特許第6462980号(P6462980)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6462980
(24)【登録日】2019年1月11日
(45)【発行日】2019年1月30日
(54)【発明の名称】加熱調理器
(51)【国際特許分類】
   F24C 15/20 20060101AFI20190121BHJP
   F24C 15/34 20060101ALI20190121BHJP
   A47J 37/06 20060101ALI20190121BHJP
   F24C 11/00 20060101ALI20190121BHJP
【FI】
   F24C15/20 C
   F24C15/34 C
   A47J37/06 366
   F24C15/34 F
   F24C11/00 A
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-198603(P2013-198603)
(22)【出願日】2013年9月25日
(65)【公開番号】特開2015-64140(P2015-64140A)
(43)【公開日】2015年4月9日
【審査請求日】2016年8月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】301071893
【氏名又は名称】株式会社ハーマン
(74)【代理人】
【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120352
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100128901
【弁理士】
【氏名又は名称】東 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】小林 慶太
(72)【発明者】
【氏名】横山 敬仁
(72)【発明者】
【氏名】上原 達也
【審査官】 岩瀬 昌治
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−068538(JP,A)
【文献】 特開2009−180400(JP,A)
【文献】 特開2008−194372(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 15/20
A47J 37/06
F24C 11/00
F24C 15/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平方向に沿う平板状に形成されかつ上面部と下面部とのうちの下面部のみに加熱部が形成された調理用加熱体が、直方体状の加熱室の内部の上部側に設けられ、
前記加熱室で発生した調理排気を上方の排気出口に向けて案内する排気路を形成する排気筒が、前記加熱室の4つの側壁部のうちの一つの側壁部の上方側部に、上方に突出する姿勢で接続され、
前記調理用加熱体と前記加熱室の天井部との間に、前記加熱室で発生した調理排気を前記排気路の下方側の流入口に誘導する排気誘導路が形成された加熱調理器であって、
前記調理用加熱体の横幅が前記加熱室の横幅より狭く形成されて、前記調理用加熱体の両横側箇所に前記調理排気を前記排気誘導路に流動させる通路が形成され、且つ、前記調理用加熱体の前後幅が前記加熱室の前後幅より狭く形成されて、前記調理用加熱体の前方側箇所に前記調理排気を前記排気誘導路に流動させる通路が形成され、
前記加熱室の天井部の上面及び前記排気筒の外面に沿って外気導入口から導入された冷却用空気を流動させる冷却用空気流動路が形成され、
前記排気路を流動する調理排気を前記排気筒の内面に向けて偏向させる偏向用板部が設けられている加熱調理器。
【請求項2】
前記排気筒が、横断面形状が4角状に形成され、
前記排気路の長手方向での位置を異ならせた複数の前記偏向用板部が、前記排気筒の対向する一対の壁部に対して交互に設置する状態で、且つ、前記壁部から片持ち状に突出する突出姿勢で設けられている請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項3】
前記加熱室の前記排気筒が接続される前記側壁部に、前記排気誘導路に連通する延長誘導路を形成する延長筒部が、水平方向に伸びる状態で設けられ、
前記排気筒が、横断面形状が4角状に形成され且つ前記延長筒部の端部に接続され、
前記排気筒の前記加熱室に対する遠近方向に位置する一対の壁部のうちの前記加熱室の存在側に位置する加熱室存在側壁部の下端部に、前記偏向用板部としての下方側偏向用板部が、前記加熱室から離れる側で且つ下方側に向けて伸びる傾斜姿勢に片持ち状に支持された状態で設けられている請求項1記載の加熱調理器。
【請求項4】
前記排気筒の前記加熱室に対する遠近方向に位置する一対の壁部のうちの前記加熱室から離間する側に位置する加熱室離間側壁部に、前記偏向用板部としての上方側偏向用板部が、前記下方側偏向用板部よりも上方に位置させる状態で、かつ、前記加熱室に近づく側に向けて伸びる姿勢に片持ち状に支持された状態で設けられている請求項3記載の加熱調理器。
【請求項5】
前記偏向用板部が、非多孔状の板材にて形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水平方向に沿う平板状に形成されかつ上面部と下面部とのうちの下面部のみに加熱部が形成された調理用加熱体が、直方体状の加熱室の内部の上部側に設けられ、
前記加熱室で発生した調理排気を上方の排気出口に向けて案内する排気路を形成する排気筒が、前記加熱室の4つの側壁部のうちの一つの側壁部の上方側部に、上方に突出する姿勢で接続され、
前記調理用加熱体と前記加熱室の天井部との間に、前記加熱室で発生した調理排気を前記排気路の下方側の流入口に誘導する排気誘導路が形成された加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
かかる加熱用調理器は、加熱室で発生した調理排気を、調理用加熱体と加熱室の天井部との間の排気誘導路を通して、排気筒の内部に形成された排気路の下方側の流入口に誘導させながら、排気筒の上部の排気出口より外部に排出させるようにしたものであり、このような加熱調理器の従来例として、調理用加熱体としてグリルバーナを設けたグリルがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
ちなみに、特許文献1のグリルは、加熱室の4つの側壁部のうちの排気筒が接続される後方側の側壁部の上方側部に、排気誘導路に連通する延長誘導路を形成する延長筒部が、水平方向に伸びる状態で設けられ、その延長筒部の端部に、排気筒が接続されている。
つまり、特許文献1のグリルにおいては、加熱室で発生した調理排気が、排気誘導路及び延長誘導路を通して、排気経路に導かれるようい構成されている。
【0004】
特許文献1に開示されたグリルにおいては、被調理物から流出する油分に引火する等により、万が一、加熱室の内部に火炎が発生することがあっても、この火炎が排気誘導路や延長誘導路を流動する過程において、加熱室の天井部やグリルバーナの上面部に接触して冷却されることによって、消炎されることになり、また、排気誘導路や延長誘導路を流動する過程において火炎が消火されないことがあっても、排気路を流動する過程において、排気筒に接触して冷却されることによって、消炎できるものとなる。
【0005】
以上の通り、特許文献1に開示されたグリルにおいては、加熱室の内部に火炎が発生することがあっても、火炎を冷却する作用が大きいため、火炎が排気出口より外部に飛び出す火炎飛出し状態となることは、通常の使用状態では考えられないものであるが、安全性を一層向上させるため、火炎の冷却作用を高めることが望まれる。
【0006】
火炎の冷却作用を高める技術として、特許文献2には、ラス網にて構成される多孔状の消炎部材を、調理排気が流動する流路中に設置する技術が開示され、また、特許文献3には、調理排気が流動する流路を、蛇行状の流路に形成する技術が開示されている。
【0007】
したがって、特許文献2に開示された技術を特許文献1のグリルに適用して、例えば、多孔状の消炎部材を、排気路を横断する状態で設けることが考えられる(以下、第1想定従来例と呼称)。
また、特許文献3に開示された技術を特許文献1のグリルに適用して、排気誘導路又は延長誘導路に連通する蛇行状の排気通流路を設けて、その排気通流路の端部に排気筒を接続することが考えられる(以下、第2想定従来例と呼称)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2003−135286号公報
【特許文献2】特開2008−194372号公報
【特許文献3】特開2000−111052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
第1想定従来例においては、火炎が排気路を流動することがあっても、排気路を横断する状態で設けた多孔状の消炎部材の冷却作用により、火炎を適切に冷却させて消炎させることができるものとなるが、ラス網にて構成される消炎部材が高価であるため、製造コストが増大する不都合がある。
【0010】
第2想定従来例においては、蛇行状の排気通流路の冷却作用により、火炎が排気通流路に流れ込むことがあっても、火炎を適切に冷却させて消炎させることができるものとなるが、蛇行状の排気通流路を備えさせることによって、全体構成が複雑となるため、製造コストがかなり増大する不都合があり、しかも、蛇行状の排気通流路のために、調理排気を排気する排気抵抗が増加することに起因して、被調理物を加熱調理する加熱量を増加させ難い不都合がある。
【0011】
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、製造コストの増大を抑制し、しかも、調理排気を排気する排気抵抗の増加を抑制しながら、火炎の冷却作用を高めて、安全性を一層向上させることができる加熱調理器を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の加熱調理器は、水平方向に沿う平板状に形成されかつ上面部と下面部とのうちの下面部のみに加熱部が形成された調理用加熱体が、直方体状の加熱室の内部の上部側に設けられ、
前記加熱室で発生した調理排気を上方の排気出口に向けて案内する排気路を形成する排気筒が、前記加熱室の4つの側壁部のうちの一つの側壁部の上方側部に、上方に突出する姿勢で接続され、
前記調理用加熱体と前記加熱室の天井部との間に、前記加熱室で発生した調理排気を前記排気路の下方側の流入口に誘導する排気誘導路が形成されたものであって、その第1特徴構成は、
前記調理用加熱体の横幅が前記加熱室の横幅より狭く形成されて、前記調理用加熱体の両横側箇所に前記調理排気を前記排気誘導路に流動させる通路が形成され、且つ、前記調理用加熱体の前後幅が前記加熱室の前後幅より狭く形成されて、前記調理用加熱体の前方側箇所に前記調理排気を前記排気誘導路に流動させる通路が形成され、
前記加熱室の天井部の上面及び前記排気筒の外面に沿って外気導入口から導入された冷却用空気を流動させる冷却用空気流動路が形成され、
前記排気路を流動する調理排気を前記排気筒の内面に向けて偏向させる偏向用板部が設けられている点を特徴とする。
【0013】
すなわち、調理排気が排気路を流動すると、排気筒が高温状態になるため、排気筒の外周部には、上昇流動する空気の流れが発生することになり、その空気流れによるドラフト作用によって、外部空気を冷却用空気として冷却用空気流動路に導入して、冷却用空気流動路を通して冷却用空気を流動させて、加熱室の天井部や排気筒を冷却できる。
【0014】
したがって、被調理物から流出する油分に引火する等により、万が一、加熱室の内部に火炎が発生することがあっても、この火炎が排気誘導路を流動する過程において、加熱室の天井部やグリルバーナの上面部に接触して冷却されることによって、消炎されることになる。
特に、加熱室の天井部は、冷却用空気流動路を通して流動する冷却用空気によって冷却されているから、火炎の冷却作用を適切に発揮することになる。
【0015】
また、排気誘導路を流動する過程において火炎が消火されないことがあっても、排気筒に接触して冷却されることによって、消炎できるものとなる。
特に、排気筒は、冷却用空気流動路を通して流動する冷却用空気によって冷却されているから、火炎の冷却作用を適切に発揮することになる。
【0016】
しかも、火炎が排気路を流動する状態となると、偏向用板部によって、火炎が排気筒の内面に向けて偏向されることになるから、排気路を流動する火炎は、偏向用板部との接触や排気筒との接触により、的確に冷却されて、消炎されることになる。
【0017】
以上の通り、冷却用空気流動路を通して冷却用空気を流動させること、及び、排気路に偏向用板部を備えることによって、火炎の冷却作用が高められているため、加熱室の内部に火炎が発生することがあっても、的確に消炎させることができる。
【0018】
そして、冷却用空気流動路を通した冷却用空気の流動は、排気筒の外周部において上昇流動する空気の流れのドラフト作用を利用して行うことができ、また、偏向用板部は、多孔状ではない、安価な単なる板材を用いて構成できるものであるから、製造コストの増大を抑制しながら、火炎の冷却作用を高めることができる。
【0019】
また、偏向用板部は、単に、調理排気の流れる方向を変化させるものであるから、偏向用板部の設置により、調理排気を排気する排気抵抗が大きく増加することを抑制できる。
【0020】
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、製造コストの増大を抑制し、しかも、調理排気を排気する排気抵抗の増加を抑制しながら、火炎の冷却作用を高めて、安全性を一層向上させることができる加熱調理器を提供できる。
【0021】
本発明の加熱調理器の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記排気筒が、横断面形状が4角状に形成され、
前記排気路の長手方向での位置を異ならせた複数の前記偏向用板部が、前記排気筒の対向する一対の壁部に対して交互に設置する状態で、且つ、前記壁部から片持ち状に突出する突出姿勢で設けられている点を特徴とする。
【0022】
すなわち、排気経路が、排気筒の対向する一対の壁部に交互に設置された偏向用板部の存在によって、屈曲経路状となるから、火炎が排気路を流動する状態が発生した際に、流動する火炎を蛇行状態で流動させながら、偏向用板部や排気筒に繰り返し接触させて冷却させることができるため、消炎作用を良好に発揮させることができる。
【0023】
つまり、火炎が排気路を流動する状態が発生した際に、排気路を流動する火炎を、偏向板部や排気路の内面に繰り返し接触させながら十分に冷却することができるため、的確に消炎させることが可能となる。
【0024】
要するに、本発明の第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、排気路を流動する火炎を的確に消炎させることができる加熱調理器を提供できる。
【0025】
本発明の加熱調理器の第3特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記加熱室の前記排気筒が接続される前記側壁部に、前記排気誘導路に連通する延長誘導路を形成する延長筒部が、水平方向に伸びる状態で設けられ、
前記排気筒が、横断面形状が4角状に形成され且つ前記延長筒部の端部に接続され、
前記排気筒の前記加熱室に対する遠近方向に位置する一対の壁部のうちの前記加熱室の存在側に位置する加熱室存在側壁部の下端部に、前記偏向用板部としての下方側偏向用板部が、前記加熱室から離れる側で且つ下方側に向けて伸びる傾斜姿勢に片持ち状に支持された状態で設けられている点を特徴とする。
【0026】
すなわち、火炎が排気誘導路を流動するときに、消炎されないことがあっても、延長誘導路を火炎が流動するときに、火炎を延長筒部との接触により冷却して、消炎させることが可能となる。
【0027】
そして、火炎が延長誘導路を流動するときに消炎されずに、火炎が延長筒部から排気筒の内部に流動する状態が発生した際に、下方側偏向用板部の偏向作用によって、火炎が延長筒部の底面や排気筒の内面に接触しながら流動するため、延長筒部の底面による冷却作用及び排気筒の内面による冷却作用を発揮させて、消炎させることが可能となる。
【0028】
つまり、火炎が排気誘導路を流動するときに、消炎されないことがあっても、延長誘導路を火炎が流動するときに、消炎させることが可能となり、さらには、火炎が延長誘導路を流動するときに消炎されずに、火炎が延長筒部から排気筒の内部に流動する状態が発生した際に、延長筒部の底面による冷却作用及び排気筒の内面による冷却作用を的確に発揮させて、消炎させることが可能となるのであり、消炎機能を向上させることができる。
【0029】
要するに、本発明の第3特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、消炎機能を向上させることができる加熱調理器を提供できる。
【0030】
本発明の加熱調理器の第4特徴構成は、上記第3特徴構成に加えて、
前記排気筒の前記加熱室に対する遠近方向に位置する一対の壁部のうちの前記加熱室から離間する側に位置する加熱室離間側壁部に、前記偏向用板部としての上方側偏向用板部が、前記下方側偏向用板部よりも上方に位置させる状態で、かつ、前記加熱室に近づく側に向けて伸びる姿勢に片持ち状に支持された状態で設けられている点を特徴とする。
【0031】
すなわち、排気経路が、下方側偏向用板部と上方側偏向用板部との存在によって、屈曲経路状となるから、火炎が排気路を流動する状態が発生した際に、流動する火炎を、蛇行状態で流動させながら、下方側偏向用板部と上方側偏向用板部とに接触させ、かつ、排気筒に繰り返し接触させて冷却させることができるため、消炎作用を良好に発揮させることができる。
【0032】
つまり、火炎が排気路を流動する状態が発生した際に、排気路を流動する火炎を、下方側偏向用板部と上方側偏向用板部とに接触させ、かつ、排気路の内面に繰り返し接触させながら十分に冷却することができるため、的確に消炎させることが可能となる。
【0033】
要するに、本発明の第4特徴構成によれば、上記第3特徴構成による作用効果に加えて、排気路を流動する火炎を一層的確に消炎させることができる加熱調理器を提供できる。
【0034】
本発明の加熱調理器の第5特徴構成は、上記第1〜第4特徴構成のいずれかに加えて、
前記偏向用板部が、非多孔状の板材にて形成されている点を特徴とする。
尚、非多孔状とは、複数の孔が形成されている状態や全く孔が形成されていない状態を意味するものである。
【0035】
すなわち、非多孔状の板材は、多孔状の板材に較べて、安価に製作できるものであるから、偏向用板部を安価に製作できるものとなるのであり、火炎の冷却作用を高めるために偏向用板部の設置することを、製造コストの低減を図る形態で行うことができる。
【0036】
要するに、本発明の第5特徴構成によれば、上記第1〜第4特徴構成による作用効果に加えて、火炎の冷却作用を高めるために偏向用板部の設置することを、製造コストの低減を図る形態で行うことができる加熱調理器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】システムキッチンに装着されるガスコンロの概略斜視図
図2】ガスコンロの一部切欠き側面図
図3】グリルの分解斜視図
図4】グリルの縦断側面図
図5】グリルの縦断正面図
図6】グリル庫の横断平面図
図7】グリルの要部の縦断正面図
【発明を実施するための形態】
【0038】
〔実施形態〕
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ガスコンロの全体構成)
図1に示すように、例示するガスコンロは、3つのコンロバーナA1及び加熱調理器としてのグリルA2を備えるコンロ本体Aが、システムキッチンSKのカウンタトップに形成されたコンロ装着口B1に装着されるビルトイン式ガスコンロとして構成されている。
【0039】
すなわち、コンロ本体Aをコンロ装着口B1に上方側から挿入することにより、コンロ本体Aの外周縁部の係止鍔D(図2参照)がコンロ装着口B1の内周縁部に係止保持されることによって、コンロ本体AがシステムキッチンSKに装着されるように構成されている。
また、コンロ本体AがシステムキッチンSKに装着された状態において、コンロ本体Aの前面操作部Cが、システムキッチンSKの前側面に形成された操作用開口B2から外部に臨む状態となるように構成されている。
【0040】
図1及び図2に示すように、3つのコンロバーナA1が、コンロ本体Aの上部に設けたトッププレートFの上方に露出する状態で設けられ、トッププレートFの上部には、鍋などの被加熱対象物を載置する五徳Gが設けられている。
ちなみに、トッププレートFは、コンロ本体Aの上部をほぼ全面的に覆う1枚板構造であり、清掃等のために上方側に取り外し可能に設けられている。
【0041】
図2に示すように、グリルA2が、トッププレートFの下方に配置され、トッププレートFの後方側箇所には、グリルA2から排出される調理排気を排出するためのグリル排気口Eが形成されており、グリルA2から排出される調理排気が、グリル排気口Eを通してトッププレートFの上方に排出されるように構成されている。
【0042】
(グリルの全体構成)
図3図5に示すように、グリルA2には、直方体状の加熱室としてのグリル庫2が設けられている。
グリル庫2の内部の上部側には、魚などの被調理物3を加熱する調理用加熱体としてのグリルバーナ1が設けられ、グリル庫2の内部の下部側には、被調理物3を載置するための焼き網4が、汁受皿5の上方に配置させる状態で設けられている。
【0043】
グリルバーナ1は、図3及び図4に示すように、水平方向に沿う平板状に形成され、かつ、上面部と下面部とのうちの下面部のみを加熱部としての燃焼部1Aに形成する状態に構成されている。
そして、グリルバーナ1の後端部には、横外方に突出する状態でガス導入部1Bが装備されて、ガス導入部1Bから導入された燃料ガスを燃焼部1Aにて燃焼するように構成されている。
【0044】
ちなみに、グリルバーナ1は、ガス導入部1Bに燃料ガスが導入されるのに伴ってエジェクタ作用によりガス導入部1Bに導入される一次空気、及び、グリル庫2の内部の後述する加熱空間9(図4参照)から供給される二次空気を用いて、燃料ガスを燃焼部1Aにて燃焼させることになる。
【0045】
図2及び図4に示すように、グリルバーナ1の燃焼排ガスや被調理物3から発生する燃焼ガス等の調理排気をグリル庫2から排気する排気筒6が、グリル庫2の後方側箇所に設けられている。
説明を加えると、排気筒6が、グリル庫2の4つの側壁部2Hのうちの一つである後方側の側壁部2Hを形成する後面部2dの上方側部に、上方に突出する姿勢で接続されている。
ちなみに、本実施形態においては、後述の如く、後面部2dには、延長筒部2Tが水平方向に沿って後方に伸びる状態で設けられ、排気筒6が、延長筒部2Tの端部に接続されている。
【0046】
排気筒6は、横断面形状が4角状に形成されて、その内部に、調理排気を上方の排気出口6eに案内する排気路Rを形成するように構成されている。
そして、排気筒6の排気出口6eが、グリル排気口Eの内部に位置するように構成されている(図2参照)。
ちなみに、グリル排気口Eの内周縁と排気筒6の上端部の外周面との間には、排気筒6が高温になった状態において、排気筒6の外周部に発生する空気の上昇流J(図2参照)を流動させる隙間が形成されている。
【0047】
汁受皿5は、焼き網4を載置した状態で、グリル庫2に対して出退移動可能に構成されて、グリル庫2の内部に引退した収納状態とグリル庫2の外部に突出した突出状態とに切換え自在に構成されている。
汁受皿5の前面部には、収納状態において、グリル庫2の前面部を閉塞する扉部7が設けられている(図3参照)。
【0048】
ちなみに、グリル庫2の4つの側壁部2Hとは、上述の後面部2d、グリル庫2の左右両側の側壁部2Hを形成する左右一対の横側面部2c、及び、グリル庫2の前方側の側壁部2Hを形成する扉部7である。
【0049】
(グリルの空気導入構成)
図4及び図5に示すように、汁受皿5がグリル庫2に収納された収納状態において、汁受皿5の底面部とグリル庫2の底面部2bとの間に冷却空気流動空間8が形成され、汁受皿5の上面部とグリルバーナ1との間に加熱空間9が形成されるように構成されている。
【0050】
図4図6に示すように、グリル庫2の底面部2bにおける中央側箇所に、冷却空気流動空間8に外部の空気を導入するため空気導入部10が設けられている。
この空気導入部10は、グリル庫2の底面部2bに多数の空気導入孔部10aを形成することによって構成されている。
【0051】
図5図7に示すように、グリル庫2の両横側面部2cの夫々には、冷却空気流動空間8を流動した空気を、グリル庫2の横側面部2cに沿って上昇させたのち、加熱空間9に導入する空気流動通路11が設けられている。
【0052】
説明を加えると、図5図7に示すように、グリル庫2の両横側面部2cの夫々における前後方向の中央側箇所には、横外方側に膨出する膨出部12が、グリル庫2の前後方向に長尺状となる状態で形成されている。
膨出部12よりも内方側でかつ膨出部12の上下方向の中間部分に対応する箇所に、前後幅が膨出部12よりも長い板状の空気案内体13が、前後両端部をグリル庫2の横側面部2cにおける膨出部12を外れた箇所に接続した状態で設けられている。
【0053】
そして、膨出部12と板状の空気案内体13との間に、上下方向に沿う姿勢のダクト状部11aが形成されることになる。
このダクト状部11aは、下端部を冷却空気流動空間8に連通し、かつ、上端部を加熱空間9における焼き網4よりも上方側の空間に連通する形態となり、ダクト状部11aの内部が、空気流動通路11として機能するように構成されている。
【0054】
尚、ダクト状部11aの上端部を、加熱空間9における焼き網4よりも上方側の空間に連通させるようにすることにより、空気流動通路11を流動する空気が被調理物3に直接当たることを抑制している。
【0055】
図3図5図7に示すように、空気案内体13の下方側部分に、汁受皿5を載置支持する載置支持部13aが、空気案内体13を屈曲形成する状態で設けられている。
そして、この載置支持部13aにて汁受皿5を載置支持することにより、汁受皿5の底面部とグリル庫2の底面部との間に冷却空気流動空間8が形成されている。
【0056】
したがって、グリルバーナ1が燃焼を開始すると、空気導入部10を通して冷却空気流動空間8に外気が導入され、導入された空気が、空気流動通路11を通して加熱空間9に導入され、加熱空間9に導入された空気が、グリルバーナ1の燃焼用二次空気として作用することになる。
ちなみに、外気の導入は、グリルバーナ1が燃焼することにより生じるドラフト作用を利用して行われることになり、その詳細は後述する。
【0057】
(グリルの調理排気流動構成)
図5に示すように、グリルバーナ1の横幅が、グリル庫2の横幅より狭く形成されて、グリルバーナ1の両横側箇所に、加熱空間9からの調理排気を上方側に流動させる通路が形成されている。
図4に示すように、グリルバーナ1の前後幅が、グリル庫2の前後幅より狭く形成されて、グリルバーナ1の前方側箇所に、加熱空間9からの調理排気を上方側に流動させる通路が形成されている。
【0058】
グリルバーナ1が、グリルバーナ1とグリル庫2の天井部2aとの間に間隔を形成する状態で、逆U字の支持具1aにて天井部2aに吊下げ支持されて、グリルバーナ1とグリル庫2の天井部2aとの間に、グリル庫2で発生した調理排気を排気筒6の内部の排気路Rの下方側の流入口Riに誘導する排気誘導路14が形成されている。
【0059】
本実施形態においては、上述の如く、延長筒部2Tが、グリル庫2の後面部2dの上方側部に、水平方向に沿って後方に伸びる状態で設けられ、その延長筒部2Tの内部に、排気誘導路14に連通する延長誘導路14Tが形成され、排気筒6が、延長筒部2Tの端部に接続されている。
【0060】
延長筒部2Tは、グリル庫2の後面部2dの上方側部分を後方側に屈曲させる形態で延出し、その延出部分の上方側を、グリル庫2の天井部2aを後方側に延出した延出部分にて覆う形態で構成されている。
つまり、グリル庫2の天井部2aを形成する部材が、図5に示すように、横断面形状が逆U字状に湾曲した部材であり、グリル庫2の後面部2dの上方側部分を後方側に延出した部分の上部に、グリル庫2の天井部2aを後方側に延出した延出部分を接続することによって、延長筒部2Tが形成されている。
【0061】
したがって、グリル庫2の加熱空間9にて発生した調理排気が、グリルバーナ1の両横側箇所の通路や前方側箇所の通路を通して排気誘導路14に流動し、排気誘導路14に流動した調理排気が、排気誘導路14及び延長誘導路14Tにて誘導されて、排気筒6の内部の排気路Rの下方側の流入口Riに流動し、その後、上述の如く、グリル排気口Eより外部に排出されることになり、この調理排気の排出に伴って、上述の如く、外気が導入されるように構成されている。
【0062】
すなわち、グリルバーナ1が燃焼すると、加熱空間9にて発生した調理排気が、排気誘導路14、延長誘導路14T及び排気路Rを通して流動して、グリル排気口Eを通してトッププレートFの上方に排出されることになり、このような調理排気の流動により、ドラフト力が発生して、グリル庫2の底面部2bの空気導入部10から冷却空気流動空間8に外気が導入され、その導入された空気が、冷却空気流動空間8の内部をグリル庫2の両横側面部2cに向って流動したのち、グリル庫2の横側面部2cの空気流動通路11を通して加熱空間9に流動されることになる。
【0063】
ちなみに、本実施形態においては、図3及び図4に示すように、グリル庫2の底面部2bの前端部分には、その前端部分のうち、グリル庫2の横幅方向の中間部分を切り欠いた切欠部15が設けられ、この切欠部15を通しても、冷却空気流動空間8に外気が導入されるように構成されている。
【0064】
(グリルの冷却構成)
図2に示すように、コンロ本体Aの前面壁におけるグリルA2の上方箇所に、外気導入口16が形成され、この外気導入口16から導入された冷却用空気が、グリル庫2の上部に沿う状態に形成された冷却用空気流動路Qを通して、グリル庫2の天井部2aの上面及び排気筒6の外面に沿って流動して、グリル排気口Eから排出されるように構成されている。
【0065】
すなわち、グリル庫2の調理排気が排気路Rを通して流動すると、排気筒6が高温状態に加熱されて、排気筒6の外周部の空気が上方側に流動する上昇流Jが発生することになり、その上昇流Jによる吸引作用により、外気導入口16から外気が導入され、導入された冷却用空気が、グリル庫2の天井部2aの上面及び排気筒6の外面に沿って流動して、グリル庫2の天井部2aや排気筒6を冷却するように構成されている。
【0066】
ちなみに、上昇流Jに沿って流動する空気は、上述の如く、グリル排気口Eの内周縁と排気筒6の上端部の外周面との間の隙間を通して流動して、トッププレートFの上方側箇所に排出されることになる。
【0067】
(グリルの消炎用構成)
図4に示すように、排気路Rを流動する調理排気を排気筒6の内面に向けて偏向させる偏向用板部Kが設けられている。
この偏向用板部Kは、非多孔状の板材にて形成されるものであって、本実施形態においては、排気路Rの長手方向での位置を異ならせた2個の偏向用板部Kが、排気筒6の対向する一対の壁部6Hに対して交互に設置する状態で、且つ、壁部6Hから片持ち状に突出する突出姿勢で設けられている。
【0068】
具体的には、排気筒6のグリル庫2に対する遠近方向に位置する一対の壁部6Hのうちのグリル庫2の存在側に位置する加熱室存在側壁部6fの下端部に、偏向用板部Kとしての下方側偏向用板部17が、グリル庫2から離れる側で且つ下方側に向けて伸びる傾斜姿勢に片持ち状に支持された状態で設けられている。
【0069】
また、排気筒6のグリル庫2に対する遠近方向に位置する一対の壁部6Hのうちのグリル庫2から離間する側に位置する加熱室離間側壁部6rに、偏向用板部Kとしての上方側偏向用板部18が、下方側偏向用板部17よりも上方に位置させる状態で、かつ、グリル庫2に近づく側に向けて伸びる姿勢に片持ち状に支持された状態で設けられている。
【0070】
ちなみに、下方側偏向用板部17及び上方側偏向用板部18の排気路Rの横幅方向に相当する長さが、本実施形態では、排気路Rの横幅の全幅に亘る長さとなるものであるが、排気路Rの横幅よりも少し短い長さとする形態で実施してもよい。
また、下方側偏向用板部17及び上方側偏向用板部18の排気路Rの前後幅方向に相当する突出長さは、本実施形態においては、排気路Rの前後幅の半分程度の長さであるが、この長さよりも長くする形態や短くする形態で実施してもよい。
【0071】
したがって、グリル庫2の内部の被調理物3から流出する油分に引火する等により、万が一、グリル庫2の内部に火炎が発生することがあっても、この火炎が排気誘導路14や延長誘導路14Tを流動する過程において、グリル庫2の天井部2aやグリルバーナ1の上面部に接触して冷却されることによって、消炎されることになる。
特に、グリル庫2の天井部2aは、冷却用空気流動路Qを通して流動する冷却用空気によって冷却されているから、火炎の冷却作用を適切に発揮することになる。
【0072】
また、排気誘導路14及び延長誘導路14Tを流動する過程において火炎が消火されないことがあっても、火炎が排気路Rを流動する過程において排気筒6に接触して冷却されて、消炎されることになる。
特に、排気筒6は、冷却用空気流動路Qを通して流動する冷却用空気によって冷却されているから、火炎の冷却作用を適切に発揮することになる。
【0073】
しかも、火炎が排気路Rを流動する状態となると、偏向用板部Kによって、火炎が排気筒6の内面に向けて偏向されることになるから、排気路Rを流動する火炎は、偏向用板部Kとの接触や排気筒6との接触により、的確に冷却されて、消炎されることになる。
【0074】
そして、本実施形態によれば、下方側偏向用板部17と上方側偏向用板部18とによって、排気路Rが火炎を蛇行状態で流動させる屈曲経路状となっている、火炎を下方側偏向用板部17と上方側偏向用板部18とに接触させ、加えて、火炎を排気筒6に繰り返し接触させて、消炎作用を良好に発揮させることができる。
【0075】
さらには、下方側偏向用板部17が、排気筒6の加熱室存在側壁部6fの下端部に、グリル庫2から離れる側で且つ下方側に向けて伸びる傾斜姿勢に片持ち状に支持された状態で設けられているから、延長誘導路14Tから排気路Rに流動する火炎を、延長筒部2Tの下面や排気筒6の加熱室離間側壁部6rの内面に接触させて、消炎作用を良好に発揮させることができる。
【0076】
〔別実施形態〕
次に、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態においては、排気筒6の対向する一対の壁部6Hに交互に設置する偏向用板部Kとして、2個の偏向用板部Kを設置する場合を例示したが、3個以上の偏向用板部Kを、排気筒6の対向する一対の壁部6Hに交互に設置する形態で実施してもよい。
また、例えば、下方側偏向用板部17と上方側偏向用板部18とのうちの下方側偏向板部17のみを設置する等、1個の偏向用板部Kを排気筒6の壁部6Hに設置する形態で実施してもよい。
【0077】
(2)上記実施形態においては、排気筒6の対向する一対の壁部6Hとして、排気筒6のグリル庫2に対する遠近方向に位置する一対の壁部6H、つまり、加熱室存在側壁部6fと加熱室離間側壁部6rとに、偏向用板部Kを設置する場合を例示したが、排気筒6の対向する一対の壁部6Hとして、排気筒6の横幅方向に位置する一対の壁部6Hに、偏向用板部Kを設置するようにしてもよい。
【0078】
また、排気筒6の対向する一対の壁部6Hとして、排気筒6のグリル庫2に対する遠近方向に位置する一対の壁部6H、及び、排気筒6の横幅方向に位置する一対の壁部6Hの夫々に、偏向用板部Kを設置するようにしてもよい。
この場合には、全ての偏向用板部Kを、排気路Rの長手方向での位置を異ならせて設置することは勿論である。
【0079】
(3)上記実施形態においては、偏向用板部Kが、全く孔が形成されていない板材にて形成される場合を例示したが、例えば、排気筒6の壁部6Hに片持ち状に支持されている偏向用板部Kの壁部6Hに近接する箇所に、排気路Rを流動する火炎を通過させるための火炎通過用の複数の孔を形成するようにしてもよい。
【0080】
この構成の場合、排気路Rを流動する火炎の一部が偏向用板部Kによって偏向されずに火炎通過用の複数の孔を通過することになるから、偏向用板部Kによって排気筒6の内面に向けて偏向される火炎の量を減少させることができるため、偏向用板部Kが支持される側の排気筒6の壁部6Hの温度上昇と、偏向用板部Kが支持される側と対向する側の排気筒6の壁部6Hの温度上昇とのバランス調節が可能となる利点がある。
【0081】
(4)上記実施形態においては、延長誘導路14Tを形成する延長筒部2Tを設けて、偏向用板部Kとして、下方側偏向用板部17及び上方側偏向用板部18を設置する場合を例示したが、延長筒部2Tを省略する形態で実施してもよい。
【0082】
(5)上記実施形態においては、排気筒6を、加熱室としてのグリル庫2の4つの側壁部2Hのうち、後方側の側壁部2Hに対応する後面部2dに接続する場合を例示したが、例えば、グリル庫2の4つの側壁部2Hのうち、左右いずれかの側壁部2Hに対応する横側面部2cに接続する形態で実施してもよい。
【0083】
(6)上記実施形態においては、加熱調理器としてのグリルA2を、ガスコンロに装備する場合を例示したが、単独のグリル装置として形成する形態で実施してもよい。
【0084】
(7)上記実施形態においては、調理用加熱体として、グリルバーナ1を備える場合を例示したが、調理用加熱体として、電気ヒータを装備する形態で実施してもよい。
【符号の説明】
【0085】
1 調理用加熱体
1A 加熱部
2 加熱室
2a 天井部
2H 側壁部
2T 延長部
6 排気筒
6H 壁部
6e 排気出口
6f 加熱室存在側壁部
6r 加熱室離間側壁部
14 排気誘導路
14T 延長誘導路
17 下方側偏向用板部
18 上方側偏向用板部
K 偏向用板部
R 排気路
Ri 流入口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7