(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記着信端末の状態を判断した結果、前記受信音源が通話中案内音源、電源オフ案内音源、通話拒否案内音源、欠番案内音源、および海外ローミング案内音源のうちいずれか一つであると判断された場合、前記スピーカおよび前記ディスプレイのうち少なくとも一つに前記着信端末が判断された案内音源に該当する状態であることを知らせる段階をさらに行うように実現される請求項15に記載のプログラム。
前記着信端末が通話中状態、電源オフ状態、通話拒否状態、欠番状態、および海外ローミング状態のうちいずれか一つの状態である場合、該当状態に設定された方式に応じて前記着信端末に再発信したり文字メールを送信する段階と、
前記着信端末が無応答状態である場合、前記無応答状態に設定された方式に応じて前記着信端末に再発信したり文字メールを送信する段階と、をさらに行うように実現され、
前記文字メールの内容は状態に応じて異なるように設定される請求項16に記載のプログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、通信事業者が提供する特定音源(例えば、ビープ/トーン)に基づいて着信端末の状態を分析する方法および装置、およびこれを実現したプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の着信端末の状態分析方法は、装置が通信事業者が提供する音源に基づいて着信端末の状態を分析する方法であって、着信端末の状態に応じて通信事業者が提供する状態案内音源の特徴情報を保存する段階と、第1端末への呼接続要請後、前記第1端末の状態に応じて通信事業者が提供する第1音源を受信する段階と、前記第1音源のビープ/トーンを基準に、前記第1音源から前記状態案内音源のうち少なくとも一つの候補音源の特徴情報に該当する少なくとも一つの分析区間を抽出する段階と、分析区間別に前記第1音源と前記分析区間に関係する候補音源の一致程度に基づいて前記第1端末の状態を判断する段階と、を含む。
【0007】
前記特徴情報は、各状態案内音源のビープ/トーンを基準に、該当状態案内音源の核心音源が存在する位置情報、前記核心音源の長さ情報、および前記核心音源の音声パターンを含み得る。
【0008】
前記少なくとも一つの分析区間を抽出する段階は、前記第1音源のビープ/トーンを基準に、前記第1音源から前記候補音源それぞれの核心音源に該当する位置を分析区間として抽出することができる。
【0009】
前記第1端末の状態を判断する段階は、前記第1音源から抽出された各分析区間の音源と該当分析区間に関係する候補音源の音声パターンを比較する段階と、比較結果に基づいて、前記第1音源と前記少なくとも一つの候補音源それぞれの一致度を計算する段階と、前記少なくとも一つの候補音源それぞれの一致度に基づいて前記第1端末の状態を判断する段階と、を含み得る。
【0010】
前記少なくとも一つの分析区間を抽出する段階は、前記状態案内音源の特徴情報に基づいて、前記第1音源から前記状態案内音源それぞれの特徴情報に該当する位置を候補分析区間として抽出する段階と、第1状態案内音源に関係する第1候補分析区間が黙音区間である場合、前記第1状態案内音源を前記候補音源から除外する段階と、第2状態案内音源に関係する第2候補分析区間が前記第
1音源の開始点より前の場合、前記第2状態案内音源を前記候補音源から除外する段階と、を含み得る。
【0011】
前記状態案内音源は、通話中、電源オフ、通話拒否、海外ローミング、欠番のうち少なくとも一つの状態を案内する音源であり得る。
【0012】
本発明の着信端末の状態分析方法は、装置が通信事業者が提供する受信音源に基づいて着信端末の状態を分析する方法であって、少なくとも一つの第1状態案内音源の開始点を基準に抽出された前記第1状態案内音源それぞれの特徴情報を保存する段階と、少なくとも一つの第2状態案内音源のビープ/トーンを基準に抽出された前記第2状態案内音源それぞれの特徴情報を保存する段階と、着信端末の状態に応じて通信事業者が提供する受信音源の入力を受ける段階と、前記受信音源の開始点を基準に前記受信音源と前記第1状態案内音源それぞれの特徴情報とを比較して前記受信音源が前記第1状態案内音源のうちいずれか一つに該当するのかを判断する段階と、前記受信音源が前記第1状態案内音源のうちいずれか一つに該当しない場合、前記受信音源のビープ/トーンを基準に前記受信音源と前記第2状態案内音源それぞれの特徴情報とを比較して前記受信音源が前記第2状態案内音源のうちいずれか一つに該当するのかを判断する段階と、を含む。
【0013】
前記第2状態案内音源はビープ/トーンを含む音源であり、前記第1状態案内音源は少なくとも一つの通信事業者が提供する着信端末の状態案内音源のうちビープ/トーンを含まない音源であり得る。
【0014】
前記第1状態案内音源の特徴情報は、前記第1状態案内音源の開始点を基準に、前記第1状態案内音源の核心音源が存在する位置情報、前記核心音源の長さ情報、および前記核心音源の音声パターンを含み得る。
【0015】
前記受信音源が前記第1状態案内音源のうちいずれか一つに該当するのかを判断する段階は、前記受信音源の開始点を基準に、前記受信音源から前記第1状態案内音源それぞれの特徴情報に該当する分析区間を抽出する段階と、分析区間別に前記受信音源と該当分析区間に関係する第1状態案内音源の一致程度に基づいて前記着信端末の状態を判断する段階と、を含み得る。
【0016】
前記第2状態案内音源の特徴情報は、前記第2状態案内音源のビープ/トーンを基準に、前記第2状態案内音源の核心音源が存在する位置情報、前記核心音源の長さ情報、および前記核心音源の音声パターンを含み得る。
【0017】
前記受信音源が前記第2状態案内音源のうちいずれか一つに該当するのかを判断する段階は、前記受信音源のビープ/トーンを基準に、前記受信音源から前記第2状態案内音源それぞれの特徴情報に該当する分析区間を抽出する段階と、分析区間別に前記受信音源と該当分析区間に関係する第2状態案内音源の一致程度に基づいて前記着信端末の状態を判断する段階と、を含み得る。
【0018】
前記第1状態案内音源のうちいずれか一つに該当するのかを判断する段階は、前記受信音源と前記第1状態案内音源それぞれの特徴情報の一致点数を計算する段階と、前記第1状態案内音源のうち任意状態案内音源の前記一致点数が基準値以上である場合、前記受信音源が前記任意状態案内音源であると判断する段階と、を含み得る。
【0019】
前記第2状態案内音源のうちいずれか一つに該当するのかを判断する段階は、前記受信音源と前記第2状態案内音源それぞれの特徴情報の一致点数を計算する段階と、前記第2状態案内音源のうち任意状態案内音源の前記一致点数が基準値以上である場合、前記受信音源が前記任意状態案内音源であると判断する段階と、を含み得る。
【0020】
本発明のプログラムは、ユーザ端末に搭載され、前記ユーザ端末のプロセッサ、メモリ装置、スピーカおよびディスプレイを含むハードウェアと結合して実行されるプログラムであって、着信端末への呼接続を要請する段階と、前記着信端末の状態に応じて通信事業者が提供する受信音源からビープ/トーンを抽出する段階と、前記受信音源のビープ/トーンを基準に、前記受信音源から複数の状態案内音源のうち少なくとも一つの候補音源の特徴情報に該当する少なくとも一つの分析区間を抽出する段階と、分析区間別に前記受信音源と該当分析区間に関係する候補音源の一致程度に基づいて前記着信端末の状態を判断する段階と、を行うように実現され、前記特徴情報は、各状態案内音源のビープ/トーンを基準に、該当状態案内音源の核心音源が存在する位置情報、前記核心音源の長さ情報、および前記核心音源の音声パターンを含み得る。
【0021】
前記着信端末の状態を判断した結果、前記受信音源が通話中案内音源、電源オフ案内音源、通話拒否案内音源、欠番案内音源、および海外ローミング案内音源のうちいずれか一つであると判断された場合、前記スピーカおよび前記ディスプレイのうち少なくとも一つに前記着信端末が判断された案内音源に該当する状態であることを知らせる段階をさらに行うように実現され得る。
【0022】
前記着信端末が通話中状態、電源オフ状態、通話拒否状態、欠番状態、および海外ローミング状態のうちいずれか一つの状態である場合、該当状態に設定された方式に応じて前記着信端末に再発信したり文字メールを送信する段階と、前記着信端末が無応答状態である場合、前記無応答状態に設定された方式に応じて前記着信端末に再発信したり文字メールを送信する段階と、をさらに行うように実現され、前記文字メールの内容は状態に応じて異なるように設定され得る。
【0023】
前記着信端末への呼接続を要請する段階は、前記ユーザ端末で任意のアプリケーションが実行中である状態で、前記呼接続を試みる場合、前記呼接続を試みる間の前記任意のアプリケーションを前記スピーカおよび前記ディスプレイのうち少なくとも一つに出力し、前記呼が接続される場合、前記任意のアプリケーションを終了し、前記スピーカおよび前記ディスプレイのうち少なくとも一つに前記着信端末から受信したデータを出力するように実現され得る。
【0024】
前記受信音源からビープ/トーンを抽出する段階は、前記受信音源からビープ/トーンが検出される前まで前記受信音源の開始点を基準に、前記受信音源で追加状態案内音源それぞれの特徴情報を比較して前記受信音源が前記追加状態案内音源のうちいずれか一つに該当するのかを判断する段階と、前記受信音源からビープ/トーンが検出されると、前記受信音源が前記追加状態案内音源のうちいずれか一つに該当するのかを判断する段階を中断し、前記受信音源から複数の状態案内音源のうち少なくとも一つの候補音源の特徴情報に該当する少なくとも一つの分析区間を抽出する段階に移る段階と、前記受信音源からビープ/トーンが検出される前に、前記受信音源が前記追加状態案内音源のうちいずれか一つに該当すると判断された場合、ビープ/トーンが検出を中断し、前記着信端末の状態を出力する段階と、を行うように実現され、前記受信音源が前記複数の状態案内音源と前記追加状態案内音源のうちいずれか一つに該当しない場合、前記着信端末が無応答状態であると判断する段階と、をさらに行うように実現され得る。
【0025】
本発明のプログラムは、ユーザ端末に搭載され、前記ユーザ端末のプロセッサ、メモリ装置、スピーカおよびディスプレイを含むハードウェアと結合して実行されるプログラムであって、着信端末への呼接続を要請する段階と、前記着信端末の状態に応じて通信事業者が提供する受信音源を分析して前記着信端末の状態を判断する段階と、前記着信端末の状態を判断した結果、呼が接続されない場合、前記スピーカおよび前記ディスプレイのうち少なくとも一つに前記着信端末の状態を知らせる情報を出力する段階と、を行うように実現される。
【0026】
前記着信端末の状態それぞれに設定された方式に応じて前記着信端末に再発信したり文字メールを送信する段階をさらに行うように実現され、前記着信端末の状態は、通話中状態、電源オフ状態、通話拒否状態、欠番状態、および海外ローミング状態のうちいずれか一つの状態であり得る。
【0027】
前記着信端末の状態を判断する段階は、前記受信音源の開始点を基準に、前記受信音源から第1状態案内音源のうち少なくとも一つの第1候補音源の特徴情報に該当する少なくとも一つの分析区間を抽出し、分析区間別に前記受信音源と該当分析区間に関係する前記第1候補音源の一致程度に基づいて、前記着信端末の状態を判断する段階と、前記受信音源のビープ/トーンを基準に、前記受信音源から第2状態案内音源のうち少なくとも一つの第2候補音源の特徴情報に該当する少なくとも一つの分析区間を抽出し、分析区間別に前記受信音源と該当分析区間に関係する前記第2候補音源の一致程度に基づいて、前記着信端末の状態を判断する段階と、前記受信音源を分析した結果、前記第1状態案内音源と前記第2状態案内音源とで一致する音源がない場合、前記着信端末の状態を無応答であると判断する段階と、を行うように実現され得る。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、少ない計算量で多様な着信端末の状態をエラーなしに検出することができる。本発明によれば、通信事業者が状態案内音源を変更したのかを判断することができる。
【0029】
本発明によれば、ユーザが着信端末との通話連結の待機時間を減らすことができ、通話が繋がらず、無駄な消耗時間をなくすことができる。本発明によれば、ユーザはユーザ端末を用いてコンテンツやアプリケーションを実行中の状態で呼接続を試みても、呼が接続される時まで実行中のコンテンツやアプリケーションを終了する必要ない。本発明によれば、分析装置またはユーザ端末が着信端末の状態を分析し、着信端末の状態に合わせて再度呼を試みるか、SMSを送信することができるため、ユーザの便宜性を高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施形態について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明は、様々な相違する形態に実現され得、ここで説明する実施形態に限られない。また、図面で本発明を明確に説明するために説明上不要な部分は省略し、明細書全体にかけて類似の部分は類似の図面符号を付した。
【0032】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとする時、これは特に反対になる記載がない限り、他の構成要素を除くことでなく、他の構成要素をさらに含み得ること意味する。
【0033】
図1は本発明の一実施形態による着信端末の状態を分析する方法のフローチャートであり、
図2は本発明の一実施形態による音源の特徴情報抽出方法を説明する図面であり、
図3は本発明の一実施形態による着信端末の状態を分析する方法を説明する図面であり、
図4と
図5それぞれは本発明の一実施形態による着信端末の通話拒否状態を分析する方法を例示的に説明する図である。
【0034】
図1を参照すると、着信端末の状態分析装置(以下、「分析装置」という)100は、着信端末の状態に応じて通信事業者が提供する状態案内音源の特徴情報を保存する(S110)。例えば、表1のように、着信端末への呼接続要請後、着信端末が通話中である場合、着信端末が電源オフである場合、または着信端末が通話を拒否する場合など着信端末の状態に応じて通信事業者ごとに他の音源を提供する。
【0036】
分析装置100は音源に含まれているビープ(BEEF)/トーン(Tone)を基準に各状態案内音源の特徴情報を抽出する。
図2を参照すると、分析装置100はビープ/トーンを含む音源からビープ/トーンを抽出し、ビープ/トーンを基準に状態案内音源の核心音源が存在する位置情報(P)、核心音源の長さ情報(W)、および核心音源の音声パターン(PT)を特徴情報として保存し得る。例えば、S社の加入者である着信端末が通話中である場合、分析装置100は「顧客が通話中のため、ピーッという発信音の後、録音することができ、通話料がかかります。ビープ(BEEP)音」を受信し得る。分析装置100は
図2のように、ビープから核心音源(例えば、「通話中」に該当する音源)が存在する位置情報(P)、核心音源の長さ情報(W)、および核心音源の音声パターン(PT)をS社の通話中案内音源の特徴情報として保存し得る。核心音源は音源ごとに多様に設定し得る。
【0037】
分析装置100は着信端末への呼接続要請後、着信端末の状態に応じて通信事業者が提供する音源を受信する(S120)。
【0038】
分析装置100は受信音源からビープ/トーンを検出する(S130)。
【0039】
分析装置100は受信音源のビープ/トーンを基準に、受信音源から状態案内音源それぞれの核心音源が存在する位置を分析区間として抽出する(S140)。例えば、分析装置100が
図3のような音源を受信した場合、分析装置100は受信音源から、少なくとも一つの状態案内音源(S1〜S9)の核心音源が存在する分析区間(例えば、11、12、13、14、15)を抽出する。ここで、状態案内音源(S1〜S9)のうち少なくとも一つの音源が候補音源である。例えば、状態案内音源(S1)の核心音源はビープからP1の位置にあり、核心音源の長さはW1であり、核心音源の音声パターンはPT1である場合、分析装置100は受信音源のビープからP1の位置にある区間(W1)を状態案内音源(S1)に対応する分析区間11として抽出する。
【0040】
分析装置100は分析区間別に受信音源と該当分析区間に関係する核心音源のパターンの一致程度を計算する(S150)。二つの音源が一致するのかを判断する方法は多様であり得、ここでは、音源のパターンを比較することについて説明する。例えば、分析区間11は、状態案内音源(S1)の核心音源に対応する区間であるため、分析装置100は分析区間11の受信音源と状態案内音源(S1)の核心音源のパターンを比較する。仮に、分析区間12が状態案内音源(S2)の核心音源に対応する区間であれば、分析装置100は分析区間12の受信音源と状態案内音源(S2)の核心音源のパターンを比較する。つまり、受信音源がS社の通話中案内音源であれば、分析区間11に状態案内音源(S1)の核心音源があり、S社の通話中案内音源ではない場合、分析区間11に状態案内音源(S1)の核心音源がないだろう。
【0041】
分析装置100は分析区間別パターンの一致程度に基づいて着信端末の状態を判断する(S160)。つまり、受信音源がS社の通話中案内音源であれば、通話中案内音源(S1)の核心音源(例えば、「通話中」)は分析区間11に存在して、分析区間12には電源オフ案内音源(S2)の核心音源(例えば、「電源オフ」)と他の音源が存在するであろう。したがって、他の分析区間に比べて分析区間11で受信音源と核心音源のパターン一致度が高い場合、分析装置100はS社加入者である着信端末が通話中状態であると判断する。
【0042】
このように、分析装置100は音源の開始点から音声認識をしたり、音源の開始点で一定の距離に位置した核心音源を探すのではなく、ビープ/トーンからさかのぼり核心音源を探す。したがって、分析装置100は開始点検出器の性能に関係なく音源を区分することができ、初期受信データが損失されたり、状態案内音源の前の部分に音源が追加されても着信端末の状態を正確に分析することができる。
【0043】
図4はL社の通話拒否状態(S9)の音源の例示である。呼接続要請中である場合、通話連結音が一定時間流れてからユーザが通話を拒否すると、通話拒否状態の案内音声である「お客様が電話に出ることができないので、ピーッという発信音の後、留守番電話サービスにお繋ぎします。接続された後は通話料が掛かります。」が一定時間流れてからビープが出る。開始点を基準に音源のパターンを分析する従来装置は、着信端末ごとに多様に設定された通話連結音以降に通話拒否状態案内音声が出るので、通話連結音を含む全体音源を全て分析して「お客様が電話に出ることができないので、」のような音声を認識しない限り、着信端末ごとに多様に設定された通話連結音以降の通話拒否状態案内音声を認識し難い。
【0044】
分析装置100はこのような限界を解決するために、受信音源からビープを探し、核心音源のビープからの位置および長さ情報に基づいて、ビープから一定の距離を離れた分析区間(例えば、21−26)を抽出する。また、分析装置100は分析区間の音源に対応する候補音源のパターンを比較する。L社の通話拒否状態(S9)の音源で核心音源は通話連結音と関係なく、ビープ音から一定の距離離れた区間に存在するので、分析装置100は着信端末が通話拒否状態であることが分かる。
【0045】
図5はK社の通話拒否状態(S6)の音源例示である。呼接続要請中である場合、通話連結音が一定時間流れてから、ユーザが通話を拒否すると、通話拒否状態の案内音声である「おかけになった電話をお呼びしましたがお出になりません。しばらくたってからお掛け直し下さい。There is no answer, please try to call again later」が一定時間流れてからトーンが出る。
【0046】
分析装置100は受信音源からトーンを探し、トーンから一定の距離離れた分析区間の音源、およびこの分析区間に対応する候補音源のパターンを比較する。この時、K社の通話拒否状態(S6)は他の状態とは違いトーンを含む。したがって、分析装置100は、トーンを含む状態案内音源(例えば、K社の通話拒否案内音源)の特徴情報31のみを利用して受信音源を分析することができる。
【0047】
図6は本発明の一実施形態による分析区間の抽出方法を説明する図である。
【0048】
図6を参照すると、分析装置100は受信音源のビープ/トーンを基準に、受信音源から状態情報音源の核心音源に該当する分析区間らを抽出する。この時、分析装置100はすべての状態案内音源(S1〜S9)を候補音源として判断してパターン分析を行うのではなく、受信音源の情報に基づいて候補音源を選別し得る。
【0049】
例えば、状態案内音源(S7)の核心音源は、ビープからP7だけ離れた地点でW7だけの長さで存在すると仮定する。しかし、受信音源のビープからP7だけ離れた地点が黙音である場合、分析装置100は状態案内音源(S7)の核心音源のパターンと黙音区間を比較する必要ない。したがって、分析装置100は状態案内音源(S7)を候補音源から除外する。
【0050】
仮に、状態案内音源(S8)の核心音源はビープからP8だけ離れた地点でW8だけの長さで存在すると仮定する。しかし、受信音源のビープからP8だけ離れた地点が受信音源の開始点より前の地点である場合、比較する受信音源がない。したがって、分析装置100は状態案内音源(S8)を候補音源から除外する。
【0051】
このように、分析装置100は、分析区間が黙音区間であるのか、或いは分析区間が音源受信前であるのか、または受信音源がビープを含むのか、トーンを含むのかを判断して状態案内音源の候補を減らして結果的に計算量を減らすことができる。
【0052】
図7は本発明の一実施形態による受信音源の長さを検出する方法を説明する図であり、
図8は本発明の一実施形態による黙音区間を検出する方法を説明する図である。
【0053】
図7を参照すると、分析装置100は受信音源ごとに開始点とビープ/トーンを抽出し、ビープ/トーンから音源の開始点までの長さを計算する。分析装置100は、音源の長さを該当状態案内音源の特徴情報として保存し得る。
【0054】
分析装置100は、受信音源を分析して開始点とビープを感知して受信音源の長さを計算する。分析装置100は多数の通信事業者が提供する複数の状態案内音源の長さと受信音源の長さを比較して着信端末の状態を決定し得る。状態案内音源の長さが、差がある場合、分析装置100は音源長さ情報を比較して着信端末の状態を簡単に判断することができる。
【0055】
図8を参照すると、分析装置100は、受信音源ごとにビープ/トーンを抽出し、ビープ/トーンから少なくとも一つの黙音が存在する位置情報、および黙音の長さ情報を該当状態案内音源の特徴情報として保存し得る。
【0056】
分析装置100は、状態案内音源と受信音源の長さおよび黙音区間情報を比較して着信端末の状態を判断し得る。
【0057】
図9は、本発明の一実施形態に他の着信端末の状態分析結果の例示である。
【0058】
図9を参照すると、分析装置100は、状態案内音源(例えば、S1−S9)の特徴情報に基づいて着信端末の状態を分析する。特徴情報は、ビープ/トーンから状態案内音源の核心音源が存在する位置情報、核心音源の長さ情報、核心音源の音声パターン、状態案内音源の長さ、状態案内音源の黙音区間情報を利用し得る。
【0059】
分析装置100は、候補音源それぞれの特徴情報(核心音源が存在する位置および区間)に基づいて受信音源から各状態案内音源の核心音声が存在する分析区間を抽出する。分析装置100は、各分析区間から抽出された音源と該当分析区間に関係する候補音源のパターンの一致程度を点数として出力し得る。点数が高いほど受信音源の分析区間に候補音源のパターンが存在する可能性が高い。
【0060】
例えば、KTBUSY状態案内音源(例えば、KT着信端末が通話中である場合に受信される音源)と受信音源のパターンの一致点数が最も高い場合、分析装置100は、KT加入者である着信端末は通話中であると検出(KTMobile BUSY DETECT)とする。
【0061】
分析装置100は受信音源のビープ/トーンを基準に、受信音源である状態案内音源の核心音源に該当する分析区間を抽出するが、この分析区間が黙音区間であり得る。そうすると、分析装置100はこの分析区間に対するパターンが一致するかどうかを判断する必要がない。その代わりに、分析装置100は、このような案内音源(SKBUSY/LGBUSY/KTOFF)を候補音源から除外し、これら状態案内音源(SKBUSY/LGBUSY/KTOFF)の核心音源に該当する分析区間は黙音区間であることを示す情報(例えば、−1S)を出力し得る。
【0062】
分析装置100は受信音源のビープ/トーンを基準に、受信音源からある状態案内音源の核心音源に該当する分析区間を抽出するが、この分析区間が受信音源の開始点より前の地点であり得る。そうすると、分析装置100はこの分析区間に対するパターンが一致するかどうかを判断する必要がない。その代わりに、分析装置100は、このような状態案内音源(KTREJ)を候補音源から除外し、受信音源でこの状態案内音源(KTREJ)の核心音源に該当する分析区間は、通話開始点の境界を外れた場合であることを示す情報(例えば、−1F)を出力し得る。
【0063】
図10は、本発明の一実施形態による音源情報保存部を説明する図面であり、
図11は、本発明の他の実施形態による着信端末の状態を分析する方法のフローチャートである。
【0064】
まず、
図10を参照すると、状態案内音源は通信事業者が多様に設定することができる。通話中/電源オフ/通話拒否の場合の状態案内音源はビープ/トーンを含む。しかし、例えば、着信端末が欠番であるか、海外ローミングである場合のように着信端末が応答できない状態であるが、欠番/海外ローミングの案内音源はビープ/トーンを含まなくてもよい。
【0065】
したがって、着信端末の多様な状態をくまなく分析するため、分析装置100は受信音源のビープ/トーンを基準に状態案内音源の核心音源に該当する分析区間を抽出するだけでなく、受信音源の開始点を基準に状態案内音源の核心音源に該当する分析区間を抽出し得る。
【0066】
これのために、音源情報保存部110は、ビープ/トーンからの音源情報保存部112、および開始点からの音源情報保存部114を含む。
【0067】
ビープ/トーンからの音源情報保存部112は、状態案内音源別に、ビープ/トーンから核心音源が存在する位置情報、核心音源の長さ情報、および核心音源の音声パターンを特徴情報として保存する。ビープ/トーンからの音源情報保存部112は、状態案内音源別に、開始点からビープ/トーンまでの長さ(音源長さ)、およびビープ/トーンから黙音区間情報をさらに保存し得る。
【0068】
開始点からの音源情報保存部114は、状態案内音源別に、開始点から核心音源が存在する位置情報、核心音源の長さ情報、および核心音源の音声パターンを特徴情報として保存する。特に、開始点からの音源情報保存部114は、欠番案内音源や海外ローミング案内音源の特徴情報を保存し得る。
【0069】
図11を参照すると、分析装置100は、音源情報保存部に保存された状態案内音源の特徴情報と受信音源を比較して着信端末の状態を検出する。
【0070】
分析装置100は着信端末の状態を案内する音源を受信する(S210)。
【0071】
分析装置100は受信音源の開始点を検出する(S220)。
【0072】
分析装置100は開始点を基準に、受信音源から1次候補音源の核心音源が存在する位置の分析区間を抽出する(S230)。ここで、1次候補音源は、ビープ/トーンを含まない状態案内音源であり得、例えば、欠番案内音源や海外ローミング案内音源であり得るが、通信事業者の案内方式に応じて1次候補音源リストは変更され得る。
【0073】
分析装置100は分析区間別に受信音源と該当分析区間に関係する1次候補音源を比較して基準値以上に一致するのかを判断する(S240)。
【0074】
基準値以上に一致する場合、分析装置100は一致した候補音源に基づいて着信端末の状態を判断する(S242)。例えば、欠番案内音源との一致度が高ければ、分析装置100は着信端末の電話番号が欠番であると判断する。
【0075】
基準値以上に一致しない場合、分析装置100はビープ/トーンを検出する(S250)。仮に、ビープ/トーンが検出されなければ、分析装置100は通話待機状態であると判断する。
【0076】
分析装置100はビープ/トーンを基準に、受信音源から2次候補音源の核心音源が存在する位置の分析区間を抽出する(S260)。ここで、2次候補音源はビープ/トーンを含む状態案内音源として、例えば、通話中、電源オフ、通話拒否などの状態案内音源であり得るが、通信事業者の案内方式に応じて2次候補音源リストは変更され得る。
【0077】
分析装置100は、分析区間別に受信音源と該当分析区間に関係する2次候補音源を比較して基準値以上に一致する候補音源を抽出する(S270)。または分析装置100は、2次候補音源のうちパターンの一致点数が最も高い候補音源を抽出し得る。
【0078】
候補音源が抽出される場合、分析装置100は抽出した候補音源に基づいて着信端末の状態を判断する(S272)。例えば、通話中案内音源との一致度が高い場合、分析装置100は着信端末が現在通話中であると判断する。
【0079】
候補音源が抽出されない場合、分析装置100は通話待機状態であると判断する(S280)。つまり、受信音源は2次候補音源の核心音源と一致する音源を含まないので、分析装置100は着信端末が応答しない通話待機状態であると判断して通話連結を待ち得る。
【0080】
このように、分析装置100は音源情報保存部に保存された状態案内音源の特徴情報と受信音源を比較して着信端末の状態を検出するが、1次候補音源を判断する前にビープ/トーンが検出され得る。したがって、分析装置100は受信音源の開始点を検出し、ビープ/トーンが検出されるのかを待機する。この時、ビープ/トーン検出の可否を待つ間、分析装置100は開始点を基準に、受信音源から1次候補音源の核心音源が存在する位置の分析区間を抽出し、分析区間別に受信音源と該当分析区間に関係する1次候補音源を比較して基準値以上に一致するのかを判断する。
【0081】
仮に、ビープ/トーンが検出される前に、受信音源が1次候補音源であると判断されると、分析装置100はビープ/トーン検出を中断する。仮に、受信音源が1次候補音源であるのかを判断する途中、ビープ/トーンが検出されると、分析装置100は受信音源が1次候補音であるのかを判断する過程を中断し、受信音源が2次候補音源であるのかを判断する過程に移る。
【0082】
図12は、本発明の一実施形態による状態案内音源情報を更新する方法のフローチャートである。
【0083】
図12を参照すると、着信端末の状態案内音源は通信事業者が自由に変更することができる。仮に、着信端末の状態案内音源が変更されたことを知らずに音源情報保存部を更新できない場合、分析装置100は着信端末の状態を正確に検出し難い。つまり、分析装置100は、ビープ/トーンを基準に逆にさかのぼり、核心音源の位置を探すので、初期案内音声またはシグナル音楽が追加されたり交替されても性能に影響はない。しかし、状態案内音源が変更されたり発声者が交替されるなどの全体的な変更がある時、誤認識が発生する。
【0084】
分析装置100は状態案内音源の特徴情報と受信音源の比較結果値を管理する(S310)。分析装置100は受信音源ごとに計算された状態案内音源のパターンの一致点数を保存し、複数の受信音源に基づいて通信事業者別に音源分析結果を管理し得る。ここで、別途のモニタリング装置が音源情報保存部110に保存された状態案内音源の特徴情報と受信音源の比較結果値を管理し得る。
【0085】
分析装置100は、比較結果値の変化有無に基づいて状態案内音源の変更の可否を判断する(S320)。例えば、K社の通話中案内音源(S4)が変更されると、K社の着信端末が通話中であるにもかかわらず、受信音源と一致するパターンがないため、パターンの一致点数が以前と異なって出る。つまり、
図9を参照すると、以前には着信端末がKTBUSY状態である場合、KTBUSY状態案内音源が一致音源として抽出され、パターンの一致点数が普通76点前後で計算されるが、ある時点にKTBUSY状態のパターンの一致点数が大きい偏差を示したり、多様な状態案内音源の中からKTBUSY状態を検出できないこともある。そうすると、分析装置100はKTBUSY状態案内音源が変更されたと判断する。
【0086】
ある状態案内音源が変更された場合、分析装置100は該当状態案内音源の変更を知らせる(S330)。
【0087】
分析装置100は変更された状態案内音源の特徴情報を音源情報保存部110に保存する(S340)。
【0088】
このように、分析装置100は受信音源別に状態案内音源とのパターンの一致点数をモニタリングして特定状態案内音源の計算結果に変化があることを感知する。そして、分析装置100は変更された状態案内音源をユーザに報告し得る。ユーザは変更された状態案内音源を確認した後、特徴情報を更新して音源情報保存部110に保存する。または分析装置100は変更された状態案内音源の入力を受け、変更された状態案内音源から核心音源(例えば、「通話中」)を抽出し、ビープ/トーンを基準に特徴情報を抽出し得る。
【0089】
分析装置100は、状態案内音源の特徴情報と受信音源の比較結果値を分析して音源変更を迅速に認知することができ、性能低下の空白を最小化することができる。
【0090】
ここでは、分析装置100が状態案内音源の変更の可否をモニタリングするモニタリング部を含むものとして説明したが、モニタリング部は別途の装置として実現されることができる。別途に実現されたモニタリング部は複数の分析装置(ユーザ端末含む)から状態案内音源の特徴情報と受信音源の比較結果値を受信して管理し、複数の分析装置に状態案内音源の変更に関する情報や制御信号を伝送し得る。
【0091】
図13は、本発明の一実施形態による着信端末の状態分析装置の構成図を示す図面であり、
図14は、本発明の一実施形態によるユーザ端末のブロック図を示す図である。
【0092】
まず、
図13を参照すると、分析装置100は
図1から
図12を参照して説明した着信端末の状態分析方法を実現するために音源情報保存部110、受信音源分析部130、および着信端末状態出力部150を含む。分析装置100はモニタリング部170をさらに含み得る。分析装置100は呼接続処理部190をさらに含み得る。
【0093】
音源情報保存部110は状態案内音源の特徴情報を保存する。音源情報保存部110はビープ/トーンからの音源情報保存部112および開始点からの音源情報保存部114を含み得る。
【0094】
受信音源分析部130は、音源情報保存部110に保存された各状態案内音源の特徴情報と受信音源とを比較して受信音源と一致する状態案内音源を抽出する。受信音源分析部130は開始点を基準に、受信音源から1次候補音源の核心音源が存在する位置の分析区間を抽出し、分析区間別に受信音源と該当分析区間に関係する1次候補音源を比較して基準値以上に一致するのかを判断し得る。受信音源分析部130は、受信音源からビープ/トーンを検出し、ビープ/トーンを基準に、受信音源から2次候補音源の核心音源が存在する位置の分析区間を抽出し得る。受信音源分析部130は、分析区間別に受信音源と該当分析区間に関係する2次候補音源を比較して基準値以上に一致する候補音源を抽出し得る。
【0095】
着信端末状態出力部150は、受信音源分析部130の分析結果に基づいて着信端末の状態を出力する。
【0096】
モニタリング部170は、状態案内音源の特徴情報と受信音源の比較結果値を管理し、比較結果値の分布に基づいて状態案内音源の変更の可否を判断する。モニタリング部170は状態案内音源の変更を知らせ得る。変更された状態案内音源の特徴情報は音源情報保存部110に保存される。
【0097】
呼接続処理部190は、少なくとも一つの着信端末に呼を発信し得る。呼接続処理部190は、着信端末状態出力部150の結果に基づいて、呼が接続され難い状況である場合、呼の試みを終了する。呼接続処理部190は着信端末が応答する場合、呼を接続する。呼接続処理部190は、着信端末状態出力部150の結果に基づいて設定された方式に応じて着信端末に再発信したり文字メールを送信し得る。
【0098】
このような分析装置100は多チャンネル発信装置に含まれ得る。多チャンネル発信装置は多数の着信端末に呼を発信する装置であって、例えばコールセンターシステムに用いることができる。
【0099】
多チャンネル発信をする分析装置100は複数の着信端末に呼を発信する。分析装置100は、複数の着信端末それぞれから受信した状態案内音声を分析し、呼が接続され難い状況である場合、相談員に呼を接続せず、呼接続を中断する。分析装置100は呼が接続されると(相手が応答すると)相談員に接続された呼を伝達する。これによって、相談員が呼接続を待つ時間を減らすことができる。
【0100】
ある着信端末から受信した状態案内音声を分析した結果、通話中であるか、電源オフ状態である場合、分析装置100は一定時間後、該当着信端末に再発信し得る。ある着信端末から受信した状態案内音声を分析した結果、欠番である場合、分析装置100は該当着信端末が欠番であることを保存して報告し得る。
【0101】
図14を参照すると、ユーザはユーザ端末を介して情報検索、音楽聴取、ナビゲーションなど多様なコンテントを利用することができる。しかし、ユーザが通話をするためには音楽聴取などの作業を中止して通話関連の手続を行う。したがって、ユーザは相手が受信する時まで通話連結音を聞きながら待機するか、或いは通信事業者が提供する案内音源を聞いてから相手と通話が不可能であることが分かる。また相手が通話中、電源オフ、無応答などで通話出来なかった場合、ユーザは一定時間後に、再度通話を試みるか、SMSを送信するなどの作業遂行を繰り返して行う不便さがある。
【0102】
このような不便さを解消するため、着信端末の状態分析方法はソフトウェアまたは別途のハードウェアの形態でユーザ端末に含まれ得る。ユーザ端末はスマートフォンやスマートパッドのように通信機能が内蔵された携帯端末であるか、ナビゲ−ションのような車両情報処理装置であり得る。
【0103】
ユーザ端末200は、プロセッサ210、メモリ装置220、保存装置230、ディスプレイ240、通信装置250、およびスピーカ/マイク260等を含むハードウェアで構成され、指定された場所にハードウェアと結合されて実行されるプログラムが保存される。ハードウェアは本発明の方法を実行できる構成と性能を有する。
図1から
図14を参照して説明した本発明の着信端末の状態分析方法のプログラム(アプリケーション)は、プログラム言語で作成されてユーザ端末200のハードウェアと結合して実行される。プロセッサ210はメモリ装置220等のハードウェアと結合してプログラムを駆動し、着信端末の状態分析方法を実行する。
【0104】
プログラムはプロセッサ210が次の通り動作するように実現される。
【0105】
プログラムは呼を発信し、本発明の着信端末の状態分析方法に基づいて状態案内音源を分析するように実現される。この時、プログラムは、着信端末と呼が接続される前までディスプレイ240またはスピーカ/マイク260を介して通話以外のアプリケーション(例えば、音楽再生、ナビゲ−ションの使用など)をまず実行するように実現される。これによって、ユーザは通話を繋げる前まで不要な通信事業者の案内音源や通話連結音を聴取しなくてもよい。ユーザが呼発信開始を画面に表示するか、或いはオーディオで知らせるかを設定情報に入力すると、ユーザ端末200は指定された方法に応じてユーザに呼発信開始を知らせる。
【0106】
着信端末が応答した場合、プログラムは、ディスプレイ240またはスピーカ260を介してユーザに呼が接続されたことを知らせるように実現される。プログラムは呼が接続されると音楽再生、ナビゲ−ションの使用などの作業を中止し、通話モードに転換するように実現される。つまり、ユーザ端末200は呼が接続される場合、音楽を再生するアプリケーションを終了し、スピーカおよびディスプレイのうち少なくとも一つに着信端末から受信したデータを出力するように実現される。
【0107】
一定時間の間(例えば、30秒)着信端末が応答しない場合、プログラムはディスプレイ240またはスピーカ260を介してユーザに無応答状態であることを知らせるように実現される。
【0108】
プログラムは通信事業者が提供する着信端末の状態案内音源を分析し、着信端末が通話中/電源オフ/通話拒否/無応答/欠番/海外ローミングなどの状態である場合、通話試みを終了するように実現される。プログラムはユーザ設定により着信端末の状態情報をディスプレイ240またはスピーカ260を介して文字や声により表示して知らせるよう実現される。
【0109】
プログラムは、通話中/電源オフ/通話拒否/無応答/欠番/海外ローミングなどの着信端末の状態それぞれに設定された時間情報と多様な処理方式に基づいて、着信端末に呼を再発信したりメッセージを伝送するように実現され得る。例えば、着信端末の状態が通話中または無応答であると分析された場合、プログラムは設定された時間(例えば、10分後)に呼を再発信するように実現され得る。着信端末の状態が電源オフ状態である場合、プログラムは、SMS(文字メール)を送信して1時間後に呼を再発信するように実現され得る。着信端末の状態が通話拒否状態である場合、プログラムは再発信の代わりにSMSを伝送するように実現され得る。
【0110】
このように、ユーザが本発明の着信端末の状態分析方法を適用したユーザ端末を用いる場合、着信端末との通話連結待機時間を減らすことができ、通話が繋がらず、無駄な消耗時間をなくことができる。また、ユーザ端末は単に電話機能だけのためのものでなく、多目的の機能を遂行する。したがって、ユーザはユーザ端末を使用してコンテントやアプリケーションを実行中の状態で呼接続を試みても、呼が接続される時まで実行中のコンテントやアプリケーションを終了する必要はない。特にユーザ端末は着信端末の状態を分析して着信端末の状態に合わせて再度呼を試みるか、SMSを送信することができ、ユーザの便宜性を高めることができる。
【0111】
以上で説明した本発明の実施形態は、装置および方法によってのみ実現されるものではなく、本発明の実施形態の構成に対応する機能を実現するプログラムまたはそのプログラムが記録された記録媒体を介して実現されることもできる。
【0112】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、次の特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変形および改良形態または本発明の権利範囲に属するものである。