特許第6463883号(P6463883)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6463883
(24)【登録日】2019年1月11日
(45)【発行日】2019年2月6日
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1333 20060101AFI20190128BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20190128BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20190128BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20190128BHJP
【FI】
   G02F1/1333
   F21S2/00 443
   G02F1/13357
   G09F9/00 350Z
   G09F9/00 336F
【請求項の数】18
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-198077(P2013-198077)
(22)【出願日】2013年9月25日
(65)【公開番号】特開2014-134761(P2014-134761A)
(43)【公開日】2014年7月24日
【審査請求日】2016年9月23日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0003776
(32)【優先日】2013年1月14日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】黄 相 湖
(72)【発明者】
【氏名】金 柱 泳
【審査官】 岸 智史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−028077(JP,A)
【文献】 特開2011−216270(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/014601(WO,A1)
【文献】 登録実用新案第3169941(JP,U)
【文献】 特開2008−090306(JP,A)
【文献】 特開2001−356343(JP,A)
【文献】 特開2007−078912(JP,A)
【文献】 米国特許第08049834(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/1333,
F21S 2/00,
F21V 8/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光の供給を受けてイメージを表示する表示パネルと、
バックライトモジュールと、
前記表示パネル及び前記バックライトモジュールを収納する収納容器と、を含み、
前記バックライトモジュールは、
前記表示パネルを支持するパネル支持部を含む上部プレート、下部プレート及び前記上部プレートと下部プレートを接続する延長プレートを含む結合バーと、
前記上部プレート、前記下部プレート及び前記延長プレートが形成する空間内に位置する光源と、
前記上部プレートと下部プレートとの間に位置する導光板と、を含み、
前記結合バーの前記上部プレート、前記下部プレート及び前記延長プレートは、一体に形成され、
前記上部プレートは、前記延長プレートと接続するとともに上方へと突き出して前記表示パネルの側面と対向するガイド部と、このガイド部の下部から表示装置の内側へと水平に延びる第1支持部、及び、前記第1支持部から、さらに内側へと延在する第2支持部を含み、
前記ガイド部の下面と、前記第1支持部の下面とが同じ高さに位置し、これより低い高さに、前記第2支持部の下面が位置し、
前記第2支持部と、前記導光板の端部とにより上下から挟まれる領域に、ゴムからなる断熱部材が配置され、
前記下部プレートは、前記導光板に重なり合う領域である第3支持部が、導光板に沿って水平に延びる平板状であり、
前記下部プレートに含まれる前記第3支持部は、前記上部プレートに含まれる前記第2支持部より厚く形成され、かつ、長く延在して形成される表示装置。
【請求項2】
前記第3支持部と前記導光板との間にも、前記第2支持部と重なり合う領域に、ゴムからなる断熱部材が配置されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1支持部と、前記第2支持部との間の段差部は、前記導光板の端面と重なり合う箇所の近傍に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記結合バーは、押出式成形によって形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置。
【請求項5】
前記結合バーはアルミニウムを含むことを特徴とする請求項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記ガイド部は、前記表示パネルの前記側面と接触して、前記表示パネルを前記表示装置内に固定させることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記結合バーの延長プレートと前記収納容器とを結合する側面締結部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記結合バーの下部プレートには前記光源を安着する安着溝が形成されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
表示パネルと導光板との間に配置される光学部材をさらに含み、
前記上部プレートは、前記光学部材を支持する光学部材支持部をさらに含み、前記光学部材は、前記光学部材支持部上に配置されて支持されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1支持部の上面及び前記第2支持部の上面は、前記下部プレートからそれぞれ異なる高さを有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項11】
前記表示パネルは、端部に第1厚さを有し、前記端部において前記表示パネルの中心側に隣接する周辺部に第2厚さを有し、前記第2厚さは前記第1厚さより大きく、
前記第1支持部は前記端部と接触し、前記第2支持部は前記周辺部と接触して前記表示パネルを支持することを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記下部プレートは、前記第3支持部の厚さと異なる厚さを有する第2部分を有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項13】
前記光源は、前記下部プレートの前記第2部分上に配置されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項14】
前記下部プレートは、前記上部プレートに比べて、前記延長プレートからさらに延在することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項15】
前記延長プレートは、前記上部プレート及び前記下部プレートに対して垂直であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項16】
前記収納容器は、上部フレーム及び前記上部フレームと結合する下部フレームを含むことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項17】
前記収納容器は、上部フレーム及び前記上部フレームと結合する下部フレームを含み、
前記結合バーの前記延長プレートは、前記下部フレームの側壁に接し、前記下部フレームの側壁は、前記上部フレームの側壁に接することを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の表示装置。
【請求項18】
前記収納容器の前記上部フレーム及び前記下部フレームを貫通して、前記結合バーの延長プレートと前記収納容器とを結合する側面締結部をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関し、より詳細には薄型化が容易なバックライトモジュール及びそれを含む表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置は、電界によって光の透過率が異なる液晶の特性を利用してイメージを表現する。従って、液晶表示装置は、画像を表示する表示パネル及び表示パネルに光を供給するバックライトを含む。
【0003】
液晶表示装置は下部にバックライトを、バックライトの上部に表示パネルを含む。このようなバックライトと表示パネルを固定するために上部フレーム、複数のモールド部及び下部フレームをさらに含む。
【0004】
上部フレームと下部フレームは、表示装置を全体的に外部で固定する役割をし、実質的にバックライトと表示パネルとの間を位置固定するためには複数のモールド部が互いに結合してこれを固定する。
【0005】
最近、このような表示装置をできるだけ薄型化して生産するのが実情である。表示装置を薄型化するために、表示モジュール及びバックライトの厚さを減少して生産する。しかし、表示モジュールの場合、厚さ減少の大きな実益がなく、バックライトの場合、構成要素の一部を薄型化して全体的な表示装置の薄型化に寄与している。
【0006】
特に、バックライトの構成要素のうち、導光板の場合、既存の厚い厚さを確保してこそ十分な光の拡散を成し遂げることができている。しかし、徐々に技術が発展して行くにつれてその厚さが減少しているのが実情である。
【0007】
しかし、このような導光板の厚さの減少は、逆に導光板の変形が容易になってしまうという副作用が発生させる。薄く形成できる材質であるほど、熱のような要素によって変形がより一層容易になる。
【0008】
既存の表示装置の構造では、いくつかのモジュールが結合してこのようなバックライトを固定しているので、バックライトの変形に十分に対応できない。従って、薄型化によって変形に脆弱な厚さで形成されるバックライトの導光板を支持する構造が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】韓国特許出願公開第2011−0132801号明細書
【特許文献2】韓国特許出願公開第2011−0111087号明細書
【特許文献3】韓国特許出願公開第2011−0113981号明細書
【特許文献4】米国特許7,990,512号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、薄型化が容易なバックライトモジュールを提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、薄型化が容易なバックライトモジュールを含む表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述の本発明の目的を達成するための一実施形態に係るバックライトモジュールは、結合バー、光源、及び導光板を含む。結合バーは、パネル支持部を含む上部プレート、下部プレート、上部プレートと下部プレートを接続する延長プレートを含む。光源は、延長プレート上に位置する。導光板は、上部プレートと下部プレートとの間に位置する。
【0013】
一実施形態において、結合バーの上部プレート、下部プレート及び延長プレートは、一体で形成されてもよい。
【0014】
一実施形態において、下部プレートは、上部プレートより長く延在してて形成されてもよい。
【0015】
一実施形態において、下部プレートは、上部プレートより厚く形成されてもよい。
【0016】
一実施形態において、結合バーは、押出成形によって形成されてもよい。
【0017】
一実施形態において、結合バーは、アルミニウムを含んでもよい。
【0018】
一実施形態において、結合バーの上部プレートは、パネルガイド部をさらに含んでもよい。
【0019】
一実施形態において、延長プレートは、上部プレート及び下部プレートと垂直に接してもよい。
【0020】
一実施形態において、上部プレート及び下部プレートと導光板との間に絶縁部材をさらに含んでもよい。
【0021】
上述の本発明の他の目的を達成するための一実施形態に係る表示装置は、上部フレーム、表示パネル、バックライトモジュール、及び下部フレームを含む。表示パネルは、光の供給を受けてイメージを表示し、バックライトモジュールは表示パネルを支持するパネル支持部を含む上部プレート、下部プレート及び上部プレートと下部プレートとを接続する延長プレートを含む結合バー、延長プレート上に位置する光源、並びに、上部プレートと下部プレートとの間に位置する導光板を含む。下部フレームは上部フレームと結合する下部フレームを含む。
【0022】
一実施形態において、結合バーの上部プレート、下部プレート及び延長プレートは、一体で形成されてもよい。
【0023】
一実施形態において、下部プレートは、上部プレートより厚く形成されてもよい。
【0024】
一実施形態において、下部プレートは、上部プレートより長く延在して形成されてもよい。
【0025】
一実施形態において、結合バーは、押出成形によって形成されてもよい。
【0026】
一実施形態において、結合バーは、アルミニウムを含んでもよい。
【0027】
一実施形態において、結合バーの上部プレートは、上部フレームを支持するパネルガイド部をさらに含んでもよい。
【0028】
一実施形態において、結合バーの延長プレート、上部フレーム及び下部フレームを結合する側面締結部をさらに含んでもよい。
【0029】
一実施形態において、結合バーの下部プレートには、光源を安着できる安着溝が形成されてもよい。
【0030】
一実施形態において、上部プレート及び下部プレートと導光板との間に絶縁部材をさらに含んでもよい。
【発明の効果】
【0031】
このような本発明によると、表示装置の薄型化のために導光板を薄く形成しても導光板を固定する結合バーが一体で形成されているため、光源によって発生する熱による導光板の変形を防止することができる。
【0032】
また、1つの結合バーで表示装置の様々な構成要素を支持し、固定できるため、工程を単純化し、製作費用を減少させることができる。
【0033】
また、結合バーが押出成形によって形成されるので、結合バーの各構成部分の厚さを異ならせて製作する場合にも容易に結合バーを製作できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本発明の一実施形態に係る表示装置の斜視図である。
図2図1の表示装置のバックライトモジュールの一部を示す斜視図である。
図3図2のバックライトモジュールの結合バーを示す斜視図である。
図4図1の表示装置を示す断面図である。
図5】本発明の他の実施形態に係るバックライトモジュールの一部を示す断面図である。
図6】本発明の他の実施形態に係るバックライトモジュールの一部を示す断面図である。
図7】本発明の他の実施形態に係るバックライトモジュールの一部を示す断面図である。
図8】本発明の他の実施形態に係る表示装置を示す断面図である。
図9】本発明の他の実施形態に係る表示装置を示す断面図である。
図10図9の表示装置のバックライトモジュールの一部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図1は本発明の一実施形態に係る表示装置の斜視図である。
【0036】
図1を参照すると、本実施形態に係る表示装置1000は、上部フレーム100、光の供給を受けてイメージを表示する表示パネル200、バックライトモジュール300及び上部フレーム100と結合する下部フレーム400を含む。
【0037】
バックライトモジュール300は、結合バー350、導光板360及び光源(図示せず)を含む。結合バー350はバックライトモジュール300を構成するだけでなく、上部フレーム100と下部フレーム400との間に位置して表示装置1000内の各構成要素を支持し結合する役割を担当する。
【0038】
バックライトモジュール300は、結合バー350以外に、支持バー370をさらに含んでもよい。支持バー370は、表示装置1000内で結合バー350が位置する反対側面に形成されてもよく、バックライトモジュールを支持する役割をする。結合バー350は光源を含み、光源によって生成される熱を発散する多様な役割を遂行する。一方、支持バー370は表示装置1000内部の構成要素を結合する役割だけを担当する。
【0039】
図2は、図1の表示装置のバックライトモジュールの一部を示す斜視図である。
【0040】
図2を参照すると、バックライトモジュール300は結合バー350、導光板360、光源380を含む。図1の実施形態で言及したように、支持バー(図示せず)をさらに含んでもよい。結合バー350は、上部プレート351、延長プレート353及び下部プレート354を含む。上部プレート351と下部プレート354は延長プレート353によって接続される。上部プレート351と下部プレート354は互いに実質的に同じ方向に延在して形成されてもよく、上部プレート351及び下部プレート354それぞれに対して垂直方向に延長プレート353が形成されてもよい。
【0041】
上部プレート351、延長プレート353及び下部プレート354から構成される結合バー350は表示装置1000の内部に形成されて上部フレーム100及び下部フレーム400によって形成される内部空間のうち、一側壁を支持する。
【0042】
上部プレート351と下部プレート354との間に導光板360が位置する。導光板360は、上部プレート351及び下部プレート354によって支持され固定される。上部プレート351と下部プレート354との間に光源380が延長プレート353上に形成されて光源380と導光板360のアラインが合うように固定し支持される。光源380は、上部プレート351、下部プレート354及び延長プレート353が形成する空間内に配置されてもよい。
【0043】
図3図2のバックライトモジュールの結合バーを示す斜視図である。
【0044】
図3を参照すると、本実施形態の結合バー350は、上部プレート351、延長プレート353及び下部プレート354を含む。
【0045】
上部プレート351は、第1方向D1に延びる長さ及び第1方向と垂直する第2方向D2に延びる幅を有する。上部プレート351は、第1及び第2方向と垂直に交差する第3方向の断面の厚さを有する。
【0046】
上部プレート351には表示パネルを支持するパネル支持部352を含む。パネル支持部352は、導光板360上に位置する表示パネルを支持し、表示パネルの非表示領域と対応する長さで形成される。また、パネル支持部352は上部プレート351と平行となる方向に延びて形成されるが、上部プレート351とは異なる高さで形成されて表示パネルが安着できる段差を形成する。
【0047】
例えば、パネル支持部352は第1パネル支持部352a及び第1パネル支持部352aから延びる第2パネル支持部352bを含んでもよい。第2パネル支持部352bの上面は、第1パネル支持部352aの上面より低くてもよい。即ち、第1パネル支持部352aと第2パネル支持部352bとの間の部分に段差部が形成されてもよい。第1パネル支持部352aは表示パネルの隅部または端部を支持し接触する。第2パネル支持部352bは、表示パネルの周辺部を支持して接触する。周辺部は表示パネルの隅部または端部と隣接し、表示パネルの側面または端部の厚さより大きい厚さを有する。
【0048】
上部プレート351は、言及した通り表示パネルの非表示領域と対応する長さで形成されるが、下部プレート354は上部プレート351に比べてより一層長い長さで形成されてもよい。下部プレート354は光源380と隣接する位置に形成されて下部フレーム400と物理的に接触して配置されるので、光源380から発生する熱を発散する役割をしてもよい。本実施形態において、表示装置1000は下部フレーム400を含むと説明したが、表示装置1000は下部フレーム400なしで結合バー350が外部に露出されてもよい。また、結合バー350は下部フレーム400と一体で形成されてもよい。
【0049】
また、下部プレート354は、上部プレート351より厚い厚さで形成されてもよい。従って、上部プレート351、延長プレート353及び下部プレート354はそれぞれの必要に応じて異なる長さで形成されてもよい。
【0050】
上部プレート351は、表示装置1000の内部に位置し、導光板360上に位置する表示パネルを固定及び支持するので、厚い厚さで形成される場合には表示パネルの厚さに直接的な影響を与える。従って、上部プレート351は比較的薄い厚さで形成することができる。
【0051】
下部プレート354は、光源380から発生する熱を発散すると同時に導光板360の変形を防止する役割をしてもよい。光源380から発生する熱は下部プレート354が広く形成されるほどより一層効率的を発散される。従って、下部プレート354は上部プレート351に比べてさらに広く延びて形成されてもよい。また、下部プレート354がとても薄く形成される場合、このような放熱効果が減少するので一定の厚さを確保しなければならない。従って、下部プレート354は上部プレート351に比べてさらに厚く形成される。
【0052】
延長プレート353は上部プレート351及び下部プレート354を接続すると同時に上部フレーム100及び下部フレーム400で形成される表示装置1000のフレームで内部面を支持する役割を担当する。延長プレート353が非常に厚く形成される場合には、表示装置1000のベゼルが増加するので、審美的側面を鑑みて適切な厚さで形成してもよい。また、延長プレート353がとても薄く形成される場合には、バックライトモジュール及び上下部フレーム間の支持が問題になるので、このような力学的な面を鑑みて適切な厚さで形成してもよい。
【0053】
結合バー350の上部プレート351は、上部フレーム100を支持するパネルガイド部355をさらに含んでもよい。パネルガイド部355は、パネル支持部352で支持される表示モジュールの厚さを鑑みて表示モジュールが上部フレーム100によって適切な高さでハウジングできるように形成される。即ち、パネルガイド部355は表示パネルを表示装置1000内の適切な位置にガイドしてもよい。即ち、パネルガイド部355は表示装置1000内に表示パネルを固着できる。
【0054】
結合バー350の上部プレート351、延長プレート353、及び下部プレート354は、一体で形成されてもよい。さらに詳しくは、押出成形によって押出方式で形成されてもよい。即ち、図3に示した矢印方向に押出し形成されてもよい。結合バー350の矢印方向に垂直な断面が矢印方向と同一であるので、押出成形によって簡単に形成してもよい。一方、既存の内部モジュールは、複数の構成要素を結合し形成されるか、または、板状の金属を、必要な折り曲げ面で折り曲げて加工してきた。
【0055】
複数の構成要素を結合して形成する場合には、上部プレート351及び下部プレート354に対応する構成要素が互いに独立的に動くため、導光板360を支持する高さが一定せず、変形する。さらには、導光板360が薄く形成される場合には導光板360の厚さが薄くなるので、熱による変形がより一層起きやすい状態となる。このように導光板360の厚さに対する変形が起きる場合、複数の構成要素によって結合された内部モールド材は導光板360の変形を防ぐことができなくなって、導光板360の変形を制御できなくなる。また、導光板360に変形が起きる場合には光源380とのアラインにもミスアラインが発生しやすいので、表示装置1000の表示品質を確保することが容易ではない。
【0056】
また、板状の金属を、必要な折り曲げ面で折り曲げて形成する場合には、板状の金属が一定の厚さだけを有することができないので、所望の形状で製作することができなくなる。従って、本実施形態においては、金属材質を押出成形して結合バー350を形成する。金属材質をアルミニウム系列の金属またはこれの合金を使ってもよい。
【0057】
図4図1の表示装置を示す断面図である。
【0058】
図4を参照すると、本実施形態に係る表示装置1000は、上部フレーム100、光の供給を受けてイメージを表示する表示パネル200、バックライトモジュール300、及び上部フレーム100と結合する下部フレーム400を含む。
【0059】
バックライトモジュール300は、結合バー350、導光板360及び光源380を含む。光源380は光源部383とこれを安着する基板部381で形成されてもよい。結合バー350はバックライトモジュール300を構成するだけでなく、上部フレーム100及び下部フレーム400内に位置して表示装置1000内の各構成要素を支持し、結合する役割を担当する。
【0060】
バックライトモジュール300は、結合バー350以外に支持バー370をさらに含んでもよい。支持バー370が形成される位置と結合バー350が形成される位置は対称な位置関係にある。結合バー350及び支持バー370によって表示モジュールの内部に構成要素が支持され固定される。
【0061】
付加的構成要素をさらに含んでもよいが、表示装置1000は、大きく上部フレーム100、下部フレーム400、表示モジュール、及びバックライトモジュール300だけで構成されてもよい。内部に存在していた複数のモールド部材が結合バー350及び支持バー370によって代替されるので、全体的部品の個数を減らすことができ、製造工程もまた単純化できる。また、結合バー350が一体化されて形成されるので、導光板360の厚さが薄く形成されても、熱によって導光板360が変形されることを防ぐことができる。つまり、結合バー350は一体化して形成され、従って、結合バー350の上部プレート351と下部プレート354との間隔が一定に維持される。従って、導光板360の熱による変形を防止することができ、温度が上昇しても同じ位置に同じ厚さで維持できる役割をする。
【0062】
図5は本発明の他の実施形態に係るバックライトモジュールの一部を示す断面図である。
【0063】
図5を参照すると、本実施形態に係るバックライトモジュールは、結合バー350、光源380、導光板360及び絶縁部材356を含む。結合バー350、光源380、及び導光板360に対する説明は、図4の実施形態での説明と実質的に同一であるので、重複する説明は省略する。
【0064】
絶縁部材356は、バックライトモジュール内に導光板360と結合バー350が接触する部分に形成されてもよい。結合バー350は金属材質で形成されて、導光板360はプラスチック材質で形成されるので、結合バー350と導光板360が直接接触する場合、導光板360の表面に変形を発生させることがある。
【0065】
また、結合バー350は、光源380と直接接触していて、また、熱伝導性の高い金属材質で形成されているので、光源380から発生する熱が結合バー350を通じて導光板360に伝達され易い。絶縁部材356は、熱を遮断できる材質から構成されて熱を遮断する役割ができる。前記絶縁部材356は、ゴムを含んでもよい。本実施形態では、絶縁部材356は結合バー350の下端部と導光板360の下端部とが接触する区間で長さが短く形成されているが、結合バー350の下部プレート354の長さと同じ長さで形成して、導光板360と結合バー350の接触を基本的に遮断するように設計してもよい。
【0066】
図6は本発明の他の実施形態に係るバックライトモジュールの一部を示す断面図である。
【0067】
図6を参照すると、本実施形態に係るバックライトモジュールは、結合バー350、光源380、導光板360、絶縁部材356、及び反射板357を含む。結合バー350、光源380、導光板360、及び絶縁部材356に対する説明は、図5の実施形態での説明と実質的に同一であるので、重複する説明は省略する。
【0068】
反射板357は、導光板360の下部に位置して導光板360から下部方向に発散される光を再び上部に反射する。反射板357は、導光板360全体をカバーする広さで形成されてもよい。
【0069】
本実施形態では、導光板360の下部に反射板357をさらに含む構造を説明したが、必要な場合、導光板360の上部に多様な光学シートを位置させてもよい。結合バー352の上部プレート351は、表示モジュールの非表示領域と対応するように位置するので、結合バー352の末端部で表示モジュールの表示領域が始まってもよく、必要な光学シートを結合バー352の上部プレート351の側面と表示パネルの下の空間に配置させてもよい。
【0070】
必要な場合、結合バー353の上部プレート351またはパネル支持部352の高さを光学シートが積層されて形成する総高さと対応するように設計してもよい。従って、結合バー353だけでも光学シート、導光板、光源、及び表示パネルに必要な多様な構成要素を安着し、固定できるようになることがわかる。
【0071】
図7は本発明の他の実施形態に係るバックライトモジュールの一部を示す断面図である。
【0072】
図7を参照すると、本実施形態に係るバックライトモジュールは、結合バー350、光源380、及び導光板360を含む。結合バー350、光源380、及び導光板360に対する説明は、図5の実施形態での説明と実質的に同一であるので、重複する説明は省略する。
【0073】
下部プレート354には光源380が安着できる安着溝358をさらに含んでもよい。光源380は光源部383及び光源部383を安着する基板部381を含む。光源部383は、発光ダイオードなどの素子を含んでもよい。基板部381は光源部383に必要な配線構造などを含む。光源部383に必要な配線構造の空間を確保するために基板部381の全体的な厚さを増加させてもよい。これに基づいて、結合バー350の延長プレート353の高さを増加させてもよいが、延長プレート353の高さが増加する場合には、表示パネルの全体的な厚さが増加して薄型化を構成できない。安着溝358が形成された部分の下部プレート354の厚さは、他の部分の厚さより薄い。従って、下部プレート354は、第1厚さ及び第1厚さと異なる第2厚さを有してもよい。下部プレート354を含む結合バー350は、金属物質を押出加工して形成してもよい。即ち、第1厚さと第2厚さを有する下部プレート354は、押出加工によって簡単に形成されてもよい。
【0074】
従って、表示パネルの薄型化を確保するために下部プレート354上に安着溝358を形成して基板部381が安着できるように構成する。このような場合、基板部381の厚さが増加しても全体的な表示パネルの厚さは増加しないように設計できる。
【0075】
図8は、本発明の他の実施形態に係る表示装置を示す断面図である。
【0076】
図8を参照すると、本実施形態に係る表示装置1000は、上部フレーム100、光の供給を受けてイメージを表示する表示パネル200、バックライトモジュール300、上部フレームと結合する下部フレーム400、及び側面締結部510を含む。
【0077】
バックライトモジュール300は、結合バー350、導光板360、及び光源381、383を含む。光源は、光源部383とこれを安着する基板部381とで形成されてもよい。結合バー350は、バックライトモジュール300を構成するだけでなく、上部フレーム100及び下部フレーム400内に位置して、表示装置1000内の各構成要素を支持し、結合する役割を担当する。バックライトモジュール300は、結合バー350以外に支持バー370をさらに含んでもよい。支持バー370が形成される位置と結合バー350が形成される位置は対称な位置関係にある。結合バー350及び支持バー370によって表示モジュールの内部に構成要素が支持され固定される。
【0078】
側面締結部510は、上部フレーム100、下部フレーム400、及び結合バー350を固定できる。また、側面締結部510は、光源380の基板部381まで延びて光源380を固定できる。側面締結部510は、スクリューなどを利用してもよく、必要な場合、多様な固定手段を利用して固定してもよい。また、側面締結部510は、結合バー350だけでなく、支持バー370並びに上部フレーム100及び下部フレーム400を固定する手段として使われてもよい。
【0079】
図9は、本発明の他の実施形態に係る表示装置を示す断面図であり、図10は、図9の表示装置のバックライトモジュールの一部を示す断面図である。
【0080】
図9及び図10を参照すると、本実施形態に係る表示装置は、結合バー350の光学部材支持部359、パネル支持部材600、光学部材210、支持バー370を除いて図1の表示装置と実質的に同一であるので、重複する説明は簡略または省略する。
【0081】
結合バー350は、上部プレート351、延長プレート353、下部プレート354、及び光学部材支持部359を含む。
【0082】
光学部材支持部359は、上部プレート351から延びて上部プレート351と段差を形成してもよい。光学部材支持部359上に光学部材210の端部が位置して、光学部材支持部359は光学部材210を支持してもよい。
【0083】
光学部材支持部359は、上部プレート351から延びる。光学部材支持部359の上面は、上部プレート351の上面より低くてもよい。即ち、上部プレート351と光学部材支持部359との間に段差部が形成されてもよい。光学部材210の端部が光学部材支持部359上に配置されて、光学部材支持部359が光学部材210を支持してもよい。
【0084】
光学部材210は、表示パネル200と導光板360との間に配置される。光学部材210は、導光板360から出射された光の輝度を均一にする。光学部材210は、1つ以上の光学シートを含んでもよい。例えば光学部材210は、保護シート、プリズムシート及び拡散シートを含んでもよい。一方、光学部材210はこれに限定されないで、多様な光学シートを含んでもよい。
【0085】
パネル支持部材600は、上部プレート351上に配置される。パネル支持部材600は、表示パネル200の端部及び上部プレート351との間に配置されて表示パネル200を支持する。パネル支持部材600は弾性材質を含み、表示パネル200に加わる衝撃を緩和させることができる。例えば、パネル支持部材600はゴムを含んでもよい。または、パネル支持部材600は表示パネル200と結合バー350とを固定させる両面テープであってもよい。
【0086】
一方、本実施形態において、表示装置はパネル支持部材600を含むが、上部プレート351の上部に表示パネル200が直接配置されてもよい。
【0087】
バックライトモジュール300は、結合バー350以外に支持バー370をさらに含んでもよい。支持バー370が形成される位置と結合バー350が形成される位置は対称な位置関係にある。また、支持バー370と表示パネル200との間にパネル支持部材600が配置されてもよい。また、支持バー370は、結合バー350と同様に光学部材210を支持してもよい。即ち、結合バー350及び支持バー370によって表示モジュールの内部に構成要素が支持され固定される。
【0088】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0089】
以上、説明したように、本発明の実施形態によると、表示装置の薄型化のために導光板を薄く形成しても導光板を固定する結合バーが一体で形成されていて、光源によって発生される熱が導光板を変形する場合であっても導光板の変形を防止できるようになる。
【0090】
また、結合バー1つで表示装置の色々な構成要素を支持且つ固定できて工程を単純化し、製作費用を減少できる。
【0091】
また、結合バーが押出成形によって形成されるので、結合バーの各構成の部分の厚さを異にして製作する場合にも容易に結合バー製作できるようになる。
【符号の説明】
【0092】
100 上部フレーム
200 表示モジュール
300 バックライトモジュール
400 下部フレーム
350 結合バー
360 導光板
380 光源
351 上部プレート
353 延長プレート
354 下部プレート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10