特許第6463695号(P6463695)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6463695
(24)【登録日】2019年1月11日
(45)【発行日】2019年2月6日
(54)【発明の名称】火煙封じ込め消火装置
(51)【国際特許分類】
   A62C 8/00 20060101AFI20190128BHJP
   A62C 3/00 20060101ALI20190128BHJP
   B64D 45/00 20060101ALI20190128BHJP
【FI】
   A62C8/00
   A62C3/00 J
   B64D45/00 A
【請求項の数】16
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-555153(P2015-555153)
(86)(22)【出願日】2013年12月5日
(65)【公表番号】特表2016-508771(P2016-508771A)
(43)【公表日】2016年3月24日
(86)【国際出願番号】US2013073268
(87)【国際公開番号】WO2014116354
(87)【国際公開日】20140731
【審査請求日】2016年12月5日
(31)【優先権主張番号】61/756,776
(32)【優先日】2013年1月25日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/840,075
(32)【優先日】2013年3月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515204719
【氏名又は名称】バーケット、ブライアン
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(72)【発明者】
【氏名】バーケット、ブライアン
【審査官】 楠永 吉孝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−215576(JP,A)
【文献】 特開平07−178190(JP,A)
【文献】 特開昭57−051602(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/014348(WO,A1)
【文献】 米国特許第5056603(US,A)
【文献】 英国特許出願公開第2349084(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62C 2/00〜 3/16
A62C 8/00〜 8/08
B64D 45/00〜45/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
火煙封じ込め消火装置であって、前記火煙封じ込め消火装置は、
1つの側面を除いてすべての側面で永久的に封止された容器と、
前記除かれた1つの側面は可逆的に封止可能であり、
前記容器は、2つ以上の材料層の2つ以上の壁によって画定され、前記永久的に封止された側面によって形成された内側凹部を備え、
前記内側凹部は、火炎、煙、有毒ガス、またはそれらの組み合わせを生成するバッテリで作動する装置を、前記除かれた1つの側面を通して、受け入れて収容するように適合し
前記内側凹部を画定する2以上の材料層の前記2以上の壁は、前記内側凹部内の火炎、煙およびガスが前記容器の外側へ通過するのを実質的に妨げる材料を備え、
前記除かれた1つの側面が、前記内側凹部を閉じるための1つまたは複数の封止部を備え、そして
前記内側凹部と連通する消火システムとを備え、ここにおいて、前記消火システムは、消火および火を防ぐための媒体を備え、
さらに、前記消火システムは、
前記内側凹部の前記1つまたは複数の壁に連結され、あるいは、
前記内側凹部内の袋またはバッグ内に収容される消火媒体を備え、あるいは、
前記内側凹部へと直接的なアクセスのある外部に搭載されているホース、管、または、通常は封止されているアクセス孔を介して供給される消火媒体を備える、
火煙封じ込め消火装置。
【請求項2】
前記1つまたは複数の封止部が、ジッパ、ストラップ、スナップ、面閉止体、および、それらの組み合わせから成る群から選択される閉止体を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記1つまたは複数の封止部を覆うフラップをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記消火システムが自己完結した消火シリンダである、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記消火システムの出口が、入口を介して前記内側凹部と連通する、請求項に記載の装置。
【請求項6】
前記入口が、前記内側凹部内で、感知経路、または、火もしくは熱の検出管と連通する、請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記消火システムが所定温度において展開する、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記内側凹部内で、1つまたは複数の感知経路、または、火もしくは熱の検出管をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記1つまたは複数の感知経路、または、火もしくは熱の検出管が、所定の温度で破裂するように構成される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
1つまたは複数の取っ手をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記2つ以上の壁がバッグを形成する、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記消火システムが、温度センサ、温度感知配送経路、所定の温度で溶解、破裂、または爆発できる袋またはバッグ、および、それらの組み合わせに基づいて、自動で展開できる、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記消火システムが、電気的選択、ピンの除去、レバーの作動、消火剤容器の物理的な穿孔、および、それらの組み合わせに基づいて、手動で展開できる、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
火煙封じ込め消火のための方法であって、前記方法は、
1つの側面を除いてすべての側面で永久的に封止された容器と、
前記除かれた1つの側面は可逆的に封止可能であり、
前記容器は、2つ以上の材料層の2つ以上の壁によって画定され、前記永久的に封止された側面によって形成された内側凹部を備え、
前記内側凹部は、火炎、煙、有毒ガス、またはそれらの組み合わせを生成するバッテリで作動する装置を、前記除かれた1つの側面を通して、受け入れて収容するように適合し
前記内側凹部を画定する2以上の材料層の前記2以上の壁は、前記内側凹部内の火、煙及びガスが前記容器の外側へ通過するのを実質的に妨げる材料を備え、
1つまたは複数の壁を備える内側凹部であって、ここにおいて、前記内側凹部は、火炎、煙、およびガスの通過を実質的に妨げ、
前記除かれた1つの側面は、内側凹部を閉じるための1つまたは複数の封止部を備え、そして
前記内側凹部と連通する消火システムとを備え、ここにおいて、前記消火システムは、前記内側凹部内の消火および火を防ぐための媒体を備え、
さらに、前記消火システムは、
前記内側凹部の前記1つまたは複数の壁に連結され、あるいは、
前記内側凹部内の袋またはバッグ内に収容される消火媒体を備え、あるいは、
前記内側凹部へと直接的なアクセスのある外部に搭載されているホース、管、または、通常は封止されているアクセス孔を介して供給される消火媒体を備える、
を備える火煙封じ込め消火システムを提供することと、
前記バッテリで作動する装置を前記内側凹部に挿入することと、
前記除かれた1つの側面の前記1つ以上の封止部を閉じて、前記バッテリで作動する装置を前記内側凹部に隔離することと、そして
前記消火システムを展開することと、
を含む方法。
【請求項15】
前記消火システムを展開することが自動である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記消火システムを展開することが手動である、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、火煙制御のためのシステムおよび方法に関し、より詳細には、火煙の素早い封じ込めおよび消火のためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、連邦航空局(Federal Aviation Administration)は、個人用電子装置(PED:Personal Electronic Device)の火炎を封じ込めるために、サーマル式ブランケットまたはサーマルバッグの使用を支持していた。しかしながら、さらなる研究の後、(PED)に電力を供給すると共にこれらの種類のデバイスが被る火炎の主要な原因であるバッテリのセルを、この種類のシステムが消火および冷却する能力がないため、FAAは、サーマル式ブランケットまたはサーマルバッグの使用に反対している。現在利用可能なサーマルブランケットまたはサーマルバッグの使用は、PED式のバッテリの火炎の間に被る煙および有毒ガスの総量を減らすことに、限定的な効果しかない。特には飛行環境に存在する、閉じ込められた空間で発生する火のために存在する極度の危険性がある。これらの種類の環境では、効果的で素早い封じ込めおよび消火の方法がないことは、重大な問題である。
【0003】
改善された火煙の封じ込めおよび消火のための、改善されたシステムおよび方法が求められている。潜在的な火の危険性を呈し得る任意の物品を安全に運搬するための方法を提供できる運送用容器もまた求められている。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施形態は、火煙の封じ込めおよび消火のためのシステムおよび方法を提供することによって、問題の多くを解決する、および/または、先行技術の欠点および不利益の多くを克服する。
【0005】
本発明の実施形態は、火煙の封じ込めおよび/もしくは消火、または、火もしくは煙を誘発し得る材料へのアクセスのためのシステムおよび方法を含み得る。システムは、1つまたは複数の壁を備える開放凹部を備える火煙封じ込め消火装置を備え得る。開放凹部は、火炎、煙、およびガスの通過を実質的に妨げる。装置は、開放凹部を閉じるための1つまたは複数の封止部と、消火システムとをも備え得る。フラップは、1つまたは複数の封止部を覆ってもよい。火煙封じ込め消火のための方法は、火煙封じ込め消火システムを提供することと、物品を装置の凹部に挿入することと、凹部を閉じることと、消火システムを展開することとを含み得る。
【0006】
本発明の追加の特徴、利点、および実施形態は、以下の詳細な記載、図面、および請求項の検討から、説明され、または明らかになる。さらに、本発明の前述の概要と以下の詳細な記載との両方は、例示であり、特許請求される本発明の範囲を限定することなく、さらなる説明を提供するように意図されている。
【0007】
本発明のさらなる理解を提供することが意図されており、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の好ましい実施形態を示しており、詳細な記載と共に、本発明の本質を説明するために寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A】一実施形態による火煙封じ込め消火包体の斜視図。
図1B】一実施形態による、消火器を備える火煙封じ込め消火バッグの外部の一部を切り取った斜視図。
図1C】一実施形態による、消火器を備える火煙封じ込め消火バッグの外部の一部を切り取った側面図。
図1D】一実施形態による、フラップを備える火煙封じ込め消火バッグの斜視図。
図1E】一実施形態による、フラップが閉じた状態の図1Dの火煙封じ込め消火バッグの斜視図。
図2】一実施形態による火煙封じ込め消火バッグの斜視図。
図3】一実施形態による火煙封じ込め消火の枠箱または箱の斜視図。
図4】一実施形態による、消火器を備える火煙封じ込め消火バッグの斜視図。
図5】一実施形態による、消火器を備える火煙封じ込め消火バッグの斜視図。
図6】一実施形態による、消火器を備える火煙封じ込め消火バッグの斜視図。
図7】一実施形態による、消火器を備える火煙封じ込め消火バッグの斜視図。
図8】一実施形態による火煙封じ込め消火運送用容器の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
火煙の封じ込めおよび消火のためのシステムおよび方法が記載されている。ここに記載されたある実施形態では、バッグが例示の目的のために用いられている。ほとんどの実施形態について、箱、カートン、枠箱、包体など、任意の他の種類の容器が、同様の結果を伴って用いられ得ることは理解される。
【0010】
ある実施形態では、火煙封じ込め消火装置(FSCEA:Fire and Smoke Containment and Extinguishing Apparatus)は、バッグ、箱、カートン、枠箱、包体など、自己完結した封止可能な器であり得る。本発明によるFSCEAは、燃える危険性がある、または、すでに燃えている物品を、その物品がFSCEA容器の境界内に納まることになるという条件で、封じ込めおよび/または消火できる。
【0011】
本発明のFSCEAは、限定されないが、電子デバイスを含む、過熱および/または燃焼する物品から発する火を封じ込め、煙および有毒ガスを減らすための容器であり得る。FSCEAは、火、煙、および有毒ガスを効果的に封じ込めでき、FSCEA内の物品を消火および/または冷却できる。物品が完全に消火されない場合、FSCEAは、消火剤の他の供給源を適用するために、再び開けられ得る。
【0012】
本発明の実施形態は、航空業界、海運業または海軍の業界、業務用、個人使用などにとって有用であり得る。本発明のシステムおよび方法は、火、煙、および/またはガスを封じ込めるための、生成される煙および有毒ガスの量を減らすための、ならびに、容器内の火を冷却および/または潜在的に消火するための要望がある任意の場所において使用できる。具体的には、本発明の実施形態は、通常は、FSCEA容器の制約に納まることができる個人用電子装置(例えば、ラップトップコンピュータ、タブレットデバイス、電子ブック、携帯電話、スマートフォン、MP3プレーヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ヘアアイロン、個人用テレビ、個人用ビデオゲームシステムなど)で用いられるリチウムイオンまたはニッケルカドミウムのバッテリである、バッテリから生じる火にとって有用であり得る。FSCEAは、バッテリの熱暴走の間に起こると留意されている小規模な爆発(炎火)を閉じ込めることができる。FSCEAは、様々な大きさであり得るか、または、様々な大きさに調節可能であり得る。代替で、FSCEAの消火能力は、特定の用途の必要を満たすように、消火剤および供給システムを変更することで変えられてもよい。
【0013】
特定の状況では、FSCEAは、電子デバイスまたは他の物品の温度が、通常経験される度合いを超えて上昇する場合、予防手段として主に使用されてもよい。FSCEAは、物品が燃焼過程を開始した後、より適切な代替がないときに、使用されてもよい。FSCEAの使用者は、提供された耐火性手袋、または、物品を移動するための他の適切なデバイスを着用し、FSCEAの内部に配置し、FSCEAを閉じることができる。火はバッグ内に封じ込めでき、煙および毒ガスの量は大幅に減らされ得る。そして、FSCEAは、利用可能であれば、出火の危険を呈し得るいずれからも離れた安全な領域へと配置される。バッグ内部の温度がバッグ内の任意の位置で設定温度値を超えて上昇する場合、感知経路は、消火剤または冷却剤を、FSCEA内の最も高い熱集中の領域の近くに適用するために、好ましくは上昇した温度の近くの位置で、破裂し得る。温度が所定の設定温度未満のままである場合、物品は、好ましくは無傷のまま安全に取り除くことができ、消火器は展開し得ない。
【0014】
FSCEAは、FSCEA内で火をあおるのに役立つ酸素の量を低減できる。FSCEAは、1つを除いてすべての側面で永久的に封止されてもよく、FSCEAをすべての側面で完全に封止するために、上部などのFSCEAの残っている側面で、耐火性ジッパまたは他の閉止体を備えてもよい。容器は、耐火性ジッパ、ストラップ、スナップ、面閉止体、化学的閉止体、接着剤など、または、異なる方法の組み合わせの使用によって、封止され得る。FSCEAは、その構造の一部としての濾過材料の層と、濾過材料に直接的に取り付けられる消火器とを組み込んでもよい。消火器は、熱的に、手動で、または、電子的に放出され得る。問題のデバイスを拾い上げ、それをFSCEAに入れ、FSCEAを閉じるのを支援するために、一対の耐火性手袋がパッケージに含まれてもよい。好ましくは、閉止機構は、FSCEAを封止するだけでなく、追加の消火媒体が必要とされる場合、または、温度が正常化された後に物品を取り除くために、FSCEAを再び開けることを可能にする。
【0015】
図1図3は、FSCEAの実施形態を示す。図1で示されているように、包体101は4つの縁を含み得る。縁103のうちの3つは、永久的に封止され得る。例えば、シリコーンゴムで被覆されたガラス繊維布で綴じる方法が、縁103に用いられ得る。バーミキュライトで被覆された、および他の被覆されたガラス繊維、ビニル積層されたポリエステル、NOMEX、ナイロンなど、他の綴じ方が用いられてもよい。第4の縁105は、封止可能であってもよく、物品(図示せず)の挿入のために開けることができる。第4の縁105は、バーミキュライトで被覆された、もしくは他の被覆されたガラス繊維布、ならびに/または、煙とガスとを濾過するのを支援するために、および、耐火性を付け加えるために、閉止体107を覆うことができるセラミック繊維材料による内部フラップを含み得る。図1Dおよび図1Eで見られるように、外部フラップ141は、バッグの構造と同じ手法で構築されてよく、同じまたは異なる材料を含み得る。外部フラップ141は、ジッパ閉止領域143を保護予備封止するために設けられ得る。フラップ141および/またはデバイスの他の部品は、例えばおおよそ華氏1000度以上と熱評価されている、バーミキュライトで被覆された、または、別のガラス繊維で被覆された材料、セラミック繊維材料などの内側層から構成され得る。中間層が組み込まれてもよく、好ましくはおおよそ華氏2300度で評価されている、セラミック繊維材料から作られてもよく、外側層は、好ましくはおおよそ華氏500度以上と熱評価されている、シリコーンゴムで被覆されたガラス繊維布、ビニル積層されたポリエステル、NOMEX織物などを含み得る。フラップ141は、限定されないが、面閉止体、接着剤、スナップなど、耐火性閉止体145の使用で閉止されたままとされ得る。また、バックル149または他の種類の閉止体も含み得る。図1Aで示されているように、閉止体107は、図示されているように、ジッパなどであり、第4の縁を封止できる。ある実施形態では、ジッパは、NOMEX、黄銅、または、他の耐火性材料から作られ得る。ある実施形態では、第1の壁108および第2の壁111は、物品を受け入れるための内側凹部113を作り出すために、一体に連結され得る。様々な実施形態では、器または容器などは、開放凹部を作り出し得る1つまたは複数の壁を有し得る。第1の壁109および/または第2の壁111は、1つまたは複数の材料の層を備え得る。ある実施形態では、外側層115は中間層117を包囲してもよく、その中間層117は、内側層119をさらに包囲してもよい。代替の実施形態では、2つの材料層が用いられ得る。他の実施形態では、単一の材料層のみが用いられる。様々な数および材料が、様々な用途に対して用いられ得る。
【0016】
ある実施形態では、図示のものなど、包体101は、耐火性材料の2つから3つの別々の層から作られてもよい。内側層119は、好ましくはおおよそ華氏1000度以上と熱評価されている、特別なガラス繊維布を含み得る。中間層117は、好ましくはおおよそ華氏2300度以上で熱評価されて入ると共に、濾過する材料の層であるセラミック繊維材料を含み得る。外側層は、好ましくはおおよそ華氏500度以上と熱評価されている、シリコーンゴムで被覆されたガラス繊維布を含んでもよく、ビニル積層されたポリエステル、またはNOMEX織物は、望ましいとされるとき、一部の用途において適切な代替品として用いられ得る。材料は、KEVLARまたはNOMEXの糸など、好ましくは華氏700度と評価されている難燃性の糸を用いて、一緒に縫い合わされ得る、および、ポケット形に縫い付けられ得る。
【0017】
1つまたは複数の取っ手121が、図1に示すように、包体を取り扱うことが意図されてもよい。1つまたは複数の取っ手121は、耐火性であり得る。1つまたは複数の耐火性保護手袋(図示せず)が、物品を包体101に配置する、および/または、包体101を取り扱うのを支援するために、備えられてもよい。好ましくはおおよそ華氏500度以上で評価されている、シリコーンゴムで被覆されたガラス繊維布が、1つまたは複数の取っ手121を作り出すために、および、包体の封止のための縁として、用いられてもよい。バーミキュライトで被覆されたガラス繊維、ビニル積層されたポリエステル、NOMEX、ナイロンなど、他の材料が用いられてもよい。
【0018】
1つまたは複数の通気孔130および/または濾過材147が、濾過された空気を包体101から放出させることができるように、構造体に組み込まれてもよい。
【0019】
図2は、外部消火器203を備える一実施形態によるバッグ201の斜視図を示す。図3は、外部消火器303を備える一実施形態による箱または枠箱301の斜視図を示す。
【0020】
FSCEA装置は、あらゆる熱、煙、または炎を封じ込めるための能力をFSCEAに与える消火システムを備え、火を消火し、火によって作り出された結果のガスまたは煙を濾過することができる。同様の消火システムが、エンジン火災を消火するために、および、運転者の保護のために、ボートレース業界および自動車レース業界で利用されている。いくつかの製造者は、現在、重機および機械の消火システムを含む他の用途に対して使用される消火システムを有しており、これらをこのシステムの必要と満たすように変更することができる。図1Bおよび図1Cで示すように、消火器123は、包体101の外側に配置され得る。ある実施形態では、消火器123は、消火器123を包体101に固定するために、ポケット125または他のデバイス内に収容され得る。消火器123は、織物、金属、複合材料などから作られたブラケットまたはストラップによってデバイスに固定されてもよい。消火器123の出口127は、包体101の内側凹部113へと流し込まれ得る。ある実施形態では、出口127は、ポート129を通って内側凹部113へと送り込まれ得る。ポートは、隔壁式の留め具、または、バッグ101の外側と内側凹部113との間の他の同様の通路を備える、耐火性のグロメットまたは座金であり得る。ある実施形態では、通路は、操作者によって開閉できる。図1Bおよび図1Cに示されるような感知経路131、または、図4に示されるような火もしくは熱の検出管401は、プラスチック、ナイロン、ゴムなどから構成され得る。火もしくは熱の検出管401は、組み合わされた火検出器および配送システムであり得る。消火器402は、検出管401と流体連通してもよい。検出管401は、火または火の恐れから生じる熱を検出でき、温度閾値が最初に超えられる場所の近くにおいて、所定の温度値で破裂することで展開する。感知経路131または検出管401は、内側凹部113内に配置されてもよく、温度が最も集中する位置をより正確に決定するために、131の内側凹部を通じて巻き付いてもよい。好ましくは、感知経路131は、包体101内の最も関連する位置へと消火材料を効率的および効果的に施すために、最も高い温度集中の近くの位置で破裂し得る。
【0021】
FSCEAシステム内で利用される消火剤は、所望の用途に基づいて変化し得る。消火剤は、限定されないが、水、泡、ゲル、乾燥粉末、湿潤薬剤、ガス、清浄薬剤などを含み得る。これらの消火剤の一部の例では、COLD−FIRE、HALON、HALOTRON、NOVEC 1230、FM−200、FE241、FE227、FE36、PURPLE K、FIRE−ADE2000、ANSUL R−102などがある。
【0022】
FSCEA消火システムは、容器の側面に固定された自己完結した消火シリンダを備え得る。代替で、消火媒体は、容器の内部内の袋、風船、または容器内に収容され得る。図7に示されるように、1つまたは複数の袋701は、ゴム、プラスチック、ポリ塩化ビニルなどから構築された可撓性容器であり得る。袋701は、所定の温度において、容器自体を爆発、破裂、および/または溶解できるか、または、自身の構造に組み込まれた熱感知栓を介して消火剤を放出できるノズル702を組み込んでもよい。いずれの場合でも、消火剤は、FSCEA内の火元へと直接的に送られ得る。また、消火媒体は、外部に搭載されているホースを介して供給されてもよく、そのホースは、一端において、任意の消火器の接続のための万能アダプタを組み込み、他端において、消火システムが利用されていないときに開閉することができるFSCEA容器の内部へと直接的なアクセスのある、装置に固定された接続具を組み込む。容器の内部へと直接的なアクセスのあるホースを組み込んでいない容器に取り付けられた、通常は封止されているアクセス孔、または、閉止可能な接続具を組み込んでもよい。同様に、これらの方法のうちのいずれかの組み合わせが用いられてもよい。
【0023】
図5に示されるように、可撓性の経路が消火剤を送ってもよい。1つまたは複数の噴霧ノズル501が、容器の内部に、位置付けられ得る、および/または、取り付けられ得る。1つまたは複数の接続部502が、1つまたは複数の耐火性供給ホース503へと、1つまたは複数の噴霧ノズル501に付着し得る、および/または、流体連通し得る。1つまたは複数の消火器504は、1つまたは複数の耐火性供給ホース503と流体連通し得る。
【0024】
図6で示されるように、1つまたは複数の閉止可能または通常は封止されているアクセス孔または接続具601は、容器の内部で1つまたは複数のノズル(図示せず)と連通し得る。孔または接続具601は、耐火性ホース602の全長と流体連通し得る。万能接続具などの接続具603は、遠位端などにおいて、ホース602に連結され得る。接続具603は、消火器、または、消火剤の他の供給源と連結し得る。
【0025】
航空路線は、減圧環境でしばしば運行する。FSCEAは、減圧経路へのアクセスを伴う環境でも使用され得る。ある実施形態では、特に可撓性容器を用いる実施形態において、前述のホース/管/アクセス孔または追加のこのようなホース/管/アクセス孔は、煙または火を発する物品への酸素の供給を回避するために、および、前記煙または火を生体が占める環境から放出するために、容器の空気の一部または全部を除去するために、このような減圧環境に一時的に接続され得る。
【0026】
あらかじめ選択された消火剤で充填された、外部に搭載されている消火シリンダを備えるFSCEA容器は、直接的な適用、供給経路、特定の温度で破裂するホース、または、これらの方法のうちのいずれかの組み合わせによって、器の周辺の内部へと、または、バッグ全体へと、媒体を送ることができる。
【0027】
内部袋または容器を含むFSCEA容器は、器自体の内部に消火剤を収容してもよい。消火媒体を収容している袋、バッグ、ホース、経路などは、火元へと直接的に消火剤を送るために、自動で破裂、爆発、または溶解してもよく、または、媒体は、手動弁を用いて、袋、バッグ、ホース、経路などに手動で加えられてもよい。
【0028】
外部に搭載されているホース、管、または、通常は封止されているアクセス孔を備えるFSCEA容器は、使用者が選択した消火剤が何であっても、別の分離した供給源から器の内部へと送る直接的な手段を提供できる一方、器が完全に封止されたままにすることを確保できる。
【0029】
外部に搭載されているシリンダ、または、内部に搭載されている袋の方式の消火器は、手動、自動、または両方の方法の組み合わせで展開されるように設計され得る。消火剤は、所定温度などで溶解、破裂、または爆発し得る温度センサ、温度感知配送経路、袋、またはバッグに自動的に基づいて展開できる。手動の展開は、電気的に、ピンを除去することで、レバーを作動することで、消火剤容器を物理的に穿孔することでなど、または、これらの方法のうちのいずれかの組み合わせで、選択され得る。これらの方法のいずれかを利用することは、FSCEA容器内に直接的に消火剤を消散でき、最終的に主な火元に到達して消火する。
【0030】
次に、外部もしくは内部に搭載されている消火システム、および/または、外部に搭載されている配送ホース、経路、もしくはアクセス孔を使用するFSCEA容器は、過熱または火の状態で発生した結果のガスおよび/または煙を濾過する。煙およびガスは、器の構造に組み込まれている濾過材料によって低減され得る。
【0031】
安全装備一式が、すべてのFSCEA装置と共に付属されてもよく、使用者による素早いアクセスのために設計されることになる。
【0032】
図8は、一実施形態による火煙封じ込め消火運送用容器801の斜視図である。運送用容器801は、本明細書で記載された火煙封じ込め消火装置(FSCEA)の実施形態のうちの1つまたは複数と構成および構造において同様であり得る。運送用容器801についての主な使用は、火の危険を呈すると考えられる物品を、運送用容器801内部で安全に運搬することである。運送用容器801は、容器801内の火を、封じ込めおよび消火できる、または、大幅に低減できる。被られる煙および有毒ガスの量も大幅に減らすことができる。ある実施形態では、容器801の6つの側面のうちの5つは、一体的に永久に封止され得る、および/または、所定位置に固定され得る。他の数の側面および構成は、異なる実施形態に対して可能となり得る。例えば、球形、円錐形、ピラミッド形などの容器が使用されてもよい。容器フレーム803は、金属、複合材料、または他の耐火性材料から構築され得る。容器フレーム803は、1つまたは複数の材料の層を有し得る。外側容器805は、シリコーンで被覆されたガラス繊維、ビニル積層されたポリエステル、NOMEX織物などから作られ得る。物品を補完するための容器内の凹部809を定め得る内側箱807は、セラミック繊維材料または他の材料を組み込んでもよい。取っ手810は、運送用容器801を容易に安全に移動するために組み込まれ得る。運搬される物品は、容器801内部に置かれ得る。消火抑制システム811は、1つまたは複数の消火器、または、他の火抑制システムを備え得る。消火抑制システム811が作動可能状態にされ得ると共に、運送の間に容器を作動するために、器アクセス扉813が完全に閉じられて封止され得る。アクセス扉813は、ヒンジ814の周りに回転できる。被覆ガラス繊維、セラミック繊維、黒鉛などから作られている耐火性ガスケット815が、容器801の内部凹部809を封止できる。掛け金組立体817は、所定の位置で第6の側面を固定でき、ジッパ819、または、面ファスナ、スナップなどの他の閉止体が、防火封止部を確保できる。消火媒体配送システム821は、実施態様同士で異なる可能性があるが、火検出管、耐火性ホース、熱放出弁などを含み得る。容器801は、容器801内の内部圧力を解放するために、煙濾過通気システム823も利用し得る。
【0033】
容器は、単独で使用されてもよく、または、より大きな運送用容器内に配置されてもよい。容器は、航空機、船、配送車の非揮発性の領域への運搬のために配置され得る。容器801の内部器808は、1つまたは複数の取り外し可能な耐火性隔壁825によって分割されてもよい。隔壁は、凹部809内に配置され得る、および/または、溝または他の取付/案内デバイスへと相互作用し得る。これは、区域間の防火壁分割を備える同じ容器内で、複数の物品を運搬させることができる。これは、異なる消火媒体を、各々の物品の必要性に基づいて利用させることもできる。
【0034】
温度センサ827は、容器の内部の実際の温度を直接的に監視するための手段として、容器801に物理的に設置され得る。容器は、容器の内部の状態を直接的に監視するために、運搬車両、航空機、船などに物理的に連結するための手段を組み込んでもよい。
【0035】
特定の用途に応じて、FSCEA装置一式は、限定されないが、一対の耐火性手袋、呼吸装置の有るまたは無い顔面シールド、煙フード、耐火性エプロン、ならびに、容器内に熱い物品を一時付けるために利用され得る様々な他の個人用保護デバイスおよび/または器具を含み得る安全装備を備え得る。
【0036】
FSCEA装置は、特定の用途に応じて、小形から大形までの様々な大きさへと製作され得る。より小形の容器は、単一の小形の電子デバイスを保持でき、より大形の大きさは、他の目的のためにも用いられ得るし、より大きな対象物および/または複数の対象物を封じ込めるために用いられ得る。柔らかい側面とされた容器(バッグ)、コンテナのような硬い側面とされた箱、または、両方の組み合わせとして構築されてもよい。容器は、限定されないが、金属、耐火性複合材料、処理されたガラス繊維、シリコン、および/またはシリコン含浸織物、バーミキュライト、NOMEX、KEVLAR、セラミック布、処理された植物繊維、ポリベンゾイミダゾール(PBI)繊維、羊毛、PYROVATEX FRコットン、処理された炭素繊維、ハロー生成炭化水素、酸化アンチモン、リン酸塩に基づいた合成物、ビニル積層されたポリエステル、またはナイロンを含む、耐火性材料の異なる層から構築され得る。一部の材料は本質的に不燃性であるが、他の材料は火を抑制する合成物での処理を必要とし得る。処理を必要としない材料は、ほとんどのポリエステル、改質アクリル(VEREL、SEF、KANECARON)、マトリックス(CORDELAN)、およびヴィニヨン(LEAVIL)を含む。「本質的に」耐火性のポリエステル織物は、生来の難燃剤で製造されてもよい。これは、難燃剤がポリエステル合成物に化学的に挿入でき、その分子構成の一部となるためである。強化された高分子は非常に安定しており、そのため、このようなポリエステルは、織物の低下した通気性を上回る健康上の危険性を呈する可能性は低い。
【0037】
バッグを作るために選択される材料は、バッグの目的に応じて変わり得る。消火器は、自動で、熱的に、手動で、または電子的に放出し得る。バッグは、消火剤を噴射するための火検出および配送ホースと、消火剤をバッグ内部で配送するためのしっかりと搭載された経路および/または可撓性の経路とを組み込んでもよい。消火器の代わりに、または、消火器に加えて、外部のホースまたはアクセス孔が、追加の消火剤をバッグへと提供するために、バッグ内へと組み込まれてもよい。消火剤は、その目的に基づいて、気体、液体、乾燥薬剤、ゲル、水、乾燥薬剤、清浄薬剤、湿潤薬剤などと異なり得る。本発明の実施形態は、移転される、閉じ込められる、消火される、および、他の物品から遮蔽される必要のある、火の付いている、または、火が点く危険性がある、あらゆる物品に対して、使用され得る。バッグは、火の点く可能性のある物品を安全に運搬するために使用される運送用容器として、危険な物品または可燃性の物品の運搬で使用され得る。バッグは、軍事、消防、個人的な使用などにより組み込まれる器具であってもよい。
【0038】
本発明の実施形態は、FSCEA装置を用いる方法を含んでもよい。ある実施形態では、装置を使用する一個人は、物品またはデバイスが過熱しているかどうか、および/または、火の危険性があるかどうか、または、すでに火が点いているかどうかを決定できる。
【0039】
過熱または火災の状態の場合、一個人は、FSCEA装置をすぐに固定でき、素早くアクセスできる安全装備一式内に設けられた必要な安全装備を着用できる。最初に身につけられる物品は、耐火性手袋をおそらく含み得るが、用途に応じて変わり得る。
【0040】
適切な安全装備を着用した後、使用者は、次に、物品を封じ込めの器へと移動できる。使用者が最も安全な実施であると考える場合、物品をFSCEA容器内に移転する前に他の利用可能な消火方法を最初に適用することが、必要であってもよい。次に、器が完全に封止され得る。器の封止は、耐火性ジッパ、ストラップ、スナップ、面閉止体、または他の閉止体を備え得る。
【0041】
特定のFSCEA用途の種類に応じて、物品が安全に移動され、FSCEA装置の内部に封止された後、使用者は、以下のうちの1つまたは複数を実施できる。
【0042】
− FSCEAシステムに、容器内で消火剤を自動で展開させる。
【0043】
− 作動可能ピンを引っ張ることで、または、他の作動可能方法で、FSCEAシステムを作動可能にし、容器内の消火剤を自動で展開させる。
【0044】
− FSCEA容器内の消火剤を手動で展開する。または、
− 別の代替の消火供給源を、提供されているアクセス孔またはホースに接続し、展開する。
【0045】
FSCEA器が適切に封止されていることを条件に、これは、あらゆる炎および熱を効果的に封じ込めることができ、同様に、火または過熱の状況によって結果として作り出されるあらゆるガスまたは煙を封じ込めおよび濾過できる。
【0046】
過熱または火が点く可能性のある物品の列挙は限りがなく、限定されないが、すべての方式のバッテリ、パーソナルコンピュータ、個人用電子装置、携帯電話、コンピュータタブレット、家電、任意の電気デバイス、および、空気清浄機、台所用品、調理器具などの物品に含まれる任意のプラグを含む。
【0047】
FSCEAの実施形態は、幅広い領域で使用でき、火において被られるガスおよび煙の量の低減を提供することによって、機器、財産、進行、および生命の破滅的な損失の可能性を低減でき、火または潜在的な火を、消火できる、および/または、より適切でより安全な場所へと移転できる。
【0048】
一般的に、FSCEA装置は、現在の消火方法で被られ得る周囲領域への巻き添えの損失を制限でき、および/または、他の方法が存在し得ないとき、火を安全に効果的に消火するための方法を提供する。
【0049】
FSCEA装置は、容器内に火を封じ込めでき、内部で火を完全に消火できるか、または、大幅に低減できる。放たれる煙および有毒ガスの量(これは、加圧された航空機など、利用可能である呼吸可能な空気への限定されたアクセスが制限された空間にとって、死活的である)を大幅に低減または排除もできる。
【0050】
FSCEA装置は、運搬の間に危険を呈し得る物品を安全に運搬する手段も提供できる。FSCEA装置の用途は、具体的な消費者の用途の必要を満たすように、消火媒体および/または装置の大きさを変更することだけによって変更され得る。
【0051】
FSCEA装置は、あらゆる個人の使用にとって効果的な器具として適合および利用され得ると共に、専門の消防部門、航空および旅行の業界、飲食および厨房、宿泊施設、観光、輸送、海軍、運送、クルーズの船、業務用、軍事用途などの実体のために、または、火の起こり得る危険から生命、財産、所有物を保護するための手段を購入しようかと気持ちの傾いている任意の他の実体もしくは個人によって、変更されてもよい。
【0052】
前述の記載は、本発明の好ましい実施形態を対象とされているが、他の変形および変更が当業者には明らかとなり、本発明の精神または範囲から逸脱することなく行われ得ることは、留意される。さらに、本発明の一実施形態との関連で記載された特徴は、上記で明確に述べられていないとしても、他の実施形態との関連で用いられてもよい。

以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 火煙封じ込め消火装置であって、前記火煙封じ込め消火装置は、
1つまたは複数の壁を備える開いた凹部であって、ここにおいて、前記開いた凹部は、火炎、煙、およびガスの通過を実質的に妨げる、開いた凹部と、
前記開いた凹部を閉じるための1つまたは複数の封止部と、
消火システムと
を備える火煙封じ込め消火装置。
[2] 前記凹部の前記1つまたは複数の壁が2つ以上の材料の層を備える、[1]に記載の装置。
[3] 前記1つまたは複数の封止部が、ジッパ、ストラップ、スナップ、面閉止体、および、それらの組み合わせから成る群から選択される閉止体を備える、[1]に記載の装置。
[4] 前記1つまたは複数の封止部を覆うフラップをさらに備える、[1]に記載の装置。
[5] 前記消火システムが、前記凹部の前記1つまたは複数の壁に連結される、[1]に記載の装置。
[6] 前記消火システムが自己完結した消火シリンダである、[1]に記載の装置。
[7] 前記消火システムの出口が、入口を介して前記凹部と連通する、[6]に記載の装置。
[8] 前記入口が、前記凹部内で、感知経路、または、火もしくは熱の検出管と連通する、[7]に記載の装置。
[9] 前記消火システムが、前記凹部内の袋またはバッグ内に収容される消火媒体である、[1]に記載の装置。
[10] 前記消火システムが、前記凹部へと直接的なアクセスのある外部に搭載されているホース、管、または、通常は封止されているアクセス孔を介して供給される消火媒体である、[1]に記載の装置。
[11] 前記消火システムが所定温度において展開する、[1]に記載の装置。
[12] 前記凹部内で、1つまたは複数の感知経路、または、火もしくは熱の検出管をさらに備える、[1]に記載の装置。
[13] 前記1つまたは複数の感知経路、または、火もしくは熱の検出管が、所定の温度で破裂するように構成される、[12]に記載の装置。
[14] 1つまたは複数の取っ手をさらに備える、[1]に記載の装置。
[15] 前記1つまたは複数の封止された壁と、前記1つまたは複数の封止可能な壁とが、バッグを形成する、[1]に記載の装置。
[16] 前記消火システムが、温度センサ、温度感知配送経路、所定の温度で溶解、破裂、または爆発できる袋またはバッグ、および、それらの組み合わせに基づいて、自動で展開できる、[1]に記載の装置。
[17] 前記消火システムが、電気的選択、ピンの除去、レバーの作動、消火剤容器の物理的な穿孔、および、それらの組み合わせに基づいて、手動で展開できる、[1]に記載の装置。
[18] 火煙封じ込め消火のための方法であって、前記方法は、
1つまたは複数の壁を備える開いた凹部であって、ここにおいて、前記開いた凹部は、火炎、煙、およびガスの通過を実質的に妨げる、開いた凹部と、
前記開いた凹部を閉じるための1つまたは複数の封止部と、
消火システムと
を備える火煙封じ込め消火システムを提供することと、
物品を前記凹部に挿入することと、
前記凹部を閉じることと、
前記消火システムを展開することと、
を含む方法。
[19] 前記消火システムを展開することが自動である、[18]に記載の方法。
[20] 前記消火システムを展開することが手動である、[18]に記載の方法。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8