転モードからマニュアル運転モードへの移行時に終了し、そしてモバイル機器は第2動作モードにおいて動作する。自律運転モードからマニュアル運転モードへの移行が実施されると、モバイル機器は、第2動作モードにおいて動作し得る。この第2動作モードにおいて、動作データの表示装置での表示は影響されなくてもよい。また、第2動作モードにおいて、モバイル機器の対応する基本機能に関連する表示要素のみが運転者に提供され得る。したがって、マニュアル運転モードにおいて、運転者が運転状況から気を逸らさないことが保証され得る。
【0018】
本発明による自動車両用の通信装置は、本発明による方法を実施することに適している。通信装置は、自動車両の一部であるインターフェース装置を有し得る。インターフェース装置は、自動車両の動作部品に、データ伝送を目的として接続され得る。更に、通信装置は、モバイル機器を含み得る。
【0019】
本発明による自動車両は、本発明による通信装置を有する。自動車両は、特に、乗用車として形成される。自動車両は、更に、運転者支援システムを有してもよく、これにより、自動車両が自律的に動作し得る、すなわち自律運転モードにおいて動作し得る。
【0020】
本発明による方法に関して提示される好適な実施形態及びその利点が、本発明による通信装置、並びに本発明による自動車両に同様に適用される。
【0021】
本発明の更なる特徴が、請求項、図面、及び図面の説明から明らかになる。上述の特徴及び特徴の組合せ、並びに以下の図面の説明及び/又は図面に記載特徴及び特徴の組合せは、本発明の範囲を逸脱することなく、それぞれの特定された組み合わせにおいてだけでなく、他の組合せ、又は単独でも用いられ得る。したがって、図面や説明において明確に示されない実施例が、本発明に含まれ且つ開示されているとみなされ、説明した実施例とは別の特徴の組合せから生じ且つ生成され得る。独立請求項に当初から記載の特徴の全てを有さない実施例及び特徴の組合せも、開示されたものとみなされる。
【0022】
本発明を、好適な実施形態に基づいて添付図面を参照しつつ更に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】通信装置を有する、本発明の実施形態による自動車両の概略図。
【
図2】自動車両の内部に配置された、通信装置のモバイル機器。
【
図4】通信装置を操作するための方法の概略フローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図面において、同一及び機能的に同一の要素には同じ参照符号が付される。
【0025】
図1は、本発明の実施例による自動車両1を平面図において示す。自動車両1は、本実施形態において乗用車として形成されている。自動車両1は、通信装置2を有する。通信装置2は、同様に、インターフェース装置3を有する。インターフェース装置3は、自動車両1の少なくとも1つの動作部品4に、データ伝送を目的として接続される。本実施形態において、インターフェース装置3は、自動車両1の3つの動作部品4に、データ伝送を目的として接続される。
【0026】
自動車両1は、図示しない運転者支援システムを更に有する。運転者支援システムは、自律運転モードにおいて、自動車両1の操作をする機能を果たす。自律運転モードにおいて、運転者支援システムは、操舵における介入、自動車両1の駆動エンジン及び/又はブレーキシステムの役割を果たす。更に、自律運転モードにおいて、自動車両1の周囲環境が、運転者支援システムのセンサにより捕捉され得るとともに、自動車両1は周囲の物体との衝突を防止しつつ動作し得る。自動車両1は、自動車両1の運転者がブレーキ並びにアクセルを操作するマニュアル運転モードにおいても動作し得る。
【0027】
第1の動作部品4として、自動車両1はナビゲーションシステム5を有する。ナビゲーションシステム5により、出発地から目的地までの自動車両1のルートが決められ得る。ナビゲーションシステム5は、更に、衛星位置システムに接続され得る。第2の動作部品4として、自動車両1はカメラ6を有する。カメラ6により、自動車両1の周囲環境の画像シーケンス、すなわちビデオデータが捕捉され得る。第3の動作部品4として、自動車両1は運転制御ユニット7を有する。運転制御ユニット7により、例えば、自動車両1の現在の速度が獲得され得る。更に、運転制御ユニット7は、運転者支援システムに接続され得る。したがって、自動車両1をマニュアル運転モード又は自律運転モードにおいて動作させるかが、運転制御ユニット7により決定され得る。また、自動車両1をどの自動化レベルにおいて動作させるかが決定され得る。
【0028】
自動車両1の動作部品4により提供される動作データは、各動作部品4からインターフェース装置3に伝送される。インターフェース装置3から、動作データはモバイル機器8に伝送され得る。モバイル機器8は、例えば、自動車両1の内部に配置された携帯電話又はタブレットである。インターフェース装置3とモバイル機器8との間で、データ接続9が提供される。データ接続は、有線でも無線でもよい。
【0029】
図2は、モバイル機器8が例示的に配置された自動車両1の内部10を示す。本実施形態において、モバイル機器8は、タブレットとして形成されている。モバイル機器8は、スクリーン形状の表示装置11を有している。表示装置11は、第1エリア12と第2エリア13とに分割される。第1エリア12において、動作部品4により提供される動作データが表示され得る。第2エリア13において、データがモバイル機器8の動作システムにより提供され得る。
【0030】
図3は、モバイル機器8の詳細を示す図である。本例において、様々な動作データが運転者又はユーザに、第1エリア12において提供されることが理解される。例えば、「auto」という符号14が、自動車両1が現在自律運転モードにおいて動作しているということを運転者に表示している。また、第1エリア12において、自動車両1が自律運転モードにおいて既にどれだけの時間動作しているかを示す時間15が表示されている。更に、運転者によりカメラ6からのビデオデータを検索するように制御可能なボタン16が第1エリア12において運転者に提供されている。また、第1エリア12において符号17に基づいて、自動車両1がどのレーンに現在位置しているかが運転者に表示されている。また、ナビゲーションデータ18が提示されている。第2エリア13において、モバイル機器8の動作システムにより提供されるコンテンツが提示される。このようなデータ又はコンテンツは、ウェブページ、eメールプログラム、画像データ又は動画データであり得る。したがって、自動車両1の自律運転モード中、運手者は、モバイル機器8を通常通り制御しつつ、且つ動作データに関する情報を得ることが可能となる。
【0031】
図4は、本発明による通信装置2を操作するための方法の概略フローチャートである。ステップS1において、動作データが動作部品4からインターフェース装置3に伝送される。この動作データは、次いで、インターフェース装置3により提供される。ステップS2において、インターフェース装置3とモバイル機器8との間の通信接続が提供される。この通信接続は、有線又は無線態様において実施され得る。モバイル機器8は、インターフェース装置3に、データ伝送を目的として接続され得る。最後に、ステップS3において、制御信号が、インターフェース装置3からモバイル機器8に送信される。制御信号の受信後、モバイル機器8は、第1動作モードにおいて動作する。第1動作モードにおいて、動作データはモバイル機器8の表示装置11に提示される。
【0032】
図5は、別の実施形態における
図4による方法を示す。本例では、ステップS4において、自動車両1は自律運転モードにおいて動作する。ステップS5において、動作データが提示されるべき表示装置11の第1エリアが、モバイル機器8又はモバイル機器8のコンピュータ装置により決定される。ステップS6において、モバイル機器8は、制御装置3にデータ伝送を目的として接続される。ステップS7において、動作データは制御装置3からモバイル機器8に伝送される。最後に、ステップS8において、動作データは、表示装置11の第1エリア12に提示される。したがって、運転者は、モバイル機器8の制御において、動作部品4の動作状態又は自動車両1の動作状態に関する情報を更に得る、