特許第6462914号(P6462914)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6462914
(24)【登録日】2019年1月11日
(45)【発行日】2019年1月30日
(54)【発明の名称】無段変速システム
(51)【国際特許分類】
   F16H 37/02 20060101AFI20190121BHJP
   B62D 11/08 20060101ALI20190121BHJP
【FI】
   F16H37/02 P
   B62D11/08 J
【請求項の数】11
【全頁数】37
(21)【出願番号】特願2018-18281(P2018-18281)
(22)【出願日】2018年2月5日
(62)【分割の表示】特願2013-33630(P2013-33630)の分割
【原出願日】2013年2月22日
(65)【公開番号】特開2018-100775(P2018-100775A)
(43)【公開日】2018年6月28日
【審査請求日】2018年2月8日
(31)【優先権主張番号】13/403,198
(32)【優先日】2012年2月23日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/410,427
(32)【優先日】2012年3月2日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/444,097
(32)【優先日】2012年4月11日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】599075531
【氏名又は名称】楊 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】楊 泰和
【審査官】 岡本 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−202802(JP,A)
【文献】 特開昭61−257331(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 37/02
B62D 11/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部操作インタフェース(MI100)は、人力、機械力、又は電気エネルギーにより制御される操作機構であり、機電装置と固体回路の両方、又はいずれか一方によって、線型アナログ、デジタル式、又は二者の組み合わせにより構成される外部制御装置であって、回転動力源(P100)の動作状態と無段変速機の両方またいずれかの一方の稼動を制御し、
共通負荷(L100)の回転動力源(P100)に設置される回転出力端により直接駆動し、又は伝動装置(T101)を経て駆動し、入力軸及び差速運転が可能な両出力軸により構成される遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システムにおいて、共通負荷(L100)の駆動方向に対し、左右の両側に並ぶウィールセット(W100、W200)同士を結ぶ軸線である同軸線の相対位置に設置される同じ伝動ユニットの間に、リミテッド・スリップ・デフ、又はスリップトルクカップリングの2軸連結装置により構成される安定装置を設置し、二つの負荷間で差速運転を行うとき、安定装置を通して、駆動システムの稼動を安定させ、安定装置はリミテッド・スリップ・デフ又は滑りダンパーカップリング装置を備えるトルクリカップリングの2軸連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、又は発電時の回転トルク効果により構成される2軸構造の安定装置を含み、その2個の回転出力端を別々に下記の伝動ユニットの横方向に設置される同軸線の相対位置に1箇所又は1箇所以上に連結し、また下記を含み、
(一)左側と右側相対ウィールセット回転部との間に設置され、
(二)左側と右側無段変速機の相対出力端との間に設置され、
(三)左側と右側クラッチ装置の相対出力端との間に設置され、
(四)左側と右側伝動装置の相対入力端又は出力端との間に設置され、
(五)左側と右側ウィールセットの回転部との間に設置され、
上述した安定装置を通して稼動を駆動するとき、個別負荷端の負荷が変動するため、又は相対する無段変速機の動作状態の制御が必要なとき、又は稼動が不安定になったとき、安定装置を通して、システムの稼動を安定させ、安定装置は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システムにおいて、個別の無段変速機の入力端から負荷端までのウィールセットとの間に、固定速度比の加速・減速・回転方向転換機能を備えた有段又は無段伝動装置を設置し、以下の1箇所又は1箇所以上に設置されることを含み、
(一)無段変速機の入力端に設置され、
(二)無段変速機の出力端に設置され、
(三)クラッチ装置の入力端に設置され、
(四)クラッチ装置の出力端に設置され、
(五)負荷端にあるウィールセットの入力端に設置され、
上述した伝動装置は、機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、加速・減速・回転方向転換機能を備えた固定速度比である伝動装置、人力操作・自動・半自動変速比、又はベルト式無段変速機やトルクコンバータ式流体変速機の伝動装置により構成され、伝動装置は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システムにおいて、個別の無段変速機の入力端から負荷端までのウィールセットとの間にクラッチ装置を設置し、以下の1箇所又は1箇所以上に設置されることを含み、
(一)無段変速機の入力端に設置され、
(二)無段変速機の出力端に設置され、
(三)伝動装置の入力端に設置され、
(四)伝動装置の出力端に設置され、
(五)負荷端にあるウィールセットの入力端に設置され、
上述したクラッチ装置は、人力或いは遠心力により制御され、又は外部にある外部操作インタフェースを通して、操作インタフェースを制御し、また電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造は下記を含み、また回転入力端及び回転出力端を備え、出力端にあるクラッチ装置が、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、連結から離脱までのトルクカップリングの大きさの制御を含み、例えば励磁電流を通してトルクカップリングの湿式多板電磁クラッチを制御し、又は機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される湿式多板式クラッチ装置により構成され、
出力端にあるクラッチ装置の構造は下記を含み、
(一)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結や離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造を制御し、
(二)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結から離脱までの連続トルクカップリングの大きさに対して線形制御を行う、
(三)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、又は離脱後、連結トルクにより小さいトルクリミッター付カップリングを備え、
(四)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、又は離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形増加また増大機能を備え、
(五)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形増加また減少機能を備え、
(六)(一)〜(五)径方向クラッチ装置を含み、
(七)(一)〜(五)軸方向クラッチ装置を含み、
クラッチ装置は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システムは、前輪駆動、後輪駆動、4輪駆動、多輪型全輪駆動或いは両側のキャタピラにより駆動される車両、工事用、農用又は特殊キャリアへの応用ができることを特徴とする遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システム。
【請求項2】
外部操作インタフェース(MI100)は、人力、機械力、又は電気エネルギーにより制御される操作機構であり、機電装置と固体回路の両方、又はいずれか一方によって、線型アナログ、デジタル式、又は二者の組み合わせにより構成される外部制御装置であって、回転動力源(P100)の動作状態と無段変速機の両方またいずれかの一方の稼動を制御し、
共通負荷(L100)の回転動力源(P100)に設置される回転出力端により直接駆動し、又は伝動装置(T101)を経て駆動し、差速運転可能であり、2つ以上の無段変速機を個別に駆動する遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システムにおいて、共通負荷(L100)の駆動方向に対し、左右の両側に並ぶウィールセット(W100、W200、W300、W400)同士を結ぶ軸線である同軸線の相対位置に設置される同じ伝動ユニットの間に、リミテッド・スリップ・デフ、又はスリップトルクカップリングの2軸連結装置により構成される安定装置を設置し、二つの負荷間で差速運転を行うとき、安定装置を通して、駆動システムの稼動を安定させ、安定装置はリミテッド・スリップ・デフ又は滑りダンパーカップリング装置を備えるトルクリカップリングの2軸連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、又は発電時の回転トルク効果により構成される2軸構造の安定装置を含み、その2個の回転出力端を別々に下記の伝動ユニットの横方向に設置される同軸線の相対位置に1箇所又は1箇所以上に連結し、また下記を含み、
(一)左側と右側相対ウィールセット回転部との間に設置され、
(二)左側と右側無段変速機の相対出力端との間に設置され、
(三)左側と右側クラッチ装置の相対出力端との間に設置され、
(四)左側と右側伝動装置の相対入力端又は出力端との間に設置され、
(五)左側と右側ウィールセットの回転部との間に設置され、
上述した安定装置を通して稼動を駆動するとき、個別負荷端の負荷が変動するため、又は相対する無段変速機の動作状態の制御が必要なとき、又は稼動が不安定になったとき、安定装置を通して、システムの稼動を安定させ、安定装置は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システムにおいて、個別の無段変速機の入力端から負荷端までのウィールセットとの間に、固定速度比の加速・減速・回転方向転換機能を備えた有段又は無段伝動装置を設置し、以下の1箇所又は1箇所以上に設置されることを含み、
(一)無段変速機の入力端に設置され、
(二)無段変速機の出力端に設置され、
(三)クラッチ装置の入力端に設置され、
(四)クラッチ装置の出力端に設置され、
(五)負荷端にあるウィールセットの入力端に設置され、
上述した伝動装置は、機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、加速・減速・回転方向転換機能を備えた固定速度比である伝動装置、人力操作・自動・半自動変速比、又はベルト式無段変速機やトルクコンバータ式流体変速機の伝動装置により構成され、伝動装置は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システムにおいて、個別の無段変速機の入力端から負荷端までのウィールセットとの間にクラッチ装置を設置し、以下の1箇所又は1箇所以上に設置されることを含み、
(一)無段変速機の入力端に設置され、
(二)無段変速機の出力端に設置され、
(三)伝動装置の入力端に設置され、
(四)伝動装置の出力端に設置され、
(五)負荷端にあるウィールセットの入力端に設置され、
上述したクラッチ装置は、人力或いは遠心力により制御され、又は外部にある外部操作インタフェースを通して、操作インタフェースを制御し、また電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造は下記を含み、また回転入力端及び回転出力端を備え、出力端にあるクラッチ装置が、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、連結から離脱までのトルクカップリングの大きさの制御を含み、例えば励磁電流を通してトルクカップリングの湿式多板電磁クラッチを制御し、又は機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される湿式多板式クラッチ装置により構成され、
出力端にあるクラッチ装置の構造は下記を含み、
(一)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結や離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造を制御し、
(二)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結から離脱までの連続トルクカップリングの大きさに対して線形制御を行う、
(三)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、又は離脱後、連結トルクにより小さいトルクリミッター付カップリングを備え、
(四)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、又は離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形増加また増大機能を備え、
(五)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形増加また減少機能を備え、
(六)(一)〜(五)径方向クラッチ装置を含み、
(七)(一)〜(五)軸方向クラッチ装置を含み、
クラッチ装置は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システムは、前輪駆動、後輪駆動、4輪駆動、多輪型全輪駆動或いは両側のキャタピラにより駆動される車両、工事用、農用又は特殊キャリアへの応用ができることを特徴とする請求項1に記載の遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システム。
【請求項3】
共通負荷(L100)の回転動力源(P100)に設置される回転出力端により直接駆動し、又は伝動装置(T101)を経て、第1遊星ギアセット(EG101)を駆動し、第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端にある左側出力軸(1011)と共通負荷(L100)の負荷端に設置される左側ウィールセット(W100)との間に無段変速機(CVT100)を設置し、第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端にある右側出力軸(1012)と右側ウィールセット(W200)との間に、無段変速機(CVT200)を設置することにより、差速及び変速状態の駆動システムを構成し、その主な構成は下記の通りであって、
回転動力源(P100)は、回転出力運動エネルギーの動力源、例えば内燃エンジン、外燃エンジン、バネ力、油圧源、圧力源、フライホイール動力源或いは人力、野獣の力、風力エネルギー、関連制御装置及びエネルギー供給配置、貯蔵装置の電力により駆動される交流や直流、ブラシレス又はブラシ、同期又は非同期、内転型や外転型モータにより構成され、その出力端は、直接出力又はクラッチにより出力することを含み、
入力端にあるクラッチ装置(CL101)は、回転動力源(P100)の出力端と第1伝動装置(T101)の入力端との間に設置され、回転動力源(P100)により第1伝動装置(T101)の回転運動エネルギーを伝送又は伝送を中断し、入力端にあるクラッチ装置(CL101)は、人力又は遠心力により制御され、又は外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造は下記を含み、入力端にあるクラッチ装置(CL101)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
伝動装置(T101)は、機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、固定速度比、可変速比、又は無段変速の伝動装置であって、回転動力源(P100)と第1遊星ギアセット(EG101)との間に設置され、伝動装置(T101)は、ニーズにより選択することができ、
第1遊星ギアセット(EG101)は、入力軸を備え、及び差速運転が可能な両出力軸により遊星ギアセットを構成し、エンジンの回転運動エネルギーにより直接駆動され、又はエンジンを経て、伝動装置(T101)により駆動され、また差速運転が可能な両出力軸の左側出力軸(1011)により無段変速機(CVT100)の入力端を駆動し、右側出力軸(1012)により無段変速機(CVT200)の入力端を駆動し、
無段変速機(CVT100)、(CVT200)は、無段変速機、例えばゴムベルト式、金属ベルト式、チェーン式の無段変速機、又は電子制御電磁クラッチ式無段変速機、又は摩擦ディスク式、又はよく使われる異軸式無段変速機の多種構造型態の無段変速機により構成され、上述は個別に負荷トルクの自動変速比に従う構造型態の無段変速機、個別的かつ受動的に入力側駆動時の回転速度と負荷トルクの自動変速比の両方またいずれかの一方の構造型態である無段変速機、又は外部にある外部操作インタフェース(MI100)を通して、能動的に速度比を制御する構造型態である無段変速機を採用することにより、下記の全部又は一部の機能を制御し、(1)能動的かつ同期的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の速度比を制御し、(2)能動的かつ個別的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の速度比が異なり、能動的かつ個別的に無段変速機間の異なる速度比の比率を制御し、
外部操作インタフェース(MI100)は、人力又はシステムにより制御される機械式制御装置であり、機電装置と固体回路の両方、又はいずれか一方によって、線型アナログ、デジタル式、又は二者の組み合わせにより構成され、回転動力源(P100)、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の全部又は一部の作動速度比を直接制御し、又は制御装置(ECU100)を制御することにより、更に回転動力源(P100)の動作状態、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の全部又は一部の作動速度比を制御し、
制御装置(ECU100)は、機電装置、電子回路部品、パワー半導体、マイクロプロセッサとソフトウェアの全部又は一部により構成され、電源(B100)を接続し、及び外部操作インタフェース(MI100)の制御を受け、又は制御システムの動作状態の信号により操作され、回転動力源(P100)の動作状態、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の全部又は一部の作動速度比を制御し、
安定装置(SDT100)は、リミテッド・スリップ・デフ又は滑りダンパーカップリング装置を備えるトルクリカップリングの2軸連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、又は発電時の回転トルク効果により構成される2軸構造の安定装置を含み、その2個の回転出力端を別々に負荷端にある左側ウィールセット(W100)と右側ウィールセット(W200)との間に連結することにより、稼動を駆動するとき、個別の負荷端の左右両側の負荷が変動するため、稼動が不安定になったとき、左右両側に設置されるウィールセット間の安定装置(SDT100)の滑りダンパートルクカップリングを通して、システムの稼動を安定させ、安定装置(SDT100)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
伝動装置(T100)、(T200)は、伝動装置(T100)の出力端により負荷端にある左側ウィールセット(W100)を駆動し、入力端は、無段変速機(CVT100)出力端の回転運動エネルギーにより駆動され、伝動装置(T200)の出力端により右側ウィールセット(W200)を駆動する入力端は、無段変速機(CVT200)出力端の回転運動エネルギーにより駆動され、伝動装置(T100)及び伝動装置(T200)は機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、加速・減速・方向転換を備える固定速度比又は切り替え可能な多段速度比である伝動装置は、人力操作・自動・半自動変速比、又はベルト式無段変速機やトルクコンバータ式流体変速機の伝動装置により構成され、伝動装置は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
出力端にあるクラッチ装置(CL100)、(CL200)の出力端にあるクラッチ装置(CL100)は、無段変速機(CVT100)の出力端とウィールセット(W100)との間に設置され、無段変速機(CVT100)からウィールセット(W100)に対して出力する回転運動エネルギーを制御し、出力端にあるクラッチ装置(CL200)は、無段変速機(CVT200)の出力端とウィールセット(W200)との間に設置され、無段変速機(CVT200)からウィールセット(W200)に対して出力する回転運動エネルギーを制御し、出力端にあるクラッチ装置(CL100)及び出力端にあるクラッチ装置(CL200)は、人力又は遠心力により制御され、又は外部操作インタフェース(MI100)及び制御装置(ECU100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造は下記を含み、また回転入力端及び回転出力端を備え、出力端にあるクラッチ装置が、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、連結から離脱までのトルクカップリングの大きさの制御を含み、例えば励磁電流を通してトルクカップリングの湿式多板電磁クラッチを制御し、又は機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される湿式多板式クラッチ装置により構成され、
出力端にあるクラッチ装置(CL100)、(CL200)の構造は下記を含み、
(一)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結や離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造を制御し、
(二)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結から離脱までの連続トルクカップリングの大きさに対して線形制御を行う、
(三)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、又は離脱後、連結トルクにより小さいトルクリミッター付カップリングを備え、
(四)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、又は離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形増加また増大機能を備え、
(五)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形増加また減少機能を備え、
(六)(一)〜(五)径方向クラッチ装置を含み、
(七)(一)〜(五)軸方向クラッチ装置を含み、
出力端にあるクラッチ装置(CL100)、(CL200)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
共通負荷(L100)は、ニーズにより1個又は1個以上の非動力輪を設置し、
上述した装置の稼動を通して、共通負荷(L100)が回転動力源(P100)に駆動されるとき、また負荷端左側のウィールセット(W100)及び右側のウィールセット(W200)が差速運転を行うとき、無段変速機(CVT100)と無段変速機(CVT200)との間は、負荷端にあるウィールセット(W100)及びウィールセット(W200)の負荷変動に従って、個別に速度比を調整し、及び第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端で差速運転を調整することにより、無段変速機(CVT100)入力端と無段変速機(CVT200)入力端との間で差速駆動を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システム。
【請求項4】
共通負荷(L100)に設置される回転動力源(P100)の回転出力端により直接駆動し、又は伝動装置(T101)を経て、第1遊星ギアセット(EG101)を駆動し、第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端にある左側出力軸(1011)と共通負荷(L100)の左側に設置される負荷端左後方のウィールセット(W100)と左前方のウィールセット(W300)との間に、個別に無段変速機(CVT100)及び無段変速機(CVT300)を設置し、また右側出力軸(1012)と共通負荷(L100)の右側に設置される負荷端右後方のウィールセット(W200)及び右前方のウィールセット(W400)との間に、個別に無段変速機(CVT200)及び無段変速機(CVT400)を設置することにより、差速駆動システムを構成し、その主な構成は下記の通りであって、
回転動力源(P100)は、回転出力運動エネルギーの動力源、例えば内燃エンジン、外燃エンジン、バネ力、油圧源、圧力源、フライホイール動力源或いは人力、野獣の力、風力エネルギー、関連制御装置及びエネルギー供給配置、貯蔵装置の電力により駆動される交流や直流、ブラシレス又はブラシ、同期又は非同期、内転型や外転型モータにより構成され、その出力端は、直接出力又はクラッチにより出力することを含み、
入力端にあるクラッチ装置(CL101)は、回転動力源(P100)の出力端と第1伝動装置(T101)の入力端との間に設置され、回転動力源(P100)により第1伝動装置(T101)の回転運動エネルギーを伝送又は伝送を中断し、入力端にあるクラッチ装置(CL101)は、人力又は遠心力により制御され、又は外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造は下記を含み、入力端にあるクラッチ装置(CL101)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
伝動装置(T101)は、機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、固定速度比、可変速比、又は無段変速の伝動装置であって、回転動力源(P100)と第1遊星ギアセット(EG101)との間に設置され、伝動装置(T101)は、ニーズにより選択することができ、
第1遊星ギアセット(EG101)は、入力軸を備え、及び差速運転が可能な両出力軸により遊星ギアセットを構成し、エンジンの回転運動エネルギーにより直接駆動され、又はエンジンを経て、伝動装置(T101)により駆動され、また差速運転が可能な両出力軸の左側出力軸(1011)により無段変速機(CVT100)及び(CVT300)の入力端を駆動し、右側出力軸(1012)により無段変速機(CVT200)及び(CVT400)の入力端を駆動し、
無段変速機(CVT100)、(CVT200)、(CVT300)、(CVT400)は、無段変速機、例えばゴムベルト式、金属ベルト式、チェーン式の無段変速機、又は電子制御電磁クラッチ式無段変速機、又は摩擦ディスク式、又はよく使われる異軸式無段変速機の多種構造型態の無段変速機により構成され、上述は個別に負荷トルクの自動変速比に従う構造型態の無段変速機、個別的かつ受動的に入力側駆動時の回転速度と負荷トルクの自動変速比の両方またいずれかの一方の構造型態である無段変速機、又は外部にある外部操作インタフェース(MI100)を通して、能動的に速度比を制御する構造型態である無段変速機を採用することにより、下記の全部又は一部の機能を制御し、(1)能動的かつ同期的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の速度比を制御し、(2) 能動的かつ個別的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の速度比が異なり、能動的かつ個別的に無段変速機間の異なる速度比の比率を制御し、(3)能動的かつ同期的に無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の速度比を制御し、(4)能動的かつ個別的に無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の速度比が異なり、能動的かつ個別的に無段変速機間の異なる速度比の比率を制御し、(5)能動的かつ同期的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の速度比を制御し、(6)能動的かつ個別的に制御無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の速度比が異なり、能動的かつ個別的に無段変速機間の異なる速度比の比率を制御し、
外部操作インタフェース(MI100)は、人力又はシステムにより制御される機械式制御装置であり、機電装置と固体回路の両方、又はいずれか一方によって、線型アナログ、デジタル式、又は二者の組み合わせにより構成され、回転動力源(P100)、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の全部又は一部の作動速度比を直接制御し、又は制御装置(ECU100)を制御することにより、更に回転動力源(P100)の動作状態、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の全部又は一部の作動速度比を制御し、
制御装置(ECU100)は、機電装置、電子回路部品、パワー半導体、マイクロプロセッサとソフトウェアの全部又は一部により構成され、電源(B100)を接続し、及び外部操作インタフェース(MI100)の制御を受け、又は制御システムの動作状態の信号により操作され、回転動力源(P100)の動作状態、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の全部又は一部の作動速度比を制御し、
安定装置(SDT100)、(SDT200)は、リミテッド・スリップ・デフ又は滑りダンパーカップリング装置を備えるトルクリカップリングの2軸連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、又は発電時の回転トルク効果により構成される2軸構造の安定装置を含み、安定装置(SDT100)の2個の回転出力端を別々に負荷端にある左後方のウィールセット(W100)と右後方のウィールセット(W200)との間に連結し、また安定装置(SDT200)の2個の回転出力端を別々に負荷端にある左前方のウィールセット(W300)と右前方のウィールセット(W400)との間に連結することにより、稼動を駆動するとき、個別の負荷端の左右両側の負荷が変動するため、稼動が不安定になったとき、左右両側に設置されるウィールセット間の安定装置(SDT100)、安定装置(SDT200)の滑りダンパートルクカップリングを通して、システムの稼動を安定させ、安定装置(SDT100)、安定装置(SDT200)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
伝動装置(T100)、(T200)、(T300)、(T400)は、伝動装置(T100)の出力端により負荷端にある左後方のウィールセット(W100)を駆動し、入力端は無段変速機(CVT100)出力端の回転運動エネルギーにより駆動され、伝動装置(T200)の出力端により右後方のウィールセット(W200)を駆動する入力端は、無段変速機(CVT200)出力端の回転運動エネルギーにより駆動され、伝動装置(T300)の出力端により負荷端にある左前方のウィールセット(W300)を駆動し、入力端は無段変速機(CVT300)出力端の回転運動エネルギーにより駆動され、伝動装置(T400)の出力端により右前方のウィールセット(W400)を駆動し、入力端は無段変速機(CVT400)出力端の回転運動エネルギーにより駆動され、伝動装置(T100)、(T200)、(T300)、(T400)は機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、加速・減速・方向転換を備える固定速度比又は切り替え可能な多段速度比である伝動装置は、人力操作・自動・半自動変速比、又はベルト式無段変速機やトルクコンバータ式流体変速機の伝動装置により構成され、伝動装置(T100)、(T200)、(T300)、(T400)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
出力端にあるクラッチ装置(CL100)、(CL200)、(CL300)、(CL400)の出力端にあるクラッチ装置(CL100)は、無段変速機(CVT100)の出力端とウィールセット(W100)との間に設置され、無段変速機(CVT100)からウィールセット(W100)に対して出力する回転運動エネルギーを制御し、出力端にあるクラッチ装置(CL200)は、無段変速機(CVT200)の出力端とウィールセット(W200)との間に設置され、無段変速機(CVT200)からウィールセット(W200)に対して出力する回転運動エネルギーを制御し、出力端にあるクラッチ装置(CL300)は、無段変速機(CVT300)の出力端とウィールセット(W300)との間に設置され、無段変速機(CVT300)からウィールセット(W300)に対して出力する回転運動エネルギーを制御し、出力端にあるクラッチ装置(CL400)は、無段変速機(CVT400)の出力端とウィールセット(W400)との間に設置され、無段変速機(CVT400)からウィールセット(W400)に対して出力する回転運動エネルギーを制御し、
出力端にあるクラッチ装置(CL100)、(CL200)、(CL300)、(CL400)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
共通負荷(L100)は、ニーズにより1個又は1個以上の非動力輪を設置し、
上述した装置の稼動を通して、共通負荷(L100)が回転動力源(P100)に駆動されるとき、負荷端左後方のウィールセット(W100)及び右後方のウィールセット(W200)が差速運転を行うとき、無段変速機(CVT100)と無段変速機(CVT200)との間は、負荷端のウィールセット(W100)及びウィールセット(W200)の負荷変動に従って、個別に速度比を調整し、及び第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端で差速運転を調整することにより、無段変速機(CVT100)入力端と無段変速機(CVT200)入力端との間で差速駆動を行う、同じように負荷端左前方のウィールセット(W300)及び右前方のウィールセット(W400)が差速運転を行うとき、無段変速機(CVT300)及び無段変速機(CVT400)との間に、負荷端にあるウィールセット(W300)及びウィールセット(W400)の負荷変動に従って、個別に速度比を調整し、及び第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端にある左側出力軸(1011)と右側出力軸(1012)で差速運転を調整することにより、無段変速機(CVT300)入力端と無段変速機(CVT400)入力端との間で差速駆動を行う、もしウィールセット(W100)とウィールセット(W200)との間及びウィールセット(W300)とウィールセット(W400)との間で同時に差速運転を行うとき、無段変速機(CVT100)と無段変速機(CVT200)との間及び無段変速機(CVT300)と無段変速機(CVT400)との間に、及び第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端左側出力軸(1011)と右側出力軸(1012)との間で、相互的に差動を形成することを特徴とする請求項1に記載の遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システム。
【請求項5】
直接共通負荷(L100)の回転動力源(P100)に設置される回転出力端を通して、又は伝動装置(T101)を経て、第1遊星ギアセット(EG101)を駆動し、また第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端の中の左側出力軸(1011)と共通負荷(L100)の左側に設置される負荷端左後方のウィールセット(W100)との間に、個別に無段変速機(CVT100)を設置し、また右側出力軸(1012)と共通負荷(L100)の右側に設置される負荷端右後方のウィールセット(W200)との間に、個別に無段変速機(CVT200)を設置し、及び直接回転動力源(P100)の回転出力端を通して、又は伝動装置(T101)を経て、第2遊星ギアセット(EG102)を駆動し、また第2遊星ギアセット(EG102)の両出力端の中の左側出力軸(1021)と共通負荷(L100)の左側に設置される負荷端左前方のウィールセット(W300)との間に、個別に無段変速機(CVT300)を設置し、また右側出力軸(1022)と共通負荷(L100)右側に設置される負荷端右前方のウィールセット(W400)との間に、個別に無段変速機(CVT400)を設置することにより、差速駆動システムを構成し、その主な構成は下記の通りであって、
回転動力源(P100)は、回転出力運動エネルギーの動力源、例えば内燃エンジン、外燃エンジン、バネ力、油圧源、圧力源、フライホイール動力源或いは人力、野獣の力、風力エネルギー、関連制御装置及びエネルギー供給配置、貯蔵装置の電力により駆動される交流や直流、ブラシレス又はブラシ、同期又は非同期、内転型や外転型モータにより構成され、その出力端は、直接出力又はクラッチにより出力することを含み、
入力端にあるクラッチ装置(CL101)は、回転動力源(P100)の出力端と第1伝動装置(T101)の入力端との間に設置され、回転動力源(P100)により第1伝動装置(T101)の回転運動エネルギーを伝送又は伝送を中断し、入力端にあるクラッチ装置(CL101)は、人力又は遠心力により制御され、又は外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造は下記を含み、入力端にあるクラッチ装置(CL101)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
伝動装置(T101)は、機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、固定速度比、可変速比、又は無段変速の伝動装置であって、回転動力源(P100)と第1遊星ギアセット(EG101)と第2遊星ギアセット(EG102)との間に設置され、伝動装置(T101)は、ニーズにより選択することができ、
第1遊星ギアセット(EG101)は、入力軸を備え、及び差速運転が可能な両出力軸により遊星ギアセットを構成し、エンジンの回転運動エネルギーにより直接駆動され、又はエンジンを経て、伝動装置(T101)により駆動され、また差速運転が可能な両出力軸の左側出力軸(1011)により無段変速機(CVT100)の入力端を駆動し、右側出力軸(1012)により無段変速機(CVT200)の入力端を駆動し、
第2遊星ギアセット(EG102)は、入力軸を備え、及び差動可能な両出力軸により遊星ギアセットを構成し、エンジンの回転運動エネルギーに直接駆動され、又はエンジンを経て、伝動装置(T101)により駆動され、また差速運転が可能な両出力軸の左側出力軸(1021)により無段変速機(CVT300)の入力端を駆動し、右側出力軸(1022)により無段変速機(CVT400)の入力端を駆動し、
無段変速機(CVT100)、(CVT200)、(CVT300)、(CVT400)は、無段変速機、例えばゴムベルト式、金属ベルト式、チェーン式の無段変速機、又は電子制御電磁クラッチ式無段変速機(ECVT)、又は摩擦ディスク式、又はよく使われる異軸式無段変速機の多種構造型態の無段変速機により構成され、上述は個別に負荷トルクの自動変速比に従う構造型態の無段変速機、個別的かつ受動的に入力側駆動時の回転速度と負荷トルクの自動変速比の両方またいずれかの一方の構造型態である無段変速機、又は外部にある外部操作インタフェース(MI100)を通して、能動的に速度比を制御する構造型態である無段変速機を採用することにより、下記の全部又は一部の機能を制御し、(1)能動的かつ同期的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の速度比を制御し、(2)能動的かつ個別的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の速度比が異なり、能動的かつ個別的に無段変速機間の異なる速度比の比率を制御し、(3)能動的かつ同期的に無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の速度比を制御し、(4)能動的かつ個別的に無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の速度比が異なり、能動的かつ個別的に無段変速機間の異なる速度比の比率を制御し、(5)能動的かつ同期的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の速度比を制御し、(6)能動的かつ個別的に制御無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の速度比が異なり、能動的かつ個別的に無段変速機間の異なる速度比の比率を制御し、
外部操作インタフェース(MI100)は、人力又はシステムにより制御される機械式制御装置であり、機電装置と固体回路の両方、又はいずれか一方によって、線型アナログ、デジタル式、又は二者の組み合わせにより構成され、回転動力源(P100)、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の全部又は一部の作動速度比を直接制御し、又は制御装置(ECU100)を制御することにより、更に回転動力源(P100)の動作状態、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の全部又は一部の作動速度比を制御し、
制御装置(ECU100)は、機電装置、電子回路部品、パワー半導体、マイクロプロセッサとソフトウェアの全部又は一部により構成され、電源(B100)を接続し、及び外部操作インタフェース(MI100)の制御を受け、又は制御システムの動作状態の信号により操作され、回転動力源(P100)の動作状態、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の全部又は一部の作動速度比を制御し、
安定装置(SDT100)、(SDT200)は、リミテッド・スリップ・デフ又は滑りダンパーカップリング装置を備えるトルクリカップリングの2軸連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、又は発電時の回転トルク効果により構成される2軸構造の安定装置を含み、安定装置(SDT100)の2個の回転出力端を別々に負荷端にある左後方のウィールセット(W100)と右後方のウィールセット(W200)との間に連結し、また安定装置(SDT200)の2個の回転出力端を別々に負荷端にある左前方のウィールセット(W300)と右前方のウィールセット(W400)との間に連結することにより、稼動を駆動するとき、個別の負荷端の左右両側の負荷が変動するため、稼動が不安定になったとき、左右両側に設置されるウィールセット間の安定装置(SDT100)、安定装置(SDT200)の滑りダンパートルクカップリングを通して、システムの稼動を安定させ、安定装置(SDT100)、安定装置(SDT200)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
伝動装置(T100)、(T200)、(T300)、(T400)は、伝動装置(T100)の出力端により負荷端にある左後方のウィールセット(W100)を駆動し、入力端は無段変速機(CVT100)出力端の回転運動エネルギーにより駆動され、伝動装置(T200)の出力端により右後方のウィールセット(W200)を駆動する入力端は、無段変速機(CVT200)出力端の回転運動エネルギーにより駆動され、伝動装置(T300)の出力端により負荷端にある左前方のウィールセット(W300)を駆動し、入力端は無段変速機(CVT300)出力端の回転運動エネルギーにより駆動され、伝動装置(T400)の出力端により右前方のウィールセット(W400)を駆動し、入力端は無段変速機(CVT400)出力端の回転運動エネルギーにより駆動され、伝動装置(T100)、(T200)、(T300)、(T400)は機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、加速・減速・方向転換を備える固定速度比又は切り替え可能な多段速度比である伝動装置は、人力操作・自動・半自動変速比、又はベルト式無段変速機やトルクコンバータ式流体変速機の伝動装置により構成され、伝動装置(T100)、(T200)、(T300)、(T400)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
出力端にあるクラッチ装置(CL100)、(CL200)、(CL300)、(CL400)の出力端にあるクラッチ装置(CL100)は、無段変速機(CVT100)の出力端とウィールセット(W100)との間に設置され、無段変速機(CVT100)からウィールセット(W100)に対して出力する回転運動エネルギーを制御し、出力端にあるクラッチ装置(CL200)は、無段変速機(CVT200)の出力端とウィールセット(W200)との間に設置され、無段変速機(CVT200)からウィールセット(W200)に対して出力する回転運動エネルギーを制御し、出力端にあるクラッチ装置(CL300)は、無段変速機(CVT300)の出力端とウィールセット(W300)との間に設置され、無段変速機(CVT300)からウィールセット(W300)に対して出力する回転運動エネルギーを制御し、出力端にあるクラッチ装置(CL400)は、無段変速機(CVT400)の出力端とウィールセット(W400)との間に設置され、無段変速機(CVT400)からウィールセット(W400)に対して出力する回転運動エネルギーを制御し、出力端にあるクラッチ装置(CL100)、(CL200)、(CL300)、(CL400)は、人力又は遠心力により制御され、又は外部操作インタフェース(MI100)及び制御装置(ECU100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造は下記を含み、また回転入力端及び回転出力端を備え、出力端にあるクラッチ装置が、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、連結から離脱までのトルクカップリングの大きさの制御を含み、例えば励磁電流を通してトルクカップリングの湿式多板電磁クラッチを制御し、又は機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される湿式多板式クラッチ装置により構成され、
出力端にあるクラッチ装置(CL100)、(CL200)、(CL300)、(CL400)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
共通負荷(L100)は、ニーズにより1個又は1個以上の非動力輪を設置し、
上述した装置の稼動を通して、共通負荷(L100)が回転動力源(P100)に駆動されるとき、負荷端左後方のウィールセット(W100)及び右後方のウィールセット(W200)が差速運転を行うとき、無段変速機(CVT100)と無段変速機(CVT200)との間は、負荷端のウィールセット(W100)及びウィールセット(W200)の負荷変動に従って、個別に速度比を調整し、及び第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端で差速運転を調整することにより、無段変速機(CVT100)入力端と無段変速機(CVT200)入力端との間で差速駆動を行う、同じように負荷端左前方のウィールセット(W300)及び右前方のウィールセット(W400)が差速運転を行うとき、無段変速機(CVT300)及び無段変速機(CVT400)との間に、負荷端にあるウィールセット(W300)及びウィールセット(W400)の負荷変動に従って、個別に速度比を調整し、及び第2遊星ギアセット(EG102)の両出力端にある左側出力軸(1021)と右側出力軸(1022)で差速運転を調整することにより、無段変速機(CVT300)入力端と無段変速機(CVT400)入力端との間で差速駆動を行うことを特徴とする請求項4に記載の遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システム。
【請求項6】
方向転換の信号検知器(S100)を設置することにより、方向転換するとき、方向転換の信号検知器(S100)の信号を通して、制御装置(ECU100)を経て、共通負荷(L100)両側間を設置の無段変速機の相対速度比を切り替えることにより、方向転換するときの駆動機能を高めることを特徴とする請求項1に記載の遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システム。
【請求項7】
方向転換の信号検知器(S100)の信号を通して、制御装置(ECU100)を経て、無段変速機(CVT100)及び無段変速機(CVT200)を制御し、相対速度比を切り替え、その主な構成は下記の通りであって、
回転動力源(P100)は、回転出力運動エネルギーの動力源、例えば内燃エンジン、外燃エンジン、バネ力、油圧源、圧力源、フライホイール動力源或いは人力、野獣の力、風力エネルギー、関連制御装置及びエネルギー供給配置、貯蔵装置の電力により駆動される交流や直流、ブラシレス又はブラシ、同期又は非同期、内転型や外転型モータにより構成され、その出力端は、直接出力又はクラッチにより出力することを含み、
入力端にあるクラッチ装置(CL101)は、回転動力源(P100)の出力端と第1伝動装置(T101)の入力端との間に設置され、回転動力源(P100)により第1伝動装置(T101)の回転運動エネルギーを伝送又は伝送を中断し、入力端にあるクラッチ装置(CL101)は、人力又は遠心力により制御され、又は外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造は下記を含み、入力端にあるクラッチ装置(CL101)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
伝動装置(T101)は、機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、固定速度比、可変速比、又は無段変速の伝動装置であって、回転動力源(P100)と第1遊星ギアセット(EG101)との間に設置され、伝動装置(T101)は、ニーズにより選択することができ、
第1遊星ギアセット(EG101)は、入力軸を備え、及び差速運転が可能な両出力軸により遊星ギアセットを構成し、エンジンの回転運動エネルギーにより直接駆動され、又はエンジンを経て、伝動装置(T101)により駆動され、また差速運転が可能な両出力軸の左側出力軸(1011)により無段変速機(CVT100)の入力端を駆動し、右側出力軸(1012)により無段変速機(CVT200)の入力端を駆動し、
無段変速機(CVT100)、(CVT200)は、無段変速機、例えばゴムベルト式、金属ベルト式、チェーン式の無段変速機、又は電子制御電磁クラッチ式無段変速機、又は摩擦ディスク式、又はよく使われる異軸式無段変速機の多種構造型態の無段変速機により構成され、上述は個別に負荷トルクの自動変速比に従う構造型態の無段変速機、個別的かつ受動的に入力側駆動時の回転速度と負荷トルクの自動変速比の両方またいずれかの一方の構造型態である無段変速機、又は外部にある外部操作インタフェース(MI100)を通して、能動的に速度比を制御する構造型態である無段変速機を採用することにより、下記の全部又は一部の機能を制御し、(1)能動的かつ同期的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の速度比を制御し、(2)能動的かつ個別的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の速度比が異なり、能動的かつ個別的に無段変速機間の異なる速度比の比率を制御し、
外部操作インタフェース(MI100)は、人力又はシステムにより制御される機械式制御装置であり、機電装置と固体回路の両方、又はいずれか一方によって、線型アナログ、デジタル式、又は二者の組み合わせにより構成され、回転動力源(P100)、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の全部又は一部の作動速度比を直接制御し、又は制御装置(ECU100)を制御することにより、更に回転動力源(P100)の動作状態、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の全部又は一部の作動速度比を制御し、
制御装置(ECU100)は、機電装置、電子回路部品、パワー半導体、マイクロプロセッサとソフトウェアの全部又は一部により構成され、電源(B100)を接続し、及び外部操作インタフェース(MI100)の制御を受け、又は方向転換の信号検知器(S100)の制御又は制御システムの動作状態の信号により操作され、回転動力源(P100)の動作状態、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の全部又は一部の作動速度比を制御し、
方向転換の信号検知器(S100)は、1個又は1個以上の物理センサーを指す、下記の一種又は一種以上を含み、信号方向転換関連信号を検知し、またステアリングマシーンから来る方向転換角度の信号、車体の傾斜角度の信号、車速信号、勾配の信号、加速・減速信号、また外部操作インタフェース(MI100)の信号と共同して、制御装置(ECU100)へ伝送することを含み、
安定装置(SDT100)は、リミテッド・スリップ・デフ又は滑りダンパーカップリング装置を備えるトルクリカップリングの2軸連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、又は発電時の回転トルク効果により構成される2軸構造の安定装置を含み、その2個の回転出力端を別々に負荷端にある左側ウィールセット(W100)と右側ウィールセット(W200)との間に連結することにより、稼動を駆動するとき、個別の負荷端の左右両側の負荷が変動するため、稼動が不安定になったとき、左右両側に設置されるウィールセット間の安定装置(SDT100)の滑りダンパートルクカップリングを通して、システムの稼動を安定させ、安定装置(SDT100)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
伝動装置(T100)、(T200)は、伝動装置(T100)の出力端により負荷端にある左側ウィールセット(W100)を駆動し、入力端は、無段変速機(CVT100)出力端の回転運動エネルギーにより駆動され、伝動装置(T200)の出力端により右側ウィールセット(W200)を駆動する入力端は、無段変速機(CVT200)出力端の回転運動エネルギーにより駆動され、伝動装置(T100)及び伝動装置(T200)は機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、加速・減速・変換方向変換を備える固定速度比又は切り替え可能な多段速度比である伝動装置は、人力操作・自動・半自動変速比、又はベルト式無段変速機やトルクコンバータ式流体変速機の伝動装置により構成され、伝動装置は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
出力端にあるクラッチ装置(CL100)、(CL200)の出力端にあるクラッチ装置(CL100)は、無段変速機(CVT100)の出力端とウィールセット(W100)との間に設置され、無段変速機(CVT100)からウィールセット(W100)に対して出力する回転運動エネルギーを制御し、出力端にあるクラッチ装置(CL200)は、無段変速機(CVT200)の出力端とウィールセット(W200)との間に設置され、無段変速機(CVT200)からウィールセット(W200)に対して出力する回転運動エネルギーを制御し、出力端にあるクラッチ装置(CL100)及び出力端にあるクラッチ装置(CL200)は、人力又は遠心力により制御され、又は外部操作インタフェース(MI100)及び制御装置(ECU100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造は下記を含み、また回転入力端及び回転出力端を備え、出力端にあるクラッチ装置が、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、連結から離脱までのトルクカップリングの大きさの制御を含み、例えば励磁電流を通してトルクカップリングの湿式多板電磁クラッチを制御し、又は機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される湿式多板式クラッチ装置により構成され、
出力端にあるクラッチ装置(CL100)、(CL200)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができ、
共通負荷(L100)は、ニーズにより1個又は1個以上の非動力輪を設置し、
上述した装置の稼動を通して、共通負荷(L100)が回転動力源(P100)に駆動されるとき、また負荷端左側のウィールセット(W100)及び右側のウィールセット(W200)が差速運転を行うとき、無段変速機(CVT100)と無段変速機(CVT200)との間は、負荷端にあるウィールセット(W100)及びウィールセット(W200)の負荷変動に従って、個別に速度比を調整し、及び第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端で差速運転を調整することにより、無段変速機(CVT100)入力端と無段変速機(CVT200)入力端との間で差速駆動を行うことを特徴とする請求項3に記載の遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システム。
【請求項8】
方向転換の信号検知器(S100)を設置することにより、方向転換するとき、方向転換の信号検知器(S100)の信号を通して、制御装置(ECU100)を経て、無段変速機(CVT100)及び無段変速機(CVT200)の間に、又は無段変速機(CVT300)及び無段変速機(CVT400)の間の相対速度比を切り替えることにより、方向転換するときの駆動機能を高めることを特徴とする請求項4又は5に記載の遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システム。
【請求項9】
方向転換の信号検知器(S100)の信号を通して、制御装置(ECU100)を経て、無段変速機(CVT100)及び無段変速機(CVT200)の間に、又は無段変速機(CVT300)及び無段変速機(CVT400)の間を制御し、相対速度比を切り替え、
方向転換の信号検知器(S100)は、1個又は1個以上の物理センサーを指し、下記の一種又は一種以上を含み、信号方向転換関連信号を検知し、またステアリングマシーンから来る方向転換角度の信号、車体の傾斜角度の信号、車速信号、勾配の信号、加速・減速信号、また外部操作インタフェース(MI100)の信号と共同して、制御装置(ECU100)へ伝送することを含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システム。
【請求項10】
回転動力源(P100)の出力端に伝動装置(T101)と入力端にあるクラッチ装置(CL101)の両方またいずれかの一方を設置し、その中に設置される伝動装置(T101)は下記を含み、
回転動力源(P100)の出力端から個別の負荷端ウィールセットまでの間に、個別に固定速度比の加速・減速・回転方向転換機能を備えた有段又は無段伝動装置により構成される出力端にある伝動装置(T101)を設置し、上述した伝動装置は、機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、加速・減速・回転方向転換機能を備えた固定速度比である伝動装置、人力操作・自動・半自動変速比、又はベルト式無段変速機やトルクコンバータ式流体変速機の伝動装置により構成されることを含み、
回転動力源(P100)の出力端から個別の負荷端ウィールセットまでの個別の伝動輪システムのウィールセットの間に、個別に入力端にあるクラッチ装置(CL101)を設置し、入力端にあるクラッチ装置(CL101)は、人力或いは遠心力により制御され、又は外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、また電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造を含み、また回転入力端及び回転出力端を備えることを特徴とする請求項1に記載の遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システム。
【請求項11】
共通負荷(L100)の駆動方向に対し、左右の両側に並ぶウィールセット(W100、W200、W300、W400)同士を結ぶ軸線である同軸線の相対位置に設置される同じ伝動ユニットとの間に、リミテッド・スリップ・デフ又はスリップトルクカップリングの2軸連結装置により構成されるフレキシブルな伝動装置を設置し、フレキシブルな伝動装置の2軸により連結する左側の輪軸及びウィールセットと右側輪軸及びウィールセットとの間で差速運転を行うとき、例えばフレキシブルな伝動装置を通して、共通負荷(L100)が方向を転換し、差速運転を行うとき、内側ウィールセットと第1伝動装置(T101)との間の出力端にあるクラッチ装置をリリースすることにより、外側にある高回転速度側のウィールセットを経て、フレキシブルな伝動装置が内側にある低回転速度側のウィールセットに対して、回転差があるフレキシブルな伝動をすることにより、内側にあるウィールセットの回転速度を外側にあるウィールセットにより低くするが、駆動動力を持っている、フレキシブルな伝動装置は、滑りダンパーカップリング装置を備えるトルクリカップリングの2軸連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、又は発電時の回転トルク効果により構成される2軸構造の安定装置を含み、その2個の回転出力端を別々に下記の伝動ユニットの横方向に設置される同軸線の相対位置に1箇所又は1箇所以上に連結し、また下記を含み、
(一)共通負荷(L100)の左側と右側ウィールセットにより連結する輪軸との間に設置され、
(二)共通負荷(L100)の左側と右側出力端伝動装置の相対入力端との間に設置され、
(三)共通負荷(L100)の左側と右側出力端にあるクラッチ装置の相対出力端との間に設置され、
(四)共通負荷(L100)の左側と右側出力端伝動装置の伝動輪システムの中で、平常時に直行するとき、同じ回転速度の伝動部品間に設置され、
前記同軸線の相対位置に設置されるウィールセット又は駆動ユニットの間に設置されるリミテッド・スリップ・デフ、又はスリップトルクカップリングの2軸連結装置により構成されるフレキシブルな伝動装置を全部設置又は一部設置することができることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の遊星ギアセットを備える多組の無段変速駆動システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無段変速システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の単一電源により2個以上の個別負荷に対して異なる速度で駆動するとき、差動ギアセットにより、異なる個別負荷の回転速度が異なるようするが、この方式の欠点は、異なる負荷に対して異なるトルクを出力することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特願平9−177714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、異なる負荷に対して異なるトルクを出力可能である無段変速システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による無段変速システムは、負荷に接続されている第一ウィールセット(W100)および第二ウィールセット(W200)と、第一ウィールセット(W100)と第二ウィールセット(W200)との間に設けられている第一無段変速機(CVT100)および第二無段変速機(CVT200)と、第一無段変速機(CVT100)と第二無段変速機(CVT200)との間に設けられ回転動力源(P100)に駆動される第一遊星ギアセット(EG101)と、第一無段変速機(CVT100)に設けられている第一出力端クラッチ装置(CL100)と、第二無段変速機(CVT200)に設けられている第二出力端クラッチ装置(CL200)と、制御装置(ECU100)と、電源(B100)とを備える。制御装置(ECU100)は前記回転動力源(P100)、前記第一出力端クラッチ装置(CL100)は、第二出力端クラッチ装置(CL200)、第一無段変速機(CVT100)、および第二無段変速機(CVT200)に電気的に接続され、回転動力源(P100)、第一出力端クラッチ装置(CL100)、第二出力端クラッチ装置(CL200)、第一無段変速機(CVT100)、および第二無段変速機(CVT200)を制御する。外部操作インタフェース(MI100)は、制御装置(ECU100)に電気的に接続されている。電源(B100)は、制御装置(ECU100)に電気的に接続されている。
無段変速システムは、外部操作インタフェース(MI100)の操作により、能動的かつ同期的に第一無段変速機(CVT100)および第二無段変速機(CVT200)の速度比を制御する操作機能、ならびに、能動的かつ個別的に第一無段変速機(CVT100)および第二無段変速機(CVT200)の速度比が異なるようにすることにより、能動的かつ個別的に無段変速機間の異なる速度比の比率を制御する操作機能のうち少なくとも一つを有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の第一実施形態による無段変速システムを示す模式図。
図2】本発明の第二実施形態による無段変速システムを示す模式図。
図3】本発明の第三実施形態による無段変速システムを示す模式図。
図4】本発明の第四実施形態による無段変速システムを示す模式図。
図5】本発明の第五実施形態による無段変速システムを示す模式図。
図6】本発明の第六実施形態による無段変速システムを示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下、明細書中の「ギアセット(W100、W200、W300、W400)」を「ウィールセット(W100、W200、W300、W400)」と読み替える。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態による第一実施形態による無段変速システムを図1に基づいて説明する。
無段変速システムは、回転動力源の回転運動エネルギーにより遊星ギアセット(Epicyclic Gear Sets)を直接駆動し、又は先ず伝動装置を経て、遊星ギアセット(Epicyclic Gear Sets)を駆動してから、更に遊星ギアセット(Epicyclic Gear Sets)の2個の出力軸と負荷駆動の間を経て、無段変速機CVTを別々に設置することによって、負荷ギアセットをランダムに駆動速度比及び駆動トルクを変動させることにより、結合している共通負荷を駆動する。前述した共通負荷(L100)は、主に車両の車体を指す。回転動力源、関連操作及び伝導インタフェース装置を設置する。またニーズによって。回転動力源により駆動される負荷ギアセットを設置する。及び回転動力源(P100)により駆動されない非動力輪を設置することにより、一緒に共通負荷(L100)を担ぐ。
【0008】
無段変速システムの無段変速機は、共通負荷の両側に設置されるギアセットを個別的に駆動する。無段変速機(Continuous Variable Transmission)は、例えばゴムベルト式(Rubber BeltType)、金属ベルト式(Metal BeltType)、チェーン式(ChainType)無段変速機、電子制御電磁クラッチ式無段変速機(ECVT)、摩擦ディスク式(Friction DiskType)、又はよく使われる異軸式無段変速機等の多種構造型態の無段変速機により構成される。上記は個別に負荷トルクの自動変速比に従う構造型態の無段変速機、個別的かつ受動的に入力側駆動時の回転速度と負荷トルクの自動変速比の両方またいずれかの一方の構造型態である無段変速機、又は外部にある外部操作インタフェース(MI100)を通して、能動的に速度比を制御する構造型態である無段変速機を採用することにより、下記の全部又は一部の機能を制御する。(1) 能動的かつ同期的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の速度比を制御する。(2) 能動的かつ個別的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の速度比が異なるようにすることにより、能動的かつ個別的に無段変速機間の異なる速度比の比率を制御する。
外部操作インタフェース(MI100)は、人力、機械力、又は電気エネルギーにより制御される操作機構であり、機電装置と固体回路の両方、又はいずれか一方によって、線型アナログ、デジタル式、又は二者の組み合わせにより構成される外部制御装置である。回転動力源(P100)の動作状態と無段変速機の両方またいずれかの一方の稼動を制御する。
【0009】
本実施形態の無段変速システムは、共通負荷(L100)の駆動方向に沿って、両側に横方向に並ぶ同軸ケーブルの相対位置に設置される同じ伝送ユニットの間に、リミテッド・スリップ・デフ(Limited Slip Differential)、又はスリップトルクカップリングの2軸連結装置により構成される安定装置を設置し、二つの負荷間で差速運転を行うとき、安定装置を通して、駆動システムの稼動を安定させる。安定装置はリミテッド・スリップ・デフ(Limited Slip Differential)又は滑りダンパーカップリング装置を備えるトルクリカップリングの2軸連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、又は発電時の回転トルク効果により構成される2軸構造の安定装置を含む。その2個の回転端を別々に下記の伝送ユニットの横方向に設置される同軸ケーブルの相対位置に1箇所又は1箇所以上に連結し、また下記を含む。
(一)左側と右側相対ギアセット回転部との間に設置される。
(二)左側と右側無段変速機の相対出力端との間に設置される。
(三)左側と右側クラッチ装置の相対出力端との間に設置される。
(四)左側と右側伝動装置の相対入力端又は出力端との間に設置される。
(五)左側と右側ギアセットの回転部との間に設置される。
【0010】
上述した安定装置を通して稼動を駆動するとき、個別負荷端の負荷が変動するため、又は相対する無段変速機の動作状態の制御が必要なとき、又は稼動が不安定になったとき、安定装置を通して、システムの稼動を安定させる。本実施形態の安定装置は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
本実施形態の無段変速システムは、個別の無段変速機の入力端からの負荷端までのギアセットとの間に、固定速度比の加速・減速・回転方向転換機能を備えた有段又は無段伝動装置を設置し、以下の1箇所又は1箇所以上に設置されることを含む。
(一)無段変速機の入力端に設置される。
(二)無段変速機の出力端に設置される。
(三)クラッチ装置の入力端に設置される。
(四)クラッチ装置の出力端に設置される。
(五)負荷端にあるギアセットの入力端に設置される。
【0011】
上述した伝動装置は、機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、加速・減速・回転方向転換機能を備えた固定速度比である伝動装置、人力操作・自動・半自動変速比、又はベルト式無段変速機やトルクコンバータ式流体変速機(Torque Converter)の伝動装置により構成される。本実施形態の伝動装置は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
本実施形態の無段変速システムは、個別の無段変速機の入力端からの負荷端までのギアセットとの間にクラッチ装置を設置し、以下の1箇所又は1箇所以上に設置されることを含む。
(一)無段変速機の入力端に設置される。
(二)無段変速機の出力端に設置される。
(三)伝動装置の入力端に設置される。
(四)伝動装置の出力端に設置される。
(五)負荷端にあるギアセットの入力端に設置される。
【0012】
上述したクラッチ装置は、人力或いは遠心力により制御され、又は外部にある外部操作インタフェースを通して、操作インタフェースを制御し、また電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造は下記を含む。また回転入力端及び回転出力端を備える。出力端クラッチ装置を更に一歩進ませ、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、連結から離脱までのトルクカップリングの大きさの制御を含む。例えば励磁電流を通してトルクカップリングの湿式多板電磁クラッチを制御し、又は機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される湿式多板式クラッチ装置により構成される。
出力端クラッチ装置の構造は下記を含む。
(一)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結や離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造を制御する。
(二)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結から離脱までの連続トルクカップリングの大きさに対して線形制御を行う。
(三)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、又は離脱後、連結トルクにより小さいトルクリミッター付カップリングを備える。
(四)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、又は離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また増大機能を備える。
(五)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また減少機能を備える。
(六)(一)〜(五)径方向クラッチ装置を含む。
(七)(一)〜(五)軸方向クラッチ装置を含む。
【0013】
本実施形態のクラッチ装置は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
本実施形態の無段変速システムは、前輪駆動、後輪駆動、4輪駆動、多輪型全輪駆動或いは両側のキャタピラにより駆動される車両、工事用、農用又は特殊キャリアへの応用ができる。
【0014】
図1は本実施形態の共通負荷(L100)に1個の回転動力源(P100)の回転運動エネルギーにより駆動される第1遊星ギアセット(EG101)を設ける。及び第1遊星ギアセット(EG101)の左側出力軸(1011)との負荷端にある左側ギアセット(W100)との間に無段変速機(CVT100)を設置し、右側出力軸(1012)と右側ギアセット(W200)との間に、無段変速機(CVT200)を設置する実施形態の模式図である。
【0015】
図1に示すように、本実施形態は共通負荷(L100)の回転動力源(P100)に設置される回転出力端により直接駆動し、又は伝動装置(T101)を経て、第1遊星ギアセット(EG101)を駆動する。第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端にある左側出力軸(1011)と共通負荷(L100)の負荷端に設置される左側ギアセット(W100)との間に無段変速機(CVT100)を設置する。第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端にある右側出力軸(1012)と右側ギアセット(W200)との間に、無段変速機(CVT200)を設置することにより、差速及び変速状態の駆動システムを構成する。その主な構成は下記の通りである。
【0016】
回転動力源(P100)は、回転出力運動エネルギーの動力源、例えば内燃エンジン、外燃エンジン、バネ力、油圧源、圧力源、フライホイール動力源或いは人力、野獣の力、風力エネルギー、関連制御装置及びエネルギー供給配置、貯蔵装置の電力により駆動される交流や直流、ブラシレス又はブラシ、同期又は非同期、内転型や外転型モータにより構成される。その出力端は、直接出力又はクラッチにより出力することを含む。
【0017】
入力端クラッチ装置(CL101)は、回転動力源(P100)の出力端と第1伝動装置(T101)の入力端との間に設置される。回転動力源(P100)により第1伝動装置(T101)の回転運動エネルギーを伝送又は伝送を中断する。入力端クラッチ装置(CL101)は、人力又は遠心力により制御され、又は外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造は下記を含む。本実施形態の入力端クラッチ装置(CL101)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0018】
伝動装置(T101)は、機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、固定速度比、可変速比、又は無段変速の伝動装置である。回転動力源(P100)と第1遊星ギアセット(EG101)との間に設置される。本実施形態の伝動装置(T101)は、ニーズにより選択することができる。
第1遊星ギアセット(EG101)は、入力軸を備え、及び差速運転が可能な両出力軸により遊星ギアセットを構成する。エンジンの回転運動エネルギーにより直接駆動され、又はエンジンを経て、伝動装置(T101)により駆動される。また差速運転が可能な両出力軸の左側出力軸(1011)により無段変速機(CVT100)の入力端を駆動し、右側出力軸(1012)により無段変速機(CVT200)の入力端を駆動する。
【0019】
無段変速機(CVT100)、(CVT200)は、無段変速機(Continuous Variable Transmission)、例えばゴムベルト式(Rubber Belt Type)、金属ベルト式(Metal Belt Type)、チェーン式(Chain Type)の無段変速機、又は電子制御電磁クラッチ式無段変速機(ECVT)、又は摩擦ディスク式(Friction Disk Type)、又はよく使われる異軸式無段変速機等の多種構造型態の無段変速機により構成される。上記は個別に負荷トルクの自動変速比に従う構造型態の無段変速機、個別的かつ受動的に入力側駆動時の回転速度と負荷トルクの自動変速比の両方またいずれかの一方の構造型態である無段変速機、又は外部にある外部操作インタフェース(MI100)を通して、能動的に速度比を制御する構造型態である無段変速機を採用することにより、下記の全部又は一部の機能を制御する。(1) 能動的かつ同期的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の速度比を制御する。(2) 能動的かつ個別的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の速度比が異なるようにすることにより、能動的かつ個別的に無段変速機間の異なる速度比の比率を制御する。
【0020】
外部操作インタフェース(MI100)は、人力又はシステムにより制御される機械式制御装置であり、機電装置と固体回路の両方、又はいずれか一方によって、線型アナログ、デジタル式、又は二者の組み合わせにより構成される。回転動力源(P100)、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の全部又は一部の作動速度比を直接制御し、又は制御装置(ECU100)を制御することにより、更に回転動力源(P100)の動作状態、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の全部又は一部の作動速度比を制御する。
【0021】
制御装置(ECU100)は、機電装置、電子回路部品、パワー半導体、マイクロプロセッサとソフトウェアの全部又は一部により構成され、電源(B100)を接続し、及び外部操作インタフェース(MI100)の制御を受け、又は制御システムの動作状態の信号により操作され、回転動力源(P100)の動作状態、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の全部又は一部の作動速度比を制御する。
【0022】
安定装置(SDT100)は、リミテッド・スリップ・デフ(Limited Slip Differential)又は滑りダンパーカップリング装置を備えるトルクリカップリングの2軸連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、又は発電時の回転トルク効果により構成される2軸構造の安定装置を含む。その2個の回転端を別々に負荷端にある左側ギアセット(W100)と右側ギアセット(W200)との間に連結することにより、稼動を駆動するとき、個別の負荷端の左右両側の負荷が変動するため、稼動が不安定になったとき、左右両側に設置されるギアセット間の安定装置(SDT100)の滑りダンパートルクカップリングを通して、システムの稼動を安定させる。本実施形態の安定装置(SDT100)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0023】
上述した図1実施形態の無段変速機CVTの入力端、出力端、又はギアセットの入力端を更に一歩進ませ、伝動装置を設置することができる。その中の、
伝動装置(T100)、(T200)は、伝動装置(T100)の出力端により負荷端にある左側ギアセット(W100)を駆動する。入力端は、無段変速機(CVT100)出力端の回転運動エネルギーにより駆動される。伝動装置(T200)の出力端により右側ギアセット(W200)を駆動する入力端は、無段変速機(CVT200)出力端の回転運動エネルギーにより駆動される。伝動装置(T100)及び伝動装置(T200)は機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、加速・減速・方向転換を備える固定速度比又は切り替え可能な多段速度比である伝動装置は、人力操作・自動・半自動変速比、又はベルト式無段変速機やトルクコンバータ式流体変速機(Torque Converter)の伝動装置により構成される。本実施形態の伝動装置は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0024】
上述した図1実施形態の個別ギアセットの個別に設置される無段変速機CVTの出力端との負荷端との間に、更に一歩進ませ、両側の無段変速機の出力端から終端まで駆動するギアセット入力端にある伝動用チェーンとの間にクラッチ装置を設置する。その中の、
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)の出力端クラッチ装置(CL100)は、無段変速機(CVT100)の出力端とギアセット(W100)との間に設置される。無段変速機(CVT100)からギアセット(W100)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL200)は、無段変速機(CVT200)の出力端とギアセット(W200)との間に設置され、無段変速機(CVT200)からギアセット(W200)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL100)及び出力端クラッチ装置(CL200)は、人力又は遠心力により制御され、又は外部操作インタフェース(MI100)及び制御装置(ECU100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造は下記を含む。また回転入力端及び回転出力端を備える。出力端クラッチ装置を更に一歩進ませ、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、連結から離脱までのトルクカップリングの大きさの制御を含む。例えば励磁電流を通してトルクカップリングの湿式多板電磁クラッチを制御し、又は機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される湿式多板式クラッチ装置により構成される。
【0025】
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)の構造は下記を含む。
(一)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結や離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造を制御する。
(二)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結から離脱までの連続トルクカップリングの大きさに対して線形制御を行う。
(三)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、又は離脱後、連結トルクにより小さいトルクリミッター付カップリングを備える。
(四)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、又は離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また増大機能を備える。
(五)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また減少機能を備える。
(六)(一)〜(五)径方向クラッチ装置を含む。
(七)(一)〜(五)軸方向クラッチ装置を含む。
【0026】
本実施形態の出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
共通負荷(L100)は、ニーズにより1個又は1個以上の非動力輪を設置する。
上述した装置の稼動を通して、共通負荷(L100)が回転動力源(P100)に駆動されるとき、また負荷端左側のギアセット(W100)及び右側のギアセット(W200)が差速運転を行うとき、無段変速機(CVT100)と無段変速機(CVT200)との間は、負荷端にあるギアセット(W100)及びギアセット(W200)の負荷変動に従って、個別に速度比を調整し、及び第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端で差速運転を調整することにより、無段変速機(CVT100)入力端と無段変速機(CVT200)入力端との間で差速駆動を行う。
【0027】
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態による無段変速システムを図2に基づいて説明する。
図2図1実施形態の第1遊星ギアセット(EG101)の左側出力軸(1011)や負荷端にある左後方ギアセット(W100)と左前方ギアセット(W300)との間に、個別に無段変速機(CVT100)及び無段変速機(CVT300)を設置する。右側出力軸(1012)と右後方ギアセット(W200)と右前方のギアセット(W400)との間に、個別に無段変速機(CVT200)及び無段変速機(CVT400)を設置する実施形態のシステムを示す模式図である。
【0028】
図2に示すように、本実施形態は共通負荷(L100)に設置される回転動力源(P100)の回転出力端により直接駆動し、又は伝動装置(T101)を経て、第1遊星ギアセット(EG101)を駆動する。第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端にある左側出力軸(1011)と共通負荷(L100)の左側に設置される負荷端左後方のギアセット(W100)と左前方のギアセット(W300)との間に、個別に無段変速機(CVT100)及び無段変速機(CVT300)を設置し、また右側出力軸(1012)と共通負荷(L100)の右側に設置される負荷端右後方のギアセット(W200)及び右前方のギアセット(W400)との間に、個別に無段変速機(CVT200)及び無段変速機(CVT400)を設置することにより、差速駆動システムを構成する。その主な構成は下記の通りである。
【0029】
回転動力源(P100)は、回転出力運動エネルギーの動力源、例えば内燃エンジン、外燃エンジン、バネ力、油圧源、圧力源、フライホイール動力源或いは人力、野獣の力、風力エネルギー、関連制御装置及びエネルギー供給配置、貯蔵装置の電力により駆動される交流や直流、ブラシレス又はブラシ、同期又は非同期、内転型や外転型モータにより構成される。その出力端は、直接出力又はクラッチにより出力することを含む。
【0030】
入力端クラッチ装置(CL101)は、回転動力源(P100)の出力端と第1伝動装置(T101)の入力端との間に設置される。回転動力源(P100)により第1伝動装置(T101)の回転運動エネルギーを伝送又は伝送を中断する。入力端クラッチ装置(CL101)は、人力又は遠心力により制御され、又は外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造は下記を含む。本実施形態の入力端クラッチ装置(CL101)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0031】
伝動装置(T101)は、機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、固定速度比、可変速比、又は無段変速の伝動装置である。回転動力源(P100)と第1遊星ギアセット(EG101)との間に設置される。本実施形態の伝動装置(T101)は、ニーズにより選択することができる。
第1遊星ギアセット(EG101)は、入力軸を備え、及び差速運転が可能な両出力軸により遊星ギアセットを構成する。エンジンの回転運動エネルギーにより直接駆動され、又はエンジンを経て、伝動装置(T101)により駆動される。また差速運転が可能な両出力軸の左側出力軸(1011)により無段変速機(CVT100)及び(CVT300)の入力端を駆動し、右側出力軸(1012)により無段変速機(CVT200)及び(CVT400)の入力端を駆動する。
【0032】
無段変速機(CVT100)、(CVT200)、(CVT300)、(CVT400)は、無段変速機(Continuous Variable Transmission)、例えばゴムベルト式(Rubber Belt Type)、金属ベルト式(Metal Belt Type)、チェーン式(Chain Type)の無段変速機、又は電子制御電磁クラッチ式無段変速機(ECVT)、又は摩擦ディスク式(Friction Disk Type)、又はよく使われる異軸式無段変速機等の多種構造型態の無段変速機により構成される。
【0033】
上記は個別に負荷トルクの自動変速比に従う構造型態の無段変速機、個別的かつ受動的に入力側駆動時の回転速度と負荷トルクの自動変速比の両方またいずれかの一方の構造型態である無段変速機、又は外部にある外部操作インタフェース(MI100)を通して、能動的に速度比を制御する構造型態である無段変速機を採用することにより、下記の全部又は一部の機能を制御する。(1) 能動的かつ同期的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の速度比を制御する。(2) 能動的かつ個別的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の速度比が異なるようにすることにより、能動的かつ個別的に無段変速機間の異なる速度比の比率を制御する。(3) 能動的かつ同期的に無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の速度比を制御する。(4) 能動的かつ個別的に無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の速度比が異なるようにすることにより、能動的かつ個別的に無段変速機間の異なる速度比の比率を制御する。(5) 能動的かつ同期的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の速度比を制御する。(6) 能動的かつ個別的に制御無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の速度比が異なるようにすることにより、能動的かつ個別的に無段変速機間の異なる速度比の比率を制御する。
【0034】
外部操作インタフェース(MI100)は、人力又はシステムにより制御される機械式制御装置であり、機電装置と固体回路の両方、又はいずれか一方によって、線型アナログ、デジタル式、又は二者の組み合わせにより構成される。回転動力源(P100)、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の全部又は一部の作動速度比を直接制御し、又は制御装置(ECU100)を制御することにより、更に回転動力源(P100)の動作状態、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の全部又は一部の作動速度比を制御する。
【0035】
制御装置(ECU100)は、機電装置、電子回路部品、パワー半導体、マイクロプロセッサとソフトウェアの全部又は一部により構成され、電源(B100)を接続し、及び外部操作インタフェース(MI100)の制御を受け、又は制御システムの動作状態の信号により操作され、回転動力源(P100)の動作状態、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の全部又は一部の作動速度比を制御する。
【0036】
安定装置(SDT100)、(SDT200)は、リミテッド・スリップ・デフ(Limited Slip Differential)又は滑りダンパーカップリング装置を備えるトルクリカップリングの2軸連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、又は発電時の回転トルク効果により構成される2軸構造の安定装置を含む。安定装置(SDT100)の2個の回転端を別々に負荷端にある左後方のギアセット(W100)と右後方のギアセット(W200)との間に連結し、また安定装置(SDT200)の2個の回転端を別々に負荷端にある左前方のギアセット(W300)と右前方のギアセット(W400)との間に連結することにより、稼動を駆動するとき、個別の負荷端の左右両側の負荷が変動するため、稼動が不安定になったとき、左右両側に設置されるギアセット間の安定装置(SDT100)、安定装置(SDT200)の滑りダンパートルクカップリングを通して、システムの稼動を安定させる。本実施形態の安定装置(SDT100)、安定装置(SDT200)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0037】
上述した図2実施形態の無段変速機CVTの入力端、出力端、又はギアセットの入力端を更に一歩進ませ、伝動装置を設置することができる。その中の、
伝動装置(T100)、(T200)、(T300)、(T400)は、伝動装置(T100)の出力端により負荷端にある左後方のギアセット(W100)を駆動する。入力端は無段変速機(CVT100)出力端の回転運動エネルギーにより駆動される。伝動装置(T200)の出力端により右後方のギアセット(W200)を駆動する入力端は、無段変速機(CVT200)出力端の回転運動エネルギーにより駆動される。伝動装置(T300)の出力端により負荷端にある左前方のギアセット(W300)を駆動する。入力端は無段変速機(CVT300)出力端の回転運動エネルギーにより駆動される。伝動装置(T400)の出力端により右前方のギアセット(W400)を駆動し、入力端は無段変速機(CVT400)出力端の回転運動エネルギーにより駆動される。伝動装置(T100)、(T200)、(T300)、(T400)は機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、加速・減速・方向転換を備える固定速度比又は切り替え可能な多段速度比である伝動装置は、人力操作・自動・半自動変速比、又はベルト式無段変速機やトルクコンバータ式流体変速機(Torque Converter)の伝動装置により構成される。本実施形態の伝動装置(T100)、(T200)、(T300)、(T400)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
上述した図2実施形態の個別ギアセットの個別に設置される無段変速機CVTの出力端との負荷端との間に、更に一歩進ませ、両側の無段変速機の出力端から終端まで駆動するギアセット入力端にある伝動用チェーンとの間にクラッチ装置を設置する。その中の、
【0038】
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)、(CL300)、(CL400)の出力端クラッチ装置(CL100)は、無段変速機(CVT100)の出力端とギアセット(W100)との間に設置される。無段変速機(CVT100)からギアセット(W100)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL200)は、無段変速機(CVT200)の出力端とギアセット(W200)との間に設置される。無段変速機(CVT200)からギアセット(W200)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL300)は、無段変速機(CVT300)の出力端とギアセット(W300)との間に設置される。無段変速機(CVT300)からギアセット(W300)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL400)は、無段変速機(CVT400)の出力端とギアセット(W400)との間に設置され、無段変速機(CVT400)からギアセット(W400)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)、(CL300)、(CL400)は、人力又は遠心力により制御され、又は外部操作インタフェース(MI100)及び制御装置(ECU100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造は下記を含む。また回転入力端及び回転出力端を備える。出力端クラッチ装置を更に一歩進ませ、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、連結から離脱までのトルクカップリングの大きさの制御を含む。例えば励磁電流を通してトルクカップリングの湿式多板電磁クラッチを制御し、又は機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される湿式多板式クラッチ装置により構成される。
【0039】
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)、(CL300)、(CL400)の構造は下記を含む。
(一)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結や離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造を制御する。
(二)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結から離脱までの連続トルクカップリングの大きさに対して線形制御を行う。
(三)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、又は離脱後、連結トルクにより小さいトルクリミッター付カップリングを備える。
(四)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、又は離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また増大機能を備える。
(五)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また減少機能を備える。
(六)(一)〜(五)径方向クラッチ装置を含む。
(七)(一)〜(五)軸方向クラッチ装置を含む。
【0040】
本実施形態の出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)、(CL300)、(CL400)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
共通負荷(L100)は、ニーズにより1個又は1個以上の非動力輪を設置する。
上述した装置の稼動を通して、共通負荷(L100)が回転動力源(P100)に駆動されるとき、負荷端左後方のギアセット(W100)及び右後方のギアセット(W200)が差速運転を行うとき、無段変速機(CVT100)と無段変速機(CVT200)との間は、負荷端のギアセット(W100)及びギアセット(W200)の負荷変動に従って、個別に速度比を調整し、及び第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端で差速運転を調整することにより、無段変速機(CVT100)入力端と無段変速機(CVT200)入力端との間で差速駆動を行う。同じように負荷端左前方のギアセット(W300)及び右前方のギアセット(W400)が差速運転を行うとき、無段変速機(CVT300)及び無段変速機(CVT400)との間に、負荷端にあるギアセット(W300)及びギアセット(W400)の負荷変動に従って、個別に速度比を調整し、及び第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端にある左側出力軸(1011)と右側出力軸(1012)で差速運転を調整することにより、無段変速機(CVT300)入力端と無段変速機(CVT400)入力端との間で差速駆動を行う。もしギアセット(W100)とギアセット(W200)との間及びギアセット(W300)とギアセット(W400)との間で同時に差速運転を行うとき、無段変速機(CVT100)と無段変速機(CVT200)との間及び無段変速機(CVT300)と無段変速機(CVT400)との間に、及び第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端左側出力軸(1011)と右側出力軸(1012)との間で、相互的に差動を形成する。
【0041】
前述した図1図2は、本実施形態の無段変速システムの実施形態である。複数組を用いて同じ遊星ギアセットの個別無段変速機CVTを備える負荷端ギアセットを共用するとき、その構成システムを更に一歩進ませ、類推することができる。その中の共通負荷(L100)の駆動方向に沿って、両側の水平方向に並ぶ同軸ケーブルの相対位置に、同じ伝送ユニットとの間に、リミテッド・スリップ・デフ(Limited Slip Differential)、スリップトルクカップリングの2軸連結装置により構成される安定装置、又は個別にCVTからギアセットまでの間に設置される伝動装置或いはクラッチ装置を全部設置、一部設置、又は全部設置しないを選択することができる。
【0042】
(第三実施形態)
本発明の第三実施形態による無段変速システムを図3に基づいて説明する。
図3図2実施形態を更に一歩進ませ、2個の回転動力源(P100)の回転運動エネルギーにより駆動される第1遊星ギアセット(EG101)及び第2遊星ギアセット(EG102)を設置する。また第1遊星ギアセット(EG101)の左側出力軸(1011)と負荷端にある左後方ギアセット(W100)との間に無段変速機(CVT100)を設置する。右側出力軸(1012)と右後方ギアセット(W200)との間に無段変速機(CVT200)を設置する。及び第2遊星ギアセット(EG102)の左側出力軸(1021)と左前方ギアセット(W300)との間に無段変速機(CVT300)を設置する。右側出力軸(1022)と右前方ギアセット(W400)との間に無段変速機(CVT400)を設置する実施形態のシステムを示す模式図である。
【0043】
図3に示すように、本実施形態は、直接共通負荷(L100)の回転動力源(P100)に設置される回転出力端を通して、又は伝動装置(T101)を経て、第1遊星ギアセット(EG101)を駆動し、また第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端の中の左側出力軸(1011)と共通負荷(L100)の左側に設置される負荷端左後方のギアセット(W100)との間に、個別に無段変速機(CVT100)を設置し、また右側出力軸(1012)と共通負荷(L100)の右側に設置される負荷端右後方のギアセット(W200)との間に、個別に無段変速機(CVT200)を設置する。及び直接回転動力源(P100)の回転出力端を通して、又は伝動装置(T101)を経て、第2遊星ギアセット(EG102)を駆動し、また第2遊星ギアセット(EG102)の両出力端の中の左側出力軸(1021)と共通負荷(L100)の左側に設置される負荷端左前方のギアセット(W300)との間に、個別に無段変速機(CVT300)を設置し、また右側出力軸(1022)と共通負荷(L100)右側に設置される負荷端右前方のギアセット(W400)との間に、個別に無段変速機(CVT400)を設置することにより、差速駆動システムを構成する。その主な構成は下記の通りである。
【0044】
回転動力源(P100)は、回転出力運動エネルギーの動力源、例えば内燃エンジン、外燃エンジン、バネ力、油圧源、圧力源、フライホイール動力源或いは人力、野獣の力、風力エネルギー、関連制御装置及びエネルギー供給配置、貯蔵装置の電力により駆動される交流や直流、ブラシレス又はブラシ、同期又は非同期、内転型や外転型モータにより構成される。その出力端は、直接出力又はクラッチにより出力することを含む。
入力端クラッチ装置(CL101)は、回転動力源(P100)の出力端と第1伝動装置(T101)の入力端との間に設置される。回転動力源(P100)により第1伝動装置(T101)の回転運動エネルギーを伝送又は伝送を中断する。入力端クラッチ装置(CL101)は、人力又は遠心力により制御され、又は外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造は下記を含む。本実施形態の入力端クラッチ装置(CL101)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0045】
伝動装置(T101)は、機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、固定速度比、可変速比、又は無段変速の伝動装置である。回転動力源(P100)と第1遊星ギアセット(EG101)と第2遊星ギアセット(EG102)との間に設置される。本実施形態の伝動装置(T101)は、ニーズにより選択することができる。
【0046】
第1遊星ギアセット(EG101)は、入力軸を備え、及び差速運転が可能な両出力軸により遊星ギアセットを構成する。エンジンの回転運動エネルギーにより直接駆動され、又はエンジンを経て、伝動装置(T101)により駆動される。また差速運転が可能な両出力軸の左側出力軸(1011)により無段変速機(CVT100)の入力端を駆動し、右側出力軸(1012)により無段変速機(CVT200)の入力端を駆動する。
第2遊星ギアセット(EG102)は、入力軸を備え、及び差動可能な両出力軸により遊星ギアセットを構成する。エンジンの回転運動エネルギーに直接駆動され、又はエンジンを経て、伝動装置(T101)により駆動される。また差速運転が可能な両出力軸の左側出力軸(1021)により無段変速機(CVT300)の入力端を駆動し、右側出力軸(1022)により無段変速機(CVT400)の入力端を駆動する。
【0047】
無段変速機(CVT100)、(CVT200)、(CVT300)、(CVT400)は、無段変速機(Continuous Variable Transmission)、例えばゴムベルト式(Rubber Belt Type)、金属ベルト式(Metal Belt Type)、チェーン式(Chain Type)の無段変速機、又は電子制御電磁クラッチ式無段変速機(ECVT)、又は摩擦ディスク式(Friction DiskType)、又はよく使われる異軸式無段変速機等の多種構造型態の無段変速機により構成される。上記は個別に負荷トルクの自動変速比に従う構造型態の無段変速機、個別的かつ受動的に入力側駆動時の回転速度と負荷トルクの自動変速比の両方またいずれかの一方の構造型態である無段変速機、又は外部にある外部操作インタフェース(MI100)を通して、能動的に速度比を制御する構造型態である無段変速機を採用することにより、下記の全部又は一部の機能を制御する。(1) 能動的かつ同期的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の速度比を制御する。(2) 能動的かつ個別的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の速度比が異なるようにすることにより、能動的かつ個別的に無段変速機間の異なる速度比の比率を制御する。(3) 能動的かつ同期的に無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の速度比を制御する。(4) 能動的かつ個別的に無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の速度比が異なるようにすることにより、能動的かつ個別的に無段変速機間の異なる速度比の比率を制御する。(5) 能動的かつ同期的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の速度比を制御する。(6) 能動的かつ個別的に制御無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の速度比が異なるようにすることにより、能動的かつ個別的に無段変速機間の異なる速度比の比率を制御する。
【0048】
外部操作インタフェース(MI100)は、人力又はシステムにより制御される機械式制御装置であり、機電装置と固体回路の両方、又はいずれか一方によって、線型アナログ、デジタル式、又は二者の組み合わせにより構成される。回転動力源(P100)、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の全部又は一部の作動速度比を直接制御し、又は制御装置(ECU100)を制御することにより、更に回転動力源(P100)の動作状態、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の全部又は一部の作動速度比を制御する。
【0049】
制御装置(ECU100)は、機電装置、電子回路部品、パワー半導体、マイクロプロセッサとソフトウェアの全部又は一部により構成され、電源(B100)を接続し、及び外部操作インタフェース(MI100)の制御を受け、又は制御システムの動作状態の信号により操作され、回転動力源(P100)の動作状態、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、無段変速機(CVT300)、無段変速機(CVT400)の全部又は一部の作動速度比を制御する。
【0050】
安定装置(SDT100)、(SDT200)は、リミテッド・スリップ・デフ(Limited Slip Differential)又は滑りダンパーカップリング装置を備えるトルクリカップリングの2軸連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、又は発電時の回転トルク効果により構成される2軸構造の安定装置を含む。安定装置(SDT100)の2個の回転端を別々に負荷端にある左後方のギアセット(W100)と右後方のギアセット(W200)との間に連結し、また安定装置(SDT200)の2個の回転端を別々に負荷端にある左前方のギアセット(W300)と右前方のギアセット(W400)との間に連結することにより、稼動を駆動するとき、個別の負荷端の左右両側の負荷が変動するため、稼動が不安定になったとき、左右両側に設置されるギアセット間の安定装置(SDT100)、安定装置(SDT200)の滑りダンパートルクカップリングを通して、システムの稼動を安定させる。本実施形態の安定装置(SDT100)、安定装置(SDT200)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0051】
上述した図3実施形態の無段変速機CVTの入力端、出力端、又はギアセットの入力端を更に一歩進ませ、伝動装置を設置することができる。その中の、
伝動装置(T100)、(T200)、(T300)、(T400)は、伝動装置(T100)の出力端により負荷端にある左後方のギアセット(W100)を駆動する。入力端は無段変速機(CVT100)出力端の回転運動エネルギーにより駆動される。伝動装置(T200)の出力端により右後方のギアセット(W200)を駆動する入力端は、無段変速機(CVT200)出力端の回転運動エネルギーにより駆動される。伝動装置(T300)の出力端により負荷端にある左前方のギアセット(W300)を駆動する。入力端は無段変速機(CVT300)出力端の回転運動エネルギーにより駆動される。伝動装置(T400)の出力端により右前方のギアセット(W400)を駆動し、入力端は無段変速機(CVT400)出力端の回転運動エネルギーにより駆動される。伝動装置(T100)、(T200)、(T300)、(T400)は機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、加速・減速・方向転換を備える固定速度比又は切り替え可能な多段速度比である伝動装置は、人力操作・自動・半自動変速比、又はベルト式無段変速機やトルクコンバータ式流体変速機(Torque Converter)の伝動装置により構成される。本実施形態の伝動装置(T100)、(T200)、(T300)、(T400)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0052】
上述した図3実施形態の個別ギアセットの個別に設置される無段変速機CVTの出力端との負荷端との間に、更に一歩進ませ、両側の無段変速機の出力端から終端まで駆動するギアセット入力端にある伝動用チェーンとの間にクラッチ装置を設置する。その中の、
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)、(CL300)、(CL400)の出力端クラッチ装置(CL100)は、無段変速機(CVT100)の出力端とギアセット(W100)との間に設置される。無段変速機(CVT100)からギアセット(W100)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL200)は、無段変速機(CVT200)の出力端とギアセット(W200)との間に設置される。無段変速機(CVT200)からギアセット(W200)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL300)は、無段変速機(CVT300)の出力端とギアセット(W300)との間に設置される。無段変速機(CVT300)からギアセット(W300)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL400)は、無段変速機(CVT400)の出力端とギアセット(W400)との間に設置され、無段変速機(CVT400)からギアセット(W400)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)、(CL300)、(CL400)は、人力又は遠心力により制御され、又は外部操作インタフェース(MI100)及び制御装置(ECU100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造は下記を含む。また回転入力端及び回転出力端を備える。出力端クラッチ装置を更に一歩進ませ、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、連結から離脱までのトルクカップリングの大きさの制御を含む。例えば励磁電流を通してトルクカップリングの湿式多板電磁クラッチを制御し、又は機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される湿式多板式クラッチ装置により構成される。
【0053】
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)、(CL300)、(CL400)の構造は下記を含む。
(一)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結や離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造を制御する。
(二)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結から離脱までの連続トルクカップリングの大きさに対して線形制御を行う。
(三)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、又は離脱後、連結トルクにより小さいトルクリミッター付カップリングを備える。
(四)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、又は離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また増大機能を備える。
(五)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また減少機能を備える。
(六)(一)〜(五)径方向クラッチ装置を含む。
(七)(一)〜(五)軸方向クラッチ装置を含む。
【0054】
本実施形態の出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)、(CL300)、(CL400)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
共通負荷(L100)は、ニーズにより1個又は1個以上の非動力輪を設置する。
上述した装置の稼動を通して、共通負荷(L100)が回転動力源(P100)に駆動されるとき、負荷端左後方のギアセット(W100)及び右後方のギアセット(W200)が差速運転を行うとき、無段変速機(CVT100)と無段変速機(CVT200)との間は、負荷端のギアセット(W100)及びギアセット(W200)の負荷変動に従って、個別に速度比を調整し、及び第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端で差速運転を調整することにより、無段変速機(CVT100)入力端と無段変速機(CVT200)入力端との間で差速駆動を行う。同じように負荷端左前方のギアセット(W300)及び右前方のギアセット(W400)が差速運転を行うとき、無段変速機(CVT300)及び無段変速機(CVT400)との間に、負荷端にあるギアセット(W300)及びギアセット(W400)の負荷変動に従って、個別に速度比を調整し、及び第2遊星ギアセット(EG102)の両出力端にある左側出力軸(1021)と右側出力軸(1022)で差速運転を調整することにより、無段変速機(CVT300)入力端と無段変速機(CVT400)入力端との間で差速駆動を行う。
【0055】
前述した図3は、本実施形態の無段変速システムの応用事例である。複数組の遊星ギアセット及び無段変速機CVTを備える負荷端ギアセットを使用するとき、その構成システムを更に一歩進ませ、類推することができる。その中の共通負荷(L100)の駆動方向に沿って、両側の水平方向に並ぶ同軸ケーブルの相対位置に、同じ伝送ユニットとの間にリミテッド・スリップ・デフ(Limited Slip Differential)、スリップトルクカップリングの2軸連結装置により構成される安定装置、又は個別にCVTからギアセットまでの間に設置される伝動装置或いはクラッチ装置を全部設置、一部設置、又は全部設置しないを選択することができる。
【0056】
本実施形態の無段変速システムは、方向転換の信号検知器(S100)を設置することにより、方向転換するとき、方向転換の信号検知器(S100)の信号を通して、制御装置(ECU100)を経て、無段変速機(CVT100)及び無段変速機(CVT200)の相対速度比を切り替えることにより、方向転換するときの駆動機能を高める。図1実施形態に方向転換の信号検知器(S100)を加設する例を挙げる。図2、3を類推する。
【0057】
(第四実施形態)
本発明の第四実施形態による無段変速システムを図4に基づいて説明する。
図4図1が方向転換の信号検知器(S100)の信号を通して、制御装置(ECU100)を経て、無段変速機(CVT100)及び無段変速機(CVT200)を制御し、相対速度比を切り替える実施形態のシステムを示す模式図である。
【0058】
図4に示すように、本実施形態は共通負荷(L100)の回転動力源(P100)に設置される回転出力端により直接駆動し、又は伝動装置(T101)を経て、第1遊星ギアセット(EG101)を駆動する。第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端にある左側出力軸(1011)と共通負荷(L100)の負荷端に設置される左側ギアセット(W100)との間に無段変速機(CVT100)を設置する。第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端にある右側出力軸(1012)と右側ギアセット(W200)との間に、無段変速機(CVT200)を設置することにより、差速及び変速状態の駆動システムを構成する。その主な構成は下記の通りである。
【0059】
回転動力源(P100)は、回転出力運動エネルギーの動力源、例えば内燃エンジン、外燃エンジン、バネ力、油圧源、圧力源、フライホイール動力源或いは人力、野獣の力、風力エネルギー、関連制御装置及びエネルギー供給配置、貯蔵装置の電力により駆動される交流や直流、ブラシレス又はブラシ、同期又は非同期、内転型や外転型モータにより構成される。その出力端は、直接出力又はクラッチにより出力することを含む。
【0060】
入力端クラッチ装置(CL101)は、回転動力源(P100)の出力端と第1伝動装置(T101)の入力端との間に設置される。回転動力源(P100)により第1伝動装置(T101)の回転運動エネルギーを伝送又は伝送を中断する。入力端クラッチ装置(CL101)は、人力又は遠心力により制御され、又は外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造は下記を含む。本実施形態の入力端クラッチ装置(CL101)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0061】
伝動装置(T101)は、機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、固定速度比、可変速比、又は無段変速の伝動装置である。回転動力源(P100)と第1遊星ギアセット(EG101)との間に設置される。本実施形態の伝動装置(T101)は、ニーズにより選択することができる。
第1遊星ギアセット(EG101)は、入力軸を備え、及び差速運転が可能な両出力軸により遊星ギアセットを構成する。エンジンの回転運動エネルギーにより直接駆動され、又はエンジンを経て、伝動装置(T101)により駆動される。また差速運転が可能な両出力軸の左側出力軸(1011)により無段変速機(CVT100)の入力端を駆動し、右側出力軸(1012)により無段変速機(CVT200)の入力端を駆動する。
【0062】
無段変速機(CVT100)、(CVT200)は、無段変速機(Continuous Variable Transmission)、例えばゴムベルト式(Rubber Belt Type)、金属ベルト式(Metal Belt Type)、チェーン式(Chain Type)の無段変速機、又は電子制御電磁クラッチ式無段変速機(ECVT)、又は摩擦ディスク式(Friction Disk Type)、又はよく使われる異軸式無段変速機等の多種構造型態の無段変速機により構成される。上記は個別に負荷トルクの自動変速比に従う構造型態の無段変速機、個別的かつ受動的に入力側駆動時の回転速度と負荷トルクの自動変速比の両方またいずれかの一方の構造型態である無段変速機、又は外部にある外部操作インタフェース(MI100)を通して、能動的に速度比を制御する構造型態である無段変速機を採用することにより、下記の全部又は一部の機能を制御する。(1) 能動的かつ同期的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の速度比を制御する。(2) 能動的かつ個別的に無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の速度比が異なるようにすることにより、能動的かつ個別的に無段変速機間の異なる速度比の比率を制御する。
【0063】
速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の全部又は一部の作動速度比を直接制御し、又は制御装置(ECU100)を制御することにより、更に回転動力源(P100)の動作状態、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の全部又は一部の作動速度比を制御する。
【0064】
制御装置(ECU100)は、機電装置、電子回路部品、パワー半導体、マイクロプロセッサとソフトウェアの全部又は一部により構成され、電源(B100)を接続し、及び外部操作インタフェース(MI100)の制御を受け、又は方向転換の信号検知器(S100)の制御又は制御システムの動作状態の信号により操作され、回転動力源(P100)の動作状態、無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)の全部又は一部の作動速度比を制御する。
【0065】
方向転換の信号検知器(S100)は、1個又は1個以上の物理センサーを指す。下記の一種又は一種以上を含む信号方向転換関連信号を検知する。またステアリングマシーンから来る方向転換角度の信号、車体の傾斜角度の信号、車速信号、勾配の信号、加速・減速信号、また外部操作インタフェース(MI100)の信号と共同して、制御装置(ECU100)へ伝送することを含む。
【0066】
安定装置(SDT100)は、リミテッド・スリップ・デフ(Limited Slip Differential)又は滑りダンパーカップリング装置を備えるトルクリカップリングの2軸連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、又は発電時の回転トルク効果により構成される2軸構造の安定装置を含む。その2個の回転端を別々に負荷端にある左側ギアセット(W100)と右側ギアセット(W200)との間に連結することにより、稼動を駆動するとき、個別の負荷端の左右両側の負荷が変動するため、稼動が不安定になったとき、左右両側に設置されるギアセット間の安定装置(SDT100)の滑りダンパートルクカップリングを通して、システムの稼動を安定させる。本実施形態の安定装置(SDT100)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0067】
上述した図4実施形態の無段変速機CVTの入力端、出力端、又はギアセットの入力端を更に一歩進ませ、伝動装置を設置することができる。その中の、
伝動装置(T100)、(T200)は、伝動装置(T100)の出力端により負荷端にある左側ギアセット(W100)を駆動する。入力端は、無段変速機(CVT100)出力端の回転運動エネルギーにより駆動される。伝動装置(T200)の出力端により右側ギアセット(W200)を駆動する入力端は、無段変速機(CVT200)出力端の回転運動エネルギーにより駆動される。伝動装置(T100)及び伝動装置(T200)は機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、加速・減速・変換方向変換を備える固定速度比又は切り替え可能な多段速度比である伝動装置は、人力操作・自動・半自動変速比、又はベルト式無段変速機やトルクコンバータ式流体変速機(Torque Converter)の伝動装置により構成される。本実施形態の伝動装置は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0068】
上述した図4実施形態の個別ギアセットの個別に設置される無段変速機CVTの出力端との負荷端との間に、更に一歩進ませ、両側の無段変速機の出力端から終端まで駆動するギアセット入力端にある伝動用チェーンとの間にクラッチ装置を設置する。その中の、
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)の出力端クラッチ装置(CL100)は、無段変速機(CVT100)の出力端とギアセット(W100)との間に設置される。無段変速機(CVT100)からギアセット(W100)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL200)は、無段変速機(CVT200)の出力端とギアセット(W200)との間に設置され、無段変速機(CVT200)からギアセット(W200)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL100)及び出力端クラッチ装置(CL200)は、人力又は遠心力により制御され、又は外部操作インタフェース(MI100)及び制御装置(ECU100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造は下記を含む。また回転入力端及び回転出力端を備える。出力端クラッチ装置を更に一歩進ませ、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、連結から離脱までのトルクカップリングの大きさの制御を含む。例えば励磁電流を通してトルクカップリングの湿式多板電磁クラッチを制御し、又は機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される湿式多板式クラッチ装置により構成される。
【0069】
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)の構造は下記を含む。
(一)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結や離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造を制御する。
(二)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結から離脱までの連続トルクカップリングの大きさに対して線形制御を行う。
(三)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、又は離脱後、連結トルクにより小さいトルクリミッター付カップリングを備える。
(四)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、又は離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また増大機能を備える。
(五)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また減少機能を備える。
(六)(一)〜(五)径方向クラッチ装置を含む。
(七)(一)〜(五)軸方向クラッチ装置を含む。
【0070】
本実施形態の出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
共通負荷(L100)は、ニーズにより1個又は1個以上の非動力輪を設置する。
上述した装置の稼動を通して、共通負荷(L100)が回転動力源(P100)に駆動されるとき、また負荷端左側のギアセット(W100)及び右側のギアセット(W200)が差速運転を行うとき、無段変速機(CVT100)と無段変速機(CVT200)との間は、負荷端にあるギアセット(W100)及びギアセット(W200)の負荷変動に従って、個別に速度比を調整し、及び第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端で差速運転を調整することにより、無段変速機(CVT100)入力端と無段変速機(CVT200)入力端との間で差速駆動を行う。
【0071】
(第五実施形態)
本発明の第五実施形態を図5に基づいて説明する。
図5は本実施形態の無段変速機(CVT100)、無段変速機(CVT200)、出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)、伝動装置(T100)、(T200)を第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端に結合する実施形態のブロック模式図である。
図5に示すように、無段変速機(CVT100)と無段変速機(CVT200)、出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)、伝動装置(T100)、(T200)を第1遊星ギアセット(EG101)の両出力端に結合する同一構造である。
【0072】
(第六実施形態)
本発明の第六実施形態による無段変速システムを図6に基づいて説明する。
図6図5に示される実施形態が方向転換の信号検知器(S100)の信号を通して、制御装置(ECU100)を経て、無段変速機(CVT100)及び無段変速機(CVT200)を制御し、相対速度比を切り替える実施形態のシステムを示す模式図である。
図6に示すように、方向転換の信号検知器(S100)の信号を通して、制御装置(ECU100)を経て、無段変速機(CVT100)及び無段変速機(CVT200)の相対速度比を切り替える。
【0073】
その中の、方向転換の信号検知器(S100)は、1個又は1個以上の物理センサーを指す。下記の一種又は一種以上を含む信号方向転換関連信号を検知する。またステアリングマシーンから来る方向転換角度の信号、車体の傾斜角度の信号、車速信号、勾配の信号、加速・減速信号、また外部操作インタフェース(MI100)の信号と共同して、制御装置(ECU100)へ伝送することを含む。
前述した図1図6は、本実施形態の無段変速システムの実施形態である。複数組の負荷端ギアセットを使用するとき、その構成システムを更に一歩進ませ、類推することができる。
【0074】
本実施形態の無段変速システムは、回転動力源(P100)の出力端に伝動装置(T101)と入力端クラッチ装置(CL101)の両方またいずれかの一方を設置し、その中に設置される伝動装置(T101)は下記を含む。
【0075】
回転動力源(P100)の出力端から個別の負荷端ギアセットまでの間に、個別に固定速度比の加速・減速・回転方向転換機能を備えた有段又は無段伝動装置により構成される出力端にある伝動装置(T101)を設置する。上述した伝動装置は、機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、又はリンケージロッドセットにより構成され、加速・減速・回転方向転換機能を備えた固定速度比である伝動装置、人力操作・自動・半自動変速比、又はベルト式無段変速機やトルクコンバータ式流体変速機(Torque Converter)の伝動装置により構成されることを含む。
【0076】
回転動力源(P100)の出力端から個別の負荷端ギアセットまでの個別の伝動輪システムのギアセットの間に、個別に入力端クラッチ装置(CL101)を設置する。入力端クラッチ装置(CL101)は、人力或いは遠心力により制御され、又は外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、また電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、又はその組み合わせにより駆動される伝動連結又は離脱機能を備えるクラッチ装置又は構造を含む。また回転入力端及び回転出力端を備える。
【0077】
本実施形態の無段変速システムは、共通負荷(L100)の駆動方向に沿って、両側の水平方向に並ぶ同軸ケーブルの相対位置に設置される同じ伝送ユニットとの間に、リミテッド・スリップ・デフ(Limited Slip Differential)又はスリップトルクカップリングの2軸連結装置により構成されるフレキシブルな伝動装置を設置する。フレキシブルな伝動装置の2軸により連結する左側の輪軸及びギアセットと右側輪軸及びギアセットとの間で差速運転を行うとき、例えばフレキシブルな伝動装置を通して、共通負荷(L100)が方向を転換し、差速運転を行うとき、内側ギアセットと第1伝動装置(T101)との間の出力端クラッチ装置をリリースすることにより、外側にある高回転速度側のギアセットを経て、フレキシブルな伝動装置が内側にある低回転速度側のギアセットに対して、回転差があるフレキシブルな伝動をすることにより、内側にあるギアセットの回転速度を外側にあるギアセットにより低くするが、駆動動力を持っている。
【0078】
フレキシブルな伝動装置は、滑りダンパーカップリング装置を備えるトルクリカップリングの2軸連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、又は発電時の回転トルク効果により構成される2軸構造の安定装置を含む。その2個の回転端を別々に下記の伝送ユニットの横方向に設置される同軸ケーブルの相対位置に1箇所又は1箇所以上に連結し、また下記を含む。
(一)共通負荷(L100)の左側と右側ギアセットにより連結する輪軸との間に設置される。
(二)共通負荷(L100)の左側と右側出力端伝動装置の相対入力端との間に設置される。
(三)共通負荷(L100)の左側と右側出力端クラッチ装置の相対出力端との間に設置される。
(四)共通負荷(L100)の左側と右側出力端伝動装置の伝動輪システムの中で、平常時に直行するとき、同じ回転速度の伝動部品間に設置される。
本実施形態の無段変速システムは、共通負荷(L100)の駆動方向に沿って、両側の水平方向に並ぶ同軸ケーブルの相対位置に設置されるギアセット又は駆動ユニットの間に設置されるリミテッド・スリップ・デフ(Limited Slip Differential)、又はスリップトルクカップリングの2軸連結装置により構成されるフレキシブルな伝動装置を全部設置又は一部設置することができる。
【符号の説明】
【0079】
B100:電源、
CL101:入力端クラッチ装置、
CL100:出力端クラッチ装置(第一出力端クラッチ装置)、
CL200:出力端クラッチ装置(第二出力端クラッチ装置)、
CL300:出力端クラッチ装置(第三出力端クラッチ装置)、
CL400:出力端クラッチ装置(第四出力端クラッチ装置)、
CVT100:無段変速機(第一無段変速機)、
CVT200:無段変速機(第二無段変速機)、
CVT300:無段変速機(第三無段変速機)、
CVT400:無段変速機(第四無段変速機)、
EG101:第1遊星ギアセット、
EG102:第2遊星ギアセット、
ECU100:制御装置、
1011、1021:左側出力軸、
1012、1022:右側出力軸、
L100:共通負荷、
MI100:外部操作インタフェース、
P100:回転動力源、
S100:方向転換の信号検知器、
SDT100、SDT200:安定装置、
T100、T101、T200、T300、T400:伝動装置、
W100:ギアセット(第一ギアセット)、
W200:ギアセット(第二ギアセット)、
W300:ギアセット(第三ギアセット)、
W400:ギアセット(第四ギアセット)。
図1
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図5
図6