(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の配線は、一端が、隣接する2つの光源のうち一方の光源と第1のスルーホールを介して接続され、他端が他方の光源と第2のスルーホールを介して接続される、請求項2又は3に記載の面状照明装置。
前記直列に接続される複数の光源を含む光源列の両端から延伸し、前記反対面に前記第1の配線と接触しないように形成される第2の配線を更に備える、請求項1に記載の面状照明装置。
前記第1の配線は、一端が、隣接する2つの光源のうち一方の光源と第1のスルーホールを介して接続され、他端が他方の光源と第2のスルーホールを介して接続される、請求項12又は13に記載の基板。
前記直列に接続される複数の光源を含む光源列の両端から延伸し、前記反対面に前記第1の配線と接触しないように形成される第2の配線を更に備える、請求項11に記載の基板。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施形態に係る面状照明装置及び基板について図面を参照して説明する。なお、図面における各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
【0012】
(実施形態)
図1は、実施形態に係る面状照明装置の外観の一例を示す正面図である。
図1の例に示すように、実施形態に係る面状照明装置10の形状は、上面視で略矩形状である。面状照明装置10の長手方向(Y軸方向)の一端側は、第1遮光シート30a及び第2遮光シート30bを含む遮光シート30で覆われる。また、面状照明装置10の長手方向の他端側は、遮光シート31で覆われる。そして、面状照明装置10は、遮光シート30、31で覆われていない発光領域(発光エリアとも称される)90から光を出射する。すなわち、遮光シート30、31により、発光領域90が規定される。本実施形態に係る面状照明装置10は、液晶表示装置のバックライトとして用いられる。かかる液晶表示装置は、例えば、スマートフォンにおいて用いられる。
【0013】
ここで、
図1において、遮光シート31よりも遮光シート30の方が、幅が広い。これは、遮光シート31は、遮光シート31の下部に存在する後述する導光板16、拡散シート18、プリズムシート19を覆うのに対して、遮光シート30は、遮光シート30の下部に存在する後述する導光板16、拡散シート18、プリズムシート19に加え、後述するLED14やFPC12等を含む比較的広い領域を覆うためである。
【0014】
図2は、
図1のA−A線における断面図である。
図2に示すように、面状照明装置10は、基板(実装基板)としてのFPC12、固定部材13、光源(点状光源)としてのLED14、第1連結部材15、導光板16、第2連結部材17、拡散シート18、プリズムシート19、フレーム20、反射シート21及び遮光シート30を有する。
【0015】
フレーム20は、FPC12、固定部材13、LED14、第1連結部材15、導光板16、第2連結部材17、拡散シート18、プリズムシート19、反射シート21及び両面テープ22を収納する。フレーム20は、側壁20aと底部20bとを有する。フレーム20は、剛性と光の反射率が大きい、例えば、ステンレス製の板金フレームである。
【0016】
底部20bは、導光板16の後述する主面16bに沿って広がる形状を有する。底部20bは、導光板16側の面である床面20dを有する。床面20dは、平面20d_1及び後述する凹部20cが有する凹状の面20d_2を有する。平面20d_1には、導光板16が載置される。側壁20aは、導光板16の後述する入光面16cの長辺に沿って底部20bから、光が出射する方向(床面20dの平面20d_1の法線方向、Z軸のプラス方向)に一体に立ち上がる部分である。側壁20aは、内側の側面である側面20eを有する。また、底部20bは、凹部20cを有する。凹部20cは、床面20dの側面20e側の部分から側面20eに沿って光が出射する方向とは逆の方向(Z軸のマイナス方向)に凹むように形成された、FPC12の下端部を逃がす部材である。凹部20cは、凹状の面20d_2を有する。第1連結部材15が凹部20c(具体的には凹部20cの凹状の面20d_2上)に配置されているため、凹部20cの幅(凹部20cのY軸方向の寸法)は、より大きな第1連結部材15が凹部20cに配置されるように、比較的広く形成されている。
【0017】
導光板16は、透明材料(例えば、ポリカーボネート樹脂)を用いて上面視で矩形状に形成されている。導光板16は、2つの主面16a、16bと、LED14を配置する側の側面である入光側面(入光面)16cとを有する。入光面16cは、面状照明装置10の短手方向に延伸する短冊状の面である。入光面16cには、LED14が発した光が入射される。主面16aは、入光面16cから入射された光(LED14が発した光)が出射される出射面である。そのため、以下の説明では、「主面16a」を「出射面16a」と表記する場合がある。導光板16の出射面16aとは反対側の面である主面16b側には、例えば、複数のドットからなる光路変更パターンが形成されている。光路変更パターンを形成することにより、導光板16内を進む光の進行方向が変更されて、出射面16aから光が出射される。すなわち、実施形態に係る面状照明装置10は、いわゆるエッジライト型の照明装置である。
【0018】
反射シート21は、出射面16aとは反対側の主面16bから漏れた光を反射して、再度導光板16に戻す。反射シート21は、両面テープ22により床面20d(具体的には床面20dの平面20d_1)上に固定された状態で、導光板16の主面16bと床面20dとの間に配置される。
【0019】
両面テープ22は、例えば、白色の両面テープである。両面テープ22の一方の面が反射シート21の一部に貼り付けられ、他方の面が床面20d(具体的には床面20dの平面20d_1)に貼り付けられる。これにより、両面テープ22が、反射シート21を床面20d上に固定する。
【0020】
LED14は、点状の光源(点状光源)である。LED14は、例えば、青色LEDと黄色蛍光体とからなる疑似白色LEDである。LED14は、全体として略直方体状に形成され、発光面14aと、発光面14aとは反対側にFPC12の後述する実装面12aに載置される面とを有する。LED14は、いわゆるトップビュー型のLEDである。本実施形態では、複数のLED14が、実装面12aの長辺方向(X軸方向)に沿って、所定の間隔を空けて実装面12aに配置される。すなわち、複数のLED14の発光面14aが、導光板16の入光面16cに対向された状態で、複数のLED14は、入光面12cの長辺方向(X軸方向)に沿って、所定の間隔を空けて配置される。そして、複数のLED14は、入光面16cに向けて光を発する。このように、複数のLED14は、入光面16cに入射される光を発する。なお、LED14は、サイドビュー型のLEDであってもよい。
【0021】
FPC12は、面状照明装置10の短手方向(X軸方向、入光面16cの長辺方向)に延伸する短冊状の基板である。FPC12は、2つの主面12a、12bを有する。2つの主面12a、12bは、面状照明装置10の短手方向に延伸する短冊状の面である。2つの主面12a、12bのうち、主面12aは、LED14が実装される実装面である。このため、以下、「主面12a」を「実装面12a」と表記する場合がある。実装面12aは、LED14における発光面14aと反対側の面と対向する。FPC12を介して、図示しない駆動回路の制御によりLED14が駆動し、点灯する。また、主面12bは、実装面12aと反対側の面である。このため、以下、「主面12b」を「反対面12b」と表記する場合がある。
【0022】
固定部材13は、フレーム20が有する側面20eに対してFPC12を固定させる。固定部材13は、例えば、両面テープである。固定部材13の一方の面がFPC12の反対面12bに貼り付けられ、他方の面が側面20eに貼り付けられることにより、側面20eに対してFPC12が固定される。
【0023】
第1連結部材15は、導光板16及びLED14と床面20d(具体的には床面20dの凹状の面20d_2)との間に配置され、導光板16とLED14とを光学的または構造的に連結させる。具体例を挙げて説明すると、第1連結部材15は、導光板16の光軸とLED14の光軸とが一致された状態で、導光板16の入光面16cとLED14の発光面14aとを連結させる。第1連結部材15は、短冊状の片面テープであり、粘着層(粘着剤)15a及び基材15bを含む。
【0024】
基材15bは、例えば、PETであり、粘着層15aは、例えば、シリコンやアクリルである。粘着層15aは、導光板16の主面16bのLED14寄りの少なくとも一部に粘着するとともに、LED14の床面20d側の面の導光板16寄りの少なくとも一部に粘着する。これにより、第1連結部材15に、導光板16の主面16bの少なくとも一部と、LED14の床面20d側の面の少なくとも一部とが取り付けられることとなる。この結果、第1連結部材15は、導光板16の入光面16cとLED14の発光面14aとを連結させる。
【0025】
ここで、仮に、第1連結部材15が両面テープである場合について説明する。この場合には、床面20dに対して導光板16及びLED14が固定されるため、面状照明装置10に外部から何らかの力が加わると、導光板16及びLED14は、その力を逃がすことができずに、破損してしまうことが考えられる。しかしながら、本実施形態に係る第1連結部材15は、片面テープであるため、床面20dに対して導光板16及びLED14が固定されないので、導光板16及びLED14は、外部からの力を逃がすことができる。このため、本実施形態に係る面状照明装置10によれば、導光板16及びLED14の破損の発生を抑制することができる。
【0026】
第1連結部材15は、光を吸収する部材、又は、光を反射する部材を有する。例えば、第1連結部材15が、光を反射する部材を有する場合には、LED14の発光面14aから発された光を反射して、再度導光板16に戻すため、輝度を向上させることができる。
【0027】
第2連結部材17は、導光板16及びLED14に対して第1連結部材15とは反対側に配置され、導光板16とLED14とを光学的または構造的に連結させる。具体例を挙げて説明すると、第2連結部材17は、導光板16の入光面16cとLED14の発光面14aとを連結させる。第2連結部材17は、後述する拡散シート18と導光板16及びLED14との間に配置される。第2連結部材17は、例えば、両面テープである。第2連結部材17の一方の面が、導光板16の出射面16aのLED14寄りの少なくとも一部に貼り付けられるとともに、LED14の床面20d側の面とは反対側の面の導光板16寄りの少なくとも一部に貼り付けられる。これにより、第2連結部材17に、導光板16の出射面16aの少なくとも一部と、LED14の床面20d側の面とは反対側の面の少なくとも一部とが取り付けられることとなる。この結果、第2連結部材17は、導光板16の入光面16cとLED14の発光面14aとを連結させる。
【0028】
また、第2連結部材17の他方の面が、拡散シート18の側壁20a側の少なくとも一部に貼り付けられる。これにより、第2連結部材17は、拡散シート18を導光板16及びLED14に固定させる。したがって、第2連結部材17は、拡散シート18が導光板16から浮いてしまうことを抑制することができるので、発光領域90から出射される光の輝度や輝度分布等の輝度特性の劣化を抑制することができる。
【0029】
拡散シート18は、導光板16の出射面16a側に配置され、出射面16aから出射される光を拡散する。具体例を挙げて説明すると、拡散シート18は、出射面16a及びLED14の床面20dとは反対側の面の少なくとも一部を覆うように配置され、出射面16aから出射された光を拡散する。拡散シート18は、上述したように、第2連結部材17により導光板16及びLED14に固定される。
【0030】
プリズムシート19は、拡散シート18の出射面16aに対向する面とは反対側の面に配置され、拡散シート18により拡散された光の配光制御を行って、配光制御が行われた光を出射する。
【0031】
遮光シート30は、プリズムシート19の側壁20a側の一部を覆うように配置され、導光板16の出射面16aのうち一部の領域から出射される光を遮る。
【0032】
遮光シート30は、第1遮光シート30a及び第2遮光シート30bを含む。例えば、第1遮光シート30aは、光を遮ることが可能な片面テープである。第1遮光シート30aの一端側は、フレーム20の側壁20aの外側の面に貼り付けられる。また、例えば、第2遮光シート30bは、光を遮ることが可能な両面テープである。第2遮光シート30bが有する2つの面のうち、一方の面の一端側が、第1遮光シート30aの他端側に貼り付けられ、一方の面の他端側が、プリズムシート19の側壁20a側に貼り付けられる。また、第2遮光シート30bの他方の面は、面状照明装置10をバックライトとして用いる液晶表示装置に貼り付けられる。
【0033】
FPC12の外部接続部50は、凹部20cの側壁20a側及び側壁20aの下端部側に跨がって形成された孔(図示しない)を挿通し、底部20bの外側の面に沿って折り曲げられている。
【0034】
図3Aは、実施形態に係るFPC12の反対面12bを模式的に表した正面図であり、
図3Bは、実施形態に係るFPC12の実装面12aを模式的に表した正面図である。
図4は、実施形態に係るFPC12の反対面12bの具体例を表した正面図である。
図5は、実施形態に係るFPC12の実装面12aの一部の具体例を表した正面図である。
【0035】
図3Bには、実装面12a上に、8個のLED14が直列に接続されたLED14の列であるLED列(光源列)14bが、5列並列に接続されている。すなわち、総数40個のLED14が、実装面12aに実装されている。
図3Bに示すように、LED列14bを構成する複数のLED14は、実装面12aにおいてX軸方向(第1方向)に並んで実装される。
【0036】
LED14の実装の一例について説明する。
図5に示すように、FPC12の実装面12aに、ランド部71a〜71dが形成される。ここで、ランド部71aは、後述するスルーホール55aに電気的に接続されている。また、ランド部71bは、後述するスルーホール55bに電気的に接続されている。領域80に1つのLED14が配置され、ランド部71aには、LED14の外部電極(アノード)が電気的に接続され、ランド部71bには、LED14の外部電極(カソード)が電気的に接続される。ランド部71cは、後述するスルーホール55bに電気的に接続され、ランド部71dは、後述するスルーホール55aに電気的に接続されている。そして、ランド部71cには、かかるLED14とX軸のマイナス方向において隣接するLED14の外部電極(カソード)が電気的に接続され、ランド部71dには、X軸のプラス方向において隣接するLED14の外部電極(アノード)が電気的に接続される。
図5に示すように、XZ平面視において、ランド部71a、71dの領域内にスルーホール55aが形成される。また、ランド部71b、71cの領域内にスルーホール55bが形成される。以下、上述したランド部71a〜71dを含む全てのランド部を区別せずに説明する場合には、「ランド部71」と表記する場合がある。上述したランド部71a〜71d以外のランド部71についても同様である。
【0037】
なお、LED14の総数、LED列14bを構成するLED14の数、及び、並列数はこれに限られない。この40個のLED14は、LED群14cと称される。
【0038】
図3A、
図3B及び
図4に示すように、FPC12には、スルーホール51a〜51jが形成されている。以下、10個のスルーホール51a〜51jを区別しないで説明する場合には、「スルーホール51」と表記する場合がある。
【0039】
図3A及び
図4に示すように、FPC12は、引き回し配線52a〜52jを備える。
図3B中、最も右側(右端)のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も右側のLED14は、スルーホール51aを介して、
図3A及び
図4に示す引き回し配線52aに接続されている。また、
図3B中、右端のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も左側のLED14は、スルーホール51bを介して、
図3A及び
図4に示す引き回し配線52bに接続されている。すなわち、引き回し配線52aは、スルーホール51aに接続され、引き回し配線52bは、スルーホール51bに接続されている。なお、
図3Aに示す領域57aは、
図3Bにおいて右端のLED列14bに接続される引き回し配線52a、52bの一部、及び、
図3Bにおいて右端のLED列14bを構成する8個のLED14を直列に接続する配線(後述する直列配線56)が反対面12b上において形成される領域である。
【0040】
また、
図3B中、右端から2番目のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も右側のLED14は、スルーホール51cを介して、
図3A及び
図4に示す引き回し配線52cに接続されている。また、
図3B中、右端から2番目のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も左側のLED14は、スルーホール51dを介して、
図3A及び
図4に示す引き回し配線52dに接続されている。すなわち、引き回し配線52cは、スルーホール51cに接続され、引き回し配線52dは、スルーホール51dに接続されている。なお、
図3Aに示す領域57bは、
図3Bにおいて右端から2番目のLED列14bに接続される引き回し配線52c、52dの一部、及び、
図3Bにおいて右端から2番目のLED列14bを構成する8個のLED14を直列に接続する配線(後述する直列配線56)が反対面12b上において形成される領域である。
【0041】
また、
図3Aに示すように、本実施形態に係るFPC12は、下端側(Z軸のマイナス方向側)に3つ(複数)の外部接続部50a、50b、50cを有する。外部接続部50a、50b、50cは、細長い短冊状である。外部接続部50aには、導電部53aが形成されている。引き回し配線52a、52b、52c、52dは、導電部53aに接続されている。すなわち、FPC12は、2つのLED列14bに対して1つの外部接続部50aを有する。なお、導電部53aは、上述した駆動回路に電気的に接続される。
【0042】
また、
図3B中、右端から3番目のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も右側のLED14は、スルーホール51eを介して、
図3A及び
図4に示す引き回し配線52eに接続されている。また、
図3B中、右端から3番目のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も左側のLED14は、スルーホール51fを介して、
図3A及び
図4に示す引き回し配線52fに接続されている。すなわち、引き回し配線52eは、スルーホール51eに接続され、引き回し配線52fは、スルーホール51fに接続されている。なお、
図3Aに示す領域57cは、
図3Bにおいて右端から3番目のLED列14bに接続される引き回し配線52e、52fの一部、及び、
図3Bにおいて右端から3番目のLED列14bを構成する8個のLED14を直列に接続する配線(後述する直列配線56)が反対面12b上において形成される領域である。
【0043】
また、
図3Aに示すように、外部接続部50bには、導電部53bが形成されている。引き回し配線52e及び引き回し配線52fは、導電部53bに接続されている。すなわち、FPC12は、1つのLED列14bに対して1つの外部接続部50bを有する。なお、導電部53bは、上述した駆動回路に電気的に接続される。
【0044】
また、
図3B中、最も左側(左端)から2番目のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も右側のLED14は、スルーホール51gを介して、
図3A及び
図4に示す引き回し配線52gに接続されている。また、
図3B中、左端から2番目のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も左側のLED14は、スルーホール51hを介して、
図3A及び
図4に示す引き回し配線52hに接続されている。すなわち、引き回し配線52gは、スルーホール51gに接続され、引き回し配線52hは、スルーホール51hに接続されている。なお、
図3Aに示す領域57dは、
図3Bにおいて左端から2番目のLED列14bに接続される引き回し配線52g、52hの一部、及び、
図3Bにおいて左端から2番目のLED列14bを構成する8個のLED14を直列に接続する配線(後述する直列配線56)が反対面12b上において形成される領域である。
【0045】
また、
図3B中、左端のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も右側のLED14は、スルーホール51iを介して、
図3A及び
図4に示す引き回し配線52iに接続されている。また、
図3B中、左端のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も左側のLED14は、スルーホール51jを介して、
図3A及び
図4に示す引き回し配線52jに接続されている。すなわち、引き回し配線52iは、スルーホール51iに接続され、引き回し配線52jは、スルーホール51jに接続されている。なお、
図3Aに示す領域57eは、
図3Bにおいて左端のLED列14bに接続される引き回し配線52i、52jの一部、及び、
図3Bにおいて左端のLED列14bを構成する8個のLED14を直列に接続する配線(後述する直列配線56)が反対面12b上において形成される領域である。
【0046】
また、
図3Aに示すように、外部接続部50cには、導電部53cが形成されている。引き回し配線52g、引き回し配線52h、引き回し配線52i及び引き回し配線52jは、導電部53cに接続されている。すなわち、FPC12は、2つのLED列14bに対して1つの外部接続部50cを有する。なお、導電部53cは、上述した駆動回路に電気的に接続される。
【0047】
以下、外部接続部50a〜50cを区別しないで説明する場合には、「外部接続部50」と表記する場合がある。また、引き回し配線52a〜52jを区別しないで説明する場合には、「引き回し配線52」と表記する場合がある。引き回し配線52は、第2の配線の一例である。また、導電部53a〜53cを区別しないで説明する場合には、「導電部53」と表記する場合がある。
【0048】
ここで、
図4を参照して、導電部53a〜53cの具体例について説明する。
図4に示すように、導電部53aは、接続パッド54a、接続パッド54b及び接続パッド54cを有する。接続パッド54aには、引き回し配線52aが接続され、接続パッド54bには、引き回し配線52cが接続され、接続パッド54cには、引き回し配線52b及び引き回し配線52dが接続される。例えば、引き回し配線52aは、
図3B中最も右側のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も右側のLED14のカソードに接続される。また、引き回し配線52bは、
図3B中最も右側のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も左側のLED14のアノードに接続される。また、引き回し配線52cは、
図3B中右端から2番目のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も右側のLED14のカソードに接続される。また、引き回し配線52dは、
図3B中右端から2番目のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も左側のLED14のアノードに接続される。
【0049】
導電部53bは、接続パッド54d及び接続パッド54eを有する。接続パッド54dには、引き回し配線52eが接続され、接続パッド54eには、引き回し配線52fが接続される。例えば、引き回し配線52eは、
図3B中右端から3番目のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も右側のLED14のカソードに接続される。また、引き回し配線52fは、
図3B中右端から3番目のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も左側のLED14のアノードに接続される。
【0050】
導電部53cは、接続パッド54f、接続パッド54g及び接続パッド54hを有する。接続パッド54fには、引き回し配線52gが接続され、接続パッド54gには、引き回し配線52iが接続され、接続パッド54hには、引き回し配線52h及び引き回し配線52jが接続される。例えば、引き回し配線52gは、
図3B中左端から2番目のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も右側のLED14のカソードに接続される。また、引き回し配線52hは、
図3B中左端から2番目のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も左側のLED14のアノードに接続される。また、引き回し配線52iは、
図3B中最も左側のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も右側のLED14のカソードに接続される。また、引き回し配線52jは、
図3B中最も左側のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も左側のLED14のアノードに接続される。
【0051】
以下、接続パッド54a〜54hを区別しないで説明する場合には、「接続パッド54」と表記する場合がある。
【0052】
上述したように、各LED列14b(複数のLED14(本実施形態では8個のLED14))に接続される引き回し配線52は、FPC12の実装面12aと反対側の反対面12bに形成される。また、引き回し配線52は、各LED列14b(本実施形態では8個のLED14)の両端から延伸する配線である。
【0053】
また、
図3Aに示すように、FPC12の反対面12bには、隣接する2つのLED14を直列に接続する配線(直列配線)56が、直列に接続されるLED14の数に応じて形成されている。すなわち、FPC12は、直列配線56を備える。例えば、
図3A中、最も左側(左端)の直列配線56(以下、左端直列配線と称する)は、
図3B中、最も右側(右端)のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も右側のLED14の外部電極(アノード)と、スルーホール55aを介して、接続されている。また、左端直列配線56は、
図3B中、最も右側(右端)のLED列14bを構成する8個のLED14のうち、最も右側のLED14の隣のLED14の外部電極(カソード)と、スルーホール55bを介して、接続されている。他の直列配線56も同様に、スルーホール55a、55bを介して、隣接する2つのLED14を直列に電気的に接続する。すなわち、直列配線56は、一端が、隣接する2つのLED14のうち一方のLED14とスルーホール55aを介して接続され、他端が、他方のLED14とスルーホール55bを介して接続される。直列配線56は、第1の配線の一例であり、スルーホール55aは、第1のスルーホールの一例であり、スルーホール55bは、第2のスルーホールの一例である。なお、スルーホール55a、55bは、例えば、ブラインドビアホール(Blind via hole(BVH))である。
【0054】
そして、反対面12bには、直列配線56及び引き回し配線52を覆うようにカバーレイ(図示しない)が配置される。すなわち、FPC12は、カバーレイを備える。
【0055】
本実施形態に係る面状照明装置10では、FPC12のLED14が実装される実装面12aではなく、実装面12aとは反対側の反対面12bに直列配線56が形成される。そして、本実施形態に係る面状照明装置10では、実装面12bに、カバーレイが配置されず、反対面12bに、カバーレイが配置される。ここで、反対面12bには、LED14が実装されていないため、配置されるカバーレイの形状の制約が比較的少ない。このため、反対面12bにカバーレイを配置することは、実装面12aにカバーレイを配置することに比べて容易である。したがって、本実施形態に係る面状照明装置10は、直列配線56及び引き回し配線52を断線から保護するカバーレイを容易に配置することができる。
【0056】
また、反対面12bには、LED14等の電気部品が実装されていないため、直列配線56のパターン形状の自由度が比較的大きい。例えば、直列配線56を比較的太い線幅で単調な形状とすることが可能である。更に、直列配線56に半田が必要とされないため、直列配線56の強度を大きくすることができ、半田の端部に応力が集中することによる直列配線56の断線の発生を抑制することができる。
【0057】
図6は、
図4におけるFPC12の部分70の拡大図である。
図6に示すように、直列配線56は、X軸方向(複数のLED14が並ぶ方向)に延伸し、端部の形状が円弧となる配線である。また、
図6に示すように、引き回し配線52dは、反対面12bに、直列配線56と接触(干渉)しないように形成される。具体的には、例えば、
図6に示すように、直列配線56は、FPC12の反対面12bの短辺方向(Z軸方向)における中央部に形成される。なお、反対面12bの短辺方向における中央部とは、例えば、反対面12bの短辺方向における中央よりの一定の範囲の部分を指す。そして、反対面12bの長辺方向(X軸方向)において直列配線56が形成されていない範囲では、引き回し配線52dが、反対面12bの短辺方向における中央部に、反対面12bの長辺方向に延びるように形成され、直列配線56の端部と対向する部分において2本(複数)の配線に分岐される。そして、反対面12bの長辺方向において直列配線56が形成されてい
る範囲では、分岐された2本の配線が、反対面12の短辺方向において直列配線56の両側に形成される。引き回し配線52a、52d〜52g、52jについても、引き回し配線52dと同様に、反対面12bに、直列配線56と接触しないように形成される。これにより、LED14の短絡(ショート)の発生を抑制することができる。
【0058】
以上、本実施形態に係る面状照明装置10について説明した。上述したように、本実施形態に係る面状照明装置10によれば、直列配線(LED14を直列に接続する配線)56の断線の発生を抑制することができるができる。
【0059】
なお、上述したLED14のアノードに接続される引き回し配線52が、LED14のカソードと接続され、上述したLED14のカソードに接続される引き回し配線52が、LED14のアノードと接続されてもよい。このように、カソードとアノードとで引き回し配線52の接続が変更した場合には、直列配線56は、スルーホール55aを介して、LED14の外部電極(カソード)と接続し、スルーホール55bを介して、LED14の外部電極(アノード)と接続することとなる。
【0060】
(実施形態の変形例)
上述した実施形態では、外部接続部50が3つである場合について説明したが、外部接続部50の数は、これに限られない。例えば、外部接続部50の数を減らして2つにしてもよい。そこで、このような実施形態を、実施形態の変形例に係る面状照明装置として説明する。第1の変形例の説明において、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、説明を省略する場合がある。
【0061】
変形例に係る面状照明装置は、上述した外部接続部50a〜50cのうち、外部接続部50a、50cのみを備える点が、上述した実施形態に係る面状照明装置10と異なる。
図7は、実施形態の変形例に係る面状照明装置を説明するための図である。
図8は、
図7における部分81の拡大図である。
【0062】
図7に示すように、変形例に係る面状照明装置では、引き回し配線52eが、外部接続部50aに向かって延びる。引き回し配線52eは、接続パッド54a又は接続パッド54bに接続される。また、変形例に係る引き回し配線52d、52eは、実施形態に係る引き回し配線52d、52eと比べて、線幅が細い。これは、引き回し配線52dと引き回し配線52eとが、同一の外部接続部50(外部接続部50a)に向かって延びているためである。
【0063】
図8に示すように、引き回し配線52eは、Z軸方向において、引き回し配線52dと重なる。すなわち、一のLED列14bから延伸する引き回し配線52dと、他のLED列14dから延伸する引き回し配線52eとが、X軸方向と交差するZ軸方向(第2方向)において重なる。
【0064】
また、変形例に係る面状照明装置では、図示は省略したが、引き回し配線52fが、外部接続部50cに向かって延びる。引き回し配線52fは、接続パッド54hに接続される。また、変形例に係る引き回し配線52f、52gは、実施形態に係る引き回し配線52f、52gと比べて、線幅が細い。これは、引き回し配線52fと引き回し配線52gとが、同一の外部接続部50(外部接続部50c)に向かって延びているためである。
【0065】
そして、引き回し配線52fは、Z軸方向において、引き回し配線52gと重なる。すなわち、一のLED列14bから延伸する引き回し配線52gと、他のLED列14dから延伸する引き回し配線52fとが、X軸方向と交差するZ軸方向(第2方向)において重なる。
【0066】
このように、一のLED列14bから延伸する引き回し配線52と、他のLED列14dから延伸する引き回し配線52とを、Z軸方向において重ねることで、外部接続部50の数を少なくすることができる。
【0067】
なお、上述した実施形態及び変形例では、FPC12の反対面12b上に引き回し配線52が形成される場合について説明したが、FPC12の実装面12a上に引き回し配線52を形成してもよい。例えば、実装面12aにLED14を実装しても、実装面12aにおいて引き回し配線52を形成する領域(スペース)を確保できる場合には、実装面12a上に引き回し配線52を形成してもよい。
【0068】
また、上述した実施形態及び変形例では、全ての直列配線56が、FPC12の反対面12bに形成される例について説明した。しかしながら、全ての直列配線56のうち、一部の直列配線56がFPC12の反対面12bに形成され、他の直列配線56がFPC12の実装面12aに形成されてもよい。また、全ての直列配線56が、FPC12の反対面12b及び実装面12aの両面に形成されてもよい。すなわち、全ての直列配線56について、直列配線56の一部が反対面12bに形成され、他の部分が実装面12aに形成されてもよい。
【0069】
以上、実施形態及び変形例について説明した。なお、上記実施の形態及び上記変形例により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。