(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に係る第1及び第2実施形態の折畳み式扉装置について、
図1乃至
図46を参照して説明する。
なお、第1及び第2実施形態の折畳み式扉装置を、観覧車の乗籠(ゴンドラ)に適用した例について説明する。
【0018】
<第1実施形態>
以下、第1実施形態の折畳み式扉装置について、
図1乃至
図35を参照して説明する。
【0019】
<観覧車X、乗籠Y(ゴンドラ)>
図1において、観覧車Xは、環状枠体(図示しない)、及び複数の乗籠Y(ゴンドラ)を備える。観覧車Xの環状枠体は、水平回転軸(図示しない)に支持され、水平回転軸を中心に回転される。各乗籠Y(ゴンドラ)は、環状枠体に設置される。
乗籠Yは、
図1に示すように、ゴンドラ本体1及び折畳み式扉装置Zを備えて構成される。
【0020】
ゴンドラ本体1は、
図1に示すように、乗客が乗る乗客室2(内側/内側空間)、及び踏み板3(床板/床)を有して構成される。踏み板3は、ゴンドラ本体1(乗籠Y)の外側に設置される。踏み板3は、乗客室2(内側空間)の床4に連続し、ゴンドラ本体1に固定される。
【0021】
<折畳み式扉装置Z>
第1実施形態の折畳み式扉装置Z(以下、「折畳み式扉装置Z」という)は、
図1に示すように、乗籠Y(ゴンドラ本体1)に設置される。折畳み式扉装置Zは、外側空間(ゴンドラ本体1の外側)、及び内側空間(乗客室2内)の間に配置され、開閉されて、外側空間及び内側空間を遮断又は連通する。
折畳み式扉装置Zは、
図1乃至
図28に示すように、扉支持枠体10、案内部材11、及び複数の折り戸12,13(第1及び第2折り戸)を備える。
【0022】
<扉支持枠体10>
扉支持枠体10は、
図1乃至
図4に示すように、ゴンドラ本体1に設置される。扉支持枠体10は、上下方向UDにおいて、踏み板3の上方に配置される。
扉支持枠体10は、上横枠材14、及び左右一対の縦枠材15,16を有する。上横枠材14は、上下方向UDの上方に配置され、ゴンドラ本体1に固定される。上横枠材14は、乗客室2の床4(踏み板3)に平行配置される。上横枠材14は、左右方向LRに延在される。
なお、左右方向LRは、上下方向UDと直交する方向である。
【0023】
各縦枠材15,16(左縦枠材15,右縦枠材16)は、
図1乃至
図4に示すように、左右方向LRにおいて、相互に間隔を隔てて平行配置される。各縦枠材15,16は、左右方向LRにおいて、上横枠材14の各枠端に配置され、ゴンドラ本体1及び上横枠材14に固定される。
各縦枠材15,16は、上下方向UDにおいて、上横枠材14に直交して延在される。各縦枠材15,16は、上下方向UDにおいて、上横枠材14及び踏み板3(乗客室2の床4)の間に延在して配置される。
【0024】
扉支持枠体10は、
図1乃至
図4に示すように、例えば、上横枠材14及び各縦枠材15,16とで矩形(長方形)に形成される。扉支持枠体10は、上横枠材14及び各縦枠材15,16とで出入口17(乗降口)を形成する。出入口17は、例えば、矩形(長方形)に形成される。出入口17は、ゴンドラ本体1の乗客室2(内側)及びゴンドラ本体1の外側に開口して、ゴンドラ本体1の内側(内部空間)及び外側(外部空間)を連通する。
扉支持枠体10は、
図4、
図9、
図14、
図23及び
図24に示すように、パネル保持部材10Aを有する。パネル保持部材10Aは、扉支持枠体10の内側(出入口17)に配置される。パネル保持部材10Aは、前後方向FRにおいて、上横枠材14の後端側及び各縦枠材15,16の後端側に位置して、上横枠材14及び各縦枠材15,16に固定される。パネル保持部材10Aは、例えば、ゴムパッキンを有し、上下方向UDにおいて、上横枠材14から扉支持枠体10の内側(出入口17)に突出される。パネル保持部材10Aは、左右方向LRにおいて、各縦枠材15,16から扉支持枠体10の内側(出入口17)に突出される。パネル保持部材10Aは、左右方向LRにおいて、上横枠材14に沿って各縦枠材15,16の間に延在され、及び上下方向UDにおいて、各縦枠材15,16に沿って延在される。
また、踏み板3(床板/床)は、
図1、
図2、
図5及び
図8に示すように、上下方向UDにおいて、扉支持枠体10の下方に位置して、上横枠材14に平行配置される。踏み板3は、出入口7(乗降口)に連続して配置され、前後方向FRにおいて、ゴンドラ本体1の前方に突出して配置される。
【0025】
<案内部材11>
案内部材11は、
図1乃至
図4、
図23、
図24、及び
図26乃至
図28に示すように、案内レールであって、上横枠材14に設置される。案内部材11は、前後方向FRにおいて、上横枠材14の前方に配置される。案内部材11は、上横枠材14に固定される。
案内部材11は、左右方向LRにおいて、各縦枠材15,16の間に延在される。案内部材11は、左右方向LRにおいて、上横枠材14に沿って延在される。
案内部材11は、
図23、
図24、
図27及び
図28に示すように、案内枠材11Aを有し、案内枠材11A及び上横枠材14とで構成される。案内枠材11Aは、前後方向FRにおいて、上横枠材14の前方に位置して、上横枠材14に間隔を隔てて平行配置される。案内枠材11Aは、左右方向LRにおいて、扉支持枠体10の各縦枠材15,16の間に延在される。
案内部材11において、案内枠材11A及び上横枠材14は、案内溝11Bを形成する。案内溝11Bは、上下方向UDの下方に開口し、及び左右方向LRに延在する。
なお、前後方向FRは、上下方向UD及び左右方向LRと直交する方向である。
【0026】
<第1折り戸12>
第1折り戸12は、
図1乃至
図4に示すように、扉支持枠体10の内側(出入口17)に配置される。
第1折り戸12は、第1戸尻扉パネル18、複数の第1回転用ヒンジ19(蝶番)、第1戸先扉パネル20、及び複数の折畳み用ヒンジ21(蝶番)を備える。
【0027】
<第1戸尻扉パネル18>
第1戸尻扉パネル18は、
図1乃至
図4に示すように、例えば、長方形パネル(矩形パネル)に形成され、扉支持枠体10の内側(出入口17)に配置される。第1戸尻扉パネル18は、上下方向URにおいて、上横枠材14及び踏み板3(乗客室2の床4)の間にわたって延在される。第1戸尻扉パネル18は、上下方向UDにおいて、踏み板3(乗客室2の床4)に間隔(隙間)を隔てて配置される。
第1戸尻扉パネル18は、
図4及び
図9に示すように、前後方向FRにおいて、パネル保持部材10Aの前方(パネル保持部材10Aより外側)に位置して配置される。
第1戸尻扉パネル18は、左右方向LRにおいて、一方の側端部18A(左側端部/一方の戸尻側端部)を扉支持枠体10の一方の縦枠材15(左縦枠材)に隣接して配置される。
第1戸尻扉パネル18は、左右方向LRにおいて、一方の側端部18Aを扉支持枠体10の一方の縦枠材15(左縦枠材)に回転自在に連結して配置される。
【0028】
<第1回転用ヒンジ19>
各第1回転用ヒンジ19(蝶番)は、
図1乃至
図4に示すように、例えば、平蝶番であって、一対の羽根板22,23、及び芯軸部材24を有する。各羽根板22,23は、複数の軸筒25を有する。芯軸部材24は、各羽根板22,23の軸筒25を貫通して配置される。各羽根板22,23は、芯軸部材24を中心として回転自在にされる。
各第1回転用ヒンジ19は、
図1及び
図2に示すように、上下方向UDにおいて、相互に間隔を隔てて並設される。各第1回転用ヒンジ19は、
図1乃至
図4、
図14及び
図23に示すように、芯軸部材24の回転中心線aを上下方UDに向けて配置される。各第1回転用ヒンジ19は、ゴンドラ本体1(乗籠Y)の外側に配置される。各第1回転用ヒンジ19は、一方の羽根板22(左側羽根板)を扉支持枠体10の一方の縦枠材15(左縦枠材)の表平面15Aに当接し、及び他方の羽根板23(右側羽根板)を第1戸尻扉パネル18の表平面18Xに当接して配置される。
各第1回転用ヒンジ19は、一方の羽根板22(左側羽根板)を扉支持枠体10の一方の縦枠材15(左縦枠材)に固定し、及び他方の羽根板23を第1戸尻扉パネル18の一方の側端部18A(左側端部)に固定して、縦枠材15及び第1戸尻扉パネル18に設置される。
これにより、各第1回転用ヒンジ19は、第1戸尻扉パネル18の一方の側端部18Aを、扉支持枠体10の一方の縦枠材15に回転自在に連結(支持)する。
各第1回転用ヒンジ19において、芯軸部材24の回転中心線aは、第1戸尻扉パネル18の回転中心線となる。
第1戸尻扉パネル18は、各第1回転用ヒンジ19の芯軸部材24(回転中心線a)を中心として回転自在(旋回自在)にされる。
【0029】
<第1戸先扉パネル20>
第1戸先扉パネル20は、
図1乃至
図4に示すように、例えば、長方形パネル(矩形パネル)に形成され、扉支持枠体10の内側(出入口17)に配置される。第1戸先扉パネル20は、左右方向LRにおいて、第1戸尻扉パネル18及び扉支持枠体10の他方の縦枠材16(右縦枠材)の間に位置して配置される。
第1戸先扉パネル20は、上下方向UDにおいて、上横枠材14及び踏み板3(乗客室2の床4)の間にわたって延在される。第1戸先扉パネル20は、上下方向UDにおいて、踏み板3(乗客室2の床4)に間隔(隙間)を隔てて配置される。
第1戸先扉パネル20は、
図4及び
図27に示すように、前後方向FRにおいて、パネル保持部材10Aの前方(パネル保持部材10Aより外側)に位置して配置される。
第1戸先扉パネル20は、左右方向LRにおいて、一方の側端部20A(左側端部/一方の戸先側端部)を第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18B(右側端部/他方の戸尻側端部)に隣接して配置される。
第1戸先扉パネル20は、左右方向LRにおいて、一方の側端部20Aを第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18Bに回転自在に連結して配置される。
【0030】
第1戸先扉パネル20は、
図2、
図3、
図4、及び
図25乃至
図27に示すように、案内部材11(案内レール)により案内される第1被案内部材26を有する。
第1被案内部材26は、
図25乃至
図27に示すように、案内軸27及び案内ローラ28で構成される。
【0031】
案内軸27は、
図25乃至
図27に示すように、左右方向LRにおいて、第1戸先扉パネル20の他方の側端部20B側(右側端部側)に配置される。案内軸27は、上下方向UDにおいて、第1戸先扉パネル20の上端部20Cに固定される。
案内軸27は、上下方向UDにおいて、第1戸先扉パネル20の上端部20C及び案内部材11(案内レール)の間に延在して、案内部材11の案内溝11B内に配置(挿入)される。
案内ローラ28は、
図25乃至
図27に示すように、例えば、ボールベアリングでなる。案内ローラ28は、案内部材11の案内溝11B内に配置される。案内ローラ28は、案内溝11B内において、ローラ外周を案内枠材11A及び上横枠材14に当接自在に配置される。案内ローラ28は、案内溝11B内において、案内軸27に回転自在に外嵌される。案内軸27は、上下方向UDにおいて、案内ローラ28を貫通して、案内ローラ28を回転自在に支持する。
これにより、案内部材11(案内レース)は、案内ローラ28を案内して、第1戸先扉パネル20の他方の側端部20B側を左右方向LRに案内する。
【0032】
<第1折畳み用ヒンジ21>
各第1折畳み用ヒンジ21は、
図1乃至
図4に示すように、第1回転用ヒンジ19と同一構造(平蝶番)であって、各羽根板22,23、芯軸部材24及び各軸筒25を有する。
各第1折畳み用ヒンジ21は、
図1及び
図2に示すように、上下方向UDにおいて、相互に間隔を隔てて並設される。
各第1折畳み用ヒンジ21は、
図1乃至
図4、及び
図27に示すように、芯軸部材24の回転中心線aを上下方向UDに向けて配置される。各第1折畳み用ヒンジ21は、ゴンドラ本体1の内側(乗客室2側)に配置される。
各第1折畳み用ヒンジ21は、一方の羽根板22(左側羽根板)を第1戸尻扉パネル18の裏平面18Yに当接し、他方の羽根板23(右側羽根板)を第1戸先扉パネル20の裏平面20Yに当接して配置される。
各第1折畳み用ヒンジ21は、一方の羽根板22を第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18B(右側端部/他方の戸先側端部)に固定し、及び他方の羽根板23を第1戸先扉パネル20の一方の側端部20Aに固定して、第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20に設置される。
これにより、各第1折畳み用ヒンジ21は、第1戸先扉パネル20の一方の側端部20Aを、第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18Bに回転自在に連結(支持)する。
各第1折畳み用ヒンジ21において、芯軸部材24の回転中心線aは、第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20の回転中心線となる。
第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20は、各第1折畳み用ヒンジ21の芯軸部材24(回転中心線a)を中心として回転自在(旋回自在)にされる。
【0033】
<第2折り戸13>
第2折り戸13は、
図1乃至
図4に示すように、扉支持枠体10の内側(出入口17)に配置される。
第2折り戸13は、第2戸尻扉パネル31、複数の第2回転用ヒンジ32(蝶番)、第2戸先扉パネル33、及び複数の第2折畳み用ヒンジ34(蝶番)を備える。
【0034】
<第2戸尻扉パネル31>
第2戸尻扉パネル31は、
図1乃至
図4に示すように、例えば、長方形パネル(矩形パネル)に形成され、扉支持枠体10の内側(出入口17)に配置される。第2戸尻扉パネル31は、上下方向UDにおいて、上横枠材14及び踏み板3(乗客室2の床4)の間にわたって延在される。第2戸尻扉パネル31は、上下方向UDにおいて、踏み板3(乗客室2の床4)に間隔(隙間)を隔てて配置される。
第2戸尻扉パネル31は、左右方向LRにおいて、第1戸先扉パネル20及び扉支持枠体10の他方の縦枠材16(右側縦枠材)の間に位置して配置される。
第2戸尻扉パネル31は、
図4及び
図24に示すように、前後方向FRにおいて、パネル保持部材10Aの前方(パネル保持部材10Aより外側)に位置して配置される。
第2戸尻扉パネル31は、左右方向lRにおいて、一方の側端部31A(右側端部/一方の戸尻側端部)を扉支持枠体10の他方の縦枠材16(右側縦枠材)に隣接して配置される。
第2戸尻扉パネル31は、左右方向LRにおいて、一方の側端部31Aを扉支持枠体10の他方の縦枠材16(右縦枠材)に回転自在に連結して配置される。
【0035】
<第2回転用ヒンジ32>
各第2回転用ヒンジ32(蝶番)は、
図1乃至
図4に示すように、第1回転用ヒンジ19と同一構造(平蝶番)であって、各羽根板22,23、芯軸部材24及び各軸筒25を有する。
各第2回転用ヒンジ32は、
図1乃至
図4、及び
図28に示すように、上下方向UDにおいて、相互に間隔を隔てて並設される。各第2回転用ヒンジ32は、芯軸部材24の回転中心線aを上下方向UDに向けて配置される。各第2回転用ヒンジ32は、ゴンドラ本体1(乗籠Y)の外側に配置される。各第2回転用ヒンジ32は、一方の羽根板22(左側羽根板)を第2戸尻扉パネル31の表平面31Xに当接し、及び他方の羽根板23(右側羽根板)を扉支持枠体10の他方の縦枠材16の表平面16Aに当接して配置される。
各第2回転用ヒンジ32は、一方の羽根板22(左側羽根板)を第2戸尻扉パネル31の一方の側端部31A(右側端部)に固定し、及び他方の羽根板23(右側羽根板)を扉支持枠体10の他方の縦枠材16(右縦枠材)に固定して、第2戸尻扉パネル31及び縦枠材16に設置される。
これにより、各第2回転用ヒンジ32は、第2戸尻扉パネル31の一方の側端部31Aを扉支持枠体10の他方の縦枠材16に回転自在に連結(支持)する。
各第2回転用ヒンジ32において、芯軸部材24の回転中心線aは、第2戸尻扉パネル31の回転中心線となる。
第2戸尻扉パネル31は、各第2回転用ヒンジ32の芯軸部材24(回転中心線a)を中心として回転自在(旋回自在)にされる。
【0036】
<第2戸先扉パネル33>
第2戸先扉パネル33は、
図1乃至
図4に示すように、例えば、長方形パネル(矩形パネル)に形成され、扉支持枠体10の内側(出入口17)に配置される。
第2戸先扉パネル33は、左右方向LRにおいて、第1戸先扉パネル20及び第2戸尻扉パネル31の間に位置して配置される。
第2戸先扉パネル33は、上下方向UDにおいて、上横枠材14及び踏み板3(乗客室2の床4)の間にわたって延在される。第2戸先扉パネル33は、上下方向UDにおいて、踏み板3(乗客室2の床4)に間隔(隙間)を隔てて配置される。
第2戸先扉パネル33は、
図4及び
図28に示すように、前後方向FRにおいて、パネル保持部材10Aの前方(パネル保持部材10Aより外側)に位置して配置される。
第2戸先扉パネル33は、左右方向LRにおいて、一方の側端部33A(右側端部/一方の戸先側端部)を第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31B(左側端部/他方の先尻側端部)に隣接して配置される。
第2戸先扉パネル33は、左右方向LRにおいて、一方の側端部33Aを第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31Bに回転自在に連結して配置される。
【0037】
第2戸先扉パネル33は、
図2乃至
図4、
図25、
図26及び
図28に示すように、案内部材11(案内レール)により案内される第2被案内部材35を有する。
第2被案内部材35は、
図25、
図16及び
図28に示すように、第1被案内部材26と同一構造であって、案内軸36及び案内ローラ37で構成される。
【0038】
案内軸36は、
図25、
図26及び
図28に示すように、左右方向LRにおいて、第2戸先扉パネル33の他方の側端部31B側(左側端部側)に配置される。案内軸36は、上下方向UDにおいて、第2戸先扉パネル33の上端部33Cに固定される。
案内軸36は、上下方向UDにおいて、第2戸先扉パネル33の上端部33C及び案内部材11(案内レール)の間に延在して、案内部材11の案内溝11B内に配置(挿入)される。
案内ローラ37は、
図25、
図26及び
図28に示すように、例えば、ボールベアリングでなる。案内ローラ37は、案内部材11の案内溝11B内に配置される。案内ローラ37は、案内溝11B内において、ローラ外周を案内枠材11A及び上横枠材14に当接自在に配置される。案内ローラ37は、案内溝11B内において、案内軸36に回転自在に外嵌される。案内軸36は、上下方向UDにおいて、案内ローラ37を貫通して、案内ローラ37を回転自在に支持する。
これにより、案内部材11(案内レール)は、案内ローラ37を案内して、第2戸先扉パネル33の他方の側端部33B側を左右方向LRに案内する。
【0039】
<第2折畳み用ヒンジ34>
各第2折畳み用ヒンジ34は、
図1乃至
図4に示すように、第1折畳み用ヒンジ21(第1回転用ヒンジ19)と同一構造であって、各羽根板22,23、芯軸部材24及び各軸筒25を有する。
各第2折畳み用ヒンジ34は、
図1及び
図2に示すように、上下方向UDにおいて、相互に間隔を隔てて並設される。
各第2折畳み用ヒンジ34は、
図1乃至
図4、
図24及び
図28に示すように、芯軸部材24の回転中心線aを上下方向UDに向けて配置される。各第2折畳み用ヒンジ34は、ゴンドラ本体1の内側(乗客室2側)に配置される。
各第2折畳み用ヒンジ34は、一方の羽根板22(左側羽根板)を第2戸先扉パネル33の裏平面33Yに当接し、及び他方の羽根板23(右側羽根板)を第2戸尻扉パネル31の裏平面31Yに当接して配置される。
各第2折畳み用ヒンジ34は、一方の羽根板22を第2戸先扉パネル33の一方の側端部33A(右側端部/他方の戸先側端部)に固定し、及び他方の羽根板23を第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31Bに固定して、第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33に設置される。
これにより、各第2折畳み用ヒンジ34は、第2戸先扉パネル33の一方の側端部33Aを、第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31Bに回転自在に連結(支持)する。
各第1折畳み用ヒンジ34において、芯軸部材24の回転中心線aは、第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33の回転中心線となる。
第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33は、第2折畳み用ヒンジ34の芯軸部材24(回転中心線a)を中心として回転自在(旋回自在)にされる。
【0040】
各扉パネル18,20,31,33(第1及び第2折り戸12,13)は、
図1乃至
図4に示すように、パネル閉じ状態P1(パネル閉じ位置)において、扉支持枠体10の各縦枠材15,16の間に直線状に並列されて、出入口17(乗降口)を閉塞する。
パネル閉じ状態P1において、各扉パネル18,20,31,33(第1及び第2折り戸12,13)は、
図1乃至
図4に示すように、各表平面18X,20X,31X,33Xを前方(ゴンドラ本体1の外側)に向け、及び同一平面に配置して並列され、出入口17を閉塞する。
パネル閉じ状態P1において、各扉パネル18,20,31,33(第1及び第2折り戸12,13)は、
図4、
図9、
図24、
図27及び
図28に示すように、各裏平面18Y,20Y,31Y,33Yを、前後方向FRの前方(ゴンドラ本体1の外側)からパネル保持部材10Aに当接して配置される。パネル保持部材10Aは、各扉パネル18,20,31,33(第1及び第2折り戸12,13)をパネル閉じ状態P1に保持する。
パネル閉じ状態P1において、第1及び第2戸先扉パネル20,33は、
図1乃至
図4に示すように、他方の側端部20B,33Bを相互に当接して配置される。
【0041】
折畳み式扉装置Zは、
図1乃至
図3、及び
図5乃至
図16に示すように、第1扉ロック手段41、第2扉ロック手段42、及び第3扉ロック手段43(補助扉ロック手段)を備える。
【0042】
<第1扉ロック手段41(第1扉ロック機構)>
第1扉ロック手段41は、第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20(第1折り戸12)をパネル閉じ状態P1にロック(固定)し、及びロック解除して第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20を回転自在にする。
第1扉ロック手段41は、
図1乃至
図3、及び
図5乃至
図9に示すように、第1折り戸12において、第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側に設置される。
第1扉ロック手段41は、
図1乃至
図3、及び
図5乃至
図9に示すように、第1下側ロック機構44、及び第1上側ロック機構45を有して構成される。
【0043】
第1下側ロック機構44は、
図2に示すように、第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側(右側端部側)に配置される。
第1下側ロック機構44は、
図1乃至
図3、及び
図5乃至
図8に示すように、第1ロック穴46、第1ロック軸部材48、第1レバー案内部材49、及び第1ロック操作レバー50を有して構成される。
【0044】
第1ロック穴46は、
図2、
図5及び
図8に示すように、例えば、踏み板3(床板/床)に形成される。第1ロック穴46は、上下方向UDにおいて、踏み板3を貫通して、踏み板3の上方に開口される。
第1ロック穴46は、パネル閉じ状態P1において、第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側(右側端部側)に位置するように配置される。第1ロック穴46は、パネル閉じ状態P1において、第1戸尻扉パネル18の下端部18Dに対向する位置に配置される。
【0045】
第1ロック軸部材48は、
図2、
図5乃至
図8に示すように、第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側(右側端部側)に配置される。第1ロック軸部材48は、第1戸尻扉パネル18の内部に配置され、上下方向UDに延在される。第1ロック軸部材48は、上下方向UDに移動自在及び回転自在として、第1戸尻扉パネル18の内部に配置される。
第1ロック軸部材48は、
図5及び
図8に示すように、パネル閉じ状態P1において、第1戸尻扉パネル18の下端部18Dから突出され、第1ロック穴46に挿入自在(抜差自在)にされる。
【0046】
第1レバー案内部材49は、
図2、
図5及び
図6に示すように、第1戸尻扉パネル18(ゴンドラ本体1)の外側に配置される。第1レバー案内部材49は、第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側(右側端部側)に配置される。第1レバー案内部材49は、上下方向UDにおいて、第1ロック軸部材48の上端部48Aに対向配置される。第1レバー案内部材49は、第1戸尻扉パネル18の表平面18Xに当接して、第1戸尻扉パネル18に固定される。
第1レバー案内部材49は、第1レバー案内穴溝51を有する。第1レバー案内穴溝51は、前後方向FRにおいて、第1レバー案内部材49、及び第1戸尻扉パネル18を貫通して、第1戸尻扉パネル18の内部に連通される。
第1レバー案内穴溝51は、第1縦穴溝部51A及び第1横穴溝部51Bを有する。第1縦穴溝部51Aは、第1ロック軸部材48の上端部48Aに隣接して配置され、上下方向UDに延在される。第1横穴溝部51Bは、上下方向UDにおいて、第1縦穴溝部51Aの上端部に連続して形成される。第1横穴溝部51Bは、左右方向LRにおいて、第1縦穴溝部51Aに直交して、第1縦穴溝部51Aの上端部から第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18Bに向けて延在される。
【0047】
第1ロック操作レバー50は、
図2、及び
図5乃至
図7に示すように、第1操作レバー部50A、及び第1操作軸部50Bを有し、第1操作レバー部50Aは、第1操作軸部50Bの一方の軸端部に固定される。
第1ロック操作レバー50は、第1操作レバー部50Aを第1戸尻扉パネル18の外側に位置して、第1レバー案内部材49に設置される。第1ロック操作レバー50は、第1操作軸部50Bを第1レバー案内穴溝51に摺動自在に挿入(挿通)し、及び第1戸尻扉パネル18の内部に突出して、第1レバー案内部材49に設置される。
第1ロック操作レバー50は、第1操作軸部50Bを第1ロック軸部材48の上端部48Aに固定して、第1ロック軸部材48に連結される。
【0048】
第1下側ロック機構44は、
図2、
図5及び
図8に示すように、パネル閉じ状態P1において、第1ロック軸部材48の下端部48Bを第1ロック穴46に挿入して、第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20(第1折り戸12)を回転不能にする。
これにより、第1下側ロック機構44は、第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20(第1折り戸12)をパネル閉じ状態P1にロック(固定)する。
第1下側ロック機構44は、
図6及び
図7に示すように、各扉パネル18,20をロックした状態において、第1ロック操作レバー50の第1操作軸部50Bを第1縦穴溝部51Aの下端部に当接して配置される。
第1下側ロック機構44は、第1ロック操作レバー50を上方に引上げて、第1ロック軸部材48の下端部48Bを第1ロック穴46から抜くことで、ロック解除する。
これにより、第1下側ロック機構44は、ロック解除して第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20(第1折り戸12)を回転自在にする。
また、第1下側ロック機構44は、
図6に示すように、第1ロック操作レバー50を第1縦穴溝部51Aの上端部まで引上げ、及び第1ロック操作レバー50を回転して第1操作軸部50Bを第1横穴溝部51Bに挿入する。
これにより、第1下側ロック機構44は、第1ロック軸部材48の移動を規制して、ロック解除の状態を維持(保持)する。
【0049】
第1上側ロック機構45は、
図2、
図3、
図5乃至
図7、及び
図9に示すように、第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側(右側端部側)に配置される。第1上側ロック機構45は、上下方向UDにおいて、第1下側ロック機構44及び第1戸尻扉パネル18の上端部18Cの間に配置される。
第1上側ロック機構45は、
図2、
図3、
図5乃至
図7、及び
図9に示すように、第1固定穴55、第1開閉軸部材56及び第1開閉操作レバー57を有して構成される。
【0050】
第1固定穴55は、
図2、
図5及び
図9に示すように、例えば、上横枠材14に形成される。第1固定穴55は、上下方向UDにおいて、上横枠材14を貫通して、上横枠材14の下方に開口される。
第1固定穴55は、パネル閉じ状態P1において、第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側(右側端部側)に位置するように配置される。第1固定穴55は、パネル閉じ状態P1において、第1戸尻扉パネル18の上端部18Cに対向する位置に配置される。
【0051】
第1開閉軸部材56は、
図2、
図3、
図5乃至
図7及び
図9に示すように、第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側(右側端部側)に配置される。第1開閉軸部材56は、第1戸尻扉パネル18の内部に配置され、上下方向UDに延在される。第1開閉軸部材56は、上下方向UDに移動自在として、第1戸尻扉パネル18の内部に配置される。
第1開閉軸部材56は、パネル閉じ状態P1において、第1戸尻扉パネル18の上端部18Cから突出され、第1固定穴55の挿入自在(抜差自在)にされる。
第1開閉軸部材56は、バネ部材(図示しない)にて上方(第1固定穴55)に向けて付勢される。
【0052】
第1開閉操作レバー57は、
図2、
図6及び
図7に示すように、第1戸尻扉パネル18(ゴンドラ本体1)の外側に配置される。第1開閉操作レバー57は、第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側(右側端部側)に配置される。第1開閉操作レバー57は、第1開閉軸部材56の下端部56Bに対向配置される。第1開閉操作レバー57は、第1戸尻扉パネル18の表平面18Xに当接して、第1戸尻扉パネル18に配置される。
第1開閉操作レバー57は、第1レバー支持部57A及び第1開閉レバー部57Bを有する。第1レバー支持部57Aは、第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側(右側端部側)に固定される。第1開閉レバー部57Bは、第1レバー支持部57Aに回転自在に支持される。第1開閉レバー部57Bは、上下方向UDにおいて、第1開閉軸部材56の下端部56Bに連結される。
【0053】
第1上側ロック機構45は、
図2及び
図9に示すように、パネル閉じ状態P1において、第1開閉軸部材56の上端部56Aを第1固定穴55に挿入して、第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20を回転不能にする。
これにより、第1上側ロック機構45は、第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20(第1折り戸12)をパネル閉じ状態P1にロック(固定)する。
第1上側ロック機構45は、第1開閉レバー部57Bを握って回転して、第1開閉軸部材56を下方に引下げることで、第1開閉軸部材56の上端部56Aを第1固定穴55から抜く。
これにより、第1上側ロック機構45は、ロック解除して第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20(第1折り戸12)を回転自在にする。
また、第1上側ロック機構45は、パネル閉じ状態P1において、第1開閉操作レバー57の開閉レバー部57Bの握りを解放することで、第1開閉軸部材56の上端部56Aをバネ部材(図示しない)の付勢力(バネ力)にて第1固定穴55に挿入する。
これにより、第1上側ロック機構45は、第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20(第1折り戸12)をパネル閉じ状態P1にロック(固定)する。
更に、第1上側ロック機構45は、各扉パネル31,33のロックを解除して、第1開閉操作レバー57を前後方向FRの前方に引くことで、第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20(第2折り戸13)を回転する。
これにより、第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20(第1折り戸12)は、パネル閉じ状態P1から折畳まれてパネル開き状態P2(パネル全開き状態P2)にされ、出入口17を開口する(
図33及び
図34参照)。
【0054】
<第2扉ロック手段42(第2扉ロック機構)>
第2扉ロック手段42は、第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33(第2折り戸13)をパネル閉じ状態P1にロック(固定)し、及びロック解除して第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33(第2折り戸13)を回転自在にする。
第2扉ロック手段42は、
図1乃至
図3、
図10乃至
図14に示すように、第2折り戸13において、第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31B側に設置される。
第2扉ロック手段42は、
図1乃至
図3、及び
図10乃至
図14に示すように、第2下側ロック機構61、及び第2上側ロック機構62を有して構成される。
【0055】
第2下側ロック機構61は、
図1及び
図2に示すように、第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31B側(左側端部側)に配置される。
第2下側ロック機構61は、
図10乃至
図14に示すように、第1下側ロック機構44と同一構造であって、第2ロック穴63、第2ロック軸部材65、第2レバー案内部材66、及び第2ロック操作レバー67を有して構成される。
【0056】
第2ロック穴63は、
図2、
図10及び
図13に示すように、例えば、踏み板3(ステップ板)に形成される。第2ロック穴63は、上下方向UDにおいて、踏み板3を貫通して、踏み板3の上方に開口される。第2ロック穴63は、左右方向LRにおいて、第1ロック穴46に間隔を隔てて対向配置される。
第2ロック穴63は、パネル閉じ状態P1において、第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31B側(左側端部側)に位置するように配置される。第2ロック穴63は、パネル閉じ状態P1において、第2戸尻扉パネル31の下端部31Dに対向する位置に配置される。
【0057】
第2ロック軸部材65は、
図2、
図10乃至
図13に示すように、第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31B側(左側端部側)に配置される。第2ロック軸部材65は、第2戸尻扉パネル31の内部に配置され、上下方向UDに延在される。第2ロック軸部材65は、上下方向UDに移動自在及び回転自在として、第2戸尻扉パネル31の内部に配置される。
第2ロック軸部材65は、
図2、
図10及び
図13に示すように、パネル閉じ状態P1において、第2戸尻扉パネル31の下端部31Dから突出され、第2ロック穴63に挿入自在(抜差自在)にされる。
【0058】
第2レバー案内部材66は、
図2、
図10乃至
図12に示すように、第2戸尻扉パネル31(ゴンドラ本体1)の外側に配置される。第2レバー案内部材66は、第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31B側(左側端部側)に配置される。第2レバー案内部材66は、上下方向UDにおいて、第2ロック軸部材65の上端部65Aに対向配置される。第2レバー案内部材66は、第2戸尻扉パネル31の表平面31Xに当接して、第2戸尻扉パネル31に固定される。
第2レバー案内部材66は、
図2、
図10乃至
図12に示すように、第2レバー案内穴溝68を有する。第2レバー案内穴溝68は、前後方向FRにおいて、第2レバー案内部材66及び第2戸尻扉パネル31を貫通して、第2戸尻扉パネル31の内部に連通される。
第2レバー案内穴溝68は、第2縦穴溝部68A及び第2横穴溝部68Bを有する。第2縦穴溝部68Aは、第2ロック軸部材65の上端部65Aに隣接して配置され、上下方向UDに延在される。第2横穴溝部68Bは、上下方向UDにおいて、第2縦穴溝部68Aの上端部に連続して形成される。第2横穴溝部68Bは、左右方向LRにおいて、第2縦穴溝部68Aに直交して、第2縦穴溝部68Aの上端部から第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31Bに向けて延在される。
【0059】
第2ロック操作レバー67は、
図2、
図10乃至
図12に示すように、第2操作レバー部67A、及び第2操作軸部67Bを有し、第2操作レバー部67Aは、第2操作軸部67Bの一方の軸端部に固定される。
第2ロック操作レバー67は、第2操作レバー部67Aを第2戸尻扉パネル31の外側に位置して、第2レバー案内部材66に設置される。第2ロック操作レバー67は、第2操作軸部67Bを第2レバー案内穴溝68に摺動自在に挿入(挿通)し、及び第2戸尻扉パネル31の内部に突出して、第2レバー案内部材66に設置される。
第2ロック操作レバー67は、第2操作軸部67Bを第2ロック軸部材65の上端部65Aに固定して、第2ロック軸部材65に連結される。
【0060】
第2下側ロック機構61は、
図2、
図10及び
図13に示すように、パネル閉じ状態P1において、第2ロック軸部材65の下端部65Bを第2ロック穴63に挿入して、第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33(第2折り戸13)を回転不能にする。
これにより、第2下側ロック機構61は、第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33(第2折り戸13)をパネル閉じ状態P1にロック(固定)する。
第2下側ロック機構61は、
図11及び
図12に示すように、各扉パネル31,33をロックした状態おいて、第2ロック操作レバー67を第2縦穴溝部68Aの下端部に当接して配置する。
第2下側ロック機構61は、
図11に示すように、第2ロック操作レバー67を上方に引上げて、第2ロック軸部材65の下端部65Bを第2ロック穴63から抜くことで、ロック解除する。
これにより、第2下側ロック機構61は、ロック解除して第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33(第2折り戸13)を回転自在にする。
また、第2下側ロック機構61は、第2ロック操作レバー67を第2縦穴溝部68Aの上端部まで引上げ、及び第2ロック操作レバー67を回転して、第2操作軸部67Bを第2横穴溝部68Bに挿入する。
これにより、第2下側ロック機構61は、第2ロック軸部材65の移動を規制して、ロック解除の状態を維持(保持)する。
【0061】
第2上側ロック機構62は、
図1乃至
図3、
図10乃至
図12及び
図14に示すように、第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31B側(左側端部側)に配置される。第2上側ロック機構62は、上下方向UDにおいて、第2下側ロック機構61及び第2戸尻扉パネル31の上端部31Cの間に配置される。
第2上側ロック機構62は、第1上側ロック機構45と同一構造であって、第2固定穴71、第2開閉軸部材72及び第2開閉操作レバー73を有して構成される。
【0062】
第2固定穴71は、
図2、
図10及び
図14に示すように、上横枠材14に形成される。第2固定穴71は、上下方向UDにおいて、上横枠材14を貫通して、上横枠材14の下方に開口される。第2固定穴71は、左右方向LRにおいて、第1固定穴55に間隔を隔てて対向配置される。
第2固定穴71は、パネル閉じ状態P1において、第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31B側(左側端部側)に位置するように配置される。第2固定穴71は、パネル閉じ状態P1において、第2戸尻扉パネル31の上端部31Cに対応する位置に配置される。
【0063】
第2開閉軸部材72は、
図2、
図3、
図10乃至
図12、及び
図14に示すように、第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31B側(左側端部側)に配置される。第2開閉軸部材72は、第2戸尻扉パネル31の内部に配置され、上下方向UDに延在される。第2開閉軸部材72は、上下方向UDに移動自在として、第2戸尻扉パネル31の内部に配置される。
第2開閉軸部材72は、
図2、
図10及び
図14に示すように、パネル閉じ状態P1において、第2尻先扉パネル31の上端部31Cから突出され、第2固定穴71に挿入自在(抜差自在)にされる。
第2開閉軸部材72は、バネ部材(図示しない)にて上方(第2固定穴71)に向けて付勢される。
【0064】
第2開閉操作レバー73は、
図1、
図10乃至
図12に示すように、第2戸尻扉パネル31(ゴンドラ本体1)の外側に配置される。第2開閉操作レバー73は、第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31B側(左側端部側)に配置される。第2開閉操作レバー73は、上下方向UDにおいて、第2開閉軸部材72の下端部72Bに対向配置される。第2開閉操作レバー73は、第2戸尻扉パネル31の表平面31Xに当接して、第2戸尻扉パネル31に配置される。
第2開閉操作レバー73は、第2レバー支持部73A及び第2開閉レバー部73Bを有する。第2レバー支持部73Aは、第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31B側(左側端部側)に固定される。第2開閉レバー部73Bは、第2レバー支持部73Aに回転自在に支持される。第2開閉レバー部73Bは、上下方向UDにおいて、第2開閉軸部材72の下端部72Bに連結される。
【0065】
第2上側ロック機構62は、
図2、
図10及び
図14に示すように、パネル閉じ状態P1において、第2開閉軸部材72の上端部72Aを第2固定穴71に挿入して、第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33(第2折り戸13)を回転不能にする。
これにより、第2上側ロック機構62は、第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33(第2折り戸13)をパネル閉じ状態P1にロック(固定)する。
第2下側ロック機構61は、
図12に示すように、第2開閉レバー部73Bを握って回転して、第2開閉軸部材72を下方に引下げることで、第2開閉軸部材72の上端部72Aを第2固定穴71から抜く。
これにより、第2上側ロック機構62は、ロック解除して第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33(第2折り戸13)を回転自在にする。
また、第2下側ロック機構61は、パネル閉じ状態P1において、第2開閉操作レバー73の第2開閉レバー部73Bの握りを解放することで、第2開閉軸部材72の上端部72Aをバネ部材(図示しない)の付勢力(バネ力)にて第2固定穴71に挿入する。
これにより、第2下側ロック機構61は、第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33(第2折り戸13)をパネル閉じ状態P1にロック(固定)する。
更に、第2上側ロック機構62は、各扉パネル31,33のロックを解除して、第2開閉操作レバー73を前後方向FRの前方に引くことで、第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33(第2折り戸13)を回転する。
これにより、第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33(第2折り戸13)は、パネル閉じ状態P1から折り畳まれてパネル開き状態P2(パネル全開き状態P2)にされ、出入口17を開口する(
図33乃至
図35参照)。
【0066】
<第3扉ロック手段43(第3扉ロック機構)>
第3扉ロック手段43(補助扉ロック手段)は、
図2、
図15及び
図16に示すように、各扉パネル18,20,31,33(第1及び第2折り戸12,13)をパネル閉じ状態P1にロック(固定)し、及びロック解除して各扉パネル18,20,31,33(第1及び第2折り戸12,13)を回転自在にする。
第3扉ロック手段43は、各扉パネル18,20,31,33(ゴンドラ本体1)の外側に配置される。第3扉ロック手段43は、第1戸先扉パネル20の他方の側端部20B及び第2戸先扉パネル33の他方の側端部33Bに設置(配置)される。
第3扉ロック手段43は、
図2、
図15及び
図16に示すように、ロック操作平板75、及び固定軸部材76を有して構成される。
【0067】
ロック操作平板75は、例えば、長方形平板(矩形平板)に形成され、切欠穴溝77及び操作摘み部78を有する。切欠穴溝77は、ロック操作平板75の長手方向において一方の板端部側に形成され、ロック操作平板75を貫通して形成される。操作摘み78は、ロック操作平板75の一方の板端部及び切欠穴溝77の間に位置して、ロック操作平板75に固定される。
ロック操作平板75は、ゴンドラ本体1(乗籠Y)の外側に配置される。ロック操作平板75は、第2戸先扉パネル33の他方の側端部33B側(左側端部側)に設置される。ロック操作平板75は、長手方向の他方の板端部を第2戸先扉パネル33の他方の側端部33Bに回転自在に支持される。ロック操作平板75の他方の板端部は、前後方向FRに延びるロック回転軸部材79にて回転自在として、第2戸先扉パネル33の他方の側端部33B側(左側端部側)に支持される。
【0068】
固定軸部材76は、ゴンドラ本体1(乗籠Y)の外側に配置される。固定軸部材76は、軸中心線を前後方向FRに向けて配置される。固定軸部材76は、第1戸先扉パネル20の他方の側端部20B側(右側端部側)に固定される。固定軸部材76は、左右方向LRにおいて、ロック回転軸部材79に間隔を隔てて平行配置される。
【0069】
第3扉ロック手段43は、
図2、
図15及び
図16に示すように、ロック操作平板75を回転し、固定軸部材76の上方に位置して、切欠穴溝77に固定軸部材76を挿入する。
これにより、第3扉ロック手段43は、ロック操作平板75を各扉パネル20,33の間(第1及び第2折り戸12,13の間)に配置して、各扉パネル18,20,31,33(第1及び第2折り戸12,13)をパネル閉じ状態P1にロック(固定)する。
第3扉ロック手段43は、
図15に示すように、ロック操作平板75を回転して、切欠穴溝77から固定軸部材76を抜き、及びロック操作平板75を第2戸先扉パネル33側に配置する。
これにより、第3扉ロック手段43は、ロック解除して各扉パネル18,20,31,33(第1及び第2折り戸12,13)を回転自在にする。
【0071】
<第1扉オープナー手段81(第1扉オープナー装置)>
第1扉オープナー手段81は、第1扉ロック手段41及び第3扉ロック手段43のロック解除に伴って、第1戸先扉パネル20を回転する方向に押して、第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20(第1折り戸12)をパネル閉じ状態P1から半開き状態P3にする。
第1扉オープナー手段81は、
図1乃至
図4、
図19、
図21及び
図27に示すように、各扉パネル18,20(ゴンドラ本体1)の外側に配置される。第1扉オープナー手段81は、左右方向LRにおいて、第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20の間にわたって配置される。第1扉オープナー手段81は、上下方向UDにおいて、第1戸尻扉パネル18の上端部18C側及び第1戸先扉パネル20の上端部20C側に配置される。第1扉オープナー手段81は、第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側に設置される。
第1扉オープナー手段81は、
図17及び
図18に示すように、第1回転支持部材83、第1押付け部材84、第1コイルバネ85、及び第1回転軸部材86を有する。
【0072】
第1回転支持部材83は、
図17及び
図18に示すように、一対の支持平板87A,87B、連結平板87C、バネ固定平板87D及びバネ固定軸88を有して構成される。各支持平板87A,87Bは、例えば、長方形平板(矩形平板)に形成され、相互に間隔を隔てて平行配置される。連結平板87Cは、例えば、長方形平板(矩形平板)に形成される。連結平板87Cは、各支持平板87A,87Bの幅方向HBにおいて、一方の板幅端部に位置して、各支持平板87A,87Bの間に配置される。連結平板87Cは、各支持平板87A,87Bに直交して、各支持平板87A,87Bに連結(固定)される。
バネ固定平板87Dは、各支持平板87A,87Bの長手方向NTにおいて、一方の板長端部に位置して、各支持平板87A,87Bの間に配置される。バネ固定平板87Dは、各支持平板87A,87B及び連結平板87Cに直交して、各支持平板87A,87B及び連結平板87Cに連結(固定)される。
これにより、第1回転支持部材83は、
図17及び
図18に示すように、各支持平板87A,87B、連結平板87C及びバネ固定平板87Dにて、バネ収納空所SPを有する直方体に形成される。バネ収納空所SPは、各支持平板87A,87Bの長手方向NTにおいて、一方の長端部がバネ固定平板87Dで閉塞され、他方の長端部が開口される。また、バネ収納空所SPは、各支持平板87A,87Bの幅方向HBにおいて、一方の幅端部が連結平板87Cで閉塞され、他方の幅端部が開口される。
【0073】
バネ固定軸88は、
図17及び
図18に示すように、バネ収納空所SP内に配置される。バネ固定軸88は、各支持平板87A,87B及び連結平板87Cに間隔を隔てて平行配置される、バネ固定軸88は、バネ固定平板87Dに直交して、バネ固定平板87Dに固定される。バネ固定軸88は、各支持平板87A,87Bの長手方向NTにおいて、バネ固定平板87Dからバネ収納空所SPに突出される。
【0074】
第1回転支持部材83は、
図3、
図17乃至
図19、
図21及び
図27に示すように、第1戸尻扉パネル18の上端部18C側であって、第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側(右側端部側)に配置される。第1回転支持部材83は、左右方向LRにおいて、バネ固定平板87Dを左方(扉支持枠体の一方の縦枠材15)に向けて配置される。第1回転支持部材83は、連結平板87Cを第1戸尻扉パネル18の表平面18Xに向けて配置される。
第1回転支持部材83において、連結平板87Cは、パネル閉じ状態P1において、第1戸尻扉パネル18の表平面18Xに間隔を隔てて平行配置される。
第1回転支持部材83は、連結平板87Cを第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側(右側端部側)に固定して、第1戸尻扉パネル18に設置(固定)される。なお、第1回転支持部材83において、連結平板87Cは、取付平板89を介在して第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側に固定される。
これにより、第1回転支持部材83(バネ固定軸88)は、パネル閉じ状態P1において、第1戸尻扉パネル18の表平面18Xに平行配置される。
【0075】
第1押付け部材84は、
図17及び
図18に示すように、一対の保持平板91A,91B、側平板91C、バネ支持平板91D、バネ支持軸92及び一対の押え円板93を有して構成される。
【0076】
各保持平板91A,91Bは、例えば、長方形平板(矩形平板)に形成され、相互に間隔を隔てて平行配置される。側平板91Cは、各保持平板91A,91Bの幅方向HBにおいて、一方の板幅端部に位置して、各保持平板91A,91Bの間に配置される。側平板91Cは、各保持平板91A,91Bに直交して、各保持平板91A,91Bに連結(固定)される。
バネ支持平板91Dは、各保持平板91A,91Bの長手方向NTにおいて、一方の板長端部に間隔を隔てて位置して、各保持平板91A,91Bの間に配置される。バネ支持平板91Dは、各保持平板91A,91B及び側平板91Cに直交して、各保持平板91A,91B及びバネ支持平板91Dに連結(固定)される。
これにより、第1押付け部材84は、各保持平板91A,91B、側平板91C及びバネ支持平板91Dにて、バネ収納空所SQを有する直方体に形成される。バネ収納空所SQは、各保持平板91A,91Bの長手方向NTにおいて、一方の長端部がバネ支持平板91Dで閉塞され、他方の長端部が開口される。また、バネ収納空所SQは、各保持平板91A,91Bの幅方向HBにおいて、一方の幅端部が側平板91Cで閉塞され、他方の幅端部が開口される。
【0077】
バネ支持軸92は、
図17及び
図18に示すように、バネ収納空所SQに配置される。バネ支持軸92は、各保持平板91A,91B及び側平板91Cに間隔を隔てて平行配置される。バネ支持軸92は、バネ支持平板91Dに直交して、バネ支持平板91Dに固定される。バネ支持軸92は、各保持平板91A,91Bの長手方向NTにおいて、バネ支持平板91Dからバネ収納空所SQに突出される。
【0078】
第1押付け部材84において、各押え円板93は、各保持平板91A,91Bの間に配置される。各押え円板93は、各保持平板91A,91Bの一方の板長端部及びバネ支持平板91Dの間に配置され、各保持平板91A,91Bの幅方向HBから各保持平板91A,91Bに当接される。各押え円板93は、各保持平板91A,91Bに平行配置されて、各保持平板91A,91Bに支持(固定)される。各押え円板93は、各保持平板91A,91Bの一方の板長端部(バネ支持平板91D)、及び他方の幅端部(開口)から外側に突出して配置される。
【0079】
第1押付け部材84は、
図3、
図19、
図21及び
図27に示すように、第1戸尻扉パネル18の上端部18C側、及び第1戸先扉パネル20の上端部20C側であって、第1戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側及び第1戸先扉パネル20の一方の側端部20A側の間にわたって配置される。
第1押付け部材84は、左右方向LRにおいて、バネ支持平板91Dを右方(扉支持枠体10の他方の縦枠材16)に向けて配置される。
第1押付け部材84は、
図17乃至
図19、
図21及び
図27に示すように、パネル閉じ状態P1において、第1戸尻扉パネル18の表平面18X及び第1戸先扉パネル20の表平面20Xに間隔を隔てて平行配置される。第1押付け部材84は、押え円板93を第1戸先扉パネル20の表平面20Xに当接して配置される。
第1押付け部材84は、
図17乃至
図19、及び
図27に示すように、第1回転支持部材83に外嵌して配置され、バネ収納空所SQ内に第1回転支持部材83を配置する。
第1押付け部材84は、各保持平板91A,91Bの内側に第1回転支持部材83の各支持平板87A,87Bを位置して、第1回転支持部材83に外嵌される。第1押付け部材84は、各保持平板91A,91Bを各支持平板87A,87Bに隙間を隔てて平行配置して、第1回転支持部材83に外嵌される。
第1押付け部材84は、バネ支持軸92の軸中心線をバネ固定軸88の軸中心線に一致して、第1回転支持部材83に外嵌される。
これにより、第1押付け部材84(バネ支持軸92)は、パネル閉じ状態P1において、第1戸尻扉パネル18の表平面18X及び第1戸先扉パネル20の表平面20Xに平行配置される。
第1押付け部材84のバネ支持軸92、及びバネ固定軸88は、左右方向LRにおいて、各軸中心線を同一直線上に配置して並設される。
【0080】
第1コイルバネ85は、
図17乃至
図19、及び
図21に示すように、パネル閉じ状態P1において、第1戸尻扉パネル18の表平面18X及び第1戸先扉パネル20の表平面20Xに平行配置される。第1コイルバネ85は、第1回転支持部材83及び第1押付け部材84の各バネ収納空所SP,SQ内に配置される。
第1コイルバネ85は、パネル閉じ状態P1において、圧縮されて、第1回転支持部材83のバネ固定軸88及び第1押付け部材84のバネ支持軸92の間にわたって配置(架設)される。第1コイルバネ85は、一方のバネ端部をバネ固定軸88に連結(固定)し、及び他方のバネ端部をバネ支持軸92に連結(固定)して、各バネ収納空所SP,SQ内に配置される。
【0081】
第1回転軸部材86は、
図17乃至
図19、及び
図21に示すように、第1押付け部材84を第1回転支持部材83に回転自在に支持する。
第1回転軸部材86は、第1戸尻扉パネル18及び第1コイルバネ85の間に配置される。第1回転軸部材86は、各扉パネル18,20の回転中心線aと同一方向(上下方向)に延在して配置される。第1回転軸部材86は、上下方向UDにおいて、第1押ルけ部材84の各保持平板91A,91B、及び第1回転支持部材83の各支持平板87A,87Bを貫通して、第1押付け部材84を第1回転支持部材83に回転自在に支持する。
【0082】
第1扉オープナー手段81は、第1扉ロック手段41及び第3扉ロック手段43のロック解除に伴って、第1コイルバネ85のバネ力(付勢力)にて第1押付け部材84を第1回転支持部材83に対して回転する。第1押付け部材84は、第1コイルバネ85のバネ力により第1戸先扉パネル20に向けて回転しつつ、第1戸先扉パネル20を回転する方向に押す(
図29乃至
図32参照)。
これにより、第1戸先扉パネル20は、第1コイルバネ85のバネ力により第1戸尻扉パネル18の裏平面18Yに向けて回転しつつ、扉支持枠体10の一方の縦枠材15側に移動される。第1戸尻扉パネル18は、第1戸先扉パネル20の回転及び移動と同時に、回転される。
このように、第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20は、第1扉オープナー手段81(第1コイルバネ85のバネ力)により、回転及び移動されて、パネル閉じ状態P1から半開き状態P3にされる。
【0083】
第1扉オープナー手段81において、第1押付け部材84は、各扉パネル18,20のパネル閉じ状態P1において、各扉パネル18,20の表平面18X,20Xに平行配置され、第1コイルバネ85は、各扉パネル18,20のパネル閉じ状態P1において、圧縮されて、各扉パネル18,20の表平面18X,20Xに平行配置される。第1コイルバネ85は、第1及び第3扉ロック手段41,43のロック解除に伴って、圧縮状態から伸長して第1押付け部材84を第1回転角度θ1まで回転する。第1押付け部材84は、第1コイルバネ85のバネ力にて第1回転角度θ1まで回転しつつ、第1戸先扉パネル20を押して回転及び移動して、各扉パネル18,20をパネル閉じ状態P1から半開き状態P3にする。押付け部材84の第1回転角度θ1は、
図31(a)に示すように、第1戸尻扉パネル18の表平面18Xとなす角度である。第1押付け部材84の第1回転角度θ1は、第1戸先扉パネル20の第1回転角度θ1であって、各扉パネル18,20をパネル閉じ状態P1から半開き状態P3(パネル半開き状態P3)にする角度となる。
第1押付け部材84の第1回転角度θ1(第1戸先扉パネル20の第1回転角度θ1)は、各扉パネル18,20のパネル閉じ状態P1において、第1コイルバネ85のバネ力(圧縮した第1コイルバネ85のバネ力)を適宜選択(調整)して設定される。
【0084】
<第2扉オープナー手段82(第2扉オープナー装置)>
第2扉オープナー手段82は、第2扉ロック手段42及び第3扉ロック手段43のロック解除に伴って、第2戸先扉パネル33を回転する方向に押して、第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33(第2折り戸13)をパネル閉じ状態P1から半開き状態P3にする。
第2扉オープナー手段82は、
図1乃至
図4、
図20、
図22、
図24及び
図28に示すように、各扉パネル31,33(ゴンドラ本体1)の外側に配置される。第2扉オープナー手段82は、左右方向LRにおいて、第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33の間にわたって配置される。第2扉オープナー手段82は、上下方向UDにおいて、第2戸尻扉パネル31の上端部31C側及び第2戸先扉パネル33の上端部33C側に配置される。第2扉オープナー手段82は、第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31B側(左側端部側)に設置される。
第2扉オープナー手段82は、
図3、
図17、
図18、
図20、
図22、
図24及び
図28に示すように、第2回転支持部材96、第1押付け部材97、第2コイルバネ98、及び第2回転軸部材99を有する。
【0085】
第2回転支持部材96は、
図17及び
図18に示すように、第1回転支持部材83と同一構造であって、各支持平板87A,87B、連結平板87C、バネ固定平板87D及びバネ固定軸88を有して構成される。
【0086】
第2回転支持部材96は、
図1、
図20及び
図21に示すように、第2戸尻扉パネル31の上端部31C側であって、第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31B側(左側端部側)に配置される。第2回転支持部材96は、左右方向LRにおいて、バネ固定平板87Dを右方(扉支持枠体10の他方の縦枠材16)に向けて配置される。第2回転支持部材96は、連結平板87Cを第2戸尻扉パネル31の表平面31Xに向けて配置される。
第2回転支持部材96において、連結平板87Cは、パネル閉じ状態P1において、第2戸尻扉パネル31の表平面31Xに間隔を隔てて平行配置される。
第2回転支持部材96は、連結平板87Cを第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31B側(左側端部側)に固定して、第2戸尻扉パネル31に設置(固定)される。なお、第2回転支持部材96において、連結平板87Cは、取付平板89を介在して第2戸尻扉パネル31の他方の側端部31B側に固定される。
これにより、第2回転支持部材96(バネ固定軸88)は、パネル閉じ状態P1において、第2戸尻扉パネル31の表平面31Xに平行配置される。
【0087】
第2押付け部材97は、
図17及び
図18に示すように、第1押付け部材84と同一構造であって、各保持平板91A,91B、側平板91C、バネ支持平板91D、バネ支持軸92及び押え円板93を有して構成される。
【0088】
第2押付け部材97は、
図20、
図22、
図24及び
図28に示すように、第2戸尻扉パネル31の上端部31C側、及び第2戸先扉パネル33の上端部33C側であって、第2戸尻扉パネルの他方の側端部31B側及び第2戸先扉パネル33の他方の側端部33B側の間にわたって配置される。
第2押付け部材97は、左右方向LRにおいて、バネ支持平板91Dを左方(扉支持枠体10の一方の縦枠材15)に向けて配置される。
第2押付け部材97は、パネル閉じ状態P1において、第2戸尻扉パネル31の表平面31X及び第2戸先扉パネル33の表平面33Xに間隔を隔てて平行配置される。第2押付け部材97は、押え円板93を第2戸先扉パネル33の表平面33Xに当接して配置される。
第2押付け部材97は、
図17、
図18、
図20、
図22及び
図24に示すように、第2回転支持部材96に外嵌して配置され、パネル収納空所SQ内に第2回転支持部材96を配置する。
第2押付け部材97は、各保持平板91A,91Bの内側に第2回転支持部材96の各支持平板87A,87Bを位置して、第2回転支持部材96に外嵌される。第2押付け部材97は、各保持平板91A,91Bを各支持平板87A,87Bに隙間を隔てて平行配置して、第2回転支持部材96に外嵌される。
第1押付け部材97は、バネ支持軸92の軸中心線をバネ固定軸88の軸中心線に一致して、第2回転支持部材96に外嵌される。
これにより、第2押付け部材97(バネ支持軸92)は、パネル閉じ状態P1において、第2戸尻扉パネル31の表平面31X及び第2戸先扉パネル33の表平面33Xに平行配置される。
また、第2押付け部材97のバネ支持軸92及びバネ固定軸88は、左右方向LRにおいて、各軸中心線を同一直線上に配置して並設される。
【0089】
第2コイルバネ98は、
図17、
図18、
図20及び
図22に示すように、第1コイルバネ85と同一構造である。第2コイルバネ98は、パネル閉じ状態P1において、第2戸尻扉パネル31の表平面31X及び第2戸先扉パネル33の表平面33Xに平行配置される。
第2コイルバネ98は、第2回転支持部材96及び第2押付け部材97の各バネ収納空所SP,SQ内に配置される。
第1コイルバネ85は、パネル閉じ状態P1において、圧縮されて、第2回転支持部材96のバネ固定軸88及び第2押付け部材97のバネ支持軸92の間にわたって配置(架設)される。第2コイルバネ98は、一方のバネ端部をバネ固定軸88に連結(固定)し、及び他方のバネ端部をバネ支持軸92に連結(固定)して、各バネ収納空所SP,SQ内に配置される。
【0090】
第2回転軸部材99は、
図17、
図18、
図20、
図22及び
図24に示すように、第2押付け部材97を第2回転支持部材96に回転自在に支持する。
第2回転軸部材99は、第2戸尻扉パネル31及び第2コイルバネ98の間に配置される。第2回転軸部材99は、各扉パネル31,33の回転中心線aと同一方向(上下方向)に延在して配置される。第2回転軸部材99は、上下方向UDにおいて、第2押付け部材97の各保持平板91A,91B、及び第2回転支持部材96の各支持平板87A,87Bを貫通して、第2押付け部材97を第2回転支持部材96に回転自在に支持する。
【0091】
第2扉オープナー手段82は、第2扉ロック手段42及び第3扉ロック手段43のロック解除に伴って、第2コイルバネ98のバネ力(付勢力)にて第2押付け部材97を第2回転支持部材96に対して回転する。第2押付け部材97は、第2コイルバネ98のバネ力により第2戸先扉パネル33に向けて回転しつつ、第2戸先扉パネル33を回転する方向に押す(
図19乃至
図32参照)。
これにより、第2戸先扉パネル33は、第2コイルバネ98のバネ力により第2戸尻扉パネル31の裏平面31Yに向けて回転しつつ、扉支持枠体10の他方の縦枠材16側に移動される。第2戸尻扉パネル31は、第2戸先扉パネル33の回転及び移動と同時に、回転される。
このように、第2戸尻扉パネル31及び2戸先扉パネル33は、第2扉オープナー手段82(第2コイルバネ98のバネ力)により、回転及び移動されて、パネル閉じ状態P1から半開き状態P3にされる。
【0092】
第2扉オープナー手段82において、第2押付け部材97は、各扉パネル31,33のパネル閉じ状態P1において、各扉パネル31,33の表平面31X,33Xに平行配置され、第2コイルバネ98は、各扉パネル31,33のパネル閉じ状態P1において、圧縮されて、各扉パネル31,33の表平面31X,33Xに平行配置される。第2コイルバネ98は、第2及び第3扉ロック手段42,43のロック解除に伴って、圧縮状態から伸長して第2押付け部材97を第2回転角度θ2まで回転する。第2押付け部材97は、第2コイルバネ98のバネ力にて第2回転角度θ2まで回転しつつ、第2戸先扉パネル33を押して回転及び移動して、各扉パネル31,33をパネル閉じ状態P1から半開き状態P3にする。第2押付け部材97の第2回転角度θ2は、
図31(b)に示すように、第2戸尻扉パネル31の表平面31Xとなす角度である。第2押付け部材97の第2回転角度θ2は、第2戸先扉パネル33の第2回転角度θ2であって、各扉パネル18,20をパネル閉じ状態P1から半開き状態P3(パネル半開き状態P3)にする角度となる。
第2押付け部材97の第2回転角度θ2(第2戸先扉パネル33の第2回転角度θ2)は、各扉パネル31,33のパネル閉じ状態P1において、第2コイルバネ98のバネ力(圧縮した第1コイルバネ85のバネ力)を適宜選択(調整)して設定される。
【0093】
折畳み式扉装置Zは、
図2乃至
図4、
図23乃至
図28に示すように、循環手段101、第1連結手段102、及び第2連結手段103を備える。
【0094】
<循環手段101(循環機構)>
循環手段101は、
図2乃至
図4、及び
図23乃至
図28に示すように、左右一対の支持ブラケット105,106、左右一対のロケット支持軸部材107,108、左右一対のスプロケット109,110、及び環状部材111を有して構成される。
【0095】
各支持ブラケット105,106は、
図3、
図4、
図23及び
図24に示すように、左右方向LRにおいて、相互に間隔を隔てて配置される。
各支持ブラケット105,106は、扉支持枠体10の各縦枠材15,16に隣接して配置される。各支持ブラケット105,106は、前後方向UDにおいて、案内部材11に間隔を隔てて、案内部材11の前方(上横枠材14の前方)に配置される。各支持ブラケット105,106は、ロケット支持平板112を有し、案内部材11(上横枠材14)に固定される。各支持ブラケット105,106において、ロケット支持平板110は、前後方向FRにおいて、案内部材11(案内レール)の前方に位置して、案内部材11(上横枠材14)に間隔を隔てて平行配置される。
【0096】
各ロケット支持軸部材107,108は、
図3、
図4、
図23及び
図24に示すように、左右方向LRにおいて、相互に間隔を隔てて平行配置される。各ロケット支持軸部材107,108は、扉支持枠体10の各縦枠材15,16に隣接して配置される。
各ロケット支持軸部材107,108は、一方の軸端部を各支持ブラケット105,106のロケット支持平板112に固定して、各支持ブラケット105,106に片持ち支持される。各ロケット支持軸部材107,108は、各扉パネル18,20,31,33に直交する方向(前後方向FR)に延在され、各支持ブラケット105,106のロケット支持平板112固定される。各ロケット支持軸部材107,108は、各支持ブラケット105,106のロケット支持平板112に直交して、ロケット支持平板110の前方に延在される。
【0097】
各スプロケット109,110は、
図3、
図4、
図23及び
図24に示すようじ、各ロケット支持軸部材107,108に回転自在に外嵌される。
各スプロケット109,110は、前後方向FRの同一位置において、各ロケット支持軸部材107,108に回転自在に支持される。
【0098】
環状部材111は、
図2乃至
図4、
図23及び
図24に示すように、例えば、環状チェーンであって、各スプロケット109,110に巻回され、及び各スプロケット109,110に噛合される。
これにより、循環手段101は、左右方向LRにおいて、扉支持枠体10の各縦枠材15,16の間(各スプロケット109,110の間)にて環状部材111を循環させる。循環手段101は、上下方向UDにおいて、案内部材11(上横枠材14)に平行する上下の循環経路RU,RDを経て、環状部材111(環状チェーン)を循環する。
【0099】
<第1連結手段102>
第1連結手段102は、
図2乃至
図4、
図25乃至
図27に示すように、第1戸先扉パネル20(第1被案内部材26)及び環状部材111(環状チェーン)を連結する。
第1連結手段102は、上下方向UDにおいて、第1戸尻扉パネル18の上端部18Cの上方に配置される。第1連結手段102は、第1戸先扉パネル20の他方の側端部20B側に位置して、第1被案内部材26に対向配置される。第1連結手段102は、前後方向FRにおいて、第1被案内部材26及び環状部材111(環状チェーン)の間に配置される。
第1連結手段102は、
図25乃至
図27に示すように、第1連結筒部材121、第1連結ブラケット122、第1取付ボルト123、第1取付ナット124、及び第1連結ボルト125を有して構成される。
【0100】
第1連結筒部材121は、
図25乃至
図27に示すように、第1被案内部材26に設置される。第1連結筒部材121は、上下方向UDにおいて、案内ローラ28及び第1戸尻扉パネル18の上端部18Cの間に配置される。第1連結筒部材121は、案内軸27に外嵌されて、第1被案内部材26に取付けられる。
【0101】
第1連結ブラケット122は、
図25乃至
図27示すように、第1ブラケット平板126、及び第1チェーン支持板127を有する。
第1ブラケット平板126は、前後方向FRにおいて、環状部材111(環状チェーン)及び案内部材11(案内レール)の間に位置して、案内部材11に間隔を隔てて平行配置される。第1ブラケット平板126は、前後方向FRにおいて、環状部材111に間隔を隔てて配置される。第1ブラケット平板126は、上下方向UDにおいて、第1戸先扉パネル20の上端部20C、及び一方の循環経路RU(上方の循環経路)に位置する環状部材111(以下、「上方の環状部材111」という)の間に延在して配置される。
第1チェーン支持板127は、例えば、L字状平板に形成され、上下方向UDにおいて、第1ブラケット平板126の上端部に配置される。第1チェーン支持板127は、前後方向FRにおいて、第1ブラケット平板126の前方に位置して、第1ブラケット平板126に当接して配置される。第1チェーン支持板127は、上下方向UDにおいて、一方(上方)の循環経路RU及び他方(下方)の循環経路RDに位置する環状部材111の間に位置して、上方の環状部材111に対向配置される。第1チェーン支持板127は、前後方向FRにおいて、第1ブラケット平板126から上方の環状部材111まで延在される。第1チェーン支持板127は、上方の環状部材111(環状チェーン)に連結される。
【0102】
第1取付ボルト123は、
図25乃至
図27に示すように、前後方向FRにおいて、第1ブラケット平板126及び第1チェーン支持板127を貫通して、第1チェーン支持板127の前方に突出される。
第1取付ナット124は、前後方向FRにおいて、第1チェーン支持板127の前方から第1取付ボルト123に螺着される。
これにより、第1取付ボルト123及び第1取付ナット124は、第1ブラケット平板126及び第1チェーン支持板127を締付けて、第1チェーン支持板127を第1ブラケット平板126に固定する。
【0103】
第1連結ボルト125は、
図25及び
図27に示すように、前後方向FRにおいて、第1ブラケット平板126を貫通して、第1連結筒部材121に螺着される。
これにより、第1連結ボルト125は、第1ブラケット平板126を第1連結筒部材121に固定する。第1ブラケット平板126は、第1連結筒部材121を介在して、第1被案内部材26の案内軸27に取付けられる。
【0104】
第1連結手段102は、第1チェーン支持板127を上方の環状部材111(環状チェーン)に連結し、第1ブラケット平板126を第1被案内部材26(案内軸27)に取付ける。
これにより、第1連結手段102は、一方の循環経路RUに位置する環状部材111、及び第1戸先扉パネル20の第1被案内部材26を連結する。
【0105】
<第2連結手段103>
第2連結手段103は、
図2乃至
図4、
図25、
図26及び
図28に示すように、第2戸先扉パネル33(第2被案内部材35)及び環状部材111(環状チェーン)を連結する。
第2連結手段103は、上下方向UDにおいて、第2戸先扉パネル33の上端部33Cの上方に配置される。第2連結手段103は、第2戸先扉パネル33の他方の側端部33B側に位置して、第2被案内部材35に対向配置される。第2連結手段103は、前後方向FRにおいて、第2被案内部材35及び環状部材111の間に配置される。
第2連結手段103は、
図17乃至
図19、及び
図21に示すように、第2連結筒部材131、第2連結ブラケット132、第2取付ボルト133、第2取付ナット134、及び第2連結ボルト135を有して構成される。
【0106】
第2連結筒部材131は、
図25、
図26及び
図28に示すように、第2被案内部材35に設置される。第2連結筒部材131は、上下方向UDにおいて、案内ローラ37及び第2戸先扉パネル33の上端部33Cの間に配置される。第2連結筒部材131は、案内軸36に外嵌されて、第2被案内部材35に取付けられる。
【0107】
第2連結ブラケット132は、
図25、
図26及び
図28に示すように、第2ブラケット平板136、及び第2チェーン支持板137を有する。
第2ブラケット平板136は、前後方向FRにおいて、環状部材111(環状チェーン)、及び案内部材11(案内レール)の間に位置して、案内部材11に間隔を隔てて平行配置される。第2ブラケット平板136は、前後方向FRにおいて、環状部材111に寛解を隔てて配置される。第2ブラケット平板136は、上下方向UDにおいて、第2戸先扉パネル33の上端部33C及び他方の循環経路RD(下方の循環経路)に位置する環状部材111(以下、「下方の環状部材111」という)の間に延在して配置される。
第2チェーン支持板137は、例えば、L字状平板に形成され、上下方向UDにおいて、第2ブラケット平板136の上端部に配置される。第2チェーン支持板137は、前後方向FRにおいて、第2ブラッケット平板136の前方に位置して、第2ブラケット平板136に当接して配置される。第2チェーン支持板137は、上下方向UDにおいて、下方の環状部材111に対向配置される。第2チェーン支持板137は、前後方向FRにおいて、第2ブラケット平板136から下方の環状部材111に延在される。第2チェーン支持板137は、下方の環状部材111(環状チェーン)に連結される。
【0108】
第2取付ボルト133は、
図25、
図26及び
図28に示すように、前後方向FRにおいて、第2ブラケット平板136及び第2チェーン支持板137を貫通して、第2チェーン支持板137の前方に突出される。
第2取付ナット134は、前後方向FRにおいて、第2チェーン支持板137の前方から第2取付ボルト133に螺着される。
これにより、第2取付ボルト133及び第2取付ナット134は、第2ブラケット平板136及び第2チェーン支持板137を締付けて、第2チェーン支持板137を第2ブラケット平板136に固定する。
【0109】
第2連結ボルト135は、
図25及び
図28に示すように、前後方向FRにおいて、第2ブラケット平板136を貫通して、第2連結筒部材131に螺着される。
これにより、第2連結ボルト135は、第2ブラケット平板136を第2連結筒部材131に固定する。第2ブラケット平板136は、第2連結筒部材131を介在して、第2被案内部材35の案内軸36に取付けられる。
【0110】
第2連結手段103は、第2チェーン支持板137を下方の環状部材111(環状チェーン)に連結し、第2ブラケット平板136を第2被案内部材35(案内軸36)に取付ける。
これにより、第2連結手段103は、他方の循環経路REに位置する環状部材111、及び第2戸先扉パネル33の第2被案内部材35を連結する。
【0111】
<第1及び第2折り戸12,13の開閉動作>
次に、戸畳み式扉装置Zの開閉動作について、
図29乃至
図35を参照して説明する。
なお、説明の便宜上、各扉パネル18,20,31,33は、パネル閉じ状態P1(
図1乃至
図4参照)であり、第1乃至第3扉ロック手段41〜43は、各扉パネル18,20,31,33をパネル閉じ状態P1にロック(固定)しているものとする。
【0112】
先ず、第1乃至第3扉ロック手段41〜43を操作して、各扉パネル18,20,31,33のロックを解除する。
【0113】
第1乃至第3扉ロック手段41〜43のロック解除に伴って、第1扉オープナー手段81は、第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20(第1折り戸12)をパネル閉じ状態P1から半開き状態P3にする。
【0114】
第1扉オープナー手段81において、第1コイルバネ85は、
図29乃至
図31に示すように、バネ力にて第1押付け部材84を第1回転支持部材83に対して回転する。第1押付け部材84は、第1コイルバネ85のバネ力により、第1回転軸部材86を中心として第1戸先扉パネル20に向けて回転しつつ、第1戸先扉パネル20を回転する方向に押す。第1押付け部材84は、各押え円板93を第1戸先扉パネル20に押付ける。
このとき、第1押付け部材84は、
図31(a)に示すように、第1コイルバネ85のバネ力にて第1戸先扉パネル20を押しつつ、第1回転角度θ1まで回転される。また、第1コイルバネ85は、第1押付け部材84の回転に伴って、伸長しつつ湾曲される。
これにより、第1戸先扉パネル20は、第1コイルバネ85のバネ力により、各第1折畳み用ヒンジ21を中心として第1戸尻扉パネル18の裏平面18Yに向けて回転しつつ、左右方向LRに移動される。第1戸先扉パネル20は、案内部材11及び案内ローラ28(第1被案内部材26)にて案内されつつ、左右方向LRに移動される。
第1戸尻扉パネル18は、第1戸先扉パネル20の回転及び移動と同時に、ゴンドラ本体1の外側であって、各第1回転用ヒンジ19を中心として扉支持枠体10の一方の縦枠材15に向けて回転される。
【0115】
第2扉オープナー手段82において、第2コイルバネ98は、
図29乃至
図32に示すように、バネ力にて第2押付け部材97を第2回転支持部材96に対して回転する。第2押付け部材97は、第2コイルバネ98のバネ力により、第2回転軸部材99を中心として第2戸先扉パネル33に向けて回転しつつ、第2戸先扉パネル33を回転する方向に押す。第2押付け部材97は、各押え円板93を第2戸先扉パネル33に押付ける。
このとき、第2押付け部材97は、
図31(b)に示すように、第2コイルバネ98のバネ力により第2戸先扉パネル33を押しつつ、第2回転角度θ2まで回転される。また、第2コイルバネ98は、第2押付け部材97の回転に伴って、伸長しつつ湾曲される。
これにより、第2戸先扉パネル33は、第2コイルバネ98のバネ力により、各第2折畳み用ヒンジ34を中心として第2戸尻扉パネル31の裏平面31Yに向けて回転しつつ、扉支持枠体10の他方の縦枠材16側に移動される。第2戸先扉パネル33は、案内部材11及び第2被案内部材35(案内ローラ37)にて案内されつつ、左右方向LRに移動される。
第2戸尻扉パネル31は、第2戸先扉パネル33の回転及び移動と同時に、ゴンドラ本体1の外側であって、第2回転用ヒンジ32を中心として扉支持枠体10の他方の縦枠材16に向けて回転される。
【0116】
各扉パネル18,20(第1折り戸12)を半開き状態P3にすると、第1開閉操作レバー57(第1上側ロック機構45)を握った状態で、第1開閉操作レバー57を前後方向FRの前方に引く(
図33及び
図34参照)。
これにより、第1戸先扉パネル20は、
図33及び
図34に示すように、半開き状態P3から更に、第1戸尻扉パネル18の裏平面18Y側に向けて回転しつつ、扉支持枠体10の一方の縦枠材15に移動される。
このとき、第1押付け部材84は、押え円板93を第1戸先扉パネル20の表平面20Xから離間して、第1コイルバネ85にて第1回転角度θ1に保持される。
第1戸尻扉パネル18は、第1戸先扉パネル20の回転及び移動と同時に、半開き状態P3から更に、扉支持枠体10の一方の縦枠材15に向けて回転される。
第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20(第1折り戸12)は、
図33乃至
図35に示すように、左右方向LRにおいて、相互に重なって折畳まれてパネル開き状態P2になる。第1戸尻扉パネル18及び第1戸先扉パネル20(第1折り戸12)は、パネル開き状態P2において、相互に重なって折畳まれて、出入口17(乗降口)を開口する。各扉パネル18,20は、パネル開き状態P2(パネル全開き錠他P2)において、相互に重なって折畳まれて、扉支持枠体10の一方の縦枠材15に隣接して配置される。
【0117】
また、各扉パネル31,33(第2折り戸13)を半開き状態P3にすると、第2開閉操作レバー73(第2上側ロック機構62)を握った状態で、第2開閉操作レバー73を前後方向FRの前方に引く(
図33乃至
図35参照)。
これにより、第2戸先扉パネル33は、半開き状態P3から更に、第2戸尻扉パネル31の裏平面31Y側に向けて回転しつつ、左右方向LRに移動される。
このとき、第2押付け部材97は、押え円板93を第2戸先扉パネル33の表平面33Xから離間して、第2コイルバネ98にて第2回転角度θ2に保持される。
第2戸尻扉パネル31は、第2戸先扉パネル33の回転及び移動と同時に、半開き状態P3から更に、扉支持枠体10の他方の縦枠材16に向けて回転される。
第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33(第2折り戸13)は、
図33乃至
図35に示すように、左右方向LRにおいて、相互に重なって折畳まれてパネル開き状態P2となる。第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33(第2折り戸13)は、パネル開き状態P2において、相互に重なって折畳まれて、出入口17(乗降口)を開口する。各扉パネル31,33は、パネル開き状態P2(パネル全開き状態P2)において、相互に重なって折畳まれて、扉支持枠体10の他方の縦枠材16に隣接して配置される。
【0118】
なお、第1戸先扉パネル20(第1被案内部材26)は、第1連結手段102にて一方の循環経路RUに位置する環状部材111に連結され、及び第2戸先扉パネル33(第2被案内部材35)は、第2連結手段103にて他方の循環経路RDに位置する環状部材111に連結されているので、一方の戸先扉パネル20(又は33)の左右方向LRの移動に同期して、他方の戸先扉パネル33(又は20)を左右方向LRに移動できる。
これにより、第1開閉操作レバー57又は第2開閉操作レバー73の一方、例えば、第1開閉操作レバー57を握って、第1開閉操作レバー57を前後方向FRの前方に引くことで、第1戸先扉パネル20の回転及び移動と同期して、第2戸先扉パネル33を回転及び移動できる。
このように、第1開閉操作レバー57及び第2開閉操作レバー73の一方を操作することで、各扉パネル18,20,31,33(第1及び第2折り戸12,13)を回転及び移動して、各扉パネル18,20,31,33を同時にパネル開き状態P2にできる。
【0119】
各扉パネル18,20のパネル開き状態P2(パネル全開き状態P2)において、第1開閉操作レバー57を握って、第1開閉操作レバー57を前後方向FRの後方(出入口17側)に押す。
第1戸先扉パネル20は、第1戸尻扉パネル18の裏平面18Yから離間する方向に回転しつつ、扉支持枠体10の縦枠材16に向けて移動される。第1戸尻扉パネル18は、第1戸先扉パネル20の回転及び移動と同時に、出入口17に向けて回転される。
このとき、第1戸先扉パネル20は、パネル閉じ状態P1に向けた回転の途中において、第1押付け部材84の各押え円板93に当接して、第1押付け部材84を回転しつつ、第1コイルバネ85を伸長状態から圧縮する。第1扉オープナー手段81において、第1押付け部材84は、各押え円板93を第1戸先扉パネル20の表平面20Xに当接して、第1戸先扉パネル20と共に、パネル閉じ状態P1に向けて回転される。第1コイルバネ85は、第1押付け部材84の回転に伴って、伸長状態から圧縮される。
【0120】
第2戸尻扉パネル31及び第2戸先扉パネル33のパネル開き状態P2(パネル全開き状態P2)において、第2開閉操作レバー73を握って、第2開閉操作レバー73を前後方向FRの後方(出入口17側)に押す。
第2戸先扉パネル33は、第2戸尻扉パネル31の裏平面31Yから離間する方向に回転しつつ、扉支持枠体10の一方の縦枠材15に向けて移動される。第2戸尻扉パネル31は、第2戸先扉パネル33の回転及び移動と同時に、出入口17に向けて回転される。
このとき、第2戸先扉パネル33は、パネル閉じ状態P1に向けた回転の途中において、第2押付け部材97の各押え円板93に当接して、第2押付け部材97を回転しつつ、第2コイルバネ98を伸長状態から圧縮する。第2扉オープナー手段82において、第2押付け部材97は、各押え円板93を第2戸先扉パネル33の表平面33Xに当接して、第2戸先扉パネル33と共に、パネル閉じ状態P1に向けて回転される。第2コイルバネ98は、第1押付け部材97の回転に伴って、伸長状態から圧縮される。
これにより、各扉パネル18,20,31,33は、
図1乃至
図4に示すように、パネル開き状態P2からパネル閉じ状態P1にされ、出入口17(乗降口)を閉塞する。
【0121】
<第2実施形態>
以下、第2実施形態の折畳み式扉装置について、
図36乃至
図46を参照して説明する。
なお、
図36乃至
図46において、
図1乃至
図35と同一符号は、同一部材、同一構成であるので、その詳細な説明は省略する。
【0122】
<折畳み式扉装置Z1>
第2実施形態の折畳み式装置Z1(以下、「折畳み式扉装置Z1」という)は、第1実施形態の折畳み式扉装置Zと同様、例えば、観覧車Xの乗籠Y(ゴンドラ)に設置される。
折畳み式扉装置Z1は、外側空間(ゴンドラ本体1の外側)、及び内側空間(乗客室2内)の間に配置され、開閉されて、外側空間及び内側空間を遮断又は連通する。
折畳み式扉装置Z1は、
図36乃至
図38に示すように、扉支持枠体10、案内部材11、及び折畳み式扉装置Z(第1実施形態)の第1及び第2折り戸12,13の一方、例えば、第1折り戸12(折り戸12)を備える。
折畳み式扉装置Z1は、
図36乃至
図40に示すように、第1扉ロック手段41(扉ロック手段41)、第3扉ロック手段43(補助扉ロック手段43)、及び第1扉オープナー手段81(扉オープナー手段81)を備える。
【0123】
<折り戸12>
折り戸12は、
図36乃至
図38に示すように、扉支持枠体10の内側(出入口17)に配置される。
折り戸12は、第1戸尻扉パネル18(戸尻扉パネル18)、複数の第1回転用ヒンジ19(回転用ヒンジ19)、第1戸先扉パネル20(戸先扉パネル20)、及び複数の第1折畳み用ヒンジ21(折畳み用ヒンジ21)を備える。
【0124】
<戸尻扉パネル18>
戸尻扉パネル18は、
図36乃至
図38に示すように、扉支持枠体10の内側(出入口17)に配置される。戸尻扉パネル18は、上下方向UDにおいて、上横枠材14及び踏み板3(乗客室2の床4)の間にわたって延在される。戸尻扉パネル18は、上下方向UDにおいて、踏み板3(乗客室2の床4)に間隔(隙間)を隔てて配置される。
戸尻扉パネル18は、
図38及び
図40に示すように、前後方向FRにおいて、パネル保持部材10Aの前方(パネル保持部材10Aより外側)に位置して配置される。
戸尻扉パネル18は、左右方向LRにおいて、一方の側端部18A(左側端部/一方の戸尻側端部)を扉支持枠体10の一方の縦枠材15(左縦枠材)に隣接して配置される。
戸尻扉パネル18は、左右方向LRにおいて、一方の側端部18Aを扉支持枠体10の一方の縦枠材15に回転自在に連結して配置される。
【0125】
<回転用ヒンジ19>
各回転用ヒンジ19は、
図36乃至
図40に示すように、戸尻扉パネル18の一方の側端部18Aを扉支持枠体10の一方の縦枠材15に回転自在に連結(支持)する(
図14及び
図23参照)。
【0126】
<戸先扉パネル20>
戸先扉パネル20は、
図36乃至
図38に示すように、扉支持枠体10の内側(出入口17)に配置される。戸先扉パネル20は、左右方向LRにおいて、戸尻扉パネル18及び扉支持枠体10の他方の縦枠材16の間に位置して配置される。
戸先扉パネル20は、上下方向UDにおいて、上横枠材14及び踏み板3(乗客室2の床4)の間にわたって延在される。戸先扉パネル20は、上下方向UDにおいて、踏み板3に間隔(隙間)を隔てて配置される。
戸先扉パネル20は、
図38に示すように、前後方向FRにおいて、パネル保持部材10Aの前方(パネル保持部材10Aより外側)に位置して配置される。
戸先扉パネル20は、左右方向LRにおいて、一方の側端部20A(左側端部/一方の戸先側端部)を戸尻扉パネル18の他方の側端部18B(右側端部/他方の戸尻側端部)に隣接して配置される。
戸先扉パネル20は、左右方向LRにおいて、一方の側端部18Aを戸尻扉パネル18の他方の側端部18Bに回転自在に連結して配置される。
【0127】
戸先扉パネル20は、案内部材11により案内される第1被案内部材26(被案内部材26)を有する。被案内部材26は、案内軸27及び案内ローラ28で構成される(
図25乃至
図27参照)。
案内部材11は、案内ローラ28を案内して、戸先扉パネル20の他方の側端部20Bを左右方向LRに案内する。
【0128】
<折畳み用ヒンジ21>
折畳み用ヒンジ21は、
図36乃至
図39に示すように、戸先扉パネル20の一方の側端部20Aを、戸尻扉パネル18の他方の側端部18Bに回転自在に連結(支持)する(
図27参照)。
【0129】
各扉パネル18,20は、
図36乃至
図38に示すように、パネル閉じ状態P1(パネル閉じ位置)において、扉支持枠体10の各縦枠材15,16の間に直線状に並列されて、出入口17(乗降口)を閉塞する。
パネル閉じ状態P1において、各扉パネル18,20は、
図36乃至
図38に示すように、各表平面18X,20Xを前方(ゴンドラ本体1)に向け、及び同一平面に配置して並列され、出入口17を閉塞する。
パネル閉じ状態P1において、各扉パネル18,20は、
図38及び
図40に示すように、各裏平面18Y,20Yを、前後方向Fの前方(ゴンドラ本体1の側)からパネル保持部材10Aに当接して配置される。パネル保持部材10Aは、各扉パネル18,20(第1折り戸12)をパネル閉じ状態P1に保持する。
パネル閉じ状態P1において、戸先扉パネル20は、
図36乃至
図38に示すように、他方の側端部20Bを扉支持枠体10の他方の縦枠材16に当接して配置される。
【0130】
<扉ロック手段41(扉ロック機構)>
扉ロック手段41は、
図36、
図37、
図39及び
図40に示すように、戸尻扉パネル18及び戸先扉パネル20(折り戸12)をパネル閉じ状態P1にロック(固定)し、及びロック解除して戸尻扉パネル18及び戸先扉パネル20を回転自在にする。
扉ロック手段41は、
図36、
図37、
図39及び
図40に示すように、折り戸12において、戸尻扉パネル18の他方の側端部18Bに設置される。
扉ロック手段41は、
図36、
図37、
図39及び
図40に示すように、第1下側ロック機構44(下側ロック機構44)、及び第1上側ロック機構45(上側ロック機構45)を有して構成される。
【0131】
下側ロック機構44は、
図36及び
図39に示すように、戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側(右側端部側)に配置される。
下側ロック機構44は、
図5乃至
図8で説明したと同様、第1ロック穴46(ロック穴46)、第1ロック軸部材48(ロック軸部材48)、第1レバー案内部材49(レバー案内部材49)、及び第1ロック操作レバー50(ロック操作レバー50)を有して構成される。
【0132】
下側ロック機構44は、
図36及び
図39に示すように、パネル閉じ状態P1において、ロック軸部材48の下端部48Bをロック穴46に挿入して、戸尻扉パネル18及び戸先扉パネル20(折り戸12)を回転不能にする(
図8参照)。
これにより、下側ロック機構44は、戸尻扉パネル及び戸先扉パネル20(折り戸12)をパネル閉じ状態P1にロック(固定)する。
下側ロック機構44は、ロック操作レバー50を上方に引上げて、ロック軸部材48の下端部48Bをロック穴46から抜くことで、ロック解除する(
図7及び
図8参照)。
【0133】
上側ロック機構45は、
図36、
図37、
図39及び
図40に示すように、戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側(右側端部側)に配置される。上側ロック機構45は、上下方向UDにおいて、下側ロック機構44及び戸尻扉パネル18の上端部18Cの間に配置される。
上側ロック機構45は、
図5乃至
図7、及び
図9で説明したと同様、第1固定穴55(固定穴55)、第1開閉軸部材56(開閉軸部材56)及び第1開閉操作レバー57(開閉操作レバー57)を有して構成される。
【0134】
上側ロック機構45は、
図36、
図37、
図39及び
図40に示すように、パネル閉じ状態P1において、開閉軸部材56の上端部56Aを固定穴55に挿入して、戸尻扉パネル18及び戸先扉パネル20を回転不能にする。
これにより、上側ロック機構45は、戸尻扉パネル18及び戸先扉パネル20をパネル閉じ状態P1にロック(固定)する。
上側ロック機構45は、パネル閉じ状態P1において、開閉レバー部57Bを握って回転して、開閉軸部材56を下方に引下げることで、開閉軸部材56の上端部56Sを固定穴55から抜く。
これにより、上側ロック機構45は、ロック解除して戸尻扉パネル18及び戸先扉パネル20を回転自在にする。
【0135】
<補助扉ロック手段43(補助扉ロック機構)>
補助扉ロック手段43は、
図36、
図41及び
図42に示すように、各扉パネル18,20(折り戸12)をパネル閉じ状態P1にロック(固定)し、及びロック解除して各扉パネル18,20(折り戸12)を回転自在にする。
補助扉ロック手段43は、戸先扉パネル20の他方の側端部20B及び扉支持枠体10の他方の縦枠材16に設置(配置)される。
補助扉ロック手段43は、
図15及び
図16で説明したと同様、ロック操作平板75、及び固定軸部材76を有して構成される。
【0136】
ロック操作平板75は、
図36、
図41及び
図42に示すように、ゴンドラ本体1の外側に配置される。ロック操作平板75は、扉支持枠体10の他方の縦枠材16(右側縦枠材)に設置される。ロック操作平板75は、長手方向の他方の板端部を縦枠材16の表平面16Xに回転自在に支持される。ロック操作平板75の他方の板端部は、ロック回転軸部材79にて回転自在として、他方の縦枠材16に支持される。
【0137】
固定軸部材76は、ゴンドラ本体1(乗籠Y)の外側に配置される。固定軸部材76は、軸中心線を前後方向FRに向けて配置される。固定軸部材76は、戸先扉パネル20の他方の側端部20B側(右側端部側)に固定される。固定軸部材76は、左右方向LRにおいて、ロック回転軸部材79に間隔を隔てて平行配置される。
【0138】
補助扉ロック手段43は、
図41及び
図42に示すように、ロック操作平板75を回転し、固定軸材76の上方に位置して、切欠穴溝77に固定軸部材76を挿入する。
これにより、補助扉ロック手段43は、各扉パネル18,20(折り戸12)をパネル閉じ状態P1にロック(固定)する。
補助扉ロック手段43は、
図41に示すように、ロック操作平板75を回転して、切欠穴溝77から固定軸部材76を抜き、及びロック操作平板75を他方の縦枠材16側に配置する。
これにより、補助扉ロック手段43は、ロック解除して各扉パネル18,20(折り戸12)を回転自在にする。
【0139】
<扉オープナー手段81>
扉オープナー手段81は、扉ロック手段41及び補助扉ロック手段43のロック解除に伴って、戸先扉パネル20を回転する方向に押して、戸尻扉パネル18及び戸先扉パネル20(折り戸12)をパネル閉じ状態P1から半開き状態P3にする(
図43及び
図44参照)。
扉オープナー手段81は、
図36乃至
図40に示すように、各扉パネル18,20(ゴンドラ本体1)の外側に配置される。扉オープナー手段81は、左右方向LRにおいて、戸尻扉パネル18及び戸先扉パネル20の間にわたって配置される。扉オープナー手段81は、上下方向UDにおいて、戸尻扉パネル18の上端部18C側及び戸先扉パネル20の上端部20C側に配置される。扉オープナー手段81は、戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側に設置される。
扉オープナー手段81は、
図17及び
図18で説明したと同様に、第1回転支持部材83(回転支持部材83)、第1押付け部材84(押付け部材84)、第1コイルバネ85(コイルバネ85)、及び第1回転軸部材86(回転軸部材86)を有する。
【0140】
回転支持部材83は、
図19、
図21及び
図27で説明したと同様に、連結平板87Cを戸尻扉パネル18の他方の側端部18B側(右側端部側)に固定して、戸尻扉パネル18に設置(固定)される。
また、回転支持部材83(バネ固定軸88)は、パネル閉じ状態P1において、戸尻扉パネル18の表平面18Xに平行配置される。
【0141】
押付け部材84は、
図19、
図21及び
図27で説明したと同様に、押え円板93を戸先扉パネル20の表平面20Xに当接して配置される。押付け部材84は、回転支持部材83に外嵌して配置され、パネル空所SQ内に回転支持部材83を配置する。
また、押付け部材84(バネ支持軸92)は、パネル閉じ状態P1において、戸尻扉パネル18の表平面18X及び戸先扉パネル20の表平面20Xに平行配置される。
【0142】
コイルバネ85は、
図17乃至
図19、及び
図21で説明したと同様に、パネル閉じ状態P1において、圧縮されて、戸尻扉パネル18の表平面18X及び戸先扉パネル20の表平面20Xに平行配置される。コイルバネ85は、一方のバネ端部をバネ固定軸88に連結(固定)し、及び他方のバネ端部をバネ支持軸92に連結(固定)して、各バネ収納空所SP,SQ内に配置される(
図17乃至
図19参照)。
【0143】
回転軸部材86は、
図17乃至
図19、及び
図21で説明したと同様に、押付け部材84を回転支持部材83に回転自在に支持する。
【0144】
扉オープナー手段81は、扉ロック手段41及び補助扉ロック手段43のロック解除に伴って、コイルバネ85のバネ力(付勢力)にて押付け部材84を戸先扉パネル20に対して回転する。押付け部材84は、コイルバネ85のバネ力により、戸先扉パネル20に向けて回転しつつ、戸先扉パネル20を回転する方向に押す(
図43及び
図44参照)。
これにより、戸先扉パネル20は、コイルバネ85のバネ力により戸尻扉パネル18の裏平面18Yに向けて回転しつつ、扉支持枠体10の一方の縦枠材15側に移動される。戸尻扉パネル18は、戸先扉パネル20の回転及び移動と同時に、回転される。
このように、戸尻扉パネル18及び戸先扉パネル20は、扉オープナー手段81(コイルバネ85のバネ力)により、回転及び移動されて、パネル閉じ状態P1から半開き状態P3にされる。
【0145】
<折り戸12の開閉動作>
次に、折畳み式扉装置Z1の開閉動作について、
図43乃至
図46を参照して説明する。
なお、説明の便宜上、各扉パネル18,20(折り戸12)は、パネル閉じ状態(
図36乃至
図38参照)であり、第1扉ロック手段41及び補助扉ロック手段43は、各扉パネル18,20をパネル閉じ状態P1にロック(固定)しているものとする。
【0146】
先ず、第1扉ロック手段41、及び補助扉ロック手段43を操作して、各扉パネル18,20のロックを解除する。
【0147】
第1扉ロック手段41、及び補助扉ロック手段43のロック解除に伴って、扉オープナー手段81は、戸尻扉パネル18及び戸先扉パネル20(折り戸12)をパネル閉じ状態P1から半開き状態P3にする。
【0148】
扉オープナー手段81において、コイルバネ85は、
図43及び
図44に示すように、バネ力にて押付け部材84を回転支持部材83に対して回転する。押付け部材84は、コイルバネ85のバネ力により、回転軸部材86を中心として戸先扉パネル20に向けて回転しつつ、戸先扉パネル20を回転する方向に押す。押付け部材84は、各押え円板93を戸先扉パネル20に押付ける。
このとき、押付け部材84は、コイルバネ85のバネ力にて戸先扉パネル20を押しつつ、第1回転角度θ1(回転角度θ1)まで回転される[
図31(a)参照]。また、コイルバネ85は、押付け部材84の回転に伴って、伸長しつつ湾曲される。
これにより、戸先扉パネル20は、コイルハバネ85のバネ力により、各折畳み用ヒンジ21を中心として戸尻扉パネル18の裏平面18Yに向けて回転しつつ、左右方向LRに移動される。
戸尻扉パネル18は、戸先扉パネル20の回転及び移動と同時に、ゴンドラ本体1の外側であって、各回転用ヒンジ19を中心として扉支持枠体10の一方の縦枠材15に向けて回転される。
【0149】
各扉パネル18,20(折り戸12)を半開き状態P3にすると、開閉操作レバー57(上側ロック機構45)を握った状態で、開閉操作レバー57を前後方向FRの前方に引く(
図45及び
図46参照)。
これにより、戸先扉パネル20は、
図45及び
図46に示すように、半開き状態P3から更に、戸尻扉パネル18の裏平面18Y側に向けて回転しつつ、扉支持枠体10の一方の縦枠材15に移動される。
このとき、押付け部材84は、押え円板93を戸先扉パネル20の表平面20Xから離間して、コイルバネ85にて回転角度θ1に保持される。
戸尻扉パネル18は、戸先扉パネル20の回転及び移動と同時に、半開き状態P3から更に、扉支持枠体10の一方の縦枠材15に向けて回転される。
戸尻扉パネル18及び戸先扉パネル20(折り戸12)は、
図45及び
図46に示すように、左右方向LRにおいて、相互に重なって折畳まれてパネル開き状態P2(パネル全開き状態P2)になる。各扉パネル18,20は、パネル開き状態P2(パネル全開き状態P2)において、相互に重なって折畳まれて、出入口17(乗降口)を開口する。各扉パネル18,20は、パネル開き状態P2において、相互に重なって折畳まれて、扉支持枠体10の一方の縦枠材15に隣接して配置される。
【0150】
各扉パネル18,20のパネル開き状態P2(パネル全開き状態P2)において、開閉操作レバー57を握って、開閉操作レバー57を前後方向FRの後方(出入口17側)に押す。
戸先扉パネル20は、戸尻扉パネル18の裏平面18Yから離間する方向に回転しつつ、扉支持枠体10の他方の縦枠材16に向けて移動される。戸尻扉パネル18は、戸先扉パネル20の回転及び移動と同時に、出入口17に向けて回転される。
このとき、戸先扉パネル20は、パネル閉じ状態P1に向けて回転途中において、押付け部材84の各押え円板93に当接して、押付け部材84を回転しつつ、コイルバネ85を伸長状態から圧縮する。扉オープナー手段81において、押付け部材84は、各押え円板93を戸先扉パネル20の表平面20Xに当接して、戸先扉パネル20と共に、パネル閉じ状態P1に向けて回転される。コイルバネ85は、押付け部材84の回転に伴って、伸長状態から圧縮される。
これにより、各扉パネル18,20は、
図36乃至
図38に示すように、パネル開き状態P2(パネル全開き状態P2)かパネル閉じ状態P1にされ、出入口17(乗降口)を閉塞する。
【0151】
第1及び第2実施形態の折畳み式扉装置Z,Z1は、観覧車Xの乗籠Y(ゴンドラ)に適用した例について説明したが、これに限定されるものでない。