特許第6461434号(P6461434)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6461434
(24)【登録日】2019年1月11日
(45)【発行日】2019年1月30日
(54)【発明の名称】プロペラ整列装置
(51)【国際特許分類】
   B64C 11/02 20060101AFI20190121BHJP
   B64C 27/26 20060101ALI20190121BHJP
   B64D 27/24 20060101ALI20190121BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20190121BHJP
   B64C 27/08 20060101ALI20190121BHJP
   B64C 11/18 20060101ALI20190121BHJP
   B64C 27/04 20060101ALI20190121BHJP
   B64C 27/51 20060101ALI20190121BHJP
   B64C 27/12 20060101ALI20190121BHJP
【FI】
   B64C11/02
   B64C27/26
   B64D27/24
   B64C39/02
   B64C27/08
   B64C11/18
   B64C27/04
   B64C27/51
   B64C27/12
【請求項の数】16
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2018-529113(P2018-529113)
(86)(22)【出願日】2016年12月7日
(86)【国際出願番号】US2016065442
(87)【国際公開番号】WO2017100360
(87)【国際公開日】20170615
【審査請求日】2018年6月5日
(31)【優先権主張番号】14/967,070
(32)【優先日】2015年12月11日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】506329306
【氏名又は名称】アマゾン テクノロジーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100106541
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 信和
(72)【発明者】
【氏名】エルドザイン ジャック ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】レグランド ルイス レロイ ザ サード
(72)【発明者】
【氏名】トラウベ ジョシュア ホワイト
【審査官】 長谷井 雅昭
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0138477(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0034738(US,A1)
【文献】 国際公開第2013/066477(WO,A2)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0115419(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64C 11/02
B64C 11/18
B64C 27/04
B64C 27/08
B64C 27/12
B64C 27/26
B64C 27/51
B64C 39/02
B64D 27/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロータとステータとを含むモータを備え、前記ロータは前記モータに加えられる電流に応じて回転軸の周りを前記ステータに対して回転するように構成され、
前記ステータに連結される第1リテーナを備え、前記第1リテーナは複数のステータ磁石を含み、
第1方向に配向されるN極を有する複数のステータ磁石の第1セットのステータ磁石と、
前記回転軸に沿って前記第1リテーナから間隔を置いて配置されかつ前記ロータに連結される第2リテーナと、を備え、前記第2リテーナは複数のロータ磁石を含み、 前記第1方向に対向する第2方向に配向されるN極を有する前記複数のロータ磁石の第1のロータ磁石を備え、
前記モータに加わる前記電流がないときに、前記第1セットのステータ磁石と前記第1セットのロータ磁石とは、前記ステータに対して前記回転軸の周りの所定の配向にロータを磁気的に付勢する、整列装置。
【請求項2】

前記第2方向に配向されるN極を有する前記複数のステータ磁石の第2セットのステータ磁石と、
前記第1方向に配向されるN極を有する前記複数のロータ磁石の第2セットのロータ磁石をとさらに含み、
前記モータに加わる前記電流が前記ないときに、前記第2セットのステータ磁石と前記第2セットのロータ磁石とは、前記所定の配向に前記ロータを磁気的に付勢する、請求項1に記載の整列装置。
【請求項3】
前記第1セットのステータ磁石と第2セットのステータ磁石とは、前記第1リテーナのそれぞれ第1及び第2部分に配置され、前記第1セットのロータ磁石と前記第2セットのロータ磁石とは、前記第2リテーナのそれぞれ第1及び第2部分内に配置され、前記所定の配向内で前記第1リテーナの前記第1部分は前記第2リテーナの前記第1部分と整列される、請求項2に記載の整列装置。
【請求項4】
前記第1セットのステータ磁石及び前記第2セットのステータ磁石は、前記第1リテーナの全体を通して混合され、前記第1セットのロータ磁石及び前記第2セットのロータ磁石は、前記第2リテーナの全体を通して混合される、請求項2に記載の整列装置。
【請求項5】
前記複数のステータ磁石は、前記第1リテーナ内の第1の複数の開口内に挿入され、前記複数のロータ磁石は、前記第2リテーナの第2の複数の開口内に挿入される、請求項4に記載の整列装置。
【請求項6】
前記第2リテーナの前記第1部分は、前記第2リテーナの第1半片部を含み、前記第2部分は、前記第2リテーナの第2半片部を含む、請求項2、3、4または5のいずれか1項に記載の整列装置。
【請求項7】
前記ロータに連結されるプロペラをさらに含み、前記第1セットのステータ磁石と前記第1セットのロータ磁石とは、低減した空力抵抗を有する配向に前記プロペラを磁気的に付勢する、請求項1、2、3、4、5または6のいずれか1項に記載の整列装置。
【請求項8】
前記プロペラは、揚力プロペラであり、前記第1セットのステータ磁石と前記第1セットのロータ磁石とは、前記揚力プロペラが使用されてないときに、前記プロペラを前記配向に磁気的に付勢する、請求項7に記載の整列装置。
【請求項9】
前記モータに加えられる前記電流は、前記ステータの1つまたは複数の電磁石に加えられる、請求項1、2、3、4、5、6、7または8のいずれか1項に記載の整列装置。
【請求項10】
前記モータに加えられる前記電流は、前記ロータの1つまたは複数の電磁石に加えられる、請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9のいずれか1項に記載の整列装置。
【請求項11】
プロペラと、
前記プロペラに連結されかつロータとステータとを含むモータとを備え、前記ロータと前記プロペラとは前記モータに加えられる電流に応じて回転軸の周りを前記ステータに対して回転するように構成され、 前記ステータに連結される第1リテーナを備え、前記第1リテーナは複数のステータ磁石を含み、
第1方向に配向されるN極を有する複数のステータ磁石の第1セットのステータ磁石と、
前記回転軸に沿って第1プレートから間隔を置いて配置されかつ前記ロータに連結される第2リテーナと、を備え、前記第2リテーナは複数のロータ磁石を含み、 前記第1方向に対向する第2方向に配向されるN極を有する前記複数のロータ磁石の第1のロータ磁石を備え、
前記モータに加わる前記電流が前記ないときに、前記第1セットのステータ磁石と前記第1セットのロータ磁石とは、前記ステータに対して前記回転軸の周りの所定の配向に前記プロペラを磁気的に付勢する、モータシステム。
【請求項12】
前記プロペラが前記所定の配向にある場合を検出するように構成されるセンサパッケージと、
プロセッサと、をさらに含み、このプロセッサは、
前記センサパッケージからセンシング情報を受信し、 前記センシング情報の受信に応じて、第1電流を前記モータに加え、前記プロペラを前記ステータに対して回転させるように構成される、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記プロセッサは、少なくとも部分的に前記センシング情報に基づいて前記第1電流を決定するようにさらに構成される、請求項12に記載のモータシステム。
【請求項14】
前記所定の配向で、前記プロペラは、前記プロペラが前記所定の配向から外れているときに比較して低エネルギ状態を有する、請求項11、12または13のいずれか1項に記載のモータシステム。
【請求項15】

前記第2方向に配向されるN極を有する前記複数のステータ磁石の第2セットのステータ磁石と、
前記第1方向に配向されるN極を有する前記複数のロータ磁石の第2セットのロータ磁石と、をさらに備え、
前記モータに加わる前記電流が前記ないときに、前記第2セットのステータ磁石と前記第2セットのロータ磁石とは、前記所定の配向に前記ロータを磁気的に付勢する、請求項11、12、13または14のいずれか1項に記載のモータシステム。
【請求項16】
前記第1セットのステータ磁石と前記第2セットのロータ磁石とは、前記ロータが前記ステータに対して回転するときに交互に整列する、請求項15に記載のモータシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
無人航空機等の航空機は、航空機の周りに配置された独立して制御可能な複数のプロペラを含む場合がある。プロペラのいくつかが整列して推進力を提供し、一方、他は揚力を提供するために整列してもよい。特定のプロペラが動力を受けてない場合、これらは突起を解放しまたは空力抗力を生成し得る。
【発明の概要】
【0002】
本開示にしたがう種々の実施形態を、図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図1】少なくとも1つの実施例にしたがう整列構造を含むモータシステムの斜視図を示す。
図2】少なくとも1つの実施例にしたがう図1の整列構造の平面図を示す。
図3】少なくとも1つの実施例にしたがう図2の整列構造の輪郭図を示す。
図4】少なくとも1つの実施例にしたがう整列構造を含むモータシステムの斜視図を示す。
図5】少なくとも1つの実施例による図4の整列構造の断面図を示す。
図6】少なくとも1つの実施例にしたがう図4の整列構造の平面図を示す。
図7】少なくとも1つの実施例にしたがう図6の整列構造の輪郭図を示す。
図8】少なくとも1つの実施例にしたがう整列構造を含むモータシステムの斜視図を示す。
図9】少なくとも1つの実施例にしたがう図8の整列構造の平面図を示す。
図10】少なくとも1つの実施例にしたがう図9の整列構造の輪郭図を示す。
図11】少なくとも1つの実施例にしたがうモータシステムの輪郭図を示す。
図12】少なくとも1つの実施例にしたがう、本明細書に記載のような1つまたは複数のモータシステムを含み得る例示的な無人航空機を示す。
【発明を実施するための形態】
【0004】
以下の説明では種々の実施形態を説明する。説明目的として、特定の構成及び詳細は、実施形態の完全な理解を提供するために記載する。しかし、本実施形態が特定の詳細なしに実施され得ることも当業者に明らかとなるであろう。さらに、周知の特徴は、説明されている実施形態を不明瞭にしないために省略または簡略化する場合がある。
【0005】
本明細書の実施例は、特に、航空機のプロペラに使用する整列装置に向けられており、これは無人航空機を含めることができる。本明細書に記載の例示的プロペラ整列装置は、プロペラが使用されていないときに、このプロペラを設定配向に自動的に整列し、保持するように構成し得る。このような整列は、プロペラ整列装置に含まれる1つまたは複数の磁石を使用することにより受動的に達成してもよい。プロペラを設定配向に整列することは、プロペラの気流抗力を低減するために望ましい場合がある。例えば、特定の航空機は、垂直揚力を与えるように構成される第1プロペラを含む第1モータ組立体と、水平推進力を与える第2プロペラを含む第2モータ組立体とを備えてもよい。これらの航空機が水平に飛行しているときに、第1モータ組立体は停止してもよい。本明細書に記載のように第1モータ組立体がプロペラ整列装置を備える場合、第1プロペラを設定配向に回転して保持することができる。この配向は、航空機が飛行するときに第1プロペラに作用する気流抗力を最小とするように予め決定することができる。例えば、第1プロペラがデュアルブレードプロペラの場合、設定配向は、デュアルブレードプロペラを気流の方向に整列してもよい。
【0006】
次に特定の実施例に移ると、この実施例には、プロペラ整列装置が設けられる。プロペラ整列装置は、無人航空機(UAV)等の航空機に設けてもよい。このため、プロペラ整列装置は、プロペラを回転するために電流が加えられていないときに、プロペラを所定の配向に回転させる整列構造を含んでもよい。所定の配向は、プロペラの気流抗力を最小とする整列構造に関連する位置に、プロペラを位置決めするように予め定めておくことができる。このように、所定の配向は、プロペラを気流に整列させてもよい。プロペラを所定の配向に回転させ、所定の配向に保持するため、プロペラ整列装置は2つの対向するリテーナに包含される磁石のセットを含むことができる。磁石のセットは、プロペラを所定の配向に回転させる磁力を生成する磁気回路を一緒に形成してもよい。この磁力は、磁石のセットにより生成される反発力と引力との機能であってもよい。一旦、所定の配向となると、磁力はプロペラがさらに回転するのを抑制し、これにより、プロペラを所定の配向に保持する。2つの対向するリテーナは、静止リテーナ及び回転リテーナを含むことができる。静止リテーナは、モータ及び/または航空機のフレームに取付けてもよく、静止リテーナの2つの半片部のそれぞれに2つの対向して配向される磁石を含んでもよい。同様に、回転リテーナは、プロペラと共に回転するように構成してもよく、静止リテーナの2つの半片部のそれぞれに2つの対向して配向される磁石を含んでもよい。静止リテーナは、それぞれの対向して配向される磁石が、回転リテーナが静止リテーナに対して回転するときに、互いに交互に整列されるように、回転リテーナに整列することができる。所定の配向は、最低の磁気エネルギ状態を有する磁石のセットの整列を含むことができる。
【0007】
ここで図を参照すると、図1は、少なくとも1つの実施例にしたがう例示的なモータシステム100を示す。モータシステム100は、プロペラ整列装置102とモータ104とを含んでもよい。プロペラ整列装置102は、装着ハウジング106と整列構造108とを含んでもよい。装着ハウジング106は、プロペラ整列装置102とモータ104とを航空機のフレームに取付けるように構成してもよい。このため、モータ104は、任意の適切な方法で装着ハウジング106に接続してもよい。モータ104は、インランナーまたはアウトランナータイプの電気モータ等の任意の適切なモータとしてもよく、装着ハウジング106は、モータのタイプにしたがってモータ104に適正に接続するように構成することができる。本明細書で使用する用語「アウトランナー」は、外殻(すなわち、ロータ)が巻線(すなわち、ステータ)の周りを回転されるタイプのモータを称する。対照的に、「インランナー」モータは、非回転外殻(すなわち、ステータ)内に収容される回転コア(すなわち、ロータ)を有する。図1に示す実施例では、モータ104はアウトランナータイプのモータ実施例である。したがって、装着ハウジング106は、モータ104を通して延びるドライブシャフト110を介してモータ104に接続してもよい。回転軸はドライブシャフト110の中点及び整列構造108を通して延びてもよい。
【0008】
整列構造108は、プロペラ112を装着ハウジング106に対して、航空機に対して、または、プロペラ整列装置102の任意の他の構成要素に対して整列するように構成してもよい。整列構造108は、第1リテーナ114と第2リテーナ116とを含んでもよい。いくつかの実施例では、第1リテーナ114及び/または第2リテーナ116は、円形(例えば、リング形状)、非円形形状(例えば、方形形状)または他の形状を有してもよく、これは図示のように開口を含まない場合がある。いくつかの実施例では、第1リテーナ114は、モータ104のステータを介してモータ104に連結してもよい。このように、第1リテーナ114は、モータ104のロータが回転するときに、ステータと共に静止したままであるため、静止リテーナと考えてもよい。第2リテーナ116は、第1リテーナ114から間隔を置いて配置してもよく、モータ104のロータに連結してもよい。このように、第2リテーナ116は、ステータが回転するときに、ステータと共に回転するため、回転リテーナと考えてもよい。
【0009】
第1リテーナ114と第2リテーナ116とが一緒に、プロペラ整列装置102に関して所定の配向にプロペラ112を整列するように機能してもよい。プロペラ112は、1つまたは複数のブレードを含む任意の適切なプロペラであってもよい。いくつかの実施例では、プロペラ112は、所定の配向に整列したときに、このデュアルブレードプロペラに作用する気流抗力が最小となるように、気流の方句に実質的に平行なデュアルブレードプロペラである。
【0010】
図2に示すように、プロペラ112は、ドライブシャフト110及び第2リテーナ116の装着面122を介してモータ104に取付けてもよい。このように、プロペラ112の配向は第2リテーナ116の配向にしたがってもよい。第2リテーナ116は、ドライブシャフト110に沿って第1リテーナ114と実質的に整列してもよい。第1リテーナ114は、第2リテーナ116(及びプロペラ112)が回転するときに、第1リテーナ114が固定されたままとなるように、装着ハウジング106に取付けてもよい。いくつかの実施例では、第1リテーナ114は、モータ104に取付けてもよい。例えば、モータ104がインランナータイプのモータである場合、第1リテーナ114は、モータ104のケーシング及び/またはモータ104のステータに取付けてもよい。したがって、いくつかの実施例では、装着ハウジング106は、モータシステム100内に包含されない場合があり、及び/または、モータ104を航空機のフレームに取付けるように機能してもよい。
【0011】
先に説明したように、整列構造108は、所定の配向にプロペラ112を整列するように機能してもよい。そのようにするため、いくつかの実施例では、第1リテーナ114と第2リテーナ116とはそれぞれ、第1リテーナ114と第2リテーナ116との対向する半円形の半片部に配置される少なくとも2つの磁石を含んでもよい。例えば、第2リテーナ116は、第2リテーナ116の対向する半片部内に配置される第1セットの磁石118A及び118Bを含んでもよい。第1リテーナ114は、第1リテーナ114の対向する半片部内に配置される第2セットの磁石120A及び120Bを含んでもよい。対向する半円形半片部は、互いに向き合うc字状形状及び湾曲部としてもよい。本明細書で使用するように、第1セットの磁石118A及び118Bは、これ等の磁石がモータ104のロータに連結することが可能な第2リテーナ116内に包含され得るため、ロータ磁石と考えてもよい。同様に、第2セットの磁石120A及び120Bは、これらの磁石がモータ104のステータに連結可能な第1リテーナ114内に包含し得るため、ステータ磁石と考えてもよい。
【0012】
いくつかの実施例では、磁石118A及び118Bのそれぞれは、対向して配向してもよい。特に、図1に示す図では、上から下に向けて、磁石118Aの磁性配向は、N−Sとしてもよく、磁石118Bの磁性配向はS−Nとしてもよい。同様に、磁石120A及び120Bのそれぞれは、磁石120Aの磁性配向をN−Sとしてもよく、磁石120Bの磁性配向をS−Nとしてもよいように、対向して配向してもよい。例示的な磁性配向のより詳細な説明を図3で説明する。
【0013】
第1セットの磁石118A及び118B、並びに、第2セットの磁石120A及び120Bは、第2リテーナ116(及び、プロペラ120とロータ)を所定の配向に磁気的に付勢し得る。例えば、磁石118A、118B及び磁石120A、120Bの配向に基づき、磁石120A、120Bに対する磁石118A、118Bの位置にしたがって、第2リテーナ116を固定位置に回転させ、その固定位置に維持する磁力が発生する。いくつかの実施例では、2つのセットの磁石の位置は、プロペラ112の所要の配向に対応するように選択してもよい。例えば、プロペラ112は、モータシステム100が包含される航空機の移動方向に整列するように配向してもよい。この配向は、モータ104が停止されたとき(例えば、航空機が滑空しまたは他のモータにより推進されるとき)に、プロペラ112の抗力を低減するために望ましい場合がある。例えば、揚力プロペラと推進力プロペラとを含む航空機では、モータシステム100は、少なくとも揚力プロペラで実行してもよい。揚力プロペラが航空機を上昇させた後、それぞれのモータを停止してもよい。プロペラ装置102等のプロペラ整列装置を使用すると、それぞれの揚力プロペラは自動的にその所定の配向に向けられ得る。いくつかの実施例では、これらの配向は、推進力プロペラにより推進されるときに、航空機の移動方向に実質的に整列してもよい。
【0014】
いくつかの実施例では、所定の配向は、航空機の特徴に対応してもよい。例えば、所定の配向は、航空機の背部にプロペラ112を「隠す」ように選択してもよい。このように、プロペラ112に起因する気流抗力を最小とし得る。
【0015】
2つのセットの磁石(すなわち、118A、118B及び120A、120B)の磁界強度は、プロペラ112を所定の配向に回転し、プロペラ112を所定の配向に維持するための所要の磁力に対応するように選択してもよい。例えば、上述の実施例に続き、所要の磁力は、揚力プロペラのモータが停止され、航空機が前進しているときに、揚力プロペラに作用する回転モーメントに耐えることが可能であってもよい。いくつかの実施例では、所要の磁力は、プロペラを越える気流がプロペラ112の配向に平行でないときでも、プロペラ112に作用する力に耐えることが可能であってもよい。例えば、このような非平行の気流は、航空機が上昇中、降下中、縦揺れ、偏揺れ、左右移動行為、または、任意の他の多様な動きを実行する場合に存在する場合がある。
【0016】
いくつかの実施例では、プロペラ112の所定の配向は、図1に示すように、磁石118A及び120Aが実質的に整列され、磁石118B及び120Bも実質的に整列される配向に対応する。第2リテーナ116が第1リテーナ114に対して回転すると、第1セットの磁石118A、118Bは、第2セットの磁石120A、120Bに対して交互に回転し得る。この交代回転は、モータ104が第2リテーナ116を回転する際及び/または異なる回転力がプロペラ112及び/または第2リテーナ116に作用するときに生じる場合がある。モータ104は、第2リテーナ116及び第1リテーナ114間に磁石118A、118B、120A及び120Bにより生成される磁力を克服するために十分なトルクを有してもよい。しかし、モータ104への動力が停止されると、第2リテーナ116は第2リテーナ116の回転速度が自然に休止する配向で停止するまで減速する場合があり、これも所定の配向としてもよい。いくつかの実施例では、自然に休止する配向は、「自然」と考えてもよく、これは、磁石118A、118B、120A及び120Bがその磁性配向に基づいて自然に望まれる配向だからである。いくつかの実施例では、自然の配向では、磁石118A、118B、120A及び120Bは、第2リテーナ116と第1リテーナ114との間に磁気回路を生成する。いくつかの実施例では、自然の配向では、磁石118A、118B、120A及び120Bは、他の配向に比較してその最も低いエネルギ状態である。
【0017】
上記説明したように、図3は整列構造108の輪郭図を示す。第2リテーナ116は、第1リテーナ114に整列されかつ第1リテーナ114から間隔を置いて配置してもよい。例えば、第2リテーナ116は、空隙124が第2リテーナ116の底面と第1リテーナ114の頂面との間に形成されるように、第1リテーナ114から間隔を置いて配置してもよい。スペーサ126は、第2リテーナ116を第1リテーナ114から間隔を置いて保持するように機能してもよい。いくつかの実施例では、第2リテーナ116と第1リテーナ114とが物理的に接触する。磁力の強さは、第2リテーナ116と第1リテーナ114との間の距離が減少するにつれて、増大し得る。
【0018】
図3の輪郭図では、第2リテーナ116の磁石118A及び118Bは、第1リテーナ114の対応する磁石120A及び120Bと整列している。磁石118A、118B、120A及び120Bが整列されているため、図3の整列構造108は、所定の配向または自然な配向と考えることができる。磁石118Aの磁性配向が磁石120Aのそれと反対であるため、磁石120AのN極が磁石118AのS極に引付けられ得る。同様な理由のため、磁石118BのN極は、磁石120BのS極に引付けられ得る。第2リテーナ116の任意の回転は、磁石118A及び120A、並びに、118B及び120B間の引付けにより、抵抗される。一方、第2リテーナ116が180度回転されたときに、磁石120A及び118BのN極が整列され、磁石120B及び118AのS極が整列される。この整列は、第2リテーナ116を押圧して第1リテーナ114から離隔させようとする磁気反発力を生成する。第2リテーナ116がドライブシャフト110に保持され(すなわち、第1リテーナ114から離して平行移動できない)、第1リテーナ114が固定されるならば、反発力は、第2リテーナ116を回転させる回転力として表される。
【0019】
図4は、少なくとも1つの実施例にしたがう例示的なモータシステム400を示す。モータシステム100と同様に、モータシステム400は、プロペラ整列装置102及びモータ104を含んでもよい。プロペラ整列装置102は、装着ハウジング106と整列構造402とを有してもよい。整列構造402は、整列構造108の実施例である。モータシステム400では、整列構造402は、第1リテーナ404と第2リテーナ406とを有してもよい。第1リテーナ404と第2リテーナ406とは、第1リテーナ114と第2リテーナ116との実施例である。
【0020】
第1リテーナ404及び第2リテーナ406のそれぞれは、第1リテーナ404及び第2リテーナ406内に形成される複数の開口408内に配置される複数の磁石408を含んでもよい。いくつかの実施例では、第1リテーナ404内の開口410の数及び位置は、第2リテーナ406の開口410の数及び位置に対応する。説明目的のために図6に示すように、第1リテーナ404と第2リテーナ406とのそれぞれは、第1領域412A及び第2領域412Bとして第2リテーナ406を参照して示すように、2つの半円形状半片部に分割してもよい。磁石408は、第2リテーナ406の第1領域412A及び第2領域412B間、及び第1リテーナ404の対応する領域内で対向する磁性配向としてもよい。特に、図6に示す図内で上から下に向けて、第1領域412A内の磁石408は、磁性的に配向されたN−Sとしてもよく、一方、第2領域412B内の磁石408は、磁性的に配向されたS−Nとしてもよい。同様に、第1リテーナ404の対応する領域内の磁石408は、反対に配向してもよい。このように、第1領域412A内の磁石408は、N−S配向を有する第1磁石として効果的に機能し得る。同様に、第2領域412B内の磁石408は、S−N配向を有する第2磁石として効果的に機能し得る。いくつかの実施例では、第2リテーナ406内に包含される磁石408は、ロータ磁石と考えてもよく、一方、第1リテーナ404内に包含される磁石408は、ステータ磁石と考えてもよい。例示的な磁性配向のより詳細な説明を図7で提供する。磁石408は、整列構造402を整列構造108と同様に機能させることができるものでもよい。特に、整列構造402は、プロペラ112を所定の配向に整列するために使用してもよい。
【0021】
図5は、整列構造402の一部の断面図を示す。磁石408Aが第2リテーナ406の開口410A内に示してある。磁石408Bが第1リテーナ404の開口410B内に示してある。磁石408A及び磁石408Bは、第2リテーナ406が所定の配向となっているときに、互いに整列する磁石のセットと考えてもよい。例えば、磁石408Aを含むロータ磁石は、ロータ磁石408Aの配向が第2リテーナ406の全体を通して互いに変化するように、第2リテーナ406内で混合してもよい。同様に、磁石408Bを含むステータ磁石は、ステータ磁石408Bの配向が第1リテーナ404の全体を通して互いに変化するように、第1リテーナ404内で混合してもよい。いくつかの実施例では、開口410は第1リテーナ404及び第2リテーナ406を通して延びる。磁石408は、開口410内に押圧され、またはその反対で、開口410内に保持されてもよい。いくつかの実施例では、磁石408は、円形断面及び柱状形状を有してもよい。開口410は、対応する円形断面を有してもよい。いくつかの実施例では、磁石408と開口410とは、任意の適切な非円形断面を有してもよい。例えば、断面は方形、台形、または、定義可能な形状無しでもよい。
【0022】
上記説明したように、図7は整列構造402の輪郭図を示す。本明細書で説明したように、第2リテーナ406は、第1リテーナ404に整列されかつ第1リテーナ404から間隔を置いて配置してもよい。例えば、第2リテーナ406は、空隙416が第2リテーナ406の底面と第1リテーナ404の頂面との間に形成されるように、第1リテーナ404から間隔を置いて配置してもよい。スペーサ414が、第2リテーナ406を第1リテーナ404から間隔を置いて保持するように機能してもよい。いくつかの実施例では、第2リテーナ406と第1リテーナ404とは物理的に接触する。磁力の強さは、第2リテーナ406と第1リテーナ404との間の距離が減少するにつれて、増大し得る。
【0023】
図7の輪郭図は、第2リテーナ406内に配置された磁石410C〜410F及び第1リテーナ404内に配置された対応する磁石410G〜410Jを示す。図3を参照して説明した整列構造108と同様に、磁石410C及び410Dは、磁石410G及び410Hと同様に配向してもよい。同様に、磁石410C及び410Dは、磁石410I及び410Jと同様に配向し、410E、410F、410I及び410Jの配向を410C、410D、410G及び410Hの配向に対向させてもよい。第2リテーナ406及び第1リテーナ404のそれぞれの半片部内の他の磁石は、同様な配向を有してもよい。したがって、磁石408は、本明細書で説明したように、第2リテーナ406を回転し、第2リテーナ406を保持する磁力を生成するように作動し得る。
【0024】
図8は、少なくとも1つの実施例にしたがう例示的なモータシステム800を示す。モータシステム100及び400と同様に、モータシステム800は、プロペラ整列装置102及びモータ104を含んでもよい。この実施例では、プロペラ整列装置102は、装着ハウジング106と整列構造802とを含んでもよい。整列構造802は、整列構造108及び402の実施例である。モータシステム800では、整列構造802は、第1リテーナ804と第2リテーナ806とを含んでもよい。第1リテーナ804は、第1リテーナ114の実施例であり、第2リテーナ806は、第2リテーナ116及び406の実施例である。
【0025】
第2リテーナ806及び第1リテーナ804のそれぞれは、少なくとも2つの磁気アセンブリ808を含んでもよい。いくつかの実施例では、2より多くの磁気アセンブリ808が、第2リテーナ806及び第1リテーナ804のそれぞれに設けられる。例えば、4つの磁気アセンブリ、8つの磁気アセンブリ、またはより多くの磁気アセンブリを実施形態にしたがって設けてもよい。いくつかの実施例では、磁気アセンブリ808は、第2リテーナ806及び第1リテーナ804内に全体を配置してもよい。例えば、第2リテーナ806及び第1リテーナ804を磁気アセンブリ808の周りに形成してもよい。
【0026】
それぞれの磁気アセンブリ808は、強磁性プレート812に取付けられる1つまたは複数の磁石810を含んでもよい。いくつかの実施例では、特定の強磁性プレート812上の全ての磁石810は、同じ磁性配向(すなわち、N−SまたはS-N)を有してもよい。これは、磁気アセンブリ808を、磁石810の磁性配向に対応する磁性配向を有する単一の磁石として磁化及び機能させ得る。磁石810は、任意の適切なサイズ及び断面を有してもよい。いくつかの実施例では、磁石810は磁性材料の薄片を含む。磁石810は、整列構造802を整列構造108及び402と同様に機能させることができるものでもよい。特に、整列構造802は、プロペラ112を所定の配向に整列するために使用してもよい。
【0027】
図9は、整列構造802の平面図を示す。この図では、第1磁気アセンブリ808A及び第2磁気アセンブリ808Bを示してある。第1磁気アセンブリ808Aは、強磁性プレート812Aに取付けられた複数の磁石810を含んでもよく、これは第1磁気アセンブリ808Aを磁石として機能させ得る。同様に、第2磁気アセンブリ808Bは、強磁性プレート812Bに取付けられた複数の磁石810を含んでもよく、これは第2磁気アセンブリを磁石として機能させ得る。
【0028】
図10は整列構造802の輪郭図を示す。本明細書で説明したように、第2リテーナ806は、第1リテーナ804と整列され、第1リテーナ804から間隔を置いて配置してもよい。例えば、第2リテーナ806は、空隙816が第2リテーナ806の底面と第1リテーナ804の頂面との間に形成されるように、第1リテーナ804から間隔を置いて配置してもよい。スペーサ814は、第2リテーナ806を第1リテーナ804から間隔を置いて保持するように機能してもよい。いくつかの実施例では、第2リテーナ806と第1リテーナ804とが物理的に接触する。磁力の強さは、第2リテーナ806と第1リテーナ804との間の距離が減少するにつれて、増大し得る。
【0029】
図10の輪郭図は、第2リテーナ806内に配置される第1及び第2磁気アセンブリ808A及び808Bを示す。輪郭図はまた、第1リテーナ804内に配置される第3及び第4磁気アセンブリ808C及び808Dを示す。本明細書に記載したように、磁気アセンブリ808A及び808Bのそれぞれは、第1リテーナ804の頂面により近い底面に隣接して第2リテーナ806内に配置される強磁性プレート812A及び812Bを含んでもよい。同様に、磁気アセンブリ808C及び808Dのそれぞれは、第2リテーナ806の底面により近い頂面に隣接して第1リテーナ内に配置される強磁性プレート812C及び812Dを含んでもよい。いくつかの実施例では、それぞれの磁気アセンブリ808A〜808Dはまた、図示の強磁性プレート812A〜812Dの鏡として第2強磁性プレートを含んでもよい。したがって、これらの他の強磁性プレートは、磁石810の上下の位置で、第1リテーナ804及び第2リテーナ806内に配置してもよい。例えば、第1リテーナ804に関連して、第1の他の強磁性プレートは、第1リテーナ804の底面のより近くに配置してもよい。第2リテーナ806に関連して、第2の他の強磁性プレートは、第2リテーナ806の頂面のより近くに配置してもよい。このように、磁石810は、他の強磁性プレートと図示の強磁性プレート812A〜812Dとの間に挟み込んでもよい。これは、磁力をより均等に分配するために機能し得る。
【0030】
磁気アセンブリ808Aはまた、強磁性プレート812Aから第2リテーナ806の頂面に向けて延び、S−Nに配向された1つまたは複数の磁石810を含んでもよい。磁気アセンブリ808Bはまた、強磁性プレート812Bから第2リテーナ806の頂面に向けて延び、N−Sに配向された1つまたは複数の磁石810を含んでもよい。磁気アセンブリ808Cはまた、強磁性プレート812Cから第1リテーナ804の底面に向けて延び、S−Nに配向された1つまたは複数の磁石810を有してもよい。磁気アセンブリ808Dはまた、強磁性プレート812Dから第1リテーナ804の底面に向けて延び、N−Sに配向された1つまたは複数の磁石810を含んでもよい。このように、整列構造802は、プロペラ整列に関連して本明細書に記載の技術を実行するように構成してもよい。
【0031】
図11は、少なくとも1つの実施例にしたがう例示的なモータシステム1100を示す。モータシステム100、400及び800と同様に、モータシステム1100は、プロペラ整列装置102及びモータ1102を含んでもよい。この実施例では、プロペラ整列装置102は、装着ハウジング106と整列構造1104とを含んでもよい。整列構造1104は、整列構造108、402及び802の実施例である。したがって、整列構造1104は、プロペラ112を所定の配向に受動的に整列させるために、任意の適切な磁石の組合わせで構成される第1リテーナ1108及び第2リテーナ1110を含んでもよい。いくつかの実施例では、整列構造1104は、どのような磁石も含まない場合がある。
【0032】
しかし、いずれの実施例でも、モータシステム1100は、センサパッケージ1112及び管理装置1114を含んでもよい。センサパッケージ1112は、プロペラ整列装置102に対して、または、モータシステム1100が取付けられる航空機の任意の他の側面に対して、プロペラ112の位置を検出することのできる任意の適切なセンサの任意の適切な組合わせ(単一のセンサを含む)であってもよい。いくつかの実施例では、センサパッケージ1112は、第1リテーナ1108に対する第2リテーナ1110の位置を検出することができる。いくつかの実施例では、センサパッケージ1112は、プロペラ112が「整列されている」(例えば、所定の配向に)または「整列されていない」(例えば、所定の配向の外側)かどうかの2値検出を行う。いくつかの実施例では、センサパッケージ1112は、より高精度なレベルでプロペラ112の位置を検出するように構成してもよい。例えば、センサパッケージ1112は、プロペラ112が整列または整列してない場合だけでなく、プロペラ112が整列からずれている程度を検出するように構成してもよい。
【0033】
管理装置1114は、モータ1102のローカル操作を管理するように構成してもよい。このため、管理装置1114は、モータ1102に対する出力を生成するための命令を処理することができる1つまたは複数のプロセッサ(マイクロプロセッサ、集積回路等の任意の適切な組合わせを含む)を含んでもよい。例えば、管理装置1114は、モータ1102をどのように操作すべきかを示すグローバル管理装置からの命令を受信してもよい。いくつかの実施例では、管理装置1114は、これらの命令を受信してもよく、モータ1102に供給すべき電流を決定するために1つまたは複数の計算を行ってもよい(1つまたは複数のプロセッサを使用して)。
【0034】
管理装置1114はまた、センサパッケージ1112により捕捉されたセンシング情報を受信するように構成してもよい。管理装置1114は、センシング情報を使用し、プロペラ112を所定の配向に回転するためにモータ1102をどのように操作するか、及び、グローバル管理装置からの命令なしでプロペラ112を所定の配向にどのように保持するかを決定し得る。このような操作は、モータ1102にどのくらいの電流を加えるかを包含してもよい。いくつかの実施例では、センサパッケージ1112は、周期的にまたは連続的にセンシング情報を管理装置1114に提供してもよい。センシング情報により、管理装置1114は、連続的にまたは周期的にモータ1102に供給する電流を調節してもよい。いくつかの実施例では、管理装置1114は、少量回転し、停止するように(すなわち、「ステッピング」回転である)モータ1102を動作する。センサパッケージ1112が、プロペラが整列していることを検出すると、モータ1102はステッピングを終えることができる。
【0035】
整列構造108、402、802及び1104の構成要素は、任意の適切な剛性材料(例えば、アルミニウム、プラスチック、チタン、複合材及び任意の他の適切な材料)で形成してもよい。本明細書に記載の磁石のいずれも、電流が流れたときに磁力を生成するように、電磁石で構成してもよい。
【0036】
図12は、本明細書に記載のようなプロペラ整列装置を含み得る例示的な無人航空機(UAV)1200を示す。しかし、本明細書に記載のプロペラ整列装置はまた、無人でない航空機で実行してもよいことが理解される。UAV1200は、商用航空規格にしたがって設計してもよく、信頼性を確保するために多重冗長性を含んでもよい。本明細書の目的のため、UAV1200は、管理システム1202の制御の下で、または、少なくとも部分的に制御の下で動作する複数のシステムもしくはサブシステム含んでもよい。管理システム1202は、自動的にまたは半自動的にUAV1200を制御及び管理するUAV管理装置(例えば、オンボードコンピュータ)を含んでもよく、いくつかの実施例では、パイロットによる遠隔制御を可能とする。管理システム1202の部分は、UAV管理装置1204を含み、頂部カバー1204の下に収容してもよい。本明細書で使用するように、管理システム1202は、動力源及び組立体(例えば、充電可能なバッテリ、液体燃料、及び、他の動力源)、1つまたは複数の通信リンク及びアンテナ(例えば、情報を受信及び/または送信するためのモデム、無線機、ネットワーク、セルラー式、衛星、及び、他のリンク)、1つまたは複数のナビゲーション装置及びアンテナ(例えば、全地球測位システム(GPS)、慣性航法システム(INS)、距離計、レーダー(RADAR)ならびにUAV1200のナビゲート及びオブジェクトの検出を支援する他のシステム)、無線自動識別(RFID)機能、ならびに、音声解釈及び認識が可能なインタフェースを含んでもよい。
【0037】
UAV1200はまた、頂部カバー1204内に収容される通信システムを含んでもよい。通信システムは、1つまたは複数の光センサ(例えば、撮像装置、深度センサ、可視光カメラ、赤外線カメラ、RGBカメラ、深度認識カメラ、赤外線レーザプロジェクタ、紫外線感受性カメラ、走査センサ、光フィルタ及びこれらの任意の組合わせ)、1つまたは複数の聴覚センサ(例えば、マイクロフォン、ノイズフィルタ及び音を捕捉する他のセンサ)、及び、1つまたは複数の出力デバイス(例えば、マイクロフォン、スピーカ、レーザプロジェクタ、光プロジェクタ及び通信情報を出力する他のデバイス)を含んでもよい。管理システム1202は、通信システムの構成要素を介して、情報を受信しかつ情報を提供するように構成してもよい。例えば、UAV1200は、パイロットまたは他の人達等のユーザとの2方向通信をサポートしてもよい。
【0038】
管理装置1202は、フレーム1206に取付けてもよい。UAV1200は、1つまたは複数の揚力モータシステム1208A〜1208Dと、フレーム1206に取付けてもよい1つまたは複数の推進力モータシステム1210A〜1210Bとを含む推進力システムを含んでもよい。モータシステム1208及び1210は、本明細書に記載の他のモータシステムの実施例である。したがって、それぞれのモータシステム1208及び1210は、1つまたは複数のプロペラ、プロペラ整列装置、モータ、配線、平衡システム、制御機構、及び飛行を可能とする他の機能を含んでもよい。いくつかの実施例では、推進力システムは、少なくとも部分的にUAV管理装置1204の制御の下で動作してもよい。いくつかの実施例では、推進力システム及び/またはそれぞれのモータシステム1208及び1210は、UAV管理装置1204から命令を受けることなく、自身で調整するように構成してもよい。したがって、推進力システムは、半自律的または自律的に動作してもよい。推進力システムは、UAV1200の多方向飛行を可能としてもよい(例えば、それぞれの推進力装置を独立して調整することにより)。
【0039】
1つまたは複数の揚力モータシステム1208A〜1208Dは、UAV1200に少なくとも垂直揚力を与えるように構成してもよい。1つまたは複数の推進力モータシステム1210A〜1210Bは、少なくとも前進及び後進推進力を提供するように構成してもよい。揚力モータシステム1208と推進力モータシステム1210との組合わせは、UAV1200の多方向飛行を可能とし得る。本明細書に記載のプロペラ整列装置は、それぞれのモータシステム1208及び1210、または、モータシステム1208もしくは1210の少なくとも1つで実行してもよい。いくつかの実施例では、1つまたは複数の揚力モータシステム1208A〜1208Dのそれぞれは、プロペラ整列装置を含んでもよい。動作において、揚力モータシステム1208A〜1208DがUAV1200を特定の高度に上昇させた後、1つまたは複数の揚力モータシステム1208A〜1208Dのいくつかを停止してもよい。この時点で、プロペラ整列装置は、揚力モータシステム1208A〜1208Dのプロペラを所定の配向まで回転する。所定の配向は、UAV1200が、前後進飛行を達成するため推進力モータシステム1210A及び1210Bを使用するときに、気流の方向にプロペラを整列し得る。これは、これらのプロペラに起因するUAV1200の気流抗力を最小とし得る。同様に、プロペラ整列装置は、それぞれのプロペラが所定の配向に整列し得るように、推進力モータシステム1210A及び1210Bに装備してもよい。このような配向は、プロペラを使用してないときに、フレームの翼部の背部にプロペラを隠すために望ましい場合がある。これは、プロペラに起因するUAV1200の気流抗力を最小とし得る。
【0040】
本明細書に記載の実施形態は、航空機を包含してもよく、この航空機は、1つまたは複数のフレーム、フレームに接続されかつシャフトを含むモータ、モータによるシャフトの回転でプロペラが回転されるようにシャフトに接続されるプロペラ、フレームに接続される装着ハウジング、及びプロペラを装着ハウジングに対して整列させる整列構造を備え、この整列構造は、装着ハウジングに固定される1つまたは複数の静止リング、及び/または、静止リングに整列しかつモータによりプロペラが回転されたときに静止リングに対して回転するように構成される回転リングを含む。任意選択的に、静止リングは、1つまたは複数の頂面と、静止リングの第1領域内に配置されかつ第1N極が頂面に向けて延びるように配向される第1磁石と、静止リングの第2領域内に配置されかつ第1S極を頂面に向けて延びるように配向される第2磁石とを含んでもよい。任意選択的に、回転リングは、プロペラとかみ合うように構成される1つまたは複数の装着位置、回転リングを通して延びる回転軸、底面、回転リングの第1領域内に配置されかつ第2N極が底面に向けて延びるように配向される第3磁石、回転リングの第2領域内に配置されかつ第2S極が底面に向けて延びるように配向される第4磁石とを含んでもよい。任意選択的に、第1磁石及び第2磁石は、静止リング上に配置してもよく、第3磁石及び第4磁石は、回転リングが静止リングに対して回転するときに、第1磁石及び第2磁石が交互に第3磁石及び第4磁石と整列するように、回転リング上に配置してもよい。第1磁石、第2磁石、第3磁石及び第4磁石は、回転リングを所定の配向に向けて、回転軸の周りに回転させる力を生じさせ得る。回転リングが所定の配向にあるときに、第1磁石は第4磁石の下側に配置されてもよく、第2磁石は第3磁石の下側に配置されてもよい。
【0041】
任意選択的に、力は、航空機が移動しているときに、プロペラに加わる対向する回転力に抵抗し得る。任意選択的に、静止リングの第1領域は、静止リングの第1c字状半片部を含んでもよく、静止リングの第2領域は、静止リングの第2c字状半片部を含んでもよい。任意選択的に、第1磁石、第2磁石、第3磁石及び第4磁石のそれぞれは、複数の円筒状磁石を含んでもよく、それぞれの複数の円筒状磁石は、静止リングのそれぞれの第1及び第2領域、及び、回転リングのそれぞれの第1及び第2領域内に配置してもよい。
【0042】
本明細書に開示した実施形態は整列装置を包含してもよく、この整列装置は、ロータとステータとを有する1つまたは複数のモータを備え、ロータは、モータに加えられる電流に応じて回転軸の周りをステータに対して回転するように構成され、ステータに連結される第1リテーナを備え、第1リテーナは複数のステータ磁石を含んでもよく、複数のステータ磁石の第1セットのステータ磁石は第1方向に配向されるN極を有してもよく、回転軸に沿って第1リテーナから間隔を置いて配置されかつロータに連結される第2リテーナを備え、第2リテーナは複数のロータ磁石を含んでもよく、及び/または、複数のロータ磁石の第1セットのロータ磁石は第1方向に対向する第2方向に配向されるN極を有してもよい。任意選択的に、モータに加わる電流がないときに、第1セットのステータ磁石と第1セットのロータ磁石とは、ステータに対して回転軸の周りの所定の配向にロータを磁気的に付勢し得る。
【0043】
任意選択的に、整列装置は、第2方向に配向されるN極を有する複数のステータ磁石の1つまたは複数の第2セットのステータ磁石と、第1方向に配向されるN極を有する複数のロータ磁石の第2セットのロータ磁石とをさらに備えてもよい。任意選択的に、モータに加わる電流がないときに、第2セットのステータ磁石と第2セットのロータ磁石は、所定の配向にロータを磁気的に付勢し得る。任意選択的に、第1セットのステータ磁石と第2セットのステータ磁石は、それぞれの第1リテーナの第1及び第2部分に配置してもよく、第1セットのロータ磁石及び第2セットのロータ磁石はそれぞれの第2リテーナの第1及び第2部分に配置してもよい。任意選択的に、所定の配向では、第1リテーナの第1部分は第2リテーナの第1部分と整列してもよい。
【0044】
任意選択的に、第1セットのステータ磁石及び第2セットのステータ磁石は、第1リテーナの全体を通して混合してもよく、第1セットのロータ磁石及び第2セットのロータ磁石は、第2リテーナの全体を通して混合してもよい。任意選択的に、複数のステータ磁石は、第1リテーナ内の第1の複数の開口内に挿入してもよく、複数のロータ磁石は、第2リテーナの第2の複数の開口内に挿入してもよい。任意選択的に、第2リテーナの第1部分は、第2リテーナの第1半片部を含んでもよく、第2部分は第2リテーナの第2半片部を含んでもよい。
【0045】
任意選択的に、整列装置は更に、ロータに連結される1つまたは複数のプロペラをさらに含んでもよく、第1セットのステータ磁石及び第1セットのロータ磁石は、プロペラを空力学的抵抗が減少される配向に磁気的に付勢し得る。
【0046】
任意選択的に、プロペラは、揚力プロペラであってもよく、第1セットのステータ磁石及び第1セットのロータ磁石は、揚力プロペラが使用されていないときに、プロペラをこの配向内に磁気的に付勢し得る。任意選択的に、モータに加えられる電流は、ステータの1つまたは複数の電磁石に加えてもよい。任意選択的に、モータに加えられる電流は、ロータの1つまたは複数の電磁石に加えてもよい。
【0047】
本明細書に記載の実施形態は、1つまたは複数のプロペラ、プロペラに連結されかつロータ及びステータを含むモータ、ステータに連結される第1リテーナ、この第1リテーナは複数のステータ磁石を含み、第1方向に向けられるN極を有する複数のステータ磁石の第1セットのステータ磁石、回転軸に沿って第1プレートから間隔を置いて配置されかつロータに連結される第2リテーナ、この第2リテーナは複数のロータ磁石を含み、及び/または、第1方向に対向する第2方向に向けられるN極を有する複数のロータ磁石の第1セットのロータ磁石を備えるモータシステムを包含してもよい。任意選択的に、ロータ及びプロペラは、モータに加えられる電流に応じて回転軸の周りをステータに対して回転するように構成される。任意選択的に、モータに加わる電流がないときに、第1セットのステータ磁石と第1セットのロータ磁石は、ステータに対して回転軸の周りの所定の配向にプロペラを磁気的に付勢し得る。
【0048】
任意選択的に、モータシステムは、プロペラが所定の配向にある場合を検出するように構成されるセンサパッケージをさらに含んでもよい。任意選択的に、モータシステムは、センサパッケージからのセンシング情報を受信すること、及び/または、センシング情報の受信に応答して、第1電流をモータに加え、プロペラをステータに対して回転させることの1つまたは複数を行うように構成されるプロセッサをさらに含んでもよい。任意選択的に、プロセッサは、センシング情報に少なくとも部分的に基づいて第1電流を決定するようにさらに構成してもよい。
【0049】
任意選択的に、所定の配向では、プロペラは、プロペラが所定の配向からずれているときに比較して、より低いエネルギ状態を有し得る。任意選択的に、モータシステムは、第2方向に配向されるN極を有する複数のステータ磁石の1つまたは複数の第2セットのステータ磁石、及び/または、第1方向に配向されるN極を有する複数のロータ磁石の第2セットのロータ磁石をさらに備えてもよい。
【0050】
任意選択的に、モータに加わる電流がないときに、第2セットのステータ磁石と第2セットのロータ磁石とは、所定の配向にロータを磁気的に付勢し得る。任意選択的に、第1セットのステータ磁石及び第2セットのロータ磁石は、ロータがステータに対して回転するときに、交互に整列してもよい。
【0051】
したがって、明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で考えられるべきである。しかし、特許請求の範囲で説明される本開示のより広範の精神及び範囲から逸脱することなく、種々の修正及び変形をなし得ることは明らかである。
【0052】
他の変形は、本開示の精神の範囲内である。したがって、開示された技術は多様な修正形態及び代替構成の影響を受けやすいが、その特定の示される実施形態は図面に示され、上記に詳細に説明されている。しかし、本開示を開示された特定の1つ以上の形態に限定することの意図は存在せず、逆に、その意図は、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の精神及び範囲に入るすべての修正、代替的な構成、及び均等物を包含することを理解されるべきである。
【0053】
開示の実施形態を説明する文脈における(特に以下の特許請求の範囲の文脈における)用語「a」、「an」、及び「the」ならびに同様の指示語の使用は、本明細書において別段の指示がない限り、または文脈に明らかに矛盾するものでない限り、単数及び複数の双方を含むと解釈される。用語「comprising(含む)」、「having(有する)」、「including(含む)」及び「containing(含む)」は、特に断りのない限り、オープンエンド用語(すなわち「を含むが、これらに限定されるものではない」を意味する)として解釈されるべきである。用語「接続され」は、介在するものがあっても部分的にまたは全体的に、中に含まれ、取付けられ、また、一緒に結合されるとして解釈されるべきである。本明細書で値の範囲を列挙することは、本明細書に別段の指示がない限り、単に、範囲内に入るそれぞれの別個の値に個別に言及することの短縮方法としての役割を果たすことを意図しており、各個別の値は、それが個別に本明細書に記載されているように本明細書に組み込まれる。本明細書に記載されるすべての方法は、本明細書で別段の指示がない限り、または文脈に明らかに矛盾するものでない限り、任意の適切な順序で実行できる。本明細書で示される任意の及び全ての実施例、または、例示的な言語(例えば、「等」)の使用は、単に本開示の実施形態をより明瞭に示すことを意図しており、別段の主張がない限り、本開示の範囲を限定するものではない。本明細書のいかなる言葉も、本開示の実施に対して本質的なものとして特許請求の範囲に記載されていない任意の要素を示すものと解釈されるべきではない。
【0054】
特に断りのない限り、句「X、Y、またはZの少なくとも1つ」のような選言的な言葉は、項目、用語等がX、Y、もしくはZ、または、そのいずれかの組合せ(例えば、X、Y、及び/またはZ)であってよいことを示すために一般的に用いられるように文脈の中で理解されることが意図される。したがって、このような選言的言語は、特定の実施形態がXの少なくとも1つ、Yの少なくとも1つ、及び、Zの少なくとも1つがそれぞれ存在することを必要とすることを暗示することを概して意図しておらず、暗示するものではない。
【0055】
発明を実施するために発明者に知られている最良の形態を含む本開示の好ましい実施形態が本明細書に記載されている。これらの好ましい実施形態の変形例は、前述の説明を読むことで当業者に明らかになり得る。本発明者らは、当業者がこのような変形例を必要に応じて採用することを期待し、本発明者らは本開示が本明細書の具体的な記載以外で実施されることを意図する。したがって、本開示は、適用法令によって許容されるように、本明細書に添付された特許請求の範囲に記載された主題のすべての変更例及び均等物を含む。さらに、本明細書に別段の指示がない限り、または文脈に明らかに矛盾するものでない限り、上述の要素のあらゆる可能な変形例の任意の組合わせが、本開示に包含される。
【0056】
本明細書で引用した、刊行物、特許出願及び特許を含む全ての参考文献は、それぞれの参考文献が個別にかつ具体的に指示されて、参照することにより組み込まれ、この特許の内容全体を本明細書で説明したのと同じ程度まで、参照することにより、本明細書に組み込まれる。
【要約】
プロペラ整列装置(102)を記載する。プロペラ整列装置(102)は、プロペラ(112)に取付けられる第2リテーナとモータ(104)とを含むことができる。プロペラ整列装置(102)はまた、回転しないが第2リテーナ(116)と整列する第1リテーナ(114)を含むことができる。第1リテーナ(114)は互いに対向して配向される2以上の磁石(120A、120B)を含むことができる。第2リテーナ(116)も互いに対向して配向される2以上の磁石(118A、118B)を含むことができる。第2リテーナ(116)が第1リテーナ(114)に対して回転するときに、磁石は互いに交互に整列し得る。モータ(104)に加えられる電流がないときに、磁石は第2リテーナ(116)を第1リテーナ(114)に対して所定の配向に磁気的に付勢し得る。所定の配向は、望ましいプロペラ(112)の配向(例えば、プロペラの空力抗力を最小にする)に対応するように予め決定することができる。
【選択図】図4
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