(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6458312
(24)【登録日】2019年1月11日
(45)【発行日】2019年1月30日
(54)【発明の名称】電子トリアージタグ、電子トリアージシステム、およびトリアージ情報共有システム
(51)【国際特許分類】
G16H 10/00 20180101AFI20190121BHJP
G06K 19/07 20060101ALI20190121BHJP
G06K 19/077 20060101ALI20190121BHJP
G06K 17/00 20060101ALI20190121BHJP
A61G 12/00 20060101ALI20190121BHJP
【FI】
G16H10/00
G06K19/07 230
G06K19/077 100
G06K19/077 104
G06K17/00 022
A61G12/00 Z
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-64172(P2014-64172)
(22)【出願日】2014年3月26日
(65)【公開番号】特開2015-185148(P2015-185148A)
(43)【公開日】2015年10月22日
【審査請求日】2017年3月2日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 開催日:平成26年3月18日、集会名:市長記者会見、開催場所:横須賀市役所本館1号館3階会議室(神奈川県横須賀市小川町11) 開催日:平成26年3月18日、集会名:ICT救急医療推進協議会、開催場所:ヴェルクよこすか4階第1研修室(神奈川県横須賀市日の出町1−5)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成25年度 総務省「オープンデータ、ユビキタス技術を活用した市民防災情報流通モデル事業」委託研究、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
(73)【特許権者】
【識別番号】397065136
【氏名又は名称】株式会社横須賀テレコムリサーチパーク
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100185465
【弁理士】
【氏名又は名称】白銀 成志
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(72)【発明者】
【氏名】小林 真輔
(72)【発明者】
【氏名】中村 圭一
(72)【発明者】
【氏名】坂村 健
【審査官】
甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】
特開2012−058962(JP,A)
【文献】
特開2015−032061(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00
G06Q 50/22
G06K 19/07−19/077
G06K 17/00
A61G 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
救護の優先順位を示す複数の表示色のうち少なくとも1つを表示する表示部であって、操作者の操作によって前記表示色を変更可能な表示部と、
前記表示部により表示される表示色に対応した信号を無線により送信する送信部と、
を備える電子トリアージタグであって、
前記表示部は、
前記複数の表示色が着色された着色部と、
前記着色部の一部を視認させる窓部と、
を備える、
電子トリアージタグ。
【請求項2】
筐体を備え、
前記表示部は、前記筐体の第1面と前記第1面に対向する第2面との間において、前記筐体に対して前記第1面と前記第2面の双方に直交する軸を中心に回動可能に支持された円盤部材、を有し、
前記窓部は、前記筐体に設けられ、前記円盤部材の平面部の一部を前記筐体の外から視認させるものであり、
前記着色部は、前記円盤部材に、前記窓部に対向する面に前記救護の優先順位を示す複数の表示色が着色されたものであり、
前記筐体における前記第1面と前記第2面に略直交する側面に設けられた孔部から一部が突出し、前記突出する部位を前記操作者が操作することで回動して前記窓部から視認される表示色を変更する、
請求項1記載の電子トリアージタグ。
【請求項3】
前記円盤部材は、前記操作者の操作によって、前記送信部が前記送信する動作を行うか、停止するかを切り替えるスイッチを兼ねる、
請求項2記載の電子トリアージタグ。
【請求項4】
筐体を備え、
前記表示部は、前記筐体内においてスライド可能に支持されたスライド板部材を有し、
前記窓部は、前記筐体に設けられ、前記スライド板部材の一部を前記筐体の外から視認させるものであり、
前記着色部は、前記スライド板部材に複数の表示色が着色されたものであり、
前記筐体における孔部から突出し、前記スライド板部材に接続されまたは前記スライド板部材と一体に形成されたつまみを、前記操作者が所定方向に操作することで前記スライド板部材を前記所定方向に移動させて前記窓部から視認される表示色を変更する、
請求項1記載の電子トリアージタグ。
【請求項5】
請求項1から4のうちいずれか1項記載の電子トリアージタグと、
前記送信部から前記信号を受信可能な通信装置と、
を備える電子トリアージシステム。
【請求項6】
請求項5記載の電子トリアージシステムと、
前記通信装置からネットワークを介して前記信号に基づく情報を受信し、前記受信した情報に基づいて、前記ネットワークを介して他装置に情報提供するサーバ装置と、
を備えるトリアージ情報共有システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子トリアージタグ、電子トリアージシステム、およびトリアージ情報共有システムに関する。
【背景技術】
【0002】
救急医療の現場において、救護の優先順位を色で示すトリアージタグが使用される場合がある。トリアージタグは、傷病者の身体等に取り付けられ、医療従事者がその色を見て優先順位を判断する。
【0003】
これに関連し、傷病者の生体情報の取得、生体情報の発信、及び傷病者と医療従事者との相対位置推定に用いる位置推定用情報の送受信を実施可能な電子トリアージタグと、生体情報の受信、及び医療従事者との傷病者の相対位置推定に用いる位置推定用情報の送受信、および位置推定計算を実施可能な医療従事者用端末と、電子トリアージタグ及び医療従事者用端末と少なくとも位置推定用情報を送受信する基地局と、を備える電子トリアージシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、傷病者に付されるトリアージタグと、傷病者の症状データを入力されてその症状レベルを判定した後、トリアージタグに症状レベルのデータを送信するスマートフォンと、このスマートフォンから傷病者の前記症状レベルデータを、ネットワークを介して受信し、トリアージタグが付された傷病者毎に記憶する傷病者情報データベースと、を備え、スマートフォンは、傷病者情報データベースに傷病者の症状レベルデータを送信できないとき、この症状レベルデータを一時的に記憶する一時記憶部を備えることを特徴とするトリアージタグ管理システムが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
また、傷病者に装着する固有の識別コードを持つ電子タグと電子タグの識別コードを読み取る機能を有するネットワークに接続された端末とネットワークに接続されたデータベースで構成し、識別コードと傷病者の状態を端末からネットワークに接続されたデータベースに入力し、別途入力した治療体制と傷病者の状態を併せて評価することで治療の順番とスケジュールを決定するトリアージタグ管理システムが知られている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第5207495号公報
【特許文献2】特開2013−050894号公報
【特許文献3】特開2004−240797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のトリアージタグは、紙などの媒体で作られていた。そのため、救急隊員は、電話で救急病院に問い合わせをし、傷病者の症状を口頭で伝えることによって搬送先を決定しており、傷病者情報の伝達に時間がかかるという課題があった。また、救急および災害医療では、救急病院はできるだけ多くの人命を救うために治療薬や解毒剤などの資源管理を行う必要があるが、救急隊から電話で伝えられる情報では、総傷病者数の把握が難しかった。
【0008】
また、各特許文献に記載の技術では、迅速に救護の優先順位を表示しつつ、その優先順位に関する情報を集約させることが困難であった。特許文献1に記載のシステムでは、迅速に救護の優先順位を表示することができない。また、生体情報を得るための各種医療センサや位置情報を推定するためのセンサを搭載するなど多機能としているため、装置やシステムのコストが高いものとなる。特許文献2に記載のシステムでは、操作者が傷病者の症状データを入力する必要があり、迅速に救護の優先順位を表示することができない。特許文献3に記載のシステムも同様に、操作者が識別コードと傷病者の状態を端末に入力する必要があり、迅速に救護の優先順位を表示することができない。
【0009】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、迅速に救護の優先順位を表示しつつ、その優先順位に関する情報を集約させることを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様は、救護の優先順位を示す複数の表示色のうち少なくとも1つを表示する表示部であって、操作者の操作によって前記表示色を変更可能な表示部と、前記表示部により表示される表示色に対応した信号を無線により送信する送信部と、を備える電子トリアージタグである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の一態様によれば、救護の優先順位を示す複数の表示色のうち少なくとも1つを表示する表示部であって、操作者の操作によって前記表示色を変更可能な表示部と、前記表示部により表示される表示色に対応した信号を無線により送信する送信部と、を備えるため、迅速に救護の優先順位を表示しつつ、その優先順位に関する情報を集約させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】電子トリアージタグ100を利用した電子トリアージシステム10、並びにトリアージ情報共有システム1の構成を模式的に示す図である。
【
図2】電子トリアージタグ100の外観構成の一例を示す図である。
【
図3】電子トリアージタグ100の内部構成の一例を示す図である。
【
図4】電子トリアージタグ100の機能構成の一例を示す図である。
【
図5】電子トリアージタグ100の状態例を示す図である。
【
図6】変形例に係る電子トリアージタグ100Aの外観構成の一例を示す図である。
【
図7】変形例に係る電子トリアージタグ100Aの内部構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照し、本発明の電子トリアージタグ、電子トリアージシステム、およびトリアージ情報共有システムの実施形態について説明する。
【0014】
図1は、電子トリアージタグ100を利用した電子トリアージシステム10、並びにトリアージ情報共有システム1の構成を模式的に示す図である。トリアージ情報共有システム1は、センターサーバ5と、通信装置20と、1以上の電子トリアージタグ100―1、100―2、100―3、‥とを含む。また、電子トリアージシステム10は、通信装置20と、1以上の電子トリアージタグ100―1、100―2、100―3、‥とを含む。以下、いずれの電子トリアージタグであるかを区別しないときは、単に電子トリアージタグ100と表記する。
【0015】
センターサーバ5は、医療機関や公共機関などによって運用されるサーバ装置である。センターサーバ5は、インターネットやLAN(Local Area Network)等を含むネットワークNWを介して通信装置20と通信を行うことができる。
【0016】
通信装置20は、例えば、救急隊員Rによって使用される携帯電話やタブレット端末、ノートパソコン等の通信可能なコンピュータ装置に、専用のアプリケーションプログラムがインストールされたものである。また、通信装置20は、電子トリアージシステム10のための専用装置であってもよい。通信装置20は、上記のようにセンターサーバ5と通信を行う他、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信規格に基づいて、電子トリアージタグ100と通信を行う。
【0017】
電子トリアージタグ100―1、100―2、100―3、‥は、救急隊員Rによって、それぞれ傷病者I―1、I―2、I―3、‥に取り付けられる。以下、いずれの傷病者であるかを区別しないときは、単に傷病者Iと表記する。
【0018】
傷病者Iに取り付けられた電子トリアージタグ100は、救急隊員Rによって選択された色をトリアージカテゴリーとして表示すると共に、表示しているトリアージカテゴリーに対応した信号と、電子トリアージタグ100の識別情報(以下、タグIDと称する)とを通信装置20に送信する。
【0019】
通信装置20は、電子トリアージタグ100から受信した、1以上のタグIDとトリアージカテゴリーの組に、通信装置20を使用する救急隊員Rの識別情報(隊員ID)と、通信装置20の位置情報とを加えて、センターサーバ5に送信する。センターサーバ5は、通信装置20から受信した情報に基づいて、例えばトリアージカテゴリーごとの傷病者の数といった集計情報を生成し、通信装置20に送信する。救急隊員Rは、センターサーバ5から受信した情報に基づいて、例えば受け入れ先の病院と連絡をとり、薬品や医療機材の配置などに役立てることができる。また、センターサーバ5が生成する情報は、病院などから検索可能となるように、インターネット等を介して種々のコンピュータ装置に提供されてもよい。
【0020】
以下、電子トリアージタグ100の構成および機能について説明する。
図2は、電子トリアージタグ100の外観構成の一例を示す図である。電子トリアージタグ100は、例えば略立方体の筐体110を備える。筐体110の第1面(表面)S1には、パイロットランプ112と、表示部120を構成する窓部122とが設けられている。パイロットランプ112は、電子トリアージタグ100の状態(例えば、情報発信中、待機中、電池切れなど)を、それぞれに対応した色で発光して表示する。電子トリアージタグ100は、図示しないベルトやクリップなどによって、傷病者Iの腕などに装着される。また、電子トリアージタグ100は、図示しないクリップなどによって、既存の紙媒体によるトリアージタグに取り付けられてもよい。
【0021】
筐体110の第1面S1と第2面(裏面)S2に略直交する側面S3には、孔部124が設けられており、円盤部材126が孔部124から突出することで、ダイヤルスイッチとして機能するようになっている。
図3は、電子トリアージタグ100の内部構成の一例を示す図である。円盤部材126は、第1面S1と第2面S2との間に挟まれ、第1面S1と第2面S2の双方に直交する軸AXを中心に回動可能に支持される。また、円盤部材126の第1面S1側の面には、着色部126Aが設けられており、円盤部材126の回転角に応じた色が窓部122を介して外部に視認可能となる。着色部126Aは、例えば、緑、黄、赤、黒の4色、或いは緑、黄、赤、青、黒の5色で色剤が塗布されている。救急隊員Rは、円盤部材126の孔部124から突出した部分を操作することで円盤部材126を回転させ、窓部122から視認される色(電子トリアージタグ100の表示色)を切り替えることができる。
【0022】
図4は、電子トリアージタグ100の機能構成の一例を示す図である。電子トリアージタグ100は、
図2、3に示す構成に加えて、回転角検出部130と、制御部140と、送信部150とを備える。また、電子トリアージタグ100は、図示しないボタン電池等が装着されることにより電力供給を行う電源部を備えてよい。回転角検出部130は、例えばロータリーエンコーダであり、円盤部材126の回転角を認識可能な情報を、制御部140に出力する。なお、回転角検出部130は、電子トリアージタグ100の表示色を直接的に認識可能な情報を、制御部140に出力するものであってよい。
【0023】
制御部140は、例えばマイクロコンピュータである。制御部140は、回転角検出部130から入力された円盤部材126の回転角に基づいて、電子トリアージタグ100の表示色を認識する。また、制御部140は、認識した表示色を示す信号を、タグIDと共に送信するように送信部150を制御する。送信部150は、例えば、Bluetooth Low Energy仕様で定められるアドバタイズパケット内に、表示色を示す情報を埋め込んで送信する。更に、制御部140は、電子トリアージタグ100の状態に応じた色で発光するようにパイロットランプ112を制御する。
【0024】
これによって、救急隊員Rは、ダイヤルスイッチを操作して表示色を調整した電子トリアージタグ100を傷病者Iに取り付けるという簡易な操作のみで、迅速に救護の優先順位を表示させることができる。また、電子トリアージタグ100は、表示色に対応した信号を送信部150によって送信するため、救護の優先順位に関する情報を、通信装置20やセンターサーバ5において集約させることができる。
【0025】
円盤部材126は、電子トリアージタグ100のオン・オフ(情報送信の可否)を指示するためのスイッチを兼ねてもよい。
図5(A)は、円盤部材126が時計回りに限界まで回動された状態を示す図である。
図5(A)に示す状態では、図示しないストッパ機構が作動し、円盤部材126が、これ以上時計回りに回動しないようになっている。一方、
図5(B)は円盤部材126が反時計回りに限界まで回動された状態を示す図である。制御部140は、
図5(B)に示す状態よりも円盤部材126が若干、時計回りに回動された角度を跨いで、円盤部材126が反時計回りに回動されると電子トリアージタグ100の情報送信を停止し、円盤部材126が時計回りに回動されると電子トリアージタグ100の情報送信を開始するように制御する。これによって、オン・オフを指示するための専用スイッチを省略することができ、コストや重量を低減することができる。
【0026】
以上説明した電子トリアージタグ100、電子トリアージシステム10、およびトリアージ情報共有システム1によれば、迅速に救護の優先順位を表示しつつ、その優先順位に関する情報を集約させることができる。
【0027】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【0028】
例えば、電子トリアージタグ100が表示色を変更する仕組みは、上記実施形態のものに限定されず、種々の仕組みを採用することができる。
図6は、変形例に係る電子トリアージタグ100Aの外観構成の一例を示す図であり、
図7は、変形例に係る電子トリアージタグ100Aの内部構成の一例を示す図である。この構成において、電子トリアージタグ100Aは、側面S3に設けられた孔部164から突出するつまみ162を備える。つまみ162は、スライド板160に接続され、またはスライド板160と一体に形成される。救急隊員Rは、スライド板160のつまみ162をY方向に操作することで、スライド板160をY方向に移動させ、窓部122を介して視認される表示色を変更することができる。また、この構成において、電子トリアージタグ100Aは、回転角検出部130に代えて、スライド板160のY方向の変位を検出可能な「変位検出部」を備え、制御部140は、スライド板160のY方向の変位に基づいて、電子トリアージタグ100Aの表示色を認識する。
【0029】
また、
図6、7の仕組みに限らず、電子トリアージタグ100は、ボタンを押す毎に表示色が切り替わる機構を備えてもよいし、液晶表示装置や有機EL(Electroluminescence)表示装置等を備え、電子的に表示色を切り替えるものであってもよい。
【符号の説明】
【0030】
1 トリアージ情報共有システム
5 センターサーバ
10 電子トリアージシステム
20 通信装置
100 電子トリアージタグ
110 筐体
112 パイロットランプ
120 表示部
122 窓部
124 孔部
126 円盤部材
126A 着色部
130 回転角検出部
140 制御部
150 送信部
160 スライド板
162 つまみ
164 孔部