特許第6465076号(P6465076)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6465076情報処理装置、制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6465076
(24)【登録日】2019年1月18日
(45)【発行日】2019年2月6日
(54)【発明の名称】情報処理装置、制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20190128BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20190128BHJP
【FI】
   G06Q50/12
   G06Q30/06
【請求項の数】6
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2016-107156(P2016-107156)
(22)【出願日】2016年5月30日
(65)【公開番号】特開2017-215641(P2017-215641A)
(43)【公開日】2017年12月7日
【審査請求日】2017年12月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】592135203
【氏名又は名称】キヤノンITソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 友輔
(74)【代理人】
【識別番号】100208904
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 秀起
(72)【発明者】
【氏名】大塚 篤史
【審査官】 松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−011973(JP,A)
【文献】 特表2016−524215(JP,A)
【文献】 特開2004−070794(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0030743(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサイトから受け付けた宿泊予約をグルーピングして1つの予約グループとして取り扱う情報処理装置であって、
前記グルーピングされた宿泊予約の対応付け情報を記憶する記憶手段と、
前記サイトから前記宿泊予約に対するキャンセル指示を受け付けるキャンセル指示受付手段と、
前記キャンセル指示を受け付けた宿泊予約がグルーピングされている場合、当該宿泊予約が属する予約グループに含まれる他の宿泊予約の対応付け情報を更新する更新手段と、
前記キャンセル指示に対応する宿泊予約をキャンセルするキャンセル手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記宿泊予約の対応付け情報は、前記予約グループに属する2つの宿泊予約の間で宿泊日が連続することを示す情報であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記更新手段により前記予約グループに属する宿泊予約の対応付け情報がクリアされる場合、当該予約グループのグルーピングを解除するグループ更新手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記グループ更新手段は、前記予約グループに属する宿泊日が連続する複数の宿泊予約を残して当該予約グループを更新することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
複数のサイトから受け付けた宿泊予約をグルーピングして1つの予約グループとして取り扱い、前記グルーピングされた宿泊予約の対応付け情報を記憶する記憶手段を有する情報処理装置の制御方法であって、
キャンセル指示受付手段が、前記サイトから前記宿泊予約に対するキャンセル指示を受け付けるキャンセル指示受付ステップと、
更新手段が、前記キャンセル指示を受け付けた宿泊予約がグルーピングされている場合、当該宿泊予約が属する予約グループに含まれる他の宿泊予約の対応付け情報を更新する更新ステップと、
キャンセル手段が、前記キャンセル指示に対応する宿泊予約をキャンセルするキャンセルステップと
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項6】
複数のサイトから受け付けた宿泊予約をグルーピングして1つの予約グループとして取り扱う情報処理装置において実行可能なプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記グルーピングされた宿泊予約の対応付け情報を記憶する記憶手段と、
前記サイトから前記宿泊予約に対するキャンセル指示を受け付けるキャンセル指示受付手段と、
前記キャンセル指示を受け付けた宿泊予約がグルーピングされている場合、当該宿泊予約が属する予約グループに含まれる他の宿泊予約の対応付け情報を更新する更新手段と、
前記キャンセル指示に対応する宿泊予約をキャンセルするキャンセル手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが、ホテルや旅館等の宿泊施設の予約を行うためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザがホテルや旅館等の予約を行うに当たり、直接フロントへ出向かずに、インターネットを介して掲示され宿泊施設予約を行うシステムにおいて、ユーザ自身が所有する情報処理装置端末を利用して、宿泊を所望する施設を予約することが可能となっている。
【0003】
ユーザは宿泊予約する際に、複数の宿泊予約サイトから、価格面やサービス面でより有利な宿泊プランを選ぶ傾向があり、その場合、同一の宿泊施設に連泊する場合であっても、別々の宿泊予約サイトの複数の宿泊予約に分割される場合がある。
【0004】
宿泊施設側では、同一ユーザが連泊する場合には、一連の宿泊予約として取り扱った方が、サービス向上や業務効率化の観点で有利であるが、上記のように、宿泊施設を通さずに予約が実行される場合には、別々の宿泊予約として扱わざるを得なかった。
【0005】
そこで、特許文献1では、複数の宿泊予約をグルーピングすることにより、グルーピングされた宿泊予約(予約グループ)に対して部屋のアサイン処理や、レセプション処理、会計処理等を実施可能にする技術が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2013−11973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、予約グループに含まれる宿泊予約に対して、宿泊予約サイトからキャンセル情報が入った場合には、予約グループに対する宿泊期間や宿泊料金が変わるため、単純に対象の宿泊予約だけをキャンセルすることはできない。そのため、通常、予約グループに含まれる宿泊予約については、自動でキャンセル処理を実施せず、受付担当がグルーピングの状況を考慮しながら、手動でキャンセル処理を実施することになる。
【0008】
上記にような宿泊予約サイトからのキャンセル情報が多数入った場合には、受付担当の作業工数は多大となる。
【0009】
そこで本発明では、グルーピングされた宿泊予約に対してキャンセル指示が入った場合に適切にキャンセル処理を実施できる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の情報処理装置は、複数のサイトから受け付けた宿泊予約をグルーピングして1つの予約グループとして取り扱う情報処理装置であって、前記グルーピングされた宿泊予約の対応付け情報を記憶する記憶手段と、前記サイトから前記宿泊予約に対するキャンセル指示を受け付けるキャンセル指示受付手段と、前記キャンセル指示を受け付けた宿泊予約がグルーピングされている場合、当該宿泊予約が属する予約グループに含まれる他の宿泊予約の対応付け情報を更新する更新手段と、前記キャンセル指示に対応する宿泊予約をキャンセルするキャンセル手段とを有することを特徴とする。
【0011】
本発明の制御方法は、複数のサイトから受け付けた宿泊予約をグルーピングして1つの予約グループとして取り扱い、前記グルーピングされた宿泊予約の対応付け情報を記憶する記憶手段を有する情報処理装置の制御方法であって、キャンセル指示受付手段が、前記サイトから前記宿泊予約に対するキャンセル指示を受け付けるキャンセル指示受付ステップと、更新手段が、前記キャンセル指示を受け付けた宿泊予約がグルーピングされている場合、当該宿泊予約が属する予約グループに含まれる他の宿泊予約の対応付け情報を更新する更新ステップと、キャンセル手段が、前記キャンセル指示に対応する宿泊予約をキャンセルするキャンセルステップとを有することを特徴とする。
【0012】
本発明のプログラムは、複数のサイトから受け付けた宿泊予約をグルーピングして1つの予約グループとして取り扱う情報処理装置において実行可能なプログラムであって、前記情報処理装置を、前記グルーピングされた宿泊予約の対応付け情報を記憶する記憶手段と、前記サイトから前記宿泊予約に対するキャンセル指示を受け付けるキャンセル指示受付手段と、前記キャンセル指示を受け付けた宿泊予約がグルーピングされている場合、当該宿泊予約が属する予約グループに含まれる他の宿泊予約の対応付け情報を更新する更新手段と、前記キャンセル指示に対応する宿泊予約をキャンセルするキャンセル手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、グルーピングされた宿泊予約に対してキャンセル指示が入った場合に適切にキャンセル処理を実施できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態に係る宿泊予約システムの概略構成を示す構成図である。
図2】本発明の実施形態に係るクライアント端末および宿泊予約管理サーバのハードウェアの概略構成を示す構成図である。
図3】本発明の実施形態における予約画面の構成を示す構成図である。
図4】本発明の実施形態における予約集約画面の構成を示す構成図である。
図5】本発明の実施形態における部屋アサイン画面の構成を示す構成図である。
図6】本発明の実施形態におけるレセプション画面の構成を示す構成図である。
図7】本発明の実施形態における会計画面の構成を示す構成図である。
図8】本発明の実施形態における各テーブルおよびデータの構成を示す構成図である。
図9】本発明の実施形態における予約情報を登録する処理を示すフローチャートである。
図10】本発明の実施形態における予約情報を登録する処理を示すフローチャートである。
図11】本発明の実施形態における予約情報を集約する処理を示すフローチャートである。
図12】本発明の実施形態における予約情報を集約する処理を示すフローチャートである。
図13】本発明の実施形態における外部予約データを取り込む処理を示すフローチャートである。
図14】本発明の実施形態における外部予約データを取り込む処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態における宿泊予約システムの構成を示す図である。
【0017】
宿泊予約システム100は、クライアント端末102、及び宿泊予約管理サーバ104から構成されており、各装置は、LAN(ローカルエリアネットワーク)106を介して、通信可能なように接続されている。
【0018】
クライアント端末102は、宿泊施設のフロント等の受付担当に利用され、受付担当は、ユーザによってなされた予約申し込みに対して、宿泊予約のグルーピング、部屋のアサイン、チェックイン、及び宿泊費用の清算といった会計処理等の指示入力を行うことが可能である。
【0019】
宿泊予約管理サーバ104は、ユーザによってなされた宿泊予約を宿泊予約サイトからインターネットを介して取得し、あるいは受付担当によってなされた部屋アサインや会計処理等に関する情報を、LAN106を介して受信して宿泊予約管理サーバ104自身に記憶管理する。
【0020】
LAN106は、インターネットに接続され、宿泊予約管理サーバ104は、インターネット経由で宿泊予約サイトと情報連携することが可能である。
【0021】
図2は、本発明の実施形態におけるクライアント端末102のハードウェア構成を示す図である。
【0022】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0023】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、クライアント端末102の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0024】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0025】
また、入力コントローラ(入力C)205は、入力部209としてのキーボードや不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0026】
ビデオコントローラ(VC)206は、表示部210としてのCRTディスプレイ(CRT)等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。
【0027】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるCFカードメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0028】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0029】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、表示部210上での表示を可能としている。また、CPU201は、表示部210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0030】
本発明を実現するためのプログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイル及び各種情報テーブルは、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明は後述する。
【0031】
尚、宿泊予約管理サーバ104のハードウェアの構成は、クライアント端末102のハードウェア構成と同様であるため、説明は省略し、以降、同一の符号を用いて本願発明の説明を行う。
【0032】
図3には、本発明の実施形態に於いてユーザから受付けた宿泊の予約情報を管理するための予約画面の構成例を示しており、予約画面は、クライアント端末102の表示部210へ表示され受付担当が利用するための画面である。
【0033】
予約画面300は、予約画面300に備えられたデータの入出力を行うためのフィールド、データ登録や検索及び他画面へ遷移するための各ボタンを備えており、其々について、説明する。
【0034】
予約番号301は、予約の申し込みを一意に識別し、宿泊予約システム100において自動発番された番号が表示されており、状態302は、予約の申し込みを行ったユーザの宿泊施設の滞在状況が表示されており、予約、滞在、出発済、及びキャンセル等を示しており、受付担当がこれらの滞在状況の変更を行っている。
【0035】
また、集約番号303は、複数の予約を結合させて集約させた際に、集約単位毎に一意に識別される番号が表示され、例えば、所定の符号をGとして、予約番号を110とした場合、G110のように表示される。
【0036】
予約ステータス304は、予約申し込みの状況が表示され、キャンセル待ち、仮予約、及び予約等の状況を示しており、受付担当がこれらの予約申し込みの状況の変更を行っている。尚、仮予約については、宿泊日は正式に決定はしていないが、メモ的に登録する際に利用される。
【0037】
期限305は、予約を確定すべき期限を示しており、予約ステータス304が、「キャンセル待ち」、「仮予約」の場合、入力可能とし、予約ステータス304が、「予約」の場合、入力不可としており、後述する到着日306に表示された日付よりも前日付にて、入力が可能となるように制御されている。
【0038】
到着日306は、ユーザが予約申し込みを行った宿泊施設へ到着する日付を表示し、出発日307は、ユーザが宿泊施設を出発する日を表示し、泊数308は、宿泊施設へ宿泊する日数を表示しているが、これらは、ユーザがクライアント端末102から不図示の画面を利用して、予約申し込みを行った情報を用いて表示を行っている。
【0039】
宿泊者情報309は、宿泊施設への宿泊予定である顧客の情報が表示され、これらは、ユーザが予約申し込みを行った予約申し込み情報に含まれる情報を用いて表示を行っており、例えば、予約申し込み時に顧客を一意に識別する顧客番号(会員番号等)をユーザへ入力させ、当顧客番号を用いて、宿泊予約管理サーバ104に備えられた顧客テーブルに記憶された顧客情報を取得して表示しても良い。
【0040】
ID310は、ユーザが宿泊する部屋情報がリスト表示されており、リスト表示された各部屋行情報を一意に識別する部屋行番号が表示されており、先行ID311は、連泊等を行ったときに関連性のある部屋を特定するための入力欄であり、予約番号と関連性を有する部屋行情報の部屋行番号とを結合させて入力を行う。
【0041】
例えば、部屋行番号Aと部屋行番号Bとが関連性を有する場合、つまり、部屋行番号Aの部屋へ宿泊した後、続けて部屋行番号Bの部屋へ宿泊する場合、部屋行番号Bの先行ID311には、先行IDとしては、予約番号に部屋行番号のAとを結合させ予約番号枝番を入力する。
【0042】
また、予約画面300は、到着日312、泊数313、出発日314、部屋タイプ315、部屋番号316、宿泊者名317、人数318、及び金額319を備えており、この記載順に、リスト表示された部屋行情報に対して、宿泊開始日、宿泊日数、宿泊終了日、シングルorダブル及び喫煙可能or禁煙等の部屋のタイプ、宿泊施設における部屋を一意に識別するための部屋番号、宿泊者名、宿泊する人数、及び宿泊費用の順に表示されている。
【0043】
売上合計320は、金額319を加算した金額が表示され、入金合計321は、ユーザから支払われた金額が表示され、差引金額322は、売上合計320から入金合計321を減算して得られた差引金額322を表示する。
【0044】
本実施例では、予約番号301にて識別される単一の予約情報について部屋行情報および会計情報を表示しているが、複数の予約情報が結合され集約されている場合には、集約番号303にて識別される集約単位について部屋行情報および会計情報を表示してもよい。
【0045】
閉じるボタン323は、予約画面300を閉じるために備えられ、検索ボタン324は、予約番号301に予約番号を入力した後、入力した予約番号に関連する予約情報、宿泊者情報、及び部屋予約情報を、顧客テーブル、予約テーブル、予約宿泊者テーブル、及び予約部屋テーブル等から取得して予約画面300に表示を行う。
【0046】
また、ユーザが異なる宿泊予約サイトから申し込みを行った場合には、予約情報が分割されるため、受付担当は予約集約を行う。
【0047】
予約集約を行うには、受付担当は、後述する予約集約画面400を表示するための予約集約ボタン325を押下して、予約集約画面400を利用して予約集約を行う。
【0048】
また、受付担当は、予約申し込みがなされた部屋の条件に見合う部屋のアサインを行うため、後述する部屋アサイン画面500を表示させるため、部屋アサインボタン326を押下する。
【0049】
また、受付担当は、予約画面300の各フィールドに入力された情報を宿泊予約管理サーバ104の備えた各テーブルへ記憶するために予約登録ボタン327を押下する。
【0050】
また、ユーザに限らず宿泊を所望する人がフロントへ直接出向いた場合、新規で予約情報を生成する必要が生じるため、受付担当は、入力が必要と見做されるフィールドへの入力を行った後、予約登録ボタン327を押下すると、予約番号が自動発番されて、予約画面300の各フィールドに入力された情報を宿泊予約管理サーバ104の備えた各テーブルへ記憶する。
【0051】
また、宿泊していたユーザの出発日には、受付担当は、フロントにて宿泊費用を清算する会計処理を行うため、受付担当は、会計ボタン328を押下することで、後述する会計画面700を表示し、会計画面700を利用して会計処理を行う。
【0052】
更に、顧客がチェックインする際に、受付担当が予約情報を滞在が確定したものと見做すための処理を行うためのレセプション画面600を表示するために、レセプションボタン329を押下することが可能である。
【0053】
図4には、本発明の実施形態に於いてユーザから受付けた宿泊の予約情報を集約するための予約集約画面の構成例を示しており、予約集約画面は、クライアント端末102の表示部210へ表示され受付担当が利用するための画面である。
【0054】
予約集約画面400は、予約集約画面400に備えられたデータの入出力を行うためのフィールド、データ登録や検索及び他画面へ遷移するための各ボタンを備えており、其々について、説明する。
【0055】
集約番号を表示するための集約番号401、既に集約された予約情報を切離す際に入力を行うためのフィールドを示す切離402、予約番号を表示する予約番号403、予約から出発までの滞在状況を示すステータス404を示しており、滞在状況としては、例えば、予約、到着予定、滞在、出発予定、及び出発済等が上げられる。
【0056】
集約番号401は、予約集約画面400の画面遷移元となる予約画面300において、複数の予約を結合させて集約させた予約について表示されている場合は、その集約単位である集約番号を表示し、予約集約画面400の画面遷移元となる予約画面300において、集約していない予約を表示している場合は、その予約の予約番号に所定の符号を結合させて(前述したように符号Gと予約番号とを結合した集約番号)表示する。
【0057】
到着日405、泊数406、出発日407、及び宿泊者名408の順に、宿泊開始日、宿泊日数、宿泊終了日、及び宿泊者名の順に示される。
【0058】
また、予約番号409、顧客番号410、ステータス411、部屋番号412、氏名カナ413、及び電話番号414の順に予約番号、顧客番号、予約滞在ステータス、予約された部屋番号、顧客の氏名あるいはカナ名、及び顧客の電話番号の順に示しており、其々、受付担当が、入力を所望する項目を選択して入力を行い、検索ボタン436を押下することで、各項目に入力されたデータを用いて、予約情報を取得して、取得結果をリスト表示する。
【0059】
このリスト表示されている領域は、予約番号403に対応する予約情報に対して集約対象とする予約情報を選択するためのフィールドである結合415を備えている。
【0060】
また、この領域は、予約番号416、集約番号417、ステータス418、到着日419、泊数420、出発日421、及び宿泊者名422の順に、予約番号、集約番号、予約滞在ステータス、宿泊開始日、宿泊日数、宿泊終了日、及び宿泊者名の順に示される。
【0061】
受付担当は、結合415に対して入力を行った後、登録ボタン423を押下すると、入力された結合415に対応する予約情報を予約番号403に対応する予約情報に追加表示し、宿泊予約管理サーバ104へ記憶を行う。
【0062】
この際に、結合415に対応する集約番号は、集約番号401に表示された集約番号に置き換えて宿泊予約管理サーバ104へ記憶されることで、相互の予約情報が集約されたことを識別することが可能である。
【0063】
ID424は、予約番号に対して複数の部屋を予約した場合、其々を一意に識別するために予約番号に連続する符号、例えばA〜Zを結合させて発番して表示するフィールドであり、先行ID425は、ID424を先行IDとする場合に表示されるフィールドを示している。
【0064】
到着日426、泊数427、出発日428、部屋タイプ429、部屋番号430、宿泊者名431、人数432、及び金額433の順に、宿泊開始日、宿泊日数、宿泊終了日、部屋のタイプ、部屋番号、宿泊者名、宿泊する人数、及び宿泊費用の順に示される。
【0065】
但し、部屋番号については、宿泊者に対して部屋のアサインを行っていないようであれば、未アサインであることを示すため「未」といった表示を行い、部屋のアサインを行った場合は、アサインした部屋番号が表示される。
【0066】
受付担当が、部屋アサインを行うには、ID424に表示された予約番号に対応する予約情報を指定した状態で、部屋アサインボタン434を押下すると後述する部屋アサイン画面が表示され、当画面を用いて部屋のアサインを行う。
【0067】
予約集約を行うオペレーションが完了すると、受付担当は、予約集約画面400を閉じるために閉じるボタン435を押下する。
【0068】
図5には、本発明の実施形態に於いてユーザから受付けた宿泊の予約情報に対して、部屋をアサインするための部屋アサイン画面の構成例を示しており、部屋アサイン画面は、クライアント端末102の表示部210へ表示され受付担当が利用するための画面である。
【0069】
部屋アサイン画面500は、部屋アサイン画面500に備えられたデータの入出力を行うためのフィールド、データ登録や検索及び他画面へ遷移するための各ボタンを備えており、其々について、説明する。
【0070】
予約番号501、集約番号502、名前503、室数504、及び状況505の順に、予約番号、当予約番号に対応する集約番号、宿泊者名、アサイン済の室数とアサインされていない室数とを加算した予約室数、及びアサインが済んだか否かの状況の順に示される。
【0071】
本実施例では、部屋アサイン画面が起動された基となる予約情報が集約されている場合には、集約単位に含まれる複数の予約情報に対する部屋アサイン画面を表示し、集約されていない場合には、単一の予約情報に対する部屋アサイン画面を表示する。また、別の方法として、予約画面300から部屋アサイン画面が起動された場合には、単一の予約情報に対する部屋アサイン画面を表示し、予約集約画面400から部屋アサイン画面が起動された場合には、集約単位に含まれる複数の予約情報に対する部屋アサイン画面を表示するようにしてもよい。
【0072】
未アサイン506は、アサインがなされていない部屋行情報の数を示しており、アサイン済507は、アサインがなされた部屋行情報の数を示している。
【0073】
ID508、先行ID509、到着日510、泊数511、出発日512、部屋タイプ513、及び部屋番号514の順に、予約番号に連続する符号を結合した番号、先行ID、宿泊開始日、宿泊日数、宿泊終了日、部屋のタイプ、及び部屋番号の順に示しており、アサインが済んでいる部屋情報には、部屋番号514に部屋番号が表示され、アサインが済んでいない部屋行情報には、部屋番号514は、非表示としている。
【0074】
また、選択515は、選択515に入力がなされた部屋行情報に対して部屋のアサインを行うための選択欄である。受付担当が、部屋のアサイン対象とする部屋行情報に対応する選択515に入力を行い、アサインボタン516を押下すると、入力がなされた選択515に対応する部屋情報の部屋のアサインを行う。
【0075】
フロア517、部屋番号518、及び部屋タイプ519は、部屋の存在するフロア、部屋番号、及び部屋のタイプが表示されており、これらは、宿泊施設の設備に合わせて予め登録しておき表示を行っている。
【0076】
また、日付520から日付524については、宿泊予約システム100の宿泊者の到着日から5日目迄の日付を表示させており、各部屋に対して既に部屋のアサインがされた予約日程に対して、予約番号枝番と宿泊する顧客の氏名が表示されている。但し、到着日の5日目迄の日付に限らずに、所定日目迄として日付を設定して表示することも可能である。
【0077】
受付担当は、部屋行情報に対して部屋アサインを行う場合、アサイン対象となる部屋行情報に対応する選択515に入力を行い、アサインボタン516を押下すると、部屋行情報の先行ID、到着日、泊数、出発日、及び部屋タイプを用いて、部屋タイプ519及び日付520から日付524に対して既に予約がなされていない箇所を抽出し、抽出できた場合、日付520から日付524にID508と名前503とを表示する。その際、アサインされた部屋番号518に表示された部屋番号を部屋番号514へ表示する。
【0078】
受付担当は、部屋のアサインが終了すると、登録ボタン525を押下して、宿泊予約システム100へ予約情報を記憶し、部屋アサイン画面500を閉じるには、閉じるボタン526を押下する。
【0079】
図6には、本発明の実施形態におけるレセプション画面の構成例を示しており、受付担当は、主に、顧客がチェックインをする時に利用する画面であり、レセプション画面は、クライアント端末102の表示部210へ表示され受付担当が利用するための画面である。
【0080】
レセプション画面600は、レセプション画面600に備えられたデータの入出力を行うためのフィールド、データ登録や検索及び他画面へ遷移するための各ボタンを備えており、其々について、説明する。
【0081】
部屋番号601、予約番号602、状態603、集約番号604、予約ステータス605、期限606、到着日607、出発日608、泊数609、宿泊者情報610の順に、部屋番号、予約番号、滞在状況、集約番号、予約申し込みの状況、予約を確定すべき期限、宿泊開始日、宿泊日数、宿泊終了日、及び宿泊施設への宿泊予定である顧客情報の順に示される。
【0082】
部屋予約情報611については、予約画面300の部屋情報(ID310から差引金額322と同内容)と同内容であるので、説明を省略する。ただし、本画面では、集約単位全体について、部屋行情報および会計情報を表示している。
【0083】
尚、これらのレセプション画面600に表示された情報は、受付担当が検索ボタン612を押下した後、部屋番号601あるいは予約番号602に入力された部屋番号や予約番号を用いて、予約情報を宿泊予約管理サーバ104から取得して表示している。
【0084】
また、レセプション画面600に表示された予約情報に対してチェックインがなされたことを指定させるためには、受付担当は、登録ボタン613を押下して、予約情報を宿泊予約管理サーバ104へ記憶し、レセプション画面600を閉じる場合は、閉じるボタン614を押下する。
【0085】
尚、部屋のアサインが終了していない場合は、アサインの対象となる部屋予約情報611を指定して、部屋アサインボタン615を押下すると、部屋アサイン画面500を表示し、受付担当は、部屋アサイン画面500を用いて、部屋のアサインを行うと、部屋予約情報611の部屋番号にアサインされた部屋番号が表示され、アサインが完了したことが示される。
【0086】
また、受付担当は、宿泊者のチェックアウト時に、レセプション画面600を参照して、宿泊者がチェックインを行い滞在していたことを確認した後、宿泊費用を清算するために会計処理を行うが、その際には、後述する会計画面を表示するため、会計ボタン616を押下し、予約情報の登録を行うのであれば、登録ボタン613を押下することで予約画面300が表示され予約情報の登録を行うことが可能である。
【0087】
図7には、本発明の実施形態に於いて宿泊費用を清算するために行う会計処理を行うための会計画面の構成例を示しており、受付担当は、主に、顧客がチェックアウトする時に利用する画面であり、会計画面は、クライアント端末102の表示部210へ表示され受付担当が利用するための画面である。
【0088】
会計画面700は、会計画面700に備えられたデータの入出力を行うためのフィールド、データ登録や検索及び他画面へ遷移するための各ボタンを備えており、其々について、説明する。
【0089】
宿泊に関する予約情報701については、図6に示すレセプション画面600の部屋番号601から泊数609に表示される情報と同様であるため説明は省略し、フリガナ702及び氏名703については、宿泊者の氏名のフリガナ及び氏名を示している。
【0090】
差引金額704、売上合計705、及び入金合計706については、部屋あるいは予約番号に対しての宿泊費用の合計が売上合計705に表示され、宿泊者から支払われた額が入金合計706に入力されると、売上合計705から入金合計706を減算して、差引金額704へ表示する。
【0091】
また、売上に対する明細として番号707から金額711が表示され、番号707は、明細の1レコードを一意に識別するための番号が明細各々に対して振られており、何に対する売上なのかを示す科目708、科目708に対する単価を示す単価709、科目708の売上数を示す数量710、単価709に数量710を乗じた値である売上金額を示す金額711からなっており、金額711に表示された総合計が、売上合計705に表示されている。
【0092】
また、予約集約された予約情報についても、この明細部分に表示がなされ、金額711に表示された売上金額の総合計が、売上合計705へ表示されるので、受付担当は、フロントにて、ユーザのチェックアウト時に会計処理を行う際に、別々の予約申し込みがなされた場合でも、其々の予約申し込みに対して会計を行わずに、一度に、会計処理を行うことができるので、効率的に業務を行うことが可能となる。
【0093】
会計処理が完了すると、受付担当は、閉じるボタン712を押下して、会計画面700を閉じる。
【0094】
図8には、本発明の実施形態に係る宿泊予約システムにおいて実行される各処理で利用されるテーブルおよびデータの構成が示されており、これらのテーブルおよびデータは、宿泊予約管理サーバ104の外部メモリ211やRAM203にて記憶管理されている。
【0095】
図8(a)に示す顧客テーブルは、宿泊予約システム100を利用する顧客(会員)の情報を記憶しており、顧客を一意に識別するための顧客番号、顧客の氏名のカナを示す顧客カナ、顧客氏名、顧客の電話番号、郵便番号、住所を含んで構成されている。
【0096】
図8(b)に示す予約テーブルは、予約情報を一意に識別するための予約番号、予約に対して、遅くとも、顧客の到着後には、予約を確定する必要があるため、その期日を示した予約期限を備えている。
【0097】
また、予約テーブルは、キャンセル待ち、仮予約、及び予約等の予約申し込みの状況を示す予約ステータス、予約集約を行った際に集約された予約情報を一意に識別するための集約番号を備えており、更に、到着日、及び出発日を備えている。
【0098】
さらに、予約テーブルは、宿泊予約サイトから取得した外部予約データと対応付ける外部予約番号を備えている。外部予約番号は、図8(f)に示す外部予約データの外部予約番号に対応する。また、宿泊予約サイトに提供した宿泊プランに対応する部屋タイプを備える。
【0099】
図8(c)に示す部屋テーブルは、部屋に関する部屋のタイプ、1人当たりの宿泊費用等の部屋情報を記憶しており、部屋を一意に識別するための部屋番号、部屋タイプ、及び部屋の宿泊費用(単価)を含んで構成されている。
【0100】
図8(d)に示す予約宿泊者テーブルは、予約を行っている予約宿泊者情報を記憶管理しており、予約番号、1度の予約申し込みの際に複数の申し込み、つまり複数の部屋を予約する等の申し込みがなされた場合に、予約情報の明細を一意に識別するための予約番号枝番、及び顧客番号から構成されている。
【0101】
また、複数の申し込みがあった場合は、1つの予約を代表として見做して登録を行った後、不図示の画面で、当代表の予約に対して、その他の予約を登録するため、代表の予約として登録したものについては、予約代表フラグに識別情報を記憶する。
【0102】
図8(e)に示す予約部屋テーブルは、部屋の予約に関する部屋予約情報を記憶管理しており、予約番号、予約番号枝番、予約を集約した際の関連する予約番号枝番を示す先行ID、部屋番号、到着日、出発日、宿泊する予約人数、予約滞在ステータス、及び入金額を含んで構成されている。
【0103】
図8(f)に示す外部予約データは、宿泊予約サイトから取得した外部予約情報を一時的に記憶管理しており、外部予約データを一意に識別する外部予約番号、宿泊予約サイトに提供した宿泊プランの種類を表すプラン番号、宿泊予約を実施した顧客カナ、顧客氏名、宿泊予約に対する到着日、出発日、予約人数を備える。
【0104】
また、外部予約データはキャンセル区分を備え、例えばキャンセル区分が「YES」の場合はキャンセル指示、キャンセル区分が「NO」の場合は通常の宿泊予約となる。キャンセル指示の場合は全ての項目が設定されている必要はなく、外部予約番号とキャンセル区分のみ値が設定されていればよい。
【0105】
次に本発明の実施形態に係るクライアント端末102及び宿泊予約管理サーバ104における宿泊施設の予約情報を登録する処理を図9及び図10に示すフローチャートを用いて説明する。
【0106】
尚、本処理フローは、ステップS104及びステップS105、ステップS111及びステップS112については、宿泊予約管理サーバ104が備えるCPU201の制御の下、各処理ステップは実行され、その他のステップは、クライアント端末102が備えるCPU201の制御の下、各処理ステップは実行される。
【0107】
ステップS100は、予約画面300を表示し、次のステップS101では、予約画面300の検索ボタン324が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合は、ステップS102へ処理を進め、押下されたと判定しない場合は、ステップS108へ処理を進める。
【0108】
ステップS102では、予約画面300の予約番号301に表示された予約番号を取得し、ステップS103では、ステップS102において取得した予約番号を宿泊予約管理サーバ104へ送信する。
【0109】
ステップS104では、ステップS103において送信された予約番号に該当する予約テーブルの予約番号を有する予約情報を取得すると共に、予約情報に含まれる予約番号に該当する予約宿泊者テーブルの予約番号に対応する顧客番号を取得する。
【0110】
そして、予約宿泊者テーブルより取得した顧客番号に該当する顧客テーブルの顧客番号に対応する顧客情報を取得(予約代表フラグに識別情報が記憶されている顧客情報)して宿泊者情報とし、予約番号に該当する予約部屋テーブルの予約番号に対応する部屋予約情報を取得する。
【0111】
また、部屋予約情報に含まれる部屋番号に該当する部屋テーブルの部屋番号に対応する部屋情報を取得し、更に、予約番号に該当する予約宿泊者テーブルの予約番号に対応する顧客番号を取得し、取得した顧客番号に該当する顧客テーブルの顧客番号に対応する顧客情報を取得して部屋予約情報とする。尚、予約番号に対して予約番号枝番が複数存在する場合は、存在する数分、部屋予約情報を生成する。
【0112】
ステップS105では、ステップS104において取得した予約情報、宿泊者情報、及び部屋予約情報をクライアント端末102へ送信し、ステップS106では、ステップS105で送信された予約情報、宿泊者情報、及び部屋予約情報を受信する。
【0113】
ステップS107では、ステップS106において受信した予約情報を予約画面300に表示するが、予約画面300の予約番号301、集約番号303、期限305、到着日306、及び出発日307の順に、予約情報の予約番号、集約番号、予約期限、到着日、及び出発日の順に表示し、宿泊者情報309を構成する各々の項目に宿泊者情報を表示する。
【0114】
尚、状態302には、「予約」が通常表示されており、予約ステータス304には、予約あるいは仮予約を表示し、ユーザがクライアント端末102から不図示の画面を利用して、予約申し込みを行った情報を用いて表示を行っている。
【0115】
更に、ステップS106において受信した部屋予約情報を予約画面300に表示するが、予約画面300のID310、先行ID311、到着日312、出発日314、部屋タイプ315、部屋番号316、宿泊者名317、人数318、及び金額319の順に、部屋予約情報の予約番号枝番の部屋行番号、先行ID、到着日、出発日、部屋タイプ、部屋番号、顧客氏名、予約人数、及び部屋予約情報の単価に予約人数を乗じた金額の順に表示する。
【0116】
売上合計320には、金額319に表示した金額の総和を表示し、入金合計321には、予約情報の入金額を表示し、差引金額322には、売上合計320から入金合計321を減算して得られた金額を表示する。
【0117】
ステップS108では、既に予約がなされておらず新規に予約情報を登録する際に、顧客の情報を取得するため、予約画面300の宿泊者番号に当てられたカーソルが他のフィールドへ移動したことを検知した場合は、ステップS109へ処理を進め、検知しない場合は、ステップS115へ処理を進める。
【0118】
ステップ109では、予約画面300の宿泊者情報309の宿泊者番号フィールドに顧客番号が入力されているか否かを判定し、入力されていると判定した場合は、ステップS110へ処理を進め、入力されていると判定しない場合は、ステップS115へ処理を進める。
【0119】
ステップS110では、宿泊者情報を宿泊予約管理サーバ104へ要求するために、予約画面300の宿泊者情報309の宿泊者番号フィールドに入力された顧客番号を取得し、宿泊予約管理サーバ104へ送信する。
【0120】
ステップS111では、ステップS110において送信された顧客番号に該当する顧客テーブルの顧客番号に対応する顧客情報を取得し、ステップS112では、ステップS111において取得した顧客情報を宿泊者情報としてクライアント端末102へ送信する。
【0121】
ステップS113では、ステップS112において送信された宿泊者情報を受信し、ステップS114では、ステップS113において受信した宿泊者情報を予約画面300の宿泊者情報309へ表示する。
【0122】
ステップS115では、予約画面300の予約登録ボタン327が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合は、ステップS116へ処理を進め、押下されたと判定しない場合は、ステップS101へ処理を進める。
【0123】
ステップS116では、予約画面300に表示された予約ステータスを「予約」に変更した後、予約画面300の予約情報(予約番号301から出発日307)及び部屋予約情報(ID310から金額319)を取得し、ステップS117では、予約情報及び部屋予約情報を宿泊予約管理サーバ104へ送信する。
【0124】
ステップS118では、ステップS117において送信された予約情報の予約番号に該当する予約テーブルの予約番号を有する予約ステータスを「予約」に記憶すると共に、予約情報の予約番号とID310と結合した番号に該当する予約部屋テーブルの予約番号枝番に対応する先行ID、部屋番号、到着日、及び出発日の順に、部屋番号316、到着日312、及び出発日314の順に記憶する。
【0125】
ステップS117において送信された予約情報の予約番号に該当する予約番号が予約テーブルに存在しない場合は、新規で予約情報及び部屋予約情報を予約テーブル、予約宿泊者テーブル、及び予約部屋テーブルへ記憶する。
【0126】
ステップS119では、予約情報及び部屋予約情報の記憶が完了したことをクライアント端末102へ通知し、ステップS120では、ステップS119において通知された予約情報及び部屋予約情報の記憶が完了した旨を予約画面300へ表示する。
【0127】
ステップS121では、予約情報の集約を行う際には、予約集約画面400を用いて行うため、予約集約ボタン325が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合は、ステップS122へ処理を進め、押下されたと判定しない場合、ステップS123へ処理を進め、ステップS122では、予約集約処理を行うが、詳細は、図11を用いて説明する。
【0128】
ステップS123では、宿泊者が宿泊する部屋のアサイン処理を行う場合は、予約画面300の部屋予約情報の1レコードが選択された状態で、部屋アサインボタン326が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合は、ステップS124へ処理を進め、押下されたと判定しない場合は、ステップS125へ処理を進める。
【0129】
ステップS124では、部屋のアサイン処理を行うため、部屋アサイン画面500を表示し、ステップS123において選択した部屋予約情報を引き継いで、部屋アサイン画面500のID508、先行ID509、到着日510、泊数511、出発日512、部屋タイプ513、及び部屋番号514の順に予約画面300の予約番号301とID310とを結合した番号、先行ID311、到着日312、泊数313、出発日314、部屋タイプ315、及び部屋番号316の順に表示する。
【0130】
そして、受付担当が、アサイン対象となる予約情報に対応する選択515に入力を行い、アサインボタン516を押下すると、予約情報の先行ID、到着日、泊数、出発日、及び部屋タイプを用いて、部屋タイプ519及び日付520から日付524に対して既に予約がなされていない箇所を抽出し、抽出できた場合、日付520から日付524にID508と宿泊者名とを表示する。その際、アサインされた部屋番号518に表示された部屋番号を部屋番号514へ表示する。また、抽出できなかった場合、アサインが不可と見做された部屋タイプ及び日付等を表示する。
【0131】
受付担当は、部屋のアサインが終了すると、登録ボタン525を押下し、部屋アサイン画面500を閉じ、ID508に該当する予約画面300のID310及び予約番号の結合した番号に対応する部屋タイプ315及び部屋番号316へ部屋番号518及び部屋タイプ519を表示する。
【0132】
次にステップS125では、顧客がチェックインする際に、受付担当が予約情報を滞在が確定したものと見做すための処理を行うためのレセプション画面600を表示するために、レセプションボタン329が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合は、ステップS126へ処理を進め、押下されたと判定しない場合は、ステップS127へ処理を進める。
【0133】
ステップS126では、レセプション画面600を用いて、予約情報を滞在が確定したものと見做すための処理を行うが、詳細は省略する。
【0134】
ステップS127では、顧客がチェックアウトする際に、宿泊費用の清算を行うため、受付担当が会計処理を行うための会計画面700を表示するために、会計ボタン328が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合、ステップS128へ処理を進め、押下されたと判定しない場合は、処理を終了する。
【0135】
ステップS128では、会計画面700を用いて会計処理を行うが、詳細は省略する。
【0136】
次に本発明の実施形態に係るクライアント端末102及び宿泊予約管理サーバ104における宿泊施設の予約情報を集約する処理を図11及び図12に示すフローチャートを用いて説明する。
【0137】
尚、本処理フローは、ステップS204及びステップS205、ステップS212及びステップS213、ステップS222からステップS227については、宿泊予約管理サーバ104が備えるCPU201の制御の下、各処理ステップは実行され、その他のステップは、クライアント端末102が備えるCPU201の制御の下、各処理ステップは実行される。
【0138】
ステップS200では、予約集約画面400を表示し、ステップS201では、予約集約対象となる予約情報を取得する要求を行うため、集約番号401に当てられたカーソルが他のフィールドへ移動したことを検知した場合は、ステップS202へ処理を進める。
【0139】
ステップS202では、集約番号401に入力された集約番号を取得し、ステップS203では、予約情報を宿泊予約管理サーバ104へ要求するために、ステップS202で取得した集約番号を宿泊予約管理サーバ104へ送信する。
【0140】
ステップS204では、ステップS203において送信された集約番号に該当する予約テーブルの集約番号を有する予約情報を取得した後、取得した予約情報の予約番号に該当する予約宿泊者テーブルの予約番号に対応する顧客番号を取得する。尚、予約番号に対して予約番号枝番が存在する場合は、存在する数分、顧客番号を取得する。
【0141】
当該顧客番号に該当する顧客テーブルの顧客番号に対応する顧客氏名を取得し、更に、取得した予約番号に該当する予約部屋テーブルの予約番号に対応する部屋番号、到着日、出発日、予約人数、及び予約滞在ステータスを取得する。尚、予約番号に対して予約番号枝番が存在する場合は、存在する数分、予約番号枝番に対応する部屋番号、到着日、出発日、予約人数、及び予約滞在ステータスを取得する。
【0142】
ステップS205では、ステップS204において取得した予約情報、顧客氏名、部屋番号、到着日、出発日、予約人数、及び予約滞在ステータスを予約集約情報としてクライアント端末102へ送信する。
【0143】
ステップS206では、ステップS205において送信された予約集約情報を受信し、ステップS207では、ステップS206において受信した予約集約情報を予約集約画面400へ表示する。
【0144】
この際、予約集約画面400の予約番号403、ステータス404、到着日405、泊数406、出発日407、及び宿泊者名408の順に、予約集約情報の予約番号、予約滞在ステータス、到着日、出発日から到着日を減算した日数、出発日、顧客名の順に表示する。
【0145】
また、ID424、先行ID425、到着日426、泊数427、出発日428、部屋タイプ429、部屋番号430、宿泊者名431、人数432、及び金額433の順に、予約集約情報の予約番号枝番、先行ID、到着日、出発日から到着日を減算した日数、出発日、部屋タイプ、部屋番号、顧客名、予約人数、及び金額の順に表示される。
【0146】
尚、予約集約画面400では、異なる予約番号でも集約を行うことによって、ID424から金額433へ部屋予約情報を表示することが可能あり、更に、異なる予約番号でも先行ID425へID424に表示された予約番号枝番を入力させることで、異なる予約番号を有する部屋予約情報でも関連性のあるものとして関係付けることが可能である。
【0147】
ステップS209では、集約対象とする予約情報の取得要求を宿泊予約管理サーバ104へ行うか否かの判定を行うが、予約番号409から電話番号414の何れかのフィールドに入力がなされた状態で、 検索ボタン436が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合は、ステップS210へ処理を進める。
【0148】
ステップS210では、予約番号409から電話番号414の何れかのフィールドに入力された情報を予約集約検索条件として取得し、ステップS211では、ステップS210で取得した予約集約検索条件を宿泊予約管理サーバ104へ送信する。
【0149】
ステップS212では、ステップS211において送信された予約集約検索条件に該当する予約テーブルの各項目を有する予約情報を取得した後、予約情報の予約番号に該当する予約宿泊者テーブルの予約番号に対応する顧客番号を取得する。尚、予約番号に対して予約番号枝番が存在する場合は、存在する数分、顧客番号を取得する。
【0150】
当該顧客番号に該当する顧客テーブルの顧客番号に対応する顧客氏名を取得し、更に、予約情報の予約番号に該当する予約部屋テーブルの予約番号に対応する部屋番号、到着日、出発日、予約人数、及び予約滞在ステータスを取得する。尚、予約番号に対して予約番号枝番が存在する場合は、存在する数分、予約番号枝番に対応する部屋番号、到着日、出発日、予約人数、及び予約滞在ステータスを取得する。
【0151】
ステップS213では、ステップS212で取得した予約情報、顧客氏名、部屋番号、到着日、出発日、予約人数、及び予約滞在ステータスをクライアント端末102へ送信する。
【0152】
ステップS214では、ステップS213において送信された予約情報、顧客氏名、部屋番号、到着日、出発日、予約人数、及び予約滞在ステータスを受信し、ステップS215では、ステップS214において受信した予約情報、顧客氏名、部屋番号、到着日、出発日、予約人数、及び予約滞在ステータスを予約集約画面400へ表示する。
【0153】
この際、予約集約画面400の予約番号416、集約番号417、ステータス418、到着日419、泊数420、出発日421、及び宿泊者名422の順に、予約番号、予約滞在ステータス、到着日、出発日から到着日を減算した日数、出発日、顧客名の順に表示する。
【0154】
ステップS216では、登録ボタン423が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合は、ステップS219へ処理を進め、ステップS217では、切離402に入力がなされたか否かを判定し、入力がなされたと判定した場合は、ステップS218へ処理を進め、入力がなされたと判定しない場合は、ステップS219へ処理を進める。
【0155】
ステップS218では、すでに集約された予約情報を切り離すため、切り離しの対象となる予約番号を取得する。
【0156】
ステップS219では、結合415へ入力がなされたか否かを判定し、入力がなされたと判定した場合は、ステップS220へ処理を進め、入力がなされたと判定しない場合は、ステップS221へ処理を進める。
【0157】
ステップS220では、結合対象とする予約情報を特定するために、当該予約情報の予約番号を取得する。
【0158】
ステップS221では、切り離し対象となる予約番号、結合対象となる予約番号及び集約番号417に入力されている集約番号、及び部屋予約情報(ID424から金額433)を宿泊予約管理サーバ104へ送信し、ステップS222では、ステップS221において送信された予約番号を受信する。
【0159】
ステップS223では、ステップS222において受信した予約番号が切り離しの対象となるか否かを判定し、対象となると判定した場合は、ステップS224へ処理を進め、対象とならないと判定した場合は、ステップS225へ処理を進める。
【0160】
ステップS224では、切り離しの対象となる予約番号に該当する予約テーブルの予約番号を有する集約番号を初期値に変更する。例えば、本実施形態であれば「G」と予約番号との結合した番号をいう。
【0161】
更に、集約の対象とならなくなったため、関連性のない予約情報として扱うため、部屋予約情報のID424に該当する予約部屋テーブルの予約番号枝番に対応する先行IDをブランクに更新する。尚、この場合、先行IDを予約集約画面400にてブランクにしてから予約部屋テーブルの更新を行っても良い。
【0162】
ステップS225では、ステップS222において受信した予約番号が結合の対象となるか否かを判定し、対象となると判定した場合は、ステップS226へ処理を進め、対象とならないと判定した場合は、ステップS227へ処理を進める。
【0163】
ステップS226では、結合の対象となる予約番号に該当する予約テーブルの予約番号を有する集約番号をステップS222で受信した集約番号に変更する。更に、集約の対象となったため、関連性のある予約情報として取り扱うことが可能となったため、部屋予約情報のID424に該当する予約部屋テーブルの予約番号枝番に対応する先行IDを先行ID425で更新する。
【0164】
ステップS227では、予約情報の更新が完了した結果をクライアント端末102へ送信し、ステップS228では、ステップS227において送信した更新完了結果を受信し、ステップS229では、更新完了結果を予約集約画面400へ表示する。
【0165】
ステップS230では、予約集約画面400の部屋タイプ429及び部屋番号430が表示されていない場合、つまり予約に対して部屋のアサインが完了していない場合は、部屋のアサインを行うことが可能である。
【0166】
ステップS230では、宿泊者が宿泊する部屋のアサイン処理を行う場合は、部屋情報の1レコードが選択された状態で、部屋アサインボタン326が押下されたか否かを判定し。押下されたと判定した場合は、ステップS231へ処理を進め、押下されたと判定しない場合は、処理を終了する。
【0167】
ステップS231では、部屋アサイン処理を行うため、部屋アサイン画面500を表示し、ステップS230において選択した部屋情報を引き継いで、部屋アサイン画面500のID508、先行ID509、到着日510、泊数511、出発日512、部屋タイプ513、及び部屋番号514の順に予約集約画面400の予約番号403とID424とを結合した番号、先行ID、到着日426、泊数427、出発日428、部屋タイプ429、及び部屋番号430の順に表示する。
【0168】
そして、受付担当が、アサイン対象となる予約情報に対応する選択515に入力を行い、アサインボタン516を押下すると、予約情報の先行ID、到着日、泊数、出発日、及び部屋タイプを用いて、部屋タイプ519及び日付520から日付524に対して既に予約がなされていない箇所を抽出し、抽出できた場合、日付520から日付524に顧客番号を表示する。その際、アサインされた部屋番号518に表示された部屋番号を部屋番号514へ表示する。また、抽出できなかった場合、アサインが不可と見做された部屋タイプ及び日付等を表示する。
【0169】
尚、集約を行わない場合、受付担当は、連続した滞在期間においても、其々の予約に対して部屋のアサインを行わなければならず、宿泊者が所望する部屋タイプを有する部屋が連続的に空きの状態であるものを選択するのは非常に面倒な作業になってしまう。
【0170】
しかしながら、集約を行うことで、先行ID509にID508に表示された入力がなされている予約間に関連性を持たせることが可能であり、その関連性を有する予約全ての滞在期間及び部屋タイプを満たすような部屋のアサインを、受付担当が簡易に行うことが可能となる。
【0171】
受付担当は、部屋のアサインが終了すると、登録ボタン525を押下し、部屋アサイン画面500を閉じ、ID508に該当する予約集約画面400のID424及び予約番号の結合した番号に対応する部屋タイプ429及び部屋番号430へ部屋番号518及び部屋タイプ519を表示する。
【0172】
次に本発明の実施形態に係るクライアント端末102及び宿泊予約管理サーバ104における宿泊予約サイトから取得した外部予約情報を取り込む処理を図13に示すフローチャートを用いて説明する。
【0173】
本処理フローは、受付担当がクライアント端末102の実行用画面(不図示)から手動で起動されるか、バッチ処理で定期/不定期(イベント発生時など)に起動される。
【0174】
尚、本処理フローは、ステップS309を除く処理については、宿泊予約管理サーバ104が備えるCPU201の制御の下、各処理ステップは実行され、ステップS309は、クライアント端末102が備えるCPU201の制御の下、各処理ステップは実行される。
【0175】
ステップS301では、インターネットを介して、宿泊予約サイトから図8(f)で示す外部予約データを取得し、RAM203に格納する。
【0176】
ステップS302では、取得した外部予約データの件数分、以下の処理を繰り返す。
【0177】
ステップS303では、対象の外部予約データがキャンセル指示か否かを判定する。例えば、外部予約データのキャンセル区分が「YES」の場合はキャンセル指示と判定する。対象の外部予約データがキャンセル指示でない場合は、ステップS304へ、キャンセル指示である場合は、ステップS305へ進む。
【0178】
ステップS304では、対象の外部予約データがキャンセル指示ではない、つまり、通常の宿泊予約であるので、新たに予約番号を発番し、図8(b)で示す予約テーブルに必要情報を記憶する。その際、外部予約データのプラン番号にて表される宿泊プランに対応する部屋タイプを特定して記憶する。処理後、ステップS311に進む。
【0179】
ステップS305では、対象の外部予約データに対応する予約情報を取得する。具体的には、外部予約データの外部予約番号をキーに予約テーブルから予約番号を特定して対応するレコードを取得し、該予約番号をもとに、予約宿泊者テーブル、予約部屋テーブルから対応するレコードを取得する。
【0180】
ステップS306では、対象の予約情報が集約済か否かを判定する。具体的には、ステップS305にて取得した予約情報に集約番号が設定されているか否かで判定する。対象の予約情報が集約済の場合は、ステップS307に進み、集約済ではない場合はステップS310に進む。
【0181】
ステップS307では、対象の予約情報が含まれる集約単位の集約解除を実施する。まず、対象の予約情報が持つ集約番号を持つ予約テーブルのレコードを抽出し、集約番号を初期値に設定する。さらに、抽出されたレコードの予約番号をキーとして予約部屋テーブルからレコードを抽出し、集約により設定された先行IDをクリアする。
【0182】
ステップS308では、対象の予約情報が含まれる集約単位の集約解除を実施したことをクライアント端末102に通知する。なお、クライアント端末102にて受付担当がオンラインで外部予約データの取り込み指示をした場合には即時で通知し、バッチ処理により外部予約データの取り込みが実行される場合にはログとして格納しておき、後で参照できるようにしてもよい。
【0183】
ステップS309では、クライアント端末102のディスプレイ210に、不図示の通知画面により集約解除を実施したことを表示する。
【0184】
ステップS310では、対象の予約情報をキャンセルする。具体的には、対象の予約情報の予約番号をキーとして、予約テーブル、予約宿泊者テーブル、予約部屋テーブルの該当レコードを削除する。ここでは、該当レコードを物理削除してもよいし、各テーブルに削除区分を設けて、該当レコードの削除区分に削除を表す値を設定してもよい。
【0185】
ステップS311では、取得した外部予約データの件数分処理されれば繰り返し処理を終了する。
【0186】
これにより、キャンセル対象の予約情報が集約済である場合に、キャンセル対象の予約情報が含まれる集約単位を解除してから、対象の予約情報のキャンセル処理を実施するため、集約単位に不整合を発生させることなく、予約情報をキャンセルすることが可能となる。
【0187】
上記、キャンセル対象の予約情報が集約済である場合に、該予約情報が含まれる集約単位について全て集約を解除する実施形態について説明したが、別の実施形態を以下に示す。
【0188】
図14に、本発明の実施形態に係るクライアント端末102及び宿泊予約管理サーバ104における宿泊予約サイトから取得した外部予約情報を取り込む処理の別の実施形態を示す。
【0189】
本処理フローは、キャンセル対象の予約情報が集約済である場合に、該予約情報を集約単位から除いた結果、残りの予約情報が宿泊日程として連続している(連泊)ならば、全ての集約を解除するのではなく、残りの予約情報で集約単位を構成するようにする。
【0190】
処理ステップとして、図13の処理フローに対し、ステップS401、S402が追加される。
【0191】
ステップS301からS306まで、ステップS307からS311までの処理は、図13と同じである。
【0192】
ステップS401では、キャンセル対象の予約情報が含まれる集約単位から、キャンセル対象の予約情報を除いた場合に、残りの予約情報が2つ以上あり、それらが宿泊日程として連続している(連泊)か否か判定する。具体的には、キャンセル対象の予約情報の集約番号をキーに、予約テーブルから該当レコードを抽出し、キャンセル対象の予約情報を除くレコードを到着日の昇順にソートし、任意レコードの出発日と次レコードの到着日が一致するかを判定する。残りの予約情報の全てまたは一部が連泊となる場合は、ステップS402に進み、連泊とならない場合は、ステップS307に進み、図13と同様、集約単位について全て集約を解除する。
【0193】
ステップS402では、キャンセル対象の予約情報と、連泊にならない予約情報とを対象として集約を解除する。まず、集約解除対象の予約情報の予約番号をキーに予約テーブルから該当レコードを抽出し、集約番号を初期値に設定する。さらに、対象の予約情報の予約番号をキーに予約部屋テーブルの該当レコードを抽出して、予約番号枝番を取得し、先行IDが設定されていればクリアする。続いて、ステップS401にて抽出した残りの(連泊となる)予約情報の予約番号をキーに予約部屋テーブルの該当レコードを抽出し、取得した予約番号枝番が先行IDに設定されていればクリアする。また、集約番号に集約解除対象の予約情報を基にした番号(例えば、G+集約解除対象の予約情報の予約番号)が設定されていた場合は、残りのいずれかの予約情報の予約番号を基にした番号に付け替えてもよい。
【0194】
これにより、キャンセル対象の予約情報が集約済である場合に、宿泊日程の連続性を保つ予約情報を新たな集約単位として構成するため、受付担当による再グルーピングの操作が不要となる。
【0195】
以上により、グルーピング(集約)された宿泊予約に対してキャンセル指示が入った場合に適切にキャンセル処理を実施できるようになる。
【0196】
また、本発明におけるプログラムは、各処理方法をコンピュータが実行可能(読取可能)なプログラムであり、本発明の記憶媒体は、各処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。
【0197】
なお、本発明におけるプログラムは、各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0198】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読取り実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0199】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0200】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータで稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0201】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0202】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0203】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステム、あるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0204】
100 宿泊予約システム
102 クライアント端末
104 宿泊予約管理サーバ
106 LAN
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 ビデオコントローラ
207 メモリコントローラ
208 通信I/Fコントローラ
209 入力部
210 表示部
211 外部メモリ
図1
図2
図3
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