(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、端末装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0022】
本実施の形態において、1または2以上の車両の使用情報を車載装置から受信し、処理し、当該処理結果を出力する端末装置について説明する。なお、使用情報の詳細については、後述する。
【0023】
また、本実施の形態において、端末装置における処理結果を車載装置に送信する端末装置について説明する。
【0024】
なお
、端末装置における処理は、例えば、バッテリーに関する使用情報を受信し、当該使用情報からバッテリー電圧の状況を予測する処理である
。端末装置における処理は、例えば、燃料に関する使用情報を受信し、当該使用情報から燃費を算出する処理である。
【0025】
また、本実施の形態において、端末装置が、バッテリーに関する使用情報を受信し、当該使用情報が予め決められた条件を満たした場合、バッテリー交換の必要性やバッテリーの充電の必要性についての警告を出力する端末装置について説明する。
【0026】
図1は、本実施の形態における情報システムの概念図である。情報システムは、端末装置1、および1または2以上の車載装置2を備える。なお、情報システムが2以上の車載装置2を有する場合、各車載装置2は、通常、異なる車両に設置されているものである。また、車両とは、例えば、自動車、二輪車、バイク、電動アシスト付き自転車、船舶、水上バイク等であり、その種類は問わない。また、車両は、移動体と言っ
てもよい。
【0027】
端末装置1は、ユーザが保持する端末であり、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ノートパソコン等である。また、車載装置2は、車両の使用に関する使用情報を取得できる装置である。車載装置2は、例えば、ナビゲーション装置、または使用情報を取得する車載装置等である。
【0028】
図2は、本実施の形態における情報システムのブロック図である。
【0029】
端末装置1は、格納部10、受信部11、処理部12、および出力部13を備える。
【0030】
出力部13は、出力手段131、蓄積手段132、および送信手段133を備える。
【0031】
車載装置2は、車載格納部21、車載送信部22、車載受信部23、車載処理部24、および車載出力部25を備える。
【0032】
端末装置1を構成する格納部10は、各種の情報を格納し得る。各種の情報は、例えば、使用情報である。各種の情報は、例えば、使用情報と装置識別子である。装置識別子は、車載装置2を識別する情報である。装置識別子は、車載装置2が搭載された車両を識別する情報でも良い。各種の情報は、例えば、警告情報、または警告情報を構成するためのひな形の情報である。警告情報は、例えば、バッテリー交換の必要性を示す警告の情報、バッテリーの充電の必要性を示す警告の情報、燃料の補給の必要性を示す警告の情報、または燃費が悪くなっていることを示す警告の情報等である。なお、警告情報は、条件に対応付けて格納されていることは好適である。
【0033】
受信部11は、車載装置2から、車載装置2が搭載されている車両の使用に関する使用情報を受信する。使用情報とは、車両が使用された結果についての情報である、と言って
もよい。使用情報は、例えば、車両のバッテリーに関する情報である。車両のバッテリーに関する情報とは、例えば、バッテリーの状況を示す情報である。バッテリーの状況とは、例えば、バッテリーの能力に関する情報、バッテリーの残電力の情報等である。バッテリーの能力に関する情報とは、例えば、最
大蓄電力の割合を示す情報、バッテリーの容量等である。また、使用情報とは、例えば、燃料に関する情報である。燃料に関する情報とは、例えば、残燃料の情報、消費した燃料の情報等である。使用情報とは、車両を使用した日に関する情報または使用頻度に関する情報を含むことは好適である。車両を使用した日に関する情報とは、例えば、車両を使用した日、車両を使用した日時などである。また、使用頻度に関する情報とは、例えば、最近の所定期間(例えば、1ヶ月、1年)での車両の使用回数、直前に車両を使用した日、今月になってからの車両の使用回数、今年になってからの車両の使用回数等である。さらに、使用情報は、例えば、全走行距離、Tripメーター距離、急ブレーキをかけた回数、車両が移動した位置情報(通常、(緯度,経度))等でも良い。なお、かかる使用情報を出力する技術は公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
【0034】
受信部11は、2以上の各車載装置から、車載装置2を識別する装置識別子と使用情報とを受信しても良い。
また、受信部11は、1または2以上の各車載装置から送信された使用情報を、図示しないサーバ(クラウドサーバ等を含む)経由で受信しても良い。
【0035】
処理部12は、受信部11が受信した使用情報に対して処理を行い、処理結果を取得する。
【0036】
処理部12が行う処理とは、例えば、以下の4種類である。
(1)判断処理、情報生成処理
【0037】
処理部12は、受信部11が受信した使用情報に対する判断処理を行う。判断処理は、例えば、使用情報であるバッテリーの能力値が閾値より少ないか否かを判断する処理である。また、判断処理は、例えば、使用情報である残燃料が閾値より少ないか否かを判断する処理である。なお、上記の閾値より少ないか否かの判断は、閾値以下か否かの判断でも良い。
【0038】
また、処理部12は、使用情報または予測結果が予め決められた条件を満たすか否かを判断しても良い。予め決められた条件とは、例えば、バッテリーの電力量が少なくなってきていることを検知するための条件、バッテリーの実容量が小さくなってきている(能力が小さくなってきている)ことを検知するための条件などである。
【0039】
また、処理部12は、判断処理の結果、バッテリー交換の必要性の警告またはバッテリーの充電の必要性の警告を取得する情報の生成処理を行う。情報の生成処理は、情報を取得する処理でも良い。
(2)統計処理
【0040】
処理部12は、受信部11が受信した使用情報に対する統計処理を行う。統計処理は、例えば、使用情報である残燃料から、走行可能な距離を算出する処理である。統計処理は、例えば、残燃料と走行距離とから、車両ごとの燃費を算出する処理である。
(3)予測処理
【0041】
処理部12は、受信部11が受信した使用情報を用いた予測処理を行う。処理部12は、例えば、使用情報からバッテリー電圧の将来の状況を予測し、予測結果を取得する。つまり、予測処理は、例えば、バッテリー電圧の将来の状況を予測する処理である。バッテリー電圧の将来の状況とは、例えば、経年変化により、バッテリーの容量が少なくなることを示す情報であり、年数または月数等の経過期間とバッテリー容量との組を1組以上有する情報である。バッテリー電圧の将来の状況を予測する処理については、「Battery Monitor Widget」(URL「https://play.google.com/store/apps/details?id=ccc71.bmw&hl=ja」参照)等の技術が利用可能である。例えば、処理部12は、1以上の使用情報をパラメータとする関数を用いて、バッテリーの能力が予め決められた値より低くなる時期を算出する。また、例えば、処理部12は、バッテリーの機種ごとに、バッテリー放電予測または残量予測の演算式を格納しており、かかる演算式を用いて、バッテリーの将来の状況(残量、能力など)を算出しても良い。
(4)蓄積処理
【0042】
処理部12は、受信部11が受信した使用情報等の蓄積処理を行う。蓄積処理とは、受信部11が受信した使用情報を格納部10に蓄積する処理である。また、蓄積処理とは、受信部11が受信した使用情報と装置識別子とを格納部10に蓄積する処理である。なお、蓄積処理は、蓄積手段132が行っても良い。
【0043】
出力部13は、処理部12が行った処理の結果である処理結果を出力する。出力部13は、予測結果を出力する。また、出力部13は、処理部12が予め決められた条件を満たすと判断した場合、バッテリー交換の必要性の警告またはバッテリーの充電の必要性の警告を出力する。
【0044】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0045】
出力部13を構成する出力手段131は、処理結果を表示する。
【0046】
出力部13を構成する蓄積手段132は、または処理対象の使用情報と対になる装置識別子と対応付けて、記録媒体に蓄積する。
【0047】
出力部13を構成する送信手段133は、処理結果を車載装置2に送信する。送信手段133は、処理結果を、処理結果の取得の元になった使用情報と対になる装置識別子で識別される車載装置2に送信しても良い。送信先の車載装置2で処理結果を出力しても良いし、処理結果をナビゲーションの処理等に利用しても良い。ナビゲーションでの利用とは、例えば、残燃料から算出された走行可能距離(処理結果)が、車載装置2(ナビゲーション装置)で設定されている目的地まで到着できない走行可能距離であると、車載装置2の車載処理部24が判断した場合、車載出力部25がガソリンスタンドのアイコンを表示したり、燃料を補給すべきことの警告を出力したりする処理、ガソリンスタンドまでの経路の案内を行う処理などである。
【0048】
車載装置2を構成する車載格納部21は、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、端末装置1における処理結果、装置識別子、使用情報、地図情報等である。なお、地図情報は、例えば、KIWIフォーマットであるが、そのフォーマットは問わない。
【0049】
車載送信部22は、車載処理部24が取得した使用情報を端末装置1に送信する。また、車載送信部22は、車載格納部21の使用情報を端末装置1に送信しても良い。車載送信部22は、使用情報と装置識別子とを端末装置1に送信することは好適である。
【0050】
車載受信部23は、端末装置1から処理結果を受信する。
【0051】
車載処理部24は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、車両から使用情報を取得する処理である。使用情報を取得する処理は公知技術であるので詳細な説明は省略する。各種の処理とは、例えば、車載格納部21の処理結果、または車載受信部23が受信した処理結果を取得する処理である。各種の処理とは、例えば、車載格納部21の装置識別子を取得する処理である。
【0052】
車載出力部25は、車載処理部24が取得した処理結果を出力する。
【0053】
格納部10、車載格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0054】
格納部10等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部10で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部10で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部10で記憶されるようになってもよい。
【0055】
受信部11、車載受信部23は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。受信部11は、例えば、近距離無線通信により実現される。
【0056】
処理部12、蓄積手段132、車載取得部21、車載処理部24は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部12等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0057】
出力部13、出力手段131、車載出力部25は、例えば、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部13等は、例えば、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0058】
送信手段133、車載送信部22は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0059】
次に、情報システムの動作について説明する。まず、端末装置1の動作について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0060】
(ステップS301)受信部11は、車載装置2から使用情報を受信したか否かを判断する。使用情報を受信した場合はステップS302に行き、使用情報を受信しない場合はステップS301に戻る。なお、受信部11は、車載装置2から使用情報と装置識別子とを受信することは好適である。
【0061】
(ステップS302)処理部12は、ステップS301で受信された使用情報に対して処理を行い、処理結果を取得する。かかる使用情報処理の例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0062】
(ステップS303)蓄積手段132は、ステップS302における処理結果を格納部10に蓄積する。なお、蓄積手段132は、ステップS302における処理結果を装置識別子とともに格納部10に蓄積することは好適である。
【0063】
(ステップS304)処理部12は、ステップS301で受信された使用情報またはステップS302で取得された処理結果が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。条件を満たす場合はステップS305に行き、条件を満たさない場合はステップS307に行く。なお、予め決められた条件とは、警告を出力するための条件である。
【0064】
(ステップS305)処理部12は、予め決められた条件に対応する警告情報を格納部10から取得する。
【0065】
(ステップS306)出力手段131は、ステップS305で取得された警告情報を用いて、警告を出力する。
【0066】
(ステップS307)処理部12は、ステップS302で取得された処理結果を送信するか否かを判断する。送信する場合はステップS308に行き、送信しない場合はステップS301に戻る。なお、処理結果の種類ごとに、車載装置2に送信するか否かが予め決められている、とする。例えば、処理結果の種類が、バッテリーに関する情報である場合は車載装置2に送信し、燃料に関する情報である場合は車載装置2に送信しない等が決められている、とする。
【0067】
(ステップS308)送信手段133は、ステップS302で取得された処理結果を車載装置2に送信する。ステップS301に戻る。なお、この車載装置2は、使用情報を送信した車載装置2である。
【0068】
なお、
図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0069】
次に、ステップS302の使用情報処理の例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0070】
(ステップS401)処理部12は、使用情報がバッテリーに関する情報であるか否かを判断する。バッテリーに関する情報であればステップS402に行き、バッテリーに関する情報でなければステップS403に行く。
【0071】
(ステップS402)処理部12は、使用情報を用いて、バッテリー電圧の将来状況を算出する。上位処理にリターンする。
【0072】
処理部12は、使用情報を用いて、例えば、nヶ月後(例えば、nは、1〜36の自然数)のバッテリー電圧の予測値を算出する。処理部12は、例えば、演算式「バッテリー電圧=f(使用情報,n)」に、使用情報(現在のバッテリー電圧値)とn(例えば、1〜36の自然数)を代入し、1ヶ月後から36ヶ月後までのバッテリー電圧の予測値を算出する。なお、演算式「バッテリー電圧=f(使用情報,n)」は、使用情報をパラメータとする増加関数であり、nをパラメータとする減少関数である。
【0073】
(ステップS403)処理部12は、使用情報が燃料に関する情報であるか否かを判断する。燃料に関する情報であればステップS404に行き、燃料に関する情報でなければステップS401に戻る。
【0074】
(ステップS404)処理部12は、使用情報を用いて、燃費を算出する。上位処理にリターンする。なお、使用情報は、例えば、現在の残燃料(r
1)、以前(現在の直前)に使用情報が送信された際の残燃料(r
2)、以前に使用情報が送信されてからの給油量(o)、以前に使用情報が送信されてからの走行距離(d)を含む。そして、処理部12は、例えば、演算式「燃費(c)=d/(o+r
2−r
1)」により、燃費を算出する。
【0075】
なお、
図4のフローチャートにおいて、処理部12は、使用情報を用いて、他の処理を行っても良い。
【0076】
次に、車載装置2の動作例について説明する。車載装置2の車載処理部24は、予め決められた条件を満たした場合(例えば、エンジンOFF、ユーザの指示の受け付け等)、使用情報を取得する。そして、車載送信部22は、車載処理部24が取得した使用情報を端末装置1に送信する。
【0077】
また、車載受信部23は、端末装置1から処理結果を受信する。そして、車載出力部25は、車載処理部24が取得した処理結果を出力する。
【0078】
以下、本実施の形態における情報システムの具体的な動作について説明する。情報システムの概念図は
図1である。
【0079】
今、端末装置1を構成する格納部10は、
図5に示す構造を有する使用情報管理表を格納している。使用情報管理表は、「ID」「日時」「装置識別子」「使用情報」「処理結果」を有するレコードを1以上格納し得る。「ID」はレコードを識別する情報である。「日時」は、装置識別子と使用情報とを受信した日時である。「装置識別子」は使用情報を送信した車載装置2を識別する情報である。「使用情報」は、ここでは、バッテリーに関する情報、または燃料に関する情報等である。「使用情報」は、ここでは、タグにより、情報の種類が示されている。「処理結果」は、処理部12の処理結果であり、車載装置2に送信され得る情報である。
【0080】
また、格納部10は、
図6のグラフに示すバッテリーの能力値の減衰関数の情報を保持している、とする。なお、
図6の縦軸は、バッテリーの最大蓄電割合(%)であり、横軸は期間である。横軸の1マスは、例えば、1ヶ月である、とする。
【0081】
また、ユーザAは、自動車α、自動車β、アシスト付き自転車γの3つの車両(移動体)を保有している、とする。また、自動車αに搭載された車載装置2の装置識別子は「d01」、自動車βに搭載された車載装置2の装置識別子は「d03」、アシスト付き自転車γに搭載された車載装置2の装置識別子は「d02」である、とする。
【0082】
そして、ユーザAは、「2015/2/10」に自動車αに乗って、ドライブした、とする。そして、ユーザAは、自動車αにエンジンOFFの指示を入力した、とする。
【0083】
すると、車載装置2の車載処理部24は、予め決められた条件を満たしたと判断し、使用情報を取得する。また、車載処理部24は、車載格納部21の装置識別子「d01」を取得する。ここで、取得された使用情報は、「<バッテリー電圧>x
1,<残燃料>y
1,<走行距離>d
1」であった、とする。なお、現在のバッテリー電圧や残燃料を取得する技術は公知技術である。そして、車載送信部22は、車載処理部24が取得した使用情報および装置識別子を、近距離無線通信により送信する。なお、ここで、車載送信部22は、例えば、相手を指定せずに、使用情報を送信しても良いし、端末装置1とハンドシェイクした後、当該端末装置1に使用情報を送信しても良い。また、「<走行距離>d
1」は、前回、使用情報を送信してからの走行距離である、とする。
【0084】
次に、端末装置1の受信部11は、車載装置2から使用情報「<バッテリー電圧>x
1,<残燃料>y
1,<走行距離>d
1」および装置識別子「d01」を受信する。
【0085】
次に、処理部12は、以下のように、受信された使用情報に対して処理を行い、処理結果を取得する。つまり、処理部12は、使用情報のうちの「<バッテリー電圧>x
1」を用いて、バッテリー電圧の将来状況を取得する。例えば、「x
1=53%」である場合(
図6の601)、処理部12は、例えば、条件「バッテリーの最大蓄電量が50%(
図6の602)以下になるのが1ヶ月以内である」に従って、
図6に示す関数を用いて、当該条件を満たすことを検知する。そして、処理部12は、「1ヶ月後にバッテリーを交換するべき」という警告情報を構成する。なお、格納部10は、「nヶ月後にバッテリーを交換するべき」という警告情報のひな形を保持している、とする。そして、処理部12は、
図6に示す関数を用いて、「n=1」を取得した、とする。
【0086】
また、処理部12は、使用情報「<残燃料>y
1,<走行距離>d
1」と格納部10の「<残燃料>y
0」とを用いて、燃費「c=d
1/(y
0−y
1)」を算出した、とする。
【0087】
次に、蓄積手段132は、使用情報「<バッテリー電圧>x
1,<残燃料>y
1,<走行距離>d
1」および装置識別子「d01」を格納部10に蓄積する。
【0088】
また、蓄積手段132は、処理結果「1ヶ月後にバッテリーを交換するべきことを示す情報」「燃費c」を、装置識別子「d01」に対応付けて格納部10に蓄積する。
【0089】
次に、出力手段131は、取得された警告情報を用いて、警告「1ヶ月後にバッテリーを交換するべき」を出力する。
【0090】
また、送信手段133は、取得された処理結果「1ヶ月後にバッテリーを交換するべきことを示す情報」「燃費c」を車載装置2に送信する。
【0091】
次に、車載装置2の車載受信部23は、かかる処理結果を受信する。次に、車載処理部24は、処理結果を車載格納部21に蓄積する。
【0092】
そして、次に、車両のエンジンがONになった際に、車載処理部24は車載格納部21から処理結果を読み出し、車載出力部25は当該処理結果を出力する。
【0093】
かかることにより、車両を降りた後(望ましくは直後)に、ユーザは、処理結果「1ヶ月後にバッテリーを交換するべきことを示す情報」「燃費c」を知ることができ、また、その後、車両に乗り込んだ際に、処理結果を知ることができる。
【0094】
その後、端末装置1の受信部11は、
図5の「ID=2」から「ID=4」の使用情報等を受信する。そして、処理部12等は、上述した処理を行い、各使用情報に対応する処理結果を取得し、蓄積する。
【0095】
以上、本実施の形態によれば、車両の使用に関する使用情報を容易に取得し、処理できる。
【0096】
また、本実施の形態によれば、複数の車両の使用情報を受信し、処理し、管理できる。
【0097】
また、本実施の形態によれば、使用情報を端末装置1で処理し、車載装置2に送信されることにより、車載装置2に元々備わっていなかった使用情報の処理の処理結果が出力され得る。
【0098】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における端末装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、車載装置から、当該車載装置が搭載されている車両の使用に関する使用情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した使用情報に対する処理を行う処理部と、前記処理部が行った処理の結果である処理結果を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0099】
上記プログラムにおいて、前記出力部は、前記処理結果を前記車載装置に送信するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0100】
上記プログラムにおいて、前記受信部は、2以上の各車載装置から、車載装置を識別する装置識別子と使用情報とを受信し、前記出力部は、前記処理結果を、処理対象の使用情報と対になる装置識別子で識別される車載装置に送信する、または処理対象の使用情報と対になる装置識別子と対応付けて、記録媒体に蓄積するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0101】
上記プログラムにおいて、前記使用情報は、車両のバッテリーに関する情報であり、前記処理部は、
前記使用情報からバッテリー電圧の将来の状況を予測し、予測結果を取得し、前記出力部は、前記予測結果を出力するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0102】
上記プログラムにおいて、前記使用情報は、車両のバッテリーに関する情報であり、前記処理部は、
前記使用情報または前記予測結果が予め決められた条件を満たすか否かを判断し、前記出力部は、前記処理部が前記予め決められた条件を満たすと判断した場合、バッテリー交換の必要性の警告またはバッテリーの充電の必要性の警告を出力するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0103】
上記プログラムにおいて、前記使用情報は、車両を使用した日に関する情報または使用頻度に関する情報を含むものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0104】
また、
図7は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の端末装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図7は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図
8は、システム300のブロック図である。
【0105】
図
7において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0106】
図8において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、MPU3013、CD−ROMドライブ3012に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0107】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の端末装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0108】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の端末装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0109】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0110】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0111】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0112】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0113】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。