特許第6462926号(P6462926)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6462926
(24)【登録日】2019年1月11日
(45)【発行日】2019年1月30日
(54)【発明の名称】ストレージ装置、及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/12 20060101AFI20190121BHJP
   H01L 25/04 20140101ALI20190121BHJP
   H01L 25/18 20060101ALI20190121BHJP
【FI】
   H01L23/12 J
   H01L23/12 501W
   H01L23/12 E
   H01L25/04 Z
【請求項の数】10
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2018-38815(P2018-38815)
(22)【出願日】2018年3月5日
(62)【分割の表示】特願2013-240238(P2013-240238)の分割
【原出願日】2013年11月20日
(65)【公開番号】特開2018-93230(P2018-93230A)
(43)【公開日】2018年6月14日
【審査請求日】2018年3月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】東芝メモリ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小澤 勲
(72)【発明者】
【氏名】前田 功
(72)【発明者】
【氏名】工藤 靖雄
(72)【発明者】
【氏名】永井 宏一
(72)【発明者】
【氏名】村上 克也
(72)【発明者】
【氏名】谷本 亮
【審査官】 豊島 洋介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−062328(JP,A)
【文献】 特表2008−543059(JP,A)
【文献】 特開2013−131557(JP,A)
【文献】 特開2010−103179(JP,A)
【文献】 特開2013−200595(JP,A)
【文献】 特開2010−010407(JP,A)
【文献】 特開2009−206429(JP,A)
【文献】 特開2012−156291(JP,A)
【文献】 特開2008−182062(JP,A)
【文献】 特開2006−128633(JP,A)
【文献】 特開2009−004628(JP,A)
【文献】 特開2009−283779(JP,A)
【文献】 特開2004−320058(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/132151(WO,A1)
【文献】 特開2004−342947(JP,A)
【文献】 特開2010−212296(JP,A)
【文献】 特開平11−121643(JP,A)
【文献】 特開2011−249398(JP,A)
【文献】 特開2010−245509(JP,A)
【文献】 特開2007−281201(JP,A)
【文献】 実開平03−063944(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L23/12 −23/15
23/29
23/34 −23/36
23/373−23/427
23/44
23/467−23/473
25/00 −25/07
25/10 −25/11
25/16 −25/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の第1面側に配置された半導体メモリと、
前記基板の前記第1面側に配置されており前記半導体メモリを制御するコントローラと、
前記基板の前記第1面側で前記半導体メモリと前記コントローラとを一体に覆う封止部と、
前記基板の前記第1面と対向する第2面に配置されている複数の放熱ボールと、
を具備し、
前記基板は、前記第1面における前記コントローラに対向する前記第2面上の領域である第1の領域と、前記第1の領域の外側に位置した第2の領域とを含み、
前記第2の領域における前記放熱ボールの配置密度は、前記第1の領域における前記放熱ボールの配置密度よりも高い、
ストレージ装置。
【請求項2】
前記第2の領域に配置される前記放熱ボールの数は、前記第1の領域に配置される放熱ボールの数より多い、請求項1記載のストレージ装置。
【請求項3】
複数の差動信号ボールをさらに具備し、
前記複数の差動信号ボールは、前記第2面に配置され、
前記複数の差動信号ボールのうちの少なくとも一部は、前記基板の一辺と略平行に並べられている、
請求項1記載のストレージ装置。
【請求項4】
前記複数の差動信号ボールは、前記基板の前記一辺と略平行な第1ラインと、該第1ラインの両端部から前記基板の前記一辺から離れる方向に延びた一対の第2ラインとに沿って並べられた請求項3記載のストレージ装置。
【請求項5】
前記複数の差動信号ボールは、前記第1ラインに沿って配置された複数の第1差動ペアと、前記第2ラインに沿って配置された第2差動ペアとを含む請求項4記載のストレージ装置。
【請求項6】
前記第2差動ペアは、第1ボールと、前記基板の前記一辺から前記第1ボールよりも遠くに位置した第2ボールとを含み、前記第1ボールは、前記第2ボールに対して前記基板の内側にずれて配置された請求項5記載のストレージ装置。
【請求項7】
前記複数の差動信号ボールは、前記第1ラインに沿って配置された複数の第1差動ペアと、一つの前記第2ラインに沿って配置された複数の第2差動ペアとを含み、
前記複数の第2差動ペアは、其々、第1ボールと、前記基板の前記一辺から前記第1ボールよりも遠くに位置した第2ボールとを含み、前記複数の第2差動ペアの其々において、前記第1ボールは、前記第2ボールに対して前記基板の内側にずれて配置された請求項4記載のストレージ装置。
【請求項8】
前記基板の第2面に設けられたグランドボールをさらに具備し、
前記複数の差動信号ボールは、複数の差動ペアを含み、
前記グランドボールは、前記複数の差動ペアの間に位置した請求項3記載のストレージ装置。
【請求項9】
前記複数の放熱ボールと、前記複数の差動信号ボールと外部のホストコントローラとを電気的に接続する複数の信号ラインとは、互いに重なる領域を避けて配置される請求項3記載のストレージ装置。
【請求項10】
ストレージ装置と、
複数の信号ラインによって前記ストレージ装置と接続されたホストコントローラと、
を具備し、
前記ストレージ装置は、
基板と、
前記基板の第1面側に配置された半導体メモリと、
前記基板の前記第1面側に配置されており前記半導体メモリを制御するコントローラと、
前記基板の前記第1面側で前記半導体メモリと前記コントローラとを一体に覆う封止部と、
前記基板の前記第1面と対向する第2面に配置されている複数の放熱ボールと、
を具備し、
前記基板は、前記第1面における前記コントローラに対向する前記第2面上の領域である第1の領域と、前記第1の領域の外側に位置した第2の領域とを含み、
前記第2の領域における前記放熱ボールの配置密度は、前記第1の領域における前記放熱ボールの配置密度よりも高い、
電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ストレージ装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体メモリチップを有した半導体装置が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−200595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
半導体装置は、良好な放熱性を有することが好ましい。
【0005】
本発明の目的は、良好な放熱性を有するストレージ装置及び電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、ストレージ装置は、基板と、半導体メモリと、コントローラと、封止部と、複数の放熱ボールとを備える。前記半導体メモリは、前記基板の第1面に配置されている。前記コントローラは、前記基板の前記第1面に配置されており前記半導体メモリを制御する。前記封止部は、前記基板の前記第1面で前記半導体メモリと前記コントローラとを一体に覆う。前記複数の放熱ボールは、前記基板の前記第1面と対向する第2面に配置されている。前記基板は、前記第1面における前記コントローラに対向する前記第2面上の領域である第1の領域と、前記第1の領域の外側に位置した第2の領域とを含む。前記第2の領域における前記放熱ボールの配置密度は、前記第1の領域における前記放熱ボールの配置密度よりも高い。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態に係る電子機器を例示した斜視図。
図2図1中に示された回路基板の一部の構成を例示したブロック図。
図3図1中に示された半導体パッケージの構成を例示したブロック図。
図4図1中に示された半導体パッケージを例示した断面図。
図5図1中に示された半導体パッケージの第1変形例を例示した断面図。
図6図1中に示された半導体パッケージの第2変形例を例示した断面図。
図7図1中に示された半導体パッケージの下面を例示した下面図。
図8図7中に示された半田ボールのアサインを例示した図。
図9図8中に示されたアサインの内容を例示した図。
図10】第1実施形態に係る回路基板のパッドを例示した平面図。
図11】第2実施形態に係る半導体パッケージの半田ボールのアサインを例示した図。
図12図11中に示された半導体パッケージのF12線で囲まれた領域を拡大して例示した図。
図13】第2実施形態に係る回路基板のパッドを例示した平面図。
図14図13中に示された一部の信号ラインを模式的に例示した図。
図15図13中に示された信号ラインの第1変形例を模式的に例示した図。
図16図13中に示された信号ラインの第2変形例を模式的に例示した図。
図17】第3実施形態に係る半導体パッケージの半田ボールのアサインを例示した図。
図18図17中に示された半導体パッケージのF18線で囲まれた領域を拡大して例示した図。
図19】第3実施形態に係る一部の信号ラインを模式的に例示した図。
図20】第4実施形態に係る半導体パッケージの半田ボールのアサインを例示した図。
図21図20中に示された半導体パッケージのF21線で囲まれた領域を拡大して例示した図。
図22】第4実施形態に係る一部の信号ラインを模式的に例示した図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
本明細書では、いくつかの要素に複数の表現の例を付している。なおこれら表現の例はあくまで例示であり、上記要素が他の表現で表現されることを否定するものではない。また、複数の表現が付されていない要素についても、別の表現で表現されてもよい。
【0010】
また、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との間係や各層の厚みの比率などは現実のものと異なることがある。また、図面相互間において互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれることもある。
【0011】
(第1実施形態)
図1乃至図10は、第1実施形態に係る半導体パッケージ1を示す。半導体パッケージ1は、「半導体装置」、「半導体メモリ装置」の其々一例である。本実施形態に係る半導体パッケージ1は、いわゆるBGA−SSD(Ball Grid Array - Solid State Drive)であり、複数の半導体メモリチップとコントローラとが一つのBGAタイプのパッケージとして一体に構成されている。
【0012】
図1は、半導体パッケージ1が搭載される電子機器2の一例を示す。電子機器2は、「システム」、「デバイス」、「ユニット」の其々一例である。電子機器2は、筐体3と、この筐体3に収容された回路基板4(例えばメインボード)とを有する。半導体パッケージ1は、回路基板4に取り付けられ、電子機器2のストレージ装置として機能する。回路基板4は、ホストコントローラ5(例えばCPU)を有する。ホストコントローラ5は、例えばサウスブリッジを含み、半導体パッケージ1を含む電子機器2の全体の動作を制御する。
【0013】
図2は、回路基板4の構成の一部を模式的に示す。本実施形態に係るホストコントローラ5及び半導体パッケージ1は、PCI Express(以下、PCIe)の規格に則したインタフェースを有する。ホストコントローラ5と半導体パッケージ1との間には、複数本の信号ライン6が設けられている。半導体パッケージ1は、信号ライン6を介して、ホストコントローラ5との間でPCIeの規格に則した高速信号をやり取りする。
【0014】
回路基板4には、電源回路7が設けられている。電源回路7は、電源ライン8a,8bを介して、ホストコントローラ5及び半導体パッケージ1に接続されている。電源回路7は、電子機器2が動作するための各種の電源をホストコントローラ5及び半導体パッケージ1に供給する。
【0015】
次に、半導体パッケージ1の構成について説明する。
図3は、半導体パッケージ1の構成の一例を示すブロック図である。半導体パッケージ1は、コントローラチップ11、半導体メモリチップ12、DRAMチップ13、オシレータ(OSC)14、electrically erasable and programmable ROM (EEPROM)15、及び温度センサ16を備える。
【0016】
コントローラチップ11(すなわちコントローラ)は、半導体メモリチップ12の動作を制御する半導体チップである。半導体メモリチップ12は、例えばNANDチップ(NANDフラッシュメモリ)である。NANDチップは、不揮発性メモリであり、電源供給を行わない状態でもデータを保持する。DRAMチップ13は、半導体メモリチップ12の管理情報の保管やデータのキャッシュなどに用いられる。
【0017】
オシレータ(OSC)14は、所定周波数の動作信号をコントローラチップ11に供給する。EEPROM15は、制御プログラム等を固定情報として格納している。EEPROM15は、不揮発性メモリの一例である。温度センサ16は、半導体パッケージ1内の温度を検出し、コントローラチップ11に通知する。
【0018】
コントローラチップ11は、温度センサ16から受信した温度情報を用いて半導体パッケージ1の各部の動作を制御する。例えば、温度センサ16で検出された温度が所定以上であった場合、コントローラチップ11は、半導体パッケージ1の動作速度を下げたり、半導体パッケージ1の動作を所定時間または所定間隔で停止し、半導体パッケージ1の温度を許容値以下に抑える。
【0019】
次に、半導体パッケージ1の構造について説明する。
図4は、半導体パッケージ1の断面図である。半導体パッケージ1は、基板21(パッケージ基板)、コントローラチップ11、半導体メモリチップ12、ボンディングワイヤ22,23、モールド材24,25、マウントフィルム26、及び複数の半田ボール27を備える。
【0020】
基板21は、多層の配線基板であり、電源層28及びグランド層29を有する。基板21は、第1面21aと、該第1面21aとは反対側に位置した第2面21bとを有する。コントローラチップ11は、基板21の第1面21aに載せられている。コントローラチップ11は、例えばマウントフィルム26によって基板21に固定されている。また、コントローラチップ11は、ボンディングワイヤ22によって基板21に電気的に接続されている。
【0021】
基板21の第1面21aには、コントローラチップ11及びボンディングワイヤ22を封止する第1モールド材24が設けられている。なお、第1モールド材24に代えて厚膜マウントフィルムを用いてもよい。以上により、コントローラチップ11を封止するモールドタイプの半導体パッケージ(第1モールドパッケージ)が形成される。
【0022】
図4に示すように、第1モールド材24の上には、複数の半導体メモリチップ12が積層されている。複数の半導体メモリチップ12は、マウントフィルム26によって第1モールド材24の上に固定される。複数の半導体メモリチップ12は、ボンディングワイヤ23を介して基板21に電気的に接続されている。半導体メモリチップ12は、基板21を介して、コントローラチップ11に電気的に接続されている。
【0023】
基板21の第1面21a上には、第1モールド材24、複数の半導体メモリチップ12、及びボンディングワイヤ23を封止する第2モールド材25が設けられている。以上のように、本実施形態では、第1モールド材24及び第2モールド材25によって、基板21の第1面21aに設けられた封止部30が形成されている。封止部30は、コントローラチップ11、複数の半導体メモリチップ12、オシレータ14、EEPROM15、及び温度センサ16を一体に覆う。
【0024】
図5は、本実施形態に係る半導体パッケージ1の第1変形例を示す。この第1変形例では、DRAMチップ13が基板21の第1面21aに載せられている。DRAMチップ13は、第1モールド材24で覆われている。なお、DRAMチップ13は、第1モールド材24の外部に位置し、第2モールド材25によって覆われてもよい。
【0025】
図6は、本実施形態に係る半導体パッケージ1の第2変形例を示す。この第2変形例では、複数の半導体メモリチップ12が基板21の第1面21aに積層されている。すなわち、複数の半導体メモリチップ12は、コントローラチップ11及びDRAMチップ13の側方に置かれている。
【0026】
本変形例では、一つのモールド材25が、コントローラチップ11、DRAMチップ13、及び複数の半導体メモリチップ12を一体に覆う。この場合、一つのモールド材25によって、基板21の第1面21aに設けられた封止部30が形成されている。なお、半導体パッケージ1の封止部30は、モールド材にて形成されたものに限らず、セラミック材やその他の材料で形成されたものでもよい。
【0027】
次に、基板21に設けられた複数の半田ボール27について説明する。
図4に示すように、基板21の第2面21bには、外部接続用の複数の半田ボール27が設けられている。本実施形態では、半田ボール27は、例えば0.5mmピッチで並べられている。
【0028】
図7は、基板21の第2面21bにおける半田ボール27の配列を示す。図7に示すように、複数の半田ボール27は、基板21の第2面21bの全体にフルで配置されているわけではなく、部分的に配置されている。
【0029】
図8は、半田ボール27のアサインを模式的に示す。なお図8は、説明の便宜上、回路基板4に載せられた姿勢を基準(すなわち半導体パッケージ1を上方から見た姿勢を基準)にしたボール配置を示す。図9は、図8中に示されたアサインの内容を示す。図10は、半田ボール27が接続される回路基板4のパッド32を示す。
【0030】
本実施形態に係る複数の半田ボール27は、PCIe信号ボールPS1〜PS16、その他の信号ボールS、電源ボールP、グランドボールG、及びサーマルボールT(放熱ボール)を含む。PCIe信号ボールPS1〜PS16は、「差動信号ボール」の一例である。
【0031】
なお、図8中では、信号ボールSをハッチング、電源ボールPを”Power”、グランドボールGを”GND”、サーマルボールTを”T_pad”と表記して示す。以下、これら半田ボール27の配置を詳しく説明する。
【0032】
図8に示すように、複数の半田ボール27は、第1郡G1、第2郡G2、及び第3郡G3に分かれて配置されている。第1郡G1は、基板21の中央部に位置する。第1郡G1は、基板21の中央部に設けられた複数のサーマルボールTと、この複数のサーマルボールTを囲むように配置された複数の電源ボールP、グランドボールG、及び信号ボールSを有する。
【0033】
サーマルボールT(放熱ボール)は、基板21のグランド層29または電源層28(すなわち銅層)に電気的に接続されている。このため、コントローラチップ11などの熱は、グランド層29または電源層28を介してサーマルボールTに移動しやすい。
【0034】
サーマルボールTは、半導体パッケージ1の熱の一部を回路基板4に逃がす。例えば本実施形態では、コントローラチップ11は、基板21の中央部に位置し、第1郡G1のサーマルボールTに重なる。コントローラチップ11は、他の部品(例えば半導体メモリチップ12またはDRAMチップ13)に比べて動作時の発熱量が大きい。第1郡G1のサーマルボールTは、コントローラチップ11から基板21に伝わる熱の一部を回路基板4に逃がす。
【0035】
電源ボールPは、基板21の電源層28に電気的に接続され、半導体パッケージ1に各
種の電源を供給する。グランドボールGは、基板21のグランド層29に電気的に接続さ
れ、接地電位となる。
【0036】
図8に示すように、第2郡G2は、第1郡G1を囲う枠状に並べられている。第2郡G2と第1郡G1との間には隙間が存在する。第2郡G2は、PCIe信号ボールPS1〜PS16、信号ボールS、電源ボールP、及びグランドボールGを有する。
【0037】
ここで、PCIe信号ボールPS1〜PS16について詳しく説明する。図8及び図9に示すように、第1PCIe信号ボールPS1は、PCIe高速差動信号(入力、ポジティブ)1セット目に対応する。第2PCIe信号ボールPS2は、PCIe高速差動信号(入力、ネガティブ)1セット目に対応する。第1及び第2PCIe信号ボールPS1,PS2は、第1差動信号が流れる差動ペアとなる。
【0038】
第3PCIe信号ボールPS3は、PCIe高速差動信号(出力、ネガティブ)1セット目に対応する。第4PCIe信号ボールPS4は、PCIe高速差動信号(出力、ポジティブ)1セット目に対応する。第3及び第4PCIe信号ボールPS3,PS4は、第2差動信号が流れる差動ペアとなる。
【0039】
そして、これら4つのPCIe信号ボールPS1,PS2,PS3,PS4は、一対の高速差動入力信号と高速差動出力信号からなる第1信号セットに対応した第1半田ボールセットBS1(すなわち第1レーン)を構成する。
【0040】
同様に、第5PCIe信号ボールPS5は、PCIe高速差動信号(出力、ネガティブ)2セット目に対応する。第6PCIe信号ボールPS6は、PCIe高速差動信号(出力、ポジティブ)2セット目に対応する。第5及び第6PCIe信号ボールPS5,PS6は、第3差動信号が流れる差動ペアとなる。
【0041】
第7PCIe信号ボールPS7は、PCIe高速差動信号(入力、ポジティブ)2セット目に対
応する。第8PCIe信号ボールPS8は、PCIe高速差動信号(入力、ネガティブ)2セット目に対応する。第7及び第8PCIe信号ボールPS7,PS8は、第4差動信号が流れる差動ペアとなる。
【0042】
そして、これら4つのPCIe信号ボールPS5,PS6,PS7,PS8は、一対の高速差動入力信号と高速差動出力信号からなる第2信号セットに対応した第2半田ボールセットBS2(すなわち第2レーン)を構成する。
【0043】
第9PCIe信号ボールPS9は、PCIe高速差動信号(入力、ポジティブ)3セット目に対応する。第10PCIe信号ボールPS10は、PCIe高速差動信号(入力、ネガティブ)3セット目に対応する。第9及び第10PCIe信号ボールPS9,PS10は、第5差動信号が流れる差動ペアとなる。
【0044】
第11PCIe信号ボールPS11は、PCIe高速差動信号(出力、ポジティブ)3セット目に対応する。第12PCIe信号ボールPS12は、PCIe高速差動信号(出力、ネガティブ)3セット目に対応する。第11及び第12PCIe信号ボールPS11,PS12は、第6差動信号が流れる差動ペアとなる。
【0045】
そして、これら4つのPCIe信号ボールPS9,PS10,PS11,PS12は、一対の高速差動入力信号と高速差動出力信号からなる第3信号セットに対応した第3半田ボールセットBS3(すなわち第3レーン)を構成する。
【0046】
第13PCIe信号ボールPS13は、PCIe高速差動信号(入力、ポジティブ)4セット目に対応する。第14PCIe信号ボールPS14は、PCIe高速差動信号(入力、ネガティブ)4セット目に対応する。第13及び第14PCIe信号ボールPS13,PS14は、第7差動信号が流れる差動ペアとなる。
【0047】
第15PCIe信号ボールPS15は、PCIe高速差動信号(出力、ポジティブ)4セット目
に対応する。第16PCIe信号ボールPS16は、PCIe高速差動信号(出力、ネガティブ)4セット目に対応する。第15及び第16PCIe信号ボールPS15,PS16は、第8差動信号が流れる差動ペアとなる。
【0048】
そして、これら4つのPCIe信号ボールPS13,PS14,PS15,PS16は、一対の高速差動入力信号と高速差動出力信号からなる第4信号セットに対応した第4半田ボールセットBS4(すなわち第4レーン)を構成する。以上を換言すると、本実施形態に係る半導体パッケージ1は、PCIeのレーンを構成する半田ボールセットを4セット有する。
【0049】
ここで、半導体パッケージ1の基板21は、4つの辺を有する。この4つの辺は、第1辺41a、第2辺41b、第3辺41c、及び第4辺41dを含む。半導体パッケージ1が基板21に取り付けられた状態で、第1辺41aは、基板21のなかで最もホストコントローラ5に近い。第1辺41aは、ホストコントローラ5に相対する端部(すなわち縁部)である。第1辺41aは、ホストコントローラ5と略平行に延びている。第2辺41bは、第1辺41aとは反対側に位置する。第3辺41c及び第4辺41dは、第1辺41aと第2辺41bとの間に延びている。
【0050】
本実施形態では、第1乃至第4半田ボールセットBS1,BS2,BS3,BS4は、基板21の第1辺41aの近くに纏めて配置されている。第1乃至第4半田ボールセットBS1,BS2,BS3,BS4は、基板21の第1辺41aと基板21の中央部との間に位置する。第1乃至第4半田ボールセットBS1,BS2,BS3,BS4は、基板21の第1辺41aと略平行に並べられている。
【0051】
これにより、第1乃至第4半田ボールセットBS1,BS2,BS3,BS4は、基板21の中央部よりも、ホストコントローラ5の近くに位置する。すなわち、第1乃至第4半田ボールセットBS1,BS2,BS3,BS4は、基板21の中心を第1辺41aと略平行に通る中心線Cと第1辺41aとの間の領域に位置する。
【0052】
さらに言えば、本実施形態では、全てのPCIe信号ボールPS1〜PS16は、第1ラインL1に沿って1列に並べられている。第1ラインL1は、基板21の第1辺41aと基板21の中央部との間に位置して、基板21の第1辺41aと略平行に延びている。
【0053】
図10に示すように、回路基板4の複数のパッド32は、複数の半田ボール27の配置に対応して設けられている。回路基板4の複数のパッド32は、PCIe信号ボールPS1〜PS16が接続され、ホストコントローラ5との間でPCIe信号が流れる16つのPCIeパッドPSPを含む。
【0054】
回路基板4は、PCIeパッドPSPとホストコントローラ5とを電気的に接続する16つの信号ライン6(配線パターン)を有する。信号ライン6は、例えば回路基板4の表層に設けられている。信号ライン6は、PCIeパッドPSPからホストコントローラ5に向いて直線状に延びている。信号ライン6は、半導体パッケージ1の基板21の第1辺41aと略直交した方向に延びている。この16つの信号ライン6は、例えば同じ配線長を有する。すなわち、ホストコントローラ5と16つのPCIe信号ボールPS1〜PS16との間には信号ライン6の等長性が確保されている。
【0055】
次に、グランドボールGの配置について説明する。なお、ここでは説明の便宜上、「PCIe信号ボール」を単に「半田ボール」と読み替える。
【0056】
各半田ボールセットBS1,BS2,BS3,BS4は、其々、差動入力信号に対応した2つの第1半田ボールと,差動出力信号に対応した2つの第2半田ボールとを有する。すなわち、PCIe信号ボールPS1、PS2、PS7、PS8、PS9、PS10、PS13、PS14は、上記第1半田ボールに該当する。一方で、PCIe信号ボールPS3、PS4、PS5、PS6、PS11、PS12、PS15、PS16は、上記第2半田ボールに該当する。
【0057】
グランドボールGは、PCIe信号ボールPS1〜PS16の周囲に設けられ、いくつかのPCIe信号ボールPS1〜PS16の間を電気的にシールドする。本実施形態では、グランドボールGは、半田ボールセットBS1,BS2,BS3,BS4の間、及び、各半田ボールセットBS1,BS2,BS3,BS4において、上記第1半田ボールと上記第2半田ボールとの間に設けられている。
【0058】
すなわち、グランドボールGは、差動ペアと差動ペアとの間に設けられている。これにより、其々複数の差動入力信号と差動出力信号とが互いに独立するように電気的にシールドされ、信号の相互干渉や外来ノイズの影響が抑制されている。
【0059】
また、いくつかのグランドボールGは、信号ライン6とは反対側からPCIe信号ボールPS1〜PS16に面する。これにより、上述の8つの差動信号が他の信号から独立するように電気的にシールドされ、信号の相互干渉や外来ノイズの影響が抑制されている。
【0060】
図8に示すように、半田ボール27の第3郡G3は、複数のサーマルボールTを含む。第3郡G3は、第2郡G2のさらに外側に位置する。第3郡G3は、第2郡G2と基板21の外周縁(4つの辺41a,41b,41c,41d)との間に位置する。すなわち、複数のサーマルボールTは、第1乃至第4半田ボールセットBS1〜BS4よりも、基板21の外周縁の近くに位置する。
【0061】
サーマルボールTは、基板21の第1辺41aと第1乃至第4半田ボールセットBS1〜BS4との間の領域において、基板21の第1辺41aと略直交した方向で、第1乃至第4半田ボールセットBS1〜BS4と並ぶ領域を避けて配置されている。すなわち、サーマルボールTは、信号ライン6が通る領域を避けて配置されている。これにより、信号ライン6は、サーマルボールTに邪魔されずに、回路基板4の表層に直線状に延びることができる。
【0062】
別の観点で見れば、サーマルボールTは、PCIe信号ボールPS1〜PS16の間に位置したグランドボールGに対して、基板21の第1辺41aと略直交した方向で並ぶ領域に配置されている。サーマルボールTは、複数の信号ライン6の間及び信号ライン6の両側に位置する。サーマルボールTは、例えば基板21のグランド層29に電気的に接続され、電気的なシールドとして信号ライン6に流れる信号の相互干渉や外来ノイズの影響を抑制することに寄与する。
【0063】
図7及び図8に示すように、基板21は、第1領域43aと、第2領域43bとを有する。第1領域43aは、平面視においてコントローラチップ11に重なる領域(すなわちコントローラチップ11の投射領域)である。一方で、第2領域43bは、第1領域43aの外側に位置した領域である。
【0064】
ここで、第2領域43bにおけるサーマルボールTの配置密度は、第1領域43aにおけるサーマルボールTの配置密度よりも高い。なお「配置密度」とは、各領域に配置されたサーマルボールTの数を各領域の面積で割ったものである。
【0065】
図10に示すように、回路基板4のパッド32は、サーマルボールTが接続されるサーマルパッドTPを含む。サーマルパッドTPは、例えば回路基板4のグランド層または電源層(すなわち銅層)に接続されている。なお、サーマルボールT及びサーマルパッドTPは、基板21や回路基板4のグランド層や電源層に接続されたものに限らない。銅層に接続されていないサーマルボールTやサーマルパッドTPによっても一定の放熱効果が得られる。
【0066】
次に、電源ボールP及びグランドボールGの配置について説明する。
図8に示すように、複数の電源ボールP及び複数のグランドボールGは、基板21の中心に対して略点対称に配置されている。なお、「略点対象」とは、完全に点対称な場合に加えて、例えば少数(例えば1つ)のグランドボールGが点対称に配置されていない場合も含む。
【0067】
別の観点では、複数の電源ボールP及び複数のグランドボールGは、そのどちらか一方が基板21の中心に対して点対称に配置されていればよい。本実施形態では、複数の電源ボールPは、基板21の中心に対して点対称に配置されている。
【0068】
図10に示すように、回路基板4のパッド32は、電源ボールPが接続される電源パッドPPと、グランドボールGが接続されるグランドパッドGPとを含む。
【0069】
複数の電源ボールP及び複数のグランドボールGが略点対称に配置されることで、半導体パッケージ1を正規の向きに対して誤って180度回転させて回路基板4に取り付けた場合でも、電源ボールPと電源パッドPP、及びグランドボールGとグランドパッドGPとの対応関係が維持される。
【0070】
このような構成によれば、高速動作性を向上させた半導体パッケージ1を提供することができる。すなわち、例えば高速信号に対応した半田ボールセットが1セットしかない場合、高速動作に限界がある。
【0071】
そこで、本実施形態に係る半導体パッケージ1は、基板21と、封止部30と、コントローラチップ11と、半導体チップ(例えば半導体メモリチップ12)と、複数の差動信号ボール(例えばPCIe信号ボールPS1〜PS16)とを備える。前記複数の差動信号ボールの少なくとも一部は、基板21の第1辺41aと略平行に並べられている。
【0072】
このような構成によれば、高速信号に対応した半田ボールセットの数を増やすことで、送受信できるデータ量を倍増させることができ、これにより高速動作性を向上させることができる。
【0073】
さらに、前記複数の差動信号ボールが基板21の第1辺41aと略平行に並べられていると、基板21の第1辺41aをホストコントローラ5に向けて半導体パッケージ1を配置することで、前記複数の差動信号ボールとホストコントローラ5との間の信号ライン6の等長性を確保しやすい。このため、半導体パッケージ1が送受信する信号品質を高めることができる。
【0074】
別の観点では、複数の差動信号ボールは、差動ペアを基板21の第1辺41aと略直交した方向に並べ、該複数の差動信号ボールを基板21の第1辺41aと略平行な2列に配置することも考えられる。しかしこの場合、本実施形態のように0.5mmピッチで半田ボール27を並べると、差動信号ボールと信号ライン6の配置が密になり、いくつかの信号ライン6に急峻な折曲部を設ける必要が生じる。これは、信号品質や信頼性に影響を与える場合がある。
【0075】
一方で、本実施形態では、複数の差動信号ボールが基板21の第1辺41aと略平行に一列に並べられている。このような構成によれば、複数の差動信号ボールと信号ライン6とが密になりにくく、信号ライン6に急峻な折曲部を設けることを避けることができる。このため、信号品質や信頼性をさらに高めることができる。
【0076】
本実施形態では、複数のグランドボールGは、複数の差動信号ボールの周囲に設けられていくつかの差動信号ボールの間を電機的にシールドする。これにより、複数の差動信号ボールの信号の相互干渉や外来ノイズの影響を抑制することができ、信号品質を高めることができる。
【0077】
本実施形態では、複数の半田ボール27は、基板21のグランド層29または電源層28に電気的に接続された複数のサーマルボールTを含む。このような構成によれば、半導体パッケージ1の熱を効率的に回路基板4に逃がすことができる。これより、半導体パッケージ1の温度上昇を抑制し、半導体パッケージ1の高速動作を促進することができる。
【0078】
本実施形態では、複数のサーマルボールTは、複数の半田ボールセットBS1〜BS4よりも、基板21の外周縁の近くに位置する。このような構成によれば、配線レイアウトが疎な基板21の周辺部を有効活用してサーマルボールTを配置することができる。これにより、半導体パッケージ1のレイアウト設計の自由度を向上させることができる。
【0079】
本実施形態では、複数のサーマルボールTは、基板21の第1辺41aと半田ボールセットBS1〜BS4との間の領域において、基板21の第1辺41aと略直交した方向で各半田ボールセットBS〜BS4と並ぶ領域を避けて配置されている。これにより、回路基板4のパッドPSPから信号ライン6を直線状に引くことができる。すなわち、サーマルボールTを避けるために信号ライン6を迂回させる必要がなくなる。このため、信号品質をさらに向上させることができる。
【0080】
なお、サーマルボールTは、半導体パッケージ1の低コスト化の観点では、基板21の全面にフルで設けられるのではなく、必要十分な少ない個数であることが望ましい。このようにサーマルボールTの個数に上限を設定する場合、相対的に多くのサーマルボールTを基板21の第2領域43bに配置することは、放熱性の観点からも好ましい。
【0081】
ここで、複数のサーマルボールTを第1領域43aに集中して配置することも考えられる。一見すると、発熱部品であるコントローラチップ11の直下に位置した第1領域43aに相対的に多くのサーマルボールTを配置した方が良好な放熱性が得られるようにも思われる。
【0082】
しかしながら、本発明者による試験結果によれば、第2領域43bに相対的に多くのサーマルボールTを配置した方が半導体パッケージ1の温度上昇を低く抑えられることが分かった。これは、第1領域43aに加えて第2領域43bにもサーマルボールTを分けて配置すると、半導体パッケージ1の全体の放熱性を高まるためだと推察される。そこで、本実施形態では、第2領域43bに相対的に多くのサーマルボールTを配置し、半導体パッケージ1の放熱性をさらに高めている。
【0083】
本実施形態では、複数の半田ボール27は、基板21の電源層28に電気的に接続された複数の電源ボールPと、基板21のグランド層29に電気的に接続された複数のグランドボールGとを含む。複数の電源ボールP及び複数のグランドボールGは、基板21の中心に対して略点対称に配置されている。
【0084】
ここで、複数の電源ボールP及び複数のグランドボールGが略点対称に配置されていない場合、正規の向きに対して誤って180度回転させた状態で半導体パッケージ1を基板21に取り付けると、回路基板4の電源パッドPPと半導体パッケージ1のグランドボールGとが接続され、ショートする可能性がある。
【0085】
一方で、本実施形態のように複数の電源ボールP及び複数のグランドボールGは、基板21の中心に対して略点対称に配置されていると、正規の向きに対して誤って180度回転させた状態で半導体パッケージ1を基板21に取り付けた場合でも、複数の電源ボールPと複数の電源パッドPP、及び複数のグランドボールGと複数のグランドパッドGPとの対応関係は維持される。このため、ショートが生じる可能性がなく、システム全体および半導体パッケージ1の損傷を防止することができる。
【0086】
(第2実施形態)
次に、図11乃至図16を参照して、第2実施形態に係る半導体パッケージ1について説明する。なお、第1実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第1実施形態と同じである。
【0087】
図11は、本実施形態に係る半田ボール27のアサインを示す。図12は、図11中のF12で囲まれた部分を拡大して示す。図11及び図12に示すように、本実施形態では、複数のPCIe信号ボールPS1〜PS16は、第1ラインL1と、一対の第2ラインL2a,L2bとに沿って並べられている。第1ラインL1は、基板21の第1辺41aと基板21の中央部との間に位置して、基板21の第1辺41aと略平行である。一対の第2ラインL2a,L2bは、第1ラインL1の両端部から基板21の第1辺41aから離れる方向に延びている。
【0088】
つまり、複数のPCIe信号ボールPS1〜PS16のなかで最も外側に位置したいくつかのPCIe信号ボールPS1,PS2、PS15,PS16は、第1ラインL1とは交差した(例えば略直交した)第2ラインL2a,L2bに沿うように向きを変えて並べられている。なお、一対の第2ラインL2a,L2bは、この名称に限定されるものではなく、例えば第2ラインL2a及び第3ラインL2bと称してもよい。
【0089】
本実施形態では、第2及び第3ボールセットBS2,BS3のPCIe信号ボールPS5〜PS12は、第1ラインL1に沿って一列に配置されている。一方で、第1及び第4ボールセットBS1,BS4のPCIe信号ボールPS1〜PS4、PS12〜PS16は、第2及び第3ボールセットBS2,BS3の両側に位置するとともに、其々少なくとも一部が一対の第2ラインL2a,L2bに沿って配置されている。
【0090】
本実施形態においても、第1乃至第4半田ボールセットBS1,BS2,BS3,BS4の全てのPCIe信号ボールPS1〜PS16は、基板21の中心を第1辺41aと略平行
に通る中心線Cと第1辺41aとの間の領域に位置する。
【0091】
詳しく述べると、枠状に配置された第2郡G2は、第1部分61(第1辺)、第2部分62(第2辺)、第3部分63(第3辺)、及び第4部分64(第4辺)を有する。第1部分61は、第1ラインL1に沿って並べられている。第2部分62は、第1部分61の第1端部から第1部分61とは略直交した方向に並べられている。
【0092】
第3部分63は、前記第1端部とは反対側に位置した第1部分61の第2端部から第1部分61とは略直交した方向に並べられている。第2部分62と第3部分63とは、第1郡G1の両側に分かれて位置する。第4部分64は、第1部分61と略平行に並べられている。第4部分64は、第2部分62と第3部分63との間に亘る。第1部分61と第4部分64とは、第1郡G1の両側に分かれて位置する。
【0093】
本実施形態では、第2及び第3ボールセットBS2,BS3のPCIe信号ボールPS5〜PS12は、第1部分61に位置して一列に並べられている。また、第1ボールセットBS1の2つのPCIe信号ボールPS3,PS4は、第1部分61に並べられている。第3ボールセットBS4の2つのPCIe信号ボールPS12,PS13は、第1部分61に並べられている。
【0094】
一方で、第1ボールセットBS1の2つのPCIe信号ボールPS1,PS2は、第1部分61に繋がる第2部分62の端部に並べられている。同様に、第4ボールセットBS4の2つのPCIe信号ボールPS15,PS16は、第1部分61に繋がる第3部分63の端部に並べられている。
【0095】
これにより、複数のPCIe信号ボールPS1〜PS16は、第1ラインL1に沿って配置された複数の第1差動ペアと、一対の第2ラインL2a,L2bに沿って配置された第2差動ペアとを含む。つまり、PCIe信号ボール(PS3,PS4)、(PS5,PS6)、(PS7,PS8)、(PS9,PS10)、(PS11,PS12)、(PS13,PS14)は、其々、第1差動ペアの一例である。一方で、PCIe信号ボール(PS1,PS2)、(PS15,PS16)は、其々、第2差動ペアの一例である。
【0096】
ここで、各第2差動ペアは、第1ボールAと、第2ボールBとを含む。第2ボールBは、第1ボールAに比べて、基板21の第1辺41aから遠くに位置する。本実施形態では、PCIe信号ボールPS2、PS15は、第1ボールAの一例である。PCIe信号ボールPS1、PS16は、第2ボールBの一例である。
【0097】
図13は、本実施形態に係る回路基板4のパッド32の配置を示す。図13に示すように、信号ライン6は、第2差動ペアを構成するPCIe信号ボール(PS1,PS2)、(PS15,PS16)とホストコントローラ5との間に延びた4本の信号ライン6a,6bを含む。これら4本の信号ライン6a,6bは、PCIeパッドPSPから基板21の第1辺41aと略平行に延びるとともに、曲線状に曲がる部分を有し、ホストコントローラ5に向いて基板の第1辺41aと略直交した方向に延びている。
【0098】
具体的には、信号ライン6は、第1ボールAとホストコントローラ5との間の延びた第1信号ライン6aと、第2ボールBとホストコントローラ5との間の延びた第2信号ライン6bとを含む。第1信号ライン6aは、第1曲線部71を有する。第2信号ライン6bは、例えば第1曲線部71よりも大きな曲率半径で、第1曲線部71の外側に位置した第2曲線部72を有する。第1及び第2の曲線部71,72は、例えば1/4円の円弧状に形成されている。
【0099】
本実施形態では、複数のグランドボールG及び複数のサーマルボールTを含む全ての半田ボール27は、曲線部71,72を有した第1及び第2信号ライン6a,6bを避けた領域に配置されている。
【0100】
図14は、第2差動ペアを構成する第1及び第2ボールA,Bとホストコントローラ5との間の信号ライン6の配線長を模式的に示す。なお、説明の便宜上、第1ボールAと第2ボールBとで配線長への影響が同じ部分については距離を詰めて示す。
【0101】
図14に示すように、本実施形態では、第1ボールAと第2ボールBとの間の距離を2とした場合、第1信号ライン6aと第2信号ライン6bとの配線長の違いは、π/2(約1.5705)である。
【0102】
次に、図15を参照して、信号ライン6の第1変形例を説明する。なお、上記実施形態と同一または類似の機能を有する構成は、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0103】
信号ライン6は、第2差動ペアを構成するPCIe信号ボール(PS1,PS2)、(PS15,PS16)とホストコントローラ5との間に延びた4本の信号ライン6a,6bを含む。これら4本の信号ライン6a,6bは、PCIeパッドPSPから基板21の第1辺41aと略平行に延びるとともに、基板21の第1辺41aに対して斜めに延びた部分を有し、ホストコントローラ5に向いて基板の第1辺41aと略直交した方向に延びている。
【0104】
具体的には、第1信号ライン6aは、基板21の第1辺41aに対して斜めに延びた第1斜線部73を有する。第2信号ライン6bは、例えば第1斜線部73と略平行で、第1斜線部73の外側に位置した第2斜線部74を有する。第1及び第2斜線部73,74は、例えば基板21の第1辺41aに対して45°の角度で傾いている。
【0105】
本実施形態では、複数のグランドボールG及び複数のサーマルボールTを含む全ての半田ボール27は、斜線部73,74を有した第1及び第2信号ライン6a,6bを避けた領域に配置されている。
【0106】
図15は、本変形例において、第2差動ペアを構成する第1及び第2ボールA,Bとホストコントローラ5との間の信号ライン6の配線長を模式的に示す。なお、説明の便宜上、第1ボールAと第2ボールBとで配線長への影響が同じ部分については距離を詰めて示す。
【0107】
図15に示すように、本実施形態では、第1ボールAと第2ボールBとの間の距離を2とした場合、第1信号ライン6aと第2信号ライン6bとの配線長の違いは、2√2(約2.828)である。
【0108】
次に、図16を参照して、信号ライン6の第2変形例を説明する。なお、上記実施形態と同一または類似の機能を有する構成は、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0109】
信号ライン6は、第2差動ペアを構成するPCIe信号ボール(PS1,PS2)、(PS15,PS16)とホストコントローラ5との間に延びた4本の信号ライン6a,6bを含む。これら4本の信号ライン6a,6bは、PCIeパッドPSPから基板21の第1辺41aと略平行に延びるとともに、略直角に曲げられ、ホストコントローラ5に向いて基板21の第1辺41aとは略直交した方向に延びている。複数のグランドボールG及び複数のサーマルボールTを含む全ての半田ボール27は、第1及び第2信号ライン6a,6bを避けた領域に配置されている。
【0110】
図16は、本変形例において、第2差動ペアを構成する第1及び第2ボールA,Bとホストコントローラ5との間の信号ライン6の配線長を模式的に示す。なお、説明の便宜上、第1ボールAと第2ボールBとで配線長への影響が同じ部分については距離を詰めて示す。
【0111】
図16に示すように、本実施形態では、第1ボールAと第2ボールBとの間の距離を2とした場合、第1信号ライン6aと第2信号ライン6bとの配線長の違いは、4である。
【0112】
以上説明した第2実施形態及びその変形例のような構成によれば、第1実施形態と同様に、高速動作性を向上させることができるとともに、さらに差動信号ボールの接続信頼性を向上させることができる半導体パッケージ1を提供することができる。
【0113】
一般的に、基板21の周端部は、例えば半導体パッケージ1の実装時の熱応力で、半田ボール27の接続信頼性が低くなる可能性がある領域である。そのため、基板21の周端部の近くに差動信号ボールを配置すると、その差動信号ボールの接続信頼性が低くなる可能性がある。
【0114】
そこで本実施形態では、複数の差動信号ボール(例えばPCIe信号ボールPS1〜PS16)は、基板21の第1辺41aと略平行な第1ラインL1と、該第1ラインL1の両端部から基板21の第1辺41aから離れる方向に延びた一対の第2ラインL2a,L2bとに沿って並べられている。
【0115】
このような構成によれば、例えば第1実施形態の構造に比べて、全ての差動信号ボールを基板21の周端部から離して配置することができる。このため、差動信号ボールの接続信頼性を高めることができる。
【0116】
本実施形態では、複数の差動信号ボールは、第1ラインL1に沿って配置された複数の第1差動ペアと、一対の第2ラインL2a,L2bに沿って配置された第2差動ペアとを含む。このような構成によれば、上記第2差動ペアの信号ライン6a,6bの等長性を確保しやすい。このため、第2ラインL2a,L3bに沿って配置された差動信号ボールが送受信する信号の信号品質を高めることができる。
【0117】
本実施形態では、第1及び第2信号ライン6a,6bは、PCIeパッドPSPから基板21の第1辺41aと略平行に延びるとともに、曲線部71,72を有してホストコントローラ5に向いて延びている。このような構成によれば、例えば本実施形態の上記第2変形例の構造に比べて、第1及び第2信号ライン6a,6bの配線長の違いを小さくすることができる。そのため、第2ラインL2a,L2bに沿って配置された差動ペアが送受信する信号の信号品質を高めることができる。
【0118】
同様に、本実施形態の上記第1変形例に係る第1及び第2信号ライン6a,6bは、PCIeパッドPSPから基板21の第1辺41aと略平行に延びるとともに、斜線部73,74を有してホストコントローラ5に向いて延びている。このような構成によれば、例えば上記第2変形例の構造に比べて、第1及び第2信号ライン6a,6bの配線長の違いを小さくすることができる。そのため、第2ラインL2a,L2bに沿って配置された差動ペアが送受信する信号の信号品質を高めることができる。
【0119】
(第3実施形態)
次に、図17乃至図19を参照して、第3実施形態に係る半導体パッケージ1について説明する。なお、第1及び第2実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第2実施形態と同じである。
【0120】
図17は、本実施形態に係る半田ボール27のアサインを示す。図18は、図17中のF18で囲まれた部分を拡大して示す。図19は、本実施形態に係るパッド32の配置を示す。
【0121】
本実施形態では、第2差動ペアを構成するPCIe信号ボール(PS1,PS2)、(PS15,PS16)は、上記第2実施形態と同様に、第1ボールAと、該第1ボールAよりも基板21の第1辺41aから遠くに位置した第2ボールBとを有する。
【0122】
本実施形態では、第1ボールAは、例えば基板21の第1辺41aと略平行な方向で、第2ボールBに対して基板21の内側(中央側)にずれて配置されている。なお、「第2ボールに対して基板の内側(中央側)にずれて配置されている」とは、第1ボールAが、第2ボールBに対して、第2郡G2の第1部分61の中央部に向いてずれて配置されていることを意味する。換言すれば、第1ボールAが、第2ボールBに対して、基板21の第1辺41aの中央部に向いてずれて配置されていることを意味する。
【0123】
さらに別の表現で言えば、第2郡G2において半田ボール27が2列の枠状(2重の枠状)に並べられている場合、第2ボールBは、外側の枠に位置し、第1ボールAは、内側の枠に位置する。
【0124】
図19に示すように、第1信号ライン6aは、第1ボールAと第1曲線部71との間に第1直線部81を有する。第1直線部81は、基板21の第1辺41aと略平行に延びている。第2信号ライン6bは、第2ボールBと第2曲線部72との間に第2直線部82を有する。第2直線部82は、基板21の第1辺41aと略平行に延びている。第1直線部81は、第2直線部82よりも長い。
【0125】
図19に示すように、第1ボールAと第2ボールBとの間の距離を2とし、第2ボールBに対して第1ボールAが基板21の内側に距離2だけずれて配置された場合、第1信号ライン6aと第2信号ライン6bとの配線長の違いは、−2+π/2(約−0.4295)である。
【0126】
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、高速動作性を向上させることができる半導体パッケージ1を提供することができる。また、上記構成によれば、上記第2実施形態と同様に、全ての差動信号ボールを基板21の周端部から離して配置することができるため、差動信号ボールの接続信頼性を高めることができる。
【0127】
本実施形態では、第1ボールAは、第2ボールBに対して基板21の内側(中央側)にずれて配置されている。このような構成によれば、例えば第2実施形態の構造に比べて、第1及び第2信号ライン6a,6bの等長性を確保しやすい。これにより、第2ラインL2a,L2bに沿って配置された差動ペアが送受信する信号の信号品質を高めることができる。
【0128】
(第4実施形態)
次に、図20乃至図22を参照して、第4実施形態に係る半導体パッケージ1について説明する。なお、第1乃至第3実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。また、下記に説明する以外の構成は、第3実施形態と同じである。
【0129】
図20は、本実施形態に係る半田ボール27のアサインを示す。図21は、図20中のF21で囲まれた部分を拡大して示す。図21は、本実施形態に係るパッド32の配置を示す。
【0130】
本実施形態では、複数のPCIe信号ボールPS1〜PS16は、第1ラインL1に沿って並べられた複数の第1差動ペアと、一対の第2ラインL2a,L2bの其々に沿って配置された複数の第2差動ペアとを含む。すなわち、本実施形態では、一つの第2ラインL2aに沿って複数の第2差動ペアが配置されている。また、他方の第2ラインL2bに沿って複数の第2差動ペアが配置されている。
【0131】
具体的には、一方の第2ラインL2aに沿って、第1半田ボールセットBS1の2つの差動ペア(PS1,PS2)、(PS3、PS4)が配置されている。他方の第2ラインL2bに沿って、第4半田ボールセットBS4の2つの差動ペア(PS13,PS14)、(PS15、PS16)が配置されている。
【0132】
ここでは、一方の第2ラインL2aに沿って配置された差動ペアの信号ライン6について説明する。なお、他方の第2ラインL2bに沿って配置された差動ペアも略同じ構成を有する。
【0133】
信号ライン6は、一つの差動ペア(PS3、PS4)に対応した第1信号ライン6a及び第2信号ライン6bと、他方の差動ペア(PS1、PS2)に対応した第3信号ライン6cと第4信号ライン6dとを有する。
【0134】
第1信号ライン6aは、一つの差動ペア(PS3、PS4)の第1ボールAとホストコントローラ5との間に延びている。第2信号ライン6bは、同じ差動ペア(PS3、PS4)の第2ボールBとホストコントローラ5との間に延びている。
【0135】
第3信号ライン6cは、他方の差動ペア(PS1、PS2)の第1ボールAとホストコントローラ5との間に延びている。第4信号ライン6dは、同じ差動ペア(PS1、PS2)の第2ボールBとホストコントローラ5との間に延びている。
【0136】
第1信号ライン6aは、第1曲線部71を含む。第2信号ライン6bは、例えば第1曲線部71よりも大きな曲率半径で、第1曲線部71の外側に位置した第2曲線部72を有する。第3信号ライン6cは、第2曲線部72の外側に位置した第3曲線部91を有する。なお、第3曲線部91は、第2曲線部72よりも大きな曲率半径を有してもよいが、そうでなくてもよい。第4信号ライン6dは、例えば第3曲線部91よりも大きな曲率半径で、第3曲線部91の外側に位置した第4曲線部92を有する。
【0137】
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、高速動作性を向上させることができる半導体パッケージ1を提供することができる。
【0138】
本実施形態では、複数の差動信号ボールは、第1ラインL1に沿って並べられた複数の第1差動ペアと、第2ラインL2a,L2bに沿って配置された複数の第2差動ペアとを含む。このような構成によれば、例えば第2実施形態の構造に比べて、全ての差動信号ボールを基板21の周端部からさらに離して配置することができる。このため、差動信号ボールの接続信頼性をさらに高めることができる。
【0139】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0140】
例えば、上記第3実施形態に係る半導体パッケージ1の第3及び第4信号ライン6c,6dとして、上記第2実施形態の第1及び第2変形例のような信号ラインの形状を採用してもよい。
【符号の説明】
【0141】
1…半導体パッケージ、4…回路基板、5…ホストコントローラ、6…信号ライン、11…コントローラチップ、12…半導体メモリチップ、21…基板(パッケージ基板)、21a…第1面、21b…第2面、27…半田ボール、28…電源層、29…グランド層、30…封止部、BS〜BS4…半田ボールセット、PSP1〜16…PCIe信号ボール、P…電源ボール、G…グランドボール、T…サーマルボール(放熱ボール)、A…第1ボール、B…第2ボール、L1…第1ライン、L2a,L2b…第2ライン、71,72…曲線部、73,74…斜線部
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