(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記分配・収集・充電機を別の分配・収集・充電機に電気的に通信可能に接続するように構成された少なくとも1つの電力伝送コネクタをさらに備えた、請求項5に記載の分配・収集・充電機。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
燃焼エンジンの代替であるゼロ排気管は、空気の質に大きく役立ち、したがって、多くの人類の健康に大きく役立つであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
完全電気自動車のゼロ排気管エミッションの利点は認められるものの、大規模な人口による全電動自動車の採用は遅々としている。その理由の1つは費用、特に二次電池の費用と思われる。もうひとつの理由は、電池の一度の充電で利用可能な運転範囲が限られていることと、二次電池を消費した場合に、再充電に必要な時間が比較的長い(例えば数時間)ことと思われる。
【0008】
本明細書に記載される手法は、特に人が密集して混雑した都市および、財源が限られている住民における、ゼロ排気管エミッション技術の採用を制限するいくつかの問題に対処できる。
【0009】
例えば、本明細書に記載される手法のうちいくつかは、収集・充電・分配機を利用するが、それは別名として蓄電デバイス(例えば、電池、スーパーコンデンサまたはウルトラコンデンサ)を収集、充電および分配するためのキオスクまたは自動販売機と呼ばれてもよい。そのような機械は、都市またはその他の地域付近の、例えばコンビニエンスストア、駐車場または既存のガス充填所もしくは給油所のような、種々の場所に分配されてもよい。
【0010】
収集・充電・分配機は、エンドユーザが使用する、満充電された、又はほぼ満充電された蓄電デバイスのストックを維持してもよい。収集・充電・分配機は、例えばエンドユーザから返却された残量がない蓄電デバイスを回収、受け取りまたは受け入れて、それらを後続のエンドユーザが再利用可能なように再充電してもよい。
【0011】
したがって、電池またはその他の蓄電デバイスがその蓄電の終盤に近づいたとき、エンドユーザは単に、電池またはその他の蓄電デバイスを交換、取り替え、または入れ替えるだけでよい。このことは、費用に関する問題ならびに、限られた範囲と比較的長い再充電時間に関する問題に対処する。
【0012】
上述したように、二次電池およびその他の蓄電デバイスは比較的高価である。したがって、蓄電デバイスの需要が満たされることを保証しながらも、可能な限り最小個数の蓄電デバイスを備蓄することが有利である。
【0013】
これらの理由により、迅速な再充電と、蓄電デバイスを利用可能にしておく能力は、そのような試みの商業的成功のために重要である。蓄電デバイスの迅速な再充電を可能にするためのいくつかの手法が本明細書に記載されている。そのような手法は、一般に、いくつかの蓄電デバイスのうち選択されたデバイスを、電力サービスからの電力を用いて、並びに、充電を犠牲にする対象として選択された他の蓄電デバイスからの電力を用いて再充電する。例えば、より少なく充電された電池を使用して、より迅速に、より多く充電された電池を充電してもよい。別法として、より少なく充電された電池をより迅速に充電するために、より多く充電された電池を用いてもよい。
【0014】
これらの手法は、電力サービスが制限されている、例えば、特定の定格(例えば120ボルト、240ボルト、220ボルト、230ボルト、15アンペア)の場合に有利でありうる。これらの手法は、小売店またはコンビニエンスストアのような既存の場所に収集・充電・分配機が配置される場合に特に有利であろう。これは、収集・充電・分配機が、電力サービスをアップグレードする費用をかけずに設置されながら、既存の電力サービスのみを使用した場合に達成され得たよりも迅速で素早い充電を達成することを可能にする。例えば、電力サービスを120ボルトから240ボルトに増加させる必要を、および/または、単相サービスから三相サービスに移行する必要を回避できる。これらの手法は、例えば、保守、技術的問題、天候、自然災害等により、特定の場所またはパワーグリッドへの電力サービスが制限される又は稼動していない場合にも有利でありうる。電力サービスまたはパワーグリッドが制限されている又は稼動していない場合に、本明細書に記載される、特定の蓄電デバイスを充電するために使用される手法は、第1の個数の蓄電デバイスを充電するために、電力サービスおよび/またはパワーグリッドが利用可能および稼動している場合の第1の個数の蓄電デバイスを充電するために使用される第2の個数の蓄電デバイスの個数と比べて、より多くの個数の第2の個数の蓄電デバイスを用いてもよい。
【0015】
携帯式蓄電デバイスの分配、収集および充電のための分配・収集・充電機の運転方法は、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスよりも急速に充電されるべき、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている第1の個数の携帯式蓄電デバイスを、制御サブシステムにより特定することと、関連する限定定格を持つ電力サービスを介して第1の個数の携帯式蓄電デバイスを充電サブシステムを介して充電することと、電力サービスを介した第1の個数の携帯式蓄電デバイスの充電と同時に、少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスから供給されたエネルギーを介して第1の個数の携帯式蓄電デバイスを充電サブシステムにより充電することと、を含むものとして要約されうる。
【0016】
第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスよりも急速に充電されるべき、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている第1の個数の携帯式蓄電デバイスを特定することは、満充電までの半途を越えた少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを急速充電の対象として特定することを含みうる。
【0017】
分配・収集・充電機の運転方法はさらに、満充電までの半途に満たない少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、第2の個数の携帯式蓄電デバイスの一部として特定することを含みうる。
【0018】
分配・収集・充電機の運転方法はさらに、満充電である第1の閾値未満であると同時に、空乏状態である第2の閾値を超えている携帯式蓄電デバイスも、第2の個数の携帯式蓄電デバイスの一部として特定することを含みうる。
【0019】
第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスよりも急速に充電されるべき、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている第1の個数の携帯式蓄電デバイスを特定することは、少なくとも1つの別の携帯式蓄電デバイスよりもより多く充電された少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、急速充電の対象として特定することを含みうる。
【0020】
電力サービスを介した充電と同時に、少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスから供給されたエネルギーを介して第1の個数の携帯式蓄電デバイスを充電することは、少なくとも1つのより少なく充電された携帯式蓄電デバイスからのエネルギーを使用して少なくとも1つのより多く充電された携帯式蓄電デバイスを充電することを含みうる。
【0021】
第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスよりも急速に充電されるべき、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている第1の個数の携帯式蓄電デバイスを特定することは、デバイス満充電までの半途に満たない少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを急速充電対象として特定し、また、満充電までの半途を越えた少なくとも1つの別の携帯式蓄電デバイスを、第2の個数の携帯式蓄電デバイスの一部として特定することを含みうる。
【0022】
分配・収集・充電機の運転方法はさらに、満充電までの半途を越えた少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを第2の個数の携帯式蓄電デバイスの一部として特定することを含む。
【0023】
分配・収集・充電機の運転方法はさらに、満状態の約75パーセントを越えた充電状態、例えば、少なくとも80パーセントまたは少なくとも85パーセント充電された携帯式蓄電デバイスを全て第2の個数の携帯式蓄電デバイスの一部として特定することを含みうる。
【0024】
第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスよりも急速に充電されるべき、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている第1の個数の携帯式蓄電デバイスを特定することは、少なくとも1つの別の携帯式蓄電デバイスよりも少なく充電された少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、急速充電対象として特定することを含みうる。
【0025】
電力サービスを介した充電と同時に、少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスから供給されたエネルギーを介して第1の個数の携帯式蓄電デバイスを充電することは、少なくとも1つのより少なく充電された携帯式蓄電デバイスからのエネルギーを使用して少なくとも1つのより多く充電された携帯式蓄電デバイスを充電することを含みうる。
【0026】
分配・収集・充電機の運転方法はさらに、充電を犠牲にすることになる少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、第2の個数の携帯式蓄電デバイスの一部として特定することを含みうる。
【0027】
分配・収集・充電機の運転方法は、少なくとも部分的に放電した携帯式蓄電デバイスを、第1の分配・収集・充電機の第1の位置で第1の時点において着脱自在に受け入れることを含んでもよく、また、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている第1の個数の携帯式蓄電デバイスを、急速充電対象として特定することは、該少なくとも部分的に放電した携帯式蓄電デバイスを、第1の分配・収集・充電機の第1の位置で第1の時点において受け入れたことに応答して実行される。
【0028】
少なくとも部分的に放電した携帯式蓄電デバイスを、第1の分配・収集・充電機の第1の位置で第1の時点において着脱自在に受け入れることは、個人車両に給電するサイズの電池を着脱自在に受け入れることを含みうる。
【0029】
分配・収集・充電機の運転方法はさらに、第1の分配・収集・充電機の複数の位置のうち1つにおける携帯式蓄電デバイスの挿入を検出することと、挿入された携帯式蓄電デバイスの充電状態を判断することを含みうる。
【0030】
分配・収集・充電機の運転方法はさらに、急速充電対象として特定される携帯式蓄電デバイスを経時的に繰り返し更新することを含みうる。
【0031】
急速充電対象として特定される携帯式蓄電デバイスを経時的に繰り返し更新することは、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている携帯式蓄電デバイスの現在の充電状況と、携帯式蓄電デバイスのうち少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスの充電率に少なくとも部分的に基づいてよい。急速充電対象として特定される携帯式蓄電デバイスを経時的に繰り返し更新することは、第1の分配・収集・充電機における携帯式蓄電デバイスの有無に少なくとも部分的に基づいてよい。急速充電対象として特定される携帯式蓄電デバイスを経時的に繰り返し更新することは、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている携帯式蓄電デバイスの総数と、各携帯式蓄電デバイスのそれぞれの充電状態に、少なくとも部分的に基づいてよい。急速充電対象として特定される携帯式蓄電デバイスを経時的に繰り返し更新することは、急速に充電されるべき携帯式蓄電デバイスを充電するために、充電を犠牲にするように利用可能と特定されたいくつかの携帯式蓄電デバイスから利用可能な総累計充電に少なくとも部分的に基づいてよい。
【0032】
第1の個数の携帯式蓄電デバイスを電力サービスを介して充電することは、外部電気グリッドから計量式電力サービスを介して供給される電力サービスパネルの本線を介して、第1の個数の携帯式蓄電デバイスに電流を導電的に供給することを含みうるものであり、また、少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスから供給されたエネルギーを介して第1の個数の携帯式蓄電デバイスを充電することは、第2の個数の携帯式蓄電デバイスから導電的に電流を供給することを含みうる。
【0033】
携帯式蓄電デバイスの分配、収集および充電のための分配・収集・充電機の運転方法は、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスよりも急速に充電されるべき、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている第1の個数の携帯式蓄電デバイスを、制御サブシステムにより特定することと、電力サービスが利用可能な場合に、第1の個数の携帯式蓄電デバイスを充電サブシステムにより充電することと、第1の個数の携帯式蓄電デバイスの充電サブシステムによる充電は、少なくとも第2の個数の携帯式蓄電システムから供給されるエネルギーによるものであることを含むものとして要約されうる。
【0034】
分配・収集・充電機の運転方法は、複数のマスター分配・収集・充電機を、個別に運転可能でありかつ自己制御式であるモジュールとして展開する、または、1つのマスター分配・収集・充電機を、そのマスター分配・収集・充電機とネットワークしておりそのマスター分配・収集・充電機によって制御される1つ以上のスレーブ分配・収集・充電機と組み合わせて展開することを含みうる。
【0035】
携帯式蓄電デバイスの分配、収集および充電のための分配・収集・充電機は、それぞれが、対応する携帯式蓄電デバイスを着脱自在に受け入れるサイズおよび寸法であるいくつかのレシーバと、分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスに相対して急速に充電されるべき、分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている第1の個数の携帯式蓄電デバイスを特定する少なくとも1つのコントローラを含む制御サブシステムと、少なくとも1つのコントローラに応答して、電力サービスを介して第1の個数の携帯式蓄電デバイスを充電し、同時に少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスから供給されたエネルギーを介して第1の個数の携帯式蓄電デバイスを充電する充電サブシステムとを含むものとして要約されうる。
【0036】
分配・収集・充電機は、それぞれが、対応する携帯式蓄電デバイスを着脱自在に受け入れるサイズおよび寸法であるいくつかのレシーバと、少なくとも1つのコントローラに応答して、電力サービスを介して第1の個数の携帯式蓄電デバイスを充電する、および/または、同時に少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスから供給されたエネルギーを介して第1の個数の携帯式蓄電デバイスを充電する充電サブシステムとを含みうる。分配・収集・充電機は、少なくとも1つのコントローラを含む制御サブシステムを含みうる、または、分配・収集・充電機は、別の分配・収集・充電機に含まれる少なくとも1つのコントローラを含む制御サブシステムによって制御されうる。少なくとも1つのコントローラを含む制御サブシステムを含まない分配・収集・充電機は、少なくとも1つのコントローラを含む制御サブシステムを含むマスター分配・収集・充電機と組み合わせてスレーブ分配・収集・充電機として展開されうる。特定の実施形態において、コントローラは、分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスに相対して急速に充電されるべき、その分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている第1の個数の携帯式蓄電デバイスを特定する。
【0037】
少なくとも1つのコントローラは、急速充電対象の少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、その少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスの対応する充電状態が満充電までの半途を越えていることに基づいて特定してもよい。少なくとも1つのコントローラはさらに、少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、その少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスが満充電までの半途に満たない対応する充電状態を有していることに基づいて、第2の個数の携帯式蓄電デバイスの一部として特定してもよい。少なくとも1つのコントローラはさらに、満充電である第1の閾値と空乏である第2の閾値の間の対応する充電状態を持つ任意の携帯式蓄電デバイスを、第2の個数の携帯式蓄電デバイスの一部として特定してもよい。少なくとも1つのコントローラは、少なくとも1つの別の携帯式蓄電デバイスよりもより多く充電された少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、急速充電向けに特定してもよい。充電サブシステムは、少なくとも1つのより多く充電された携帯式蓄電デバイスを、少なくとも1つのより少なく充電された携帯式蓄電デバイスからのエネルギーを使用して充電してもよい。
【0038】
少なくとも1つのコントローラは、少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、対応する充電状態が満充電までの半途に満たないことに基づいて急速充電対象として特定してもよく、また、少なくとも1つの別の携帯式蓄電デバイスを、対応する充電状態が満充電までの半途を越えていることに基づいて、第2の個数の携帯式蓄電デバイスの一部として特定してもよい。少なくとも1つのコントローラは、満充電までの半途を越えた少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、第2の個数の携帯式蓄電デバイスの一部として特定してもよい。少なくとも1つのコントローラはさらに、満状態の約75パーセントを越えた充電状態の、例えば、80パーセント超または85パーセント超充電された携帯式蓄電デバイスを全て第2の個数の携帯式蓄電デバイスの一部として特定してもよい。少なくとも1つのコントローラは、少なくとも1つの別の携帯式蓄電デバイスよりも少なく充電された少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを急速充電向けに特定してもよい。充電サブシステムは、少なくとも1つのより多く充電された携帯式蓄電デバイスを、少なくとも1つのより少なく充電された携帯式蓄電デバイスからのエネルギーを使用して充電してもよい。
【0039】
少なくとも1つのコントローラはさらに、充電を犠牲にすることになる少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、第2の個数の携帯式蓄電デバイスの一部として特定してもよい。
【0040】
少なくとも1つのコントローラは、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている、急速に充電されるべき第1の個数の携帯式蓄電デバイスの特定を、第1の時点での分配・収集・充電機のレシーバのうち第1のレシーバへの、少なくとも部分的に放電した携帯式蓄電デバイスの受け入れを検出したことに応答して実行してもよい。第1の分配・収集・充電機のレシーバのうち少なくとも第1のレシーバで着脱自在に受け入れられる少なくとも部分的に放電した携帯式蓄電デバイスは、個人車両に給電するサイズの電池であってよい。
【0041】
分配・収集・充電機はさらに、分配・収集・充電機のレシーバのいずれかにおける携帯式蓄電デバイスの有無を検出するために配置され動作可能な第1の数のセンサと、分配・収集・充電機のレシーバの対応するレシーバに受け入れられた携帯式蓄電デバイスの充電状態を検出するために配置され動作可能な第2の数のセンサとをさらに含んでいてもよい。
【0042】
少なくとも1つのコントローラは急速充電対象として特定される携帯式蓄電デバイスを繰り返し更新してもよい。少なくとも1つのコントローラは、急速充電対象として特定される携帯式蓄電デバイスを、分配・収集・充電機の対応するレシーバに現在着脱自在に配置されている携帯式蓄電デバイスの現在の充電状況に少なくとも部分的に基づいて、繰り返し更新してもよい。少なくとも1つのコントローラは、急速充電対象として特定される携帯式蓄電デバイスを、分配・収集・充電機のレシーバにおける携帯式蓄電デバイスの有無に少なくとも部分的に基づいて、繰り返し更新してもよい。少なくとも1つのコントローラは、急速充電対象として特定される携帯式蓄電デバイスを、分配・収集・充電機の対応するレシーバに現在着脱自在に受け入れられている携帯式蓄電デバイスの総数と、分配・収集・充電機の対応するレシーバに現在着脱自在に受け入れられている携帯式蓄電デバイスそれぞれの対応する充電状態とに少なくとも部分的に基づいて、繰り返し更新してもよい。少なくとも1つのコントローラは、急速充電対象として特定された携帯式蓄電デバイスを、この携帯式蓄電デバイスに充電するために充電を犠牲にするように利用可能と特定されたいくつかの携帯式蓄電デバイスから利用可能な総累計充電に少なくとも部分的に基づいて、繰り返し更新してもよい。充電サブシステムは、外部電気グリッドから計量式電力サービスを介して供給される電力サービスパネルの本線を介した電力サービスから電力を受信するために電気的に結合されてもよく、充電サブシステムは、計量式電力サービスから受け取った電力の電圧、位相または電流のうち少なくとも1つを、二輪の個人用移動車での使用向きのサイズである携帯式電池の充電に適した形式に変換するように動作可能な電力変換器を含みうる。
【0043】
分配・収集・充電機はさらに、レシーバによって着脱自在に受け入れられるいずれの携帯式蓄電デバイスにも電気的に結合するためにレシーバのうち対応するレシーバに配置されたいくつかの電気的接点と、コントローラに応答して、電気的接点のうち対応する電気的接点を電力変換器に選択的に電気的に結合するように動作可能な第1の複数のスイッチと、コントローラに応答して、電気的接点のうち対応する電気的接点を、他の電気的接点に選択的に電気的に結合するように動作可能な第2の複数のスイッチとを含みうる。
【0044】
携帯式蓄電デバイスの分配、収集および充電のための分配・収集・充電機は、それぞれが、対応する携帯式蓄電デバイスを着脱自在に受け入れるサイズおよび寸法であるいくつかのレシーバと、分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスに比較して急速に充電されるべき、分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている第1の個数の携帯式蓄電デバイスを特定する少なくとも1つのコントローラを含む制御サブシステムと、少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスから供給されるエネルギーを介した電力サービスが利用不可能な場合に、少なくとも1つのコントローラに応答して、第1の個数の携帯式蓄電デバイスを充電する充電サブシステムと、を含むものとして要約されうる。
【0045】
非一時的なコンピュータ可読媒体は、携帯式蓄電デバイスの分配、収集および充電のための分配・収集・充電機を動作させるためにプロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体として要約されてもよく、その命令は、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスよりも急速に充電されるべき、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている第1の個数の携帯式蓄電デバイスを、プロセッサによって特定することと、充電サブシステムに、第1の個数の携帯式蓄電デバイスを電力サービスを介して充電させ、電力サービスは関連する限定定格を有することと、充電サブシステムに、第1の個数の携帯式蓄電デバイスを少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスから供給されるエネルギーを介して充電させ、それと同時に、第1の個数の携帯式蓄電デバイスを電力サービスを介して充電することによって実行される。
【0046】
命令はさらに、満充電である第1の閾値未満であると同時に空乏状態である第2の閾値を超えている携帯式蓄電デバイスを含む第2の個数の携帯式蓄電デバイスを、コントローラに特定させてもよい。プロセッサは、少なくとも1つの別の携帯式蓄電デバイスよりもより多く充電された少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、急速充電対象として特定することによって、急速に充電されるべき第1の個数の携帯式蓄電デバイスを特定してもよい。命令は、充電回路に、少なくとも1つのより少なく充電された携帯式蓄電デバイスからのエネルギーを使用して、少なくとも1つのより多く充電された携帯式蓄電デバイスを充電させてもよい。
【0047】
コントローラは、少なくとも1つの別の携帯式蓄電デバイスよりも少なく充電された少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、急速充電対象として特定することによって、急速に充電されるべき第1の個数の携帯式蓄電デバイスを特定してもよい。命令は、充電回路に、少なくとも1つのより少なく充電された携帯式蓄電デバイスからのエネルギーを使用して、少なくとも1つのより多く充電された携帯式蓄電デバイスを充電させるようにプロセッサを仕向けてもよい。
【0048】
命令はさらに、プロセッサに、充電を犠牲にすることになる少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、第2の個数の携帯式蓄電デバイスの一部として特定させてもよい。
【0049】
非一時的なコンピュータ可読媒体は、第1の分配・収集・充電機の複数のレシーバのいずれかへの携帯式蓄電デバイスの挿入を繰り返し検出することと、挿入された携帯式蓄電デバイスの充電状態を判断することと、経時的に急速充電対象として特定される携帯式蓄電デバイスを繰り返し更新することをさらに含んでもよい。
【0050】
急速充電対象として特定される携帯式蓄電デバイスを繰り返し更新することは、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている携帯式蓄電デバイスの現在の充電状況に少なくとも部分的に基づいてよい。急速充電対象として特定される携帯式蓄電デバイスを繰り返し更新することは、第1の分配・収集・充電機における携帯式蓄電デバイスの有無に少なくとも部分的に基づいてよい。急速充電対象として特定される携帯式蓄電デバイスを繰り返し更新することは、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている携帯式蓄電デバイスの総数と、各携帯式蓄電デバイスのそれぞれの充電状態とに、少なくとも部分的に基づいてよい。急速充電対象として特定される携帯式蓄電デバイスを繰り返し更新することは、急速に充電されるべき携帯式蓄電デバイスを充電するために、充電を犠牲にするように利用可能と特定されたいくつかの携帯式蓄電デバイスから利用可能な総累計充電に少なくとも部分的に基づいてよい。
【0051】
非一時的なコンピュータ可読媒体は、携帯式蓄電デバイスの分配、収集および充電のための分配・収集・充電機を動作させるためにプロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体として要約されてもよく、その命令は、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスよりも急速に充電されるべき、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている第1の個数の携帯式蓄電デバイスを、プロセッサによって特定することと、電力サービスが利用不可能な場合に充電サブシステムに、少なくとも第2の個数の携帯式蓄電デバイスから供給されたエネルギーを介して第1の個数の携帯式蓄電デバイスを充電させることによって実行される。
【0052】
携帯式蓄電デバイスの分配、収集および充電のための分配・収集・充電機を動作させるためにプロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体と、そのプロセッサは、プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体とそのプロセッサとを含む分配・収集・充電機を動作させてもよい。携帯式蓄電デバイスの分配、収集および充電のための分配・収集・充電機を動作させるためにプロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体と、そのプロセッサとは、また、プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体とそのプロセッサとを含まない分配・収集・充電機を動作させてもよい。携帯式蓄電デバイスの分配、収集および充電のための分配・収集・充電機を動作させるためのプロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体および/またはプロセッサを含まない分配・収集・充電機は、そのような非一時的なコンピュータ可読媒体および/またはプロセッサを含むマスター分配・収集・充電機と組み合わせてそれとネットワークしたスレーブ分配・収集・充電機として展開されうる。
【0053】
図面において、同じ参照番号は同じ要素または動作を特定する。図面における要素のサイズおよび相対位置は必ずしも縮尺通りに描かれているわけではない。例えば、種々の要素の形状および角度は縮尺通りに描かれておらず、これらの要素のうちいくつかは、図面の見易さを工場させるために恣意的に拡大され配置されている。さらに、描かれている要素の特定の形状は、特定の要素の実際の形状に関する情報を伝えることは意図しておらず、ただ、図面における認識のし易さを期して選択されている。
【発明を実施するための形態】
【0055】
以下の記載においては、ある特定の詳細が、種々の開示される実施形態の完全な理解を提供するために規定される。しかし、関連技術の当業者ならば、実施形態が、これらの特定の詳細のうち1つ以上を欠いて実施されうる、または他の方法、構成要素、材料等で実施されうることを理解するであろう。別の場合には、販売機、電池、スーパーコンデンサまたはウルトラコンデンサ、また、変圧器、整流器、直流/直流電力変換器、スイッチモード電力変換器を含むがそれらに限定されない電力変換器、コントローラ、ならびに通信システムおよび構造およびネットワークに関連する良く知られる構造は、実施形態の説明を不必要にあいまいにすることを避けるために、詳細に図示または記載されていない。
【0056】
文脈上別途要求しない限り、以下の明細書および請求項全体を通して、「備える」という用語および、「備えている」「備えた」等のその変形形態は、「含むが、それに限定されない」という開放的な包括的意味に解釈されるものとする。
【0057】
本明細書を通した、「1つの実施形態」または「一実施形態」への言及は、その実施形態に関連して記載される特定の特徴、構造または特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれているということを意味する。本明細書全体における種々の箇所での「1つの実施形態において」または「一実施形態において」という語句の出現は、必ずしも同じ実施形態を指しているわけではない。
【0058】
第1の、第2の、および第3の、等の序数の使用は、必ずしも格付けの順を暗示するわけではなく、むしろ、動作または構造の多数の例どうしを区別するのみである。
【0059】
携帯式蓄電デバイスの言及は、電池、スーパーコンデンサまたはウルトラコンデンサを含むがそれらに限定されない、電力を蓄え、蓄えた電力を放出可能な任意のデバイスを意味する。例えば、ニッケルカドミウム合金またはリチウムイオン電池セルを含むがそれらに限定されない再充電式電池または二次電池等である、化学的蓄電セルまたはセル群を意味する。
【0060】
本明細書における見出しと、開示の要約は、便宜上設けられているに過ぎず、実施形態の範囲または意味を解釈するものではない。
【0061】
図1は、1つの例証実施形態による収集・充電・分配機102を含む環境100を示す。
【0062】
収集・充電・分配機102は、販売機またはキオスクの形態を取りうる。収集・充電・分配機102は、携帯式蓄電デバイス(例えば、電池,スーパーコンデンサまたはウルトラコンデンサ)106a−106n(総称して106)を収集、充電および分配のために着脱自在に受け入れるための複数のレシーバ、コンパートメントまたはレセプタクル104a、104b−104n(
図1には3個のみが出ており、総称して104とする)を備えている。
図1で説明するように、いくつかのレシーバ104が空であるのに対し、他のレシーバ104は携帯式蓄電デバイス106を保持している。
図1では、レシーバ104につき単一の携帯式蓄電デバイス106を示しているが、いくつかの実施形態ではレシーバ104は、2個またはそれ以上の携帯式蓄電デバイス106をも保持してよい。例えば各レシーバ104は、3個の携帯式蓄電デバイス106を受け入れるほど十分に深くあってよい。したがって、
図1に説明される収集・充電・分配機102は、例えば、40個、80個または120個の携帯式蓄電デバイス106を同時に保持可能な容量を持っていてもよい。
【0063】
図1で説明された種類の収集・充電・分配機は、単一ユニットとして展開されても、または、
図18で説明するように、モジュラー装置を形成するために1つ以上の収集・充電・分配機と組み合わせてネットワークで展開されてもよい。
図18において、3個のモジュール103、105aおよび105bがモジュラー装置を形成している。各モジュール103、105aおよび105bは、携帯式蓄電デバイス(例えば、電池、スーパーコンデンサまたはウルトラコンデンサ、図示していない)を着脱自在に受け入れる8個のレシーバ、コンパートメントまたはレセプタクルを含む。モジュール103、105aおよび105bは、より多いまたはより少ないレシーバ、コンパートメントまたはレセプタクルを含みうる。また、より多いまたはより少ないモジュール103、105aおよび105bが、モジュラー装置に設けられてもよい。例証の非限定的な実施形態において、モジュール103にはユーザ・インターフェースディスプレイ109が設けられている。ユーザ・インターフェースディスプレイ109に、モジュール105aおよび105bが設けられてもよいし、またはユーザ・インターフェースが省略されてもよい。
【0064】
携帯式蓄電デバイス106は、種々の形態、例えば電池(例えば電池セルのアレイ)またはスーパーコンデンサまたはウルトラコンデンサ(例えばウルトラコンデンサセルのアレイ)を取りうる。例えば、携帯式蓄電デバイス106zは、再充電可能な電池(すなわち二次セルまたは電池)の形態を取りうる。携帯式蓄電デバイス106zは、例えば、全電動スクーターまたはバイク108等の個人用移動車に物理的に適合し給電するサイズであってよい。上述したように、燃焼エンジンスクーターおよびバイクは、例えばアジア、ヨーロッパおよび中東における多くの大都市において一般的である。都市または地域内の全域で、充電された電池に便利にアクセスできることは、全電動スクーターおよびバイク108を、燃焼エンジンスクーターおよびバイクの代わりに使用することを可能にして、大気汚染を緩和するとともに騒音を削減する。
【0065】
携帯式蓄電デバイス106(携帯式蓄電デバイス106zのみが見えている)は、携帯式蓄電デバイス106zの外側からアクセス可能ないくつかの電気端子110a、110b(2つを図示している、総称して110)を含みうる。電気端子110は、電荷が携帯式蓄電デバイス106zから供給されることを可能にするとともに、電荷が携帯式蓄電デバイス106zを充電する、または再充電するために携帯式蓄電デバイス106zに供給されることを可能にする。電気端子110は
図1においてポストとして図解されているが、電池筐体内のスロット内に配置された電気端子を含めて、携帯式蓄電デバイス106zの外部からアクセス可能な任意の他の形態を取ってもよい。このハイパワーの電気的接点または電極は、携帯式蓄電デバイス106上の外側からアクセス可能な唯一のカップリングでありうる。
【0066】
携帯式蓄電デバイス106は、携帯式蓄電デバイス106独自の識別子などのデータを記憶する非一時的な記憶媒体を含みうる1つ以上のデータ記憶もしくは送信デバイスまたはトランスポンダ、例えば1つ以上の無線周波数識別(radio frequency identification、RFID)タグをも含んでいてよい。それらは付加的に、携帯式蓄電デバイス106に係る物理的、化学的または組成データを記憶してもよい。携帯式蓄電デバイス106の物理的、化学的または組成データは、デバイス内のセル(複数可)の個数と種類、デバイス内のセル(複数可)の健全性、デバイス内のセル(複数可)の充電保持容量、デバイス内のセル(複数可)への充電サイクル数、デバイス内のセル(複数可)の物理的構成、デバイスの物理的構成とサイズ、デバイス106上の電極の個数、位置および種類または形式、デバイス106の最低温度または最大温度、等を含みうる。
【0067】
収集・充電・分配機102は、蓄電デバイス106の1つ以上のデータ記憶もしくは送信デバイスまたはトランスポンダに記憶された非一時的なデータを読み取ることができる質問器または読み取り機を含みうる。そのような質問器または読み取り機は、いくつかの場合において、周期的または連続的な質問信号を生成し、その質問信号は、1つ以上のデータ記憶または送信デバイスまたはトランスポンダによって受信されたときに、1つ以上のデータ記憶または送信デバイスまたはトランスポンダに、中に記憶された1つ以上のデータ信号をブロードキャストする。いくつかの場合において、収集・充電・分配機102内の質問器または読み取り機は、例えばデータ記憶または送信デバイスまたはトランスポンダ内に内蔵された蓄エネルギーデバイスから、または蓄電デバイス106自体から送信パワーを得る、能動的RFIDタグである、能動的データ記憶または送信デバイス、またはトランスポンダによって提供された信号を検出できる受動的デバイスであってよい。いくつかの場合において、収集、充電および分配器102内の質問器または読み取り機は、任意選択的に、蓄電デバイス106内の1つ以上のデータ記憶または送信デバイスまたはトランスポンダにデータを書き込んでもよい。そのようなデータは、充電サイクルカウンタを増加させることと、デバイス106の最大使用可能充電容量を示すことと、デバイス106の最終充電レベルを示すこと等を含みうる。
【0068】
収集・充電・分配機102は、収集・充電・分配機102が種々のエンドユーザによって便利かつ容易にアクセスされうる或る場所112に配置されている。その場所112は、多岐にわたる形態のうち任意のもの、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、給油所またはガス充填所、サービス店等の小売環境の形態を取ってよい。別法として、収集・充電・分配機102は、例えば、公立の公園、または、例えば駐車場等のその他の公共の場所の、既存の小売またはその他のビジネスと関連しない場所112におけるスタンドアローンのものであってもよい。したがって、例えば,収集・充電・分配機102は、都市または地域全体でコンビニエンスストアの各チェーン店に配置されうる。それは、往々にしてコンビニエンスストアが、対象の住民数または人口に対する利便性に基づいて位置決定され分配されているという事実に有利に基づいていてもよい。それは、収集・充電・分配機102の拡張的ネットワークが都市または地域内で迅速に展開されることを可能にするために、店頭またはその他の小売場所に以前から存在するリースに有利に依存してもよい。対象の住民数に役立つべく地理的にうまく分配された大規模のネットワークを迅速に達成することは、そのようなシステムに依存する能力と、おそらくはそのような努力の商業的成功を増強する。
【0069】
場所112は、例えばグリッド116を介して発電所(図示せず)から電力を受け取る電力サービス114を含みうる。電力サービス114は、電力サービスメータ114a、回路パネル(例えば回路ブレーカーパネルまたはヒューズボックス)114b、配線114cおよび電気コンセント114dのうち1つ以上を含みうる。場所112が既存の小売店またはコンビニエンスストアである場合、電力サービス114は既存の電力サービスである可能性があり、そのため、定格に幾分制限がある(例えば120ボルト、240ボルト、220ボルト、230ボルト、15アンペア)。小売場所112のオペレータも、収集・充電・分配機102の所有者、販売業者またはオペレータも、電力サービス114の更新コストを負担したがらないであろう。それでも、エンドユーザによる使用向けに利用可能な携帯式蓄電デバイス106の適切な供給を維持するために、迅速な充電が望ましい。既存のまたはその他の限定定格の電力サービスを維持しながら迅速に充電する能力が、本明細書で取り扱われる。加えて、既存の電力サービスが保守、技術的問題、天候、自然災害等により利用不可能な間の充電する能力が、本明細書で取り扱われる。
【0070】
任意選択的に、収集・充電・分配機102は、再生可能な電力源を含む、または、再生可能な電力源に結合されてもよい。例えば屋外の場所に設置される場合、収集・充電・分配機102は、日射から発電する光電地(PV)セル118のアレイを含みうる。別法として、収集・充電・分配機102は、場所112のどこか、例えば、屋根上または柱に、柱(図示せず)の頂部に載置されて配置されるマイクロタービン(例えば風車)またはPVアレイに電気結合されてもよい。別法として、収集・充電・分配機102は、例えば、収集・充電・分配機102へのグリッドからの電力サービスが利用不可能な場合、我々の屋外の収集・充電・分配機102内に収容された携帯式蓄電デバイスから電力を受け取るように電気的に構成されてもよい。
【0071】
収集・充電・分配機102は、バックエンドまたはバックオフィスシステム(1つのみが示されている)120等の、1つ以上の遠隔配置されたコンピュータシステムに通信可能に結合されてよい。バックエンドまたはバックオフィスシステム120は、都市等の領域周辺に分配された複数の収集・充電・分配機102からデータを収集する、および/または複数の収集・充電・分配機102を制御してもよい。通信は、1つ以上のネットワーク122または非ネットワーク通信チャネルを含む1つ以上の通信チャネルを介して発生してもよい。通信は、1つ以上の有線通信チャネル(例えばツイストペア配線、光ファイバー)、無線通信チャネル(例えば、無線、マイクロ波、衛星、801.11対応)を介するものであってよい。ネットワーク通信チャネルは、1つ以上のローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、エクストラネット、イントラネット、またはインターネットのワールドワイドウェブ部分を含むインターネットを含みうる。
【0072】
収集・充電・分配機102はユーザ・インターフェース124を含みうる。ユーザ・インターフェースは、エンドユーザが収集・充電・分配機102と相互作用することを可能にする入出力(I/O)デバイスを含みうる。種々のI/Oデバイスは以下に続く
図2を参照して取り上げられ説明される。
【0073】
図2は、1つの例証実施形態による、
図1の収集・充電・分配機102を示す。
【0074】
収集・充電・分配機102は、制御サブシステム202と、充電サブシステム204と、通信サブシステム206と、ユーザ・インターフェースサブシステム208を含む。
【0075】
制御サブシステム202は、コントローラ210、例えばマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)または、種々のセンサから信号を受信し、論理演算を実行し、種々のコンポーネントに信号を送信可能な別のコントローラを含む。典型的にコントローラ210は、マイクロプロセッサ(例えばINTEL、AMD、ATOM)の形態を取りうる。制御サブシステム202はまた、1つ以上の非一時的なプロセッサまたはコンピュータ可読記憶媒体、例えばリードオンリーメモリ(ROM)212、ランダムアクセスメモリ(RAM)214、データストア216(例えば、フラッシュメモリまたはEEPROM等の固体記憶媒体、ハードディスク等の回転式記憶媒体)を含んでもよい。非一時的なプロセッサまたはコンピュータ可読記憶媒体212、214、216は付加的に、コントローラ210の一部である任意の非一時的な記憶媒体(例えばレジスタ)であってよい。制御サブシステム202は、種々のコンポーネントを一緒に結合する1つ以上のバス218(1つのみが図示されている)、例えば1つ以上のパワーバス、インストラクションバス、データバス等を含みうる。
【0076】
図示のように、ROM212、または非一時的なプロセッサまたはコンピュータ可読記憶媒体212、214、216のうちどれか別の1つは、命令および/またはデータ、あるいは変数またはパラメータの値を記憶する。データのセットは、例えばルックアップテーブル、データベース内の記録のセット等の種々の形態を取りうる。命令およびデータまたは値のセットはコントローラ110によって実行可能である。その実行は、収集・充電・分配機102に携帯式蓄エネルギーデバイスを収集、充電および分配させるための特定の動作をコントローラ110に実行させる。収集・充電・分配機102の特定の動作は、以下に種々の流れ図(
図3−15)に関連して説明される。
【0077】
コントローラ210は、RAM214を従来式に、命令、データ等の揮発性記憶用に使用してもよい。コントローラ210は、情報、例えば、携帯式蓄電デバイス106の収集の収集、充電および/または分配に関する、および/または、収集・充電・分配機102自体の動作に関する遠隔測定情報を記録または保持するためにデータストア216を使用してもよい。命令は、エンドユーザまたはオペレータの入力に応答して、データまたは、変数もしくはパラメータの値を使用して収集・充電・分配機102の動作を制御するためにコントローラ210によって実行可能である。
【0078】
制御サブシステム202は、種々のセンサおよび/または収集・充電・分配機102の他の構成要素から、そのような他の構成要素の動作、状態または状況を特徴付けるまたは示す情報を含む信号を受信する。センサは、
図2において、丸で囲まれたSの文字に、適宜下付き文字を伴って示されている。
【0079】
例えば、1つ以上の位置センサSPI−SPNは、レシーバ104それぞれにおける携帯式蓄電デバイス106の有無を検出しうる。位置センサSP1−SPNは種々の形態を取りうる。例えば、位置センサSP1−SPNは、携帯式蓄電デバイス106がレシーバ104に挿入されたときに対応する携帯式蓄電デバイス106の部分に接触したことに応答して、閉じた、または択一的に、開いた機械式スイッチの形態を取りうる。また、例えば、位置センサSP1−SPNは、携帯式蓄電デバイス106がレシーバ104に挿入されたときに対応する携帯式蓄電デバイス106の部分に接触したことに応答して、閉じた光学スイッチ(すなわち光源およびレシーバ)の形態、または択一的に、開いた光学スイッチの形態をとりうる。また例えば、位置センサSP1−SPNは、携帯式蓄電デバイス106がレシーバ104に挿入されたときに対応する携帯式蓄電デバイス106の端子110との接触により生じた閉状態の検出に応答して、または、レシーバ104内の対応する携帯式蓄電デバイス106の欠如から生じる開回路状態の検出に応答して、閉じた、または択一的に、開いた電気センサまたはスイッチの形態をとりうる。これらの例は非限定的であることが意図されており、レシーバへの携帯式蓄電デバイス106の有無または挿入をも検出する任意の他の構造またはデバイスが使用されうることが注目される。
【0080】
例えば、1つ以上の充電センサSC1−SCNは、レシーバ104それぞれにおける携帯式蓄電デバイス106の充電を検出してもよい。充電センサSC1−SCNは、携帯式蓄電デバイス106によって蓄積された充電量を検出しうる。充電センサSC1−SCNはさらに、レシーバ104それぞれの携帯式蓄電デバイス106の一つ一つに供給される充電量および/または充電率を検出してもよい。それらは、携帯式蓄電デバイス106それぞれの現在の(すなわち時間的な)充電状況または状態の査定を可能にするとともに、充電率に関する制御を含むその充電のフィードバック制御を可能にしうる。充電センサSC1−SCNは、任意の種々の電流および/または電圧センサを含みうる。
【0081】
例えば、1つ以上の充電センサST1(1つのみが示されている)は、レシーバ104における温度または周囲環境における温度を検出または感知してもよい。
【0082】
例えば、1つ以上の電力サービスセンサが、電力サービスが最大能力で稼動しているか、または最大能力未満で稼動しているかを検出または感知してもよい。
【0083】
制御サブシステム202は、制御信号に応答する種々のアクチュエータおよび/または他の構成要素に信号を提供するが、その信号は、その構成要素が実行すべき動作またはその構成要素が入るべき状態もしくは条件を特徴付けるかまたは示す情報を含む。制御信号、制御信号に応答する種々のアクチュエータまたは他の構成要素は、
図2において、丸で囲まれたCの文字に、適宜下付き文字を伴って示されている。
【0084】
例えば、1つ以上のエンジン制御信号CA1−CANは、1つ以上のアクチュエータ220(1つのみが図示されている)の作動に影響してもよい。例えば、制御信号CA1は、アクチュエータ220を第1と第2の位置の間で移動させる、または、アクチュエータ220によって生成された磁界を変化させうる。アクチュエータ220は、ソレノイド、ステッパモータ等の電気モータまたは電磁石を含むがそれらに限定されない種々の形態のうちいずれを取ってもよい。アクチュエータ220はラッチ、ロックまたはその他のリテーナ機構222を作動させるために結合されうる。ラッチ、ロックまたはその他のリテーナ機構222は、1つ以上の携帯式蓄電デバイス106(
図1)をレシーバ104(
図1)内に選択的に固定または保持してもよい。例えば、ラッチ、ロックまたはその他のリテーナ機構222は、携帯式蓄電デバイス106(
図1)の筐体の一部である相補的構造に物理的に結合してもよい。別法として、ラッチ、ロックまたはその他のリテーナ機構222は、携帯式蓄電デバイス106(
図1)の筐体の一部である相補的構造に磁気的に結合してもよい。さらに例えば、ラッチ、ロックまたはその他の機構は、部分的にまたは完全に放電した携帯式蓄電デバイス106を充電のために受け入れるために、レシーバ104(
図1)を開放しても、または、レシーバ104を開放させてもよい。例えば、アクチュエータは、内部に受け入れられた携帯式蓄電デバイス106(
図1)へのアクセスを選択的に提供するために、レシーバ104(
図1)へのドアを開放および/または閉鎖してもよい。また例えば、アクチュエータは、内部に受け入れられた携帯式蓄電デバイス106(
図1)へのアクセスを選択的に提供するために、レシーバ104(
図1)へのドアをエンドユーザに開放および/または閉鎖させて、ラッチまたはロックを開放および/または閉鎖してもよい。
【0085】
制御サブシステム202は、充電サブシステム206の1つ以上のポート224bに制御信号を供給する1つ以上のポート224aを含みうる。ポート224a、224bは双方向通信を提供しうる。制御サブシステム202は、ユーザ・インターフェースサブシステム208の1つ以上のポート226bに制御信号を供給する1つ以上のポート226aを含みうる。ポート226a、226bは双方向通信を提供しうる。
【0086】
充電サブシステム204は、レシーバ104内に配置または受け入れられたときに携帯式蓄電デバイス106を充電するための種々の電気的または電子的構成要素を含む。例えば、充電サブシステム102は、1つ以上のパワーバスまたはパワーバスバー、継電器、接触器またはその他のスイッチ(例えば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタまたはIGBT、金属酸化物半導体トランジスタまたはMOSFET)整流器ブリッジ(複数可)、電流センサ,地絡回路等を含みうる。電力は、例えば、端子、リード、ポスト等の種々の形態のうちいずれを取ってもよい接点を介して提供される。接点は、種々の構成要素の電気結合を可能にする。いくつかの可能な実施が
図2に図示される、および/または以下に論じられる。それらは包括的であることを意図しておらず、付加的な構成要素が利用されうる一方で他の構成要素が省かれてもよい。
【0087】
図示された充電サブシステム204は、ラインまたはコード232を介して電力サービス114(
図1)から電力を受け取る第1の電力変換器230を含む。電力は典型的に、単相、二相または三相のAC電力である。そのため、第1の電力変換器230は、電力サービス114(
図1)から受け取った電力を変換または調整する、例えばAC波形をDCに整流する、電圧、電流、位相を変換する、ならびに過渡応答とノイズを低減する必要がありうる。したがって、第1の電力変換器230は、変圧器234、整流器236、直流/直流電力変換器238およびフィルタ(複数可)240を含みうる。
【0088】
変圧器234は、電力サービス114(
図1)を介して受け取った電力を処理するために適切な定格を持つ任意の種類の市販の変圧器の形態を取りうる。いくつかの実施形態は、多数の変圧器を使用することがある。変圧器234は、収集・充電・分配機102の構成要素とグリッド116(
図1)との間のガルバニック絶縁を有利に提供できる。整流器236は、例えばフルブリッジダイオード整流器またはスイッチモード整流器等の種々の形態のうちいずれを取ってもよい。整流器236は、AC電力をDC電力に変換するために運用されうる。直流/直流電力変換器238は、多種類の形態のうちいずれを取ってもよい。例えば、直流/直流電力変換器238は、例えば、ハーフブリッジまたはフルブリッジ構成のIGBTまたはMOSFETを使用するスイッチモード直流/直流電力変換器の形態を取ってもよく、1つ以上のインダクタを含みうる。直流/直流電力変換器238は、ブーストコンバータ、降圧コンバータ、同期降圧コンバータ、降圧ブーストコンバータまたはフライバックコンバータを含む任意の個数のトポロジーを有していてよい。フィルタ(複数可)は、1つ以上のコンデンサ、抵抗器、ツェナーダイオード、または、電圧スパイクを抑制し、過渡応答および/またはノイズを除去もしくは低減するその他の素子を含みうる。
【0089】
第1の電力変換器230は、蓄電デバイス116を保守不要に安全に充電するために、高品質で温度補償式のDC出力を提供できる通信グレード電力変換装置であってよい。しかし、充電および分配機102内のレシーバ104のそれぞれに少なくとも1つの1キロワット通信グレード電力変換装置を設置するコストはひどく嵩むことになり、数万ドルに達してしまう。結果として、充電および分配機102において利用可能な第1の電力変換器230の個数は、レシーバ104の個数より少なくなりうる。そのような場合、充電および分配機102に設置された第1の電力変換器230はレシーバ140のうちで共有される。
【0090】
図示された充電サブシステム204は、例えばPVアレイ118(
図1)等の再生可能な電源から電源を受け取ってもよい。それらは、例えば、変圧器236および/または整流器236をバイパスして直流/直流電力変換器238に直接供給されて、第1の電力変換器230によって変換または調整されうる。別法として、図示された充電サブシステム204は、そのような電力の変換または調整専用の電力変換器を含みうる。
【0091】
図示された充電サブシステム204は、1つ以上の携帯式蓄電デバイス106から、携帯式蓄電デバイス106のうち他のデバイスを充電するために、1つ以上のライン244を介して電力を受け取る第2の電力変換器242を含む。そのため、第2の電力変換器は、携帯式蓄電デバイス106から受け取った電力を変換および/または調整する必要があり、例えば任意選択的に電圧、電流を変換するとともに過渡応答とノイズを低減する。したがって、第2の電力変換器は任意選択的に直流/直流電力変換器246および/またはフィルタ248(複数可)を含みうる。種々のタイプの直流/直流電力変換器およびフィルタが上記に説明されている。
【0092】
図示された充電サブシステム204は、制御サブシステム202から、ポート124a、124bを介して供給された制御信号に応答する複数のスイッチ250を含む。スイッチは、第1の個数またはセットの携帯式蓄電デバイス106を、第1の電力変換器230を介した電力サービスによって供給された電力と、第2の個数またはセットの携帯式蓄電デバイス106から供給された電力の両方から充電されるべく選択的に結合するように動作可能である。第1の個数またはセットの携帯式蓄電デバイス106は、単一の携帯式蓄電デバイス106、2つまたはそれ以上の携帯式蓄電デバイス106をも含みうる。第2の個数またはセットの携帯式蓄電デバイス106は、単一の携帯式蓄電デバイス106、2つまたはそれ以上の携帯式蓄電デバイス106でさえも含みうる。
図2において、携帯式蓄電デバイス106は負荷L1、L2−LNとして示されている。
【0093】
したがって、携帯式蓄電デバイス106の充電は、電線(すなわち本線)によって給電される第1の電力変換器230、蓄電デバイスによって給電される第2の電力変換器242、またはそれらの組み合わせを用いて達成されうる。制御サブシステム202によって実行される、機械で実行可能な命令または論理は、供給先携帯式蓄電デバイス106それぞれに対する充電源の個数、種類および位置を決定する。供給先携帯式蓄電デバイス106それぞれに関して、制御サブシステム202は、そのデバイスが、ラインによって給電される第1の電力変換器230か、蓄電デバイスによって給電される第2の電力変換器242か、またはそれらの組み合わせによって充電されるかどうかを、第1の電力変換器230の利用可能性、費消した携帯式蓄電デバイス106の個数およびそれぞれの充電レベルを含む要因に基づいて判断できる。
【0094】
一例において、制御サブシステム202は行または列配置を用いて、限定された個数の第1の電力変換器230を割り当ててもよい。1つのそのような配置の場合、制御サブシステム202は、1以上の第1の電力変換器230からの出力を所与の行または列にある使い果たした携帯式蓄電デバイス106の部分にのみ方向付けでき、例えば、10個の使い果たした携帯式蓄電デバイス106を含む列において、制御サブシステム202は、第1の電力変換器230に、デバイスの10%から20%のみ(すなわち1個または2個のデバイス)を充電しながら、デバイスの残りの80%から90%の充電を禁止するように命令してもよい。もう1つのそのような構成において、充電および分配機102内の特定の行列アドレスにあるレシーバ104は、第1の電力変換器230、第2の電力変換器242、またはそれらの組み合わせに逐次結合されてもよい。交互の行、交互の列、特定のレシーバアドレス、レシーバ104のアドレスパターンまたはそれらの組み合わせに基づく他の充電シーケンスも可能である。
【0095】
充電サブシステム204の、制御サブシステム202への通信可能なカップリングは、充電サブシステム204に追加された如何なる第1の電力変換機230も、制御サブシステム202によって検出することを可能にする。付加的な第1の電力変換230が追加されると、制御サブシステム202は、その追加された第1の電力変換器230によって提供される増加した充電能力に適合するための充電論理を再構成または変更してもよい。例えば、制御サブシステム202が1つ以上の新たな第1の電力変換器230を検出すると、充電限度が、任意の列または行における携帯式蓄電デバイス106の10%〜20%から、任意の列または行におけるデバイスの30%〜40%へと増加されてもよい。
【0096】
通信サブシステム206は付加的に、バックエンドまたはバックオフィスシステム120(
図1)の種々の構成要素との通信を促進する1つ以上の通信モジュールまたは構成要素を含んでもよい。通信サブシステム206は、例えば、1つ以上のモデム252または1つ以上のイーサネットまたはその他の種類の通信カードもしくは構成要素254を含みうる。制御サブシステム202のポート256aは、制御サブシステム202を通信サブシステム206のポート256bに通信可能に結合してもよい。通信サブシステム206は、有線および/または無線通信を提供できる。通信サブシステム206は、1つ以上のポート、無線受信機、無線送信機、または、種々の遠隔構成要素またはシステムに無線信号パスを提供する無線送受信機を含みうる。遠隔通信サブシステム206は、スイッチトパケットタイプ通信プロトコル(TCP/IP)、イーサネットまたはその他のネットワークプロトコルを含むネットワークトラフィックを処理するために適切な1つ以上のブリッジまたはルータを含みうる。
【0097】
ユーザ・インターフェースシステム208は、1つ以上のユーザ入出力(I/O)構成要素を含む。例えば、ユーザ・インターフェースシステム208は、情報を提示するように動作可能なタッチスクリーンディスプレイ208aと、エンドユーザに対する、ユーザ選択の指示を受信するグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を含みうる。ユーザ・インターフェースシステム208は、エンドユーザが、情報を入力する、および/またはGUI内のユーザが選択可能なアイコンを選択することを可能にするキーボードまたはキーパッド208b、および/またはカーサ・コントローラ(例えば、マウス、トラックボール、トラックパッド)(図示せず)を含みうる。ユーザ・インターフェースシステム208は、エンドユーザに聴覚メッセージを提供することを可能にするスピーカ208c、および/または、発話命令等のユーザ発話入力を受信するためのマイクロフォン208dを含みうる。
【0098】
ユーザ・インターフェースシステム208は、カード型の媒体209から情報を読み取るカードリーダー208eを含みうる。カードリーダー208eは、種々の形態を取りうる。例えば、カードリーダー208eは、カード209によって担持される磁気ストライプ内に符号化された情報を読み取るための磁気ストライプリーダであってよい。例えば、カードリーダー208eは、カード209によって担持される機械で読み取り可能なシンボル内に符号化された情報を読み取るための、機械で読み取り可能なシンボル(例えば、バーコード、マトリクスコード)カードリーダーの形態を取る、または含みうる。例えば、カードリーダー208eは、カード209によって担持される非一時的な媒体内に符号化された情報を読み取るためのスマートカードリーダーの形態を取る、または含みうる。それらは例えば、無線周波数識別(RFID)トランスポンダまたは電子決済チップ(例えばNFC)を利用した媒体を含みうる。したがって、カードリーダー208eは種々のカード媒体209、例えばクレジットカード、デビットカード、ギフトカード、プリペイドカードならびに運転免許証等のID媒体からの情報を読み取りできる。
【0099】
ユーザ・インターフェースシステム208は、さらに、ユーザによって提供される、費消した携帯式蓄電デバイス106と関連する、1つ以上の非一時的なデータ記憶デバイスを読み取る。ユーザによって提供される、携帯式蓄電デバイス106に関するデータは、1つ以上のポート226を介して、ユーザ・インターフェースサブシステム208から制御サブシステム202に通信されうる。別々の携帯式蓄電デバイス106が使用されている場合、デバイス106に対応する1つ以上の特有の特性を識別できる能力は、充電サブシステム204によるデバイスのより迅速または効率良い充電を促進し、または、使用可能な充電を持つ互換性のある携帯式蓄電デバイス106を含んでいるレシーバ104を、制御サブシステム202がユーザに特定することを可能にする。
【0100】
ユーザ・インターフェースシステム208は、現金支払いを受容し確証するためのビルアクセプター208fおよびバリデータおよび/またはコインアクセプター208gを含みうる。それらは、クレジットへのアクセスを欠く住民に対応するのに非常に有用であろう。ビルアクセプターおよびバリデータ208fおよび/またはコインアクセプター208gは、例えば現在市販されており種々の自動販売機およびキオスクで使用されているような、任意の種々の形態を取りうる。
【0101】
収集・充電・分配機102は、単一のマスター収集・充電・分配機102または、高トラフィックロケーションにおいて付加的な容量を提供し、複数の収集・充電・分配機のモジュラー展開を提供するために任意の個数のスレーブ収集・充電・分配機105a−105n(総称して「スレーブ収集・充電・分配機105」)と通信可能に結合された単一のマスター収集・充電・分配機102を含みうる。スレーブ収集・充電・分配機105それぞれは、蓄電デバイス106を受け入れるいくつかのレシーバ104を含む。各スレーブ収集・充電・分配機105におけるレシーバ104の個数は可変であり、マスター収集・充電・分配機102内のレシーバ104の個数より多くても少なくてもよい。
【0102】
マスター収集・充電・分配機102は、スレーブ収集・充電・分配機105それぞれと双方向に情報を交換するために役立つ有線または無線のネットワークインターフェースデバイスまたはネットワークインターフェースカード(「NIC」)を含みうる。少なくともいくつかの実施において、ネットワークインターフェースデバイスは、マスター収集・充電・分配機102における通信サブシステム206の一部に含まれるか、またはそれを形成してもよい。スレーブ収集・充電・分配機105それぞれは、マスター収集・充電・分配機102内のネットワークインターフェースデバイスとの有線または無線通信可能な結合を提供するための有線または無線のネットワークインターフェースデバイスまたは類似のデバイスを含みうる。
【0103】
いくつかの実施において、スレーブ収集・充電・分配機105それぞれは、マスター収集・充電・分配機102によって給電されてもよく、その場合マスター収集・充電・分配機102内の電力変換器および充電サブシステム204は、通信可能に結合されたスレーブ収集・充電・分配機105の個数によって呈される付加的な電気負荷用の十分な容量を持つサイズでありうる。そのような実施において、マスター収集・充電・分配機102内の制御サブシステム202は、通信可能に結合されたスレーブ収集・充電・分配機105のそれぞれにおけるレシーバ104それぞれの1つ以上の運用に個々に対処し制御してもよい。
【0104】
別の実施例において、スレーブ収集・充電・分配機105それぞれは、対応するスレーブ収集・充電・分配機105に挿入された蓄電デバイス106の充電に専用の電力変換器と充電サブシステム204とを含みうる。そのような場合、スレーブ収集・充電・分配機105それぞれは、レシーバ104内の電力分配、割り当ておよび管理の1つ以上の側面を管理する自律的または半自律的なスレーブ制御デバイスを含んでもよい。各スレーブ収集・充電・分配機105における制御サブシステム202は、有線または無線接続を介してマスター収集・充電・分配機102内の制御サブシステム202に通信可能に結合されてもよい。
【0105】
いくつかの実施において、スレーブ収集・充電・分配機105それぞれは、1つ以上の無線ネットワークインターフェースデバイスまたはネットワークインターフェースカード(「NIC」)を介してマスター収集・充電・分配機102に無線通信可能に結合されてもよい。そのような無線ネットワークインターフェースデバイスは、1つ以上の産業標準または独占プロトコルを用いて通信可能に結合してもよい。産業標準または独占プロトコルの例は、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、近距離通信(「NFC」、IEEE802.16(「WiMAX」)、IEEE802.11(「WiFi」)等を含むがそれらに限定されない。少なくともいくつかの実施において、そのような無線通信は、1つ以上のセキュリティプロトコル、例えばWiFiプロテクテッドアクセス(「WPA」)およびWiFiプロテクテッドアクセスバージョン2(「WPA2」)を含みうる。
【0106】
少なくともいくつかの実施例において、スレーブ収集・充電・分配機105それぞれは1つ以上の有線ネットワークインターフェースデバイスまたはNICを介してマスター収集・充電・分配機102に通信可能に結合されてもよい。そのような有線ネットワークインターフェースデバイスは、例えばマスター収集・充電・分配機102と各スレーブ収集・充電・分配機105との間のトークンリング・ネットワークプロトコル、マスター収集・充電・分配機102と各スレーブ収集・充電・分配機105との間のイーサネットプロトコル、または任意の他の同様な有線ネットワークプロトコル等のいくつかのネットワーク通信プロトコルのうちいずれを使用して通信してもよい。少なくともいくつかの実施例において、1つ以上のセキュリティまたは暗号化プロトコルは、有線ネットワークプロトコルと併用されてもよい。動作時、マスター収集・充電・分配機102内の制御サブシステム202は1つ以上のスレーブ収集・充電・分配機105の有線または無線通信可能カップリングを自律的に検出してもよい。スレーブ収集・充電・分配機105の自律的検出に応答して、マスター収集・充電・分配機102内の制御サブシステム202は、通信可能に結合されたスレーブ収集・充電・分配機105それぞれにアドレス指定および通信プロトコル情報を提供または割り当てできる。そのようなアドレス指定および通信プロトコル情報は、マスター収集・充電・分配機102内の制御サブシステム202に、スレーブ収集・充電・分配機105それぞれに関連するレシーバ104内の携帯式蓄電デバイス106の収集、充電および分配を示す情報を監視および報告する能力を提供する。
【0107】
別の場合には、マスター収集・充電・分配機102内の制御サブシステム202は、スレーブ収集・充電・分配機105がマスター収集・充電・分配機102に通信可能に結合されている場合にユーザによって手動で構成されうる。そのような場合、ユーザはマスター収集・充電・分配機102内の制御サブシステム202に、通信可能に結合されたスレーブ収集・充電・分配機105それぞれに関するアドレス指定および通信プロトコル情報を提供してもよい。そのような手動で割り当てされたアドレス指定および通信プロトコル情報は、マスター収集・充電・分配機102内の制御サブシステム202に、スレーブ収集・充電・分配機105それぞれに関連するレシーバ104内の携帯式蓄電デバイス106の収集、充電および分配を示す情報を監視および報告する能力を提供できる。
【0108】
少なくともいくつかの実施例において、スレーブ収集・充電・分配機105またはマスター収集・充電・分配機102のうちいずれかのレシーバ104に挿入された1つ以上の携帯式蓄電デバイス106が、同じ機械または異なる機械のレシーバ104に挿入された1つ以上の他の携帯式蓄電デバイス106を充電するために使用されうる。1つの機械内の携帯式蓄電デバイスと別の機械内の携帯式蓄電デバイス間の充電を促進するため、1つ以上の電力伝送導体またはバス(図示せず)が、マスター収集・充電・分配機102と、任意の個数のスレーブ収集・充電・分配機105との間に電気的に通信可能に結合されてよい。少なくともいくつかの実施形態において、マスター収集・充電・分配機とスレーブ収集・充電・分配機は、1つ以上の電力伝送導体またはバスを受けてそこに接続するための電力伝送コネクタを含む。各スレーブ収集・充電・分配機105は、スレーブ収集・充電・分配機105内での電力分配を制御するスレーブ制御デバイスを含みうる。したがって、第1の携帯式給電デバイス106が、同じスレーブ収集・充電・分配機105内の第2の携帯式蓄電デバイス106に電力を伝達するために用いられる場合、スレーブ制御デバイスは、スレーブ収集・充電・分配機105内の内部電力伝達の安全と効率を監視するための1つ以上の機械で実行可能な命令を実行する。しかし、第1のスレーブ収集・充電・分配機105内の第1の携帯式蓄電デバイス106が、第2のスレーブ収集・充電・分配機105内、またはマスター収集・充電・分配機102内の第2の携帯式蓄電デバイス106に電力を伝送するために使用される場合、制御サブシステム202は、機械間の電力伝達の安全および効率を監視するための1つ以上の機械で実行可能な命令を実行する。
【0109】
図3Aは、1つの例証実施形態による、第1の個数の蓄電デバイス302を、第2の個数の蓄電デバイス304によって犠牲にされた充電によって部分的に充電する、
図1および2の収集・充電・分配機102を示す。
【0110】
特に、収集・充電・分配機102は、電力サービス114(
図1)からのライン232を介した電流と、より少ない個数の蓄電デバイス302を迅速または急速に充電するために充電を犠牲にする比較的多数の蓄電デバイス304によって供給される電流を使用する。充電を犠牲にする蓄電デバイス304は、急速充電を受け取る蓄電デバイス302よりも比較的少ない充電で開始してもよい。そのようにして蓄電デバイス302のうち少なくともいくつかは、完全またはほぼ満充電状態を急速に達成し、使用できる態勢となる。別法として、充電を犠牲にする蓄電デバイス304は、急速充電を受け取る蓄電デバイス302よりも比較的多い充電で開始してもよい。そのようにして多数の蓄電デバイス302、304が、満充電よりは少なかったとしても、エンドユーザによる使用ができる態勢となるために十分な充電を得る。この多数対多数の手法は、蓄電デバイス302、304の多数のペアの受信側および犠牲側グループにわたって同時に並列で実施されうる。
【0111】
図3Bは、1つの例証実施形態による、第1の個数の蓄電デバイス312を、第2の個数の蓄電デバイス314によって犠牲にされた充電によって部分的に充電する、
図1および2の収集・充電・分配機102を示す。
【0112】
特に、収集・充電・分配機102は、電力サービス114(
図1)からのライン232を介した電流と、多数の蓄電デバイス312を迅速または急速に充電するために充電を犠牲にする比較的少数の蓄電デバイス314によって供給される電流を使用する。充電を犠牲にする蓄電デバイス314は、急速充電を受け取る蓄電デバイス312よりも比較的少ない充電で開始してもよい。そのようにして蓄電デバイス312のうち少なくともいくつかは、完全またはほぼ満充電状態を急速に達成し、使用できる態勢となる。別法として、充電を犠牲にする蓄電デバイス314は、急速充電を受け取る蓄電デバイス312よりも比較的多い充電で開始してもよい。そのようにして蓄電デバイス312、314のうち多数が、満充電よりは少なかったとしても、エンドユーザによる使用ができる態勢となるために十分な充電を得る。この多数対多数の手法は、蓄電デバイス312、314の多数のペアの受信側および犠牲側グループにわたって同時に並列で実施されうる。
【0113】
図4Aは、1つの例証実施形態による、第1の単一の蓄電デバイス402を、第2の単一の蓄電デバイス404によって犠牲にされた充電によって部分的に充電する、
図1および2の収集・充電・分配機102を示す。
【0114】
特に、収集・充電・分配機102は、電力サービス114(
図1)からのライン232を介した電流と、単一の蓄電デバイス402を迅速または急速に充電するために充電を犠牲にする単一の蓄電デバイス404によって供給される電流を使用する。充電を犠牲にする蓄電デバイス404は、急速充電を受け取る蓄電デバイス402よりも比較的少ない充電で開始してもよい。そのようにして蓄電デバイス402は、完全またはほぼ満充電状態を急速に達成し、使用できる態勢となる。別法として、充電を犠牲にする蓄電デバイス404は、急速充電を受け取る蓄電デバイス402よりも比較的多い充電で開始してもよい。この一対一の手法は、蓄電デバイス402、404の多数のペアに同時にわたって並列で実施されうる。そのようにして蓄電デバイス402、404のうち多数が、満充電よりは少なかったとしても、エンドユーザによる使用ができる態勢となるために十分な充電を得る。
【0115】
図4Bは、1つの例証実施形態による、第1の単一の蓄電デバイス412を、複数の蓄電デバイス414によって犠牲にされた充電によって部分的に充電する、
図1および2の収集・充電・分配機102を示す。
【0116】
特に、収集・充電・分配機102は、電力サービス114(
図1)からのライン232を介した電流と、単一の蓄電デバイス412を迅速または急速に充電するために充電を犠牲にする複数の蓄電デバイス414によって供給される電流を使用する。充電を犠牲にする蓄電デバイス414は、急速充電を受け取る蓄電デバイス412よりも比較的少ない充電で開始してもよい。そのようにして蓄電デバイス412は、完全またはほぼ満充電状態を急速に達成し、使用できる態勢となる。別法として、充電を犠牲にする蓄電デバイス414は、急速充電を受け取る単一の蓄電デバイス412よりも比較的多い充電で開始してもよい。この多対一の手法は、受信側と犠牲側の蓄電デバイス412、414の多数のペアに同時にわたって並列で実施されうる。そのようにして蓄電デバイス412、414のうち多数が、エンドユーザによる使用ができる態勢となるために十分な充電を得る。
【0117】
図5は、1つの非限定的な例証実施形態による、
図1および2の収集・充電・分配機の動作の高レベル方法500を示す。
【0118】
502において、収集・充電・分配機102の制御サブシステム202は、分配・収集・充電機に着脱自在に配置された第2の個数の携帯式蓄電デバイスよりも急速に充電されるべき、分配・収集・充電機のレシーバに着脱自在に配置された第1の個数の携帯式蓄電デバイスを特定する。制御サブシステム202は、他の携帯式蓄電デバイスよりも急速充電する携帯式蓄電デバイスを特定または選択するにあたり種々の基準を用いてもよい。例えば、制御サブシステムは、蓄積された充電の相対量を用いてもよい。いくつかの例が下に挙げられる。
【0119】
504において、収集・充電・分配機102の制御サブシステム202は、充電を犠牲にすることになる少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、第2の個数の一部として特定する。制御サブシステム202は、他の携帯式蓄電デバイスよりも急速充電する携帯式蓄電デバイスを特定または選択するにあたり種々の基準を用いてよい。例えば、制御サブシステムは、蓄積された充電の相対量を用いてもよい。
【0120】
506において、収集・充電・分配機102の充電システム204は、第1の個数の携帯式蓄電デバイスを、電力サービスを介して供給される電力で充電する。特に、充電サブシステムは、第1の個数のセットの携帯式蓄電デバイスを、例えば1つ以上のスイッチ(例えば、継電器、接触器)を介して、電力サービスからの充電を受け取るように結合してもよい。電力は、1つ以上の変圧器、整流器、直流/直流電力変換器および/またはフィルタを介して供給されてよい。
【0121】
508において、収集・充電・分配機102の充電システム204は、第1の個数の携帯式蓄電デバイスを、電力サービスを介して供給される電力を用いた充電と同時に、または、電力サービスを介して供給される電力を用いた充電なしで、第2の個数の携帯式蓄電デバイスから供給されるエネルギーを介して充電する。特に、充電サブシステムは、第1の個数のセットの携帯式蓄電デバイスを、例えば1つ以上のスイッチ(例えば、継電器、接触器)を介して、第2の個数またはセットの携帯式蓄電デバイスからの充電を受け取るように結合してもよい。電力は、1つ以上の変圧器、整流器、直流/直流電力変換器および/またはフィルタを介して供給されてよい。
【0122】
図5および本明細書の他の流れ図に提示されるように、収集・充電・分配機102の制御サブシステム202は、電池またはウルトラキャパシタアレイ等の携帯式蓄電デバイスが、期待される需要を満たすために十分な充電でタイムリーに利用可能であることを保証するために、種々の手法または充電スキームを用いてもよい。例えば、ある状況においては、より多数の携帯式蓄電デバイスを犠牲にしてより少数の携帯式蓄電デバイスを急速充電することが有利でありうる。それは、いくつかの満充電またはほぼ満充電された携帯式蓄電デバイスが、予期される顧客用に備えることを可能にしうる。そのようなことは、例えば、収集・充電・分配機102(例えば、キオスク、販売機)で利用可能な、満充電またはほぼ満充電された携帯式蓄電デバイスが全くない、または比較的少ない場合に実行されうる。別の状況では、より少数の携帯式蓄電デバイスを犠牲にしてより多数の携帯式蓄電デバイスを急速充電することが有利でありうる。それは、いくつかの完全にまたはほぼ完全に放電した携帯式蓄電デバイスが、十分なレベルまで部分的に充電され、したがって、予期される顧客に備えることを可能にする。そのようなことは、例えば、収集・充電・分配機102に、多数の完全にまたはほぼ完全に放電した携帯式蓄電デバイスが存在する場合に実行されうる。
【0123】
したがって、どちらの、および何個の携帯式蓄電デバイスが急速充電されるかの識別、ならびに、急速充電を達成するためにどちらの、および何個の携帯式蓄電デバイスが充電を犠牲にするかの識別は、種々の基準に基づいていてよい。基準の非包括的リストは、例えば、収集・充電・分配機102に存在する携帯式蓄電デバイスの総数、携帯式蓄電デバイスの種々の充電状態、電力サービスもしくは何らかの再生可能な電源等の外部電源から利用可能な電力の量またはその欠如、実際のまたは見込み充電率、時刻または見込み需要または外部源によって供給される電力のコスト(例えばピーク時対非ピーク時)、さらには周囲環境の温度または収集・充電・分配機102のレシーバ内の温度、のうち1つ以上を含む。
【0124】
図6は、1つの非限定的な例証実施形態による、
図1および
図2の収集・充電・分配機の動作の低レベル方法600を示す。方法600は、
図5の方法500の一部を実行するために役立ちうる。
【0125】
602において、収集・充電・分配機102の制御サブシステム202は、満充電までの半途を越えた少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、急速充電対象として特定する。
【0126】
604において、収集・充電・分配機102の制御サブシステム202は、満充電までの半途に満たない少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、充電を犠牲にするために利用可能であると特定する。
【0127】
こうして、第2の個数の携帯式蓄電デバイスに比較して蓄電により近い第1の個数の携帯式蓄電デバイスが、他の携帯式蓄電デバイスに相対して急速充電の対象として選択されうる。これは、少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスが、エンドユーザによる使用向けに収集、充電、および分配器102で利用可能であるということを保証することを補助しうる。
【0128】
図7は、1つの非限定的な例証実施形態による、
図1および2の収集・充電・分配機の動作の低レベル方法700を示す。方法700は、
図5の方法500の一部を実行するために役立ちうる。
【0129】
702において、収集・充電・分配機102の制御サブシステム202は、満充電である第1の閾値未満であると同時に、空乏状態である第2の閾値を超えている携帯式蓄電デバイスを全て、第2の個数の携帯式蓄電デバイスの一部として特定する。
【0130】
これは、第1のセットの携帯式蓄電デバイスが、払い戻し充電対象として特定され、第2のセットの携帯式蓄電デバイスが、充電を犠牲にする対象として特定され、第3のセットが、急速充電でも充電犠牲でもないものとして特定されることを可能にする。例えば、最も多く充電された携帯式蓄電デバイスのうちいくつかが急速充電対象として特定される一方で、最も少なく充電された携帯式蓄電デバイスのうちいくつかが、急速充電でも充電犠牲でもないものとして特定される。寧ろ、中間レベルの充電(すなわち、犠牲にするためのある程度のかなりの充電残量がある)状態の携帯式蓄電デバイスが、充電を犠牲にする対象として特定されうる。これは、最も充電量が少ない携帯式蓄電デバイスが、充電切れ、または実質的に充電切れ状態に追い込まれるのを防止できる。
【0131】
図8は、1つの非限定的な例証実施形態による、
図1および2の収集・充電・分配機の動作の低レベル方法800を示す。方法800は、
図5の方法500の一部を実行するために役立ちうる。
【0132】
802において、収集・充電・分配機102の制御サブシステム202は、少なくとも1つの別の携帯式蓄電デバイスよりもより多く充電された少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、急速充電対象に特定する。
【0133】
804において、収集・充電・分配機102の充電サブシステム204は、少なくとも1つのより少なく充電された携帯式蓄電デバイスからのエネルギーを使用して、少なくとも1つのより多く充電された携帯式蓄電デバイスを充電する。
【0134】
これは、満充電またはほぼ満充電状態の少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスが、収集・充電・分配機102においてエンドユーザによる使用向けに利用可能であるということを保証することを補助できる。
【0135】
図9は、1つの非限定的な例証実施形態による、
図1および2の収集・充電・分配機の動作の低レベル方法900を示す。方法900は、
図5の方法500の一部を実行するために役立ちうる。
【0136】
902において、収集・充電・分配機102の制御サブシステム202は、満充電までの半途に満たない少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、急速充電対象に特定する。
【0137】
904において、収集・充電・分配機102の制御サブシステム202は、満充電までの半途を越えた少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、第2の個数の携帯式蓄電デバイスの一部として特定する。
【0138】
したがって、収集・充電・分配機102の制御サブシステム202は、可能な限り多数の携帯式蓄電デバイスを、ある平均または中央レベルの充電まで引き上げるよう試みることができる。これは、提供された携帯式蓄電デバイスが満充電でないにしても、大きな需要が満たされることを保証できる。
【0139】
図10は、1つの非限定的な例証実施形態による、
図1および2の収集・充電・分配機の動作の低レベル方法1000を示す。方法1000は、
図5の方法500の一部を実行するために役立ちうる。
【0140】
1002において、収集・充電・分配機102の制御サブシステム202は、満充電の約75パーセントを超える携帯式蓄電デバイス、または満充電の約80パーセントを超える携帯式蓄電デバイス、または満充電の約85パーセントまでも超える携帯式蓄電デバイスのいずれをも、第2の個数の携帯式蓄電デバイスの一部として特定する。
【0141】
このことは、ある比較的短期間で満足に充電される可能性が比較的高い携帯式蓄電デバイスが、必要または要求される場合、エンドユーザに配給できる態勢が整っていることを保証する。少なくとも化学的二次電池に関しては、充電時間または充電速度は、蓄えられた充電量に対して非線形(例えば、べき乗で)増加する傾向にあり、充電の最後のパーセント(例えば、25、20、15パーセント)を得るには、充電の最初のパーセント(例えば、25、30、35パーセント)よりもかなり長く時間がかかるため、75、80および85パーセントという値は重要である。同様に、放電時間または放電速度も、非線形のように表れる。充電速度および放電速度の非線形性は、ウルトラコンデンサのアレイでは、化学的二次電池に比べれば顕著ではないことがあるため、別のトリガーまたは閾値充電値が適切であろう。それでも、定格または標準容量の75、80または85パーセントの充電は、顧客の需要を満たし、所望の範囲の移動を得るためには十分であろう。したがって、これらの制御サブシステム202によって実行される選択アルゴリズムは、充電対象の特定のタイプの蓄電デバイスの公称充電レート曲線および/または、充電を犠牲にする特定のタイプの蓄電デバイスの公称放電レート曲線を考慮に入れてもよい。
【0142】
図11は、1つの非限定的な例証実施形態による、
図1および
図2の収集・充電・分配機の動作の低レベル方法1100を示す。方法1100は、
図5の方法500の一部を実行するために役立ちうる。
【0143】
1102において、収集・充電・分配機102の制御サブシステム202は、少なくとも1つの別の携帯式蓄電デバイスよりも少なく充電された少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスを、急速充電対象に特定する。
【0144】
1104において、収集・充電・分配機102の充電サブシステム204は、少なくとも1つのより少なく充電された携帯式蓄電デバイスからのエネルギーを用いて、少なくとも1つのより多く充電された携帯式蓄電デバイスを充電する。
【0145】
これは、比較的多数の携帯式蓄電デバイスが、それらに満充電されたものが皆無または少数であったとしても、比較的大量の需要に見合う態勢であることを保証する。
【0146】
図12は、1つの非限定的な例証実施形態による、
図1および
図2の収集・充電・分配機の動作の低レベル方法1200を示す。方法1200は、
図5の方法500の一部を実行するために役立ちうる。
【0147】
1202において、収集・充電・分配機102は、少なくとも部分的に放電した携帯式蓄電デバイスを、第1の時点において、複数の位置のうち第1の位置に、またはレシーバ104に着脱自在に受け入れる。
【0148】
1204において、収集・充電・分配機102の1つ以上のセンサは、携帯式蓄電デバイスの、該第1の位置またはレシーバ104での挿入を検出する。
【0149】
1206において、収集・充電・分配機102の制御サブシステム202は、挿入された携帯式蓄電デバイスの充電状態を判断する。例えば、制御サブシステム202は1つ以上の電流センサに依存してもよい。
【0150】
少なくとも部分的に放電した携帯式蓄電デバイスがレシーバに挿入されたことの検出に応答して、1208において収集・充電・分配機102の制御サブシステム202は、急速充電対象に特定された第1の個数の携帯式蓄電デバイスの識別を更新する。例えば、制御サブシステム202は、1つ以上の特定の携帯式蓄電デバイスを急速充電対象の個数またはセットに追加する、および/または、1つ以上の特定の携帯式蓄電デバイスを急速充電対象の個数またはセットから差し引いてもよい。
【0151】
例えば、制御システムは、急速充電対象の携帯式蓄電デバイスの個数、セットまたはリストに、1)最も多く充電された携帯式蓄電デバイス、2)最も多く充電された携帯式蓄電デバイスの規定された個数、3)最も多く充電されたものを含む携帯式蓄電デバイスの総数の規定されたパーセンテージ、および/または4)規定された充電閾値を超える携帯式蓄電デバイス、を含みうる。別法として、制御システムは、急速充電対象の携帯式蓄電デバイスの個数、セットまたはリストに、1)最も少なく充電された携帯式蓄電デバイス、2)最も少なく充電された携帯式蓄電デバイスの規定された個数、3)最も少なく充電されたものを含む携帯式蓄電デバイスの総数の規定されたパーセンテージ、および/または4)規定された充電閾値を下回る携帯式蓄電デバイス、を含んでもよい。さらなる別案として、制御システムは、急速充電対象の携帯式蓄電デバイスの個数、セットまたはリストに、1)1つ以上の他のより多くまたはより少なく充電された携帯式蓄電デバイスに比較して中間の蓄電量を持つ1つ以上の携帯式蓄電デバイス、を含んでもよい。それらの例は
図13−16を参照して以下に論じられる。
【0152】
1210において、制御サブシステム202は、充電を犠牲にする対象として特定された第2の個数の携帯式蓄電デバイスの識別を更新してもよい。例えば、制御サブシステム202は、1つ以上の特定の携帯式蓄電デバイスを、充電を犠牲にする対象の個数またはセットに追加する、および/または、1つ以上の特定の携帯式蓄電デバイスを、充電を犠牲にする対象の個数またはセットから差し引いてもよい。
【0153】
例えば、制御システムは、充電を犠牲にする携帯式蓄電デバイスの個数、セットまたはリストに、1)最も多く充電された携帯式蓄電デバイス、2)最も多く充電された携帯式蓄電デバイスの規定された個数、3)最も多く充電されたものを含む携帯式蓄電デバイスの総数の規定されたパーセンテージ、および/または4)規定された充電閾値を超える携帯式蓄電デバイス、を含みうる。別法として、制御システムは、充電を犠牲にする携帯式蓄電デバイスの個数、セットまたはリストに、1)最も少なく充電された携帯式蓄電デバイス、2)最も少なく充電された携帯式蓄電デバイスの規定された個数、3)最も少なく充電されたものを含む携帯式蓄電デバイスの総数の規定されたパーセンテージ、および/または4)規定された充電閾値未満の携帯式蓄電デバイス、を含んでもよい。さらなる別案として、制御システムは、充電を犠牲にする携帯式蓄電デバイスの個数、セットまたはリストに、1)1つ以上の他のより多くまたはより少なく充電された携帯式蓄電デバイスに比較して中間の充電量を持つ1つ以上の携帯式蓄電デバイス、を含んでもよい。
【0154】
図13は、1つの非限定的な例証実施形態による、
図1および2の収集・充電・分配機の動作の低レベル方法1300を示す。方法1300は、
図5の方法500の一部を実行するために役立ちうる。
【0155】
1302において、制御サブシステム202は、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている携帯式蓄電デバイスの現在の充電状況に少なくとも部分的に基づいて、急速充電される対象に特定された携帯式蓄電デバイスを更新してもよい。例えば、比較的多い充電量を蓄えている携帯式蓄電デバイスは、より少なく充電された携帯式蓄電デバイスを犠牲にして満充電レベルまで急速充電されうる。別法として、比較的多い充電量を蓄えている携帯式蓄電デバイスは、より少なく充電された携帯式蓄電デバイスを、分配用の許容レベルまで急速充電するために充電を犠牲にしてもよい。
【0156】
図14は、1つの非限定的な例証実施形態による、
図1および2の収集・充電・分配機の動作の低レベル方法1400を示す。方法1400は、
図5の方法500の一部を実行するために役立ちうる。
【0157】
1402において、制御サブシステム202は、第1の分配・収集・充電機における携帯式蓄電デバイスの有無に少なくとも部分的に基づいて、急速充電される対象として特定される携帯式蓄電デバイスの第1の個数またはセットを更新してもよい。例えば、制御サブシステムは、対応する収集・充電・分配機に配置されたまたは存在している携帯式蓄電デバイスの総数を考慮に入れてもよい。
【0158】
図15は、別の非限定的な例証実施形態による、
図1および
図2の収集・充電・分配機の動作の低レベル方法1500を示す。方法1500は、
図5の方法500の一部を実行するために役立ちうる。
【0159】
1502において、制御サブシステム202は、第1の分配・収集・充電機に現在着脱自在に配置されている携帯式蓄電デバイスの総数と、携帯式蓄電デバイスそれぞれの対応する充電状態と、携帯式蓄電デバイスのうち少なくとも1つの携帯式蓄電デバイスの充電率とに少なくとも部分的に基づいて、急速充電対象に特定される携帯式蓄電デバイスを更新してもよい。例えば、制御サブシステムは、対応する収集・充電・分配機に配置されたまたは存在している携帯式蓄電デバイスの総数、および各々の相対的充電状態を考慮に入れてもよい。したがって、制御サブシステム202は、他の携帯式蓄電デバイスを満充電まで、または満充電に近い状態にするために、犠牲にするための十分な充電を持つ携帯式蓄電デバイスが十分に存在することを判断することがある。別法として、制御サブシステム202は、犠牲にするための十分な充電を持つ携帯式蓄電デバイスが十分には存在しないことを判断することがある。別法として、制御サブシステム202は、十分に充電された携帯式蓄電デバイスが十分な個数存在するため、犠牲は必要ないと判断することがある。
【0160】
図16は、別の非限定的な例証実施形態による、
図1および2の収集・充電・分配機の動作の低レベル方法1600を示す。方法1600は、
図5の方法500の一部を実行するために役立ちうる。
【0161】
1602において、制御サブシステム202は、充電を犠牲にするために利用可能であると特定された携帯式蓄電デバイスから利用できる総累計充電に少なくとも部分的に基づいて、急速充電対象に特定される携帯式蓄電デバイスを更新してもよい。したがって、制御サブシステム202は、少なくともいくつかの携帯式蓄電デバイスが、満充電条件または状態で、またはそれに近似した条件または状態で利用可能であることを保証するために総充電を考慮にいれてよい。別法として制御サブシステムは、満充電条件または状態、またはそれに近似した条件または状態でないにしても、最大または比較的多数の携帯式蓄電デバイスが利用可能であることを保証してもよい。
【0162】
図17は、1つの非限定的な例証実施形態による、
図1および2の収集・充電・分配機の動作の低レベル方法1700を示す。方法1700は、
図5の方法500に役立ちうる。
【0163】
1702において、収集・充電・分配機102の充電サブシステム204は、外部電気グリッドから計量式電力サービスを介して供給される電力サービスパネルの本線を介して、第1の個数の携帯式蓄電デバイスに電流を伝導的に供給する。充電サブシステム204は、第1の電力変換器230(
図2)を介して第1の個数の携帯式蓄電デバイスを電力サービスに電気的に結合するために1つ以上のスイッチを閉じてもよい。
【0164】
1704において任意に、充電サブシステム204は、再生可能な電源(例えば、太陽光アレイ118(
図1)を介して第1の個数の携帯式蓄電デバイスに電流を伝導的に供給する。充電サブシステム204は、第1の電力変換器230(
図2)または何らかの専用電力変換器(図示せず)を介して第1の個数の携帯式蓄電デバイスをPVアレイ118に電気的に結合するために1つ以上のスイッチを閉じてもよい。
【0165】
1706において、充電サブシステム204は、第2の個数の携帯式蓄電デバイスからの電流を伝導的に供給する。充電サブシステム204は、第2の電力変換器242(
図2)を介して第1の個数の携帯式蓄電デバイスを電力サービスに電気的に結合するために1つ以上のスイッチを閉じてもよい。
【0166】
本明細書に記載される種々の方法は、付加的な動作を含んでもよく、また、いくつかの動作を省略してもよく、および/または、動作を、種々の流れ図に挙げたものと異なる順序で実行してもよい。
【0167】
前記の詳細な説明は、デバイスの種々の実施形態および/またはプロセスを、ブロック図、模式図および例を使用して規定した。そのようなブロック図、模式図および例が1つ以上の機能および/または操作を包含する限り、そのようなブロック図、流れ図または例内の各機能および/または動作は、広範なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたは事実上それらのいかなる組み合わせでも、個別および/または共同して実施されうることを、当業者ならば理解するであろう。1つの実施形態において、本発明の主題は、1つ以上のマイクロコントローラを介して実施されうる。しかし、当業者ならば、本明細書に開示された実施形態は全体としてまたは部分的に、標準集積回路(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC))で、1つ以上のコンピュータによって実行される1つ以上のコンピュータプログラムとして(例えば、1つ以上のコンピュータシステムで実行される1つ以上のプログラムとして)、1つ以上のコントローラ(例えばマイクロコントローラ)によって実行される1つ以上のプログラムとして、1つ以上のプロセッサ(例えばマイクロプロセッサ)によって実行される1つ以上のプログラムとして、ファームウェアとして、または事実上それらのいかなる組み合わせによってでも、同様に実施されうること、ならびに、回路の設計および/または、ソフトウェアおよび/またはファームウェアのコードを書き込むことは、本開示の教示を鑑みれば、当技術分野の標準技術の範囲内にあることを認識するであろう。
【0168】
論理がソフトウェアとして実施されメモリに記憶される場合、論理または情報は、任意のプロセッサに関連するシステムまたは方法によって、またはその方法と関連させて使用されるために任意の非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶されうる。本開示の文脈において、メモリは、静電、磁気、光学またはその他の物理的デバイスである非一時的なコンピュータまたはプロセッサ可読記憶媒体であるか、あるいは、コンピュータおよび/またはプロセッサプログラムを非一時的に収容または記憶する手段である。論理および/または情報は、命令実行システム、装置、またはデバイスからの命令を取り出し、論理および/または情報に関連する命令を実行できる、コンピュータベースのシステム、プロセッサを含むシステムまたはその他のシステム等の、命令実行システム、装置、またはデバイスによってまたはそれらと関連させて使用できる任意のコンピュータ可読媒体にて具現化されうる。
【0169】
本明細書の文脈において、「コンピュータ可読媒体」は、命令実行システム、装置、および/またはデバイスによって使用される、またはそれらと関連した論理および/または情報に関連するプログラムを記憶できる任意の物理的要素でありうる。コンピュータ可読媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁石、赤外線または半導体システム、装置またはデバイスでありうるが、それらに限定されない。コンピュータ可読媒体のより特定的な例(非包括的リスト)は以下である:携帯式コンピュータディスケット(磁気、コンパクトフラッシュカード、セキュアデジタル等)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM、EEPROMまたはフラッシュメモリ)、携帯式コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CDROM)およびデジタルテープ。
【0170】
上述した種々の実施形態を組み合わせてさらなる実施形態を提供できる。以下を含むがそれらに限定されない、本明細書で言及された、および/または出願データシートにリストされた全ての米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願および非特許文献は、それらが本明細書の特定の教示および定義と矛盾しない限りにおいて、その全体が参照として本明細書に組み込まれる。2011年7月26日出願の米国仮特許出願シリアル番号第61/511,900号、名称「電池等の蓄電デバイスの収集、充電および分配用の装置、方法および物品(APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR COLLECTION,CHARGING AND DISTRIBUTING POWER STORAGE DEVICES,SUCH AS BATTERIES)(代理人整理番号170178.401P1)、2012年5月16日出願の米国仮特許出願シリアル番号第61/647,936号、名称「電池等の蓄電デバイスの収集、充電および分配用の装置、方法および物品(APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR COLLECTION,CHARGING AND DISTRIBUTING POWER STORAGE DEVICES,SUCH AS BATTERIES)(代理人整理番号170178.401P2)、2011年9月14日出願の米国仮特許出願シリアル番号第61/534,753号、名称「電池等の蓄電デバイスの、収集・充電・分配機間での再分配用の装置、方法および物品(APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR REDISTRIBUTING POWER STORAGE DEVICES,SUCH AS BATTERIES,BETWEEN COLLECTION,CARGING AND DISTRIBUTION MACHINES)(代理人整理番号170178.402P1)、2012年7月26出願の米国特許出願シリアル番号第13/559,314号、発明者Hok−Sum Horace Luke,Matthew Whiting Taylor, Huang−Cheng Hung、名称「電池等の蓄電デバイスの収集、充電および分配用の装置、方法および物品(APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR COLLECTION,CHARGING AND DISTRIBUTING POWER STORAGE DEVICES,SUCH AS BATTERIES)(代理人整理番号170178.401)、2012年7月26出願の米国特許出願シリアル番号第13/559,091号、発明者Hok−Sum Horace Luke,Matthew Whiting Taylor、名称「電池等の蓄電デバイスの、収集・充電・分配機間での再分配用の装置、方法および物品(APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR REDISTRIBUTING POWER STORAGE DEVICES,SUCH AS BATTERIES,BETWEEN COLLECTION,CARGING AND DISTRIBUTION MACHINES)(代理人整理番号170178.402)、2013年3月15日出願の米国仮特許出願シリアル番号第61/789,065号、名称「蓄電デバイスの、収集および充電用のモジュラーシステム(MODULAR SYSTEM FOR COLLECTION AND DISTRIBUTION OF ELECTRIC STORAGE DEVICES)(代理人整理番号170178.427P1)。実施形態の態様は、さらに別の実施形態を提供するために、種々の特許、出願および公告のシステム、回路および概念を使用するために、必要に応じて変更されうる。
【0171】
全電動スクーターおよび/またはバイク等の個人用移動車での使用向けの携帯式蓄電デバイスの収集、充電および分配の環境および文脈で一般に説明してきたが、本明細書の教示は、他の乗り物ならびに非乗り物の環境を含む多岐にわたる他の環境で適用されうる。
【0172】
要約に記載されたものを含む、例証実施形態の上記の説明は、包括的であること、または、実施形態を開示された厳密な形態に限定することを意図していない。特定の実施形態および例が、例証の目的で本明細書に記載されているが、当業者には認識されるであろうように、本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに種々の同等な変更がなされてもよい。
【0173】
これらの、およびその他の変更は、上述した説明に鑑みてなされうる。一般に、以下の特許請求の範囲と、使用される用語は、特許請求の範囲を、本明細書および特許請求の範囲に開示された特定の実施形態に限定するように解釈されるべきではなく、可能な実施形態を、そのような特許請求の範囲が権利を受ける同等物の全範囲にわたって含むと解釈されるべきである。したがって、特許請求の範囲は開示によって限定されない。