【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 掲載年月日 平成25年9月9日 掲載刊行物 2014年新学年4月号より新登場チャレンジタッチのご紹介新1〜2年生
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記再解答入力受付処理手段により再入力を受け付けた前記解答が前記採点処理手段により不正解と採点された場合には、前記問題の解説を表示させる解説表示手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の学習支援システム。
前記問題表示手段は、前記画面表示手段により表示される前記所定の画面と共に、前記不正解と採点された問題の解答のヒントを更に表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の学習支援システム。
前記解答確認画面は、前記問題に対して不正解の回数が1回目の場合のみ表示され、前記問題に対して不正解の回数が2回目の場合には表示されないことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の学習支援システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、学習者が取り組んだ問題を理解したか否かについては、学習者が付与した解答の正誤を判定することによって把握しているが、このような解答の正誤を判定しただけでは、学習者の学力を向上させるには不十分であった。例えば、問題に誤答したが、実はその問題は学習者にとって得意な問題でありながらケアレスミスをした問題の場合があるため、この場合には、その場で自ら見直しをする機会が付与されていることが学習者の学力向上のために必要であった。
【0007】
しかしながら、従来の学習支援サービスでは、学習者の解答の正誤を判定することにとどまっており、例えばケアレスミスをした問題についても、その場で学習者自ら見直しをする機会は付与されていなかった。このため、学習者自ら正解に辿り着くという経験を積み重ねることができず、学習者の学力を向上させることができなかった。ケアレスミスではあっても、必ずそのような不注意は繰り返されるものであり、問題をよく読まなかったためであるとか、勘違いして理解している場合も多く、その原因を自ら把握して学習効果を向上させる必要があった。
【0008】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、学習者自ら適切な見直しを行うことができ、学習効果を向上させることが可能な学習支援システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明に係る学習支援システムは、
(1)問題と問題の正解とを対応づけて記憶する記憶手段と、
(2)前記記憶手段に記憶された前記問題を表示させる問題表示手段と、
(3)前記問題表示手段により表示された前記問題に対する解答の入力を受け付ける解答入力受付処理手段と、
(4)前記記憶手段に記憶された前記正解と前記解答入力受付処理手段により入力を受け付けた前記解答とを照合し、前記解答が正解か否かを採点する採点処理手段と、
(5)前記採点処理手段により採点された前記解答が不正解の場合には、
不正解の回数に応じて定められた所定の画面を表示させる画面表示手段と、
(6)前記画面表示手段により前記所定の画面を表示させた後に、前記採点処理手段により不正解と採点された問題に対する解答の再入力を受け付ける再解答入力受付処理手段と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る学習支援システムによれば、学習者の入力した解答が不正解の場合に、不正解の回数に応じて定められた所定の画面を表示した後に、不正解と採点された問題に対する解答の再入力を受け付ける。このように不正解と採点された問題に対して解答を再入力することができるため、その場で学習者に不正解となった問題の見直しを促すことができる。このため、学習者は不正解となった問題についてその場で確認することができ、つまずいた問題に対して自ら再考して正解に辿り着く機会を与えることができる。その結果、学習者は、自ら考えて正解したという経験を積み重ねることができるので、学力を向上させることができる。
【0011】
また本発明に係る学習支援システムでは、前記記憶手段は、前記解答入力受付処理手段により入力を受け付けた前記解答が前記採点処理手段により正解と採点された問題である正解問題と、前記解答入力受付処理手段により入力を受け付けた前記解答が前記採点処理手段により不正解と採点された問題である不正解問題と、前記再解答入力受付処理手段により再入力を受け付けた前記解答が前記採点処理手段により不正解と採点された問題である再不正解問題とを含む採点結果を更に記憶し、前記採点結果を表示させる採点結果表示手段を備えることも好ましい。
【0012】
この態様によれば、正解と採点された問題、1回不正解と採点された問題及び2回不正解と採点された問題に関する採点結果が表示されるため、学習者は、単に正誤の採点結果に基づいて復習するだけではなく、1回不正解の問題と2回不正解の問題とを分けて復習することができる。このため、1回不正解の問題については、どのようなケアレスミスをしたのかその原因を分析することができるので、ケアレスミスを減少させることができる。その結果、学習者は効率的に復習をすることができる。
【0013】
また本発明に係る学習支援システムでは、前記再解答入力受付処理手段により再入力を受け付けた前記解答が前記採点処理手段により不正解と採点された場合には、前記問題の解説を表示させる解説表示手段を備えることも好ましい。
【0014】
この態様によれば、再入力を受け付けた解答が不正解と採点された問題である場合には、当該問題の解説が表示される。このため、各々の問題に対して学習者に解答の見直しを促す機会は1回に限られるので、その問題がわからない学習者に対しては早く問題の解答を知らせることができる。
【0015】
また本発明に係る学習支援システムでは、前記問題表示手段は、前記記憶手段に記憶された前記不正解問題から抽出した問題を更に表示することも好ましい。
【0016】
この態様によれば、1回不正解と採点された不正解問題から問題を抽出し、学習者に出題をすることができるため、ケアレスミスによる誤答した問題を学習者は効率良く復習することができる。
【0017】
また本発明に係る学習支援システムでは、前記問題表示手段は、前記画面表示手段により表示される前記所定の画面と共に、前記不正解と採点された問題の解答のヒントを更に表示することも好ましい。
【0018】
この態様によれば、不正解の回数に応じて定められた画面の表示と共に、問題の解答のヒントが表示されるため、不正解となった問題に対して学習者が正解に辿り着く可能性を上げることできる。
【0019】
また本発明に係る学習支援方法によれば、問題と問題の正解とを対応づけて記憶する記憶工程と、前記記憶された前記問題を表示させる問題表示工程と、前記表示させた問題に対する解答の入力を受け付ける解答入力受付処理工程と前記記憶された前記正解と前記入力を受け付けた前記解答とを照合し、前記解答が正解か否かを採点する採点処理工程と、前記採点された前記解答が不正解の場合には、不正解の回数に応じて定められた所定の画面を表示させる画面表示工程と、前記所定の画面を表示させた後に、前記不正解と採点された問題に対する解答の再入力を受け付ける再解答入力受付処理工程と、を有することを特徴とする。
【0020】
また本発明に係る学習支援プログラムによれば、問題と問題の正解とを対応づけて記憶する記憶ステップと、前記記憶された前記問題を表示させる問題表示ステップと、前記表示させた問題に対する解答の入力を受け付ける解答入力受付処理ステップと、前記記憶された前記正解と前記入力を受け付けた前記解答とを照合し、前記解答が正解か否かを採点する採点処理ステップと、前記採点された前記解答が不正解の場合には、不正解の回数に応じて定められた所定の画面を表示させる画面表示ステップと、前記所定の画面を表示させた後に、前記不正解と採点された問題に対する解答の再入力を受け付ける再解答入力受付処理ステップと、を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、学習者自ら適切な見直しを行うことができ、学習効果を向上させることが可能な学習支援システムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0024】
図1は、本発明による学習支援システムの好適な一実施形態を示す概略構成図(システム構成図)である。同図に示すように、サーバ装置100と、端末装置200とが、ネットワークNを介して相互に通信可能に設定されることにより、学習支援システム1が構成される。
【0025】
なお、以下において、本実施形態における学習支援システム1は、ネットワークNを通じて接続されるパーソナルコンピュータなどの端末装置200と、学習情報等を提供するサーバ装置100とにより形成されるシステムとして実現した例を説明するが、この例に限定されるわけではなく、本実施形態における学習支援システム1は、記録媒体に記録された学習情報を処理又は表示する機能を備えた端末装置200単体によって、いわゆるスタンドアロンの装置としても実現することができる。
【0026】
サーバ装置100は、ネットワークNに接続されたサーバ用コンピュータであり、そのサーバ用コンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現するものである。本実施形態において、サーバ装置100は、学習支援システム1により学習者の学習を支援する事業者等によって提供され得る。
【0027】
端末装置200は、ネットワークNに接続され、サーバ装置100にアクセス可能なコンピュータである。本実施形態において、端末装置200は、学習支援システム1のユーザである学習者が家庭等で学習する際に使用されるものであるから、このような端末装置200として、好適にはパソコン(PC)が想定される。そこで、以下においては、理解を容易にするべく、端末装置200がパソコン(PC)である実施の形態を例にとって説明する。しかしながら、本発明において、端末装置200はパソコン(PC)に限られるものではなく、他にも、タブレットコンピュータ(タブレット端末)、家庭用ゲーム機器(携帯型ゲーム機を含む)、携帯電話機(いわゆるフィーチャーフォン)、スマートフォン(多機能携帯電話機)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant;PDA)、携帯音楽プレイヤ、電子書籍リーダ、その他のコンピュータ機器を採用してもよいことは言うまでもない。
【0028】
ネットワークNは、例えばインターネット等を含む情報処理に係る通信回線又は通信網であり、その具体的な構成は、サーバ装置100と端末装置200との間でデータの送受信が可能なように構成されていれば特に制限されず、有線であるか無線であるかも問わない。また、ネットワークNは、複数種の通信回線や通信網及び種々のネットワーク機器を含んで構成され得る。例えば、ネットワークNは、端末装置200に無線接続される基地局や無線LANのアクセスポイント(WiFiルータ等)、基地局に接続された移動体通信網、アクセスポイントからルータやモデムを介して接続された電話回線、ケーブルテレビ回線又は光通信回線などの公衆回線、サーバ装置100に接続されたインターネット、移動体通信網や公衆回線とインターネットを接続するゲートウェイ装置を含む。
【0029】
図2は、本実施形態におけるサーバ装置100の一実施形態を示す概略構成図(システムブロック図)である。同図に示すように、サーバ装置100は、CPUやMPUといった演算処理部101、記憶装置としてのROM102及びRAM103、入力部105及び外部メモリ106が接続された外部インターフェース104、ディスプレイモニタ111が接続された画像処理部107、ディスク又はメモリデバイス等が収容又は接続されるスロットドライブ108、スピーカ装置112が接続された音声処理部109、並びに、ネットワークインターフェース110を備え、これらが、例えば、内部バス、外部バス、及び拡張バスを含むシステムバスといった伝送路120を介して互いに接続されて構成される。なお、入力部105、外部メモリ106、ディスプレイモニタ111、スピーカ装置112等の入出力を担うデバイス装置は、必要に応じて適宜省略してもよいし、それらを備える場合であっても、それらは伝送路120に常時接続されていなくてもよい。
【0030】
演算処理部101は、サーバ装置100全体の動作を制御し、上述した他の構成要素との間で制御信号及び情報信号(データ)の送受信を行うとともに、学習支援の実行に必要な各種の演算処理を行う。そのため、演算処理部101は、いわゆるレジスタ等の高速アクセス可能な記憶領域に対して、数値演算ユニット等を用いた加減乗除等の算術演算、論理和、論理積、論理否定等の論理演算、ビット和、ビット積、ビット反転、ビットシフト、ビット回転等のビット演算等、更に必要に応じて、飽和演算、三角関数演算、ベクトル演算等を行うことが可能なように構成されている。
【0031】
また、ROM102には、一般に、電源投入後、最初に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録されており、これが実行されることにより、スロットドライブ108に収容又は接続されるディスクやメモリデバイスに記録されたサーバ用プログラムや学習支援プログラムが、演算処理部101によって一旦RAM103に読み出され、そのプログラムが演算処理部101によって実行される。さらに、ROM102には、サーバ装置100全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムやその他の各種データが記録されている。
【0032】
さらに、RAM103は、サーバ用プログラム、学習支援プログラム、及び、各種データを一時的に記憶するためのものであり、上記の如く、読み出されたサーバ用プログラムや学習支援プログラム、その他、学習の進行や複数の端末装置200間の通信に必要なデータ等がRAM103に保持される。さらに、演算処理部101は、RAM103に変数領域を設定し、その変数領域に格納された値に対しても数値演算ユニットを用いた直接演算を行ったり、或いは、RAM103に格納された値をレジスタに一旦複製又は移設格納してそのレジスタに対しても直接演算を行ったり、さらには、それらの演算結果をRAM103に書き戻したりといった処理を行う。
【0033】
また、外部インターフェース104を介して接続された入力部105は、サーバ装置100を用いて問題や教材を含む講座を提供する事業者側のユーザが行う各種の操作入力を受け付けるものであり、入力部105としては、キーボード、タッチパッド、タッチパネルの他、例えば、音声入力装置を採用することができ、種々の操作入力、決定操作、取消操作、メニュー表示等の指示入力を行うことが可能であれば、デバイスの種類は特に制限されない。
【0034】
さらに、RAM103や、外部インターフェース104を介して着脱自在に接続された外部メモリ106には、サーバ装置100の作動状況、各端末装置200のアクセス状況、各端末装置200における学習の進行状況や過去の成績等を示すデータ、端末装置200間の通信のログ(記録)のデータ等が書き換え可能に記憶される。
【0035】
また、画像処理部107は、スロットドライブ108から読み出された各種データを、演算処理部101により、又は、画像処理部107自体により加工処理した後、その処理後の画像情報をフレームメモリ等に記録する。このフレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され、画像処理部107に接続されるディスプレイモニタ111へ出力される。これにより、各種の画像表示が可能となる。また、学習支援に関する画像情報は、演算処理部101との協働処理等によって、画像処理部107及び/又は演算処理部101から各端末装置200へ送出される。
【0036】
またさらに、音声処理部109は、スロットドライブ108から読み出された各種データを音声信号に変換し、音声処理部109に接続されたスピーカ装置112から出力する。また、学習支援に関する音声情報(キャラクタの声や効果音など)は、演算処理部101との協働処理等によって、音声処理部109及び/又は演算処理部101から各端末装置200へ送出される。
【0037】
さらにまた、ネットワークインターフェース110は、サーバ装置100をネットワークNへ接続するためのものであり、例えば、LANの構築に使用される諸規格に準拠するもの、アナログモデム、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネット等に接続するためのケーブルモデム等、及び、これらを、伝送路120を介して演算処理部101と接続するための通信インターフェース回路とから構成される。
【0038】
なお、サーバ装置100は、単一のコンピュータより構成されるものであっても、ネットワーク上に分散した複数のコンピュータより構成される、いわゆるクラウドコンピューティングの形態のものであってもよい。また、単一のコンピュータが複数のサーバ機能を備えるようなものでもよい。
【0039】
サーバ装置100のハードウェア構成は、上述したとおりであるが、
図3は、
図1及び
図2に示すサーバ装置100を機能的な観点から示す概略構成図(機能構成図)である。サーバ装置100は、端末装置200からの学習者の要求に応じて、学習を支援するためのものであり、そのための機能として、少なくともサーバ通信部131、サーバ記憶部132、及びサーバ処理部133を備える。
【0040】
サーバ通信部131は、サーバ装置100とネットワークNとの間で通信を行うものであり、端末装置200等から受信したデータを、サーバ処理部133に供給するとともに、サーバ処理部133から供給されたデータを、端末装置200へ送信する機能を有する。かかるサーバ通信部131は、具体的には、少なくとも上述した
図2に示すネットワークインターフェース110から構成される。
【0041】
また、サーバ記憶部132は、各種プログラムや各種データを記憶するためのものであり、具体的には、上述した、
図2に示すROM102、RAM103、外部メモリ106、及びスロットドライブ108の少なくとも何れか1つから構成される。ここで、サーバ記憶部132に記憶される学習支援プログラムは、後述する処理手順を実行する学習支援アプリケーションのプログラムであり、サーバ記憶部132には、かかる学習支援に係る表示データや各種演算結果のデータも記録される。
【0042】
また、サーバ記憶部132は、データとして、少なくとも、学習者マスタ及び講座マスタが記憶される。学習者マスタは、学習者の学習の進行状況や過去の成績等を管理するためのものであり、過去の成績としては、後述する「正解問題」、「不正解問題」、「再不正解問題」とを含む採点結果が挙げられる。また、講座マスタは、学年別(学習者が学生の場合)又はレベル別に設けられた講座毎に、各教科における学習スケジュール、及び、各教科の複数の単元の各回において学習する内容(例えば、授業の解説、テスト問題や課題、及びそれらの解答のヒント、解答、解説等)を含む学習過程及び学習内容のカリキュラム全般を管理するためのものである。この他に、サーバ処理部133における所定の演算処理に関する一時的なデータを一時的に記憶してもよい。なお、これらの各マスタは、必要に応じて、例えば学習者を識別するためのID等によって互いに関連付けられている。
【0043】
サーバ処理部133は、
図2に示す演算処理部101から構成されており、演算処理部101による制御指令に基づいて後述の各機能モジュールによる処理が実行される。すなわち、演算処理部101が、本実施形態におけるサーバ処理部133として機能する。本実施形態における学習支援を例にして更に説明すれば、機能モジュールとして、問題提示処理部134、解答入力受付処理部135、採点処理部136、再解答入力受付処理部137を備える。これらの各部(機能モジュール)は、演算処理部101のプロセッサで実行される上記各種プログラムにより実現され、或いは、ファームウェアとして演算処理部101に実装されていてもよい。なお、これらの各部の動作については、後述する。
【0044】
図4は、
図1に示す端末装置200の概略構成図であり、機能的な観点を含む機能構成図でもある。なお、端末装置200の好適なシステム構成(ハードウェア構成)は、
図2に示すサーバ装置100のシステム構成と共通する構成を備えることに加え、例えば、デジタルカメラ等を含んでいる。本実施形態において、端末装置200は、上述の如く、例えばパソコンであり、
図4に示すように、端末通信部231、端末記憶部232、操作部233、表示部234、及び端末処理部235を備えている。
【0045】
端末通信部231は、所定の周波数帯を感受帯域とするアンテナを含む通信インターフェース回路を備え、端末装置200を、無線通信ネットワークを介してネットワークNに接続する。その場合の通信形態としては、特に制限されず、例えば、通信用の基地局やアクセスポイント等により割り当てられるチャネルを介して、その基地局やアクセスポイントとの間でWCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)方式やWiFi(Wireless Fidelity)方式等による無線信号回線を確立し、基地局やアクセスポイントとの間で通信を行う。そして、端末通信部231は、端末処理部235から供給されたデータをサーバ装置100に送信するとともに、サーバ装置100から受信したデータを端末処理部235に供給する。
【0046】
端末記憶部232は、例えば、フラッシュメモリ、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくとも何れか1つを備え、端末処理部235での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。これらのうち、ドライバプログラムとしては、例えば、操作部233を制御するための入力デバイスドライバプログラム、表示部234を制御するための出力デバイスドライバプログラム等が挙げられる。また、アプリケーションプログラムとしては、各単元の問題やそれらの解答、解説、ヒント、その採点結果など、学習に係るデータの取得及び表示を行うためのプログラム等を例示することができる。さらに、データとしては、学習の進行状況や過去の成績に係る表示データ等が挙げられる。なお、端末記憶部232は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
【0047】
操作部233は、例えば、上述したサーバ装置100の入力部105と同等の構成のものを例示することができる。本実施形態においては、操作部233として、例えば、キーボードやマウスを用いるが、端末装置200の操作が可能であり、プレイヤが文字、数字等を入力することができるものであれば、どのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル、タッチパッド等を用いてもよい。
【0048】
学習者により操作部233が操作されると、操作部233は、その操作に対応する信号を発生し、その信号を端末処理部235に供給する。端末装置200は、学習者による操作信号を、上記の端末通信部231を介してサーバ装置100へ送信することにより、学習の進行に必要な動作を要求する。
【0049】
また、表示部234は、端末処理部235から供給された映像データに応じた映像、画像データに応じた画像等を表示するものであり、後述する端末装置200の画面(少なくとも後述する問題画面91、正解画面92、解答確認画面94、見直し画面95、不正解画面96を含む)の主要部を構成する。かかる表示部234としては、テキスト、映像、画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等が挙げられる。
【0050】
さらに、端末処理部235は、CPUやMPUといった一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備え、端末装置200の全体的の動作を統括制御するものであり、例えば、上述したサーバ装置100の演算処理部101と同等の構成のものを例示することができる。また、端末処理部235は、端末装置200の各種処理が、端末記憶部232に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に沿って、且つ、操作部233の操作等に応じて適切な手順で実行されるように、端末通信部231、表示部234等の動作を制御する。
【0051】
この端末処理部235は、上記の各種プログラムによって実現される機能モジュールとして、少なくとも閲覧実行部236を備えている。本実施形態における学習支援を例にして更に説明すれば、閲覧実行部236は、問題表示部246、解説表示部256、採点結果表示部266、画面表示部276を備えている。
【0052】
閲覧実行部236は、上述した学習の進行に係る表示データの取得及び表示を実行する。すなわち、閲覧実行部236は、学習者からの指示に応じて、各単元の学習に係る問題文等の取得要求を、端末通信部231を介してサーバ装置100に送信するとともに、閲覧実行部236の問題表示部246、解説表示部256、採点結果表示部266、画面表示部276は、それぞれ対応する問題文及び問題文の解答のヒント、解説文、採点結果(例えば、後述する「正解問題」、「不正解問題」、「再不正解問題」を含む学習者の成績等)、各種の画面(例えば、後述する問題画面91、正解画面92、正解結果画面93、解答確認画面94、見直し画面95、不正解画面96、解説画面97等)の情報を含む表示データを、サーバ装置100から端末通信部231を介して受信する。さらに、閲覧実行部236により、受信された表示データに基づいて描画データが作成される。すなわち、閲覧実行部236の問題表示部246、解説表示部256、採点結果表示部266、画面表示部276は、受信した表示データを解析して、問題文(及びヒント)データ、ヒントデータ、解説文データ、採点結果データ、各種の画面データを特定し、特定したデータに従って描画データを再構成し、その描画データを表示部234の所定の表示エリアに出力表示する。
【0053】
次に、
図5を参照して、上記のように構成された学習支援システム1において実行される詳細な処理の一例を説明する。ここでは、学習者が端末装置200を用いて算数の演習問題を解く場合について説明する。
【0054】
なお、以下に説明する処理フローに含まれる各処理ステップは、処理内容に矛盾を生じない範囲で、任意に順番を変更して又は並列に実行することができ、また、各処理ステップ間に他のステップを追加してもよい。また、便宜上1ステップとして記載されているステップは、複数ステップに分けて実行することができる一方、便宜上複数ステップに分けて記載されているものは、1ステップとして把握することができる。
【0055】
まず、学習者が端末装置200の電源を入れた後、ステップS11では、端末装置200の表示部234に問題が表示される。好適には、表示部234に問題が表示される前に、学習者ごとにパーソナライズされたホーム画面情報を端末装置200に表示させ、学習者は、学習する教科を選択する。当該ホーム画面情報で例えば算数が選択されると、算数のIDと、学習者のIDとを含む学習開始指示データがサーバ装置100に送信され、当該データを受信したサーバ装置100の問題提示処理部134が問題提示処理を行う。すなわち、当該データに含まれる教科IDと学習者IDとに基づいて、講座マスタ及び学習者マスタを検索し、学習者が学習すべき単元を判断し、当該単元の問題文を抽出する。抽出された問題文に基づいて、問題文を端末装置200に表示させるための画面データを生成し、端末装置200に送信する。例えば算数の演習問題を解く場合であれば、サーバ装置100は、端末装置200に表示させる学習画面データを生成し、送信する。端末装置200は、学習画面データを受信すると、当該データに基づいて、表示部234に問題を表示する。
【0056】
図6は、本実施形態において、端末装置200に表示される問題画面91の一例を示す図である。この例では、算数の問題文P「3+8=」の表示と共に、「計算をしましょう」(12)と表示され、学習者に対して問いかけがなされている。
図6に示す問題画面91は、問題文Pと、学習者が問題文Pの解答を入力するための解答入力欄21と、学習者が解答を入力する解答入力ボタン41と、解答記入後に答え合わせを実行するための答え合わせボタン31と、を含んで構成される。学習者は問題文Pを解き、解答入力ボタン41を用いて解答入力欄21に解答を入力することができる。
【0057】
なお、この例では解答入力ボタン41を用いて、学習者は問題の解答を入力できるようにしたがこの方法に限定されず、学習者による解答の入力はどのような方法であってもよい。例えば、表示部234にテキストボックスやフリーライティングエリアなどのユーザ入力が可能な入力エリアを表示し、学習者が当該入力エリア内に問題の解答を入力できるようにしてもよい。または、端末装置200が音声入力部を備えるようにし、学習者からの音声入力を行えるようにしてもよい。閲覧実行部236は、入力された文字や音声等を解析し、問題の解答として予め記憶されているデータとのマッチングを行うことによって、学習者により入力された解答を認識する。
【0058】
次に、ステップS12では、学習者が解答入力欄21に解答を入力した後、答え合わせボタン31をタップして答え合わせを行う。すると、答え合わせボタン31のタップに応答して、端末装置200は解答入力欄21に記入された解答を含む解答データを、サーバ装置100に送信する。サーバ装置100の解答入力受付処理部135及び採点処理部136は、当該解答データを端末装置200から受信し、サーバ装置100の採点処理部136が採点処理を行う。この採点処理では、例えば、解答データに含まれる問題文IDに基づいて、サーバ記憶部132に記憶された講座マスタを検索して当該問題文の正答を抽出し、それを解答データに含まれる解答と比較することによって、学習者の解答が正解であるか否かが判断される。また、サーバ装置100は、解答データに含まれる任意のデータ及び採点結果を、学習者IDに紐付けて学習者マスタに記憶する。採点処理が終わると、サーバ装置100は、採点結果を含む採点結果データを学習者の端末装置200に送信する。
【0059】
採点処理部136による採点処理の結果、ステップS12において、採点処理部136に採点された学習者の解答が、正解である場合にはステップS13へ進み、不正解である場合にはステップS14へ進む。
【0060】
ステップS13では、端末装置200は、表示部234に正解画面92を表示する。
図7は正解画面92の表示の例である。この例の正解画面92では、「せいかい!」の文字が表示されていると共に、キャラクターAが表示されている。このような正解画面92が所定時間表示された後、ステップS19へ進み、次の問題が表示部234に表示される。好適には、
図8に示すように、正解画面92が表示された次の画面において、学習者の入力した解答が正解した結果を示す正解結果画面93が表示された後に、ステップS19へ進み、次の問題を表示する。
【0061】
上記正解画面92では、「せいかい!」の文字と共にキャラクターAが表示されているが、これに限定されず、正解画面92の表示は種々の表示を採用し得る。例えば、「せいかい!」の文字のみ又はキャラクターAのみによって正解画面92を表示してもよい。
【0062】
ステップS12(不正解)に続くステップS14では、採点処理部136は、は、学習者が入力した解答の不正解の回数が1回目であるか否かを判定する。この不正解の回数が1回目である場合には、ステップS15へ進み、不正解の回数が1回目でない場合には、ステップS17へ進む。
【0063】
ステップS15では、端末装置200は、学習者が入力した解答の見直しを促すための画面を表示部234に所定時間表示する。
図9は、学習者の入力した解答が不正解であり、かつ、不正解の回数が1回目の場合に表示される解答確認画面94の例である。この例で示した解答確認画面94では、「ほんとう?」の文字と共に、正解のときに表示されるキャラクターAとは異なるキャラクターBが画面に表示され、学習者に入力した解答の見直しを促している。1回目の不正解の場合には、
図9に示すように、「ほんとう?」の文字及びキャラクターBを含む解答確認画面93を所定時間表示させて、学習者に解答の見直しを視覚的に促すことが好ましい。特に、学習者が低学年の場合には、文字とキャラクター画像とを組み合わせた解答確認画面94を差し挟むことによって、学習者に対して効果的に注意を促すことができる。なお、解答確認画面94は、問題画面91から切り替えて表示されるものでもよいし、問題画面91等の全体または少なくとも一部に重畳して表示されるものでもよい。しかし、学習者に解答の見直しを促す方法はこれに限定されず、種々の方法を採用し得る。例えば、端末装置200が音声出力部を備えるようにし、「ほんとう?」の音声出力を行うことによって学習者に確認を促してもよく、音声出力と併せて画面を表示してもよい。
【0064】
本実施形態では、上記解答確認画面94は、ある問題に対して不正解の回数が1回目のときだけ表示され、ある問題に対して不正解の回数が2回目のときは表示されない。ある問題に対して不正解の回数が2回目のときは、後述する解説が表示されるようになっている。
【0065】
また上記解答確認画面94は、全ての問題に対して学習者の解答が不正解の場合に表示するという設定にしてもよく、例えば教育分野に絞って表示する設定としてもよい。また、例えばある教科のテスト問題のときには、解答確認画面94を表示しない設定としてもよい。
【0066】
また上記解答確認画面94に問題の解答のヒントを表示してもよい。このヒントは、解答確認画面94に毎回表示してもよく、サーバ記憶部132に記憶されている例えば学習の進捗状況や学習者の過去の成績に応じて解答確認画面94に表示したり表示しなかったりしてもよい。このようなヒントの出しわけについては、後述するログの情報に基づいて表示してもよい。
【0067】
続いて、
図9に示した解答確認画面94の表示後、ステップS16では、はじめに戻ってステップS11以降の処理が行われる。つまり、不正解と採点された問題が再表示され(ステップS11)、学習者によって再入力された解答が、正解か否か再度採点される処理が行われる(ステップS12)。
【0068】
不正解と採点された問題が再表示される例について
図10を参照しながら説明する。
図10は、表示部234に不正解と採点された問題が再表示される見直し画面95の一例である。この見直し画面95では、算数の問題文P「3+8=」に対して、学習者が解答入力欄21に「12」と入力して不正解と採点された問題文Pが再表示されている。学習者は、見直し画面95に再表示された問題に対して解答を入力することができる。このように、表示部234は、採点された学習者の解答が不正解の場合には、不正解の回数に応じて定められた解答確認画面94を所定時間表示した後に、不正解の問題を見直し画面95に再表示し、不正解と採点された問題に対する解答の再入力をサーバ処理部133の再解答入力受付処理部137により受け付ける。
【0069】
また
図10に示した見直し画面95では、不正解と採点された問題の解答入力欄21に、学習者が間違えている箇所に下線51が引かれる。この下線51は、問題が1画面に複数ある場合には、間違えている箇所にのみ引かれることが好ましい。なお、この下線51は、学習者に間違えている箇所を示すことが可能な機能を有していればよく、下線51の場合だけではなく、例えば波線やマーカー等によって表示する等、その表示方法については様々なものが選択され得る。
【0070】
続いて、
図10の見直し画面95に再表示された問題に学習者が解答を再入力すると、上述したステップS12で行われる処理と同様に、採点処理部136による採点処理が行われる。つまり、採点処理部136は、再入力された解答とサーバ記憶部132に記憶されている正解とを照合し、再入力された解答が正解か否かを採点する。
【0071】
再入力された解答が採点された結果、解答が正解と採点された場合、ステップS13に進み、端末装置200は、表示部234に正解画面92を表示する。
【0072】
再入力された解答が不正解と採点された場合、S14に進み、サーバ処理部133は、学習者の不正解の回数が1回であるか否かを判定する。ここでは、同じ問題に対して2回不正解となっているため(ステップS14(NO)に続くステップS17(YES))、ステップS18へ進む。
【0073】
ステップS18では、端末装置200は表示部234に不正解画面96を表示する。
図11は、再表示された問題に対して不正解と採点された場合に表示される不正解画面96の例である。この例では、「ざんねん!」の文字が表示されていると共に、1回目の不正解のときと同じキャラクターBが表示されている。
図11では、「ざんねん!」の文字及びキャラクターBが表示されているが、これに限定されず、不正解画面96の表示は種々の画面を採用し得る。例えば、端末装置200が音声出力部を備えるようにし、「ざんねん!」の音声出力と併せて他の画面を表示してもよい。
【0074】
上記不正解画面96が所定時間表示された後、
図12に示すように、不正解と採点された問題の解説画面97が表示される。
図12に示す解説画面97は、算数の問題文P´(11−7=)についての解説61が表示された例である。このように、学習者が同じ問題に対して2回不正解となった場合は、
図9に示した解答確認画面94を表示せず、
図11に示した不正解画面96が表示された後、問題文P´の解説61が表示される。またこの解説61の表示と共に、間違えた箇所には問題文P´の正答22が表示される。不正解と採点された問題文P´の正答22及び解説61が表示された後、ステップS19へ進み、つぎの問題が表示される。
【0075】
以上の処理を実行することによって、学習者の解答に応じて、正解画面92、解答確認画面94、見直し画面95、不正解画面96のいずれかの画面が表示部234に表示されることになっている。そして、いずれかの画面が表示された問題に関する情報を、サーバ記憶部132(又は端末記憶部232)は、学習者毎に随時記憶していく。すなわち、サーバ記憶部132は、解答入力受付処理部135により入力を受け付けた解答が採点処理部136により正解と採点された問題である「正解問題」と、解答入力受付処理部135により入力を受け付けた解答が採点処理部136により不正解と採点された問題である「不正解問題」と、再解答入力受付処理部137により再入力を受け付けた解答が採点処理部136により不正解と採点された問題である「再不正解問題」とを含む採点結果を記憶する(以下、「正解問題」、「不正解問題」及び「再不正解問題」を含む採点結果データを「ログ」とも称する)。そして、サーバ処理部133は、ログの結果を分析し、当該ログ又はログを分析した分析結果を端末装置200に送信する。端末装置200の採点結果表示部266は、当該ログの情報又はログの分析結果を表示部234に表示する。このようにログの分析を行い、その結果を学習者にフィードバックすることで、単に正誤の履歴だけでなく、間違えた問題のうち、1回不正解した問題と2回不正解した問題とを分けた履歴に基づいて学習者は復習することができる。このため、学習者は、過去に学習した内容について復習する際に、例えば月毎に1回不正解した問題についての履歴を確認することで、ケアレスミスをした問題について効率的に復習することができる。
【0076】
本実施形態では、上記ログの分析結果に応じて、上述した解答確認画面94(又は見直し画面95)と共に表示する問題の解答のヒントを出す問題数を調整したり、ヒントの内容を変更したりしてもよい。また、ログの分析結果に応じて、上述した解説画面97に表示される解説の内容を変更してもよい。
【0077】
また、ログの情報をもとに、学習者が間違えやすい問題を抽出し、この間違えやすい問題のみを学習者に出題するようにしてもよい。
【0078】
また、ログの情報における正誤の問題情報をもとに、学習者に出題する問題や学習者に指導する内容を変更したり、カリキュラムの作成に役立てたりしてもよい。
【0079】
また、ログの情報をもとに、学習者が間違えた箇所に応じて問題の解答のヒントや問題の解説を出しわけするようにしてもよい。
【0080】
また、ログの情報をもとに、学習者が1回不正解した「不正解問題」の頻度に応じて、当該「不正解問題」から抽出した問題を表示部234に表示してもよい。また当該「不正解問題」の頻度に応じて、学習者の苦手な問題又はケアレスミスする問題のポイントを学習者に指導するようにしてもよい。
【0081】
本実施形態では、上述したように、学習者の入力した解答が不正解の場合に、不正解の回数に応じて定められた解答確認画面94を表示した後に、不正解と採点された問題を見直し画面95に表示し、当該不正解の問題に対する解答の再入力を受け付ける。このように不正解の問題に対して再び解答を入力することができるため、その場で学習者に不正解となった問題の見直しを促すことができる。このため、学習者は不正解となった問題についてその場で確認することができ、つまずいた問題に対して自ら再考して正解に辿り着く機会を与えることができる。その結果、学習者は、自ら考えて正解したという経験を積み重ねることができるので、学力を向上させることができる。
【0082】
また本実施形態では、上述したように、正解問題、不正解問題(1回不正解した問題)及び再不正解問題(2回不正解した問題)に関する採点結果が表示されるため、学習者は、単に正誤の採点結果に基づいて復習するだけではなく、1回不正解した問題と2回不正解した問題とを分けて復習することができる。このため、1回不正解した問題については、どのようなケアレスミスをしたのかその原因を分析することができるので、ケアレスミスを減少させることができる。その結果、学習者は効率的に間違えた問題を復習することができ、学力を向上させることができる。
【0083】
また本実施形態では、上述したように、再入力を受け付けた解答が不正解と採点された問題である場合には、当該問題の解説が表示される。このため、各々の問題に対して学習者に解答の見直しを促す機会は1回に限られるので、その問題がわからない学習者に対しては早く問題の解答を知らせることができる。
【0084】
また本実施形態では、上述したように、1回不正解と採点された不正解問題から問題を抽出し、学習者に出題をすることができるため、ケアレスミスによる誤答した問題を学習者は効率良く復習することができる。
【0085】
また本実施形態では、上述したように、不正解の回数に応じて定められた解答確認画面94を表示すると共に、問題の解答のヒントが表示される。このため、例えばアンケートの回答において、回答入力欄に記入漏れがある場合に、入力者に記入した内容の確認を促すものが知られているが、本実施形態では、このような記入漏れの確認を促すだけでなく、問題の解答のヒントも表示されるため、つまずいた問題に対して学習者自ら考えて正解に辿り着く可能性を高めることができる。
【0086】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の実施形態でも実施することが可能である。