【実施例】
【0218】
以下、実施例に基づき、式(I)の化合物の製造法をさらに詳細に説明する。なお、本発明は、下記実施例に記載の化合物に限定されるものではない。また、原料化合物の製法を製造例に、比較化合物の製法を参考例にそれぞれ示す。また、式(I)の化合物の製法は、以下に示される具体的実施例の製法のみに限定されるものではなく、式(I)の化合物はこれらの製法の組み合わせ、あるいは当業者に自明である方法によっても製造されうる。
【0219】
なお、本願明細書において、便宜上、濃度mol/lをMとして表す。例えば、1M水酸化ナトリウム水溶液は1mol/lの水酸化ナトリウム水溶液であることを意味する。
【0220】
また、実施例、製造例及び後記表中において、以下の略号を用いることがある。
【0221】
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド、AcOEt:酢酸エチル、AcOH:酢酸、THF:テトラヒドロフラン、MeCN:アセトニトリル、EtOH:エタノール、MeOH:メタノール、DOX:1,4-ジオキサン、DMSO:ジメチルスルホキシド、Et
3N:トリエチルアミン、DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン、Pd(OAc)
2:酢酸パラジウム、Pd/C:パラジウム担持炭素、NaBH
4:水素化ホウ素ナトリウム、LDA:リチウムジイソプロピルアミド、CMBP:シアノメチレントリ-n-ブチルホスホラン、CMMP:シアノメチレントリメチルホスホラン、ODS:オクタデシルシリル、PEx:製造例番号、Ex:実施例番号、REx:参考例番号、PSyn:同様の方法で製造した製造例番号、Syn:同様の方法で製造した実施例番号、Str:化学構造式(Me:メチル、Et:エチル、cHex:シクロヘキシル、Boc:tert-ブトキシカルボニル、Ph:フェニル、Bn:ベンジル、tBu:tert-ブチル、TIPS:トリイソプロピルシリル、TBDMS:tert-ブチル(ジメチル)シリル)、DATA:物理化学的データ、ESI+:質量分析におけるm/z値(イオン化法ESI、断りのない場合[M+H]
+)、APCI/ESI+:APCI/ESI-MS(大気圧化学イオン化法APCI、APCI/ESIはAPCIとESIの同時測定を意味する。断りのない場合[M+H]
+)、EI:質量分析におけるm/z値(イオン化法EI、断りのない場合[M]
+)、及び、CI+:質量分析におけるm/z値(イオン化法CI、断りのない場合[M+H]
+)。
【0222】
化学構造式中に「*」が付された化合物は、標記の立体配置を有する単一異性体であることを示す。「#」が付与された化合物は、標記の立体配置を有し、更に立体配置の記載のない不斉炭素部分における立体配置に関するRとSの混合物であることを、及び、「#2」が付与された化合物は標記の立体配置を有し、更にスルホキシド部分における立体配置に関するRとSの混合物であることを、それぞれ示す。「$」が付与された化合物は標記の立体配置を有し、更にビシクロ[2.2.1]ヘプト-2-イル部分において、exo体のジアステレオ混合物であることを示す。構造式中のHClは、その化合物が一塩酸塩であることを、2HClはその化合物が二塩酸塩であることを、及び、3HClはその化合物が三塩酸塩であることをそれぞれ示す。更に、構造式中で交差する二本の線で示される二重結合を有する化合物は、その二重結合がE体又はZ体、あるいはそれらの混合物であることを示す。
【0223】
なお、本明細書において、化合物の命名にACD/Name(登録商標、Advanced Chemistry Development, Inc.)等の命名ソフトを使用している場合がある。
【0224】
また、本明細書に記載される粉末X線回折結果は、RINT-TTRIIを用い、管球:Cu、管電流:300 mA、管電圧:50 kV、サンプリング幅:0.020°、走査速度:4°/分、波長:1.54056Å、測定回折角範囲(2θ):2.5〜40°の条件で測定したものである。なお、粉末X線回折パターンは、結晶の同一性認定においては、データの性質上、結晶格子間隔や全体的なパターンが重要であり、回折角及び回折強度は結晶成長の方向、粒子の大きさ、測定条件によって多少の誤差が生じうるものであるから、厳密に解されるべきではない。本明細書中、粉末X線回折パターンにおける回折角(2θ(°))は、当該測定法において通常許容される誤差範囲を考慮して解釈され、例えば、±0.2°の範囲が包含されると解釈される。
【0225】
実施例1
アルゴン雰囲気下、(3R,4S)-3-[(4-ヒドロキシピリジン-2-イル)メチル]-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(150mg)、2-シクロプロピルエタノール(116mg)及びトルエン(1.5ml)の混合物にCMBP(0.353ml)を加え、マイクロ波照射下、150℃で1時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製した。得られた化合物とMeOH(1.5ml)の混合物に6M水酸化ナトリウム水溶液(1.5ml)を加え50℃で2時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、減圧下で濃縮した。得られた残渣とDOX(1.5ml)の混合物を氷冷した後、9M塩酸(1.5ml)を加え、50℃で1時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製した。得られた化合物にMeOHとMeCNを加えた後、得られた混合物から溶媒を留去して、(2R,3S)-3-アミノ-2-{[4-(2-シクロプロピルエトキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-2-ヒドロキシ-5-メチルヘキサン酸(27mg)を固体として得た。
【0226】
実施例2
(3R,4S)-3-{[4-(2-シクロプロピルエトキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-4-[(3-シクロプロピルプロポキシ)メチル]-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(121mg)とTHF(5ml)の混合物に6M塩酸(1.1ml)を加え、60℃で1時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製し、(1)(2R,3S)-3-アミノ-4-[(4-クロロヘキシル)オキシ]-2-{[4-(2-シクロプロピルエトキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-2-ヒドロキシブタン酸(26.8mg)と(2)(2R,3S)-3-アミノ-2-{[4-(2-シクロプロピルエトキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-2-ヒドロキシ-4-[(4-ヒドロキシヘキシル)オキシ]ブタン酸(31.7mg)をそれぞれ固体として得た。
【0227】
実施例3
(3R,4S)-3-{[4-(シクロヘキシルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(85mg)とMeOH(1.2ml)の混合物に6M水酸化ナトリウム水溶液(1.2ml)を加え、70℃で4.5時間攪拌した。得られた反応混合物を氷冷した後、濃塩酸(1ml)を加えた。得られた反応混合物を室温で13時間攪拌後、50℃で1.5時間攪拌した。得られた反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製した。得られた化合物をMeCNと過剰量の1M塩酸の混合物に溶解し、溶媒を減圧下留去し(2R,3S)-3-アミノ-2-{[4-(シクロヘキシルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-2-ヒドロキシ-5-メチルヘキサン酸 二塩酸塩(54.6mg)を固体として得た。
【0228】
実施例4
(3R,4S)-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-{[4-(スピロ[2.5]オクタ-6-イルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}アゼチジン-2-オン(40mg)とMeOH(0.5ml)の混合物に6M水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を加え、70℃で5時間攪拌した。得られた反応混合物を氷冷後、6M塩酸(0.5ml)を加え、減圧下で濃縮した。得られた残渣に1M塩酸(1ml)とMeCN(0.5ml)を加え、室温で16時間攪拌した。得られた混合物をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製し、(2R,3S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-5-メチル-2-{[4-(スピロ[2.5]オクタ-6-イルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}ヘキサン酸(8.2mg)を固体として得た。
【0229】
実施例5
(3R,4R)-4-{[(シクロプロピルメチル)スルファニル]メチル}-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)アゼチジン-2-オン(39.7mg)とCH
2Cl
2(0.5ml)の混合物にトリフルオロ酢酸(0.5ml)を加え、室温で終夜攪拌した。得られた反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣にMeOH(1.5ml)、6M水酸化ナトリウム水溶液(1.5ml)を加え、室温で終夜攪拌した。得られた反応混合物に1M塩酸を加えてpHを約7に調整し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製し、(2R,3R)-3-アミノ-4-[(シクロプロピルメチル)スルファニル]-2-ヒドロキシ-2-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)ブタン酸(18.4mg)を固体として得た。
【0230】
実施例6
(3R,4S)-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)アゼチジン-2-オン(30mg)に6M塩酸(1ml)を加え、60℃で3時間攪拌した。得られた反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製した。得られた化合物に過剰量の1M塩酸を加え、減圧下溶媒を留去し(2R,3S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-5-メチル-2-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)ヘキサン酸 二塩酸塩(25mg)を固体として得た。
【0231】
実施例7
(3R,4S)-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-{[4-(1-フェニルエトキシ)ピリジン-2-イル]メチル}アゼチジン-2-オン(93mg)とMeOH(4ml)の混合物に6M水酸化ナトリウム水溶液(2ml)を加え、60℃で6時間攪拌した。得られた反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣にDOX(4ml)と1M塩酸(20ml)を加え、室温で終夜攪拌した。得られた反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1% 蟻酸水溶液)を用いて精製し、(1)(2R,3S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-5-メチル-2-{[4-(1-フェニルエトキシ)ピリジン-2-イル]メチル}ヘキサン酸(20.4mg)と、(2)(2R,3S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-2-[(4-ヒドロキシピリジン-2-イル)メチル]-5-メチルヘキサン酸(13.3mg)をそれぞれ固体として得た。
【0232】
実施例8
{(1S)-1-[(4R)-2,2-ジメチル-4-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル]-3-メチルブチル}カルバミン酸 tert-ブチル(100mg)とDOX(1ml)の混合物に塩化水素(4M DOX溶液、0.6ml)を加え、室温で4.5時間攪拌した。得られた反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製した。得られた化合物にCH
2Cl
2(1ml)と塩化水素(4M DOX溶液、0.2ml)を加えた。得られた混合物から減圧下溶媒を留去し、(5R)-5-[(1S)-1-アミノ-3-メチルブチル]-2,2-ジメチル-5-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-1,3-ジオキソラン-4-オン 二塩酸塩(72mg)を固体として得た。
【0233】
実施例9
(3R,4S)-4-(2-シクロブチルエチル)-3-{[4-(2-シクロプロピルエトキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(212mg)、THF(5ml)及び6M塩酸(1ml)の混合物を60℃で1時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をODSクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製し、(2R,3S)-3-アミノ-5-シクロブチル-2-{[4-(2-シクロプロピルエトキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-2-ヒドロキシペンタン酸(124mg)を固体として得た。
【0234】
実施例10
アルゴン雰囲気下、(2R,3S)-3-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-2-{[4-(シクロヘキシルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-2-ヒドロキシプロパン酸(191mg)、シアン化亜鉛(250mg)、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0)(87mg)、亜鉛(5mg)及びN,N-ジメチルアセトアミド(3.8ml)の混合物を95℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷した後に、水を加え、CH
2Cl
2で2回抽出した。得られた有機層を合わせ、水、飽和塩化ナトリウム水溶液の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去した。得られた残渣に水を加え、不溶物をろ別し、ろ液をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製した。得られた化合物に過剰量の1M塩酸を加え、溶媒を減圧下留去し、(2R,3S)-3-アミノ-3-(4-シアノフェニル)-2-{[4-(シクロヘキシルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-2-ヒドロキシプロパン酸 二塩酸塩(76mg)を固体として得た。
【0235】
実施例11
アルゴン雰囲気下、(2R,3S)-3-アミノ-4-(2-ブロモフェノキシ)-2-{[4-(シクロヘキシルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-2-ヒドロキシブタン酸(141mg)、シアン化亜鉛(345mg)、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0)(150mg)、亜鉛(19mg)及びN,N-ジメチルアセトアミド(2.8ml)の混合物を95℃で8時間攪拌した。得られた反応混合物に水を加え、CH
2Cl
2にて2回抽出した。得られた有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣に1M塩酸とAcOEtを加えた。得られた混合物の水層と有機層を分離し、得られた水層をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製し、(2R,3S)-3-アミノ-4-(2-シアノフェノキシ)-2-{[4-(シクロヘキシルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-2-ヒドロキシブタン酸(58mg)を固体として得た。
【0236】
実施例12
(15S,16R)-15-アミノ-16-ヒドロキシ-2,13-ジオキサ-19-アザビシクロ[16.3.1]ドコサ-1(22),7,18,20-テトラエン-16-カルボン酸 二塩酸塩(30mg)、EtOH(10ml)及び10%Pd/C (50%含水、50mg)の混合物を3気圧の水素雰囲気下、室温で3時間攪拌した。得られた反応混合物にセライトを加え、不溶物をろ別した。得られたろ液を減圧下で濃縮し、残渣をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製した。得られた化合物に過剰量の1M塩酸を加え、溶媒を減圧下留去し、(15S,16R)-15-アミノ-16-ヒドロキシ-2,13-ジオキサ-19-アザビシクロ[16.3.1]ドコサ-1(22),18,20-トリエン-16-カルボン酸 二塩酸塩(18mg)を固体として得た。
【0237】
実施例13
(2R,3S)-3-アミノ-2-[(4-クロロピリジン-2-イル)メチル]-2-ヒドロキシ-5-メチルヘキサン酸(30mg)と水(0.6ml)の混合物にピペリジン(0.11ml)を加え、マイクロ波照射下、130℃で1時間攪拌した。得られた反応混合物を氷冷後、1M塩酸(1.2ml)を加え、ODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製した。得られた化合物に過剰量の1M塩酸を加え減圧下溶媒を留去し、(2R,3S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-5-メチル-2-{[4-(ピペリジン-1-イル)ピリジン-2-イル]メチル}ヘキサン酸 二塩酸塩(25.6mg)を固体として得た。
【0238】
実施例14
(3R,4S)-3-[(4-ヒドロキシピリジン-2-イル)メチル]-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(100mg)、1-ナフチルメタノール(140mg)及びトルエン(2ml)の混合物にCMBP(0.23ml)を加え110℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣にDOX(1ml)と6M塩酸(1ml)を加え、60℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物に水を加えAcOEtにて洗浄し、得られた水層を減圧下で濃縮した。得られた残渣をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製した。得られた化合物に過剰量の1M塩酸を加えた後、減圧下溶媒を留去することにより(2R,3S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-5-メチル-2-{[4-(1-ナフチルメトキシ)ピリジン-2-イル]メチル}ヘキサン酸 二塩酸塩(55.6mg)を固体として得た。
【0239】
実施例15
(3R,4S)-3-[(4-ヒドロキシピリジン-2-イル)メチル]-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(150mg)、2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)エタノール(170mg)及びトルエン(3ml)の混合物にCMBP(0.35ml)を加え、90℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、減圧下で濃縮した。得られた残渣にDOX(1ml)と6M塩酸(3ml)を加え、60℃で3時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、水を加え、AcOEtで洗浄した。得られた水層を減圧下濃縮し、残渣をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製し、(2R,3S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-5-メチル-2-({4-[2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)エトキシ]ピリジン-2-イル}メチル)ヘキサン酸(65mg)を固体として得た。
【0240】
実施例16
窒素雰囲気下、(3R,4S)-3-[(4-ヒドロキシピリジン-2-イル)メチル]-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(200mg)、(1S,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-オール(135mg)及びトルエン(4ml)の混合物にCMMP(100mg)を加え、マイクロ波照射下、170℃で1時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、減圧下で濃縮した。得られた残渣にDOX(1.33ml)と6M塩酸(4ml)を加え、60℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、水を加え、AcOEtで洗浄した。得られた水層を減圧下濃縮し、残渣をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製した。得られた化合物に過剰量の1M塩酸を加え、溶媒を減圧下、留去し(2R,3S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-5-メチル-2-[(4-{[(1S,2S,3R,5R)-2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ-3-イル]オキシ}ピリジン-2-イル)メチル]ヘキサン酸 二塩酸塩(15mg)を固体として得た。
【0241】
実施例17
(1)(2R,3S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-5-メチル-2-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)ヘキサン酸 二塩酸塩(625mg)にpHを7.7に調整した0.2Mリン酸緩衝液(30ml)を加えたのち、1M水酸化ナトリウム水溶液を加えて反応混合物のpHを約7.7に調整した後、室温で2時間攪拌した。得られた反応混合物から析出した不溶物をろ取して(2R,3S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-5-メチル-2-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)ヘキサン酸(509mg)を固体として得た。得られた固体(100mg)を後記(2)の反応に用いた。残る固体を、別途同様にして得た同化合物固体と併せて(計5.27g)、EtOH(28.5ml)と水(19ml)を加え、80℃に加温し、不溶物が溶解するまで攪拌した。得られた溶液を室温まで徐々に放冷しながら、16時間攪拌した。析出した不溶物をろ取して(2R,3S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-5-メチル-2-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)ヘキサン酸(4.29g)を結晶として得た。得られた結晶は、粉末X線回折で2θ(°)5.2、10.2、10.4、13.6、17.0、17.5、18.5、20.4、20.9、21.2及び23.1付近にピークを有するものであった。
【0242】
(2)(2R,3S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-5-メチル-2-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)ヘキサン酸(100mg)とMeOH(2ml)の混合物を氷冷した後、攪拌しながら塩化チオニル(0.5ml)を加えた。得られた反応混合物を室温で3日間攪拌した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製した。得られた化合物に過剰量の1M塩酸を加え減圧下、溶媒を留去し、(2R,3S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-5-メチル-2-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)ヘキサン酸メチル 二塩酸塩(48mg)を固体として得た。
【0243】
実施例18
(2R,3S)-3-アミノ-2-[(4-クロロピリジン-2-イル)メチル]-2-ヒドロキシ-5-メチルヘキサン酸(100mg)、DIPEA(0.12ml)、炭酸カリウム(150mg)及びDMF(3ml)の混合物にn-ブタンチオール(0.11ml)を加え、マイクロ波照射下、120℃で3時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、水を加えた。得られた混合物をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製し、(2R,3S)-3-アミノ-2-{[4-(ブチルスルファニル)ピリジン-2-イル]メチル}-2-ヒドロキシ-5-メチルヘキサン酸(15mg)を固体として得た。
【0244】
実施例19
(2R,3S)-3-アミノ-2-[(4-クロロピリジン-2-イル)メチル]-2-ヒドロキシ-5-メチルヘキサン酸(50mg)、2-ナフトール(126mg)、炭酸セシウム(284mg)及びN,N-ジメチルアセトアミド(1.5ml)の混合物を、マイクロ波照射下、150℃で2時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、水で希釈し、ジエチルエーテルで2回洗浄した。得られた水層に1M塩酸(1.9ml)を加えた後、ODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製した。得られた化合物にMeCNと過剰量の1M塩酸を加え、溶媒を減圧下留去し、(2R,3S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-5-メチル-2-{[4-(2-ナフチルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}ヘキサン酸 二塩酸塩(10.4mg)を固体として得た。
【0245】
実施例20
{(1S)-1-[(4R)-4-{[2-(2-シクロプロピルエチル)フロ[3,2-c]ピリジン-4-イル]メチル}-2,2-ジメチル-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル]-3-メチルブチル}カルバミン酸 tert-ブチル(10mg)、DOX(0.25ml)及びMeOH(0.25ml)の混合物に1M水酸化ナトリウム水溶液(0.25ml)を加え、50℃で5時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣にDOX(0.25ml)を加えた後、氷冷下で塩化水素(4M DOX溶液、0.25ml)を加え、その後室温で1時間攪拌した。得られた反応混合物を再度氷冷し、1M水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)とDOXを加えた後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製し、(2R,3S)-3-アミノ-2-{[2-(2-シクロプロピルエチル)フロ[3,2-c]ピリジン-4-イル]メチル}-2-ヒドロキシ-5-メチルヘキサン酸(5mg)を固体として得た。
【0246】
実施例21〜101
前記実施例に記載の方法と同様にして、後記表に示す実施例化合物を製造した。
【0247】
実施例102
アルゴン雰囲気下、(3R,4S)-3-[(4-クロロピリジン-2-イル)メチル]-4-[(4-フルオロフェノキシ)メチル]-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(300mg)、N-(2,2,2-トリフルオロエチル)シクロヘキサンアミン 塩酸塩(270mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(129mg)、2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)-2',4',6'-トリ-イソプロピル-1,1'-ビフェニル(135mg)、ナトリウムtert-ブトキシド(390mg)及びトルエン(12ml)の混合物をマイクロ波照射下、120℃で1時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-3-({4-[シクロヘキシル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]ピリジン-2-イル}メチル)-4-[(4-フルオロフェノキシ)メチル]-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(150mg)を油状物として得た。得られた化合物(80mg)から実施例6に記載の方法と同様にして、(2R,3S)-3-アミノ-2-({4-[シクロヘキシル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]ピリジン-2-イル}メチル)-4-(4-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシブタン酸 二塩酸塩(15mg)を固体として得た。
【0248】
実施例103
チオ酢酸 S-{[(2R,3R)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-4-オキソアゼチジン-2-イル]メチル}(200mg)、MeOH(2ml)、DMF(2ml)、ヨウ化メチル(0.08ml)及び炭酸カリウム(180mg)の混合物を室温で2時間攪拌した。得られた反応混合物に水を加え、AcOEtで抽出したのち、減圧下で濃縮した。得られた残渣にMeOH(2ml)と6M水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加え、60℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣に氷冷下でDOX(2ml)と6M塩酸(3ml)を加え、室温で5時間攪拌したのち、減圧下で濃縮した。得られた残渣をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製し、(2R,3R)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-2-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-4-(メチルスルファニル)ブタン酸(100mg)を固体として得た。
【0249】
実施例104
チオ酢酸 S-{[(2R,3R)-3-({4-[(2R)-ヘキサン-2-イルオキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-4-オキソアゼチジン-2-イル]メチル}(100mg)、MeOH(1ml)、DMF(1ml)、1-ヨード-2-メチルプロパン(0.08ml)及び炭酸カリウム(100mg)の混合物を室温で終夜攪拌した。得られた反応混合物に水を加え、AcOEtで抽出したのち、減圧下で濃縮した。得られた残渣にMeOH(1ml)と6M水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加え、60℃で3時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣にDOX(1ml)と6M塩酸(3ml)を加え、室温で終夜攪拌したのち、減圧下で濃縮した。得られた残渣をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製した。得られた化合物に過剰量の1M塩酸を加え、溶媒を減圧下留去し(2R,3R)-3-アミノ-2-({4-[(2R)-ヘキサン-2-イルオキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-2-ヒドロキシ-4-(イソブチルスルファニル)ブタン酸 二塩酸塩(48mg)を固体として得た。
【0250】
実施例105
(3R,4R)-4-[(エチルスルファニル)メチル]-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)アゼチジン-2-オン(598mg)とDOX(1.5ml)の混合物に3M塩酸(6ml)を加え、60℃で2時間攪拌した。得られた反応混合物に氷冷下、6M水酸化ナトリウム水溶液(1.5ml)を添加後、減圧下で濃縮した。得られた残渣を水(10ml)に溶解し、6M水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを約2.0に調整した。EtOH(3ml)を添加後、6M水酸化ナトリウム水溶液と1M塩酸を用いてpHを約7.0に調整した。得られた混合物を室温で15時間攪拌した。析出した固体をろ取し、水で洗浄し、(2R,3R)-3-アミノ-4-(エチルスルファニル)-2-ヒドロキシ-2-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)ブタン酸(417mg)を結晶として得た。得られた結晶は、粉末X線回折で2θ(°)5.1、13.8、17.6、18.2、 18.5、18.7、19.1、20.3、20.7、23.4、24.3、及び25.2付近にピークを有するものであった。
【0251】
実施例106〜146
前記実施例に記載の方法と同様にして、後記表に示す実施例化合物を製造した。
【0252】
実施例化合物の構造、物理化学的データ及び製造法を後記表に示す。
【0253】
製造例1
(3R,4S)-3-[(4-ヒドロキシピリジン-2-イル)メチル]-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(200mg)、cis-4-メチルシクロヘキサノール(0.224ml)、CMBP(0.467ml)及びトルエン(4ml)の混合物を90℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)アゼチジン-2-オン(35mg)を油状物として得た。
【0254】
製造例2
窒素雰囲気下、(3R,4S)-3-[(4-ヒドロキシピリジン-2-イル)メチル]-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(160mg)、(5r,8s)-1-オキサスピロ[4.5]デカン-8-オール(78mg)及びトルエン(2ml)の混合物にCMMP(65mg)を加え、マイクロ波照射下、140℃で1.5時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt/MeOH)を用いて精製し、(3R,4S)-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(5s,8r)-1-オキサスピロ[4.5]デカ-8-イルオキシ]ピリジン-2-イル}メチル)アゼチジン-2-オン(63mg)を油状物として得た。
【0255】
製造例3
アルゴン雰囲気下、(3R,4S)-3-ヒドロキシ-4-イソブチルアゼチジン-2-オン(38.9g)、クロロ(メトキシ)メタン(90ml)及びTHF(778ml)の混合物に氷冷下でNaH(60%鉱油分散体、26g)を5g程度ずつ複数回に分け、1時間かけて加えた。得られた反応混合物を氷冷下にて1時間攪拌した後、5%塩化アンモニウム水溶液を加えた。有機層を分離した後、水層をAcOEtにて3回抽出した。得られた有機層をまとめ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液の順に洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)にて精製し、(3R,4S)-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(57.89g)を油状物として得た。
【0256】
製造例4
(3R,4S)-4-[(4S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]-3-(メトキシメトキシ)アゼチジン-2-オン(302mg)、クロロ(メトキシ)メタン(0.15ml)、テトラ-n-ブチルアンモニウムヨージド(500mg)及びTHF(9ml)の混合物に、氷冷下、カリウムヘキサメチルジシラジド(1.0M THF溶液、1.5ml)を加え1時間攪拌した後、室温で終夜攪拌した。得られた反応混合物に水を加え、AcOEtで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し(3R,4S)-4-[(4S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(247mg)を油状物として得た。
【0257】
製造例5
4-(ベンジルオキシ)-2-(クロロメチル)ピリジン 塩酸塩(17.5g)とCHCl
3の混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。得られた混合物から有機層を分離した後、水層をCHCl
3にて抽出した。得られた有機層をまとめ、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた油状物とTHF(100ml)、アセトン(100ml)の混合物に、室温にてヨウ化ナトリウム(20g)を加えた。室温にて1時間攪拌した後、トルエンを加えて希釈した。得られた混合物を減圧下、約50mlになるまで濃縮し、得られた混合物にトルエンと無水硫酸マグネシウムを加えた。不溶物をろ別し、得られたろ液を減圧下で約50mlになるまで再度濃縮した(混合物A)。
【0258】
アルゴン雰囲気下にて、(3R,4S)-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(10g)とTHF(200ml)の混合物に攪拌しながらLDA(1.12Mヘキサン−THF溶液、60ml)を-78℃で滴下した。得られた反応混合物を同温にて30分間攪拌した後、混合物Aを同温にて滴下した。同温にて3時間攪拌した後、室温まで昇温した。得られた反応混合物を0℃に冷却した後、水を加え、AcOEtにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。得られた有機層を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)にて精製することにより、(3R,4S)-3-{[4-(ベンジルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(14.5g)を油状物として得た。
【0259】
製造例6
氷冷下にて、[4-(ベンジルオキシ)ピリジン-2-イル]メタノール(23.6g)とCH
2Cl
2(500ml)の混合物に塩化チオニル(17ml)を加えた。得られた反応混合物を室温に昇温し、終夜攪拌した。得られた反応混合物を減圧下濃縮し、残渣にトルエンを加えた。得られた混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をジイソプロピルエーテルにて洗浄することにより、4-(ベンジルオキシ)-2-(クロロメチル)ピリジン 塩酸塩(24.9g)を固体として得た。
【0260】
製造例7
アルゴン雰囲気下、(3R,4S)-3-{[4-(ベンジルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(14.5g)とMeOH(200ml)の混合物に10% Pd/C(50%含水、1.45g)を加えた後、水素雰囲気下で終夜攪拌した。得られた反応混合物をセライトろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl
3/MeOH)にて精製し、(3R,4S)-3-[(4-ヒドロキシピリジン-2-イル)メチル]-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(9.8g)を油状物として得た。
【0261】
製造例8
(3R,4S)-3-{[4-(シクロヘキシルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-4-(ヒドロキシメチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(250mg)、CMBP(280mg)、2-ブロモフェノール(220mg)及びトルエン(6ml)の混合物をアルゴン雰囲気下90℃で8時間攪拌した。得られた反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-4-[(2-ブロモフェノキシ)メチル]-3-{[4-(シクロヘキシルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(338mg)を固体として得た。
【0262】
製造例9
2-シクロプロピルエタノール(5.04g)とDMF(90ml)の混合物に、氷冷下、NaH(60%鉱油分散体、3.0g)を加え、30分間攪拌した。得られた反応混合物に、4-クロロピリジン-2-カルボニトリル(8.6g)のDMF溶液(10ml)を加え、室温で2時間攪拌した。得られた反応混合物に、氷冷下、水を加えAcOEtで抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後に、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、4-(2-シクロプロピルエトキシ)ピリジン-2-カルボニトリル(6.76g)を固体として得た。
【0263】
製造例10
4-(2-シクロプロピルエトキシ)ピリジン-2-カルボニトリル(6.76g)とMeOH(140ml)の混合物に、氷冷下、ナトリウムメトキシド(28% MeOH溶液、7.2ml)を加え、室温で3時間攪拌した。得られた反応混合物に1M塩酸(120ml)を加え、1時間攪拌した。得られた反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣にAcOEtと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。得られた混合物から有機層を分離し、水層をAcOEtで抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後に、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を減圧下濃縮し、得られた残渣とMeOH(150ml)の混合物に、氷冷下、NaBH
4(4.0g)を加え、室温で終夜攪拌した。得られた反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、AcOEtで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後に、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl
3/MeOH)を用いて精製し、[4-(2-シクロプロピルエトキシ)ピリジン-2-イル]メタノール(5.89g)を油状物として得た。
【0264】
製造例11
アルゴン雰囲気下、(3R,4R)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-4-(スルファニルメチル)アゼチジン-2-オン(120mg)、炭酸カリウム(50mg)、ヨウ化ナトリウム(100mg)及びDMF(5ml)の混合物に、シクロプロピルメチルブロミド(0.03ml)を加え室温で終夜攪拌した。得られた反応混合物に飽和塩化ナトリウム水溶液を加え、AcOEtで抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し(3R,4R)-4-{[(シクロプロピルメチル)スルファニル]メチル}-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)アゼチジン-2-オン(39.7mg)を油状物として得た。
【0265】
製造例12
(3R,4S)-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-{[4-(ピペリジン-4-イルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}アゼチジン-2-オン(65mg)とDMF(1ml)の混合物に氷冷下、AcOH(0.0176ml)とN-[(ジメチルアミノ)(3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-イルオキシ)メチレン]-N-メチルメタンアミニウム ヘキサフルオロリン酸塩(71mg)を加えた。得られた反応混合物を室温で1時間攪拌後、水を加え、CHCl
3で2回抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl
3/MeOH)を用いて精製し、(3R,4S)-3-({4-[(1-アセチルピペリジン-4-イル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(49mg)を油状物として得た。
【0266】
製造例13
窒素雰囲気下、(3R,4S)-3-[(4-クロロピリジン-2-イル)メチル]-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(200mg)、trans-4-メチルシクロヘキサンカルボキサミド(90mg)、(9,9-ジメチル-9H-キサンテン-4,5-ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(65mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(50mg)、炭酸セシウム(200mg)及びDOX(4ml)の混合物を110℃にて20時間攪拌した。得られた反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)にて精製することにより、trans-N-(2-{[(2S,3R)-2-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-4-オキソアゼチジン-3-イル]メチル}ピリジン-4-イル)-4-メチルシクロヘキサンカルボキサミド(137mg)を油状物として得た。
【0267】
製造例14
2,5-ジメチル-4-ニトロピリジン 1-オキシド(2g)、ベンジルアルコール(6.7ml)、炭酸カリウム(3.3g)、ベンジルトリ-n-ブチルアンモニウムクロリド(700mg)及び水(10.5ml)の混合物を、マイクロ波照射下、160℃で1時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、水を加えCHCl
3で3回抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl
3/MeOH)を用いて精製し、4-(ベンジルオキシ)-2,5-ジメチルピリジン 1-オキシド(1.9g)を固体として得た。
【0268】
製造例15
4-(ベンジルオキシ)-2,5-ジメチルピリジン 1-オキシド(4.3g)と無水酢酸(80ml)の混合物を80℃で1時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、減圧下で濃縮した。得られた残渣にMeOH(70ml)と炭酸カリウム(6g)を加え室温で1時間攪拌した。得られた反応混合物に水を加えCHCl
3で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し[4-(ベンジルオキシ)-5-メチルピリジン-2-イル]メタノール(1.94g)を固体として得た。得られた化合物に、別途同様にして得た同化合物を併せた。得られた[4-(ベンジルオキシ)-5-メチルピリジン-2-イル]メタノール(3.56g)とCH
2Cl
2(70ml)の混合物に、氷冷下、攪拌しながら塩化チオニル(2.4ml)を加え、室温で2時間攪拌した。得られた反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣にトルエンを加えた。得られた混合物から溶媒を減圧下で留去し4-(ベンジルオキシ)-2-(クロロメチル)-5-メチルピリジン 塩酸塩(4.41g)を固体として得た。
【0269】
製造例16
5-[(ベンジルオキシ)メチル]-4-メトキシ-2-メチルピリジン(500mg)とCH
2Cl
2(10ml)の混合物を氷冷した後、m-クロロ過安息香酸(約25%含水、532mg)を加え、室温で2時間攪拌した。得られた反応混合物にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、室温で15分間攪拌した。水層と有機層を分離した後、有機層を水、飽和塩化ナトリウム水溶液の順に洗浄した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。得られた残渣にAcOH(1ml)、無水酢酸(1ml)を加え、100℃で3時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、減圧下で濃縮した。得られた残渣に、MeOH(5.0ml)、6M水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加え、室温で終夜攪拌した。得られた反応混合物に水を加え、CHCl
3で抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl
3/MeOH)を用いて精製し、{5-[(ベンジルオキシ)メチル]-4-メトキシピリジン-2-イル}メタノール(380mg)を油状物として得た。
【0270】
製造例17
4-[(2-{[(2S,3R)-2-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-4-オキソアゼチジン-3-イル]メチル}ピリジン-4-イル)オキシ]ピペリジン-1-カルボン酸ベンジル(216mg)、10% Pd/C(50%含水、22mg)及びEtOH(5ml)の混合物を水素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。得られた反応混合物から不溶物をろ別した後、ろ液を減圧下で濃縮した。得られた残渣にMeOH(5ml)と10% Pd/C(50%含水、49mg)を加え、水素雰囲気下、室温で3時間攪拌した。得られた反応混合物から不溶物をろ別した後、ろ液を減圧下濃縮し、(3R,4S)-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-{[4-(ピペリジン-4-イルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}アゼチジン-2-オン(157mg)を油状物として得た。
【0271】
製造例18
2,3,5-トリメチル-4-(2-フェニルエトキシ)ピリジン 1-オキシド(510mg)と塩化 4-メチルベンゼンスルホニル(570mg)、MeCN(8ml)の混合物を40℃で1時間攪拌した。反応混合物に、攪拌しながらEt
3N(0.43ml)を加え40℃で3時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えCHCl
3で抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し2-(クロロメチル)-3,5-ジメチル-4-(2-フェニルエトキシ)ピリジン(370mg)を油状物として得た。
【0272】
製造例19
(4-メトキシ-6-メチルピリジン-3-イル)メタノール(2.4g)とDMF(20ml)の混合物を氷冷した後、NaH(55%鉱油分散体、750mg)を加え、同温で1時間攪拌した。反応混合物に臭化ベンジル(4ml)とDMF(4ml)の混合物を加え、室温で終夜攪拌した。得られた反応混合物に水を加え、CHCl
3で抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl
3/MeOH)を用いて精製し、5-[(ベンジルオキシ)メチル]-4-メトキシ-2-メチルピリジン(1g)を油状物として得た。
【0273】
製造例20
窒素雰囲気下、1-(2-シクロヘキシルエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-カルボン酸メチル(640mg)とMeOH(9ml)の混合物に、氷冷下でNaBH
4(270mg)を加え、同温で30分間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで昇温し、終夜攪拌した。得られた反応混合物を氷冷し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、CH
2Cl
2で3回抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、[1-(2-シクロヘキシルエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル]メタノール(560mg)を油状物として得た。
【0274】
製造例21
(2S,3R)-3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-ヒドロキシ-5-メチルヘキサン酸(4g)、1,2-ジクロロエタン(20ml)、2,2-ジメトキシプロパン(20ml)、p-トルエンスルホン酸ピリジニウム(385mg)の混合物を80℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、AcOEtで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。得られた残渣にEtOHと水を加え、60℃に加熱した。得られた混合物を室温まで放冷後、析出した固体をろ取し、水で洗浄し、{(1R)-1-[(4S)-2,2-ジメチル-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル]-3-メチルブチル}カルバミン酸 tert-ブチル(3.4g)を固体として得た。
【0275】
製造例22
{4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メタノール(9.3g)とTHF(70ml)の混合物を氷冷した後、PBr
3(4.2ml)とTHF(20ml)の混合物を滴下し、室温で3時間攪拌した。得られた反応混合物を氷冷した後、MeOH(46.5ml)を滴下し、室温で30分間攪拌した。反応混合物に活性炭(1g)を加え、室温で30分間攪拌した。反応混合物にセライトを加え、不溶物をセライトろ過によりろ別した。得られたろ液を減圧下で濃縮した。得られた残渣にAcOEtを加え、室温で1時間攪拌した。得られた混合物にジイソプロピルエーテルを滴下し、室温で5時間攪拌した。析出した固体をろ取し、AcOEt−ジイソプロピルエーテル(2:1)の混合物、ジイソプロピルエーテルの順に洗浄し、2-(ブロモメチル)-4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン 臭化水素酸塩(13.8g)を固体として得た。
【0276】
製造例23
2-(ブロモメチル)-4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン 臭化水素酸塩(7.5g)とTHF(35ml)の混合物を-78℃に冷却し、アルゴン雰囲気下、リチウムヘキサメチルジシラジド(1.3Mヘキサン溶液、16ml)を滴下し、同温で30分間攪拌した。得られた反応混合物を0℃まで昇温し、30分間攪拌した(混合物A)。
【0277】
アルゴン雰囲気下、(3R,4S)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-4-{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}アゼチジン-2-オン(7g)とTHF(28ml)の混合物を-78℃に冷却し、LDA(1.09Mヘキサン−THF溶液、37ml)を滴下し、30分間攪拌した。得られた反応混合物に混合物Aを加え、2時間攪拌した。得られた反応混合物にAcOH(2.1ml)とTHF(7ml)の混合物を-78℃で加え、15分間攪拌した。得られた反応混合物を0℃まで昇温した後、ジメチルアミン(2M THF溶液、19.4ml)を加え、30分間攪拌した。得られた反応混合物を水とAcOEtの混合物に注ぎ、水層と有機層を分離した。得られた有機層を1M塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-4-{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}アゼチジン-2-オン(7.1g)を油状物として得た。
【0278】
製造例24
{4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メタノール(3.44g)のCH
2Cl
2溶液(42ml)にPBr
3(1.17ml)のCH
2Cl
2溶液(10ml)を氷冷下滴下した。反応混合物を室温で1.5時間攪拌した後、氷冷した飽和炭酸水素ナトリウム水溶液とCH
2Cl
2の混合物に加えた。得られた混合物を室温で20分間攪拌後、CH
2Cl
2で抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、トルエンで希釈し、減圧下で約20mlになるまで濃縮した。得られた混合物をトルエンで再度希釈し、減圧下で約25mlになるまで濃縮した(混合物A)。
【0279】
窒素雰囲気下、{(1S)-1-[(4S)-2,2-ジメチル-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル]-3-メチルブチル}カルバミン酸 tert-ブチル(3.12g)のTHF溶液(62ml)をドライアイス−アセトン浴で冷却し、LDA(1.09Mヘキサン−THF溶液、22ml)を滴下した。得られた反応混合物をドライアイス−アセトン浴で冷却したまま40分間攪拌後、混合物Aを滴下し、さらに2時間攪拌した。得られた反応混合物にAcOHを加えた後、室温まで昇温し、AcOEtを加えた。得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、{(1S)-1-[(4R)-2,2-ジメチル-4-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル]-3-メチルブチル}カルバミン酸 tert-ブチル(3.63g)を泡状の固体として得た。
【0280】
製造例25
(3R,4S)-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-{[4-(ピペリジン-4-イルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}アゼチジン-2-オン(65mg)とMeCN(1ml)の混合物に1H-ベンゾトリアゾール-1-メタノール(35mg)を加え、室温で10分間攪拌した。得られた反応混合物にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(50mg)を加え、室温でさらに50分間攪拌した。得られた反応混合物に氷冷下、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、CHCl
3−MeOH(5:1)で3回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl
3/MeOH)を用いて精製し、(3R,4S)-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(1-メチルピペリジン-4-イル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)アゼチジン-2-オン(56mg)を油状物として得た。
【0281】
製造例26
(3R,4S)-3-[(4-クロロピリジン-2-イル)メチル]-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(382mg)から、実施例9に記載の方法と同様にして、(2R,3S)-3-アミノ-2-[(4-クロロピリジン-2-イル)メチル]-2-ヒドロキシ-5-メチルヘキサン酸(198mg)を固体として得た。
【0282】
製造例27
(3R,4S)-4-(2-シクロブチルエチル)-3-(メトキシメトキシ)アゼチジン-2-オン(517mg)、1,2-ジクロロエタン(13ml)、クロロ(メトキシ)メタン(0.8ml)及びDIPEA(2ml)の混合物を90℃で12時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷した後に、クロロ(メトキシ)メタン(0.35ml)、DIPEA(0.83ml)を加え、90℃で5時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷した後に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、AcOEtで抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-4-(2-シクロブチルエチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(512mg)を油状物として得た。
【0283】
製造例28
(3R,4S)-4-(2-シクロブチルエチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(4-メトキシフェニル)アゼチジン-2-オン(960mg)、MeCN(24ml)及び水(12ml)の混合物に、氷冷下、硝酸セリウム(IV)アンモニウム(4.7g)を加え、30分間攪拌した。得られた反応混合物に攪拌しながら、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、その後、2%亜硫酸水素ナトリウム水溶液を加えた。得られた反応混合物をセライトろ過し、ろ液をCHCl
3で抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-4-(2-シクロブチルエチル)-3-(メトキシメトキシ)アゼチジン-2-オン(459mg)を固体として得た。
【0284】
製造例29
(3R,4S)-4-[(4S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]-3-(メトキシメトキシ)-1-(4-メトキシフェニル)アゼチジン-2-オン(3.2g)、AcOH(50ml)及び水(13ml)の混合物を50℃で4時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl
3/MeOH)を用いて精製し、(3R,4S)-4-[(1S)-1,2-ジヒドロキシエチル]-3-(メトキシメトキシ)-1-(4-メトキシフェニル)アゼチジン-2-オン(2.6g)を油状物として得た。
【0285】
製造例30
(3R,4S)-4-[(1S)-1,2-ジヒドロキシエチル]-3-(メトキシメトキシ)-1-(4-メトキシフェニル)アゼチジン-2-オン(2.1g)、CH
2Cl
2(40ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1ml)の混合物に、過ヨウ素酸ナトリウム(2.3g)を加え、室温で1時間攪拌した。得られた反応混合物に無水硫酸マグネシウムを加え、30分間攪拌した。得られた反応混合物をセライトろ過し、ろ液から減圧下で溶媒を留去することで、(2R,3R)-3-(メトキシメトキシ)-1-(4-メトキシフェニル)-4-オキソアゼチジン-2-カルバルデヒド(1.8g)を固体として得た。
【0286】
製造例31
(2R,3R)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-4-オキソアゼチジン-2-カルバルデヒド(5.1g)とTHF(50ml)の混合物に氷冷下、NaBH
4(1.2g)を加え、30分間攪拌した。得られた反応混合物に水(5ml)を加えた後に無水硫酸マグネシウムを加え、室温で30分間攪拌した。得られた反応混合物をろ過した後に、ろ液を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl
3/MeOH)を用いて精製し、(3R,4S)-4-(ヒドロキシメチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(4.4g)を油状物として得た。
【0287】
製造例32
(3R,4S)-4-(ヒドロキシメチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(100mg)、トリイソプロピルクロロシラン(0.21ml)、イミダゾール(140mg)及びDMF(2ml)の混合物を室温で終夜攪拌した。得られた反応混合物を水に加え、AcOEtで抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-4-{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}アゼチジン-2-オン(137mg)を油状物として得た。
【0288】
製造例33
(3R,4S)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-4-{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}アゼチジン-2-オン(7.1g)とTHF(100ml)の混合物を氷冷した後、フッ化テトラ-n-ブチルアンモニウム(1M THF溶液、19ml)を加え、30分間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液に反応混合物を加え、AcOEtで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl
3/MeOH)を用いて精製し、(3R,4S)-4-(ヒドロキシメチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)アゼチジン-2-オン(4.7g)を油状物として得た。
【0289】
製造例34
(3R,4S)-4-(2-ヒドロキシエチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)アゼチジン-2-オン(200mg)、1-ヨード-2-メチルプロパン(2ml)及びAg
2O(1g)の混合物を90℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、不溶物をろ別し、ろ液を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-4-(2-イソブトキシエチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)アゼチジン-2-オン(80mg)を油状物として得た。
【0290】
製造例35
(3R,4S)-4-(ヒドロキシメチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)アゼチジン-2-オン(222mg)、ピリジン(0.175ml)及びCH
2Cl
2(4ml)の混合物に、メタンスルホニルクロリド(0.085ml)を加え、室温で終夜攪拌した。得られた反応混合物にCH
2Cl
2を加え、0.5M塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液の順に洗浄し、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去することによりメタンスルホン酸 [(2S,3R)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-4-オキソアゼチジン-2-イル]メチル(247mg)を油状物として得た。
【0291】
製造例36
メタンスルホン酸 [(2S,3R)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-4-オキソアゼチジン-2-イル]メチル(247mg)とヨウ化ナトリウム(457mg)とアセトン(10ml)の混合物を終夜加熱還流した。得られた反応混合物に、ヨウ化ナトリウム(2g)を追加し、13時間加熱還流した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、水を加えCH
2Cl
2で2回抽出した。得られた有機層を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより(3R,4R)-4-(ヨードメチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)アゼチジン-2-オン(250mg)を油状物として得た。
【0292】
製造例37
アルゴン雰囲気下、(3R,4R)-4-(ヨードメチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)アゼチジン-2-オン(147mg)とDMF(2ml)の混合物に、氷冷下にて硫化水素ナトリウム水和物(48mg)を加え、30分間攪拌した。得られた反応混合物にAcOHを加え酸性とし、水を加えた後にAcOEtで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去することにより(3R,4R)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-4-(スルファニルメチル)アゼチジン-2-オン(120mg)を油状物として得た。
【0293】
製造例38
(2R,3R)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-4-オキソアゼチジン-2-カルバルデヒド(3.3g)、(トリフェニルホスホラニリデン)アセトアルデヒド(5.5g)及びCH
2Cl
2(88ml)の混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、3-[(3R)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-4-オキソアゼチジン-2-イル]アクリルアルデヒドとトリフェニルホスフィンオキシドとの約1:1の混合物(3.7g)を得た。
【0294】
製造例39
5-[(シクロブチルメチル)スルホニル]-1-フェニル-1H-テトラゾール(2.04g)とTHF(40ml)の混合物を-78℃に冷却し、カリウムヘキサメチルジシラジド(1.0M THF溶液、8.4ml)を加え、30分間攪拌した。得られた反応混合物に、(2R,3R)-3-(メトキシメトキシ)-1-(4-メトキシフェニル)-4-オキソアゼチジン-2-カルバルデヒド(1.85g)のTHF溶液(30ml)を加え、同温で30分間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで昇温し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、AcOEtで抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R)-4-(2-シクロブチルビニル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(4-メトキシフェニル)アゼチジン-2-オン(1.25g)を油状物として得た。
【0295】
製造例40
(3R)-4-(2-シクロブチルビニル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(4-メトキシフェニル)アゼチジン-2-オン(1.06g)とCH
2Cl
2(24ml)の混合物に、(1,5-シクロオクタジエン)(ピリジン)(トリシクロヘキシルホスフィン)イリジウム(I) ヘキサフルオロリン酸塩(270mg)を加え、水素雰囲気下、室温で終夜攪拌した。得られた反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-4-(2-シクロブチルエチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(4-メトキシフェニル)アゼチジン-2-オン(960mg)を油状物として得た。
【0296】
製造例41
4-メチルペンタナール(1.1g)、(2R,5R)-2,5-ジメチルピロリジン-1-アミン(1.29g)、CH
2Cl
2(21.9ml)及び無水硫酸マグネシウム(3.97g)の混合物を室温で2時間攪拌した。得られた反応混合物から不溶物をろ別し、ろ液を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(2R,5R)-2,5-ジメチル-N-[(1E)-4-メチルペンチリデン]ピロリジン-1-アミン(1.63g)を油状物として得た。
【0297】
製造例42
(メトキシメトキシ)酢酸(5.13g)とトルエン(105ml)の混合物に室温で1-クロロ-N,N,2-トリメチルプロペニルアミン(5.7g)を加え、窒素雰囲気下室温で1時間攪拌した(混合物A)。(2R,5R)-N-[(E)-(4-ブロモフェニル)メチレン]-2,5-ジメチルピロリジン-1-アミン(3.0g)、Et
3N(11.9ml)及びトルエン(51ml)の混合物を100℃で攪拌しながら、混合物Aを30分かけて滴下した。得られた反応混合物を100℃で5時間攪拌した。得られた反応混合物に水を加え、AcOEtで抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-4-(4-ブロモフェニル)-1-[(2R,5R)-2,5-ジメチルピロリジン-1-イル]-3-(メトキシメトキシ)アゼチジン-2-オン(3.1g)を固体として得た。
【0298】
製造例43
(3R,4S)-3-(ベンジルオキシ)-1-[(2R,5R)-2,5-ジメチルピロリジン-1-イル]-4-(3-メチルブチル)アゼチジン-2-オン(470mg)、MeOH(15.5ml)及びモノペルオキシフタル酸マグネシウム 六水和物(純度約80%、1.3g)の混合物を室温で2時間攪拌した。得られた反応混合物に水を加え、CHCl
3で抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-3-(ベンジルオキシ)-4-(3-メチルブチル)アゼチジン-2-オン(188mg)を固体として得た。
【0299】
製造例44
2-(2-シクロプロピルエチル)フロ[3,2-c]ピリジン(300mg)とCHCl
3(6ml)の混合物に氷冷下m-クロロ過安息香酸(約25%含水、555mg)を加えた。得られた反応混合物を室温で8時間攪拌した後、氷冷し、m-クロロ過安息香酸(約25%含水、300mg)を再度加えた。得られた反応混合物を室温でさらに16時間攪拌した。得られた反応混合物を氷冷した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と5%亜硫酸ナトリウム水溶液を加え、CHCl
3で3回抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl
3/MeOH)により精製し、2-(2-シクロプロピルエチル)フロ[3,2-c]ピリジン 5-オキシド(190mg)を油状物として得た。
【0300】
製造例45
窒素雰囲気下、(3R,4S)-4-(ヒドロキシメチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(500mg)、4-フルオロフェノール(350mg)及びトルエン(10ml)の混合物にCMBP(0.9ml)を加え、マイクロ波照射下、150℃で1時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-4-[(4-フルオロフェノキシ)メチル]-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(620mg)を油状物として得た。
【0301】
製造例46
窒素雰囲気下、(3R,4S)-4-(ヒドロキシメチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)アゼチジン-2-オン(200mg)、ピリミジン-2-オール(100mg)及びトルエン(2ml)の混合物に、CMMP(120mg)を加え、マイクロ波照射下、130℃で1時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-4-[(ピリミジン-2-イルオキシ)メチル]アゼチジン-2-オン(120mg)を油状物として得た。
【0302】
製造例47
(3R,4S)-4-(4-ブロモフェニル)-3-{[4-(シクロヘキシルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(250mg)、シクロプロパンスルフィン酸ナトリウム(185mg)、CuI(138mg)、N,N'-ジメチルエチレンジアミン(0.155ml)及びDMF(5ml)の混合物をマイクロ波照射下、130℃で1時間攪拌した。得られた反応混合物に、水を加え、AcOEtで2回抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-3-{[4-(シクロヘキシルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-4-[4-(シクロプロピルスルホニル)フェニル]-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(246mg)を油状物として得た。
【0303】
製造例48
アルゴン雰囲気下、(3R,4S)-4-(4-ブロモフェニル)-3-{[4-(シクロヘキシルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(300mg)、Pd(OAc)
2(13mg)、炭酸セシウム(565mg)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジイソプロポキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(54mg)、トリフルオロ(メトキシメチル)ホウ酸カリウム(263mg)、トルエン(6ml)及び水(1.3ml)の混合物を100℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物にPd(OAc)
2(13mg)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジイソプロポキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(54mg)及びトリフルオロ(メトキシメチル)ホウ酸カリウム(263mg)を追加し、アルゴン雰囲気下100℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物に水を加え、AcOEtで2回抽出した。得られた有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-3-{[4-(シクロヘキシルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-4-[4-(メトキシメチル)フェニル]アゼチジン-2-オン(101mg)を油状物として得た。
【0304】
製造例49
(3R,4S)-3-{[4-(シクロヘキシルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-4-(ヒドロキシメチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(200mg)、Ag
2O(360mg)、臭化ベンジル(0.19ml)、テトラ-n-ブチルアンモニウムヨージド(18mg)及びCH
2Cl
2(2ml)の混合物を室温で終夜攪拌した。得られた反応混合物にAg
2O(600mg)、臭化ベンジル(0.3ml)を追加し、室温で2日間攪拌した。得られた反応混合物をろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-4-[(ベンジルオキシ)メチル]-3-{[4-(シクロヘキシルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(94mg)を油状物として得た。
【0305】
製造例50
アルゴン雰囲気下、(3R,4S)-4-[(ヘキサ-5-エン-1-イルオキシ)メチル]-3-{[4-(ヘキサ-5-エン-1-イルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(340mg)、ジクロロ[1,3-ビス(メシチル)イミダゾリジン-2-イリデン](ベンジリデン)(トリシクロヘキシルホスホラニリデン)ルテニウム(VIII)(60mg)及びCH
2Cl
2(170ml)の混合物を室温で終夜攪拌した。得られた反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,6S)-3-(メトキシメトキシ)-5-(メトキシメチル)-8,19-ジオキサ-5,23-ジアザトリシクロ[18.3.1.0
~3,6
~]テトラコサ-1(24),13,20,22-テトラエン-4-オン(148mg)を油状物として得た。
【0306】
製造例51
(3R,4S)-4-[(1S)-2-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-1-ヒドロキシエチル]-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(4g)、THF(50ml)及び1,1'-チオカルボニルジイミダゾール(6.2g)の混合物を80℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、1H-イミダゾール-1-カルボチオ酸 O-{(1S)-2-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-1-[(2S,3R)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-4-オキソアゼチジン-2-イル]エチル}(5.2g)を油状物として得た。
【0307】
製造例52
アルゴン雰囲気下、1H-イミダゾール-1-カルボチオ酸 O-{(1S)-2-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-1-[(2S,3R)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-4-オキソアゼチジン-2-イル]エチル}(5.2g)、ベンゼン(26ml)及び水素化トリ-n-ブチルスズ(6.2ml)の混合物を、100℃で5分間攪拌した。得られた反応混合物に2,2'-アゾビス(イソブチロニトリル)(500mg)を加え、100℃で2時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-4-(2-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(3g)を油状物として得た。
【0308】
製造例53
窒素雰囲気下、1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-カルボン酸メチル(1g)、2-シクロヘキシルエタノール(2ml)、CMBP(2ml)及びトルエン(10ml)の混合物を90℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物を減圧下濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(1)1-(2-シクロヘキシルエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-カルボン酸メチル(640mg)と(2)3-(2-シクロヘキシルエチル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-カルボン酸メチル(450mg)をそれぞれ油状物として得た。
【0309】
製造例54
6-クロロ-1-ヘキシル-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(700mg)から、実施例11に記載の方法と同様にして、1-ヘキシル-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-カルボニトリル(367mg)を泡状の固体として得た。
【0310】
製造例55
6-(クロロメチル)-1-(2-シクロヘキシルエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン 塩酸塩(320mg)とCH
2Cl
2(13ml)の混合物に炭酸水素ナトリウム(218mg)と水(13ml)の混合物を加え、室温で5分間攪拌した。得られた反応混合物の有機層と水層を分離し、水層をCH
2Cl
2で抽出した。得られた有機層を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残渣にアセトン(13ml)とヨウ化ナトリウム(800mg)を加え、窒素雰囲気下、室温で3時間攪拌した。得られた反応混合物にTHF(13ml)とトルエン(30ml)を加えた後、混合物が約2mlになるまで減圧下で濃縮した。得られた混合物から不溶物をろ別し、ろ液に再度トルエン(30ml)を加え、反応混合物が約1mlになるまで減圧下で濃縮した(混合物A)。
【0311】
アルゴン雰囲気下、{(1S)-1-[(4S)-2,2-ジメチル-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル]-3-メチルブチル}カルバミン酸 tert-ブチル(261mg)とTHF(5ml)の混合物を攪拌下、-78℃に冷却し、LDA(1.12Mヘキサン−THF溶液、2.5ml)を滴下し、同温で30分間攪拌した。得られた反応混合物に、アルゴン雰囲気下で混合物Aを-78℃で滴下し、同温で1時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで昇温し、飽和塩化アンモニウム水溶液、AcOEtを加えた。有機層と水層を分離し、水層をAcOEtで抽出した。得られた有機層を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。得られた混合物を、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、{(1S)-1-[(4R)-4-{[1-(2-シクロヘキシルエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル]メチル}-2,2-ジメチル-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル]-3-メチルブチル}カルバミン酸 tert-ブチル(150mg)を油状物として得た。
【0312】
製造例56
窒素雰囲気下、1-オキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(500mg)とCH
2Cl
2(5ml)の混合物をドライアイス−アセトン浴で冷却し、水素化ジイソブチルアルミニウム(1.04Mヘキサン溶液、3.5ml)をゆっくりと加えた。反応混合物をドライアイス−アセトン浴で冷却したまま10分間攪拌後、MeOHと硫酸ナトリウム 十水和物を加えた。得られた混合物を室温まで昇温し、6時間攪拌した後、無水硫酸ナトリウムを加え、さらに14時間攪拌した。得られた混合物をセライトろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、油状物(258mg)を得た。得られた油状物(144mg)をトルエン(4ml)に溶解し、氷冷下、4-メトキシ安息香酸(210mg)、トリ-n-ブチルホスフィン(0.34ml)及び(E)-N,N,N',N'-テトラメチルジアゼン-1,2-ジカルボキサミド(238mg)を加えた。混合物を氷冷下10分間攪拌した後、60℃で24時間攪拌した。得られた混合物を室温まで放冷後、不溶物をろ別し、ろ液を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(1)4-メトキシ安息香酸 (5s,8r)-1-オキサスピロ[4.5]デカ-8-イル(20.7mg)と(2)4-メトキシ安息香酸 (5r,8s)-1-オキサスピロ[4.5]デカ-8-イル(182mg)をそれぞれ油状物として得た。
【0313】
製造例57
{(1S)-1-[(4R)-4-{[2-(2-シクロプロピルエチル)フロ[3,2-c]ピリジン-4-イル]メチル}-2,2-ジメチル-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル]-3-メチルブチル}カルバミン酸 tert-ブチル(75mg)のEtOH(3ml)溶液を連続フロー式水素化反応装置(H-Cube Pro(登録商標);ThalesNano製)にてカートリッジ式触媒としてCatCart(登録商標)10% Pd/C(ThalesNano製、70x4mm)を用い、流速1.0ml/分、圧力1バール、温度25℃の条件で反応を行った。得られた反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣のEtOH(3ml)溶液を再度、連続フロー式水素化反応装置(H-Cube Pro(登録商標);ThalesNano製)にてカートリッジ式触媒としてCatCart(登録商標)10% Pd/C(ThalesNano製、70x4mm)を用い、流速1.0ml/分、圧力50バール、温度60℃の条件で反応を行った。得られた反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣のEtOH(3ml)溶液を再度、連続フロー式水素化反応装置(H-Cube Pro(登録商標);ThalesNano製)にてカートリッジ式触媒としてCatCart(登録商標)10% Pd/C(ThalesNano製、70x4mm)を用い、流速1.0ml/分、圧力50バール、温度60℃の条件で反応を行った。得られた反応混合物を減圧下濃縮し、{(1S)-1-[(4R)-4-{[2-(2-シクロプロピルエチル)-2,3-ジヒドロフロ[3,2-c]ピリジン-4-イル]メチル}-2,2-ジメチル-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル]-3-メチルブチル}カルバミン酸 tert-ブチル(65.7mg)を油状物として得た。
【0314】
製造例58
4-メトキシ安息香酸 (5r,8s)-1-オキサスピロ[4.5]デカ-8-イル(175mg)、MeOH(1ml)及びTHF(2ml)の混合物に1M水酸化ナトリウム水溶液(2ml)を加え、50℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷し、減圧下濃縮した。得られた残渣をジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した(残渣A)。水層をAcOEtで3回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した(残渣B)。残渣Bを塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製した。得られた化合物を残渣Aと混合し、(5r,8s)-1-オキサスピロ[4.5]デカン-8-オール(79.6mg)を油状物として得た。
【0315】
製造例59
{4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メタノール(5g)、CH
2Cl
2(18ml)の混合物を氷冷した後、PBr
3(0.43ml)を加え、室温で2時間攪拌した。得られた反応混合物を氷冷した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、室温で30分間攪拌した。反応混合物にCHCl
3と飽和塩化ナトリウム水溶液を加え、水層と有機層を分離した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。得られた残渣にトルエン(5ml)を加えた。(混合物A)
【0316】
{(1R)-1-[(4S)-2,2-ジメチル-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル]-3-メチルブチル}カルバミン酸 tert-ブチル(1.13g)、THF(18ml)の混合物を-78℃に冷却し、アルゴン雰囲気下、LDA(1.09Mヘキサン−THF溶液、3.5ml)を加え、30分間攪拌した。反応混合物にトリメチルクロロシラン(0.5ml)を加え、0℃まで昇温した後、30分間攪拌した。得られた反応混合物を-78℃に冷却し、LDA(1.09Mヘキサン−THF溶液、7ml)を加え、30分間攪拌した。得られた反応混合物に、-78℃で混合物Aを加え、2時間攪拌した。得られた反応混合物に水を加えた後、室温まで昇温し、CHCl
3で抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(1){(1R)-1-[(4S)-2,2-ジメチル-4-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル]-3-メチルブチル}カルバミン酸 tert-ブチル(0.97g)と(2){(1R)-1-[(4R)-2,2-ジメチル-4-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル]-3-メチルブチル}カルバミン酸 tert-ブチル(0.45g)をそれぞれ油状物として得た。
【0317】
製造例60
5-[(2-メトキシエチル)スルファニル]-1-フェニル-1H-テトラゾール(2.33g)とEtOH(46ml)の混合物に、過酸化水素(30%水溶液、7ml)、モリブデン酸アンモニウム 四水和物(2.4g)を加え、65℃で3時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷した後に、セライトろ過した。ろ液に水を加えた後に、得られた混合物を減圧下で一部を濃縮した。残渣にAcOEtを加えて抽出した後に、有機層を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に、減圧下で濃縮した。生じた固体を、ジイソプロピルエーテル−MeOHの混合溶媒を用いて洗浄することで、5-[(2-メトキシエチル)スルホニル]-1-フェニル-1H-テトラゾール(2.14g)を固体として得た。
【0318】
製造例61
(2R,5R)-2,5-ジメチル-N-[(1E)-4-メチルペンチリデン]ピロリジン-1-アミン(1.62g)、Et
3N(9.2ml)及びトルエン(48ml)の混合物を80℃に加熱し、攪拌しながらベンジルオキシアセチルクロリド(0.4Mトルエン溶液、83ml)を4時間かけて加えた。反応混合物を室温まで放冷した後に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、AcOEtで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-3-(ベンジルオキシ)-1-[(2R,5R)-2,5-ジメチルピロリジン-1-イル]-4-(3-メチルブチル)アゼチジン-2-オン(2.02g)を油状物として得た。
【0319】
製造例62
窒素雰囲気下、(3R,4S)-4-(4-ブロモフェニル)-3-{[4-(シクロヘキシルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(200mg)、シクロプロピルボロン酸(99mg)、Pd(OAc)
2(17mg)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(63mg)、リン酸三カリウム(327mg)、トルエン(4ml)及び水(0.1ml)の混合物を90℃で15時間攪拌した。得られた反応混合物に水を加え、AcOEtで抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-3-{[4-(シクロヘキシルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-4-(4-シクロプロピルフェニル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(126mg)を油状物として得た。
【0320】
製造例63
窒素雰囲気下、(3R,4S)-4-[(1S)-1,2-ジヒドロキシエチル]-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(3.7g)とCH
2Cl
2(74ml)の混合物に、氷冷下tert-ブチルジメチルクロロシラン(2.4g)、イミダゾール(2.2g)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(140mg)及びCH
2Cl
2(18ml)の混合物を加え、室温で終夜攪拌した。得られた反応混合物に水を加え、CH
2Cl
2で2回抽出した。得られた有機層を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下濃縮し、(3R,4S)-4-[(1S)-2-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-1-ヒドロキシエチル]-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(4.8g)を油状物として得た。
【0321】
製造例64
インダン-2-オール(1g)とDMF(5.04ml)の混合物に氷冷下、NaH(60%鉱油分散体、327mg)を加え、1時間攪拌した。得られた反応混合物を攪拌しながら、4-クロロピリジン-2-カルボニトリル(600mg)とDMF(0.96ml)の混合物を加え、1.5時間攪拌した。得られた反応混合物を氷冷した水に注ぎ、AcOEtで2回抽出した。得られた有機層を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下濃縮し、残渣にMeOH(20ml)を加え、氷冷した後、ナトリウムメトキシド(28%MeOH溶液、0.9ml)を加え、室温で3時間攪拌した。得られた反応混合物に1M塩酸(14ml)を加え、室温で1時間攪拌した。得られた反応混合物を減圧下濃縮し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、AcOEtで抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。得られた残渣にMeOH(20ml)を加え、氷冷した後、NaBH
4(720mg)を加え、室温で15時間攪拌した。得られた反応混合物を氷冷した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、減圧下で濃縮した。得られた残渣に水を加え、CHCl
3で抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl
3/MeOH)を用いて精製し、[4-(2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イルオキシ)ピリジン-2-イル]メタノール(300mg)を油状物として得た。
【0322】
製造例65
(3R,4S)-3-[(4-ヒドロキシピリジン-2-イル)メチル]-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(200mg)、3,3-ジメチル-1-ペンタノール(141mg)及びトルエン(2ml)の混合物にCMBP(0.31ml)を加え、マイクロ波照射下、150℃で30分間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-3-({4-[(3,3-ジメチルペンチル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(123mg)を油状物として得た。
【0323】
製造例66
窒素雰囲気下、(3R,4S)-3-[(4-ヒドロキシピリジン-2-イル)メチル]-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(200mg)、(S)-4-メチル-2-ペンタノール(0.11ml)及びトルエン(2ml)の混合物にCMMP(100mg)を加え、マイクロ波照射下、100℃で1時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-[(4-{[(2R)-4-メチルペンタン-2-イル]オキシ}ピリジン-2-イル)メチル]アゼチジン-2-オン(131mg)を油状物として得た。
【0324】
製造例67
窒素雰囲気下、2-(2-シクロプロピルエチル)フロ[3,2-c]ピリジン 5-オキシド(190mg)、Et
3N(0.33ml)及びMeCN(4ml)の混合物にトリメチルシリルシアニド(0.183ml)を加え、85℃で16時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、Et
3N(0.65ml)とトリメチルシリルシアニド(0.35ml)を追加した。反応混合物を再度85℃で3.5時間攪拌した後、室温まで放冷した。得られた反応混合物にAcOEtを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液の順に洗浄した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)により精製し、2-(2-シクロプロピルエチル)フロ[3,2-c]ピリジン-4-カルボニトリル(148mg)を油状物として得た。
【0325】
製造例68
窒素雰囲気下、4-クロロ-2-(クロロメチル)ピリジン(7g)とTHF(100ml)の混合物に、あらかじめ減圧下30℃で7時間、室温で5日間の乾燥を実施したヨウ化ナトリウム(6.8g)を加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物に無水硫酸ナトリウム(減圧下50℃で4時間の乾燥を実施、3g)を加え、さらに30分間攪拌した(混合物A)。
【0326】
窒素雰囲気下、(3R,4S)-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(5g)のTHF溶液(50ml)に-78℃でLDA(1.12Mヘキサン−THF溶液、25ml)をゆっくり加えた。反応混合物を-78℃で30分間攪拌した後、混合物Aを滴下し、さらに30分間攪拌した。得られた反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、室温に昇温し、AcOEtで2回抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-3-[(4-クロロピリジン-2-イル)メチル]-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(5.32g)を油状物として得た。
【0327】
製造例69
(1-ヘキシル-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)メタノール(220mg)とCH
2Cl
2(5ml)の混合物に、氷冷下でPBr
3(0.1ml)を加えた後、室温に昇温し2時間攪拌した。得られた反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、混合物を1時間攪拌した。得られた混合物をセライトろ過し、セライトをトルエンで洗浄した。得られたろ液から有機層を分離し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で約2mlになるまで濃縮した(混合物A)。
【0328】
窒素雰囲気下、(3R,4S)-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(200mg)とTHF(2ml)の混合物をドライアイス−アセトン浴で冷却し、攪拌しながらLDA(1.09Mヘキサン−THF溶液、1ml)を加え、30分間攪拌した。この反応混合物に混合物Aをゆっくり加え、その後ドライアイス−アセトン浴で冷却したまま30分間攪拌した。得られた反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、室温へと昇温しAcOEtで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl
3/MeOH)を用いて精製し(3R,4S)-3-[(1-ヘキシル-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-6-イル)メチル]-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(324mg)を油状物として得た。
【0329】
製造例70
(3R,4S)-3-{[4-(ベンジルオキシ)-5-メチルピリジン-2-イル]メチル}-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(3.46g)とMeOH(150ml)の混合物に10% Pd/C(50%含水、1.5g)を加え、4気圧の水素雰囲気下、室温で2時間攪拌した。反応混合物をセライトでろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl
3/MeOH)を用いて精製し(3R,4S)-3-[(4-ヒドロキシ-5-メチルピリジン-2-イル)メチル]-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(1.82g)を泡状の固体として得た。
【0330】
製造例71
窒素雰囲気下、(3R,4S)-4-(4-ブロモフェニル)-3-{[4-(シクロヘキシルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(200mg)、モルホリン(0.066ml)、2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)-2',4',6'-トリ-イソプロピル-1,1'-ビフェニル(37mg)、リン酸三カリウム(163mg)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(11mg)及びトルエン(2ml)の混合物を100℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物に水を加え、AcOEtで抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-3-{[4-(シクロヘキシルオキシ)ピリジン-2-イル]メチル}-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-4-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]アゼチジン-2-オン(138mg)を油状物として得た。
【0331】
製造例72
アルゴン雰囲気下、(3R,4S)-3-[(5-ブロモ-4-メトキシピリジン-2-イル)メチル]-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(125mg)、2-ベンジル-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(0.13ml)、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(44mg)、リン酸三カリウム(125mg)、DOX(2.5ml)及び水(0.35ml)の混合物を90℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。得られた混合物をAcOEtにて抽出し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。得られた有機層を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)にて精製し、(3R,4S)-3-[(5-ベンジル-4-メトキシピリジン-2-イル)メチル]-4-イソブチル-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(27mg)を油状物として得た。
【0332】
製造例73
(3R,4S)-4-(ヒドロキシメチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)アゼチジン-2-オン(530mg)、シクロプロピルメチルヨージド(8.39g)及びAg
2O(3g)の混合物を90℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物に、Ag
2O(3g)を追加し、90℃でさらに終夜攪拌した。得られた反応混合物から、不溶物をろ別し、得られたろ液を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-4-[(ブタ-3-エン-1-イルオキシ)メチル]-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)アゼチジン-2-オン(84.6mg)を油状物として得た。
【0333】
製造例74
窒素雰囲気下、トリメチルシリルアセチレン(320mg)とTHF(1.6ml)の混合物を-78℃に冷却し、n-ブチルリチウム(1.58Mヘキサン溶液、2.6ml)を滴下した。得られた反応混合物を氷冷下10分間攪拌後、再度-78℃に冷却した。得られた反応混合物にN,N,N',N',N'',N''-ヘキサメチルリン酸 トリアミド(0.86ml)を加え、同温で30分間攪拌した後、(2-ブロモエチル)シクロプロパン(500mg)を加えた。得られた反応混合物を室温まで昇温し、終夜攪拌した。得られた反応混合物に水を加え、有機層を分離した。得られた有機層を水で3回、飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で濃縮して(4-シクロプロピルブタ-1-イン-1-イル)(トリメチル)シラン(506mg)を油状物として得た。
【0334】
製造例75
アルゴン雰囲気下、3-ブロモピリジン-4(1H)-オン(500mg)、(4-シクロプロピルブタ-1-イン-1-イル)(トリメチル)シラン(1.44g)、Et
3N(2.8ml)及びDMF(5ml)の混合物にフッ化テトラ-n-ブチルアンモニウム(1M THF溶液、8.8ml)を加えた。得られた混合物に30秒間超音波を照射した後、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(420mg)を加え、マイクロ波照射下、110℃で1時間攪拌した。得られた反応混合物にAcOEtとシリカゲルを加え、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)により精製し、2-(2-シクロプロピルエチル)フロ[3,2-c]ピリジン(302mg)を油状物として得た。
【0335】
製造例76〜194
前記製造例に記載の方法と同様にして、後記表に示す製造例化合物を製造した。
【0336】
製造例195
(3R,4S)-3-(メトキシメトキシ)-4-(3,3,3-トリフルオロプロピル)アゼチジン-2-オン(628mg)、1,2-ジクロロエタン(20ml)、クロロ(メトキシ)メタン(1.5ml)及びDIPEA(3.5ml)の混合物を90℃で12時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、AcOEtで抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(1)(3R,4S)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-4-(3,3,3-トリフルオロプロピル)アゼチジン-2-オン(129mg)を固体として、(2)(3R,4S)-3-(メトキシメトキシ)-1-[(メトキシメトキシ)メチル]-4-(3,3,3-トリフルオロプロピル)アゼチジン-2-オン(474mg)を油状物として得た。
【0337】
製造例196
アルゴン雰囲気下、[(1S)-1-{(4R)-4-[(4-クロロピリジン-2-イル)メチル]-2,2-ジメチル-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル}-3-メチルブチル]カルバミン酸 tert-ブチル(1.03g)、2-(トリメチルシリル)エタンチオール(0.4ml)、(9,9-ジメチル-9H-キサンテン-4,5-ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(700mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(550mg)、DIPEA(0.85m1)及びDOX(16ml)の混合物をマイクロ波照射下、120℃で2時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、AcOEtを加え不溶物をろ別した。ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)にて精製することにより、[(1S)-1-{(4R)-2,2-ジメチル-5-オキソ-4-[(4-{[2-(トリメチルシリル)エチル]スルファニル}ピリジン-2-イル)メチル]-1,3-ジオキソラン-4-イル}-3-メチルブチル]カルバミン酸 tert-ブチル(1.1g)を泡状固体として得た。
【0338】
製造例197
窒素雰囲気下、メチル N-(tert-ブトキシカルボニル)-O-(2-シクロプロピルエチル)-L-セリナート(6.5g)、ジブロモメタン(8.0g)及びTHF(22ml)の混合物に、-20℃で2,2,6,6-テトラメチルピペリジニルマグネシウムクロリド リチウムクロリド錯体(1M THF-トルエン溶液、91ml)を内温-11℃以下を保ちながら2時間以上かけて滴下し、その後、-15℃で2時間攪拌した。得られた反応混合物をあらかじめ氷冷した5%クエン酸水溶液とAcOEtの混合物に注ぎ、その後10分間攪拌した。有機層と水層を分離し、得られた有機層を5%クエン酸水溶液で3回洗浄した後、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で濃縮し、[(2S)-4,4-ジブロモ-1-(2-シクロプロピルエトキシ)-3-オキソブタン-2-イル]カルバミン酸 tert-ブチルを含む残渣(10.7g)を油状物として得た。
【0339】
製造例198
[(2S)-4,4-ジブロモ-1-(2-シクロプロピルエトキシ)-3-オキソブタン-2-イル]カルバミン酸 tert-ブチル(9.6g)とトルエン(76ml)の混合物に、氷冷下で2M水酸化ナトリウム水溶液(57ml)を15分間かけて滴下し、その後、室温で2時間攪拌した。得られた反応混合物にトルエンと水を加えた後、有機層と水層を分離した。有機層を水で2回抽出し、先に得られた水層とまとめた後、AcOEtを加えた。得られた混合物を氷冷した後、2M塩酸を加え水層のpHを約1.5に調節した。得られた反応混合物の有機層と水層を分離し、水層をAcOEtで3回抽出した。得られた有機層をまとめ、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下で濃縮し、(3S)-3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-4-(2-シクロプロピルエトキシ)-2-ヒドロキシブタン酸(4.53g)を油状物として得た。
【0340】
製造例199
エチル (2S)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-4-メチルペンタ-4-エノアート(5.7g)のCH
2Cl
2(40ml)溶液にトリフルオロ酢酸(12ml)を加え室温で1時間攪拌した。得られた反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣にTHF(60ml)、クロロギ酸ベンジル(3.2ml)、炭酸水素ナトリウム(4.3g)及び水(60ml)を加え室温で1時間攪拌した。得られた反応混合物をAcOEtで抽出し、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、エチル (2S)-2-{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}-4-メチルペンタ-4-エノアート(4.2g)を油状物として得た。
【0341】
製造例200
窒素雰囲気下、ジエチル亜鉛(1.09M ヘキサン溶液、55ml)とCH
2Cl
2(75ml)の混合物にトリフルオロ酢酸(4.5ml)とCH
2Cl
2(35ml)の混合物を氷冷下滴下した。得られた反応混合物を氷冷下30分間攪拌後、ジヨードメタン(4.8ml)を同温で加えた。反応混合物を氷冷下30分間攪拌後、エチル (2S)-2-{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}-4-メチルペンタ-4-エノアート(4.2g)とCH
2Cl
2(35ml)の混合物を同温で滴下した。得られた反応混合物を室温で終夜攪拌した後、氷冷下で1M塩酸(50ml)を加えた。得られた混合物をCHCl
3で抽出し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、エチル N-[(ベンジルオキシ)カルボニル]-3-(1-メチルシクロプロピル)-L-アラニナート(3.8g)を油状物として得た。
【0342】
製造例201
エチル N-[(ベンジルオキシ)カルボニル]-3-(1-メチルシクロプロピル)-L-アラニナート(3.8g)のEtOH(76ml)溶液に10%Pd/C(50%含水、0.95g)を加え、水素雰囲気下、室温で1.5時間攪拌した。得られた反応混合物から不溶物をろ別した後、ろ液を減圧下で濃縮した。得られた残渣のTHF(76ml)溶液に、氷冷下で二炭酸ジ-tert-ブチル(2.85g)及びDIPEA(2.3ml)を加え、室温で2時間攪拌した。得られた反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、AcOEtで抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、エチル N-(tert-ブトキシカルボニル)-3-(1-メチルシクロプロピル)-L-アラニナート(3.2g)を油状物として得た。
【0343】
製造例202
窒素雰囲気下、N-(tert-ブトキシカルボニル)-L-セリン(20g)とDMF(480ml)の混合物に、NaH(60%鉱油分散体、8.6g)を氷冷下、内温を5℃以下に保ちながら5回に分けて加え、その後氷冷下で1時間攪拌した。得られた反応混合物に、(2-ヨードエチル)シクロプロパン(24g)を加え、室温で14時間攪拌した。得られた反応混合物を氷冷した後、水と1M塩酸を加えpHを2〜3に調節した。得られた反応混合物をAcOEtで3回抽出したのち、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残渣に、MeOH(140ml)、CH
2Cl
2(420ml)を加え、氷冷下で(ジアゾメチル)(トリメチル)シラン(2Mヘキサン溶液、62ml)を、内温を6℃以下に保ちながら滴下し、その後氷冷下で10分間、室温で1時間攪拌した。得られた反応混合物にAcOHを加えて過剰の(ジアゾメチル)(トリメチル)シランを分解した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、メチル N-(tert-ブトキシカルボニル)-O-(2-シクロプロピルエチル)-L-セリナート(6.51g)を油状物として得た。
【0344】
製造例203
[(1R)-1-[(4R)-2,2-ジメチル-4-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル]-2-(エチルスルファニル)エチル]カルバミン酸 tert-ブチル(203mg)とCH
2Cl
2(4ml)の混合物を氷冷した後、m-クロロ過安息香酸(約25%含水、89.5mg)を加え、同温で1時間攪拌した。得られた反応混合物に10%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え10分間攪拌した。水層と有機層を分離した後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl
3/MeOH)を用いて精製し、[(1R)-1-[(4R)-2,2-ジメチル-4-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル]-2-(エチルスルフィニル)エチル]カルバミン酸 tert-ブチル(172mg)を固体として得た。
【0345】
製造例204
[(1R)-1-[(4R)-2,2-ジメチル-4-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル]-2-(エチルスルファニル)エチル]カルバミン酸 tert-ブチル(103mg)とCH
2Cl
2(6ml)の混合物を氷冷した後、m-クロロ過安息香酸(約25%含水、91mg)を加え、同温で1時間攪拌したのち、室温で1時間攪拌した。得られた反応混合物を再度氷冷し、m-クロロ過安息香酸(約25%含水、9mg)を加え、室温で30分間攪拌した。得られた反応混合物に10%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え10分間攪拌した。水層と有機層を分離した後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl
3/AcOEt)を用いて精製し、[(1R)-1-[(4R)-2,2-ジメチル-4-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル]-2-(エチルスルホニル)エチル]カルバミン酸 tert-ブチル(81mg)を固体として得た。
【0346】
製造例205
メタンスルホン酸 [(2S,3R)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-4-オキソアゼチジン-2-イル]メチル(1.19g)、DMF(25ml)及びチオ酢酸カリウム(560mg)の混合物を60℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物に水を加え、AcOEtで抽出した。得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、チオ酢酸 S-{[(2R,3R)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-4-オキソアゼチジン-2-イル]メチル}(700mg)を油状物として得た。
【0347】
製造例206
2-(ブロモメチル)-4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン 臭化水素酸塩(766mg)とCH
2Cl
2(25ml)の混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、室温で10分間攪拌した。得られた混合物から有機層を分離した後、水層をCH
2Cl
2にて抽出した。得られた有機層をまとめ、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、トルエンを加えて希釈した。得られた混合物を減圧下で約20mlになるまで濃縮した。得られた混合物に再度トルエンを加え、約10mlになるまで濃縮した(混合物A)。
【0348】
窒素雰囲気下、(3R,4R)-4-[(エチルスルファニル)メチル]-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(407mg)とTHF(6ml)の混合物に攪拌しながらLDA(1.09Mヘキサン−THF溶液、2.2ml)を-78℃でゆっくり加えた。得られた反応混合物を同温にて30分間攪拌した後、混合物Aを滴下した。同温にて1.5時間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、室温まで昇温した。得られた混合物をAcOEtにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、有機層を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl
3/AcOEt)で精製した後、再度シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)で精製することにより、(3R,4R)-4-[(エチルスルファニル)メチル]-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-3-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)アゼチジン-2-オン(599mg)を油状物として得た。
【0349】
製造例207
アルゴン雰囲気下、3-[(3-ブロモ-2-シアノピリジン-4-イル)スルファニル]プロパン酸 2-エチルヘキシル(200mg)、(4-シクロプロピルブタ-1-イン-1-イル)(トリメチル)シラン(170mg)、Et
3N(0.49ml)及びDMF(1.5ml)の混合物にフッ化テトラ-n-ブチルアンモニウム(1M THF溶液、1.2ml)を加えた。得られた混合物に30秒間超音波を照射した後、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(70mg)を加え、マイクロ波照射下、110℃で30分間攪拌した。得られた反応混合物にAcOEtを加え、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)により精製し、2-(2-シクロプロピルエチル)チエノ[3,2-c]ピリジン-4-カルボニトリル(12mg)を油状物として得た。
【0350】
製造例208
3-ブロモ-4-クロロピリジン-2-カルボニトリル(2g)、Et
3N(2.6ml)及びDMF(20ml)の混合物に氷冷下、3-スルファニルプロパン酸 2-エチルヘキシル(2.4ml)を加え同温で10分間攪拌した後、室温で11時間攪拌した。得られた反応混合物にAcOEtと水を加え、有機層を分離した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、3-[(3-ブロモ-2-シアノピリジン-4-イル)スルファニル]プロパン酸 2-エチルヘキシル(2.7g)を油状物として得た。
【0351】
製造例209
フッ化水素-ピリジン(25g)を-10℃に冷却(MeOH-氷浴)し、エチル(2S)-2-アミノ-4-メチルペンタ-4-エノアート モノ{[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタ-1-イル]メタンスルホン酸}塩(7.5g)を内温が-5℃以下に保たれるように少しずつ加えた。得られた反応混合物を室温で3時間攪拌した後、再度MeOH-氷浴で冷却し、飽和酢酸アンモニウム水溶液を加えた。次いで28%アンモニア水溶液を加え、反応混合物のpHを約9.5に調整した。得られた混合物をメチル-tert-ブチルエーテルで3回抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残渣にTHF(50ml)を加え、室温でDIPEA(3.3ml)、二炭酸ジ-tert-ブチル(3.86ml)を加え4時間攪拌した。得られた反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣に水を加えAcOEtで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウム乾燥した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)にて精製しエチル N-(tert-ブトキシカルボニル)-4-フルオロ-L-ロイシナート(2.65g)を油状物として得た。
【0352】
製造例210
(3R)-4-(2-シクロプロピルビニル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(4-メトキシフェニル)アゼチジン-2-オン(831mg)のトルエン(25ml)溶液に、PtO
2(61mg)を加え、水素雰囲気下0℃で6時間攪拌した。得られた反応混合物から不溶物をろ別した後、ろ液を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4S)-4-(2-シクロプロピルエチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(4-メトキシフェニル)アゼチジン-2-オン(574mg)を油状物として得た。
【0353】
製造例211
窒素雰囲気下、(3R,4S)-4-(ヒドロキシメチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(300mg)、THF(12ml)、チオ酢酸(0.32ml)、及びトリフェニルホスフィン(1.6g)の混合物にアゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.2ml)を氷冷下で滴下し、室温で終夜攪拌した。得られた反応混合物に水を加え、CHCl
3で抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。得られた残渣にジイソプロピルエーテルを加え、不溶物をろ別した。得られたろ液を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、チオ酢酸 S-{[(2R,3R)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-4-オキソアゼチジン-2-イル]メチル}(300mg)を油状物として得た。
【0354】
製造例212
チオ酢酸S-{[(2R,3R)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)-4-オキソアゼチジン-2-イル]メチル}(150mg)、DMF(1.5ml)、MeOH(1.5ml)、炭酸カリウム(420mg)の混合物に1-ブロモ-2-メチルプロパン(0.3ml)とヨウ化ナトリウム(435mg)を加え、40℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物に水を加え、AcOEtで抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)を用いて精製し、(3R,4R)-4-[(イソブチルスルファニル)メチル]-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(125mg)を油状物として得た。
【0355】
製造例213
(3R,4S)-4-(ヒドロキシメチル)-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(2.7g)、ピリジン(4.3ml)及びCH
2Cl
2(30ml)の混合物に、氷冷下、メタンスルホニルクロリド(2.1ml)を加え、室温で18時間攪拌した。得られた反応混合物にCHCl
3を加え、0.5M塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液の順に洗浄した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)にて精製して、固体(3.4g)を得た。得られた固体(1g)とDMF(10ml)の混合物に、氷冷下、ナトリウムエタンチオラート(575mg)を加え、同温で1時間攪拌した。得られた反応混合物にAcOEtを加え、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt)にて精製して、(3R,4R)-4-[(エチルスルファニル)メチル]-3-(メトキシメトキシ)-1-(メトキシメチル)アゼチジン-2-オン(300mg)を油状物として得た。
【0356】
製造例214〜294
前記製造例に記載の方法と同様にして、後記表に示す製造例化合物を製造した。
【0357】
製造例化合物の構造、物理化学的データ及び製造法を後記表に示す。
【0358】
参考例1
{(1S)-1-[(4S)-2,2-ジメチル-4-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル]-3-メチルブチル}カルバミン酸 tert-ブチル(75.2mg)に6M塩酸(1ml)を加え、80℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物を室温まで放冷後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をODSカラムクロマトグラフィー(MeCN/0.1%蟻酸水溶液)を用いて精製した。得られた化合物にMeCNと過剰量の1M塩酸を加えた後、溶媒を留去し、(2S,3S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-5-メチル-2-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)ヘキサン酸 二塩酸塩(50mg)を固体として得た。
【0359】
参考例2
{(1R)-1-[(4S)-2,2-ジメチル-4-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)-5-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル]-3-メチルブチル}カルバミン酸 tert-ブチル(3.7g)に6M塩酸(30ml)を加え、80℃で終夜攪拌した。得られた反応混合物を氷冷した後、6M水酸化ナトリウム水溶液を加えて反応混合物のpHを約1.5に調整した。生じた不溶物をろ取して、(2S,3R)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-5-メチル-2-({4-[(trans-4-メチルシクロヘキシル)オキシ]ピリジン-2-イル}メチル)ヘキサン酸 塩酸塩(1.2g)を固体として得た。
【0360】
参考例化合物の構造、物理化学的データを後記表に示す。
【0361】
【表5-1】
【0362】
【表5-2】
【0363】
【表5-3】
【0364】
【表5-4】
【0365】
【表5-5】
【0366】
【表5-6】
【0367】
【表5-7】
【0368】
【表5-8】
【0369】
【表5-9】
【0370】
【表5-10】
【0371】
【表5-11】
【0372】
【表5-12】
【0373】
【表5-13】
【0374】
【表5-14】
【0375】
【表5-15】
【0376】
【表6-1】
【0377】
【表6-2】
【0378】
【表6-3】
【0379】
【表6-4】
【0380】
【表6-5】
【0381】
【表6-6】
【0382】
【表6-7】
【0383】
【表6-8】
【0384】
【表6-9】
【0385】
【表7-1】
【0386】
【表7-2】
【0387】
【表7-3】
【0388】
【表7-4】
【0389】
【表7-5】
【0390】
【表7-6】
【0391】
【表7-7】
【0392】
【表7-8】
【0393】
【表7-9】
【0394】
【表7-10】
【0395】
【表7-11】
【0396】
【表7-12】
【0397】
【表7-13】
【0398】
【表7-14】
【0399】
【表7-15】
【0400】
【表7-16】
【0401】
【表7-17】
【0402】
【表7-18】
【0403】
【表7-19】
【0404】
【表7-20】
【0405】
【表7-21】
【0406】
【表7-22】
【0407】
【表7-23】
【0408】
【表7-24】
【0409】
【表7-25】
【0410】
【表7-26】
【0411】
【表7-27】
【0412】
【表7-28】
【0413】
【表7-29】
【0414】
【表7-30】
【0415】
【表7-31】
【0416】
【表8-1】
【0417】
【表8-2】
【0418】
【表8-3】
【0419】
【表8-4】
【0420】
【表8-5】
【0421】
【表8-6】
【0422】
【表9】