(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1のピン受容領域及び第2のピン受容領域を含むハウジングを有するソケットであって、前記第1のピン受容領域は、第1の複数の電気接点を含み、前記第2のピン受容領域は、第2の複数の電気接点を含む、ソケットと、
第1のピングリッドアレイを含む第1の電子パッケージであって、前記第1のピン受容領域は第1の電子パッケージ用である、第1の電子パッケージと、
第2のピングリッドアレイを含む第2の電子パッケージであって、前記第2のピン受容領域は第2の電子パッケージ用である、第2の電子パッケージと、
前記第1の電子パッケージ用の第1のピン受容領域と前記第2の電子パッケージ用の第2のピン受容領域との間であって、一部が前記第1及び第2のピン受容領域よりも高い位置にある作動機構であって、該作動機構を前記第1及び第2のピン受容領域の面に対して平行な面内で回転させることにより、前記第1の複数の電気接点を前記第1のピングリッドアレイに係合させ、且つ前記第2の複数の電気接点を前記第2のピングリッドアレイに係合させる作動機構と、を備える、
電子アセンブリ。
前記ハウジングは、カバープレートとベースとを含み、前記カバープレートは、前記作動機構の操作中に、前記ベースに対して移動し、前記ベースは、前記第1の複数の電気接点と前記第2の複数の電気接点とを含む、
請求項6に記載の電子アセンブリ。
前記基板に取り付けられたソケット装着フレームをさらに含み、該ソケット装着フレームは前記ハウジングを取り囲んでおり、前記第1の電子パッケージ及び前記第2の電子パッケージの少なくともの一方が、前記ソケット装着フレームの上に延びる、
請求項10に記載の電子アセンブリ。
前記第1のピングリッドアレイを前記第1のピン受容領域に挿入するステップは、前記第1のピングリッドアレイを含む第1のピンキャリアを前記第1のピン受容領域に挿入するステップを含み、前記第1の電子パッケージは、前記第1のピンキャリアに取り付けられる、
請求項12又は13に記載の方法。
前記第2のピングリッドアレイを前記第2のピン受容領域に挿入するステップは、前記第2のピングリッドアレイを含む第2のピンキャリアを前記第2のピン受容領域に挿入するステップを含み、前記第2の電子パッケージは、前記第2のピンキャリアに取り付けられる、
請求項14に記載の方法。
前記第1及び第2の複数の接点を含む前記ハウジングには、カバープレートとベースとが形成されており、前記作動機構を操作するステップは、前記ベースに対して前記カバープレートを移動させるステップを含む、
請求項12乃至15のいずれか一項に記載の方法。
前記第1の電子パッケージの前記第1のピングリッドアレイを前記第1のピン受容領域に挿入するステップは、前記ハウジングを取り囲むソケット装着フレームの上に前記第1の電子パッケージの一部を位置付けするステップを含む、
請求項12に記載の方法。
前記第2の電子パッケージの前記第2のピングリッドアレイを前記第2のピン受容領域に挿入するステップは、前記ハウジングを取り囲むソケット装着フレームの上に前記第2の電子パッケージの一部を位置付けするステップを含む、
請求項17に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の詳細な説明は、添付図面を参照する。同様の参照符号は、それぞれの図面を通して同様の構成要素を実質的に示す。他の実施形態を使用してもよく、構造的、論理的、及び電子的変更がなされ得る。本明細書で説明するソケット及び電子アセンブリは、複数の位置付け及び向合せで製造し、使用し、又は出荷することができる。
【0008】
本明細書で説明する例示的なソケットによって、ソケット当たり2つ以上のパッケージに対応可能になり、挿入力を生じさせない程度(none)に低減させることができる。また、本明細書で説明する例示的なソケットは、電子パッケージをソケットに取り付けるために特殊なツールを必要としなくてもよい。
2つのパッケージについて1つのソケットのみを使用することにより、公差の蓄積によるソケットの高さの寄与が低減され、改善したヒートシンクの接触をもたらすことができる。本明細書で説明するいくつかのソケットの構成によって、電子パッケージのメモリを、基板上の既存の機構(例えば、ソケット装着フレーム)の上に設置することが可能になる。基板上の既存の機構の上に電子パッケージのメモリを設置することによって、使用スペースをさらに最適化することができる。
【0009】
図1〜
図5には、例示的なソケット10が示されている。ソケット10は、ハウジング11を含む。ハウジング11は、このハウジング11の一部として形成された第1のピン受容領域12と、ハウジング11の一部として形成された第2のピン受容領域13とを含む。第1のピン受容領域12は、第1の複数の電気接点(ハウジング11では見えない)を含み、第2のピン受容領域13は、第2の複数の電気接点(ハウジング11では見えない)を含む。
ソケット10は、作動機構14をさらに含む。作動機構14は、第1の複数の電気接点を第1の電子パッケージ上の第1セットのピンに係合させるとともに、第2の複数の電気接点を第2の電子パッケージ上の第2セットのピンに係合させるように構成される。第1及び第2の電子パッケージは、
図1〜
図5に示されていないが、本明細書で説明する電子アセンブリ及び方法に関して後で示される。
【0010】
作動機構14は、現在知られているか、又は将来的に発見される任意のタイプの作動機構であってもよいことに留意されたい。ソケット10内に含まれる作動機構14の種類は、(幾つかある要因の中でも)ハウジングのサイズと、ソケット10に接続される電子パッケージの種類とに一部依存する。
図1〜
図3及び
図5に示される例示的な作動機構14では、この作動機構14は、第1のピン受容領域12と第2のピン受容領域13との間に位置付けされたカム機構である。代替形態では、作動機構14を、第1のピン受容領域12及び第2のピン受容領域13に対して他の位置に位置付けしてもよい。
【0011】
図1〜
図5に示されるように、ハウジング11は、カバープレート15とベース16とを含む。カバープレート15は、作動機構14の動作中に、ベース16に対して移動する。(
図2及び
図3を比較すると、)カバープレート15がベース16に対して直線的に移動するように示されているが、カバープレート15がベース16に対して非直線的に(例えば、回転)移動するような他の形態も企図される。
【0012】
本明細書で説明する例示的なソケット10では、ベース16は、第1の複数の電気接点と第2の複数の電気接点とを含む。第1の複数の電気接点及び第2の複数の電気接点における接点の数及び種類は、(i)ソケット10に接続される電子パッケージタイプのサイズ、及び(ii)電子パッケージをソケット10に電気的に接続するために使用されるピンのサイズ、数及び種類に一部依存する。
図2及び
図3に示されるように、作動機構14の一部17を回転して、ベース16に対してカバープレート15を移動させる。他の種類の装置が、ベース16に対してカバープレート15を移動させるために企図されることに留意されたい(例えば、レバーである)。
【0013】
図6〜
図9には、例示的な電子アセンブリ20が示されている。電子アセンブリは、本明細書で説明する例示的なソケット10のいずれかを含む。電子アセンブリ20は、第1のピングリッドアレイ22を含む第1の電子パッケージ21と、第2のピングリッドアレイ24を含む第2の電子パッケージ23とをさらに含む(
図9参照)。
各ピングリッドアレイ22、24内のピンの数、位置及びサイズは、電子アセンブリ20に含められる第1及び第2の電子パッケージ21、23の種類だけでなく、電子アセンブリ20が使用されるアプリケーションの種類に一部依存することに留意されたい。また、第1の電子パッケージ21は、第2の電子パッケージ23と同じサイズであってもよく、又は第1の電子パッケージ21は、第2の電子パッケージ23と異なるサイズであってもよい。
【0014】
作動機構14は、ソケット10内の第1の複数の電気接点を、第1の電子パッケージ21上の第1のピングリッドアレイ22に係合させるように構成される。作動機構14は、ソケット10内の第2の複数の電気接点を、第2の電子パッケージ22上の第2のピングリッドアレイ24に係合させるようにも構成される。電子アセンブリ20のいくつかの例示的な形態では、作動機構14は、同時に、第1の複数の電気接点を第1のピングリッドアレイ22に係合させるとともに、第2の複数の電気接点を第2のピングリッドアレイ24に係合させる。
【0015】
電子アセンブリ20は、第1の電子パッケージ21に取り付けられた第1のピンキャリア25をさらに含むことができる。第1のピンキャリア25は、第1のピングリッドアレイ22を含む。電子アセンブリ20は、第2の電子パッケージ23に取り付けられた第2のピンキャリア26をさらに含むことができる。第2のピンキャリア26は、第2のピングリッドアレイ24を含む。第1及び第2のピンキャリア25、26のサイズ、種類、及び構成は、(幾つかある要因の中でも)(i)第1及び第2の電子パッケージ21、23のサイズ及びタイプ、(ii)第1及び第2のピングリッドアレイ22、24のサイズ及びタイプ、及び/又は(iii)電子アセンブリ20に使用されるソケット10のサイズ及びタイプに一部依存する。
【0016】
電子アセンブリ20は、第1及び第2の電子パッケージ23、24を固定するために、単一の作動機構14を使用する。2つの別個の作動機構を使用した場合に、次に、電子アセンブリ(複数可)20が取り付けられる貴重なXY空間が、基板30上で浪費される(
図8及び
図10を参照)。
単一の作動機構14のみを作動させることによって、電子アセンブリ20を作製するための組立時間がより少ない時間で済み得る。単一の作動機構14を使用して2つ以上の電子パッケージを固定するための電子アセンブリ20の形態が、企図されることに留意されたい。
【0017】
また、第1及び第2の電子パッケージ21、22のいずれか一方、両方、又はいずれでもないパッケージを、所定の時間にソケット10に設置することができる(
図8及び
図10参照)。一例として、ソケット10は、機構14の一部17を回転することによって、(i)電子パッケージ21、23の両方を押す、又は(ii)第1及び第2のピングリッドアレイ22、24を第1及び第2の電子パッケージ21、23に係合させるべく、一方の電子パッケージを押して、他方の電子パッケージを引っ張るかのいずれかを行うように設計することができる。
【0018】
図に示した例示的な電子アセンブリ20では、作動機構14は、第1の電子パッケージ21と第2の電子パッケージ23との間に位置付けされたカム機構である。代替形態では、作動機構14を、第1の電子パッケージ21及び第2の電子パッケージ23に対して他の場所に位置付けしてもよい。
図8及び
図10に示されるように、ソケット10のハウジング11を基板30に取り付けることができる。いくつかの形態では、基板30は、ソケット10を取り付けるようなプリント回路基板であってもよい。一例として、ボールグリッドアレイ31(
図5参照)を使用して、ソケット10をプリント回路基板に取り付けてもよい。
【0019】
図8及び
図10に示されるように、電子アセンブリ20は、基板30に取り付けられたソケット装着フレーム32をさらに含むことができる。このソケット装着フレーム32は、ソケット10上のハウジング11の全部、又は一部を取り囲むことができる。
図8に示される例示的な形態では、第1の電子パッケージ21及び第2の電子パッケージ23の少なくとも一方が、ソケット装着フレーム32の上に延び(すなわち、重複し)てもよい(
図8の第2の電子パッケージ23の重複部分)。
【0020】
電子アセンブリ20のサイズによって、電子アセンブリ20を形成する様々な構成要素の容易な3次元積層が可能になる。一例として、より大きな電子パッケージ(例えば、メモリモジュール)は、このより大きな電子パッケージがソケット装着フレーム32と重なり得るため、電子アセンブリ20に使用することができる。いくつかの形態では、この余分なスペースを、受動部品、ルーティング、インターポーザ等に使用することができる。
図8には、電子パッケージとソケット装着フレーム32との重複部分が最も明確に示されている。
【0021】
図11には、電子アセンブリ20を形成する方法[1100]が示されている。方法[1100]は、第1の電子パッケージ21の第1のピングリッドアレイ22を、ハウジング11に形成された第1のピン受容領域12に挿入するステップ[1110]と、第2の電子パッケージ22の第2のピングリッドアレイ24を、ハウジング11に形成された第2のピン受容領域13に挿入するステップ[1120]とを含む(例えば、
図6及び
図9参照)。第1及び第2のピングリッドアレイ22、24を、それぞれの第1及び第2の受容領域12、13に挿入することができる。
【0022】
方法[1100]は、第1のピングリッドアレイ22を第1のピン受容領域12の第1の複数の接点に係合させるとともに、第2のピングリッドアレイ24を第2のピン受容領域13の第2の複数の接点に係合させるように作動機構14を操作するステップ[1130]をさらに含む。第1の複数の接点が第1のピングリッドアレイ22に係合する方法及び第2の複数の接点が第2のピングリッドアレイ24に係合する方法は、(幾つかある要因の中でも)それぞれのピン及び接点のサイズ、種類及び配置に一部依存する。
【0023】
図7に示されるように、作動機構14を操作するステップ[1130]は、作動機構14の一部17を回転させるステップを含み得る。他のタイプの装置が、ベース16に対してカバープレート15を移動させるために企図されることに留意されたい。また、部分17は、回転以外の方法(例えば、レバーを使用した直線運動)で移動させることができる。
いくつかの形態では、第1のピングリッドアレイ22を第1のピン受容領域12に挿入するステップ[1110]は、第1のピングリッドアレイ22を含む第1のピンキャリア25を第1のピン受容領域12に挿入するステップを含むことができ、ここで第1の電子パッケージ21は、第1のピンキャリア25に取り付けられる。また、第2のピングリッドアレイ24を第2のピン受容領域13に挿入するステップ[1120]は、第2のピングリッドアレイ24を含む第2のピンキャリア26を第2のピン受容領域13に挿入するステップを含むことができ、ここで第2の電子パッケージ23は、第2のピンキャリア26に取り付けられる。
【0024】
一部の形態では、第1の電子パッケージ21の第1のピングリッドアレイ22を第1のピン受容領域12に挿入するステップ[1110]は、ハウジング11を取り囲むソケット装着フレーム32の上に第1の電子パッケージ21の一部を位置付けするステップ含むことができる。また、第2のピングリッドアレイ24を第2のピン受容領域13に挿入するステップ[1120]は、ハウジング11を取り囲むソケット装着フレーム32の上に第2の電子パッケージ23の一部を位置付けするステップ含むことができる(例えば、
図8及び
図10参照)。
【0025】
本明細書で説明するソケット、電子アセンブリ、及び方法は、アセンブリ及びソケットの堅牢性についてカスタムツールの要件がない、ゼロ挿入力のものであってもよい。また、本明細書で説明するソケット、電子アセンブリ、及び方法によって、電子パッケージを、製造プロセス及び/又はシステムアセンブリの都合の良い時間に設置する、又はサービス又はメンテナンスを行う一部として設置することが可能になる。
本明細書で説明するソケット及び電子アセンブリは、多数の異なる形態で実施することができる。要素、材料、幾何学形状、及び寸法はすべて、特定のパッケージ要件に適合するように変えることができる。
【0026】
図12は、本明細書で説明する少なくとも1つのソケット10、電子アセンブリ20、及び/又は方法[1100]を組み込んだ電子機器1200のブロック図である。電子機器1200は、本明細書で説明するソケット10、方法[1100]、及び電子アセンブリ20の形態を使用する電子機器の単なる一例である。
例示的な電子機器1200は、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯電話、ゲーム機、MP3、又は他のデジタル音楽プレーヤー等を含むが、これらに限定されるものではない。この実施例では、電子機器1200は、電子機器1200の様々なコンポーネントを結合するためのシステムバス1202含むデータ処理システムを有する。システムバス1202は、電子機器1200の様々なコンポーネント間の通信リンクを提供し、且つ単一のバス、複数のバスの組合せ、又は他の任意の適切な方法で実現することができる。
【0027】
本明細書で説明する少なくとも1つのソケット10、電子アセンブリ20、及び/又は方法[1100]を含む電子アセンブリ1210を、システムバス1202に結合してもよい。電子アセンブリ1210は、任意の回路又は複数の回路の組合せを含んでもよい。一実施形態では、電子アセンブリ1210は、任意のタイプのプロセッサ1212を含む。本明細書で使用する場合に、「プロセッサ」は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、複合命令セットコンピュータ(CISC)マイクロプロセッサ、縮小命令セットコンピュータ(RISC)マイクロプロセッサ、超長命令ワード(VLIW)マイクロプロセッサ、グラフィックプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のコアプロセッサ、又は他のタイプのプロセッサ又は処理回路等に限定されないようなあらゆるタイプの計算回路を意味する。
電子アセンブリ1210に含められる他のタイプの回路は、例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、双方向無線機、及び同様の電子システム等の無線装置で使用される(例えば、通信回路1214等の)1つ以上の回路のような、カスタム回路、特定用途向け集積回路(ASIC)等である。このICは、他のタイプの機能を実行することができる。
【0028】
電子機器1200は、外部メモリ1220も含んでもよく、次に、この外部メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)の形態のメインメモリ1222、1つ又は複数のハードドライブ1224、及び/又はコンパクトディスク(CD)、フラッシュメモリカード、デジタルビデオディスク(DVD)等のリムーバブルメディア1226を操作する1つ以上のドライブ等の特定の用途に適した1つ又は複数のメモリ素子を含むことができる。
電子機器1200は、表示装置1216、1つ又は複数のスピーカ1218、及びキーボード及び/又はコントローラ1230を含んでもよく、またこの電子機器は、システムユーザが電子機器1200との間で情報を入力及び受信することを可能にするようなマウス、トラックボール、タッチスクリーン、音声認識装置、又は任意の他の装置を含むことができる。
【0029】
本明細書に開示される方法、ソケット、及び電子アセンブリをより良く示すために、実施形態の非限定的なリストが、本明細書に提供される。
実施例1は、ハウジングを有するソケットを含む。第1のピン受容領域が、ハウジングの一部として形成される。第1のピン受容領域は、第1の複数の電気接点を含む。第2のピン受容領域が、ハウジングの一部として形成される。第2のピン受容領域は、第2の複数の電気接点を含む。作動機構は、第1の複数の電気接点を第1の電子パッケージ上の第1セットのピンに係合させるとともに、第2の複数の電気接点を第2の電子パッケージ上の第2セットのピンに係合させるように構成される。
実施例2は、実施例1に記載のソケットを含み、ここで作動機構は、カム機構である。
【0030】
実施例3は、実施例1又は2に記載のソケットを含み、ここで作動機構は、第1のピン受容領域と第2のピン受容領域との間にある。
実施例4は、実施例1乃至3のいずれかに記載のソケットを含み、ここでハウジングは、カバープレートとベースとを含み、カバープレートは、作動機構の操作中に、ベースに対して移動する。
実施例5は、実施例4に記載のソケットを含み、ここでベースは、第1の複数の電気接点と第2の複数の電気接点とを含む。
実施例6は、実施例4又は5に記載のソケットを含み、ここでベースに対してカバープレートを移動させるように、作動機構の一部を回転させる。
【0031】
実施例7は、電子アセンブリを含む。電子アセンブリは、第1のピン受容領域及び第2のピン受容領域を含むハウジングを有するソケットを含む。第1のピン受容領域は、第1の複数の電気接点を含み、第2のピン受容領域は、第2の複数の電気接点を含む。第1の電子パッケージは、第1のピングリッドアレイを含む。第2の電子パッケージは、第2のピングリッドアレイを含む。作動機構は、第1の複数の電気接点を第1のピングリッドアレイに係合させるとともに、第2の複数の電気接点を第2のピングリッドアレイに係合させる。
実施例8は、実施例7に記載の電子アセンブリを含み、ここで作動機構は、第1の電子パッケージと第2の電子パッケージとの間にある。
実施例9は、実施例7又は8に記載の電子アセンブリを含み、ここでハウジングは、カバープレートとベースとを含み、カバープレートは、作動機構の操作中に、ベースに対して移動し、ベースは、第1の複数の接点と第2の複数の接点とを含む。
【0032】
実施例10は、実施例7乃至9のいずれかに記載の電子アセンブリを含み、第1の電子パッケージに取り付けられた第1のピンキャリアをさらに含む。第1のピンキャリアは、第1のピングリッドアレイを含む。第2のピンキャリアは、第2の電子パッケージに取り付けられる。第2のピンキャリアは、第2のピングリッドアレイを含む。
実施例11は、実施例7乃至10のいずれかに記載の電子アセンブリを含み、ここで第1の電子パッケージは、第2の電子パッケージと同じサイズである。
実施例12は、実施例7乃至11のいずれかに記載の電子アセンブリを含み、ここでハウジングは、基板に取り付けられる。
実施例13は、実施例12に記載の電子アセンブリを含み、基板に取り付けられたソケット装着フレームをさらに含む。ソケット装着フレームは、ハウジングを取り囲む。第1の電子パッケージ及び第2の電子パッケージの少なくとも一方は、ソケット装着フレームの上に延びている。
【0033】
実施例14は、第1の電子パッケージの第1のピングリッドアレイを、ハウジングに形成された第1のピン受容領域に挿入するとともに、第2の電子パッケージの第2のピングリッドアレイを、ハウジングに形成された第2のピン受容領域に挿入するステップを含む方法を含む。この方法は、同時に、第1のピングリッドアレイを第1のピン受容領域の第1の複数の接点に係合させるとともに、第2のピングリッドアレイを第2のピン受容領域の第2の複数の接点に係合させるように作動機構を操作するステップをさらに含む。
実施例15は、実施例14に記載の方法を含み、ここで作動機構を操作するステップは、作動機構の一部を回転させるステップを含む。
実施例16は、実施例14又は15に記載の方法を含み、ここで第1のピングリッドアレイを第1のピン受容領域に挿入するステップは、第1のピングリッドアレイを含む第1のピンキャリアを第1のピン受容領域に挿入するステップを含み、第1の電子パッケージは、第1のピンキャリアに取り付けられる。
【0034】
実施例17は、実施例14乃至16のいずれかに記載の方法を含み、ここで第2のピングリッドアレイを第2のピン受容領域に挿入するステップは、第2のピングリッドアレイを含む第2のピンキャリアを第2のピン受容領域に挿入するステップを含み、第2の電子パッケージは、第2のピンキャリアに取り付けられる。
実施例18は、実施例14乃至17のいずれかに記載の方法を含み、ここで第1及び第2の複数の接点を含むハウジングが、カバープレートとベースとから形成され、作動機構を操作するステップは、ベースに対してカバープレートを移動させるステップを含む。
【0035】
実施例19は、実施例14乃至18のいずれかに記載の方法を含み、ここで第1の電子パッケージの第1のピングリッドアレイを第1のピン受容領域に挿入するステップは、ハウジングを取り囲むソケット装着フレームの上に第1の電子パッケージの一部を位置付けするステップを含む。
実施例20は、実施例14乃至19のいずれかに記載の方法を含み、ここで第2の電子パッケージの第2のピングリッドアレイを第2のピン受容領域に挿入するステップは、ハウジングを取り囲むソケット装着フレームの上に第2の電子パッケージの一部を位置付けするステップを含む。
【0036】
この概要は、本発明の主題の非限定的な例を提供することを目的としている。その概要は、排他的又は網羅的な説明を提供することを意図していない。詳細な説明は、ソケット、電子アセンブリ、及び方法に関する更なる情報を提供するために含まれる。
上述した詳細な説明は、この詳細な説明の一部を形成する添付図面に対する参照を含む。図面は、例示の目的で、本発明を実施することができる特定の実施形態を示す。これらの実施形態は、本明細書では「実施例」とも呼ばれる。このような実施例は、図示又は説明したものに加えて要素を含むことができる。しかしながら、本発明者らは、図示又は説明した要素のみが設けられた実施例も企図する。また、本発明者らは、本明細書で図示又は説明した、特定の実施例(又は1つ又は複数のその態様)に関して、又は他の実施例(又は1つ又は複数のその態様)に関してのいずれかで、図示又は説明したそれらの要素(又は1つ又は複数のその態様)の任意の組合せ又は置換を用いた実施例も企図する。
【0037】
この文書では、用語「1つの(a, an)」は、特許文献で一般的であるように、1つ又は複数を含むように使用されており、「少なくとも1つ」又は「1つ以上」の他の例又は使用法とは独立している。この文書では、用語「又は(or)」は、別段の指示がない限り、「A又はB」が、「BではなくA」、「AではなくB」、及び「A及びB」を含むように、非排他的に参照するのに使用される。この文書では、用語「含む、有する(including)」及び「ここで(in which)」は、それぞれの用語「備える、有する、含む(comprising)」及び「ここで(wherein)」の平易な英語の等価語として使用される。また、以下の特許請求の範囲では、用語「含む、有する(including)」及び「備える、有する、含む(including)」は、オープンエンドであり、つまり、請求項においてこのような用語の後に列挙されたものに加えて要素を含むシステム、装置、物品、組成物、形成、又はプロセスが、依然としてその請求項の範囲内に含まれるとみなされる。また、以下の特許請求の範囲では、用語「第1の」、「第2の」、及び「第3の」等は、単にラベルとして使用しており、それらの対象に数値的な要件を課すことを意図するものではない。
【0038】
上述した説明は、例示であり、限定的ではないことを意図している。例えば、上述した実施例(又は1つ又は複数のその態様)は、互いに組み合わせて使用することができる。また、本明細書で説明した方法の順序は、電気相互接続及び/又は電気的相互接続部を含むパッケージの製作を可能にするような任意の順序であってもよい。他の実施形態は、当業者が上述した説明を検討すること等により使用することができる。
要約は、読者が技術的開示の性質及び要旨を把握することを可能にする要約を要求する37C.F.R.§1.72(b)に準拠するように提供されている。その要約は、特許請求の範囲又は意味を限定又は解釈するために使用されないという理解の下で提出されている。以下の特許請求の範囲は、各請求項がそれ自体別個の実施形態として存立するように、詳細な説明に組み込まれる。