(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の開口部にそれぞれ設けられた複数の開閉体手段の開閉停の各動作を、前記複数の開閉体手段毎に設けられた子機制御手段及び操作子手段を用いて制御する開閉制御方法であって、前記複数の子機制御手段に接続された親機制御手段を用いて前記複数の開閉体手段の開閉停の各動作を制御し、前記親機制御手段に携帯通信端末を接続することによって、前記親機制御手段に接続された前記子機制御手段を介して前記複数の開閉体手段の開閉停の各動作を前記携帯通信端末側で制御できるようにした開閉制御方法において、
前記複数の子機制御手段が、前記操作子手段に対して同じ周波数帯の特定小電力の無線方式にて接続されるように構成された開閉制御手段を備え、前記周波数帯とは異なる別の周波数帯の特定小電力の無線方式によって前記親機制御手段に接続されるように構成された複数の送受信子機手段を前記子機制御手段のそれぞれに設け、前記親機制御手段の制御信号が前記送受信子機手段を介して前記開閉制御手段に出力されることによって、前記複数の開閉体手段の開閉停の各動作が制御されることを特徴とする開閉制御方法。
【背景技術】
【0002】
ビル、工場、倉庫などの建物を含む構造物躯体の開口部に設置されシャッターやドアなどの開閉体装置には、その開閉停の各動作を電動で行う電動シャッターや電動ドアが使用されることが多い。このように電動で開閉停の各動作を行うものは、その動作を遠隔操作によって制御するための無線方式の無線リモコン送信装置を備えるものがある。無線リモコン送信装置には、壁スイッチ型や携帯型などのようにその用途に応じたものが種々用意されている。携帯型の無線リモコン装置の場合、使用者はその開閉体装置の利用者毎に複数台購入して携帯する必要があり、使用者に経済的な負担を与えることとなる。
【0003】
最近では、特許文献1,2,3のような、建物用電動シャッター、被操作機器、携帯通信端末などを、インターネットを介して接続して構成されるホームネットワークシステムが提案されている。
特許文献1に記載のホームネットワークシステムは、建物に取付け又は設置される家電などの被操作機器を、建物内の内部ネットワークを介して接続するものであって、同じくこの内部ネットワークに接続される室内操作端末から被操作機器を操作するだけでなく、インターネットなどの外部ネットワークに接続される携帯通信端末などの遠隔操作端末からも被操作機器を遠隔操作することができるようにしたものである。
特許文献2に記載のホームネットワークシステムは、携帯通信端末などの遠隔操作端末から建物内の被操作機器をインターネット経由で遠隔操作すると共に建物の施錠状態などをセンサで監視し、その異常検出に応じて、携帯通信端末に防犯異常通知を送信できるようにしたものである。
特許文献3に記載のホームネットワークシステムは、シャッターの手動開放を検出する手動開放検出手段と、この手動開放検出に応じて、所定の被操作機器を動作させる機器連動部とを備え、シャッターが不審者によって手動開放された場合、それに応じて、照明器具、ラジオなどの被操作機器を自動的に動作させるようにしたものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ホームネットワークシステムを用いた従来の開閉制御システムは、携帯電話などの遠隔操作端末がインターネットを介して建物内の内部ネットワークに接続されることによって、被操作機器である開閉体装置の手動開放を遠隔地にて検知することができ、また被操作機器である開閉体装置をインターネット経由にて遠隔操作することができるように構成されている。
ところが、携帯電話などの遠隔操作端末を用いて、インターネットを経由して又は直接建物内の内部ネットワークに接続して、被操作機器である開閉体装置を制御する場合には、事前に内部ネットワークに接続し、これらの被操作機器と遠隔操作端末との間で制御可能な状態に予め設定する必要がある。また、被操作機器が新設された場合には、携帯電話などの遠隔操作端末にその新設の被操作機器の情報等を設定し、制御可能な状態に予め設定しなければ、制御することはできなかった。
【0006】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、携帯電話などの携帯通信端末を建物内の内部ネットワークに予め接続しなくても被操作機器である開閉体装置の状態を直接取得すると共にこれらを操作することのできる開閉制御システム及び開閉制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る開閉制御システムの第1の特徴は、複数の開口部にそれぞれ設けられた複数の開閉体手段と、前記複数の開閉体手段毎に設けられ、前記開閉体手段の開閉停の各動作を制御する複数の子機制御手段と、前記複数の子機制御手段毎に設けられ、操作子の操作に応じて前記開閉停の各動作に対応した制御信号を出力する複数の操作子手段と、前記複数の子機制御手段に接続され、前記開閉停の各動作に対応した制御信号を出力する親機制御手段と、前記親機制御手段に接続されることによって、前記親機制御手段に接続された前記子機制御手段を介して、前記複数の開閉体手段の開閉停の各動作を制御できるように構成された携帯通信端末手段とを備えたことにある。
開閉体手段は、窓シャッター装置、ガレージシャッター装置、シャッター装置、ブラインド装置、ロールスクリーン装置、垂れ幕装置、引戸装置、移動間仕切装置、オーニング装置、防水板装置などであり、これらの開閉体手段が建物の内外の複数個所に設けられている。このような場合、それぞれの開閉体手段には、その開閉停の各動作を指示するための操作子手段と、この操作子手段の操作に応じて開閉体手段の開閉停の各動作を制御する制御装置となる子機制御手段が設けられている。
この発明では、複数の開閉体手段にそれぞれ設けられた複数の子機制御手段に親機制御手段を接続し、親機制御手段から開閉停の各動作に対応した制御信号を子機制御手段に出力して、複数の開閉体手段を個別又は全体的(一斉)に制御できるように構成する。親機制御手段には、制御可能な子機制御手段の設置場所や機種等の開閉体手段に関する情報が予め設定してあるので、親機制御手段に携帯通信端末手段を接続すると、これらの開閉体手段に関する情報が親機制御手段から携帯通信端末手段に送信される。携帯通信端末手段にインストールされている開閉停制御用アプリケーションソフトが起動されると、親機制御手段から受信した開閉体手段に関する情報に基づいて開閉体手段の開閉停の各動作を制御可能な開閉停のボタン等が画面に表示されるようになる。操作者は、携帯通信端末手段の画面に表示された開閉停のボタン等を操作することによって、携帯通信端末手段を用いて親機制御手段に接続されている各子機制御手段すなわち開閉体手段の開閉停の各動作を制御することができるようになる。
携帯通信端末手段を用いて親機制御手段に接続する方式として、汎用の携帯通信端末手段に内蔵されている近距離無線通信インターフェイス(例えば、Wi−Fi、赤外線通信、ブルートゥースなど)を採用し、この通信インターフェイスを介して携帯通信端末を親機制御手段に接続し、携帯通信端末手段をリモコン装置スイッチとして利用できるようにした。携帯通信端末手段は、アプリケーションソフトの起動によって開閉体手段の開閉停制御用のリモコン操作スイッチとして機能する、例えば携帯電話、PHS(Personal Handy−phone System)、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯通信端末手段をアプリケーションソフトによってリモコン装置スイッチとして機能させる。
【0008】
本発明に係る開閉制御システムの第2の特徴は、前記第1の特徴に記載の開閉制御システムにおいて、前記複数の子機制御手段と前記親機制御手段との間が特定小電力の無線方式によって接続されることにある。
これは、親機制御手段と子機制御手段との間を特定小電力の無線方式にて接続し、この特定小電力無線方式の到達距離が約50[m]と比較的長いので、建物内に開閉体手段を増設した場合に、配線等を行う必要がなく、増設時にフレキシブルに対応でき、子機制御手段すなわち開閉体手段の増設等を容易に行うことができるようになる。
【0009】
本発明に係る開閉制御システムの第3の特徴は、前記第1又は第2の特徴に記載の開閉制御システムにおいて、前記親機制御手段と前記携帯通信端末手段との間がアクセスポイントを介して接続されることにある。
これは、有線LANと無線LANを相互接続する役割を持つアクセスポイントを親機制御手段に接続し、このアクセスポイントには、Wi−Fiを介して携帯通信端末手段が接続される。親機制御手段はアクセスポイントに接続されているので、インターネットなどのネットワーク手段を介して、携帯通信端末手段を外部から親機制御手段に接続することができるようになり、親機制御手段からの情報に基づいて携帯通信端末手段で各開閉体手段を遠隔操作することができるようになる。携帯通信端末手段は、アクセスポイントに対して接続要求を行い、アクセスポイントはこの接続要求を受けた際に携帯通信端末手段の固有情報が登録情報と一致している場合にネットワーク手段を介して接続することができるので、開閉体手段の開閉停の各動作を携帯通信端末手段によって遠隔で操作することができる。
【0010】
本発明に係る開閉制御システムの第4の特徴は、前記第1、第2又は第3の特徴に記載の開閉制御システムにおいて、前記複数の子機制御手段が、前記操作子手段に対して同じ周波数帯の特定小電力の無線方式にて接続されるように構成された開閉制御手段を備え、前記周波数帯とは異なる別の周波数帯の特定小電力の無線方式によって前記親機制御手段に接続されるように構成された複数の送受信子機手段を前記子機制御手段のそれぞれに設け、前記親機制御手段の制御信号が前記送受信子機手段を介して前記開閉制御手段に出力されることによって、前記複数の開閉体手段の開閉停の各動作が制御されることにある。
建物内に設けられた複数の開閉体手段において、複数の子機制御手段とそれに対応した複数の操作子手段との間は、それぞれ同じ周波数帯の特定小電力無線方式にて接続されている。従って、開閉体手段に対応する操作子手段を操作することによって、親機制御手段とは無関係に開閉体手段の開閉停の各動作を制御することができる。このように構成された開閉制御システムにおいて、親機制御手段を増設し、操作子手段と同じ周波数帯の特定小電力無線方式にて子機制御手段と親機制御手段とを接続しようとすると、複数の子機制御手段全てに親機制御手段を識別するための特別の機能を付与しなければならず、面倒である。そこで、この発明では、操作子手段に接続される開閉制御手段を備えた子機制御手段に、周波数帯の異なる別の周波数帯の特定小電力の無線方式によって親機制御手段に接続されるように構成された送受信子機手段を別途設け、開閉停の各動作に対応した制御信号をこの送受信子機手段経由にて開閉制御手段に出力し、複数の開閉体手段の開閉停の各動作を、親機制御手段又はこの親機制御手段に接続された携帯通信端末手段を用いて制御できるようにした。
【0011】
本発明に係る開閉制御システムの第5の特徴は、前記第1、第2、第3又は第4の特徴に記載の開閉制御システムにおいて、前記携帯通信端末手段が、前記親機制御手段に接続された場合に、制御可能な前記複数の開閉体手段に関する情報を前記親機制御手段から受信し、受信した情報に基づいて前記複数の開閉体手段の全て又はその中から任意に選択されたものを制御可能な画面を表示することにある。
親機制御手段には、制御可能な子機制御手段の設置場所や機種等の開閉体手段に関する情報が予め設定してあるので、親機制御手段に携帯通信端末手段を接続された場合、これらの開閉体手段に関する情報が親機制御手段から携帯通信端末手段に送信される。携帯通信端末手段にインストールされている開閉停制御アプリケーションソフトを起動するだけで、親機制御手段から受信した開閉体手段に関する情報に基づいて、制御可能な子機制御手段の設置場所や機種等の開閉体手段に関する情報が携帯通信端末手段の画面に表示されるので、操作者は、この表示画面に従って開閉体手段の開閉停の各動作を制御することができる。
【0012】
本発明に係る開閉制御システムの第6の特徴は、前記第5の特徴に記載の開閉制御システムにおいて、前記携帯通信端末手段が、前記親機制御手段から受信した情報に基づいて前記複数の開閉体手段の全てを又はその中から任意に選択されたものを制御することができるように構成された選択ボタンを表示し、前記選択ボタンが選択された場合はその選択された開閉体手段を制御するための開閉停の操作ボタンを表示することにある。
制御可能な子機制御手段の設置場所や機種等の開閉体手段に関する情報に基づいて、複数の開閉体手段の全てに対して一斉に開閉停の各動作を指示することができるような選択ボタンが表示されると共にこの中から任意に選択された1又は複数の開閉体手段に対して開閉停の各動作を指示することができるような選択ボタンが表示される。この選択ボタンを操作者が選択すると、その選択された開閉体手段に対する開閉停の各動作に対応した操作ボタンが携帯通信端末手段の画面に表示されるようになるので、操作者はその操作ボタンを操作して開閉体手段の開閉停の各動作を制御することができる。
【0013】
本発明に係る開閉制御方法の第1の特徴は、複数の開口部にそれぞれ設けられた複数の開閉体手段の開閉停の各動作を、前記複数の開閉体手段毎に設けられた子機制御手段及び操作子手段を用いて制御する開閉制御方法であって、前記複数の子機制御手段に接続された親機制御手段を用いて前記複数の開閉体手段の開閉停の各動作を制御し、前記親機制御手段に携帯通信端末を接続することによって、前記親機制御手段に接続された前記子機制御手段を介して前記複数の開閉体手段の開閉停の各動作を前記携帯通信端末側で制御できるようにしたことにある。これは、前記開閉制御システムの第1の特徴に対応した開閉制御方法の発明である。
【0014】
本発明に係る開閉制御方法の第2の特徴は、前記第1の特徴に記載の開閉制御方法において、前記複数の子機制御手段と前記親機制御手段との間が特定小電力の無線方式によって接続されることにある。これは、前記開閉制御システムの第2の特徴に対応した開閉制御方法の発明である。
【0015】
本発明に係る開閉制御方法の第3の特徴は、前記第1又は第2の特徴に記載の開閉制御方法において、前記親機制御手段と前記携帯通信端末手段との間がアクセスポイントを介して接続されることにある。これは、前記開閉制御システムの第3の特徴に対応した開閉制御方法の発明である。
【0016】
本発明に係る開閉制御方法の第4の特徴は、前記第1、第2又は第3の特徴に記載の開閉制御方法において、前記複数の子機制御手段が、前記操作子手段に対して同じ周波数帯の特定小電力の無線方式にて接続されるように構成された開閉制御手段を備え、前記周波数帯とは異なる別の周波数帯の特定小電力の無線方式によって前記親機制御手段に接続されるように構成された複数の送受信子機手段を前記子機制御手段のそれぞれに設け、前記親機制御手段の制御信号が前記送受信子機手段を介して前記開閉制御手段に出力されることによって、前記複数の開閉体手段の開閉停の各動作が制御されることにある。これは、前記開閉制御システムの第4の特徴に対応した開閉制御方法の発明である。
【0017】
本発明に係る開閉制御方法の第5の特徴は、前記第1、第2、第3、第4又は第5の特徴に記載の開閉制御方法において、前記携帯通信端末手段が、前記親機制御手段に接続された場合に、制御可能な前記複数の開閉体手段に関する情報を前記親機制御手段から受信し、受信した情報に基づいて前記複数の開閉体手段の全て又はその中から任意に選択されたものを制御可能な画面を表示することにある。これは、前記開閉制御システムの第5の特徴に対応した開閉制御方法の発明である。
【0018】
本発明に係る開閉制御方法の第6の特徴は、前記第5の特徴に記載の開閉制御方法において、前記携帯通信端末手段が、前記親機制御手段から受信した情報に基づいて前記複数の開閉体手段の全てを又はその中から任意に選択されたものを制御することができるように構成された選択ボタンを表示し、前記選択ボタンが選択された場合はその選択された開閉体手段を制御するための開閉停の操作ボタンを表示することにある。これは、前記開閉制御システムの第6の特徴に対応した開閉制御方法の発明である。
【発明の効果】
【0019】
本発明の開閉制御システム及び開閉制御方法によれば、携帯電話などの携帯通信端末を建物内の内部ネットワークに予め接続しなくても被操作機器である開閉体装置の状態を直接取得すると共にこれらを操作することができるという効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下添付図面に従って本発明に係る開閉制御システムの好ましい実施の形態について説明する。この実施の形態では開閉体手段として上下に開閉制御されるシャッター装置群を例に説明する。
図1は、本発明の開閉制御システムの概略構成を示す図である。
図1におけるシャッター装置群は、車庫などのガレージに設けられるガレージシャッター装置1と、建物のそれぞれの開口部である窓に設けられる窓シャッター装置2〜4とで構成される。ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4は、基本的にシャッターケース、シャッターカーテン、ガイドレール、モータ、シャッター駆動回路、開閉制御回路、送受信機、リモコン操作スイッチなどから構成される。なお、
図1では、モータ、シャッター駆動回路やこれ以外の構成部品となる巻取シャフトやチェーンなどについては図示を省略してある。
【0022】
シャッターケースはそれぞれの開口部の上方に設けられている。ガイドレールは、シャッターカーテンの両端部に接するようにガレージの開口部及び窓の両端側に設けられ、まぐさ部から床面及び窓枠下まで掛け渡された断面形状がコの字型の案内溝を有する金属製部材で構成されている。シャッターカーテンは、このガイドレールの各案内溝に沿って上昇下降し、開口部及び窓の開閉停の各動作を行う。図示していない巻取りシャフトは、シャッターケースの両端側に回動可能に設けられ、シャッターカーテンを巻き取ったり巻き戻したりする。図示していないチェーンは、モータの回転軸に設けられた主動スプロケットと巻取りシャフトの回転軸に設けられた従動スプロケットとを連結している。従って、モータの回転駆動力はチェーンを介して巻取りシャフト側に伝達され、モータが回転すると、チェーンを介して巻取りシャフトが回転し、シャッターカーテンの開閉停の各動作が制御されるようになっている。
【0023】
シャッター駆動回路は、図示していないが、それぞれのシャッターケース内に設けられている。シャッター駆動回路は、マイクロコンピュータ構成になっており、電源ラインを介して外部から電力が供給されている。シャッター駆動回路は、開閉制御回路11,21,31,41からの制御信号に基づいて、モータの回転を制御してシャッターカーテンの開閉停の各動作を制御している。
図1では、開閉制御回路11,21,31,41は、リモコン操作スイッチ12,22,32,42からの制御信号を受信するアンテナを内蔵している。リモコン操作スイッチ12,22,32,42は、開ボタン、停止ボタン、閉ボタンを備えたシャッター装置専用の無線方式の操作子である。
【0024】
ガレージシャッター装置1の開閉制御回路11とリモコン操作スイッチ12とは所定の周波数帯で接続され、所定のIDを介して1対1で接続されるようになっている。窓シャッター装置2〜4も同じくリモコン操作スイッチ22,32,42に対して特定の周波数帯で接続され、所定のIDを介して1対1で接続される。なお、図示していないが、ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4には、リモコン操作スイッチ12,22,32,42以外にも有線の操作子をそれぞれの開口部近傍に備えていてもよい。リモコン操作スイッチ12,22,32,42は、開閉停の各操作ボタンの操作状態に対応した制御信号を開閉制御回路11,21,31,41に送信する。各開閉制御回路11,21,31,41は、これらの操作状態に対応した制御信号に応じて、シャッターカーテンの開閉停の各動作を制御する。
【0025】
この実施の形態では、開閉制御回路11,21,31,41に接続された送受信子機13,23,33,43と、これらの送受信子機13,23,33,43との間で特定小電力無線によって接続される送受信親機50とを新たに設け、この送受信親機50にWi−Fi接続されるアクセスポイント60(Wireless LAN access point)を新たに設け、このアクセスポイント60に携帯通信端末70を接続可能としたものである。なお、
図1では、送受信子機13,23,33,43には、送受信親機50に接続されるアンテナが図示してある。開閉制御回路11,21,31,41とリモコン操作スイッチ12,22,32,42との間を接続する特定の周波数帯と、送受信子機13,23,33,43と送受信親機50との間を接続する特定の周波数帯は、同じであってもよいし、異なるものであってもよい。送受信親機50およびアクセスポイント60の設置(配置)位置について、この実施の形態においては、少なくともどちらかは(好ましくは両者とも)どのシャッターケース内にも収容されておらず、シャッターケース外に設置されている。さらに、送受信親機50およびアクセスポイント60の設置(配置)位置がいずれかのシャッターケース(すなわち、このシャッターケースを備えているシャッター装置)の近傍に設置されているために、例えば目視等やその他の理由により、その高低が判断できる場合には、設置や保守の容易性等を考慮すると、当該シャッターケースよりも下方の位置に設置することが好ましい。勿論、例えばシャッターケース内部等であっても、通信が可能な範囲でかつシャッターカーテンの開閉や巻き取り等の移動動作と干渉しない位置であればその設置位置は任意である。
【0026】
携帯通信端末70は、例えば、携帯電話、PHS、スマートフォン(多機能型携帯電話)、PDA等の携帯型の通信端末である。この実施の形態では、携帯通信端末70は、スマートフォンで構成され、通常の通話機能だけでなく、タッチパネル式の表示画面を備え、各種アプリケーションの起動に応じて、リモコン操作スイッチ12,22,32,42の各ボタンと同等の機能を備えたリモコン操作スイッチが表示画面上に表示され、これらの各ボタンを操作することによって、リモコン操作スイッチとして機能するようになっている。
【0027】
携帯通信端末70のタッチパネル式の表示画面には、通話を含む複数のアプリケーションを起動するための各種アイコンが表示されており、所望のアイコンをタッチ操作することによって所望のアプリケーションを起動することができるように構成されている。
図1では、開閉体制御用リモコンのアプリケーションが起動され、開ボタン、停止ボタン、閉ボタンの各操作ボタンが表示された状態が示されている。携帯通信端末70は、Wi−Fi、赤外線通信、ブルートゥースなどの近距離無線通信機能を備えているが、この実施の形態では、アクセスポイント60にWi−Fiで接続され、さらにアクセスポイント60を介して送受信親機50にWi−Fiにて接続されるように構成されている。
【0028】
図2は、携帯通信端末70の表示画面の一例を示す図である。
図2において、携帯通信端末70aは、開閉体制御用リモコンのアプリケーションが起動された初期状態を示す画面の一例である。携帯通信端末70aの初期状態画面には、「個別シャッター」、「全シャッター」、「建物内シャッター」、「ガレージシャッター」などの選択ボタンが表示される。「個別シャッター」の選択ボタンは、
図1に示すガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4の中から選択したものを個別に制御する場合に選択されるものである。「全シャッター」の選択ボタンは、
図1に示すガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4を同時に制御する場合に選択されるものである。「建物内シャッター」の選択ボタンは、
図1に示すものの中で建物内に設置される窓シャッター装置2〜4を同時に制御する場合に選択されるものである。「ガレージシャッター」の選択ボタンは、
図1に示すガレージシャッター装置1のみを制御する場合に選択されるものである。
【0029】
図2において、携帯通信端末70bは、初期状態画面の表示された携帯通信端末70aの「個別シャッター」の選択ボタンが操作された場合の画面の一例を示す。携帯通信端末70bには、
図1に示した開閉制御可能な装置名として、「ガレージシャッター」、「1階窓シャッター」、「2階窓シャッターA」及び「2階窓シャッターB」などの選択ボタンが表示される。「ガレージシャッター」の選択ボタンは、
図1に示すガレージシャッター装置1に対応する。「1階窓シャッター」の選択ボタンは、
図1に示す窓シャッター装置2に対応する。「2階窓シャッターA」の選択ボタンは、
図1に示す窓シャッター装置3に対応する。「2階窓シャッターB」の選択ボタンは、
図1に示す窓シャッター装置4に対応する。
【0030】
これらの対応関係は、送受信子機13,23,33,43と送受信親機50とを接続した段階で、送受信親機50に予め設定することによって、その設定された内容が携帯通信端末70に表示されるようにシステム構成されている。従って、「2階窓シャッターA」及び「2階窓シャッターB」だと、2階の窓シャッター装置3,4のどちらかが明確でない場合があるので、送受信親機50に設定する段階で、「2階○○部屋窓シャッター」及び「2階△△部屋窓シャッター」などのようにその名称を分かり易いように割り当てるようにしてもよい。このように、送受信親機50に割り当てられた名称は、アクセスポイント60を介して携帯通信端末70に送信されるので、携帯通信端末70を送受信親機50に別途登録する必要もなく、アクセスポイント60に携帯通信端末70を接続するだけで、携帯通信端末70を用いてガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4の開閉停の各動作を適宜制御することができる。
【0031】
図2において、携帯通信端末70cは、携帯通信端末70bに表示された開閉制御可能な装置名の「ガレージシャッター」の選択ボタンが操作された場合の画面の一例を示す。携帯通信端末70cの表示画面上部には、現在制御対象である装置名「ガレージシャッター」が表示され、その下側に開閉停の各操作ボタンが表示される。携帯通信端末70bに表示された開閉制御可能な装置名の「1階窓シャッター」、「2階窓シャッターA」、又は「2階窓シャッターB」の選択ボタンが操作された場合には、それぞれの装置名が携帯通信端末70cの表示画面上部に表示され、携帯通信端末70cを用いて窓シャッター装置2〜4のいずれかの開閉停の各動作を制御することができるようになる。
【0032】
携帯通信端末70aの表示画面で「全シャッター」の選択ボタンが操作された場合には、「全シャッター」の文字が携帯通信端末70cの表示画面上部に表示され、携帯通信端末70cを用いて全てのシャッターの開閉を一斉(同時)に制御することができるようになる。なお、全シャッターの場合は、開動作及び閉動作のみとして、停止動作のボタンは操作できないものとする。これは、開閉体装置の開閉動作に要する時間等がそれぞれ異なるので、停動作した場合、どの段階で停動作されるか操作者自身が判断することが困難なので、この実施の形態では、全シャッターについて停動作の操作はできないようにしてある。勿論、全シャッター又は一部のシャッターについて停止動作が可能となるように構成してもよいことは言うまでもない。なお、全開又は全閉の約3分の1だけ開状態とする又は閉状態とするなどを設定可能としてもよい。携帯通信端末70aの表示画面で「建物内シャッター」の選択ボタンが操作された場合には、
図1に示した開閉制御可能な装置名の建物内の「1階窓シャッター」、「2階窓シャッターA」及び「2階窓シャッターB」などの選択ボタンが表示される。それぞれの窓シャッターの開閉停の各動作を制御することができるようになる。携帯通信端末70aの表示画面で「ガレージシャッター」の選択ボタンが操作された場合には、携帯通信端末70cの表示画面が表示されるので、そのまま携帯通信端末70cを用いてガレージシャッター装置1の開閉停の各動作を制御することができるようになる。
【0033】
図1に示す開閉制御システムにおいては、開閉体装置専用のリモコン操作スイッチ12,22,32,42以外の携帯通信端末70を用いてガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4の開閉停の各動作を適宜制御することができる。また、送受信親機50と携帯通信端末70とは、アクセスポイント60を介して接続されているので、WEP(WPA,WPA2でもよい)の認証を受けた携帯通信端末70のみが送受信親機50に接続されるので、高いセキュリティを構築することができる。
【0034】
図3は、
図1の開閉制御システムにおいて、リモコン操作スイッチ12,22,32,43が実行するリモコン処理、開閉制御回路11,21,31,41及び送受信子機13,23,33,43が送受信親機50及びリモコン操作スイッチ12,22,32,43との間で実行する送受信処理の一例を示す図である。
図4は、
図1の開閉制御システムにおいて、送受信親機50が送受信子機13,23,33,43及び携帯通信端末70との間で実行する送受信処理の一例を示す図である。
図5は、
図1の開閉制御システムにおいて、携帯通信端末70が送受信親機50との間で実行する送受信処理の一例を示す図である。
図3において、通信回線1a,2a,3a,4aは、リモコン操作スイッチ12,22,32,42からそれぞれに対応する開閉制御回路11,21,31,41への送信を示す。
図3及び
図4において、通信回線3a,3bは、送受信子機13,23,33,43から送受信親機50への送信を示し、通信回線5b,5cは、送受信親機50からそれぞれの送受信子機13,23,33,43への送信を示す。
図4及び
図5において、通信回線5a,5dは、送受信親機50から携帯通信端末70への送信を示し、通信回線7a,7bは、携帯通信端末70から送受信親機50への送信を示す。
【0035】
図3において、リモコン操作スイッチ12,22,32,43は、それぞれ対応する通信回線1a,2a,3a,4aを介して開閉制御回路11,21,31,41に、開閉停の操作ボタンに対応した操作信号を送信する。通信回線1a,2a,3a,4aを介して操作信号を受信した開閉制御回路11,21,31,41は、受信した操作信号のIDを確認して一致する場合にのみその操作信号に対応した処理を実行する。なお、
図3では、リモコン操作スイッチ12,22,32,43からの操作信号が開閉制御回路11,21,31,41にのみ送信されるように示してある。これは、リモコン操作スイッチ12,22,32,43からの送信信号の周波数帯と送受信子機13,23,33,43の受信信号の周波数帯とが異なるからである。
【0036】
次に、開閉制御回路11,21,31,41及び送受信子機13,23,33,43が送受信親機50及びリモコン操作スイッチ12,22,32,43からの操作信号に基づいて実行する送受信処理について説明する。
ステップS31では、送受信子機13,23,33,43が、それぞれの制御対象である開閉体の状態(開閉停)の変化時に、その状態を状態信号として通信回線3aを介して送受信親機50に送信する。
ステップS32では、操作信号に含まれるIDが一致するか否かの判定を行い、一致する(yes)場合は、ステップS33に進み、一致しない(no)場合はリターンする。このステップS32における操作信号は、開閉制御回路11,21,31,41が通信回線1a,2a,3a,4aを介して受信したリモコン操作スイッチ12,22,32,43からの操作信号と、送受信子機13,23,33,43が通信回線5b,5cを介して受信した送受信親機50からの操作信号との両方を含む。
【0037】
ステップS33では、受信した操作信号に含まれるIDの一致した開閉制御回路11,21,31,41が、その操作信号に対応した開閉停又は開閉の各動作の処理を実行する。このIDには、個別IDと共通IDを含むものとし、個別IDは制御対象である開閉体にそれぞれ割り当てられるものであり、共通IDは、送受信親機50からの操作信号に含まれるものであり、全シャッター共通に割り当てられるものである。従って、共通IDを含む操作信号を送受信子機13,23,33,43が受信した場合は、全ての開閉制御回路11,21,31,41がその操作信号に対応した開閉の各動作の処理を実行する。なお、共通IDを設けずに、全てのシャッターを一斉(同時)に操作する場合は、それぞれの個別IDを含んだ操作信号を送受信機からシャッターの台数分送信するように設定してもよい。
【0038】
ステップS34では、開閉停又は開閉の各動作の処理が終了したか否かの判定を行い、終了した(yes)場合はステップS35に進み、終了していない(no)場合はステップS33にリターンし、操作信号に対応した処理を継続する。
ステップS35では、受信した操作信号が通信回線1a,2a,3a,4aを介したリモコン操作スイッチ12,22,32,43からのものであるのか否かを判定し、リモコン操作スイッチ12,22,32,43からの操作信号(yes)の場合は直ちにリターンし、送受信親機50からの操作信号(no)の場合は、ステップS36に進む。
ステップS36では、各開閉制御回路11,21,31,41は操作信号に対応した処理が終了したことを示す操作終了信号を送受信子機13,23,33,43及び通信回線3bを介して、送受信親機50に送信する。
【0039】
図4において、送受信親機50は、送受信子機13,23,33,43から送信される状態信号を通信回線3a経由で、操作終了信号を通信回線3b経由でそれぞれ受信する。また、送受信親機50は、携帯通信端末70から送信されるアクセス信号を通信回線7a経由で、全/個別のシャッターに関する操作指示信号を通信回線7b経由でそれぞれ受信する。
ステップS41では、送受信子機13,23,33,43から通信回線3aを介して受信した状態信号に基づいて、ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4の状態を記録する。
ステップS42では、携帯通信端末70から通信回線7aを介して受信したアクセス信号に応じて、ステップS41の処理にて記録済のガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4などの全シャッターの状態に関する状態信号を携帯通信端末70に通信回線5aを介して送信する。
【0040】
ステップS43では、携帯通信端末70から通信回線7aを介して受信した操作指示信号を受信したか否か、受信していない(no)場合は直ちにリターンし、受信した(yes)場合は、その受信した操作指示信号が全シャッターに関するものか個別のシャッターに関するものかを判定し、個別のシャッターに関する場合はステップS44に進み、全てのシャッターに関するものの場合はステップS45に進む。
ステップS44では、個別のシャッターに関する操作信号を送受信子機13,23,33,43に通信回線5bを介して送信する。通信回線5bを介して送信される個別のシャッターに関する操作信号には、前述の個別IDを含むので、この個別IDに対応した送受信子機13,23,33,43(ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4)がステップS33の操作信号に対応した処理を実行する。
ステップS45では、全てのシャッターに関する操作信号を送受信子機13,23,33,43に通信回線5cを介して送信する。通信回線5cを介して送信される全てのシャッターに関する操作信号には、前述の共通IDを含むように構成している場合には、これを受信した全ての送受信子機13,23,33,43(ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4)がステップS33の操作信号に対応した処理を実行する。
【0041】
ステップS46では、送受信子機13,23,33,43から通信回線3bを介して操作終了信号を受信したか否かを判定し、受信した(yes)場合はステップS47に進み、受信していない(no)場合は操作終了信号を受信するまでこの判定処理を繰り返す。
ステップS47では、送受信親機50は、操作信号に対応した処理が終了したことを示す操作終了信号を携帯通信端末70に通信回線5dを介して送信する。
【0042】
図5において、携帯通信端末70は、送受信親機50から送信される状態信号を通信回線5a経由で、操作終了信号を通信回線5c経由でそれぞれ受信する。また、携帯通信端末70は、開閉体用のリモコン操作スイッチとして機能するアプリケーションソフトの起動に応じて、通信回線7aを介して、アクセス信号を送受信親機50に送信する。
ステップS51では、送受信親機50から通信回線5aを介して受信した状態信号に基づいて、制御可能なガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4のそれぞれの開閉停の状態を携帯通信端末70の表示画面に表示する。
ステップS52では、ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4などの全てのシャッターに対する操作指示信号又は個別のシャッターに対する操作指示信号を通信回線7b経由で送受信親機50へ送信する。
ステップS53では、送受信親機50から通信回線5cを介して操作終了信号を受信したか否かを判定し、受信した(yes)場合はステップS54に進み、受信していない(no)場合は操作終了信号を受信するまでこの判定処理を繰り返す。
ステップS54では、操作指示したシャッターの開閉停の各状態を携帯通信端末70の表示画面に表示してリターンする。
【0043】
図1に示すように、送受信親機50と携帯通信端末70とがアクセスポイント60を介して接続されている場合は、携帯通信端末70を用いてガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4の開閉停の各動作を制御することができるが、携帯通信端末とアクセスポイント60との間の距離が離れており、Wi−Fi通信を行うことができない場合は、アクセスポイント60をフレッツISDN、CATV、ADSL、FTTHなどの公衆回線にてインターネットに接続し、このインターネットを経由してアクセスポイント60に携帯通信端末70が接続されるようにすることによって、遠隔操作にてガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4を制御することができる。
【0044】
上述の実施の形態では、アクセスポイント60が一箇所に設けられた場合について説明したが、建物内の複数個所にアクセスポイントを設置してもよい。この場合、ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4内にアクセスポイントを設けてもよいし、建物内のLAN端子にアクセスポイントを設けてもよい。
上述の実施の形態では、送受信親機50と送受信子機13,23,33,43との間は、特定小電力の無線方式にて接続したが、建物内のLAN回線を介して接続してもよい。また、上述の実施の形態では、送受信親機50とアクセスポイント60が別途設けられているが、送受信親機50がアクセスポイント60の機能を内蔵していてもよい。携帯通信端末70を用いて、それぞれのガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4を一斉又は個別にタイマーを設定して、タイマー操作を実行できるようにしてもよい。
【0045】
上述の実施の形態では、上下昇降方式で繰り出されるシャッターカーテンを例に説明したが、シャッター状の開閉部材が横引き方式で繰り出されたり、あるいは水平方式で繰り出されたりするものであっても同様に適用することができる。また、開閉体装置としては、例えば、シャッター装置、窓シャッター装置、ブラインド装置、ロールスクリーン装置、垂れ幕装置、引戸装置、移動間仕切装置、オーニング装置、防水板装置などにも適用可能である。
携帯通信端末用のアプリケーションソフトは、所定のURLから任意に入手可能とする。また、このアプリケーションソフトを適宜変更することによって、デザインや操作方法を容易に変更可能とする。
開閉体装置の開閉状態としてどの程度閉鎖しているかなどの情報をアニメーションなどの動画にて視認可能に携帯通信端末の表示画面上に表示するようにしてもよい。開閉体装置の周辺に監視カメラや人感センサなどを設置し、カメラの撮影画像や人感センサの感知情報等に基づいて開閉停の各動作の可否等を制御するようにしてもよい。