(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6462489
(24)【登録日】2019年1月11日
(45)【発行日】2019年1月30日
(54)【発明の名称】インスツルメントホルダ
(51)【国際特許分類】
A61G 15/16 20060101AFI20190121BHJP
A61C 19/02 20060101ALI20190121BHJP
【FI】
A61G15/16
A61C19/02
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-109193(P2015-109193)
(22)【出願日】2015年5月28日
(65)【公開番号】特開2016-220852(P2016-220852A)
(43)【公開日】2016年12月28日
【審査請求日】2018年3月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000108672
【氏名又は名称】タカラベルモント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082669
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 賢三
(74)【代理人】
【識別番号】100095337
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100095061
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 恭介
(72)【発明者】
【氏名】寺山 裕之
(72)【発明者】
【氏名】平畑 真也
【審査官】
胡谷 佳津志
(56)【参考文献】
【文献】
特開2000−316920(JP,A)
【文献】
特開2008−093119(JP,A)
【文献】
特開平11−137620(JP,A)
【文献】
特表平08−500256(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 15/16
A61C 19/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療施設又は理美容施設のいずれかで使用されるインスツルメントが載置され、このインスツルメントに接続されるインスツルメント用ホースの側から前記インスツルメントを挿入する挿入空間を含んで構成されるインスツルメント挿入部が形成されているホルダ本体と、
前記インスツルメント挿入部の前記挿入空間側である一端部において回動可能に設けられ、前記インスツルメント挿入部に挿入された前記インスツルメントの脱落防止機能を担うプレート部材と、
このプレート部材を前記インスツルメント挿入部の他端部方向に付勢して回動させる付勢部材と、
前記ホルダ本体の上面を覆い、覆った状態で前記プレート部材が前記付勢部材に付勢されて回動することを規制する規制部を備えるホルダカバーと、
前記インスツルメントが載置されたこと又は取出されたことを検知する検知装置と、
を有することを特徴とするインスツルメントホルダ。
【請求項2】
前記ホルダ本体に前記インスツルメント挿入部が複数形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のインスツルメントホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、歯科医師やそのアシスタント(以下、「歯科医師等」という。)をはじめとする各種の医師等又は、エステティシャン等の理美容施術者が使用する各種のインスツルメントを引出し可能に保持するインスツルメントホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、歯科医師等は一般に、エアータービン、マイクロモーター、マルチシリンジ等の種々の歯科用インスツルメントを使用して歯科治療を行う。各種の歯科用インスツルメントは通常、エアー、水、電気等を供給するホースの先端に着脱自在に接続され、インスツルメントホルダに収納又は懸架されている。歯科医師等はインスツルメントホルダから引出して、治療に必要な歯科用インスツルメントを使用することになる。
【0003】
下記特許文献1では、横向きローラと縦向きローラとで略U字状に形成されたU字型インストルメントハンガーを有したインストルメントホルダに係る発明が提案されている。このインストルメントホルダは、ホルダ挿通部から歯科用インストルメントの出し入れが容易であるとともに、歯科用インストルメントに接続されたホースをあらゆる方向にスムーズに引出し、引戻しできるとされる。特に、ホルダ挿通部に検知装置を備えた当接部を設け、この当接部により歯科用インスツルメントの脱落を防止するほか、歯科用インスツルメントの有無を検知する等して誤動作等がないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平2−5951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、歯科用インストルメントを所定のホースに接続する作業又はインストルメントホルダに挿入してセッティングする作業等において、上記特許文献1で開示されているインストルメントホルダは問題があった。具体的には、これらの作業の際に、当接部や、U字型インストルメントハンガーを構成するローラといった部品を一度外してインストルメントホルダを再構成する必要があり、煩雑であった。
【0006】
本発明は上記実情に鑑み提案され、例えば、構成部品を外す等の煩雑な行為をすることなく、各種のインスツルメントを所定のホースに接続する作業や、所定の挿入部に挿入してセッティングする作業等を進めることができるインスツルメントホルダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係るインスツルメントホルダは、医療施設又は理美容施設のいずれかで使用されるインスツルメントが載置され、このインスツルメントに接続されるインスツルメント用ホースの側から前記インスツルメントを挿入する挿入空間を含んで構成されるインスツルメント挿入部が形成されているホルダ本体と、前記インスツルメント挿入部の前記挿入空間側である一端部において回動可能に設けられ、前記インスツルメント挿入部に挿入された前記インスツルメントの脱落防止機能を担うプレート部材と、このプレート部材を前記インスツルメント挿入部の他端部方向に付勢して回動させる付勢部材と、前記ホルダ本体の上面を覆い、覆った状態で前記プレート部材が前記付勢部材に付勢されて回動することを規制する規制部を備えるホルダカバーと、前記インスツルメントが載置されたこと又は取出されたことを検知する検知装置とを有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は上記インスツルメントホルダにおいて、前記ホルダ本体に前記インスツルメント挿入部が複数形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、ホルダ本体に形成したインスツルメント挿入部の一端部において回動自在なプレート部材を有する構成としている。このプレート部材は、インスツルメントの脱落防止機能を担う。インスツルメント挿入部は、接続されるインスツルメント用ホースの側からインスツルメントを挿入する挿入空間を含んで構成されている。したがって、プレート部材を回動させることでインスツルメント挿入部の挿入空間へホースを挿入し、インスツルメントを接続することができるため、インスツルメントのセッティング等において構成部品を一度外すといった煩雑さを取り除くことができる。
【0010】
さらに、インスツルメントをインスツルメント挿入部へ挿入した後は、検知装置及びプレート部材の脱落防止機能により、インスツルメントの誤動作や脱落といった不都合を防ぐことができる。本発明は、プレート部材が回動することを規制する規制部を備えるホルダカバーを有するので、ホルダカバーを装着した後において、プレート部材が勝手に回動するようなことがない。そうすると、検知装置による検知機能及びプレート部材の脱落防止の機能を、常に良好に維持することができる。
【0011】
また、本発明において、ホルダ本体にインスツルメント挿入部を複数形成した構成とすることにより、多種多様なインスツルメントを一通りセッティングすることのできるインスツルメントユニットホルダが提供可能となり、便宜である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明に係るインスツルメントユニットホルダを備えた歯科用テーブルにおいて、インスツルメントユニットホルダの全体の概略構成を上方からの斜視図で示す概略上方斜視図である。
【
図2】
図1で示したインスツルメントユニットホルダからホルダカバーを外して現れる構成部品を説明する概略上方斜視図である。
【
図3】本発明を構成する構成部品であるホルダ本体から、インスツルメント挿入部とプレート部材とを取り出した状態で説明する説明斜視図である。
【
図4】本発明を構成する構成部品であるホルダ本体から、インスツルメント挿入部とプレート部材とを取り出した状態で説明する説明斜視図であって、
図3と別角度から現した説明斜視図である。
【
図5】本発明を構成する構成部品であるホルダ本体から、インスツルメント挿入部とプレート部材とを取り出し、かつ、プレート部材を回動させた状態で説明する説明斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係るインスツルメントユニットホルダに関し、これを備えた例示である歯科用テーブルについての一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。この実施形態は、本発明の構成を具現化した一例に過ぎず、本発明は、特許請求の範囲に記載した事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことができる。
【0014】
本実施形態において歯科用テーブルTは、
図1に示すように、移動のために歯科医師等が握るハンドルHが設けられている側において、本発明に係るインスツルメントユニットホルダAを備えて構成される。インスツルメントユニットホルダAは、例えば、歯科において使用される歯科用インスツルメント(以下、「ハンドピース」という。)1を載置するホルダ本体2の上面を、ホルダカバー3で覆って構成されている。
【0015】
ホルダ本体2には、ハンドピース1を載置又は挿入するインスツルメント挿入部(以下、単に「挿入部」という。)21が複数(
図1において5つ)形成されている。したがって、本発明に係るインスツルメントユニットホルダAは、エアータービン、マイクロモーター、マルチシリンジ等の多種多様なハンドピース1を一通りセッティングすることができる。以下、インスツルメントユニットホルダAの具体的な構成について詳述していく。
【0016】
図2に示すように、ホルダカバー3を外すと、本発明に係るインスツルメントユニットホルダAは、外されたホルダカバー3と、ホルダ本体2と、このホルダ本体2に設けられる挿入部21と、ハンドピース1の脱落防止機能を担うプレート4とから構成されていることが理解される。また、ハンドピース1は、挿入部21の一端部としての後端部側で、コネクタ12を介してインスツルメント用ホース(以下、単に「ホース」という。)11に接続されることが理解される。
【0017】
ホルダ本体2は、ホルダカバー3とで矩形の筐体を構成し、
図2において上面が開放された箱体の形状を有している。ホルダ本体2には、上述のとおりハンドピース1を挿入又は載置する挿入部21が複数(
図2において5つ)形成されている。
【0018】
挿入部21は、
図3に示すように、挿入又は載置されるハンドピース1の胴体部を支持するガイドローラ211と、このガイドローラ211とで略U字を形成し、ハンドピース1の頭部付近を支持する鼓状ローラ212とを有する。さらに、挿入部21において鼓状ローラ212と反対側となる後端部(一端部)でガイドローラ211に接続され、ホース11に接続されたハンドピース1をホース11側から挿入する挿入空間としての挿入孔を備えた被挿入部材213を有している。この被挿入部材213には、プレート4が回動自在に設けられている。また、被挿入部材213のプレート4が設けられる側とは反対側となる裏面には、
図4に示すように、ハンドピース1が載置されたこと又は取出されたことを検知する検知装置5が設けられている。
【0019】
挿入部21は、
図1及び
図2に示すように、ホルダ本体2の矩形の収容部において、その長手方向に対して斜め方向に形成されている。略U字を形成しているガイドローラ211及び鼓状ローラ212は、ローラ(回転体)であるのでその場で回転可能である。さらに、鼓状ローラ212は中央部がくびれた鼓状であるので、ハンドピース1の頭部付近をくびれた中央部で支持しやすい構造となっている。これらの構成及び構造により、本発明では挿入部21からハンドピース1をスムーズに引出し又は取出しやすく、載置もしやすいという有利な効果が得られる。
【0020】
プレート4は、
図3に示すように、野球のホームベース様の形状をし、この形状の先端部である鋭角部分にホース11を通す切欠部4aが形成された構造を有している。切欠部4aは、ホース11を通す一方、ホース11の端部を構成しているコネクタ12を通さず、よってハンドピース1も通さないので、ハンドピース1の脱落防止機能を果たすことができる。また、ハンドピース1の脱落防止機能は、ガイドローラ211と鼓状ローラ212とで形成する略U字の形状によっても果たされる。このほか、プレート4には、挿入部21の他端部である前端部へ向けて被挿入部材213側からプレート4を付勢する付勢部材としてのスプリング41が取り付けられている。
【0021】
検知装置5は、
図4及び
図5に示すように、例えば、接触センサーであり、そのセンス部位(図示省略)が被挿入部材213側に設けられている。その一方で、検知装置5のセンス部位が検知する被センス部42は、プレート4の被挿入部材213と対面する側に設けられている。また、被挿入部材213には、被センス部42を検知装置5のセンス部位に接触可能とするための孔213aが設けられている。
【0022】
検知装置5のセンス部位が被センス部位42をセンシングする仕組み及びその作用は以下のとおりである。すなわち、ホース11が接続されたハンドピース1が挿入部21に挿入又は載置されると、その自重によってプレート4が被挿入部材213に当接し、被センス部42も被挿入部材213に設けられた孔213aを通過して検知装置5のセンス部位に接触する。検知装置5はこの接触を検知し、ハンドピース1への通電を解除する。そうすると、ハンドピース1にエアー、水、電気等が供給されなくなるので、ハンドピース1はその動作を停止する。
【0023】
また、検知装置5は、ホース11が接続されたハンドピース1が挿入部21から取り出されると、プレート4がスプリング41の付勢によって挿入部21の前端部(他端部)へ向けて回動するため、被センス部42が検知装置5のセンス部位と接触しなくなる。検知装置5はこの非接触を検知し、ハンドピース1は動作可能状態となる。この状態で、フットコントローラー等によってハンドピース1を操作することにより、ハンドピース1にエアー、水、電気等が供給され、ハンドピース1はその動作を開始する。
【0024】
ホルダカバー3は、
図1に示すように、ホルダ本体2の上面を覆う。ホルダカバー3は覆った状態で、ホース11との摩擦等によりプレート4が、ハンドピース1を引出す際にホース11が引出されるのに連れて前端部方向へ回動することを規制する規制部31を備えている。具体的には、規制部31は、ホルダ本体2の上面を覆ったときに、ホルダ本体2に設けられた挿入部21の後端部の被挿入部材213やプレート4を、覆い隠すようにして形成されている。
【0025】
そして、ホース11が接続されたハンドピース1が挿入部21から取り出される場面では、ホース11との摩擦等により、ホース11が引出されるのに連れてプレート4が前端部へ向けて回動しようとする。しかしながら、プレート4は、ホルダカバー3の規制部31が被挿入部材214を覆い隠すように形成されているので、この規制部31に当接し、それ以上の回動が規制される。したがって、歯科医師等がハンドピース1を使用した後、ハンドピース1を挿入部21に挿入又は載置する際に、プレート4が挿入部21の前端部へ向けて回動していないので、プレート4を手指等で操作することなく、楽にハンドピース1を挿入部21へ挿入又は載置することができる。また、ハンドピース1の脱落防止機能を常に良好に維持することができる。
【0026】
一方で、ホース11の交換等の場面では、ホルダカバー3がホルダ本体2から外されるので規制部31が存在せず、プレート4が回動自在となる。そこで、新しいホース11のセッティングでは、プレート4が回動自在であることを利用し、ホース11を被挿入部材213の後方側から挿入部21へ通し、ガイドローラ211と鼓状ローラ212とで形成される略U字の部分で、コネクタ12を介してハンドピース1と接続することができる。すなわち、プレート4やガイドローラ211、鼓状ローラ212といった構成部品を外す等の煩雑な行為をすることなく新しいホース11及びハンドピース1をセッティングすることができる。さらに、切欠部4aにホース11を通した後、ハンドピース1をガイドローラ211と鼓状ローラ212に載置すれば、その自重によってプレート4を被挿入部材213に当接させ、プレート4にハンドピース1の脱落防止機能を発揮させることができる。
【0027】
また、ハンドピース1の自重によってプレート4を被挿入部材213に当接させれば、検知装置5によってハンドピース1への通電が必ず解除された状態となるので、ハンドピース1が誤動作することもない。ホルダカバー3でホルダ本体2の上面を覆うようにすれば、規制部31によってプレート4の動きが規制されるので、検知装置5による検知機能及びプレート4の脱落防止の機能を、常に良好に維持することができる。
【0028】
したがって、本発明に係るインスツルメントユニットホルダAでは、ホルダ本体2に形成した挿入部21の後端部側で回動自在なプレート4を有する構成としている。これにより、プレート4が回動自在であることを利用し、プレート4やガイドローラ211、鼓状ローラ212といった構成部品を外すことなく、ホース11を、コネクタ12を介してハンドピース1と接続することができ、セッティング等において煩雑な作業が必要なくなる。また、本発明は、ハンドピース1が載置されたこと又は取出されたことを検知する検知装置5を備えている。プレート4は、その切欠部4aにホース11を通すことで、ハンドピース1の脱落防止機能を担う。したがって、ハンドピース1を挿入部21へ挿入又は載置した後は、検知装置5による検知機能及びその脱落防止機能により、ハンドピース1の誤動作や脱落といった不都合を防ぐことができる。
【0029】
さらに、プレート4が回動することを規制する規制部31を備えるホルダカバー3を有するので、ホルダカバー3を装着した後において、プレート4が勝手に回動するようなことがなく、検知装置5による検知機能及びプレート4の脱落防止機能を常に良好に維持することができる。本発明において、ホルダ本体2に挿入部21を複数形成した構成としたので、各種のハンドピース1を一通りセッティングすることができて、便宜である。
【0030】
ここで、歯科治療や理美容施術に臨むに際し、歯科医師等や理美容施術者にとって、各種のインスツルメントが掴みやすい角度でインスツルメントホルダに挿入又は載置されていることが好ましい。これに対応するため、本発明では、インスツルメントが挿入又は載置されているインスツルメントホルダそのものの角度を、歯科医師等や理美容施術者が自身で調整可能とする角度調整機構を備えさせることができる。
【0031】
例えば、テーブル下面に設けられ、円弧状に伸縮するアームの先端に、インスツルメントホルダが接続された構成とする。さらに、アームの円弧状の伸縮によって描かれる円弧状軌跡から形成される仮想円の中心が、インスツルメントホルダの挿入部に挿入又は載置されているインスツルメントの頭部となる構成とする。このような構成により、歯科医師等や理美容施術者がアームの伸縮によってインスツルメントホルダの角度を変え、例えば、インスツルメントを起こした状態又は倒した状態としても、その頭部が仮想円の中心となって不動とすることができる。これにより、どんな歯科医師等や理美容施術者が歯科治療や理美容施術に臨んだとしても、掴みやすい角度に挿入又は載置されたインスツルメントを用意できるインスツルメントホルダを提供することができる。
【0032】
以上、本発明の一実施形態を例示して説明したが、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、本発明に係るインスツルメントホルダを、歯科用テーブルに適用した例を説明した。しかしながら、歯科に限らず、様々な診療科においてインスツルメントホルダを備えたテーブル等が知られるので、本発明は、歯科に限定されないで、他の診療科においても適用することができる。さらに、インスツルメントホルダを備えたテーブル等は、エステティック等の全身の美容術で利用されるので、このような技術分野においても本発明を活用し得る可能性がある。
【0033】
本発明を構成する部材や部品の材質は問わない。また、プレートはホームベース様のものに切欠部を形成した形状であることが必須ではなく、本発明が課題とした事項を解決可能な形状である限り、各種の形状を採用することができる。検知装置は接触センサーに限定されず、光センサーとするなど、プレートの回動動作を検知できるものであれば、各種の検知装置を採用することができる。
【符号の説明】
【0034】
A・・・・インスツルメントユニットホルダ(本発明)
1・・・・ハンドピース(インスツルメント)
11・・・ホース(インスツルメント用ホース)
12・・・コネクタ
2・・・・ホルダ本体
21・・・挿入部(インスツルメント挿入部)
211・・ガイドローラ
212・・鼓状ローラ
213・・被挿入部材
213a・孔
3・・・・ホルダカバー
31・・・規制部
4・・・・プレート
4a・・・切欠部
41・・・スプリング
42・・・被センス部位
5・・・・検知装置
T・・・・テーブル
H・・・・ハンドル