(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
穀稈を収穫する刈取前処理装置(3)の後方左側に収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置(4)を設け、前記刈取前処理装置(3)の後方右側に操縦者が搭乗する操縦部(5)を設け、該操縦部(5)の下側にエンジン(E)を内装するエンジンルーム(6)を設け、該エンジンルーム(6)の後側に脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク(7)を設けたコンバインにおいて、
前記操縦部(5)の後部に設けられた左右方向に延在する操縦席フレーム(50)と、前記脱穀装置(4)の右壁(4B)の上部に設けられた前後方向に延在する脱穀フレーム(63)を、浄化装置フレーム(20)で連結し、
該浄化装置フレーム(20)の上面に、前記エンジン(E)から排出される排気ガス中の不純物を浄化する排気浄化装置(12)の長手方向を前後方向に向けて設け、該排気浄化装置(12)の右側に排気ガス中の窒素酸化物を浄化する尿素浄化装置(14)の長手方向を前後方向に向けて設け、
前記浄化装置フレーム(20)を前後方向に所定の間隔を隔てて左右方向に延在する左右フレーム(A)と、左右方向に所定の間隔を隔てて前後方向に延在する前後フレーム(B)で形成し、
該左右フレーム(A)を前側から順に第1左右フレーム(21)と、第2左右フレーム(22)と、第3左右フレーム(23)で形成し、前記前後フレーム(B)を左側から順に第1前後フレーム(24)と、第2前後フレーム(25)で形成し、前記第1左右フレーム(21)と、第2左右フレーム(22)と、第3左右フレーム(23)の左部を第1前後フレーム(24)に連結し、前記第1左右フレーム(21)の右部と第2左右フレーム(22)における左右方向の中間部を第2前後フレーム(25)に連結し、
平面視において、前記排気浄化装置(12)の下部に形成された流入口(12A)を第2左右フレーム(22)の前側に近接して設け、
前記エンジン(E)の排気口(19)と排気浄化装置(12)の流入口(12A)を接続管(11)で接続し、
該接続管(11)の前後方向の中間部を、前記操縦席フレーム(50)と第1左右フレーム(21)の下方に配索し、
前記グレンタンク(7)の前壁(7C)の上部にフック(44)を設け、前記排気浄化装置(12)の上側に、前記フック(44)を係止する前後方向に延在するロックピン(43)を設けた係止体(41)を設け、該係止体(41)を、前記浄化装置フレーム(20)から排気浄化装置(12)よりも上側に延在する第1支持部材(40)と、前記脱穀フレーム(63)から排気浄化装置(12)よりも上側に延在する第2支持部材(45)で支持したことを特徴とするコンバイン。
側面視において、前記接続管(11)をエンジン(E)の排気口(19)から排気浄化装置(12)の流入口(12A)に亘って後上がりに配索した請求項1記載のコンバイン。
前記第1支持部材(40)を、前記浄化装置フレーム(20)における前側右部から上側に延在する右側支持部材(40A)と、前記浄化装置フレーム(20)における後側左部から上側に延在する左側支持部材(40C)と、前記右側支持部材(40A)の上端部と左側支持部材(40C)の上端部を連結して、前記係止体(41)を支持する水平支持部材(40B)から形成し、平面視で、前記水平支持部材(40B)と第2支持部材(45)を略90度で交差させた請求項1又は2記載のコンバイン。
前記排気浄化装置(12)と係止体(41)の間に、前記排気浄化装置(12)の上部を覆う排気浄化装置カバー(75)を設け、該排気浄化装置カバー(75)を、前記浄化装置フレーム(20)から排気浄化装置(12)よりも上側で、且つ、前記水平支持部材(40B)よりも下側まで延在する第1装着部材(70)で支持した請求項3記載のコンバイン。
前記第1装着部材(70)を、前記浄化装置フレーム(20)における前側右部から上側に延在する右側装着部材(70A)と、該右側装着部材(70A)の上端部から後方左部に延在する水平装着部材(70B)で形成し、該水平装着部材(70B)の中間部に、左側に延在するに従って前側下部に延在する第2装着部材(71)を設けた請求項5記載のコンバイン。
前記右側装着部材(70A)の上端部に、後側に延在する第3装着部材(72)を設け、前記水平装着部材(70B)の後端部に、後側右部に延在する第4装着部材(73)を設け、前記排気浄化装置カバー(75)を、前記水平装着部材(70B)と、前記第3装着部材(72)と、前記第4装着部材(73)で支持した請求項6記載のコンバイン。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献2の技術では、エンジンの排気口と排気浄化装置の流入口を接続する可撓性の接続管を屈曲させて配策しなければならないので、接続管の長さが長くなりエンジンからの排気効率が低下し、また、接続管の配策作業の負荷が大きいという問題があった。
【0005】
そこで、本発明の主たる課題は、エンジンの排気口と排気浄化装置の流入口を接続する可撓性の接続管の長さを短くして、エンジンからの排気効率を高め、また、接続管の配策作業の負荷を軽減したコンバインを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、穀稈を収穫する刈取前処理装置(3)の後方左側に収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置(4)を設け、前記刈取前処理装置(3)の後方右側に操縦者が搭乗する操縦部(5)を設け、該操縦部(5)の下側にエンジン(E)を内装するエンジンルーム(6)を設け、該エンジンルーム(6)の後側に脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク(7)を設けたコンバインにおいて、
前記操縦部(5)の後部に設けられた左右方向に延在する操縦席フレーム(50)と、前記脱穀装置(4)の右壁(4B)の上部に設けられた前後方向に延在する脱穀フレーム(63)を、浄化装置フレーム(20)で連結し、該浄化装置フレーム(20)の上面に、前記エンジン(E)から排出される排気ガス中の不純物を浄化する排気浄化装置(12)の長手方向を前後方向に向けて設け、該排気浄化装置(12)の右側に排気ガス中の窒素酸化物を浄化する尿素浄化装置(14)の長手方向を前後方向に向けて設け、前記浄化装置フレーム(20)を前後方向に所定の間隔を隔てて左右方向に延在する左右フレーム(A)と、左右方向に所定の間隔を隔てて前後方向に延在する前後フレーム(B)で形成し、該左右フレーム(A)を前側から順に第1左右フレーム(21)と、第2左右フレーム(22)と、第3左右フレーム(23)で形成し、前記前後フレーム(B)を左側から順に第1前後フレーム(24)と、第2前後フレーム(25)で形成し、前記第1左右フレーム(21)と、第2左右フレーム(22)と、第3左右フレーム(23)の左部を第1前後フレーム(24)に連結し、前記第1左右フレーム(21)の右部と第2左右フレーム(22)における左右方向の中間部を第2前後フレーム(25)に連結し、平面視において、前記排気浄化装置(12)の下部に形成された流入口(12A)を第2左右フレーム(22)の前側に近接して設け、前記エンジン(E)の排気口(19)と排気浄化装置(12)の流入口(12A)を接続管(11)で接続し、該接続管(11)の前後方向の中間部を、前記操縦席フレーム(50)と第1左右フレーム(21)の下方に配索し
、
前記グレンタンク(7)の前壁(7C)の上部にフック(44)を設け、前記排気浄化装置(12)の上側に、前記フック(44)を係止する前後方向に延在するロックピン(43)を設けた係止体(41)を設け、該係止体(41)を、前記浄化装置フレーム(20)から排気浄化装置(12)よりも上側に延在する第1支持部材(40)と、前記脱穀フレーム(63)から排気浄化装置(12)よりも上側に延在する第2支持部材(45)で支持したことを特徴とするコンバインである。
【0007】
請求項2記載の発明は、側面視において、前記接続管(11)をエンジン(E)の排気口(19)から排気浄化装置(12)の流入口(12A)に亘って後上がりに配索した請求項1記載のコンバインである。
【0008】
【0009】
請求項
3記載の発明は、前記第1支持部材(40)を、前記浄化装置フレーム(20)における前側右部から上側に延在する右側支持部材(40A)と、前記浄化装置フレーム(20)における後側左部から上側に延在する左側支持部材(40C)と、前記右側支持部材(40A)の上端部と左側支持部材(40C)の上端部を連結して、前記係止体(41)を支持する水平支持部材(40B)から形成し、平面視で、前記水平支持部材(40B)と第2支持部材(45)を略90度で交差させた請求項
1又は2記載のコンバインである。
【0010】
請求項
4記載の発明は、前記浄化装置フレーム(20)の前後方向の中間の右部を、前記脱穀フレーム(63)から右側上部に延在する第3支持部材(46)で支持した請求項
1〜3のいずれか1項に記載のコンバインである。
【0011】
請求項
5記載の発明は、前記排気浄化装置(12)と係止体(41)の間に、前記排気浄化装置(12)の上部を覆う排気浄化装置カバー(75)を設け、該排気浄化装置カバー(75)を、前記浄化装置フレーム(20)から排気浄化装置(12)よりも上側で、且つ、前記水平支持部材(40B)よりも下側まで延在する第1装着部材(70)で支持した請求項
3記載のコンバインである。
【0012】
請求項
6記載の発明は、前記第1装着部材(70)を、前記浄化装置フレーム(20)における前側右部から上側に延在する右側装着部材(70A)と、該右側装着部材(70A)の上端部から後方左部に延在する水平装着部材(70B)で形成し、該水平装着部材(70B)の中間部に、左側に延在するに従って前側下部に延在する第2装着部材(71)を設けた請求項
5記載のコンバインである。
【0013】
請求項
7記載の発明は、前記右側装着部材(70A)の上端部に、後側に延在する第3装着部材(72)を設け、前記水平装着部材(70B)の後端部に、後側右部に延在する第4装着部材(73)を設け、前記排気浄化装置カバー(75)を、前記水平装着部材(70B)と、前記第3装着部材(72)と、前記第4装着部材(73)で支持した請求項
6記載のコンバインである。
【0014】
請求項
8記載の発明は、前記水平装着部材(70B)の後端部を左側支持部材(40C)に固定した請求項6又は7記載のコンバインである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明によれば、操縦部(5)の後部に設けられた左右方向に延在する操縦席フレーム(50)と、脱穀装置(4)の右壁(4B)の上部に設けられた前後方向に延在する脱穀フレーム(63)を、浄化装置フレーム(20)で連結し、浄化装置フレーム(20)の上面に、エンジン(E)から排出される排気ガス中の不純物を浄化する排気浄化装置(12)の長手方向を前後方向に向けて設け、排気浄化装置(12)の右側に排気ガス中の窒素酸化物を浄化する尿素浄化装置(14)の長手方向を前後方向に向けて設け、浄化装置フレーム(20)を前後方向に所定の間隔を隔てて左右方向に延在する左右フレーム(A)と、左右方向に所定の間隔を隔てて前後方向に延在する前後フレーム(B)で形成し、左右フレーム(A)を前側から順に第1左右フレーム(21)と、第2左右フレーム(22)と、第3左右フレーム(23)で形成し、前後フレーム(B)を左側から順に第1前後フレーム(24)と、第2前後フレーム(25)で形成し、第1左右フレーム(21)と、第2左右フレーム(22)と、第3左右フレーム(23)の左部を第1前後フレーム(24)に連結し、第1左右フレーム(21)の右部と第2左右フレーム(22)における左右方向の中間部を第2前後フレーム(25)に連結し、平面視において、排気浄化装置(12)の下部に形成された流入口(12A)を第2左右フレーム(22)の前側に近接して設け、エンジン(E)の排気口(19)と排気浄化装置(12)の流入口(12A)を接続管(11)で接続し、接続管(11)の前後方向の中間部を、操縦席フレーム(50)と第1左右フレーム(21)の下方に配索したので、接続管(11)の長さを短くして接続管(11)により排気抵抗を小さくして、エンジン(E)の排気効率を高めることができる。また、操縦部(5)における操縦席フレーム(50)の上側に設けられたエアクリーナ、制御機器等を迂回することなく配索して、配索作業負担を軽減することができる。
また、前壁(7C)の上部にフック(44)を設け、排気浄化装置(12)の上側に、フック(44)を係止する前後方向に延在するロックピン(43)を設けた係止体(41)を設け、係止体(41)を、浄化装置フレーム(20)から排気浄化装置(12)よりも上側に延在する第1支持部材(40)と、脱穀フレーム(63)から排気浄化装置(12)よりも上側に延在する第2支持部材(45)で支持したので、排気浄化装置(12)の上側で係止体(41)を強固に支持し、係止体(41)の変形を防止して、グレンタンク(7)の上部をフック(44)とロックピン(43)を介して脱穀装置(4)に確実に係止することができる。また、脱穀装置(4)の右壁(4B)の剛性を高めることができる。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、側面視において、接続管(11)をエンジン(E)の排気口(19)から排気浄化装置(12)の流入口(12A)に亘って後上がりに配索したので、接続管(11)の長さをより短くして、接続管(11)により排気抵抗を小さくしエンジン(E)の排気効率をより高めることができる。
【0017】
【0018】
請求項
3記載の発明によれば、請求項
1又は2記載の発明による効果に加えて、第1支持部材(40)を、浄化装置フレーム(20)における前側右部から上側に延在する右側支持部材(40A)と、浄化装置フレーム(20)における後側左部から上側に延在する左側支持部材(40C)と、右側支持部材(40A)の上端部と左側支持部材(40C)の上端部を連結して、係止体(41)を支持する水平支持部材(40B)から形成し、平面視で、水平支持部材(40B)と第2支持部材(45)を略90度で交差させたので、第1支持部材(40)の変形を防止して、グレンタンク(7)の上部と脱穀装置(4)をより確実に係止することができる。
【0019】
請求項
4記載の発明によれば、請求項
1〜3のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、浄化装置フレーム(20)の前後方向の中間の右部を、脱穀フレーム(63)から右側上部に延在する第3支持部材(46)で支持したので、浄化装置フレーム(20)の変形を防止して、グレンタンク(7)の上部と脱穀装置(4)をさらに確実に係止することができる。
【0020】
請求項
5記載の発明によれば、請求項
3記載の発明による効果に加えて、排気浄化装置(12)と係止体(41)の間に、排気浄化装置(12)の上部を覆う排気浄化装置カバー(75)を設け、排気浄化装置カバー(75)を、浄化装置フレーム(20)から排気浄化装置(12)よりも上側で、且つ、水平支持部材(40B)よりも下側まで延在する第1装着部材(70)で支持したので、排気浄化装置(12)の外周部への藁屑等の堆積を防止して、藁屑等の発火を防止することができる。
【0021】
請求項
6記載の発明によれば、請求項
5記載の発明による効果に加えて、第1装着部材(70)を、浄化装置フレーム(20)における前側右部から上側に延在する右側装着部材(70A)と、右側装着部材(70A)の上端部から後方左部に延在する水平装着部材(70B)で形成し、水平装着部材(70B)の中間部に、左側に延在するに従って前側下部に延在する第2装着部材(71)を設けたので、浄化装置フレーム(20)に接続されたハーネスを、第2装着部材(71)に固定してハーネスの配索作業を容易に行うことができる。
【0022】
請求項
7記載の発明によれば、請求項
6記載の発明による効果に加えて、右側装着部材(70A)の上端部に、後側に延在する第3装着部材(72)を設け、水平装着部材(70B)の後端部に、後側右部に延在する第4装着部材(73)を設け、排気浄化装置カバー(75)を、水平装着部材(70B)と、第3装着部材(72)と、第4装着部材(73)で支持したので、排気浄化装置(12)の上側に排気浄化装置カバー(75)を容易に設けることができる。
【0023】
請求項
8記載の発明によれば、請求項
6又は7記載の発明による効果に加えて、水平装着部材(70B)の後端部を左側支持部材(40C)に固定したので、第1支持部材(40)の変形をより防止することができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1,2に示すように、汎用コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を収穫する刈取前処理装置3が設けられ、刈取前処理装置3の後側左部に収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取前処理装置3の後側右部に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられている。
【0026】
操縦部5の下部にはエンジンEを内装するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側に脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7の後側に穀粒を外部に排出する排出筒8が設けられている。また、脱穀装置4の下部とグレンタンク7の上部は、脱穀装置4からグレンタンク7に穀粒を搬送する第1揚穀筒9によって連通されている。
【0027】
刈取前処理装置3は、圃場の穀稈を起立させながら後側に搬送する搬送装置3Aと、搬送装置3Aの後下部に搬送された穀稈の株元を切断する刈刃装置3Bと、搬送装置3Aの後側に搬送された穀稈を左側に寄せ集めるオーガ装置3Cと、寄せ集められた穀稈を脱穀装置4に搬送するフィーダハウス3Dから構成されている。
【0028】
図3〜5に示すように、脱穀装置4の扱胴の上側に設けられた扱胴カバー60は、脱穀装置4の左壁4Aの上部に設けられた前後方向に延在する支軸61に回転自在に支持されている。これにより、扱胴カバー60を支軸61を中心に回動させて扱胴の上側に大きな空間を形成することにより扱胴等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0029】
また、扱胴カバー60における右側下部に設けられた右側に延在する延在部62は、扱胴装置4の右壁4Bの上部に設けられた前後方向に延在する脱穀フレーム63に着脱自在に固定されている。
【0030】
操縦部5における後側下部には、操縦席を支持する左右方向に延在する操縦席フレーム50が設けられている。操縦席フレーム50の左部は、上下方向に延在する連結部材51を介して、機体フレーム1における前側中間部に設けられた逆U字形状の左側フレーム52に連結されている。また、操縦席フレーム50の右部は、上下方向に延在する連結部材53を介して、機体フレーム1における前側右部に設けられた逆U字形状の右側フレーム54に連結されている。
【0031】
エンジンルーム6に内装されたエンジンEの排気口19には、エンジンEで燃焼された排気ガスを外部に排気する排気管10が接続されている。
【0032】
排気管10には、排気ガス中の不純物を浄化する排気浄化装置(DPF)12と排気浄化装置12から排気される排気ガス中の窒素酸化物を浄化する尿素浄化装置(SCR)14が設けられている。排気浄化装置12と尿素浄化装置14の部品交換等の保守作業は、前側蓋を取外して行うことができる。なお、排気浄化装置12には、上流側の酸化触媒(DOC)と、下流側のパティキュレートフィルタ(DPF)が内装されている。
【0033】
エンジンEの排気口19と排気浄化装置12の前部に形成された流入口12Aは、可撓性の第1接続管(請求項における「接続管」)11で接続され、排気浄化装置12の後部に形成された流出口12Bと尿素浄化装置14の前部に形成された流入口14Aは、可撓性の第2接続管13で接続され、尿素浄化装置14の後部に形成された流出口14Bには可撓性の第3接続管15が接続されている。また、第2接続管13の後部には、第2接続管13を介して尿素浄化装置14に尿素水を噴射する噴射装置17が接続され、噴射装置17には、可撓性の接続管を介して尿素水を圧送するポンプである供給装置56が接続され、供給装置56には可撓性の接続管を介して尿素水を貯留する尿素水タンク(図示省略)が接続されている。
【0034】
第3接続管15は、尿素浄化装置14の流出口14Bから上方の切欠き部Sの上傾斜壁32の近傍まで延在させ、次に、左側に略90度屈曲して左方の第1揚穀筒9の前方を通って左側に延在させ、次に、後側に略90度屈曲して第1揚穀筒9の左部に近接しながら後方に延在させられている。これにより、支軸61を中心として扱胴カバー60を容易に回動させることができる。また、第3接続管15は、第1揚穀筒9の前部に設けられたステー(図示省略)を介して第1揚穀筒9に着脱自在に固定されている。これにより、第3接続管15を所定の姿勢で容易に維持すことができる。
【0035】
排気浄化装置12と尿素浄化装置14は、取付プレート16を介して浄化装置フレーム20に固定されている。なお、排気浄化装置12は、浄化装置フレーム20の脱穀装置4側である左側に取付けられており、尿素浄化装置14は、浄化装置フレーム20のグレンタンク7側である右側に取付けられている。
【0036】
図6に示すように、浄化装置フレーム20は、左右方向に延在する第1左右フレーム21と、第1左右フレーム21の後側に設けられた左右方向に延在する第2左右フレーム22と、第2左右フレーム22の後側に設けられた左右方向に延在する第3左右フレーム23と、前後方向に延在する第1前後フレーム24と、第1前後フレーム24の右側に設けられた前後方向に延在する第2前後フレーム25から形成されている。なお、第1左右フレーム21と、第2左右フレーム22と、第3左右フレーム23を総称して左右フレームAと言い、第1前後フレーム24と、第2前後フレーム25を総称して前後フレームBと言う。
【0037】
第1左右フレーム21の左部の後面と第2左右フレーム22の左部の左面と第3左右フレーム23の左部の左面は、第1前後フレーム24で連結されている。第1左右フレーム21の右部の後面と第2左右フレーム22の中間部における右側に偏移した部位の前面は、第2前後フレーム25で連結されている。また、第1左右フレーム21の下面と、第2左右フレーム22の下面と、第3左右フレーム23の下面と、第1前後フレーム24の下面と、第2前後フレーム25の下面は、上下方向において同一位置に設けられている。これにより、エンジンルーム6に延出する浄化装置フレーム20の部位を小さくして、大きな空間をエンジンルーム6に確保することができる。
【0038】
第2左右フレーム22の左部の後面と第3左右フレーム23の左部の前面は、前後方向に延在する第1補強フレーム26で連結され、第2左右フレーム22の右部の後面と第3左右フレーム23の右部の前面は、前後方向に延在する第2補強フレーム27で連結されている。これにより、浄化装置フレーム20の変形を防止することができる。また、第2左右フレーム22の下面と、第3左右フレーム23の下面と、第1補強フレーム26の下面と、第2補強フレーム27の下面は、上下方向において同一位置に設けられている。これにより、エンジンルーム6に延出する浄化装置フレーム20の部位を小さくして、大きな空間をエンジンルーム6に確保することができる。
【0039】
第1補強フレーム26の上面と第2補強フレーム27の上面には、取付プレート16の固定時に使用する開口部が形成されている。また、第2前後フレーム25の延長線上に位置する第2左右フレーム22の後面と第3左右フレーム23の前面は、第3補強フレーム28で連結されている。これにより、浄化装置フレーム20の変形をより防止することができる。
【0040】
第1左右フレーム21の前面には、浄化装置フレーム20を操縦部5の操縦席を支持する操縦席フレーム50の上面に連結する左右一対の前側ステー21Aが設けられている。第1前後フレーム24の後部の左面には、浄化装置フレーム20を脱穀装置4の脱穀装置フレーム60の上面に連結する左側ステー24Aが設けられている。これにより、操縦席フレーム50と脱穀装置フレーム60に、浄化装置フレーム20を連結して固定することができる。左側ステー24Aの中間部の下面は、上下方向に延在する連結部材55を介して機体フレーム1に連結されている。これにより、浄化装置フレーム20の変形をより防止することができる。
【0041】
第1左右フレーム21の右部の後面と第2前後フレーム25の前部の左面は、第1プレート21Bで連結され、第2左右フレーム22の右部の前面には第2プレート22Aが設けられている。
【0042】
図7に示すように、連結部材55には、噴射装置17に尿素水を圧送するバルブ等の供給装置56と、グレンタンク7の下部に設けられた搬送螺旋65のクラッチを接続状態を切り換えるモータ等の切換手段57が取付けられている。これにより、連結部材55を支持部材として使用して別に供給装置56と切換手段57を取付ける部材を設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。
【0043】
図8,9に示すように、側面視において、排気浄化装置12の前部は、グレンタンク7の前壁7Cよりも前側に位置し、浄化装置フレーム20の第1左右フレーム21と第2左右フレーム22の略中間に位置している。これにより、グレンタンク7の切欠き部Sを前後方向において小さくすることができ、グレンタンク7の貯留量を拡大できる。また、排気浄化装置12の後部に形成された流出口12Bは、所定の間隔を隔てて第2揚穀筒18の上方に位置させている。これにより、噴射装置17と第2揚穀筒18の接触を防止して、噴射装置17の耐久性を向上させることができる。なお、第2揚穀筒18は、刺さり穀粒等の2番物を脱穀装置4の選別棚の上流部に搬送する装置である。
【0044】
排気浄化装置12の流入口12Aは、浄化装置フレーム20の第2左右フレーム22の前側に第2左右フレーム22に近接して位置している。第1接続管11は、流入口12Aに接続された後部から前方下側に延在して配置され、第1接続管11の中間部は、操縦部5の後側下部に設けられた操縦席フレーム50の下側を通過してエンジンルーム6に入り込み、第1接続管11の前部は、エンジンEの排気口19に接続されている。これにより、第1接続管11の長さを短くすることができ、また、第1接続管11の配策作業を簡易に行うことができる。
【0045】
側面視において、尿素浄化装置14の前部は、グレンタンク7の前壁7Cよりも前側に位置し、排気浄化装置12の前部と前後方向で略同一位置に設けられている。これにより、グレンタンク7の切欠き部Sを前後方向において小さくすることができ、グレンタンク7の貯留量を拡大できる。なお、尿素浄化装置14の後部に形成された流出口14Bは、所定の間隔を隔てて第2揚穀筒18の上方に位置している。これにより、第3接続管15と第2揚穀筒18の接触を防止して、第3接続管15を第1揚穀筒9の前側に配置することができる。
【0046】
図10〜12に示すように、浄化装置フレーム20の第1プレート21Bと左側ステー24Aは、丸パイプ等からなる第1支持部材40で連結されている。正面視において、第1支持部材40は、第1プレート21Bから上側に延在して排気浄化装置12の上側に至り、左側に略90度屈曲した後、左側に延在して排気浄化装置12の左側に至り、下側に略90度屈曲した後、下側に延在して左側ステー24Aに至っている。また、平面視においては、第1支持部材40は、第1プレート21Bから後方左側に延在して左側ステー24Aに至っている。なお、第1支持部材40における第1プレート21Bから上側に延在して排気浄化装置12の上側に至る部分を右側支持部材40Aと言い、第1支持部材40における左側に略90度屈曲した後、左側に延在して排気浄化装置12の左側に至り、下側に略90度屈曲する部分を水平支持部材40Bと言い、第1支持部材40における下側に延在して左側ステー24Aに至る部分を左側支持部材40Cと言う。
【0047】
水平支持部材40Bの後部の上面には、長方形状に形成された係止体41が固定されている。係止体41の上面には、長手方向を左右方向に一致させて配置した長方形状に形成されたロックプレート42が固定され、ロックプレート42の右部は、係止体41の右部よりも右側に延在している。
【0048】
ロックプレート42の前部には、上側に延在する前延在部42Aが形成され、ロックプレート42の後部には、上側に延在する後延在部42Bが形成されて、前延在部42Aの右部と後延在部42Bの右部には、前後方向に延在するロックピン43が架設されている。
【0049】
グレンタンク7の前壁7Cにおける左側上部には、前後方向に延在する支軸44Aが立設され、支軸44Aには、ロックピン43に係止するフック44の基部が回転自在に支持されている。これにより、フック44とロックピン43を介して、グレンタンク7の上部を脱穀装置4に連結でき、走行時に発生する振動等によるグレンタンク7の変形を防止することができる。
【0050】
脱穀フレーム63の前部と係止体41の左部は、丸パイプ等からなる第2支持部材45で連結されている。正面視において、第2支持部材45は、脱穀フレーム63から上側に延在して排気浄化装置12の上側に至り、右側に湾曲した後、上方右側に延在して係止体41の左部の下面に至っている。また、平面視においては、第2支持部材45は、脱穀フレーム63から後方右側に延在して係止体41の左部に至り、第2支持部材45と係止体41は略90度で交差している。これにより、排気浄化装置12の上側で係止体41を強固に支持して係止体41の変形を防止でき、フック44とロックピン43を介して、グレンタンク7の上部を脱穀装置4に確実に係止することができる。また、第1支持部材40の剛性も高まって第1支持部材40の変形も防止することもできる。
【0051】
脱穀装置4の右壁4Bの前部と浄化装置フレーム20の第3補強フレーム28の前後方向の中間部は、丸パイプ等からなる第3支持部材46で連結されている。正面視において、第3支持部材46は、右壁4Bから上方右側に延在して第3補強フレーム28の下部に至っている。また、平面視においては、第3支持部材46は、右壁4Bから右側に延在して第3補強フレーム28の下部に至っている。これにより、浄化装置フレーム20の変形が防止され、浄化装置フレーム20を脱穀装置4の右壁4B、操縦席フレーム50等を介して、機体フレーム1に強固に固定することができる。
【0052】
浄化装置フレーム20の第1プレート21Bと第1支持部材40の左側支持部材40Cの上部は、第1支持部材40よりも小径の丸パイプ等からなる第1装着部材70で連結されている。正面視において、第1装着部材70は、第1プレート21Bから上側に延在して排気浄化装置12と水平支持部材40Bの間に至り、左側に略90度屈曲した後、左側に延在して左側支持部材40Cの上部に至っている。また、平面視においては、第1装着部材70は、第1プレート21Bから後方左側に延在して左側支持部材40Cに至っている。これにより、第1支持部材40の剛性が高まり第1支持部材40の変形を防止することができる。なお、第1装着部材70における第1プレート21Bから上側に延在して排気浄化装置12と水平支持部材40Bに至る部分を右側装着部材70Aと言い、左側に略90度屈曲した後、左側に延在して左側支持部材40Cの上部に至る部分を水平装着部材70Bと言う。
【0053】
第1装着部材70の水平装着部材70Bの後部に偏倚した部位には、第2装着部材71が設けられている。正面視において、第2装着部材71は、水平装着部材70Bの後部に偏倚した部位から下方左側に延在して脱穀装置4の右壁4Bに臨んでいる。また、平面視においては、第2装着部材71は、水平装着部材70Bの後部に偏倚した部位から前方左側に延在して脱穀装置4の右壁4Bに臨んでいる。これにより、浄化装置フレーム20に接続されたハーネスを第2装着部材71等に固定してハーネスの配線を容易に行うことができる。
【0054】
第1装着部材70の水平装着部材70Bの前部には、平面視において、後側に延在して排気浄化装置12よりも後側に至る第3装着部材72が設けられている。また、第1装着部材70の水平装着部材70Bの後部には、平面視において、後方右側に延在して第3装着部材72の後部と交差する第4装着部材73が設けられている。なお、第1装着部材70の水平装着部材70Bと、第3装着部材72と、第4装着部材73は、同一高さに設けられている。
【0055】
第1装着部材70の水平装着部材70Bと、第3装着部材72と、第4装着部材73の上側には、ステーを介して排気浄化装置2の上側を覆う排気浄化装置カバー75が着脱自在に設けられている。排気浄化装置カバー75は、正面視において、略山形形状に形成されている。これにより、排気浄化装置12の外周部に藁屑等の堆積を防止し、藁屑等の発火を防止することができる。また、排気浄化装置カバー75の右部の右側に向かう下り傾斜角度は、排気浄化装置カバー75の左部の左側に向かう下り傾斜角度よりも大きく形成されている。これにより、排出筒8から排出される穀粒に混在する籾等の排気浄化装置カバー75の右部への堆積を防止することができる。
【0056】
浄化装置フレーム20に固定された排気浄化装置12と尿素浄化装置14は、脱穀装置4の扱胴カバー60と上下方向において略同一位置に設けられている。
【0057】
尿素浄化装置14に対向するグレンタンク7の左壁7Aの前部には、前側と右側に開口部を有する切欠き部Sが形成されている。これにより、排気浄化装置12と尿素浄化装置14を左右方向に並設して脱穀装置4とグレンタンク7の間に設けることができる。
【0058】
グレンタンク7の左壁7Aの第1揚穀筒9よりも前側に位置する部位は、正面視において、上垂直壁31と、上垂直壁31の下端部から下方右側に延在する上傾斜壁32と、上傾斜壁32の下端部から下側に延在する垂直壁33と、垂直壁33の下端部から下方左側に延在する下傾斜壁34と、下傾斜壁34の下端部から下側に延在する下垂直壁35で形成されている。また、切欠き部Sは、上傾斜壁32と、垂直壁33と、下傾斜壁34で区画された空間を言う。
【0059】
上傾斜壁32は、水平面に対して傾斜角度45度で下方右側に延在し、垂直壁33は、グレンタンクGの搬送螺旋65の上方に形成され、下傾斜壁34は、水平面に対して傾斜角度30度で下方左側に延在している。これにより、第1揚穀筒9によってグレンタンク7に搬送された穀粒を効率良く搬送螺旋65に落下させることができる。
【0060】
図13に示すように、脱穀装置4の下部とグレンタンク7の上部を連通する第1揚穀筒9は後上がり姿勢、すなわち、第1揚穀筒9の下部よりも上部が後側に位置する姿勢で固定されている。これにより、側面視において、第1揚穀筒9と切欠き部Sが重複する面積を小さくして切欠き部Sを効率良く利用でき、また、第3接続管15を過度に屈曲することを防止することができる。
【0061】
昇降装置9の排出部9Aは、上垂直壁31における下側に切欠き部Sが形成された前側部位に連結されている。これにより、昇降装置9によってグレンタンク7に搬送された穀粒を効率良く搬送螺旋65に落下させることができる。
【0062】
次に、エンジンEとグレンタンク7の間に設けられた伝動部について説明する。
図14,15に示すように、エンジンEとグレンタンク7の間には、エンジンEの出力回転をグレンタンク7の搬送螺旋65に伝動する伝動部80か設けられ、伝動部80の左側には、刈取前処理装置3の刈刃装置3Bを駆動するオイルを供給する油圧ポンプ90が設けられている。
【0063】
エンジンEの出力回転は、プーリ81等を介して左右方向に延在する入力軸82に伝動される。入力軸82に伝導された回転は、ベベルギヤ等を介して前後方向に延在する出力軸83に伝導される。出力軸83に伝動された回転は、出力軸83の後部に支持されたプーリ84に伝動される。
【0064】
プーリ84に伝動された回転は、ベルト等を介してプーリ85に伝動される。プーリ85に伝動された回転は、前後方向に延在するカウンタ軸86に伝動される。なお、カウンタ軸86に伝動された回転は、ベルト等を介して搬送螺旋65に伝動される。
【0065】
プーリ84とプーリ85の間には、プーリ84とプーリ85に巻回されたベルト87のテンションを調整するテンションアーム88が設けられている。また、伝動部80の入力軸82の左部と油圧ポンプ90の左右方向に延在する入力軸91の右部の間には、左右方向に移動する継手92が設けられている。なお、入力軸91の外周部にベベルギヤの内周部を溶接して固定するのが好ましい。これにより、油圧ポンプ90内のオイルが伝動部80内に浸透することを防止することができる。
【0066】
テンションアーム88と継手92は、操縦部5に設けられた切換えスイッチによって操作される。スイッチをONにした場合は、テンションアーム88によりベルト87のテンションが弛緩して搬送螺旋65が停止し、継手92が右方向に移動して継手92を介して伝動部80の入力軸82と油圧ポンプ90の入力軸91が接続されて油圧ポンプ90が駆動する。一方、スイッチをOFFにした場合は、テンションアーム88によりベルト87のテンションが緊張して搬送螺旋65が駆動し、継手92が左方向に移動して伝動部80の入力軸82と油圧ポンプ90の入力軸91の接続が遮断されて油圧ポンプ90が停止する。これにより、搬送螺旋65と、油圧ポンプ90を同時に駆動してエンジンEに過大な負荷が加わるのを防止することができる。
【0067】
次に、圃場の残稈を所定の長さに切断するセカンドモア装置について説明する。
図16に示すように、刈取前処理装置3のフィーダハウス3Dの前部の下側にセカンドモア装置95を設けることができる。
【0068】
セカンドモア装置95は、フィーダハウス3Dに吊下げられる本体部96と、本体部96における下側前部に設けられた刈刃97と、刈刃97の左右方向の両側部の後側に刈刃97の圃場からの高さを計測するセンサ98から構成されている。
【0069】
刈刃97の左側部に、左右一対の2個のセンサ98が設けられ、刈刃97の右側部に、左右一対の2個のセンサ98が設けられている。これにより、センサ98が圃場の凹凸面に沿って移動して刈刃97の圃場からの高さを精度よく計測することができる。また、オーガ装置3Cにおけるセカンドモア装置95の刈刃97に対向する部位に、刈刃97に向けて空気を吹出す空気排出ダクトを設けるのが好ましい。これにより、刈刃97に付着した泥、藁屑等を効率良く除去することができる。
【0070】
刈取前処理装置3の搬送装置3Aを昇降させるアームの傾斜角度、アームの前後方向の移動距離、フィーダハウスの傾斜角度を測定して、搬送装置3Aと排出筒8と離間距離を計算して、離間距離が所定以下になった場合には、操縦部5の警報を鳴らすのが好ましい。これにより、搬送装置3Aと排出筒8の接触による搬送装置3Aと排出筒8の破損を防止することができる。
【解決手段】平面視において、排気浄化装置(12)の下部に形成された流入口(12A)を浄化装置フレーム(20)の第2左右フレーム(22)の前側に近接して設け、エンジン(E)の排気口(19)と排気浄化装置(12)の流入口(12A)を接続管(11)で接続し、接続管(11)の前後方向の中間部を、操縦部(5)の後部に設けられた操縦席フレーム(50)と浄化装置フレーム(20)の第1左右フレーム(21)の下方に配索した。