特許第6458210号(P6458210)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6458210
(24)【登録日】2018年12月28日
(45)【発行日】2019年1月23日
(54)【発明の名称】球体を弾き上げる装置
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/00 20060101AFI20190110BHJP
   A63H 33/18 20060101ALI20190110BHJP
   A63F 9/02 20060101ALI20190110BHJP
【FI】
   A63H33/00 A
   A63H33/18 A
   A63F9/02 A
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-114508(P2018-114508)
(22)【出願日】2018年6月15日
【審査請求日】2018年6月26日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516047061
【氏名又は名称】犬飼 八重子
(74)【代理人】
【識別番号】715009178
【氏名又は名称】犬飼 晴雄
(72)【発明者】
【氏名】犬飼 晴雄
【審査官】 比嘉 翔一
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭52−023285(JP,U)
【文献】 米国特許第02442296(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00−37/00
A63F 9/00− 9/20
A63F 9/26−11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
強度と剛性を有し可撓性を備えた弾性板を片持ち梁構造で支え、前記弾性板の自由端に下向きに作用する力を受ける当接部を設け、前記当接部に近接して球体が前記弾性板からはみ出さないように保持する仕切り枠を設け、
前記当接部の反対側を、前後に移動可能で水平状に設けられた上下一対の2枚のスライド固定板の間に挟み、前記球体を効率良く跳ね上げられるように前記スライド固定板を前後に動かして前記弾性板の固定位置から自由端までの長さを調整してから、前記弾性板を挟んだ前記上下2枚のスライド固定板の両端部を両側の支持枠に締め付けて固定し、
前記当接部に下向きの力を作用させ除くことにより、前記仕切り枠内に置いた前記球体を上方へ跳ね上げることを特徴とする球体を弾き上げる装置。
【請求項2】
強度と剛性を有し可撓性を備えた弾性板を片持ち梁構造で支え、前記弾性板の自由端に下向きに作用する力を受ける当接部を設け、前記当接部に近接して球体が前記弾性板からはみ出さないように保持する仕切り枠を設け、
前記弾性板と同一高さに駆動回転体の駆動軸を設け、前記駆動回転体の外周に前記弾性板構造の前記当接部に届く長さの突起を設け、前記駆動回転体の回転により前記突起が前記当接部に上から当接し通過することにより、前記仕切り枠内に置いた前記球体と前記仕切り枠内に戻ってきた前記球体を上方へ跳ね上げることを特徴とする球体を弾き上げる装置。
【請求項3】
強度と剛性を有し可撓性を備えた弾性板を片持ち梁構造で支え、前記弾性板の自由端に下向きに作用する力を受ける当接部を設け、前記当接部に近接して球体が前記弾性板からはみ出さないように保持する仕切り枠を設け、
前記当接部の反対側を、前後に移動可能で水平状に設けられた上下一対の2枚のスライド固定板の間に挟み、前記球体を効率良く跳ね上げられるように前記スライド固定板を前後に動かして前記弾性板の固定位置から自由端までの長さを調整してから、前記弾性板を挟んだ前記上下2枚のスライド固定板の両端部を両側の支持枠に締め付けて固定し、
前記弾性板と同一高さに駆動回転体の駆動軸を設け、前記駆動回転体の外周に前記弾性板構造の前記当接部に届く長さの突起を設け、前記駆動回転体の回転により前記突起が前記当接部に上から当接し通過することにより、前記仕切り枠内に置いた前記球体と前記仕切り枠内に戻ってきた前記球体を上方へ跳ね上げることを特徴とする球体を弾き上げる装置。
【請求項4】
前記駆動回転体の外周に近接して、前記突起の回転を制御する回転軸を有する制止板構造を設け、前記制止板構造の制止板に回転中の前記突起が当接して一旦停止されるが、その後、停止させていた前記突起の停止を解除するように前記制止板を回転させることにより前記突起の停止が解除され、前記突起は再度回転し、前記当接部に上から当接し通過することにより、前記仕切り枠内に置いた前記球体と前記仕切り枠内に戻ってきた前記球体を上方へ跳ね上げることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の球体を弾き上げる装置。
【請求項5】
強度と剛性を有し可撓性を備えた弾性板を片持ち梁構造で支え、前記弾性板の自由端に下向きに作用する力を受ける当接部を設け、前記当接部に近接して球体が前記弾性板からはみ出さないように保持する仕切り枠を設け、
前記弾性板と同一高さの駆動軸に固定した駆動回転体の外周の対面する2箇所に前記当接部に届かない長さのA突起とB突起を設け、前記駆動軸に対してその外周を自由に回転できる自由回転軸に固定した自由回転体の外周の1箇所に、A,B両突起より長く前記当接部に届く長さの錘を付けた長突起を設け、前記駆動回転体と前記自由回転体の下方に近接して、前記駆動回転体寄りにA,B両突起を停止させる停止用制止板と、前記自由回転体寄りに前記停止用制止板より回転方向に少しずらして、当接する前記長突起を通過させる回転作動板を有する本体板状部に回転軸を設けた二股制止板構造を配置し、1回転してきた前記自由回転体の前記長突起が前記回転作動板に当接し通過することによって、本体板状部が前記駆動回転体と同方向に回転して、前記停止用制止板によって停止されていた前記駆動回転体のA又はB突起が再回転し、前記長突起に後ろ側から当接・係合して前記長突起を半回転で頂点まで押し上げた時、B又はA突起が前記停止用制に当接して停止するため、前期駆動回転体は停止するが、前記自由回転体は前記長突起の錘の自由落下により回転を続け、前記長突起が前記当接部に上から当接し通過することによって、前記弾性板構造の前記仕切り枠内に置いた前記球体と前記仕切り枠内に戻ってきた前記球体を上方へ跳ね上げることを特徴とする球体を弾き上げる装置。
【請求項6】
請求項5記載の弾性板構造と駆動回転体、自由回転体、二股制止板構造から構成される球体を弾き上げる装置において、A突起とB突起を対面に設けた前記駆動回転体が半回転すると、前記駆動体の下方に設けられている前記二股制止板構造の停止用制止板に、2本のうちのA突起が当接し駆動回転体の回転は停止させられるが、回転してきた前記自由回転体の長突起がA突起の脇を通過し前記回転作動板に当接し通過すると、前記二股制止板構造が前記駆動回転体と同方向に回転するためA突起の停止が解除され、前記駆動回転体は再回転し、A突起は前記長突起を後ろ側から当接・係合し半回転して、最下点まで達して回転力が弱くなった自由回転体を頂点まで押し上げるが、前記駆動回転体のA突起の対面にあるB突起が前記停止用制止板によって停止させられるため、前記駆動回転体とA突起は停止させられるが、前記自由回転体は前記長突起の前記錘の慣性と重力による自由落下により回転を続け、前記長突起が前記当接部に上から当接し通過することによって、前記弾性板構造の前記仕切り枠内に置いた前記球体と前記仕切り枠内に戻ってきた前記球体を上方へ跳ね上げることを特徴とする請求項5記載の球体を弾き上げる装置。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、適度な強度と剛性を有し可撓性を備えた、例えば硬質プラスチックやバネ材のような弾性板の片方を水平状に固定して片持ち梁構造として、前記弾性板の自由端の当接部に下向きの力を加えて前記弾性板を下側に撓ませてから、前記当接部の下向きの力を除去すると同時に起こる前記弾性板の上方への跳ね返りによって、前記当接部に近接して上記弾性板の上に置いた球体を上方に跳ね上げることを特徴とする球体を弾き上げる装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
弾性体を撓ませてその戻り反力により物体を弾き出す方法は、おはじき遊びで人差し指を親指で曲げてから親指を離して人差し指を跳ね返しておはじきを弾くという身近なものから、バネ材を弾性体としたパチンコ玩具(特許文献1参照)などに広く見られ珍しいことではない。しかし本発明は上記とは異なり、1個の物体を繰り返し上方に跳ね上げる装置に関するものである。本発明では物体として球体を用い、上方に跳ね上げた球体が落下し転がって前記弾性板の上に戻り、戻った前記球体を再度上方に跳ね上げることを繰り返し行う装置に関するものである。このような装置はこれまであまり一般化されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−66512
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
適度の強度と剛性を有し可撓性を備えた、硬質プラスチックのような弾性板を用いて、下方に撓ませた弾性板が上方へ跳ね返ることにより弾性板の上に置いた1個の球体を上方に跳ね上げることを繰り返し行うことができる球体を弾き上げる装置を開発し、この球体を弾き上げる装置を用いて新たな玩具を開発、実用化することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
弾性板による球体を弾き上げる装置の主要部を構成する弾性板構造2について図1によって説明する。
【0006】
図1(a)は弾性板構造2の平面図、図1(b)はその側面図、図1(c)はスライド固定板4位置の断面図である。水平支持材(図1の斜線部材)の上に前記水平支持材より外側にはみだす幅広の拡幅材4aが固定され、弾性板2aを水平状に挟み込んだ上下2枚のスライド固定板4が拡幅材4aのはみ出し部にクリップ4bの締め付けによって固定され、弾性板2aは片持ち梁構造になる。弾性板2aの固定位置から自由端までの長さや左右の位置については、球体1を効率よく弾き出すことができるように調整してスライド固定板4がクリップ4bの締め付けによって固定される。又、弾性板2aの自由端には下向きに作用する力を受ける当接部2cと、当接部2cに近接して球体1が弾性板2aからはみ出さないように保持する仕切り枠2bが設けられる。当接部2cは他の部材が上から当る下向きの力を受けることができる構造であればよい。
【0007】
図2(a)は弾性板構造2(図2(a)の点線の囲み部分)の仕切り枠2bの間に球体1を置いて水平状に固定した弾性板2aの状態を実線で示し、弾性板2aの自由端の当接部2cに下向きの外力Fを作用させ、弾性板2aを下方に撓ませた状態を一点鎖線で示している。図2(b)は、放物線状に撓ませた状態の弾性板2aから、自由端の当接部2cに作用していた外力Fを外した状態を実線で示し、外力Fを外すと同時に、弾性板2aが上方に跳ね返り、弾性板2aの仕切り枠2b内に置いた球体1が空中に弾き飛ばされた状況を一点鎖線で示している。
【0008】
図2で示した弾性板2aの自由端の当接部2cに作用する外力Fは、図3で説明する方法によって行われる。
【0009】
図3で示す球体を弾き上げる装置Aは、図1で説明した弾性板構造2と駆動回転体6から構成されている。駆動回転体6は駆動回転体6を回転させる駆動軸5aと駆動回転体6の外周に設けられた突起6aにより構成されている。駆動軸5aの回転により駆動回転体6が回転すると突起6aが弾性板2aの当接部2cに上から当接し(図3の実線参照)、弾性板2aは下方に撓むが、駆動回転体6がさらに回転して突起6aが当接部2cから外れると(一点鎖線参照)、図2で説明したように弾性板2aは上方に跳ね返る。駆動軸5aはゴム紐と接続されていて、捩じったゴム紐の戻りにより回転するようになっている。
【0010】
図3で示した球体1を弾き上げる装置Aの突起6aは、駆動回転体6の1回転毎に弾性板2aの当接部2cに当接する。通常ゴム紐の戻り回転速度は速く、球体1を弾き飛ばすための速度としては速すぎるため、回転速度を遅くする減速処置がとられ、例えばゴム紐の回転速度の2分の1に駆動回転体6の回転速度を減速させると、50回のゴム紐の捩じりに対し、突起7aはゴム紐を捩じった回数の2分の1の25回弾性板2aに当接し、球体1を25回上方に弾き出すことができる。この弾き上げる回数は、以下に示す弾き上げる装置BとCとの違いを説明するための算定であり実際とは多少相違する。
【0011】
図4で示す球体を弾き上げる装置Bは、図1で説明した弾性板構造2と1本の突起6aを有する図3で説明した駆動回転体6、駆動回転体6の回転の停止とその解除をするための制止板構造8(図4の点線の囲み部分)、から構成されている。制止板構造8は「特許第6105801号」を適用したもので、駆動回転体6の外周に近接して設置され、制止板8aと、制止板8aを回転可能に固定する回転軸8bを有し、制止板8aは回転軸8bの一方側の停止部8fと他方側の操作部8e(W矢印参照)を備えている。又制止板構造8は当接する突起を停止させることができるように操作部8eを引張するゴム紐8cと、制止板8aの停止部8fが駆動回転体の回転と逆方向には回転できないようにするための止め具8dを備えている。
【0012】
図4で示す駆動回転体6は、駆動回転体6の突起6aが制止板構造8の制止板8aの停止部8fに当接し停止させられている(実線参照)。駆動回転体6を回転させるために制止板構造8の操作部8eを押し下げ力Wで押し下げ、制止板8aを駆動回転体6の回転と同方向に回転させ、突起6aとの当接を外すと、駆動回転体6は回転を始める(一点鎖線参照)。駆動回転体6の回転により突起6aが弾性板2aの当接部2cに上から当接し(弾性板2aの実線参照)、弾性板2aは一旦下方に撓むが駆動回転体6の更なる回転により突起6aは当接部2cから外れる(弾性板2aの一点鎖線参照)。突起6aが外れると図2で説明したように弾性板2aは上方へ跳ね返り、弾性板2aの上の球体1が上方に弾き出される。回転を続ける駆動回転体6は制止板8aの停止部8fに当接し回転が停止させられる。弾き上げたい時に制止板8aの操作部8eに押し下げ力Wを作用させることにより駆動回転体6を回転させて球体1を上方に高く弾き出すことができる。
【0013】
図4で示す球体を弾き出す装置Bでは、駆動回転体6の1回転毎に突起6aが弾性板2aの当接部2cに当接する。従って、例えばゴム紐を50回捩じると、駆動回転体6も50回転し、突起6aは50回弾性板2aに当接して、球体1を50回上方に弾き出すことができる。
【0014】
図5乃至図7を用いて球体を弾き上げる装置Cを説明する。装置Cは図1で説明した弾性板構造2と、180度の間隔で弾性板構造2の当接部2cには届かない短い長さの2本の突起6aを有する図3で説明した駆動回転体6と、以下で説明する自由回転体7と、駆動回転体6を制止するための二股制止板構造9(図5の点線の囲み部分)と、から構成されている。
【0015】
駆動回転体6の短い突起6aには、自由回転側方向に突き出す回転翼10が直角に固定されている。この回転翼10は駆動回転体6の回転方向には自由に曲がるが反対方向には曲がらない仕組みになっている。
【0016】
自由回転体7は、駆動軸5aの外周を自由に回転できる自由回転軸5bに固定され、その外周には突起6aより長く弾性板構造2の当接部2cに届く長さの長突起7aが固定され、この長突起7aの端部には錘7bが接着されている。
【0017】
二股制止板構造9は、図6の斜視図で示すように、駆動回転体6の回転方向後側に配置された停止用制止板9aと、間隔を設けて駆動回転体6の回転方向前側に配置された回転作動板9fとから構成されている。
【0018】
停止用制止板9aは、下側の長方形状の本体板状部9gと、この本体板状部9gの上端の駆動回転体6側に上方向に延びるように一体的に形成された停止板部9hから構成され、本体板状部9gの上端の自由回転体7側に通過スペース9iを有している。停止用制止板9aの本体板状部9gの上端側には回転軸9bが固定され、本体板状部9gの下端部にはこの本体板状部9hが駆動回転体6と反対方向に回転するようにゴム紐9cが設けられ、この本体板状部9gが回転しすぎないように本体板状部9gの下端部に当接するストッパ9dが設けられている。
【0019】
回転作動板9fは、停止用制止板9aの通過スペース9iに対応するように配置され、回転作動板9fの上端は停止用制止板9aの上端よりも多少上側に突出している。回転作動板9fの下端部は、本体板状部9gの通過スペース9i側の上端部と連結材9eにより接続されている。
【0020】
突起6aの可変翼10は図7aに示すように、下層ゴム材10aと上層硬質材10bの2層からなり、下層ゴム材10aと上層硬質材10bの先端部は接着されていて接着部10cをなしている。可変翼10は駆動軸5aと平行に、下層ゴム材10aは突起6aと直角に固定されている。可変翼10は自由回転体7の長突起7aの回転軌跡上に在り(図7a参照)回転してくる長突起7aは可変翼10に当接するが(図7b参照)、可変翼10は長突起の通過方向に折れるため(図7c参照)、長突起7aの通過を妨げない。長突起7aが通過すると可変翼10は元の状態(図7a参照)に戻るが上層硬質材10bによって反対方向には折れないようになっている。
【0021】
図5に示すように、回転中の駆動回転体6の一方の突起6aが停止用制止板9aに当接すると駆動回転体6の回転は停止する(図7a参照)。駆動回転体6が停止しても、自由回転体7の回転は続き、長突起7aは弾性板2aの当接部2cに当接し、更に停止している一方の突起6aの可変翼10に当接するも(図7b参照)可変翼10を進行方向に曲げて通過し、回転作動板9fに当接する(図7c参照)。
【0022】
長突起7aの回転作動板9fへの当接により二股制止板構造9には、一方の突起6aによる押圧力と長突起7aによる当接力が合算される。この合算力により二股制止板構造9は回転軸9bを中心にして駆動回転体6と同方向に回転する(図5の1点鎖線及び図7d参照)。この結果一方の突起6aの停止が解除され、突起6aの回転が始まり、元の状態に戻っている可変翼10(図7a参照)によって、回転力が落ちた長突起7aを後ろから押し上げる係合作用が始まる。
【0023】
駆動回転体6が回転し係合した一方の突起6aと長突起7aが頂点に達すると、他方の突起6aが二股制止板構造9の停止用制止板9aに当接し停止するため駆動回転体6が停止し、頂点に達した一方の突起6aの回転も停止させられるが、既に頂点まで押し上げられた長突起7aが錘7bの慣性と重力によって下方へ落下する性状を有することにより自由回転体7は自由回転に移行し、長突起7aは弾性板2aの当接部2cに上から当接し、弾性板2aを撓ませて通過して球体1を跳ね上げて二股制止板構造9の回転作動板9fに達する。駆動回転体6の半回転で自由回転体7は1回転する。従って、例えばゴム紐を50回捩じると、自由回転体7は倍の100回の回転が出来、自由回転体7の長突起7aは100回弾性板2aに当接し、球体1を100回上方に弾き出すことができる。
【0024】
以上3種類の球体を弾き上げる装置AとB,Cについてまとめると、球体を弾き上げる装置Aは、駆動回転体が回転する毎に連続して球体を跳ね上げるのに対して、球体を弾き上げる装置Bは、駆動回転体が1回転する毎に停止と再回転を繰り返して球体を跳ね上げ、球体を弾き上げる装置Cは、駆動回転体が半回転毎に停止と再回転を繰り返して球体を跳ね上げるという特徴が有る。この結果、駆動回転体6を駆動させるゴム紐の捩じり回数に対して、2分の1に減速した弾き上げる装置Aによる球体を跳ね上げる数を1とすると、弾き上げる装置Bではその2倍、弾き上げる装置Cではその4倍になる。
【発明の効果】
【0025】
提案した球体を弾き上げる装置AとB、Cを利用すると、1個の球体をスピデイーにあるいはゆっくり又は任意の間隔で連続的に弾き上げる玩具を作ることができる。本発明の球体を弾き上げる装置を用いた実施例では、球体としてプラスチック製の充実球を使用し、弾き上げるための駆動力としてゴム紐の捩じり力と薄い鉛片を重ね合わせた錘の重力による落下力を利用したものを示している。今後さらに各種の玩具に利用されることが期待される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】弾性板構造の説明図である。
図2】弾性板による球体を弾き上げる機能の説明図である。
図3】球体を弾き上げる装置Aの説明図である。
図4】球体を弾き上げる装置Bの説明図である。
図5】球体を弾き上げる装置Cの説明図である。
図6】二股制止板構造の斜視図である。
図7a】二股制止板と可変翼の説明図である。
図7b】長突起の可変翼当接時の説明図である。
図7c】長突起の可変翼通過時の説明図である。
図7d】可変翼による長突起押し上げ時の説明図である。
図8】実施例1の説明図である。
図9】実施例2の説明図である。
図10】実施例3の説明図である。
図11】飛び出し防止枠の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
実施例1は図3で示した球体を弾き上げる装置Aを用いた玩具で図8を用いて説明する。図8(a)は球体を弾き上げる玩具の平面図で、図8(b)は側面図である。
【0028】
基盤11に固定される鉛直材26は、縦方向の列と横方向の列の複数の交点に固定される。縦方向の列、即ち縦列は基盤11の左辺より縦1列、縦2列、縦3列、縦4列をなし、鉛直材26の高さは縦1列が低く縦4列が高いが固定される位置によって高さは多少変化する。基盤11に固定された縦1列と縦2列の鉛直材26が基盤11の上辺から横1列と横2列,横4列、横5列をなす水平支持材27aによって連結される。水平支持材27aの高さは同一で、横1列と横2列の水平支持材27aによってプ−リ軸12が支持され、プ−リ軸12に速度調整用回転体20と駆動プ−リ19が固定される。
【0029】
速度調整用回転体20は「特許第6030733号」を適用したもので、駆動プ−リ19の回転速度を減少させる目的で使用されている。横4列と横5列の水平支持材27aによって回転ハンドル21が支持される。回転ハンドル21は回転によりゴム紐23を捩じることができるが逆には回転はできないようになっている。プ−リ軸12のフックと回転ハンドル21のフックにゴム紐23が掛けられる。ゴム紐23の張力により内側に引き込まれないようにプ−リ軸12と回転ハンドル21には固定球座14が付けられている。
【0030】
縦2列と縦3列の鉛直材26は横1列、横2列、横3列の水平支持材27bによって連結される。水平支持材27bの高さは同一で、横1列と横2列、横3列の水平支持材27bによって駆動軸5aが支持され、駆動軸5aには減速プ−リ18と駆動回転体6が固定される。減速プ−リ18と駆動プ−リ19にはベルト22が掛けられる。駆動プ−リ19の回転がベルト22によって減速プ−リ18に伝達されるが、減速プ−リ18は駆動プ−リ19より大径であるため、駆動プ−リ19の回転速度は減速されて減速プ−リ18に伝達される。
【0031】
縦3列と縦4列の鉛直材26が横2列と横3列の水平材27cで連結され、水平材27c(図1の斜線部材に相当)上に拡幅材4aが固定されその上にクリップ4bによって図1の弾性板構造2が固定される(図1参照)。
【0032】
弾性板2aによって球体1は鉛直方向に弾き出されるがそのバラツキが大きいため球体1が玩具からはみださないように固定円筒枠24が設けられ、固定円筒枠24の高さが調整できるようにその外側に高さ調整円筒枠25が被せられる。
【0033】
球体1は以下のようにして上方に弾き出される。速度調整用回転体20を一時固定しておき回転ハンドル21を回しゴム紐23を捩じる。回転ハンドル21は逆転できないようになっている。捩じり終わったら速度調整用回転体20の一時固定を外すと駆動プ−リ19が回転を始め、ベルト22によって駆動プ−リ19の回転が減速プ−リ18に伝達される。減速プ−リ18は駆動プ−リ19より太径であるため、減速プ−リ18の回転速度は駆動プ−リの回転速度より遅くなる。このように速度調整用回転体20と減速プ−リ18によって、減速プ−リと同じ駆動軸5aに固定されている駆動回転体6の回転速度は、ゴム紐23の捩じりによる最初の回転速度に比べ大幅に減速される。
【0034】
駆動回転体6が回転すると、駆動回転体6の側面に固定されている突起6aが、弾性板2aの当接部2cに上から当接し、図1で説明したように、弾性板2aが下方に撓んでから上方へ跳ね返ることによって、弾性板2aの仕切り枠2b内に載っていた球体1が上方に弾き出される。鉛直方向に弾き出された球体1は高さ調整円筒枠25の上面にぶつかり落下し弾性板2a上の仕切り枠2b内に戻される(図8bの球体の移動線参照)。戻された球体1は、1回転してきた駆動回転体6の突起6aが当接部2cに上から当接し、弾性板2aの撓みと跳ね返りによってまた上方に弾き出される。
【0035】
ここで、駆動回転体6が1回転するまでに、球体1が弾性板2aに戻っていない場合には、弾性板2aは球体1が無い状態での上方への跳ね返りが行われることになる。このような空(カラ)跳ね返りはゴム紐23の捩じり回数を無駄にする。これを避けるためには既に2段階で減速した駆動回転体6の1回転を基準にしてそれより早く球体1を弾性板2aに戻すことが必要で、高さ調整円筒枠25の高さを低くする調整が行われる。
【0036】
本例の場合、回転速度の減速処置によって、ゴム紐23の捩じり回数に比べ、駆動回転体6の回転数は大幅に減少する。例えば、2分の1に減速すると、ゴム紐23を50回捩じると駆動回転体6の回転数は25回に減少し、球体1を弾き上げる回数も25回になる。上記回転数は実際の回転数ではなく、その他の装置と比較するための比較上の数値である。
【0037】
実施例2は図4で示した球体を弾き上げる装置Bを用いた玩具で、図1図3図9図11を用いて説明する。図9(a)は球体を弾き上げる玩具の平面図で、図9(b)は側面図である。図11は球体1の飛び出し防止枠28の平面図である。
【0038】
基盤11に鉛直材26が縦方向の列と横方向の列の複数の交点に固定される。縦方向の列、即ち縦列は基盤11の左辺より縦1列、縦2列、縦3列、縦4列をなし、鉛直材26の高さは固定される位置によって変化する。基盤11に固定された縦1列と縦2列の鉛直材26が基盤11の上辺から横1列と横2列,横4列、横5列をなす水平支持材27aによって連結される。水平支持材27aの高さは同一で、横1列と横2列の水平支持材27aによって駆動プ−リ19を固定するプ−リ軸12が支持される。実施例1で使用した速度調整用回転体20は使用されない。
【0039】
横4列と横5列の水平支持材27aによって実施例1と同様に回転ハンドル21が支持される。プ−リ軸12のフックと回転ハンドル21のフックにゴム紐23が掛けられ、実施例1と同様に固定球座14が付けられる
【0040】
縦2列と縦3列の鉛直材26は横1列と横2列、横3列の水平支持材27bによって連結される。水平支持材27bの高さは同一で、横1列と横2列、横3列の水平支持材27bによって駆動軸5aが支持され、駆動軸5aに減速プ−リ18と駆動回転体6が固定される。減速プ−リ18と駆動プ−リ19にベルト22が掛けられる。駆動プ−リ19の回転がベルト22によって減速プ−リ18に伝達されるが、減速プ−リ18は駆動プ−リ19と同径であるから、その減速効果は主としてベルト22などの摩擦よるもので小さい。
【0041】
縦3列と縦4列の鉛直材26が横2列と横3列の水平支持材27cで連結され、水平支持材27c(図1の斜線部材に相当)には拡幅材4aが固定され、弾性板2aを水平状に挟み込んだ上下2枚のスライド固定板4がクリップ4bの締め付けによって拡幅材4aに固定される(図1参照)。
【0042】
駆動回転体6の外周の近くに駆動回転体6の回転の停止と再回転を制御する制止板構造8(図9の点線囲み部分)が設けられる。制止板構造8は図4で説明した「特許第6105801号」を適用したものである。
【0043】
球体1を弾き上げる装置Bにおいては、ゴム紐23の捩じりによる駆動回転体6の回転力の大きさに対応できるように制止板構造8のゴム紐8cを選択することができる。従ってゴム紐23の捩じり力が大きい場合にも、駆動回転体6を1回転毎に確実に停止させることができ、手で作動部8eを強く押し下げることにより確実に駆動回転体6の回転を開始させることができる。このため弾性板2aを撓ませる力Fを大きくして球体1は鉛直方向に高々と弾き出すことができる。
【0044】
球体1は以下のようにして上方に弾き出される。実施例1と同様に、回転ハンドル21によって捩じったゴム紐23の捩じり力により、駆動プ−リ19を回転させ、ベルト22を介して減速プ−リ18に回転を伝達し、減速プ−リ18と同じ駆動軸5aに固定されている駆動回転体6を回転させる。実施例1との違いは減速プ−リ18の径が駆動プ−リ19と同じことである。従って減速効果は主としてプ−リ間の摩擦によるものだけであり大きくない。
【0045】
制止板構造8の作動部8eを押し下げると駆動回転体6が回転を始め、駆動回転体6の側面に固定されている突起6aが弾性板2aの当接部2cに上から当接し、図1で説明したように弾性板2aの上方への跳ね返りによって弾性板2aに載っている球体1が上方に弾き出される。
【0046】
実施例2では、通常、ゴム紐23を太くし駆動回転体6の回転力を大きくするため、球体1は鉛直方向に高々と弾き出される。このため、高々と弾き出された球体1が玩具からはみださないように広範囲をカバーできる飛び出し防止枠28が設けられる。図11は飛び出し防止枠28の平面図で、飛び出し防止枠28は中心下部の口径の小さい円筒と口径の大きい円周枠とを傾斜をつけて結んだロート状の枠(図9図10参照)である。更に、飛び出し防止枠28から飛び出さないように飛び出し防止枠28の上方に球体1の飛翔高さを抑えるための屋根構造28d(図9の点線参照)を設けることがある。
【0047】
弾きあげられた球体1は落下し飛び出し防止枠28の内側を移動しながら弾性板2aの上に戻される(図9bの球体1の移動線参照)。図11(a)は飛び出し防止枠28の平面図で、落下した球体1が弾性板2aに戻る時間を長くするために曲線仕切り枠28bを渦巻き状にして移動経路を長くした1例である。曲線仕切り枠28bの上辺に固定円筒28aを載せ固定し(図11(c)参照))、球体1がより鉛直状に跳ね上がるようにしている。球体1が弾性板2aの仕切り枠2bに戻されてから制止板構造8の作動部8eを押し下げることにより、球体1は弾性板2aの上方への跳ね返りによってまた上方に弾き出される。
【0048】
球体1を弾き上げる装置Bにおいては、例えば、ゴム紐23を50回捩じり作動部8eを50回押し下げると駆動回転体6の回転数は50回になり、球体1を50回弾き上げることができる。比較上の算定値ではあるが、前述の装置Aの弾き上げる回数より多くなる。
【0049】
実施例3は図5で示した球体を弾き上げる装置Cを用いた玩具で図1図6図5図7図10図11を用いて説明する。主たる図10(a)は球体を弾き上げる玩具の平面図で図10(b)は側面図である。
【0050】
基盤11に鉛直材26が縦方向の列と横方向の列の複数の交点に固定される。縦方向の列、即ち縦列は基盤11の左辺より縦1列、縦2列、縦3列、縦4列をなし、鉛直材26の高さは固定される位置によって変化する。
【0051】
縦1列と縦2列の鉛直材26が基盤11の上辺から横1列と横2列,横4列、横5列をなす水平支持材27aによって連結される。水平支持材27aの高さは同一で、横1列と横2列の水平支持材27aによってプ−リ軸12が支持され、速度調整用回転体20(特許第6030733号を適用)と駆動プ−リ19がプ−リ軸12に固定される。
【0052】
速度調整用回転体20は駆動プ−リ18の回転速度を減少させる目的で使用されている。横4列と横5列の水平支持材27aによって実施例1と同様な回転ハンドル21が支持される。プ−リ軸12のフックと逆回転はしない回転ハンドル21のフックにゴム紐23が掛けられ、実施例1と同様に固定球座14が付けられる。
【0053】
縦2列と縦3列の鉛直材26は横1列と横2列、横3列の水平支持材27bによって連結される。水平支持材27bの高さは同一で、横1列と横2列、横3列の水平支持材27aによって駆動軸5aが支持され、駆動軸5aによって減速プ−リ18と駆動回転体6、自由回転体7、が支持されている。減速プ−リ18と駆動回転体6は駆動軸5aに固定され、自由回転体7は駆動軸5aの外周を自由に回転できる自由回転軸5bに固定されている(図5参照)。
【0054】
駆動回転体6の外周に180度の間隔を持って2個の突起6aが固定され、2個の突起6aは何れも弾性板2aの当接部2cには届かない長さで、可変翼10(図7参照)が付いている。自由回転体7の外周には長突起7aが固定され、長突起7aは駆動回転体6の突起6aより長く、弾性板2aの当接部2cに届く長さで、その端部には錘7bが付いている(図5参照)。
【0055】
減速プ−リ18と駆動プ−リ19にベルト22が掛けられる。駆動プ−リ1
9の回転がベルト22によって減速プ−リ18に伝達されるが、減速プ−リ18は駆動プ−リ19と同径であるから、その減速効果は主としてベルトの摩擦によるもので小さい。
【0056】
縦3列と縦4列の鉛直材26が同一高さの横2列と横3列の水平支持材27cで連結され、水平支持材27cには拡幅材4aが固定され、弾性板2aを水平状に挟み込んだ上下2枚のスライド固定板4が拡幅材4aにクリップ4bによって固定される(図1参照)。
【0057】
駆動回転体6と自由回転体7の下方に図5図6で説明した二股制止板構造9が設置される(図10(b)の点線囲み部分参照)。
【0058】
弾きあげられた球体1は落下し飛び出し防止枠28の内側を移動しながら弾性板2aの仕切り枠2b内に戻される(図10bの球体1の移動線参照)。図11(b)は飛び出し防止枠28の平面図で、直線状の直線仕切り枠28cを設け、落下した球体1が弾性板2aに早く戻るようにした例である。図10(b)の1点鎖線は屋根構造28dを設けた例である。
【0059】
球体1は以下のようにして上方に弾き出される。実施例1、2と同様に、回転ハンドル21によって捩じったゴム紐23の捩じり力により、駆動プ−リ19を回転させ、ベルト22を介して減速プ−リ18に回転を伝達し、減速プ−リ18と同じ駆動軸5aに固定されている駆動回転体6が回転する。
【0060】
回転を始めた駆動回転体6は、図5で説明したとおり、二股制止板構造9によって半回転して停止するが、自由回転体7に固定されている長突起7aは錘7bの慣性と重力によって自由回転を続け、弾性板2aの当接部2cに上から当接し球体1を弾き上げる。従って球体を弾き上げる装置Cにおいては、例えば、ゴム紐23を50回捩じると、駆動回転体6は50回転するが自由回転体7は100回転し球体1を100回跳ね上げる。比較上の算定値ではあるが、跳ね上げ回数は弾き上げる装置Bの2倍、弾き上げる装置Aの4倍と大幅に多くなる。
【符号の説明】
【0061】
A:球体を弾き上げる装置
B:球体を弾き上げる装置
C:球体を弾き上げる装置
F:弾性板に作用する外力
W:押し下げ力
1:球体
2:弾性板構造
2a:弾性板構造の弾性板
2b:弾性板構造の仕切り枠
2c:弾性板構造の当接部
3:欠番
4:スライド固定板
4a:スライド固定板の拡幅材
4b:スライド固定板の留めクリップ
5a:駆動軸
5b:自由回転軸
6:駆動回転体
6a:駆動回転体の突起
7:自由回転体
7a:自由回転体の長突起
7b:自由回転体長突起の錘
8:制止板構造
8a:制止板構造の制止板
8b:制止板構造の回転軸
8c:制止板構造のゴム紐
8d:制止板構造の固定具
8e:制止板構造の操作部
8f:制止板構造の停止部
9:二股制止板構造
9a:二股制止板構造の停止用制止板
9b:二股制止板構造の回転軸
9c:二股制止板構造のゴム紐
9d:二股制止板構造のストッパ
9e:二股制止板構造の連結材
9f:二股制止板構造の回転作動板
9g:二股制止板構造の本体板状部
9h:二股制止板構造の停止板部
9i:二股制止板構造の通過スペース
10:可変翼
10a:可変翼の下層ゴム材
10b:可変翼の上層硬質材
10c:可変翼の接着部
11:基盤
12:プ−リ軸
13:欠番
14:固定球座
15〜17:欠番
18:減速プ−リ
19:駆動プ−リ
20:速度調整用回転体
20a:速度調整用回転体の帯
21:回転ハンドル
22:ベルト
23:ゴム紐
24:固定円筒枠
25:高さ調整円筒枠
26:鉛直材
27a:縦列1と2を連結する水平支持材
27b:縦列2と3を連結する水平支持材
27c:縦列3と4を連結する水平支持材
28:飛び出し防止枠
28a:飛び出し防止枠の固定円筒
28b:飛び出し防止枠の曲線仕切り枠
28c:飛び出し防止枠の直線仕切り枠
28d:飛び出し防止枠の屋根構造
【要約】
【課題】
弾性板2aの上に置いた1個の球体1を上方に弾き出すことを繰り返し行うことができる球体1を弾き上げる装置を開発し、この球体1を弾き上げる装置を用いて新たな玩具を開発、実用化することを課題とする。
【解決手段】
上記弾性板2aを撓ませるための外力を、回転駆動する駆動回転体6に固定した突起6a乃至は自由回転体7に固定した長突起7a等を上記弾性板2aの当接部2cに当接させる方法によって球体1を弾き上げる装置を実現した。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7a
図7b
図7c
図7d
図8
図9
図10
図11