(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記視聴者端末に実施させた前記インタラクティブなサービスの結果と前記サーバ装置から受信した前記結果を集約する集約手段を有することを特徴とする請求項2に記載の動画配信サーバ。
前記実施手段は、前記サーバ装置から前記インタラクティブなサービスの実施に必要な情報を取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の動画配信サーバ。
前記視聴者端末に実施させた前記インタラクティブなサービスの結果と前記サーバ装置から受信した前記結果を集約するステップを有することを特徴とする請求項6に記載の動画配信方法。
前記発信者端末からサービス開始要求を受信したときに、前記サーバ装置から前記インタラクティブなサービスの実施に必要な情報を取得するステップを有することを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の動画配信方法。
コンピュータに、前記視聴者端末に実施させた前記インタラクティブなサービスの結果と前記サーバ装置から受信した前記結果を集約する処理を実行させることを特徴とする請求項10に記載の動画配信プログラム。
コンピュータに、前記発信者端末からサービス開始要求を受信したときに、前記サーバ装置から前記インタラクティブなサービスの実施に必要な情報を取得する処理を実行させることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の動画配信プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0014】
図1を用いて、本実施形態の動画配信サーバを含むサービス連携システムの全体的な構成について説明する。本サービス連携システムは、放送とWebを連携させ、放送とWebの両方において関連するインタラクティブなサービスを提供するシステムである。同図に示すサービス連携システムは、動画配信サーバ1とWebサーバ2を有する。動画配信サーバ1とWebサーバ2は、ネットワークを介して接続される。発信者端末3及び視聴者端末4は、ネットワークを介して動画配信サーバ1に接続される。
【0015】
発信者端末3は、発信者が放送を発信するために使用する端末である。視聴者端末4は、視聴者が放送を見るために使用する端末である。発信者端末3及び視聴者端末4は、パーソナルコンピュータ、あるいはスマートフォンやタブレットなどの携帯端末を用いることができる。Webブラウザ5は、ネットワークを介してWebサーバ2に接続される。Webブラウザ5は、Webサーバ2の提供するWebページを見るためのものであり、パーソナルコンピュータや携帯端末などで実行される。本実施形態では、Webブラウザ5は、発信者と視聴者のいずれでもない人が使用する端末とする。なお、
図1では、発信者端末3、視聴者端末4、及びWebブラウザ5の数をそれぞれ1台としているが、実際にはこれらの数はもっと多い。
【0016】
動画配信サーバ1は、発信者端末3から放送用の映像を受信し、視聴者端末4に配信する。放送用の映像は、例えば、発信者端末3に接続されたカメラで撮影した生放送の映像であってよいし、予め録画された動画であってもよい。あるいは、静止画像に音声を加えたものであってもよい。予め録画された動画を配信する場合、動画配信サーバ1は、必ずしも発信者端末3から動画を受信する必要はなく、発信者端末3によって指定された場所から動画を受信して配信してもよい。
【0017】
動画配信サーバ1は、発信者端末3からアンケート実施の指示を受信した場合、放送内においてアンケートを実施するとともに、Webサーバ2に同じ内容のアンケートを実施させる。視聴者は、視聴者端末4を用いてアンケートに回答できる。視聴者端末4で放送を見ていない人は、Webブラウザ5でWebサーバ2アクセスすることで、放送内のアンケートと同じ内容のアンケートに回答できる。
【0018】
Webサーバ2は、アンケート機能を有するWebサイトを提供する。Webブラウザ5がWebサーバ2にアクセスすると、Webサーバ2の提供するアンケートに回答することができる。Webサーバ2は、動画配信サーバ1からアンケート実施の指示を受信すると、Webサーバ2においてアンケートを実施する。Webサーバ2は、動画配信サーバ1の指示に基づいて実施したアンケートの結果を動画配信サーバ1に送信する。なお、Webサーバ2は、放送から独立してアンケートを実施することができるので、視聴者に限らず、不特定多数の人がWebサーバ2の提供するアンケートに回答できる。
【0019】
次に、
図2を用いて、動画配信サーバ1の構成例について説明する。
図2に示す動画配信サーバ1は、動画配信部11、アンケート処理部12、コマンド入力部13、Web連携部14、及び結果受信部15を備える。動画配信サーバ1が備える各部は、演算処理装置、記憶装置等を備えたコンピュータにより構成して、各部の処理がプログラムによって実行されるものとしてもよい。このプログラムは動画配信サーバ1が備える記憶装置に記憶されており、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記録することも、ネットワークを通して提供することも可能である。以下、各部について説明する。
【0020】
動画配信部11は、発信者端末3から映像を受信し、視聴者端末4に配信する。
【0021】
アンケート処理部12は、発信者端末3からの指示に基づき、放送内においてアンケートを実施する。具体的には、アンケート処理部12は、アンケートの質問文及び選択肢を動画配信部11の配信する映像に重畳させて視聴者端末4に表示させ、視聴者の選択した選択肢の情報を受信する。アンケート処理部12は、放送内でのアンケート結果及びWebでのアンケート結果を結果受信部15から受信し、放送内においてアンケート結果を発表する。アンケート結果を映像に重畳させて視聴者端末4に表示させてもよい。
【0022】
コマンド入力部13は、発信者からコマンド(命令)の入力を受け付けて、入力したコマンドに応じた処理を行う。本実施形態に関連のあるコマンドとしては、例えば、アンケートを実施するコマンド、アンケートを終了するコマンド、及びアンケート結果を表示するコマンドがある。コマンド入力部13がアンケートを実施するコマンドを受信したときは、放送内においてアンケートを実施するようにアンケート処理部12を制御し、Webサーバ2においてアンケートを実施するようにWeb連携部14を制御する。
【0023】
Web連携部14は、放送とWebページとを連携させる。具体的には、Web連携部14は、放送内でアンケートが実施されるときに、放送内で実施されるアンケートの質問文及び選択肢をWebサーバ2に送信し、同じアンケートをWebサーバ2にも実施させる。
【0024】
結果受信部15は、放送内でのアンケート結果とWebでのアンケート結果のそれぞれを受信する。結果受信部15は、それぞれのアンケートの結果を集計してもよい。
【0025】
次に、
図3を参照し、動画配信サーバ1がWebサーバ2と連携してアンケートを実施する処理について説明する。
【0026】
まず、事前準備として、動画配信サーバ1は、発信者の指示に基づき、放送と連携するWebページをWebサーバ2に用意させる(ステップS11)。動画配信サーバ1では、放送のひとまとまりの単位である番組ごとに番組を識別する番組IDが生成される。動画配信サーバ1は、発信者端末3から放送とWebを連携させる要求を受信すると、番組IDをWebサーバ2へ送信し、その番組IDに連携させたWebページをWebサーバ2に用意させる。Webサーバ2の用意したWebページは空であってよいし、アンケートはまだ実施されていないことを表示してもよい。あるいは、対応する番組の紹介が記載されていてもよいし、対応する番組を紹介するページへのリンクが貼られていてもよい。なお、放送とWebページとを紐付ける識別子として、発信者を識別するユーザIDを用いてもよい。
【0027】
動画配信サーバ1は、Webサーバ2に用意されたWebページのURI(Uniform Resource Identifire)を受信する。発信者が、番組の予告ページなどでそのURIを表示しておくことで、番組の放送時間に視聴できない人を番組に対応するWebページに導くことができる。また、Webサーバ2がREST(Representational State Transfer)の設計原理に沿ったインタフェースを提供する場合は、そのURIを用いて、情報の取得、作成、修正、及び削除を行うことができる。
【0028】
発信者は、動画配信サーバ1の提供する管理画面を利用して番組とWebとを連携させてもよいし、Webサーバ2の提供する管理画面を利用して番組とWebとを連携させてもよい。Webサーバ2側から番組とWebとを連携させる場合は、Webサーバ2が用意したWebページのURIと番組ID(ユーザIDでもよい)を動画配信サーバ1に送信する。
【0029】
動画配信サーバ1は、番組とWebとを連携させたこと、連携に必要な情報(例えばWebページのURI)を記憶しておく。
【0030】
なお、番組とWebとの連携は、番組の放送中に行ってもよい。
【0031】
動画配信サーバ1は、発信者端末3から放送開始の指示を受けて、放送を開始する(ステップS12)。放送開始後、動画配信サーバ1は、発信者端末3から映像を受信し、視聴者端末4に配信する。動画配信サーバ1は、放送中に、視聴者端末4からコメントを受信し、そのコメントを発信者端末3及び他の視聴者端末4に表示させてもよい。このコメントの処理は、動画配信サーバ1とは別のコメント配信サーバを用いてもよい。
【0032】
動画配信サーバ1は、発信者端末3からアンケート開始コマンドを受信すると(ステップS13)、放送でのアンケートを開始する(ステップS14)。発信者は、放送中にアンケートを実施する場合、発信者端末3を操作し、質問文及び選択肢などのアンケートの内容を動画配信サーバ1に送信する。動画配信サーバ1は、発信者から受信した質問文及び選択肢を視聴者端末4に送信し、視聴者端末4は、受信した質問文及び選択肢を用いてアンケート実施画面を作成して表示する。動画配信サーバ1がアンケート実施画面を作成し、視聴者端末4に送信してもよい。
【0033】
図4に、発信者端末3に表示される表示画面の例を示す。表示画面100中の映像領域101には、放送中の映像と放送に対して入力されたコメントが重畳して表示される。映像領域101に表示される映像とコメントは視聴者端末4で表示される映像と同じである。映像領域101の右側のコメント一覧領域102には、放送に対して入力されたコメントの一覧が表示される。映像領域101の下側のコメント入力欄103は、発信者がコメントを入力するために用いる。発信者がコメント入力欄103にコメントを入力し、コメント投稿ボタン104を押下すると、入力されたコメントが投稿されて、放送中に表示される。
【0034】
表示画面100の下部のアンケート領域110は、アンケートの情報を入力する領域である。質問文入力欄111には、質問文を入力する。選択肢入力欄112a〜112dには、質問文に対する選択肢を入力する。発明者が、質問文入力欄111及び選択肢入力欄112a〜112dに質問文と選択肢を入力し、出題ボタン113を押下すると、アンケートの内容とともに、アンケートの実施を要求するアンケート開始コマンドが動画配信サーバ1に送信される。発信者が結果表示ボタン114を押下すると、アンケートの集計結果が表示される。
【0035】
なお、コメント入力欄103にコマンドを入力してアンケートを開始することもできる。コメント入力欄103に、”/”に続けて所定の文字列が入力された場合、入力された文字列はコマンドとして解釈される。例えば、発信者がコメント入力欄103に、”/vote start 質問文 選択肢1 選択肢2 選択肢3 選択肢4”と入力し、コメント投稿ボタン104を押下すると、質問文と選択肢1〜4とともに、アンケート開始コマンドが動画配信サーバ1に送信される。
【0036】
図5に、視聴者端末4に表示されるアンケート実施画面の例を示す。表示画面200の上部には、アンケートの質問文201が表示される。質問文201の下に、各選択肢の内容を表示した選択肢ボタン202a〜202dが表示される。質問文201及び選択肢ボタン202a〜202dは、配信される映像に重畳させて表示してもよい。
【0037】
視聴者は、表示された選択肢ボタン202a〜202dのいずれかをタッチ、あるいはマウス等のポインティングデバイスで選択することで、アンケートに回答できる。選択肢に付与された番号を入力してアンケートに回答してもよい。
【0038】
図3に戻り、動画配信サーバ1は、放送とWebとを連携させている場合、Webサーバ2に対して同じ内容のアンケートの実施を指示する(ステップS15)。動画配信サーバ1は、発信者端末3から受信した質問文及び選択肢をWebサーバ2に送信し、放送と連携するWebページにおいてアンケートを実施させる。
【0039】
Webサーバ2は、受信した質問文及び選択肢を用いてWebページの内容を書き換える、またはWebページを作成する。
【0040】
Webブラウザ5で、放送と連携するWebページにアクセスすると、
図6に示すようなWebページ300が表示される。Webページ300には、放送で実施されているアンケートと同じ質問文301、選択肢302が表示される。
図6の例では、Webページの閲覧者は、選択肢302の左に付与されているラジオボタンで選択肢302のいずれかを選び、回答ボタン303を押下することで、アンケートに回答できる。
【0041】
次に、
図7を参照し、アンケートを終了して結果を表示する処理について説明する。
【0042】
動画配信サーバ1は、発信者端末3からアンケート終了コマンドを受信すると(ステップS21)、放送でのアンケートを終了する(ステップS22)。発信者は、発信者端末3を操作し、アンケートを終了することを動画配信サーバ1に送信する。動画配信サーバ1は、アンケートの終了を視聴者端末4に通知する。視聴者端末4は、アンケート終了の通知を受信すると、アンケート実施画面の表示を中止する。
【0043】
動画配信サーバ1は、放送でのアンケートを終了したときに、Webサーバ2に対してもアンケートの終了を指示する(ステップS23)。
【0044】
Webサーバ2は、動画配信サーバ1からアンケート終了の通知を受信すると、Webページ300の回答ボタン303を削除または無効にする。あるいは、Webサーバ2は、Webページ300を白紙にしてもよい。
【0045】
Webサーバ2でのアンケートが終了すると、動画配信サーバ1は、Webサーバ2からアンケート結果を受信する(ステップS24)。動画配信サーバ1が受信するアンケート結果は、例えば、選択肢ごとの選択者数あるいは選択者の割合などである。なお、動画配信サーバ1は、アンケート終了前であっても、任意のタイミングで、アンケート実施途中の結果をWebサーバ2から受信してもよい。
【0046】
動画配信サーバ1は、Webサーバ2からアンケート結果を受信したときに、放送でのアンケートの結果とWebでのアンケートの結果を集計してもよい。
【0047】
動画配信サーバ1は、発信者端末3から結果表示コマンドを受信すると(ステップS25)、視聴者端末4にアンケート結果を表示させる(ステップS26)。発信者は、発信者端末3を操作し、結果表示コマンドを動画配信サーバ1に送信する。動画配信サーバ1は、アンケートの結果を視聴者端末4に送信し、視聴者端末4は、アンケートの結果を表示するアンケート結果画面を作成して表示する。
【0048】
図8のアンケート結果の表示画面200では、上部に質問文201が表示され、質問文201の下に、各選択肢の内容と選択された割合が表示された選択肢ボタン202a〜202dが表示される。
図8の例では、放送でのアンケートとWebでのアンケートの結果を集計して表示している。視聴者端末4は、放送でのアンケートの結果のみ、あるいはWebでのアンケートの結果のみを表示してもよい。
【0049】
動画配信サーバ1は、放送でアンケートの結果を表示したときに、Webサーバ2に対してもアンケート結果の表示を指示してもよい。動画配信サーバ1は、放送でのアンケートの結果とWebでのアンケートの結果を集計し、集計したアンケート結果をWebサーバ2に送信する。Webサーバ2は、受信したアンケート結果を放送と連携するWebページに表示する。動画配信サーバ1は、放送でのアンケートの結果のみを送信し、Webサーバ2が放送でのアンケートの結果とWebでのアンケートの結果を集計してもよい。
【0050】
図9のアンケート結果を表示するWebページ300には、質問文301と、放送とWebでのアンケート結果の記載された選択肢302が表示される。Webページの閲覧者がアンケートに回答していた場合は、ラジオボタンにより回答した選択肢302を示しておく。
【0051】
以降、発信者が放送内において新たなアンケートを出題した場合は、放送で新たなアンケートが実施されるとともに、Webサーバ2において、放送と連携するWebページのアンケートが新たなアンケートに切り替わる。
【0052】
(変形例)
以下、本実施形態の変形例についていくつか説明する。
【0053】
上記の実施例では、動画配信サーバ1からWebサーバ2にアンケートの質問文及び選択肢を送信したが、動画配信サーバ1がWebサーバ2からアンケートの質問文及び選択肢を受信してもよい。
【0054】
発信者は、アンケートの質問文及び選択肢をWebサーバ2に登録しておく。Webサーバ2には、複数のアンケートを登録してもよい。動画配信サーバ1から指示があるまでは、Webサーバ2に登録されたアンケートはWebページに表示しないように設定できる。
【0055】
番組が開始し、動画配信サーバ1がアンケート開始コマンドを受信したとする。アンケート開始コマンドにWebサーバ2に登録されたアンケートを実施する指示が含まれている場合、動画配信サーバ1は、登録されているアンケートの実施をWebサーバ2に対して指示するとともに、Webサーバ2から登録されているアンケートの質問文及び選択肢を受信し、放送でのアンケートを開始する。Webサーバ2に複数のアンケートが登録されている場合は、アンケート開始コマンドにおいて実施するアンケートを指定する。
【0056】
Webサーバ2は、放送と連携するWebページにおいてアンケートを開始する。
【0057】
Webサーバ2は、事前に登録されたアンケートを番組開始前から実施してもよい。番組開始後は、Webサーバ2は、動画配信サーバ1の指示に従ってアンケートを実施する。
【0058】
Webサーバ2は、番組終了後も、アンケートを継続して実施してもよい。Webサーバ2は、動画配信サーバ1から送信された質問文及び選択肢を記憶しておく。番組終了後に、動画配信サーバ1からの指示により、Webサーバ2は、記憶しておいた質問文及び選択肢を用いてアンケートを引き続き実施する。このアンケート結果は、後日の番組において取得できる。
【0059】
発信者は、第三者が作成したアンケートを流用してもよい。具体的には、発信者は、放送中にアンケートを実施する場合、流用するアンケートのWebページを指定し、アンケートの質問文と選択肢を取得する。このとき、Webページでのアンケート結果を同時に取得してもよい。番組内でのアンケートの結果を取得元のWebページに反映させてもよい。ただし、この場合はWebページのアンケート結果を更新できる許可が必要である。例えば、アンケートの作成者がWebページのアンケート結果を誰でも更新できるように設定しておく。
【0060】
また、複数の発信者が放送と連携するWebページを共有してもよい。メインの発信者は、放送と連携するWebページを制御できる。つまり、メインの発信者のタイミングで、放送内とWebにおいてアンケートが実施される。他の発信者は、メインの発信者のWebページを制御できないが、自身の番組においてメインの発信者の放送と連携するWebページから質問文及び選択肢を取得することができる。メインの発信者が放送内とWebでアンケートを実施すると、他の発信者の番組では、そのアンケートの質問文及び選択肢をWebサーバ2から受信し、自身の番組内で同じ内容のアンケートを実施できる。
【0061】
放送と連携するWebページを共有する場合、複数の発信者のうち任意の発信者がそのWebページを制御できてもよい。この場合、複数の発信者が、かわるがわるアンケートを出題することができる。
【0062】
なお、アンケートの回答方式は、選択肢を選ぶだけでなく、自由に文字を入力して回答できてもよいし、絵を書いて回答できてもよいし、画像を取り込んで回答できてもよい。
【0063】
また、放送とWebで連携して提供するインタラクティブなサービスは、アンケートに限らず、クイズであってもよいし、視聴者端末4とWebブラウザ5で実行できるゲームであってもよい。ゲームを提供する場合は、動画配信サーバ1は、ゲームのスコアをWebサーバ2から受信し、集計してもよい。
【0064】
(ショッピング番組)
次に、本実施形態の動画配信サーバをショッピング番組に適用する実施例について説明する。
【0065】
近年、ネットワークを介した個人間での商品売買が盛んになっている。個人が自分の番組内で自分の販売している商品を紹介することで販売促進が期待できる。また、購入者予定者(番組の視聴者)は、販売者(番組の発信者)に対して、番組内で商品について直接質問できるというメリットがある。
【0066】
本サービス連携システムをショッピング番組に適用し、番組とWebとを連携させて、番組で紹介している商品を同時にWebサイトにおいても紹介することで、番組を見ることができない人も、Webページにアクセスすることで番組で紹介されている商品を知ることができる。
【0067】
以下、ショッピング番組とWebを連携させるインタラクティブなサービスの例として、コメント機能、カート機能、及びオークション機能について説明する。
【0068】
まず、
図10,11を参照し、コメント機能を番組とWebの両方で提供し、番組とWebとを連携させた例について説明する。
【0069】
図10の番組の映像には、視聴者が入力したコメントだけでなく、番組と連携するWebページにおいて入力されたコメントも重畳される。
図10の表示画面200上部の「商品番号1」は、現在紹介中の商品の情報である。表示画面200の下の「Webからのコメント」はWebページに入力されたコメントである。他のコメントは、視聴者が入力したコメントである。
【0070】
図11のWebページ300は、商品画像310、コメント入力欄311、コメント投稿ボタン312、及びコメント表示欄313で構成される。商品画像310は、番組で紹介中の商品の画像である。この画像は、事前にWebサーバ2に登録したものでもよいし、番組のスクリーンショットでもよい。ショッピング番組で紹介される商品が変わると、商品画像310も変わる。Webページで表示する商品画像310を変えるタイミングは、番組で制御する。コメント入力欄311には、Webページ300の閲覧者が入力したコメントが表示される。番組の視聴者が入力したコメントが表示されてもよい。
【0071】
図12を参照し、ショッピング番組において、動画配信サーバ1とWebサーバ2が連携する処理の流れを説明する。
【0072】
事前準備として、動画配信サーバ1は、ショッピング番組と連携するWebページをWebサーバ2に用意させる(ステップS31)。発信者は、Webサーバ2に、紹介予定の商品の画像などの商品情報を登録しておいてもよい。
【0073】
動画配信サーバ1は、ショッピング番組の放送を開始する(ステップS32)。
【0074】
動画配信サーバ1は、発信者端末3から商品紹介開始コマンドを受信すると(ステップS33)、番組で商品紹介が開始されたと判定する(ステップS34)。あるいは、動画配信サーバ1は、発信者端末3から、サブ画面を表示させるコマンドを受信したとき、静止画像を表示させるコマンドを受信したとき、あるいは画面に固定して表示するコメントが入力されたときに、商品紹介を開始すると判定してもよい。発信者が、サブ画面で商品の映像を流したり、静止画像で紹介する商品を見せたり、紹介する商品の商品名を画面上に表示することで、視聴者は紹介中の商品を把握できる。
【0075】
番組で商品紹介が開始されると、動画配信サーバ1は、商品紹介の開始をWebサーバ2に指示する(ステップS35)。Webサーバ2は、指示を受けると、Webページに商品の情報を表示し、さらに、コメント機能を有効にする。後述の例では、カート機能及びオークション機能を有効にする。
【0076】
番組の視聴者が入力したコメントは、視聴者端末4から動画配信サーバ1に送信される。動画配信サーバ1は、受信したコメントを番組の映像に重畳するとともに、そのコメントをWebサーバ2に送信する。Webサーバ2は、受信したコメントをコメント表示欄313に表示する。
【0077】
また、Webページ300の閲覧者が、コメント入力欄311にコメントを入力し、コメント投稿ボタン312を押下すると、Webサーバ2は、入力されたコメントをコメント表示欄313に表示するとともに、そのコメントを動画配信サーバ1に送信する。動画配信サーバ1は、受信したコメントを番組の映像に重畳する。
【0078】
このように、番組及びWebのそれぞれで入力されたコメントは、相互に反映される。番組を見ることができない人も番組で紹介中の商品についてコメントをすることができる。例えば、コメント欄を用いて、商品について問い合わせたり、値下げ交渉したりすることができる。
【0079】
番組で紹介する商品が変わるときは、Webページ300の商品画像310を変える。具体的には、動画配信サーバ1は、発信者端末3から商品変更コマンドを受信すると、商品変更をWebサーバ2に指示し、Webサーバ2は、商品画像310を次の商品の画像に変更する。動画配信サーバ1は、サブ画面を表示させるコマンドを受信したとき、新たな静止画像を表示させるコマンドを受信したとき、あるいは画面に固定して表示する新たなコメントが入力されたときに、紹介する商品が変更させると判定してもよい。
【0080】
続いて、
図13,14を参照し、カート機能を番組とWebで提供し、番組とWebを連携させた例について説明する。
【0081】
動画配信サーバ1は、視聴者端末4から商品の注文を受け付ける。例えば、視聴者がコメント入力欄に購入コマンド(例えば、”/buy”)を入力すると商品の注文が送信されるようにしてもよい。あるいは、視聴者端末4の表示画面200に選択可能な購入ボタンを表示させ、視聴者が購入ボタンをクリックすると、視聴者端末4から動画配信サーバ1に商品の注文が送信されるようにしてもよい。
図13の番組の映像のように、商品が注文されたことを番組の映像に重畳させてもよい。視聴者は、表示画面200に表示される購入コメントの量から、商品の売れ行きを知ることができる。
【0082】
図14のWebページ300は、商品画像310及び購入ボタン320で構成される。商品画像310は、ショッピング番組で紹介中の商品の画像である。Webページ300の閲覧者は購入ボタン320を押下することで商品を注文することができる。Webサーバ2は、Webで商品が注文されたことを動画配信サーバ1に送信する。動画配信サーバ1は、Webサーバ2で注文を受け付けたことを通知された際、Webで商品が注文されたことを番組の映像に重畳させてもよい。
【0083】
続いて、
図15,16を参照し、オークション機能を番組とWebで提供し、番組とWebを連携させた例について説明する。
【0084】
図15は、視聴者端末4の表示画面の例であり、
図16は、Webページの例である。
【0085】
動画配信サーバ1は、視聴者端末4から入札を受け付ける。視聴者がコメント入力欄に入札コマンドと入札金額を入力すると入札情報が視聴者端末4から動画配信サーバ1に送信される。入札金額が更新されると、動画配信サーバ1は、最高入札額を番組の映像に重畳させるとともに、Webサーバ2に最高入札額の情報を送信する。
【0086】
図16のWebページ300は、商品画像310、金額入力欄330、入札ボタン331、及び入札情報表示欄332で構成される。商品画像310は、入札対象の商品の画像である。Webページ300の閲覧者は金額入力欄330に入札金額を入力し、入札ボタン331を押下することで入札できる。Webサーバ2は、入札金額などの入札情報を動画配信サーバ1に送信する。動画配信サーバ1は、Webからの入札で入札金額が更新されると、最高入札額を番組の映像に重畳させる。また、Webサーバ2は、動画配信サーバ1から最高入札額の情報を受信すると、入札情報表示欄332に表示する。
【0087】
なお、
図14,16のWebページ300に
図12のコメント機能を備えてもよい。
【0088】
以上説明したように、本実施形態によれば、発信者端末3から映像を受信して視聴者端末4に配信する動画配信サーバ1が、発信者端末3からの指示に基づき、放送内でアンケートを実施するとともに、同じアンケートをWebサーバ2にも提供させることにより、放送でアンケート実施時に放送を見ることができない人も、放送に連動して提供されるWebでのアンケートに回答することで、放送内でのアンケートに参加することができる。また、放送とWebとを連携することで、アンケートに関連した放送を通じて、Webでのアンケートの質問を見ているだけでは知り得ない質問者の意図や背景を知ることができ、通常はWebでのアンケートに参加する気のない人であっても、アンケートに回答するモチベーションにつながる。
【解決手段】発信者端末3から映像を受信して視聴者端末4に配信する動画配信サーバ1が、発信者端末3からの指示に基づき、放送内でアンケートを実施するとともに、同じアンケートをWebサーバ2にも提供させる。これにより、放送でアンケート実施時に放送を見ることができない人も、放送に連動して提供されるWebでのアンケートに回答することで、放送内でのアンケートに参加することができる。