特許第6461607号(P6461607)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6461607アップリンク制御情報を送信するための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6461607
(24)【登録日】2019年1月11日
(45)【発行日】2019年1月30日
(54)【発明の名称】アップリンク制御情報を送信するための方法
(51)【国際特許分類】
   H04J 99/00 20090101AFI20190121BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20190121BHJP
   H04W 28/16 20090101ALI20190121BHJP
【FI】
   H04J99/00
   H04W24/10
   H04W28/16
【請求項の数】15
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-560459(P2014-560459)
(86)(22)【出願日】2013年3月18日
(65)【公表番号】特表2015-511078(P2015-511078A)
(43)【公表日】2015年4月13日
(86)【国際出願番号】IB2013000605
(87)【国際公開番号】WO2013140245
(87)【国際公開日】20130926
【審査請求日】2014年9月5日
【審判番号】不服2016-14629(P2016-14629/J1)
【審判請求日】2016年9月30日
(31)【優先権主張番号】201210074090.X
(32)【優先日】2012年3月19日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】391030332
【氏名又は名称】アルカテル−ルーセント
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ジン
(72)【発明者】
【氏名】ジュウ,シュドン
【合議体】
【審判長】 北岡 浩
【審判官】 菅原 道晴
【審判官】 吉田 隆之
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/137408(WO,A2)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0027456(US,A1)
【文献】 Nokia Siemens Networks,Nokia,Performance evaluation of UCI multiplexing Schemes on PUSCH in case of SU−MIMO,3GPP TSG RAN WG1 Meeting#61 R1−102962,2010年5月
【文献】 Huawai,Downlink CoMP system evaluation and feedback analysis for each category,3GPP TSG RAN WG1 Meeting#57 R1−091799,2009年5月
【文献】 Samsung,Discussion on Data and Control Multiplexing in UL MIMO Transmissions,3GPP TSG RAN WG1 #60bis R1−102212,2010年4月
【文献】 Texas Instruments,CSI feedback to support downlink CoMP,3GPP TSG RAN WG1 Meeting#68 R1−120463,2012年1月31日
【文献】 Samsung,Further discussion on Data and Control Multiplexing in UL MIMO,3GPP TSG RAN WG1 #61bis R1−103675,2010年6月22日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04J11/00,H04J99/00,H04W28/16,H04W24/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多地点協調(CoMP)システムにおいて複数の協調点のチャネル状態情報(CSI)を送信するための方法であって、
前記複数の協調点の前記CSIを個別符号化およびハイブリッド符号化のうちの1つによって符号化するステップと、
前記複数の協調点の前記符号化されたCSIを変調するステップと、
物理アップリンク共用チャネル(PUSCH)で前記変調されたCSIを多重化するステップと
を含み、
前記変調されたCSIを多重化するステップは、
前記CSIが前記PUSCHで多重化されるときに、前記個別符号化またはハイブリッド符号化の後に前記CSIの同じまたは異なる資源オフセット・パラメータを割り当てるステップと、
前記CSI内のランク・インジケータ(RI)を多重化するステップと、
前記CSI内のチャネル品質インジケータ/プリコーディング・マトリックス・インジケータ(CQI/PMI)を多重化するステップと
異なるアップリンク・ランクに対して異なる前記協調点のRIを多重化するステップ
最高の変調および符号化順番を有する符号語でおよび他の符号語で、前記複数の協調点の各々の前記CQI/PMIを多重化するステップと、
を含み、
前記資源オフセット・パラメータは上位層信号伝達によって構成される、
方法。
【請求項2】
連続しサブフレームでまたは所定の間隔サブフレームで前記個別符号化またはハイブリッド符号化されたCSIを送信するステップをさらに含み、
前記所定の間隔は前記上位層信号伝達によってセットされる、請求項に記載の方法。
【請求項3】
1つのサブフレームで、且つ所定の順番で、前記個別符号化またはハイブリッド符号化されたCSIを送信するステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記ハイブリッド符号化は、各共同符号化されるグループにおいて前記協調点の前記CSIの共同符号化を実行するステップを含み、
前記共同符号化されたグループ内の前記協調点の数は、上位層信号伝達によって指定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記変調されたCSIのベータ値は、前記CSIが資源ブロックにマップされるときに調節され、そして、前記ベータ値は、情報ユニットの数を計算するために使用されるパラメータである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
異なる協調点の前記CSIを区別するために、前記複数の協調点の索引を定義するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
多地点協調(CoMP)システムにおいて複数の協調点のチャネル状態情報(CSI)を送信するための方法であって、
前記複数の協調点の前記CSIを個別符号化およびハイブリッド符号化のうちの1つによって符号化するステップと、
前記複数の協調点の前記符号化されたCSIを変調するステップと、
物理アップリンク共用チャネル(PUSCH)で前記変調されたCSIを多重化するステップと
を含み、
前記変調されたCSIを多重化するステップは、
前記CSI内のランク・インジケータ(RI)を多重化するステップ
異なるアップリンク・ランクに対して異なる前記協調点のRIを多重化するステップと、
を含
方法。
【請求項8】
前記変調されたCSIのベータ値は、前記CSIが資源ブロックにマップされるときに調節され、前記ベータ値は、情報ユニットの数を計算するために使用されるパラメータである、請求項に記載の方法。
【請求項9】
異なる協調点の前記CSIを区別するために、前記複数の協調点の索引を定義するステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項10】
多地点協調(CoMP)システムにおいて複数の協調点のチャネル状態情報(CSI)を送信するための方法であって、
前記複数の協調点においてまたは各共同符号化されるグループにおいて各協調点の前記CSIの個別符号化を実行するステップと、
前記複数の協調点の前記符号化されたCSIを変調するステップと、
物理アップリンク共用チャネル(PUSCH)で前記変調されたCSIを多重化するステップと
を含み、
前記変調されたCSIを多重化するステップは、
前記CSI内のランク・インジケータ(RI)を多重化するステップ
異なるアップリンク・ランクに対して異なる前記協調点のRIを多重化するステップと、
を含み、
前記方法は、さらに、前記符号化されたCSIのための同じまたは異なる資源オフセット・パラメータを割り当てるステップを含み、
前記資源オフセット・パラメータは、上位層信号伝達によって構成される、方法。
【請求項11】
連続しサブフレームでまたは所定の間隔サブフレームで、前記符号化されたCSIを送信するステップをさらに含み、
前記所定の間隔は前記上位層信号伝達によってセットされる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
1つのサブフレームで、且つ所定の順番で、前記符号化されたCSIを送信するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記共同符号化されるグループ内の前記協調点の数は、前記上位層信号伝達によって指定される、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
異なる協調点の前記CSIを区別するために、前記複数の協調点の索引を定義するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記変調されたCSIのベータ値は、前記CSIが資源ブロックにマップされるときに調節される必要があり、そして、前記ベータ値は、情報ユニットの数を計算するために使用されるパラメータである、請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤレス通信システムにおいてアップリンク制御情報(UCI)を送信するための方法に関し、より詳細には、物理アップリンク共用チャネル(PUSCH)を介するUCIの送信のための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ロング・ターム・エボリューション(LTE)/LTEアドバンスト(LTE−Advanced)は、近年に第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)によって開始された重要な研究および開発プロジェクトである。直交周波数分割多重/周波数分割多元接続(OFDM/FDMA)技術に基づくLTE/LTEアドバンストは、「疑似4G」技術とも呼ばれる。LTE/LTEアドバンストにおいて、非周期的UCIは、個々にまたはアップリンク共用チャネル(UL−SCH)データとともに物理アップリンク共用チャネル(PUSCH)で多重化される。周期的UCIさえも、PUSCHを介して送信され得る。
【0003】
しかし、LTE/LTEアドバンストの開発とともに、多地点協調(Coordinated Multi-Point、CoMP)技法が導入され、それにより、UCIの内容は、単一点の代わりに多地点を含む。したがって、PUSCHでのUCIの符号化および多重化などの伝送機構は、再検討される必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、CoMP技術が単一アンテナおよびマルチアンテナ・システムで使用されるときにUCIの符号化および多重化の問題を解決するために、CoMPシステムにおいてUCIを送信するための方法を提供する。
【0005】
本発明の一実施形態は、CoMPシステム内の複数の協調点のチャネル状態情報(CSI)を送信するための方法を提供する。本方法は、複数の協調点のCSIを符号化するステップ、それらの複数の協調点の符号化されたCSIを変調するステップ、および、PUSCHでその変調されたCSIを多重化するステップを含む。CSI内のランク・インジケータ(RI)の多重化は、異なるアップリンク・ランクの異なるRlの多重化を含み、かつ、CSI内のチャネル品質インジケータ/プリコーディング・マトリックス・インジケータ(CQI/PMI)の多重化は、最高の変調および符号化順番を有する符号語でのおよび他の符号語でのCQI/PMIの多重化を含む。
【0006】
一実施形態で、それらの複数の協調点のCSIは、共同符号化、個別符号化およびハイブリッド符号化のうちの1つによって符号化される。ハイブリッド符号化は、各共同符号化されるグループ内の協調点のCSIの共同符号化の実行を含み、そして、その共同符号化されるグループ内の協調点の数は、上位層信号伝達によって指定される。
【0007】
一実施形態で、本方法はさらに、異なる協調点のCSIを区別するために、それらの複数の協調点の索引を定義するステップを含む。
【0008】
もう1つの実施形態で、CSIを多重化するステップはさらに、個別符号化またはハイブリッド符号化の後にそのCSIの同じまたは異なる資源オフセット・パラメータを割り当てるステップを含み、その資源オフセット・パラメータは、上位層信号伝達によって構成される。
【0009】
さらに別の実施形態で、本方法はさらに、連続してサブフレームでまたは所定の間隔でサブフレームでその個別符号化またはハイブリッド符号化の後にCSIを送信するステップを含み、その所定の間隔は、上位層信号伝達によって設定される。さらに、本方法は、1つのサブフレーム内で、所定の順番で接続された、CSIを送信するステップを含み得る。その場合、その上位層信号伝達は、その符号化されたCSIの始点を指示することを必要とされる。
【0010】
さらに別の実施形態で、共同符号化の後のCSIのベータ値は、そのCSIが資源ブロックにマップされるときに調節され、そして、そのベータ値は、情報ユニットの数を計算するために使用されるパラメータである。
【0011】
本発明のもう1つの実施形態によれば、CSI内のRIの多重化はさらに、空間多重化を実行する代わりに、すべてのアップリンク・ランクでRIを繰り返し多重化するステップを含む。
【0012】
本発明の一実施形態はさらに、CoMPシステムにおいて複数の協調点のCSIを符号化するための方法を提供する。本方法は、それらの複数の協調点内の各協調点のCSIの情報ビット数を判定するステップ、判定された情報ビット数の各協調点を所定の順番で配列して情報ビット列を形成するステップ、および、その情報ビット列を共同符号化のための共同コーダに入力するステップを含む。
【0013】
一実施形態で、それらの複数の協調点内の各協調点のCSIの情報ビット数は、各協調点のモード構成に従って判定される。もう1つの実施形態で、その共同コーダは、リード・マラー・コーダおよび短縮畳み込みコーダのうちの1つを含む。RIについて、形成された情報ビット列のビット数が11ビットを超えるとき、その共同コーダは、複数の接続されたリード・マラー・コーダを含み、そして、情報ビット列は、セグメント化され、それらの複数の接続されたリード・マラー・コーダに入力される。一実施形態によれば、セグメント化は、同等のビット数またはリード・マラー・コーダの入力ビット数の最大限度に基づいて、実装される。
【0014】
本発明は、CoMPシステムにおいてUCIを符号化および多重化するための新たな方法を提供し、多入力多出力(MIMO)システムのための新たな多重化機構を提供する。したがって、1つのユーザ機器(UE)が複数の協調点のUCIを送信するCoMP技術の適用における問題は解決され、CoMP技術の適用はさらに促進される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態によるCoMPシステムにおいて複数の協調点のCSIを送信するための方法の流れ図である。
図2】本発明の一実施形態による複数のCSIの共同符号化を実行するための方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の趣旨のよりよい理解のために、本発明は、例示的実施形態を用いて以下にさらに説明される。
【0017】
ワイヤレス通信の分野で、UCIは、一般に、ハイブリッド自動反復要求−肯定応答(HARQ−ACK)、RI、CQI、およびPMIを含み、その中でCQIおよびPMIは通常はともに使用され、かつ、RI、CQIおよびPMIはまた、CSIと称される。
【0018】
CoMP技術によれば、HARQ−ACKの送信のために、各UEは、最大で2つの符号ブロックを送信することができ、各符号ブロックは1ビットを有する。したがって、複数の協調点が1つのUEにサービスする場合でも、そのUEは、HARQ−ACKをフィードバックするときに従来の単一点方式でHARQ−ACKをやはり送信することができる。たとえば、LTE−Rel.8で使用されるチャネル符号化、変調および多重化などの技法はまた、HARQ−ACKでも使用されるが、それはさらには論じられない。
【0019】
CoMP技術を適用する通信システムで、各協調点は、対応するCSI(RIおよびCQI/PMIを含む)を有し、そして、各UEについて、対応する複数の協調点は固定されず、協調点の数はまた、変更可能であり、制限されない。それらの複数の協調点のCSIを送信するために、CSIの符号化および多重化を含む一連の問題が解決される必要があり、そして、MIMOシステム内で異なるランク(または層)にCSIをどのように多重化するかもまた、検討される必要がある。
【0020】
本発明の一実施形態は、RIおよびCQI/PMIがCoMPシステム内でPUSCHで送信されるときに、RIおよびCQI/PMIを符号化および多重化するための方法を提供する。たとえば、共同符号化または個別符号化が、複数の協調点のCSIで実行され、符号化されたCSIは、単一アンテナで多重化される。
【0021】
本発明のもう1つの実施形態は、RIおよびCQI/PMIがCoMP技術を使用するMIMOシステム内でPUSCHで送信されるときに、RIおよびCQI/PMIを符号化および多重化するための方法を提供する。たとえば、RIのための新しい空間多重化方法で、RIは、複数のプロトコル層で適用され、一方、CQI/PMIは、最高の品質、たとえば、最高の変調および符号化順番、を有する符号語で多重化され得る。
【0022】
図1は、MIMOシステムにおいて本発明の一実施形態によるPUSCHでCoMPシステム内の複数の協調点のCSIを送信するための方法10の流れ図である。本流れ図は、本発明の方法を説明するために提供され、本方法におけるステップの順番および関係は、実際の適用例に従って当業者によって判定され、したがって、本流れ図は、本発明への限定として考えられるものではないことに留意されたい。
【0023】
ステップ100で、UEは、複数の協調点から基準信号を受信し、その基準信号に基づいて各協調点のCSIを推定し、そのCSIはRIおよびCQI/PMIを含む。
【0024】
ステップ101で、その協調点のCSIが符号化される。その符号化は、それらの複数の協調点のCSIの共同符号化の実行、それらの複数の協調点の各協調点のCSIの個別符号化の実行、または、ハイブリッド符号化の実行を含む。たとえば、そのハイブリッド符号化は、たとえば、1つの共同符号化されるグループとしてそれらの複数の協調点のうちの2つの協調点をグループ化することによって、共同符号化のためにそれらの協調点をグループ化するステップを第一に含み得る。その共同符号化されるグループ内の協調点の数は、上位層信号伝達によって指定することができ、したがって、変更可能である。その共同符号化は、各共同符号化されるグループ内の協調点のCSIについて実行される。その符号化の間、各協調点の索引が、異なる協調点のCSIを区別するために、定義される必要がある。これらの符号化モードは、異なる利点を有する。CSI資源、たとえば1つのサブフレーム内の複数の協調点のRI資源、が不十分であるときに、たとえば、個別符号化を選ぶと、符号化されたRIブロックは、後のサブフレームに容易にマップされ得る。個別符号化では、分散処理が採用可能であり、そして、各協調点は、それ自体のCSIを検出することができる。
【0025】
ステップ102で、それらの複数の協調点の符号化されたCSIが、変調される。
【0026】
ステップ103で、その変調されたCSIが、PUSCHで多重化される。
【0027】
単一アンテナについて、共同符号化が採用されるとき、CSIの変調および多重化などの動作は、さらに説明されることはない既存の技術を使用することによって、実行され得る。個別符号化またはハイブリッド符号化が採用されるとき、CSIはまた、既存の技術を使用することによって、変調され得る。しかし、CSIの多重化および送信のために、本発明は、新しい機構をさらに提供する。
【0028】
本発明の一実施形態によれば、ステップ104で、各アンテナについて、CSI、たとえばRI、がPUSCHで多重化されるとき、本方法はさらに、個別符号化またはハイブリッド符号化の後にRIのために同じまたは異なる資源オフセット・パラメータを割り当てるステップを含み、その資源オフセット・パラメータは、変調および符号化方式(MCS)のデータに関するUCIのオフセットを指示する。その資源オフセット・パラメータは、上位層信号伝達によって構成される必要がある。
【0029】
ステップ105で、CSI、たとえばRI、は、時分割多重化(TDM)または周波数分割多重化(FDM)を介して、送信のためにサブフレーム内で多重化される。本発明の一実施形態によれば、TDMは、1つの符号化されたCSI、たとえば送信のための1つのサブフレーム内のRI、の多重化、もう1つの符号化されたCSI、たとえば送信のための前述のサブフレームに接続されたもう1つのサブフレーム内のRI、の多重化、その他を含む。すなわち、その符号化されたCSIは、連続してサブフレーム内で送信される。もう1つの実施形態で、その符号化されたCSIはまた、所定の間隔でサブフレーム内で送信することができ、その所定の間隔は、資源オフセット・パラメータを構成する上位層信号伝達によってセットされ得る。本発明の一実施形態によれば、FDMは、符号化されたCSI、たとえば所定の順番でのCQI/PMI、の接続と、送信のための1つのサブフレーム内でのCSIの多重化とを含む。たとえば、CSIは、協調点の索引に基づいて昇順で配列される。FDMが個別符号化の後にCQI/PMIで適用されるとき、集中処理方式が採用される場合、上位層信号伝達(資源オフセット・パラメータを構成する上位層信号伝達でもよい)は、たとえば前のCQI/PMIの終点または長さを通知するために、個別符号化の後にCQI/PMIの始点を指示することを必要とされる。そのRIは、同様の条件を有し得る。分散処理について、各協調点は、それ自体のCQI/PMIを受信し、別個の始点を有し、したがって、信号伝達を介する通知は必要とされない。MIMOシステムでは、複数のアンテナが存在し、前述の単一アンテナ多重化に基づいて、複数のアンテナ間の多重化もまた、考慮される必要がある。本発明の一実施形態によれば、マルチアンテナ多重化において、RIおよびCQI/PMIは、異なる形で多重化される。
【0030】
CSI内のRIについて、本発明の一実施形態によれば、ステップ106で、空間多重化が、複数のアンテナの場合に実行され得る。すなわち、異なるRIが、伝送効率を改善するために、すべてのアップリンク・ランクについて多重化され、または、異なるRIが、線形信号対雑音比(SNR)合成利得を取得するために、すべてのアップリンク・ランクについて多重化される。このマルチアンテナ多重化は、前述の符号化モードに確実に適用可能である。
【0031】
CSI内のCQI/PMIについて、本発明の一実施形態によれば、ステップ107で、CQI/PMIは、CoMP技術が適用されるときに高いオーバーヘッドを低減するために、最高の変調および符号化順番を有する符号語でおよび他の符号語で複数のアンテナの場合に多重化され得る。このマルチアンテナ多重化は、前述の符号化モードに確実に適用可能である。




【0032】
本発明の一実施形態によれば、その変調されたCSIのベータ値は、そのCSIが資源ブロックにマップされるときに調節される必要があり、そのベータ値は、情報ユニットの数を計算するために使用されるパラメータである。
【0033】
本発明はさらに、CoMP技術の適用において複数のCSIのための共同符号化を実行するための方法を提供する。図2は、本発明の一実施形態による複数のCSIのための共同符号化を実行するための方法20の流れ図である。ステップ200で、複数の協調点内の各協調点のCSIの情報ビット数が、たとえば、各協調点のモード構成に従って、判定される。
【0034】
ステップ201で、判定された情報ビット数の各協調点が、情報ビット列を形成するために、たとえばそれらの協調点の索引の固定の順番に従って、所定の順番で配列される。
【0035】
ステップ202で、その情報ビット列が、共同符号化のために共同コーダに入力される。その共同コーダは、1つのコーダまたは複数の接続されたコーダを含むことができ、そのコーダの数は、必要とされるビット数によって決まる。既存の(32,O)リード・マラー・コーダを例に取ると、「O」が11である場合、その情報ビット列のビット数が20であるとき、2つの接続されたリード・マラー・コーダが、必要とされる。情報ビット列、たとえば、RIは、セグメント化され、複数の接続されたリード・マラー・コーダに入力される必要がある。そのセグメント化は、同等のビット数またはリード・マラー・コーダの入力ビット数の最大限度、たとえば11、に基づいて、実装され得る。本発明の一実施形態によれば、CQI/PMIについて、その形成された情報ビット列のビット数が11ビットを超えるとき、短縮畳み込みコーダが選択されて畳み込み符号化を実行することができ、リード・マラー・コーダは使用されない。変調および多重化などの後の処理は、共同符号化の後にCSIのために実行され得る。共同符号化がハイブリッド符号化において採用されるとき、その共同符号化における複数の協調点は、同じ共同符号化されたグループに属する。
【0036】
本発明の技術的内容および特徴が前述されたが、本発明の趣旨を逸脱することなしに本発明の教示および開示に基づいて、様々な置換および修正が、当業者によって行われ得る。したがって、本発明の範囲は、記載された実施形態に限定されないが、添付の特許請求の範囲によって定義されるものとしての本発明を逸脱しない様々な置換および修正を包含する。
図1
図2