特許第6462859号(P6462859)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6462859携帯型薬剤混合及び送達装置並びに関連の方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6462859
(24)【登録日】2019年1月11日
(45)【発行日】2019年1月30日
(54)【発明の名称】携帯型薬剤混合及び送達装置並びに関連の方法
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/20 20060101AFI20190121BHJP
【FI】
   A61M5/20 560
   A61M5/20 510
   A61M5/20 540
【請求項の数】33
【全頁数】45
(21)【出願番号】特願2017-509738(P2017-509738)
(86)(22)【出願日】2015年8月18日
(65)【公表番号】特表2017-525471(P2017-525471A)
(43)【公表日】2017年9月7日
(86)【国際出願番号】US2015045763
(87)【国際公開番号】WO2016028815
(87)【国際公開日】20160225
【審査請求日】2017年3月31日
(31)【優先権主張番号】62/038,386
(32)【優先日】2014年8月18日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/061,664
(32)【優先日】2014年10月8日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/120,792
(32)【優先日】2015年2月25日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/126,011
(32)【優先日】2015年2月27日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/204,940
(32)【優先日】2015年8月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516182041
【氏名又は名称】ウィンドギャップ メディカル, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ビュシーヌ, ブレント エー
(72)【発明者】
【氏名】スタンドレー, アダム アール
(72)【発明者】
【氏名】ステパニアン, クリストファー ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】コンスタンティヌー, コール
(72)【発明者】
【氏名】ブルーウィラー, マイケル
(72)【発明者】
【氏名】チャンノン, ジェフリー トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ブリク, ロバート
【審査官】 寺川 ゆりか
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−308928(JP,A)
【文献】 米国特許第04643721(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0302989(US,A1)
【文献】 特表2013−518640(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0018313(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤混合及び送達装置であって、前記薬剤混合及び送達装置は、
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置された第1のチャンバであって、出口を有する第1のチャンバと、
前記ハウジング内に配置された第2のチャンバであって、入口を有する第2のチャンバと、
前記ハウジング内に配置された摺動弁であって、前記摺動弁は、前記第1のチャンバの前記出口と前記第2のチャンバの前記入口との間の流体連通を生じさせるか又は防止するために前記第1のチャンバの前記出口を前記第2のチャンバの前記入口と位置合わせさせるか又は位置ずれさせることによって、選択的に開閉される、摺動弁と、
予め貯蔵されたエネルギー源を有する第1の作動装置であって、前記第1の作動装置は、前記摺動弁と機械的に連絡し、前記第1の作動装置は、前記摺動弁が閉状態から開状態に変化することを可能にするように構成されている、第1の作動装置と、
前記第1のチャンバの有効容積を低減するように構成された変位機構部と、
前記第2のチャンバと流体連通するように構成された送達アセンブリと
を備え、
前記第1の作動装置の作動は、前記予め貯蔵されたエネルギー源内に貯蔵されたエネルギーの第1の部分が放出されることを引き起こし、前記第1のチャンバ内に貯蔵された液体を前記出口及び前記入口を通過するように押し込むことにより、前記第2のチャンバによって受容されることを前記変位機構部に行わせる、薬剤混合及び送達装置。
【請求項2】
乾燥医薬は、前記ハウジング内に、かつ、前記第1のチャンバの外側に貯蔵されている、請求項1に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項3】
前記予め貯蔵されたエネルギー源からエネルギーの第2の部分を放出するように構成されている第2の作動装置を更に備え、前記第2の部分は、放出されると、この時点では前記第2の液体チャンバ内に配置されている前記液体を前記送達アセンブリを通って前記第2のチャンバの外に変位されるように押し込む、請求項2に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項4】
前記第1の作動装置は、前記ハウジング及び回転可能なキャップによって部分的に形成されている、請求項3に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項5】
前記回転可能なキャップは、前記ハウジングに取り外し可能に装着されている、請求項4に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項6】
前記第2のチャンバの有効容積を低減するように構成された第2の変位機構部を更に備える、請求項3に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項7】
前記第1のチャンバは、前記ハウジングに対して回転可能である、請求項1に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項8】
前記第2のチャンバは、貯蔵されたエネルギーの前記第1の部分を放出すると、前記第1のチャンバと回転固定される、請求項1に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項9】
前記第2のチャンバは、貯蔵されたエネルギーの前記第1の部分を放出すると、前記第1のチャンバと回転固定され、前記第1のチャンバ及び前記第2のチャンバは、前記第2の作動装置を起動させると共に回転する、請求項3に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項10】
前記第2のチャンバは、前記第1のチャンバに対して独立して拡張可能及び収縮可能である、請求項3に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項11】
前記送達アセンブリは、隔壁内に部分的に配置された針サブアセンブリで構成されており、前記隔壁は、前記針サブアセンブリと前記第2のチャンバとの間に配置されている、請求項3に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項12】
前記第2のチャンバと前記送達アセンブリとの間に配置された阻止機構部を更に備え、前記阻止機構部は、前記第2の作動装置を起動させる前に流体連通を防止する、請求項3に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項13】
前記第2の作動装置は、前記隔壁を刺通することを前記針サブアセンブリに行わせ、前記第2の作動装置は、前記針サブアセンブリが前記第2のチャンバと流体連通することを可能にする、請求項11に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項14】
前記予め貯蔵されたエネルギー源は、圧搾されたばね又は圧縮ガスである、請求項1に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項15】
前記第2のチャンバは、前記入口の周りに前記第2のチャンバ内に配置された取り外し可能なフェルールを有する、請求項1に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項16】
前記第1のチャンバは、環状側壁及び底部によって画定されている、請求項1に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項17】
針シールドアセンブリを更に備え、前記針シールドアセンブリは、針シールド及び2次ばねを更に含み、前記2次ばねは、伸張位置において前記針シールドを付勢する、請求項1に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項18】
前記針シールドは、第2の作動アセンブリの一部を形成し、前記第2の作動装置は、エネルギーの第2の部分を前記予め貯蔵されたエネルギー源から放出するように構成されており、前記第2の部分は、放出されると、この時点では前記第2の液体チャンバ内に配置されている前記液体を前記送達アセンブリを通って前記第2のチャンバの外に変位されるように押し込み、その時点で、前記針シールドを前記ハウジングの方に押し下げることにより、前記予め貯蔵されたエネルギー源内に貯蔵されたエネルギーの前記第2の部分の前記放出がトリガされ、前記放出は、前記送達アセンブリの伸張、及び、前記第2のチャンバから前記送達アセンブリを通る前記液体の前記変位の両方を生じさせる、請求項17に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項19】
前記針シールドアセンブリは、ロック機構部を更に含み、前記ロック機構部は、第1の針シールド押し下げ後にトリガされ、前記ロック機構部は、注入部位から除去された後に前記針シールドを伸張位置にロックするように構成されている、請求項18に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項20】
前記第1の変位機構部及び前記第2の変位機構部は、プランジャであり、前記第1のプランジャは、突出部を有する、請求項6に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項21】
前記医薬は、前記第2のチャンバ内に配置されている、請求項2に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項22】
前記医薬は、前記第1のチャンバの前記出口と前記第2のチャンバの前記入口との間に配置された流体チャネル内に配置されている、請求項2に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項23】
前記第1のチャンバの前記出口と前記第2のチャンバの入口との間の流体連通を設けるために、前記第1のチャンバの前記出口と前記第2のチャンバの前記入口との間に配置された流体チャネルを更に備える、請求項1に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項24】
前記摺動弁は、半径方向に位置合わせするように位置決めされている、請求項1に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項25】
前記摺動弁は、軸方向に位置合わせするように位置決めされている、請求項1に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項26】
前記第1の作動装置は、キャップと機械的に連絡しており、前記キャップは、前記キャップを回転するか、摺動させるか、押し下げるか、又は、分離することができるように前記ハウジングに結合されている、請求項1に記載の薬剤混合及び送達装置。
【請求項27】
薬剤を混合及び送達するシステムであって、
第1の作動機構部に結合された予め貯蔵されたエネルギー源であって、前記第1の作動機構部は、第1のチャンバ内に貯蔵された流体を第2のチャンバに変位されるように押し込む第1の変位機構部を起動させるために、前記予め貯蔵されたエネルギー源から貯蔵されたエネルギーの第1の部分を放出するように作動されるように構成されている、予め貯蔵されたエネルギー源と、
前記第1の作動機構部に結合された摺動弁であって、前記摺動弁は、閉状態から開状態に変換するように構成されており、前記開状態は、前記第1の作動機構部を作動させると生成される位置合わせ力により位置合わせされて前記第2のチャンバの入口と流体連通するように前記第1のチャンバの出口を摺動的に位置合わせさせ、前記第1の作動機構部の作動は、貯蔵されたエネルギーの第1の部分が放出されることを引き起こす、摺動弁と、
第2の作動機構部であって、前記第2の作動機構部は、前記流体を前記第2のチャンバから送達機構部を通して押し込む第2の変位機構部を起動させるように、貯蔵されたエネルギーの第2の部分を前記予め貯蔵されたエネルギー源から放出するように起動されるように構成されている、第2の作動機構部と
を備える、薬剤を混合及び送達するシステム。
【請求項28】
前記第1の作動機構部の作動は、流体が前記第2のチャンバ内に設置された乾燥薬剤と混合することを引き起こす、請求項27に記載の薬剤を混合及び送達するシステム。
【請求項29】
前記第1の変位機構部及び前記第2の変位機構部は、プランジャである、請求項27に記載の薬剤を混合及び送達するシステム。
【請求項30】
前記送達機構部は、前記第2の作動機構部の前記起動に応答して伸長するように構成されている、請求項27に記載の薬剤を混合及び送達するシステム。
【請求項31】
前記第2の作動機構部は、押し下げられるように構成された針受けにより起動される、請求項30の薬剤を混合及び送達するシステム。
【請求項32】
前記針受けは、前記送達機構部を介した前記流体の送達後に前記送達機構部の針を覆う伸長状態に伸長及びロックするように構成されている、請求項31の薬剤を混合及び送達するシステム。
【請求項33】
前記第1の作動機構部の作動は、前記第1のチャンバ内に貯蔵された流体が前記第2のチャンバ内に設置された第2の液体薬剤と混合することを引き起こす、請求項27に記載の薬剤を混合及び送達するシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、参照することにより本明細書に組み込まれる、2014年8月18日出願の米国特許出願の第62/038386号及び2015年2月27日出願の同第62/126,011号の利益を主張するものである。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、概してオートインジェクタ及びプレフィルド注射器に関し、より具体的には、収縮状態で貯蔵され、注入用治療薬の生成又は再構成を可能にする、オートインジェクタに関する。
【背景技術】
【0003】
特定の病状に苦しむ個人は、多くの場合、医学的必要性に対応するために、オートインジェクタ又はプレフィルド注射器を手元に置く必要がある。このような数例としては、糖尿病患者用のインシュリンペン、食品及び虫刺されアレルギー患者用のエピネフリン、及び戦場で化学的及び/又は生物学的毒素に曝される恐れがある兵士用の解毒剤が挙げられる。例えば、最寄りの病院又は医療施設から物理的に離れた場所でアレルギー反応が生じる場合がある。例えば、ハチ刺されは、屋内よりも屋外で生じる可能性が高い。ピーナッツ含有食品は、野球場など、管理された自宅環境から離れた場所で個人に提供される可能性が高い。携帯型エピネフリンオートインジェクタを手元に有することにより、アレルゲンへの曝露後の緊急介入が可能になる。
【0004】
オートインジェクタについては、サイズが問題となる。装置の多くの所有者が、インジェクタを携行するのをためらう。インジェクタ携行が負担を意味する場合、小形化した注入器を提供すれば、該所有者らがインジェクタを携行する可能性が高くなろう。
【0005】
保存寿命が、また、オートインジェクタに関する大きい問題であり、オートインジェクタは、高価であると共に使用頻度がかなり少ない可能性がある。例えば、甲殻類に対して激しいアレルギー反応を有するユーザは、何年も、甲殻類に晒されるとその後に注入となる可能性がある。このような場合、期限切れ後にオートインジェクタを交換するのを忘れやすくなる可能性があり、そうなると、緊急時において、インジェクタの中で収容された薬剤は、期限切れであるので、効果がないか、又は、その中に収容された薬剤の分解によりその効果は大幅に減じられている。当業者により認識されることになるように、貯蔵寿命は、望ましい薬剤を何も混ぜられていない、かつ、乾燥した状態で貯蔵することにより延長させ、注入直前に分解させることができる。このように湿潤成分及び乾燥成分を装置内に別々に貯蔵することができると、貯蔵寿命を延長させ、したがって、緊急時が生じるときにユーザが有効薬量を有するインジェクタを有する可能性が増大させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような装置において、混合及び再構成プロセスが注入前に一貫しており、完全であることが必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
薬剤を液相から遠ざけ、乾燥薬剤として貯蔵できれば、貯蔵寿命が実質的に延長され得、温度感受性が実質的に減少され得、したがって薬剤の有効性及び効力を増加させて、より長く、より過酷な環境に耐えることを可能にすることが認識されている。
【0008】
キーホルダーに取り付けることができる、及び/又は個人のポケットにすっぽり入ることができる、従来のエピネフリンオートインジェクタよりも小型の薬剤送達装置は、持ち運びやすく、必要時にユーザが身に付けている可能性が高くなることが認識されている。混合構造体、及び、適切な貯蔵完全性及び注入前の完全な混合を確保する作動装置を使用して先に論じた問題の多くに対応する様々な構造体が、本明細書で企図されている。
【0009】
本明細書で企図されたものは、薬剤混合及び送達装置であって、ハウジングと、ハウジング内に配置された第1のチャンバであって、第1のチャンバは、環状側壁及び底部により画定することができ、第1のチャンバは、出口を有する、第1のチャンバと、ハウジング内に配置された第2のチャンバであって、入口を有する第2のチャンバと、を備えることができる。摺動弁は、第1及び第2のチャンバ間でハウジング内に配置することができ、摺動弁は、第1のチャンバの出口と第2のチャンバの入口との間の流体連通を生じさせるか、又は、防止するように第1のチャンバの出口を第2の入口と位置合わせさせるか又は位置ずれさせることにより選択的に開閉するように構成することができる。また、ばね又は圧縮ガスなど、プレロードされたエネルギー源を含むことができる作動装置をハウジング内に設けることもできる。作動装置は、また、摺動弁と機械的に連絡することができ、摺動弁が閉状態と開状態の間で交番することを可能にするように構成することができる。変位機構部も、また、ハウジング内に設けることができ、作動すると第1のチャンバの有効容積を低減するように構成することができ、並びに、第2の変位機構部が、第2のチャンバの前記有効容積を低減するように構成されている。
【0010】
流体チャネルを、第1のチャンバの出口と第2のチャンバの入口との間の流体連通を設けるために、第1のチャンバの出口と第2のチャンバの入口との間に配置することができる。一部の実施形態において、乾燥医薬は、この流体チャネル内に、又は、代替的に第2のチャンバ自体内に貯蔵することができる。
【0011】
送達アセンブリは、第2のチャンバと流体連通するように構成されている。送達アセンブリは、隔壁内に部分的に配置されている針サブアセンブリを含むことができ、隔壁は針サブアセンブリと第2のチャンバとの間に配置されており、第2の作動装置は、アセンブリに隔壁を刺通させ、針アセンブリが第2のチャンバとの流体連通を確立することを可能にすることができる。あるいは、送達アセンブリは、第2のチャンバと送達アセンブリとの間に配置されている阻止機構部を含むことができ、阻止機構部は、第2の作動装置を起動させる前に流体連通を防止する。
【0012】
一部の実施形態において、作動装置は、トリガ装置により起動されることができ、該起動は、作動装置に、位置合わせ力を生成させ、位置合わせ力は、摺動弁を開状態にさせ、位置合わせ力により、予め貯蔵されたエネルギー源内に貯蔵されたエネルギーの第1の部分を放出させ、変位機構部に、第1のチャンバ内に貯蔵された液体を出口及び入口を通過させるように押し込み、第2のチャンバにより受容されるようにする。
【0013】
一部の実施形態において、乾燥医薬は、ハウジング内に、及び、第2のチャンバに、又は、第1のチャンバの出口を第2のチャンバの入口に接続する流体チャネル内になど第1のチャンバの外側に貯蔵される。
【0014】
尚も更なる実施形態において、第2の作動装置を設けることができ、第2の作動装置は、エネルギーの第2の一部をプレロードされたエネルギー源から放出するように構成され、第2の部分は、放出されると、この時点では第2の液体チャンバ内に位置する液体を、送達アセンブリを通って第2のチャンバの外に変位されるように押し進める。
【0015】
一部の実施形態において、第1の作動装置は、一部は、ハウジング及び作動力及び反力を受容することができる回転可能なキャップにより形成することができ、回転可能なキャップは、ハウジングに取り外し可能に装着することができる。
【0016】
一部の実施形態において、第1のチャンバは、ハウジングに対してかつハウジング内に回転可能に配置することができる。
【0017】
更に、尚も更なる実施形態において、第2のチャンバは、貯蔵されたエネルギーの第1の部分を放出すると、第1のチャンバと回転固定され、第1及び第2のチャンバは、更に、第2の作動装置を起動させると、共に回転するように構成することができる。
【0018】
尚も更なる実施形態では、第2のチャンバは、第1のチャンバに対して独立して拡張可能及び収縮可能であるように構成することができる。
【0019】
一部の実施形態において、薬剤混合及び送達装置は、乾燥医薬を収容するように構成することができる、その入口の周りに第2のチャンバ内に配置された取り外し可能なフェルールを含むことができる。
【0020】
一部の実施形態において、流体チャネルは、第1のチャンバの出口と第2のチャンバの入口との間に設けることができるが、複数の積層ディスクを設けることにより形成することができ、それぞれのディスクは、流体チャネルを形成するチャネルがそれを貫通して形成される。
【0021】
本明細書で企図されている一部の実施形態は、針シールドアセンブリを更に含むことができ、針シールドアセンブリは、針シールド及び2次ばねを更に含むことができ、2次ばねは、伸張位置において針シールドを付勢するように更に構成することができる。一部のこのような実施形態では、針シールドは、第2の作動装置の一部を形成し、第2の作動装置は、エネルギーの第2の部分をプレロードされたエネルギー源から放出するように構成可能であり、該第2の部分は、放出されると、この時点では前記第2の液体チャンバ内に位置する液体を、送達アセンブリを通って第2のチャンバの外へ変位させるように押し込み、その時点で、針シールドをハウジングの方に押し下げることにより、予め貯蔵されたエネルギー源内に貯蔵されたエネルギーの第2の部分の放出がトリガされ、該放出は、送達アセンブリの伸張、及び、送達アセンブリを通る第2のチャンバからの液体の変位の両方を生じさせる。一部のこのような実施形態は、ロック機構部を更に含むことができ、該ロック機構部は、第1の針シールド押し下げ後にトリガされ、ロック機構部は、注入部位から除去された後に針シールドを伸張位置にロックするように構成可能である。
【0022】
一部の代替実施形態において、摺動弁は、交差軸方向に位置合わせするように位置決めすることができるか、又は、代替的に、摺動弁は、軸方向に摺動することにより位置合わせ状態で位置決めされるように構成することができる。
【0023】
尚も更なる実施形態において、第1の作動装置は、外部トリガと機械的に連絡して設けることができ、外部トリガは、外部トリガを回転するか、摺動させるか、押し下げるか、又は、分離することができるようにハウジングに結合されている。
【0024】
また、薬剤を混合及び送達する方法が本明細書で企図されており、方法は、様々なステップを含み、このようなステップとしては、予め貯蔵されたエネルギー源を第1の作動機構部に結合するステップであって、作動は、第1のチャンバ内に貯蔵された流体を第2のチャンバへ変位させるように押し込む第1の変位機構部を起動させるために、貯蔵されたエネルギーの第1の部分を予め貯蔵されたエネルギー源から放出する、ステップと、第1の作動機構部に摺動弁を結合するステップであって、その時点で、第1の作動機構部を作動させることにより、摺動弁を閉状態から開状態に変換する位置合わせ力が生成され、開状態により、第1のチャンバの出口を摺動的に位置合わせし、該出口は、位置合わせされると第2のチャンバの入口と流体連通するようになっている、ステップと、第1の作動機構部に機械的に結合されたトリガ装置をトリガするステップであって、前記トリガするステップにより、第1の作動装置は、貯蔵されたエネルギーの第1の部分を放出する、ステップと、第2の作動機構部を起動させるステップであって、その時点で、作動は、流体を第2のチャンバから送達機構部を通って押し進める第2の変位機構部を起動させるように、予め貯蔵されたエネルギーの第2の部分を予め貯蔵されたエネルギー源から放出する、ステップが挙げられるが、これらに限定されない。
【0025】
方法は、乾燥医薬を第2のチャンバ内に置くステップであって、第1の作動機構部を起動させることにより、流体は、乾燥医薬と混合する、ステップと、第2の作動機構部を起動させることに応答して送達機構部を伸張させるステップとを更に含むことができる。
【0026】
様々なステップは、様々な手段により達成することができ、例えば、第2の作動機構部の起動は、針受けを押し下げることにより達成することができる。
【0027】
一部の実施形態において、送達機構部を通る流体の送達後、針受けは、伸張して、送達アセンブリの針を覆う伸張状態にロックすることができる。
【0028】
本発明のこれらの態様は排他的であることを意味するものではなく、本発明の他の特徴、態様、及び利点は、当業者が以下の説明、添付の請求項、及び添付の図面と共に読むと、容易に明らかとなるであろう。更に、本明細書で論じる様々な特徴部、構造体、ステップ、又は、他の態様のいずれも、あくまでも例示を目的としており、そのいずれも、適宜、代替実施形態で論じたような任意の当該の特徴部で任意と組み合わせて適用することができることが認識されるであろう。
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
薬剤混合及び送達装置であって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に位置する、出口を有する第1のチャンバと、
前記ハウジング内に位置する、入口を有する第2のチャンバと、
前記ハウジング内に位置する摺動弁であって、前記摺動弁は、前記第1のチャンバの前記出口と前記第2のチャンバの前記入口との間の流体連通を生じさせるか、又は、防止するために前記第1のチャンバの前記出口を前記第2のチャンバの前記入口と位置合わせさせるか又は位置ずれさせることにより選択的に開閉される、摺動弁と、
プレロードされたエネルギー源を有する作動装置であって、前記作動装置は、また、前記摺動弁と機械的に連絡し、前記摺動弁が閉状態と開状態との間で交番することを可能にするように構成されている、作動装置と、
前記第1のチャンバの有効容積を低減するように構成された変位機構部と、
前記第2のチャンバと流体連通するように構成された送達アセンブリと、を備え、
前記作動装置は、トリガ装置により起動されており、該起動は、前記作動装置に、位置合わせ力を生成させ、前記位置合わせ力は、前記摺動弁を前記開状態にさせるように構成され、前記位置合わせ力により、前記予め貯蔵されたエネルギー源内に貯蔵されたエネルギーの第1の部分を放出させ、前記変位機構部に、前記第1のチャンバ内に貯蔵された液体を出口及び入口を通過させるように押し込み、前記第2のチャンバにより受容されるようにする、
薬剤混合及び送達装置。
(項目2)
乾燥医薬が、前記ハウジング内に及び前記第1のチャンバの外側に貯蔵されている、項目1に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目3)
前記プレロードされたエネルギー源からエネルギーの第2の部分を放出するように構成されている第2の作動装置を更に備え、該第2の部分は、放出されると、この時点では前記第2の液体チャンバ内に位置する前記液体を、前記送達アセンブリを通って前記第2のチャンバの外に変位されるように押し込む、項目[13]に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目4)
前記第1の作動装置は、一部分は前記ハウジング及び回転可能なキャップによって形成されている、項目3に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目5)
前記回転可能なキャップは、前記ハウジングに取り外し可能に装着されている、項目4に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目6)
前記第2のチャンバの前記有効容積を低減するように構成された第2の変位機構部を更に備える、項目[14]に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目7)
前記第1のチャンバは、前記ハウジングに対して回転可能である、項目1に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目8)
前記第2のチャンバは、貯蔵されたエネルギーの前記第1の部分を放出すると、前記第1のチャンバと回転固定される、項目1に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目9)
前記第2のチャンバは、貯蔵されたエネルギーの前記第1の部分を放出すると、前記第1のチャンバと回転固定され、前記第1及び第2のチャンバは、前記第2の作動装置を起動させると共に回転する、項目3に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目10)
前記第2のチャンバは、前記第1のチャンバに対して独立して拡張可能及び収縮可能である、項目3に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目11)
前記送達アセンブリは、隔壁内に部分的に配置された針サブアセンブリで構成されており、前記隔壁は、前記針サブアセンブリと前記第2のチャンバとの間に配置されている、項目3に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目12)
前記第2のチャンバと前記送達アセンブリとの間に配置された阻止機構部を更に備え、前記阻止機構部は、前記第2の作動装置を起動させる前に流体連通を防止する、項目3に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目13)
前記第2の作動装置は、前記針アセンブリに前記隔壁を刺通させ、前記針アセンブリが前記第2のチャンバと流体連通することを可能にする、項目11に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目14)
前記プレロードされたエネルギー源は、圧搾されたばね又は圧縮ガスである、項目1に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目15)
前記第2のチャンバは、前記入口の周りにその中に配置された取り外し可能なフェルールを有する、項目1に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目16)
前記流体チャネルは、複数の積層ディスクで構成されており、それぞれのディスクは、前記第1のチャンバの前記出口を前記第2のチャンバの前記入口に結び付ける前記流体チャネルの一部を形成する、項目1に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目17)
前記第1のチャンバは、環状側壁及び底部によって画定されている、項目1に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目18)
針シールドアセンブリを更に備え、前記針シールドアセンブリは、針シールド及び2次ばねを更に含み、前記2次ばねは、伸張位置において前記針シールドを付勢する、項目1に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目19)
前記針シールドは、第2の作動アセンブリの一部を形成し、前記第2の作動装置は、エネルギーの第2の部分を前記プレロードされたエネルギー源から放出するように構成され、該第2の部分は、放出されると、この時点では前記第2の液体チャンバ内に位置する前記液体を、前記送達アセンブリを通って前記第2のチャンバの外に変位されるように押し込み、その時点で、前記針シールドを前記ハウジングの方に押し下げることにより、前記予め貯蔵されたエネルギー源内に貯蔵されたエネルギーの前記第2の部分の前記放出がトリガされ、該放出は、前記送達アセンブリの伸張、及び、前記第2のチャンバから前記送達アセンブリを通る前記液体の前記変位の両方を生じさせる、項目18に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目20)
前記針シールドアセンブリは、ロック機構部を更に含み、該ロック機構部は、第1の針シールド押し下げ後にトリガされ、前記ロック機構部は、注入部位から除去された後に前記針シールドを伸張位置にロックするように構成されている、項目19に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目21)
前記第1及び第2の変位機構部は、プランジャであり、前記第1のプランジャは、突出部を有する、項目[16]に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目22)
前記医薬は、前記第2のチャンバ内に位置する、項目[13]に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目23)
前記医薬は、前記第1のチャンバの前記出口と前記第2のチャンバの前記入口との間に配置された流体チャネル内に位置する、項目[13]に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目24)
前記第1のチャンバの前記出口と前記第2のチャンバの入口との間の流体連通を設けるために、前記第1のチャンバの前記出口と前記第2のチャンバの前記入口との間に配置された流体チャネルを更に備える、項目1に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目25)
前記摺動弁は、交差軸方向に位置合わせするように位置決めされている、項目1に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目26)
前記摺動弁は、軸方向に位置合わせするように位置決めされている、項目1に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目27)
前記第1の作動装置は、外部トリガと機械的に連絡しており、前記外部トリガは、前記外部トリガを回転するか、摺動させるか、押し下げるか、又は、分離することができるように前記ハウジングに結合されている、項目1に記載の薬剤混合及び送達装置。
(項目28)
薬剤を混合及び送達する方法であって、
予め貯蔵されたエネルギー源を第1の作動機構部に結合するステップであって、作動は、第1のチャンバ内に貯蔵された流体を第2のチャンバへ変位されるように押し込む第1の変位機構部を起動させるために、前記予め貯蔵されたエネルギー源から貯蔵されたエネルギーの第1の部分を放出する、ステップと、
摺動弁を前記第1の作動機構部に結合するステップであって、その時点で、前記第1の作動機構部を作動させることにより、前記摺動弁を閉状態から開状態に変換する位置合わせ力を生成させ、該開状態により、前記第1のチャンバの出口を摺動的に位置合わせし、該出口は、位置合わせされると前記第2のチャンバの入口と流体連通するようになっている、ステップと、
前記第1の作動機構部に機械的に結合されたトリガ装置をトリガするステップであって、前記トリガは、前記第1の作動装置に、貯蔵されたエネルギーの第1の部分を放出させる、ステップと、
第2の作動機構部を起動させるステップであって、その時点で、作動は、前記流体を前記第2のチャンバから送達機構部を通して押し込む第2の変位機構部を起動させるように、貯蔵されたエネルギーの第2の部分を予め貯蔵されたエネルギー源から放出する、ステップと、を含む、
薬剤を混合及び送達する方法。
(項目29)
前記方法は、
乾燥医薬を前記第2のチャンバ内に置くステップを更に含み、前記第1の作動機構部を起動させるステップは、流体を、前記乾燥医薬と混合させる、項目28に記載の薬剤を混合及び送達する方法。
(項目30)
前記第1及び第2の変位機構部は、プランジャである、項目28に記載の薬剤を混合及び送達する方法。
(項目31)
前記方法は、
前記第2の作動機構部を起動させることに応答して前記送達機構部を伸張させるステップを更に含む、項目28に記載の薬剤を混合及び送達する方法。
(項目32)
前記第2の作動機構部の前記起動は、針受けを押し下げることによって達成される、項目31に記載の薬剤を混合及び送達する方法。
(項目33)
前記送達機構部を通る前記流体の送達後、前記針受けは、伸張して、前記送達アセンブリの針を覆う伸張状態にロックする、項目32に記載の薬剤を混合及び送達する方法。
(項目34)
前記方法は、
第2の液体医薬を前記第2のチャンバ内に置くステップを更に含み、前記第1の作動機構部を起動させるステップは、前記第1のチャンバ内に貯蔵された前記流体を、前記第2の液体と混合させる、項目28に記載の薬剤を混合及び送達する方法。


【図面の簡単な説明】
【0029】
前記の、及び他の本発明の目的、特徴、及び利点は、添付の図面に示されるように本発明の特定の実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。これらの図面において、同様の参照文字は、様々な図を通じて同一の部分を指す。図面は、必ずしも尺度通りとは限らず、その代わりに、本発明の原理を例示することが強調される。
図1A】様々な作動ステップによる薬剤混合及び送達装置の斜視外部図を例示する。
図1B】様々な作動ステップによる薬剤混合及び送達装置の斜視外部図を例示する。
図1C】様々な作動ステップによる薬剤混合及び送達装置の斜視外部図を例示する。
図2】A〜Bは、図1A〜Cの実施形態を経る薬剤混合及び送達装置及び混合サブアセンブリの斜視分解図を例示する。
図3A図1A〜Cの実施形態を経る様々な作動ステップを経る薬剤混合及び送達装置の側断面図を例示する。
図3B図1A〜Cの実施形態を経る様々な作動ステップを経る薬剤混合及び送達装置の側断面図を例示する。
図3C図1A〜Cの実施形態を経る様々な作動ステップを経る薬剤混合及び送達装置の側断面図を例示する。
図3D図1A〜Cの実施形態を経る様々な作動ステップを経る薬剤混合及び送達装置の側断面図を例示する。
図4A図1A〜Cの実施形態内で関連して使用される様々な作動ステップを経る混合サブアセンブリの側断面図を例示する。
図4B図1A〜Cの実施形態内で関連して使用される様々な作動ステップを経る混合サブアセンブリの側断面図を例示する。
図4C図1A〜Cの実施形態内で関連して使用される様々な作動ステップを経る混合サブアセンブリの側断面図を例示する。
図4D図1A〜Cの実施形態内で関連して使用される様々な作動ステップを経る混合サブアセンブリの側断面図を例示する。
図5A図1A〜Cの実施形態を使用して達成されると思われるような、収容状態から混合状態に移動する様々な作動ステップを経る混合サブアセンブリの様々な外部斜視図を例示する。
図5B図1A〜Cの実施形態を使用して達成されると思われるような、収容状態から混合状態に移動する様々な作動ステップを経る混合サブアセンブリの様々な外部斜視図を例示する。
図5C図1A〜Cの実施形態を使用して達成されると思われるような、収容状態から混合状態に移動する様々な作動ステップを経る混合サブアセンブリの様々な外部斜視図を例示する。
図5D図1A〜Cの実施形態を使用して達成されると思われるような、収容状態から混合状態に移動する様々な作動ステップを経る混合サブアセンブリの様々な外部斜視図を例示する。
図5E図1A〜Cの実施形態を使用して達成されると思われるような、収容状態から混合状態に移動する様々な作動ステップを経る混合サブアセンブリの様々な外部斜視図を例示する。
図6A図5Eの領域Aにより示されるような混合サブアセンブリの拡大領域の様々な外部斜視図及び横断面図を例示する。
図6B図5Eの領域Aにより示されるような混合サブアセンブリの拡大領域の様々な外部斜視図及び横断面図を例示する。
図6C図5Eの領域Aにより示されるような混合サブアセンブリの拡大領域の様々な外部斜視図及び横断面図を例示する。
図6D図5Eの領域Aにより示されるような混合サブアセンブリの拡大領域の様々な外部斜視図及び横断面図を例示する。
図6E図5Eの領域Aにより示されるような混合サブアセンブリの拡大領域の様々な外部斜視図及び横断面図を例示する。
図7A図1A〜Cの薬剤混合及び送達装置内で使用されるフレームの様々な斜視図及び横断面図を例示する。
図7B図1A〜Cの薬剤混合及び送達装置内で使用されるフレームの様々な斜視図及び横断面図を例示する。
図7C図1A〜Cの薬剤混合及び送達装置内で使用されるフレームの様々な斜視図及び横断面図を例示する。
図7D図1A〜Cの薬剤混合及び送達装置内で使用されるフレームの様々な斜視図及び横断面図を例示する。
図8A図1A〜Cの実施形態を使用して達成されると思われるような、混合状態から注入状態に移動する様々な作動ステップを経る混合サブアセンブリ及び2次作動機構部の様々な外部斜視図を例示する。
図8B図1A〜Cの実施形態を使用して達成されると思われるような、混合状態から注入状態に移動する様々な作動ステップを経る混合サブアセンブリ及び2次作動機構部の様々な外部斜視図を例示する。
図8C図1A〜Cの実施形態を使用して達成されると思われるような、混合状態から注入状態に移動する様々な作動ステップを経る混合サブアセンブリ及び2次作動機構部の様々な外部斜視図を例示する。
図8D図1A〜Cの実施形態を使用して達成されると思われるような、混合状態から注入状態に移動する様々な作動ステップを経る混合サブアセンブリ及び2次作動機構部の様々な外部斜視図を例示する。
図8E図1A〜Cの実施形態を使用して達成されると思われるような、混合状態から注入状態に移動する様々な作動ステップを経る混合サブアセンブリ及び2次作動機構部の様々な外部斜視図を例示する。
図9A図1A〜Cの実施形態を使用して注入後に露出した針を保護するための、様々な作動ステップを経る針受け及び関連のサブアセンブリの様々な外部斜視図を例示する。
図9B図1A〜Cの実施形態を使用して注入後に露出した針を保護するための、様々な作動ステップを経る針受け及び関連のサブアセンブリの様々な外部斜視図を例示する。
図10A】様々な作動ステップを経る薬剤混合及び送達装置の代替実施形態の斜視外部図を例示する。
図10B】様々な作動ステップを経る薬剤混合及び送達装置の代替実施形態の斜視外部図を例示する。
図10C】様々な作動ステップを経る薬剤混合及び送達装置の代替実施形態の斜視外部図を例示する。
図10D】様々な作動ステップを経る薬剤混合及び送達装置の代替実施形態の斜視外部図を例示する。
図11A図10A〜Dの薬剤混合及び送達装置において使用されるキャップの様々な斜視図及び横断面図を例示する。
図11B図10A〜Dの薬剤混合及び送達装置において使用されるキャップの様々な斜視図及び横断面図を例示する。
図11C図10A〜Dの薬剤混合及び送達装置において使用されるキャップの様々な斜視図及び横断面図を例示する。
図12A】それぞれ、薬剤混合及び送達装置、ハウジングアセンブリ、混合アセンブリ、送達アセンブリ、及び、針受けアセンブリの側面外部分解図を例示する。
図12B】それぞれ、薬剤混合及び送達装置、ハウジングアセンブリ、混合アセンブリ、送達アセンブリ、及び、針受けアセンブリの側面外部分解図を例示する。
図12C】それぞれ、薬剤混合及び送達装置、ハウジングアセンブリ、混合アセンブリ、送達アセンブリ、及び、針受けアセンブリの側面外部分解図を例示する。
図12D】それぞれ、薬剤混合及び送達装置、ハウジングアセンブリ、混合アセンブリ、送達アセンブリ、及び、針受けアセンブリの側面外部分解図を例示する。
図12E】それぞれ、薬剤混合及び送達装置、ハウジングアセンブリ、混合アセンブリ、送達アセンブリ、及び、針受けアセンブリの側面外部分解図を例示する。
図13A】収容状態で図10A〜Dに例示するような薬剤混合及び送達装置の様々な外部斜視図、側面図、及び、横断面図を例示する。
図13B】収容状態で図10A〜Dに例示するような薬剤混合及び送達装置の様々な外部斜視図、側面図、及び、横断面図を例示する。
図13C】収容状態で図10A〜Dに例示するような薬剤混合及び送達装置の様々な外部斜視図、側面図、及び、横断面図を例示する。
図13D】収容状態で図10A〜Dに例示するような薬剤混合及び送達装置の様々な外部斜視図、側面図、及び、横断面図を例示する。
図14A】混合を開始するような第1の作動ステップを例示する図10A〜Dにおいて実施されるような薬剤混合及び送達装置の様々な外部斜視図、側面図、及び、横断面図を例示する。
図14B】混合を開始するような第1の作動ステップを例示する図10A〜Dにおいて実施されるような薬剤混合及び送達装置の様々な外部斜視図、側面図、及び、横断面図を例示する。
図14C】混合を開始するような第1の作動ステップを例示する図10A〜Dにおいて実施されるような薬剤混合及び送達装置の様々な外部斜視図、側面図、及び、横断面図を例示する。
図15A】作動状態を例示する、図10A〜Dに実施されるような薬剤混合及び送達装置の様々な外部斜視図、側面図、及び、横断面図を例示する。
図15B】作動状態を例示する、図10A〜Dに実施されるような薬剤混合及び送達装置の様々な外部斜視図、側面図、及び、横断面図を例示する。
図15C】作動状態を例示する、図10A〜Dに実施されるような薬剤混合及び送達装置の様々な外部斜視図、側面図、及び、横断面図を例示する。
図16A】混合状態を例示する、図10A〜Dにおいて実施されるような薬剤混合及び送達装置の様々な側面図、横断面図、部分透視図を例示する。
図16B】混合状態を例示する、図10A〜Dにおいて実施されるような薬剤混合及び送達装置の様々な側面図、横断面図、部分透視図を例示する。
図16C】混合状態を例示する、図10A〜Dにおいて実施されるような薬剤混合及び送達装置の様々な側面図、横断面図、部分透視図を例示する。
図17A】注入準備完了状態を例示する、図10A〜Dにおいて実施されるような薬剤混合及び送達装置の側面図及び横断面図を例示する。
図17B】注入準備完了状態を例示する、図10A〜Dにおいて実施されるような薬剤混合及び送達装置の側面図及び横断面図を例示する。
図18A】混合状態から注入状態まで変わることを例示する、図10A〜Dにおいて実施されるような薬剤混合及び送達装置の第2の作動機構部の様々な斜視図を例示する。
図18B】混合状態から注入状態まで変わることを例示する、図10A〜Dにおいて実施されるような薬剤混合及び送達装置の第2の作動機構部の様々な斜視図を例示する。
図18C】混合状態から注入状態まで変わることを例示する、図10A〜Dにおいて実施されるような薬剤混合及び送達装置の第2の作動機構部の様々な斜視図を例示する。
図18D】混合状態から注入状態まで変わることを例示する、図10A〜Dにおいて実施されるような薬剤混合及び送達装置の第2の作動機構部の様々な斜視図を例示する。
図19A】注入完了状態を例示する、図10A〜Dにおいて実施されるような薬剤混合及び送達装置の側面図及び横断面図を例示する。
図19B】注入完了状態を例示する、図10A〜Dにおいて実施されるような薬剤混合及び送達装置の側面図及び横断面図を例示する。
図20A】針シールドロックアウト機構部を例示する、図10A〜Dにおいて実施されるような薬剤混合及び送達装置の様々な斜視図、側面図、及び、横断面図を例示する。
図20B】針シールドロックアウト機構部を例示する、図10A〜Dにおいて実施されるような薬剤混合及び送達装置の様々な斜視図、側面図、及び、横断面図を例示する。
図20C】針シールドロックアウト機構部を例示する、図10A〜Dにおいて実施されるような薬剤混合及び送達装置の様々な斜視図、側面図、及び、横断面図を例示する。
図20D】針シールドロックアウト機構部を例示する、図10A〜Dにおいて実施されるような薬剤混合及び送達装置の様々な斜視図、側面図、及び、横断面図を例示する。
図21A】それぞれ、収容状態の薬剤混合及び送達装置の更に別の代替実施形態の斜視図及び横断面図を例示する。
図21B】それぞれ、収容状態の薬剤混合及び送達装置の更に別の代替実施形態の斜視図及び横断面図を例示する。
図22A】様々な作動ステップを経る図21A〜Bの薬剤混合及び送達装置の様々な横断面図を例示する。
図22B】様々な作動ステップを経る図21A〜Bの薬剤混合及び送達装置の様々な横断面図を例示する。
図22C】様々な作動ステップを経る図21A〜Bの薬剤混合及び送達装置の様々な横断面図を例示する。
図22D】様々な作動ステップを経る図21A〜Bの薬剤混合及び送達装置の様々な横断面図を例示する。
図22E】様々な作動ステップを経る図21A〜Bの薬剤混合及び送達装置の様々な横断面図を例示する。
図23A】様々な作動ステップを経る、図21A〜Bの薬剤混合及び送達装置と共に使用される混合アセンブリの様々な横断面詳細図を例示する。
図23B】様々な作動ステップを経る、図21A〜Bの薬剤混合及び送達装置と共に使用される混合アセンブリの様々な横断面詳細図を例示する。
図23C】様々な作動ステップを経る、図21A〜Bの薬剤混合及び送達装置と共に使用される混合アセンブリの様々な横断面詳細図を例示する。
図23D】様々な作動ステップを経る、図21A〜Bの薬剤混合及び送達装置と共に使用される混合アセンブリの様々な横断面詳細図を例示する。
図24】様々な作動ステップを経る、図21A〜Bの薬剤混合及び送達装置と共に使用される混合アセンブリの斜視分解図を例示する。
図25A】様々な作動状態の薬剤混合及び送達装置の更に別の代替実施形態の様々な横断面図を例示する。
図25B】様々な作動状態の薬剤混合及び送達装置の更に別の代替実施形態の様々な横断面図を例示する。
図25C】様々な作動状態の薬剤混合及び送達装置の更に別の代替実施形態の様々な横断面図を例示する。
図25D】様々な作動状態の薬剤混合及び送達装置の更に別の代替実施形態の様々な横断面図を例示する。
図26A】本明細書で論じる実施形態のいずれかにおける使用に適合可能な回転弁の原理を例示する。
図26B】本明細書で論じる実施形態のいずれかにおける使用に適合可能な回転弁の原理を例示する。
図27A】本明細書で論じる実施形態のいずれかにおける使用に適合可能な摺動弁の原理を例示する。
図27B】本明細書で論じる実施形態のいずれかにおける使用に適合可能な摺動弁の原理を例示する。
図27C】本明細書で論じる実施形態のいずれかにおける使用に適合可能な摺動弁の原理を例示する。
図27D】本明細書で論じる実施形態のいずれかにおける使用に適合可能な摺動弁の原理を例示する。
図28A】ハウジング内で独立して移動可能であるチャンバを利用する様々な作動状態の薬剤混合及び送達装置の更に別の代替実施形態の様々な横断面図を例示する。
図28B】ハウジング内で独立して移動可能であるチャンバを利用する様々な作動状態の薬剤混合及び送達装置の更に別の代替実施形態の様々な横断面図を例示する。
図28C】ハウジング内で独立して移動可能であるチャンバを利用する様々な作動状態の薬剤混合及び送達装置の更に別の代替実施形態の様々な横断面図を例示する。
図29】本明細書で論じる実施形態のいずれかにおける使用に適合可能な例示的な流体チャネル構成を例示する。
図30】本明細書で論じる実施形態のいずれかにおける使用に適合可能な例示的な流体チャネル及び除去可能なフェルール構成を例示する。
図31A】本明細書で論じる実施形態のいずれかにおける使用に適合可能な流体チャネル構成の様々な特徴部及び実施形態を例示する。
図31B】本明細書で論じる実施形態のいずれかにおける使用に適合可能な流体チャネル構成の様々な特徴部及び実施形態を例示する。
図32A】本明細書で論じる実施形態のいずれかにおける使用に適合可能な流体チャネル構成の更に別の代替実施形態の様々な更なる特徴部を例示する。
図32B】本明細書で論じる実施形態のいずれかにおける使用に適合可能な流体チャネル構成の更に別の代替実施形態の様々な更なる特徴部を例示する。
図32C】本明細書で論じる実施形態のいずれかにおける使用に適合可能な流体チャネル構成の更に別の代替実施形態の様々な更なる特徴部を例示する。
図33A】本明細書で論じる様々な実施形態における使用に適合可能な流体チャネル構成の更に別の代替実施形態の様々な更なる特徴部を例示する。
図33B】本明細書で論じる様々な実施形態における使用に適合可能な流体チャネル構成の更に別の代替実施形態の様々な更なる特徴部を例示する。
図34A】上述した実施形態のいずれかにおける使用に適合可能な送達又は注入アセンブリの伸張状態及び退避状態を例示する。
図34B】上述した実施形態のいずれかにおける使用に適合可能な送達又は注入アセンブリの伸張状態及び退避状態を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0030】
薬剤を乾燥状態に保つことにより薬剤の寿命及び効果を実質的に増大させることができることが薬剤の製造及び貯蔵の領域の当業者により認識されるであろう。乾燥状態での貯蔵により、また、変性の速度、並びに、温度の退行性影響、例えば、熱暴露が減少する。薬剤を乾燥状態に保つことにより、装置を貯蔵することができる環境の幅を増大させることができ、一方、必要な交換の周期が短縮される。
【0031】
発明は、様々な原理及び装置を例示し、該原理及び装置は、その中に収容された2つ以上の成分を有する装置の貯蔵を可能にするが、送達の直前に、成分を素早くかつ確実に再構成し、分解し、溶解し、流体化し、及び/又は、懸濁化する、即ち、成分を混合することができる。
【0032】
この点を踏まえて、乾燥医薬成分を貯蔵し、及び/又は、ユーザへの送達のために湿潤成分と混合するシステム及び方法が、本明細書で企図されている。システムは、様々なチャンバを中に有するオートインジェクタを含むことができ、薬剤の成分は、寿命を増大させるように、様々な状態で様々なチャンバ内に別々に、即ち、乾燥薬剤成分が1つのチャンバに、溶媒など液体が別のチャンバに貯蔵される。オートインジェクタが必要とされるとき、システムは、成分を混合するように作動させることができ、その結果、送達可能な混合薬剤が再構成され、溶解され、流体化され、及び/又は、懸濁化され、混合薬剤は、その後、患者に適切に送達することができる。送達の実施例としては、吸入用噴霧療法、針又はカニューレを介した注入、限局所適用などを挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
【0033】
図1〜9を参照すると、第1の実施形態を経るオートインジェクタ10の例示的な実施形態が示されている。オートインジェクタ10は、本発明の様々な態様を例示し、該態様のそれぞれを以下で更に詳細に論じる。
【0034】
図1A〜Cを参照すると、本発明の様々な態様を例示するオートインジェクタの斜視図を例示する。この実施形態は、ハウジング100及びキャップ14を有するオートインジェクタ10を例示する。キャップ14は、ハウジング100内に収容された第1の作動機構部と機械的に連絡することができる。キャップ14と外部ハウジングとの間に軸方向の捻り力を印加することにより、アクチュエータは、ハウジング内に収容された特定の構成部品に混合プロセスにおける特定のステップを開始させることができ、例えば、様々なチャンバ間の弁を開き、1つのチャンバ内に収容された流体を医薬の乾燥成分を収容するチャンバに移動させることができ、該ステップを以下で更に詳細に論じる。
【0035】
特定の実施形態では、キャップ14は、装置が収容状態から完全に混合された状態まで完全に移ってしまうまでハウジング100からのキャップ14の分離を遅延させることができるように構成することができる。このようにすると、装置が完全に送達の準備ができるまでオートインジェクタ10の針端部が露出されないことを確保することができる。このような機構部は、ねじ状接続部をキャップ14とハウジング100との間に含むことができるか、又は、構成部品は、特定の回転度が達成されるまで分離が可能ではないように、など、キーを付ける(keyed)ことができる。キャップが除去されると、その後、ハウジングの注入端部を露出させることができ、例えば、送達部位に対してハウジングを上へ押し下げることにより、混合医薬を送達又は注入部位に注入するか、又は、その他の方法で送達するように第2の作動装置をトリガすることができる。
【0036】
他の実施形態では、注入部位への混合医薬の送達は、装置が収容状態から完全に混合された状態まで完全に移るまで、第2の作動ステップを起動することができないように構成することができる。このようにすると、オートインジェクタ10の針端部は、キャップ14除去後に露出している間は装置が準備完了となるまで起動することができないことを確保することができる。このような実施形態は、装置の内部の特徴部により可能にされ、該特徴部を以下で説明する。混合が完了すると、例えば、送達部位に対してハウジングを上へ押し下げることにより、混合医薬を送達又は注入部位に注入するか、又は、その他の方法で送達するように第2の作動装置をトリガすることができる。
【0037】
図2A〜Bは、本発明の1つの実施形態によるオートインジェクタ10の分解図を例示する。この分解図は、ハウジング100及びキャップ14内の様々な内部構成部品を例示する。ハウジングは、当業者により適合させることができる、ばねとしてここでは図示されるか、又は、図示されていないが圧縮空気チャンバとして実施することができるプレロードされたエネルギー源122を含むことができる。ばねは、内プランジャシャフト212間に駆動力及び反力を供給するように構成することができ、以下で論じるように、様々な段階により混合アセンブリ200の様々な構成部品に伝達される。混合アセンブリ200は、ハウジング100内で選択的に回転するように混合アセンブリ200の個々の構成部品を構成することができるフレーム110内に収容することができる。
【0038】
混合アセンブリ200は、別々に又はフレーム110と一体に形成することができるフレームキャップ114を使用してフレーム内に保持することができる。フレームキャップ114は、混合アセンブリ200がフレーム110を強引に通って注入する際にハウジング100を完全に出ることを防止する。
【0039】
針シールド150及び針シールドばね154は、ハウジング100の注入端部にてフレーム110とハウジング100との間に設けることができる。針シールドばね154は、注入前、注入中、及び、注入後に針310の不適当な露出を絶え間なく制御するように針シールド150を軸方向下方に付勢するように構成することができる。
【0040】
フレーム110及び混合アセンブリ200の部分は、軸方向の捻り力がキャップ14とハウジング100との間に印加されたときにハウジング内でともに回転するように構成することができる。キャップ14は、したがってフレーム110に半径方向に固定した方法で結合することができ、フレーム110は、次に、混合アセンブリ200の特定の構成部品に結合され、ハウジング100に剛性結合され、並びに、内プランジャシャフト212などの混合アセンブリ200の代替部分に半径方向に固定した方法で結合される駆動部接続部118も設けることができる。この方法では、キャップとハウジングとの間に印加された軸方向の捻り力及び反力が、混合アセンブリ200の駆動部特定の構成部品に伝達して該構成部品を作動させることができる。
【0041】
混合アセンブリは、合わせて第1の変位機構部を形成する内プランジャシャフト212及び内プランジャ214を含むことができる。第1の変位機構部は、第1のチャンバの有効容積を低減するように構成することができ、第1のチャンバは、医薬の湿潤溶媒又は他の液体成分を初めに収容することになる。
【0042】
プランジャは、第1のチャンバを形成する内バイアル210とインタフェースで接続するように構成されている。内バイアルは、バイアルスリーブ220内に収納することができるか、又は、あるいは、バイアルスリーブ220及び内バイアル210は、単一の材料で一体に形成することができる。
【0043】
バイアルスリーブ220は、その後、中間支持体240内にある回転弁シール230とインタフェースで接続することができる。中間支持体240は、該支持体に結合される第2の変位機構部250、即ち、第2のプランジャを有することができ、第2のプランジャは、第2のバイアル270内に位置する第2のチャンバの有効容積を低減するように構成される。
【0044】
第2のバイアル270は、その後、該バイアルに固着された送達アセンブリ300を設けることができ、送達アセンブリ300は、針310又はカニューレ、並びに、使用前に送達アセンブリの無菌性を維持するように構成された針受け314又は他のバリアを含むことができる。
【0045】
図3A〜D及び4A〜Dは、収容状態から送達状態までの混合及び送達の様々な段階を経るオートインジェクタ10及び混合アセンブリ200の横断面図を例示する。
【0046】
図3A及び4Aは、オートインジェクタ10及びオートインジェクタ10内に収容された混合アセンブリ200の収容構成を具体的に例示する。この状態において、内プランジャシャフト212は、内フレーム110の上縁部上に載るように構成され、フレーム110の上縁部は、プレロードされたエネルギー源が、エネルギー源内に保存されたエネルギーを放出して、プランジャシャフト212に、内プランジャ214を押し下げして、内プランジャ214に内バイアル、即ち、第1のチャンバを強制的に下方に移動させて該チャンバの内部の有効容積を低減させるのを防止するように構成されている。第2のバイアル270内に収容される第1のチャンバと第2のチャンバとの間の液体連通は、内つまり第1のバイアル(ここでは図示せず)の出口が流体チャネル254と位置合わせされていないのでまだ確立されていない。
【0047】
乾燥薬剤は、第2のバイアル270内の第2のチャンバの入口の周りに形成された窪み258内に保つことができ、流体チャネルを通過する流体は、該チャネル内に貯蔵された乾燥医薬を通過して又は該医薬に少なくとも近接して通るようになっている。乾燥薬剤は、また、第1及び第2のチャンバを接続する流体チャネル内に貯蔵することができるか、又は、単に特定の窪みが設けられていない第2のチャンバの任意の一部内に保つことができることが認識されるであろう。
【0048】
この収容状態において、第2のチャンバは、有効容積が、オートインジェクタ装置10により占有された空間を更に減少させるように第2の変位装置、つまり、プランジャ250によりゼロ近くに初めに低減され、空間占有のこの減少は、装置が漸進的に小形化され、したがって、より携行しやすくなることを可能にするのに役立つ。
【0049】
この状態において、針310及びアセンブリ、あるいは、他の送達機構部は、早期注入を防止するように退避される。針310は、また、それでも、オートインジェクタが注入の準備ができるまで無菌性を保存するように針受け314内にある。
【0050】
キャップは、簡潔さを目的としてこれらの図には図示されていないが、キャップは、通常、収容状態が得られるように装着することができるか、又は、装着されることになることが認識されるであろう。
【0051】
図3B及び4Bは、第2の中間状態を例示し、回転弁は開いており、流体連通は、プランジャシャフト212及びプランジャ214を押し下げる直前に第1のチャンバと第2のチャンバとの間で確立される。この状態において、回転力は、駆動部接続部118を保持する外部ハウジング100、プランジャシャフト212、バイアルスリーブ220、内バイアル210及び、ハウジングに対して停在する弁シール230間に印加済みであり、キャップ14に印加される反力が、その後、フレーム110及び流体チャネルを担持する中間支持体240を捻るように印加することができる。プランジャシャフト212、内バイアル210と回転弁シール230との間のこの正反対のそれぞれの回転に起因して、2つの事柄が同時に発生する、即ち、第1に、内バイアルの出口は、流体チャネルの入口と位置合わせされ、その結果、内バイアル210と第2のチャンバ270との間の流体連通が確立され、第2に、プランジャシャフトの1組の突出部が、フレーム110内に設けられた軸方向に位置合わせしたチャネルに持ち込まれ、これにより、プランジャシャフトを下方に部分的に駆動させることができ、かつ、流体チャネルを通り、また、第2のバイアル、つまり、チャンバ270に入る内バイアル内に収容された流体の変位をもたらす。
【0052】
この実施形態では、それぞれの回転に起因して、回転弁シール230内に形成される第1のチャンバ、つまり、内バイアル210の出口224が、該出口が入口流体チャネル254と位置合わせされるまで中心軸周りに回転する。一部の実施形態では、回転弁シール230は内バイアル210の底壁部を形成するように構成することができるか、又は、内バイアル210及び回転弁シール230は、別々に及び明確に形成することができる。
【0053】
図2でわかるように、この実施形態の回転弁シール230は、キーが付けられており(keyed)、突出部及びチャネル、又は、突出部に対応する開口及びバイアルスリーブ内の開口を有し、該シールは、バイアルスリーブに対して停在のままであり、出口224と流体チャネル254との間の選択的な位置合わせ及び位置ずれを可能にするようにキャップ及び中間支持体240が回転されるときに回転しないようになっている。あるいは、特定の流体チャネルを欠いている実施形態では、出口224と第2のチャンバの入口との間の流体連通を選択的に可能又は禁止するように出口224と第2のチャンバの入口との間の位置合わせをする。
【0054】
この状態において、第2のチャンバは、それでも、第2の変位装置、つまり、プランジャ250によるゼロ近くのその有効容積を有する。更に、この状態において、針310、又は、他の送達機構部及びアセンブリは、それでも、混合がまだ発生していないときに早期注入を防止するように退避される。針310は、また、それでも、オートインジェクタが注入の準備ができるまで無菌性を保存するように針受け314内にあり、針シールド150は、それでも、早期注入を防止するために伸張される。
【0055】
図3C及び4Cは、混合状態を例示し、中間支持体240及びフレーム110は、混合アセンブリ200に対して回転済みであり、プランジャシャフト212のプランジャ突出部216は、バイアルスリーブ220のその軸方向に位置合わせしたチャネルと位置合わせ済みであり、並びに、中間支持体240の側壁内のチャネルを通過済みであるようになっている。
【0056】
プランジャシャフト突出部間の軸方向の位置合わせは、内バイアル210内へのプランジャシャフト212の軸方向の並進を可能にする。この位置合わせが達成されると、プランジャシャフト212は、軸方向下方に並進することが可能にされ、その結果、内プランジャ214を内バイアル210に押し下げ、内バイアル210は、内バイアル210に収容された流体を変位させるように働き、流体は、出口224を通り、流体チャネル254を通り、第2のバイアル270内に収容された第2のチャンバに入る。第2のバイアル270は、フレーム及びハウジング内で自由に若干下方に並進することができることにより有効容積を拡張することができる。第2のチャンバが第1のチャンバから変位中の流体を受容するために拡大すると、流体は、乾燥医薬を収容する窪み258を通過するか、又は、該窪みに入り、流体は、第2のチャンバに入ると、乾燥成分を分解して流体と混合する。別の実施形態では、流体は、窪み258なしで第2のチャンバ270に入り、粉体が、第2のチャンバ270の他の場所に配置される。第2のチャンバの拡張中の容積は、それでも、適切な混合を達成するほどの乾燥医薬との十分な混合を可能にする。
【0057】
図示する実施形態では、中間支持体240は、フレームの中間停止部上に載る類似した突出部を含み、プランジャシャフトのプランジャ突出部は、中間支持体チャネルの底部上に載るようになり、中間支持体チャネルは、内バイアルへの第1のプランジャの全押し下げを示し、これは、また、混合が完全であり、装置が注入ステップの準備ができていることを表す。
【0058】
この状態において、針310、又は、他の送達機構部及びアセンブリは、それでも、混合がまだ発生していないときに早期注入を防止するように退避される。針310は、また、それでも、オートインジェクタが注入の準備ができるまで無菌性を保存するように針受け314内にあり、針シールド150は、それでも、早期注入を防止するために伸張される。しかしながら、第2のトリガの一部を形成する針シールド150は、押し下げられる準備ができており、したがって注入をトリガする。針シールド150の機能性を以下で更に詳細に論じる。
【0059】
図3D及び4Dは、注入状態を例示し、混合アセンブリ200は、オートインジェクタ10のハウジング100内で更に小さい増分で回転済みであり、プランジャシャフト212のその突出部、並びに、更なる突出部、つまり、中間支持体240上に設けられる、以下で更に詳細に論じる図8A〜Eで見られるような下部中間支持突出部244は、フレーム110の、図7B〜Dに見られるような第2の軸方向に位置合わせしたチャネル138と位置合わせするように十分に回転済みであるようになっている。
【0060】
この位置合わせが達成されると、予め貯蔵されたエネルギー源内に保存されたエネルギーの第2の部分が混合アセンブリ全体を下方に押し込み、針受け314が、針310が針受け314に穴をあけて針受け314を通って延在するように、針受け314を停止するためにフレームキャップ114と接触する。針310は、その後、更に延在して針シールド150を過ぎ、針310は、したがって、送達部位内へ又は送達部位の周りに延在し、更に、第2のバイアル、つまり、チャンバ270がフレームキャップ114の底部部分に当たると、第2のプランジャ250は、第2のバイアル、つまり、チャンバ270に押し下げされて、有効容積が低減され、かつ、流体を送達アセンブリを通って、かつ、患者へ、つまり、送達部位上に排出させる。
【0061】
図5A〜Eは、混合及び注入プロセスを経る作動の様々な段階を例示するフレーム110内の混合アセンブリ200の斜視図を例示する。
【0062】
特に、図5Aは、収容状態のフレーム110に対する混合アセンブリ200の相対位置を例示する。この状態において、プランジャシャフト212には、半径方向に外方に延在して中間支持体240の上部リップ部に載る複数のプランジャ突出部216が設けられている。バイアルスリーブ220には、また、プランジャ突出部216が延在して作動のその後のステップにおいて軸方向の並進を可能にするチャネルが設けられていることが認識されるであろう。このようにして、プランジャシャフトは、非押し下げ又は収容状態内に維持され、中央支持体チャネル248へのプランジャ突出部216の回転は、プランジャシャフト212が軸方向に並進して、バイアルスリーブ220内に収容されたバイアル(図示せず)に押し下げることができる前に達成されなければならない。
【0063】
図5B〜Dは、バイアルスリーブ220及び中間支持体240に対するプランジャシャフト212の回転状態の移動を例示する。プランジャ突出部216は、チャネル248と位置合わせされ、したがって、中に収容された流体を変位させるようにプランジャシャフト212をバイアルスリーブ220、及び、該スリーブ内に収容されたバイアル(図示せず)内に押し下げるためにプレロードされたエネルギー源内に収容されたエネルギーの一部の放出の準備ができている。この実施形態では、プランジャシャフトの回転は、また、バイアルスリーブ220の回転を生じさせ、この回転に起因して、第1のチャンバの出口は、第2のチャンバに至る流体チャネルの入口と位置合わせする。このようにして、位置合わせ及びしたがって流体チャネルの開放が、中間支持体チャネルとの突出部216の位置合わせと同時に発生し、かつ、位置合わせ、したがって流体チャネルの開放により、予圧されたエネルギー源は、プランジャシャフト212を押し下げることを可能にする。
【0064】
図5Cは、中間の部分的に押し下げられた状態を例示し、図5Dは、混合構成を例示し、プランジャシャフト及びプランジャは、第1のチャンバへ全押し下げ済みであり、液体の全てを、2のチャンバに変位する。
【0065】
図5Eは、オートインジェクタが完全に注入の準備ができている完全に混合状態を例示する。図5Eに例示するような領域Aは、更に詳細に論じるが、バイアルスリーブ220及びプランジャシャフト212と共に中間支持体240を含む混合アセンブリ200は、全て、注入ステップを開始するようにフレーム110へ小さい距離を回転させる必要がある。
【0066】
図6A〜Eは、図5Eで定義されるような領域Aの様々な斜視詳細図及び横断面図を例示する。先に論じたように、フレームには、複数のチャネルが設けられている。第1のフレームチャネル130及び中間停止部134は、その中で支持された中間支持体の1対の上部支持突出部242を有する。混合段階が完全した後、プランジャシャフト212の突出部216は、上部支持突出部242の上で中間支持体240上に載っている。
【0067】
送達アセンブリを介して流体を排出させて軸方向下方に並進するために、中間支持体240、バイアルスリーブ230、及び、内プランジャは、エネルギーの第2の部分を、プレロードされたエネルギー源から放出することを可能にするために第2のフレームチャネルと位置合わせされるように共に回転しなければならず、したがって、混合アセンブリを下方に駆動させ、送達アセンブリが、下端部に固着され、したがって、注入又は送達を行う。混合状態から移動して注入を始めるために、上部支持突出部242は、プランジャシャフト突出部216と共に、図6D〜6Eに例示する位置間で最も良くわかるように、第2のフレームチャネル138内へ半径方向に回転される。
【0068】
特に、図6A〜Bは、図5Eの領域Aにより示す接続部の斜視外部図及び横断面図を例示し、自動インジェクタ及び混合アセンブリは、混合状態にあり、プランジャ突出部216は、中間支持体240及び関連の上部支持突出部242に押し下げられる。これらの全ては、第1のフレームチャネル130内の中間停止部134上に載っている。
【0069】
図6C〜Dは、自動インジェクタ及び混合アセンブリは混合状態にある図5Eの領域Aにより示す接続部の斜視外部図を例示するが、より重要なことに、注入直前の、第2のフレームチャネル138との位置合わせされた構成への、それぞれ、フレーム110に対するプランジャ及び上部支持突出部216及び242の中間回転を例示する。
【0070】
図6Eは、フレーム110へ更に押し下げされているときの混合アセンブリ200を例示し、プランジャシャフト212及び突出部216は、中間支持体240と共に下方に押し下げられ、その結果、送達アセンブリ(図示せず)を、針を注入するために下方に駆動させて、第2のバイアルは、フレームの下端部を係合し、停止し、中間支持体(図示せず)は、その後、第2のプランジャを第2のバイアル(図示せず)に駆動させ、混合薬剤を送達アセンブリから送達部位に変位させる。先述したように、こういう理由からこそ、結果として下方への混合アセンブリの並進になる第2の作動は、混合が完全するまで発生することができない。プランジャ突出部216は、一緒に回転し、フレームを清掃し、第2のフレームチャネル138にアクセスすることができるまで、上部支持突出部242と共に回転することができない。プランジャ突出部216が上部支持突出部242と接触する前にユーザが第2の作動機構部を作動させようとした場合、混合アセンブリは、フレーム110により第2のフレームチャネル138に入ることが停止されることになる。この機構部は、第1のチャンバからの流体の全てが第2のチャンバへ移送されるまで第2の作動ステップが発生するのを防止するのに役立つ。
【0071】
図7A〜Dは、フレーム110の様々な斜視詳細図及び横断面図を例示する。これらの図は、更に明確に内部の第1のフレームチャネル130及び第2のフレームチャネル138を例示する。これらの図は、また、中間支持体の上部支持突出部(図示せず)が載っている中間停止部134を例示する。一部の実施形態では、第2のフレームチャネル138は、様々な突出部が第2のフレームチャネル138内で下方に進行するにつれて第2のフレームチャネル138の幅が事実上増加するときにテーパ状のチャネルを有することができる。このテーパ化により、様々な突出部が注入ステップ中に上へ結合せず、第2のバイアルが停止具に当たるまで突出部は下方に自由に移動することを可能にし、完全な針伸張を合図すること及びバイアルへの第2のプランジャの駆動により、その結果、混合流体及び薬剤化合物が完全に排出されることを確保する。
【0072】
図7A〜Dは、また、キャップが特定の度で回転されると、対応する突出部は、キャップにフレームの回転ロック112に入って、該キャップ回転ロックの歯と噛合して、キャップがねじ戻されるのを防止するように、プランジャシャフトの上部並びに駆動部接続部とインタフェースで接続するキャップ回転ロック112の形の安全機構部を例示する。このようにして、キャップがうっかりして捻られて早期混合の危険性がこのような回転によって提示された場合、ユーザは、混合は発生していないと考えて単にキャップを捻じ戻して、オートインジェクタを改めて貯蔵することはできない。乾燥薬剤は、部分的でさえ、混合されると、典型的には、増加した速度で分解し始めることが認識されるであろう。ロックの目的は、偶発的な混合を防止すること、又は、内側の薬剤は、以前に混合されたことがあり得るというユーザへの少なくとも信号であり、早期混合の場合に使用するべきかどうかに関する指示を提示することができる。
【0073】
図8A〜Eは、バンプスイッチの役目を果たして、中間停止部(ここでは図示せず)から離れて先に論じた第2のフレームチャネルへの突出部216及び242((図示せず))のわずかな回転をもたらすことにより注入ステップをトリガするためにどのように針シールド150を1つの実施形態において構成することができるかを例示する。混合アセンブリ200及び針シールド150のこの図は、混合アセンブリ200との針シールド150の相互作用をより良く例示するようにフレームなしでここで図示されていることが認識されるであろう。しかしながら、ここで図示するわずかな回転は図6C〜Eに例示するような回転をもたらすことが認識されるであろう。
【0074】
図8A〜Eに示す実施形態では、上向きの力が、オートインジェクタの注入端部を送達部位に押し下げることにより針シールド150に印加される。この押し下げ力に応答して、針シールド150は、下部支持突出部244が針シールドフック158から解除されるようにハウジング及びフレーム内で上向きに並進する。針シールドフックは、先に論じたように、バイアルスリーブ及び内プランジャの回転による収容状態から混合状態への状態の変化中に中間停止部から離れる中間支持体の早期回転を防止し、中間支持体が、混合中にそれらの構成部品と共に回転するのが防止され、その結果、早期注入が防止される。更に、シールドフックは、フレームを通り、かつ、中間支持体に入る、キャップに印加されるべき軸方向の回転力を伝達するように構成することができ、これにより、回転弁の初期の開きを可能にするように、先に論じたように回転弁シールと、中間支持体内に配置された流体チャネルとの間の相対的な回転が可能である。
【0075】
針シールド150が上方へ並進すると、中間支持体の下部支持突出部244は、針シールドカム斜面162とインタフェースで接続する。針シールド150が中間支持体に対して上方へ移動し続けると、下部支持突出部244は、針シールドカム斜面162を摺動し、混合アセンブリ200全体の回転が図8Cに示すように誘発される。この実施形態では、針シールドカム斜面162の幅は、上部支持突出部242及びプランジャ突出部216を、中間停止部を離れて、かつ、第2のフレームチャネル内へ移動させるために必要とされる半径方向の距離と一致し、これは、図8Dに例示するように解除構成に相当する。そこで、図8Eにより示すように、混合アセンブリ200全体は、予め貯蔵されたエネルギー源から印加された力により下方に移動することができて、結果として、注入又は他の送達が得られる。
【0076】
図9A〜Bは、針シールド150の伸張及びロック機能を例示する。注入前、注入中、及び、注入後に他の人々の不注意による汚染又は詰まりの可能性を低減することは、一般的に興味深いことが理解されよう。この点を踏まえて、この実施形態の針シールド150は、バンプスイッチ、並びに、露出された針による不注意による詰まり、突き、又は、切り込みに対するユーザと他の人々との間の防護壁の両方の役目をする。この点を踏まえて、バンプスイッチが起動された後、針シールドフックは、先に論じたように、解除され、図2に示すように、針シールドばね154、又は、他の付勢機構部が、作動後に針シールドを外方に又は軸方向下方に押し進めるように解除される。送達アセンブリ及び針は、バンプスイッチが最初に起動されるまで排出されず、その後、注入後、ユーザが送達部位から離れるようにオートインジェクタを引いたとき、針シールドは、針の先端を通過するまで同時に伸張され、注入後の2次的突き刺し及び他の人々への体液の相互汚染の危険性が本質的に排除される。
【0077】
図示する実施形態では、フレームキャップ114は、複数の突出部、つまり、1つ又は2つ以上の針シールド案内チャネル166とインタフェースで接続するロック突出部116、及び、フレーム又はハウジングの内部とインタフェースで接続する針シールド伸張ロックタブレット170の両方を設けることができる。案内チャネルは、初期の押し下げを可能にする空間を有することができ、その時点で、伸張ロック突出部は、上へ摺動し、その後、注入後に完全に伸張状態でロックタブと干渉係合することができる。タブは、ハウジングから完全に解放されて針シールド150を抜くことを防止し、並びに、伸張された針を露出させると思われる針シールド150の二次的押し下げを防止する。
【0078】
図10〜20を参照すると、第2の実施形態によるオートインジェクタ400の例示的な実施形態が示されている。オートインジェクタ20は、本発明の様々な態様を例示し、該態様のそれぞれを以下で更に詳細に論じる。
【0079】
図10A〜Cを参照すると、本発明の様々な態様を例示するオートインジェクタ400の斜視図を例示する。この実施形態は、外部ハウジング402及びキャップ414を有するオートインジェクタ400を例示する。キャップ414は、ハウジング402内に収容された第1の作動機構部と機械的に連絡することができる。先に論じた実施形態と同様に、キャップ414と外部ハウジング402との間に軸方向の捻り力を印加することにより、アクチュエータは、ハウジング内に収容された特定の構成部品に混合プロセスにおける特定のステップを開始させる、例えば、様々なチャンバ間の弁を開き、1つのチャンバ内に収容された流体を医薬の乾燥成分を収容するチャンバに移動させることができ、該ステップを以下で更に詳細に論じる。様々な構成部品の相対運動は、カム又はハウジング内のチャネルと係合するか、又は、その他の方法で相互作用する様々な突出部を使用してもたらすことができる。
【0080】
特定の実施形態では、キャップ414は、装置が収容状態から完全に混合された状態まで完全に移ってしまうまでハウジング402からのキャップ14の分離を遅延させることができるように構成することができる。他の実施形態では、キャップは、単に汚濁物質バリアの役目を務めることができ、作動は、キャップを除去した後に達成される。図示する実施形態は、第1を例示し、キャップの除去により、混合ステップの開始及び完了を達成する。このようにすると、装置が完全に送達の準備ができるまでオートインジェクタ400の針端部が露出されないことを確保することができる。
【0081】
キャップ414に関して、及び、図11A〜Cを参照すると、キャップ414は、関連のカム斜面416と相互作用するハウジング又はフレームの内部部分上のカム突出部を含むことができ、カム斜面416は、特定の回転度が達成された後にキー溝417を介した解除を可能にする。代替実施形態では、ねじ状接続部を、キャップ414とハウジング400との間に設けることができ、キャップ及びハウジングの軸方向の相対的な並進は、混合ステップの開始を達成できることもまた企図されている。しかしながら、これらの実施形態の各々では、キャップが除去されると、その後、ハウジングの注入端部を露出させることができ、例えば、送達部位に対してハウジングを上へ押し下げることにより、混合医薬を送達又は注入部位に注入するか、又は、その他の方法で送達するように第2の作動装置をトリガすることができ、ハウジングは、バンプスイッチの役目を務め、バンプスイッチは、次に、注入を開始する。
【0082】
キャップ414はまた、キャップの早期回転及びオートインジェクタの関連の起動を防止するようにハウジングのフレーム上の1対の刻み目とインタフェースで接続することができる1対の保持クリップ418も含むことができる。
【0083】
図12A〜Eは、本発明の1つの実施形態によるオートインジェクタ400内の様々な内部のアセンブリの様々な分解図を例示する。これらの分解図は、ハウジング402及びキャップ14内の様々な内部構成部品を例示する。ハウジング402は、ばねとしてここでは図示されるか、又は、図示されていないが当業者により適合させることができる、圧縮空気チャンバとして実施することができるプレロードされたエネルギー源522を含むことができる。ばねは、内プランジャシャフト612間に駆動力及び反力を供給するように構成することができ、駆動力は、以下で論じるように、様々な段階を介して混合アセンブリ600の様々な構成部品に伝達される。混合アセンブリ600は、フレーム510内に収容することができ、フレーム510は、ハウジング402内で回転するように構成することができる。
【0084】
針シールド550及び針シールドばね554は、ハウジングの注入端部にてフレーム510とハウジング402との間に設けることができる。針シールドばね554は、注入前、注入中、及び、注入後に針の、開放され、かつ、不適当な露出を絶え間なく制御するように軸方向下方に針シールドを付勢するように構成することができる。
【0085】
フレーム510及び混合アセンブリ600の部分は、軸方向の捻り力がキャップ414とハウジング402との間に印加されたときにハウジング内でともに回転するように構成することができる。キャップ414は、したがって、フレーム510に半径方向に固定した方法で結合することができ、フレーム510は、次に、混合アセンブリ600の特定の構成部品に結合される。このようにすると、キャップ414とハウジング510との間に印加された軸方向の捻り力は、混合アセンブリ600の特定の構成部品へ伝達して、以下で更に詳細に論じる作動手段を使用して該構成部品を作動させることができる。
【0086】
混合アセンブリ600は、合わせて第1の変位機構部を形成する内プランジャシャフト612及び内プランジャ614を含むことができ、第1の変位機構部は、第1のチャンバの有効容積を低減するように構成することができ、第1のチャンバは、端部注入可能な医薬の湿潤溶媒又は成分を初めに収容することになる。
【0087】
プランジャ614は、第1のチャンバを形成する内バイアル610とインタフェースで接続するように構成される。内バイアルは、バイアルスリーブ620内に収納することができるか、又は、あるいは、バイアルスリーブ620及び内バイアル610は、単一の材料で一体に形成することができる。
【0088】
中間支持体640は、該支持体に結合される第2の変位機構部650、即ち、第2のプランジャを有することができ、第2のプランジャは、第2のバイアル670内に位置する第2のチャンバの有効容積を低減するように構成される。
【0089】
第2のバイアル670は、該バイアルに固着された送達アセンブリ700を有することができ、送達アセンブリ700は、針710、又は、カニューレ、並びに、使用前に送達アセンブリの無菌性を維持するように構成された針受け714又は他のバリアを含むことができる。針710は、接合接続部716を使用して第2のバイアル670に固着することができ、接合接続部716は、クリンプ、接着剤、硬化エポキシ、又は、任意の他の数の適切な接続部として設けることができる。
【0090】
図13A〜Dは、キャップが除去された、オートインジェクタ400の様々な斜視図、側面図、及び、横断面図を例示し、混合アセンブリは、開始前に収容状態に維持される。
【0091】
図14A〜Cは、第1の混合ステップの作動を例示する、キャップ又はハウジングが除去された、オートインジェクタ400のアセンブリの様々な状態の様々な斜視図、側面図、及び、横断面図を例示し、弁が開かれ、プレロードされたエネルギー源からのエネルギーが放出される前の混合アセンブリの上部の回転運動が例示されている。この状態において、内プランジャシャフト612は、内フレーム510の上縁部に載っており、フレーム510の上縁部は、プレロードされたエネルギー源が、エネルギー源内に保存されたエネルギーを放出して、プランジャシャフトに、内プランジャを押し下げて、内プランジャに内バイアル、即ち、第1のチャンバを強制的に下方に移動させて該チャンバの内部の有効容積を低減させることを防止している。第1のチャンバと第2のバイアル670内の第2のチャンバとの間の流体連通は、出口(ここでは図示せず)が流体チャネル(図示せず)と位置合わせされていないのでまだ確立されていない。
【0092】
乾燥薬剤は、2つのチャンバ間の流体チャネル内に保つことができるか、又は、あるいは、乾燥薬剤は、第2のバイアル470内の第2のチャンバ内に貯蔵されることができる。
【0093】
この状態において、針710、又は、他の送達機構部及びアセンブリは、早期注入を防止するように退避されている。針710は、また、それでも、オートインジェクタが注入の準備ができるまで無菌性を保存するように針受け714内にある。
【0094】
キャップは、簡潔さを目的としてこれらの図には図示されていないが、キャップは、通常、収容状態が得られるように装着することができるか、又は、装着されることになることが認識されるであろう。
【0095】
図15A〜Cは、混合により開始されるステップを具体的に例示し、流体経路は、流体を第1のチャンバから第2のチャンバに駆動させるために、プレロードされたエネルギー源からのエネルギーの放出の直前に第1及び第2のチャンバ間に確立済みである。この状態において、回転弁は開いており、流体連通は、図12Cのプランジャシャフト612及びプランジャ614を押し下げる直前に第1のチャンバと第2のチャンバとの間で確立されている。この状態において、回転力が、外部ハウジング402及びキャップ414に印加済みであり、この力は、ハウジング100、フレーム510及び中間支持体640に対してプランジャ614及びプランジャシャフト612の内バイアル610のバイアルスリーブ620を捻るために印加される。
【0096】
このそれぞれの回転は、第1のチャンバ610の出口と、第2のチャンバ670内に延びる流体チャネルとの位置合わせを生じさせる。
【0097】
この状態において、針710、又は、他の送達機構部及びアセンブリは、それでも、混合がまだ発生していないときに早期注入を防止するように退避される。針710は、また、それでも、オートインジェクタが注入の準備ができるまで無菌性を保存するように針受け714内にあり、針シールド550は、それでも、早期注入を防止するために伸張される。
【0098】
図16A〜C及び17A〜Bは、混合状態を例示し、混合アセンブリ600は、ハウジング内で十分に回転済みであり、プランジャシャフト612の図14A及び15Aの突出部616は、バイアルスリーブ620の軸方向に位置合わせしたチャネルと位置合わせするように、並びに、中間支持体640を介して十分に周りに回転済みであり、フレームの中間停止部に載るように軸方向に並進済みであるようになっている。この軸方向の位置合わせは、内バイアル610へのプランジャシャフト612の軸方向の並進を可能にし、これは、流体経路において乾燥医薬と混合するために該バイアル内に収容された流体を変位させて出口を通り、流体チャネルを通り、及び、第2のバイアル670内に収容された第2のチャンバに入るように作用する。
【0099】
この状態において、針710、又は、他の送達機構部及びアセンブリは、それでも、混合がまだ発生していないときに早期注入を防止するように退避される。針710は、また、それでも、オートインジェクタが注入の準備ができるまで無菌性を保存するように針受け714内にあり、針シールド550は、それでも、早期注入を防止するために伸張される。
【0100】
しかしながら、第2のトリガの一部を形成する針シールド550は、押し下げられる準備ができており、したがって注入をトリガする。針シールド550の機能性を以下で更に詳細に論じる。
【0101】
図18A〜Dは、混合状態から注入状態まで変わることを例示する、図10A〜Dにおいて具現化されるような薬剤混合及び送達装置の第2の作動機構部の様々な斜視図を例示する。このアクチュエータは、先に論じた実施形態と同様に機能し、中間支持体640に、針シールド550を押し下げることにより漸進的に回転される突出部644が設けられている。中間支持体640の漸進的回転に起因して、プランジャ突出部、ここでは図示せず、は、中間支持体640と共に回転して、ハウジング又はフレームの第2のチャネルと位置合わせし、注入を開始することを可能にする。
【0102】
図18A〜Dは、バンプスイッチを例示し、バンプスイッチは、先に論じた実施形態と機能が同様に動作するが、中間支持体の突出部は、わかるように、若干異なる構成で位置している。特に、中間支持体は、上部突出部を有さず、その代わりに、内プランジャの突出部が通って進み、中間停止部とインタフェースで接続することができるチャネルを有し、その結果、オートインジェクタは、混合後であるが注入前の状態で停止することができる。
【0103】
この実施形態は、また、流体チャネルの入口との第1のチャンバ610の出口624の選択的な位置合わせを利用する回転式の弁を使用して機能し、選択的な位置合わせは、位置合わせ時の開き構成、及び、位置ずれ時の閉じ構成と一致することが理解されよう。
【0104】
図19A〜Bは、注入状態を例示し、混合アセンブリ600は、オートインジェクタ400のハウジング402内で更に小さい増分で回転済みであり、プランジャシャフト612のその突出部は、フレーム510の第2の軸方向に位置合わせしたチャネルと位置合わせするように十分に周りに回転済みであるようになっており、第2のチャネルは、ここでは図示されていないが、図7A〜Dを特に参照して先に論じた実施形態と配置が同様である。この位置合わせが達成されると、混合アセンブリ全体を下方に押し進めさせる予め貯蔵されたエネルギー源内に貯蔵されたエネルギーの第2の部分、第2のバイアル670は、フレーム510の底部部分及びフレームキャップ414に当たり、針710は、伸張されて針受け714を通り、針シールド550を過ぎ、送達部位へ、又は該部位の周りに伸張され、更に、第2のバイアル670がフレーム510の底部部分に当たると、第2のプランジャ650は、第2のバイアル670に押し下げられ、有効容積が低減され、かつ、流体を送達アセンブリを通って、かつ、患者へ、つまり、送達部位上に排出させる。
【0105】
この状態において、針710又は他の送達機構部及びアセンブリは、針710が針受け714を貫通して伸張されて針シールド750を過ぎるように伸張される。
【0106】
送達アセンブリを介して流体を排出するために軸方向下方に並進するために、中間支持体640、バイアルスリーブ630、及び、内プランジャ612は、エネルギーの第2の部分を、プレロードされたエネルギー源から放出することを可能にするように第2のフレームチャネルと位置合わせされるように共に回転しなければならず、その結果、混合アセンブリを下方に駆動させ、送達アセンブリが、下端部に固着され、その結果、注入又は送達の達成を行う。混合状態から移動して、注入を始めるために、かつ、図18A〜Dを参照して先に論じたように、中間支持体には、1つ又は2つ以上の突出部644が設けることができ、該突出部は、針シールド550が一部を形成する、バンプスイッチに関連したカム斜面を使用して先に論じた実施形態と同様に回転させることができる。
【0107】
図20A〜Dは、針シールド550の伸張及びロック機能を例示する。注入前、注入中、及び、注入後に他の人々の不注意による汚染又は詰まりの可能性を低減することは、一般的に興味深いことが理解されよう。この点を踏まえて、この実施形態の針シールド550は、バンプスイッチ、並びに、露出された針による不注意による詰まり、突き、又は、切り込みに対するユーザと他の人々との間の防護壁の両方の役目をする。この点を踏まえて、バンプスイッチが起動された後、先に論じたような針シールドフックは、放出され、及び、針シールドを外方に又は軸方向下方に押し進めるように構成されている針シールドばね554又は他の付勢機構部である。送達アセンブリ及び針は、バンプスイッチが最初に起動されるまで排出されず、その後、注入後、ユーザが送達部位から離れるようにオートインジェクタを引いたとき、針シールドは、針が針の先端を通過させるまで同時に伸張され、注入後の2次的突き刺し及び他の人々への体液の相互汚染の危険性が本質的に排除される。
【0108】
図示する実施形態では、ハウジング402には、針シールドの上部ロック縁部566とインタフェースで接続する複数の突出部516を設けることができる。針シールド550が部分的に伸張されると、突出部516は、上部ロック縁部566と係合して針シールドのその後の押し下げを防止する。以前に中間支持体の早期回転を防止した針シールドフック558は、この時点で、伸張防止機構部の役目を果たすことができて、針シールド550の完全な除去を防止し、したがって汚濁した針を露出させるように中間支持体640の突出部644とインタフェースで接続することができる。
【0109】
図21〜24は、本発明の更に別の実施形態による更に別のオートインジェクタ1010の様々な態様を例示する。オートインジェクタ1010は、複数のチャンバを収納するハウジング1100を含むことができる。チャンバは、乾燥医薬を再構成し、分解し、及び/又は、懸濁させる湿潤成分を初めに収容することができる第1の湿潤チャンバ1210を含むことができる。乾燥医薬は、第2のチャンバ1270内に、又は、2つのチャンバを接続する流体チャネル1254内に、又は、該チャンバの開口部又は出口にて形成された窪み内に収容することができる。この実施形態の配向は、第1のチャンバ1210へ第1のプランジャ1214を上向きに押し進める中間支持体1240を含む。
【0110】
気体に関して、大部分の流体は、非圧縮性であると考えられることが認識されるであろう。第1のプランジャ1214及び第1のチャンバ1210内に収容された流体の上向きの動きを容易にするために、第3のプランジャ1215及び圧搾チャンバ1004を設けることができ、圧縮性気体が圧搾チャンバ1004内で供給されるか、又は、中に収容されたガスは、圧搾チャンバ1004を出ることが許可される。第1のプランジャ1214の上向きの並進により、該プランジャは、側壁内に流体バイパス1255が設けられる第1のチャンバ1210の部分に移動することを可能にする。このバイパス部において、流体バイパス1255により、第1のチャンバ1210を圧搾することを可能にし、流体は、流体チャネル1254内又は第2のチャンバ1270内に供給された乾燥医薬と混合するように第2のチャンバに1270に入るように、第1のプランジャ1214の周りを移動して、流体バイパス1255を通り、流体チャネル1254に入って通ることができる。図示する実施形態では、プランジャ1214は、流体がチャンバの周辺部の周りに位置するバイパスチャネル1255から中央部分の周りに位置する流体チャネル1254の入口に移動することを可能にするように底面上に半径方向に配置されたスロットを設けることができる。
【0111】
この実施形態では、中間支持体1240は、第1のプランジャ1214の上向きの並進に起因して、また、第2のチャンバ1270は、流体がバイパス1255を通って進み、第1のプランジャ1214の底内に形成されたチャネルを通り、流体チャネル1254を通って、第2のチャンバ1270に入ったときに拡張して流体を相応に受容するように、第1のチャンバ1210が圧搾されると同時に第2のプランジャ1250から離れるように押し進むように第2のプランジャ1250を支持することができる。
【0112】
図21B、22A〜E、及び、23A〜Dは、様々な混合段階を経る収容状態から最終的に注入状態までのオートインジェクタ1010及び混合アセンブリ1200の様々な段階を例示する。
【0113】
図22A及び図23Aは、収容状態のオートインジェクタ及び混合サブアセンブリを例示し、流体は、第1のチャンバ1210内にあり、第1のプランジャ1214、中間支持体1240、及び、第3のプランジャ1215は、上方へ並進されていない。
【0114】
図22B及び図23Bは、中間状態のオートインジェクタ及び混合サブアセンブリを例示し、中間支持体1240は、第1のプランジャ1214をバイパス流体チャネル1255の長さに沿って流体バイパス部へ移動させるように第1のプランジャ1214及び第3のプランジャ1215を上方へ移動させ始めており、第3のプランジャ1215は、圧搾チャンバ1004を圧搾し始めている。この位置により、第1のチャンバ1210内に収容された流体は、第1のプランジャ1214の周りに迂回して、バイパスチャネル1255を通り、1214を通って、流体チャネル1254に入って、第2のチャンバ1270に入ることができ、第2のチャンバ1270は、中間支持体1240が上向きに動くにつれて有効容積が拡張する。
【0115】
図22C〜D及び図23Cは、混合状態のオートインジェクタ及び混合サブアセンブリを例示し、中間支持体1240は、上向きに完全に押し下げられており、流体の全てを第1のチャンバ1210から完全に出るように流体の全てを変位させるように第1のプランジャ1214及び第3のプランジャ1215を上方へ完全に移動済みである。この位置において、流体は、第2のチャンバ1270内に完全に収容され、注入の準備ができている。この完全注入状態において、針は、ハウジング1100を通って、送達部位へ、又は、達部位の周りに伸張される。
【0116】
図22Eは、完全注入状態のオートインジェクタ及び混合サブアセンブリを例示し、混合アセンブリ全体は、下方に、かつ、第2のチャンバへ押し下げられ、その結果、混合薬剤及び流体を外方に変位させて送達アセンブリ、即ち、針を通る。
【0117】
図25A〜Dは、流体成分を中に収容する第1のチャンバ1410、及び、乾燥医薬成分を収容する第2のチャンバ1470を有するオートインジェクタ1300の更に別の実施形態を例示する。オートインジェクタ1300は、流体チャネル1454が貫通して設けられた移動可能な本体1450を有することができる。1つの実施形態では、流体チャネルは、乾燥医薬成分を収容することができる。別の実施形態では、乾燥医薬成分は、第1のチャンバ1410内の流体を第2のチャンバ1470に変位させるために、流体チャネルからちょうど上流側に置くことができる。
【0118】
1つの実施形態では、ハウジングの2つの端部に最初の引っ張り力を加えて、軸方向に引き離すか又は入れ子式に伸縮させることができ、したがって第1の入れ子効果を生じさせ、移動可能な本体1450を第1のチャンバ1410内に上向きに変位させ、流体を第1のチャンバ1410から流体チャネル1454を通って第2のチャンバ1470に押し込むことができる。上向きの移動可能な本体のこの動きに起因して、第2のチャンバ1470は、変位中の流体の受容を容易にし、したがって、流体チャネル1454内又は第2のチャンバ1470内に貯蔵された乾燥医薬との流体の混合を容易にするように同時に拡張する。流体及び乾燥医薬が完全に混合されると、装置を引っ張る、つまり、更に軸方向に離れて入れ子化することができ、この入れ子化に起因して、ハウジング1310内に配置されたピン1314が、ロック機構部1304から離れるように引かれ、トリガ装置に起因して、ロック機構部の突出部を、半径方向に内方に並進して、孔を介して放出し、並進は、これまではピン1314により制限されていたものであり、トリガにより、また、プレロードされたエネルギー源1322、即ち、ばねを解除することができると、混合アセンブリ1350全体を、針アセンブリの方に軸方向に押し進めることができる。このトリガ装置は、また、先に開示した実施形態を参照して開示するものと類似のバンプスイッチ、又は、針受け押し下げスイッチとして設けることができる。針がハウジングから伸張されると、第2のチャンバ1470の底部部分が、ハウジング1310と係合することになり、移動可能な本体1450に、第2のチャンバ1470内の流体を外方に針1490を通って、送達部位へ変位させる。
【0119】
図24は、図21〜23のオートインジェクタ1010の実施形態の斜視分解図を例示しており、アセンブリ、及び、個々の構成部品の多くがどのように互いと相互作用するかをより良く例示する。ハウジング1100は、混合アセンブリ1200を収容することができ、混合アセンブリ1200は、注入端部上で針受け1110により、対向する遠位端上で保持クリップ1119及びプルトリガ1118によりフレーム1100内に保持することができる。混合アセンブリ1200は、上内バイアル1210及び中間支持体1240を含むことができ、プルトリガ1118の伸張は、カムリング1117を回転させ、混合ばね1123が、中央ストッパ1117を回転させるようにその中に貯蔵された捻じり軸方向力を放出することを可能にする。カムリング1117の回転は、中間支持体1240に、内バイアル1210へ上方へ並進し、流体連通を開き、その中に収容された流体を第2のバイアル1270に変位させるように構成されている。カムリング1117及び中間支持体1240は、組み付けの目的のために、別個の構成部品とすることができるか、又は、代替的にこれらは一体に形成することができることが認識されるであろう。その後、針受け1110をハウジング1100に押し下げると、主ばね1122が排出され、混合アセンブリ1200全体は、下方に押し進められ、針(図示せず)がハウジングを通って伸張される。流体は、この時点ではバイアル1270内に収容されており、その後、変位されて無菌性バリア1114内に収容された針を通る。無菌性バリア1114が使用前に除去されるか、又は、混合流体の送達の直前に注入中に貫通されるように構成することができることが認識されるであろう。注入が完了すると、針受けばね1154は、この時点では伸張状態の針による不注意による突き刺しを保護するように、針受け1110を伸張後及びロック後の位置外方に付勢することができる。
【0120】
図26A〜Bは、先に論じた実施形態において使用される回転弁800の動作の原理を例示する。回転弁を形成することができ、流体経路は、1つの開口を別の開口と共に回転させることにより確立されている。この例示的な図において、開口804は、チャンバを形成する作用し合う頂部接続部分802を形成するバイアルの底部部分内に設けることができ、2次的な開口814は、シール810の作用し合う底部接続部分を通って設けることができ、該底部接続部分は、別のチャンバに至る流体チャネルの残りの部分の入口とすることができる。図26Aは、閉鎖構成を例示し、2つの開口は、位置ずれ状態であり、流体連通は存在しない。図26Bは、開放構成を例示し、2つの開口は、位置合わせ状態であり、流体連通は確立されている。より良好なシールを形成するために、これらの構成部品の一方又は両方はゴム又はシリコーンなどの弾性を有する材料で形成することができることが認識されるであろう。別の実施形態では、これらの構成部品の1つは、ゴムであり、もう一方は硬質プラスチックである。別の実施形態では、封止面のそれぞれは、1つの接続部において硬質プラスチック材及びエラストマ材料の組み合わせで構成される。
【0121】
図27A〜Dは、代替弁混合アセンブリ900を例示し、代替弁混合アセンブリ900は、回転によってよりはむしろ、流体連通の確立を達成するように2つの構成部品を互いに対して軸方向に摺動することにより達成される。
【0122】
図27Aは、流体が第1のプランジャ940により第1のバイアル910内に収容される収容状態を例示し、第1のバイアル910は、軸方向に流体チャネル950の流体チャネル入口952と位置ずれ状態である出口914を有し、流体チャネル950は、第2のバイアル920との流体連通をもたらす。流体チャネル950は、第2のバイアルの第2のプランジャを兼ねることができる中間体930内に配置される。混合は、様々なカム、又は、混合システムに印加された軸方向の力を介して開始することができ、様々なカム又は軸方向の力は、出口914を流体チャネル入口952と位置合わせさせるように第1のバイアル910と中間支持体930との間の相対的な軸方向の並進を生じさせる。中間支持体は、その後、流体の全てが第2のチャンバ920内に受容され、第1のチャンバ910から完全に変位されるまで第1のプランジャ940が第1のバイアル910に押し下げられるときに同時に中間支持体に対して軸方向に並進させることができる。その後、第1のプランジャ及び中間支持体の両方は、針960から出るように流体を変位させるように同時に押し下げすることができ、この同時押し下げは、針が針受け970を貫通させることができる。軸方向の並進は、斜面付きのカムシステム及び対応する突出部、異なる構成での様々なばね機構部を使用して回転運動を並進することにより達成されることができ、これらの全ては、本発明の範囲内であることとし、また、本開示の所有権を有する当業者の理解内であることとすることが認識されるであろう。
【0123】
図27A〜Dの摺動弁の目的上、様々な達成手段は、流体チャネルの入口と共に、第1のチャンバ及びその関連の出口の軸方向の並進を達成するように、隣接構成部品内に設けられたチャネル内で並進することができるバイアルスリーブ上などの様々な突出部により達成することができることが認識されるであろう。
【0124】
図28A〜Cは、先のオートインジェクタの1つ又は2つ以上における使用に適合可能な更に別の混合アセンブリ1500を例示する。この代替弁混合アセンブリ1500は、初めに停在するプランジャ1514に対して第1のチャンバ1510を変位させることにより達成され、第1のチャンバ1510の外面は、シールを設け、第2のチャンバ1570のプランジャとして機能することができる。第1のチャンバ1510を上方へ変位させることにより、その中に収容された流体は、第2のチャンバ1570へ変位されるように開口又は弁1518を介して移動することができ、第2のチャンバ1570は、その中の乾燥医薬を収容することができるか、又は、乾燥医薬を流体チャネル内に貯蔵することができ、第1のチャンバの上向きの動きは、第1のバイアル1510の上向きの動きに応答して自動的に拡大する。第2のバイアル1570は、停在状態に保つことができるか、又は、独立した突出部を設けることができ、独立した突出部は、第2のバイアルを上方へ全く引かせないか、又は、少なくとも、第1のチャンバから第2のチャンバに移動する流体の量に応じて適切な拡張を容易にするように第1のバイアル1510と同じ割合では上方へ引かせない。混合が完了すると、プランジャ1514並びにアセンブリの残りは、注入を容易にするように下方に押し進めることができる。例示の目的上、ばねは、混合が完了した後にプランジャに作用して、混合アセンブリ1500の圧縮力をばねと外部ハウジングとの間にもたらすように構成することができ、混合アセンブリは、第2のチャンバから、かつ、針1590から出るように流体を変位させるように常駐し、この変位は、回転によってよりはむしろ、流体連通の確立を達成するように2つの構成部品を互いに対して軸方向に摺動することにより達成される。
【0125】
図29〜30は、流体チャネル852が中に配置された様々な中間体850及び850Aを例示する。流体チャネル852は、流体を受容し、流体が通過することを可能にする入口854を有することができる。一部の実施形態では、流体を受容する、2次流体チャネル856を有する2次流体用中間体(secondary fluidic body)860を設けことができ、2次流体用中間体は、それを通る流れに影響を与えるように更なる流れ特徴部を導入することができる。図示する実施形態では、2次中間体は、複数の乱流特徴部を設けることができ、乱流特徴部は、乱流を誘発して、流速、圧力差を増大させ、流体とその中で貯蔵することができる乾燥医薬との混合の効果を増大させることができる。別の実施形態では、乾燥医薬は、854内に貯蔵することができる。
【0126】
図30は、カスタマイズ可能なフェルール862を受容するように構成された窪みを有する代替中間体850Aを例示する。フェルールは、乾燥医薬の量を受容するように構成された拡大内部部分を有することができ、特定のエンドユーザのために医薬の投与量を調整するより大きな又はより小さい内部部分を有するフェルールの選択を行うことができる。これらのそれぞれの実施形態の中間体は、入口又は出口が切り替えられるように、又は、フェルールがそれぞれの中間体の入口又は出口にてあるように、任意の方法に配向することができることが認識されるであろう。
【0127】
図31Aは、更なる屈曲部を導入することができ、様々な流体経路856A〜Bに進む2次流体用中間体860A及び860Bの更なる実施形態を例示する。
【0128】
図31Bは、流体チャネル856及びそれぞれの乱流誘発特徴部857の詳細な斜視横断面図を例示する。
【0129】
図32A〜Cは、先に論じた実施形態のいずれかとの併用に適合させることができる流体チャネルアセンブリ870を例示する。流体チャネルアセンブリ870は、投与量フェルール872を含むことができ、投与量フェルール872は、1つの実施形態では、乾燥粉末医薬、チャネルスリーブ875、及び、流体チャネル876を収容する。流体チャネルアセンブリ870において使用される流体チャネルインサート874は、共に押圧されたとき、流体チャネル876を形成して、したがって間隙を形成するように機械加工される2つの別個のプレート878及び880を結合することにより形成することができる。2つの別個のプレート間に流体チャネルを形成することにより、より複雑な内部特徴部882を組み付け前に形成することができる。2つのプレートは、溶接、接着剤などの任意の適切な方法で接合することができることが認識されるであろう。チャネルスリーブは、その後、シールを確保して漏出を低減するように設けることができる。この流体チャネルインサート870は、上述の実施形態のいずれかとの使用に適合させることができる。
【0130】
図33A〜Bは、提案する流体チャネルアセンブリ630Aの更に別の実施形態を例示する。この流体チャネルアセンブリ630Aは、上部から受容された流体を流体チャネル成分634A上の所望された入口点に導くシール構成部品632Aで形成することができる。1つの実施形態では、乾燥粉末医薬を632Aのポケット窪み内に貯蔵することができる。別の実施形態では、乾燥粉末医薬を流体チャネル636及び638内に貯蔵することができる。様々な流体チャネルデザイン636及び特徴部638は、所望されたチャネル構成636又は特徴部638を形成するように、様々な機械加工手段、レーザ、酸腐蝕、射出成形、又は、エンボス加工、又は、任意の他の適切なプロセスを介して実質的に任意の適切な構成で流体チャネル成分634Aの上面へ形成することができる。チャネルは、適切な流体分散を確保するか、乱流を誘発するか、又は、通過する流体の任意の他の数の所望された流量特性をもたらすことができる。
【0131】
チャンバ及びそれぞれのプランジャが互いに対して移動可能とすることができることが、本開示の所有者により更によく理解されるであろう。この点を踏まえて、場合によっては、及び、ここで図示するように、プランジャをそれぞれのチャンバを形成するバイアルに並進することは、有効容積を低減し、その中に収容された流体を変位させる1つの方法とすることができる。他の実施形態では、バイアル自体は、変位力をもたらすように、停在プランジャ上へ、又は、該プランジャに対して変位させることができる。更に他の実施形態では、変位効果を設けるように2つの組み合わせを利用することができる。
【0132】
図34A〜Bは、先に論じたオートインジェクタのいずれかとの使用に適合された注入又は送達アセンブリ1600を例示する。図34Aは、本明細書で開示する混合アセンブリのいずれかと類似の例示的な混合アセンブリ1650を例示し、混合アセンブリ1650は、注入直前に混合薬及び液体成分を収容する拡張式の第2のチャンバ1670を有する。隔壁1612が、針1610の入口端部間に設けられ、針の内部のチャネル又はカニューレを注入前にそれを通して第2のチャンバ1670に汚濁物質を導入することから切り離す。更に、隔壁は、作動及び注入前に様々な成分の早期漏出及び完全な混合を防止するように針を第2のチャンバの内部から分離する。
【0133】
針は、遠位つまり注入端及び近位端の両方を有することが認識されるであろう。遠位端は、注入部位にて患者に入るように構成することができ、近位又は入口端は、隔壁を刺通して、最終的に貫通するように構成される。図34Aにおいて、針1610はそれでも隔壁1612をまだ貫通していないことが認識されるであろう。
【0134】
図34Aに示すように、針1610は、収容状態では、隔壁1612へ部分的に埋め込むことができるが隔壁1612を完全には貫通させることができず、針1610は、注入直前に、隔壁1612を貫通して注入端を出て流体連通を開くことができる。
【0135】
針1610による隔壁1612の貫通をもたらすために、針は、並進式持針器1620により担持することができる。持針器1620は、並進式本体を有することができ、並進式本体は、第2のチャンバ1670及び隔壁1612に対して針軸線に沿って軸方向に並進することが可能にされる。並進の度合いは、持針器と第2のチャンバとの間の相対的な移動距離に沿った特定の点にて互いと干渉する当接式衝合肩部を設けることにより制限又は制御することができる。1つの実例においては、肩部は、係合して、針がシステムから放出されて摺動して完全にオートインジェクタから出るのを防止することができ、別の実例において、肩部は、注入直前に押し進められるときに隔壁を通る針の軸方向の並進及び穿刺力をもたらすために係合することができる。図34Aの横断面図において、持針器は、第2のチャンバから離れて最大距離まで伸張される。
【0136】
図34Bは、オートインジェクタを注入部位まで押圧する注入動作を例示する。下方の力は、針をオートインジェクタ体の内部から露出させるために針1610を針シールドに対して下方に駆動させる。肩部又は停止具は、針シールドの内部に設けることができ、肩部又は停止具は、持針器と係合して、隔壁を完全に貫通するために針の近位端を押し進める。この時点で、流体経路が確立され、流体連通が第2のチャンバから患者の体又は他の注入部位へ設けられる。この時点で、第2のプランジャを、第2のチャンバに押し進めることができ、その結果、混合薬を注入部位に押し込む。
【0137】
本明細書において本発明の原則を説明してきたが、当業者は、この説明が例示のみを目的としており、本発明の範囲を限定するものではないことを理解するであろう。本明細書に示され、説明された例示的実施形態に加えて、本発明の範囲内において他の実施形態が想到される。当業者による変更及び代替は、本発明の範囲内であると見なされる。
図1A
図1B
図1C
図2A-2B】
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図10D
図11A
図11B
図11C
図12A
図12B
図12C
図12D
図12E
図13A
図13B
図13C
図13D
図14A
図14B
図14C
図15A
図15B
図15C
図16A
図16B
図16C
図17A
図17B
図18A
図18B
図18C
図18D
図19A
図19B
図20A
図20B
図20C
図20D
図21A
図21B
図22A
図22B
図22C
図22D
図22E
図23A
図23B
図23C
図23D
図24
図25A
図25B
図25C
図25D
図26A
図26B
図27A
図27B
図27C
図27D
図28A
図28B
図28C
図29
図30
図31A
図31B
図32A
図32B
図32C
図33A
図33B
図34A
図34B