(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記他の装置は、ウェアラブルスマート装置、モバイル装置、タブレット、ラップトップコンピュータ及びデスクトップコンピュータから成る一群の装置から選択された装置である、
請求項1に記載の装置。
前記1又は2以上の通信インターフェイスは、有線通信インターフェイス、無線通信インターフェイス、セルラー通信インターフェイス、WiFi通信インターフェイス、近距離通信インターフェイス、赤外線通信インターフェイス及びBluetooth通信インターフェイスから成る群から選択される、
請求項1に記載の装置。
前記ユーザの身体的又は精神的状態は、血糖、ストレス、疲労、不安感、警戒感、心拍数、電気皮膚反応、体重、栄養摂取、消化速度、新陳代謝率、体温、皮膚温、呼吸、アレルギー、睡眠パターン、水分補給、薬物濃度、発汗及び血液分析から成るユーザの生物学的特徴のうちの1つ又は2つ以上に関連する情報を含む、
請求項1に記載の装置。
前記他の装置は、ウェアラブルスマート装置、モバイル装置、タブレット、ラップトップコンピュータ及びデスクトップコンピュータから成る一群の装置から選択された装置である、
請求項7に記載の方法。
前記1又は2以上の通信インターフェイスは、有線通信インターフェイス、無線通信インターフェイス、セルラー通信インターフェイス、WiFi通信インターフェイス、近距離通信インターフェイス、赤外線通信インターフェイス及びBluetooth通信インターフェイスから成る群から選択される、
請求項7に記載の方法。
前記ユーザの身体的又は精神的状態は、血糖、ストレス、疲労、不安感、警戒感、心拍数、電気皮膚反応、体重、栄養摂取、消化速度、新陳代謝率、体温、皮膚温、呼吸、アレルギー、睡眠パターン、水分補給、薬物濃度、発汗及び血液分析から成るユーザの生物学的特徴のうちの1つ又は2つ以上に関連する情報を含む、
請求項7に記載の方法。
前記第2のスマート装置の前記プログラムは、前記第1のスマート装置が前記トリガ信号を受け取ったことを確認応答する信号を前記第1のスマート装置から受け取るようにさらに構成される、
請求項13に記載のシステム。
前記1又は2以上の通信インターフェイスは、有線通信インターフェイス、無線通信インターフェイス、セルラー通信インターフェイス、WiFi通信インターフェイス、近距離通信インターフェイス、赤外線通信インターフェイス及びBluetooth通信インターフェイスから成る群から選択される、
請求項13に記載のシステム。
前記ユーザの身体的又は精神的状態は、血糖、ストレス、疲労、不安感、警戒感、心拍数、電気皮膚反応、体重、栄養摂取、消化速度、新陳代謝率、体温、皮膚温、呼吸、アレルギー、睡眠パターン、水分補給、薬物濃度、発汗及び血液分析から成るユーザの生物学的特徴のうちの1つ又は2つ以上に関連する情報を含む、
請求項13に記載のシステム。
前記ウェアラブル装置の前記プログラムは、前記非ウェアラブル装置におけるプログラムロックを解除して、前記ウェアラブル装置から受け取ったセンサデータを処理して表示するようにさらに構成される、
請求項24に記載のシステム。
前記ウェアラブル装置は、前記プロセッサに結合されて前記非ウェアラブル装置との間に通信リンクが確立されたときに作動するようにプログラムされた少なくとも1つの触覚出力部をさらに含む、
請求項24に記載のシステム。
前記ウェアラブル装置は、前記プロセッサに結合されて前記非ウェアラブル装置との間に通信リンクが確立されたときに作動するようにプログラムされた少なくとも1つの音響発生器出力部をさらに含む、
請求項24に記載のシステム。
前記ウェアラブル装置は、前記プロセッサに結合されて前記非ウェアラブル装置との間に通信リンクが確立されたときに作動するようにプログラムされた少なくとも1つの光出力部をさらに含む、
請求項24に記載のシステム。
前記非ウェアラブル装置の前記プロセッサは、前記通信リンクを介して前記ウェアラブル装置のセンサ及びプロセッサを制御するように構成されたプログラムインターフェイスをさらに含む、
請求項24に記載のシステム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
現在のところ、ユーザがスマート装置に手動で直接命令せずにスマート装置の特定の機能を作動できるようにする好適なシステムは存在しない。例えば、スマートウェアラブル装置のユーザの特定の身体的又は精神的健康状態によって他の所望の又は必要な装置を手動で操作しにくい又はできない場合もある。ユーザの身体的及び精神的状態をモニタして、適切な場合に他の関連装置の特定の機能の作動又は停止を自動的に行うことができるスマートウェアラブル装置に対するニーズが存在する。
【0008】
従って、非ウェアラブル装置又はメディアレンダリング装置などの装置がいつ通信範囲内に存在するかを自動的に検知し、その装置と結び付くための権限又はアクセス権を特定の装置が有していることを自動的に検証できるスマートウェアラブル装置に対するニーズが存在する。ウェアラブル装置、並びに関連するウェアラブル及び非ウェアラブル装置からのセンサデータを、許可された着用者の制御下で利用できることを保証する安全かつ私的なウェアラブル装置及びシステムに対するニーズも存在する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
ユーザの心拍署名(heart rate signature)などの生体認証を用いてスマートウェアラブル装置のユーザのアイデンティティを認証する、ウェアラブル及び非ウェアラブル装置のセキュアネットワーク、並びに状態モニタリング方法を提供する。
【0010】
装置間のアクセス認可には、ユーザの認証を必要とすることもできる。例えば、ウェアラブル装置から得られるユーザの何らかのバイオメトリック署名を用いてウェアラブル装置のユーザが認証された場合にのみ、他の装置の作動又は停止を行うことができる。正しい生体認証を伴わずに機密的センサデータが別の装置に転送されることはない。認証は、パスワード入力などのユーザ側の積極的行動を一切必要としない。
【0011】
1つの実施形態では、ユーザに関する生物学的入力を取得するための少なくとも1つの生物学的又は生理的センサを含むスマートウェアラブル装置を提供する。この入力は、ユーザに関する生物学的情報を自動的に検知して収集することを通じて取得することができ、ユーザ入力又は他の医療提供者からの入力で補うことができる。
【0012】
個人又はその周囲に配置されたセンサが、生物学的及び身体的データをリアルタイムで取得することができる。非侵襲性及び侵襲性の両センサが単独で又は共同でデータを生成することができ、このデータを処理してユーザの身体的又は精神的状態を瞬時に判断し、又は時間を掛けて動向を識別することができる。ウェアラブル装置を用いて、ユーザの生物学的又は身体的データ(心拍数、血中酸素及び血糖値、体温など)を収集する能力を有する複数のセンサを適用することができる。
【0013】
他の関連するセンサは、場所、高度、大気汚染度、花粉数、移動距離及び外部温度などを含む環境データを収集することができ、これらのデータを、ウェアラブル装置のセンサの特定のユーザから取得されるセンサデータとの関連において考慮することができる。ウェアラブルセンサ装置の着用者の位置的及び環境的状況に関する情報は、各装置のセンサの機能及び装置のセンサによって生成されるデータの解釈に関連付けることができる。着用者の複数のセンサからのセンサデータの収集及び処理は、有線又は無線送信を用いて行うこともできる。
【0014】
1つの実施形態では、スマートウェアラブル装置を、ユーザの身体的及び精神的状態を決定するようにプログラムすることができる。センサデータから所与の状態が決定されると、スマートウェアラブル装置は、トリガ信号を自動的に生成して他のセンサに送信することができる。その後、このトリガ信号が、他の装置の所望の機能を作動させることができる。
【0015】
スマートウェアラブル装置からのトリガ信号を受け取る1又は複数の装置は、別のスマートウェアラブル装置、スマートフォンなどのモバイル装置、タブレット、ラップトップコンピュータ又はデスクトップコンピュータとすることができる。任意に、スマートウェアラブル装置からのトリガ信号を受け取る装置は、初期信号が受け取られて所望の機能が作動又は停止した旨を確認応答するリターン信号をスマートウェアラブル装置に送信することができる。
【0016】
別の実施形態では、別の装置(ウェアラブル又は非ウェアラブル)のいくつかの機能を作動させるトリガ信号をスマートウェアラブル装置が自動的に生成できるようにするコンピュータ実装方法が、スマートウェアラブル装置の生物学的センサを用いてユーザに関する生物学的データを収集するステップと、その後にこのデータを処理してユーザの身体的又は精神的状態を決定するステップとを含む。この身体的又は精神的状態の決定に応答してトリガ信号を生成し、他の装置の所望の機能を作動させるために別の装置に送信することができる。
【0017】
さらに別の実施形態では、スマートウェアラブル装置によって装置を自動的に作動させてユーザに関する身体的及び精神的入力を収集し、分析されたセンサデータに応答して所望の機能を作動させるように別の装置をトリガするトリガ信号を送信するシステムについて説明する。
【0018】
ウェアラブルセンサの別の実施形態は、生物学的センサと協働して他の装置の機能を開始するように作用することができる環境センサを含む。また、ユーザ入力を用いてスマートウェアラブル装置にトリガ信号を生成させることもできる。
【0019】
ウェアラブル装置の着用者の生物学的特徴は、着用者のアイデンティティを認証して、認証コードの手動入力又は他の従来のセキュリティ入力を伴わずに通信のロックを解除するセキュリティ要素として使用される。例えば、1つの実施形態では、Bionym社又は他のセンサ供給元からの心臓IDなどの、ウェアラブル装置に装着された生物学的センサを用いて着用者の識別を確実にすることができる。
【0020】
例えば、正しい心臓IDが無ければ、ウェアラブル装置からのデータにアクセスすることも、又はこれを転送することもできない。ウェアラブル装置は、Bluetooth又はその他の通信システムを介して非ウェアラブル装置とペアを形成した後に、この非ウェアラブル装置をロック解除するアクセス権を与えられる。
【0021】
別の実施形態では、非ウェアラブル装置からウェアラブル装置への通知イベントに基づいてウェアラブル装置のユーザが関連情報に素早くアクセスする方法を提供する。ウェアラブル装置の認証を用いて非ウェアラブル装置をロック解除すると、非ウェアラブル装置は、未処理の又は処理済みのセンサデータと、タイミング及び近接度を含む文脈情報とを自動的に受け取ることができる。
【0022】
非ウェアラブル装置は、着信イベントを受け取ると、Bluetooth又はその他の装置通信システムを介してウェアラブル装置に通知を送信することができる。この通知は、振動、或いは加熱又は冷却要素の形の触覚フィードバックとすることができる。この任意の通知は、着用者にイベントを知らせるための、ウェアラブル装置によって生成された光信号又は可聴ノイズの形を取ることもできる。
【0023】
別の実施形態では、ウェアラブル装置の着用者が非ウェアラブル装置を発見した時に、非ウェアラブル装置とウェアラブル装置の近接性により、ウェアラブル装置が近くに存在して通信要求を開始しようとしている旨が非ウェアラブル装置に通知される。そして、非ウェアラブル装置は、ウェアラブル装置に非ウェアラブル装置のロックを解除させ、ウェアラブル装置からセンサデータを受け取ることができる。また、非ウェアラブル装置からウェアラブル装置に送信された通知イベントのタイミングに基づいて、着用者に対して非ウェアラブル装置上にセンサ情報を表示することもできる。この例では、接続された非ウェアラブル装置が、ウェアラブル装置からのセンサデータを記録し、処理し、又は送信することもできる。別の実施形態では、認証された非ウェアラブル装置がウェアラブル装置をプログラムすることもできる。
【0024】
本明細書の以下の部分では、本発明のさらなる態様を示すが、この詳細な説明は、本発明の好ましい実施形態に制限を課すことなく完全に開示することを目的とする。
【0025】
本明細書で説明する技術は、例示のみを目的とする以下の図面を参照することによってさらに完全に理解されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本開示は、一般に、例えば装置を着用するユーザの1又は2以上の生物学的又は生理的特徴に基づいて動作を実行できるウェアラブル装置に関する。ウェアラブル装置は、1又は2以上のセンサ、プロセッサ、及びプロセッサ上で実行可能なコードを用いて、以下に限定されるわけではないが、性別、体重、身長、体温、皮膚温、心拍数、呼吸数、血糖値、血糖グルコース値、ストレス/疲労、電気皮膚反応、摂取(タンパク質)、消化速度、新陳代謝率、血液化学、発汗、体幹及び皮膚温、バイタルサイン、眼の乾燥度、虫歯、歯周病、エネルギー貯蔵、カロリー燃焼率、精神的敏捷性、心調律、睡眠パターン、カフェイン含有量、ビタミン含有量、水分補給、血中酸素飽和度、血中コルチゾール値、血圧、コレステロール、乳酸値、体脂肪、たんぱく質値、ホルモン値、筋肉量、pHなどの、着用者の身体的特徴を含む特徴を検知して処理するように構成することができる。このような条件は、以下に限定されるわけではないが、姿勢(例えば、うつ伏せ、直立)、動き、又は身体的状態(例えば、睡眠中、運動中)などを含むこともできる。
【0028】
ウェアラブル装置は、以下に限定されるわけではないが、触覚出力装置(例えば、オフセットモータ、電気活性高分子、コンデンサ型電圧源、ペルティエ温度素子、収縮材料、点字アクチュエータ)、遠隔測定装置、視覚装置、可聴装置及びその他の出力装置を含む、1又は2以上の出力装置を含むことができる。
【0029】
ウェアラブル装置は、個々の着用者のことを学習して適合できるように人工知能を含むことができる。装置は、誤った(例えば、偶発的な、意図しない)感覚入力と有効な感覚入力とを正確に区別することによって着用者の身体的状態又は特徴に関する正確な結論を示す(例えば、着用者の寝返りを運動と解釈しない)ように構成することができる。装置は、顔、ユーザ又はその他の画像認識のための1又は2以上のカメラ又はその他の視覚センサを含むこともできる。ウェアラブル装置は、着用者のデジタル健康履歴との間で情報の送信及び/又は情報の検索を行うように構成することもできる。
【0030】
ウェアラブル装置は、装置の特定の特徴及び機能に従って、ユーザ、別のウェアラブル装置、非ウェアラブル装置、又はネットワークに情報を出力するように構成することもできる。
【0032】
図1に、ネットワーク102を含む一般化したネットワークインフラストラクチャ(例えばシステム)100を示す。例えば、このネットワークは、ローカルエリアネットワーク、又はインターネットなどのワイドエリアネットワークとすることができる。本明細書で説明する技術の実施形態による1又は2以上のスマートウェアラブル装置104−1〜104−nは、有線又は無線接続106を介してネットワーク102と通信することができる。スマートウェアラブル装置のうちの1つ又は2つ以上は、ネットワーク102を介して、或いは直接的な有線接続又は無線接続108を用いて別のスマートウェアラブル装置と通信することができる。
【0033】
スマートウェアラブル装置104−1〜104−nのうちの1つ又は2つ以上は、1又は2以上の非ウェアラブル装置110−1〜110−nと通信することもできる。本開示の範囲に含まれない非ウェアラブル装置は、プロセッサ、関連するオペレーティングシステム及び通信インターフェイスを有するいずれかの従来の「スマート」装置とすることができる。非ウェアラブル装置の例としては、従来のスマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ及びセットトップボックスが挙げられる。非ウェアラブル装置は、いずれも有線又は無線接続を介して外部装置と通信できるタイプのものとすることができる。この場合、スマートウェアラブル装置のうちの1つ又は2つ以上は、直接的な有線接続又は無線接続112を用いて非ウェアラブル装置のうちの1つ又は2つ以上と通信することができる。さらに、非ウェアラブル装置のうちの1つ又は2つ以上は、標準的な有線又は無線接続114を介してネットワーク102と通信できるタイプのものとすることもできる。この場合、スマートウェアラブル装置のうちの1つ又は2つ以上は、ネットワーク102を介して非ウェアラブル装置のうちの1つ又は2つ以上と通信することができる。
【0034】
クライアント−サーバ構成では、有線又は無線接続118を用いてネットワークに接続できる1又は2以上のサーバ116−1〜116−nを提供することができる。サーバは、独立型サーバ、クラスタサーバ、ネットワークサーバ、又は大型コンピュータのような機能にアレイ状に接続されたサーバを含むことができる。この場合、スマートウェアラブル装置のうちの1つ又は2つ以上は、サーバのうちの1つ又は2つ以上と通信することができる。
【0035】
図2に、本明細書で説明する技術によるスマートウェアラブル装置の一般的な実施形態を示す。図示の実施形態は、本明細書で説明する機能を実行できるように修正又はカスタマイズすることもできると理解されるであろう。図示の例示的な実施形態では、スマートウェアラブル装置が、プロセッサ202と、メモリ204と、アプリケーションソフトウェアコード206とを有する「エンジン」200を含む。プロセッサ202は、いずれかの好適な従来のプロセッサとすることができる。メモリ204は、アプリケーションプログラミングコード206を記憶するための関連する記憶スペースを有するいずれかの好適な従来のRAMタイプメモリ及び/又はROMタイプメモリを含むことができる。
【0036】
必要に応じて、本明細書で説明するスマートウェアラブル装置の機能のうちの1つ又は2つ以上を実行する従来の有線又は無線通信モジュール208(例えば、送信機又は受信機、或いは送受信機)を含めることもできる。提供できる無線通信能力の例としては、以下に限定されるわけではないが、Bluetooth、Wi−Fi、赤外線、セルラー及び近距離通信が挙げられる。必要に応じて、1又は2以上の従来のインターフェイス又はコントローラ210を設けることもできる。インターフェイス又はコントローラの例としては、以下に限定されるわけではないが、アナログ−デジタルコンバータ、デジタル−アナログコンバータ、バッファなどが挙げられる。
【0037】
装置は、本明細書で説明する機能のうちの1つ又は2つ以上を実行するように装置に入力を提供する生物学的又は生理学的センサのための少なくとも1つの入力部212を含むことができる。任意のセンサのためのセンサ入力部214−1〜214−nを含めることもできる。これらの任意の入力センサとしては、以下に限定されるわけではないが、加速度計、温度センサ、高度センサ、モーションセンサ、位置センサ及び本明細書で説明する(単複の)機能を実行するその他のセンサを挙げることができる。センサにとって必要であれば、1又は2以上の従来のインターフェイス又はコントローラ216を設けることもできる。インターフェイス又はコントローラの例としては、以下に限定されるわけではないが、アナログ−デジタルコンバータ、デジタル−アナログコンバータ、バッファなどが挙げられる。
【0038】
また、装置は、1又は2以上の出力装置を駆動する1又は2以上の出力部218−1〜218−n(及びこれらの出力装置)を含むこともできる。これらの出力装置は、以下に限定されるわけではないが、触覚出力装置、遠隔測定装置、視覚装置、可聴装置及び本明細書で説明する機能を実行できる他の出力装置を含むことができる。出力装置にとって必要であれば、1又は2以上の従来のインターフェイス又はコントローラ220を設けることもできる。インターフェイス又はコントローラの例としては、以下に限定されるわけではないが、アナログ−デジタルコンバータ、デジタル−アナログコンバータ、バッファなどが挙げられる。
【0039】
本明細書で説明する機能に従い、ユーザ入力部222を提供することもできる。ユーザ入力部は、例えば1又は2以上の機能の開始、1又は2以上の機能の終了、又は実行プロセスへの介入を行うことができる。ユーザ入力部は、以下に限定されるわけではないが、マニュアルスイッチ、タッチセンサ、磁気センサ、近接センサなどを含むいずれかの従来の入力装置とすることができる。出力装置にとって必要であれば、1又は2以上の従来のインターフェイス又はコントローラ224を設けることもできる。インターフェイス又はコントローラの例としては、以下に限定されるわけではないが、アナログ−デジタルコンバータ、デジタル−アナログコンバータ、バッファなどが挙げられる。
【0040】
エンジン200は、本明細書で説明する(単複の)機能に応じて、機械学習又はその他の適応的機能のためのフィードバックループ226を含むこともできる。フィードバックループは、装置の較正を可能にすることもできる。
【0041】
本明細書で説明するスマートウェアラブル装置は、上述した構成要素のためのハウジング又はキャリアを必然的に含むと理解されるであろう。本明細書で使用する「スマートウェアラブル装置」という用語は、ユーザの身体に装着され又は別様に関連し、ユーザの1又は2以上の生物学的又は生理的状態を検知する少なくとも1つのセンサを通じてユーザに「接続」された装置を意味すると理解されるであろう。
【0042】
ハウジング又はキャリアの特定の形態(すなわち、ウェアラブルプラットフォーム)は、本明細書で説明する機能を実行するための選択及び適合性に基づいて様々とすることができる。ウェアラブルプラットフォームの例としては、以下に限定されるわけではないが、手着用型装置、指着用型装置、手首着用型装置、頭部着用型装置、腕着用型装置、脚着用型装置、足首着用型装置、足着用型装置、つま先着用型装置、腕時計、眼鏡、指輪、ブレスレット、ネックレス、宝飾品、衣類、靴、帽子、コンタクトレンズ、手袋などが挙げられる。
【0043】
入力センサ及び出力装置は、スマートウェアラブル装置の(単複の)機能に望ましいように、及び/又は適するように、ウェアラブルプラットフォームに一体化することも、又はウェアラブルプラットフォームに外付けすることもできるとさらに理解されるであろう。
【0044】
B.センサ情報を取得して他の装置の機能を自動的に作動させるスマートウェアラブル装置及び方法
【0045】
図3に、取得したセンサデータから特定された身体的、精神的、環境的状態などを所与として、ユーザ302が他の装置を自動的に作動できるようにするスマートウェアラブル装置104−1及びシステムの実施形態を表す概略
図300を示す。セキュリティを目的として、ウェアラブル装置104−1は、ウェアラブル装置のユーザの何らかのバイオメトリック署名を用いてユーザが認証された場合にのみ別の装置を作動させ、又はデータを転送することができる。
【0046】
この図には、スマートウェアラブル装置104−1を腕に着用したユーザ302を示している。
図2に示すように、このスマートウェアラブル装置は、ユーザに関する生物学的入力304を取得することができる少なくとも1つの生物学的(すなわち生理)センサ212を含む。生物学的センサ212が取得できる生物学的入力の例としては、以下に限定されるわけではないが、血糖、ストレス、疲労、不安感、警戒感、心拍数、電気皮膚反応、体重、栄養摂取、消化速度、新陳代謝率、体温、皮膚温、呼吸、アレルギー、睡眠パターン、水分補給、薬物濃度、発汗及び血液分析が挙げられる。1又は2以上の生物学的センサ及びその他のセンサによって取得された入力は、ユーザ又はユーザの介護者又は医療専門家がスマートウェアラブル装置104−1に手動で入力を行うことによって補うことができる。
【0047】
スマートウェアラブル装置104−1によって入力304が取得された後に、ユーザ302の身体的又は精神的及び環境的状態などが決定される。特定の状態の決定に応答して、別のスマートウェアラブル装置104−n、或いはモバイル装置、タブレット、ラップトップコンピュータ又はデスクトップコンピュータ又は他の非ウェアラブル装置などの非ウェアラブル装置106−1、106−nを含む他の装置の機能を作動又は停止させることができるトリガ信号306を自動的に生成することができる。非ウェアラブル装置106−1、106−nは、遠隔的に位置することができ、
図1に示すネットワーク102などの通信ネットワークを介してウェアラブルスマート装置104−1からトリガ信号を受け取ることができる。他のスマートウェアラブル装置104−nの例としては、装置にカメラ機能を作動させて画像又はビデオを取り込むように命令するスマートウェアラブル装置104−1からのトリガ信号を受け取ることができる、カメラ機能を備えた眼鏡型装置を挙げることができる。
【0048】
1つの実施形態では、スマートウェアラブル装置104−1を、トリガ信号306を受け取った他の装置104−n、106−1、106−nから、トリガ信号306を確かに受け取ったことを確認応答する確認応答信号308を受け取るように装備し、プログラムすることができる。
【0049】
図4は、スマートウェアラブル装置によって入力が受け取られたことに応答して装置の機能を作動又は停止させる例示的なコンピュータ実装方法を示すブロック
図400である。ブロック410において、スマートウェアラブル装置は、1又は2以上の生物学的又は生理的センサから入力を取得することができる。生物学的センサは、ユーザに特化したバイオメトリック署名を提供するセンサを含むことが好ましい。
【0050】
図4のブロック420において、生体認証によってユーザが認証される。1つの好ましい生体認証方法を
図5に示す。例えば、ブロック420では、ユーザが正しく認証されない限りウェアラブルセンサのデータへのアクセスが制限される。ユーザ認証は、別の装置を作動させる必須条件である。
【0051】
任意に、ブロック470において、環境センサなどの追加センサから入力を取得することもできる。次に、ブロック430において、スマートウェアラブル装置104−1は、取得した入力を処理してユーザの身体的又は精神的状態を決定することができる。
【0052】
次に、ブロック440において、特定の状態の決定に応答して、スマートウェアラブル装置は、他の関連する装置の機能を作動又は停止させるように設計されたトリガ信号を生成することができる。次に、スマートウェアラブル装置は、通信インターフェイスを介して別の装置にトリガ信号を送信することができる(450)。その後、この送信されたトリガ信号が、上述したような他のスマートウェアラブル装置又は非ウェアラブル装置とすることができる他の装置の関連する機能を作動又は停止させることができる(460)。
【0053】
ここで
図5を参照すると、生体認証及びウェアラブル装置と非ウェアラブル装置との間のデータ転送のための高水準プログラムの1つの実施形態500を概略的に示している。
図5に示す説明図では、特定の生体認証及びセンサタイプを選択し、このセンサをウェアラブル装置104−1に組み込む。少なくとも1つの非ウェアラブル装置106も、特定のユーザによって着用されるように個別化されたウェアラブル装置と通信するように構成される。
【0054】
例えば、ウェアラブル装置からのセンサ情報を転送して評価することが望ましい場合、ブロック510において、非ウェアラブル装置は、ウェアラブル装置への信号を開始してウェアラブル装置との間に通信リンクを確立する。
【0055】
ブロック520において、この信号がウェアラブル装置によって受け取られ、ウェアラブル装置と非ウェアラブル装置との間に予備通信リンクが確立される。次に、ウェアラブル装置は、非ウェアラブル装置のアイデンティティ及びウェアラブル装置との通信を許可されている装置としての権限をチェックする。ブロック530において、ウェアラブル装置のセンサから生体認証を取得することにより、ウェアラブル装置のユーザがウェアラブル装置によって認証される。ブロック540において、センサからの取得された生体認証を、予め定義した標準的なバイオメトリック識別子又は一連の識別子と比較する。
【0056】
判定ブロック540においてバイオメトリック識別子が一致しなかったことによってユーザが認証されなかった場合、ブロック550において、ウェアラブル装置と1又は複数の非ウェアラブル装置との間の通信リンクが切断される。判定ブロック540においてユーザが認証された場合、ブロック560において、例えばデータと、ウェアラブル装置上に存在する着用者のための取得された新たな又は既存のセンサデータを見る権限とが非ウェアラブル装置に送信される。
【0057】
1つの実施形態では、ブロック520における開始要求、ブロック530における認証プロセス、ブロック550におけるリンク切断、及びブロック560における権限送信の各々を、ウェアラブル装置の着用者に対する特定の触覚通知、可聴通知又はその他の通知によって行うことができる。振動、ブザー音、鳴き声又は光により、対応する特定のイベントを着用者に知らせることができる。
【0058】
ブロック570において、非ウェアラブル装置は、ブロック560においてウェアラブル装置から送信された認証信号を受け取って非ウェアラブル装置をロック解除する。次に、ブロック580において、ロック解除された非ウェアラブル装置は、ウェアラブル装置から未処理データ、処理データ、或いはその他の通信又は命令を受け取ることができる。
【0059】
ブロック590において、受け取ったデータを非ウェアラブル装置において処理して表示することもできる。ブロック590では、レポート、グラフ、表又はその他の編集データを表示して動向又は差異を観察することもできる。
【0060】
ブロック600において、ウェアラブル装置から取得した未処理又は処理済みのセンサデータ及びその他の情報を、記憶又はレビューのために非ウェアラブル装置から遠隔地又はクラウドに転送することができる。例えば、処理済みの医療センサデータを直接又はクラウドを介して送信し、遠隔地における認証済みの着用者の医療記録の一部とすることができる。
【0061】
別の実施形態では、ブロック610において、ウェアラブル装置と非ウェアラブル装置との間の認証された接続を用いてウェアラブル装置をプログラムすることができる。非ウェアラブル装置をインターフェイスとして用いて、新たなコード206を導入したり、ウェアラブルセンサをオン又はオフにしたり、或いはウェアラブル装置のセンサを較正したりすることができる。このプロセスはユーザ固有のものであり、特定のユーザが識別された場合にのみ着用者の装置のプログラムの変更を行って、センサの変更が行われたり、或いはプライベートデータがウェアラブル又は非ウェアラブル装置の未許可ユーザに転送されたりする状況を避けることができる。
【0062】
未処理又は処理済みのセンサデータにセキュアに素早くアクセスするシステムは、多くの異なる状況に適合できることが分かる。例えば、1つの状況では、スマートウェアラブル装置を使用時にユーザの身体に取り付け、このスマートウェアラブル装置が、着用者の生体生理状態を継続的にモニタして継続的にセンサ情報を取得することができる。この結果、スマートウェアラブル装置は、良くない健康状態の存在を検出することや、或いは心拍数、高ストレスレベル、睡眠周期、食欲レベルなどの所定の健康状態を検出することもできる。この結果、スマートウェアラブル装置は、通知を送信して医師に連絡したり、或いは特定の薬物治療を受けたりすることにより、健康状態の検出に自動的に対応することができる。
【0063】
別の実装では、スマートウェアラブル装置のユーザが、所定の健康状態の検出に応答して自動的にトリガ信号を送信して他の装置の所望の機能を作動又は停止させるように装置を具体的に構成することができる。説明例として、スマートウェアラブル装置のユーザは、カメラ機能を含む眼鏡を着用することもできる。仮にユーザに原因の分からないアレルギー反応があるとした場合、着用者の生体生理状態をモニタできるスマートウェアラブル装置がアレルギー反応を検出し、眼鏡のカメラに自動的にトリガ信号を送信して、ユーザの現在の環境の記録を開始するように眼鏡のカメラを作動させることができる。その後、医療提供者がこの記録を使用して、ユーザのアレルギー反応の原因を特定することができる。
【0064】
別の例示的な実装は、特定のユーザの高ストレスレベルを検出できるスマートウェアラブル装置を含む。このスマートウェアラブル装置は、特定の決まったストレスレベル状態に応答して、特定の音楽を再生するようにオーディオ装置を作動させるトリガ信号を生成して装置に送信したり、明かりを暗くするように信号を送ったり、或いはメッセージをスケジュールする通知を設定したりすることができる。或いは、スマートウェアラブル装置は、このような状態の決定に応答して、ユーザのスマートフォン上に発生する通知などのいくつかの所定の通知を無効にすることもできる。
【0065】
同様に、ウェアラブル装置によって警官のストレスレベルを継続的に又は定期的に検知することもできる。(交通の停止中、参考人との遭遇時などに)ストレスレベルが閾値レベルを超えた場合、パトカーのダッシュボードカメラが自動的にオンになる。警官に変わったことが起きた時にストレスレベルが閾値を超えると、警官の制服に取り付けたカメラをいつでも自動的にオンにすることもできる。また、カメラの代わりに、又はカメラに加えて、他の外部装置又はシステムを作動させることもできる。例えば、派遣センター(又は警官の司令センターなど)に警告を送信して、付近の他のパトカーに応援に向かうように通知することや、或いは警官が応援を必要とするような展開の可能性に備えることができる。
【0066】
別の実装では、ウェアラブル装置を用いて、年齢的又は身体的に課題を抱えた個人をモニタすることができる。例えば、ユーザが一人で、又は人間の監視が行き届かない地域で生活している場合もある。ユーザのストレスが検知されてストレスレベルが閾値を超えている場合、従業員の派遣、介入(確認のための電話)、又は他の何らかの措置を行うようにコールセンターに警告が送られる。同様に、加速度センサの入力によってユーザが倒れていることが検知され、他のセンサによってストレスレベルが高いと判断された場合、コールセンタ(又は他の医療サービス提供者)に調査するように自動的に通知することができる。
【0067】
本技術の実施形態は、コンピュータプログラム製品としても実装できる、本技術の実施形態による方法及びシステム、及び/又はアルゴリズム、数式又はその他の計算表現のフロー図を参照して説明することができる。この点、フロー図の各ブロック又はステップ、及びフロー図のブロック(及び/又はステップ)の組み合わせ、アルゴリズム、式、又は計算表現は、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はコンピュータ可読プログラムコード論理の形で具体化された1又はそれ以上のコンピュータプログラム命令を含むソフトウェアなどの様々な手段によって実装することができる。理解されるように、このようなあらゆるコンピュータプログラム命令は、以下に限定されるわけではないが、汎用コンピュータ又は専用コンピュータ、又は機械を生産するためのその他のあらゆるプログラマブル処理装置を含むコンピュータ上にロードして、コンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置上で実行されるコンピュータプログラム命令が、(単複の)フロー図の(単複の)ブロック内に特定される機能を実施するための手段を生み出すようにすることができる。
【0068】
従って、フロー図のブロック、アルゴリズム、式、又は計算表現は、特定の機能を実行するための手段の組み合わせ、特定の機能を実行するためのステップの組み合わせ、及びコンピュータ可読プログラムコード論理手段の形で具体化されるような、特定の機能を実行するためのコンピュータプログラム命令をサポートする。また、本明細書で説明したフロー図の各ブロック、アルゴリズム、式、又は計算表現、及びこれらの組み合わせは、特定の機能又はステップを実行する専用ハードウェアベースのコンピュータシステム、又は専用ハードウェアとコンピュータ可読プログラムコード論理手段の組み合わせによって実装することもできると理解されるであろう。
【0069】
さらに、コンピュータ可読プログラムコード論理などの形で具体化されるこれらのコンピュータプログラム命令を、コンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置に特定の態様で機能するように指示することができるコンピュータ可読メモリに記憶して、これらのコンピュータ可読メモリに記憶された命令が、(単複の)フロー図の(単複の)ブロック内に指定される機能を実施する命令手段を含む製造の物品を生産するようにすることもできる。コンピュータプログラム命令をコンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置上にロードし、コンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置上で一連の動作ステップが実行されるようにしてコンピュータで実施される処理を生成し、コンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置上で実行される命令が、(単複の)フロー図の(単複の)ブロック、(単複の)アルゴリズム、(単複の)式、又は(単複の)計算表現に特定される機能を実施するためのステップを提供するようにすることもできる。
【0070】
さらに、本明細書で使用する「プログラム」は、本明細書で説明した機能を実行するためにプロセッサが実行できる1又は2以上の命令を意味すると理解されるであろう。プログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで具体化することができる。プログラムは、装置の非一時的媒体にローカルに記憶することも、又はサーバなどに遠隔的に記憶することもでき、或いはプログラムの全部又は一部をローカル又は遠隔的に記憶することもできる。遠隔的に記憶されたプログラムは、例えば場所、タイミングイベント、オブジェクトの検出、顔の表情の検出、場所の検出、場所の変化の検出又はその他の要因などの1又は2以上の要因に基づいて、ユーザが開始することによって又は自動的に装置にダウンロード(プッシュ)することができる。さらに、本明細書で使用するプロセッサ、中央処理装置(CPU)及びコンピュータという用語は、プログラム、並びに入力/出力インターフェイス及び/又は周辺装置との通信を実行できる装置を示すために同義的に使用されると理解されるであろう。
【0071】
上記の説明から、限定ではないが以下の内容を含む様々な方法で本技術を具体化することができると理解されるであろう。
【0072】
1.スマートウェアラブル装置であって、(a)少なくとも1つのセンサが生物学的入力を取得するように構成された生物学的センサである1又は2以上のセンサと、(b)メモリと、(c)1又は2以上の通信インターフェイスと、(d)プロセッサと、(e)非一時的コンピュータ可読媒体内に存在するプログラムとを備え、プログラムは、コンピュータプロセッサによって実行可能であって、(i)少なくとも1つのセンサが生物学的センサである1又は2以上のセンサによって取得された入力からユーザの身体的又は精神的状態を決定し、(ii)特定の身体的又は精神的状態の決定に応答して、他の装置の機能を作動又は停止させるトリガ信号を自動的に生成し、(iii)トリガ信号を他の装置に送信するように構成される、装置。
【0073】
2.他の装置は、ウェアラブルスマート装置、モバイル装置、タブレット、ラップトップコンピュータ及びデスクトップコンピュータから成る一群の装置から選択された装置である、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0074】
3.前記プログラムは、他の装置がトリガ信号を受け取ったことを確認応答する信号を他の装置から受け取るようにさらに構成される、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0075】
4.1又は2以上の通信インターフェイスは、有線通信インターフェイス、無線通信インターフェイス、セルラー通信インターフェイス、WiFi通信インターフェイス、近距離通信インターフェイス、赤外線通信インターフェイス及びBluetooth通信インターフェイスから成る群から選択される、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0076】
5.ユーザの身体的又は精神的状態は、血糖、ストレス、疲労、不安感、警戒感、心拍数、電気皮膚反応、体重、栄養摂取、消化速度、新陳代謝率、体温、皮膚温、呼吸、アレルギー、睡眠パターン、水分補給、薬物濃度、発汗及び血液分析から成るユーザの生物学的特徴のうちの1つ又は2つ以上に関連する情報を含む、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0077】
6.非一時的コンピュータ可読媒体内に存在するプログラムをさらに備え、このプログラムは、コンピュータプロセッサによって実行可能であって、(a)状況入力を取得するように構成された1又は2以上の環境センサによって取得された入力からユーザの環境状況を決定し、(b)環境状況の決定に応答して、他の装置の機能を作動させるトリガ信号を自動的に生成し、(c)トリガ信号を他の装置に送信するように構成される、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0078】
7.他の装置の特定の機能を作動させるトリガ信号をスマートウェアラブル装置が自動的に生成できるようにするコンピュータ実装方法であって、(a)(i)少なくとも1つのセンサが生物学的入力を取得するように構成された生物学的センサである1又は2以上のセンサと、(ii)メモリと、(iii)1又は2以上の通信インターフェイスと、(iv)プロセッサとを備えたスマートウェアラブル装置を用意するステップと、(b)1又は2以上の生物学的センサから生物学的入力を取得するステップと、(c)取得した生物学的入力を処理して、ユーザの身体的又は精神的状態を決定するステップと、(d)他の装置の機能を作動させるトリガ信号を自動的に生成することにより、ユーザの特定の決定された身体的又は精神的状態に応答するステップと、(e)通信インターフェイスを用いてトリガ信号を他の装置に送信するステップとを含み、(f)前記方法は、コンピュータプロセッサによって読み取り可能な非一時的媒体上に存在するプログラムを少なくとも1つのコンピュータプロセッサ上で実行することによって実行される、方法。
【0079】
8.他の装置は、ウェアラブルスマート装置、モバイル装置、タブレット、ラップトップコンピュータ及びデスクトップコンピュータから成る一群の装置から選択された装置である、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0080】
9.他の装置がトリガ信号を受け取ったことを確認応答する信号を他の装置から受け取るステップをさらに含む、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0081】
10.1又は2以上の通信インターフェイスは、有線通信インターフェイス、無線通信インターフェイス、セルラー通信インターフェイス、WiFi通信インターフェイス、近距離通信インターフェイス、赤外線通信インターフェイス及びBluetooth通信インターフェイスから成る群から選択される、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0082】
11.ユーザの身体的又は精神的状態は、血糖、ストレス、疲労、不安感、警戒感、心拍数、電気皮膚反応、体重、栄養摂取、消化速度、新陳代謝率、体温、皮膚温、呼吸、アレルギー、睡眠パターン、水分補給、薬物濃度、発汗及び血液分析から成るユーザの生物学的特徴のうちの1つ又は2つ以上に関連する情報を含む、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0083】
12.(a)1又は2以上の環境センサから環境入力を取得するステップと、(b)取得した環境入力を処理してユーザの環境状況を決定するステップと、(c)他の装置の機能を作動させるトリガ信号を自動的に生成することにより、ユーザの決定された環境状況に応答するステップと、(d)通信インターフェイスを用いてトリガ信号を他の装置に送信するステップとをさらに含む、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0084】
13.スマートウェアラブル装置によってトリガ信号を自動的に生成して他の装置の特定の機能を作動させるシステムであって、(a)(i)1又は2以上のセンサと、(ii)メモリと、(iii)1又は2以上の通信インターフェイスと、(iv)プロセッサと、(v)コンピュータプロセッサによって実行可能であって信号を送受信するように構成された、非一時的コンピュータ可読媒体内に存在するプログラムとを含む、ウェアラブル又は非ウェアラブルである第1のスマート装置と、(b)(i)少なくとも1つのセンサが生物学的入力を取得するように構成された生物学的センサである1又は2以上のセンサと、(ii)メモリと、(iii)1又は2以上の通信インターフェイスと、(iv)プロセッサと、(v)非一時的コンピュータ可読媒体内に存在するプログラムとを含む、ウェアラブルである第2のスマート装置とを備え、第2のスマート装置のプログラムは、コンピュータプロセッサによって実行可能であって、1.1又は2以上の生物学的センサによって取得された入力からユーザの身体的又は精神的状態を決定し、2.身体的又は精神的状態の決定に応答して、前記第1のスマート装置の機能を作動させるトリガ信号を自動的に生成し、3.トリガ信号を前記第1のスマート装置に送信するように構成される、システム。
【0085】
14.前記第2のスマート装置の前記プログラムは、前記第1のスマート装置がトリガ信号を受け取ったことを確認応答する信号を前記第1のスマート装置から受け取るようにさらに構成される、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0086】
15.1又は2以上の通信インターフェイスは、有線通信インターフェイス、無線通信インターフェイス、セルラー通信インターフェイス、WiFi通信インターフェイス、近距離通信インターフェイス、赤外線通信インターフェイス及びBluetooth通信インターフェイスから成る群から選択される、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0087】
16.ウェアラブル装置のユーザによって設定され入力された基準に応答して生じるようにさらなるトリガ信号がプログラムされる、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0088】
17.ユーザの身体的又は精神的状態は、血糖、ストレス、疲労、不安感、警戒感、心拍数、電気皮膚反応、体重、栄養摂取、消化速度、新陳代謝率、体温、皮膚温、呼吸、アレルギー、睡眠パターン、水分補給、薬物濃度、発汗及び血液分析から成るユーザの生物学的特徴のうちの1つ又は2つ以上に関連する情報を含む、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0089】
18.前記第2のスマート装置は、非一時的コンピュータ可読媒体内に存在するプログラムをさらに含み、このプログラムは、コンピュータプロセッサによって実行可能であって、(a)環境入力を取得するように構成された1又は2以上の環境センサによって取得された入力からユーザの環境状況を決定し、(b)環境状況の決定に応答して、前記第1のスマート装置の機能を作動させるトリガ信号を自動的に生成し、(c)トリガ信号を前記第1のスマート装置に送信するように構成される、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0090】
19.前記プログラムは、(a)ユーザが着用する少なくとも1つのセンサからバイオメトリック識別子を取得し、(b)バイオメトリック識別子によってセキュアウェアラブル装置のユーザを認証し、(c)ユーザが認証された場合にのみ、通信インターフェイスを介して遠隔装置と通信するようにさらに構成される、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0091】
20.セキュアウェアラブルセンサ装置であって、(a)メモリを含むコンピュータプロセッサと、(b)プロセッサに動作可能に結合された複数のセンサと、(c)通信リンクと、(d)非一時的コンピュータ可読媒体内のプログラムとを備え、プログラムは、コンピュータプロセッサ上で実行されて、(i)ユーザが着用する少なくとも1つのセンサからバイオメトリック識別子を取得するステップと、(ii)取得したバイオメトリック識別子を、ユーザによって指定されたバイオメトリック識別子の標準と比較するステップと、(iii)バイオメトリック識別子同士が一致した場合、通信リンクを介して遠隔コンピュータと通信するステップとを含むステップを実行する、装置。
【0092】
21.コンピュータプロセッサに結合され、遠隔装置との間に通信リンクが確立された時に作動するようにプログラムされた少なくとも1つの触覚出力部をさらに備える、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0093】
22.コンピュータプロセッサに結合され、遠隔装置との間に通信リンクが確立された時に作動するようにプログラムされた少なくとも1つの音響発生器出力部をさらに備える、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0094】
23.コンピュータプロセッサに結合され、遠隔装置との間に通信リンクが確立された時に作動するようにプログラムされた少なくとも1つの光出力部をさらに備える、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0095】
24.バイオメトリック識別子は、心臓識別子を含む、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0096】
25.前記プログラムは、遠隔装置から通信開始要求を受け取り、遠隔装置にセンサデータを送信し、触覚出力を作動させて送信をユーザに通知するようにさらに構成される、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0097】
26.前記プログラムは、遠隔装置にコマンドを送信し、通信リンクを介して遠隔装置からコマンドコードを受け取るようにさらに構成される、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0098】
27.セキュアウェアラブルセンサシステムであって、(a)(i)メモリを含むコンピュータプロセッサと、(ii)プロセッサに動作可能に結合された複数のセンサと、(iii)通信リンクと、(iv)非一時的コンピュータ可読媒体内のプログラムとを含むウェアラブルセンサ装置を備え、ウェアラブルセンサ装置のプログラムは、コンピュータプロセッサ上で実行されて、1.ユーザが着用する少なくとも1つのセンサからバイオメトリック識別子を取得するステップと、2.取得した識別子を、ユーザによって指定されたバイオメトリック識別子の標準と比較するステップと、3.バイオメトリック識別子同士が一致した場合、通信リンクを介して非ウェアラブル装置と通信するステップとを含むステップを実行し、このシステムは、(b)(i)通信リンクと、(ii)メモリを含むコンピュータプロセッサと、(iii)非一時的コンピュータ可読媒体内のプログラムとを含む非ウェアラブル装置をさらに備え、非ウェアラブルセンサ装置のプログラムは、コンピュータプロセッサ上で実行されて、1.ウェアラブルセンサ装置との間で通信を送受信するステップと、2.ウェアラブルセンサから受け取ったセンサデータを処理するステップとを含むステップを実行する、システム。
【0099】
28.前記バイオメトリック識別子は、心臓識別子を含む、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0100】
29.ウェアラブル装置の前記プログラムは、非ウェアラブル装置におけるプログラムロックを解除して、ウェアラブル装置から受け取ったセンサデータを処理して表示するようにさらに構成される、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0101】
30.前記ウェアラブル装置は、コンピュータプロセッサに結合されて非ウェアラブル装置との間に通信リンクが確立された時に作動するようにプログラムされた少なくとも1つの触覚出力部をさらに含む、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0102】
31.前記ウェアラブル装置は、コンピュータプロセッサに結合されて非ウェアラブル装置との間に通信リンクが確立された時に作動するようにプログラムされた少なくとも1つの音響発生器出力部をさらに含む、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0103】
32.前記ウェアラブル装置は、コンピュータプロセッサに結合されて非ウェアラブル装置との間に通信リンクが確立された時に作動するようにプログラムされた少なくとも1つの光出力部をさらに含む、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0104】
33.前記非ウェアラブル装置コンピュータのプロセッサは、通信リンクを介してウェアラブル装置のセンサ及びコンピュータプロセッサを制御するように構成されたプログラムインターフェイスをさらに含む、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0105】
34.ウェアラブル装置をセキュアにするコンピュータ実装方法であって、(a)ユーザが着用する少なくとも1つのセンサからバイオメトリック識別子を取得するステップと、(b)取得したバイオメトリック識別子を、ユーザによって指定されたバイオメトリック識別子の標準と比較するステップと、(c)バイオメトリック識別子同士が一致しなかった場合、ウェアラブル装置へのアクセスを制限するステップとを含み、(d)前記方法は、コンピュータプロセッサによって読み取り可能な非一時的媒体上に存在するプログラムを少なくとも1つのコンピュータプロセッサ上で実行することによって実行される、方法。
【0106】
上記の説明は多くの詳細を含んでいるが、これらは本技術の範囲を限定するものではなく、本技術の現在のところ好ましい実施形態の一部を例示するものにすぎないと解釈すべきである。従って、本技術の範囲は、当業者に明らかになると思われる他の実施形態も完全に含み、従って添付の特許請求の範囲以外のいかなるものによっても本技術の範囲を限定すべきではなく、特許請求の範囲では、単数形による要素への言及は、明述しない限り「唯一」を意味するものではなく、「1又は2以上」を意味するものであると理解されたい。当業者には周知の上述した好ましい実施形態の要素の構造的、化学的及び機能的同等物も、引用によって本明細書に明確に組み入れられ、本特許請求の範囲に含まれることが意図されている。さらに、本技術が解決しようとする課題が本特許請求の範囲に含まれるようにするために、装置及び方法がこれらのありとあらゆる課題に対処する必要はない。さらに、本開示の要素、構成要素又は方法ステップは、これらが特許請求の範囲に明示されているかどうかにかかわらず、一般に公開されることを意図するものではない。本明細書における請求項の要素については、この要素が「〜のための手段」又は「のためのステップ」という表現を使用して明確に示されていない限り、米国特許法112条の規定によって解釈すべきではない。