(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記コンバインでは、穀粒が穀粒タンク内に投入された際に、穀粒タンク内の空気が圧縮されることによって穀粒タンクの内圧が上昇しやすい。そして、このような穀粒タンクの内圧の上昇によって、感圧センサが反応し、穀粒タンク内における穀粒の貯留量が誤って検知されてしまうことがある。
【0005】
本発明の目的は、穀粒が穀粒タンク内に投入された際に、穀粒タンクの内圧が上昇しにくいコンバインを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の特徴は、
刈り取り穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、
側壁に穀粒投入口が設けられ、脱穀された穀粒が貯留される穀粒タンクと、
前記脱穀装置と前記穀粒投入口とを連結し、且つ、脱穀された穀粒を前記脱穀装置から前記穀粒投入口まで搬送して、前記穀粒投入口から投入する穀粒搬送装置と、を備え、
前記穀粒タンクの内部に感圧センサが設けられており、
前記穀粒タンクの側壁における前記感圧センサよりも高い位置に、前記穀粒タンクの内部と外部とを連通する圧抜き開口が設けられ
、
前記圧抜き開口が、前記穀粒投入口の下端よりも高い位置に設けられ、
前記穀粒タンクの内部に、前記圧抜き開口を覆いつつ、下方向きに開口し、前記圧抜き開口と前記穀粒タンクの内部とを連通させる内部ダクトカバーを備え、
前記内部ダクトカバーが、前記圧抜き開口よりも上側の箇所から下方に延びて、前記穀粒投入口の下端よりも低い位置まで延びていることにある。
【0007】
本発明であれば、穀粒タンクの内部と外部とを連通する圧抜き開口が設けられているため、穀粒タンク内の空気は、圧抜き開口から外部へ抜け出ることができる。そのため、穀粒が穀粒タンク内に投入された際に、穀粒タンク内の空気が圧縮されにくい。従って、穀粒タンクの内圧が上昇しにくい。しかも、圧抜き開口は、穀粒タンクの側壁における感圧センサよりも高い位置に設けられている。従って、少なくとも、穀粒タンク内における穀粒の堆積高さが感圧センサの高さに達するまでの間は、圧抜き開口が穀粒によって埋もれず、確実に圧抜きできる。
【0008】
【0009】
また、この構成によれば、少なくとも、穀粒タンク内における穀粒の堆積高さが穀粒投入口の高さに達するまでの間は、圧抜き開口が穀粒によって埋もれず、より確実に圧抜きできる。
また、この構成によれば、内部ダクトカバーによって、圧抜き開口が覆われると共に、圧抜き開口と穀粒タンクの内部とが連通される。そのため、穀粒タンク内の空気が外部へ抜け出ることが可能な構成でありながらも、穀粒が圧抜き開口を通り抜けて穀粒タンクの外部へ飛び出てしまう事態が起こりにくくなる。しかも、内部ダクトカバーは下方向きに開口しているため、上方向き又は横向きに開口している場合に比べて、内部ダクトカバー内に穀粒が入り込みにくい。さらに、例え内部ダクトカバー内に穀粒が入っても、その穀粒は穀粒タンク内へ落下するため、内部ダクトカバー内に穀粒が滞留しない。
【0010】
さらに、本発明において、
前記圧抜き開口は、前記穀粒タンクの側壁のうち、前記穀粒投入口が設けられた側壁に設けられていると好適である。
【0011】
穀粒投入口から穀粒タンク内へ投入された穀粒は、穀粒投入口が設けられた側壁から離れた位置に堆積していきやすい。従って、穀粒タンク内における穀粒の堆積高さは、穀粒投入口が設けられた側壁の近傍では、比較的低くなりやすい。そのため、この構成によれば、圧抜き開口が穀粒によって埋もれにくく、圧抜きの確実性が向上する。
【0012】
【0013】
【0014】
さらに、本発明において、
前記穀粒タンクの外部に、前記圧抜き開口を覆いつつ、下方向きに開口し、前記圧抜き開口と前記穀粒タンクの外部とを連通させる外部ダクトカバーを備えていると好適である。
【0015】
この構成によれば、外部ダクトカバーによって、圧抜き開口が覆われると共に、圧抜き開口と穀粒タンクの外部とが連通される。そのため、穀粒タンク内の空気が外部へ抜け出ることが可能な構成でありながらも、雨や雪等が圧抜き開口を通り抜けて穀粒タンクの内部へ入り込んでしまう事態が起こりにくくなる。しかも、外部ダクトカバーは下方向きに開口しているため、上方向き又は横向きに開口している場合に比べて、外部ダクトカバー内に雨や雪等が入り込みにくい。
【0016】
さらに、本発明において、
前記穀粒タンクの側壁に、複数の前記圧抜き開口が設けられており、
前記複数の圧抜き開口は、平面視で、前記穀粒タンクにおける前記穀粒投入口が設けられた位置を基準として、一方側の領域と他方側の領域とに分散配置されていると好適である。
【0017】
複数の圧抜き開口が設けられている場合、全ての圧抜き開口が穀粒によって埋もれると、穀粒タンク内の空気が外部へ抜け出にくくなる。しかしながら、この構成によれば、一方側の領域に配置された圧抜き開口が穀粒によって埋もれた場合であっても、他方側の領域に配置された圧抜き開口が埋もれなければ、全ての圧抜き開口が埋もれてしまうことはない。従って、全ての圧抜き開口を一方側の領域に集中配置する場合に比べて、全ての圧抜き開口が埋もれてしまうことが防止され、穀粒タンク内の空気が外部へ抜け出にくくなる事態を回避しやすい。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、
図1、
図5、
図7に示す矢印Fの方向を「前」、矢印Bの方向を「後」、矢印Lの方向を「左」、矢印Rの方向を「右」とする。
【0020】
〔自脱型コンバインの全体構成〕
図1に示すように、6条刈りの自脱型コンバインの機体前部には、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取部1が設けられている。刈取部1の後方には、運転部3が設けられている。運転部3は運転座席4を備えている。運転部3の後方には、穀粒タンク6が設けられている。穀粒タンク6の左方には、脱穀装置5が設けられている。また、運転部3の下方側には、駆動用のエンジン7が備えられている。この自脱型コンバインは、エンジン7の動力が各部に伝達されるよう構成されている。
【0021】
図1に示すように、穀粒タンク6は、前方、後方、左方、右方の4つの側壁を有している。そして、
図2に示すように、穀粒タンク6における左方の側壁6Aには、穀粒投入口6aが設けられている。
図3に示すように、脱穀装置5と穀粒投入口6aとは、穀粒搬送装置10によって連結されている。また、脱穀装置5及び穀粒タンク6は、機体フレーム8に支持されている。
【0022】
刈取部1で刈り取られた穀稈は、脱穀装置5に搬送される。脱穀装置5において、刈り取り穀稈は脱穀処理される。脱穀された穀粒は、スクリュー式の穀粒搬送装置10によって、脱穀装置5から穀粒投入口6aまで搬送され、穀粒搬送装置10の搬送終端に設けられた回転羽根10aにより、穀粒投入口6aから穀粒タンク6内へ投入される。このようにして、脱穀された穀粒は穀粒タンク6に貯留される。
【0023】
〔感圧センサ及び圧抜き開口に関する構成〕
図2に示すように、穀粒タンク6の内部には、3つの感圧センサ11a、11b、11cが設けられている。感圧センサ11a、11bは、穀粒タンク6における左方の側壁6Aの内側に設けられている。また、感圧センサ11cは、穀粒タンク6における後方の側壁の内側に設けられている。これらの感圧センサ11a、11b、11cのうち、感圧センサ11aが最も高い位置に設けられており、感圧センサ11cが最も低い位置に設けられている。感圧センサ11bは、高さ方向で、感圧センサ11aと感圧センサ11cとの間における中央の位置に設けられている。
【0024】
図1に示す通り、運転部3における運転座席4から視認可能な位置に、表示部12が設けられている。表示部12は、穀粒タンク6内の穀粒貯留量を含め、この自脱型コンバインにおける各種の状況を表示できるように構成されている。
【0025】
感圧センサ11a、11b、11cは、穀粒タンク6内に堆積した穀粒の圧力を受けると、この自脱型コンバインに備わる制御装置(図示せず)にオン信号を送信する。制御装置は、受信したオン信号に基づいて、表示部12における表示内容を制御する。このようにして、表示部12における表示内容は、穀粒タンク6内の穀粒貯留量に対応した表示内容となる。例えば、
図2では、穀粒タンク6内の穀粒は、二点鎖線で示す通り、感圧センサ11aと感圧センサ11bとの間の高さまで堆積している。この状態では、感圧センサ11b及び感圧センサ11cは穀粒の圧力を受けているため、制御装置にオン信号を送信する。一方、感圧センサ11aは穀粒の圧力を受けていないため、制御装置にオン信号を送信しない。そして、制御装置は、感圧センサ11b及び感圧センサ11cから受信したオン信号に基づいて、感圧センサ11aと感圧センサ11bとの間の高さまで穀粒が堆積していることが示されるように、表示部12における表示内容を制御する。
【0026】
図2に示す通り、穀粒タンク6の側壁における感圧センサ11a、11b、11cよりも高い位置には、穀粒タンク6の内部と外部とを連通する矩形状の開口である圧抜き開口6bが設けられている。圧抜き開口6bは、穀粒投入口6aの下端よりも高い位置に設けられている。また、圧抜き開口6bは、穀粒タンク6における前方、後方、左方、右方の4つの側壁のうち、穀粒投入口6aが設けられた側壁である左方の側壁6Aに設けられている。
【0027】
図2及び
図3に示す通り、穀粒タンク6の内部には、内部ダクトカバー13が備えられている。内部ダクトカバー13は、圧抜き開口6bを覆いつつ、下方向きに開口し、圧抜き開口6bと穀粒タンク6の内部とを連通させている。
【0028】
図3に示す通り、穀粒タンク6の外部には、外部ダクトカバー14が備えられている。
外部ダクトカバー14は、圧抜き開口6bを覆いつつ、下方向きに開口し、圧抜き開口6bと穀粒タンク6の外部とを連通させている。
【0029】
図2及び
図4に示す通り、内部ダクトカバー13は、3つのフランジ部13aを有している。これらのフランジ部13aは、それぞれ、機体上方、機体前方、機体後方に延びている。外部ダクトカバー14も同様に、3つのフランジ部14aを有している。フランジ部13aとフランジ部14aとの間には、穀粒タンク6における左方の側壁6Aが挟まれている。そして、フランジ部13aと、側壁6Aと、フランジ部14aと、がボルト15により共締めされている。このような構造によって、内部ダクトカバー13及び外部ダクトカバー14は、穀粒タンク6における左方の側壁6Aに取り付けられている。
【0030】
以上の構成によれば、脱穀装置5における単位時間当たりの脱穀処理量が急増し、一度に大量の穀粒が穀粒タンク6内に投入された場合でも、穀粒タンク6内の空間は圧抜き開口6bによって圧抜きされる。従って、穀粒タンク6における内圧の上昇によって感圧センサ11aが反応し、穀粒タンク6内における穀粒の貯留量が誤って検知されてしまうことを防止できる。
【0031】
また、穀粒タンク6内に比較的多くの穀粒が貯留されており、穀粒タンク6の残容量が少ない状態、即ち、空間が狭い状態では、空間が広い状態に比べて、穀粒の投入によって穀粒タンク6の内圧が上昇しやすい。従って、穀粒タンク6内の空間が狭い状態でも確実に圧抜きするために、圧抜き開口6bを比較的高い位置に設けることが好ましい。以上で説明した構成では、3つの感圧センサ11a、11b、11cのうち、最も高い位置に設けられている感圧センサ11aよりも高い位置に、圧抜き開口6bが設けられている。これにより、穀粒タンク6内における穀粒の堆積高さが感圧センサ11aの高さに達する直前であって、空間が比較的狭い状態でも、確実に圧抜きできる。
【0032】
〔第1別実施形態〕
上記実施形態における穀粒タンク6は、穀粒タンク6の内部空間の全体が穀粒で満たされるまで穀粒を貯留できるように構成されている。しかしながら、本発明はこれに限定されない。
図6及び
図7は、本実施形態における穀粒タンク62の内部構造を示す図である。上記実施形態と同様に、本実施形態では、穀粒タンク62における左方の側壁62Aに、穀粒投入口62a及び圧抜き開口62bが設けられている。そして、上記実施形態とは異なり、穀粒タンク62の内部には、仕切り16が設けられている。穀粒タンク62の内部空間は、仕切り16によって、右上の空間Tと、それ以外の空間Sと、に区画されている。尚、本実施形態におけるその他の部分の構成は、上記実施形態と同様である。
【0033】
上記実施形態では、穀粒タンク6が機体右側に設けられている。そのため、穀粒タンク6内に穀粒が貯留されていくに従って、機体の重心は、より機体右側に寄った位置へ移動していくこととなる。機体の重心が機体の中央に位置している状態に比べて、機体の重心が機体右側に寄った状態では、走行中に左方へ旋回する場合、大きな遠心力が生じる。そのため、旋回には大きな横力が必要となり、それに伴って、旋回抵抗が大きくなる。従って、上記実施形態におけるエンジン7の排気量は、この旋回抵抗を考慮して、比較的大きく設定する必要がある。
【0034】
本実施形態では、上記実施形態と同様、穀粒タンク62が機体右側に設けられている。
しかしながら、穀粒タンク62内には仕切り16が備えられているため、穀粒を貯留する際、穀粒で満たされるのは空間Sのみであって、空間Tは空の状態が維持される。そのため、仕切り16を備えない上記実施形態に比べて、機体の重心が機体右側に寄りにくい。
しかも、穀粒が最大量まで貯留された状態における穀粒を含めた機体全体の重量は、上記実施形態に比べて小さくなる。従って、本実施形態では、上記実施形態に比べて、左方への旋回時に生じる遠心力が小さくなるため、旋回に必要な横力も小さくなり、それに伴って、旋回抵抗も小さくなる。これにより、エンジン7の排気量を、上記実施形態よりも小さく設定することが可能となる。
【0035】
図7に示す通り、仕切り16は、2枚の鋼板161、162により構成されている。2枚の鋼板161、162は、一部を重ねて、ボルト163により互いに締結されている。
図6に示す通り、鋼板161の上端部には、機体右方に延びるフランジ部161aが形成されている。そして、鋼板162の上端部にも同様に、フランジ部162aが形成されている。フランジ部161aは、ボルト164により穀粒タンク62の上壁に締結されている。同様に、フランジ部162aは、ボルト165により穀粒タンク62の上壁に締結されている。また、
図6及び
図7に示す通り、鋼板161における機体前方の端部には、機体右方に延びるフランジ部161bが形成されている。そして、鋼板162における機体後方の端部にも同様に、フランジ部162bが形成されている。フランジ部161bは、ボルト166により、穀粒タンク62における前方の側壁に締結されている。同様に、フランジ部162bは、ボルト167により、穀粒タンク62における後方の側壁に締結されている。
【0036】
図6に示す通り、穀粒タンク62は、タンク本体部62cと、蓋部62dと、ボルト62eと、により構成されている。蓋部62dは穀粒タンク62における壁面の一部を成している。また、穀粒タンク62における残りの壁面の全体が、タンク本体部62cにより構成されている。タンク本体部62cは、複数の鋼板の溶接により形成されている。タンク本体部62cの下部には、下部開口62fが形成されている。そして、下部開口62fを塞ぐ状態で、蓋部62dがボルト62eによってタンク本体部62cに締結されている。
【0037】
この構成により、穀粒タンク62の形成に従事する作業者は、タンク本体部62cの内側から溶接を施した後、下部開口62fから外に出ることができる。そして、下部開口62fを蓋部62dで塞ぐことにより、穀粒タンク62における壁面の全体が完成する。しかも、蓋部62dはボルト62eによって取り付けられている。従って、ユーザーは、ボルト62eを取り外せば、蓋部62dを取り外すことができる。そうすれば、ユーザーは、下部開口62fからタンク本体部62cの内部に入ることができるため、仕切り16にアクセスすることができる。そのため、ユーザーによる仕切り16の着脱が可能となっている。ユーザーは、自身が実施する予定の農作業に必要となる穀粒タンク62の貯留容量や、圃場の状態による旋回抵抗への影響等を勘案し、仕切り16の使用又は不使用を選択できる。
【0038】
図7に示す通り、本実施形態における仕切り16は、2枚の鋼板161、162をボルト163で締結することにより構成されている。そのため、2枚の鋼板161、162が熱等で変形した場合、鋼板161と鋼板162との間に隙間が生じる可能性がある。このような場合、この隙間を通して、空間Tに少量の穀粒が入り込む事態が想定される。
【0039】
ここで、
図6に示す通り、仕切り16の下端部と、穀粒タンク62における右方の側壁との間には、間隙Cが形成されている。そのため、空間Tに少量の穀粒が入り込んだ場合、その穀粒は間隙Cを通して空間Sへ落下する。従って、空間Tに少量の穀粒が入り込み得る状態であっても、穀粒タンク62に穀粒を貯留する際、空間Tに穀粒が貯留されることはなく、空間Sのみが穀粒で満たされていくこととなる。
【0040】
〔その他の別実施形態〕
(1)上記実施形態では、穀粒投入口6a及び圧抜き開口6bは、穀粒タンク6における左方の側壁6Aに設けられている。しかしながら、本発明はこれに限定されない。例えば、穀粒投入口6a及び圧抜き開口6bは、前方又は後方の何れかの側壁に設けられていてもよいし、右方の側壁に設けられていてもよい。また、穀粒投入口6a及び圧抜き開口6bは、穀粒タンク6において、それぞれ異なる側壁に設けられていてもよい。
【0041】
(2)上記実施形態では、圧抜き開口6bは矩形状の開口である。しかしながら、本発明はこれに限定されない。例えば、圧抜き開口6bは、円形状または三角形状の開口であってもよいし、スリットであってもよい。
【0042】
(3)上記実施形態では、穀粒搬送装置10はスクリュー式である。しかしながら、本発明はこれに限定されない。例えば、穀粒搬送装置10はバケット式またはスラット式であってもよい。
【0043】
(4)上記実施形態では、穀粒タンク6の内部には、3つの感圧センサ11a、11b、11cが設けられている。しかしながら、本発明はこれに限定されない。感圧センサの数は2つ以下であってもよいし、4つ以上であってもよい。また、感圧センサの取り付け面は、穀粒タンク6における左方や後方の側壁以外の面でもよい。
【0044】
(5)上記実施形態では、3つの感圧センサ11a、11b、11cのうち、最も高い位置に設けられている感圧センサ11aよりも高い位置に、圧抜き開口6bが設けられている。しかしながら、本発明はこれに限定されない。圧抜き開口6bは、3つの感圧センサ11a、11b、11cのうち、何れか1つの感圧センサより高い位置に設けられていればよく、感圧センサ11aより低い位置に設けられていてもよい。
【0045】
(6)上記実施形態では、圧抜き開口6bは、穀粒タンク6の側壁に1つのみ設けられている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、圧抜き開口6bが複数設けられていてもよい。以下、
図5を用いて、穀粒タンク61の側壁に複数の圧抜き開口61bを設ける場合について説明する。穀粒タンク61における左方の側壁61Aには、穀粒投入口61aが設けられている。そして、穀粒タンク61の側壁は、平面視において、穀粒投入口61aが設けられた位置を基準として、一方側の領域Pと他方側の領域Qとに仮想的に分割されている。そして、複数の圧抜き開口61bは、領域Pと領域Qとに分散配置されている。
図5では、複数の圧抜き開口61bが設けられる位置の候補が、仮想線により示されている。複数の圧抜き開口61bを領域Pと領域Qとに分散配置するに際しては、これらの候補から、領域Pに属する位置及び領域Qに属する位置をそれぞれ1ヶ所以上選択して、配置すればよい。