(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の内側ベアリングコンポーネントが前記近位ベアリング面と前記遠位面との間の最小厚さを有し、前記第1の外側ベアリングコンポーネントが前記近位ベアリング面と前記遠位面との間の最小厚さを有し、前記システムが第2の内側ベアリングコンポーネント及び第2の外側ベアリングコンポーネントを更に含み、
前記第2の内側ベアリングコンポーネントが、近位ベアリング面、遠位面、前記遠位面から遠位方向に延びるペグ、及び前記近位ベアリング面と前記遠位面との間に延びる側壁を有し、前記近位ベアリング面が、前記大腿骨コンポーネントの前記内側顆の前記湾曲した関節面と関節接合するサイズ及び形状に構成され、前記第2の内側ベアリングコンポーネントが前記第1の内側ベアリングコンポーネントの前記最小厚さよりも大きい最小厚さを有し、
前記第2の外側ベアリングコンポーネントが、近位ベアリング面、遠位面、前記遠位面から遠位方向に延びるペグ、及び前記近位ベアリング面と前記遠位面との間に延びる側壁を有し、前記近位ベアリング面が、前記大腿骨コンポーネントの前記外側顆の前記湾曲した関節面と関節接合するサイズ及び形状に構成され、前記第2の外側ベアリングコンポーネントが前記第1の外側ベアリングコンポーネントの前記最小厚さよりも大きい最小厚さを有し、
前記第2の内側ベアリングコンポーネント及び第2の外側ベアリングコンポーネントの前記側壁が、前記第2の内側ベアリングコンポーネントを前記第1の内側開口部内に、前記第2の外側ベアリングコンポーネントを前記第1の外側開口部内に選択的にロックするための、前記第1のフレームの前記ロック部材と相補的なロック部材を有し、
前記第2の内側ベアリングコンポーネントの前記側壁と前記内側開口部を囲む前記第1のフレームの前記側壁とが互いにロックして前記第2の内側ベアリングコンポーネントを前記第1のフレームに選択的に固定し、かつ、前記第2の外側ベアリングコンポーネントの前記側壁と前記外側開口部を囲む前記第1のフレームの前記側壁とが互いにロックして前記第2の外側ベアリングコンポーネントを前記第1のフレームに選択的に固定するように、前記第2の内側ベアリングコンポーネントが前記内側開口部内に受容された状態で、前記第1のフレーム、前記第2の内側ベアリングコンポーネント、及び前記第2の外側ベアリングコンポーネントを組み立てることができる、請求項1に記載の人工膝関節システム。
前記第1の内側ベアリングコンポーネントが前記第1の内側開口部内の定位置にロックされ、前記第2の外側ベアリングコンポーネントが前記第1の外側開口部内の定位置にロックされた状態で、前記第1のフレームが組み立てられている、請求項2に記載の人工膝関節システム。
前記第2の内側ベアリングコンポーネントが前記第1の内側開口部内の定位置にロックされ、前記第1の外側ベアリングコンポーネントが前記第1の外側開口部内の定位置にロックされた状態で、前記第1のフレームが組み立てられている、請求項2に記載の人工膝関節システム。
前記第1の内側ベアリングコンポーネントが前記第1の内側開口部内の定位置にロックされ、前記第1の外側ベアリングコンポーネントが前記第1の外側開口部内の定位置にロックされた状態で、前記第1のフレームが組み立てられている、請求項2に記載の人工膝関節システム。
前記第2の内側ベアリングコンポーネントが前記第1の内側開口部内の定位置にロックされ、前記第2の外側ベアリングコンポーネントが前記第1の外側開口部内の定位置にロックされた状態で、前記第1のフレームが組み立てられている、請求項2に記載の人工膝関節システム。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本開示の概念には様々な改変及び代替的な形態が考えられるが、本開示の特定の代表的な実施形態を例として図面に示し、また本明細書に詳細に説明するものである。ただし、本発明を開示される特定の形態に限定することはその意図するところではなく、逆に、添付の特許請求の範囲によって定義される発明の趣旨並びに範囲に包含されるすべての改変物、均等物、及び代替物を網羅することがその意図するところである。
【0017】
前、後、内側、外側、近位、遠位、上、下などの、解剖学的構造の基準を表す用語は、本開示の全体を通じて、本明細書に述べられる整形外科用インプラント及び患者の自然の解剖学的構造の両方に対して用いられる場合がある。かかる用語は、解剖学的構造の研究及び整形外科学の分野の両方でよく理解された意味を有するものである。本明細書及び特許請求の範囲におけるかかる解剖学的基準用語の使用は、特に断らない限り、それらの広く理解された意味と一致するものとする。
【0018】
図1を参照すると、人工膝関節10が示されている。人工膝関節10は、大腿骨コンポーネント12と、脛骨コンポーネント14とを有している。下記により詳細に述べるように、脛骨コンポーネント14は、フレーム15、内側ベアリング16、及び外側ベアリング17のアセンブリとして構成されている。
図1の人工膝関節10は、固定ベアリング式人工膝関節であるが、これは脛骨16とベアリング17との間で相対的な運動が生じないことを意味する。
【0019】
可動ベアリング式人工膝関節が
図2に10Aとして示されている。可動ベアリング式の設計では、大腿骨コンポーネント12は、
図1の固定ベアリング式の設計に示されるものと同じであってよい。更に、脛骨フレーム15、内側ベアリング16、及び外側ベアリング17も、
図1の固定ベアリング式の設計に示されるものと同じであってよい。
図2の実施形態の可動ベアリング式の設計は、
図2の脛骨コンポーネント14Aは下記により詳細に述べる脛骨ベースプレート18を更に有している点で、
図1の固定ベアリング式の設計と異なっている。
【0020】
図に示される大腿骨コンポーネント12は、内側顆関節面19と外側顆関節面20の2つの顆関節面を有している。大腿骨コンポーネント12は、患者の大腿骨の外科的に準備処置が施された末端部(図示せず)内に埋め込まれるような形態となっており、患者の自然の大腿骨顆の形態を模した形態となっている。このため、外側顆面20及び内側顆面19は、自然の大腿骨の関節顆を模すように構成される(例えば、湾曲している)。外側顆面20と内側顆面19とは互いに離間していることにより、それらの間に顆間関節面22が形成されている。顆間関節面22は、膝蓋骨インプラントコンポーネント(図に示されていない)を受容し、これに当接する形状の膝蓋骨溝を画定する。
【0021】
大腿骨コンポーネント12は、関節面19、20の反対側に骨係合面23、25も有している。骨係合面23、25の一部又は全体は、骨内部成長を可能とする多孔質金属(下記に述べる)で構成することができる。また、
図1〜2の実施形態では、大腿骨コンポーネント12の骨係合面は、コンポーネントの骨へのセメント固定を容易とするセメントポケットを有してもよい。
【0022】
図1の大腿骨コンポーネント12は、十字靭帯保持コンポーネントであるが、本発明の原理は、十字靭帯置換人工膝関節システムにも応用可能である点は理解されるはずである。
【0023】
大腿骨コンポーネント12は、デピュイ・オーソペディックス社(DePuy Orthopaedics, Inc.)(インディアナ州ワルソー)(及びその関連会社)により販売されるもの、及び人工膝関節システムの他の供給業者より販売されるものなどの標準的な市販のインプラントの特徴を有しうる。大腿骨コンポーネント12は、それらの開示内容の全容を本明細書に参照によって援用するところの以下の米国特許及び米国特許出願に述べられる特徴も有しうる。すなわち、「Orthopaedic Knee Prosthesis Having Controlled Condylar Curvature」、米国特許第823606号;「Posterior Cruciate−Retaining Orthopaedic Knee Prosthesis Having Controlled Condylar Curvature」、米国特許第8192498号;「Orthopaedic Femoral Component Having Controlled Condylar Curvature」、米国特許出願第12/165、579号(代理人整理番号DEP6151USNP);「Posterior Stabilized Orthopaedic Prosthesis」、米国特許第8206451号;及び「Posterior Stabilized Orthopaedic Knee Prosthesis Having Controlled Condylar Curvature」、米国特許第8187335号。
【0024】
大腿骨コンポーネント12の関節面は、例えば、ステンレス鋼、チタン、コバルトクロム合金又はチタン合金などの生体適合性金属から構成されてもよいが、セラミック又はポリマー(例えばポリエーテルエーテルケトンすなわちPEEKなど)などの他の材料も使用することができる。一般的に使用されている合金としては、チタン合金であるTi−6Al−4Vが挙げられる。
【0025】
次に、脛骨コンポーネント14、14Aのフレーム15を参照すると、フレーム15は、前側部分30、後側部分32、前側部分30と後側部分32との間に延びる内側部分34、前側部分30と後側部分32との間に延びる外側部分36、前側部分30と後側部分32との間に延びる中央部分38、及び、中央部分38から遠位方向に延びるステム40を有している。ステムは、中心長手方向軸42、及び中心長手方向軸に向かって遠位方向にテーパする外表面を有している。
【0026】
フレーム15の前側部分30、後側部分32、内側部分34、外側部分36、中央部分38は、離間した内側開口部44と外側開口部46とを画定している。内側開口部44は、フレーム15の内側部分34からフレーム15の中央部分38まで延びている。外側開口部46は、フレーム15の外側部分36からフレーム15の中央部分38まで延びている。内側開口部44及び外側開口部46は、フレームの各部分によって囲まれた通孔を画定しており、開口部44、46を内側外側、又は前側後側の方向に横断しているものは何もない。
【0027】
図4〜5に示されるように、フレーム15の前側部分30、後側部分32、内側部分34、及び中央部分38は、内側開口部44に面した側壁48を有しており、また、前側部分30、後側部分32、外側部分36、及び中央部分38は、外側開口部46に面した側壁49を有している。これらの側壁48、49は、内側及び外側開口部44、46内に面した内側及び外側外周溝50、52を有している。図に示される実施形態の各外周溝50、52は連続しており、各開口部40、46の外周全体の周囲に延びている。図に示される実施形態の各外周溝50、52は、脛骨フレーム15の近位及び遠位表面53、55を通る平面54、56に対して概ね平行であり、平面54、56の間で離間している。
【0028】
脛骨フレーム15は、ステンレス鋼、チタン、コバルトクロム合金又はチタン合金などの生体適合性金属で構成されてもよいが、セラミックなどの他の材料が使用されてもよい。例えばポリマー(例えばポリエーテルエーテルケトンすなわちPEEKなど)又はセラミックなどの代替的な材料を使用することも可能である。
【0029】
脛骨フレーム15の内側及び外側開口部44、46は、内側及び外側ベアリング16、17を受容している。これらのベアリング16、17は同様の構造を有するものであり、以下の説明は両方のベアリングに当てはまるものと考えられたい。
【0030】
内側ベアリングコンポーネント16は、近位ベアリング面60、遠位面62、遠位面62から遠位方向に延びるペグ64、近位ベアリング面60と遠位面62との間に延びる側壁66を有している。近位ベアリング面60は、大腿骨コンポーネント12の内側顆の湾曲した関節面19と関節接合するようなサイズ及び形状に構成されている。
【0031】
外側ベアリングコンポーネント17は、近位ベアリング面61、遠位面63、遠位面63から遠位方向に延びるペグ65、近位ベアリング面61と遠位面63との間に延びる側壁67を有している。近位ベアリング面61は、大腿骨コンポーネント12の外側顆の湾曲した関節面20と関節接合するようなサイズ及び形状に構成されている。
【0032】
図に示される実施形態では、近位ベアリング面60、61によって画定される湾曲した関節面は凹形に湾曲している。他の形状を用いることもできる点は認識されるはずである。内側関節面と外側関節面の形状は異なりうる点も理解されるはずである。例えば、一方の関節面が他方よりも大きな曲率を有してもよい。例として、一方の関節面が、対応する大腿骨コンポーネントの顆の関節面の曲率と一致してもよく、他方の関節面が、対応する大腿骨コンポーネントの顆の関節面の曲率と一致しないような、平坦、凸形、又はわずかに凹形であってもよい。換言すれば、関節面の一致性は、大腿骨コンポーネントの脛骨ベアリング上での内側回転及び外側回転を可能とするように、内側と外側とで異なっていてよいということである。
【0033】
ベアリングコンポーネント16、17は、脛骨フレーム15の内側及び外側開口部44、46内に嵌合するようなサイズ及び形状に構成されている。組み立て時には、フレーム15の側壁48、49とベアリング16、17の側壁66、67とは並んで位置し、フレーム15の側壁48、49とベアリングコンポーネント16、17の側壁66、67との間には実質上隙間は存在しない。
【0034】
図に示される内側及び外側ベアリングコンポーネント16、17の側壁66、67は、外周フランジ68、69を有している。図に示される各フランジは、近位ベアリング面60、61と遠位面62、63との間にあり、各ベアリングコンポーネント16、17の外周全体に沿って延びている。図に示されるフランジ68、69は、ベアリングコンポーネント16、17の平面状の遠位面62、63に平行となっている。
【0035】
フランジ68、69と外周溝50、52とはともに、コンポーネント15、16、17が組み立てられる際に、内側ベアリングコンポーネント16を脛骨フレーム15の内側開口部44内に、また、外側ベアリングコンポーネント17を脛骨フレーム15の外側開口部46内に選択的にロックするための相補的ロック部材を形成している。これにより、フレーム15と、ベアリングコンポーネント16、17とは、内側ベアリングコンポーネント16が内側開口部44内に受容され、相補的ロック部材50、68が互いにロックして内側ベアリングコンポーネントをフレーム15に選択的に固定した状態で組み立てることができる。同様に、フレーム15と、ベアリングコンポーネント16、17とは、外側ベアリングコンポーネント17が外側開口部46内に受容され、相補的ロック部材52、69が互いにロックして外側ベアリングコンポーネント17をフレーム15に選択的に固定した状態で組み立てることができる。相補的ロック部材50、52、68、69はスナップ嵌めされるようなサイズ及び形状に構成することができる。図に示される相補的ロック部材はあくまで例として示されるものであり、他のロック部材の使用も可能であり、本発明は、特許請求の範囲において明確に指示されない限り、いずれの特定のロック機構にも限定されない点は理解されるべきである。
【0036】
ベアリング16、17は、ポリマー材料で形成することができる。ベアリング16、17に適したポリマー材料としては、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)が挙げられる。UHMWPEは、例えば架橋された材料を含みうる。UHMWPEを架橋、クエンチ、又は調製するための方法は、多くの発行済み米国特許に記載されており、その例として、サン(Sun)らに付与された米国特許第5,728,748号(及びその対応特許)、メリル(Merrill)らに付与された米国特許第5,879,400号、サウム(Saum)らに付与された米国特許第6,017,975号、サウム(Saum)らに付与された米国特許第6,242,507号、サウム(Saum)らに付与された米国特許第6,316,158号、シェン(Shen)らに付与された米国特許第6,228,900号、マクナルティ(McNulty)らに付与された米国特許第6,245,276号、及びサロベイ(Salovey)らに付与された米国特許第6,281,264号が挙げられる。これらの米国特許のそれぞれの開示内容の全容を、参照によって本明細書に援用する。ベアリング材料のUHMWPEは、例えばビタミンEなどの酸化防止剤を添加することにより、その中に存在するすべてのフリーラジカルを安定化させるように処理することができる。酸化防止剤によりUHMWPEを安定化させるための方法は、例えば、本明細書にその開示内容の全容を参照によって援用するところの、いずれも発明の名称が「Oxidation−Resistant And Wear−Resistant Polyethylenes For Human Joint Replacements And Methods For Making Them」である、米国特許出願公開第20070293647A1号(米国特許出願第11/805,867号)、及び米国特許出願公開第20030212161A1号(米国特許出願第10/258,762号)に開示されている。本発明は、特許請求の範囲で明確に指示されない限り、いずれの特定のUHMWPE材料又はベアリングコンポーネント16、17用のUHMWPE材料にも限定されない点は理解されるべきである。本発明の原理を応用する上で有用な、ベアリング16、17用の他の材料が利用可能であるか、又は利用可能となるであろうことが予想される。
【0037】
図4及び9に例示的に示されるように、ベアリングコンポーネント16、17と脛骨フレーム15とが組み立てられる際、ベアリングコンポーネント16、17の遠位面62、63及びペグ64、65は、脛骨フレーム15の遠位平面56を越えて遠位方向に延びる。
図4及び9の実施形態では、2個のベアリングコンポーネント16、17の遠位面62、63は、脛骨フレーム15の遠位平面56に平行であり、かつ
図4及び9において「d」で示される距離だけ平面56から離間している、共通の平面70内にある。切除された脛骨平坦部(図に示されていない)に埋め込まれる際、ベアリングコンポーネント16、17の遠位面62、63は、切除された近位脛骨面に接して直接載り、脛骨フレーム15の遠位面55は、切除された近位脛骨面の上方に距離「d」だけわずかに離間する。回転式プラットフォームシステムの脛骨ベースプレート18とともに使用される場合、ベアリングコンポーネント16、17の遠位面62、63は、ベースプレート18の近位面80上に直接載り、脛骨フレーム15の遠位面55は、ベースプレート18の近位面80の上方に距離「d」だけ離間することにより、脛骨フレーム15及びベアリング16、17がプレート18上で回転する際にこれらの表面55、80が互いに擦れ合うことが防止される。
【0038】
図11に示されるように、図に示されるペグ64、65は、わずかに湾曲した細長い形状をそれぞれ有しており、それらの凹状面が内側に面している。
図1の固定ベアリング式の実施形態では、ペグ64、65は、切除された近位脛骨面に形成された開口部内に受容されるように設計されている。切除された近位脛骨面の開口部は、ペグ64、65とほぼ相補的なサイズ及び形状であってよく、開口部内に骨セメントを受容する、並びに組み立てられた脛骨コンポーネント14を脛骨に固定するための空間を有している。
【0039】
脛骨コンポーネント14は、脛骨フレーム15のステム40によっても脛骨に固定される。ステム40は、埋め込まれる際、切除された近位脛骨面に形成された凹部又は開口部内に受容され、開口部内に受容される骨セメントがステム40を脛骨に固定する。必要に応じて、ステム40の外表面は、セメントポケット又は開口部内でのステムの固定を助ける他の構造を有してもよい。
【0040】
したがって、ステム40及びペグ64、65は、脛骨コンポーネント14と脛骨との間に相対回転が生じないように脛骨コンポーネント14を脛骨に固定するというこの機能を満たすようなサイズ及び形状に構成される必要がある。
【0041】
セメント固定について上記に述べたが、本発明はセメントを用いない応用例においても使用可能である点は理解されるべきである。
【0042】
上記に述べたのと同じ脛骨フレーム15とベアリングコンポーネント16、17とのアセンブリを、
図1のアセンブリを
図2に示される脛骨ベースプレート18とともに使用することにより、可動式ベアリングの応用例に使用することができる。
【0043】
脛骨ベースプレート18は、近位面80、遠位面82、及び遠位面82から遠位方向に延びるステム84を有している。ベースプレート18はまた、遠位面82から遠位方向に延びる湾曲内側キール部86、遠位面82から遠位方向に延びる湾曲外側キール部88、湾曲内側キール部86と形状及び位置が一致し、かつ湾曲内側キール部86内に延びる、近位面80の湾曲内側レセプタクル90、湾曲外側キール部88と形状及び位置が一致し、かつ湾曲外側キール部88内に延びる、近位面80の湾曲外側レセプタクル92、及び、ステム84内に延びる、近位面80の中央レセプタクル94も有している。
【0044】
脛骨ベースプレート18の近位及び遠位面80、82は、ほぼ平面状かつ互いに平行である。内側及び外側レセプタクル90、92は、内側及び外側ベアリングコンポーネント16、17のペグ64、65を受容するようなサイズ及び形状に構成され、ペグ64、65の回転経路を与えるように湾曲している。内側及び外側レセプタクル90、92の弧長は、ペグ64、65がレセプタクル90、92によって画定される湾曲した経路に沿って移動できるような充分な大きさを有する。中央レセプタクル94は、脛骨フレーム15のステム40を受容し、ステム40が中央レセプタクル94内に受容される際に脛骨フレームがステムの軸42を中心として回転できるようなサイズ及び形状に構成されている。したがって、脛骨フレーム15とベアリングコンポーネント16、17とのアセンブリは、ステム40が中央レセプタクル94内に受容され、ペグ64、65がそれぞれのレセプタクル90、92内に受容された状態で取り付けられると、ベースプレート18上で、内側及び外側レセプタクル90、92の弧長によって規定される所定の範囲で軸42を中心として回転することができる。
【0045】
脛骨ベースプレート18のアセンブリが、フレーム15とベアリングコンポーネント16、17とのアセンブリとともに
図4に断面図で示されている。この図に示されるように、内側及び外側ベアリングコンポーネント16、17の遠位面62、63が脛骨ベースプレートの近位面80上に載っているのに対して、フレーム15の遠位面55の遠位平面56は、ベースプレートの近位面80の上方に距離「d」だけ離間している。これにより、フレーム15の遠位面55とベースプレートコンポーネント18の近位面80との間に擦れ合うような接触は存在しないはずである。
【0046】
脛骨ベースコンポーネント18は、ステンレス鋼、チタン、コバルトクロム合金又はチタン合金などの生体適合性金属で構成されてもよいが、セラミックなどの他の材料が使用されてもよい。例えばポリマー(ポリエーテルエーテルケトンすなわちPEEKなど)又はセラミックなどの代替的な材料を使用することも可能である。
【0047】
様々な患者のニーズ及び解剖学的構造に対応するため、本発明の各コンポーネントは、個々の患者の治療に際して選択するための異なるサイズ及び選択肢を外科医に与えるキットとして提供されてもよい。一般的なキットは、1つ又は2つ以上のサイズの脛骨フレーム15、1つ又は2つ以上のサイズのベアリングコンポーネント16、17、及び1つ又は2つ以上のサイズの脛骨ベースプレート18を含むことができる。かかるキットは、
図1に示されるような固定ベアリング式人工膝関節、又は
図2に示されるような可動ベアリング式人工膝関節のいずれによって患者を治療するかを手術中に決定する選択肢を外科医に与えるものである。
【0048】
1つのサイズであるが厚さの異なるフレーム15内に嵌合するような内側外側及び前側後側の寸法を有する複数のベアリングコンポーネント16、17が、外科医に与えられてもよい。
図4及び9〜10を検討すると、1つの内側ベアリングコンポーネント16が「t
1」で示される、近位ベアリング面60と遠位面62との間の最小の厚さを有してよく、
図10に16Bとして示されるキットの第2の内側ベアリングコンポーネントが、「t
2」で示される、近位ベアリング面60Bと遠位面62Bとの間のより大きな最小厚さを有することができる。外側ベアリングコンポーネント17の異なる厚さについても同様の選択肢を与えることができる。したがって、外科医は、膝関節の靱帯に適切な張力が作用するのを確実にするために、2個のベアリング16、17の最適な厚さを手術中に選択する柔軟性を有することになる。外科医は更に、内側及び外側で異なる厚さを有するベアリングコンポーネントを選択する柔軟性も有することになる。すなわち、
図9に示されるように、外科医は、必要に応じて、膝関節をわずかに内反した形態とするために、外側よりも厚いベアリングコンポーネントを内側に配設することを決めることができる。また、外科医は、内側よりも厚いベアリングコンポーネントを外側に配設することを決めることもできる。
【0049】
更に、1つのサイズの脛骨フレーム内に嵌合するように同じ内側外側及び前側後側の寸法を有する複数のベアリングコンポーネントを提供し、同じサイズを有する内側及び外側ベアリングコンポーネントが異なる形状の関節面を有するようにしてもよい。例えば、1つのサイズの脛骨フレーム内に嵌合するサイズに構成された内側及び外側ベアリングコンポーネントが、異なるサイズの大腿骨コンポーネントと最適に関節接合するような形状に構成された関節面を有してもよく、これにより最適な関節状態を維持しつつ、大腿骨及び脛骨の両方でコンポーネントのサイジングの最適化を図ることができる。
【0050】
かかるプロテーゼキットはまた、患者の解剖学的構造に最もよく一致するように異なる内側外側及び前側後側の寸法を有する、異なるサイズの脛骨フレーム15、ベアリングコンポーネント16、17、及び、脛骨ベースプレート18を含んでもよい。以下の説明では、異なるサイズのコンポーネントの同様の部分又は要素には同じ参照番号を用い、その後にサイズを区別するために「A」などの文字表記を付与する。各コンポーネントの上記の説明は、特に明確に区別されない限りは異なるサイズのコンポーネントに当てはまる点は理解されるべきである。
【0051】
図11及び12は、2つのサイズの脛骨フレーム15、15Aを、脛骨フレーム15、15Aの内側及び外側開口部44、44A、46、46Aのサイズと嵌合するようなサイズに構成された内側及び外側ベアリングコンポーネント16、16A、17、17Aとともに示したものである。ベアリングコンポーネント16、16A、17、17Aの内側外側及び前側後側の寸法は異なっているが、ペグ64、64A、65、65Bは2つのサイズで同じサイズ及び形状を有している。更に、内側ベアリングコンポーネント16、16Aがフレーム15、15Aと組み立てられる際、第1のフレーム15のステム40の中心長手方向軸42から第1の内側ベアリングコンポーネント16のペグ64上の異なる点までの距離は、第2のフレーム15Aのステム40Aの中心長手方向軸42Aから第2の内側ベアリングコンポーネント16Aのペグ64A上の対応する点までの距離と同じである。この関係は
図11及び12に「d
2」で示された距離によって示されている。同じ関係は、第1の外側ベアリングコンポーネント17と第2の外側ベアリングコンポーネント17Aとについても成り立つ。したがって、外科医は、近位面を切除し、次いで切除面の内側及び外側にペグを受容するための溝を形成することによって脛骨に準備処置を施すことができる。外科医が、
図11に示されるようなより大きなサイズのフレーム15がその患者に最適であると判断した場合、より大きなサイズのフレームのペグ64、65が準備された溝に嵌合させられる。外科医が手術中に(溝が形成された後で)、
図12に示されるようなより小さなサイズのフレーム15Aがその患者に最適であると判断した場合、より小さなサイズのフレーム15Aのペグ64A、65Aが脛骨の同じ溝に嵌合させられる。すなわち、外科医は、脛骨に準備処置を施す前にフレームの最適なサイズを決定する必要はなく、複数のサイズのフレーム及びベアリングコンポーネントに対して同じ準備された表面を使用することができる。
【0052】
同じ利点が可動ベアリング式の選択肢でも得られる。
図13は、重ね合わされた複数のサイズの脛骨ベースプレートの外周輪郭を示したものであり、各サイズが参照番号18、18A、18B、18C、18D及び18Eにより示されている。脛骨ベースプレート18、18A、18B、18C、18D及び18Eの内側外側及び前側後側の寸法は異なっているが、内側及び外側キール部86、88はすべてのサイズにおいて同じサイズ及び形状を有している。更に、第1の脛骨ベースプレート18のステム84の中心長手方向軸96から内側及び外側キール部86、88上の異なる対応した点までの距離は、異なるサイズにおいて同じである。この関係は
図13に「d
3」で示された距離によって示されている。したがって、外科医は、近位面を切除し、次いで切除面の内側及び外側に内側及び外側キール部86、88を受容するための溝を形成することによって、脛骨に準備処置を施すことができる。外科医が、
図13に18Aとして示されるようなより大きなサイズがその患者に最適であると判断した場合、そのサイズのトレイベースの内側及び外側キール部が準備された溝に嵌合させられる。外科医が手術中に(溝が形成された後で)、
図13に18として示されるようなより小さなサイズがその患者に最適であると判断した場合、キール部86、88が脛骨の同じ溝に嵌合させられる。すなわち、外科医は、脛骨に準備処置を施す前に最適なサイズを決定する必要はなく、複数のサイズの脛骨ベース18、18A、18B、18C、18D及び18Eに対して同じ準備された表面を使用することができる。
【0053】
更に、本発明は、患者に対して固定ベアリング式又は可動ベアリング式の人工膝関節のいずれかを手術中に選択する柔軟性を外科医に与えるものである。例えば、外科医が、フレームとベアリングコンポーネントのアセンブリとともにベースプレート18を用いる可動ベアリング式の設計を使用する予定でいる場合、外科医は、脛骨ベースプレート18のキール部86、88を受容するような位置、サイズ、及び形状の溝を形成することによって脛骨に準備処置を施すことができる。溝が形成された後で固定ベアリング式の設計がその患者により適していると外科医が判断した場合には、
図1及び9に示されるフレームとベアリングのアセンブリを使用することができる。すなわち、ペグ64、65を、キール部86、88を受容するための準備処置が施された溝内に嵌合し、余った空間(キール部86、88と比較して小さいペグ64、65のサイズのため)を骨セメントで充填することができる。同様に、外科医が最初に固定ベアリング式のシステムを使用する予定でおり、脛骨にペグ64、65が受容されるような溝を形成して準備処置を施した後で、その患者には可動ベアリング式のシステムがより適していると判断した場合には、外科医は、脛骨に形成された溝を、脛骨ベースプレートのキール部86、88を受容するように容易に拡張することができる。
【0054】
使用時には、外科医は、膝関節を露出させ、大腿骨インプラントコンポーネント12を受容するように大腿骨遠位端を切除する上での標準的な技法にしたがうことができる。外科医は、標準的な器具及び手技を用いて、脛骨近位端の切除面の位置及び向きを設定することができる。外科医が、
図1の固定ベアリング式人工膝関節を使用する予定でいる場合、ベアリングコンポーネント16、17は切除された脛骨平坦部上に直接置かれるため、外科医は、更なる骨を保存しておくことができなければならない。すなわち、インプラントアセンブリは、ベアリングコンポーネントと骨との間の脛骨プレートの厚みにともなう更なる厚さを有していない。
【0055】
これにより、外科医は、ステム40又はステム84を受容するための中央開口部を脛骨に形成する上で標準的な外科器具を使用することができる。ペグ64、65又はキール部86、88を受容するための溝を形成するための器具のセットは、例えば、外科医が例えば外科用バーを使用して溝を形成することができるように、ペグ64、65及びキール部86、88のサイズ及び形状に一致したサイズ及び形状の開口部を有するテンプレートを例えば含むことができる。
【0056】
適当なテンプレートの一例が
図14に100として示されている。図に示されたテンプレート100は、丸い中央開口部104と、中央開口部104から離間した内側及び外側湾曲開口部106、108とを有するプレート102を構成する。中央開口部104は、中心長手方向軸110を有している。テンプレート100の中央開口部104の中心長手方向軸110から内側及び外側湾曲開口部上の対応する点までの距離が、
図14に「d
4」として示された距離によって示されている。距離d
4は、脛骨ベースプレート18、18A、及び18Bなどの複数のサイズの脛骨ベースプレートにおける距離d
3に対応しており、内側及び外側湾曲開口部106、108のサイズ及び形状は、複数のサイズの脛骨ベースプレートの内側及び外側キール部86、88のサイズ及び形状と対応している。丸い中央開口部104の直径は、1又は2以上のサイズの脛骨ベースプレートのステム84の直径と対応している。外科用キットは、すべてのサイズの脛骨ベースプレートが、同じサイズ、形状及び位置のキール部を共有していない場合には複数のサイズのテンプレート100を含んでもよい点は理解されるはずである。
【0057】
外科医は、近位面を切除した後、切除した脛骨面上にテンプレート100を置くことによって脛骨に準備処置を施すことができる。図に示されたテンプレート100は、テンプレートを脛骨に一時的に固定するためのスタインマンピン(図に示されていない)を受容するための複数の離間した穴112を有している。脛骨ベースプレートのキール部86、88及びステム84を受容するためのスロット及びテーパした開口部を形成する準備処置を行うには、外科医は例えば
図15に114として示される90°又は直角ドリルを、ミリングビットすなわちバー116及び
図16に117として示されるテーパしたミリングビットすなわちリーマーとともに使用することができる。ビット116、117はいずれも、深さ調節ハウジング118、118Aを有している。図に示される実施形態では、深さ調節ハウジング118、118Aは、内側及び外側開口部106、108並びに中央開口部104内に嵌合して、これらの開口部104、106、108を画定するテンプレート100の壁部によって案内されるようなサイズの直径を有する第1の円筒状部分120、120Aを有している。第1の円筒状部分120、120Aは、テンプレートプレート102の厚さと概ね一致した軸方向の長さを有している。それぞれのハウジング118、118Aは、形成される溝及び通孔の深さを調節するためにテンプレートプレート102の表面上に載る表面を有する大径部分122、122Aを更に有している。
【0058】
外科医は、図に示されるテンプレート100及びビット116、117を使用して、いずれも複数のサイズの脛骨ベースプレート(例えば、脛骨ベースプレート18、18A、18B、18C、18D及び18Eなど)を受容するサイズ及び形状に構成された、調節された形状、位置、及び深さの湾曲した内側及び外側溝並びに円錐状の中央開口部を形成する準備処置を行うことができる。外科医が、固定ベアリング式人工膝関節を使用することを手術中に判断した場合、外科医はペグ64、65を受容する代わりにキール部86、88に対して形成された溝を使用することができる(また、骨セメントを使用してペグと溝の壁との間の隙間を充填することができる)。
【0059】
トライアルを行う間に、外科医は特定の患者の脛骨に対して最適な脛骨フレーム15(及び使用される場合にはベースプレート18)のサイズを決定することができる。この決定は、大腿骨コンポーネントのサイズとは独立して行うことができる。更に、ペグ64、65及びキール部86、88は、複数のサイズのフレーム15及びベースプレート18に対して共通のサイズ及び形状に構成されていることから、外科医は更なる骨の準備処置を一切行わずに、最適なサイズのインプラントコンポーネントを選択することできる。
【0060】
この後、外科医は、大腿骨コンポーネントのサイズに最適な関節面及び靱帯に最適な張力を与えるベアリングコンポーネント16、17をキットから選択することができる。ベアリングコンポーネント16、17の厚さが一致する必要がないため、外科医は、例えば脚の内反のアラインメントを得るために、内側又は外側により厚いベアリングコンポーネントを選択することができる。また、ベアリングコンポーネントの厚さは、脚の機能軸に沿ったアラインメントを確実とするように選択することができる。各ベアリングコンポーネントを選択した後、外科医はこれらのベアリングコンポーネントを、フランジ68、69がフレーム15の側壁48、49の外周溝50、52内に受容された状態で、フレーム15のそれぞれの開口部44、46に速やかかつ容易に嵌め込むことができる。
【0061】
このように、本発明は、外科医が健康な脛骨ストックを保存することを可能とし、骨表面に準備処置が施された後で各コンポーネントの適切なサイズ及びタイプ(固定式又は可動式)を選択する上での術中の柔軟性を与える人工膝関節システムを提供するものである。
【0062】
以上、図面及び上記の説明文において本開示の概念を詳細に図示、説明したが、こうした図示及び説明はその性質上、例示的なものとみなされるべきであり、限定的なものとみなすべきではなく、あくまで例示的実施形態を示し、説明したものにすぎないのであって、本開示の趣旨の範囲に含まれる変更及び改変はすべて保護されることが望ましい点は理解されるであろう。
【0063】
本明細書で述べた装置及び方法の様々な構造に基づく本開示の複数の利点が存在する。本開示の装置及び方法の代替的な実施形態は、記載した特徴のすべて有していない場合もあるが、それでもなお、かかる特徴の利点の少なくとも一部から利するものである点に留意されたい。当業者であれば、本開示の1つ又は2つ以上の特徴を取り入れた、本開示の趣旨及び範囲に含まれる装置及び方法の独自の実現形態を容易に考案することが可能である。
【0064】
〔実施の態様〕
(1) 人工膝関節システムであって、
湾曲した関節面を有する内側顆及び外側顆を有する大腿骨コンポーネントと、
脛骨コンポーネントであって、前側部分と、後側部分と、前記前側部分と前記後側部分との間に延びる内側部分と、前記前側部分と前記後側部分との間に延びる外側部分と、前記前側部分と前記後側部分との間に延びる中央部分と、前記中央部分から遠位方向に延び、中心長手方向軸、及び前記中心長手方向軸に向かって遠位方向にテーパする外表面を有するステムと、を有する第1のフレームであって、
前記前側部分、前記後側部分、前記内側部分、前記外側部分、及び前記中央部分が、離間した第1の内側開口部及び第1の外側開口部を画定し、前記第1の内側開口部が、前記第1のフレームの前記内側部分から前記第1のフレームの前記中央部分まで延び、前記第1の外側開口部が、前記第1のフレームの前記外側部分から前記第1のフレームの前記中央部分まで延び、
前記前側部分、前記後側部分、前記内側部分、及び前記中央部分が、前記内側開口部に面した側壁を有し、
前記前側部分、前記後側部分、前記外側部分、及び前記中央部分が、前記外側開口部に面した側壁を有する、第1のフレームと、
近位ベアリング面、遠位面、前記遠位面から遠位方向に延びるペグ、及び前記近位ベアリング面と前記遠位面との間に延びる側壁を有する第1の内側ベアリングコンポーネントであって、前記近位ベアリング面が、前記大腿骨コンポーネントの前記内側顆の前記湾曲した関節面と関節接合するサイズ及び形状に構成された、第1の内側ベアリングコンポーネントと、
近位ベアリング面、遠位面、前記遠位面から遠位方向に延びるペグ、及び前記近位ベアリング面と前記遠位面との間に延びる側壁を有する第1の外側ベアリングコンポーネントであって、前記近位ベアリング面が、前記大腿骨コンポーネントの前記外側顆の前記湾曲した関節面と関節接合するサイズ及び形状に構成された、第1の外側ベアリングコンポーネントと、を含み、
前記第1の内側ベアリングコンポーネントは、前記第1の内側ベアリングコンポーネントの前記側壁が前記第1の内側開口部に面する前記第1のフレームの前記側壁と並んだ状態で、前記第1のフレームの前記第1の内側開口部内に嵌合するサイズ及び形状に構成され、
前記第1の外側ベアリングコンポーネントは、前記第1の外側ベアリングコンポーネントの前記側壁が前記第1の外側開口部に面する前記第1のフレームの前記側壁と並んだ状態で、前記第1のフレームの前記第1の外側開口部内に嵌合するサイズ及び形状に構成され、
前記第1の内側ベアリングコンポーネント、前記第1の外側ベアリングコンポーネント、及び前記第1のフレームの前記側壁が、前記第1の内側ベアリングコンポーネントを前記第1の内側開口部内に、前記第1の外側ベアリングコンポーネントを前記第1の外側開口部内に選択的にロックするための相補的なロック部材を有する、脛骨コンポーネントと、を含み、
前記第1の内側ベアリングコンポーネントの前記側壁と前記内側開口部を囲む前記第1のフレームの前記側壁とが互いにロックして前記第1の内側ベアリングコンポーネントを前記第1のフレームに選択的に固定し、かつ、前記第1の外側ベアリングコンポーネントの前記側壁と前記第1の外側開口部を囲む前記第1のフレームの前記側壁とが互いにロックして前記第1の外側ベアリングコンポーネントを前記第1のフレームに選択的に固定するように、前記第1の内側ベアリングコンポーネントが前記第1の内側開口部内に受容された状態で、前記第1のフレーム、前記第1の内側ベアリングコンポーネント、及び前記第1の外側ベアリングコンポーネントを組み立てることができる、人工膝関節システム。
(2) 前記第1の内側ベアリングコンポーネントが前記近位ベアリング面と前記遠位面との間の最小厚さを有し、前記第1の外側ベアリングコンポーネントが前記近位ベアリング面と前記遠位面との間の最小厚さを有し、前記システムが第2の内側ベアリングコンポーネント及び第2の外側ベアリングコンポーネントを更に含み、
前記第2の内側ベアリングコンポーネントが、近位ベアリング面、遠位面、前記遠位面から遠位方向に延びるペグ、及び前記近位ベアリング面と前記遠位面との間に延びる側壁を有し、前記近位ベアリング面が、前記大腿骨コンポーネントの前記内側顆の前記湾曲した関節面と関節接合するサイズ及び形状に構成され、前記第2の内側ベアリングコンポーネントが前記第1の内側ベアリングコンポーネントの前記最小厚さよりも大きい最小厚さを有し、
前記第2の外側ベアリングコンポーネントが、近位ベアリング面、遠位面、前記遠位面から遠位方向に延びるペグ、及び前記近位ベアリング面と前記遠位面との間に延びる側壁を有し、前記近位ベアリング面が、前記大腿骨コンポーネントの前記外側顆の前記湾曲した関節面と関節接合するサイズ及び形状に構成され、前記第2の外側ベアリングコンポーネントが前記第1の外側ベアリングコンポーネントの前記最小厚さよりも大きい最小厚さを有し、
前記第2の内側ベアリングコンポーネント及び第2の外側ベアリングコンポーネントの前記側壁が、前記第2の内側ベアリングコンポーネントを前記第1の内側開口部内に、前記第2の外側ベアリングコンポーネントを前記第1の外側開口部内に選択的にロックするための、前記第1のフレームの前記ロック部材と相補的なロック部材を有し、
前記第2の内側ベアリングコンポーネントの前記側壁と前記内側開口部を囲む前記第1のフレームの前記側壁とが互いにロックして前記第2の内側ベアリングコンポーネントを前記第1のフレームに選択的に固定し、かつ、前記第2の外側ベアリングコンポーネントの前記側壁と前記外側開口部を囲む前記第1のフレームの前記側壁とが互いにロックして前記第2の外側ベアリングコンポーネントを前記第1のフレームに選択的に固定するように、前記第2の内側ベアリングコンポーネントが前記内側開口部内に受容された状態で、前記第1のフレーム、前記第2の内側ベアリングコンポーネント、及び前記第2の外側ベアリングコンポーネントを組み立てることができる、実施態様1に記載の人工膝関節システム。
(3) 前記第1の内側ベアリングコンポーネントが前記第1の内側開口部内の定位置にロックされ、前記第2の外側ベアリングコンポーネントが前記第1の外側開口部内の定位置にロックされた状態で、前記第1のフレームが組み立てられている、実施態様2に記載の人工膝関節システム。
(4) 前記第2の内側ベアリングコンポーネントが前記第1の内側開口部内の定位置にロックされ、前記第1の外側ベアリングコンポーネントが前記第1の外側開口部内の定位置にロックされた状態で、前記第1のフレームが組み立てられている、実施態様2に記載の人工膝関節システム。
(5) 前記第1の内側ベアリングコンポーネントが前記第1の内側開口部内の定位置にロックされ、前記第1の外側ベアリングコンポーネントが前記第1の外側開口部内の定位置にロックされた状態で、前記第1のフレームが組み立てられている、実施態様2に記載の人工膝関節システム。
【0065】
(6) 前記第2の内側ベアリングコンポーネントが前記第1の内側開口部内の定位置にロックされ、前記第2の外側ベアリングコンポーネントが前記第1の外側開口部内の定位置にロックされた状態で、前記第1のフレームが組み立てられている、実施態様2に記載の人工膝関節システム。
(7) 近位面と遠位面とを有する脛骨ベースプレートを更に含み、前記脛骨ベースプレートが、
前記遠位面から遠位方向に延びるステムと、
前記遠位面から遠位方向に延びる湾曲内側キール部と、
前記遠位面から遠位方向に延びる湾曲外側キール部と、
前記湾曲内側キール部と形状及び位置が対応し、かつ前記湾曲内側キール部内に延びる、前記近位面の湾曲内側レセプタクルと、
前記湾曲外側キール部と形状及び位置が対応し、かつ前記湾曲外側キール部内に延びる、前記近位面の湾曲外側レセプタクルと、
前記ステム内に延びる、前記近位面の中央レセプタクルと、を有し、
前記第1のフレームの前記ステムが前記中央レセプタクル内に受容され、前記内側ベアリングコンポーネントの前記ペグが前記湾曲内側レセプタクル内に受容され、前記外側ベアリングコンポーネントの前記ペグが前記湾曲外側レセプタクル内に受容された状態で、前記第1のフレーム、前記第1の内側ベアリングコンポーネント、及び前記第1の外側ベアリングコンポーネントのアセンブリが、前記脛骨ベースプレート上に回転可能に配設可能であり、
前記第1のフレーム、前記第1の内側ベアリングコンポーネント、及び前記第1の外側ベアリングコンポーネントが前記脛骨ベースプレート上で回転する際に、前記第1の内側ベアリングコンポーネント及び前記第1の外側ベアリングコンポーネントの各ペグが湾曲した経路に沿って移動することができるように、前記各ペグ、前記湾曲内側レセプタクル、及び前記湾曲外側レセプタクルのサイズ及び形状が構成されている、実施態様1に記載の人工膝関節システム。
(8) 前記第1のフレームが近位面及び遠位面を有し、
前記第1のフレームと組み立てられる際、前記第1の内側ベアリングコンポーネント及び前記第1の外側ベアリングコンポーネントの各ペグが、前記フレームの前記遠位面の高さを超えて延びる、実施態様1に記載の人工膝関節システム。
(9) 前記第1の内側ベアリングコンポーネントの前記遠位面が平面状であり、
前記第1の外側ベアリングコンポーネントの前記遠位面が平面状であり、
前記第1のフレームと組み立てられる際、前記第1の内側ベアリングコンポーネントの前記遠位面が、前記第1のフレームの前記遠位面の高さを超えて遠位方向に延び、
前記第1のフレームと組み立てられる際、前記第1の外側ベアリングコンポーネントの前記遠位面が、前記第1のフレームの前記遠位面の高さを超えて遠位方向に延びる、実施態様8に記載の人工膝関節システム。
(10) 前記第1のフレームの前記遠位面が遠位平面内にあって、前記第1のフレームの前記前側部分、前記後側部分、前記内側部分、及び前記中央部分の各表面を含み、
前記ステムが、前記第1のフレームの、前記遠位平面を越えて遠位方向に延びる唯一の部分である、実施態様9に記載の人工膝関節システム。
【0066】
(11) 近位面と遠位面とを有する脛骨ベースプレートを更に含み、前記脛骨ベースプレートが、
前記遠位面から遠位方向に延びるステムと、
前記遠位面から遠位方向に延びる湾曲内側キール部と、
前記遠位面から遠位方向に延びる湾曲外側キール部と、
前記湾曲内側キール部と形状及び位置が対応し、かつ前記湾曲内側キール部内に延びる、前記近位面の湾曲内側レセプタクルと、
前記湾曲外側キール部と形状及び位置が対応し、かつ前記湾曲外側キール部内に延びる、前記近位面の湾曲外側レセプタクルと、
前記ステム内に延びる、前記近位面の中央レセプタクルと、を有し、
前記第1のフレームの前記ステムが前記中央レセプタクル内に受容され、前記第1の内側ベアリングコンポーネントの前記ペグが前記湾曲内側レセプタクル内に受容され、前記第1の外側ベアリングコンポーネントの前記ペグが前記湾曲外側レセプタクル内に受容され、前記第1の内側ベアリングコンポーネントの前記遠位面が前記脛骨ベースプレートの前記近位面に接触し、前記第1の外側ベアリングコンポーネントの前記遠位面が前記脛骨ベースプレートの前記近位面に接触し、前記脛骨フレームの前記遠位面の前記平面が、前記脛骨ベースプレートの前記近位面から離間した状態で、前記第1のフレーム、前記第1の内側ベアリングコンポーネント、及び前記第1の外側ベアリングコンポーネントのアセンブリが、前記脛骨ベースプレート上に回転可能に配設可能であり、
前記第1のフレーム、前記第1の内側ベアリングコンポーネント、及び前記第1の外側ベアリングコンポーネントが前記脛骨ベースプレート上で回転する際に、前記第1の内側ベアリングコンポーネント及び前記第1の外側ベアリングコンポーネントの各ペグが、湾曲した経路に沿って移動することができるように、前記各ペグ、前記湾曲内側レセプタクル、及び前記湾曲外側レセプタクルのサイズ及び形状が構成されている、実施態様10に記載の人工膝関節システム。
(12) 第2のフレーム、第2の内側ベアリングコンポーネント、及び第2の外側ベアリングコンポーネントを含む第2の脛骨コンポーネントであって、前記第2のフレームが、前側部分と、後側部分と、前記前側部分と前記後側部分との間に延びる内側部分と、前記前側部分と前記後側部分との間に延びる外側部分と、前記前側部分から前記後側部分まで延びる中央部分と、前記中央部分から遠位方向に延び、中心長手方向軸及び前記中心長手方向軸に向かって遠位方向にテーパする外表面を有するステムと、を有し、
前記前側部分、前記後側部分、前記内側部分、前記外側部分、及び前記中央部分が、離間した内側開口部及び外側開口部を画定し、前記内側開口部が、前記第2のフレームの前記内側部分から前記フレームの前記中央部分まで延び、前記外側開口部が、前記第2のフレームの前記外側部分から前記第2のフレームの前記中央部分まで延び、
前記前側部分、前記内側部分、及び前記中央部分が、前記内側開口部に面した側壁を有し、
前記前側部分、前記外側部分、及び前記中央部分が、前記外側開口部に面した側壁を有する、第2の脛骨コンポーネントを更に含み、
前記第1の脛骨コンポーネントが、前記フレームの前記内側部分及び外側部分において最大の内側外側寸法を、また、前記中央部分に沿って最大の中心前側後側寸法を有し、
前記第2の脛骨コンポーネントが、前記フレームの前記内側部分及び外側部分において最大の内側外側寸法を、また、前記中央部分に沿って最大の中心前側後側寸法を有し、
前記第2の脛骨コンポーネントの前記最大の内側外側寸法が、前記第1の脛骨コンポーネントの前記最大の内側外側寸法よりも大きく、
前記第2の内側ベアリングコンポーネントが、近位ベアリング面、遠位面、前記遠位面から遠位方向に延びるペグ、及び前記近位ベアリング面と前記遠位面との間に延びる側壁を有し、前記近位ベアリング面が、前記第2の大腿骨コンポーネントの前記内側顆の前記湾曲した関節面と関節接合するサイズ及び形状に構成され、
前記第2の外側ベアリングコンポーネントが、近位ベアリング面、遠位面、前記遠位面から遠位方向に延びるペグ、及び前記近位ベアリング面と前記遠位面との間に延びる側壁を有し、前記近位ベアリング面が、前記第2の大腿骨コンポーネントの前記外側顆の前記湾曲した関節面と関節接合するサイズ及び形状に構成され、
前記第2の内側ベアリングコンポーネントは、前記第2の内側ベアリングコンポーネントの前記側壁が前記内側開口部に面する前記フレームの前記側壁と並んだ状態で、前記第2のフレームの前記内側開口部内に嵌合するサイズ及び形状に構成され、
前記第2の外側ベアリングコンポーネントは、前記外側ベアリングコンポーネントの前記側壁が前記外側開口部に面する前記第2のフレームの前記側壁と並んだ状態で、前記第2のフレームの前記外側開口部内に嵌合するサイズ及び形状に構成され、
前記第2の内側ベアリングコンポーネント、前記第2の外側ベアリングコンポーネント、及び前記第2のフレームの前記側壁が、前記第2の内側ベアリングコンポーネントを前記内側開口部内に、前記第2の外側ベアリングコンポーネントを前記外側開口部内に選択的にロックするための相補的なロック部材を有し、
前記第2の内側ベアリングコンポーネントの前記側壁と前記第2の内側開口部を囲む前記第2のフレームの前記側壁とが互いにロックして前記第2の内側ベアリングコンポーネントを前記第2のフレームに選択的に固定し、かつ、前記第2の外側ベアリングコンポーネントの前記側壁と前記第2の外側開口部を囲む前記第2のフレームの前記側壁とが互いにロックして前記第2の外側ベアリングコンポーネントを前記第2のフレームに選択的に固定するように、前記第2の内側ベアリングコンポーネントが前記第2の内側開口部内に受容された状態で、前記第2のフレーム、前記第2の内側ベアリングコンポーネント、及び前記第2の外側ベアリングコンポーネントを組み立てることができる、実施態様1に記載の人工膝関節システム。
(13) 前記第1の内側ベアリングコンポーネントの前記ペグが、前記第2の内側ベアリングコンポーネントの前記ペグと同じサイズ及び形状を有し、
前記第1の外側ベアリングコンポーネントの前記ペグが、前記第2の外側ベアリングコンポーネントの前記ペグと同じサイズ及び形状を有し、
前記第1の内側ベアリングコンポーネントが前記第1のフレームと組み立てられ、前記第2の内側ベアリングコンポーネントが前記第2のフレームと組み立てられる場合に、前記第1のフレームの前記ステムの前記中心長手方向軸から前記第1の内側ベアリングコンポーネントの前記ペグ上のある点までの距離が、前記第2のフレームの前記ステムの前記中心長手方向軸から前記第2の内側ベアリングコンポーネントの前記ペグ上の対応する点までの距離と同じであり、
前記第1の外側ベアリングコンポーネントが前記第1のフレームと組み立てられ、前記第2の外側ベアリングコンポーネントが前記第2のフレームと組み立てられる場合に、前記第1のフレームの前記ステムの前記中心長手方向軸から前記第1の外側ベアリングコンポーネントの前記ペグ上のある点までの距離が、前記第2のフレームの前記ステムの前記中心長手方向軸から前記第2の外側ベアリングコンポーネントの前記ペグ上の対応する点までの距離と同じである、実施態様12に記載の人工膝関節システム。
(14) 第1の脛骨ベースプレート及び第2の脛骨ベースプレートを更に含み、各脛骨ベースプレートが、
近位面と、
遠位面と、
前記遠位面から遠位方向に延びるステムと、
前記遠位面から遠位方向に延びる湾曲内側キール部と、
前記遠位面から遠位方向に延びる湾曲外側キール部と、
前記湾曲内側キール部と形状及び位置が対応し、かつ前記湾曲内側キール部内に延びる、前記近位面の湾曲内側レセプタクルと、
前記湾曲外側キール部と形状及び位置が対応し、かつ前記湾曲外側キール部内に延びる、前記近位面の湾曲外側レセプタクルと、
前記ステム内に延びる、前記近位面の中央レセプタクルと、を有し、
前記第1のフレームの前記ステムが前記脛骨ベースプレートの前記中央レセプタクル内に受容され、前記内側ベアリングコンポーネントの前記ペグが前記湾曲内側レセプタクル内に受容され、前記外側ベアリングコンポーネントの前記ペグが前記湾曲外側レセプタクル内に受容された状態で、前記第1のフレーム、前記第1の内側ベアリングコンポーネント、及び前記第1の外側ベアリングコンポーネントのアセンブリが、各脛骨ベースプレート上に回転可能に配設可能であり、
前記第1のフレーム、前記第1の内側ベアリングコンポーネント、及び前記第1の外側ベアリングコンポーネントが各脛骨ベースプレート上で回転する際に、前記第1の内側ベアリングコンポーネント及び前記第1の外側ベアリングコンポーネントの各ペグが、湾曲した経路に沿って移動することができるように、前記各ペグ、並びに前記湾曲内側レセプタクル及び前記湾曲外側レセプタクルのそれぞれのサイズ及び形状が構成され、
前記第1の脛骨ベースプレートの前記ステムの前記中心長手方向軸から前記第1の脛骨ベースプレートの前記内側キール部上のある点までの距離が、前記第2の脛骨ベースプレートの前記ステムの前記中心長手方向軸から前記第2の脛骨ベースプレートの前記内側キール部上の対応する点までの距離と同じであり、
前記第1の脛骨ベースプレートの前記ステムの前記中心長手方向軸から前記第1の脛骨ベースプレートの前記外側キール部上のある点までの距離が、前記第2の脛骨ベースプレートの前記ステムの前記中心長手方向軸から前記第2の脛骨ベースプレートの前記外側キール部上の対応する点までの距離と同じである、実施態様13に記載の人工膝関節システム。
(15) 前記第1の脛骨ベースプレートが最大の内側外側寸法を有し、前記第2の脛骨ベースプレートがより大きな最大の内側外側寸法を有する、実施態様14に記載の人工膝関節システム。