特許第6462906号(P6462906)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6462906座席のランバーサポートの段階的調節システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6462906
(24)【登録日】2019年1月11日
(45)【発行日】2019年1月30日
(54)【発明の名称】座席のランバーサポートの段階的調節システム
(51)【国際特許分類】
   A47C 7/46 20060101AFI20190121BHJP
   B60N 2/66 20060101ALI20190121BHJP
【FI】
   A47C7/46
   B60N2/66
【請求項の数】9
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-566176(P2017-566176)
(86)(22)【出願日】2015年3月12日
(65)【公表番号】特表2018-507766(P2018-507766A)
(43)【公表日】2018年3月22日
(86)【国際出願番号】CN2015000166
(87)【国際公開番号】WO2016141501
(87)【国際公開日】20160915
【審査請求日】2017年10月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】517316030
【氏名又は名称】恵州市唐群座椅科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】TANGTRING SEATING TECHNOLOGY INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】鄭 鑒川
【審査官】 山口 賢一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−070087(JP,A)
【文献】 特開平08−275975(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3131127(JP,U)
【文献】 中国実用新案第204099658(CN,U)
【文献】 特開平06−255592(JP,A)
【文献】 特開平11−169416(JP,A)
【文献】 特開2000−312701(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0031449(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 7/46
A47C 27/08
A47C 27/10
B60N 2/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の腰部に相対する背凭れ内の位置にエアバッグの群を設け、前記エアバッグの群は、上下に配列し且つ局部が重合する少なくとも三つのエアバッグからなり、各前記エアバッグは、それぞれ気体分配弁によりエアポンプの気体供給を受けて各前記エアバッグの飽和具合を調節し、前記気体分配弁及び前記エアポンプは、それぞれ制御モジュールの操作を受け、前記制御モジュールは、これらエアバッグのうちの一つの膨張を制御することが可能な第一調節ボタンと、膨張したいずれかの前記エアバッグから前記エアバッグの群のいずれか一方に向かって順次膨縮することを制御することが可能な第二調節ボタンと、膨張したいずれかの前記エアバッグから前記エアバッグの群のもう一方に向かって順次膨縮することを制御することが可能な第三調節ボタンと、すべてのエアバッグの収縮を制御することが可能な第四調節ボタンとを包含し、且つ前記第一調節ボタン、前記第二調節ボタン、前記第三調節ボタン及び前記第四調節ボタンが前記エアバッグの群にある各前記エアバッグの気体供給或いは気体放出を制御した時間を記録することが可能なタイマーユニットを信号接続し、
前記タイマーユニットは、前記第一調節ボタン、前記第二調節ボタン、前記第三調節ボタン及び前記第四調節ボタンの操作によって前記気体分配弁が制御した各前記エアバッグの気体供給時間或いは気体放出時間を記録した後、前記制御モジュールが次の操作の際、前記タイマーユニットに記録した気体供給時間及び気体放出時間によって、各前記エアバッグが順次膨縮するように制御することを特徴とする、座席のランバーサポートの段階的調節システム。
【請求項2】
前記少なくとも三つのエアバッグは、前記背凭れ内で上から下へと順次配列するように設置し、且つ上方に位置するこれらエアバッグのうちの一つの底部が下方に位置するこれらエアバッグのうちのもう一つの頂部外側に重合することを特徴とする請求項1に記載の、座席のランバーサポートの段階的調節システム。
【請求項3】
前記背凭れは、人体が寄りかかるためのクッション体を内設し、前記エアバッグの群は、人体の腰部に相対する前記クッション体の背面位置に位置することを特徴とする請求項1に記載の、座席のランバーサポートの段階的調節システム。
【請求項4】
前記エアバッグの群は、後方に、各前記エアバッグを固定するように指示するための背板を設け、前記背板は、前記背凭れにある支持フレームの前側に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の、座席のランバーサポートの段階的調節システム。
【請求項5】
前記気体分配弁は、前記エアポンプの気体供給を受けることが可能な主流路と、それぞれ前記主流路に連通する複数の分岐流路とを内設し、前記複数の分岐流路は、前記エアバッグに連通することが可能な気体供給通路と、外部に連通する気体放出通路とにそれぞれ接続し、且つ各前記分岐流路は、逆止弁と、前記気体供給通路が前記分岐流路と連通するか或いは前記気体放出通路と連通するかを選択することが可能な電磁弁棒とをそれぞれ内設することを特徴とする請求項1に記載の、座席のランバーサポートの段階的調節システム。
【請求項6】
前記第一調節ボタン及び前記第四調節ボタンは、前記制御モジュールの両側に設けられ、前記第二調節ボタンは、前記第一調節ボタン及び前記第四調節ボタンの上方に設けられ、前記第三調節ボタンは、前記第一調節ボタン及び前記第四調節ボタンの下方に設けられることを特徴とする請求項1に記載の、座席のランバーサポートの段階的調節システム。
【請求項7】
前記制御モジュールは、ケーシングを包含し、前記第一調節ボタン、前記第二調節ボタン、前記第三調節ボタン及び前記第四調節ボタンが前記ケーシングの外部に設置することを特徴とする請求項1に記載の、座席のランバーサポートの段階的調節システム。
【請求項8】
前記制御モジュールは、タッチスクリーン装置内に組み込まれ、前記第一調節ボタン、前記第二調節ボタン、前記第三調節ボタン及び前記第四調節ボタンを画像として前記タッチスクリーン装置上に表示することを特徴とする請求項1に記載の、座席のランバーサポートの段階的調節システム。
【請求項9】
前記タイマーユニットは、前記気体分配弁又は前記エアポンプの回路基板上に設置、或いは前記制御モジュールと結合することを特徴とする請求項に記載の、座席のランバーサポートの段階的調節システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、座席のランバーサポートの段階的調節システム、特に、座席の背凭れのランバーサポート表面を制御して隆起部位を直線的に摺動させる態様を呈することが可能な段階的調節システムであって、単一エアバッグの膨縮しか制御することができない従来技術とは異なり、当該システムの気体分配弁、エアポンプ、タイマーユニット及び制御モジュールによって複数のエアバッグの群を制御して順次膨縮するものに関するものである。
【背景技術】
【0002】
人体が座席の背凭れのランバーサポート表面に寄りかかる際の快適性をより向上させるため、従来技術では、背凭れのスポンジクッション体に機械式プッシュロッド或いはカム装置が埋設され、デュアルモータを用いて二軸方向の直線的制御を行い、突出箇所を任意の場所に容易に停止させることで、背凭れの表面の曲率に対してランバーサポートの調節を段階的に行っており、その調節の効果及び範囲は良好で、クッション体の曲率によって人体腰部に適合する需要態様に変化している。例えば、自動車シートの背凭れのクッション体に用いれば、自動車用シートの背凭れの表面の曲率を任意に変化させることで、ユーザが求めるランバーサポート効果に調節することができる。
【0003】
しかし、上述した座席の背凭れのスポンジクッション体に機械式プッシュロッド或いはカム装置を埋設するという技術は、機械式の調節機構の体積が大きくて比較的に重く、設置空間を多く占めるため、自動車シートの設置には望ましくなく、クッション体表面にかかる圧力が不均一となるといった問題も引き起こし、ユーザに不快感を感じさせてしまう。また、この突出箇所は、剛性支持体であって、柔軟な材料を被覆したとしても緩衝性が欠如し、快適ではなく、自動車に事故が発生した場合、搭乗者に対して不当な集中圧が発生し、使用上、とても危険なものとなってしまう。
【0004】
そこで、特許文献1、2のように、背凭れのクッション体内に複数のエアバッグを設置し、エアバッグの膨縮によって背凭れのランバーサポート表面の曲率を調節するという技術が発生し、適切な緩衝効果を有することから、現在及び今後の主流となるものであって、その構造は、通常、複数のエアバッグをクッション体と背凭れにある支持フレームとの間に収容することで、複数のエアバッグがそれぞれ気体分配弁によって、気体を放出したり、エアポンプの気体供給を受けたりすることができる。しかし、上述した、気体分配弁によって各エアバッグの膨縮を制御するという技術は、機械式の二軸方向の直線的制御構成が欠如しているため、背凭れの表面の隆起高さの調節といった簡単な調節しかできず、ランバーサポートを段階的に調節するという効果に達成し難いものとなっている。
【0005】
また、本発明の研究開発過程において、各エアバッグをそれぞれ一つのボタンによって制御することを試みたが、この方法では一般的な制御システムと変わらず、依然として段階的に調節するという効果に達成し難い。これらのことを鑑み、エアバッグのうちの一つを制御して膨張させると、隣接するその他のエアバッグがこれに対応して気体を放出する座席のランバーサポートの段階的調節システを発明することで、隆起部位を直線的に摺動させるという効果を達成し、上述した従来技術にある課題を改善している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】台湾特許公告第I327901号
【特許文献2】台湾実用新案公告第M357915号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、座席のランバーサポートの段階的調節システム、特に、動作タイミングメモリに合わせ、座席の背凭れのランバーサポート表面を制御して隆起部位を直線的に摺動させる態様を呈することが可能な段階的調節システムを提供し、機械式の二軸方向の直線的制御構成が欠如しているため、単一のエアバッグの膨縮を制御して背凭れの表面の隆起高さを調節するといった簡単な調節しかできず、ランバーサポートを段階的に調節する機能に達成し難いという周知の座席のエアバッグ膨縮技術を克服することで、座席の快適性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的に達成するため、本発明に係る座席のランバーサポートの段階的調節システムは、人体の腰部に相対する背凭れ内の位置にエアバッグの群を設け、前記エアバッグの群は、上下に配列し且つ局部が重合する少なくとも三つのエアバッグからなり、各前記エアバッグは、それぞれ気体分配弁によりエアポンプの気体供給を受けて各前記エアバッグの飽和具合を調節し、前記気体分配弁及び前記エアポンプは、それぞれ制御モジュールの操作を受け、前記制御モジュールは、これらエアバッグのうちの一つの膨張を制御することが可能な第一調節ボタンと、膨張したいずれかの前記エアバッグから前記エアバッグの群のいずれか一方に向かって順次膨縮することを制御することが可能な第二調節ボタンと、膨張したいずれかの前記エアバッグから前記エアバッグの群のもう一方に向かって順次膨縮することを制御することが可能な第三調節ボタンと、これらすべてのエアバッグの収縮を制御することが可能な第四調節ボタンとを包含し、且つ前記第一調節ボタン、前記第二調節ボタン、前記第三調節ボタン及び前記第四調節ボタンが制御した前記エアバッグの群にある各前記エアバッグの気体供給時間或いは気体放出時間を記録することが可能なタイマーユニットを信号接続し、段階的ランバーサポート調節効果を達している。
【0009】
上述した構造から、ユーザが座席上に腰掛けると、その背部は背凭れの表面に凭れることとなる。この時、ユーザが前記第一調節ボタンを操作すると、前記気体分配弁を介し、前記エアバッグの群のうちの一つが前記エアポンプの気体供給を受けて膨張するように制御し、前記背凭れの表面は、膨張した前記エアバッグの支持を受けて隆起形態を呈することで、ユーザの腰部を支持している。次に、ユーザが前記第二調節ボタン或いは前記第三調節ボタンを操作すると、前記気体分配弁を介し、膨張した前記エアバッグから前記エアバッグの群のいずれか一方にある各前記エアバッグを順次気体放出したり、気体供給したりするように制御し、前記エアバッグの群にある各前記エアバッグを膨張した前記エアバッグからそのいずれか一方に向かって順次膨縮させ、重合し合う隣接したこれらエアバッグのうちの一つが気体放出し、もう一つが気体供給するという作用を形成し、前記背凭れの表面に上述した、順次膨縮する各前記エアバッグの支持及びリリースを受けて隆起部位を直線的に摺動させる態様を呈し、これにより、単一エアバッグの膨縮しか制御することができない従来技術と異なり、前記エアバッグの群を段階的に調節することで、ユーザの腰部に対して支持効果を発生させている。
【0010】
さらにいうと、本発明は、前記エアバッグの群において、少なくとも三つが上下に配列し且つ局部が重合する配置を呈することで、支持効果を段階的に調節するという目的を達成する以外に、前記タイマーユニットは、前記第一調節ボタン、前記第二調節ボタン、前記第三調節ボタン及び前記第四調節ボタンの操作によって前記気体分配弁が制御する各前記エアバッグの気体供給時間或いは気体放出時間を記録することができるため、前記タイマーユニットを介し、各前記エアバッグに対してタイムポイントで気体供給及び気体放出する精確なタイミングを制御することにより、上下の調節に違和感を感じさないシステム全体の段階的で円滑な調節効果を実現し、ユーザ自身が前記エアバッグの膨縮を調節することで、腰部に対する前記エアバッグの群の支持効果を精確に制御することを提供するだけでなく、機械的なランバーサポートの機能をシミュレーションして段階的な調節効果を達成することもできる。また、前記エアバッグは、剛性材質ではないため、緩衝性及び柔軟性の特性を有し、ユーザが寄りかかった際の快適性をより向上させ、且つユーザが座った際の姿勢及び脊椎を矯正し、使用上の利便性及び実用性を向上させている。各素子の実施について、以下においてさらに説明する。
【0011】
実施の際、前記少なくとも三つのエアバッグは、前記背凭れ内で上から下へと順次配列するように設置し、且つ上方に位置するこれらエアバッグのうちの一つの底部が下方に位置するこれらエアバッグのうちのもう一つの頂部外側に重合している
【0012】
実施の際、前記背凭れは、人体が寄りかかるためのクッション体を内設し、前記エアバッグの群は、人体の腰部に相対する前記クッション体の背面位置に位置している。
【0013】
実施の際、前記エアバッグの群は、後方に、各前記エアバッグを固定するように支持するための背板を設け、前記背板は、前記背凭れにある支持フレームの前側に取り付けられている。
【0014】
実施の際、前記気体分配弁は、前記エアポンプの気体供給を受けることが可能な主流路と、それぞれ前記主流路に連通する複数の分岐流路とを内設し、前記複数の分岐流路は、前記エアバッグに連通することが可能な気体供給通路と、外部に連通する気体放出通路とにそれぞれ接続し、且つ各前記分岐流路は、逆止弁と、前記気体供給通路が前記分岐流路と連通するか或いは前記気体放出通路と連通するかを選択することが可能な電磁弁棒とをそれぞれ内設している。
【0015】
実施の際、前記タイマーユニットは、前記第一調節ボタン、前記第二調節ボタン、前記第三調節ボタン及び前記第四調節ボタンの操作によって前記気体分配弁が制御した各前記エアバッグの気体供給時間或いは気体放出時間を記録した後、前記制御モジュールが次の操作の際、前記タイマーユニットに記録した気体供給時間及び気体放出時間によって、各前記エアバッグが順次膨縮するように制御している。
【0016】
実施の際、前記第一調節ボタン及び前記第四調節ボタンは、前記制御モジュールの両側に設けられ、前記第二調節ボタンは、前記第一調節ボタン及び前記第四調節ボタンの上方に設けられ、前記第三調節ボタンは、前記第一調節ボタン及び前記第四調節ボタンの下方に設けられている。
【0017】
実施の際、前記制御モジュールは、ケーシングを包含し、前記第一調節ボタン、前記第二調節ボタン、前記第三調節ボタン及び前記第四調節ボタンが前記ケーシングの外部に設置している。
【0018】
実施の際、前記制御モジュールは、タッチスクリーン装置内に組み込まれ、前記第一調節ボタン、前記第二調節ボタン、前記第三調節ボタン及び前記第四調節ボタンを画像として前記タッチスクリーン装置上に表示している。
【0019】
実施の際、前記タイマーユニットは、前記気体分配弁又は前記エアポンプの回路基板上に設置、或いは前記制御モジュールと結合している。
【発明の効果】
【0022】
従来技術に比べ、本発明は、前記エアバッグの群において、上下に配列する前記少なくとも三つのエアバッグの局部が重合する配置を呈し、前記タイマーユニットとともに前記制御モジュールの各前記調節ボタンを利用して異なるタイミング制御を実施し、すでに気体供給されたこれらエアバッグのうちの一つは、気体供給されているこれらエアバッグのうちのもう一つが所定の膨張具合に達しなければ、すぐに気体放出されることなく、現況状態を保持することから、システム全体の円滑な調節効果を実現し、上下の調節に違和感を感じさせず、機械的なランバーサポートの機能をシミュレーションし、且つ各前記エアバッグは、いずれも剛性材質ではないため、緩衝性及び柔軟性の特性を有するため、ユーザが寄りかかった際の快適性をより向上させ、且つユーザが座った際の姿勢及び脊椎を矯正することができ、使用上の利便性及び実用性を向上させている。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明に係る好ましい実施例を示す斜視図である。
図2】本発明に係る好ましい実施例を示す斜視分解図である。
図3】本発明に係る好ましい実施例を示す断面図である。
図4図2にある気体分配弁を示す断面図である。
図5】本発明に係る好ましい実施例を示す機能ブロック図である。
図6図1にある制御モジュールを示す平面図である。
図7図3にあるエアバッグの群の次の動作を示す模式図である。
図8図7にあるエアバッグの群の次の動作を示す模式図である。
図9図8にあるエアバッグの群の次の動作を示す模式図である。
図10図9にあるエアバッグの群の次の動作を示す模式図である。
図11】エアバッグの群がすべての気体を放出する動作を示す模式図である
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下において、本発明に係る技術的手段に基づき、図面を参照しつつ本発明に適する実施方法を例示する。
【0025】
図1乃至図3を参照すると、本発明に係る好ましい実施例が図示されており、これら図面から分かるとおり、本発明に係る座席のランバーサポートの段階的調節システムは、人体の腰部に相対する座席1の背凭れ11の位置にエアバッグの群2を内設し、前記エアバッグの群2は、上下に配列し且つ局部が重合する少なくとも三つのエアバッグによって構成している。図面にある前記座席1は、自動車シート、マッサージチェアー或いは一般の座席のいずれかとすることができる。前記背凭れ11の表面12は、人が寄りかかるために用い、前記複数のエアバッグは、前記背凭れ11内で上から下へと順次配列し、且つ上方に位置するこれらエアバッグのうちの一つの底部が下方に位置するこれらエアバッグのうちのもう一つの頂部外側に重合している。この実施例で示すこれらエアバッグは、前記背凭れ11内で縦方向に定位する第一エアバッグ21、第二エアバッグ22及び第三エアバッグ23を包括し、前記第一エアバッグ21が前記エアバッグの群2の上部に位置し、前記第三エアバッグ23が前記エアバッグの群2の下部に位置し、前記第二エアバッグ22が前記エアバッグの群2の中間に位置している。
【0026】
前記背凭れ11は、人体が寄りかかるための緩衝用スポンジ或いは発泡材であるクッション体13を内設し、前記クッション体13は、前記座席1の前記背凭れ11の前方に配置し、前記エアバッグの群2が人体の腰部に相対する前記クッション体13の背面位置に位置している。モジュラー生産し易くするため、前記エアバッグの群2は、後方に、前記エアバッグの群2を固定するように支持するための背板3を設け、前記エアバッグの群2が前記座席1の前記背凭れ11内部に設置し易くしている。前記座席1を自動車シートとした場合、前記座席1の前記背凭れ11は、その中に、弾性を備えた支持フレーム14が設けられており、取り付ける際、前記背板3を前記支持フレーム14の前側に固定することができ、これにより、前記エアバッグの群2が定位され、且つ前記エアバッグの群2が気体供給された際の逆方向支持力を提供し、さらに、取り付け易くするように、前記クッション体13の背面を前記エアバッグの群2の前側に係合し、前記エアバッグの群2が前記クッション体13と前記支持フレーム14との間に位置している。
【0027】
また、人体背部にある脊椎は、腰部箇所において、略前方に湾曲する曲線となっているため、本発明を実施する際、前記エアバッグの群2は、人体の腰部に相対する前記クッション体13の背面位置に設置し、前記第一エアバッグ21、前記第二エアバッグ22及び前記第三エアバッグ23が気体供給されると、前記クッション体13を隔てて前記背凭れ11の前記表面12に向かって前方に隆起し、人体の腰部に対して支持作用を発生させている。
【0028】
図2及び図4にあるように、前記第一エアバッグ21、前記第二エアバッグ22及び前記第三エアバッグ23は、それぞれ気体分配弁4を介してエアポンプ5の気体供給を受けることで、各前記エアバッグ21、22、23の飽和具合を調節している。前記気体分配弁4は、前記背板3の後方或いは前記背凭れ11内の前記支持フレーム14上に設けることができ、且つ前記気体分配弁4は、前記エアポンプ5の気体供給を受けることが可能な主流路41と、前記主流路41に連通する複数の分岐流路42とを内設し、各前記分岐流路42は、前記第一エアバッグ21、前記第二エアバッグ22及び前記第三エアバッグ23に連通して気体供給することが可能な気体供給通路43と、外部に連通する気体放出通路44とをそれぞれ設け、且つ各前記分岐流路42は、逆止弁421と、電磁石の駆動を利用する電磁弁棒45とをそれぞれ内設し、前記電磁弁棒45が作動するか否かによって、前記気体供給通路43が前記分岐流路42と連通するか或いは前記気体放出通路44と連通するかを選択することができる。前記主流路41は、安全リリーフ弁46をさらに設け、前記主流路41の内圧が大きくなると、前記安全リリーフ弁46は、安全リリーフの動作を行っている。前記エアポンプ5は、前記背板3の側部或いは前記背凭れ11内の前記支持フレーム14上に設けることができ、且つ前記エアポンプ5は、管体61を介して前記主流路41に接続し、前記第一エアバッグ21、前記第二エアバッグ22及び前記第三エアバッグ23は、これらに対応する気体供給通路43との間で、管体62を介してそれぞれ接続し合っている。
【0029】
前記第一エアバッグ21に対して気体供給を行いたい場合、前記エアポンプ5の稼働を起動させ、高圧の気体を前記主流路41から前記分岐流路42及び気体供給通路43に入り込ませ、空気が前記第一エアバッグ21内に入り込むことでこれを膨張させ、必要な大きさまで膨張させると、前記エアポンプ5の稼働を停止し、前記逆止弁421の逆止め作用によって前記第一エアバッグ21を膨張状態に保持し、支持効果を提供している。膨張状態を呈した前記第一エアバッグ21に対して気体放出を行いたい場合、前記気体分配弁4で前記電磁弁棒45を制御して前記気体供給通路43と前記分岐流路42との間の連通状態を遮断させると同時に、前記気体供給通路43を前記気体放出通路44と連通させ、前記第一エアバッグ21内にある空気を前記気体供給通路43に逆方向で通過させ、前記気体放出通路44によって外気に放出している。なお、前記気体分配弁4が制御する前記第二エアバッグ22と前記第三エアバッグ23との気体供給及び気体放出の方法は、上述したことと同じであるため、これ以上繰り返し言及しない。
【0030】
図5及び図6にあるように、前記気体分配弁4及び前記エアポンプ5は、制御モジュール7の操作を受けて前記エアバッグの群2にある各前記エアバッグに対し、それぞれ気体供給し、前記制御モジュール7は、第一調節ボタン71、第二調節ボタン72、第三調節ボタン73及び第四調節ボタン74を包含し、タイマーユニット8を信号接続している。図面において、前記制御モジュール7は、ケーシング75を包含し、各前記調節ボタン71、72、73、74は、前記ケーシング75上に設置することで、ユーザに操作し易い独立操作インターフェイスを提供している。前記タイマーユニット8は、前記気体分配弁4或いは前記エアポンプ5の回路基板上に設置することができ、いずれかの調節ボタン、即ち、前記第一調節ボタン71、前記第二調節ボタン72、前記第三調節ボタン73及び前記第四調節ボタン74が制御した前記エアバッグの群2にある各前記エアバッグの気体供給時間或いは気体放出時間を記録するために用いており、前記タイマーユニット8は、前記制御モジュール7の前記ケーシング75内に結合することもできる。また、前記制御モジュール7上にある前記第一調節ボタン71、前記第二調節ボタン72、前記第三調節ボタン73及び前記第四調節ボタン74が操作を受けると、前記制御モジュール7は、一つのタイムポイント内につき一つの信号77を発生している。また、各前記信号77は、位置を上に変位したり、下に変位したりするといった調節動作をそれぞれ表し、且つ各前記信号77が表す前記調節動作は、いずれも相違している。
【0031】
図7にあるように、前記制御モジュール7は、実際に実施される際、座席にある既存の操作制御システムと結合することもできる。前記座席1を自動車シートとした場合、先端的な自動車は、車内にあるタッチスクリーン装置によって前記座席1の前後、高低、背凭れ傾斜角などの調節を操作することができるため、図示されているとおり、前記制御モジュール7は、タッチスクリーン装置76内に組み込まれ、前記第一調節ボタン71、前記第二調節ボタン72、前記第三調節ボタン73及び前記第四調節ボタン74を画像として前記タッチスクリーン装置76上に表示し、前記エアバッグの群2にある各前記エアバッグに対して制御、調節するという目的を達成している。
【0032】
また、前記制御モジュール7を前記タッチスクリーン装置76上に設置する方法として、前記タッチスクリーン装置76のマルチタッチ機能を利用することもでき、水平方向のX軸及び垂直方向のY軸で、上下左右の操作を形成し、例えば、図7にある前記第一調節ボタン71を押圧するという操作モードを、指先で左にスライドするという操作モードにすることもできる。
【0033】
図6にあるように、実際に各前記調節ボタンを配置すると、前記第一調節ボタン71及び前記第四調節ボタン74は、前記制御モジュール7の両側に設けられ、前記第二調節ボタン72は、前記第一調節ボタン71及び前記第四調節ボタン74の上方に設けられ、前記第三調節ボタン73は、前記第一調節ボタン71及び前記第四調節ボタン74の下方に設け、前記第一調節ボタン71、前記第二調節ボタン72、前記第三調節ボタン73及び前記第四調節ボタン74を上下左右などの四方向に調節することが可能な形態にし、各前記調節ボタン71、72、73、74の操作によって各前記エアバッグを順次、気体供給したり、気体放出したりする動作を制御し、ユーザが感覚的に操作することができる。同じように、水平方向のX軸及び垂直方向のY軸によってなる前記第一調節ボタン71乃至前記第四調節ボタン74は、水平方向のX軸及び垂直方向のY軸を実体的に操作する物理的なロッドとすることもできる。
【0034】
ユーザが前記座席1に腰掛けると、その背部は、前記背凭れ11の前記表面12に寄りかかり、ユーザが最初に前記第二調節ボタン72、前記第三調節ボタン73或いは前記第四調節ボタン74を押圧すると、各前記エアバッグが膨張した状態ではないため、何も動作を感じることができない。図7のように、本発明は、前記第一調節ボタン71を押圧しなければならないように設定されており、前記気体分配弁4を介し、前記エアバッグの群2の中間にある前記第二エアバッグ22に気体供給して膨張するように制御し、前記背凭れ11の表面12は、前記クッション体13を介し、膨張した前記第二エアバッグ22の支持を受けて隆起形態を呈することで、ユーザの腰部を支持している。この時、前記タイマーユニット8は、気体供給を停止した時間を記録し、これにより、この後開始する各エアバッグの気体供給時間を決定している。気体供給された前記第二エアバッグ22が膨張して全圧状態に呈した場合、ユーザが依然前記第一調節ボタン71を継続的に押圧すると、前記制御モジュール7は、気体供給の動作を自動的に停止させている。また、前記制御モジュール7は、設定時間を予め設定することもでき、前記タイマーユニット8が記録した気体供給時間が前記設定時間に達すると、気体供給を停止させている。
【0035】
図8にあるように、この時、ユーザが前記第二調節ボタン72を押圧した場合、前記第二エアバッグ22が気体放出して縮小すると同時に、前記第一エアバッグ21が気体供給されて膨張し、前記背凭れ11の前記表面12は、前記クッション体13を介し、膨張した前記第一エアバッグ21の支持を受けて隆起形態を呈し、前記クッション体13表面の隆起部位は、前記第二エアバッグ22の位置から、前記第一エアバッグ21の位置まで徐々に上に向かって変位することで形成し、前記第一エアバッグ21が飽和状態になるまで、或いはユーザが押圧を停止するまで、さらに或いは前記タイマーユニット8が記録した気体供給時間が設定時間になるまで膨張している。
【0036】
これに対して、図9図10にあるように、前記第三調節ボタン73を押圧した場合、前記第二エアバッグ22が気体放出して縮小し、且つ前記第三エアバッグ23が図10のように気体供給され、前記第三エアバッグ23が飽和状態になるまで、或いはユーザが押圧を停止するまで、さらに或いは前記タイマーユニット8が記録した気体供給時間が設定時間になるまで膨張している。
【0037】
上述した図8にある過程において、ユーザが前記第二調節ボタン72を押圧した場合、前記クッション体13の表面に隆起した部位が前記第二エアバッグ22の位置から前記第一エアバッグ21の位置まで上に向かって変位し、その後、前記第三調節ボタン73を押圧すると、図9のように、前記第一エアバッグ21が気体放出して縮小し、且つ前記第二エアバッグ22が気体供給され、前記第二エアバッグ22が全圧状態まで膨張した時、前記第三調節ボタン73を継続的に押圧すると、図10のように、前記第二エアバッグ22が気体放出して縮小し、且つ前記第三エアバッグ23が気体供給されて膨張し、前記背凭れ11の前記表面12は、前記クッション体13を介し、膨張した前記第三エアバッグ23の支持を受けて隆起形態を呈することで、ユーザの腰部を支持しており、前記第三エアバッグ23が全圧状態まで膨張した時、前記第三調節ボタン73を押圧し続けると、何の動作も起きなくなる。この時、前記第二調節ボタン72を再度押圧した場合、前記エアバッグの群2が前記第三エアバッグ23、前記第二エアバッグ22及び前記第一エアバッグ21の順番で順次収縮動作を発生させている。上述した各エアバッグの調節は、押圧し続けた状態を例示したに過ぎず、調節過程において、ユーザが快適と感じる程度に各エアバッグが達すれば、調節ボタンの押圧をやめることで随時停止することができ、前記タイマーユニット8によって現況の状態を記録し、これにより、前記制御モジュール7が次の動作を行う時、前記タイマーユニット8が記録した気体供給時間及び気体放出時間から各エアバックを順次膨縮するように制御している。
【0038】
上述したことから分かるとおり、本発明は、前記制御モジュール7、前記気体分配弁4及び前記タイマーユニット8により、前記エアバッグの群2にあるエアバッグのいずれか一つから、そのうちの一方或いはもう一方に向かって気体供給及び気体放出を順次行い、隣接するエアバッグを気体放出させて縮小させ且つもう一つのエアバッグに気体供給して膨張させるという作用を制御し、前記背凭れ11の前記表面12は、前記クッション体13を介し、順次膨縮した前記第一エアバッグ21、前記第二エアバッグ22及び前記第三エアバッグ23の支持及びリリースを受けて隆起部位を直線的に摺動させる態様を呈し、ユーザの腰部に対して段階的に調節することができる支持効果を発生させている。そして、前記エアバッグの群2は、前記背凭れ11の前記表面12に呈する隆起部位の上下移動の調節に対して極めて円滑で、違和感を感じさせず、ランバーサポートの段階的調節を実現し、支持曲率を人間工学的ニーズに符合させることで、前記背凭れ11の構成は、ユーザが座った際の姿勢及び脊椎を矯正するために用いるものとすることができる。
【0039】
また、上述したユーザがいずれかの調節ボタン、即ち、前記第一調節ボタン71、前記第二調節ボタン72、前記第三調節ボタン73及び前記第四調節ボタン74を介し、前記エアバッグの群2にあるいずれかのエアバッグ、例えば前記第三エアバッグ23に対して気体供給或いは気体放出を行った後、調節ボタンの押圧を止めると、前記タイマーユニット8は、次の動作の開始ポイントとして、押圧を受けたいずれかの前記調節ボタンの押圧時間を記録しており、例えば、前回の操作で、前記第三エアバッグ23に気体供給し始め、前記第二エアバッグ22を気体放出させ始めたところまで調節していた場合、この時、前記第一調節ボタン71を押圧すると、前記第三エアバッグ23に対して継続的に気体供給し、前記第二調節ボタン72或いは前記第三エアバッグ23を押圧すると、前記第三エアバッグ23を開始ポイントとして気体供給、気体放出の動作を行っており、前記第四調節ボタン74を押圧すると、前記第一エアバッグ21、前記第二エアバッグ22及び前記第三エアバッグ23が同時に気体放出されている。このことから、前記第一調節ボタン71、前記第二調節ボタン72、前記第三調節ボタン73及び前記第四調節ボタン74は、少なくとも三つのエアバッグの順次膨縮を制御することができ、且つ前記タイマーユニット8を利用して気体供給時間及び気体放出時間を記録することから、順序を間違えることなく、三つ或いは三つ以上の前記エアバッグを精確に制御することができる。
【0040】
さらにいうと、図7乃至図11において、前記タイマーユニット8は、いずれかの調節ボタン(71、72、73、74)が制御した前記エアバッグの群2にある各前記エアバッグ(21、22、23)の気体供給時間或いは気体放出時間を記録することができ、前記制御モジュール7が次の動作を行う際、前記タイマーユニット8によって記録された気体供給時間及び気体放出時間のタイムポイントから各エアバッグの順次膨縮を制御し始め、記録及びタイミング制御によって段階的調節という作用を達成し、ワンボタンリカバリの機能を実現している。
【0046】
これにより、本発明は、単一エアバッグの膨縮しか制御することができない従来技術と異なり、複数のエアバッグ局部が重合する配置を用い、前記気体分配弁4と結合して異なる膨縮時間の各エアバックに対し、前記制御モジュール7及び前記タイマーユニット8によって異なるタイミング制御を実施することで、上下の調節に違和感を感じさないシステム全体の段階的で円滑な調節効果を実現している。ユーザ自身による各エアバッグに対する段階的な膨縮の調節により、腰部及び背部に対する前記エアバッグの群2の支持効果を精確に制御し、背部のランバーサポートの段階的な調節支持作用を実現することで、機械的なランバーサポートの機能をシミュレーションし、さらに、前記エアバッグの群2は、剛性材質ではないため、緩衝性及び柔軟性の特性を有し、ユーザが寄りかかった際の快適性をより向上させ、且つユーザが座った際の姿勢及び脊椎を矯正し、使用上の利便性及び実用性を向上させている。
【符号の説明】
【0047】
1 座席
11 背凭れ
101 ランバーサポート支持位置
12 表面
13 クッション体
14 支持フレーム
2 エアバッグの群
21 第一エアバッグ
22 第二エアバッグ
23 第三エアバッグ
3 背板
30 波形
31 波形
4 気体分配弁
41 主流路
42 分岐流路
421 逆止弁
43 気体供給通路
44 気体放出通路
45 電磁弁棒
46 安全リリーフ弁
40 区間
5 エアポンプ
50 気体供給時間
51 緩衝時間
61 管体
62 管体
7 制御モジュール
71 第一調節ボタン
72 第二調節ボタン
73 第三調節ボタン
74 第四調節ボタン
75 ケーシング
76 タッチスクリーン装置
77 信号
8 タイマーユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11