【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1−1. (公開の事実1) ▲1▼ 配布日 平成27年2月17日 ▲2▼ 配布物 薬師寺康子および清水郁菜が考案した動物用遊戯装置が掲載されたペット用遊戯具のカタログ「PEPPY CATS 2015春夏号」第22頁 ▲3▼ 公開者 新日本カレンダー株式会社 1−2. (公開の事実2) ▲1▼ ウェブサイトの掲載日 平成27年2月17日 ▲2▼ ウェブサイトのアドレス http:www.peppynet.com ▲3▼ 公開者 新日本カレンダー株式会社
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記固定手段は、前記天板部と前記床板部とを、互いに相対的に移動することおよび回転することを禁止するよう連結し、およびその連結を解除するための操作部を有する請求項7に記載の動物用遊戯装置。
前記ステップ部材は、前記一の挿入口と前記他の挿入口とに架け渡された状態で、前記柱体の外側に露出し動物を乗せることが可能なステップ部を有している請求項1から10のいずれか一項に記載の動物用遊戯装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、装置の長手方向において動物の移動を可能とする長尺の柱体と、上記柱体に対し挿脱可能に配置される複数のステップ部材を有する動物用遊戯装置に関し、長尺の柱体を適宜短尺化可能に構成することにより、運搬および収納の際の取り扱性の改善を図ることを趣旨とする。
本発明者らは、従来の課題を鑑み、柱体を長手方向に第一柱部と第二柱部とに分割し、適宜短縮化可能にするとともに、第一柱部材と第二柱部材を固定手段で固定することによって長尺の柱体を構成することを検討した。固定手段は種々考えられるものの、当該固定手段が柱体の外部に設けられると、動物に思わぬ怪我をさせ、また装置の外観を損なうなどの問題があるため、鋭意検討により、柱体の内部に固定手段を設けるという着想に到達したものである。
尚、本発明において第一柱部と第二柱部とは、長尺の柱体を長手方向に分割するという技術思想を表すものであって、柱体を構成する柱部は、2以上であればよく、また2以上の柱部の任意の箇所に、他の構成をさらに備えることを除外するものではない。
【0013】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。尚、本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
【0014】
尚、特段の断りのない場合には、本明細書において縦断面とは、中空の柱体の軸心に沿って切断した断面を意味し、横断面とは、上記軸心に対し垂直方向に切断した断面を意味する。
以下の説明では、本発明の対象とする動物として猫を選択して説明するが、これは本発明の対象とする動物を猫に限定するものではない。本発明の遊戯装置は、例えば、猿などの他の動物の遊戯装置としても用いることができる。
【0015】
[第一実施形態]
以下に本発明の第一実施形態について説明する。
図1は、本発明の第一実施形態の動物用遊戯装置100の斜視図である。
図2は、動物用遊戯装置100の縦断面図である。
図1において、上から3段目のステップ部材30に猫300が乗っている状態を示している。他の図では猫300は図示省略する。
図2では、ステップ部材30を1つだけ図示し、他のステップ部材30は図示省略している。
図3(a)は、
図2に示す動物用遊戯装置100のI−I線断面図であり、
図3(b)は
図2に示す動物用遊戯装置100のII−II線断面図である。
図4は、動物用遊戯装置100の分解図である。即ち、
図4は、固定手段(連結具110)を解除し、かつステップ部材30を柱体10から離脱させた状態を示す。
図5(a)から(c)は、ステップ部材30の異なる実施態様を示す上面図である。
図6(a)は壁部140を備えるステップ部材30の一実施態様を示す斜視図であり、
図6(b)は
図6(a)に示すステップ部材30の上面図である。
【0016】
はじめに、本実施形態の動物用遊戯装置100(以下、単に遊戯装置100ともいう)の概要について説明する。
図1、2に示すとおり、遊戯装置100は、長手方向に延在する側板120および側板120に設けられた複数の挿入口20を有する中空の柱体10と、一の挿入口20と他の挿入口20とに架け渡され柱体10に対し挿脱可能に配置される複数のステップ部材30と、を備える。柱体10は、長手方向において並ぶ第一柱部10Aと第二柱部10Bとを有するとともに、第一柱部10Aと第二柱部10Bとを互いに固定して第一柱部10Aに対する第二柱部10Bの横倒しを規制する固定手段(たとえば
図2、3に示す連結具110を参照)を柱体10の内側に有している。
遊戯装置100は、固定手段(連結具110)により固定された第一柱部10Aと第二柱部10Bとにより長尺の柱体10(
図1参照)をなす。また遊戯装置100は、固定手段(連結具110)を解除することによって、長尺の柱体10に対し相対的に短尺化可能(
図4参照)である。
【0017】
遊戯装置100は、長尺かつ従来技術1などの支柱と比べて断面太幅の柱体10に設けられた2つの挿入口20にステップ部材30を掛け渡す構成が採用されており、ステップ部材30の安定性がよく猫300の安全性に配慮がなされている。遊戯装置100に対し、複数のステップ部材30を挿脱可能に設置することができるので、適宜、ステップ部材30の配置を替ることで、猫300を飽きさせずに遊ばせることができる。
また、上述の構成を有する遊戯装置100は、運搬や収納の際には、適宜、固定手段(連結具110)を解除して短縮化することでき、取り扱性が良い。また遊戯装置100を動物に対し使用する際には、固定手段(連結具110)により第一柱部10Aと第二柱部10Bとを互いに固定し、当該動物が側板120の延在する長手方向において移動を楽しめるよう長尺な柱体10をなすことができる。固定手段(連結具110)は、柱体10内部に設けられているため、固定手段で動物に怪我等をさせる虞がなく、また遊戯装置100の外観が損なわれることがない。
即ち、遊戯装置100は、猫300の安全性および遊戯性を担保しつつ運搬および収納の際の取り扱い性が改善されている。
【0018】
次に、本実施形態について詳細に説明する。本実施形態では、遊戯装置100を床などの設置面に対し設置する例を示す。本実施形態における側板120の延在方向および柱体10の長手方向は、上記設置面に対する鉛直方向である。本実施形態の以下の説明では、上記鉛直方向を上下方向として、説明する場合がある。ただし、本発明は柱体が設置面に対し、鉛直方向以外の方向に延在する態様を除外するものではなく、たとえば柱体10が当該鉛直方向に対し交差する方向に延在する態様(即ち、柱体の長手方向が設置面に対し斜め傾斜する態様)を含む。
本実施形態の動物用遊戯装置100は、長尺かつ断面太幅の柱体10に対し、複数のステップ部材30を挿脱可能に配置し、それら複数のステップ部材30を亘って猫300が柱体10の高さ方向あるいは周方向に移動可能とする遊戯装置である。
【0019】
柱体10は、上下方向に延在する側板120を周方向に有する長尺かつ中空の筒状体である。柱体10は、動物用遊戯装置100の主軸をなす。本実施形態における柱体10の横断面の形状は、挿入口20の有無を除けば、概略均一である。図示する柱体10は、中空かつ断面略正方形の四角柱であるが、これに限定されず、柱体10は、断面が円形、長形、もしくは楕円形の円柱、断面が三角形もしくは五角形以上の多角形の角柱、または断面が不定形の柱体であってもよい。
【0020】
柱体10の寸法は、特に限定されず、遊戯装置100が設置される環境や遊戯の対象となる動物の種類などを勘案して適宜決定することができる。たとえば遊戯装置100が一般的な住宅の部屋に設置されることが予定される場合には、柱体10の高さは、たとえば100cm以上200cm以下とすることができるがこれに限定されない。また角柱である遊戯装置100の幅寸法は、たとえば20cm以上50cm以下とすることができるが、これに限定されない。
【0021】
柱体10を構成する材料は特に限定されないが、たとえば、木材、集合材、アクリル樹脂などの合成樹脂体、大理石などの石材、陶器などを挙げることができる。これらの材料は、柱体10の外側面124に露出していてもよいが、外側面124には、適宜、シート部材が貼り合わされてもよい。例えばカーペット部材、合成樹脂シート、抗菌シートまたは化粧シートなどを柱体10の外側面124に張り合わせてもよい。
【0022】
柱体10の外側面124には、複数の挿入口20が設けられている。上述のとおり柱体10は中空であるため、対向する挿入口20にステップ部材30を掛け渡すことができる。挿入口20は、後述するステップ部材30の挿入部34を挿入脱離可能な開口であり、柱体10の側板120に設けられている。上記開口である挿入口20は、柱体10の内側と外側とに連通している。
挿入口20の形状は、ステップ部材30が挿脱可能な範囲で適宜決定することができる。たとえば本実施形態の複数の挿入口20は、同形状に形成されている。具体的には、挿入口20は、板状体からなるステップ部材30の挿入部34の厚み寸法と略同等の高さ寸法および、挿入部34の幅寸法と略同等の幅寸法で構成されている。本実施形態の挿入口20の開口形状は、挿入部34の断面形状と比較して僅かに大きく、かつ相似した形状である。そのため、挿入口20に挿入部34が挿入されたときに、挿入部34の挿入口20に当接する箇所が挿入口20に対し挿脱可能な程度にぴったりと嵌合し、柱体10に対し配置されたステップ部材30のがたつきが生じない。ステップ部材30の詳細は後述する。
【0023】
挿入口20の数および形成位置は特に限定されず、適宜、設計することができるが、本実施形態では、側板120を構成する4つの面それぞれにおいて、上下方向に18個の挿入口20が設けられている。窓部40よりも上方に設けられた多数の挿入口20は、上下方向に等間隔で配置されている。上記4つの面においてそれぞれ対向する同高さの位置に挿入口20が形成されているため、互いに対向する2つの挿入口20にステップ部材30を掛け渡すことによって、ステップ部材30を水平に配置させることができる。もちろん、上述する挿入口20は一実施態様であって、形成される位置や形状は特に限定されない。たとえば、異なる高さの2つの挿入口20にステップ部材30を掛け渡し可能に構成してもよい。このようにステップ部材30を傾斜させて配置することによって、猫300の遊戯性を高めることができる。
【0024】
本実施形態の遊戯装置100は、四角柱である柱体10の4つの面のいずれにおいても複数の挿入口20が上下方向に分散配置して設けられている。そのため、当該4つの面のいずれからでも、柱体10に対しステップ部材30を設置することができ、またステップ部材30の高さも調整することができる。しかも挿入口20に対しステップ部材30は挿脱可能である。そのため、適宜、ステップ部材30の位置を変更することによって、猫300が遊戯装置100に飽きることを防止することができる。また猫300の成長に合わせて、上下方向に並ぶ挿入口20の高さの間隔を調整することもできる。
【0025】
柱体10は、第一柱部10Aおよび第二柱部10Bを有している。第一柱部10Aおよび第二柱部10Bは、上下に並び、それぞれ柱体10の長さ方向の一部を構成する。本実施形態では、第一柱部10Aよりも第二柱部10Bが上方に配置されている。
図1、2に示すように、動物が遊戯可能な状態の遊戯装置100において、第一柱部10Aおよび第二柱部10Bは上下方向に並んでいる。本実施形態では、第一柱部10Aの上に、第二柱部10Bが隣接している態様を示すが、第一柱部10Aと第二柱部10Bとの間に任意の構成が付加されてもよい。また、柱体10は、図示省略する第三柱部を有していてもよい。本実施形態における第一柱部10Aおよび第二柱部10Bは、それぞれ中空かつ縦長の筒状体である。本実施形態では、第一柱部10Aおよび第二柱部10Bはそれぞれ断面略正方形の四角柱である例を図示しているが、これに限定されず、断面が長方形、真円、長円、楕円、不定形、他の定型形状などであってもよく、また第一柱部10Aと第二柱部10Bの断面形状が異なっていてもよい。
【0026】
本実施形態における第一柱部10Aおよび第二柱部10Bそれぞれは、複数の挿入口20を有している。これによって、上下方向において第一柱部10Aから第二柱部10Bに亘り適宜、ステップ部材30を配置することができる。
【0027】
たとえば、
図1、2に示すように第一柱部10Aは窓部40を有し、かつ第二柱部10Bよりも挿入口20の数が少ない。これにより、遊戯装置100において下部より上部において、挿入口20を多く配置可能であり、また挿入口20の配置位置のアレンジがし易い。本実施形態における第一柱部10Aおよび第二柱部10Bは、高さが略同等である。第一柱部10Aおよび第二柱部10Bは、挿入口20の配置位置や数、窓部40の有無などを除き、同形状の筒状体である。より具体的には、第一柱部10Aおよび第二柱部10Bは、高さおよび断面形状が略同等であって、挿入口20の数は第一柱部10Aより第二柱部10Bが多い。
【0028】
図3に示すとおり、本実施形態における第一柱部10Aおよび第二柱部10Bは、横断面外縁42の形状が略同一であり、第一柱部10Aの上に第二柱部10Bを載置可能である。かかる構成によれば、たとえば、第一柱部10Aの天板部50および/または第二柱部10Bの床板部60が省略された場合であっても、第一柱部10Aの上に第二柱部10Bを載置可能である。また第一柱部10Aの上に第二柱部10Bを載置したとき、上下方向において長尺の柱体10の横断面は略同一となり、外側面124に段差が生じないため、遊戯装置100の外観が良好である。
【0029】
本実施形態では
図2に示すとおり、第一柱部10Aは筒状体であるとともに、少なくとも上記筒状体の軸方向の一方の端部に上記軸方向と交差する方向に所定面積を有して延在する天板部50を有している。また第二柱部10Bは筒状体であるとともに、少なくとも上記筒状体の軸方向の一方の端部に上記軸方向と交差する方向に所定面積を有して延在する床板部60を有している。本実施形態は、天板部50に床板部60を載置して第一柱部10Aの上に第二柱部10Bを載置可能である。これにより、第一柱部10Aと第二柱部10Bとを上下方向に安定して並べることができる。
【0030】
本実施形態では、第一柱部10Aの天板部50と第二柱部10Bの床板部60とは略同等の面積を有している。本実施形態における天板部50および床板部60の面積は、第一柱部10Aおよび第二柱部10Bの横断面と略同等である。ただし本発明は、天板部50および床板部60の面積が当該断面積よりも小さい態様を包含する。
【0031】
本実施形態における第一柱部10Aおよび第二柱部10Bは、いずれも天板部50および床板部60が設けられている。
図2に示すように、柱体10の最上位に配置された第二柱部10Bは、天板部50を有することにより、猫300が柱体10の頂点に載ることを可能にし、また猫300が柱体10の中空部(内側)に転落することを防止する。
また
図2に示すように、柱体10の最下位に配置された第一柱部10Aは、床板部60を有することにより、設置面(土台150の面を含む)に対する柱体10の設置状態を安定させる。また適宜、土台150に対し、固定手段により第一柱部10Aは、床板部60を固定することができる。
【0032】
図2に示す第一柱部10Aの天板部50および第二柱部10Bの床板部60は、いずれも軸方向に対し垂直方向に延在している。図示省略する変形例としては、上述する天板部50および床板部60は、軸方向に対し垂直方向以外の方向に延在していてもよく、天板部50および床板部60が同角度で傾斜していてもよい。
【0033】
第一柱部10Aおよび第二柱部10Bは、上下方向に並び固定手段(連結具110)により固定された状態で、長尺の柱体10(
図1参照)を構成する。固定手段により固定された第一柱部10Aおよび第二柱部10Bは、柱体10の長手方向において横ずれが禁止されるとともに、設置状態において互いの相対的な上下位置が特定の高さで維持され、長尺の柱体10をなす。
第一柱部10Aと第二柱部10Bとは、固定手段(連結具110)を解除することによって、長尺の柱体10に対し相対的に短尺化可能である。固定手段を解除するとは、第一柱部10Aと第二柱部10Bとの相対的な上下位置を変動可能な状態にすることをいう。また短尺化とは、使用状態の遊戯装置100における柱体10の長さよりも、柱体10が短くなることをいう。
【0034】
第一柱部10Aおよび第二柱部10Bの短尺化の態様は特に限定されず、一例としては、
図4に示すように、固定手段を解除することにより第一柱部10Aと第二柱部10Bとを物理的に分離させ、使用状態に比べて長手方向の長さが短い複数の構成部に柱体10を分割する態様が挙げられる。実施形態の遊戯装置100は、
図4に示すように、第一柱部10Aおよび第二柱部10B、複数の挿入口20、ならびに任意で設けられた土台150がいずれも分離可能である。互いに分離可能な第一柱部10A、第二柱部10B、複数の挿入口20、および土台150は、遊戯装置100の組み立てセットの各パーツとしてコンパクトに収容可能である。
他の態様としては、たとえば第一柱部10Aおよび第二柱部10Bのいずれか一方の内側中空に他方を包含可能な寸法で構成し、固定手段が解除された状態では、当該一方の内部に当該他方を収納可能である構成を挙げることができる。かかる態様の具体例の1つを後述にて第二実施態様として説明する。第二実施態様は、第一柱部10Aおよび第二柱部10Bが、所謂入れ子の関係にある。
【0035】
次に固定手段について説明する。本実施形態における固定手段は、上下方向において並ぶ第一柱部10Aと第二柱部10Bとを互いに固定して第一柱部10Aに対する第二柱部10Bの横倒しを規制する。固定手段は、第一柱部10Aに対する第二柱部10Bの横ずれを防止するとともに、第一柱部10Aと第二柱部10Bとの相対的な上下の位置関係を所定高さに維持する。
固定手段は、柱体10の内側に設けられている。固定手段は柱体10の内側に設けられるとは、固定手段が柱体10の外側面124に露出しない領域に設けられることを意味する。したがって、たとえば固定手段は、柱体10の内側面または中空部の任意の位置、または側板120の内部などに設けられる。
本実施形態における固定手段は、繰り返し第一柱部10Aおよび第二柱部10Bを固定し、また固定状態を解除することができる。つまり柱体10は、長尺の状態と短尺化された状態とを固定手段の操作により意図的に繰り返し可能である。そのため、一度、第一柱部10Aおよび第二柱部10Bを固定して柱体10を構成し遊戯装置100を組み立てた後、運搬や収納の際には、適宜、固定手段を解除して柱体10を短尺化し取扱性の良い状態にすることができる。
【0036】
本実施形態では、固定手段による第一柱部10Aと第二柱部10Bとの固定および当該固定の解除が、繰り返し可能である。そのため、遊戯装置100を運搬し、使用し、収納するといった状況の変化に合わせ、柱体10の長尺化および短尺化を、適宜、繰り返し実施でき、取り扱い性に優れる。
【0037】
固定手段の具体的な態様は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において特に限定されない。本実施形態では、固定手段はたとえば連結具110である。連結具110は、二つの物品を止めあわせることが可能な用具であって、具体的にはネジまたはフックなどを挙げることができるが、これに限定されない。連結する箇所は一か所に限定されず、複数の箇所で連結し、これによって上記固定を実現してもよい。具体的には
図2に示すように、本実施形態に用いる連結具110は、第一柱部10Aに設けられた天板部50と第二柱部10Bに設けられた床板部60とを対向させた状態で、互いを止めあわせるネジである。
ネジにより、上下方向に対向する第一柱部10Aに設けられた天板部50と第二柱部10Bに設けられた床板部60とを連結する本実施形態によれば、容易に第一柱部10Aと第二柱部とを固定することができ、かつ固定された状態が安定である。
【0038】
図2に示すとおり、第一柱部10Aの天板部50および第二柱部10Bの床板部60は、互いに連通するネジ穴131を有し、また上記天板部50または床板部60の少なくともいずれか一方にはネジ穴131に連続する位置に固定されたナット132を有する。これにより対向した状態の天板部50または床板部60のいずれか一方側からネジ頭130を操作するだけで、ネジ(連結具110)により天板部50と床板部60とを連結し、第一柱部10Aおよび第二柱部10Bの上下方向の位置関係を固定できる。
【0039】
このように、本実施形態における固定手段(連結具110)は、第一柱部10Aにおける天板部50と第二柱部10Bにおける床板部60とを、互いに相対的に移動することおよび回転することを禁止するよう連結し、およびその連結を解除するための操作部を有している。本実施形態では、上記操作部はネジ頭130である。ナット132が予め固定配置されているため、ネジ頭130を操作するだけで、第一柱部10Aにおける天板部50と第二柱部10Bにおける床板部60とを連結し、これによって容易に第一柱部10Aおよび第二柱部10Bを上下に並んで固定させることができる。
【0040】
遊戯装置100は、
図2に示すとおり、柱体10の外側と内側とを連通させ固定手段(連結具110)を操作する者の手腕160を挿入可能な窓部40が側板120に設けられている。操作部であるネジ頭130は、互いに当接する天板部50または床板部60の露出するいずれか一方の面内であって、窓部40側に対向する面内に設けられている。そのため窓部40から挿入した手腕160により、容易に操作部であるネジ頭130を操作することができる。かかる窓部40と連結具110との関係によれば、固定のための操作部を有する固定手段が長尺の柱体10の内側に設けられた場合でも、容易に、固定(連結)のための操作を実施することができる。窓部40の詳細は後述する。
【0041】
尚、上述では操作部がネジ頭130であり、ネジ頭130に対応するネジ山の形成されたナット132が予め第一柱部10Aの天板部50または第二柱部10Bの床板部60に固定配置された例を示した。しかしこれは一例に過ぎず、異なる態様として、外表面にネジ山が形成されたボルトを、第一柱部10Aの天板部50または第二柱部10Bの床板部60の一方から他方に向けて起立させて固定配置しておくとともに、天板部50または第二柱部10Bの当該他方には、当該ボルトに対応する位置にボルト貫通用孔を設けてもよい(図示省略)。この場合には、上記ボルト貫通孔から突き出た上記ボルトに対しネジ止め可能なナットが操作部となる。
【0042】
本実施形態では、
図2に示すように第二柱部10Bの床板部60の所定の位置にナット132が埋め込まれて固定されている。第一柱部10Aの上に第二柱部10Bを重ねた状態で、第一柱部10Aの天板部50に設けられたネジ穴131とナット132とが連続する位置関係にあり、第一柱部10Aの天板部50の側から第二柱部10Bの床板部60の側に向けてネジ(連結具110)を差し込み、ネジ頭130を操作することで、ネジ止めを行うことができる。ネジを止める箇所は一か所または複数箇所であってよく、本実施形態では、たとえば、
図3(a)に示すように、4か所でネジ止めしている。
【0043】
ネジ以外の図示省略する固定手段の例としては、たとえば以下の態様が挙げられる。たとえば、第一柱部10Aおよび第二柱部10Bのいずれか一方の内側面にフックを設け、他方の内側面にフック受け部を設け、第一柱部10Aと第二柱部10Bとを上下に並べた状態で、上記フックを、上記フック受け部に架け渡すことで、第一柱部10Aと第二柱部10Bを連結して固定することもできる。
また第一柱部10Aの上端部と第二柱部10Bの下端部において、互いの位置関係を固定可能な嵌合構造を設けてもよい。嵌合構造は、当該上端部と当該下端部とにそれぞれ凹凸構造を設け、これらを直接に嵌合させる構造であってもよい。またたとえば、当該上端部と当該下端部とにそれぞれ凹部を設け、当該凹部に嵌合する凸部を備える嵌合部材を当該上端部と当該下端部との間に配置し、間接的に互いを嵌合させてもよい。
【0044】
次に、窓部40について説明する。
本実施形態の柱体10の側板120には、柱体10の外側と内側とを連通させ固定手段(連結具110)を操作する者の手腕160を挿入可能な窓部40が設けられている。このように窓部40を設けることによって、柱体10の内側に設けられた固定手段を柱体10の外側から容易に操作することができる。そのため、固定するために適宜操作が必要な固定手段を柱体10の内側に設けた場合にも、窓部40から柱体10の内側に手腕160を挿入して固定するための操作を容易に行うことができる。
【0045】
たとえば窓部40は、第一柱部10Aおよび第二柱部10Bの少なくともいずれか一方における側板120に設けられる。
図1、2には第一柱部10Aにのみ窓部40が設けられた態様を示している。本実施形態における窓部40は、挿入口20よりも開口面積が大きく、少なくとも成人の腕部が挿入可能なサイズの開口である。たとえば窓部の高さ寸法および幅寸法は、それぞれ10cm以上30cm以下とすることができるが、これに限定されない。第一柱部10Aに設けられた窓部40は、第一柱部10Aの高さ方向の中間部に設けられている。
【0046】
たとえば窓部40の固定手段(連結具110)寄りである上端縁126または下端縁127から固定手段(連結具110)までの距離が50cm以内であることが好ましい。これにより窓部40に挿入させた手腕160を容易に固定手段(連結具110)に到達させることができ、当該手腕160で容易に固定手段の操作を可能とする。
ここで固定手段寄りの上端縁126または下端縁127とは、窓部40の上端縁126および下端縁127であって連結具110までの距離が近い方を意味する。
本実施形態では、第一柱部10Aに設けられた窓部40の上方に固定手段(連結具110)が設けられているため、上端縁126から当該固定手段(連結具110)までの距離が50cm以内であることが好ましく、40cm以内であることがより好ましく、30cm以内であることがさらに好ましい。
【0047】
図2に示すとおり、本実施形態では固定手段(連結具110)の操作部(ネジ頭130)が、窓部40に対向している。そのため、窓部40から挿入した手腕160により容易に操作部(ネジ頭130)を操作することができる。
【0048】
遊戯装置100は、設置面に対する設置状態を安定化させるために、柱体10の横断面よりも大面積である土台150を第一柱部10Aの下端に設けている。土台150は、略平滑な板状体である。土台150の上に第一柱部10Aを載置し、第一柱部10Aに設けられた床板部60と土台150とを固定している。固定の方法は特に限定されないが、
図2では、第一柱部10Aの天板部50と第二柱部10Bの床板部60との連結方法と同様に連結具110Aであるネジ(以下、土台用ネジという)を用いている。
図2および
図3(b)に示すとおり、土台用ネジのネジ頭130Aは、窓部40に対向している。そのため、窓部40から挿入した手腕160により容易に土台用ネジをネジ止めできる。第一柱部10Aの床板部60と土台150とには連通するネジ穴131Aが設けられるとともに、土台150にはナット132Aが埋設されており、第一柱部10Aから土台150に向けてネジを差し込みネジ頭130Aを操作するだけでネジ止めできる。窓部40の下端縁127から土台用ネジ(ネジ頭130A)までの距離は、50cm以内であることが好ましく、40cm以内であることがより好ましく、30cm以内であることがさらに好ましい。
【0049】
本実施形態では、
図1に示すように、窓部40のすぐ下に挿入口20が設けられている。窓部40のすぐ下に設けられた挿入口20に対しステップ部材30を設置した場合には、挿入部34が床面の役割を果たすため、窓部40から柱体10の内側に猫300が入り込むことができ、遊戯装置100における猫300の行動範囲を広げることができる。たとえば窓部40の下端縁127から当該窓部の直下に設けられた挿入口20の上端縁128までの距離は3cm以上15cm以下であって、猫300が跨げる程度にするとよい。
【0050】
次にステップ部材30の詳細について説明する。
ステップ部材30は、一の挿入口20と他の挿入口20とに架け渡された状態で、柱体10の外側に露出し動物を乗せることが可能なステップ部32を有している。
また上述する架け渡された状態において、柱体10の内側に位置する挿入部34を有している。本実施形態では、全体が板状のステップ部材30を例示するが、これは一例であって、本発明におけるステップ部材30の形状を限定するものではない。たとえば、ステップ部32を板状に構成するとともに、挿入部34を角形の棒状体などに構成することもできる。当該棒状体の挿入部34の長軸方向に対し垂直に切断した切断面と略同等の形状の挿入口20を柱体10に設け、その挿入口20の2か所に対し、棒状体の挿入部34を架け渡してもよい。板状のステップ部材30を、高さ位置が同じ2つの挿入口20に架け渡している。柱体10に対するステップ部材30の挿入角度は、柱体10の軸方向に対して略90度であって、板状のステップ部材30の主面の法線方向は遊戯装置100の設置面の法線方向と平行である。
【0051】
ステップ部材30は、表面を被覆材で被覆されることが好ましい。板状体である本実施形態のステップ部材30の少なくとも一方側の面、好ましくは両面は被覆材で被覆されている。被覆材は、例えば、カーペット用シート、コルクシート、ゴムシート、合成樹脂製の化粧シートなどが挙げられる。
【0052】
板状のステップ部材30の形状は、特に限定されない。たとえば、
図5(a)に示すように、ステップ部材30は、上面視L字状であって、一方の辺がステップ部32であり他方の辺が挿入部34である。L字状のステップ部材30の一方の辺と他方の辺の幅寸法を同等とすることにより、いずれの辺を挿入部34として使用することもでき、挿入口20に対する挿入方向に規制がないので使用が容易である。L字状のステップ部材30は、ステップ部32が四角柱である柱体10の外側面124の一つの面に沿って延在する。
【0053】
また、別の態様として、ステップ部32が、柱体10の外側面124に沿って外周方向の3分の1以上に亘り延在していてもよい。このように柱体10の外周方向に沿って長くステップ部32を延在させることによって、1つのステップ部32における猫300の居住性および運動性を高くすることができる。具体的な一例としては、
図5(b)に示すように、ステップ部材30を上面視コの字状に形成してもよい。かかる態様のステップ部材30は、柱体10に対し設置した場合、柱体10から露出するステップ部32がL字状となり、四角柱の柱体10の隣り合う2面に沿ってステップ部32を延在させることができる(
図1に示す最下位に設置されたステップ部材30参照)。
図5(b)に示すステップ部材30は、柱体10に対し設置したとき、外側面124に沿って外周方向の略2分の1を亘りステップ部32を延在させることができる。挿入部34の幅寸法W3は、挿入口20の幅寸法W1(
図1参照)と略同等である。
【0054】
即ち、
図1に示すとおり、本実施形態の遊戯装置100は、柱体10が角柱体であり、ステップ部32が上記角柱体の外側面124の隣り合う2面(外側面124A、124B)以上に沿って延在しているステップ部材30を有している。
【0055】
上述するコの字状のステップ部材30は、たとえば四辺形の板に幅寸法W4のスリット90を設けることにより形成することができる。スリット90を介してステップ部32と挿入部34とが並行する。本実施形態では、スリット90の幅寸法W4が、四角柱の柱体10の一の面に設けられた挿入口20の幅方向の一方の端部から、当該一の面と隣り合う当該一の端部に最も近い他の面までの距離L2(
図1参照)と略同等である。また挿入部34の幅寸法W3は、挿入口20の幅寸法W1(
図1参照)と略同等である。かかるコの字状のステップ部材30を対向する2つの挿入口20に対して架け渡した場合には、
図1の最下位に設置されたステップ部材30に示されるように、あたかも一連の床部が柱体10に対して設けられたようになる。
【0056】
また
図5(c)に示すとおり、ステップ部材30を上面視E字状に形成してもよい。E字状のステップ部材30は、挿入部34を介して対向する2本のスリット90が設けられ、スリット90の外側にそれぞれステップ部32が設けられている。ステップ部32は、コの字状に連続している。E字状のステップ部材30における幅寸法W3および幅寸法W4は、上述するコの字状のステップ部材30と同様である。E字状のステップ部材30を四角柱の柱体10に対し設置した場合には、ステップ部32を四角柱の柱体10の外側面124の3つの面に亘り延在させることができる(図示省略)。
【0057】
以上に例示するステップ部材30はいずれもコーナーが略90度の形状であるが、本発明におけるステップ部材30はこれに限定されず、周縁に丸みをもたせるなどのデザイン変更を適宜行うことができる。
【0058】
さらに
図1および
図6に示すように、ステップ部材30は、ステップ部32から起立する壁部140を有していてもよい。壁部140を設けることで、ステップ部材30を3次元的に構成することができ、猫300の遊戯性を向上させ得る。
本実施形態では、壁部140は、板状体であるステップ部32の縁部から当該板状体の主面の法線方向に起立する方向に延在している。
【0059】
たとえば本実施形態では、壁部140は、ステップ部材30が一の挿入口20と他の挿入口20とに架け渡された状態で、柱体10の外側面124と対向する第一壁部140Aと、当該外側面124と第一壁部140Aとの間に延在する第二壁部140Bとを有する(
図1、
図6参照)。このように、柱体10の外側面124と、第一壁部140Aと第二壁部140Bとで、上面開口であって略コの字状の壁部を有する空間を形成することができ、閉空間を好む猫300の居住性を向上させることができる。
【0060】
以上のようにステップ部材30は種々の態様を取り得る。遊戯装置100は、複数のステップ部材30を有するところ、複数のステップ部材30はいずれも同形状であってもよいし、2以上の異なる形状のステップ部材30を備えていてもよい。形状の異なる複数のステップ部材30は、挿入部34が共通であることが好ましい。柱体10に設けられた同形状の複数の挿入口20のいずれに対しても、ステップ部材30を架け渡すことが可能だからである。
【0061】
[第二実施形態]
次に本発明の第二実施態様である動物用遊戯装置200について
図7を用いて説明する。
図7は、本発明の第二実施態様の動物用遊戯装置200(以下、単に遊戯装置200ともいう)の斜視図である。遊戯装置200は、以下に説明する点において遊戯装置100と構成が相違し、その他の構成は、遊戯装置100と同様の構成であるため、説明を適宜割愛する。尚、
図7では、ステップ部材30の図示を省略している。
【0062】
第二実施形態の200は、第一柱部10Aの横断面内縁44の形状が、第二柱部10Bの横断面外縁42の形状を包含可能である。これにより、固定手段(ストッパ210)を解除することで、第一柱部10Aの内部に第二柱部10Bを収納することが可能であり、運搬または収納の際に、取扱性が良好である。
【0063】
たとえば、横断面内縁44の形状と、横断面外縁42の形状とは相似形であって、横断面内縁44が横断面外縁42よりも大きく構成されている。そのため、第一柱部10Aと第二柱部10Bは、所謂入れ子の関係にある。
本実施形態における固定手段は、
図7に示すように第一柱部10Aに対し第二柱部10Bを所定の高さで停止させるストッパ210である。第一柱部10Aの上端開口230に、第二柱部10Bの下端220を挿入させ、第一柱部10Aの上端部の内側面240に設けられたストッパ210で第二柱部10Bの下端を支持し、これにより、第一柱部10Aと第二柱部10Bとの高さ位置を固定している。ストッパ210は、たとえば、中空の多角柱である第一柱部10Aの上端部の内側面240の複数の面に設けられる。図示する遊戯装置200は、具体的には中空の四角柱の第一柱部10Aの4つの内側面240の全てにストッパ210を有している。
【0064】
ストッパ210は、第二柱部10Bの下端220を支持する受け部214を有している。受け部214は、第一柱部10Aの上端部の内側面240に設けられた凹部212に一方の端部が嵌合しており、凹部212から第一柱部10Aの軸心方向に延在する領域で第二柱部10Bの下端220を支持可能である。ストッパ210は、受け部214の凹部212に嵌合する端部とは反対側の他端から内側面240まで傾斜する支持部216が設けられており、受け部214にかかる下方向の荷重を支えている。ストッパ210は、本実施形態における固定手段の一例であって、第一柱部10Aの上端開口230に下端220が内包される第二柱部10Bの高さ位置を、第一柱部10Aに対し固定可能な手段を広く包含する。
【0065】
第二柱部10Bには上部端部を閉鎖する天板部50を有している。天板部50には、成人の指が挿入可能な程度の開口である取出用開口250が設けられている。遊戯装置200の固定手段(ストッパ210)が解除され第一柱部10Aの内部に内包された第二柱部10Bを取り出す際には、取出用開口250に指を挿入して天板部50の裏面に指をかけて第二柱部10Bを第一柱部10Aから引き出すことができる。
【0066】
以上に本発明の実施形態について説明した。本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様を含む。たとえば、上述する実施形態では窓部40は、設置面側に配置される第一柱部10Aに設けられた例を示したが、窓部40は第二柱部10Bに設けられてもよい。
【0067】
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)長手方向に延在する側板および前記側板に設けられた複数の挿入口を有する中空の柱体と、
一の前記挿入口と他の前記挿入口とに架け渡され前記柱体に対し挿脱可能に配置される複数のステップ部材と、を備え、
前記柱体は、前記長手方向において並ぶ第一柱部と第二柱部とを有するとともに、前記第一柱部と前記第二柱部とを互いに固定して前記第一柱部に対する前記第二柱部の横倒しを規制する固定手段を当該柱体の内側に有しており、
前記固定手段により固定された前記第一柱部と前記第二柱部とにより長尺の前記柱体をなし、前記固定手段を解除することによって、前記長尺の柱体に対し相対的に短尺化可能であることを特徴とする動物用遊戯装置。
(2)前記柱体の外側と内側とを連通させ前記固定手段を操作する者の手腕を挿入可能な窓部が前記側板に設けられている上記(1)に記載の動物用遊戯装置。
(3)前記窓部の前記固定手段寄りである上端縁または下端縁から前記固定手段までの距離が50cm以内である上記(2)に記載の動物用遊戯装置。
(4)前記固定手段による前記第一柱部と前記第二柱部との固定および当該固定の解除が、繰り返し可能である上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の動物用遊戯装置。
(5)前記第一柱部および前記第二柱部のそれぞれに複数の前記挿入口が設けられている上記(1)から(4)のいずれか一項に記載の動物用遊戯装置。
(6)前記第一柱部および前記第二柱部は、横断面外縁形状が略同一であり、
前記第一柱部の上に前記第二柱部を載置可能である上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の動物用遊戯装置。
(7)前記第一柱部は筒状体であるとともに、少なくとも前記筒状体の軸方向の一方の端部に前記軸方向と交差する方向に所定面積を有して延在する天板部を有し、
前記第二柱部は筒状体であるとともに、少なくとも前記筒状体の軸方向の一方の端部に前記軸方向と交差する方向に所定面積を有して延在する床板部を有し、
前記天板部に前記床板部を載置して前記第一柱部の上に前記第二柱部を載置可能である上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の動物用遊戯装置。
(8)前記固定手段は、前記天板部と前記床板部とを、互いに相対的に移動することおよび回転することを禁止するよう連結し、およびその連結を解除するための操作部を有する上記(7)に記載の動物用遊戯装置。
(9)前記柱体の外側と内側とを連通させ前記固定手段を操作する者の手腕を挿入可能な窓部が前記側板に設けられており、
前記操作部が、互いに当接する前記天板部または前記床板部の露出するいずれか一方の面内であって、前記窓部側に対向する前記面内に設けられている上記(8)に記載の動物用遊戯装置。
(10)前記第一柱部の横断面内縁形状が、前記第二柱部の横断面外縁形状を包含可能である上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の動物用遊戯装置。
(11)前記ステップ部材は、前記一の挿入口と前記他の挿入口とに架け渡された状態で、前記柱体の外側に露出し動物を乗せることが可能なステップ部を有している上記(1)から(10)のいずれか一項に記載の動物用遊戯装置。
(12)前記ステップ部が、前記柱体の外側面に沿って外周方向の3分の1以上に亘り延在している上記(1)から(11)のいずれか一項に記載の動物用遊戯装置。
(13)前記柱体が角柱体であり、前記ステップ部が前記角柱体の外側面の隣り合う2面以上に沿って延在している上記(1)から(12)のいずれか一項に記載の動物用遊戯装置。
(14)前記ステップ部材は、前記ステップ部から上方向に起立する壁部を有している上記(1)から(13)のいずれか一項に記載の動物用遊戯装置。
(15)前記壁部は、前記ステップ部材が前記一の挿入口と前記他の挿入口とに架け渡された状態で、
前記柱体の外側面と対向する第一壁部と、当該外側面と前記第一壁部との間に延在する第二壁部とを有する上記(14)に記載の動物用遊戯装置。