(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6465512
(24)【登録日】2019年1月18日
(45)【発行日】2019年2月6日
(54)【発明の名称】パネル固定金具、床構造、床施工方法
(51)【国際特許分類】
E04F 15/02 20060101AFI20190128BHJP
E04F 15/00 20060101ALI20190128BHJP
【FI】
E04F15/02 101H
E04F15/02 P
E04F15/00 G
E04F15/02 101C
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-105761(P2017-105761)
(22)【出願日】2017年5月29日
(65)【公開番号】特開2018-199972(P2018-199972A)
(43)【公開日】2018年12月20日
【審査請求日】2017年6月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000198787
【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390013321
【氏名又は名称】株式会社ダイドー
(74)【代理人】
【識別番号】100080182
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 三彦
(72)【発明者】
【氏名】平井 大輔
(72)【発明者】
【氏名】林 仁
(72)【発明者】
【氏名】小林 洋一
(72)【発明者】
【氏名】水津 裕行
(72)【発明者】
【氏名】鴇田 智美
(72)【発明者】
【氏名】谷野 祐太
(72)【発明者】
【氏名】平松 龍人
【審査官】
西村 隆
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−084946(JP,A)
【文献】
国際公開第2016/083497(WO,A1)
【文献】
特開2008−255601(JP,A)
【文献】
特開2016−061061(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 15/02
E04F 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
平行に並べられる複数本の水平下地材に、複数枚の床パネルをその長辺方向及び短辺方向にそれぞれ互いに目地間隔を開けて並べた状態で固定するパネル固定金具であって、
前記水平下地材に固定される固定部と、前記固定部の両側端からそれぞれ立ち上がる2つの立ち上がり部と、前記立ち上がり部の上端に前記固定部と逆向きにそれぞれ突出する2つの平板部と、を備え、
前記立ち上がり部が前記長辺方向又は前記短辺方向のいずれか一方の前記目地間隔よりも短い幅に形成されるとともに、当該2つの立ち上がり部の間の距離が他方の前記目地間隔よりも長く形成されており、
前記立ち上がり部の幅方向における前記平板部の両側からそれぞれ前記立ち上がり部の幅よりも延びて前記床パネルの側面に形成された溝を係止する係止部を有することを特徴とするパネル固定金具。
【請求項2】
平行に並べられる複数本の水平下地材と、
矩形平板状に形成されており、平行な2つの側面にそれぞれ溝を有し、前記水平下地材
の上に長辺方向及び短辺方向にそれぞれ互いに目地間隔を開けて並べた状態で固定される複数枚の床パネルと、
前記水平下地材に固定される固定部と、前記固定部の両側端からそれぞれ立ち上がる2つの立ち上がり部と、前記立ち上がり部の上端に前記固定部と逆向きにそれぞれ突出する2つの平板部と、を有するパネル固定金具と、
を備えた床構造であって、
前記立ち上がり部が前記長辺方向又は前記短辺方向のいずれか一方の前記目地間隔よりも短い幅に形成され、且つ、2つの立ち上がり部の間の距離が他方の前記目地間隔よりも長く、
前記立ち上がり部の幅方向における前記平板部の両側にそれぞれ前記立ち上がり部の幅よりも延びて前記溝を係止する係止部を有し、当該係止部がそれぞれ異なる前記床パネルの前記溝を係止して前記目地を形成し、
前記パネル固定金具は前記床パネルの角部同士の突合せ部に配置されており、前記係止部は、それぞれ異なる前記床パネルの前記溝を係止することを特徴とする床構造。
【請求項3】
前記パネル固定金具は4枚の前記床パネルの角部同士の突合せ部に配置されることを特徴とする請求項2に記載の床構造。
【請求項4】
前記水平下地材の上に前記床パネルと目地間隔を開けて並べて配置される点検用パネルを更に備えるとともに、
前記床パネルと前記点検用パネルとの突合せ部に、前記パネル固定金具の前記点検用パネル側の前記係止部を欠いて形成した点検用パネル非固定金具が設けられることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の床構造。
【請求項5】
平行に並べられる複数本の水平下地材の上に、
請求項1に記載のパネル固定金具を固定し、
前記パネル固定金具の両側に、側面に溝を有する矩形平板状の床パネルの角部を配置し、それぞれの前記係止部に異なる前記床パネルの前記溝を係止して目地を形成することを特徴とする床施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベランダ、バルコニー、又はテラスなどの屋外部の床面に敷設される床パネルを固定するパネル固定金具、当該パネル固定金具を用いた床構造、及び床施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ベランダ、バルコニー、又はテラスなどの屋外部の床構造は、それぞれ側面に長手方向に延びる溝を設けられた複数の床パネルを互いに平行に並んだ状態で支持材上に取り付けるパネル固定金具が知られいる。このようなパネル固定金具は、一枚の金属板を大略2つ折りにして、折り返し部が当該パネル固定金具の下端部を構成し、折り返し部の両側がそれぞれ上下方向に立ち上がる対向面部と、これらの対向面部から互いに離反する方向に突出する係止部と、を備えており、係止部がそれぞれの床パネルの溝に挿入されることで、床パネルを例えば根太などの支持材に固定されている(例えば特許文献1)。このような構成によると、防水床に直接固定するものではないので床パネルが防水床の熱伸縮に影響される不具合を抑制でき、また床パネルを支持材にビス固定するわけではないので、ビスが外部に露出することも防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−236691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、敷設される床パネルの下方に配置されているドレン孔などを点検するために一部の床パネルを取り外し可能に構成したい場合があるが、上述のような構成では、一端固定された床パネルを取り外す作業は困難である。また、多数のパネル固定金具を支持材に固定する必要があり、作業負担が大きくなる。
【0005】
そこで、本発明は、床パネルの下方を点検する点検口を比較的簡単に設けることができ、また、床パネルの設置作業負担を減らすことができるパネル固定金具、床構造、及び床施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のパネル固定金具は、平行に並べられる複数本の水平下地材に、複数枚の床パネルを
その長辺方向及び短辺方向にそれぞれ互いに目地間隔を開けて並べた状態で固定するパネル固定金具であって、前記水平下地材に固定される固定部と、前記固定部の両側端から
それぞれ立ち上がる
2つの立ち上がり部と、前記立ち上がり部の上端に前記固定部と逆向きにそれぞれ突出する2つの平板部と、を備え、前記立ち上がり部が
前記長辺方向又は前記短辺方向のいずれか一方の前記目地間隔よりも短い幅に形成されるとともに、
当該2つの立ち上がり部の間の距離が他方の前記目地間隔よりも長く形成されており、前記立ち上がり部の幅方向における前記平板部の両側からそれぞれ
前記立ち上がり部の幅よりも延びて前記床パネルの側面に形成された溝を係止する係止部を有することを特徴としている。
【0007】
本発明の床構造は、平行に並べられる複数本の水平下地材と、矩形平板状に形成されており、平行な2つの側面にそれぞれ溝を有し、前記水平下地材の上に
長辺方向及び短辺方向にそれぞれ互いに目地間隔を開けて並べた状態で固定される複数枚の床パネルと、前記水平下地材に固定される固定部と、前記固定部の両側端から
それぞれ立ち上がる
2つの立ち上がり部と、前記立ち上がり部の上端に前記固定部と逆向きにそれぞれ突出する2つの平板部と、を有するパネル固定金具と、を備えた床構造であって、前記立ち上がり部が
前記長辺方向又は前記短辺方向のいずれか一方の前記目地間隔よりも短い幅に形成され、且つ、2つの立ち上がり部の間の距離が他方の前記目地間隔よりも長く、前記立ち上がり部の幅方向における前記平板部の両側にそれぞれ
前記立ち上がり部の幅よりも延びて前記溝を係止する係止部を有し、当該係止部がそれぞれ異なる前記床パネルの前記溝を係止して前記目地を形成し、
前記パネル固定金具は前記床パネルの角部同士の突合せ部に配置されており、前記係止部は、それぞれ異なる前記床パネルの前記溝を係止することを特徴としている。
【0008】
本発明の床構造は、前記パネル固定金具は4枚の前記床パネルの角部同士の突合せ部に配置さ
れることを特徴としている。
【0009】
本発明の床構造は、前記水平下地材の上に前記床パネルと目地間隔を開けて並べて配置される点検用パネルを更に備えるとともに、前記床パネルと前記点検用パネルとの突合せ部に、前記パネル固定金具の前記点検用パネル側の前記係止部を欠いて形成した
点検用パネル非固定金具が設けられることを特徴としている。
【0010】
本発明の床施工方法は、平行に並べられる複数本の水平下地材の上に、
上記のパネル固定金具を固定し、前記パネル固定金具の両側に、側面に溝を有する矩形平板状の床パネル
の角部を配置し、それぞれの前記係止部に異なる前記床パネルの前記溝を係止して目地を形成することを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明のパネル固定金具によると、固定部が水平下地材に固定されることによってパネル固定金具が固定され、固定部の両側端から立ち上がる立ち上がり部が、床パネルの目地間隔よりも短い幅に形成されるとともに、立ち上がり部の幅方向における平板部の両側にそれぞれ延びる係止部が床パネルの側面に形成された溝を係止するので、立ち上がり部が干渉することなく床パネルの溝に係止部を係止することができる。
【0012】
本発明の床構造によると、パネル固定金具の立ち上がり部が前記目地間隔よりも短い幅に形成されることで立ち上がり部が干渉することなく床パネルの溝に係止部を係止することができる。
【0013】
本発明の床構造によると、パネル固定金具は4枚の床パネルの角部同士の突合せ部に配置されており、係止部は、それぞれ異なる床パネルの溝を係止するので、1つのパネル固定金具で4枚の床パネルの角部を係止することができ、水平下地材に固定するパネル固定金具の数を減らすことができ、床構造の材料コストや施工手間を低減することができる。
【0014】
本発明の床構造によると、水平下地材の上に前記床パネルと目地間隔を開けて並べて配置される点検用パネルを更に備えるとともに、床パネルと点検用パネルとの突合せ部に、パネル固定金具の点検用パネル側の係止部を欠いて形成した
点検用パネル非固定金具が設け
られるので、単にパネル固定金具の係止部を欠いて形成するだけで点検口を設けることができる。
【0015】
本発明の床施工方法によると、1つのパネル固定金具で4枚の床パネルを係止することができ、少ないパネル固定金具で床パネルを施工することができ、床パネルの設置作業負担を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図3】パネル固定金具及び
点検用パネル非固定金具を用いて水平下地材に床パネル及び点検用パネルを配置する状態を示す平面図。
【
図5】パネル固定金具の1つの係止部を切断して
点検用パネル非固定金具を形成する状態を示す図。
【
図6】パネル固定金具の2つの係止部を切断して
点検用パネル非固定金具を形成する状態を示す図。
【
図7】水平下地材の最も建物側の端部に固定した端部用金具の水平突出片に床パネルの溝を係止する状態を示す図。
【
図8】床パネルが設置されている側のパネル固定金具の係止部を床パネルの溝に挿入して床パネルの溝を係止する状態を示す図。
【
図9】水平下地材に固定された最も建物側の床パネル4の隣に目地間隔を開けて隣接する床パネルを配置する状態を示す図。
【
図10】床パネルの係止されていない側の溝にパネル固定金具の係止部を挿入させつつ、パネル固定具を水平下地材に固定する状態を示す図。
【
図11】
点検用パネル非固定金具の係止部が床パネルの溝に挿入されるように水平下地材に固定するとともに、床パネルに隣接して点検用パネルを水平下地材の上に載置する状態を示す図。
【
図12】
図11の状態で、点検用パネルを持ち上げて点検口を形成する状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明のパネル固定金具1、床構造2、及び床施工方法の最良の実施形態について、各図を参照しつつ説明する。
図1に示すように、床構造2は、建物から突出する片持ちのバルコニーである。床構造2は、片持ちのバルコニーに限定されるものではなく、例えばベランダ、バルコニー、又はテラスなどの屋外部の床構造2であって、水平下地材3の上に複数の床パネル4が敷設される床構造2であればよい。
【0018】
図1に示すように、床構造2は、建物の躯体に固定された受けプレート5によって支持される床フレーム6と、床フレーム6の上に固定される勾配床ユニット7と、勾配床ユニット7の上にバルコニーの突出端部と建物側端部とにそれぞれ設けられる大引き8と、バルコニーの突出方向を向いて2本の大引き8の上に架設される水平下地材3と、水平下地材3の上に目地間隔を開けて敷設される複数枚の床パネル4と、これら複数枚の床パネル4を水平下地材3に係止するためのパネル固定金具1と、を備えている。また、床構造2は、勾配床ユニット7の突出端部にドレイン管9が連通するドレイン口10が設けられており、ドレイン口10の上方には床パネル4と同一の構成で、水平下地材3に固定されない点検用パネル11が配置されており、点検用パネル11を取り外すことで、バルコニーの床上からドレイン口10のメンテナンスを行うことができる。
【0019】
水平下地材3は大引き8の上面に固定された鋼製の根太であり、パネル固定金具1を取り付ける位置に図示しないビス孔が形成されている。予めビス孔を設けておくことでパネル固定金具1を取り付ける位置を確認することができ、施工性を高めることができる。水平下地材3は平行に所定間隔で複数並べられて大引き8に固定されている。水平下地材3が並べられる間隔は床パネル4の長さと等しいことが好ましい。パネル固定金具1は、
図2に示すように、金属製平板を折曲加工して形成した金具であり、水平下地材3に固定される固定部12と、固定部12の両側端から立ち上がる立ち上がり部13と、立ち上がり部13の上端に固定部12と逆向きにそれぞれ突出する2つの平板部14と、を備える。固定部12はその中央にビス挿入孔15が形成されており、ビス挿入孔15を通して水平下地材3のビス孔にビス20をネジ入れて固定するものである。平板部14は、立ち上がり部13の幅方向における平板部14の両側からそれぞれ係止部16が延びて形成されている。固定部12及び立ち上がり部13の幅は、床パネル4の目地間隔と等しいか又は目地間隔よりも短く形成されている。
【0020】
また、床パネル4は、
図3及び
図7に示すように、例えば樹脂材料を中空で矩形平板状に押出成形で形成しており、長辺側の平行な2つの側面にそれぞれ溝17を有している。床パネル4はパネル固定金具1aの係止部16が当該床パネル4の溝17に挿入されることによって、互いに目地間隔を開けて水平下地材3に固定される。
【0021】
パネル固定金具1aは、
図3及び
図4(A)に示すように、水平下地材3の4枚の床パネル4の角部同士が突合せられる位置に固定される。すなわち、パネル固定金具1aの2つの平板部14から延びる4つの係止部16はそれぞれ異なる床パネル4の角部に位置する溝17を係止する。したがって、パネル固定金具1aは4枚の床パネル4の角部をそれぞれ係止することができ、少ないパネル固定金具1aの数で床パネル4を固定することができる。
【0022】
また、床パネル4の突き合わせ部のうち、
図4(B)及び
図5に示すように、3つの床パネル4の角部と1つの点検用パネル11が突合せられる部分には、パネル固定金具1aの4つの係止部16のうち点検用パネル11側となる1つの係止部16を切断して形成した
点検用パネル非固定金具1bが固定される。そして、
図4(C)及び
図6に示すように、2つの床パネル4の角部と2つの点検用パネル11が突合せられる部分には、パネル固定金具1aの4つの係止部16のうち点検用パネル11側となる2つの係止部16を切断して形成した
点検用パネル非固定金具1bが固定される。点検用パネル11はパネル固定金具1aの係止部16に係止されることがないので、単に水平下地材3の上に載置される状態となり、簡単に取り外すことができる。なお、本実施形態においては、
点検用パネル非固定金具1bは、点検用パネル11側の係止部16を切断して形成しているが、予め点検用パネル11側の係止部16を欠いて形成していてもよい。
【0023】
このように、係止部16が立ち上がり部13の幅方向における平板部14の両側から延びているので、係止部16を簡単に切り離すことができる形状であり、係止部16を切り離すだけで
点検用パネル非固定金具1bを形成することができるので、簡単に点検口を設けることができる構造とすることができる。
【0024】
上述のように構成される床構造2を施工する床施工方法は、まず、
図7に示すように、水平下地材3の最も建物側の端部に端部用金具18を固定する。端部用金具18は、水平下地材3の端部に固定されるとともに当該水平下地材3の端部から上方に立ち上がり、先端に水平方向且つ建物と反対側に突出する水平突出片19が形成されている。そして、次に、床パネル4をその側面に形成された溝17が水平突出片19に係止されるように床パネル4を水平下地材3の上に配置する。そして、次に、
図3及び
図7に示すように、水平下地材3の4枚の床パネル4の角部同士が突合せられる位置にパネル固定金具1aをビス20で固定する。このとき
図8に示すように、パネル固定金具1aの係止部16のうち、床パネル4が配置されている側の2つの係止部16を床パネル4の溝17に挿入することで、当該床パネル4の溝17を係止する。
【0025】
そして、次に、
図9に示すように、水平下地材3に固定された最も建物側の床パネル4の隣に目地間隔を開けて隣接する床パネル4を配置する。このとき、新たに配置する床パネル4の一方の溝17が建物側のパネル固定金具1aの係止部16に係止されるように当該床パネル4を水平下地材3の上に配置する。そして、更に、
図10に示すように、床パネル4の他方の溝17にパネル固定金具1aの係止部16を挿入させつつ、当該パネル固定具を水平下地材3の床パネル4の角部同士が突合せられる位置にビス20で固定し、その後、床パネル4とパネル固定具を順に水平下地材3の上に固定する工程を繰り返す。
【0026】
そして、
図5及び
図6に示すように、点検用パネル11の角部が配置される位置に固定されるパネル固定金具1aを、当該点検用パネル11側となる1つ又は2つの係止部16を切断して
点検用パネル非固定金具1bを形成する。そして、
図11に示すように、当該
点検用パネル非固定金具1bを切断されていない係止部16が床パネル4の溝17に挿入されるように水平下地材3にビス20固定するとともに、床パネル4に隣接して点検用パネル11を水平下地材3の上に載置する。そして、点検用パネル11に隣接させて、見切り材21を水平下地材3に固定して床構造2を完成させる。
【0027】
点検用パネル11は両側の溝17がいずれもパネル固定金具1aの係止部16に係止されておらず、水平下地材3に載置されているだけであるので、
図12に示すように、単に点検用パネル11を持ち上げるだけで点検口を形成することができる。
【0028】
以上のように、本実施形態のパネル固定金具1a、床構造2、及び床施工方法によると、1つのパネル固定金具1aで4つの床パネル4の角部を係止することができ、また、点検用パネル11が配置される位置の
点検用パネル非固定金具1bは、係止部16を切断して形成する構成とすると、係止部16を切断するだけで床パネル4と同じ点検用パネル11を開閉自在に形成することができ、施工が容易となり、又、部品点数を減らすことができる。
【0029】
なお、本発明の実施の形態は上述の実施形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明に係るパネル固定金具1a、床構造2、及び床施工方法は、例えばバルコニー、ベランダ、テラスなどの屋外部の床を構成する金具、床構造2及び施工方法として好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0031】
1a パネル固定金具
1b
点検用パネル非固定金具
2 床構造
3 水平下地材
4 床パネル
11 点検用パネル
12 固定部
13 立ち上がり部
14 平板部
16 係止部
17 溝