(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に記載の装置では、導圧管が長尺物であることから装置が大型化してしまうという課題があった。
【0008】
以上のことから、本発明は、上述したような課題を解決するために為されたものであって、小型でありながらも、圧力変動を正確に計測することができる圧力計測装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決する第
1の発明に係る圧力計測装置は、
燃焼器の内筒と管を介して接続される圧力計測手段により当該燃焼器の内筒内の圧力を計測する圧力計測装置であって、前記管は、前記燃焼器の内筒と前記圧力計測手段とに接続する導管であり
、前記導管における前記燃焼器の内筒側に
複数の孔部が設けられることを特徴とする。
【0011】
上述した課題を解決する第
2の発明に係る圧力計測装置は、前述した第
1の発明に係る圧力計測装置であって、前記複数の孔部は、前記導管の周方向で均等に設けられることを特徴とする。
【0012】
上述した課題を解決する第
3の発明に係る圧力計測装置は、前述した第
1または第
2の発明に係る圧力計測装置であって、前記複数の孔部の開口率は、0.5%〜2.0%であることを特徴とする。
【0013】
上述した課題を解決する第
4の発明に係る圧力計測装置は、前述した第
1から第
3の何れか一つの発明に係る圧力計測装置であって、前記複数の孔部は、前記導管の長さの5.0%〜15.0%の範囲に設けられることを特徴とする。
【0014】
上述した課題を解決する第
5の発明に係る圧力計測装置は、
燃焼器の内筒と管を介して接続される圧力計測手段により当該燃焼器の内筒内の圧力を計測する圧力計測装置であって、前記管は、前記燃焼器の内筒と接続する導管に先端側が接続すると共に、前記圧力計測手段と基端側が接続する延長管であり、前記延長管は、内管と、前記内管を覆う外管とを有する二重管であり
、前記内管に
複数の孔部が設けられることを特徴とする。
【0015】
上述した課題を解決する第
6の発明に係る圧力計測装置は、前述した第
5の発明に係る圧力計測装置であって、前記内管と前記外管の間の大きさは、前記導管の直径より小さいことを特徴とする。
【0016】
上述した課題を解決する第
7の発明に係る圧力計測装置は、前述した第
5または第
6の発明に係る圧力計測装置であって、前記複数の孔部は、前記内管の軸方向および周方向全体に、且つ均等に設けられることを特徴とする。
【0017】
上述した課題を解決する第
8の発明に係る圧力計測装置は、前述した第
5から第
7の何れか一つの発明に係る圧力計測装置であって、前記複数の孔部の開口率は、0.5%〜2.0%であることを特徴とする。
【0018】
上述した課題を解決する第
9の発明に係る圧力計測装置は、前述した第
5または第
6の発明に係る圧力計測装置であって、前記外管は、前記内管よりも短いものであり、前記外管の上端部に設けられ、当該外管と前記内管を閉塞する上蓋部材を備えることを特徴とする。
【0019】
上述した課題を解決する第
10の発明に係る圧力計測装置は、前述した第
9の発明に係る圧力計測装置であって、前記複数の孔部は、前記内管における前記外管で覆われる箇所に設けられると共に、前記内管の基端部側に設けられることを特徴とする。
【0020】
上述した課題を解決する第
11の発明に係る圧力計測装置は、前述した第
9または第
10の発明に係る圧力計測装置であって、前記複数の孔部の開口率は、0.5%〜1.0%であることを特徴とする。
【0021】
上述した課題を解決する第
12の発明に係る圧力計測装置は、前述した第
5から第
11の何れか一つの発明に係る圧力計測装置であって、前記圧力計測手段は、前記内筒が配置されるケーシングを覆う保温材の内側に配置されることを特徴とする。
【0022】
上述した課題を解決する第
13の発明に係る圧力計測装置は、前述した第
5から第
11の何れか一つの発明に係る圧力計測装置であって、前記圧力計測手段は、前記内筒が配置されるケーシングを覆う保温材の外側に配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、燃焼器の内筒と圧力計測手段とに接続する管に複数の孔部を設けたことにより、減衰管を設ける場合と比べて、小型でありながらも、前記管内の共鳴倍率を低減し、内筒内の圧力変動を正確に計測することができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明に係る圧力計測装置の実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、図面に基づいて説明する以下の実施形態のみに限定されるものではない。
【0026】
[第一の実施形態]
本発明の第一の実施形態に係る圧力計測装置を
図1および
図2に基づいて説明する。
【0027】
図1に示すように、ガスタービン1は、燃焼器ケーシング2aに環状に複数個配置された燃焼器4を有する(
図1では1個のみ示している)。燃焼器ケーシング2aとガスタービンケーシング2bとが車室3を形成しており、圧縮機により圧縮された空気が導入されて車室3に圧縮空気が充満している。導入された圧縮空気は、燃焼器4の上流部に設けられた空気流入口5から、燃焼器4の内部に入る。燃焼器4の内筒6の内部では、燃料ノズル7から供給された燃料と圧縮空気が混合されて燃焼する。燃焼によって生じた燃焼ガスは、尾筒8を通ってタービン室側へ供給され、タービンロータを回転させる。燃料ノズル7は、複数本の予混合燃料ノズルと、1本のパイロット燃料ノズルとを有している。複数の燃料ノズル7には、天然ガスや軽油や重油などのなどの燃料が供給できるように構成されている。
【0028】
上述した構成のガスタービン1には、圧力計測装置10が設けられる。圧力計測装置10は、センサホルダ12に保持されてガスタービンケーシング2bに固定された圧力センサ11を備える。センサホルダ12の先端部12aは、タービンケーシング2b内の車室3側に突出している。センサホルダ12の先端部12aは、導管13の基端部13bと連結している。導管13の先端部13aは、
図2に示すように、固定具14により燃焼器4の内筒6に固定される。すなわち、燃焼器4の内筒6に設けられた孔部6aに計測座14bが固定され、先端部13a近傍に鍔部材14aが取り付けられた導管13の先端部13aが計測座14bに挿入され溶接材14cで鍔部材14aが計測座14bの上面部に固定される。これにより、燃焼器4の内筒6内の圧力が導管13を介してセンサホルダ12内に伝搬しており、当該センサホルダ12に保持される圧力センサ11が燃焼器4の内筒6内の圧力を計測可能になっている。
なお、導管13の先端部13aの位置は、鍔部材14aの取付け箇所および計測座14bの高さ方向の大きさにより調整可能になっている。
導管13は、従来と同じ材質からなり耐熱性のある金属製であることが好ましい。固定具14も、導管13と同様、耐熱性のある金属製であることが好ましい。
【0029】
前記導管13には、複数の孔部13cが設けられる。
ここで、複数の孔部を設けた導管の場合を示す試験体と複数の孔部を設けていない導管の場合を示す比較体について、共鳴倍率と周波数との関係について試験したところ、
図3に示すように、前記試験体の試験結果を示す曲線L1は、前記比較体の試験結果を示す曲線L2と比べて、共鳴倍率のピーク値が低下することが確認された。
【0030】
前記複数の孔部13cの設置箇所は、導管13の先端部13a側であることが好ましい。これは、導管13の先端部13a側が開口端に近い状態となり、導管13の先端部13a側からの反射波を抑えることができるからである。
【0031】
前記導管13の内径は、従来と同じ大きさであって、例えば、6mm程度である。
【0032】
前記孔部13cの直径は、例えば、0.5mm〜1.5mmであることが好ましい。これは、孔部13cの直径が0.5mmよりも小さいと、または1.5mmよりも大きいと、導管13の先端部13a側に複数の孔部13cを設けることにより共鳴倍率を低減することができない可能性を高めてしまうからである。
【0033】
前記複数の孔部13cの開口率は、0.5%〜1.0%であることが好ましい。これは、複数の孔部13cの開口率が0.5%を下回ると、または1.0%を上回ると、複数の孔部13cを設けることにより共鳴倍率を低減することができない可能性を高めてしまうからである。
【0034】
前記複数の孔部13cの設置領域d1は、導管13の先端部13a側であって、例えば、当該導管13の長さの5.0%〜15.0%の範囲であることが好ましい。これは、複数の孔部13cが、導管13の長さの5.0%よりも狭い範囲に設置されると、または導管13の長さの15.0%より広い範囲に設置されると、複数の孔部13cを設置したことにより共鳴倍率を低減することができない可能性を高めてしまうからである。
【0035】
前記複数の孔部13cにおける導管13の周方向にて隣接する孔部13cの間隔は、等しいことが好ましい。これは、周波数全体に亘って、共鳴倍率を低減することができるからである。
【0036】
ここで、上述した構成の圧力計測装置10の施工方法について以下に説明する。
【0037】
まず、導管13の先端部13a側に孔空け加工を施して、導管13の先端部13a側に複数の孔部13cを設ける。なお、複数の孔部13cの直径および開口率および設置領域d1を上述の範囲とすることが好ましい。
【0038】
続いて、センサホルダ12と導管13とを接合する。
【0039】
続いて、導管13の先端部13a側に鍔部材14aを取り付け、導管13の先端部13aを内筒6の孔部6aに固定された計測座14bに挿入する。
【0040】
続いて、鍔部材14aと計測座14bを溶接材14cで溶接して固定する。これにより、導管13の先端部13aは、燃焼器4の内筒6の所定の位置に配置されることになる。
なお、センサホルダ12内に圧力センサ11が入れられ、センサホルダ12がタービンケーシング2bに固定される。
よって、上述した構成の圧力計測装置10は、所定の位置に取り付けられることになる。
【0041】
したがって、本実施形態に係る圧力計測装置10によれば、燃焼器4の内筒6と導管13を介して接続されるセンサホルダ12内の圧力センサ11により当該燃焼器4の内筒6内の圧力を計測する装置であって、導管13に複数の孔部13cを設けたことにより、内筒に先端部側が接続する導管を車室の外側まで延在し基端部側に長尺物である減衰管を設けた場合と比べて、小型でありながらも、導管13内の共鳴倍率が低減することから、内筒6内の圧力変動を正確に計測することができる。
【0042】
[第二の実施形態]
本発明の第二の実施形態に係る圧力計測装置を
図4および
図5に基づいて説明する。
本実施形態は、上述した第一の実施形態に係る圧力計測装置が具備する導管とセンサホルダの間に二重管である延長管を設けたものであり、これ以外は概ね第一の実施形態と同じである。
【0043】
本実施形態に係る圧力計測装置20は、
図4および
図5に示すように、センサホルダ22に保持されて、タービンケーシング2bの外側を覆う保温材9に設けられた孔部9aに固定された圧力センサ21を備える。
なお、センサホルダ22は、筒状をなすホルダ本体22aと、ホルダ本体22aの上部に固定されて当該ホルダ本体22aの上部側を閉塞する蓋部材22bとを有する。
保温材9は、この外周部の温度が例えば60℃以下となるものであり、従来と同じ材質からなる。
【0044】
センサホルダ22の下端部は、延長管24の上端部(基端部)側と接続している。延長管24の下端部(先端部)側は、延長管ホルダ26を介して導管23の基端部側と接続している。導管23の先端部側は、燃焼器の内筒6と接続している。延長管24は、外周部24Aeと内周部24Afを貫通する複数の孔部24Acが形成された内管24Aと、内管24Aの外側を覆う外管24Bとを有する二重管である。これにより、燃焼器の内筒6内の圧力が導管23および延長管ホルダ26および延長管24を介してセンサホルダ22内に伝搬しており、当該センサホルダ22に保持される圧力センサ21が燃焼器の内筒6内の圧力を計測可能になっている。
なお、延長管ホルダ26は、延長管24の下端部側を保持し、導管23の基端部側を保持している。導管23の先端部側は、上述の第一の実施形態の圧力計測装置10と同様に、固定具14で燃焼器の内筒6に固定することも可能である。前記導管23の内径は、従来と同じ大きさであって、例えば、6mm程度である。
導管23は、従来と同じ材質からなり耐熱性のある金属製であることが好ましい。延長管ホルダ26も、導管23と同様、耐熱性のある金属製であることが好ましい。
また、第一の実施形態と同様に、導管23の先端部側に複数の孔部を設けても良い。
【0045】
前記内管24Aおよび前記外管24Bは、例えば、耐熱性のある金属製であることが好ましい。
【0046】
前記内管24Aの直径は、例えば、4mm〜8mmであることが好ましい。前記外管24Bの直径は、例えば、6mm〜10mmであることが好ましい。
【0047】
前記孔部24Acの直径は、例えば、0.5mm〜1.5mmであることが好ましい。これは、孔部24Acの直径が0.5mmよりも小さいと、または1.5mmよりも大きいと、内管24Aに複数の孔部24Acを設けることにより共鳴倍率を低減することができない可能性を高めてしまうからである。
【0048】
前記複数の孔部24Acの開口率は、0.5%〜2.0%であることが好ましい。これは、複数の孔部24Acの開口率が0.5%を下回ると、または2.0%を上回ると、複数の孔部24Acを設けることにより共鳴倍率を低減することができない可能性を高めてしまうからである。
【0049】
前記複数の孔部24Acにおける内管24Aの周方向および軸方向にて隣接する孔部24Acの間隔は、等しいことが好ましい。これは、周波数全体に亘って、共鳴倍率を低減することができるからである。
【0050】
前記内管24Aの外周部24Aeと前記外管24Bの内周部24Bfの間の空間25の大きさd2は、前記導管23の直径より小さいことが好ましい。これは、前記大きさd2が前記導管23の直径よりも大きいと、内管24Aに複数の孔部24Acを設けることにより共鳴倍率を低減することができない可能性を高めてしまうからである。
【0051】
ここで、上述した構成の圧力計測装置20の施工方法について以下に説明する。
なお、ガスタービンケーシング2bには、延長管ホルダ26が固定されている。延長ホルダ26には、先端部側が燃焼器の内筒6と接続された導管23の基端部側が接続されている。
【0052】
まず、延長管24の内管24Aに孔空け加工を施して、内管24Aの周方向および軸方向全体に亘り、複数の孔部24Acを設ける。なお、複数の孔部24Acの直径および開口率を上述の範囲とすることが好ましい。
【0053】
続いて、延長管24の内管24Aを保温材9側から挿入し、タービンケーシング2bに固定された延長管ホルダ26に取り付ける。
【0054】
続いて、延長管24の外管24Bを保温材9側から挿入し、タービンケーシング2bに固定された延長管ホルダ26に取り付ける。
【0055】
続いて、センサホルダ22と延長管24の内管24Aおよび外管24Bを接合する。これにより、圧力計測装置20が所定の位置に取り付けられることになる。
なお、センサホルダ22内に圧力センサ21が入れられている。
【0056】
したがって、本実施形態に係る圧力計測装置20によれば、延長管24の設置により固有周波数と燃焼振動との周波数が近くなってしまうが、内管23Aが多数の孔部23Acを有する多孔構造であることで減衰を付与し、音圧を熱エネルギに変換することで共鳴倍率を低下させることができる。すなわち、燃焼器の内筒6と導管23および延長管ホルダ26および延長管24を介して接続されるセンサホルダ22内の圧力センサ21により当該燃焼器の内筒6内の圧力を計測する装置であって、延長管24の内筒24Aに複数の孔部24Acを設けたことにより、内筒に先端部側が接続する導管を当該内筒が配置される車室の外側まで延在し基端部側に長尺物である減衰管を設けた場合と比べて、小型でありながらも、延長管24内の共鳴倍率が低減することから、内筒6内の圧力変動を正確に計測することができる。
【0057】
[第三の実施形態]
本発明の第三の実施形態に係る圧力計測装置を
図6(a)および
図6(b)に基づいて説明する。
本実施形態は、上述した第二の実施形態に係る圧力計測装置が具備する延長管の一部を変更したものであり、これ以外は概ね第二の実施形態と同様になっている。
【0058】
本実施形態に係る圧力計測装置20Aは、
図6(a)および
図6(b)に示すように、延長管24を具備する。延長管24は、内管24Aと、基端部(上端部)24Ab側以外の内管24Aの外側を覆う外管24Bとを有する二重管である。すなわち、外管24Bは、内管24Aよりも短いものである。
【0059】
上述した延長管24は、外管24Bの基端部24Bbに設けられ、当該外管24Bと前記内管24Aを閉塞する上蓋部材24Cを備える。
【0060】
延長管24の内管24Aの基端部24Abは、コネクタ27を介して、保温材9にセンサホルダ22で固定される圧力センサ21と接続している。これにより、燃焼器の内筒6内の圧力が導管23および延長管ホルダ26および延長管24およびコネクタ27を介してセンサホルダ22内に伝搬しており、当該センサホルダ22に保持される圧力センサ21が燃焼器の内筒6内の圧力を計測可能になっている。
【0061】
内管24Aには、外管24Bで覆われる箇所に複数の孔部24Acが設けられる。内管24Aの基端部24Ab側には、外管24Bで覆われる箇所と同様、複数の孔部24Adが設けられる。
【0062】
前記孔部24Adの直径は、前記孔部24Acの直径と同じ大きさであることが好ましい。
【0063】
前記複数の孔部24Ac,24Adの開口率は、0.5%〜1.0%であることが好ましい。これは、複数の孔部24Ac,24Adの開口率が0.5%を下回ると、または1.0%を上回ると、複数の孔部24Ac,24Adを設けることにより共鳴倍率を低減することができない可能性を高めてしまうからである。
【0064】
前記複数の孔部24Adの設置領域d3は、内管24Aの基端部24Ab側であって、例えば、上蓋部材24Cの設置箇所と重ならないことが好ましい。これにより、延長管24の基端部24Ab側が開口端に近い状態となり、圧力センサ21側からの反射波を抑えることができる。
【0065】
ここで、上述した構成の圧力計測装置20Aの施工方法について以下に説明する。
なお、ガスタービンケーシング2bには、延長管ホルダ26が固定されている。延長ホルダ26には、先端部側が燃焼器の内筒6と接続された導管23の基端部側が接続されている。
【0066】
まず、上述した第二の実施形態の場合と同様、延長管24の内管24Aに孔空け加工を施して、内管24Aの所定の箇所に複数の孔部24Ac,24Adをそれぞれ設ける。なお、複数の孔部24Ac,24Adの直径および開口率を上述の範囲とすることが好ましい。
【0067】
続いて、延長管24の内管24Aを保温材9側から挿入し、タービンケーシング2bに固定された延長管ホルダ26に取り付ける。
【0068】
続いて、延長管24の外管24Bを保温材9側から挿入し、タービンケーシング2bに固定された延長管ホルダ26に取り付ける。
【0069】
続いて、延長管24の外管24Bの上端部24Bbに上蓋部材24Cを設置し、接合する。
【0070】
続いて、センサホルダ22と延長管24の内管24Aをコネクタ27により接合する。これにより、圧力計測装置20Aが所定の位置に取り付けられることになる。
なお、センサホルダ22内に圧力センサ21が入れられている。
【0071】
したがって、本実施形態に係る圧力計測装置20Aによれば、燃焼器の内筒6と導管23および延長管ホルダ26および延長管24およびコネクタ27を介して接続されるセンサホルダ22内の圧力センサ21により当該燃焼器の内筒6内の圧力を計測する装置であって、延長管24の内筒24Aに複数の孔部24Ac,24Adを設けたことにより、内筒に先端部側が接続する導管を当該内筒が配置される車室の外側まで延在し基端部側に長尺物である減衰管を設けた場合と比べて、小型でありながらも、延長管24内の共鳴倍率が低減することから、内筒6内の圧力変動を正確に計測することができる。
【0072】
[他の実施形態]
上記では、保温材9の外側に圧力センサ21を配置した圧力計測装置20,20Aについて説明したが、保温材9の内側に圧力センサ21を配置した圧力計測装置とすることも可能である。このような圧力計測装置によれば、共鳴倍率の低減により燃焼器の内筒内の圧力変動を正確に計測することができ、保温材9の外側に圧力センサ21を配置した圧力計測装置20,20Aと比べて、小型にすることができる。