(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記開放機構は、前記針スライダの後端部分が前記挿入孔内へ挿入されないように前記挿入孔の開放側を閉状態とする窓体と、前記廃棄スライダの一部に当接して前記挿入孔を開ける方向へ前記窓体を移動させるハンドルと、を有している、
請求項1に記載のセンサ挿入装置。
前記開放機構は、前記挿入孔の開放側を開閉する前記窓体を、前記廃棄スライダの端部と摺接した前記ハンドルによって、前記挿入孔の開放側が開く方向にスライド移動させる、
請求項2に記載のセンサ挿入装置。
前記穿刺ノブが前記穿刺位置まで押し込まれて前記針スライダの前記穿刺の動作が完了した後、前記開放機構による前記挿入孔の開状態を、前記閉状態へ復帰させる復帰機構を、さらに備えている、
請求項1から4のいずれか1項に記載のセンサ挿入装置。
前記針スライダの前記第2端は、前記穿刺の動作完了から前記復帰機構による前記挿入孔の前記開状態から前記閉状態への復帰動作が完了するまでは、前記穿刺ノブの前記挿入孔内において保持される、
請求項5に記載のセンサ挿入装置。
前記穿刺ノブが前記センサの挿入方向においてスライド移動する範囲の長さ(L1)は、前記穿刺ノブの前記挿入孔に挿入される前記針スライダの長さ(L2)よりも短い、
請求項1から7のいずれか1項に記載のセンサ挿入装置。
前記センサを前記針スライダの前記第1端へ供給するためのセンサ供給ユニットが装着された状態で、前記廃棄スライダが前記センサの挿入方向における前記穿刺位置とは反対側へスライド移動する長さは、前記針スライダが前記穿刺位置とは反対側へスライド移動する長さよりも長い、
請求項1から8のいずれか1項に記載のセンサ挿入装置。
前記開放機構は、前記センサが人体内に挿入される際に、前記針スライダが所定の距離だけ穿刺方向における前記第1端側にスライド移動すると、前記穿刺ノブと前記針スライダの第2端とが当接する部分を開放して前記挿入孔を開状態へ移行させる、
請求項1から13のいずれか1項に記載のセンサ挿入装置。
前記穿刺ノブが前記センサの挿入方向においスライドする長さ(L1)は、前記穿刺ノブの前記挿入孔に挿入される前記針スライダの長さ(L2)よりも短く、前記廃棄ノブが前記センサの挿入方向においスライドする長さ(L5)は、前記長さL2と前記長さL1の差分よりも長い、
請求項16に記載のセンサ挿入装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施形態1)
<持続血糖測定(CGM)装置の構成>
以下、本発明の一実施形態を、この持続血糖測定(CGM)システムの一例として、グルコースを測定するグルコースセンサに適用したものを、添付図面を用いて説明する。
持続血糖測定(CGM)システムは、糖尿病の患者を対象として、持続的に血糖値を測定する。
【0011】
なお、以下の説明において、「前」とは、患者に対して穿刺を行う穿刺方向における穿刺側(針35が突出する側)を意味しており、「後」とは、穿刺側とは反対側(穿刺ノブ46側)を意味している。そして、これらの方向「前」、「後」は、後述するセンサ4の挿入方向における「前」、「後」とそれぞれ一致する。そして、後述する「第1端側」とは、上記穿刺方向における前側を意味しており、「第2端側」とは、上記穿刺方向における後側を意味している。さらに、後述する「センサ挿入方向」は、「穿刺方向」と一致する。
【0012】
<センサ装着装置の概要説明>
図1に、本実施形態における持続血糖測定(CGM)システムのセンサ装着装置1を示す。
持続血糖測定(CGM)システムのセンサ装着装置1は、糖尿病患者の上腕部2の皮下にセンサ4(
図3参照)を留置し、皮下の組織間質液中のグルコース濃度を連続的に測定する。
【0013】
本実施形態でのセンサ装着装置1は、グルコース濃度を電流値に変換して算出し、その値を送信することができるよう構成されている。センサ装着装置1では、例えば1分ごとに電流値を測定し、所定回数分の加算平均を算出し、その値をメモリに記録する。そして、例えば1分ごとに取得した5サンプル分の値の加算平均を算出した値をメモリに記憶することで、5分ごとのグルコース濃度の値を記録する。
【0014】
図1および
図2に、センサ装着装置1と測定装置3を示す。
図2に示すように、センサ装着装置1は、略円形状のトランスミッタ7によって、測定装置3と無線で送受信できるように構成されている。
センサ装着装置1では、トランスミッタ7がセンサからの電流値をメモリに記憶させ、メモリに記憶された値を無線で測定装置3に送信する。なお、送信する値は電流値でも、グルコース濃度に換算した後の値でもよい。測定装置3では、読み取った値からグルコース濃度を算出して、その結果を時間情報とともに表示するとともに、時間情報とグルコース濃度を測定装置3内のメモリに記憶する。
【0015】
このような血糖値の測定を3日から14日間程度継続することで、糖尿病患者の24時間を通した血糖値の変動を把握することができる。よって、それぞれの糖尿病患者の症状に応じた、より適切な治療が可能となる。
さらに、この血糖値の変動情報を用いて、患者に投与するインスリンの量とタイミングを算出することもできる。インスリンポンプは、センサ装着装置1(および/または、測定装置3と)に無線接続された状態で、患者の血糖値をリアルタイムにモニタリングしながら適切なインスリン量を投与す。これにより、人工膵臓の機能を実現できるので、理想的な血糖値のコントロールが可能となる。
【0016】
図3に、センサ装着装置1が装着された糖尿病患者の上腕部2の部分の断面図を示す。センサ装着装置1の下方には、センサ4が突出している。そして、人体に装着された状態では、センサ4が皮下に留置された状態となる。
センサ4のセンサ本体18は、糖尿病患者の皮下に挿入しやすくするために、先端形状は針状または棒状となっており、その長さは約1cmである。センサ4の先端部分は、被験物質であるグルコースを透過吸収し、このグルコースを酵素と反応させて測定物質を生成する保護膜および酵素層、メディエータ層などで構成される反応層によって覆われている。そして、反応層の下方には、グルコースを電気化学的に測定する電極が設けられている。この先端部分を皮下に刺して、間質液に留置することで、皮下組織の間質液のグルコースの濃度を観察(および/または、測定・検出)することができる。
【0017】
このような皮下組織のグルコースを測定する皮下留置型グルコースセンサでは、血中の血糖値と測定結果との間でタイムラグが生じることがある。よって、血糖自己測定(SMBG)のグルコースセンサの測定値を用いて、補正が必要となる場合がある。
<センサ装着装置の構成>
図4に、センサ装着装置1の分解斜視図を示す。
【0018】
センサ装着装置1は、ベースユニット5と、センサユニット6と、トランスミッタ7とを備えている。
<ベースユニットの構成>
ベースユニット5は、人体に装着される人体装着体である。そして、センサユニット6は、人体内に留置されるセンサ本体を含む。トランスミッタ7は、センサユニット6から入力された信号から生体情報を算出して記憶し、そして測定装置3に送信する機能を持つ。センサ装着装置1は、ベースユニット5と、センサユニット6と、トランスミッタ7と、が着脱可能に構成されており、人体に対してセンサ4を装着する装置である。
【0019】
ベースユニット5は、本体は、略円形状を有している。患者の装着面となるベースユニット5の外底面は、患者の装着部位に貼り付けられるために、人体に装着可能な接着剤(または、粘着テープ)が塗布されている。ベースユニット5には、センサユニット6が挿入される貫通口8が設けられている。そして、貫通口8には、センサユニット6が挿入される。貫通口8は、略円形状のトランスミッタ7の円の中心位置から離れた位置に設けられている。
【0020】
また、ベースユニット5の本体の周縁には、略円形状のトランスミッタ7を固定するために、トランスミッタ7を把持する嵌合部としての凸部14が設けられている。
そして、ベースユニット5は、例えば、エラストマー樹脂等の柔軟性のある材質で形成されている。これにより、ベースユニット5の人体に対する装着性を向上させ、センサユニット6やトランスミッタ7を把持しやすくすることができる。
【0021】
<トランスミッタとセンサユニットの接続構成>
図5(a)〜
図5(c)に、トランスミッタ7とセンサユニット6の接続機構を示す。
図5(a)に、トランスミッタ7の下面図を示す。A枠は装着孔9の下面部分であり、
図5(b)は、その拡大図である。
図5(c)は、センサユニット6の斜視図である。
装着孔9は、略円形状のトランスミッタ7の円の中心位置から離れた位置に設けられている。装着孔9に、センサユニット6の頭部円周縁に設けられた凸部10が嵌合するように装着される。センサユニット6の凸部10は、エラストマー樹脂やシリコーンゴム等の柔軟な材料で形成されているので、伸縮性が高い。このため、センサユニット6の凸部10が装着孔9に嵌合した状態では、装着孔9の内壁とセンサユニット6の凸部10とが密着した状態で嵌合する。この結果、ベースユニット5の下面から、例えば、患者の汗等の水分が、トランスミッタ7の内部に侵入することを防止することができる。
【0022】
また、装着孔9は、略円形状のトランスミッタ7の下面の中心位置から離れた位置に設けられている。そして、更に略円形状のトランスミッタ7の下面の中心位置から離れた位置に、凸形状のベースユニット5の嵌合部11が設けられている。
再び、
図4に戻る。
図4に示すように、ベースユニット5には、ベースユニット5の嵌合部11(
図5(a)参照)が嵌合する凹状の嵌合部12が設けられている。よって、ベースユニット5に対してトランスミッタ7を装着する際の位置合わせが容易となる。
<ベースユニット、センサユニット、トランスミッタの接続構成>
また、
図4に示すように、ベースユニット5の上面に設けられた嵌合部12には、センサユニット6の取付位置を示す矢印13aが設けられている。
【0023】
矢印13aは、後述するが、アプリケータと呼ばれるセンサユニット挿入装置44をベースユニット5に押し当てた状態でセンサ4を人体へ挿入する場合に、センサユニット挿入装置44の設置位置を示す矢印である。
同様に、トランスミッタ7の上面にも、センサユニット6の位置を示すように矢印14aが設けられている。これにより、ベースユニット5の矢印13aの向きに合うようにトランスミッタ7の矢印14aの向きを合わせることによって、トランスミッタ7をベースユニット5に対して、容易に位置決めして装着することができる。
【0024】
図6(a)に、センサ装着装置1の側断面図を示す。
図6(a)に示すB枠は、トランスミッタ7の装着孔9と、センサユニット6の凸部10が嵌合している部分であって、
図6(b)はそのB枠の拡大図である。
図6(a)に示すC枠は、トランスミッタ7の下部側面の周縁とベースユニット5とが嵌合した部分であって、
図6(c)はそのC枠の拡大図である。
【0025】
トランスミッタ7の下部側面の周縁には、凹溝13が設けられている。円板状のベースユニット5の内周面には、径方向内側へ突出しており凹溝13に嵌合する凸部14が設けられている。ベースユニット5の素材は、エラストマー樹脂等の柔軟な材料で形成されている。そして、トランスミッタ7を装着する際には、円板状のベースユニット5の凸部14の部分が径方向外側に押し広げられた状態となる。その状態から、弾性力を伴って、凸部14は凹溝13に嵌合する。
【0026】
ここで、トランスミッタ7の凹溝13は、樹脂等によって形成されており、ベースユニット5の素材よりも堅い素材で形成されている。そのために、凸部14は凹溝13に嵌合する際には、凸部14は凹溝13に対して弾性力を伴って叩くように嵌合するため、パチンという音を発する。この音によって、確実にトランスミッタ7がベースユニット5に装着されたかどうかを確認することができる。そして、このような嵌合構造によって、外部からの液体の進入を防止することが可能となる。
【0027】
これにより、トランスミッタ7とベースユニット5とセンサユニット6とは、それぞれが着脱可能な状態で組み合わせられるとともに、電気的導電部分を有するトランスミッタ7の内部や、後述するセンサユニット6の電気的導電部分に対して防水機能を持たせることができる。
次に、センサユニット6の構成について説明する。
【0028】
<センサユニットの構成>
図7(a)に、センサユニット6の外観斜視図、
図7(b)に、センサユニット6の外観側面図を示す。さらに、
図8に、センサユニット6の分解斜視図、
図9に、センサユニット6を更に分解した分解斜視図を示す。
図7(a)、
図7(b)に示すように、センサユニット6は、センサ本体18と、センサ本体18を支持するセンサ支持体16aと、を備えている。
【0029】
センサ支持体16aは、円筒状の第1容器15と、第1容器15の外周面を覆う円筒状の第2容器16と、を有している。
センサ本体18は、第2容器16と、第1容器15の側面の開口から端部が挿入されており、他方の棒状の端部を
図7中の下方に伸ばした状態になっている。
第1容器15の上面には、導電性の3端子19a、19b、19cが設けられている。
【0030】
図8に、センサユニット6の分解斜視図を示す。
第1容器15は、例えば、シリコーンゴムのような可とう性の弾性力を有する材料で形成されている。その側面には、糸リブ20が形成されている。
糸リブ20は、第1容器15と一体となって形成されている。糸リブ20の材料も、例えば、シリコーンゴムのような可とう性の弾性力を有する材料で形成されており、第1容器15と一体となって形成されている。
【0031】
第1容器15の内部には、
図9に示すように、コネクタ21が入っている。第1容器15の下面は開口しており、下面開口からコネクタ21が挿入される。そして、コネクタ21と第2容器16とを電気的に絶縁するために、絶縁性の蓋22がコネクタ21と第2容器16の間に敷かれる。
第2容器16は、ステンレス、アルミニウム、真鋳などの金属性の材料で形成されており、第1容器15の材料よりも硬質の材料で形成されている。
【0032】
第1容器15が第2容器16の上部開口から挿入されると、第1容器15の側面に設けられた糸リブ20の凸部分が、第2容器16の内面に密着した状態となる。さらに、第1容器15および糸リブ20は、上述したように、シリコーンゴムのような可とう性の弾性力を有する材料で形成されており、内側から第2容器16を押し拡げる力が働く。よって、第1容器15と第2容器16との密着度を高めることができる。
【0033】
この結果、第2容器16の内周面側における第1容器15の保持力が向上するとともに、第1容器15と第2容器16との間に浸透する水分が、第2容器16の下部より第1容器15の内部に侵入することを防ぐことができる。つまり、第2容器16の下部から第1容器15の内部への防水性を向上させることができる。
このように、内部に電気的なコネクタ21が挿入された第1容器15が、第2容器16の上部から挿入された状態で、センサ本体18が第1容器15内のコネクタに接続されるように側方から挿入される。
【0034】
センサ本体18は、上方(穿刺方向後側)に設けられた基板状の第1の端部23と、下方(穿刺方向前側)の棒状の第2の端部24と、を有している。基板状の第1の端部23には、導電性の接点部25が設けられている。
そして、センサ本体18は、第1の端部23が、第2容器16の側面の開口26から挿入された後、第1容器15の側面の開口27から第1容器15内部に挿入される。
【0035】
ここで、第1容器15の開口27は、シリコーンゴムのような可とう性の弾性力を有する材料で形成されている。よって、開口27は、センサ本体18の基板状の第1の端部23に密着する。その結果、第1容器15の開口27から水分が浸入するのを防ぐことができる。
図10に、コネクタ21にセンサ本体18を挿入した状態を示す。
【0036】
図10に示すように、コネクタ21は、センサ本体18の基板状の第1の端部23の接点部25を挟み込むように、センサ本体18に対して接続されている。センサ本体18の基板状の第1の端部23には、接点部25が合計三箇所設けられている。
図10においては、手前側に1箇所、この裏側に2箇所の接点部25が設けられている。コネクタ21側には、手前側に1箇所の接続端子、向こう側に2箇所の接続端子が設けられている。この3箇所の接続端子がセンサ本体18の第1の端部23を挟み込むように支持することで、コネクタ21とセンサ本体18とが電気的に接続される。
【0037】
なお、
図8に示すように、3点で電気的に接続された端子は、導電性の3端子19a、19b、19cと接続されている。これらの端子19a、19b、19cは、第1容器15の上面に突出するように取り付けられる。
図11(a)〜
図11(c)に、第1容器15の内部の接続状態を示す。
図11(a)は、第1容器15の側面図を示す。
図11(b)は、
図11(a)のA−A‘断面図、
図11(c)は、
図11(a)のB−B’断面図を示す。
【0038】
第1容器15の内部は、センサ本体18の基板状の第1の端部23が挿入される空間とコネクタ21の3つの端子21a、21b、21cの接続部分とを残し、それ以外の内部の空間に対してコネクタ21を取り囲むように、可とう性の弾性力を有する非導電性材料28によって充填されている。そして、センサ本体18の第1の端部23のベース材料はPET(樹脂)等で形成されている。この結果、第1容器15に差し込まれた時点で、センサ本体18の基板状の第1の端部23は固定して支持される。その状態で、コネクタ21の電気的接点が、上述したように3点支持するように、第1の端部23の接点部25と接続されるので、機構的にも電気的にも安定して接続される。
【0039】
図11(b)に示すように、
図11(a)でのセンサユニット6のA−A‘部分では、左右の端子21a,21bの2点において電気的に接続されている。そして、
図11(c)に示すように、センサユニット6のB−B’部分では、
図11中の右側の端子21cの1点において電気的に接続されている。このように、3点での接続を左右非対称な位置で行うことにより、安定した接続状態を支持することが可能となる。
【0040】
そして、このような電気的な接続には、一般的に柔軟性をもったフレキシブル基板によって接続される場合がある。CGM等に使われるバイオセンサは、人体の皮下に留置される。このため、一般的な構成では、フレキシブル基板等の折れ曲がりの部分が劣化し、断線などの問題が生じる場合がある。
本実施形態の接続形態は、センサ本体18自体も、その接続部分も折れ曲げる必要がないので、機械的、電気的に安定した接続状態を実現できる。
【0041】
なお、本実施形態では、センサ本体18の接点部分を基板形状としたが、この形状に限定されるものではない。例えば、電気的コネクタが板状の基板部分に設けられており、その基板部分が表と裏から挟み込まれるように狭持されて電気的に接続される構成であればよい。これにより、センサ本体18自体も、その接続部分も折れ曲げる必要がないので、機械的、電気的に安定した接続状態を実現できる。
【0042】
<センサ供給ユニットの説明>
図12(a)、
図12(b)に示すように、センサユニット6は、使用者に対して、容器29に内装された状態で供給される。容器29の内部には、センサユニット6を含んだセンサ供給ユニット30が内装されている。センサ供給ユニット30は、滅菌処理された状態で内装されている。容器29の上部開口は、シール(図示せず)で封止されている。
【0043】
図13に、センサ供給ユニット30の外観斜視図を示す。センサ供給ユニット30は、円錐台形状の台座31aと円筒形状の頭部31bとを有する支持体31と、支持体31の円筒形状の頭部31bの上部の開口32において、スライド移動可能な状態で支持された針ユニット33と、を備えている。
図14に、センサ供給ユニット30の分解斜視図、
図15に、針ユニット33の分解斜視図を示す。
【0044】
図14、
図15に示すように、針ユニット33は、上部には、針支持体としての棒状の把持部34と、把持部34の下端に設けられた針35とを有している。把持部34と針35との接続点には、針35による穿刺方向に略直交する方向に突出した略円形状の開口を有するセンサユニット支持部36が設けられている。そして、この略円形状の開口部分に、センサユニット6の円筒状の第2容器16が支持される。
【0045】
針35は、先端が針状であり、長手方向に沿って先端から末端までが連通する開口を有している。そして、この開口には、センサユニット6の棒状のセンサ本体18が挿入されている。センサユニット6は、センサユニット支持部36に支持されている。
図13に示すように、支持体31は、上方には支持体31を把持するための把持部34が設けられ、下方には針35を突出させるための開口が設けられている。ここで、支持体31自体が支持する構成には、針35および針35の開口内にセットされたセンサ4が含まれるだけで、トランスミッタ7は含まれていない。このため、支持体31の開口自体を小さくすることができる。よって、針35が見えにくくなるので、針35による穿刺の恐怖感が低減するとともに、安全性を高めることができる。
【0046】
また、この開口内径は、針35の長さよりも短い。
そして、
図14に示すように、針ユニット33の外周面には、穿刺方向に交差する方向に広がる1組の係合羽33a、33bが設けられている。そして、
図13に示すように、針ユニット33が支持体31に下方より組み込まれることによって、係合羽33a、33bは、支持体31の係合溝32a、32bに係合する。これにより、針ユニット33は、穿刺方向前側(図の下方側)には動かない。ここで、
図13に示す係合羽33a、33bの羽部分が径方向外側から押さえられると、この係合状態が開放され、針ユニット33は、前方側(図の下方側)にスライド移動可能となる。
【0047】
つまり、センサ供給ユニット30としての状態においては、針35は、前方にスライド移動せず針35が突出しないため、安全性を確保することができる。そして、後述するように、針35の穿刺動作を行う際には、支持体31の頭部31bが把持されて、係合羽33a、33bの羽部分が外側から押さえられるため、針35は穿刺方向前側へスライド移動可能となって穿刺動作を行うことができる。
【0048】
図16(a)に、センサ供給ユニット30がセットされる容器29の断面図、
図16(b)に、容器29にセンサ供給ユニット30が挿入された状態での上面図、
図16(c)に、
図16(b)の側断面図を示す。
図16(a)に示すように、容器29は、センサ供給ユニット30の支持体31の円錐台形状の台座31aの上面に設けられた係合部38a、38bに係合する係合部39a、39bを備えている。そして、容器29の底面の中央部分には、センサ供給ユニット30の内部において、下方に突出した針35を支持収納する支持部40が設けられている。
【0049】
図17(a)および
図17(b)に、係合部39bの上方の先端の拡大図を示す。
係合部39bは、容器29の底面から上方に伸びた2本の支持棒としての脚部41bを有している。そして、係合部39bの上端には、係合爪42bと、係合爪42bの上部に設けられた開放爪43bとが、それぞれ設けられている。
係合爪42bは、支持体31の円錐台形状の台座31aの台座上面に設けられた係合部38bに対して係合する。係合爪42bの上部には、この係合を外すために、上方に向けて径方向外側に開く方向に傾斜した位置に開放爪43bが設けられている。
【0050】
すなわち、支持体31は、容器29に収納された状態で容器29の係合部39a,39bに係合する係合部38a,38bを有している。そして、容器29は、センサ供給ユニット30を着脱自在に支持する設置面、センサ供給ユニット30を着脱自在に係合する係合爪42a、42b、係合爪42a、42bの上方に設けられており係合爪42a、42bによる係合を解除する開放爪43a、43b、開放爪43a,43bと係合爪42a、42bとを内底面に対して支持する支持棒としての脚部41a、41bを有している。
【0051】
このため、センサ供給ユニット30を容器29に確実に固定し、そして、確実に取り出すことが可能となる。
また、センサ4を供給するセンサ供給ユニット30は、センサ本体18、センサ本体18を支持するセンサ支持体16a、センサ本体18を着脱自在に挿入する針35、針35を固定して支持するとともにセンサ支持体16aを着脱自在に支持する針支持部としての把持部34、把持部34をスライド移動可能な状態で支持する支持体31を備えている。
【0052】
これにより、センサ供給ユニット30として、少ない構成でセンサ4を使用者に供給できる。例えば、センサ供給ユニット30は、トランスミッタ7を含んでいない。よって、トランスミッタ7をセンサユニット6に対して着脱自在に構成することによって、トランスミッタ7の再使用が可能となり、使用コストを低減することができる。
また、支持体31には、容器29から支持体31を取り出す際に把持される把持部として、頭部31b、あるいは針ユニット33の把持部34が設けられている。
【0053】
これにより、使用者の血液や組織液に直接触れる構成部品であるセンサ4や針35に使用者が直接触れることなく、支持体31の把持部34等を把持してセンサ4を使用することができる。よって、容器29から支持体31を取り出す装置自体を廃棄する必要がなくなる。つまり、容器29から支持体31を取り出す装置(後述するセンサユニット挿入装置44)のリユース(再使用)が可能となるので、使用者に対して、センサ供給品を安く提供できる。例えば、後述するセンサユニット挿入装置44は、支持体31のみを把持した状態で、センサユニット6を人体内に挿入する。よって、使用者は針35やセンサ自体には接触しないので、センサユニット挿入装置44自体を再使用可能となる。
【0054】
<センサユニット挿入装置の外観斜視図>
図18(a)に、センサユニット挿入装置44の外観斜視図を示す。
センサユニット挿入装置44は、略円筒状の本体ケース45と、その穿刺方向後端(図中の上方)に設けられた穿刺ノブ46と、本体ケース45の長手方向における中央に設けられた廃棄ノブ47と、本体ケース45の穿刺方向前端に設けられたセンサ供給ユニット把持部48と、を備えている。
<センサユニット挿入装置の保持動作>
センサユニット挿入装置44は、
図18(b)に示すように、センサ供給ユニット30を内装した容器29に対して、上方(容器29の開放端側)から挿入される。そして、センサ供給ユニット30は、センサユニット挿入装置44の先端部分に把持された後、
図18(c)に示すように、上方に持ち上げられる。
【0055】
これにより、センサユニット挿入装置44は、センサ供給ユニット把持部48において、センサ供給ユニット30を把持することができる。
図19(a)〜
図19(d)に、センサユニット挿入装置44が、がその先端部分においてセンサ供給ユニット30を把持する際の工程を示す。
図19(a)は、センサユニット挿入装置44の穿刺方向前端に設けられたセンサ供給ユニット把持部48が、容器29内において、センサ供給ユニット30に向かって図中下向きに移動している状態を示している。センサ供給ユニット把持部48は、穿刺方向前端に略円筒形の開口として形成された挿入部49を有している。そして、挿入部49の開口部分の内径は、センサ供給ユニット30の支持体31の略円筒形状の頭部31bの外径に合わせて、円筒形状の頭部31bがちょうど挿入できる程度の大きさに設定されている。
【0056】
そして、センサユニット挿入装置44の挿入部49の外径は、容器29に設けられた2組の係合部39の上端に設けられた開放爪43aと開放爪43bとの間の長さよりも短く、係合爪42aと係合爪42bとの間の長さよりも長い。
図19(b)は、センサ供給ユニット把持部48が下方に押し込まれ、支持体31の円筒形状の頭部31bが円筒形の挿入部49の開口部分に挿入されていく状態を示す。
【0057】
挿入していく過程で、センサユニット挿入装置44の挿入部49の外周部分が、容器29側の開放爪43a、43bに対して、滑動しながら下方に押し込まれていく。
図19(b)に示す状態においては、まだ、センサユニット挿入装置44の挿入部49の端面は、支持体31の円錐台形状の台座31aの台座上面に達していない。よって、開放爪43a、43bは、十分に開放された状態ではない。
【0058】
このような状態においては、容器29の係合爪42a、42bは、依然、センサ供給ユニット30の円錐台形状の台座31aの台座上面に設けられた係合部38a、38bに対して係合した状態である。よって、この状態では、センサ供給ユニット30は容器29内で保持され、容器29からセンサ供給ユニット30を持ち上げることができない。
図19(c)は、センサ供給ユニット把持部48がさらに下方に押し込まれることで、センサユニット挿入装置44の挿入部49の端面が、センサ供給ユニット30の円錐台形状の台座31aの台座上面に達した状態である。
【0059】
この状態においては、開放爪43a、43bは十分に開放された状態となり、容器29の係合爪42a、42bは、センサ供給ユニット30の円錐台形状の台座31aの台座上面に設けられた係合部38に対する係合が解除された状態となる。よって、
図19(d)に示すように、容器29の底面からセンサ供給ユニット30を確実に持ち上げることができる。
【0060】
以上のように、センサユニット挿入装置44は、センサ供給ユニット30を保持した状態で容器29内からセンサ供給ユニット30を取り出すことができる。そして、これ以降では、センサユニット挿入装置44を用いて、センサ供給ユニット30内に保持されたセンサ4が人体に挿入される工程が実施される。
具体的には、
図20に示すように、まず、人体のセンサ挿入部位に、人体装着体であるベースユニット5が貼り付けられる。
【0061】
次に、
図21に示すように、穿刺方向前端にセンサ供給ユニット30を把持したセンサユニット挿入装置44が、ベースユニット5に対して位置決めされた状態で押し当てられ、穿刺ノブ46が下方に指で押し込まれることで、センサ4が人体内に留置される。
そして、センサユニット挿入装置44によってセンサ4が人体内に挿入された後、センサユニット挿入装置44がベースユニット5から取り外される。その後、トランスミッタ7がベースユニット5、センサユニット6に対して装着されることで、センサ装着装置1を人体に装着することができる。
【0062】
<センサユニット挿入装置の保持動作の説明>
次に、センサユニット挿入装置44の動作について説明する。
図22(a)〜
図22(d)に、センサユニット挿入装置44にセンサ供給ユニット30が装着される場合の動作を示す。
図22(a)は、センサ供給ユニット30が、センサユニット挿入装置44の先端部に装着される前の状態を示す。
【0063】
図面の説明においては、センサ挿入方向(穿刺方向)における挿入側(図の下方)を前方、その逆方向(図の上方)を後方とする。
センサユニット挿入装置44は、本体ケース45と、本体ケース45の前方に設けられたセンサ供給ユニット把持部48とを有している。
そして、センサユニット挿入装置44は、本体ケース45内に設けられ前端で挿入されたセンサ供給ユニット30を把持し、センサ供給ユニット30内のセンサ4を人体内に挿入する方向にスライド移動する針スライダ52と、針スライダ52に対してセンサ挿入方向と逆方向にバネ(付勢部材)68(
図29等参照)による付勢力が付与され前端で挿入されたセンサ供給ユニット30に当接する廃棄スライダ53と、を有している。
【0064】
針スライダ52と廃棄スライダ53とは、略円筒状の部材を穿刺方向に平行な面によって2つに分割した第1部材と第2部材として構成されている。そして、針スライダ52と廃棄スライダ53とを組み合わせた際に、互いに対向する面(第1対向面52b、第2対向面53b)同士が当接した状態で、本体ケース45の内周面側において穿刺方向にスライド移動する。
【0065】
次に、センサユニット挿入装置44には、針スライダ52の後端(第2端)に当接して、針スライダ52をセンサ挿入方向に押し込む穿刺ノブ46が設けられている。そして、センサ4を挿入した後に、針35を含むセンサ供給ユニット30を排出(廃棄)するための廃棄ノブ47が、本体ケース45の中央付近に設けられている。
図22(a)では、センサユニット挿入装置44がセンサ供給ユニット30に差し込まれている。
【0066】
図22(b)では、センサ供給ユニット30の装着が開始される。
まず、センサ供給ユニット30が廃棄スライダ53の前端に接触し、廃棄スライダ53を押し上げ始める。ここで、針スライダ52と廃棄スライダ53とを組み合わせて内部に形成される略円筒状の空間には、バネ68が設けられている。そして、針スライダ52と廃棄スライダ53とは、このバネ68によって連結されている。よって、センサ供給ユニット30がセンサユニット挿入装置44に挿入されることで、針スライダ52と廃棄スライダ53との相対位置が変化するため、バネ68が伸びて付勢力がチャージされる。このため、廃棄スライダ53は、バネ68によって、センサ供給ユニット30に対して接触する方向に付勢力が付与される。
【0067】
図22(b)では、廃棄スライダ53には、付勢力として穿刺方向前方に力が加わっており、使用者によって、それを押し込むように穿刺方向前方(
図22の下方)に向けてセンサユニット挿入装置44自体が押し込まれる。
次に、
図22(c)では、センサ供給ユニット30の針ユニット33の把持部34が針スライダ52の前端に当たり、針スライダ52を押し上げ始める。
【0068】
次に、
図22(d)では、針スライダ52の後端が穿刺ノブ46の前端55に当たって、穿刺方向後方にスライド移動できない状態で、針ユニット33の把持部34が針スライダ52の前端に挿入され、そして嵌合する。これにより、センサ供給ユニット30のセンサユニット挿入装置44への装着が完了する。
この状態では、センサユニット挿入装置44のセンサ供給ユニット把持部48は、支持体31の頭部31bを把持し、針ユニット33の係合羽33a、33bの羽部分を径方向外側から押さえる。これにより、上述したように、係合羽33a,33bと支持体31の係合溝32a,32bとの係合状態が解除されて、針35が前方にスライド移動可能な状態となる。
【0069】
針スライダ52の前端の開口には、センサ供給ユニット30の針ユニット33の把持部34が挿入されて嵌合する。よって、この挿入される長さ分は、針スライダ52は、穿刺方向後方に移動しない。
一方、廃棄スライダ53は、センサ供給ユニット30の頭部31bの上面に当接しているだけである。よって、廃棄スライダ53の後端は、穿刺ノブ46の前端55には当たらない。よって、廃棄スライダ53は、センサ供給ユニット30がセンサユニット挿入装置44へ押し込まれた分だけ穿刺方向後方へスライド移動する。
【0070】
つまり、廃棄スライダ53が穿刺方向後方へスライド移動する距離は、針スライダ52が穿刺方向後方にスライド移動する距離よりも長くなる。
この結果、センサ供給ユニット30がセンサユニット挿入装置44へ装着された際には、バネ68によって、廃棄スライダ53が穿刺方向後方へスライド移動する長さ分、針スライダ52が穿刺方向後方へスライド移動する付勢力が付与される。これにより、後述する穿刺動作後の針35の抜去動作に必要な付勢力を、事前に蓄えることができる。
【0071】
この付勢力は、言い換えれば、次の穿刺動作時の補助エネルギーとなる。このため、穿刺動作時に、穿刺ノブ46に対して、穿刺動作のために押し込む力または距離を低減できるので、穿刺動作の利便性がより高くなる。
図23(a)〜
図23(c)を用いて、穿刺動作でのセンサユニット挿入装置44の動作について説明する。
【0072】
図23(a)、
図23(b)では、穿刺ノブ46が前方に押しこまれることで、針スライダ52が前方にスライド移動し、その結果、センサ供給ユニット30の針ユニット33が、支持体31の開口端を滑りながら前方にスライド移動する。
つまり、針ユニット33は、支持体31にスライド移動可能に支持されている。よって、センサユニット挿入装置44に支持体31が把持された状態では、支持体31は、センサユニット挿入装置44のセンサ供給ユニット把持部48に固定された状態で、針ユニット33のみが前方および穿刺方向後方にスライド移動可能な状態となる。
【0073】
その結果、針ユニット33の針35は、支持体31の前方開口より前方に突出する。
図23(c)は、穿刺が完了した状態であり、この状態では、針35が最大限前方に出ている状態である。
この穿刺動作時の穿刺ノブ46の動作について、より詳しく説明する。
図24(a)〜
図24(d)に、穿刺ノブ46の穿刺動作時の動作図を示す。
【0074】
図24(a)は、穿刺動作開始時の状態を示している。
穿刺ノブ46は、略円筒状の本体ケース45内においてスライド移動する略円筒状のスライダ50と、スライダ50の側面を両側から挟みこむプランジャ56a、56bと、を有している。穿刺ノブ46のセンサ挿入開始位置となるスライダ50の側面には、プランジャ56a、56bの可動部先端57a、57bが当接する凹部58a、58bが設けられている。
【0075】
これにより、
図24(b)に示すように、穿刺ノブ46を穿刺方向前側へ押し込むためには、センサ挿入開始位置において、プランジャ56a、56bの可動部先端57a、57bが凹部58a、58bから脱出する力をスライダ50に対して加える必要がある。よって、穿刺動作の初期段階で押圧力が必要となる。
図24(c)に示すように、ある程度の力を加えて可動部先端57a、57bが凹部58a、58bから脱出した後は、穿刺ノブ46は、
図24(d)に示すように、そのまま一気に穿刺完了位置まで押し込まれる。そのため、使用者は、穿刺動作時には、穿刺ノブ46に対してぐっと押し込み動作を行って、その後、一気に穿刺動作を完了させることができる。よって、使用者は、穿刺の恐怖を感じる間もなく、速やかに穿刺動作を完了することができる。
【0076】
さらに、凹部58a、58bよりも穿刺方向後方のスライダ50の側面には、穿刺方向後方に向けて下方傾斜する傾斜面59a、59bが設けられている。このため、可動部先端57a、57bが凹部58a、58bを乗り越えた後、さらに坂道を滑り降りるように移動することで、プランジャ56a、56bにかかる力が穿刺ノブ46を押し込むに従って低減される。よって、穿刺ノブ46は、穿刺完了位置まで一気に押し込まれる。
【0077】
そのため、使用者は、穿刺動作において、より加速して穿刺ノブ46を押し込むことができる。よって、使用者は、より楽に穿刺動作を完了させることができ、穿刺の恐怖を感じる間もなく、穿刺動作を完了することができる。
このように、センサユニット挿入装置44は、本体ケース45と、本体ケース45内に設けられ前端に把持されたセンサ4を人体内に挿入する方向にスライド移動可能な状態で設けられた針スライダ52と、針スライダ52の後端に当接して針スライダ52をセンサ挿入方向に押し込む穿刺ノブ46と、を備えている。そして、センサユニット挿入装置44には、穿刺ノブ46のセンサ挿入開始位置から、穿刺方向前方へ動き出し始めるまでに負荷(抵抗力)をかける負荷機構(プランジャ56a,56b)が設けられている。
【0078】
よって、使用者は、穿刺動作において、穿刺ノブ46の押し込み動作をより加速して行うことができる。この結果、使用者は、より楽にかつ確実に穿刺完了させることができ、穿刺の恐怖を感じる間もなく、穿刺動作を完了することができる。
図25(a)〜
図25(c)に、穿刺動作直後に行われる針35の抜去動作を示す。
穿刺動作については上述したが、穿刺動作の後は、センサ4を皮下に留置した状態で、針35のみを素早く抜去することが望ましい。
【0079】
図25(a)では、穿刺ノブ46の前端55が、針スライダ52の後端に当接して針スライダ52がセンサ挿入方向に押し込まれるとともに、廃棄スライダ53の後端に当接した状態である。
図25(b)、
図25(c)では、穿刺ノブ46の前端55側において、廃棄スライダ53の後端が当接した部分を開放する開放機構によって、針スライダ52を一気に穿刺方向後方へスライド移動させて、針35が抜去される状態を示したものである。
【0080】
この開放機構は、針スライダ52の後端(第2端)を挿入する挿入孔60の蓋となる窓体61と、廃棄スライダ53の後端に当接すると窓体61を開状態へ移行させるハンドル63と、を備えている。
この開放機構および後述する復帰機構については、本実施形態では2つの実施形態を採用している。
【0081】
図26(a)〜
図26(c)に、開放機構の一例を示す。
図26(a)〜
図26(c)に示す穿刺ノブ46の開放機構は、針スライダ52の後端部分を挿入する挿入孔60の開口を開閉自在にスライド移動する窓体(開放機構)61と、挿入孔60の開口を閉じる方向に窓体61を付勢する弾性体(復帰機構)62と、廃棄スライダ53の穿刺方向後端と摺接して窓体61を開く方向にスライド移動させるハンドル(開放機構)63とを有する。
【0082】
この開放機構によって、
図26(b)、
図26(c)に示すように、廃棄スライダ53の穿刺方向後端がハンドル63に接し、窓体61が図中右方向へスライド移動する。そして、窓体61の移動によって挿入孔60の開口端が開くと、針スライダ52の後端と当接していた窓体61が退避して挿入孔60の開放端が露出するため、針スライダ52は穿刺方向後方へ移動可能な状態となる。このとき、バネ68による穿刺方向後方への付勢力によって、針スライダ52の後端が、挿入孔60内に挿入される。
【0083】
これにより、使用者による手動の穿刺動作の後、上述した開放機構とバネ68の付勢力とによって、針スライダ52を一気に穿刺方向後方へスライド移動させて、針35を抜去することができる。
なお、本実施形態のセンサユニット挿入装置44に含まれる開放機構および復帰機構は、
図26(a)〜
図26(c)に示す構成に限定されるものではない。
【0084】
図27(a)〜
図27(f)に、開放機構および復帰機構の他の例を示す。
図27(a)〜
図27(f)に示す穿刺ノブ46の開放機構は、針スライダ52の後端(第2端)が挿入される挿入孔60の開口を開閉自在に回動する窓体(開放機構)65と、窓体65を挿入孔60の開放側を塞ぐ(閉じる)方向に付勢する弾性体(復帰機構)66と、廃棄スライダ53の端部と摺接して窓体(開放機構)65を開く方向に回動させるハンドル67とを有する。
【0085】
図27(a)、
図27(b)、
図27(c)は、穿刺ノブ46を前方に押し込む穿刺動作を示している。
図27(c)において、穿刺ノブ46が前方に押し込まれ、穿刺方向前方に針スライダ52がスライド移動した状態では、穿刺ノブ46の前端の開放機構のハンドル67が廃棄スライダ53の後端に当接する。
【0086】
これにより、
図27(c)〜
図27(f)に示すように、廃棄スライダ53の後端がハンドル67に当接して、窓体65が回動する。そして、窓体65の回動によって挿入孔60の開放端側が閉状態から開状態へ移行すると、針スライダ52は、バネ68による穿刺方向後方への付勢力のために、挿入孔60に後端部分が挿入される。この結果、バネ68の付勢力によって針スライダ52を一気に穿刺方向後方へスライド移動させて、針35を抜去することができる。
【0087】
このように、センサユニット挿入装置44には、本体ケース45と、本体ケース45内に設けられ前端に把持されたセンサ本体18を人体内に挿入する方向にスライド移動可能な状態で設けられた針スライダ52と、バネ68によって針スライダ52に対してセンサ挿入方向と逆方向に付勢される廃棄スライダ53と、針スライダ52の後端に当接して針スライダ52をセンサ挿入方向に押し込む穿刺ノブ46と、が設けられている。そして、センサユニット挿入装置44には、センサ4を人体内に挿入する際に、針スライダ52が所定の距離だけ穿刺方向前方にスライド移動すると、針スライダ52の後端の当接部分を開放する開放機構が設けられている。
【0088】
これにより、針35の穿刺動作と抜去動作とを素早く行うことができるため、穿刺時における針35の皮下滞留時間を短くすることが可能となり、患者の痛みを軽減することができる。
図28(a)〜
図28(e)に、センサユニット挿入装置44の廃棄動作および初期化動作を示す。
【0089】
図28(a)は、針35の抜去動作が完了した状態を示している。
図28(b)では、廃棄ノブ47が穿刺方向前方に押されることで、針スライダ52および廃棄スライダ53の両方が同時に押し下げられて、センサ供給ユニット30の排出が始まる。
図28(c)では、廃棄ノブ47の穿刺方向前方への押し出しが完了した状態であるが、センサ供給ユニット30の針ユニット33の把持部34が針スライダ52の前端に嵌合した状態であるので、センサ供給ユニット30が落下することはない。
【0090】
図28(d)では、センサ供給ユニット30が使用者の手によってつまんで引き抜かれることでセンサ供給ユニット30がセンサユニット挿入装置44の先端から取り外されて、廃棄される。
図28(e)では、穿刺ノブ46を穿刺方向後方に戻し、初期状態に戻る。このとき、開放機構もリセットされる。
【0091】
図29に、センサユニット挿入装置44の分解斜視図を示す。
センサユニット挿入装置44は、本体ケース45と、本体ケース45の穿刺方向前方に設けられたセンサ供給ユニット把持部48と、を有している。
そして、センサユニット挿入装置44には、本体ケース45内に設けられ前端で挿入されたセンサ供給ユニット30を把持しセンサ供給ユニット30内のセンサ4を人体内に挿入する方向にスライド移動する針スライダ52と、針スライダ52に対してセンサ挿入方向とは逆方向にバネ68によって付勢され前端に挿入されたセンサ供給ユニット30に当接する廃棄スライダ53と、が設けられている。
【0092】
バネ68は、両端がそれぞれ廃棄スライダ53の穿刺方向後方に設けられた係止部53a(
図34参照)と針スライダ52の前方に設けられた係止部52a(
図35参照)とに接続されている。具体的には、バネ68の穿刺側の第1端68a(
図35参照)が針スライダ52の内周面に設けられた係止部52aに係止されている。一方、バネ68の穿刺側とは反対側の第2端68b(
図34参照)が廃棄スライダ53の内周面に設けられた係止部53aに係止されている。
【0093】
ここで、
図22(a)に示すように、廃棄スライダ53が針スライダ52に対して前方側にスライド移動した初期状態では、バネ68が付勢されていない状態となる。そして、
図22(b)から
図22(d)に示すように、針スライダ52と廃棄スライダ53との相対位置がずれるにつれて、針スライダ52と廃棄スライダ53とを連結しているバネ68が伸びて、
図22(a)に示す状態に戻す方向へ付勢力が発生する。
【0094】
そして、センサユニット挿入装置44には、針スライダ52の後端に当接して針スライダ52をセンサ挿入方向前方へ押し込む穿刺ノブ46が設けられている。
すなわち、廃棄スライダ53が固定された状態で、穿刺ノブ46が前方に押し込まれて、針スライダ52が穿刺方向前方にスライド移動すると、針スライダ52と廃棄スライダ53との穿刺方向における相対位置が変化する。このとき、針スライダ52と廃棄スライダ53とに連結されたバネ68が伸びて付勢力が蓄えられる。
【0095】
これにより、針スライダ52は、バネ68による付勢力によって、穿刺方向後方に付勢される。
本実施形態のセンサユニット挿入装置44では、使用者の手動操作によって人体の皮下へ針35とセンサ4とを挿入する穿刺動作の後、この穿刺方向後方に向かうバネ68の付勢力によって、センサ4を皮下に残したまま針35だけが抜去される。
【0096】
穿刺ノブ46の開放機構は、上述したように、針スライダ52の後端が挿入される挿入孔60の開放側を開閉自在に回動する窓体61(または窓体65)と、廃棄スライダ53の端部と摺接して窓体を開く方向にスライド移動させるハンドル63(またはハンドル67)とを有している。
そして、センサ4が皮下に挿入された後、センサ供給ユニット30をセンサユニット挿入装置44の先端から排出(廃棄)するための廃棄ノブ47が、本体ケース45の中央付近に設けられている。
【0097】
本実施形態のセンサ供給ユニット30は、センサ本体18と、センサ本体18を支持するセンサ支持体16aと、センサ本体18を着脱自在に挿入する針35と、針35を固定して支持するとともにセンサ支持体16aを着脱自在に支持する針支持部としての把持部34と、針支持部としての把持部34をスライド移動可能な状態で支持する支持体31と、を備えている。支持体31は、支持体31を収納する容器29に設置される設置面と、容器29側に設けられた係合部39a,39bに係合する係合部38a,38bと、を有する。
【0098】
この構成により、センサ供給ユニット30を容器29内に固定した状態で梱包することができる。
本実施形態の容器29は、上部に開口を有しており、センサ供給ユニット30を収納するための容器であって、容器29の内底面に設けられたセンサ供給ユニット30を着脱自在に係合する係合部としての係合爪42a,42bと、係合爪42a,42bの上方に設けられた係合爪42a,42bを開放する開放部としての開放爪43a,43bと、開放爪43a,43bと係合爪42a,42bを内底面に対して支持する脚部41a,41bと、を備えている。
【0099】
この構成によって、センサ供給ユニット30を容器29内に固定した状態で梱包することができる。
本実施形態のセンサ供給ユニット30は、センサ本体18と、センサ本体18を支持するセンサ支持体16aと、センサ本体18を着脱自在に挿入する針35と、針35を固定して支持するとともにセンサ支持体16aを着脱自在に支持する針支持部としての把持部34と、針支持部としての把持部34をスライド移動可能な状態で支持する支持体31とを備えている。支持体31は、支持体31を取り出す際に把持する把持部としての頭部31bが設けられている。
【0100】
これにより、アプリケータ(センサユニット挿入装置44)やトランスミッタ7など、再利用可能な部品が従来よりも多くなるため、使用者の使用コストを削減することができる。
本実施形態のバイオセンサは、生体情報を検知し電気信号に変換するセンサ本体18と、センサ本体18を支持するとともにセンサ本体18からの電気信号を入力するセンサ支持体16aと、を備えている。センサ本体18は、生体内に挿入する測定部としての第2の端部24と、測定部に固定して接続された基板状の接点部25とを有している。センサ支持体16aは、センサ本体18の接点部25を挿入する第1容器15を有している。第1容器15内には、センサ本体18の接点部25を挟持するコネクタ21が設けられている。
【0101】
この構成によって、バイオセンサの電気的接続部分を安定させることができる。
本実施形態のバイオセンサは、生体情報を検知し電気信号に変換するセンサ本体18と、センサ本体18を支持するとともにセンサ本体18からの電気信号を入力するセンサ支持体16aと、を備えている。センサ本体18は、生体内に挿入する測定部としての第2の端部24と、測定部と接続された基板状の接点部25とを有している。センサ支持体16aは、センサ本体18の接点部25を挿入する円筒形の第1容器15と、第1容器15内に設けられたセンサ本体18の接点部25を挟時するコネクタ21と、第1容器15を覆う円筒形の形状の第2容器16と、を有している。
【0102】
この構成によって、バイオセンサの防水性を高めることができる。
本実施形態のセンサ装着体は、人体に装着されるベースユニット5と、人体内に留置されるセンサ本体18を含むセンサユニット6と、センサユニット6から入力された信号から生体情報を算出して記憶するトランスミッタ7と、が着脱可能な状態で組み合わされて構成されている。
【0103】
この構成によって、トランスミッタ7の再利用が可能となり、使用者の使用コストを低減することができる。
本実施形態のセンサユニット挿入装置44は、センサ4を支持した状態のセンサ供給ユニット30を容器29から取り出して、センサ供給ユニット30が支持するセンサ4を人体内に挿入する。そして、センサユニット挿入装置44は、本体ケース45と、本体ケース45の下方に設けられたセンサ供給ユニット把持部48と、を備えている。センサ供給ユニット把持部48には、下方に開口を有するセンサ供給ユニットの挿入部49が設けられている。
【0104】
この構成により、センサユニット挿入装置44は、センサ4を支持した状態のセンサ供給ユニット30を容器29内から取り出して正確に把持することができる。
本実施形態のセンサユニット挿入装置44は、本体ケース45と、本体ケース45内に設けられ前端に把持されたセンサ4を人体内に挿入する方向にスライド移動可能な状態で設けられた針スライダ52と、バネ68によってセンサ挿入方向と逆方向に針スライダ52を付勢する廃棄スライダ53と、針スライダ52の後端に当接して針スライダ52をセンサ挿入方向に押し込む穿刺ノブ46と、を備えている。そして、センサユニット挿入装置44は、針スライダ52がセンサ4を人体内に挿入する際に、所定の距離分、穿刺方向における前方にスライド移動すると、針スライダ52の後端の当接部分を開放する開放機構が設けられている。
【0105】
この構成により、針35の穿刺動作と抜去動作の切り替えを速くすることできるので、センサユニット挿入装置44の使用者の利便性を向上させることができる。
本実施形態のセンサユニット挿入装置44は、本体ケース45と、本体ケース45の前方に設けられたセンサ供給ユニット把持部48と、本体ケース45内に設けられ前端で挿入されたセンサ供給ユニット30を把持しセンサ供給ユニット30内のセンサ4を人体内に挿入する方向にスライド移動する針スライダ52と、バネ68によってセンサ挿入方向と逆方向に針スライダ52を付勢し前端で挿入されたセンサ供給ユニット30に当接する廃棄スライダ53と、針スライダ52の後端に当接して針スライダ52をセンサ挿入方向に押し込む穿刺ノブ46と、を備えている。センサ供給ユニット30がセンサ供給ユニット把持部48に挿入された状態では、廃棄スライダ53が穿刺方向後方へスライド移動する。
【0106】
これにより、針スライダ52と廃棄スライダ53とを連結するバネ68には、針35の穿刺動作時の前に、廃棄スライダ53が初期位置から穿刺方向後方へスライド移動した分、付勢力が蓄えられる。よって、針35の穿刺動作時に、穿刺ノブ46が針スライダ52を押し込む距離が短くなる。この結果、センサユニット挿入装置44の使用者の利便性を向上させることができる。
【0107】
本実施形態のセンサユニット挿入装置44は、本体ケース45と、本体ケース45内に設けられ前端に把持されたセンサ4を皮下に挿入する方向にスライド移動可能な状態で設けられた針スライダ52と、針スライダ52の後端に当接して針スライダ52をセンサ挿入方向に押し込む穿刺ノブ46と、を備えている。そして、センサユニット挿入装置44には、穿刺ノブ46の押し込み開始位置から、前方へ動き出し始めるまでに負荷をかける負荷機構(プランジャ56a,56b)が設けられている。
【0108】
この構成により、針35の穿刺動作時には、所定の力以上で押し込まないと、穿刺ノブ46が穿刺方向前方へ動かない状態となり、所定の力以上をかけると、一気に穿刺ノブ46が押し込まれる。よって、力の調節が容易になるので、センサユニット挿入装置44の使用者の利便性を向上させることができる。
本実施形態のセンサ供給ユニット30は、センサ本体18と、センサ本体18を支持するセンサ支持体16aと、センサ本体18を着脱可能に挿入する針35と、針35を固定して支持するとともにセンサ支持体16aを着脱自在に支持する針支持部としての把持部34と、針支持部としての把持部34をスライド移動可能な状態で支持する支持体31とを備えている。支持体31は、上方には支持体31を把持する把持部としての頭部31bが設けられており、下方には針35を突出するための開口が設けられている。
【0109】
この構成により、センサ供給ユニット30はトランスミッタ7を含まない構成となって、針35が突出するための開口を小さくできるので、使用者から針35が見えにくくなる。よって、患者等の使用者の利便性を向上させることができる。
本実施形態のセンサ供給ユニット30は、センサ本体18と、センサ本体18を支持するセンサ支持体16aと、センサ本体18を着脱自在に挿入する針35と、針35を固定して支持するとともにセンサ支持体16aを着脱自在に支持する針支持部としての把持部34と、針支持部としての把持部34をスライド移動可能な状態で支持する支持体31とを備えている。
【0110】
この構成によって、構成要素を簡素化できるので、センサ供給ユニット30の使用者の利便性を向上させることができる。
<センサ供給ユニットの再利用防止の仕組み>
ここでは、
図30(a)〜
図30(e)を用いて、センサユニット挿入装置44の利便性を向上させるための仕組みとして、センサ供給ユニット30の再利用を防止するための構成について説明する。
【0111】
なお、説明を理解しやすくするために、本体ケース45等の構成要素を削除した概念図を用いて説明を行う。
図30(a)、
図30(b)に、センサユニット挿入装置44の穿刺動作を示す。
図30(a)、
図30(b)では、使用者によって穿刺ノブ46が前方に押し込まれて穿刺方向前方へスライド移動することで、穿刺ノブ46と穿刺方向後方(穿刺側とは反対側)の端部において当接する針スライダ52が前方(穿刺方向前方)にスライド移動する。その結果、
図30(b)に示すように、センサ供給ユニット30の針ユニット33が、支持体31の開口端を滑りながら前方にスライド移動する。
【0112】
つまり、針ユニット33は、支持体31によってスライド移動可能な状態で保持されている。よって、センサユニット挿入装置44の前端部に支持体31が把持された状態では、支持体31は、センサユニット挿入装置44のセンサ供給ユニット把持部48(
図18(a)等参照)に固定された状態で、針ユニット33のみが穿刺方向における前方および後方にスライド移動可能な状態となる。
【0113】
その結果、
図30(b)に示すように、針ユニット33の針35は、支持体31の前方開口から穿刺方向前方に突出する。
図30(b)は、針35による穿刺が完了した状態である。この状態では、針35が最大限、穿刺方向前方に突出している。
図30(c)に、針35の抜去動作を示す。
【0114】
穿刺動作については上述したが、穿刺動作の後は、センサ4を上腕部2の皮下に留置したまま、針35のみを素早く抜去することが望ましい。
図30(a)、
図30(b)では、穿刺ノブ46の前端55が、針スライダ52の後端(第2端)に当接して、針スライダ52がセンサ挿入方向に押し込まれる状態である。
図30(b)では、穿刺ノブ46の前端55(
図25(a)等参照)が、廃棄スライダ53の後端に当接した状態である。この当接状態は、針スライダ52がセンサ4の挿入方向において所定の長さをスライド移動したことを示すものである。
【0115】
この場合の、穿刺ノブ46がセンサ4の挿入方向にスライド移動する長さL1、穿刺ノブ46の挿入孔60に挿入される針スライダ52の長さL2とすると、本実施形態では、長さL1は長さL2よりも短い。
これにより、
図30(d)に示すように、穿刺ノブ46を図中上方の限界位置まで引き上げても、針スライダ52の後端は、穿刺ノブ46の挿入孔60内において保持されたままとなる。よって、この状態では、
図30(e)に示すように、穿刺ノブ46は、針スライダ52の後端に当接して針スライダ52を穿刺方向前方に押し込むことができない。
【0116】
これは、穿刺ノブ46がセンサ4の挿入方向にスライド移動する長さL1が、穿刺ノブ46の挿入孔60に挿入される針スライダ52の長さL2よりも短いためである。つまり、この状態で、穿刺ノブ46を上方に引き上げても、長さL1と長さL2の長さの差分の長さL3だけ、針スライダ52の後端が挿入孔60に対して挿入されたままの状態となる。
【0117】
すなわち、針スライダ52の後端(第2端)は、穿刺動作完了から復帰機構による挿入孔60の開状態から閉状態への復帰動作が完了するまでは、穿刺ノブ46の挿入孔60内において保持される。
開放機構は、針スライダ52の後端を挿入する挿入孔60の蓋としての窓体61と、廃棄スライダ53の後端に当接すると蓋を開状態へ移行させるハンドル63と、を備えている。挿入孔60の蓋となる窓体61は、針スライダ52の後端部分が挿入孔60から抜けた場合には、挿入孔60を閉じる方向に付勢される。一方、針スライダ52の後端部分が挿入孔60に挿入されている場合には、蓋としての窓体61は針スライダ52の外周面に接触して閉じることができず開いたままになる。よって、穿刺ノブ46は、針スライダ52の後端に当接して針スライダ52を前方にスライド移動させて押し込むことができない。
【0118】
すなわち、一度使った、センサ供給ユニット30をそのまま装着した状態では、そのセンサ供給ユニット30の再利用ができない状態となる。この結果、使用時における安全性が向上するため、センサユニット挿入装置44の利便性を向上させることができる。
次に、穿刺ノブ46がセンサの挿入方向にスライド移動する長さL1を、穿刺ノブ46の挿入孔60に挿入される針スライダ52の長さL2よりも短くするための構成について説明する。
【0119】
図31(a)および
図31(b)は、センサ供給ユニット30を、センサユニット挿入装置44に装着する工程を示す。
図31(a)は、センサユニット挿入装置44の前端部分がセンサ供給ユニット30に差し込まれる直前の状態を示している。
図31(b)は、センサユニット挿入装置44の前端部分に、センサ供給ユニット30が装着された状態を示している。
【0120】
センサ供給ユニット30の装着工程では、まず、センサ供給ユニット30が廃棄スライダ53の前端に接触し、廃棄スライダ53を押し上げ始める。ここで、針スライダ52と廃棄スライダ53との間は、バネ68(
図34等参照)によって連結されている。よって、センサ供給ユニット30がセンサユニット挿入装置44に挿入されることで、このバネ68が伸びて付勢力がチャージされる。このため、廃棄スライダ53は、センサ供給ユニット30に対して穿刺方向前方に付勢される。
【0121】
図31(b)では、廃棄スライダ53に穿刺方向前方に付勢力が加わった状態で、使用者がさらに廃棄スライダ53を押し込むように移動させて、センサ供給ユニット30に対して廃棄スライダ53が押し込まれる。
次に、
図31(b)に示すように、センサ供給ユニット30の針ユニット33の把持部34が針スライダ52の前端に当たり、針スライダ52を押し上げ始める。
【0122】
次に、針スライダ52の後端が穿刺ノブ46の前端55(
図25(a)等参照)に当たって、針スライダ52が穿刺方向後方にスライド移動できない状態となる。このとき、針ユニット33の把持部34が針スライダ52の前端に挿入されて嵌合する。これにより、センサ供給ユニット30のセンサユニット挿入装置44への装着が完了する。
この状態では、センサユニット挿入装置44のセンサ供給ユニット把持部48(
図29等参照)は、支持体31の頭部31bを把持し、針ユニット33の係合羽33a、33bの羽部分を外側から押さえている。これにより、上述したように、係止解除された針35が前方にスライド移動可能な状態、つまり穿刺可能な状態となる。
【0123】
針スライダ52の前端の開口には、センサ供給ユニット30の針ユニット33の把持部34が挿入されて嵌合する。よって、この挿入される長さ分は、針スライダ52は、穿刺方向後方に移動しない。
一方、廃棄スライダ53は、センサ供給ユニット30の頭部31bの上面に当接している。そして、廃棄スライダ53の後端は、穿刺ノブ46の前端55には当たらない。よって、廃棄スライダ53は、センサ供給ユニット30がセンサユニット挿入装置44へ押し込まれた分だけ穿刺方向後方へスライド移動する。
【0124】
つまり、センサ供給ユニット30装着時における廃棄スライダ53が穿刺方向後方へスライド移動する長さL4は、針スライダ52が穿刺方向後方にスライド移動する距離よりも長い。
すなわち、センサ供給ユニット30の装着時には、廃棄スライダ53が穿刺方向後方へスライド移動する長さは、針スライダ52が穿刺方向後方へスライド移動する長さよりも長い。
【0125】
この結果、センサ供給ユニット30がセンサユニット挿入装置44の前端部分へ装着されることによって、廃棄スライダ53が穿刺方向後方へスライド移動する長さL4分だけチャージされたバネ68から、針スライダ52に対して、穿刺方向後方へスライド移動させるための付勢力が付与される。これにより、穿刺動作後の針35の抜去動作に必要な付勢力を、事前に蓄えることができる。
【0126】
このため、センサ供給ユニット30がセンサユニット挿入装置44に装着された状態では、針スライダ52の後端は、穿刺ノブ46の前端55に対して、穿刺方向後方へ付勢した状態となる。よって、センサ供給ユニット30の装着時における針スライダ52の位置に対して、針スライダ52は針35の抜去動作後にさらに上方まで移動する。
その結果、穿刺ノブ46がセンサの挿入方向にスライド移動する長さL1よりも、穿刺ノブ46の挿入孔60に挿入される針スライダ52の長さL2の方が長くなる。
【0127】
これにより、一度使った、センサ供給ユニット30をそのまま装着した状態では、穿刺ノブ46によって針スライダ52を穿刺方向前方へ押せない状態となる。このため、そのセンサ供給ユニット30の再利用ができない状態となる。この結果、安全性が向上し、利便性を向上することができる。
本実施形態のセンサユニット挿入装置44は、以上のように、本体ケース45と、針スライダ52と、廃棄スライダ53と、バネ68と、穿刺ノブ46と、開放機構(窓体61、ハンドル63)とを備えている。針スライダ52は、第1端側において針35とセンサ4とを把持し、センサ挿入方向においてスライド移動可能な状態で本体ケース45内に設けられている。廃棄スライダ53は、針スライダ52に対して平行にスライド移動可能な状態で本体ケース45内に設けられている。穿刺ノブ46は、針スライダ52の後端部分を挿入可能な挿入孔60を有する。開放機構を構成する窓体61とハンドル63とは、針スライダ52をセンサ挿入方向に所定の長さスライド移動させる際には挿入孔60を閉状態とし、針35による穿刺が完了すると針スライダ52の第2端と穿刺ノブ46との当接部分を開放して針スライダ52の第2端が挿入孔60内へ挿入された状態とする。
【0128】
これにより、針35による穿刺動作が完了すると開放機構によって挿入孔60内へ針スライダ52の後端部分が挿入された状態となる。このため、再度、穿刺ノブ46を穿刺方向前方へ押し込もうとしても、針35が突出することを防止することができる。
よって、使用者によって、一度、穿刺動作が行われた使用済みの針35が再利用されることを防止することができる。この結果、使用者の安全性を向上させて、使い勝手を向上させることができる。
【0129】
また、穿刺ノブ46は、針スライダ52の後端に当接して、針スライダ52をセンサの挿入方向にスライド移動して押し込む。さらに、穿刺ノブ46は、針スライダ52がセンサの挿入方向に所定の長さをスライド移動すると針スライダ52の後端の当接部分が開放機構によって開放され、針スライダの後端部分が挿入される挿入孔60を有している。そして、穿刺ノブ46がセンサ4の挿入方向にスライド移動する長さL1は、穿刺ノブ46の挿入孔60に挿入される針スライダの長さL2よりも短い。
【0130】
これにより、
図30(c)に示した針35を抜去後において、
図30(d)に示すように、穿刺ノブ46を上方の限界位置までスライド移動させても、挿入孔60には針スライダ52の後端が、長さL3(=L2−L1)の長さ分だけ挿入されたままとなる。
このように、穿刺ノブ46を上方の限界位置まで引き上げても、針スライダ52の後端は、穿刺ノブ46の挿入孔60から出ない。よって、この状態では、
図30(e)に示すように、穿刺ノブ46は、針スライダ52の後端に当接して前方にスライド移動させて押し込むことができない。
【0131】
すなわち、一度使用されたセンサ供給ユニット30をそのまま装着した状態では、そのセンサ供給ユニット30の再利用ができない状態となる。よって、安全性が向上し、利便性を向上させることができる。
そして、本実施形態のセンサユニット挿入装置44は、
図31(a)、
図31(b)に示すように、センサ供給ユニット30装着時に、廃棄スライダ53が穿刺方向後方へスライド移動する長さL4は、センサ供給ユニット30装着時に、針スライダ52が穿刺方向後方へスライド移動する長さよりも長い。
【0132】
これにより、センサ供給ユニット30の装着時において、針スライダ52の後端は、穿刺ノブ46の前端55に対して、穿刺方向後方へさらに付勢している。このため、センサ供給ユニット30の装着時の針スライダ52の位置に対して、針35の抜去動作後には、針スライダ52は、さらに上方まで移動する。
このため、穿刺ノブ46がセンサの挿入方向にスライド移動する長さL1よりも、穿刺ノブ46の挿入孔60に挿入される針スライダ52の長さL2の方が長くなる。
【0133】
その結果、一度使用されたセンサ供給ユニット30をそのまま装着した状態では、そのセンサ供給ユニット30の再利用ができない状態となる。よって、使用済みの針35を用いた二度刺しが実施されることを防止することができるため、従来よりも安全性、利便性を向上させることができる。
<センサユニット挿入装置の再利用の仕組み>
本実施形態のセンサユニット挿入装置44は、以下で説明する復帰機構(弾性体62(または弾性体66)を用いて、穿刺動作後に開放機構によって再利用不能な状態となっている状態から、新たなセンサ供給ユニット30を装填して再利用(穿刺動作)可能な状態へ復帰させる。
【0134】
復帰機構(弾性体62(または弾性体66)は、穿刺ノブ46が穿刺位置まで押し込まれて針スライダ52の針35による穿刺動作が完了した後、穿刺ノブ46をセンサ挿入方向とは反対側へ移動させると、挿入孔60の開状態を閉状態へ移行させる。
図32(a)〜
図32(e)に、センサ供給ユニット30を、センサユニット挿入装置44から取り外す工程を示す。
【0135】
図32(a)、
図32(b)には、上述したように、センサユニット挿入装置44の穿刺動作を示す。
図32(c)は、上述したように、針35の抜去動作を示している。
図32(d)は、廃棄ノブ47が穿刺方向前方に押されることで、廃棄ノブ47が針スライダ52の外縁の係合部70と廃棄スライダ53の外縁の係合部71とに係合して両方を同時に押し下げて、センサ供給ユニット30の排出が始まった状態を示している。
【0136】
なお、
図32(d)は、廃棄ノブ47による穿刺方向前方への押し出しが完了した状態であるが、センサ供給ユニット30の針ユニット33の把持部34が針スライダ52の前端に嵌合した状態であるので、センサ供給ユニット30が、そのまま飛び出すことはない状態を示している。
図32(e)は、センサ供給ユニット30を、使用者が手でつまんで引き抜き、取り外し、廃棄が完了した状態を示している。
【0137】
ここで、
図32(c)および
図32(d)に示すように、廃棄ノブ47が針スライダ52の外縁の係合部70と廃棄スライダ53の外縁の係合部71とに係合して、センサ挿入方向に針スライダ52と廃棄スライダ53をスライド移動する長さをL5とする。
そして、上述したように、穿刺ノブ46がセンサの挿入方向にスライド移動する長さL1と、穿刺ノブ46の挿入孔60に挿入される針スライダ52の長さL2との差分の長さをL3とする。
【0138】
本実施形態では、廃棄ノブ47が、センサ挿入方向に針スライダ52をスライド移動する長さL5は、長さL1,L2の差分の長さL3よりも長い。
これにより、センサ供給ユニット30をセンサユニット挿入装置44から取り外した後に、穿刺ノブ46を長さL1分、穿刺方向後方に戻すことで、挿入孔60の蓋の開閉部(窓体61または窓体65)は、針スライダ52の後端部分が挿入孔60から抜けると同時に蓋を閉じた状態となる。
【0139】
その結果、穿刺ノブ46は、針スライダ52の後端に当接して、再び前方にスライド移動が可能な状態へ移行し、針スライダ52を押し込むことができる。
図33(a)〜
図33(c)に、センサ供給ユニット30を、センサユニット挿入装置44から取り外す際に、センサユニット挿入装置44を初期化する工程を示す。
図33(a)は、
図32(e)と同じ状態であり、廃棄ノブ47の穿刺方向前方への押し出しが完了した状態において、センサ供給ユニット30を、使用者が手でつまんで引き抜いて取り外し、センサ供給ユニット30の取り外しが完了した状態である。
【0140】
図33(b)は、穿刺ノブ46を長さL1分、穿刺方向後方に戻し、初期状態の位置まで戻した状態である。このとき、針スライダ52の後端部分が挿入孔60から抜けるため、挿入孔60の蓋の開閉部(窓体61または窓体65)は、復帰機構としての弾性体62(または弾性体66)による付勢力によって、再び閉じた状態へ移行する。その結果、穿刺ノブ46は、針スライダ52の後端に当接可能な状態となるため、前方にスライド移動して、再び針スライダ52を押し込むことができる穿刺動作可能な状態となる。
【0141】
図33(c)では、廃棄ノブ47を穿刺方向後方に戻すことで、針スライダ52と廃棄スライダ53とを、センサ供給ユニット30を装着可能な初期状態に戻す。
すなわち、このような構成とすることで、センサユニット挿入装置44の前端部分に、新しくセンサ供給ユニット30を装着して、皮下にセンサ4を挿入可能な状態としている。
【0142】
これにより、センサユニット挿入装置44を再利用可能な状態にすることができる。また、センサ供給ユニット30を使用した後は、センサ供給ユニット30を取り外さない限り、再びセンサユニット挿入装置44を使うことができない。よって、安全性が向上し、利便性も向上させることができる。
本実施形態でのセンサユニット挿入装置44は、本体ケース45と、本体ケース45内に設けられ、前端にセンサ4を把持し、センサ4を人体内に挿入する方向においてスライド移動可能な状態で設けられた針スライダ52と、を備えている。そして、センサユニット挿入装置44は、針スライダ52に対して、センサ4の挿入方向(穿刺方向前方)とは逆方向に廃棄スライダ53を付勢するバネ68をさらに備えている。
【0143】
さらに、センサユニット挿入装置44は、針スライダ52の後端に当接し針スライダ52をセンサ4の挿入方向にスライド移動して押し込む穿刺ノブ46を備えている。そして、センサユニット挿入装置44は、針スライダ52がセンサ4の挿入方向に所定の長さをスライド移動すると、針スライダ52の後端との当接部分を開放し、針スライダ52の後端部分を挿入する挿入孔60の開放側を開放する開放機構を備えている。
【0144】
復帰機構は、穿刺ノブ46の穿刺方向前方に形成された挿入孔60内に挿入された針スライダ52の後端部分が挿入孔60から抜かれると、弾性体62(または弾性体66)の弾性力によって、再び、挿入孔60の開放側を閉状態とする。
これにより、センサ4を人体へ挿入する穿刺動作の後、廃棄ノブ47によって針スライダ52を穿刺方向前方にスライド移動させることで、穿刺ノブ46が穿刺ノブ46の挿入孔60から針スライダ52の後端(第2端)が引き出される方向に移動する。そして、穿刺ノブ46が、穿刺方向後方(
図33(b)中の上方)にスライド移動されることで、針スライダ52の後端部分が挿入孔60から抜けた状態となる。
【0145】
このとき、復帰機構を構成する弾性体62(または弾性体66)は、常時、開放機構を構成する窓体61(または窓体65)が挿入孔60を閉状態とする方向に弾性力を付与している。よって、針スライダ52の後端部分が挿入孔60から抜けると同時に、窓体61(窓体65)が挿入孔60を閉じようとスライド移動(あるいは回動)することで、挿入孔60は閉状態となる。
【0146】
その結果、穿刺ノブ46の挿入孔60が閉状態へ移行して、窓体61(または窓体65)と針スライダ52の後端部分とが当接可能な状態となる。よって、穿刺ノブ46は、再び、針スライダ52を押し込んで穿刺可能な状態とすることができるため、センサユニット挿入装置44を再利用可能な状態とすることができる。
ここで、
図30(a)および
図30(b)に示すように、穿刺ノブ46がセンサの挿入方向にスライド移動する長さL1は、穿刺ノブ46の挿入孔60に挿入される針スライダ52の長さL2よりも短い。そして、
図32(d)に示す廃棄ノブ47が針スライダ52をセンサ挿入方向にスライド移動させる長さL5は、挿入孔60に挿入される針スライダ52の長さL2と穿刺ノブ46がセンサの挿入方向にスライド移動する長さL1の差分の長さL3(
図30(d)参照)よりも長い。
【0147】
これにより、
図30(c)に示す針35を抜去後に、
図30(d)に示すように、穿刺ノブ46を
図30中の上方(穿刺方向後方)にスライド移動させた状態では、挿入孔60には、針スライダ52の後端が、長さL3(=L2−L1)の長さ分だけ挿入されたままとなる。
本実施形態のセンサユニット挿入装置44では、廃棄ノブ47が針スライダ52をセンサ挿入方向にスライド移動させる長さL5が、長さL3よりも長い場合には、針スライダ52の後端部分が挿入孔60から抜かれた状態となる。
【0148】
よって、穿刺ノブ46の挿入孔60は、復帰機構として設けられた弾性体62(または弾性体66)の弾性力を受けた窓体61(または窓体65)によって閉じられた状態へ移行するため、針スライダ52の後端は挿入孔60内へ挿入されることなく、再び穿刺ノブ46の前端(窓体61または窓体65)と当接可能な状態となる。
その結果、穿刺ノブ46が針スライダ52の後端部分に当接して再び穿刺動作を実施可能な初期状態に戻すことができる。つまり、復帰機構によって、穿刺ノブ46を穿刺方向前方へスライド移動させて針スライダ52を押し込んで穿刺可能な初期状態に復帰させることができる。よって、未使用の針35を含むセンサ供給ユニット30を再度装填すれば、センサユニット挿入装置44を再利用可能とすることができる。
【0149】
(実施形態2)
本発明の他の実施形態に係るバイオセンサの構成について、
図36(a)〜
図47を用いて説明すれば以下の通りである。
なお、上記実施形態と共通の構成については、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0150】
<バイオセンサの構成>
図36(a)にセンサ本体18の上面図、
図36(b)に下面図を示す。
センサ本体18は、人体に挿入するセンサ挿入部80と、このセンサ挿入部80から送られてくる電気信号を接続する端子を設けた、センサ接続部81により構成される。
センサ挿入部80は、保護膜82で覆われている。そして、センサ接続部81には、上面には参照電極接続端子83と、作用電極接続端子84が設けられ、下面には、対向電極接続端子85が設けられている。そして、これら端子以外の部分は、非導電性の絶縁膜であるレジスト膜86で覆われている。
<センサの製造工程>
図37(a)〜
図37(d)、
図38(a)〜
図38(d)、
図39(a)〜
図39(d)にセンサ本体18の製造工程を示す。
【0151】
図37(a)に示す工程では、樹脂材料であるPET(ポリエチレンテレフタレート)で形成された基板87が形成される。そして、基板87上に、
図37(b)に示す工程において、スパッタ法で金を成膜し、金電極88を形成する。
図37(c)、
図37(d)に示す工程では、下面についても同様に、基板87上に金電極88を形成する。
【0152】
図38(a)に示す工程では、基板87の上面の金電極88をレーザ描画で分割し、参照電極導体89と、作用電極導体90を形成する。
図38(b)に示す工程では、参照電極形成領域91、作用電極92、参照電極接続端子83、および作用電極接続端子84の領域以外に、レジスト膜86をスクリーン印刷法などにより形成する。
【0153】
図38(c)に示す工程では、参照電極形成領域91に銀/塩化銀を形成して、参照電極93を形成する。
図38(d)に示す工程は、下面について、対向電極94および対向電極接続端子85の領域以外にレジスト膜86を形成する。
図39(a)に示す工程では、作用電極92の表面に、メディエータ溶液を0.3uLを塗布し、
図39(b)に示すメディエータ層95を形成する。
【0154】
より具体的には、メディエータ溶液としては、5mg/mLルテニウム錯体、5mg/mLポリ―L―リジン、0.125%ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル(シグマアルドリッチ社製)、0.125%グルタルアルデヒド(和光純薬社製)、10mM(pH7.5)リン酸カリウムバッファ(和光純薬社製)を調整し、0.3uLを作用電極表面に固定する。
【0155】
図39(c)に示す工程では、
図39(b)に示すメディエータ層95の上に、ポリアクリル酸ナトリウムを添加した酵素溶液を0.3uL塗布し、酵素層96を形成する。
より具体的には、25mg/mLグルコースオキシダーゼ(from Aspergillus niger:シグマアルドリッチ社製)、0.001%ポリアクリル酸ナトリウム(和光純薬社製)を調整し、酵素溶液として0.3uLをメディエータ層95の上に固定する。
【0156】
尚、酵素層96の添加剤として、ポリアクリル酸ナトリウムを用いることもできるが、その他にも、トレハロース、グルコマンナンを添加剤として用いることも可能である。
図39(d)に示す工程では、ポリ―4―ビニルピリジン溶液中に、酵素層96を形成した基板87をディップして、保護膜82を被膜する。
より具体的には、保護膜82として、4%ポリ―4―ビニルピリジン(エタノール溶媒)(シグマアルドリッチ社製)にセンサをディップし乾燥する。この処理を6回行って、6回被膜したものを保護膜82とする。この際、
図40(a)から
図40(b)に示す工程において、下面の保護膜82も同時に形成される。
<センサの構成>
図41(a)にセンサ本体18の上面図を示す。本図面では、説明を容易にするために、保護膜82を点線で示している。このA枠部分のC−C‘の縦断面について示したのが
図41(b)である。
【0157】
図41(b)のA−A‘断面における横断面を、
図42に示す。
図42に示すように、A−A‘断面では、中央には樹脂材料であるPET(ポリエチレンテレフタレート)で形成された基板87が配置されている。そして、基板87の上方には、電極層として金電極で形成された作用電極92と、メディエータ層95と、ポリアクリル酸ナトリウムを添加した酵素層96と、保護膜82と、が順次形成されている。
【0158】
A−A‘断面での基板87の下方には、電極層として、金電極で形成された対向電極94と、保護膜82と、が順次形成されている。
図41(b)のB−B‘断面における横断面を、
図43に示す。
図43に示すように、B−B‘断面では、中央には樹脂材料であるPET(ポリエチレンテレフタレート)で形成された基板87が配置されている。そして、基板87の上方には、電極層として金電極で形成された作用電極92と、同じく電極層として銀/塩化銀電極で形成された参照電極93およびレジスト膜86と、保護膜82と、が順次形成されている。
【0159】
そして、レーザにより分割された作用電極導体90側(図中の右側)では、基板87の上方には、電極層として金電極で形成された作用電極導体90と、レジスト膜86と、保護膜82と、が順次形成されている。
B−B‘断面の基板87の下方では、金電極で形成された対向電極94と、保護膜82と、が順次形成されている。
【0160】
尚、メディエータ層95の電子受容体は、本実施形態では、ルテニウムを用いているが、その他にも、フェロセン、オスミウム、コバルト,バナジウムから選択することもできる。
なお、酵素層96の酵素は、本実施形態ではグルコースオキシダーゼを用いているが、その他にもグルコースデヒドロゲナーゼを選択することもできる。
【0161】
また、電極層の電極材料は、本実施形態では金を用いているが、その他にも白金、白金黒、パラジウム、カーボンから選択することができる。
<センサ測定原理について>
図44にセンサの測定原理を示す。
図44は、
図41(b)のA−A‘断面での作用電極92の上方を拡大した図である。
【0162】
保護膜82は、ポリ―4―ビニルピリジンを含み、間質液中のグルコースの透過制限を行う。
酵素層96は、酸化酵素または脱水素酵素を含む。具体的には、グルコース酸化酵素としてグルコースオキシダーゼ、グルコース脱水素酵素としてはグルコースデヒドロゲナーゼである。本実施形態では、グルコースオキシダーゼを用いる。
【0163】
メディエータ層95は、電子受容体を含む。本実施形態では、メディエータ層95は、電子受容体として、ルテニウム錯体(3価)を用いている。
酵素層96は、メディエータ層95に接しており、電極の表面にメディエータ層95が設けられている。
このような構成においてのグルコースの測定原理について、以下で説明する。
【0164】
まず、皮下間質液中のグルコースが、保護膜82を透過し酵素層96まで到達する。次に、グルコースが酸化され、グルコノラクトンが生成されると同時に、メディエータ層95では、電極に固定されているルテニウム錯体(3価)が還元されルテニウム錯体(2価)となる。
そして、還元されたルテニウム錯体(2価)が、作用電極92での金電極表面にて酸化される際の電子を電流値として測定する。
【0165】
酵素層96は、メディエータ層95に接しており、電極の表面にメディエータ層95が設けられている。
これにより、基質であるグルコースと反応した酵素(グルコースオキシダーゼ)によって、酵素層96とメディエータ層95との界面で電子受容体であるルテニウム錯体(3価)が還元され還元体のルテニウム錯体(2価)に即座に作用することができる。
【0166】
そして、還元体のルテニウム錯体(2価)が、メディエータ層95と作用電極92との界面でルテニウム錯体(3価)に酸化され、その際にルテニウム錯体(2価)から出る電子を電流値として測定することができる。この電流値がグルコース濃度に相当する。
<実験結果1:酵素層にポリアクリル酸ナトリウムを添加>
本実施形態のバイオセンサの測定感度の向上性能を確認するために、グルコース濃度を変化させて、センサに流れる応答電流の変化を調べた結果を、
図45に示す。
【0167】
実験では、酵素層として、酵素にポリアクリル酸ナトリウムを添加し固定された作用電極と、参照電極となる銀/塩化銀電極と、対向電極とを生理食塩水中に浸漬し、印加電位1.1V(vs 銀/塩化銀)の条件で生理食塩水中に含まれるグルコース濃度を測定し、グルコース濃度と応答電流との関係を評価した。
応答電流の測定には、バッチ式アンペロメトリー法を用いた。
【0168】
グルコースを100mg/dL、200mg/dL、300mg/dL、400mg/dL、500mg/dLとなるようにリン酸緩衝溶液中に添加を行い添加10分後の電流値を測定値とした。
比較例としては、酵素層に無添加のセンサを用いて、同様の実験を行った。
測定電流の電流値(nA)をY軸に、グルコース濃度(mg/dL)をX軸としてプロットした場合に、ポリアクリル酸ナトリウムを0.001%添加したセンサにおいてグルコースセンサの応答性が約4倍向上した結果が得られている。
【0169】
以上のことより、酵素層にポリアクリル酸ナトリウムを添加することで、バイオセンサの感度が向上し、より正確な濃度測定を行うことができることが立証された。
以下、実験2、実験3においては、酵素層の添加物として、トレハロース、グルコマンナンを用いた。それらの添加物においても、ポリアクリル酸ナトリウムを添加した場合と同様にバイオセンサの感度が向上し、より正確な濃度測定を行うことができることを立証した。
【0170】
以下に実験結果を示す。
<実験結果2:酵素層にトレハロースを添加>
本実施形態のバイオセンサの測定感度の向上性能を確認するために、グルコース濃度を変化させて、センサに流れる応答電流の変化を調べた結果を、
図46に示す。
実験では、酵素層として、酵素にトレハロースを添加し固定された作用電極と、参照電極となる銀/塩化銀電極と、対向電極とを生理食塩水中に浸漬し、印加電位1.1V(vs 銀/塩化銀)の条件で生理食塩水中に含まれるグルコース濃度を測定し、グルコース濃度と応答電流との関係を評価した。
【0171】
応答電流の測定には、バッチ式アンペロメトリー法を用いた。
グルコースを100mg/dL、200mg/dL、300mg/dL、400mg/dL、500mg/dLとなるようにリン酸緩衝溶液中に添加を行い添加10分後の電流値を測定値とした。
比較例としては、酵素層に無添加のセンサを用いて、同様の実験を行った。
【0172】
測定電流の電流値(nA)をY軸に、グルコース濃度(mg/dL)をX軸としてプロットした場合に、トレハロースを0.001%添加したセンサにおいてグルコースセンサの応答性が約3倍向上した結果が得られている。
以上のことより、酵素層にトレハロースを添加することで、バイオセンサの感度が向上し、より正確な濃度測定を行うことができることが立証された。
<実験結果3:酵素層にグルコマンナンを添加>
本実施形態のバイオセンサの測定感度の向上性能を確認するために、グルコース濃度を変化させて、センサに流れる応答電流の変化を調べた結果を、
図47に示す。
【0173】
実験では、酵素層として、酵素にグルコマンナンを添加し固定された作用電極と、参照電極となる銀/塩化銀電極と、対向電極とを生理食塩水中に浸漬し、印加電位1.1V(vs 銀/塩化銀)の条件で生理食塩水中に含まれるグルコース濃度を測定し、グルコース濃度と応答電流との関係を評価した。
応答電流の測定には、バッチ式アンペロメトリー法を用いた。
【0174】
グルコースを100mg/dL、200mg/dL、300mg/dL、400mg/dL、500mg/dLとなるようにリン酸緩衝溶液中に添加を行い添加10分後の電流値を測定値とした。
比較例としては、酵素層に無添加のセンサを用いて、同様の実験を行った。
測定電流の電流値(nA)をY軸に、グルコース濃度(mg/dL)をX軸としてプロットした場合に、グルコマンナンを0.001%添加したセンサにおいてグルコースセンサの応答性が約1.6倍向上した結果が得られている。
【0175】
以上のことより、酵素層にグルコマンナンを添加することで、バイオセンサの感度が向上し、より正確な濃度測定を行うことができることが立証された。
<付記>
なお、本発明は、上述したセンサ挿入装置およびバイオセンサとしてだけでなく、以下に記載したセンサ供給ユニット、容器、バイオセンサ、人体装着体、センサ装着装置、センサ挿入装置、およびセンサ供給ユニットとして特定される発明も含む。
【0176】
第1発明に係るセンサ供給ユニットは、
容器に収納された状態で供給されるセンサ供給ユニットであって、
センサ本体と、
前記センサ本体を支持するセンサ支持部と、
前記センサ本体に対して着脱自在に挿入される針と、
前記針を固定して支持するとともに前記センサ支持部を着脱自在に支持する針支持部と、
前記針支持部をスライド自在に支持する支持体と、
を備え、
前記支持体は、収納される前記容器に係合する係合部を有する。
【0177】
第2発明に係るセンサ供給ユニットは、第1発明に係るセンサ供給ユニットであって、
前記支持体は、台座部と、前記台座部の上方に設けられた頭部とを有し、
前記係合部は、前記台座部の上面に設けられている。
第3発明に係るセンサ供給ユニットは、第1発明に係るセンサ供給ユニットであって、
前記支持体は、円錐台形状の台座部と、前記台座部の上方に設けられた円筒形状の頭部と、を有している。
【0178】
第4発明に係るセンサ供給ユニットは、第1発明に係るセンサ供給ユニットであって、
前記支持体は、円錐台形状の台座部と、前記台座部の上方に設けられた円筒形状の頭部と、を有し、
前記台座部の上面の円の半径は、頭部の下面の円の半径よりも大きい。
第5発明に係るセンサ供給ユニットは、第2から第4発明のいずれか1つに係るセンサ供給ユニットであって、
前記係合部は、前記支持体の前記台座部の上面に設けられている。
【0179】
第6発明に係るセンサ供給ユニットは、第1から第5発明のいずれか1つに係るセンサ供給ユニットであって、
前記センサ本体は、グルコースを電気化学的に測定するバイオセンサである。
第7発明に係るセンサ供給ユニットは、第1から第6発明のいずれか1つに係るセンサ供給ユニットであって、
前記センサ本体は、棒状の測定部と、棒状の前記測定部と連結された基板状の接点部とを有している。
【0180】
第8発明に係るセンサ供給ユニットは、第1から第7発明のいずれか1つに係るセンサ供給ユニットであって、
前記センサ支持部は、前記センサ本体からの電気信号を接続する電極を有している。
第9発明に係るセンサ供給ユニットは、第1から第8発明のいずれか1つに係るセンサ供給ユニットであって、
前記針は、長手方向に開口している。
【0181】
第10発明に係るセンサ供給ユニットは、第1から第9発明のいずれか1つに係るセンサ供給ユニットであって、
前記針支持部は、棒状の形状であり、第1の端部で前記針を支持し、前記第1の端部から横方向に突出した前記センサ支持部を支持するホルダを有している。
第11発明に係るセンサ供給ユニットは、第7発明に係るセンサ供給ユニットであって、
前記センサ支持部は、前記センサ本体の前記接点部を挿入する第1容器と、前記第1容器内に設けられた前記センサ本体の前記接点部を挟持するコネクタと、を有している。
【0182】
第12発明に係る容器は、
上部に開口を有するセンサ供給ユニットを収納する容器であって、
前記容器の内底面に設けられた前記センサ供給ユニットに対して着脱自在に係合する係合部と、
前記係合部の上方に設けられ、前記係合部を開放する開放部と、
前記開放部および前記係合部を、前記内底面に対して支持する脚部と、
を備えている。
【0183】
第13発明に係る容器は、第12発明に係る容器であって、
前記開放部は、前記係合部の外周縁方向に向かって開いた位置に設けられている。
第14発明に係る容器は、第12または第13発明に係る容器であって、
前記開放部と前記係合部とは、前記容器の外側から内側方向に傾斜した傾斜面を介して繋がっている。
【0184】
第15発明に係るセンサ供給ユニットは、
センサ本体と、
前記センサ本体を支持するセンサ支持部と、
前記センサ本体に対して着脱自在に挿入される針と、
前記針を固定して支持するとともに前記センサ支持部を着脱自在に支持する針支持部と、
前記針支持部をスライド自在に支持する支持体と、
を備え、
前記支持体は、前記支持体を取り出す際に把持される把持部を有している。
【0185】
第16発明に係るセンサ供給ユニットは、第15発明に係るセンサ供給ユニットであって、
前記支持体は、台座部と、前記台座部の上方に設けられた頭部とを有する。
第17発明に係るセンサ供給ユニットは、第15発明に係るセンサ供給ユニットであって、
前記支持体は、円錐台形状の台座部と、前記台座部の上方に設けられた円筒形状の頭部と、を有する。
【0186】
第18発明に係るセンサ供給ユニットは、第15発明に係るセンサ供給ユニットであって、
前記支持体は、円錐台形状の台座部と、前記台座部の上方に設けられた円筒形状の頭部と、を有し、
前記台座部の上面の円の半径は、前記頭部の下面の円の半径よりも大きい。
【0187】
第19発明に係るセンサ供給ユニットは、第15から第18発明のいずれか1つに係るセンサ供給ユニットであって、
前記把持部は、前記支持体の頭部に設けられている。
第20発明に係るセンサ供給ユニットは、第15から第19発明のいずれか1つに係るセンサ供給ユニットであって、
前記センサ本体は、グルコースを電気化学的に測定するバイオセンサである。
【0188】
第21発明に係るセンサ供給ユニットは、第15から第20発明のいずれか1つに係るセンサ供給ユニットであって、
前記センサ本体は、棒状の測定部と、前記測定部と連結された基板状の接点部と、を有している。
第22発明に係るセンサ供給ユニットは、第15から第21発明のいずれか1つに係るセンサ供給ユニットであって、
前記センサ支持部は、前記センサ本体からの電気信号を接続する接続端子を有する。
【0189】
第23発明に係るセンサ供給ユニットは、第15から第22発明のいずれか1つに係るセンサ供給ユニットであって、
前記針は、長手方向に開口している。
第24発明に係るセンサ供給ユニットは、第15から第23発明のいずれか1つに係るセンサ供給ユニットであって、
前記針支持部は、棒状の形状であり、第1の端部で前記針を支持し、前記第1の端部から横方向に突出した前記センサ支持部を支持するホルダを有している。
【0190】
第25発明に係るセンサ供給ユニットは、第21発明に係るセンサ供給ユニットであって、
前記センサ支持部は、前記センサ本体の接点部を挿入する第1容器と、前記第1容器内に設けられた前記センサ本体の前記接点部を挟持するコネクタと、
を有する。
【0191】
第26発明に係るバイオセンサは、
生体情報を検知し、電気信号に変換するセンサ本体と、
前記センサ本体を支持するとともに、前記センサ本体からの電気信号が入力されるセンサ支持部と、
を備え、
前記センサ本体は、生体内に挿入される測定部と、前記測定部と固定して接続された基板状の接点部とを有し、
前記センサ支持部は、前記センサ本体の前記接点部が挿入される第1容器と、前記第1容器内に設けられた前記センサ本体の前記接点部を挟持するコネクタとを有する。
【0192】
第27発明に係るバイオセンサは、第26発明に係るバイオセンサであって、
前記センサ本体は、前記生体内に挿入され、グルコースを電気化学的に測定するバイオセンサである。
第28発明に係るバイオセンサは、第26または第27発明に係るバイオセンサであって、
前記センサ支持部は、前記センサ本体からの電気信号を接続する接続端子を有する。
【0193】
第29発明に係るバイオセンサは、
生体情報を検知し、電気信号に変換するセンサ本体と、
前記センサ本体を支持するとともに、前記センサ本体からの電気信号を入力するセンサ支持部と、
を備え、
前記センサ本体は、生体内に挿入される測定部と、前記測定部と接続された基板状の接点部とを有し、
前記センサ支持部は、前記センサ本体の前記接点部を挿入する円筒形の第1容器と、前記第1容器内に設けられ前記センサ本体の前記接点部を挟持するコネクタと、前記第1容器を覆う円筒形の形状の第2容器とを有する。
【0194】
第30発明に係るバイオセンサは、第29発明に係るバイオセンサであって、
前記第1容器の前記第2容器と当接する側面には、リブが形成されている。
第31発明に係るバイオセンサは、第29または第30発明に係るバイオセンサであって、
前記第1容器は、前記第2容器よりも柔らかい素材で形成されている。
【0195】
第32発明に係るバイオセンサは、第29から第31発明のいずれか1つに係るバイオセンサであって、
前記センサ本体は、前記生体内に挿入され、グルコースを電気化学的に測定するバイオセンサである。
第33発明に係るバイオセンサは、第29から第32発明のいずれか1つに係るバイオセンサであって、
前記センサ支持部は、前記センサ本体からの電気信号を接続する接続端子を有する。
【0196】
第34発明に係るバイオセンサは、第29から第33発明のいずれか1つに係るバイオセンサであって、
前記センサ本体は、前記接点部以外の部分が非導電性材料によって覆われている。
第35発明に係る人体装着体は、
略円形状の本体と、
人体に装着可能となるように接着剤が塗布された外底面と、
人体内に挿入されるセンサユニットが挿入される貫通口と、
前記本体の周縁に設けられたトランスミッタを把持する嵌合溝と、
を備えている。
【0197】
第36発明に係る人体装着体は、第35発明に係る人体装着体であって、
エラストマー樹脂で形成されている。
第37発明に係る人体装着体は、第35または第36発明に係る人体装着体であって、
前記貫通口は、円形状の中心から離れた位置に設けられている。
第38発明に係るセンサ装着装置は、
人体に装着される人体装着体と、
人体内に留置されるセンサ本体を含むセンサユニットと、
前記センサユニットから入力された信号から生体情報を算出して記憶するトランスミッタと、
を着脱可能な状態で備えている。
【0198】
第39発明に係るセンサ装着装置は、第38発明に係るセンサ装着装置であって、
人体に装着可能となるように接着剤が塗布された外底面と、
人体内に挿入される前記センサユニットが挿入される貫通口と、
周縁に設けられたトランスミッタを把持する凸溝と、
を有する略円形状の人体装着体を、さらに備えている。
【0199】
第40発明に係るセンサ装着装置は、第38または第39発明に係るセンサ装着装置であって、
前記人体装着体は、エラストマー樹脂で形成されている。
第41発明に係るセンサ装着装置は、第38から第40発明のいずれか1つに係るセンサ装着装置であって、
前記トランスミッタは、略円形状であって、下面の中心位置から離れた位置に、凸形状の人体装着体嵌合部を有しており、
前記人体装着体は、前記トランスミッタの前記人体装着体嵌合部と嵌合する凹形状の装着孔を有している。
【0200】
第42発明に係るセンサ装着装置は、第38から第41発明のいずれか1つに係るセンサ装着装置であって、
前記人体装着体は、可視可能な位置に設けられた第1矢印を有しており、
前記トランスミッタの上面には、前記第1矢印の向きに合わせた第2矢印が設けられている。
【0201】
第43発明に係るセンサ装着装置は、第38から第42発明のいずれか1つに係るセンサ装着装置であって、
前記トランスミッタの下部側面の周縁には、凹溝が設けられ、
前記人体装着体の周縁には、前記凹溝に嵌合する凸部が設けられている。
第44発明に係るセンサ装着装置は、第39発明に係るセンサ装着装置であって、
前記センサユニットが挿入される貫通口は、略円形状の中心から離れた位置に設けられている。
【0202】
第45発明に係るセンサ挿入装置は、
センサを支持した状態のセンサ供給ユニットを容器から取り出して、前記センサ供給ユニットが支持する前記センサを人体内に挿入するセンサ挿入装置であって、
本体ケースと、
前記本体ケースの下方に設けられており、前記センサ供給ユニットを把持するセンサ供給ユニット把持部と、
を備え、
前記センサ供給ユニット把持部は、下方に開口を有するセンサ供給ユニット挿入部を有している。
【0203】
第46発明に係るセンサ挿入装置は、第45発明に係るセンサ挿入装置であって、
前記センサ供給ユニット挿入部の開口部分の内径は、前記センサ供給ユニットの把持部分の外径と略同じ長さであり、
前記センサ供給ユニット挿入部の下面の外径は、前記容器に設けられた1組の開放爪間の長さよりも短く、係合爪間の長さよりも長く、
前記センサ供給ユニット挿入部の長手方向の長さは、前記センサ供給ユニットの把持部分の長さよりも長い。
【0204】
第47発明に係るセンサ供給ユニットは、第45または第46発明に係るセンサ供給ユニットであって、
棒状のセンサ本体と、
前記センサ本体を支持するセンサ支持部と、
前記センサ本体を着脱自在に挿入する針と、
前記針を固定して支持するとともに前記センサ支持部を着脱自在に支持する針支持部と、
前記針支持部を支持する支持体と、
を備え、
前記支持体は、前記支持体を取り出す際に把持される把持部を有している。
【0205】
第48発明に係る容器は、第45発明に係るセンサ供給ユニットを収納する容器であって、
上部に開口を有し、
内底面に設けられたセンサ供給ユニットを着脱自在に支持する設置面と、
前記センサ供給ユニットに対して着脱自在に係合する係合爪と、
前記係合爪の上方に設けられた係合爪を開放する開放爪と、
前記開放爪と前記係合爪とを前記内底面に対して支持する脚部と、
を備えている。
【0206】
第49発明に係るセンサ挿入装置は、
本体ケースと、
前記本体ケース内に設けられ、前端にセンサを把持し、前記センサを人体内に挿入する方向にスライド自在に設けられた針スライダと、
前記針スライダに対して、前記センサの挿入方向とは逆方向に付勢する廃棄スライダと、
前記針スライダの後端に当接して、前記針スライダを前記センサの挿入方向に押し込む穿刺ノブと、
を備え、
前記穿刺ノブには、前記針スライダが前記センサを人体内に挿入するために、所定の距離分、前方方向にスライドしたことを検知する検知部と、前記検知部の状態に応じて、前記針スライダの後端の当接部分を開放する開放機構とが設けられている。
【0207】
第50発明に係るセンサ挿入装置は、第49発明に係るセンサ挿入装置であって、
前記検知部は、前記廃棄スライダの後端に前記穿刺ノブの前端が当接したことを検知する。
第51発明に係るセンサ挿入装置は、第49または第50発明に係るセンサ挿入装置であって、
前記開放機構は、針スライダの後端部分を挿入する挿入孔と、前記挿入孔の蓋と、前記廃棄スライダの後端に前記穿刺ノブの前端が当接したことを検知して前記蓋を開閉する開閉部と、を有する。
【0208】
第52発明に係るセンサ挿入装置は、第49から第51発明に係るセンサ挿入装置であって、
人体内に前記センサを留置する持続血糖測定(CGM)装置の補助装置として使用され、
前記針スライダによって把持される針とともに前記センサを人体内に挿入した後に、前記針だけを抜く。
【0209】
第53発明に係るセンサ挿入装置は、
本体ケースと、
前記本体ケース内に設けられ、前端にセンサを把持し、前記センサを人体内に挿入する方向においてスライド自在に設けられた針スライダと、
前記針スライダに対して、前記センサの挿入方向とは逆方向に付勢する廃棄スライダと、
前記針スライダの後端に当接して、前記針スライダを前記センサの挿入方向に押し込むとともに、前記廃棄スライダの後端に当接したことを検知して、前記針スライダの後端の当接部分を開放する開放機構を有する穿刺ノブと、
を備え、
前記穿刺ノブの前記開放機構は、前記針スライダの後端部分が挿入される挿入孔と、前記挿入孔の開口を開閉自在にスライドする窓体と、前記窓体を閉じる方向に付勢する弾性体と、前記廃棄スライダの端部と摺接して前記窓体を開く方向にスライドさせるハンドルとを有している。
【0210】
第54発明に係るセンサ挿入装置は、第53発明に係るセンサ挿入装置であって、
人体内に前記センサを留置させる持続血糖測定(CGM)装置の補助装置として使用され、
前記針スライダによって把持される針とともに前記センサを人体内に挿入した後に、針だけを抜く。
【0211】
第55発明に係るセンサ挿入装置は、
本体ケースと、
前記本体ケース内に設けられ、前端にセンサを把持し、前記センサが人体内に挿入される方向においてスライドさせる針スライダと、
前記針スライダに対して、前記センサの挿入方向とは逆方向に付勢する廃棄スライダと、
前記針スライダの後端に当接して、前記針スライダを前記センサの挿入方向に押し込むとともに、前記廃棄スライダの後端に当接したことを検知して、前記針スライダの後端の当接部分を開放する開放機構を有する穿刺ノブと、
を備え、
前記穿刺ノブの前記開放機構は、前記針スライダの後端部分が挿入される挿入孔と、前記挿入孔の開口を開閉自在に回動する窓体と、前記窓体を閉じる方向に付勢する弾性体と、前記廃棄スライダの端部と摺接して前記窓体を開く方向に回動させるハンドルとを有する。
【0212】
第56発明に係るセンサ挿入装置は、第55発明に係るセンサ挿入装置であって、
人体内に前記センサを留置させる持続血糖測定(CGM)装置の補助装置として使用され、
前記針スライダによって把持される針とともに前記センサを人体内に挿入した後に、針だけを抜く。
【0213】
第57発明に係るセンサ挿入装置は、
本体ケースと、
前記本体ケースの前方に設けられ、センサ供給ユニットを把持するセンサ供給ユニット把持部と、
前記本体ケース内に設けられ、前端で挿入された前記センサ供給ユニットを把持し、前記センサ供給ユニット内のセンサが人体内に挿入される方向においてスライドする針スライダと、
前記針スライダに対して、前記センサの挿入方向とは逆方向に付勢し、前端で挿入された前記センサ供給ユニットに当接する廃棄スライダと、
前記針スライダの後端に当接して、前記針スライダを前記センサの挿入方向に押し込む穿刺ノブと、
を備え、
前記センサ供給ユニットが前記センサ供給ユニット把持部に挿入された状態では、前記廃棄スライダが後方へスライドする。
【0214】
第58発明に係るセンサ挿入装置は、第57発明に係るセンサ挿入装置であって、
前記センサ供給ユニットが前記センサ供給ユニット把持部に挿入された状態では、前記廃棄スライダが後方へスライドする距離は、前記針スライダが後方にスライドする距離よりも長い。
第59発明に係るセンサ挿入装置は、第57または第58発明に係るセンサ挿入装置であって、
前記センサ供給ユニットが前記センサ供給ユニット把持部に挿入された状態では、前記針スライダの後端が前記穿刺ノブの前端に当接した状態で、前記針スライダの前端部開口に前記センサ供給ユニットの把持部が挿入される。
【0215】
第60発明に係るセンサ挿入装置は、第57から第59発明のいずれか1つに係るセンサ挿入装置であって、
人体内にセンサを留置させる持続血糖測定(CGM)装置の補助装置として使用され、
前記針スライダによって把持される針とともに前記センサが人体内に挿入された後に、前記針だけを抜く。
【0216】
第61発明に係るセンサ挿入装置は、
本体ケースと、
前記本体ケース内に設けられ、前端に把持されたセンサが人体内に挿入される方向にスライド自在に設けられた針スライダと、
前記針スライダの後端に当接して、前記針スライダを前記センサの挿入方向に押し込む穿刺ノブと、
前記穿刺ノブの押し込み開始位置から、前方へ動き出し始めるまでに所定の負荷を必要とする負荷機構と、
を備えている。
【0217】
第62発明に係るセンサ挿入装置は、第61発明に係るセンサ挿入装置であって、
前記穿刺ノブは、前記本体ケース内でスライドするスライダを有しており、
前記負荷機構は、前記スライダに対して弾性体を当接させている。
第63発明に係るセンサ挿入装置は、第61発明に係るセンサ挿入装置であって、
前記穿刺ノブは、前記本体ケース内でスライドするスライダと、前記スライダの側面を両側から挟みこむプランジャとを有しており、
前記負荷機構は、前記プランジャの可動部先端を、前記スライダの側面に当接させる。
【0218】
第64発明に係るセンサ挿入装置は、第61発明に係るセンサ挿入装置であって、
前記穿刺ノブは、前記本体ケース内でスライドするスライダと、前記スライダの側面を両側から挟みこむプランジャとを有しており、
前記負荷機構は、前記センサの挿入開始位置において前記プランジャの可動部先端が接する前記スライダの側面に設けられた凹部を有している。
【0219】
第65発明に係るセンサ挿入装置は、第61発明に係るセンサ挿入装置であって、
前記穿刺ノブは、前記本体ケース内でスライドするスライダと、前記スライダの側面を両側から挟みこむプランジャとを有しており、
前記スライダの側面には、前記センサの挿入開始位置において、前記プランジャの可動部先端が接する位置から後方に向けて傾斜する傾斜面が設けられている。
【0220】
第66発明に係るセンサ供給ユニットは、
センサ本体と、
前記センサ本体を支持するセンサ支持部と、
前記センサ本体を着脱可能に挿入する針と、
前記針を固定して支持するとともに前記センサ支持部を着脱自在に支持する針支持部と、
前記針支持部をスライド自在に支持する支持体と、
を備え、
前記支持体は、第1端側に設けられ前記支持体を把持する把持部と、前記第1端とは反対側の第2端側に設けられ前記針を突出させるための開口と、を有する。
【0221】
第67発明に係るセンサ供給ユニットは、第66発明に係るセンサ供給ユニットであって、
前記支持体は、台座部と、前記台座部の前記第1端側に設けられた頭部とを有し、
前記開口は、前記台座部の前記第2端側に設けられている。
第68発明に係るセンサ供給ユニットは、第66または第67発明に係るセンサ供給ユニットであって、
前記支持体は、台座部と、前記台座部の前記第1端側に設けられた頭部とを有し、
前記把持部は、前記頭部の前記第1端側に設けられている。
【0222】
第69発明に係るセンサ供給ユニットは、第66から第68発明に係るセンサ供給ユニットであって、
前記支持体は、円錐台形状の台座部と、前記台座部の前記第1端側に設けられた円筒形状の頭部と、を有している。
第70発明に係るセンサ供給ユニットは、第66から第69発明のいずれか1つに係るセンサ供給ユニットであって、
前記開口の内径は、前記針の長さよりも小さい。
【0223】
第71発明に係るセンサ供給ユニットは、
センサ本体と、
前記センサ本体を支持するセンサ支持部と、
前記センサ本体を着脱自在に挿入する針と、
前記針を固定して支持するとともに前記センサ支持部を着脱自在に支持する針支持部と、
前記針支持部をスライド自在に支持する支持体と、
を備えている。
【0224】
第72発明に係るセンサ供給ユニットは、第71発明に係るセンサ供給ユニットであって、
前記支持体は、台座部と、前記台座部の第1端側に設けられた頭部と、前記台座部の上面に設けられた係合部と、を有している。
第73発明に係るセンサ供給ユニットは、第71発明に係るセンサ供給ユニットであって、
前記支持体は、円錐台形状の台座部と、前記台座部の第1端側に設けられた円筒形状の頭部と、を有する。
【0225】
第74発明に係るセンサ供給ユニットは、第71発明に係るセンサ供給ユニットであって、
前記支持体は、円錐台形状の台座部と、前記台座部の第1端側に設けられた円筒形状の頭部と、を有し、
前記台座部の上面の円の半径は、前記頭部の下面の円の半径よりも大きい。
【0226】
第75発明に係るセンサ供給ユニットは、第72発明に係るセンサ供給ユニットであって、
前記係合部は、前記台座部の上面に設けられている。
第76発明に係るセンサ供給ユニットは、第71から第75発明のいずれか1つに係るセンサ供給ユニットであって、
前記センサ本体は、グルコースを電気化学的に測定するバイオセンサである。
【0227】
第77発明に係るセンサ供給ユニットは、第71から第76発明のいずれか1つに係るセンサ供給ユニットであって、
前記センサ本体は、棒状の測定部と、棒状の前記測定部と連結された基板状の接点部とを有している。
第78発明に係るセンサ供給ユニットは、第71から第77発明のいずれか1つに係るセンサ供給ユニットであって、
前記センサ支持部は、前記センサ本体からの電気信号を接続する接続端子を有する。
【0228】
第79発明に係るセンサ供給ユニットは、第71から第78発明のいずれか1つに係るセンサ供給ユニットであって、
前記針は、長手方向に開口している。
第80発明に係るセンサ供給ユニットは、第71から第79発明のいずれか1つに係るセンサ供給ユニットであって、
前記針支持部は、棒状の形状であって、第2端部側で前記針を支持し、前記第2端部から横方向に突出した前記センサ支持部を支持するホルダを有している。
【0229】
第81発明に係るセンサ供給ユニットは、第77発明に係るセンサ供給ユニットであって、
前記センサ支持部は、前記センサ本体の接点部が挿入される第1容器と、前記第1容器内に設けられた前記センサ本体の前記接点部を挟持するコネクタと、を有する。
第82発明に係るセンサ供給ユニットは、
センサと、
前記センサを着脱自在に挿入する針と、
前記針をスライド自在に支持する支持体と、
を備えている。