【文献】
ZTE,RE Mapping for Small Cell Discovery Signal Based on Unused REs[online],3GPP TSG-RAN WG1#73 R1-132084,2013年 5月11日,[検索日2017.05.30],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_73/Docs/R1-132084.zip>
【文献】
Intel Corporation,Discussion on small cell discovery operation[online],3GPP TSG-RAN WG1#72b R1-130919,2013年 4月 6日,[検索日2017.05.30],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_72b/Docs/R1-130919.zip>
【文献】
Samsung,Evaluation results on small cell discovery[online],3GPP TSG-RAN WG1#73 R1-131981,2013年 5月11日,[検索日2017.05.30],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_73/Docs/R1-131981.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
図面における同様の符号は同様の要素を示す。
【0014】
ポイント間リンクのスペクトル効率は、既にその理論的限界に接近しているので、1つの方法は大セルをより小さいセルへ分割することである。セルが互いに接近すると、隣接セル干渉がよりシビアになり、セル分割ゲインが飽和する。さらに現在は、事業者がベースステーションを設置する新たな場所を得ることはさらに困難になっており、コストもさらに高くなっている。したがってセル分割は、実装をさらに慎重に計画することなく帯域幅要求を自動的に満たすことはできない。
【0015】
座標インディケータ(GI)と呼ばれる信号は、本文書におけるディスカバリシグナルと類似しており、異機種移動体ネットワークにおいて様々な目的で用いることができる。具体的には、実施形態において、時間ー周波数リソースプランにおける未使用リソースエレメント(RE)を、HetNetにおけるGI信号の搬送のために割り当てる。
【0016】
低パワーノードの構成としていくつか可能なものがある。例えば低パワーノードは、自身のセルIDを有することもできるし、マクロノードと同じセルIDを共有することもできる。マクロノードと同じ周波数を用いることもできるし、専用スペクトルを用いることもできる。
【0017】
ロングタームエボリューション(LTE)業界標準を、本文書における特定の実施形態として示しているが、本技術はその他無線通信規格およびプロトコルを用いるシステムにおいて実施することもできる。読み手のために見出しや小見出しを用いているが、これらは本技術の範囲を限定することを意図したものではない。
【0018】
低パワーノードの存在をUEが検出してこれにしたがって自身の動作を調整できるようにするとともに、ネットワークが効率的に動作できるようにすることは、有用である。いくつかの克服すべき課題がある。
【0019】
UE電力消費:LPNが、マクロステーションと同じ周波数上または専用周波数上で自身のセルIDを有している場合、UEはLPNからPSS/SSSを読み取ることによりセル検出手順を実施する必要がある。完全セル探索は電力消費が大きい。特に配置が密集している場合において、簡易セル検出手順は有用である。また、効率的な周波数間測定のためにディスカバリシグナルを利用することができる。1実施形態は、周波数f1上でUEがマクロノードによってマクロカバー領域内でサービス提供を受ける場合である。マクロカバー領域内には1つの低パワーノードが配置されている。この低パワーノードは、別の周波数f2上で動作する。UEは、周波数間測定を実施してこの低パワーノードを検出する必要がある。多くの場合、UEはこの低パワーノードのカバー範囲から離れており、周波数間測定は無駄に終わり、UEバッテリを枯渇させる。低パワーノードのディスカバリシグナルは、f1上でビーコンとして送信することができる。UEは、f1上でビーコンを検出したときのみ周波数間測定を実施することができる。すなわち、UEがLPNに接近しているときである。
【0020】
ネットワーク電力消費:ノードが一時的に必要なくなった場合(例えば近くにUEが存在しないので)、できる限り送信をシャットオフすることが望ましい。3GPPにおいて現在、LPNの休止状態を導入することを議論している。この休止状態において、PSS/SSSの送信はシャットオフすることができる。これに代えて、UEが(またはその他ノード)休止LPNを検出できるようにするため、本文書において電力消費が少ないディスカバリシグナルを開示している。
【0021】
干渉抑制または低SINRにおける検出:LPNが密集配置している場合において、異なるノードが送信したプライマリ/セカンダリ同期信号(PSS/SSS信号)は互いに干渉する。特にLPNが同期している場合は顕著である。これはPSS/SSS上で測定するSINRが弱くなることにつながり、UEは利用可能なLPNのうちいずれかのみを検出することになる。低SINRで検出可能であり、または他セルに対する干渉が少ないディスカバリシグナルは、望ましいといえる。
【0022】
ノード間識別:複数のLPNが同じセルIDを有している場合、同じPSS/SSSを送信する。この場合、PSS/SSSを用いたとしても異なるノードを識別することができない。1側面において、本文書が開示する一意識別シグナルは、この課題を解決することができる。
【0023】
高速セル識別:3GPP規格によれば、セル探索(PSS/SSSを用いる)は最大800msかかる。モビリティにおけるパフォーマンスをよくするため、高速識別手順が望ましい。
【0024】
利用可能セルIDの個数が限られている:ディスカバリシグナルを導入すると、この限界を克服することができる。
【0025】
LPNブロッキングを回避する:(特に、LPNが共通基準信号(CRS)を送信していない場合の共通チャネルシナリオにおいてであるが、これに限られない)UEがある低パワーノードに接近している場合、ネットワークとの接続を確立する前にそのアップリンク送信電力は不必要に高くなり、アップリンク電力制御ループにより送信パワーを低下させる。これはブロッキングを生じさせる。
【0026】
LTE規格の現行バージョン(リリース11)において、1つの無線フレーム(10ms)内に合計40の未使用REが存在する。REは、これらREを用いて送信される復調可能シグナルが存在しない点において。未使用である。これらのうち20は、PSS/SSSを含む最初のサブフレーム内に配置され、残り20はPSS/SSSを含む第2サブフレーム内に配置される。
【0027】
本文書において、未使用REは2セットに分割される。第1セットはディスカバリシグナルを送信し、第2セットは新たなディスカバリシグナルを他シグナルから分離するガードバンドとして機能する未使用REを含む。本文書の記載の便宜のため、第1セットに属するREはDS−REとし、第2セットに属するREはGB−REとする。DS−REとGB−REの全ての組み合わせを含む実施形態を実現可能である。
【0028】
1実施形態は、1つの無線フレーム内において32個の未使用REをDS−REとして用いる。同期信号に対する影響を小さくするため、残り8個のREはGB−REとして用い、ディスカバリシグナルをPSS/SSSから分離する。これらはPSS/SSSに対して最も近いREであり、従来のセル探索手順のPSSステージの間における最大±7.5kHzの初期周波数オフセットに対処するためのものである。
【0029】
図1は、PSS/SSSを含む2つのサブフレーム内の未使用REの場所を示す。白RE(102)はGB−REを表し、グレーRE(104)はDS−REを表す。
【0031】
実施形態において選択される利用可能DS−REの個数は、本文書においてMax_DS_REとする。利用可能DS−REはさらに、異なる領域へ分割される。一般的実施形態において、N個の領域へ分割される。Nは1からMax_DS_REまでの自然数である。
【0032】
1実施形態においてN=1であり、したがって1領域のみである。他実施形態においてMax_DS_REは40であり、Nも40であり、したがって40個の異なる領域が存在する。
【0033】
均等サイズの領域について、1領域のサイズはMAX_DS_RE/Nによって与えられる。他実施形態において、異なるサイズの領域を用いることもできる。同じ考え方がその実施形態に対して適用される。
【0034】
実施形態において、Max_DS_REは32であり、Nは4である。先述の32個のDS−REは、4つの均等サイズ領域に分割され、それぞれ8個のREを有する。領域分割は、1無線フレーム内の時間ドメインと周波数ドメインにおける位置にしたがって自然になされる。4領域は以下のように表す。
【0039】
“上”は、PSS/SSSのために使用されるREよりも高い周波数上のREを示す。“下”は、低い周波数上に配置されたREを示す。
【0040】
“左”は、PSS/SSSを含む10ms無線フレームの第1サブフレームを示す。“右”は、第2サブフレームを示す。
【0041】
4つの基本領域を導入すると、32個のREはそれぞれ一意のインデックスを割り当てられる。インデックスは、領域内における領域IDとRE IDを含む。領域IDは、{UL,LL,UR,LR}のうちいずれかの要素であり、RE IDは0から7の数値である。
【0042】
4つの基本領域とREインデックスを
図2に示す。他実施形態において、同様のインデックスを用いることができる。
【0043】
基本領域において送信するシーケンスの定義
【0044】
N個の均等サイズ領域について、領域の長さは“Max_DS_RE/N”によって計算できる。
【0045】
領域内で定義することができる相互直交シーケンスの最大個数は、利用可能な変調方式に依拠する。
【0046】
実施形態において、BPSKを変調のために用いる。例えば、チャネル推定を実施することができない場合、通常はBPSKが最もパフォーマンスがよい。ただしこの場合、より高次の変調を実施することが禁じられるものではない。BPSKの場合、“Max_DS_RE/N”の相互直交シーケンスを定義することができる(例えば領域長が8である場合、8個の相互直交シーケンスを定義できる)。高次変調方式を使用できる場合(例えばチャネル推定のためにパイロットビットを利用可能であるので)、定義可能なシーケンス個数は、変調方式において用いられるビット個数とともに拡大する(BPSKは1ビットを用い、QPSKは2ビットを用い、16QAMは4ビットを用い、64QAMは6ビットを用いる、など)。
【0047】
本文書が記載する1実施形態において、各領域のサイズは32/4=8である。チャネル推定は使用できず、BPSKを変調方式として選択する。一般性を損なうことなく、長さ8の8個の相互直交シーケンスを下記表のように定義する。
【表1】
【0048】
スモールセルディスカバリシグナルのマッピングと基本領域
【0049】
ディスカバリシグナルを用いると、スモールセルの存在を検出できるのみならず、複数セルが存在する場合においていずれのセルが発見されたかの情報も明らかにできる。
【0050】
したがって、異なるスモールセルは異なるシーケンスを異なる領域上で送信することができる。
【0051】
セルが全領域または利用可能領域のサブ−サブセット上で送信する様々な実施形態を実現できる。他セルは、異なるシーケンスを有する同じサブセット上で送信できる。あるいは、同じシーケンスを異なるサブセット上で送信できる。あるいは、異なるシーケンスを異なる領域上で送信できる。
【0052】
したがって、異なる領域において送信することにより、時間/周波数ドメインにおいて異なるセルを区別することができる。および/または、異なるシーケンスを用いることにより(例えばコード直交シーケンス)、コードドメインにおいて区別することができる。
【0053】
1領域において、複数セルをコード多重化することができる。コード多重化することができるセルの最大個数は、領域において定義されるシーケンス個数と等しい。本文書が提案する方式において、8個の異なるシーケンスを定義する。したがって、1領域において8個のセルをコード多重化することができる。
【0054】
実際の実装において、ノイズは不可避である。測定したエネルギーがノイズパワーよりも大きい閾値である場合、シーケンスを検出することができると考えられる(すなわちセルを発見することができると考えられる)。ノイズパワーを測定するため、定義したシーケンスのいずれかを用いる。セルは他のシーケンスを用いてディスカバリシグナルを送信することができる。
【0055】
最大“利用可能シーケンス個数”までのセルが1領域内でコード多重化送信する別実施形態を実現できる。
【0056】
本発明者が実施したシミュレーションによれば、1つのシーケンスを用いる領域ごとの2つのセルがそれぞれ良好なパフォーマンスを示した。したがって、本文書が開示するディスカバリシグナル方式において、2つのセルが1つの領域上で送信する実施形態を選択する。これは、残り6つのシーケンスがノイズパワー推定のために用いられることを意味する。他の2つのセルは同じシーケンスを用いるが、領域は異なる。総合するとこの実施形態において、4個の領域を利用できる。したがって、8個のセルは1サブフレーム内において一意のディスカバリシグナルを送信できる。
【0057】
8個のセルを“A”から“H”とする。領域とシーケンスはともに、“送信リソース”と呼ぶ。1実施形態において、スモールセルと送信リソースのマッピングを以下のように用いる。
【0058】
スモールセルAは、左上領域においてシーケンス#6を送信する。
【0059】
スモールセルBは、左上領域においてシーケンス#7を送信する。
【0060】
スモールセルCは、左下領域においてシーケンス#6を送信する。
【0061】
スモールセルDは、左下領域においてシーケンス#7を送信する。
【0062】
スモールセルEは、右上領域においてシーケンス#6を送信する。
【0063】
スモールセルFは、右上領域においてシーケンス#7を送信する。
【0064】
スモールセルGは、右下領域においてシーケンス#6を送信する。
【0065】
スモールセルHは、右下領域においてシーケンス#7を送信する。
【0066】
他実施形態において、他のマッピングを選択することもできる。これは自明なので、説明簡易のためここでは詳細を説明しない。
【0068】
上記実施形態において、1サブフレーム内で8個のセルを区別することができる。他実施形態において、1サブフレーム内で“K”個のセルを区別することができる。“K”の値は、DS−RE、GB−RE、使用するシーケンス個数、および領域個数について選択したパラメータに依拠する。
【0069】
発見すべきスモールセルの個数がKより多い場合、他実施形態において、異なるセルの時間多重化を実施する。例として、K=8であり10個のセルを検出すべきであると仮定する。5個のセルは奇数無線フレーム上で送信し、残り5セルは偶数無線フレーム上で送信することができる。
【0070】
UEにおけるディスカバリシグナルの受信
【0071】
利用可能な実施形態セットのなかで、領域サイズのみがパフォーマンスの理由として選択されるのではなく、UE側で用いることができる簡易受信器もその対象である。
【0072】
以下の特性を有する簡易検出器は、ディスカバリシグナルを受信するために実現することができる。
【0073】
1.各領域において正確に8個のREを有する
【0074】
2.8次アダマール変換を実施して8個の相関出力を得る
【0075】
3.8個の出力のなかで、インデックス0〜5をノイズパワー推定のために用いる
【0076】
4.インデックス6と7をチェックする
【0078】
6.インデックス6と7のパワーがノイズパワー閾値を超えている場合、シーケンスが検出されたとみなす
【0079】
本文書が記載する方式は、未使用RE上で送信する。ただし他実施形態において、未使用REではないRE上で送信することもできる。例えばPDSCHである。
【0080】
PSS/SSSを有する2つのサブフレームを含む1無線フレームの方式を説明した。他実施形態において、同様の方式を1サブフレームのみに用いることができる。
図1に示すように、サブフレーム内の未使用REの個数は20である。1つの上位領域と1つの下位領域を用いることにより、同じ方式を1サブフレームにスケール合わせすることができる。
【0081】
有用な側面として、本技術は“OFF”状態のセルを検出するのに適している。
【0082】
他の有用な側面として、ディスカバリシグナルは従来のシグナルと比較して非常に少ないRE上で送信することができる。
【0083】
有用な側面として、本技術により周波数内セル検出を効果的にサポートできる。
【0084】
他の有用な側面として、周波数間セル検出を効果的にサポートできる。
【0085】
当業者は、新たな物理ディスカバリシグナルにより導入されるオーバーヘッドが0であることを理解するであろう。これは少なくとも、未使用RE上で送信されることによるものである。
【0086】
他の有用な側面として、ディスカバリシグナルは従来のシグナルと干渉しない。
【0087】
受信器側において、チャネルを推定または補償する必要なく、複雑でない検出器を用いることができる。
【0088】
“新しい”UEは、従来のUEと共存することができる。実施例において、セル探索のためのデシメーションフィルタを簡易に設計することができる。
【0089】
実施形態において、DSが他のRE(PSS/SSSではない)にマッピングされる場合、2048ポイントに代えて128ポイントFFTを用いることができる。これによりスモールセルを発見するプロセスにおいてUEの電力消費を抑制することができる。
【0090】
PSS/SSS REに接着した位置においてディスカバリを有することは、自然である。PSS/SSSは、従来のディスカバリシグナルとみなすことができる。
【0091】
図3は、OFDM通信システムにおいて動作することができる装置300のフローチャートである。モジュール302(例えば選択器モジュール)は、利用可能送信シーケンスと空間−時間送信リソースのなかから、シグネチャー送信シーケンスと、OFDM通信システムにおける装置のIDを発見するため用いる空間−時間送信リソースのサブセットとを選択することができる。モジュール304(例えばディスカバリシグナル送信モジュール)は、空間−時間送信リソースのサブセットを用いて、シグネチャー送信シーケンスを送信することができる。
【0092】
実施形態において、シグネチャー送信シーケンス(例えば表1にリストしたもの)と空間−時間リソースの選択は、OFDM通信システム内において装置300に固有のものであってもよい。実施形態において、シグネチャー送信シーケンス(例えば表1にリストしたもの)と空間−時間リソースのサブセットの選択は、OFDM通信システム内において装置300に固有のものでなくてもよい。すなわち、同じ送信リソースとシグネチャーシーケンスを用いて自身のディスカバリシグナルを送信するシステム内の他LPNが存在し得る。ただしその場合、LPNは空間的に孤立しており、したがって相互干渉を回避できる場合がある。あるいは信号が干渉する場合、UEは少なくとも領域内に複数スモールセルが存在することに気付くことができ、LPNまたはマクロノードに対応する他手順を用いることができる。
【0093】
本文書が説明するように、実施形態において、空間−時間送信リソースは複数のREを含む。複数REのうち少なくともいずれかは第1送信サブフレームからのものであり、残りのREは第2送信サブフレームからのものである。これに代えて、実施形態において、複数REは全て単一(第1または第2)送信サブフレームからのものであってもよい。
【0094】
実施形態において、空間−時間送信リソースは、複数のリソースエレメント(RE)を含み、複数REはOFDM通信システム内で動作可能な少なくともいずれかのユーザデバイスについてガードバンド送信リソースと競合する。先述のように、従来のユーザデバイスは、ガードバンドシグナルを用いて復調信号を送信しないようにし、ガードバンドについての知識を用いて処理要素(例えばアナログまたはデジタルフィルタ)を設計する。
【0095】
本文書が説明するように、表1はBPSK実施形態についてのシーケンス例をリストしているが、一般に利用可能送信シーケンスのなかの各送信リソースは、デジタル変調方式のコンステレーションに対してマッピングできる値を含む。ディスカバリシグナル送信モジュールは、そのデジタル変調方式を用いてシグネチャー送信シーケンスを送信する。また送信シーケンスは、互いに直交であってもよい。例えばコード分割多重化である。
【0096】
図4は、信号を受信して送信ノードを識別するプロセス400のフローチャートである。プロセス400は、例えば本文書が開示するディスカバリシグナルを用いるように設計された新たなUE(すなわち従来のUEではない)において実装することができる。
【0097】
ステップ402において、プロセス400は、既定個数Lの送信リソースエレメント(RE)を占有するシグナルを受け取る。Lは正整数である。
【0098】
ステップ404において、プロセス400は、各送信REを占有する受信信号を変換することにより、L個の相関出力を計算する。
【0099】
ステップ406において、プロセス400は、L個の相関出力の第1グループに基づきノイズパワーを推定する。
【0100】
ステップ408において、プロセス400は、L個の相関出力の残りにおける受信パワーの推定結果を規定閾値と比較する。
【0101】
ステップ410において、受信パワーの推定結果が規定閾値を超えている場合、プロセス400は、シグネチャーシーケンスを受信したと判定する。
【0102】
ステップ412において、プロセス400は、シグネチャーシーケンスに基づき送信ノードのIDを判定する。
【0103】
図5は、異機種無線通信ネットワークにおいてディスカバリシグナルを送信して自身のIDを通知するプロセス500のフローチャートである。プロセス500は、LPNにおいて実装することができる。
【0104】
ステップ502において、プロセス500は、送信シーケンスと送信リソースエレメント(RE)の組み合わせを選択する。選択した組み合わせは、異機種無線ネットワークにおける低パワーノードを識別する。先述のように、選択した組み合わせは通信ネットワークにおいて一意であってもよいし一意でなくてもよい。実施形態において送信REは、少なくともいずれかのユーザ機器(例えば従来のUE)についてはガードバンドから選択される。実施形態において、選択した送信REは、複数ガードバンド領域を占有するREグループに属する。このガードバンド領域は、周波数ドメインまたは時間ドメインにおいて互いに分離されている。
【0105】
ステップ504において、プロセス500は、送信シーケンスに対応する変調方式を用いて、送信RE上で送信シーケンスを送信する。
【0106】
図6は、2つのシーケンスが用いられ、ディスカバリシグナルを送信する合計16個のスモールセルが存在する1例を示す。8セル/無線フレーム(各領域2つ)のみ存在し得るので、16個の比較ディスカバリシグナル(CDS、あるいはディスカバリシグナル)を送信するために時間多重化を用いる。
【0107】
異機種ネットワークにおけるディスカバリシグナルの配置についていくつかの技術を開示したことを理解されたい。1例において、異機種ネットワーク配置は、マクロベースステーションと1以上の低パワーノードを含む。ディスカバリシグナルを送信して、低パワーノードを識別できるようにする。ディスカバリシグナルは、選択したリソースエレメント(従来は未使用である)のサブセット上で送信され、従来のユーザ機器と後方互換性を維持する。ディスカバリシグナルを送信するため用いる送信シーケンスおよび/またはリソースエレメントの位置は、ユーザ機器が低パワーノードを識別するために用いることができる。
【0108】
本文書が開示したものその他の実施形態、モジュール、および機能動作は、デジタル電子回路内、またはコンピュータソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア内に実装することができる。これらは本文書が開示する構造およびその等価構造、さらにはこれらの1以上の組み合わせを含む。開示する実施形態およびその他の実施形態は、1以上のコンピュータプログラム製品として実装することができる。すなわち、コンピュータ読取可能媒体に記録され、データ処理装置が実行しまたはその動作を制御する、1以上のコンピュータプログラム命令のモジュールである。コンピュータ読取可能媒体は、機械読取可能記憶装置、機械読取可能記憶基板、メモリデバイス、機械読取可能伝搬信号を生成する合成物、またはこれらの1以上の組み合わせである。データ処理装置という用語は、全ての装置、デバイス、データ処理機械を包含する。これらは例えばプログラム可能プロセッサ、コンピュータ、マルチプロセッサまたはコンピュータを含む。装置は、ハードウェアに加えて、コンピュータプログラムの命令環境を生成するコードを含む。例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはこれらの1以上の組み合わせを構成するコードである。伝搬信号は、人工生成された信号である。例えば、適当な受信装置に対して送信するために情報をコード化するように生成された、機械生成による電気的、光学的、または電磁的信号である。
【0109】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても知られている)は、任意形態のプログラム言語で記述することができる。これはコンパイル言語またはインタプリタ言語を含み、任意形態で配布することができる。これはスタンドアロンプログラムまたはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、その他のコンピュータ環境において使用するのに適したユニットを含む。コンピュータプログラムは、ファイルシステムに対応している必要はない。プログラムは、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語文書内に格納された1以上のスクリプト)を保持する、当該プログラム専用の単一ファイル内または複数協調ファイル(例えば、1以上のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を格納するファイル)内におけるファイルの一部に格納することができる。コンピュータプログラムを配布して、1サイトに配置されまたは複数サイトをまたがって通信ネットワークによって相互接続配置された1以上のコンピュータによって実行することができる。
【0110】
本文書において開示するプロセスとロジックフローは、1以上のコンピュータプログラムを実行する1以上のプログラム可能プロセッサによって実施して、入力データ上で動作し出力を生成することにより機能を実施することができる。プロセスとロジックフローは例えばFPGA(field programmable gate array)やASIC(application specific integrated circuit)のような特定用途論理回路によって実施することもできる。装置はこれら回路として実装することもできる。
【0111】
コンピュータプログラムを実行するのに適したプロセッサは、例えば汎用および特定用途マイクロプロセッサ、または任意タイプのデジタルコンピュータの1以上のプロセッサを含む。一般にプロセッサは、読取専用メモリまたはランダムアクセスメモリまたはこれら双方から命令とデータを受信する。コンピュータの必須要素は、命令を実施するプロセッサと、命令およびデータを格納する1以上のメモリデバイスである。一般にコンピュータはさらに、データを格納する1以上の大規模記憶デバイスを備え、またはこれらと動作可能に連結されデータを受信または送信する。例えば磁気ディスク、光磁気ディスク、または光ディスクである。しかしコンピュータはこれらデバイスを必ずしも備えなくともよい。コンピュータプログラム命令とデータを格納するのに適したコンピュータ読取可能媒体は、不揮発性メモリ、媒体、およびメモリデバイスの全ての形態を含む。これは例えば、EPROMやEEPROMのような半導体メモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、例えば内部ハードディスクやリムーバブルディスクのような磁気ディスク、光磁気ディスク、CDROMおよびDVD−ROMディスクを含む。プロセッサとメモリは、特定用途論理回路内によって補充され、またはその内部に設けることができる。
【0112】
本文書は詳細記述を含むが、これらは特許請求しまたはする可能性のある本発明の範囲に対する制約として解釈すべきではない。むしろ特定実施形態に固有の構成の記述として解釈すべきである。個々の実施形態の文脈において本文書が開示する特定要素は、単一実施形態の組み合わせにおいて実装することができる。これとは反対に、単一実施形態の文脈において開示する様々な要素は、複数の実施形態またはその任意の組み合わせにおいて個別に実装することができる。さらに、要素は特定の組み合わせにおいて動作することを説明し、そのように特許請求しているが、特許請求する組み合わせからの1以上の要素は場合によっては組み合わせから除去することができる。特許請求する組み合わせは、サブ組み合わせまたはサブ組み合わせの変形物とすることができる。同様に、図面内の動作は特定順序で示したが、所望結果を実現するために、そのような動作を図示する特定順序で実施することが必要であり、また全動作を実施することが必要であると解釈すべきではない。
【0113】
数個の例と実装のみを開示した。開示内容に基づき、説明した例および実装に対する変形、修正、拡張、その他の実装をすることも可能である。